蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」(後編)

akari_chono02.jpg ■前編はこちら ──そうだったんですか。バラエティーはどうして嫌いなんですか? 蝶野 瞬発的に対応しないといけないからね。それが苦手で、インタビューも以前はダメだったし。オレはインタビューされたら、「ああそうですね」とか、ずっとそういう感じで、記事にならない。バラエティーでは、武藤(敬司)選手だとか、橋本(真也=故人)選手だとか、彼らは対応できるんだよ。俺は全然しゃべれない。だから会社にも「俺は出たらマイナスだから!」って、ずっと断っていた。 ──武藤選手や橋本選手が対応できすぎたんじゃ......? 普通無理ですよ、タレントでもないのに! っていうか、蝶野さんがテレビでしゃべらないのは、威圧感を出すための設定なんだと思ってました。 蝶野 テレビだけじゃなくて、試合でもそうなんだけど、オレはもう緊張しいなんだよね。若手のころ、海外遠征では、客が入っても200~500人の小さい会場ばかりで試合をしていたのに、東京ドーム大会の初興行に呼ばれて帰ってきたとき、500人がいきなり5万人の規模になって。だから、「ここはいいとこ見せてやろう!」って気合を入れて入場ゲートに出たとたん、3時間くらい記憶飛んじゃって、試合もぐだぐだで。俺、東京ドーム大会には30回くらい出ているんじゃないかな。でも20回くらいまでは負けてばかりで、東京ドームって言ったら、最初のうちは負けて天井を見てるイメージしかない。でも、それも徐々に慣れてきたら、対戦相手もお客さんも落ち着いて見れるようになるし、要は慣れだよね。 ──失敗して落ち込んだ時や、怪我で不安な時期もあったと思うんですけれど、そういう時はどうしていましたか? 蝶野 当時も、40歳になっても毎日不安はあるし、もう信じるしかないよね。「自分は倒れない」「あきらめない」って。そこだけだと思うね。実際、最初の7、8年なんて食えてないし、海外から帰ってきて「闘魂三銃士」なんて言われていても、大して金ももらってないし。もう結婚していたけど食うのが精一杯で......そんな生活ですよ。 ──「闘魂三銃士」が儲かってなかったなんて......。人気のレスラーさんたちは、もっと豪華な日常を送ってると思ってました。心が折れなかったですか? 蝶野 プロレスって、俺らは興行地に行って試合をするだけだけど、プロモーターは1年前から準備をして、興行のためにいろんな人に協力を求めて、何千人って人を集めて......それは雑誌も一緒だと思うよ。何万人の人に雑誌を見てもらう世界で、小明さんみたいに表に出てる人たちっていうのは氷山の一角。だけどやっぱり大事なんだよ、その下で支えてる人たちの努力というものは。それに見合うために、自分は最大限に光らなきゃいけない。......でも、そういう役割が分かってくるのって、ある程度経験を積んでからなんだよね。 ──最大限に光らなきゃ......。そう思うとこの「私が相談したい」ってだけの理由で始まった対談もすごく価値のあるものに思えてきます......レッツひかり! ちなみに、蝶野さんが、一番影響を受けた方って誰ですか? 蝶野 やっぱり、猪木さんでしょうね。オレが猪木さんの付き人やっているときは会社が一番落ちている時期で、興行地でチケットがぜんぜん売れていない、と。すると猪木さんは、トレーニングがてらに若手の俺たちを連れて1時間くらい町を走るんだよね。最初は「何やってんのかな、こんな走って......」って思っていたけど、今考えれば、宣伝カーが回せなかったり、営業マンがいなかったから、猪木さんが「プロレスラーが来てるよ!」「試合に来てるよ!」と分からせるために、自ら町を走っていたんだよね。 ──走る広告塔ですね! かっこいい! でも、それで言うと、蝶野さんも多方面で活躍されていて、ものすごくプロレス界に貢献されてますよ! 蝶野 小明さんも、今はライターもやって、被写体としてだけじゃなく、内側の武器を増やしているわけでしょ? あんまり喧嘩はしない方が良いけど、そうやって自分の価値を磨いて、上げて、辞めた事務所から「もう一回帰ってきてくれ!」くらいにするのが、まず目標だろうね。今、まだ25歳でしょ? そんなの、まだまだガキだよ、ガキ! ──アイドルではもう賞味期限切れっぽいですけど、プロレスラーだったらまだまだグリーンボーイ! ありがとうございました! (取材・文=小明) ●蝶野正洋(ちょうの・まさひろ) 1963年、アメリカ・シアトル生まれ。84年、「新日本プロレス」入団。アントニオ猪木の付き人、海外遠征などを経て「闘魂三銃士」としてブレイク。94年からは黒をイメージカラーにヒールに転じ、抜群の存在感を発揮。10年1月、新日本を退団しフリー転向。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」(前編)

akari_chono01.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第13回のゲストは、書籍『会社に負けない喧嘩の仕方』を刊行されたプロレスラー・蝶野正洋さんです! [今回のお悩み] 「喧嘩の仕方を教えてください......」 ──『会社に負けない喧嘩の仕方』読みました! 私は喧嘩が苦手で、今日は蝶野さんに喧嘩の仕方を教えていただきたく......。 ──『会社に負けない喧嘩の仕方』読みました! 私は喧嘩が苦手で、今日は蝶野さんに喧嘩の仕方を教えていただきたく......。 蝶野 あ、俺もきらい。 ──えっ! 蝶野 喧嘩なんて、しない方がいいよ。 ──......え~っと、同書では、『同期とは早めに喧嘩せよ』っていうことで、新日本プロレス入門初日から橋本真也選手と喧嘩をした話を書いていらしてたんですけど......。 蝶野 そんなこともあったね。 ──私も他人に対してそのくらい強く出られたらいいんですけど、トラブルがあった時に何か言わなきゃと思っても、「この人とは今後も付き合わなきゃいけないしなー」って思うと何も言えなくなっちゃって、気づいたらストレスがたまって、フェードアウトの繰り返しで......。 蝶野 それ、普通だよ。俺なんかもそうだよ。俺も、カッとなったことをすぐに口には出さないで、溜めて溜めて。で、ある程度、マナーの部分を越しちゃったやつに対しては怒る。たぶん皆そうだと思うよ。自分が持ってる不満っていうのは、相手も同じように、違う立場で不満を持っているはずなんだよ。 ──なるほど、確かにこっちが「オラ、エ~!」って思ってたら、向こうもそう思ってるはずですからね! ところで私もフリーなので、この『会社に負けない喧嘩の仕方』っていうタイトルにはすごく惹かれました! アイドルとして売れな過ぎて事務所を辞めて『アイドル墜落日記』(洋泉社)なんて本も出しちゃったので、決して円満退社とは言えないし......。いつも「こんなこと書いて、あの事務所に怒られないかな」と不安なんです。 蝶野 俺も(1月末の新日本プロレス退団は)そんなに円満退社じゃないよ。会社的にはボロ雑巾みたいになるまで使って、定年まで仕事をさせて使いものにならなくなったときに、初めていらなくなるからね。でも、その状況で辞める人なんて、今、いないから(笑)。会社は、思ってるほど辞めていった人間のことを気にしてないよ。「もういない人間より今の戦力を」って考えてるから。 ──なるほど。ちょっと心が軽くなりました! 事務所の人、私のことは忘れてください! それと、この本にも『自己プロデュース力』について書かれてましたけど、私それも失敗して......。事務所を辞めてすぐライターの仕事を始めたので、落ち着いたら徐々にアイドルの仕事もしたいなーと思ってたんですけど、もう、外に出たときにどう振舞ったらいいか分かんなくなるし、外見的な華もどんどん減るし、全然アイドルの仕事も来ないんですよ......! 蝶野 大丈夫だよ、表に出てたらまた華も出るって! でも、グラビア、ものすごい人数いるわけでしょ? すごいよね。 ──だから雑誌に載せてもらうためには、今までやってなかったことをやらなきゃいけないとかで、「じゃ、脱いじゃおうか」みたいな流れは必須で。蝶野さんはプロレスで海外に遠征をされてたときに、「はじめて自分が商品になれて嬉しかった」って書かれてましたけど、私はグラビアをやって自分が商品だったときに、嬉しい反面すごく悲しいなって思っていて。自分が商品としてできることっていったら、服を脱ぐとか、そういうことしかなかったから、会社にお金が入っても、自分の価値がドンドン下がってるなっていうのも分かって。「やりたくない」って思っても、「社長に嫌われたらいけない」と思って強く出られなかったり......。そうやって人間関係をこじらせるより、いっそさっぱり喧嘩できた方が、わだかまりが残らなかっただろうなぁ、と思います。 蝶野 さっきも言ったけど、人を売ってるプロダクションとか、プロレスの業界とか、そういう会社の基本は、「ボロボロになるまで使い切る」。それはもう、しょうがない。そういう方針っていうのは、多分どこも一緒だと思う。そこでどう生き抜くかだよね。実際、俺も「こういう仕事はしたくない!」っていうものはいっぱいあって。バラエティーとか、出るの大嫌いだったから。 ──えー! 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ)のとか、すごい楽しく見てましたよ! 蝶野 俺はリングの外で体を使ってアピールすることはやってなかったんだけど、マネージャーがもう仕事を請けちゃってて、どうしようもなくって。まぁ、今はプロレスがテレビであまり放映されていないから、そういうところに出ることでプロレスのアピールをしよう、と。 (後編につづく/取材・文=小明) ●蝶野正洋(ちょうの・まさひろ) 1963年、アメリカ・シアトル生まれ。84年、「新日本プロレス」入団。アントニオ猪木の付き人、海外遠征などを経て「闘魂三銃士」としてブレイク。94年からは黒をイメージカラーにヒールに転じ、抜群の存在感を発揮。10年1月、新日本を退団しフリー転向。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

