『さすらい温泉 遠藤憲一』旅情とエロス……久しぶりに地上波で女性の“生尻”を見た!

 遠藤憲一が俳優を引退する決意で、派遣の仲居として各地の温泉で働いている。そんな設定のちょっとだけドキュメンタリー風味なドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。

 第3話となる今回は、人気が落ちることを恐れ、仮病で休業中のトップアイドルのために健さんこと中井田健一(遠藤)が奮闘する。なんでも出てくるトランクから、今回もあり得ないサイズのモノが出てきます。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■遠藤の友人が今回も登場

 今回も前回と同様、冒頭のインタビューでリアル(だと思われる)な友人・知人が普段の遠藤について語っている。

「(役者は)天職ではない」

「(遠藤は)そんなに器用ではない」

 のっけから営業妨害ではないかと思えるほどのコメントを叩きつける、遠慮ない素人たち。

 だが「台本を人の3倍(10倍)読む」など、非常に努力家な面も語られた。

 普段頑張りすぎている分、今回「風に当たってる」のではないかとの見立ても。

 いわゆるフェイクドキュメンタリーなのだが、引退とかの「設定」はともかく、知人らの遠藤に対する発言は本物だろう(そうあってほしい)。

 

■ビシバシステムに見えなくもない遠藤

 そんな健さんが今回訪れたのは山梨の下部温泉で、かの武田信玄の隠し湯とされる場所。

 さらにここは、全国に21カ所しかない「国民保険温泉地」の一つ。調べてみると、まず温泉として効能が折紙付となる「国民保養温泉地」というくくりがあり、その中でも医師の協力を得て温泉の保健的利用を促進することが期待できる条件を備えた温泉地を「国民保険温泉地」と呼ぶらしい。有名どころだと、大分・湯布院温泉や奈良の十津川温泉郷などもこれに当たる。

 そして今回派遣された宿は大市館・裕貴屋。明治8年創業で木造3階建ての建物(昭和11年建設)は、登録有形文化財に認定されているとのことで、温泉地に溶け込みながらも控えめな格式を感じる。

 ちなみに宿の支配人を住田隆が演じており、目のぎょろりとした遠藤と並ぶと初代ビシバシステムのように見えなくもない。住田の初代の相方は緋田康人(当時の名は西田康人)。ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で日本中をムカつかせたあの「小木曽」といえば、わかる人も多いだろう。

 

■乃木坂46のヒット曲を作曲した人が劇中曲を

 さっそく働き出した健さんは、橋から川を見つめる宿泊客を勝手に自殺志願者だと思い込み、救助。それが、なんとあの人気アイドルグループ神田川55(KDG55)のセンター・大賀みな(大場美奈・SKE48)だった。無期限休養中の“みなるん”は、負傷した足の治療で湯治に来ているらしいのだが、どうやら人気投票でセンターから陥落しそうなのが怖くて、引退覚悟で逃げてきているのが本当のところらしい。

 部屋まで上がりこんで飯を食わそうとするお節介な健さんを、当初はうざがっていたみなるんだが、自分のために振り付けまで覚えようとしてる熱意にほだされ、心を開きかける。

 この劇中曲を作ったのは、坂道グループの曲も手掛けている小田切大(乃木坂46「おいでシャンプー」や欅坂46「302号室」作曲など)、ダンスの振り付けはNGT48の振り付けを手がけたこともある富田彩(監督・後藤庸介のツイッター情報)。

 同じテレ東の深夜ドラマ『忘却のサチコ』でもそうだったが、劇中の使い捨てのような架空の曲がちゃんと作られていると、何か誠意を感じる。

 

■国民的アイドルのはずなのに……

 面白かったのはネットでウワサを聞きつけ集まってきたファンたちと、みなるんの距離感が全然「国民的アイドル」のそれではなかったこと。

「いっつもいっつもなんなの?」「握手会のときだって何回もしつこく来るし!」と、集まって来たファンたちをひとかたまりに敵と見なし、ブチ切れるみなるんも凄いが、「なんだよそれ……! みなるんをセンターにするために、幾らつぎ込んだと思ってるんだよ!」「そうだそうだ」「僕たちがいなけりゃ、とっくにセンター取られてるよ?」「そうだそうだ」と、負けじと本音をぶちまけるファンも凄い。

 ネットで匿名をいいことに本音をさらけ出す人は多くいるかもしれないが、白昼ファンが本人を取り囲んで文句を浴びせている様子は、荒れた地下アイドルの現場のよう。

 売れている「国民的アイドル」を取り囲む人の輪にライト層がまったくいないのが違和感の原因だと思うが、「人気」を表現するのは意外と難しい。

■武田信玄の鎧まで持参してる健さん

 そして再度心を閉ざしかけたみなるんを元気付けるため、恒例の健さん変装タイム。今回、古めかしく、さほど大きくもないトランクから出てきたのは、なんと武田信玄を思わせる鎧兜と衣類一式。腰には刀まで装着していたから、それも入っていたのだろう。もう絶対に収まる寸法ではないのだが、一体トランク内はどんな宇宙が広がっているのか。

 例によって、入っている他の服を撒き散らしながらトランク内を探すシーンでも、途中サンタの衣装らしきものをほっぽり投げていた。みなるんの薄着の私服から考えるに季節は夏前後だろうに、冬物までも押さえているのはさすがだ、というか怖い。

 怖いといえば、夜中に旅館内を鎧を着た男がうろついてるのに平然と後を追っかけるみなるんも怖い。

 普通に考えて超常現象なはずだし、そうじゃなかったとしても、かなり不審者だし、どっちにしろ、かなり怖いはずなのに。ファンへの対応といい、度胸が凄い。

 そして、鎧武者を追いかけていくと、そこにはオタ仲間らしき数人とサイリウムを両手にオタ芸(サイリウムダンス)をする健さんが。おそらく早着替えで鎧を脱いだのだろうが、たかだかこのためだけに鎧を着てまでみなるんを導くという発想が凄い。

 この健さんの熱意が届いたのか、みなるんも本域で踊り出し、アイドルとしてやっていこうという気持ちを取り戻すのだが、この時のみなるんのダンスが普通にかっこいい。ここだけで終わらせるのももったいないから、どこかで披露してしっかり成仏させてあげてほしい。

 

■フェイクドキュメンタリーという設定は後付け?

