「決勝進出は地獄」!? キングオブコントに挑むキングオブコメディの意外な本音とは

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 サイゾーテレビで絶賛放送中の「ニコニコキングオブコメディ」では脱力感満載のゆる~いトークを繰り広げるキングオブコメディだが、彼らの真骨頂と言えばやはりコント。『キングオブコント2010』でもついに決勝進出を果たし、優勝候補の筆頭に挙げるファンや関係者も少なくない。2010年4月に六本木俳優座劇場で行われた単独ライブ『葉桜』では、チケットが完売しプラチナ化したとの噂も。そんななか、あくまでもマイペースに見えるふたりに「コント日本一」への決意と、9月22日発売の最新DVD『葉桜』の見どころや製作の裏話を聞いた。 ──まずは、『キングオブコント』決勝進出おめでとうございます。発表の瞬間はどんなお気持ちで? 今野 地獄だ、と......。 ──え? 今野 地獄です、地獄。地獄ですよ。 高橋 本当に、発表の瞬間コイツは「地獄だ」って言ってましたよ。3,000組も出て、みんな決勝を目指して来てるのに。 今野 違うんですよ。 ──違うんですか? 今野 高橋が練習をしすぎるんです。準決勝も、入り時間から本番まで7~8時間あったんですけど、その間ずっと練習してるんですよ。もう、ホントに地獄なんです。 高橋 練習は重要ですからね。練習してないと落ち着かないんです。 今野 でもやりすぎですよ。本番にはボロボロになってますからね。 高橋 そう。それで間違えるのはいつも俺なんだけど。 今野 そうなんですよ。冗談じゃないですよ。しかも準決勝はネタ1本で7時間ですからね。決勝はネタ2本ですよ。殺されますよ。 ──優勝、期待してます。 _DSC3469comp.jpg 高橋 はい、練習します。 今野 ギャア。 ◆ネタ作りはデパートで ──普段ネタはどうやって作られるんですか? 高橋 某デパートのフリースペースで待ち合わせて、そのままそこで5~6時間かけてネタ作りをします。それを毎日のように。 ──ネタを作る場所は聞いてないんですけど......。 高橋 場所は大事ですよ。デパートは夏は涼しくて蚊もでないし、冬は暖かいですから。もう10年くらい同じ場所でネタ作りをしてます。 今野 最近、あそこ冷房強いのな! 高橋 僕らくらいの常連になると冷房の出る角度も分かってきてるんで、ちょっとずつ場所をずらすんですよ。短い時間しかいないお客さんは涼しくていいかもしれないけど、こっちは長くいるんで。 今野 デパートは俺たちの稽古のことも考えて欲しいよっ! ──じゃあ、今回の単独ライブ『葉桜』のネタもそこで? _DSC3433comp.jpg 高橋 もちろん。ちなみに今度の「キングオブコント」用のネタもそこで考えてます。しっかりそこで固めてから稽古場で練習するっていう。 ◆高橋の無神経キャラは普段のまま!? ──今回のDVDに収録されている『映画館』のネタでは今野さんがツッコミで、高橋さんがボケと、いつもとは役割が逆になりますね。 高橋 単独のライブではよくやるパターンなんですけど、僕のほうが無神経な奴で、今野が不良の格好なのに妙に常識人のキャラをやるという。 今野 あれは普段の自分らに一番近いキャラです。 高橋 近くないよ! 俺、あんなに無神経じゃないだろっ。 今野 普段に近いです。 高橋 近くないって! うっとしい感じは分かるけど、さすがに映画館で大声で叫ぶとかしないよ! 今野 でも、やりかねないってスタッフ含めてみんな思ってます。 高橋 それは誤解です! 完全に! ──ははは。素の高橋さんがみられるわけですね。 高橋 だから違うって! ──DVDの見どころを教えてください。 今野 ネタの間に挿入した映像ネタ『世界のはじめてさん』のザリガニに挟まれるシーン。あれは本当に痛かったです。 ──今野さんの鼻毛をザリガニのハサミで切る企画ですね。映像を見ると事故のように痛がってましたけど? 高橋 まさか今野があんなに痛がるとは。 今野 俺、正真正銘のSなんで勘弁して欲しいっす。 ──Mの人でもザリガニに鼻毛は切らせないと思います。 高橋 ちなみにあの撮影で使ったザリガニって食用なんですよ。通常はアロアナの餌にするやつらしいんですけど、食用だったら食べられるだろうと思って実際に料理して食べたんですよ。 _DSC3430comp.jpg ──はぁ。 今野 普通、ザリガニ食べます? 高橋 美味しいんだって! だけど、いっぺんに食べられないからしばらく飼ってたんですけど、そのうちに愛着がわいてきて未だに2匹飼ってますよ。