“映画祭男”小林政広監督が大放談!「ボクはもう怖いものがないんです」

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『バッシング』『愛の予感』などの自主映画が欧州の映画祭で高く評価された小林政広監督
。「今回は映画祭出品ということを意識せず、自分の撮りたいものをようやく撮ることができた」と『春との旅』の手応えを語る。
 ようやく春がやってきた。低予算ながら気骨のある映画を地道に作り続けてきた小林政広監督のもとに春がやってきた。イラク邦人人質事件をめぐる日本国内のヒステリックな世論を題材にした『バッシング』(05)、佐世保市で起きた小学生による刺殺事件にインスパイアされた『愛の予感』(07)など、超シリアスな作品を小林監督は自主映画として作り続けてきた。『バッシング』はカンヌ映画祭でコンペイン、『愛の予感』はロカルノ映画祭でグランプリを含む4冠受賞するなど、そのストイックな映画づくりの姿勢は海外の映画祭で高く評価されているものの、国内での評価には必ずしも比例していない状態だった。ところが、だ。新作『春との旅』は脚本を読んで出演を快諾した仲代達矢が主演、孫娘役にはヒット作『フラガール』(06)で好演した徳永えりを起用。そして2人が旅先で会うのは、大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景、柄本明、美保純、香川照之、戸田菜穂......と実力派俳優ばかりのオールスターキャストなのだ。『愛の予感』は男優の都合がつかず、小林監督自身が主演したことを考えると、なんという豪華さ、賑やかさではないか。小林監督もいつになく、明るい面持ちなのだ。映画づくりにおいて突き抜けた感のある小林監督が胸の内を語った。 ──小林監督、今までになくめでたい作品ですね。 小林政広監督(以下、小林) そうだね(笑)。昔はよく、東映や松竹でオールスターの正月映画を上映していたでしょ? あれの第2弾って感じ。正月映画第1弾は『男はつらいよ』みたいな娯楽映画だけど、正月映画第2弾は社会派ドラマが交じったりしていたでしょ。ああいう感じを狙ったものです。 ──北海道の小さな漁村で50年間もニシンの大群が来ることを待ち続けた漁師・忠男(仲代達矢)と孫娘のロードムービー。忠男の頑固で一途なところが小林監督と似ていますね? 小林 うん、まぁ、登場人物は自分自身の分身でもあるわけです。それに主人公の忠男はニシンを待ち続けた漁師だけれども、それは映画の世界の話でもあるんです。50年前の映画全盛期には映画館にお客さんが入り切れないほど押し寄せてきて、段ボール箱へ札束を足で踏んづけて入れていた。あの世代は、「夢よ、もう一度」と今も映画界にしがみついている。そういうのと重ね合わせたものですね。 ──これだけの豪華キャスト、現場でかなり気を遣ったのでは? 小林 気だけは、死ぬほど遣いましたね(苦笑)。これまでもキャストに気を遣うのがイヤになって、次の作品では若い子を起用したりしていたんだけど、今回はもうその反動も起きないぐらい。すべてを出し尽くした感じですよ(笑)。役づくりというのは、役者と一緒に細かい線を手繰り寄せていくような作業なんだけど、気の合わない役者だと時間ばかりかかるもの。こういうと僭越なんだけど、仲代達矢さんとは気が合った。ちゃんと応えてくれた。現場もね、仲代さんと他の役者さんたちとの手合わせを観戦するような面白さがありましたよ。 ──ベテラン俳優同士の間で静かに火花が散る現場ですね。
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小林 これだけのキャリアの方たちが集まってくれたので、撮影そのものは心配することはそうなかったけれど、スタッフに対してボクは怒鳴っていました。カメラの前にいる人たちって、カメラの後ろ側が全部見えるものなんですよ。気を抜いているスタッフがひとりでもいるとダメ。いい芝居が生まれないものなんです。あんまりボクが厳しいから、逃げ出したスタッフもいるくらいです。 ──キャストは豪華ですが、祖父の世話をしていた孫娘・春(徳永えり)が東京に出て働くために、祖父を親戚の誰かに引き取ってもらおうという"現代の姥捨て"という非常にシビアなテーマ。 小林 10年前から温めていた脚本だけど、以前はユルいものを考えていたんです。おじいちゃんと孫娘のちょっとファンタジックなロードムービーを考えていた。でも脚本を書き直しながら、自分自身がもっと切実になれるテーマを盛り込まないと1本の映画にはならないと考えるようになったんです。そう考えている間に、『バッシング』や『愛の予感』を作ったわけです。『バッシング』『愛の予感』は映画的なリアリティーをとことん突き詰めてみようと考えて撮った作品。やはり、そういうシリアスな作品を撮ってきたことで、今回の『春との旅』も生まれたんだと思います。下手すれば、これだけの俳優がそろっていれば、何もしないでも映画はできたと思いますよ。もっと、多くの人が見易い映画になっていたかもしれない。でも、そんな映画はボクは撮りたくなかったし、やる意味がないと思ったんです。お客さんの心に届く作品にならないだろうなとね。 ──やはり、これだけのキャストが顔を合わせたのは、カンヌ映画祭やロカルノ映画祭での実績が功を奏したわけですか? 小林 そう思いたいですね。やっぱり、映画祭での受賞は自信になりました。自主映画でね、作っていると次第に自信がなくなってくるんです。デビュー作『CLOSING TIME』(96)の頃は周囲に応援してくれる人がいたけど、映画を撮り続けているうちに、励まして支えてくれる人がいなくなっちゃった(苦笑)。監督が自信を失ったら映画は作れません。そういう意味では、映画祭で認められたのは自信を繋ぎ止めるという効果はありました。現場では、なるべくエラソーにしていましたよ。そうじゃないと保たない。潰れてしまいそうだった。特に今回は家族がテーマでしょ。俳優にしろスタッフにしろ、兄妹や家族がいるわけですから、ヘタなことは言えなかった。トンチンカンなことを言って、「監督のくせに、何も分かってないな」と思われたら、こういう映画は撮れませんしね。結局、映画ってのは自分に身の覚えのあることじゃないと撮れないんです。自分自身の抱えていることしか、映画にできないものなんです。 ──昨年は葬式費用を持たない少年が自分の手で母親の遺体を葬る『ワカラナイ』(08)に加え、エグザイルの眞木大輔主演作『白夜』(09)も劇場公開。そして、今年はオールスターキャストの『春との旅』。小林作品がここに来て、ずいぶん自由度が増したように思います。 小林 『春との旅』もずいぶん温めた脚本だけど、『白夜』はもう20年前に書いた脚本。ずっとやりたかった企画だったけど、2人芝居で長台詞があり、誰も俳優が引き受けてくれなかった。それがエグザイルの眞木大輔が演じられる脚本はないか、ということで決まったんです。ボクは「え、エグザイルって何?」って感じだったんだけどね(笑)。撮影が始まるときには『春との旅』の撮影も決まったんで、望遠カメラを使っての隠し撮り風のシーンなどを試したりもしました。『ワカラナイ』は、『バッシング』『愛の予感』に続くシリアス3部作のつもりで撮ったもの。でも、これも『春との旅』が頭にあったので、ちょっと甘くなってしまった(苦笑)。もっと、辛口に徹するつもりだったんだけどね。欲が出て、お客さんを泣かせようと考えてしまった(笑)。年をとっちゃったのかな? ──いい意味で、マイルドになったと考えましょうよ。
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寒村で肩を寄せ合うように暮らしてきた忠男
(仲代達矢)と孫娘の春(徳永えり)。春の職場
がなくなったことから、忠男を預かってくれる
親戚を探す"姥捨て"の旅に出る。
(c)2010『春との旅』フィルムパートナーズ/
ラテルナ/モンキープロダクションズ