 ちなみに、みなるんはいわば俳優・遠藤憲一の同業者にあたるわけだが、どちらもお互いのことを知らなかったし、「えーー? まさか遠藤憲一さん!?」的なカタルシスも最後までない。

 フェイクドキュメンタリーとして見せようとしながらも、メーンのドラマ本編でまったく「遠藤憲一」的要素が入らないのは、あくまで流れ者の仲居ドラマとして撮った完全なフィクションに、何か事情があって後から頭とお尻にドキュメンタリー部分を付け足したのだろうか?

 そう思ってしまうくらい「ドキュメンタリー」部分と「ドラマ・フィクション」部分が断絶している。今後、種明かしがあるのだろうか?

 

■説明するほどでもない宿の情報を疑似体験

 今回も、「良さげな抹茶が出てくる」とか「ロースルロイスで送迎」とか「マシュマロを焼いて食べられる」とか(食べ放題らしく、ゆで卵やポップコーンも)、ドラマの中で実在する旅館の情報がさりげなく差し込まれており、行ったこともないのに見ているだけで旧知の宿に思えてくる。

 温泉(旅館)の贅沢なプロモーションビデオとして楽しむのも正解なのかもしれない。

 今回は女性の入浴シーンが踏み込んでいて、成宮潤というセクシー系の女優は、ぼかしていたとはいえ生尻まで披露していた。今や地上波ではなかなか見られなくなったお色気シーン。

 旅情だけでなく、そんな部分でも昭和を味わせてくれた。

 次回は南海キャンディーズのしずちゃんがマドンナで登場します。面白そう。
(文=柿田太郎)

 

『さすらい温泉 遠藤憲一』旅情とエロス……久しぶりに地上波で女性の“生尻”を見た!

 遠藤憲一が俳優を引退する決意で、派遣の仲居として各地の温泉で働いている。そんな設定のちょっとだけドキュメンタリー風味なドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。

 第3話となる今回は、人気が落ちることを恐れ、仮病で休業中のトップアイドルのために健さんこと中井田健一(遠藤)が奮闘する。なんでも出てくるトランクから、今回もあり得ないサイズのモノが出てきます。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■遠藤の友人が今回も登場

 今回も前回と同様、冒頭のインタビューでリアル(だと思われる)な友人・知人が普段の遠藤について語っている。

「(役者は)天職ではない」

「(遠藤は)そんなに器用ではない」

 のっけから営業妨害ではないかと思えるほどのコメントを叩きつける、遠慮ない素人たち。

 だが「台本を人の3倍(10倍)読む」など、非常に努力家な面も語られた。

 普段頑張りすぎている分、今回「風に当たってる」のではないかとの見立ても。

 いわゆるフェイクドキュメンタリーなのだが、引退とかの「設定」はともかく、知人らの遠藤に対する発言は本物だろう(そうあってほしい)。

 

■ビシバシステムに見えなくもない遠藤

 そんな健さんが今回訪れたのは山梨の下部温泉で、かの武田信玄の隠し湯とされる場所。

 さらにここは、全国に21カ所しかない「国民保険温泉地」の一つ。調べてみると、まず温泉として効能が折紙付となる「国民保養温泉地」というくくりがあり、その中でも医師の協力を得て温泉の保健的利用を促進することが期待できる条件を備えた温泉地を「国民保険温泉地」と呼ぶらしい。有名どころだと、大分・湯布院温泉や奈良の十津川温泉郷などもこれに当たる。

 そして今回派遣された宿は大市館・裕貴屋。明治8年創業で木造3階建ての建物(昭和11年建設)は、登録有形文化財に認定されているとのことで、温泉地に溶け込みながらも控えめな格式を感じる。

 ちなみに宿の支配人を住田隆が演じており、目のぎょろりとした遠藤と並ぶと初代ビシバシステムのように見えなくもない。住田の初代の相方は緋田康人(当時の名は西田康人)。ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で日本中をムカつかせたあの「小木曽」といえば、わかる人も多いだろう。

 

■乃木坂46のヒット曲を作曲した人が劇中曲を

 さっそく働き出した健さんは、橋から川を見つめる宿泊客を勝手に自殺志願者だと思い込み、救助。それが、なんとあの人気アイドルグループ神田川55(KDG55)のセンター・大賀みな(大場美奈・SKE48)だった。無期限休養中の“みなるん”は、負傷した足の治療で湯治に来ているらしいのだが、どうやら人気投票でセンターから陥落しそうなのが怖くて、引退覚悟で逃げてきているのが本当のところらしい。

 部屋まで上がりこんで飯を食わそうとするお節介な健さんを、当初はうざがっていたみなるんだが、自分のために振り付けまで覚えようとしてる熱意にほだされ、心を開きかける。

 この劇中曲を作ったのは、坂道グループの曲も手掛けている小田切大(乃木坂46「おいでシャンプー」や欅坂46「302号室」作曲など)、ダンスの振り付けはNGT48の振り付けを手がけたこともある富田彩(監督・後藤庸介のツイッター情報)。

 同じテレ東の深夜ドラマ『忘却のサチコ』でもそうだったが、劇中の使い捨てのような架空の曲がちゃんと作られていると、何か誠意を感じる。

 