あ、一昨日一匹死んじゃったんだ。 今野 やっと死んだか。 高橋 なんてこと言うんだよ! ──そりゃあ今野さんからすると、自分の鼻や乳首を切り取ろうとした敵ですからね。 今野 あんな奴ら死ねですよ! 高橋 でも、お前んちの方角に向かってハサミをガチガチさせながら死んでったぞ。きっと呪ってるんじゃないか? 今野 そんなの意識して死ぬわけないだろ。 ──最後に日刊サイゾーユーザーにメッセージをお願いします。 今野 本編はもちろん、特典には3回目の単独ライブのネタも入っていてお得だと思います。 高橋 あと、『その後のはじめてさん』としてザリガニを食べるシーンも入ってますよ。 ──ネタはもちろん、映像シーンも見どころが多いですよね。 高橋 ちなみに映像ロケは全て僕の友達の力を借りてます。カメラマンもロケ地も全て。 今野 うん。だから俺は完全にアウェーな気持ちでやってます。 高橋 そうじゃないだろ! みんな仲間だって! 今野 う~ん。なんか高橋の友達って西遊記一行みたいで、ちょっと人間らしさがないんですよね。サルがいたり、カッパがいたり、太っちょがいたり......。 高橋 お前が言うなよ! (取材・文=高畠正人/写真=吉岡教雄) ●キングオブコメディ 高橋健一(1971年東京都出身)、今野浩喜(1978年埼玉県出身)からなるお笑いコンビ。プロダクション人力舎が運営するスクールJCAの同期生。2000年にコンビ結成。05年に第3回お笑いホープ大賞を受賞、「爆笑レッドカーペット」、「白黒アンジャッシュ」などのバラエティ番組で活躍中。単独ライブはチケットの入手が困難なほど人気を集める。 「キングオブコント2010」決勝進出。 サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にてトーク番組『ニコニコキングオブコメディ』(隔週木曜)出演中。
キングオブコメディ単独ライブ Vol.6「葉桜」 コント職人キングオブコメディの単独ライブを収録! 2010 年4月に六本木・俳優座劇場で行われた3年3カ月ぶりの単独ライブを完全DVD化。キングオブコメディ節が炸裂する『違和感』や『ホームラン』といった オール新作コントに加え、『高橋のカツゼツを検証してみよう』、『世界はじめてさん』といった人気の映像ネタも収録。また特典映像にはライブでは公開され なかった「その後の『世界はじめてさん』」や05年の単独ライブも収録。 amazon_associate_logo.jpg
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「何でも出来るって、とりあえず言っちゃう」【矢野明日香】360度のワークフィールド

IMG_3639.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の5回目です! 今回のゲストは『ダーリンは外国人』やヨドバシカメラの街頭ビジョン「ヨドバシビジョン」のキャラクター「ヨドびちゃん」でお馴染みの声優・矢野明日香さんです! 小明 初めまして! 『ダーリンは外国人』のアニメーション見ましたよ! 『僕、オタリーマン』にも出演してらっしゃるし、話題作続きですね! 矢野 ありがとうございます。あれは知り合いが作っているアニメで......。 小明 いいなぁ、そのお知り合い! 私も紹介されたい! 矢野 いやぁ、人付き合いは大事だなぁって。 小明 人付き合いなんてつまずきっぱなしです。どうすれば良いんでしょう? 分かりやすいのだと飲みの席とかでしょうか? 矢野 ああ~、そういうのとはまた別ですね。その人たちと飲む機会はそんなにないので、現場と、mixiと......。以前はけっこう心を閉ざしがちだったんですけど、フリーになって「これじゃダメだ」と思ってから、いろんな人と仲良くなれるようになりましたね。 小明 確かに、フリーで人見知りすると失業しかねないですよね。でも、頑張って仲良くしようと歩み寄ると、うっかり口説かれちゃったりしませんか? 矢野 ありますよね......。飲みに行った席で仕事をもらうことも、結構あるじゃないですか? それもひとつの手段だと思うんですけど、時折、気持ち悪いなと思ってしまうんですよね。「あのエライ人から見たら体の良いキャバクラ扱いかなぁ」って。そういうのがうまく出来ればもっと変わるんだろうけど......。 小明 分かります。それで仕事もらって、後々になって何か要求されても対応できないし......