小林 なんかね、ここ最近、自分にとって怖い人がいなくなったんですよ。父親が亡くなり、フォーク歌手時代のボクの師匠だった高田渡さんも亡くなった。それに『殺し』(00)、『歩く、人』(01)に出演してくれた緒形拳さんも亡くなった。もう、ボクは怖いもの知らずですよ。それまでは、こんなことしたら何か言われるかなと気にしている部分があり、どこか遠慮がちになっていた。でも、今はニシン漁の夢だけを追い続けた忠男と同じように、映画以外のことは、もうどうなってもいいやぐらいの気構えなんですよ(笑)。 ──怖いもの知らず、ですか。05年に出版した『映画監督小林政広の日記』(キネマ旬報社)では血糖値が高いことに触れていましたが、最近お酒のほうは? 小林 飲んでますよ(笑)。以前ほど、もう飲めなくなりましたけど。アルコール依存症の刑事を主人公にした『フリック』(04)の撮影の頃は医者から禁じられて酒は飲まないようにしてましたが、『春との旅』の撮影時は昼から飲んでました(笑)。もちろん、コンテが決まってるときだけですよ。コンテが決まってなかったら、酒どころじゃありませんから。撮影中はテンションが上がるから、体に良くないね(苦笑)。いつ体が動かなくなるか分からないからね、これからはメジャーとかマイナーとか関係なく、どんどん撮っていこうと思っているんですよ。映画祭に出品するときは、やはりどこか映画祭を意識して作っている部分があった。これからは、あまりそういうことも考えずに、自分の撮りたい映画を撮ってやろうと思います。今回はそれが、ようやくできたんじゃないかな。これからはね、内へ内へと内向するものじゃなくて、外に向かってバァーンと広がっていくような作品を作っていきますよ。  フォーク歌手、郵便局員、シナリオライターと仕事を転々としながらも、「トリュフォーのように自分で映画を撮りたい」という夢を追い詰めて追い詰めて自分のものにした小林監督。監督デビューしてからも、低予算の中で最大限の効果を得るスタイルを模索し続け、独自の境地に至った感がある。『春との旅』は辛口ドラマながら、温かい感触が残る作品だ。苦節の末に暖かい春が訪れた。今までの小林監督作になく、観た人の気持ちを和ませる作品なのだ。 (取材・文=長野辰次) ●『春との旅』 原作・脚本・監督/小林政広 出演/仲代達矢、徳永えり、大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景、柄本明、美保純、戸田菜穂、香川照之 配給/ティ・ジョイ、アスミック・エース 5月22日(土)より全国ロードショー <http://www.haru-tabi.com> ●こばやし・まさひろ 1954年東京都本郷出身。フォーク歌手、郵便局員、シナリオライターなどを経て、『CLOSIN TIME』(96)で監督デビュー、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。『海賊版=BOOTLEG FILM』(99)、『殺し』(00)、『歩く、人』(01)で3年連続カンヌ映画祭出品の快挙を果たす。『女理髪師の恋』(03)はロカルノ映画祭特別大賞受賞。『バッシング』(05)はカンヌ映画祭のコンペ部門に選出。『愛の予感』(07)はロカルノ映画祭でグランプリを含む4冠に輝く。4月に本作のヒロイン・春のその後を描いた小説『春との旅』(毎日新聞社)を上梓した。
ワカラナイ 誰か教えて。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 デビュー作『鉄男』の衝撃から20年! 塚本晋也監督の変わらない製作スタイル "小栗旬の後見人"山本又一朗が明かす『TAJOMARU』の過剰すぎる舞台裏!! 「ボクには"ともだち"の心情が分かる。カルト社会は特別なことじゃないですよ」

【ドボク対談】大山顕×西澤丞『Build the Future』はアイドル写真集だ!(後編)

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大阪大学レーザーエネルギー学研究センターのターゲットチャンバー室。
■前編はこちら ■『Build the Future』はアイドル写真集だ! 大山 取材の許可もらうのも大変ですけど、こうやって写真集にするのも大変じゃないですか。あのー、編集さんいる前でなんですけど、写真集って儲からないじゃないですか(笑)。 西澤 儲かんないっすよねー(笑)。 大山 だから写真家と編集者とが、悪巧みというか、共犯関係みたいにならないと写真集ってできないですよね。ぼくは、自分が写真集出すにあたってそれが素敵だなって思ってるんです。かっこいい! って編集者さんが惚れ込んじゃう、みたいな。七井(『Build the Future』の担当編集)さんはもともと好きなんですか、こういうの? 七井 西澤さんの写真がすごい好きで。実は、前の会社にいるときも西澤さんの写真集を出させていただいて。
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こちらは『Deep Inside』より。
大山 あー!『Deep Inside』(求龍堂)も七井さんなんだ! そうなんだ! 今回どうやって企画通したんですか? 七井 とにかく西澤さんの写真を見てもらいました。通常は企画書を出して説明するんですけど、この企画は西澤さんにA3で大きく写真をプリントしてもらって、「とにかく見てください!」と。 大山 どうでした、そのときの反応? 七井 写真を見た瞬間に、「やってみよう!」みたいな。 大山 あー! それ素晴らしいですね! あ、じゃあ企画通したときは西澤さんはすでに撮り終わっていたわけですよね。撮影に同行してないんですね。 七井 そうなんです、行ってないんです。 大山 それ、悔しくないですか(笑)。 西澤 でも、本物見てもこんな風になってないから「なんだよこれかよ」ってなっちゃうかもしれない。 大山 あー、分かります分かります。工場もねー、実際以上に美しく撮ってるので実際見に行って「写真と違う......」っていう人多いです。写真って嘘つきだからなー。 七井 そうなんです、樋口(真嗣)監督が帯で書いてくださっている言葉がすごく分かりやすいんですけど、たぶん社会科見学だけだとこの衝撃は得られないっていうのが本当で。西澤さんの目で切り取ってるこの写真で見たほうが、たぶん実際に見るよりもかっこよく見えちゃってるかも。 大山 そうそう。そういえばこの『Build the Future』見て思ったのは、「この写真って"なに写真"なんだろう?」ってことだったんですよ。単純に、いわゆるアート写真ってのがあって、もう一方に報道とかドキュメンタリー写真っていうものがあるとしたら、西澤さんのこの写真はどっちなんだろう? って。たぶん大きく言えばドキュメンタリーなんだろうけど、でもいま言ってたように、忠実に撮るようで忠実じゃないわけじゃないですか。かっこよく撮って「どう? かっこいいよね!」って。 西澤 単純に言っちゃえばそうなんだよね。 大山 で、ぼく気がついた。「これ、アイドル写真だ!」って。 西澤 あーなるほど。 大山 実際のアイドル見たらあんまりきれいじゃなかったよ、っていうのと同じ。でも、かわいいのは確かで、現場で盛り上がっちゃうっていうのと同じで。腑に落ちたんですよね。 七井 なるほどー、分かりやすい。そうですね。
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「レーザーディスクガラス保持治具の精密洗浄風景/
ここでは超純水を使った手作業での洗浄が行われる」(本書より)
■「耐震写真集」出したいですよね 大山 さっきの前書きの話ですけど、日本っていうところにやっぱりこだわりはあります? 西澤 そうですねー。自分の住んでいる国だからね。これから世界にいくようになれば、世界に変わるのかもしんないけど。 七井 でも、博士たちの話を聞きにいったときに、日本人ならではだなって思ったのがあって。日本て耐震構造を必ず設計に入れてる。 大山 おおー。 七井 海外ではそういうの想定してないので、震度3くらいでポロっといっちゃう。 大山 そうそう! 日本の高架橋のスペックもすごいんですよ。それがまたビジュアルに現れてて。初めて上海の高速道路の高架見たとき、おいおいそんなペラッペラで、大丈夫かよって、思った。でも地震なかったらあれで十分なんでしょうね。日本の見慣れてると、びっくりする。団地もそうなんだよなー。 西澤 そうかー。 大山 「耐震写真集」出したいですよね。 西澤 耐震!(笑)大山さんなんてぼくよりマニアックだと思うよ(笑)。 大山 いやいやいやいや(笑)。 西澤 だってほら、『高架下建築』(洋泉社)でしたっけ? すごいマニアックだなーと思ってさー。しかもよく企画通したなと思ってさ。 大山 いやでも、あれニフティの「デイリーポータルZ」で記事にしたら、アップされて30分後に編集者さんから出版打診のメールが来たんですよ。「こういう写真集が作りたくて、仕事を変えた者です」みたいなひと言が添えられて(笑)。
→この顛末はサイゾーウーマン『気鋭の女性編集者たちにとっての「ドボク・エンタテイメント」とは』でどうぞ!http://www.cyzowoman.com/2009/09/post_981.html
西澤 すごいね(笑)、運命の出逢いだなー。 七井 いやーそういうことですよ、そういうことですよ! 西澤 あと面白いのが、例えばこの写真ね、改修作業に入っちゃうからもう見れないの。今度は超伝導のコイル使うらしい。 大山 おおー! 七井 研究が終わるとどんどん崩してっちゃったり、解体しちゃうので、けっこう儚いんですよ。 大山 そっかそっか! それ面白いな! 確かに、実験器具なんですよね、施設っていうより道具なんだなー! 西澤 装置もどんどん変わってるんですよ。どんどん改修して実験の精度をあげてってるから。 七井 やっぱりアイドル写真集ですよ、16歳の今はここしかないんです!(笑) 一同 うまいなー!(笑)。
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那珂核融合研究所のJT-60。現在も日々、改修を繰り返している。
 どうでしょうか。ぼくとしては「ちゃんと取材企画書書こう!」って反省した有意義な雑談、じゃなくてインタビューでした。取材後、「飲みながら話した方がよかったかもね」なんて話も。すみません。いや、でも本当に有意義なお話しでした。編集さんとの関係も素敵。うらやましい。  そして"アイドル写真集"である『Build the Future』、本当にかっこいいのでみなさんぜひ買ってみてください!  あ、あと、チャンバー室の写真(この記事のトップ)を見ながらこんな会話も: 西澤 これもね、普段は装置を保護するジャケットがかかってるの。でもどうしてもそのジャケット外したときに撮りたいから、メンテナンスのときに呼んでくださいってお願いしたんですよ。 大山 やっぱりアイドル写真ですね(笑)。 西澤 そうそう、脱がしちゃった。着てちゃ画にならないから、って(笑)。 (取材・構成=大山顕) ohyama_nishizawa01.jpg ●にしざわ・じょう(写真左) 自動車メーカーデザイン室、撮影プロダクション勤務を経て2000年よりフリー。広告、広報の写真撮影を行っているが、なかでも、科学技術、工業技術の撮影には定評があり、その写真は国内外のクリエーターに影響を与えている。 http://joe-nishizawa.jp/ ●おおやま・けん(写真右) 公営団地を紹介するWEBサイト「住宅都市整理公団」総裁。団地や工場のほかにもジャンクション、水道管、螺旋階段、高架下建築、地下鉄ホーム、駅のパイプ群など幅広い鑑賞趣味を持つ。写真集『ジャンクション』、著書『団地の見究』ほか。 http://danchidanchi.com/
