「平野綾は神!」"アイドル評論家アイドル"鎌田紘子が語る「アイドル論」

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 アイドルが好きすぎてアイドル評論家を目指しているアイドル、略して「アイドル評論家アイドル」、さらに略して「ドルドル」なる肩書きを名乗り、タレント活動をしている現役女子大生アイドル・鎌田紘子。声優で歌手の平野綾を「神」と崇め、オタク系アイドルの仲村みうや、昨年AVデビューしたあいださくらをフェイバリットに挙げるほど、その嗜好はディープでマニアック。趣味だけでなく、中高生時代には、過去に宮崎あおい、長澤まさみらを輩出し、ブレイクアイドルの登竜門とも呼ばれている「ピチモ」(ジュニアファッション誌「ピチレモン」(学研)の専属モデルのこと)として活動。また今年3月までアイドルDVDや写真集、コミックなどのセールスランキングを紹介する番組『ランク王国』(TBS系)の8代目MCを担当し、その後2枚のイメージDVDをリリースするなど、仕事も含めアイドル漬けの人生を送っている。  そんな彼女に直撃インタビュー。アイドルへの深い愛を語ってもらった。 ──今、いちばん好きなアイドルは誰ですか? 鎌田紘子(以下、鎌) 平野綾様です! カリスマ性があるだけでなく、ライブで泣きながら「ここまで頑張ってこれたのはみんなのおかげ。私を見捨てないで下さい」なんて語ったりするような、人間味溢れる内面に惹かれます。 ──いつからアイドル好きに?  本格的にというと、やっぱり平野さんからですね。当時私はまだ中学生だったにもかかわらず、学校から帰ってきてから朝まで、10時間くらい毎日インターネットでアイドルの情報を追いかけていました。基本的には、イベントにはあまり行かない"在宅派"で、暗くした部屋でPCにアイドルDVDを入れて、大音量で観るのが好きです。 ──ほかに好きなアイドルは?  小坂由佳さん。仲村さんもあいださくらさんもそうだけど、ブログに病んだ日記を書いてる子は、どうしても応援したくなりますね。「この子は大丈夫かな?」って、逆の意味で親近感が湧くんです。ある意味、期待しちゃうというか。 ──昨年からDVDもリリースし、グラドルとしての活動もされています。  2nd DVDの『Wもんもん』(T-ZONE)で、夢だった「全身へのローションぶっかけ」ができたのがうれしかったです。イベントでも、ファンの方の前で水着姿になれて、念願が叶いました。やっぱり、「アイドルといえば水着」って、ずっと思ってたから。 ──6月のAKB48の総選挙は、アイドルファン、アイドル評論家としてどうご覧になりましたか?  イベント自体は、すごくいいことだと思います。ファンも自分の好きなメンバーを押し上げるために頑張れるわけだから。結果に関しては、別に大島優子さんが嫌いなわけでも前田敦子さんが好きなわけでもなかったんですけど、前田さんはセンターであってほしかったですね。「今回はほかのメンバーを上げて前田さんを落としたい」というファンの意志も反映されたのかなと推測しています。 ──ハロプロに関してはどうでしょうか?  モーニング娘。、Berryz工房、℃-uteなど、グループの差別化ができていないように思います。つんく♂さんがプロデュースされているNICE GIRL プロジェクト(キャナァーリ倶楽部らが所属)もあるし、それともごっちゃな印象がある。どれかひとつのグループでいいから、個性を出せば変わるんじゃないかな。最近は、ハロプロやAKB48に続いて、ももいろクローバー、東京女子流、スマイレージと、グループアイドルが増えてうれしいです。ただ、かつてのモー娘。やアイドリング!!!みたいに、メンバーの入れ替わりを激しくしないでほしいなって思います。新規のファンを増やさないといけないのはわかるんですけど、元のファンがついていけなくなっちゃうから......。 ──鎌田さんにとって、アイドルとはどういう存在ですか?  ファンタジーであり、"神秘"な存在です。今、アイドルより可愛いAV女優や一般人ってたくさんいますよね? そういう意味では、境目がなくなってきてるように思います。私自身、AVも観るしAV女優も好きなんですけど。でも、境目があやふやになっちゃうのはよくないなって。やっぱりアイドルは、手の届かない『神』的な存在であってほしいから。彼氏もいちゃダメだと思います。いや、いてもいいけど、バレちゃダメ。アイドルには処女でいてほしい。そんな幻想を抱かせるような存在であるべきです!! ──清純派のアイドルが好きなんですね  ギャル化するアイドルも、タレントとしては好きなんですけどね。ギャル化といえば、元ピチモの"てんちむ"こと橋本甜歌ちゃんが、ギャルのカリスマとして人気ですよね。同期のピチモの八鍬里美ちゃんも、今はageモ(ギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」(インフォレスト)の専属モデル)として活躍してますし、応援しています。 ──今注目のアイドルは?  小池唯ちゃんです。彼女は、演技に華があるから、女優として成功すると思います。それと、キャナァーリ倶楽部の小川真奈ちゃん。彼女は、歌やお客さんの盛り上げ方にセンスを感じます。まだまだ伸びると思うし、アイドル歌手としてブレイクするいんじゃないかな。グラドルだと、西田麻衣ちゃん。あのスペシャルボディは触りたくなります。  これから、もっともっとアイドルの勉強をして、立派なアイドル評論家になってアイドルを応援していきたいので、よろしくお願いします! (取材・構成=岡島紳士<http://oshinshi.web.fc2.com/>) ●鎌田紘子(かまた・ひろこ) 1989年9月18日、東京都生まれ。身長162cm、B80W58H80。趣味・特技/コスプレ、マンガ、絵を描くこと、お買い物。東京スポーツの携帯サイトで、アイドル評論コラム「鎌田紘子のアイドルンパ!! 」を週1で連載中。最新DVD『Wもんもん』(T-ZONE)発売中。スパイラルプロモーション所属。公式ブログ「鎌田紘子オフィシャルブログ ひろぴょん王国」<http://ameblo.jp/hiroko-kamata/
ひろぴょん 鎌田紘子 Wもんもん もんもん。 amazon_associate_logo.jpg
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堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」(後編)

akarihorie03.jpg前編中編はこちらから 堀江 僕は、別に安心とかはないと思うんですよ。何をそんなに恐れるの? 自分だって消えてなくなってしまうんだから、それを考えれば自分が所有しているものなんて、何も意味が無いと思っています。だから、僕は、データが無くなるとか、どうでもいいんですよね。 ──そういう考え方が出来ると、例えば自分が急死した後なんか、PCの中のあれを見られたらマズイ! とか、ベッドの下だけは漁らないでくれ! とか、そういう心配はなくなりそうですね。 堀江 それがやっぱり終わっているって話じゃないですか。そこがまず問題だと思うんですよ。死んだ後のことなんか知ったこっちゃねーだろーって話じゃないですか。そんなこと言ったら、自分がいないところで悪口を言われるのが怖いとか、そういう話になってくるでしょ。そういうところあるでしょ? ──あ、それ、あります。何人かでいる時に「何か言われるんじゃ......」って思って、一人でトイレに立つのが怖かったり。 堀江 それは、違うんですよ。自分が知らないことは存在しないのと一緒なんですよ。不確定性原理です。 ──ふかくていせいげんり? 堀江 物理学の法則であるんですよ。世の中には観測できないものがあって、すごい物理の話になるんですけど、物質を構成する分子ってのがあって、それよりもうちょっと小さい単位で原子っていうのがあるんです。例えば水素原子っていうのは、陽子、原子核っていうのの周りを電子がひとつ回っていると、習ったことがありますか? 化学の授業とかで。 ──習った、という記憶だけあります......。 堀江 なんか地球みたいなのが丸の周りを衛星みたいに回っていて、ヘリウムだと2つ回っています、とか、あるじゃないですか。あれ、ああやって習うと高校生くらいまでは地球の周りを月が回るように、電子が原子核の周りをぐるぐる回っているようにみんな思うんですけど、そんなことはなくて、原子核の周りのどこかにいて、どこにいるか分からないんですって。言っていることが分かります? ──ヘリウム......原子......核......? 堀江 ......どこにあるのかが分からないんです、電子は。観測できないらしく、ただ確率的にこの辺にいるんだろうっていうのは分かる。世の中ってそういう物質でみんな出来てるんです。自分の体とかも。そんなこと考えていたらキリがないじゃないですか? だから、自分のことをどう思われているかとか、どうでもよくないですか? だって、知らないことは、無いことと一緒なんですから。 ──確かに、原子レベルで考えたら私もゾウリムシも大差ないですよね。ゾウリムシと大差ないくせに、悩むことすらおこがましい気がしてきました! 堀江 よく男女で浮気をしてるとか携帯のメモリーを見る人とかいますけど、なんで見るの? って、見なきゃ分かんないじゃん。 ──見なきゃ分からないから見て確認したいっていうのが、見る人の気持ちなんだと思うんですけど、その点に関しては私も知りたくないので同意です。知らなければ幸せでいれるんなら、いっそそのまま騙していて! 堀江 そうそう、幸せでいれて、そのまま死んでいける人もいるわけじゃないですか。だから、すべて世の中のことっていうのはそういうことであって、例え自分のことを悪く言っている人がいくらいようが、自分の周りの人が、自分のことをすごく気持ちよく迎えてくれるなら......。 ──そんな悪しき空間は存在しないことになる! 堀江 そう。何がまずいんだって、2ちゃんねるとか見るからまずいんですよ。 ──2ちゃんねるなんて、怖くて何年も見てないですよ。落ち込むから。 堀江 僕は、逆に悪口とか全然慣れちゃったんで、全然平気で見ますけど。 ──凄い! どうやってそんなに強靭なハートを? 堀江 そういうものに耐えられるようになるか、忘れるか。だからまず、精神的にこう強くなれるかどうか、っていうのが大事。 ──黒歴史はどんどん忘却して、都合の悪い意見も無視しよう! ......難しいな!! でも、仕事が減っていって、お金がなくなって、活動がメジャーからどんどん遠ざかってるとか、気にしてたら負けってことですね! 堀江 もうね、メジャー路線なんてものはないですね。メジャーってもの自体が存在しないかもしれないです。メジャーな音楽アーティストですら、地道に営業で稼いでいるんですから。だから、もっとコアなマーケティグをしなきゃ。今までになかったような......一緒に旅行に行くとか。 ──おお。グラビアアイドルは、たまに一緒に旅行するバスツアーみたいなものを事務所が企画してるんですけど、不況だから参加人数が集まらなくって中止になっているのをよく見ます。けっこう売れてるアイドルとかでも中止になっているのを見ると「これは、手をつけないほうがいいな」と思って。 堀江 ははは! それは切ないですね。 ──この狩り場は荒らさない方が身のためだ、と思って。 堀江 逆かもしれないですよ、けっこう人が来るかも。 ──そ、そうですかね? 堀江 メジャーなアイドルだと、どうせいっぱい人が来て自分なんか相手にされないけど、小明なら話しかけてもらえそうだなぁ、とか、キスしてもらえそうだなぁとか。 ──キスまで? そんなのホイホイ出来な......いや、売れないアイドルとファンがピンクのワゴンで旅に出て、気があった人とキスして帰国すれば、アイドルとしていかに職がなくても永久就職できる......これって究極のダイレクトマーケティングかも! 堀江さん、これ、新しいビジネスですよね?  堀江江 はい......もうよろしいですか(苦笑)? ──はい、ありがとうございました! あ、私の本、本当にブログに載せてくれなくても良いですからー!! (取材・文=小明) ※ 後日、堀江さんのブログには「こないだ取材受けた方の本。半ば強制的に持って帰らされました(笑)」の記述とともに『アイドル墜落日記』のリンクが......ニヤリ! ●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年、福岡県生まれ。実業家。株式会社ライブドア代表取締役社長CEO時代にプロ野球球団、ラジオ局の買収を表明するなどして脚光を浴びる。06年、証取法違反で逮捕・起訴され現在上告中。『まな板の上の鯉、正論を吐く』(洋泉社)ほか著書多数。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
まな板の上の鯉、正論を吐く 「拝金」も絶好調。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」(中編)

akarihorie02.jpg前編はこちらから 堀江 やっぱり、もっと墜落しなくちゃいけなかったんじゃないですか? 例えば、小向美奈子さんみたいに。 ──私もシャブやってストリッパーに!? 堀江 あそこまで落ちると落ち幅も大きいから。中途半端に落ちるとやっぱり注目されないよ。 ──確かに、私は「墜落」って言うより「低迷」が当てはまるんですよね......。最初から低空飛行だから落差もないし、そして今はすさまじい出版不況ときていて......。私、原稿料が安いのも悩みなんですよ。 堀江 はあ、でもそこそこ貰っているんじゃないですか? これ、いくらですか? ──(自主規制)円です。 堀江 それは確かに安いかもな。普通の5分の1ぐらいですからね。 ──えっ、そんなに安いの!? (編集) ......。 堀江 まぁ5分の1は言い過ぎかな? 3分の1くらいかな。 ──3分の1か......いや、贅沢は言ってられますまい。で、原稿料が安いから、切られにくいはず、と思っていたんですよ。単価が高い人から切られていくと思ってたもんで、ちょっと安心していたんです。けど、とうとうこっちにも波が来て、連載も減ってしまって。本も増版かからないし、ヤバイ状況で......。 堀江 じゃあ、もう文字通り墜落していくって感じで! ──ストリッパーに! いや、それは置いといて、だから、お金がなくってしょうがないって状況なんですよ。そりゃ絶対に面倒くさがるであろう堀江さんにもすがりますよ! 堀江 ちょうどその記事書いたんですよ、昨日。グラビアアイドルが墜落していくっていう記事を。 ──タイムリー! どんなお話なんですか? 堀江 要は、グラビアアイドルっていうのは、なんとなくスターダムにのし上がるには、それが1番近道だとみんな思っている。でも、全然そんなことなくて、みんな悲惨な生活をしていて、誰かスポンサーがいないと食っていけないっていう話。 ──まったくその通り! 堀江 それにも関わらず、田舎のスナックで働いていたら「小悪魔ageha」(インフォレスト)から声がかかって、age嬢モデルになって、大ヒットして金は貰えるは、まあ、スナック時代から月収100万とかは普通にもらっていたのに、メジャーになって人気も出てくるってすごいなぁって。 ──おお、age嬢ドリーム! 堀江 まあ、AV女優とかもそうで、いきなりAV女優とかでデビューして、18歳とかで人気が出てそのままタレントになるとか、結構いたりとかして。まあ、なんかグラビアアイドルは悲惨だなぁ、というのを結論として書いたりしたんです。 ──どちらも相当外見のクオリティが高くて頭が良くなきゃ難しそうですけど、そうじゃないグラビアアイドルって基本的に使い捨てで、ランクが下のほうはそのまま日の目を見ずに芸能人生を終えることが多いじゃないですか。私も、もうすっかり地下に潜ってしまって。 堀江 ああ、そうでしょうね。 ──そこからなんとか這い出すには、何が必要なんですかね。 堀江 だから、今はage嬢かAV女優。 ──ハハハーもうそこしかないかー(乾いた笑い)。 堀江 それが割といいかな、おすすめ。まあ、AV女優的にはもう熟女の部類に入ると思う。 ──ハハハー早ーい(泣き笑い)。 堀江 早いんですよ、AVは25歳から熟女カテゴリーに入るんですよ。なので、まあ、キャバ嬢? でもまあ、「小悪魔ageha」って感じでもないですからねぇ。 ──顔の土台の問題か、「小悪魔ageha」なメイクをすると引田天功さんにしかならないんですよ。 堀江 ああ~......。それ以外は多分ひとつしかなくて。自分のファンにダイレクトなマーケティングをするしかないですよね。 ──壺とか象牙の印鑑を売るんですか? 堀江 僕はメルマガを出しているんですけど、本にチラシが入っていませんでした? チラシでメールマガジンに誘導しているんですよ。僕のファンみたいな人に。 ──メルマガで1億円も稼いでらっしゃるとか......。 堀江 1億円はまだ全然いってないですけど、今年中にグロスの売上が1億円行くんじゃないかなって可能性を言っただけ。でも、そういうふうにダイレクトにマーケティングして出版社も何も噛ませないのは、ひとつのビジネスですよね。 ──出版社を噛ませずダイレクトに、というと、自費出版も入りますか? 堀江 別に本じゃなくてもいいじゃないですか。メールマガジンでもいいじゃないですか。なんで、本を出さなくてはいけないんですか? ──やっぱり、紙が好きで。紙に印刷されてあるとうれしいし、そこにあるっていう安心感を......。 堀江 それは、違う。自分が安心感を覚えているだけであって、ファンは関係ないじゃないですか、そんなことは。 ──今、ブログとかTwitterとかがたくさんあるから、文章も写真も、いくらでも無料で見ることが出来るわけじゃないですか。そうなると、メールマガジンで何百円か払って登録してくれる人には特別な何かを配信しなければならない。そうやってお金を払ってまで読みたい何かを、定期的に配信し続けられる自信が、あんまりないんです。 堀江 やってみればいいじゃないですか。別に関係ないじゃないですか。何を出す前から心配しているんですか? 出す前から心配するのは、出してお金がかかる場合、経費が結構かかるとかは心配すればいいけど、メールマガジンはタダじゃないですか。 ──はい......。 堀江 売り上げが上がらなければ、売り上げのレベニューシェアで初期費用もかからないんだから、登録して取り敢えず出せばいいじゃないですか。出したらどうなるかわかりますよ。全然ダメかもしれないけど、やんなきゃ始まんないじゃないですか。 ──そうですね......でも、ある程度ちゃんとしたものじゃなきゃ、お金払ってくれてる人になんか申し訳ないというか、怒られるかな、とか、心配で......。 堀江 いや、僕も心配を全然しないわけじゃなくて、当然出すことになって、毎月経費が100万円かかります、って言うんだったら考えますよ。でも、0円だからやってみたんですよ。リスクは止めるのがめんどくさいくらいだし、とりあえず行くか、と思って始めたんですけど。そうでしょ? 紙に執着するっていうのは、ユーザーにとっては関係ないんで、それは自分の単なるエゴなので、どうでもいいんで忘れてください。紙が好きっていうのは僕は全然理解出来ない。 ──紙は触れるし、形として残るのがうれしいじゃないですか。データって、PCや携帯に保存しても、いつか急に飛んでしまうような気がしてしまうんです。 堀江 別になくなってもいいんじゃないですか? 無くなったら何かまずい? ──あったほうが安心じゃないですか? 堀江 安心したいんですか? ──できればしたいです。 (後編につづく/取材・文=小明) ●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年、福岡県生まれ。実業家。株式会社ライブドア代表取締役社長CEO時代にプロ野球球団、ラジオ局の買収を表明するなどして脚光を浴びる。06年、証取法違反で逮捕・起訴され現在上告中。『まな板の上の鯉、正論を吐く』(洋泉社)ほか著書多数。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

自伝漫画『おのぼり物語』が映画化! カラスヤサトシ史上最大の波が来た?