難しいですよね。私はもう全然されなくなったけど! そういう点に置いては事務所にいた方が安全ですよね。矢野さんの事務所ホームページを見たんですけど、矢野さんの斜め上にオスマン・サンコンさんがいてびっくりしました。声優事務所ではないんですね! 矢野 怪しい人がいっぱい、みたいな(笑)。今はそこの事務所にお世話になっているんですけど、半分フリーみたいな感じです。 IMG_3469.jpg 小明 今まではけっこういろんな事務所を転々とされてたんですよね。 矢野 いろんなところにいたんですけど、事務所にいると、余計なことを気にしがちじゃないですか。マネジャーとか、先輩とか。芝居だったら芝居のことだけ考えていたいのに、そうじゃなくて、「マネジャーに嫌われていないかな?」とか、そういう余計なことを考えちゃうので、フリーになった時は、「楽だなー!」って(笑)。 小明 分かります! マネジャーや先輩も、辞めると意外と仲良くなれるんですけどね。 矢野 そうですね。中にいると、どうしても上下関係で区切られちゃうから。 小明 フリーはフリーで不安ばっかりだし、どうやったって安定できないですよねぇ......。この業界には、昔から入ろうと決めてたんですか? 矢野 日本語の持つリズムが好きで、将来は言葉に関係のある仕事につきたいと思ってたんですけど、そこからアニメが好きになって(笑)。それで友達に「声優学校のオーディションを受けよう」と誘われて......そのオーディションに受かると学費が無料になるんですよ。それに受かったのがきっかけで、高校卒業と同時に入りました。 IMG_3528.jpg 小明 あっ、友達と一緒に受けてひとりだけ受かっちゃった気まずいパターンですね。 矢野 はい、ありがちな。まず受かるものだとは思わないですし、高校ではESS部に入っていて、英語のミュージカルをやっていたし、お芝居って面白いなぁと思っていたから、あわよくばという気持ちはあったんですけど......。 小明 ESS......ECCみたいなやつですか? 矢野 えっ、いや、イングリッシュ・スピーキング・ソサエティだったかな? 英語のスピーチ練習をするか、会話を勉強するかっていうのがあるんですけど、うちの学校は、ミュージカルを通して英語を勉強しようっていうところでしたね。 小明 かっこいい! ミュージカルなんて学校の行事くらいでしか見たことなかったな......。 矢野 見るのも好きです! こないだちょっとNYに行ってきて、ブロードウェイで2本見ました! 小明 ちょっとNYに......ですって? 矢野 はい、『オペラ座の怪人』と『メリー・ポピンズ』、すっごく良かったですよ。劇場からして豪華なんです。パリのオペラ座みたいなのがそのまま劇場の中にあって。日本の劇場はわりと質素だから......。 IMG_3585.jpg 小明 おお、生活水準が高い......。私はブロードウェイって言ったら、中野の聖域しか浮かびません......。 矢野 いや、でも、普段何もしていない分、0か100かなんです。普段のお休みは寝てるかお風呂入っているかなのに、海外旅行が好きだから、たまにどかーんと行ってしまう。 小明 私もたまにどかーんと散財します。中野ブロードウェイで。矢野さんは国立大学出身の才女ですし、英語もペラペラですか? 矢野 いやいや、英語はもっと分かったら楽しいんだろうなっていう感じで、大学も田舎の、のんびりしたところでしたよ。そこではずっと合気道ばっかりやってましたし。 小明 意外と体育会系! 矢野 袴に憧れて......(笑)。合気道って袴を履くじゃないですか。道着と袴で、コスプレ的な要素を求めて......。『ぷりんせすARMY』とか『帯をギュッとね』を見て柔道を始めたいなと思ったこともありました。 小明 わー! 私も『酔拳』を観て通信教育のカンフー講座に申し込みましたー! 母親に阻止されましたけど! 矢野さんも活動的なオタクだったんですね! 他にはどんな漫画が好きでしたか? 矢野 昔は『らんま1/2』とか『魔法騎士レイアース』が大好きで、最近は『聖☆お兄さん』とか『もやしもん』とか『アカギ』とか面白いですよね~。 小明 わー! 漫画の趣味も合うー! じゃ、『萌え萌えジャパン』のイメージガールも天職だったんですね! 矢野 また懐かしいのを引っ張ってきましたね......もう、5年くらい前かな? 『萌え萌えジャパン』っていう、アニメやオタク文化の本が講談社から出ていて、その書店に出すPOPがあるじゃないですか。