■国民的アイドルのはずなのに……

 面白かったのはネットでウワサを聞きつけ集まってきたファンたちと、みなるんの距離感が全然「国民的アイドル」のそれではなかったこと。

「いっつもいっつもなんなの?」「握手会のときだって何回もしつこく来るし!」と、集まって来たファンたちをひとかたまりに敵と見なし、ブチ切れるみなるんも凄いが、「なんだよそれ……! みなるんをセンターにするために、幾らつぎ込んだと思ってるんだよ!」「そうだそうだ」「僕たちがいなけりゃ、とっくにセンター取られてるよ?」「そうだそうだ」と、負けじと本音をぶちまけるファンも凄い。

 ネットで匿名をいいことに本音をさらけ出す人は多くいるかもしれないが、白昼ファンが本人を取り囲んで文句を浴びせている様子は、荒れた地下アイドルの現場のよう。

 売れている「国民的アイドル」を取り囲む人の輪にライト層がまったくいないのが違和感の原因だと思うが、「人気」を表現するのは意外と難しい。

■武田信玄の鎧まで持参してる健さん

 そして再度心を閉ざしかけたみなるんを元気付けるため、恒例の健さん変装タイム。今回、古めかしく、さほど大きくもないトランクから出てきたのは、なんと武田信玄を思わせる鎧兜と衣類一式。腰には刀まで装着していたから、それも入っていたのだろう。もう絶対に収まる寸法ではないのだが、一体トランク内はどんな宇宙が広がっているのか。

 例によって、入っている他の服を撒き散らしながらトランク内を探すシーンでも、途中サンタの衣装らしきものをほっぽり投げていた。みなるんの薄着の私服から考えるに季節は夏前後だろうに、冬物までも押さえているのはさすがだ、というか怖い。

 怖いといえば、夜中に旅館内を鎧を着た男がうろついてるのに平然と後を追っかけるみなるんも怖い。

 普通に考えて超常現象なはずだし、そうじゃなかったとしても、かなり不審者だし、どっちにしろ、かなり怖いはずなのに。ファンへの対応といい、度胸が凄い。

 そして、鎧武者を追いかけていくと、そこにはオタ仲間らしき数人とサイリウムを両手にオタ芸(サイリウムダンス)をする健さんが。おそらく早着替えで鎧を脱いだのだろうが、たかだかこのためだけに鎧を着てまでみなるんを導くという発想が凄い。

 この健さんの熱意が届いたのか、みなるんも本域で踊り出し、アイドルとしてやっていこうという気持ちを取り戻すのだが、この時のみなるんのダンスが普通にかっこいい。ここだけで終わらせるのももったいないから、どこかで披露してしっかり成仏させてあげてほしい。

 

■フェイクドキュメンタリーという設定は後付け?

 ちなみに、みなるんはいわば俳優・遠藤憲一の同業者にあたるわけだが、どちらもお互いのことを知らなかったし、「えーー? まさか遠藤憲一さん!?」的なカタルシスも最後までない。

 フェイクドキュメンタリーとして見せようとしながらも、メーンのドラマ本編でまったく「遠藤憲一」的要素が入らないのは、あくまで流れ者の仲居ドラマとして撮った完全なフィクションに、何か事情があって後から頭とお尻にドキュメンタリー部分を付け足したのだろうか?

 そう思ってしまうくらい「ドキュメンタリー」部分と「ドラマ・フィクション」部分が断絶している。今後、種明かしがあるのだろうか?

 

■説明するほどでもない宿の情報を疑似体験

 今回も、「良さげな抹茶が出てくる」とか「ロースルロイスで送迎」とか「マシュマロを焼いて食べられる」とか(食べ放題らしく、ゆで卵やポップコーンも)、ドラマの中で実在する旅館の情報がさりげなく差し込まれており、行ったこともないのに見ているだけで旧知の宿に思えてくる。

 温泉(旅館)の贅沢なプロモーションビデオとして楽しむのも正解なのかもしれない。

 今回は女性の入浴シーンが踏み込んでいて、成宮潤というセクシー系の女優は、ぼかしていたとはいえ生尻まで披露していた。今や地上波ではなかなか見られなくなったお色気シーン。

 旅情だけでなく、そんな部分でも昭和を味わせてくれた。

 次回は南海キャンディーズのしずちゃんがマドンナで登場します。面白そう。
(文=柿田太郎)

 

深田恭子“無自覚”であることの才能と強さ――ドラマ『初めて恋をした日に読む話』第4話

(前回までのレビューはこちらから) 

 人間は、「自覚的」か「無自覚」かで、タイプ分けすることができる。

「自分がかわいいと自覚している女性」と「自分がかわいいことを自覚していない女性」、「自分が幸せだと思っている人」と「自分が幸せだと気づいていない人」など、どの場合にも言えるのは、自覚している人より無自覚であるほうが、よりかわいかったり、本当の意味で幸せだったりするものだ。

 なぜなら、「かわいい」とか「幸せ」を自覚している人は、それを維持するために大変な労力を要するから。それを失った時の恐怖心もあることだろう。「無自覚」の場合は、そのようなことは一切ないのだ。最強の人間は、「無自覚な人」ということができるだろう。

 ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)第4話。今回も、順子(深田恭子)の無自覚さが際立っていた。

 やっとの思いで、順子に告白した従兄弟の雅志(永山絢斗)。しかし、順子はその気持ちに全く気づかず、あくまでも親戚や友人としての情愛としか受け取らなかった。

 同じように、匡平(横浜流星)からの気持ちも、恋愛感情だとは気づいていない。順子は、東大受験に失敗して以来、自分に自信が持てず、今のモテ具合を全く自覚していないのだ。

 もちろん、先にも書いたように、無自覚であればあるだけ、順子の魅力は増していく。雅志と匡平も、お互いの順子に対する気持ちに気づきながら、どんどんと彼女への思いは募っていくのだ。もはや、ここまでくると一つの才能とも言える。