Build the Future この本の中には、科学の子の、「夢」がある。(出渕裕氏) amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「工場に萌えるということ」先駆者2人が語る工場鑑賞の美学 硬派な土木建造物を丸ごと集めた写真集『ドボク・サミット』 "ままならないかわいさ"『高架下建築』の魅力が詰まった写真集

「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ

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──元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の2回目です! 今回は、現在22歳にして声優歴は既に6年!『おねがいマイメロディ』のヒロインや、『Saint October』の主人公を務めた片岡あづさちゃんです! 片岡 よろしくお願いします! ──早速ですが、片岡さんは14歳から声優の養成所に通ってたんですよね。同級生が恋愛や部活に燃えている中、自分は声優の養成所に通おう! って思ったきっかけは何だったんですか? 片岡 声優には小学校5年生の頃からなりたくって、どうすればなれるんだろうな~、なりたいな~って、声優になるための方法を知らないまま過ごしていたら、中学2年生の時に観に行ったアニメミュージカルで、椅子に置いてあるチラシの中に10代から入れる養成所のチラシがあって、「ここだ!」って。あんまり考えないで決めました(笑)。 ──ちなみに何のミュージカルだったんですか? 片岡 『HUNTERXHUNTER』!  ──なつかしい! 実際の声優さんがミュージカルしてくれるやつですね! 私もANIMAXで観ました。ヒソカとかレオリオのキャラの再現度が高くてすごかったです。 片岡 そうそう、そうなんです! ──あれがもう8年も前になるのか......。他にはどんなのを観てました? 片岡 一番熱かったのは小学校5~6年生くらいのときで、『無限のリヴァイアス』っていう『機動戦士ガンダム』を作ってる会社のアニメですかね。あの頃、夕方のアニメがすごい深くて、がっつり精神にくる感じのが多かったんですよ。そういうのが好きで、『彼氏彼女の事情』とか『フルーツバスケット』とかが好きでした。 kataoka02.jpg ──ほほう、そのとき学校で友達って、いました? 片岡 いましたよ(笑)! アニメが好きだから、アニメ好きな友達が! ──恵まれたクラスだったのね! 羨ましい! その後、声優としてデビューしてから、どんなことが大変でしたか? 片岡 デビューが2005年の『おねがいマイメロディ』のヒロインだったんですけど、私、かわいい年頃の女の子の声ができると思ってなくて......やっぱり自分もアニメが好きで、アニメを観て「かわいいなぁ、なんでこんな声が出るんだろう?」って思ってるサイドの人間で、「私が声優になっても、そういう声にはならないんじゃないか?」って思ってたので、ヒロインが決まったって聞いたときに、「あれ? 私オーディションでどんなふうにやったっけな!?」って。最初の頃はもう、一生懸命かわいくしようとしてたんですけど、どうやら監督さんが「リアルな年頃の女の子の音質でいきたい」ってことで選んでくださったそうで。「あ、そっか。そのままの私の方が、選ばれた意味があるな」って、のびのびとやらせていただきました。 ──確かに、めちゃめちゃ自然にハマッてました! でも片岡さんの場合、大手のアイドル系事務所にいても全く引けを取らないルックスだと思うんですけど、声優ではない芸能のお仕事には興味なかったんですか? kataoka03.jpg 片岡 本当に最初から声優を目指してこの世界に入ったので、顔を出すようになったのも声のお仕事を始めてからなんですね。 ──じゃ、顔出しでやることに初めは抵抗もありましたか? (宍戸) あのね、なんかね、声優の先輩の人とか「『顔出し』って言うのやめてください」って言うの。おじさんがドキドキしちゃうんだって! 片岡 えー! どういうことですか? (宍戸) なんかエロいんだって。「『顔出し』じゃなくて、『写り』って言ってね」って、大御所のYさんが言ってた(笑)。 片岡 へえー! あたしも『顔出し』って言っちゃいます......。でも、すごい前に事務所のマネジャーさんに注意されたことがあったかもしれないです。『顔出し』ってワードは普通のタレントさんは使わないって。 ──確かにタレントさんは顔が出てナンボですもんね! じゃ、顔出し......じゃなくて、写りに抵抗は? 片岡 抵抗って言うより、自分が顔を出す売り方をされるって考えが、まず自分の中になくって。だから、お話がきたときに、「え? あ、じゃあ......」みたいな(笑)。とりあえずやってみっか! みたいな感じで写っちゃったみたいな感じなんです。 ──流されて顔出しOK! 確かに響きがエロい! 片岡さんもちょっと前までフリーだったんですよね。なんでフリーになろうと思ったんですか? 片岡 養成所入るときもそうだったんですけど、あんまり物事を考えないうちに決める性格なので。パッと思いついた時にやらないと、今後、私やらない! と思って。そうやってとりあえず動いてみて、大変なことになるんですけど(笑)。 kataoka04.jpg ──直感型だなぁ。フリーになった時はどんなことをして過ごされてたんでしょうか。 片岡 いろんな人に会ってました。お仕事してる友達もそうだし、スタッフさんも。前の事務所にいた時は、10代だったっていうのもあって、飲みにいったりもできない環境だったので、ちゃんと人と話をしたいと思って、毎日のように誰かに会ってお話聞いてましたね。とりあえずフリーの先輩に「何が必要ですか?」って聞いたりしながら。 ──フリーの先輩だと宍戸さんもいるんですけど、当時はアドバイスとかくれましたか? 片岡 「大丈夫だよ」って(笑)。他にもいろんな方のお話を聞いたんですけど、みんな「あづさなら大丈夫じゃないかなー」って。「ぜんぜん大丈夫じゃないっす!」みたいな......。 ──やっぱり不安はありました? 片岡 本当に何も考えないで決めてしまったので、先が見えないって言う点では不安ではあったんですけど、いつもどこかで「なんとかなるかなぁ~」って思ってますね。今まで、「あ~困った!」ってなると、手を差し伸べてくれる人がたくさんいたからかもしれない。 ──ま、まるでアニメの主人公! だからヒロインとか主人公に受かるのかなー? 片岡 あはは! でも、やらせていただくヒロインって、やっぱり、ちょっと抜けてて、頼りなくってわがままみたいな......私こういう印象なのかな?(笑) 今度やる舞台も『スーパーヒーローイズム』って作品で、再演なんです。私、この初演を観て、「この劇団に出たい!」って思ってから4年くらい毎回観に行ってて、ちょうどフリーになった時に主宰の方に「出してください!」って言いに行ったら、「あ、今回再演するんだよ、じゃちょっとヒロインやってみる?」って! ──運命! きっとイメージに合っていたんだろうね。どんな役なんですか? 片岡 ちょっと......うざい感じの......。 ──ぐは......。失言でした! 片岡 でも、歌と踊りとリアルな人間関係が凄く面白いので、是非観に来てくださいね! (撮影=宍戸留美/取材・構成=小明) ●かたおか・あづさ 1988年3月16日 千葉県出身。代表作に『おねがいマイメロディ』シリーズのヒロイン・夢野歌役、『Saint October』の主人公・葉山小十乃役、『ペンギン娘?はぁと』の主人公・南極さくら役など。 ・舞台「Func A ScamperS 009 #06 スーパーヒーローイズム」チケットのご予約は http://ticket.corich.jp/apply/19015/007/ ・アニメ「ジュエルペット てぃんくる☆」沙羅役♪ ・アニメ「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」りんごの弟役♪ ・音楽CD「新・百歌声爛-女性声優編-(初回生産限定版 DVD付き)」5月5日(水)発売♪ 着うた/着うたフル★MySoundウタにて、着うた先行配信中♪ ・ゲーム「EVE The 1st. burst error」シルヴィ役♪ 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-3-4BOF代々木公園2 4F 株式会社81プロデュース ●ししど・るみ 1973年福岡生まれ。89年『ロッテCMアイドルは君だ』4代目グランプリ受賞。8万5千人の中から選ばれる。92年、18歳でフリーアイドルとなる。朝日新聞、文芸春秋等にその行動が掲載。インディーズ界初、歌謡曲専門のレーベルCD RECORDSより『SET ME FREE』発売。N.Yタイムズ紙で、日本人アーチスト10人に選ばれ紹介された。アニメ『ご近所物語』(テレビ朝日系)に出会い、主人公幸田実果子の声と主題歌を担当。フランス語歌詞タイトル(フェール ラムール)「faire l' amour」を発表後、昨年、パリでのライブツアーも成功させる。同曲が今年秋公開の映画『死刑台のエレベーター』挿入歌に決定!!  先日 「宍戸留美デビュー20周年記念スペシャルライブを開催!」 Ustream にて生中継~アクセス数世界1位にランクイン! 詳細は→http://ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