ああいうのにメイドでネコミミで......破廉恥な感じなんですけど(笑)。 小明 いいなぁ、そういう仕事がしたかった! オーディションで決まったんですか? 矢野 それは、本を書いた人が知り合いで......。 小明 また素敵なお知り合いが......紹介してください! あ、今、秋葉原とか梅田とかにあるヨドバシビジョンのイメージキャラの『ヨドビちゃん』もやってますよね、まさかそれも? 矢野 あっ、ヨドビちゃんは、今の事務所の人が送ってくれたボイスサンプルで決まりました。 小明 そうやって決まるのかー。どんなのサンプルを送るものなんですか? 矢野 その時は、「キター!」とか、萌え声で2ch用語満載のラジオCMみたいなのとか、相当テンションの高いやつを......。 小明 体育会系だったり才女だったりアキバ系だったり、すごい振り幅ですね......。ちなみに、声のお仕事を始められてから、今日みたいに外見がメインの、グラビア系のお仕事に抵抗ってなかったですか? 矢野 私で良いなら良いですよ~っていう感じで、特にないです。それは宍戸留美さんが初めて会ったときに、「なんでも出来ないって言っちゃダメ、なんでも出来るって言って、本当にその仕事が来る時までに出来るようにしておけば良いんだよ」って言ったからなんですよ。私、ずっとそれを信条にしているんです。 IMG_3766.jpg 小明 じゃあ、今まで「出来ます」って言って苦労したことってありますか? 矢野 歌(キッパリ)。 小明 歌は苦手ですか? 『WHITE ALBUM』(テレビ神奈川)のキャラソンの音源聴かせてもらいましたけど、うまかったですよ! 矢野 直し直し、うまいこと直していただいて、歌は本当に苦労していて......。音がズレても自分で直せないから、音がわかる子に横で聞いてもらって「はい、今ズレた」って1個ずつ直してもらわないとダメなんですよ。厳しい! 小明 うわぁ、心が折れないですか? 矢野 でも、歌が嫌いではないので、綺麗に歌えたら、楽しいだろうなって。 小明 分かります......うまい人のを聴いているとイケそうなんですけど、自分で歌うとイケないんですよね......。普段はどんな音楽を聴いてるんですか? 矢野 最近はもっぱらクラシックばかりですね。うちにたくさんあるので、それをループで流しています。 小明 やっぱり生活水準が高い! 今日はありがとうございました、今後ともいち知人としていつか素敵な仕事を紹介してもらえるよう、よろしくお願いします! (撮影=宍戸留美/取材・構成=小明) ●やの・あすか 10月21日生まれ。声優業の他、ナレーター、イベントMC、モデル、パーソナリティ、舞台など活動は多岐にわたる。現在は、ヨドバシビジョンのキャラクター「ヨドびちゃん」の声を担当中。 ・ブログ「矢野明日香のMY-log」http://asuka-yano.jugem.jp/ ・株式会社オフィスキイワード所属 http://www.keyword.co.jp/ ●ししど・るみ 1973年福岡生まれ。フランス語歌詞タイトル(フェール ラムール)「faire l' amour」を発表後、昨年、パリでのライブツアーも成功させる。同曲が今年秋公開の映画『死刑台のエレベーター』挿入歌に決定!! 先日「宍戸留美デビュー20周年記念スペシャルライブを開催!」 Ustream にて生中継~アクセス数世界1位にランクイン! 音楽情報 9月21日より 下北沢発インターネット音楽市場Majixにて新曲が独占ダウンロード販売スタート!! http://www.majix.jp/  9月26日(月)18時~下北沢風知空知。ゲスト:下田逸郎 電話予約03-5433-2191(17時~26時) USBメモリーをお持ちの方、曲をプレゼント!! 最新情報はブログをご覧ください。 http://ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
アイドル墜落日記 人付き合い、見習いたい! amazon_associate_logo.jpg
【声優 on FINDER!】バックナンバー 「考えてると、寝ちゃうんです......」【窪田涼子】東経135度のモラトリアム 「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド 「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート

ものづくり大国ニッポンの誇り 三兄弟が支える、日本最後のブリキ玩具メーカー