 この、無自覚な女性を演じるというのは、意外と難しい。なぜなら、下手な芝居をしてしまうと、「無自覚を演じている姿を演じている」というように受け取られてしまうから。いわゆる「ぶりっ子」に見えてしまうのだ。

 しかし、深田恭子がその役に入ると、本当に無自覚であるようにしか見えない。役に入りきっていることもあるだろうが、深田自身が、どこか無邪気な雰囲気を持っており、見ているものにあざとさを感じさせない力を持ち合わせているからではないだろうか。

 順子との微妙な関係を維持したまま、冬を越え、2018年春、匡平は無事高校3年生になった。勉強の方も、他の生徒たちに追いつき、1年後の東大受験に向け、順調に努力を続けるのだった。

 そんな頃、順子は、山下(中村倫也)から、匡平が中学時代に母親を亡くしていることを聞かされる。同情した順子は、匡平に対して、母親のような気持ちを募らせるのだ。

 複雑な思いを山下に相談する中で、順子は「幸せってなんなんだろう?」と口にする。それに答えて山下は言うのだ。

「幸せが何かなんて、幸せな時は考えない」

 今回のストーリーでは、この「幸せ」という言葉が大きなキーワードになった。

 迎えた5月のゴールデンウィーク、塾では、受験のための強化合宿が行われる。

 行きのバスの中、クラスのエリートである、鷲津(内藤秀一郎)や長宗我部(市川理矩)たちが、クラスメイトの大塚さつき(神岡実希)に嘘の告白をして、盛り上がる。それを注意した美香(吉川愛)と匡平は、エリートグループと対立することになってしまう。

 ここでまた新たな美少女の登場である。大塚役を演じた神岡実希は、2017年まで、アイドルグループ『ハコイリムスメ』のメンバーとして活動していた。愛らしいルックスと、強気な性格で人気を博し、卒業後は、映画『ナラタージュ』(2017)などで、女優として活躍している。こうしてメジャーなドラマに出てきたことで、人気が高まっていくかもしれない。

 さて、順子に対する匡平の気持ちを知った順子の友人・美和(安達祐実)は、「18歳の誕生日までは、法律的にダメ」と伝える。

 一方、雅志は順子を追いかけて、合宿所の近くにある会社の保養所に泊まりに来る。匡平は、雅志の元を訪ね、順子への思いを確認する。好きであることを告げた雅志に、匡平は言うのだ。「何の問題もなく告白できるなんて、幸せだ」。

 17歳はまだ子ども、そんな思いがあるのだろう。年が離れている自分への歯がゆさもあるのかもしれない。

 合宿中、相変わらず匡平に嫌がらせを続ける鷲津たちは、「匡平がロッジでタバコを吸っていた」と証言する。真偽を確かめるためロッジに向かった順子は、そこで匡平と二人きりになる。

  美和に言われたことを意識してか、匡平は「来年の2月3日、覚えておいて。18歳になるから」と告げる。

 ロッジのシーンでは、燃え上がる暖炉の炎や、ヤカンから吹き上がる蒸気が、匡平のあふれるような気持ちを暗喩していた。なかなか意味深な演出である。

 匡平に腰を抱かれて戸惑う順子が可愛らしい。

 深田恭子の魅力の一つは、戸惑ったような瞳の演技だ。一歩間違えば、わざとらしくなってしまうようなクルクルとした目の動きを、自然にこなしてしまう。

 そしてもう一つ、彼女の話し方にも、秘密があるような気がする。甘えるような、でもしっかりと気持ちを伝える口調と声。アリナミンAのCMで「だるおも~」とつぶやいただけで、そのセリフがしっかりと頭に残ってしまう。そんな声の魅力がある。

 合宿中のキャンプファイヤーのシーン。燃え盛る焚き火越しに、匡平が順子を見つめる。そこに主題歌である、back numberの「HAPPY BIRTHDAY」が流れる。“HAPPY BIRTHDAY”=誕生日。次の誕生日、匡平は18歳になる。そこが物語の最大のヤマ場になるのではないかと期待される。

 最後、インフルエンザで寝込んだ順子と匡平は、手をつないで眠っている。実はここで、ドラマの冒頭に出てきた、美和の店で働くホステス・もんちゃんの「男子高校生と手をつなぐだけで女性ホルモン出そう~」というセリフの伏線が回収されるのである。

 ロッジのシーンでの小道具の使い方や、主題歌の効果的なストーリーとのリンクなど、じっくり見ていくと、気付かされることがたくさんある。それらの仕掛けが、自然に見るものに伝わってくるのが、このドラマの妙なのだ。

 次回以降の展開だが、最後のシーンで、山下の手元には、妻からの離婚届が置かれていた。いよいよ、本格的に、順子への恋愛バトル参戦といったところだろうか。彼もまた、厭世観を漂わせながら、それほど不幸には見えない。

 そうなのだ。このドラマに登場する人たちは、それぞれの事情を抱えつつも、決して不幸ではない。それは、みんながさまざまな形で「恋をしている」からかもしれない。恋愛が全てだと言うつもりはないが、幸せであるための特効薬であることは間違いないだろう。

(文=プレヤード)

深田恭子“無自覚”であることの才能と強さ――ドラマ『初めて恋をした日に読む話』第4話

(前回までのレビューはこちらから) 

 人間は、「自覚的」か「無自覚」かで、タイプ分けすることができる。

「自分がかわいいと自覚している女性」と「自分がかわいいことを自覚していない女性」、「自分が幸せだと思っている人」と「自分が幸せだと気づいていない人」など、どの場合にも言えるのは、自覚している人より無自覚であるほうが、よりかわいかったり、本当の意味で幸せだったりするものだ。