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【ドボク対談】大山顕×西澤丞『Build the Future』はアイドル写真集だ!(前編)

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核融合科学研究所の大型ヘリカル装置内部。
写真集『Build the Future』より
 みなさんこんにちは。大山です。ぼくは工場や団地やジャンクションを撮って写真集出したりしている人間です。要するに、一般的に写真家と呼ばれる職業ですね。そう、今回なぜだか一介の写真家であるぼくが、インタビューをしました。しかも写真家に!  インタビューする相手は、先日素晴らしい写真集『Build the Future』(太田出版)を出版された西澤丞さん。ぼくの尊敬する写真家です。2006年に発表された写真集『Deep Inside』(求龍堂)では建設中の高速道路や原子力発電所の内部などが収められていて、これがものすごくかっこいい。ぼくの大好きな写真集のひとつ。  で、今回の『Build the Future』でも核融合研究施設や加速器研究施設など、ふつう入ってみることのできない空間の、超かっこいい写真を撮っておられます。  うらやましい!  インタビューは正直気が引けてたんですが、どうやったらこういう写真が撮れるのか、この際そこらへんを聞いてみたい! という下心もあって西澤さんと対談してきました。  そう、これ、インタビューじゃなくて対談、いや、雑談かも。 ■「かっこいい!」って言っちゃう 大山 『Build the Future』拝見しました。これ、本当かっこいいですね! 西澤 ありがとうございます(笑)。 大山 こんなにかっこいいものを目の前にしながら、どんな感じで撮ってるんですか? 「うおー!」とか言っちゃいません? 西澤 「かっこいい!」って言っちゃう。言いながら撮ってるよ。 大山 やっぱり(笑)。 西澤 例えばこの表紙の場所、実は2回行ってるんですよ。1回目はあまりのかっこよさに舞い上がっちゃって、人物を入れて撮影するのを逃しちゃったの(笑)。 大山 あはは(笑)。 西澤 それが表紙。 大山 舞い上がっちゃって撮るの忘れたって、いい話だなー。なんかこう、勇気づけられる。で、現場にいらっしゃる研究者の方々はそういう「かっこいい!」っていう感想をどう受け取ってるんですかね。 西澤 現場の方々は見慣れちゃってるから、かっこいいと思ってないんですよ。面白いのは、ぼくは研究者ではなく素人なんで、かっこいいと思ったとこだけ撮るじゃないですか。それは研究の本質じゃないところだったりする。で、現場の博士たちは「そこはそんなに重要じゃないんだけどなー」みたいな目線を送ってくる(笑)。 大山 ああ、分かる分かる。ぼくも工場に招かれて、かっこいいなあと思ったもの撮ってると「それよりこっちの方を見てもらいたいんですけど......」って言われる。博士たちは西澤さんが撮った写真見ても「これがかっこいいのかー。分からないなー」って感じなんですかね? 西澤 撮影したあと、「こんな風に撮らせていただきました」ってメールで写真送るんですよ。そうすると少し反応が変わる。で、こうやって本が出ると「撮ってくれて、ありがとう!」ってなる。 大山 おおー。 西澤 こういう施設って、今までこういう写真集にはなってないじゃないですか。だから、みなさんどういう感じに写るのか想像ができない。で、実際こういう形で目の当たりにして初めて、ちょっと理解できるんでしょうね。 大山 みんなもっと撮ればいいのにね、こういうの。もしかして、自分でも写真撮り始めちゃう現場の方いらっしゃるんじゃないですか? 西澤 いると思いますよ。 大山 それはやっぱり「かっこいい!」って思ってるんですかね。 西澤 うん、だと思いますよ。 大山 それいいな、それいい。
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「大型ヘリカル装置の超伝導コイルは液体ヘリウムで冷却されており、
その液体ヘリウムを制御するためのバルブ」(本書より)
よくわからないが、かっこいい。
■「泣ける企画書を書くんですよ」 大山 実は今回ぼくが一番お聞きしたいのは......こういう施設って、どうやって入れてもらって撮影許可もらったんですか? 西澤 (笑)それはねー、企画書書いて、泣き落としですよ。 大山 泣き落とし!(笑) 具体的にどう泣き落とすんですか? 西澤 いやーもう、泣ける企画書を書くんですよ。 大山 それは西澤さんご本人が。 西澤 もちろんもちろん、自分で書く。 大山 それはもちろん撮りたいがための言葉ではなくて、本気ですよね。 西澤 いやマジですよ、マジマジマジ。ぼくは博士みたいに研究はできないけど、撮影して発表するっていうスキルがある。そこでぼくのやるべきことがあるなっていう。博士たちの研究を通訳して発表するような、そんな感じですね。 大山 かっこいい写真一枚で説得力があるっていうのはありますよね。そういうのもっと利用したいですよね。 西澤 そう。海外ではすごく上手に写真を政治の道具に使ってるじゃないですか。 大山 そうそう! アメリカの新聞社のサイトとか、写真かっこいいんですよね。 西澤 うまいんだよねー。使い方もよけりゃ撮り方もうまいしさー。あーゆうの見てると、すごいくやしいんだよ。 大山 そう、すごいくやしい! 西澤 フランスなんてカメラマンを雇って核融合施設の写真をかっこよく撮らせて、世界中に送ってるんですよ。しかもそのカメラマンが日本の施設にも来るらしいんだよ。なんで向こうのやつがこっちにきて撮るんだよって!(笑) 大山 俺にやらせろ! って。 西澤 そうそう、俺にやらせろって思うよね、本当に。
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那珂核融合研究所。「高周波加熱装置の導波管/プラズマを加熱する為に、
1本あたり1000kWの高周波を伝送する」(本書より)
■「『かっこいい!』ってやられちゃうといいなー」 大山 実はこの写真集でぼくが一番グっときたのは、前書きなんですよ。これすごくいい文章で、たぶん、このインタビュー記事で書くべきことがあるとしたら、もうこの前書きにぜんぶ凝縮されてるな、と思って。 西澤 悩んだ、これ書くの何日もかかった。 大山 最後の段落で「この国にとって重要な~」ってあるじゃないですか。つまり、こういうことですよね。 西澤 それくらいのこと言う人、いま必要だと思うもん。 大山 現場に行ってそこで働いている方の話し聞くと、やっぱり感動しちゃいますよね。 西澤 そうそう。感動しちゃってこういう文章になっちゃうんだよね。これ必要なのか必要じゃないのか、日本はどこへ投資するのか、って考えながら撮るじゃないですか。 大山 おおー! 西澤 そうすると、勉強しないと撮れなくなっちゃうんです。博士たちの物理の話もよく分かんないんだけど、それが何を目的にやってるかっていうことは自分で把握しとかないと、本にならないんです。ぼくが理解しないと読者にも伝えられないと思ってる。 大山 すごいなー。やっぱりこれ見て、かっこいいなーって、たとえば、高校生とかが思って、こういう研究施設で働いてみたいとか、っていうのが......。 西澤 そうそうそう、それ。 大山 うんうん! ぼくも時々ね、『工場萌え』(東京書籍)買ってくれた大学生が、あれがきっかけで工場の研究所に働くことにしましたって言ってくださることがあって。 西澤 それ、うれしいじゃないですか! 大山 そう、すごくうれしいの。 西澤 それですよ。 七井(この本の編集者さん) ちょうど一昨日、高校の図書館さんから注文がきてました。 大山 ああ! いいな! 西澤 それいいね! いいですね。高校生くらいがみて「かっこいい!」ってやられちゃうといいなー。ぜひやられちゃってほしいなー。 大山 あー、ぼく、ちゃんと企画書書いて取材申し込むのやったほうがいいな、っていま反省した。このインタビューの収穫はそれだな。 西澤 そこかい!(笑) (後編につづく/取材・構成=大山顕) ohyama_nishizawa01.jpg ●にしざわ・じょう(写真左) 自動車メーカーデザイン室、撮影プロダクション勤務を経て2000年よりフリー。広告、広報の写真撮影を行っているが、なかでも、科学技術、工業技術の撮影には定評があり、その写真は国内外のクリエーターに影響を与えている。 http://joe-nishizawa.jp/ ●おおやま・けん(写真右) 公営団地を紹介するWEBサイト「住宅都市整理公団」総裁。団地や工場のほかにもジャンクション、水道管、螺旋階段、高架下建築、地下鉄ホーム、駅のパイプ群など幅広い鑑賞趣味を持つ。写真集『ジャンクション』、著書『団地の見究』ほか。 http://danchidanchi.com/
Build the Future 「もう、シビレるっ!」としか云えません。(庵野秀明監督) amazon_associate_logo.jpg
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「表現の限界とは何か──」 DVD『ムダヅモ無き改革』制作陣が挑んだ自由の臨界点

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各国首脳がマージャンで勝負!