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漫画家カラスヤサトシ(井上芳雄)は29歳にして上京。
ひとり暮らしに悶々としながらも漫画家修行に励む。
"ミュージカル界の王子さま"井上の初主演映画としても注目されている。
(c)2010「おのぼり物語」製作委員会
 29歳にしてコネもツテもなく、漫画家を目指して大阪から上京してきた主人公が東京(というより西東京市)で右往左往する姿を綴った四コマ漫画『おのぼり物語』(竹書房)。安アパートから見える田無タワーを東京タワーと勘違いして、うっとりするなど漫画家カラスヤサトシ氏自身のちょっと痛い体験エピソード集は2008年の単行本発売以降、じわじわと人気を呼んでいる。思い切って上京したものの、出版社への営業活動がうまく行かず仕事が見つからないという焦燥感、後半はアパートからの立ち退き、さらには良き理解者だった実家の父親が入院してしまうという四コマ漫画らしからぬシリアスなストーリーが展開される。地方出身者の共感を得やすい題材とはいえ、イケてない西東京市を舞台にした『おのぼり物語』が実写映画化されると知り、驚いたファンも少なくないだろう。原作者本人も「人気作家でもないボクの自伝映画が公開されるなんて、いいんでしょうか?」と戸惑っているほど。しかし、スルメのような味わいのある原作同様に、映画も笑いとペーソスを盛り込んだ好編に仕上がっているのだ。  この日は、主演の井上芳雄、毛利安孝監督と共に映画『おのぼり物語』の完成記念トークイベントに参加したカラスヤ氏。漫画の自画像は三頭身のメタボ体型だが、実際の本人はもっとスリムで体育会系的なボディの持ち主である。同席した竹書房の女性編集者からツッコミを入れられながらも、連載時のこと、編集者との関係、ふだんの生活について屈託なく語った。 ──『おのぼり物語』の映画化、おめでとうございます。36歳にして自伝映画が公開されるなんて、すごいじゃないですか。 カラスヤ ありがとうございます。でも、本当にいいんですかね。藤子不二雄先生みたいな大漫画家ならともかく、自分みたいな売れてない漫画家の自伝が映画になるなんて。友達からも、「こんなこと、もう一生ないぞ」なんて言われています(苦笑)。 ──功成し遂げた人物が自分の青春時代を振り返る作品は多いと思いますが、まだ客観視しにくい比較的最近のエピソードですよね。 カラスヤ そうです。編集者からの依頼だったんですが、普通はこういうハンパなタイミングでやりませんよね(笑)。自分でもまとまりがつかなくて、できれば描きたくなかった作品なんです。最初は「上京時のエピソードを描いてください」という依頼だったんです。ボクは「上京時にいいことなんて、ひとつもありませんでしたよ」と説明したんですが、「それを描いてください」と。連載3回くらいで終わるかなぁと手探りで始めました。2回目で編集者から「単行本が1冊出せるまで続けましょう」と言われたのかな。ボクとしては3回目からはグルメレポート漫画に変更したかったんですが、却下されました(苦笑)。当時の担当編集者は映画の完成を待たずに退職しちゃいましたけど。 ──編集者は手応えを感じていたということですね。本人的には? カラスヤ 自分では連載中に手応えというのは特に感じませんでした。ただ、他の漫画誌では自分の近辺エピソードをギャグ漫画にして描いていたので、それとどう違いを出すかで悩みました。最初は四コマ漫画なのでもっと笑えるものにしなくちゃという意識だったんですが、連載が続くうちに時系列順に自分に起きたことをそのまま描いているうちに、アパートの取り壊しや父親の入院という笑えない出来事も描かざるをえなくなったんです。『おのぼり物語』の単行本が出たときは、普段はボクの本を買ってくれない知り合いたちからも「買うたで!」と連絡がきたので、今までで一番反響があったのは確かですね。意外とみんな、シリアスなものを読みたがってるんですかね。自分では他のギャグ漫画も身を挺して描いているつもりなんですけど(苦笑)。 ──試写会には2度とも遅刻したとか。それは、また何故? カラスヤ 言い訳するつもりはないんですが、1回目の試写は調布で、西武線から京王線の調布まですごく行きにくいんですよ。前日、徹夜してたんで、10分だけ休憩しようと横になって起きたら、すでに試写の開始時間でした。猛スピードで試写会場まで駆けつけたんですが、上映はほぼ終わりかけで、しかも途中入場を最初は断られ、「原作者なのに会場に入れないのはかわいそう」ということで終わりのほうだけ観させてもらいました。2回目の試写は都心の京橋だったんですが、上映時間に間に合うように京橋に到着したものの、試写会場が分かりにくく、さらに携帯電話の充電が切れてしまって場所を確認することができずに遅れてしまったんです。ボクは時間通りに到着してたのに、会場が分かりにくい場所にあったんです。 担当編集 カラスヤ先生、言い訳が長いですよ。
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「これから忙しくなるよ。根拠はないけど」と
無責任な励まし方をする編集者(八嶋智人)。
『カラスヤサトシ』(講談社)でおなじみのT田
氏がモデル。
カラスヤ でも、原稿の締め切りはちゃんと守ってるよ。締め切り日ギリギリで数時間は遅れることはあるけど、落とすことはないよね! その点、試写の上映は融通が効かなくて......。 担当編集 締め切りも時間通りにお願いします! ──あの、インタビューに戻ってもいいですか? まだ全編は観ていないということですが、映画の感想について聞かせてください。 カラスヤ 面白いですよ。毛利監督がビジュアル的に印象に残るオリジナルエピソードを加えていて、楽しめました。怪しいロシア人がアパートに暮らしていたり、ロシア人からもらった蟹をペット代わりに飼育したり、漫画家の単調な生活を描く上で、いいアクセントになってますよね。それに主演の井上芳雄さんは、ミュージカル界の王子さまと呼ばれているほど足が長くてカッコいい俳優さんなのに、撮影現場を訪ねるとネルシャツにジーパン姿で何となく漫画家っぽい雰囲気になっていたので、「さすが俳優だなぁ」と感心しました。 ──意外とオレに似てるなぁ......と? カラスヤ いやいや、冗談でもそんなこと口にしたら、井上芳雄さんのファンに八つ裂きにされますよ! 単行本の発売記念でサイン会を開いたりして、「漫画みたいな三頭身じゃないんですね」と好意的な言葉を最近は掛けてもらえるようになっていたんですが、映画を観た人はボクに会ったらガッカリするでしょうね。なんせ、井上さんは八頭身ですから。 ──原作で描かれていた女友達Nさんとの淡いラブロマンスが、映画では胸キュンなラブストーリーに膨らんでいます。 カラスヤ いやー、原作では、編集者に「恋愛的な要素を入れろ」と要求されて、無理矢理入れたネタなんです。Nさんとは確かによく飲みに行く仲でしたが、恋愛を予感させるような関係ではありませんでした。Nさんには内緒で漫画に描いたんです。それで単行本が出たときにNさんから「単行本、買ったで~」というメールが来たので、返事のしようがなくて2週間くらい放ってました。映画になったこと、Nさんに気づかれないか心配です。 ──普通、気づくでしょ。この際、インタビューで謝っておきましょうよ。 カラスヤ そうですね。Nさん、映画の中では"嘘つきで、見栄っ張り"というキャラクターになっていますが、それはボクがそう思っているわけじゃなくて、毛利監督が映画用に考えたキャラクターです。ボクは悪くありませんから......。 ──今じゃ連載も多数抱え、代表作が映画化され、女性にモテモテでしょう? カラスヤ いや、全然そういうことはありません。アパートから一歩も出ずに漫画を描いているので、女性との出会いがありませんよ。 担当編集 人生のモテ期を逃すと大変ですよ~。 カラスヤ だから、来てないよ! ──女性漫画家・東村アキコさんとの飲み会には、東村さんの女性アシスタントが多数参加したそうじゃないですか。 カラスヤ あぁ、去年ですが、東村さんがアパートに籠り気味のボクに気を使って飲み会をセッティングしてくれたんです。そのとき、女性アシスタントさんからバレンタインのチョコレートを渡されたんですが、ボクは酔っぱらっていて、その場で包装紙をビリビリに破いて、チョコを手づかみでみんなに配り回ったそうです。でも、そのチョコを渡されたところから、ちょうど記憶が飛んでしまって......。女性が飲み会に参加すると、どうもテンションが上がって、ついつい酒を飲み過ぎてしまうんです。
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自分の近辺で起きた些末なエピソードを
味わいのある四コマ漫画に仕立てる
漫画家カラスヤサトシ。自伝コミック『おの
ぼり物語』が映画化され、じんわりと人
気を集めている。マスコミへの顔出
しを控えているのは、作品のイメージを
壊さないためとのこと。
(c)カラスヤサトシ・竹書房
──せっかくのモテ期が......。 カラスヤ だから、来てませんって! ──話題を変えましょうか。映画の中に、「これから忙しくなると思うよ。根拠はないけど」と無責任な励まし方をするメガネの編集者(八嶋智人)が登場しますが、あれは『カラスヤサトシ』(講談社)でおなじみのアフタヌーン編集部のT田さんがモデルですか? カラスヤ そうです。原作の中では他社のキャラなんで電話だけのエピソードにしていたんですけどね。『カラスヤサトシ』で散々描いてますけど、T田さんは漫画家を誉めたり励ましたりすることが一切ない人なんです。そんなT田さんが「忙しくなると思いますよ。具体的に仕事のオファーが来てるわけじゃないですけど」と言ってくれたんです。ダメなときはダメとはっきり口にする人だから、その分、すごくうれしかった。仕事が本当にない状態のときだったので、「うわ~、そんな風に思ってくれて編集者がおるんや」と自信に繋がりましたね。 ──連載中の『カラスヤサトシ』ではT田氏と罵倒し合ってますが、実は仲良しなんですね。 カラスヤ お互いに、性格が頑ななんです(苦笑)。以前は酒を飲みながらネームの打ち合わせとかもしてたんですが、最近では打ち合わせすらほとんどしていません。 担当編集 でも、T田さん、試写会には早い段階で来てくれて、コメントもくださいましたよ。「オレ、いいこと言っちゃったな」とか言いながら(笑)。 ──へぇ~、漫画家と編集者の知らざれる友情ですね。ちなみに、ご家族は映画はもう観てる? カラスヤ 大阪にいる母には東京で試写会があることを電話で伝えたんですけど、「そうなん。ほんで、あんたは仕事あるの?」みたいな話になって。映画よりも、ボクが食べていけているのかが今だに心配みたいです(苦笑)。 ──『おのぼり物語』は編集者や家族とのやりとりが、そのままリアルに描いてあるんですね。お父さんの入院エピソードは、やはり描きにくかった? カラスヤ 大変は大変でした。でも親との別れは多くの方が経験していることですから。その部分だけクローズアップするつもりはなく、起きたことを淡々と描こうという意識でした。もちろん、父親の入院エピソードに関しては、描いていないネタもたくさんあるんです。正直いうと、きれい事のエピソードを選んでいます。