 なぜなら、「かわいい」とか「幸せ」を自覚している人は、それを維持するために大変な労力を要するから。それを失った時の恐怖心もあることだろう。「無自覚」の場合は、そのようなことは一切ないのだ。最強の人間は、「無自覚な人」ということができるだろう。

 ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)第4話。今回も、順子(深田恭子)の無自覚さが際立っていた。

 やっとの思いで、順子に告白した従兄弟の雅志(永山絢斗)。しかし、順子はその気持ちに全く気づかず、あくまでも親戚や友人としての情愛としか受け取らなかった。

 同じように、匡平(横浜流星)からの気持ちも、恋愛感情だとは気づいていない。順子は、東大受験に失敗して以来、自分に自信が持てず、今のモテ具合を全く自覚していないのだ。

 もちろん、先にも書いたように、無自覚であればあるだけ、順子の魅力は増していく。雅志と匡平も、お互いの順子に対する気持ちに気づきながら、どんどんと彼女への思いは募っていくのだ。もはや、ここまでくると一つの才能とも言える。

 この、無自覚な女性を演じるというのは、意外と難しい。なぜなら、下手な芝居をしてしまうと、「無自覚を演じている姿を演じている」というように受け取られてしまうから。いわゆる「ぶりっ子」に見えてしまうのだ。

 しかし、深田恭子がその役に入ると、本当に無自覚であるようにしか見えない。役に入りきっていることもあるだろうが、深田自身が、どこか無邪気な雰囲気を持っており、見ているものにあざとさを感じさせない力を持ち合わせているからではないだろうか。

 順子との微妙な関係を維持したまま、冬を越え、2018年春、匡平は無事高校3年生になった。勉強の方も、他の生徒たちに追いつき、1年後の東大受験に向け、順調に努力を続けるのだった。

 そんな頃、順子は、山下(中村倫也)から、匡平が中学時代に母親を亡くしていることを聞かされる。同情した順子は、匡平に対して、母親のような気持ちを募らせるのだ。

 複雑な思いを山下に相談する中で、順子は「幸せってなんなんだろう?」と口にする。それに答えて山下は言うのだ。

「幸せが何かなんて、幸せな時は考えない」

 今回のストーリーでは、この「幸せ」という言葉が大きなキーワードになった。

 迎えた5月のゴールデンウィーク、塾では、受験のための強化合宿が行われる。

 行きのバスの中、クラスのエリートである、鷲津(内藤秀一郎)や長宗我部(市川理矩)たちが、クラスメイトの大塚さつき(神岡実希)に嘘の告白をして、盛り上がる。それを注意した美香(吉川愛)と匡平は、エリートグループと対立することになってしまう。

 ここでまた新たな美少女の登場である。大塚役を演じた神岡実希は、2017年まで、アイドルグループ『ハコイリムスメ』のメンバーとして活動していた。愛らしいルックスと、強気な性格で人気を博し、卒業後は、映画『ナラタージュ』(2017)などで、女優として活躍している。こうしてメジャーなドラマに出てきたことで、人気が高まっていくかもしれない。

 さて、順子に対する匡平の気持ちを知った順子の友人・美和(安達祐実)は、「18歳の誕生日までは、法律的にダメ」と伝える。

 一方、雅志は順子を追いかけて、合宿所の近くにある会社の保養所に泊まりに来る。匡平は、雅志の元を訪ね、順子への思いを確認する。好きであることを告げた雅志に、匡平は言うのだ。「何の問題もなく告白できるなんて、幸せだ」。

 17歳はまだ子ども、そんな思いがあるのだろう。年が離れている自分への歯がゆさもあるのかもしれない。

 合宿中、相変わらず匡平に嫌がらせを続ける鷲津たちは、「匡平がロッジでタバコを吸っていた」と証言する。真偽を確かめるためロッジに向かった順子は、そこで匡平と二人きりになる。

  美和に言われたことを意識してか、匡平は「来年の2月3日、覚えておいて。18歳になるから」と告げる。

 ロッジのシーンでは、燃え上がる暖炉の炎や、ヤカンから吹き上がる蒸気が、匡平のあふれるような気持ちを暗喩していた。なかなか意味深な演出である。

 匡平に腰を抱かれて戸惑う順子が可愛らしい。

 深田恭子の魅力の一つは、戸惑ったような瞳の演技だ。一歩間違えば、わざとらしくなってしまうようなクルクルとした目の動きを、自然にこなしてしまう。

 そしてもう一つ、彼女の話し方にも、秘密があるような気がする。甘えるような、でもしっかりと気持ちを伝える口調と声。アリナミンAのCMで「だるおも~」とつぶやいただけで、そのセリフがしっかりと頭に残ってしまう。そんな声の魅力がある。

 合宿中のキャンプファイヤーのシーン。燃え盛る焚き火越しに、匡平が順子を見つめる。そこに主題歌である、back numberの「HAPPY BIRTHDAY」が流れる。“HAPPY BIRTHDAY”=誕生日。次の誕生日、匡平は18歳になる。そこが物語の最大のヤマ場になるのではないかと期待される。

 最後、インフルエンザで寝込んだ順子と匡平は、手をつないで眠っている。実はここで、ドラマの冒頭に出てきた、美和の店で働くホステス・もんちゃんの「男子高校生と手をつなぐだけで女性ホルモン出そう~」というセリフの伏線が回収されるのである。

 ロッジのシーンでの小道具の使い方や、主題歌の効果的なストーリーとのリンクなど、じっくり見ていくと、気付かされることがたくさんある。それらの仕掛けが、自然に見るものに伝わってくるのが、このドラマの妙なのだ。

 次回以降の展開だが、最後のシーンで、山下の手元には、妻からの離婚届が置かれていた。いよいよ、本格的に、順子への恋愛バトル参戦といったところだろうか。彼もまた、厭世観を漂わせながら、それほど不幸には見えない。