 小泉が! ブッシュが! ジョンイルが! そして毛沢東が! 世界各国を代表する大物政治家たちが、卓という名のリング上でガチンコ闘牌を繰り広げる!  そんな前代未聞の麻雀漫画『ムダヅモ無き改革』(竹書房「近代麻雀」連載中)が、なんとアニメになってしまった。  監督を務めるのは、自主規制も条例も何のその。表現の自由に挑み続ける、日本で一番パンクなアニメ監督・水島努だ。今回は水島監督と、このブッ飛んだアニメの企画立ち上げから完成までを見守り続けた川瀬浩平プロデューサーによる、本作の見どころと制作ウラ話を無修正でお送りします! ──『ムダヅモ無き改革』がアニメになるとは、最初は全く信じられませんでした。しかも、完成した作品は予想以上にとんでもない仕上がりで(笑)。 水島努監督(以下、水島) 「水島さんが受けなかったら、この企画がなくなる」と川瀬さんに頼まれてしまいまして(笑)。ただ、作るからには原作のもうワンランク上のヤバさを出したいとは思っていました。 川瀬浩平プロデューサー(以下、川瀬) 最初は原作の大和田秀樹先生も交えて三人で「和民」で飲みながらで、何となく「東アジアいっとく?」みたいな流れになりましたね。
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麻生氏、鳩山幸氏、金正男氏など、
脇役も熱い!
水島 やっぱり話題性を出すなら、北の将軍様をやるしかないかなと。 ──世界各国の首脳がズラリと登場して麻雀で戦うという本作ですが、キャラが立ちまくりでどの登場人物も強烈ですよね。 川瀬 政治家ってエピソードが面白い人が多いんですよ。だから登場人物たちのキャラも立っているんだと思います。 水島 やっぱりキャラが濃くないと、国を切り盛りしていけないんでしょうね。 ──例えば麻生(太郎)さんもクレー射撃の選手ということで、作中では暗殺者をライフルで狙撃してみたり。 水島 『ムダヅモ』の中の麻生さんは、カッコいいですよね。ああいうカッコいい政治家がもっと出てきてほしいです。キャラの立った政治家が上でグイグイやってくれるといいなと思いますね。 ──鳩山首相の口から金星人が出てきて、宇宙からの侵略者であるミユキに操られていたっていうエピソードもすごい発想ですよね。 水島 だったらいいなって願望です(笑)。僕も大和田さんのシナリオを読んで、「だからか!」と全てのピースがカチッとはまったという感じです。 ──そういった一連のシーンに政治的な意図は全く込めていないのでしょうか? 水島 込めていないです。『ムダヅモ』を作る時に自分の中で決めたルールが二つあって、ひとつは政治的な意思を出さないということ、もうひとつがナショナリズムに走りすぎない。つまり、「日本はこんなに素晴らしい」という方向にいかないということです。それよりも、戦う男たちの暑苦しい国境を越えたカッコよさを出すように気を付けました。 ──作品が発表されてから、周囲の反響はいかがでしたか? 水島 いろいろな人から反響がありまして、「本当に大丈夫なの?」「拉致られないの?」みたいな心配ばかりされました(笑)。でも、圧力も批判も特になかったんです。みんな思った以上に大人だったんじゃないのかな? 川瀬 最近はネット上の小さな声も必要以上に大きく取り上げられてしまう。それがきっかけとなって問題になるなら、(過激な表現を)やめちゃおうっていう考え方がとりわけテレビでは顕著だと思いますが、それだとやっぱり作品は面白くならないと思います。特に今回は、せっかく水島さんを使うのならそれくらいの覚悟をもって追求しないといけないなと思っていました。 水島 それに本物の大物だったら、こんなところで何かやってても、「それがどうした」って思うはずですよね。 川瀬 だから鳩山さんに関しても、何も気にしてませんでした。むしろリリースする時に私人になっていたという点で、小泉(純一郎)さんや太蔵(杉村)さんとかの方が危ないと思いました。公人はいくらいじっても大丈夫なんですけどね。
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ティモシェンコ氏、温家宝氏も登場!
──表現の限界に挑戦しているという感覚でしょうか。 水島 そんなに大層なもんじゃないです(笑)。 ──表現ということでいくと、東京都の条例の件をはじめとして自主規制の縛りがが年々が強まってきつつあるように感じますが、ヤバいネタに挑戦している水島監督としてはどう感じているのかお伺いしたいのですが。 水島 実は、自分は取り締まれるものなら取り締まってもいいよってスタンスです。それに多少制約あった方が燃えるんですよね。燃えるというか、制約があるからこそアイデアが生まれるという風に思っています。日本のアニメだっていろんな制約があるからさまざまな作品が生まれてきたわけで、制約が増えることについては特に何も思わないです。まあ怒られたら怒られたで、全力で謝る準備はいつでもできています(笑)。 ──視聴者としてはここが一番気になるところだと思うのですが、続編が作られる予定はあるのですか? 水島 政治ネタということで、タイミングがなかなか難しいんですよね。それに北を超えるネタというと、ミドル・イーストあたり? あっちの方にはいきたくないなあ。怖いなあ?。 川瀬 ただこの手のギャグって、エスカレートしていかざるを得ないんですよね。そうなってくると、禁断の地に足を踏み入れないといけなくなってくる。でもそれが面白いかというと、必ずしもそうではない。 水島 その結果、1巻よりも下回る内容ならば作る意味がないと思います。おかげ様で思ったよりは売れてくれているのでたぶん出せるのではないかな? とは思いますので、ご期待ください。 ──では最後に、『ムダヅモ無き改革』の「ここが見どころ」というのを教えてください。 水島 みんながよく知っている人たちが、よく知っている麻雀を熱くうっている。そのバカバカしいけど清々しい、「熱い思い」を受け取ってほしいですね。政治家の写真と合わせてみてもらったら面白いと思います(笑)。 (取材・文=有田シュン)
ムダヅモ無き改革-The Legend of KOIZUMI- デラックス版:5,040円(税込)GNBA-1589 通常版:2,940円(税込)GNBA-1599 発売/ジェネオン・ユニバーサル 【デラックス版特典】 封入特典/スペシャルCD ・「ムダヅモ無き改革」オリジナルサウンドトラック ・テーマ曲  「ムダヅモ無き改革~勝利の闘牌ジュンイチロー~」  歌:小泉ジュンイチロー(森川智之) 映像特典/激突!麻雀大会(轟盲牌禁止ルール)  (出演:大和田秀樹、水島 努、玄田哲章、伊藤静) 音声特典/オーディオコメンタリー(大和田秀樹×水島努) 【通常版との共通特典】 大和田秀樹描きおろしジャケット ・各国首脳ブロマイド(5種類の内1枚封入) amazon_associate_logo.jpg
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ブレイクの秘訣はマジメ&ネガティブ!? 夙川アトムの「怒られたくない」日常

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 「ずきあかのちゃんねー」(赤ずきんちゃん)や、「しまうらのろーたー」(浦島太郎)といった、ギョーカイ用語で語られる紙芝居ネタでお馴染みの芸人・夙川アトム。昨年12月に行われた初単独ライブのチケットは即日完売。その人気の高さが証明された。  今回、DVD『第1回単独ライブ 'FANTASIA'』のリリースを控える彼を直撃。取材当日、「あ、よろしくお願いします......」と"腰の低いまじめな人"という空気をまとって我々の前に現れた彼だが、それは化けの皮か否か。夙川アトムの素顔に迫る!! ――いきなりで申し訳ないのですが、まじめそうですね。 夙川アトム(以下、夙川) まじめです。 ――芸人っぽくないですよね。 夙川 芸人っぽく出来ないですね。 ――でも、いわゆるよしもと的なノリが必要になる場合もありますよね。 夙川 ああ、ありますね......。この性格なので、トーク番組とかであんまりワーッって行けなくて。悩んでお酒をたくさん飲んだこともありますね......。 ――(暗い話になってしまった!)えっと、そうだ! 明るい話をしましょう! 今、会いたい有名人っていますか? 