もっと生々しいネタも考えたけど、自分からそういうネタは外しました。自分自身の現在進行形の物語でもあるので、連載の最後は明るく希望を感じさせるものにしたいというのがありました。 ──最後に、上京しようかどうか考えている地方在住者にひと言、どうぞ。 カラスヤ うまくいくかどうかは別にして、一度上京してもてもいいんと違いますか。町の小さな不動産屋に頼むと、意外とアパートを紹介してくれますよ。ボクの場合は29歳で仕事がなくて仕方なく上京したんですが、もっと若い頃に上京していたら、潔く諦めて帰っていたかもしれない。あのとき、あのタイミングで上京したのが良かったように今になっては思いますね。上京は必然だったのかなって。自分の体験が参考になるかどうか分かりませんが、やりたいことをやるのに年齢は関係ないんじゃないですかね。それから、ボクも今が人生のピークにならないよう、これからもっとガンバるつもりです。せっかくですから、映画の公開中にモテ期が来るようにしたいですね(笑)。 (取材・文=長野辰次) 『おのぼり物語』 原作/カラスヤサトシ『おのぼり物語』(竹書房) 監督/毛利安孝 出演/井上芳雄、肘井美佳、チチ松村、キムラ緑子、佐伯日菜子、水橋研二、河井青葉、占部房子、徳井優、江口のりこ、哀川翔、八嶋智人 配給/東京テアトル 7月17日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー公開 <http://www.onoborimonogatari.com> カラスヤ・サトシ 1973年大阪府出身。95年に漫画デビュー。以後、サラリーマンや派遣社員をしながら漫画を描く。01年に上京。03年から「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の『カラスヤサトシ』は現在4巻まで単行本化。『おのぼり物語』は「まんがクラブ」(竹書房)にて06~08年に連載され、単行本化された。6月に単行本が発売された『野生のじかん』(竹書房)もヨロシクね。
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堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」(前編)

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 モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第15回のゲストは、『まな板の上の鯉、正論を吐く』(洋泉社)など多数の著書を持つ、ホリエモンこと堀江貴文さんです! [今回のお悩み] 「ビジネスで人生を立て直せれば......」 ──初めまして! 私こういう本(『アイドル墜落日記』をそっと出し)を出しているものでして......。 堀江貴文(以下、堀江) どうも。あ、洋泉社じゃないですか。僕の本(『まな板の上の鯉、正論を吐く』)と同じですね。 ──そうなんです! あの、堀江さんのブログに載った本は話題になるって聞いたんですけど、別にこの本を宣伝してくれ、とかの圧力ではないんで! 本当に! でも、意外といい本みたいで、けっこう売れたんですぅー! 堀江 はぁ......(興味なさそうに)。 ──......堀江さんも小説を書かれて、もうじき発売だと聞いたんですが、どうして小説を書こうと思われたんですか? 堀江 いや、なんか単純にノンフィクションで普通に書籍出して、1番売れても30万、40万部くらいしかいかないけど、小説は100万部いっちゃったりするから。100万部行くためには小説しかないかなぁ、と思って。 ──ぐは! ......私の本と桁が違いすぎました。話盛ってすみませんでした。そんなには売れてないです。 堀江 こういうのは、いくら頑張って書いてもそんなもんですよね。 ──はい......。あ、本と言えば、漫画なんですけど、鈴木みそさんの『限界集落温泉』(エンターブレイン)の帯を書かれていましたね。私も鈴木先生の漫画は前作の『銭』(同)から好きなんです! 面白いですよね! 堀江 僕は昔から好きだったわけじゃないよ。友達からたまたま『銭』っていうマンガを紹介されて、たまたまそれをブログに書いたら大ヒットしたっていうだけの話であって、『銭』は、正直そこまで面白いとは思わなかったんすよ。『限界集落温泉』は面白かったですけど。 ──あ、そうなんですか......。私は『限界集落温泉』に出てくる、集落に自殺しに来た、ちょっと頭がイタタなネットアイドルが好きで......。ああいう病んだ人が回復していく話は、「なるほど、自分も持ち直さねば」と感情移入しちゃいます。 堀江 感情移入ね(笑)。 ──なので、今日はダメなアイドルでもなんとか立て直せるビジネス的なものを伝授いただけないかと......。 堀江 えっ......1番ありがちなパターンなんですよ、その質問。そういう人が多すぎて。 ──面倒くさいのは承知の上ですが、なんとか! 堀江 昔、よく、株とかFXとかそういう系統のギャラが良さそうな対談の仕事とか、そういうのがあれば行けば? ってアイドルの人には言ってたんですけど、僕の周りの人はあまりそういう方向性には行かなかったんです。まあ、僕がアドバイスした人たちじゃない人が既にそこに活路を見出して、あらかた狩り尽くされて、定番の人が一杯いますよね。みんながそこそこ興味を持つ、例えばゴルフが好きなアイドルとか、そういう一定のポジションをキープしながら、上手く食いつないでいくとか。あと、良くありがちなのは、化粧品を出す。でも、化粧品も相当狩り尽くされているかな。 ──狩り場はどこも焼け野原ですね......。 堀江 僕の周りに来るちょっと可愛い女の子って、みんなビジネスに興味がある。「昔、ちょっと売れてて、今はビジネスやりたいんです」っていう人がたくさんいるんで。そういう人いるじゃないですか、いっぱい。 ──います、というか今の私がまさにソレですかね。売れてはいないけど。堀江さんが見た中で、ビジネスに失敗してダメになる人って、どういうタイプですか? 堀江 金持ちに囲われているか、実家が金持ちの人じゃないですか? ──すでに生活に余裕があるからですかね。 堀江 余裕があるところでは努力をしないというか。親が金持ちだと努力する必要ないんで、何もやんないですよね。好きな仕事だけして、仕事がだんだん無くなっていって、ついには事務所を干されて、誰かと結婚しちゃったり、ずっとだらだらフリーターで親のスネ噛って生きてまーす、みたいな子。だけど、贅沢はずっとしてまーすって子はゴロゴロいますよ。 ──なんですか、その羨ましい人生は! 堀江 ああ、そうですか? ──私みたいに貧乏でイジメられたり生活に困ったりを経験しないと、性格も大らかで人を妬んだりせずに生きて行けそうじゃないですか。羨ましいですよ! 堀江 家がお金持ちの子、僕いっぱい知り合いがいるけど、みんな、ブチブチ文句を言いながら、毎日高級レストランで食事をしたり、夜遅くまで飲んでいたりしていますよ。 ──親にも愛されてたり、モテてたりもするんで不自由してなさそうですよね。 堀江 確かに親に愛されて、不自由してないですね。それか、彼氏がお金持ちとかそういう子もいっぱいいますよね。 ──おお......。今のところ、お金持ちの彼氏も、金持ちの実家も、金持ちな愛人もいないんですけども......。 堀江 そういう人はもう、努力しかないですよ(キッパリ)。 ──ですよねー......。現状、アイドル仕事もそんなにっていうか、ほとんどないので、ライターの仕事を頑張っているんですけれども......。 堀江 そもそも、ライターっていうのが伝統的に儲かる職業じゃないから。どちらかというと社会の最底辺(きっぱり)。 ──私は社会の最底辺に夢を見ているの......?  堀江 中には派手にのし上がっている人がいるからじゃないですか? ──そうなのかな......こう......アイドルを始めた頃は、将来的なプランも全くなくて、こう、ほわわんほわわんって頭の上に雲が湧くようにイメージしてたのが、グラビアアイドルになって、いつかフォトエッセイとか出せたらいいなぁー、とか思ってて......あれ? 涙が。 堀江 それ、相当ほわほわですね。 ──16~17歳の女子の頭の中なんてそんなもんですよ! そして気づいたらライターの修行を始めていました。私の人生これで良かったと思っていたけれど、おかしいな、堀江さんと話していたらなんだか悲しくなってきました! (中編につづく/取材・文=小明) ●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年、福岡県生まれ。実業家。株式会社ライブドア代表取締役社長CEO時代にプロ野球球団、ラジオ局の買収を表明するなどして脚光を浴びる。06年、証取法違反で逮捕・起訴され現在上告中。『まな板の上の鯉、正論を吐く』(洋泉社)ほか著書多数。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
まな板の上の鯉、正論を吐く 「拝金」も絶好調。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」(後編)

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前編はこちらから 稲川 私、ふっと思ったのよ。私はあれこれ物を集めるのが好きなんだけれども、考えたらもう使う時間がないじゃない? あと何回ご飯を食べるのかなって思ったの。私そんなに沢山ご飯食べないからさ、酒は飲むけど。だから、最近、そういった意味での恐怖はなくなったな。あちらと仲良くなったっていうのではなく、認めているからでしょうね。 ──霊と共存!? でも、そんなに霊的なものと日常的に接していたら、向こうに連れて行かれてしまうかも! という恐怖はなかったんですか? 稲川 それはないけれども、その瞬間の恐怖で逝っちゃうかもしれないね。私、実際に見ているから、若い頃に切れちゃった人。怖いよ、これはもう。その女性は未だに病院から出てきていないし。治らないんだもの。 ──うわぁ、体だけ残して頭が向こうに!? それも怖いですねぇ。それが一番怖いパターンかもしれませんね......。 稲川 私もそうとう怖い目に遭って、私生活でも何でもしょっちゃってるからねぇ。それがあるんだろうな、きっと。居直ってるわけじゃないけど、1番怖いものがあって、それだけは辛いものがありますよ。自分の中で。 ──稲川さんの1番怖いものですか?  稲川 自分の身内関係だけれども、私は「自分の子どもを殺そうか」と思った時の自分が、一番怖かったもの。 ──稲川さんは息子さんに障害があって、バリアフリーの講演も行ってらっしゃるんですよね。人間が精神的に追い詰められた時の頭の中って、霊的な怖さとは比較出来ないものですよね。 稲川 そう。うちの親父は長野の田舎の生まれで、真っ暗な山の中で暮らしてたんだけど、たまたま親父一人しかいないときに自分の母親、私のおばあちゃんの具合が悪くなって、「病院に行かなくちゃ!」って時は、普段は怖いお墓もぜんぜん怖くなかったって言ってたもの。「お母さんが死んじゃう!」