 そうなのだ。このドラマに登場する人たちは、それぞれの事情を抱えつつも、決して不幸ではない。それは、みんながさまざまな形で「恋をしている」からかもしれない。恋愛が全てだと言うつもりはないが、幸せであるための特効薬であることは間違いないだろう。

(文=プレヤード)

松本潤との関係を綴った“暴露本”出版を否定、葵つかさはインスタアカウント削除へ

 1月27日に嵐の活動休止が発表されてからもうすぐで2週間が経とうとしているが、ファンの混乱はいまだおさまっていないようだ。そんななか、松本潤のファンによる暴走が悲劇を起こしてしまった。

 きっかけは、「AV女優の葵つかさが松本潤との関係を綴った暴露本を出版予定」との記事を東京スポーツが掲載したことだった。

 葵つかさといえば、「週刊文春」(文藝春秋)2017年1月5日・12日号で、松本潤との関係をスクープされた人物。

 松本は井上真央との交際を長年報じられており、葵との関係は「二股」の関係であった。「週刊文春」記事は、松本はタクシー代すら渡さずに葵を家に呼びつけるような関係を4年にもわたって続けていたと報じていた。

東京スポーツの記事が原因で起きた大炎上
 今回の炎上の原因となったのは、「松本潤 元カノがイメージダウン不可避の「暴露本」出版へ」という記事。ニュースサイト「東スポWeb」には2月5日にアップされている。

 記事には、松本は葵の暴露本出版の噂を聞いて以来、頭を悩ませていると書かれている。実は、井上と葵を天秤にかけて二股交際をしている時期に、もうひとり「セフレ」的な関係の女性がおり、しかもそれは、<今を時めく国民的アイドルグループの主要メンバー>(原文ママ)なのだという。

 このことが明るみになれば2021年以降の俳優としてのキャリアも絶望の淵に立たされることから、松本は都内のあるバーで<人生に悩んでいるんです><人生の大きな岐路に立っている>と真剣な表情で話していたと、<事情に詳しい芸能関係者>が記事のなかで証言している。

 この記事を信じた嵐および松本のファンは激怒。インターネット上にはこんな言葉が溢れている。

<本当に哀れな女だよね バカ女なんてどーでもいいわ てか元カノとか図々しいよ? 彼女じゃないでしょ 松潤の女だなんて100年早いわ(笑) それより二宮さんの伊藤綾子さんに誰か直撃して下さい>
<暴露本燃やしたろか? 中身興味なさすぎてただただ売名女が可哀想になる多分売れないと思うよ>
<酷いビッチだ。別れて正解だったな。人のセックスを世間に晒す女は信用出来ない。ジャニーズはこの女を潰すべき>
<松潤の元カノが暴露本出すって? こんな時期に嵐の松本潤の名前を使う事自体悪意ありすぎ許せない 元カノ糞過ぎ 全部燃やしてやりたい>
<暴露本出すとか、誰も最初からあの人の言葉なんか信じてないよ?? 誰が買うの?そんな妄想話でできた本 てか、それまで1人に対して妨害するのって訴えられるんじゃないの…?>

炎上は拡大し、葵つかさはインスタグラムのアカウントを削除
 「売女」「ビッチ」など、彼女の職業への蔑視も含んだ罵倒が並ぶ。葵の所属事務所・エイトマンプロダクションはツイッターを通じて暴露本の出版予定などないと表明しているが、非難の声は彼女にも直接飛んだ。

 暴露本出版に絡む中傷のコメントが、葵のインスタグラムアカウントに多数寄せられる事態にもなり、結果的に彼女はアカウントを削除してしまった。

 葵は現役でAV女優を続けており、暴露本はもちろん、松本との交際を蒸し返すことに、なんの利益もない。

 周辺の状況を落ち着いて見れば、“暴露本出版”は飛ばし記事であることがすぐにわかりそうなものなのだが、現在の嵐ファンや松本のファンにはそういった余裕がないのだろうか。

 結果的に、AV女優にとって大事な宣伝ツールであるSNSアカウントを手放さざるを得ない大損害を被らせる結果となってしまった。

 嵐の活動休止を受けて、メンバーの結婚が噂されているが、特に、二宮和也の恋人と報じられている元フリーアナウンサーの伊藤綾子は長らくネットリンチのような状況にいる。

 PCやスマートフォンの向こう側には生身の人間がいる──そのことを頭の隅に置いて、落ち着いた行動をとるべきではないだろうか。

スーパーボウルが過去10年でワースト視聴率、ハーフタイムショーのマルーン5も大炎上

 アメリカの国民的行事とも呼ばれている、アメフトリーグ「ナショナル・フットボール・リーグ」(NFL)の年間王者決定戦・スーパーボウル。しかしNFLが、人種差別への抗議を「試合前の国歌斉唱時に起立を拒否してひざまずく」ことで表明したコリン・キャパニック選手を事実上リーグから追放し、昨年5月に「国家斉唱を拒否するのは違反行為で罰金を科す」と決定したことに、アメフトファンはもとより国民が猛反発。「#BoycottNFL(ボイコットNFL)」運動を繰り広げているアメフトファンもおり、収拾のつかない状況が続いている。

 そんな中で現地時間2月3日に行われたスーパーボウルは、ニューイングランド・ペイトリオッツの人気選手トム・ブレイディの通算6度目となるスーパーボウル制覇がかかる注目の試合になったが、視聴率は低迷。ここ5年間はインターネットで視聴する人が増えたため、テレビ視聴率は徐々に下がっていた。しかし、米ニュースサイト「スポーツビジネス・デイリー」によると、今年は昨年に比べて2.5%も低い44.9%。15年の49.7%に比べるとガクンと下がっており、ここ10年で最低の記録となってしまった。