夙川 多部未華子さんです! 今、すぐ浮かんじゃいました♪ ――どこが好きなんですか? 夙川 あの純朴さが。あと声もかわいくて。嫌なところが一つもないんですよね♪ ――多部さんに会ったら、何を話したいですか? 夙川 多部ちゃんの学校のこととか、あと僕がちょっと微妙なことを言った時に、どんな反応をするのか見てみたいですね。 ――妹にしたい感じですか? 夙川 いや、付き合いたいです(キッパリ)。こないだ、多部ちゃんがドリカムの曲をカバーしたシングルを出したんですけど、歌もすごい上手で。昔の原田知世さんみたいな、何の混じりっ気もない、まっすぐな歌い方なんです! shukugawa002.jpg ――多部さんの話をする夙川さんはイキイキしてますね。ところでお笑いをやる上で、原動力にしていることは何ですか? 夙川 「バイトしたくない」っていうのと、「人に怒られたくない」っていう感情ですね。僕、ちゃんと働けないんで......。 ――芸人としてちゃんと働いてるじゃないですか。 夙川 芸人はバイトに比べると「怒られる率」が低いので。「大人の人に怒られるかもしれない」って考えると、もう......。 ――でも先日、「アメトーーク!」(テレビ朝日)の町工場芸人の回に出ていらっしゃいましたよね。工場で働くのは平気なんですか? 夙川 工場ではマスクもしてますし、人と話さなくていいじゃないですか。接客業は怒られるかもしれないので、緊張して注文とか取れないですね。 ――芸人さんこそ、毎日知らない人に会って話さなきゃいけない職業では? 夙川 あ、でも怒られないので、はい。 ――そうですか(笑)。夙川さんは、シティボーイズに憧れてこの世界に入ったそうですが、やはりテレビよりもライブを重視してるんですか? 夙川 いえいえ、本当はテレビにもガンガン出たいんですけど。あの、その、うまく出来ないっていうだけで......。「そのままでいいよ」って言って出してくれるのが一番ありがいんですけど、なかなかそうもいかないので。今、成長中です、はい。 ――いよいよ5月19日には、初の単独ライブが収録されたDVD『第1回単独ライブ 'FANTASIA'』が発売されますね。一人コントの数々に、ギョーカイ人ネタとは全く違った夙川さんの魅力を感じました。 夙川 僕は、"なんか少しだけ変だ"っていう感じの笑いが好きなので、そこを楽しんでもらえたらと思います。このライブでは好きなことをやらせてもらったので、業界人ネタの先入観なく見てもらえたら嬉しいですね。 ――最後にお願いがあるのですが、日刊サイゾーのキャッチコピー『マスコミの裏を読む! 体制の裏をかく!!』を、ギョーカイ用語に変換して頂けませんか? ro-ta-.jpg ――わっ! 今の誰ですか!? 夙川 僕が作った「ろーたーくん」というキャラです。業界に憧れる小学生なんです。 ろーたーくん 7月21日にDVD『ちゃいちーのろーたくん』をばいはつするからジュルスケ帳にバミッといてね! ――(ちゃっかり宣伝しやがった!) (取材・文=林タモツ) ●しゅくがわ・あとむ 1979年、兵庫県生まれ。シティボーイズに影響を受け、99年に3人組のコントグループ「昭和サーカス」として活動開始。ピン芸人として09年「R-1ぐらんぷり」決勝進出。現在、シティボーイズと同じASH&Dに所属。
『夙川アトム 第1回単独ライブ 'FANTASIA'』 発売元:ポニーキャニオン 販売元:ポニーキャニオン 価格:\2,940(税込) 発売日:5月19日 (C)2010 PONY CANYON INC. amazon_associate_logo.jpg
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「本能的にエロい目線を送っている」現役OL兼芸人・大久保さんの”イヤらしさ”

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「今日もこれから出社します!」と語る大久保さん。
 「小4のとき、母子家庭だった同級生からドギツいエロ本を見せられて。全てはそこからです」、大久保さんは、自身の性の目覚めをこう語った――。  『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)をはじめ、数々の人気番組に出演中のオアシズ・大久保佳代子。現役OL兼芸人という独特のキャラクターも人気だが、さらに彼女からダダ流れるドス黒く甘美なエロスに魅了されるファンは少なくない。芸人とOL、二足のわらじを履き続ける生活とは? また、彼女から漂う"雌のイヤらしさ"の根源は何なのか。初のエッセイ本『私、地味女』(大和出版)が出版となったばかりの大久保さんに、話を聞いた。 ――著書『私、地味女』では、嫌な上司とのエピソードをはじめ、日常をセキララに綴っていますが、あんなに具体的に書いちゃって大丈夫ですか? 大久保佳代子(以下、大久保) 大丈夫じゃないです。売れて欲しい反面、なんとか会社の人間に読まれない方法はないかと考えてます。 ――本中の「芸能界とOLを行き来すると、自分がわからなくなる」という一節が印象的でした。 大久保 最近やっと慣れてきましたけど、以前はOLを3日間がっつりやった後、『めちゃイケ』みたいな大きい番組の収録に行くと、まず「何で芸能人がいっぱいいるの?」ってなって、慣れるまでに1日かかりましたね。反対に、テレビの世界はみんながチヤホヤしてくれるので、その気持ちが取れないまま翌日会社に行くと、「何で私がそんな単純作業しなきゃいけないのよ! 私を誰だと思ってんの!?」ってムカッとくる。バランス悪いんですよ......。 ookubokayoko01.jpg ――テレビなど、さまざまなところで「エロい」と言われている大久保さんですが、意識的にエロスを放出しているんですか? 大久保 "無意識の意識"っていうんですかねえ。「今、私、男の人にエロい目線を送ってるな」とかって、ふと思うことはありますね。 ――気付いたらエロさが出てしまっていると。 大久保 そう、最初の発生は自然。それで、ふと自分を俯瞰で見た時、「ああ、私いつものやっちゃってる」って。本能ですね。でも、他の人との差って何でしょうね。物心付いた時から、お兄ちゃんのエロ本を見てたからかなあ。 ――ちなみに"性の目覚め"はいつですか? 大久保 小4の時、同級生に母子家庭の女の子がいて。その子の家に集まった時に、ドギツいエロ本を見せられて、「男と女はこういうことするんだよ。で、子どもが産まれるんだよ」って言われて。全てはそこからですね。その後は、女友達と朝5時に学校で待ち合わせして自販機でエロ本買ったり、神社の裏に落ちてるエロ本を探しに行ったり。 ――男のようですね(笑)。ちなみに愛のないセックスには、肯定的ですか? 大久保 大人ですし、いいとは思いますよ。私の場合は、35歳超えた時点で全くなくなっちゃいましたけど。 ――今、男性からそういうお誘いがあったら? 大久保 う~ん。来たら来たで、私も酔っ払いながらも、「こいつとそういう関係になったら面倒臭くないかな」とか、その人の仕事とか年収のことを考えてるような気がする。でもそんな私に有無を言わせない感じで、巻き込んで来て欲しいですね。男性ホルモンをプンプン匂わせてもらって、ガンガン酒飲ませてもらって、で、なんか気付いたら......っていうくらいの感じ。全然流されますよ、私。 ――実際は、そこまで巻き込んでくれる人がいないと。 大久保 そう! 不満です。近頃って、「飲みに誘ってくださいよ~」とか言う男、多くないですか? 「男だったらお前が誘ってこいよ!」って思う。 ――著書に「女芸人はモテない」って書いてますが、実際そうなんですか? 大久保 女芸人のことを「可愛いし全然OKだよ」って言ってくれる男性って結構いるんですけど、じゃあ実際、付き合うかってなると、引かれる感じはありますよ。"普通の女の子とはちょっと違う"みたいな面倒臭さがあるのかなあ......。 ――ところで、大久保さんと大の仲良しの北陽・虻川さんが、レストランシェフと婚約されましたが。 大久保 虻ちゃんが私に「レストランにいい人がいるので、一緒に行ってください」って言ってきたところから、婚約までの流れを全部見てるので、「人ってこうやって付き合って結婚していくんだなあ。すごいなあ」って思いますね。虻ちゃんとレストランに食べに行った帰り際に、そのシェフが虻ちゃんにだけ個人アドレスを書いた名刺を渡して。それ見て私が「いいな、いいな」って言ったら、私にはパンを持たせてくれたんですけど(笑)。 ――仲良しの女芸人が結婚していく中で、大久保さん自身、焦りはありますか? 大久保 ありますねえ。今、38歳なんですけど、39歳で結婚して、40歳か41歳で出産っていうのに期待かけてます。 ――「日刊サイゾー」で結婚相手を募集してみませんか? 大久保 う~ん。周りの人がそういうことをやってくれると、「え......」ってなっちゃうんですよね。まあ、でももし私に女として非常に興味があるという方がいれば、いったんサイゾーに連絡してください。そこでサイゾーを経由して知りたい条件を提示して審査にかけます。......って何様だ(笑)。  ということで、大久保さんとの結婚を本気で考えたいという男性は、「日刊サイゾー」までご一報を。尚、地位と収入が平均を優に越える、関東在住のイケメンセレブ男性に限らせて頂きます。 (取材・文=林タモツ)