と思って走っていくから、そんなもの怖くないって。人間そんなもんなんですよ。怖いものを怖いと思ううちは、まだゆとりがあるんですよ。怖いと思うことが教育だったりするわけだ。 ──なるほど、怖さを教えることも教育の一部だから、怪談がこんなに根付いてるのかな。 稲川 普段は言わないけど、怪談話の根底にあるものは日本の文化で、そこから教えられることも沢山あるわけだ。例えば、夕方になって子どもたちを帰す時に、「カラスが鳴くから帰ろう」って、あるでしょ。それで、「帰らなかったら河童の子どもに水に引きずり込まれちゃうよ」って話があるんですよ。どこかに行くと爺さんが話してくれたもんだ。で、「俺は子どものときカラスが鳴いても帰らなかったら、河童の子どもと遊んだ」って言う爺さんがいるんですよ。要するに、カラスが鳴いて帰っても、まだ日は出ていて遊べるわけだ。「カラスが鳴くから帰ろう」って言って子どもが帰った後、障害のある子が遊ぶんですよ。影になって、あんまり人から見られないからね。障害がある子どもに時間をあげてるんです。優しさですよ。日本の話の根底ってそういう優しいものが沢山あって、怪談も成り立つんです。 ──あの歌にそんな意味があったなんて......! そうですよね、怖いだけじゃなくて、どこかに温かみがあるのが怪談っていうイメージです。 稲川 そう、怪談には温かみがあるからね。日本が持っている『ホラー』ではない『恐怖』っていうのは、見ようによっては幸せなこと、優しいことが、ちょっと角度を変えるだけで急に怖くなったりするわけですよ。だって、ただ怖いだけだったら、現実の方がもっと怖いって言う人もいるね。そりゃ現実は怖いよ。でも、一緒にしちゃいけないんだよ。怪談は怖いだけではつまらない。怖楽しい、怖面白いから人気があるんだ。ところが、現実の事件は楽しめないじゃないですか。 ──びっくりする猟奇殺人とかありますもんね......。 稲川 ただ怖いだけじゃ、恐怖とは言わないんですよ。私は、昔、事件があった場所の写真とかを警察に見せてもらったりしてたわけ。あ、もちろん今はダメですよ? それで、よく身体がバラバラになっている奴とかあるけれど、アレ、みんな写真は見たことないじゃない? すごいんだから、新聞は抑えているけどね。首切ったのが写ってる写真と......本当は言えないんだけれど、切り刻んであったり、女性の下腹部をズタズタに切ってあったり、えぐってあったりして。目をえぐっているのもあったしね。 ──うわぁ......。 稲川 現実の事件は怪談と違って救いようがないの。例えば怪談話を聞いた後、幽霊を見たとするじゃない? 「わああああああああ!」ってなっても、15分くらい経って「寿司くいに行く?」って聞くと結構ついてくる。酒飲んで、「さっき怖かったねぇ!」なんて言って。 ──幽霊を肴に酒盛りできる! 稲川 ね。でもさ、その事件の写真とか見ちゃうとさ、寿司とか行ったって......。 ──無理無理無理! 稲川 イタ飯とかでも、「今ケチャップ無理だよ......」とか思わない? ──無理です! ケチャップ無理です! 稲川 そういうことなのよ、だから私が違うんだって言うところは、そこなのよ。 ──稲川さんの新しいDVD『稲川淳二のねむれない怪談 オールスターズ』でも、小説家の岩井志麻子さんの「私の友達は人殺しかもしれない」っていうお話はそっち寄りでしたよね。霊じゃなくて、人間の怖さ。 稲川 岩井さんが言っている現実の怖さは、もっと人間のどろどろしたところだよね。人間の執念っておかしいんですよ。大体そういうことやる奴は普通じゃないんだもの。人間って絶対に自分をセーブするから。昔、催眠術っていうのを少し覚えて、小さい子どもにかけたらかかったの。「これイケるかなぁ?」と思って、大きな声じゃ言えないんだけど、知り合いを呼んで催眠術かけて「金あげるから女房殺してくれ」ってかけたのよ。 ──えええええ!! 稲川 うん、殺せなかったわ、やっぱり。 ──当たり前です! 恐ろしいことサラッと言いましたね。 稲川 死ななかったねぇ、見に帰ってやろうと思ってたのにねぇ。 ──別居、長いですからね......。えっと、稲川さんが怪談を話すミステリーツアーも、もうすぐ始まりますね! もう何年目ですか?  稲川 全国ツアーは今年で18年。その前にもぽつんぽつんとやってはいたんですよ。それでやったお寺には凄い人が来てくれてね。で、自分の親父の葬式のとき、もう20年くらい前なんだけれど、葬儀屋さんが来たらその時のこと覚えているんだよね。「稲川さん? ダメ! あの人、たくさん人が来すぎて騒ぎになるから!」って。違うだろ! それは怪談の際だろ! って(笑)。 ──あはは! 稲川 ツアーでも何でもそうなんだけど、一番根本の大事なものっていうのは、大勢の方が待っててくれていて今年18年目になるけれども、いっつも来てくれる人がいて、お子さんが大きくなったりしているんだもの。それって今の殺伐としている時代に、優しいな、と思うんですよ。怪談は面白いですよ。こうやって皆で集まる形ってないじゃないですか。コレが楽しいからやってるんですよ。怪談を人に無理強いもしたくないし、居るとか居ないって話も嫌だし、「あんたこれ聞きなさいよ」っていうのも嫌だし、好きな人が楽しめば、それでいいと思うんですよ。うん、それがずーっといってくれて、今、私が話す話なんかを、誰かが覚えてくれていたりすれば、また、私が逝っちゃった後、誰かが話してくれたらうれしいなぁと思いますよ。 ──よーし、私もしゃべり下手を直して次世代に怪談を口承すべく、早速ものまねに励みます! ありがとうございました! 怖いな怖いな~! (取材・文=小明) ●稲川淳二(いながわ・じゅんじ) 1947年、東京都生まれ。工業デザイナーを経て、76年に芸能界デビュー。特異なキャラクターと卓越した話術で、舞台、テレビなどで活躍中。7月7日にDVD『稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1&2』(キングレコード)が発売。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1 夏といえば、海かナンパか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ2 もしくは、花火かスイカか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」(前編)

akariinagawa001.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第14回のゲストは、7月7日に発売されたDVD『稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ』にご出演の稲川淳二さんです! [今回のお悩み] 「うまくしゃべれません......」 ──初めまして! 『稲川淳二のねむれない怪談 オールスターズ』、面白かったです! さっそく相談なんですけど、私は稲川さんと違ってしゃべるのが不得意で......。 稲川淳二(以下、稲川) あ~大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫、お話しできてますよ。大丈夫です。 ──えっ......まだ会って2分も経ってないですよ! 稲川 何をおっしゃってるんですか、うまいじゃないですか。ちゃんとあなたが言っていることが分かるし......(にこやかに)。 ──本当ですか? っていうか、それ、ハードル低すぎますよ! 私、しゃべっている途中で相手の人が「あっ、飽きてきてる」とか「マズイ、退屈している」とか「今のがオチだったんだけど流された......」とか、そう感じることがすごく多くって。怪談マエストロの稲川さんに、聞き手に飽きさせずに面白く話し切るコツを教えていただきたくて......。 稲川 大丈夫ですよ、ちゃんとしゃべれてますから。結構プロなんだよ、それ。『オチ』を意識するって言うのは素人さんはできないから、偉いですよ。私も、たまーに文化的な番組に呼んでもらって、出演者の人が怪談の話をしたりするでしょ。そこで困っちゃうのが、「そんなの誰でも知ってる話じゃない?」って話。分かるでしょ? 例えば病院の前でタクシーが通る、そこには女が立っていて......って、よくある話じゃないですか。オチも分かれば、振り方まで分かっちゃう。それが出ちゃうと、「弱ったな~」と思うわけですよ。そんなので「うまいですね~」とか言おうものなら、「稲川はそんなもんで感動してんのか」ですよ。辛いものがあるじゃない......。だから「どんな顔で受けようかな~」と思うんですよ。考えたふりして黙っちゃうけどね(笑)。 ──なるほど、自分は面白い話をしているつもりでも聞き手にプレッシャーを与えている恐れもありますね......! 既出ネタには気をつけなければ! あと、あの、申し訳ないことに、私、小さい時からずっと稲川さん原作の漫画を読んだり、夏休みには姉と稲川さんのビデオを借りに行ったりしてたのに、稲川さんがデザイナーさんだと、大人になるまで全く知らなくて......。夏になると怖い話を持ってきてくれる、サンタクロース的な存在だと思ってたんです。 稲川 良いこと言ってくれますねぇ。妖怪って言われなくてよかったなぁ(笑)。 ──あはは! そこでまた相談なんですけども、実家に霊が出るんです。姉も私も金縛りや霊体験に遭って、良くベッドで足を掴まれたり振り回されたりしました。 稲川 いくつくらいの時? ──二人とも、小学生の時ですね。 稲川 大体そういう人ってさ、芸術の才があるとか、頭が良いとかあるでしょ。 ──あ、私は残念な感じですけど、姉は成績はいつも上位で絵描きになりました。 稲川 ああ、やっぱりね。不思議なんだけど、子どもの時に「踏んだ」とか「飛んだ」とか「足引っ張られた」とか言う人は、大概、芸術家が多いんだよね。音楽とか。 ──そう考えると、子どもの頃の霊体験もなんだか縁起がいいや! でも、何故? 稲川 だってさ、違うんだ、世界が全然。じゃあ、あんたなんでそんなに絵が上手いの?  なんでそんなに体操が出来るの? 曲作れるの? って言われたら困るでしょ。だって、出来るんだから。一緒なんですよ、霊が見えるのと。才能が近いの。 ──なるほど! でも、それだけじゃなくって、ある日、金縛りから自分がスーっと浮いて、壁や屋根を抜けて、飛べるようになったんです。幽体離脱だと思うんですけど、違法な薬なんかに頼らなくても、こんなに楽しいことができるんだ! と感動して。でもある日、幽体離脱中に黒いクネクネした人に捕まって振り回されて「死ぬ!」と思って戻って以来、怖くて肉体から抜けづらいんです。どうすればまた出来るのかな、と......。 稲川 自分で出来るってすごいよ。不思議だねぇ。そういう世界に入ってしまうと、最後は自分の命を縮めてしまうものねぇ。  ──えっ、死んじゃうんですか? 稲川 うん、そうなっちゃうよね(あっさりと)。あれ、波があるものね。大人になっちゃうと出来なくなる。続けていたら早死にするよ。人間の身体っていうのは、いつも100パーセント元気ではないんだよね。100パーセント元気っていうのは本当に危なくてね。人が亡くなる前に妙に勘が冴えたりするし、凄い人間の力が上がったりするでしょ? あれと同じですよ。