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日本のブリキ玩具を支える三兄弟。
 日本では昭和初期から中期、具体的には昭和20~30年代にかけて数多く生産されたブリキのおもちゃ。当時を知らない世代にとっては、どことなくノスタルジックな感情を誘うアイテム、熱心なコレクターのいる懐かしの玩具、というイメージだが、かつて日本の需要な輸出産業の一つだったことはあまり知られていない。  戦後日本の経済を支えた、主力商品として一時代を築いたブリキのおもちゃだが、プラスティックの台頭や人件費の高騰によって次第にその市場は縮小。今や、完全に風前の灯の様相を呈しているブリキのおもちゃ市場だが、その火を絶やさぬために孤軍奮闘している企業が東京の下町に存在していた! その名は有限会社メタルハウス。前身となる株式会社マルミヤ工業時代よりロボット一筋で、日本のブリキ玩具シーンを引っ張ってきたメタルハウスは、現存する日本で最後のブリキ玩具メーカーだ。自らの工房「ロボットアート」でも活動するブリキのおもちゃ職人の宮澤眞治さんは、二人の兄とたった三人でこの最後の砦を守っている。また彼は、昭和初期~中期にかけて作られた型を使い、古きよきブリキのおもちゃを現代に蘇らせるだけでなく、最新のラジコン機能を内蔵させ現代風にアップデートするなど、ブリキのおもちゃを今なお進化させ続けている気鋭の職人でもある。そんな宮澤眞治さんに、ブリキのおもちゃの魅力、そしてなぜ彼がブリキのおもちゃに惹かれるのか。そして、ロボットにこだわるわけを聞いてみた。日本最後のブリキ職人の生き様を見届けよ! ──メタルハウスという会社について教えてください。 「父が前身のマルミヤ工業を経営していて、そこで兄弟をはじめいろんな部門の職人さんが仕事をしていたんですが、昭和64年から平成元年に変わるくらいの時に父が死んで会社を維持しきれなくなったので一旦整理したんです。そこで上の兄がメタルハウスって名前にして、新規にスタートしたのが始まりです」 ──そこで廃業するという選択肢も当然あったと思うのですが。
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現在は自身の工房「ロボットアート」
で制作を続ける三男・眞治さん。
「そうですね。まあ、ちょうどその時にアンティークとしてのブリキのおもちゃが注目され始めていたんです。それで(昔のブリキのおもちゃを)リメイクを作ると売れるんじゃないかということになってきたんです。その時に大阪ブリキ玩具資料室の熊谷さんという方から「鉄人28号を作らないか?」と誘われたので実際に作ってみたら、これがよく売れたんですよ」 ──今のブリキの売れ行きは、もてはやされた時期に比べたらやはり減っていますか? 「減ってますが、本当に好きな人の数は変わっていないと思います。ただ、ブリキ玩具が高値で転売できるという理由で買う人は離れたと思います。ブリキのおもちゃって、全部新規で作ろうと思うと500万くらいかかるんですよ。例えば500万かけて500体売るとすると、単純に考えて1万円以上で売らないといけない。だからそんなに楽しい商売じゃない」 ──メタルハウスでは、とりわけロボットのブリキ玩具が数多く制作されているわけですが、ロボットにこだわる理由はなんなのでしょうか。 「自動車はすでに完成した形で世の中にあるけど、ロボットは未来のものだから誰も正しいロボットがどんなものなのか分からない。だからどう作るかは自由、というのが一つかな。それとやっぱり人間って、二本の足で歩くという行為に何かしら感じるものがあるのかもしれない。直立して二本足でレッサーパンダが立っただけでみんな喜んじゃうから(笑)、やっぱり特別なものがあるんじゃない? だからうちの先代の社長もロボットをやりたがったんじゃないかな。これからもロボットを作っていくつもりなんだけど、周りの関連業者とかがみんな元気なくて......」 ──長い間不景気だというのもあるでしょうしね。 「でもブリキのおもちゃの工作教室とかをやると、小さいお子さんは喜んで物作りするんだよね。みんな欲しいおもちゃはゲームとか言うけど、それは物作りの楽しさというものを知らないだけなんだから。偉い人は物作りが大事とか言ってるけど、やっぱり子どもにはナイフとか持たせて何かつくらせないとだめだと思うね。自分の手で作るのが楽しいんだよね」