私、地味女 女芸人として華やかな芸能界で活躍する一方、会社の片隅でクレーム処理をし続けている大久保さん。ギャップの激しい日常生活で悩んだりイライラすることは、女子なら共感せずにはいられないことばかり。みんなから嫌われたくない、合コンで連絡先を聞かれなかった、後輩に嫉妬する、会社のランチタイムが苦痛など、どうにもならないことだからこそさらっと笑ってしまいたい。なんだか疲れた、とため息をつく女子にぴったりの1冊。大和出版刊/1365円 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「ドス黒いエロス」大久保佳代子の果てなき野望とOLを続ける理由 「なぜ椿鬼奴がブレイクしているのか」現役放送作家が語る秘密とは? 孤高の女芸人・友近が体現する「女としての業と生き様」

「本能的にエロい目線を送っている」現役OL兼芸人・大久保さんの”イヤらしさ”

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「今日もこれから出社します!」と語る大久保さん。
 「小4のとき、母子家庭だった同級生からドギツいエロ本を見せられて。全てはそこからです」、大久保さんは、自身の性の目覚めをこう語った――。  『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)をはじめ、数々の人気番組に出演中のオアシズ・大久保佳代子。現役OL兼芸人という独特のキャラクターも人気だが、さらに彼女からダダ流れるドス黒く甘美なエロスに魅了されるファンは少なくない。芸人とOL、二足のわらじを履き続ける生活とは? また、彼女から漂う"雌のイヤらしさ"の根源は何なのか。初のエッセイ本『私、地味女』(大和出版)が出版となったばかりの大久保さんに、話を聞いた。 ――著書『私、地味女』では、嫌な上司とのエピソードをはじめ、日常をセキララに綴っていますが、あんなに具体的に書いちゃって大丈夫ですか? 大久保佳代子(以下、大久保) 大丈夫じゃないです。売れて欲しい反面、なんとか会社の人間に読まれない方法はないかと考えてます。 ――本中の「芸能界とOLを行き来すると、自分がわからなくなる」という一節が印象的でした。 大久保 最近やっと慣れてきましたけど、以前はOLを3日間がっつりやった後、『めちゃイケ』みたいな大きい番組の収録に行くと、まず「何で芸能人がいっぱいいるの?」ってなって、慣れるまでに1日かかりましたね。反対に、テレビの世界はみんながチヤホヤしてくれるので、その気持ちが取れないまま翌日会社に行くと、「何で私がそんな単純作業しなきゃいけないのよ! 私を誰だと思ってんの!?」ってムカッとくる。バランス悪いんですよ......。 ookubokayoko01.jpg ――テレビなど、さまざまなところで「エロい」と言われている大久保さんですが、意識的にエロスを放出しているんですか? 大久保 "無意識の意識"っていうんですかねえ。「今、私、男の人にエロい目線を送ってるな」とかって、ふと思うことはありますね。 ――気付いたらエロさが出てしまっていると。 大久保 そう、最初の発生は自然。それで、ふと自分を俯瞰で見た時、「ああ、私いつものやっちゃってる」って。本能ですね。でも、他の人との差って何でしょうね。物心付いた時から、お兄ちゃんのエロ本を見てたからかなあ。 ――ちなみに"性の目覚め"はいつですか? 大久保 小4の時、同級生に母子家庭の女の子がいて。その子の家に集まった時に、ドギツいエロ本を見せられて、「男と女はこういうことするんだよ。で、子どもが産まれるんだよ」って言われて。全てはそこからですね。その後は、女友達と朝5時に学校で待ち合わせして自販機でエロ本買ったり、神社の裏に落ちてるエロ本を探しに行ったり。 ――男のようですね(笑)。ちなみに愛のないセックスには、肯定的ですか? 大久保 大人ですし、いいとは思いますよ。私の場合は、35歳超えた時点で全くなくなっちゃいましたけど。 ――今、男性からそういうお誘いがあったら? 大久保 う~ん。来たら来たで、私も酔っ払いながらも、「こいつとそういう関係になったら面倒臭くないかな」とか、その人の仕事とか年収のことを考えてるような気がする。でもそんな私に有無を言わせない感じで、巻き込んで来て欲しいですね。男性ホルモンをプンプン匂わせてもらって、ガンガン酒飲ませてもらって、で、なんか気付いたら......っていうくらいの感じ。全然流されますよ、私。 ――実際は、そこまで巻き込んでくれる人がいないと。 大久保 そう! 不満です。近頃って、「飲みに誘ってくださいよ~」とか言う男、多くないですか? 「男だったらお前が誘ってこいよ!」って思う。 ――著書に「女芸人はモテない」って書いてますが、実際そうなんですか? 大久保 女芸人のことを「可愛いし全然OKだよ」って言ってくれる男性って結構いるんですけど、じゃあ実際、付き合うかってなると、引かれる感じはありますよ。"普通の女の子とはちょっと違う"みたいな面倒臭さがあるのかなあ......。 ――ところで、大久保さんと大の仲良しの北陽・虻川さんが、レストランシェフと婚約されましたが。 大久保 虻ちゃんが私に「レストランにいい人がいるので、一緒に行ってください」って言ってきたところから、婚約までの流れを全部見てるので、「人ってこうやって付き合って結婚していくんだなあ。すごいなあ」って思いますね。虻ちゃんとレストランに食べに行った帰り際に、そのシェフが虻ちゃんにだけ個人アドレスを書いた名刺を渡して。それ見て私が「いいな、いいな」って言ったら、私にはパンを持たせてくれたんですけど(笑)。 ――仲良しの女芸人が結婚していく中で、大久保さん自身、焦りはありますか? 大久保 ありますねえ。今、38歳なんですけど、39歳で結婚して、40歳か41歳で出産っていうのに期待かけてます。 ――「日刊サイゾー」で結婚相手を募集してみませんか? 大久保 う~ん。周りの人がそういうことをやってくれると、「え......」ってなっちゃうんですよね。まあ、でももし私に女として非常に興味があるという方がいれば、いったんサイゾーに連絡してください。そこでサイゾーを経由して知りたい条件を提示して審査にかけます。......って何様だ(笑)。  ということで、大久保さんとの結婚を本気で考えたいという男性は、「日刊サイゾー」までご一報を。尚、地位と収入が平均を優に越える、関東在住のイケメンセレブ男性に限らせて頂きます。 (取材・文=林タモツ)
私、地味女 女芸人として華やかな芸能界で活躍する一方、会社の片隅でクレーム処理をし続けている大久保さん。ギャップの激しい日常生活で悩んだりイライラすることは、女子なら共感せずにはいられないことばかり。みんなから嫌われたくない、合コンで連絡先を聞かれなかった、後輩に嫉妬する、会社のランチタイムが苦痛など、どうにもならないことだからこそさらっと笑ってしまいたい。なんだか疲れた、とため息をつく女子にぴったりの1冊。大和出版刊/1365円 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「ドス黒いエロス」大久保佳代子の果てなき野望とOLを続ける理由 「なぜ椿鬼奴がブレイクしているのか」現役放送作家が語る秘密とは? 孤高の女芸人・友近が体現する「女としての業と生き様」