冴えてきて、回転が上がってきたら、そういう人、危ないですよ。 ──なんてこった、もう止めます! お祓いとかに行こうかな......。 稲川 きっと相当強い感性、感覚をもってるんだよ。でも、霊を見るって悪くないことだよ。昔、歌舞伎の世界で「幽霊を見ると出世する」っていう言葉があったの。これは「幽霊が見えるほどの感性がなかったら芸能人になれませんよ」って意味なんだろうね。 ──なるほど、そう思うと霊を見るのも悪くないかも! でも、私、目を開けて、ものすごく怖いものがあったら嫌だから、金縛りにあったり気配を感じたりしても、絶対に目を開けたり、意識して見たりしないんですよ。トラウマになりそうだし......。 稲川 そこが日本人の頭の良いところ。アメリカ人に言わせたら、そんなことは絶対にないよ。向こうは襲ってくるのが怖いんだから。我々は「誰もいないはずの2階から、トントン降りてくる音がするなぁ......」って怖さじゃない。これがアメリカ人ならトントンと音がした時点で「誰?」って探すわけ。音がしたら「何で音がするんだろー?」になっちゃう。だから襲わなくちゃダメなんですよ。その辺が『ホラー』と『怪談』の違いかな。『怪談』は感性があるんですよ。  ──チキンなんで、わざわざ襲われに確認しに行きたくないです......。今も実家に帰ると私の寝ていた部屋から足音がするんですよ。誰もいないのに。 稲川 大丈夫ですよ、心配ない。私のところもいつもそうだもの。スリッパの時もあるもの。ぺったんぺったんと。だからコレを知らない人間が来ていたら、そいつは「えっ」って止まるよ。2人しかいないのに音がするんだもの。誰か来たとか思うんだけれども誰もいないんだ。でも、ギッギッギッギ......とかカタン......って音がするよ。 ──怖くないんですか? 稲川 不思議なものなんだけど、50代半ばまでは怖かった。怖いのが分からないと怖いものが書けないから、怖くなくちゃつまんない。でも、60代になってからは怖さがなくなったんだよね。もちろん怖いところにも行くけど、対処できる。 ──けっこう最近まで怖かったんですね! それは、慣れみたいなものですか? 稲川 いや、それもあるでしょうけど......自分がだんだんと近づいているからじゃない? あちらの方にさ。 ──ひー! やめて下さい! (後編につづく/取材・文=小明) ●稲川淳二(いながわ・じゅんじ) 1947年、東京都生まれ。工業デザイナーを経て、76年に芸能界デビュー。特異なキャラクターと卓越した話術で、舞台、テレビなどで活躍中。7月7日にDVD『稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1&2』(キングレコード)が発売。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ2 もしくは、花火かスイカか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

どこまでが個性でどこからが病気? 人には聞けないオタクな悩みを精神科医に直撃!

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『マンガで分かる心療内科 1』
(少年画報社)
 インターネットやメール、携帯電話......世の中はどんどん便利になっているハズなのだが、それに反して心を病んでいる人がどんどん増えているような気がする。  ネットの世界を見渡せば「うわ......この人、頭大丈夫かな?」というようなキ○ガイ丸出しな書き込みをいくらでも見つけられるし、アニメの女子高生キャラに本気で恋をしちゃって「俺、おかしいんじゃないか」と悩んだり、会うたびにリストカット痕が増えていく友人に対して「何か言ってあげた方がいいんだろうか......」と困惑している人も少なくないだろう。  そもそも、どこまでが"個性"でどこからが"病気"なのか。知り合いには相談しづらいし、病院に行くのもハードルが高い。  そんなメンタルの問題について、異色の心療内科(ギャグ)マンガとして話題となっている『マンガで分かる心療内科』の原作者にして精神科医のゆうきゆう先生に、いろいろと気になるメンタルの病気について訊いてみた。 ――アニメやゲームのキャラには、見た目がかなり幼く描かれた女の子などがよく登場することもあり、オタク男子の多くがロリコン気質を持っているような気がします。ズバリ、ロリコンって病気なんでしょうか。 ゆうきゆう先生(以下、ゆうき) ロリコンは病気ではありません。精神医学的に病気とされる小児性愛(ペドフィリア)は「0~13才の小児と"性的な交渉"を持つこと」と定義されています。ですので、中学生や高校生など、いわゆるロリータに分類される少女に萌えるのは社会的にはアウトであっても、13才を超えてさえいれば精神医学的には病気ではないのです。嗜好は本当に人それぞれなので、自信を持って生きてください。
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ゆうメンタルクリニックHPより
 成人が13~17才の異性に対して"性的興味を持つこと"は、米国ではエフェボフィリアと呼ばれ、精神異常ではないとするのが通説です。セーラー服を着ているキャラクターは確実に13才以上なので、セーラー服に萌えるのは精神医学的には異常ではありません。 ――なるほど! じゃあ、セーラー服で欲情したり、スク水をクンクンしてても大丈夫ってことですね! ゆうき ただし、社会的な立場や道徳を守らない場合は、条例になどにより罰せられることはありますよ。 ――最近話題の"非実在青少年"が登場するようなロリコン漫画などが規制されることは社会的にプラスとなると思いますか。 ゆうき たしかにロリコンは、漫画やアニメによる社会的な影響は大きいでしょう。米国の調査によると5~8才の子どもに暴力的なテレビシーンを見せた直後は暴力的な遊びをしやすいことが分かっています。幼いうちは、テレビやゲームなどで触れた内容が人格に影響することもあるのですね。しかし、きちんと人格が形成されたあとの大人なら、テレビや漫画が適度な欲求不満解消になることもあります。また、心理学には「心理的リアクタンス」という言葉があります。これは禁止されるとよけいに見たくなる心理のこと。厳しい規制が必ずしもプラスに働くとは限らないのではないでしょうか。 ――オタクの中には「オレは三次元の女なんかに興味ない。オレの嫁は長門!」などと言う人がいますが、三次元に興味が持てなくなるなんて本当にあるのでしょうか。 ゆうき 一口にロリコンと言っても、子どもに強い性的欲求を覚えるタイプと、大人が好きなのに相手にされず、代償的に子どもに関心が向けられるタイプがあります。同じように、アニメの中の女性が大好きな人も、自分自身の意志で長門が好きなケースと、三次元に相手にされないため代償的に長門を愛しているケースがあります。前者は、仮に現実で美女にアプローチされてもきちんと断りますし、そもそも「興味ない」なんてわざわざ宣言しないでしょう。ですので、自分から「三次元なんかに興味ない」と言う人は、ほぼ確実に二次元を三次元の代償とみなしていると思われます。 ――一方、三次元の女性とは言え、常軌を逸したレベルでアイドルにハマリまくってしまう(CDに100万円つぎ込むetc.)ような人もいますが......。
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ゆうメンタルクリニックHPより
ゆうき アイドルは三次元と言うよりは2.5次元ですね。「三次元の女性」には優しい部分もあればワガママであったり厳しい部分もあり、付き合う上でさまざまな問題を乗り越えなければなりません。ただお金と時間を投入するだけでは解決出来ない不条理な問題も多々ありますよね。大金を投入すれば確実に感謝してもらえて、(順位など)女性に影響を与えることが出来る、という関係にハマるのは、ある意味女性との関係における面倒な部分からの逃避とも言えるのではないでしょうか。 ――「ロリコンアニメだーい好き! ......でも、このままじゃいつか罪を犯しちゃうんじゃないか」と不安に思っている人が、心がけるべきことはありますか。 ゆうき 「Yesロリータ! Noタッチ!」という言葉があるように、ロリータを愛でるのは問題ありませんが、実際に少女に声をかけたり接触を持とうとするのは避けましょう。少女には少女の人格がありますし、ただでさえ多感な思春期なのです。恋心を伝えたい気持ちもあるとは思いますが、相手のこれからの人生を考えれば、不用意な接触は控えるべきでしょう。  アメリカで行われた統計で、「自信に溢れている人は大人びた人を好み、不安を感じている人は幼い人を好む傾向がある」と判明しています。このことから、誰でも「強い不安を感じると、ロリコンになる可能性がある」と言えます。それでも「ロリコンには興味ない!」という人もいるかもしれませんが、よく考えてみてください。あなたにも、ふと「子どものころに戻りたいな......」と思う瞬間があるでしょう。心理学ではこれを「退行」といいます。現在の自分では解決できない問題が起きたときに働く防衛機制の一つで、子どもの頃の心理状態に戻ることで自分を守ろうとするのです。簡単に言えば「赤ちゃんがえり」です。こうした「赤ちゃんがえり」をはじめ、「駄々をこねる」「甘える」などの幼児的な行為や、幼い子どもを見て懐かしさを覚えることも一種のロリコンの表れなんですよ。  「子どもの頃に戻りたい」と思ったり、ロリコン的な兆候が表れたときは、何か不安を抱えている証拠です。そんなときは、握った左手を「退行」する自分の象徴として、開いた右手で優しくなでてみてください。右手は母親の象徴であり、「退行」する自分を認めて包み込んでくれるような存在です。こうするだけでも、母親の優しさを思い出し、深い安心感を覚えるものですから試してみてください。 ――一般的には、オタクやサブカル人などインドア系の人ほど"うつ病"になりやすく、スポーツをやっているアウトドア系の人はなりにくいといったイメージがありますけど、それって本当なんでしょうか。 ゆうき 運動をすると、男性ホルモンであるテストステロンが多く分泌されるという説があります。テストステロンが多い男性はより活動的になると考えられています。また、ノルウェーの精神科医マーチンセン氏の実験によると、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を1日1時間、週に3日行った場合、うつ病の症状が大幅に改善されることが分かっています。食事、運動、睡眠は身体だけでなくメンタルにとっても、とても大事な役割を果たしていると言えそうです。 ――あ、関係あったんですね......ボクも気をつけよう。個人的に、コスプレイヤーやメイド、地下アイドルなど、人前に出るオタクの中にリストカッターが多いような気がするのですが(実際、知り合いに多い)、自傷系の人は他人に見られたがる、というような傾向があるものなのでしょうか。 ゆうき リストカットなどの自傷行為は、境界性人格障害の方に多く見られます。必ずしも死ぬために手首を切るのではなく、辛い気持ちのあらわれとして自分を傷付けるのです。複数回繰り返してしまうのもリストカッターの特徴ですね。