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──そういうところから「ものづくり」の再評価をすべき? 「そういう下の方から再構築しないと。日本は物を作ってなんぼの国だからね。このままじゃ中国に全部持っていかれそうな気がする。向こうは国策で全部自分の国に持って行こうとするから。そこらの危機感を日本のトップは持っているのかもしれないけど。だけどものづくりをやっている人って、作ることだけで頭がいっぱいなんだよ。『このロボットをどう売ろう』とか『儲けよう』という、お金の話が後回しになってしまう。作る人と売る人が分かれないといけない。どっちが上ってわけじゃなく、こっちは物を作ってうれしいって人種だからね」 ──宮澤さんは3年前に、ご自身の工房である「ロボットアート」を立ち上げられました。そちらには営業職の方はいるのですか? 「全部私ひとりですよ。何から何までコツコツやっていくから、(ブリキのおもちゃは)月産20~30くらいじゃないかな」 ──人員を増やすことはないんですか? 「以前、自分の給料からお金を出して二人ばかり育てたりしたんですよ。でもお金が続かなくてね......」 ──技術者は育てなきゃいけないけど、お金がない。今の日本の状況の縮図みたいですね。 「だから事業仕分けとかも悪いとは言わないけど、残すことが必要なところもあると思う。言っていることも分かるし、やっていることも正しいと思うけど。私、自民党の頃にロボットとかを研究する人の助成金を申請して、それがいいところまでいってたんです。それが自民党が負けちゃって全部だめになっちゃった(笑)。政治のことは分からないけどね。ただ、設計している間は生産性はゼロなんです。設計するのに一年間の生活費とかがかかってしまう」 ──そんな苦労をされてまで、なぜ宮澤さんはブリキのおもちゃを作りたいんですか?
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(上)長男でメタルハウスの社長でも
ある勝政氏。/(下)黙々とと作業を
続ける職人肌、次男の恒利氏。
「5歳の頃からロボットを見て育ってきたので、もうそれが当たり前なんですよね。それに60歳前になって今更何をやるって話しでね(笑)。それでこれからもロボットを触れられるなら(この仕事を)やっていきたいと思ってる」 ──自分の人生の大部分をブリキのおもちゃが占めている。 「物心ついた時からロボットがあったからね。思い出が全部おもちゃにリンクしている。かつては家に帰ったらおもちゃを見るのが嫌だった。家に帰ったらおもちゃのことは忘れたかったんです。それが50歳を過ぎたあたりかな。自分が30年前くらいに作ったものを見ると、年をとったせいかいいなと思えるようになった。もうライフワークでずっとやってるから、思い入れっていうのも強くなったんじゃないかな」 ──宮澤さんにとってロボットとはなんなのでしょうか。 「生きがいでもあり、これがあっての自分かな。ロボットを抜いちゃうと、私の存在価値がなくなっちゃうの。ロボットを抜いた宮澤眞治なんてただのヨレヨレおじさんだもの。だからロボットっていうのは、私にとっては親が残してくれた『いいもの』って感じかな」  ロボットに情熱を注いで道なき道をひた走り続ける男、宮澤眞治さん。そんな彼に対して、兄でありメタルハウス社長の宮澤勝政さんは、「私は社員に仕事を与えないといけないから(会社を続けている)。まあ(市場が)なくなるのは寂しいといえば寂しいけどしょうがないでしょうね」と経営者らしく答える。だが、最後にこうも付け加えた。 「ただ、最後まで見届けたらどうなるのかなとは思いますけどね。こんなこと、他の人にはできないじゃないですか」  そう答える勝政さんの表情は、ブリキに生涯を捧げてきた人間としての矜持に満ちていた。 (取材・文=有田シュン/写真=毛利智晴) ◆ブリキギャラリー(画像をクリックすると拡大されます)
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●メタルハウス 東京墨田区にある、日本で唯一のブリキの玩具メーカー。創業は昭和28年。日本製にこだわったブリキ玩具を生産し続けている。 buriki16.jpg
左:「「メタルランナー」
15万円(税込)
右:「スターパトロール」
1万1,500円(税込)
<http://www.metalhouse-tokyo.com/> ●ロボットアート 埼玉県春日部市にあるブリキの玩具工房。宮澤眞治氏が企画から図面の作製、部品の型取りやブレス加工、内部の電気記録、組み立てまで一人でこなしている。 buriki15.jpg