 視聴率も惨憺たるものだが、Twitterでは、試合の前・後半の間に行われるハーフタイムショーが始まると、たちまち炎上。今年、ハーフタイムショーのヘッドライナーを務めたマルーン5は、コリン選手の支持者から「ボイコットしろ!」とオンライン署名運動まで起こされていたが、予定通りにパフォーマンス。しかし、直後からTwitterには「地味なステージ」「ボーカルのアダム・レヴィーンの“オレは最高の彼氏”といわんばかりのナルシスト・ソングにうんざり」「つまんない」という意見が飛び交い、がっかりした人が続出したよう。

 共演したトラヴィス・スコットとビッグ・ボーイのラップに合わせて踊るアダムを、「なにこのダンス。ダサすぎ」「トラヴィスとビッグにステージを渡せばいいのに、横でくねくね踊っていて目障り」「キモいダンスが気まずくて見てられない」と非難するツイートも多数投稿され、ますます炎上。アダムが最後にパフォーマンスした「Moves Like Jagger」を歌う前に、上半身裸になると「男が脱いだってキモいだけ」「ジャスティン・ビーバーもそうだけど、胴体に彫りまくったタトゥーをかっこいいと思ってるのかな」「ジャネット・ジャクソンはハーフタイムショーで乳首ポロリして大問題になったのに、男は乳首出してもいいのか」など、Twitterは荒れに荒れまくった。「ニューヨーク・ポスト」や「デトロイド・ニュース」「ニューヨーク・タイムズ」などの大手メディアも、今年のハーフタイムショーには辛口な評価を下している。

 今回のスーパーボウルは終始炎上しており、国歌斉唱したアトランタ出身の姉妹デュオ「クロイ&ハリー」が、歌手ビヨンセのレーベルに所属していることから、「夫のジェイ・Zは2年前コリンを支持してハーフタイムショーの出演を断ったのに、ビヨンセはNFL側につくのか!」と、ビヨンセにまでアメフトファンの怒りが飛び火。ハーフタイムショーで毛皮のコートを着ていたビッグ・ボーイは、過激な抗議活動で知られる動物愛護団体「PETA」に非難文書を公開された。試合自体も史上最少スコアで終了したため、盛り上がらないどころか、「なにもかも最悪」といった評価が圧倒的だ。

 今年のハーフタイムショーの出演をオファーされたものの、コリンを支持するために拒否したと報じられているリアーナは、インスタグラムのストーリーに「スーパーボウルを見たヤツらとアタシはビーフ中ってことだから!」と投稿。スーパーボウルは終わったが、リアーナの挑発的な言葉にも表れているように、NFLをめぐる炎上騒ぎは今後もしばらく続きそうである。

「ためていいのは、ヤマザキパンのシールくらい……」捜査当局へのポイントカード情報提供、裏社会では常識!?

 6,788万人以上が利用するポイントカード「Tカード」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが、Tカードの会員情報に含まれる氏名や電話番号などの個人情報をはじめ、商品の購入履歴などを捜査当局に提供していることが判明した。2012年以降、本来は強制力のない「捜査関係事項照会書」による捜査協力要請があれば、対象となる会員の情報を捜査機関に提供していたという。

 さらに「Ponta」を展開するロイヤリティマーケティングや、「dポイント」のNTTドコモ、「楽天スーパーポイント」の楽天も、捜査当局に任意で情報提供していることを認めている。

 捜査当局からの照会への対応については、いずれも会員規約等にも明記されていない。犯罪捜査のためとはいえ、会員に許諾を得ないままで個人情報を第三者に提供することについて、賛否両論が巻き起こっている。

 しかし、反社会勢力の間では、ポイントカードの情報が捜査機関に利用されることは常識だったようだ。

 関東を拠点とする指定暴力団三次団体組員(48)は、こう明かす。

「捜査対象者の行動確認のために警察は、通信傍受法によって裁判所の令状がなければ傍受ができないことになっている電話やEメールのやりとりよりも、ポイントカードや交通系カードの利用履歴を照会しているということは、かなり前からよく言われていた。実際、2年ほど前、うちの親戚団体のフロントだったヤミ金の事務所が警察に挙げられたんだが、従業員が周辺のコンビニで頻繁にポイントカードを使っていたことで、場所が特定されたらしい。ヤクザも生活は楽じゃないので、もらえるポイントはためたいが、われわれがためてもいいのは、ヤマザキ春のパンまつりのポイントシールくらい(笑)。ポイントカード以外にも、移動履歴がまるわかりになるSuicaやPASMO、ETCカードなんかも、もちろん使わない」

 捜査当局に行動を把握されるのを嫌う裏社会の人々は今後、世界で進むキャッシュレス化の波に取り残されることになりそうだ。

【マンガ】私は「何者か」になるんだよ――茨城とヤンキーを嫌悪する、その理由【17話】

東京の下町には、酒とサウナとへんなおじさんが吹き溜まる――…。

荒川周辺に暮らすアラサー漫画家・のがみもゆこが
独特の視点であれやこれやを掘り下げる、ぶらぶらお散歩たのしいルポエッセイ。

水曜の夕方を亜空間へいざなう、へんなおじさんワールドへようこそ!

私は「何者か」になるんだよ

前回はこちら

(つづく)

――水曜日の午後1時・午後6時に最新話を更新。お楽しみに!