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ゆうメンタルクリニックHPより
 周りから見えるような位置に傷を付けたり、リストカット痕を見せようとする人は、他人との関わりに関心が強い外向的なタイプなので、コスプレイヤーなど人前に出るタイプのオタクに多いのでしょう。内向的なタイプはリストカットをしても他人から見えないように隠しています。 ――ちなみに昔の彼女が思いっきりリストカッターで、家に帰ったら手首と腿をビッキビキに切っていたことがありました。そんな時、どうすればよかったのでしょうか。ボクはなんだか、いかんともしがたい気持ちになってしまい、無視してプレステをはじめてしまったのですが......。 ゆうき 一番いけないのは「なんでそんなことするんだ!」と強く非難すること。「どうしたの?」と心配して、辛い気持ちに共感出来ればベストかもしれませんが、あまり真正面から受け止めすぎるとあなたまで病んでしまう危険もあります。彼女が落ち着くまで無反応で待つ、というのは間違ってはいないのではないでしょうか。 ――それでは最後に、これからも清く正しくオタク・サブカル人を続けていくためにアドバイスをください! ゆうき ロリコンでもオタクでも、自分の幸福を追求する権利があります。しかしそれも、他人を尊重して、迷惑をかけないように生活したらの話。一部の心無いロリコンやオタクのせいで山狩りに遭っては、大多数のオタクが迷惑を被ることになります。自分達自身のために、マナーを守ったオタクライフをおくるようにしましょう。 ***  メンタルの問題って、「歯が痛い!」とか「腹痛い!」みたいに分かりやすいモノじゃないので、いつまでもウジウジと悩みをためこんで症状を悪化させてしまっている人も多いと思う。そんな時に専門家からズバリとアドバイスをもらえると、だいぶ楽になるんじゃないだろうか。  ボク的にはリストカッター彼女への対応について「間違ってはいない」と言ってもらえたのが、ものすごーく救われました。ま、その彼女はそれからしばらくして、完全にボクの手に負えないほどメンタルが悪化し、浮気はするはネット上にどーかしてる書き込みをしまくるはで、最後はザ・地獄絵図状態で別れたんだけど......(トホホー)。  みなさんも、そこまで心がヒドイ状態になる前に『マンガで分かる心療内科』を読んでみてはどうだろうか。少しは問題解決の手がかりがつかめるかもしれないぞ! ......それでも解決しなかったらメンタルクリニックへ! (取材・文=北村ヂン) yukiyu01.jpg ●ゆうき・ゆう 精神科医。心安らげるクリニックとして評判が高い「ゆうメンタルクリニック」院長。医師業の傍ら心理学関係のサイトを多数運営、関連著書も多い。主な著書に『マンガで分かる心療内科』(少年画報社)『ココロの救急箱』(マガジンハウス)などがある。 ゆうメンタルクリニック< http://yucl.net/> 上野院 TEL:03-6663-8813  池袋院 TEL:03-5944-8883
マンガで分かる心療内科 1 著:ゆうき ゆう/イラスト:ソウ うつ、ED、認知症、幻聴、小児性愛......。現役の精神科医による、心療内科の病気の全てを笑いながら学べる異色の心療内科漫画! 定価680円。絶賛発売中。 amazon_associate_logo.jpg
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「音楽が一秒で降りて来る瞬間、それは幸福な体験」音楽家・菅野よう子の世界(後編)

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前編はこちらから ──菅野さんはサントラや楽曲提供がメインで、オリジナル・アルバムは出されたことがない。アーティスト「菅野よう子」としての欲求はどこで発散しているのか。そもそもそういうものはないのでしょうか。 菅野 例えば、アーティストとしての欲求ってどういうものですか? ──アニメや映画のタイトルのつかない、「菅野よう子」という名前で作品を発表したり、菅野よう子とはこういう作曲家であるという自己主張ですね。 菅野 そういうの、全くないんです。あるとすれば、「ライブをやりたいな」くらいです。本当はスタジオにこもるよりも、皆の前で踊ったりしたいの! ってのはありますよ。でもサウンド的な、私の訴えたいこととかはないですね。最初からなかったです。自分がないんで(笑)。全くないですよ。どうでもいいんで、そういうの。 ──よく、ファンや熱心なリスナーの間では「菅野節」があるとか言われるけど。 菅野 全然分かんない。あはははは(笑)。 ──核になる音楽性、というものもない。 菅野 ないんですよね。あえて言えば、3、4歳くらいの時から何か見たら曲を書いたり歌ったりしてたってのはあるんですけど、そんなのアーティスト性も何もないですよ。子どもって、何でもかんでも歌にするじゃないですか。「おいしいな♪」みたいな。そういうのの延長なんですよ。CMソングもその延長です。 ──子どもが節をつけて歌う感覚で、今も作曲している。 菅野 そうそう。ずーっとその感覚。 ──菅野さんの音楽って、時代によっていろいろなサウンドを取り入れていて、ジャンルも表現方法もバラバラなのに、なぜか共通点がある気がしていたんです。で、今話を伺って、そのイノセントな節回し感覚っていうのが、「菅野節」なのかなって思いました。 菅野 そうかもしれないですね。ジャンルやアレンジは仕事内容とか、その時代に求められるもの、画面、オーダーに合わせて技術的に変えていけばよくて、「こういう気分のことを言いたい」っていうパッションの大元は子どもの感覚です。この映像に対してこういうことが感情的にこみ上げるぞというのは、小さいときから変わってない。しゃべるよりも曲で言うほうが楽だったんです、ちっちゃいときから。それは変わってないような気がしますね。 ──じゃあ、好きな音楽とかもない。 菅野 ないですね。 ──どんな音楽を聞いてこられたのか、すごく気になるんですが。 菅野 (音楽は)小さい時から自分で作ってたので......。ただ、学生時代にピアノを弾ける子が周りにあまりいなくて、「弾いて弾いて」って友達から頼まれることが多かった。それで、その時に流行っている曲を致し方なく(笑)、「耳コピーで」覚えてっていう経験をたくさんしました。その時に流行った音楽を人づてに自然に聞いてきたと思います。モンタージュ写真作りと似ているかもしれない。皆が歌っているのをコピーして、こんな感じ?と聞き取りながらアレンジして弾いてた。だからあとで原曲を聞くと「えっ、こんな曲だったの?」みたいなことが割と多い(笑)。 ──流しのピアニストみたいな(笑)。 菅野 『宇宙戦艦ヤマト』を「弾いてくれ!」と何度もリクエストを受けて、弾くたびに皆が泣くわけですよ(笑)。「何でみんな泣いてんのかな?」と思いながら、でも、きっともっと泣きたいんだろうとそういうアレンジを施して弾いてあげる。そういうことをやってきた。 ──自分としてはただしゃべっている感覚。 菅野 そうです。このお話を読んでくれって言われて読むと皆が泣く、みたいな感覚(笑)。だから自分としては、そこにオリジナリティか何かあるってことはなかった。(自分にとって)言葉と同じなんですよね、音楽の表現っていうのは。 ──音楽が降りてくる瞬間ってどんな感覚ですか? 菅野 ん~っとね。すごい幸せで快感なんですよ。言葉にしちゃうと何か変なこと言ってる人みたいだけど、時空を超える経験。10分の長さの音楽でも実時間と別に降りてくる。リアルタイムに「ここがこうなって」と構成を考え出すわけじゃなくって「できた!」ってイメージが頭の中に広がる。ボコンって。普通はそれを曲とは言えないですよね。でもそれは私の中では10分の曲なんです。だから時間を超えてるんです。その瞬間、宇宙的というか......私、おかしい人ですか(笑)。その「できた!」って思う瞬間がすごい幸せですね。この感覚って説明できるものじゃないですけど。もちろん毎回そうだというわけではないけれど、そういうふうに出来た曲のことは全部幸せな経験として覚えています。 ──『シュアリー・サムデイ』でそういう曲はありましたか? 菅野 『Because』がそうです。あれ作るのに2秒かかりませんでしたから。歌詞付きで、あ、できた。終わり。みたいな。 ──『Because』は本当に素晴らしい曲だと思いましたが、あれが2秒ですか......。逆に曲ができなくて苦労することってないんですか? 菅野 言葉が出てこなくて苦労することってあります? 言いたいことがうまく言えなかったり、「この人には何て言おうかな~」というのはありますけど、基本的になんか言わなきゃと思ったら、とりあえず言葉は出てくる。それが自然かどうかは別として。 ──オオゥ......。では菅野さんにとって音楽とは何なんでしょうか? 菅野 えーっ(笑)! んー。本当に言葉と同じで、コミュニケーションの手段ですね。音楽をやらずにいられない、みたいなかっこいいことは全然ないんです。別にやらなくても生きていけるんですけど、音楽があったおかげで救われてもいます。こっち(音楽)で言いたいことが言えているから、言葉は多少ベロベロでもいいやみたいな。だから音楽がなかったら、言えないことが溜まってたんじゃないかな。 ──もし音楽がなかったら何をやっていたと思いますか? 菅野 人格として成立していないと思います(笑)。あまりにも小さい時から、言葉を覚える前から音楽をやっていたので、それがなかったら壊れてたかもしれないです。 (取材・文=有田シュン[株式会社n3o]/撮影=毛利智晴) ●『シュアリー・サムデイ』 中止になった文化祭復活のために男子5人で教室を占拠したら、ハッタリのはずの爆弾が誤爆してしまい、そこから彼らの人生はどんどん転げ落ちていく。しまいには、「3億円と女を見つけてこないと沈める」なんて脅しまで受け......起死回生のチャンスを探して5人は奔走する。超売れっ子俳優・小栗旬の念願が叶った初監督作。 監督/小栗旬 プロデューサー/山本又一朗 出演/小出恵介、勝地涼、鈴木亮平ほか 配給/松竹 7月17日より全国順次公開 <http://www.surely-someday.jp/ > 『シュアリー・サムデイ』(C)2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会 ●かんの・ようこ 宮城県生まれ。幼少から音楽に親しみ、大学在学中にバンド「てつ100%」のメンバーとしてデビュー。解散後、作編曲家としてゲーム、映画、ドラマ、アニメなどジャンルレスな活動を続け、特にCM音楽では500本以上の楽曲を手がけている。いま、日本でもっとも重要な音楽家のひとりである。
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【関連記事】 多才多芸なヒットメーカー・菅野よう子が "プロの音楽家"たる所以 「声だけで泣ける」奇跡のシンガーソングライター・奥華子インタビュー 「小栗旬の映画に出たい!」主演切望の上戸彩&長澤まさみが波乱を呼ぶ!?