のがみ・もゆこ
1985年茨城生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科卒。
茨城の高校でデザイン・映像メディア専攻の非常勤講師をしつつ
個展、グループ展、WEBにてイラストレーションやエッセイマンガを発表しています。

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<『東京をディグる』バックナンバーはこちら>

【第1章】南千住・三ノ輪をディグる
【第2章】浅草をディグる
【第3章】上野をディグる

■16話……ヤンキーが嫌いだったあの頃

宇垣美里アナ退社にTBS上層部も安堵?「ようやくフリーに……」期待は“Fカップ”水着写真集

 TBSの宇垣美里アナウンサーが5日、生出演したTBSラジオの『アフター6ジャンクション』で、2019年3月31日をもってTBSを退社することを発表した。

 年明けに一部スポーツ誌のスクープで退社が取りざたされていた宇垣アナは「みなさんにお伝えできてなくて本当に心苦しかったんですけどようやく各所整理がつきました。退社しましてちょっとパタパタと飛び立ってみようかなというふうに思ってます」と話し「辞めると決めてからけっこう経ちましたけど、どうしようかな。やっぱ、辞めるのやめようかなと思うくらいだった」と胸中を明かした。

「アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の伊野尾彗とのスキャンダルが発覚したり、奔放な発言で世間を驚かせたりと、社内では非常に扱いづらく、やっかいもののような存在だった宇垣アナだけに、TBSテレビの上層部では『ようやくフリーになってくれた』といった声が上がっているほどです。アナウンス部内でも浮いていて、特に女性アナウンサーの間でも異質な存在でした。仲のいい同僚女子アナがおらず、職場に馴染めていなかったのも、退社を決めた要因なんじゃないかと言われていますよ」(テレビ局関係者)

 そんなやりにくい状況から脱し、フリーアナウンサーになることで仕事量は格段に増えそうだという。

「アイドルのようなビジュアルで、男性人気はすさまじいものがあります。元TBSアナの先輩・田中みな実アナの成功例を見習い、バラエティー中心に活動していくことになるでしょう。すでに出版社からはグラビア撮影のオファーも打診されているとの情報もあります。もし写真集出版や雑誌で水着姿を披露するとなれば、Fカップのグラマラスなボディーが拝めるかもしれません」(前出のテレビ局関係者)

 不遇の時代を乗り越え、大きく羽ばたく宇垣アナの活躍に注目が集まりそうだ。

加藤綾子アナに“報道キャスター”が務まるの? 評価急降下の危険性も……

 フリーアナウンサーのカトパンこと加藤綾子アナが、4月1日から、フジテレビの夕方の報道番組(タイトルは未定)のメインキャスターに抜擢されることが分かったが、テレビ業界では、早くも「カトパンに報道キャスターができるの?」と不安視されている。

 同局では視聴率が低迷する『プライムニュース イブニング』を4月からリニューアルするが、テコ入れのための新たなメインキャスターとして、加藤アナに白羽の矢が立ったのだ。

 加藤アナは、同局の朝の情報番組『めざましテレビ』でメインキャスターを務めて大ブレークし、業界きっての人気女子アナに成長した。しかし、2016年4月いっぱいで、フジの猛烈な慰留を振り切って退社し、フリーに転向。現在は古巣の『ホンマでっか!?TV』『ミュージックフェア』で司会を務めるほか、NHK Eテレ『世界へ発信!SNS英語術』にレギュラー出演。昨年は、TBS系連続ドラマ『ブラックペアン』で女優に挑戦するなど、順調なフリーアナ生活を送っている。

 その加藤アナが報道キャスターのオファーを受けたというのだから、耳を疑った人も多いことだろう。なんせ、これまで報道番組を担当したことがないからだ。

「局アナ時代は馬車馬のごとく働かされた加藤アナですが、フリーになってからはマイペースで活動し、ほどほどの仕事量をこなしています。その人気も、昨年12月に発表された『第15回好きな女性アナウンサーランキング』(オリコン調べ)で3位にランクインするなど、全盛期ほどではないにしろ健在です。ただ、加藤アナがこれまで担当してきたのは、『めざましテレビ』『めざにゅ~』などの情報番組とバラエティ番組。報道はまったく経験がありませんので、果たしてちゃんと務まるかどうか甚だ疑問です。超大物の有働由美子アナでさえ、報道では苦戦をしいられています。報道のメインキャスターとなると、軽いノリの情報番組でニュース原稿を読むのとはワケが違います。幅広い見識が必要ですし、生番組ですから、仕切り能力の高さも求められますから。それに、夕方のニュースを見ている層は、主に主婦、中高年ですから、果たしてカトパン起用のニーズがあるのかどうか……」(テレビ関係者)

 不安要素はそれだけではない。同局の夕方のニュース枠は、なんせ“いわくつき”だ。昨春に大リニューアルを敢行し、元NHKの人気アナ・登坂淳一をメインキャスターに据える予定だったが、「セクハラ疑惑」報道により、出演を辞退。番組開始後も、メインキャスターの一人である反町理氏(同局報道局解説委員長)の「パワハラ・セクハラ問題」が発生するなど、スキャンダルにまみれた。また、昨年3月でNHKを退局した有働アナに番組を任せるべく、猛アタックしたが、見事にフラれてしまった。視聴率は一向に上昇せず、起死回生に向け、OGの加藤アナに託すことになったようだ。

「今のままでも十分なのに、加藤アナはよく、こんな仕事を引き受けたものです。帯ですから、当然仕事は再びハードになります。この枠は、男性エースアナの伊藤利尋と、生野陽子アナのコンビでもどうにもならなかったのですから、視聴率を上げるのは極めて難しいと思われます。むろん報道ですから、日本テレビ系『news zero』の有働アナのように、ワイドショーチックなノリでやってしまうと視聴者に不評を買うのは必至。加藤アナの役割は一にも二にも視聴率を上向かせること。それができなければ、加藤アナの評価はだだ下がりするでしょうから、そういった危険性をはらんでいます」(同)

 無論ネガティブな要素だけではない。もともと進行のうまさには定評がある加藤アナだけに、初経験の報道キャスターをうまくこなして、視聴率がアップすれば、その評価はさらにグッと上がる。果たして、加藤アナがこのオファーを受けたことは吉と出るか、凶と出るか?
(文=田中七男)