「音楽が一秒で降りて来る瞬間、それは幸福な体験」音楽家・菅野よう子の世界(前編)

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 俳優・小栗旬が初めて監督を務める、ということで話題を振りまいている映画『シュアリー・サムデイ』の公開が、いよいよ目前に迫ってきた。  本作の魅力として、ドライブ感あふれるシナリオや濃いキャラを演じる俳優陣の演技などが挙げられるが、それ以外にも日本が誇る音楽界の至宝・菅野よう子が手掛けるサウンドトラックも忘れてはいけない。  特に、トータス松本、曽我部恵一、石毛輝(the telephones)、ROY(THE BAWDIES)、近藤房之助、手嶌葵といった錚々たるアーティストの歌声と菅野よう子の奏でる泥臭く、ソウルフルな音楽が生み出す「熱い」歌モノは必聴ものである。  今回は、菅野よう子の口から映画『シュアリー・サムデイ』、そして自身の手掛けたサウンドトラックの魅力。そして音楽観に至るまでを、たっぷりと語ってもらった。 ──『シュアリー・サムデイ』の音楽制作を請けるまでの経緯を教えてください。 菅野よう子(以下、菅野) 小栗旬さんは『カウボーイビバップ』(註1)が大好きで、私のレコードも全部持っていてくださったんです。そこで今回初めて監督として映画を作るにあたり、「ダメ元でお願いに来ました!」ってまっすぐなオーダーが直接ありました。最終的にお請けするって決めてから制作までの期間は本当に短かったですね。映画の中で演奏シーンがけっこうあり、俳優さんたちの練習期間も考慮してデモを前もってお渡しする必要がありました。 ──最終的に何曲作られたんですか? 菅野 50曲くらいですね。実質の制作期間は、3日か4日くらいしかなかったかな。今回はスケジュールは本当に大変でした。 ──今回のサントラは50~60年代くらいのアメリカ映画の劇伴や、ソウル・ミュージックの影響を感じたのですが、これは監督からそういうイメージというオーダーがあったんですか? 菅野 特に具体的なオーダーはなかったです。ただ監督のたたずまいに、私から見るとそこはかとない虚無感や漂ってくる部分があって。若いんだけど、すごいクールなところとか、やんちゃでガチャガチャしているんだけど視線がどこか冷めている部分を感じたので、ああいうサウンドになりました。内容に沿わせて表面的にはやかましいんですけど、ポイントポイントで、3センチくらい浮いたような楽曲も入れてバランスを取ったという感じですね。 ──本作は音楽が作品で重要な意味を持ちますが、アニメはともかくとして実写作品ではここまで音楽に寄った映画はやられたことはありませんよね? 菅野 邦画ではあまりないです。 ──自分の作った音楽が実写の映像作品とミックスされたのを観て、どう感じましたか? 菅野 今まで邦画の仕事をやらせていただいて、音楽の立ち位置が難しいと思っていたんですけど、今回好き勝手やらせてもらっても、画面に拮抗しているっていうか、音で騒いで邪魔しても成立していた。いっしょにガチャガチャやっている感じがあって、こういう感覚は今までの邦画の仕事ではあまりなかったので、幸せな仕事でした。 ──初めての経験だった。 菅野 そうですね。映画だと、どうしても役者さんの演技を立たせるために音楽はちょっと引いてくださいとか、演技がいまいちなんで音楽で泣かせてください! とか、テンポがイケてないんで音楽でもっていってくださいとか、正直言ってそういう細かなお願いごとって多いんですよね(笑)。感情表現する役割を演じたり、欠けをカバーする繊細な役割を音楽が担わざるを得ず、盛り上げ方にも監督の個性が出て押しの強いものは好まれないことも。アニメはそれに比べれば自由度が高いです。製作期間の長さの違いも大きいです。今回は監督自身、「アニメっぽいカット割りにしたい」「舞台設定も昭和だか日本だか、時代や場所がわからないようにしたい」って仰っていたので、『シュアリー・サムデイ』の音楽はアプローチとしてはアニメに近いです。 ──では、今回は自由でやりやすかった。 菅野 はい。何やっても、画に対してぶち壊さないで済んだっていう(笑)。 ──ぶち壊してしまったことってあるんですか? 菅野 はい(笑)。いつもぶち壊してると思う。でも、分かっていてぶち壊してるつもり。見ている人に何も与えないくらいだったら、ひどくても「何か」は残ったほうがいいと思っています。何にも残らないくらいだったら、まずいものを食べたほうが「食べた!」って感じる方なので(笑)。何もなければ音だけでもと「ワル目立ち」して、孤軍奮闘してしまう傾向があるんですけど、今回はそんなこともなく、音楽は音楽で勝手に遊んでると絵のほうも勝手に遊んでくれてる作品でしたので、ふと気がつくと面白いことになっていました。 ──監督はあえてそれを狙って自由にやらせたのでは? 菅野 (監督は)一生懸命やっていただけだと思います。ただ、素地にエンタテイメントの感性のある方だと思います。これが理屈じゃないんですけど、「エンタテイメントしよう」って思ってる方って「無理」が出ますし、逆に「エンタテイメントなんて関係ないぜ」って思ってる方の作品も見ててきつい。すごく自然に、人に観てもらうのがどういうことなのかっていうのが染み付いている方、という感じがします。マイケル・ジャクソンみたいな。そこに立っているだけでもかっこいいみたいな(笑)。 ──本作のタイトルにもなっているテーマソング『SURELY SOMEDAY』。これがまた泣ける名曲なんですが、作詞&作曲したトータス松本さんとのコラボはいかがでしたか? 菅野 デモをもらった時にすごい詞がいいよねって監督と言っていて、雰囲気もよかったので、デモをそのまま使わせていただきました。デモの時は最後の「ラーララー♪」ってフレーズがなかったんです。アレンジの段階でそのフレーズを入れさせていただいて、サントラの他の曲にもちょっとずつそのフレーズを潜ませたんです。そうすることによって、映画中お客さんが無意識のうちにそのフレーズを何度も聞くことになって、最後にそれが出てきた時に、何となく知ってるという風になりたいな、と思って。で、最後に流れる『Because』って曲までそれが入ってるんです。何回も何回も形を変えて出てきているっていう......、小細工?(笑)。 ──そういう小細工は、よく用意したりするんですか? 菅野 ただガチャガチャといろんなアーティストが参加しているサントラもありえると思うんですけど、今回に関しては小栗監督の初作品なので、寄せ集めでない、もう少し丁寧な感じのサントラを作ってあげたいなというのがありました。全然違う曲なのに統一感があるものにするには、同じフレーズをずっと使っていくのが効果あるかなと思って。 ──映画のサントラであると同時に、コンセプトアルバムのようなイメージですね。 菅野 そうですね。 (後編に続く/取材・文=有田シュン[株式会社n3o]/撮影=毛利智晴) ※註1 『カウボーイビバップ』 1998年に発表されたテレビアニメーション。ハードボイルドタッチな作劇のみならず、70年代のテレビドラマやアニメ、アメリカン・ニュー・シネマを下敷きにした映像、ジャズ、ブルース、ロックを基調とした音楽が、日本のみならず世界各国で高い評価を受けた。2000年日本SF大会で星雲賞メディア部門を受賞。 ●『シュアリー・サムデイ』 中止になった文化祭復活のために男子5人で教室を占拠したら、ハッタリのはずの爆弾が誤爆してしまい、そこから彼らの人生はどんどん転げ落ちていく。しまいには、「3億円と女を見つけてこないと沈める」なんて脅しまで受け......起死回生のチャンスを探して5人は奔走する。超売れっ子俳優・小栗旬の念願が叶った初監督作。 監督/小栗旬 プロデューサー/山本又一朗 出演/小出恵介、勝地涼、鈴木亮平ほか 配給/松竹 7月17日より全国順次公開 <http://www.surely-someday.jp/ > 『シュアリー・サムデイ』(C)2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会 ●かんの・ようこ 宮城県生まれ。幼少から音楽に親しみ、大学在学中にバンド「てつ100%」のメンバーとしてデビュー。解散後、作編曲家としてゲーム、映画、ドラマ、アニメなどジャンルレスな活動を続け、特にCM音楽では500本以上の楽曲を手がけている。いま、日本でもっとも重要な音楽家のひとりである。
SURELY SOMEDAY 7月7日発売。 amazon_associate_logo.jpg
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