「MECHANIZED Ⅱ ROBOT
 (LIMITED 200)」
2万5,200円(税込)
<http://www.robotart.jp/>
北原照久の動くロボットをつくろう! 古き良き文化。 amazon_associate_logo.jpg
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「一生懸命ふざける」バッファロー吾郎・木村明浩 すべてはコントの枠の中で

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 8月25日、バッファロー吾郎の木村明浩が書いた初めての小説『ラブボール』(ワニブックス)が発売された。これは、架空のスポーツ「ラブボール」に真剣に打ち込む高校生たちの青春の日々を書いた異色作。マンガやドラマやプロレスに関する小ネタも詰め込まれていて、まさに木村にしか書けなかった作品となっている。この小説の見どころについて、本人に聞いてみることにした。 ――この小説を書こうと思ったきっかけは何ですか? 木村 せきしろさん(文筆家)の『不戦勝』(マガジンハウス)という本を読んだときに衝撃を受けて、自分も何か書きたいなと思ったんですよね。昔、ダウンタウンさん、たけしさん、さんまさんを見ていてお笑いをやりたいと思ったのと似た感じで、自分でも書いてみたいと思ったんです。 ――架空のスポーツ「ラブボール」を題材にするという奇抜な設定はどこから生まれたんですか? 木村 小説を書きたいとは思ってましたけど、もともとコント師なので、コントの枠からは外れたくなかったんですよ。だから、楽しくできるもので何かないかなと思って、架空のスポーツをやるというのはいいかなと。それやったら、ルールも自分で全部決められますから。 ――この話の中では、「ラブボール」というスポーツのルール説明が随所に出てきますが、そのルールの内容についてはご自分の中でかなり細かく決めていたものがあったんですか? 木村 いや、ないです。全部つじつま合わせですからね。このルールっていうのは、『魁!!男塾』の民明書房のようなつもりでやってますから。「油風呂」の細かい説明が書いてあっても誰もやらへんけど(笑)、そこがおもろいわけで。「どういうボケですか」って言われて、それを説明するほど寒いこともないんで。どうでもいいと言えばそれまでなんですけど。
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――今回の小説は、基本的に笑わせるために書かれた作品なんでしょうか? 木村 どっちかいうたら、昔の松竹新喜劇とか、『男はつらいよ』みたいな感じですね。笑わせておいて、最後にはじーんと来るところもあって、「おもろかったなー」と言えるようなもの、っていう。そういうのは目指しました。 ――小説の中では、マンガやプロレスに関する小ネタがふんだんに盛り込まれていて、そのあたりに木村さんらしさを感じました。 木村 僕は、この小説がオリジナルな作品だとは全然思ってないんです。単なる自分の好きなものの寄せ集めだと思ってるんで。昔からある熱血青春ドラマみたいなものをやりたくて、僕の好きなものを足していったらこれができたという感じですね。登場人物も、今どきいるようなキャラじゃないんです。昔の本宮ひろし先生とか、車田正美先生とかの世界感に近くて。メガネかけた子分がおったり、おちゃらけがおったり、図体でかいだけで何もできないやつがおるっていう。 ――小説を執筆するにあたって、具体的に参考にしたマンガはありますか? 木村 部分部分ではいっぱいあるんですけど。例えば、わざと人物描写とかを長々と書いてるのは、『グラップラー刃牙』とか『HUNTER×HUNTER』とかの影響ですね。マンガを読み直して、登場人物が新しく出てくるシーンを見ながら、なるほど、こんな感じで紹介していくんや、って思って。それを自分でもやってみたかったんです。タイトルの「ラブボール」っていうのも、『コブラ』に出てくる「ラグ・ボール」から頂いてますし。 ――もともと好きなマンガの世界感があって、それを何とか作品に活かしたかった、ということなんですかね。 木村 活かしたいというよりも、ただ真似したいっていうだけですね。ちっちゃい子どもが仮面ライダーに憧れて、ライダーごっこをしてるだけ、みたいな。似てないけど、自分は仮面ライダーのつもりでやってるんで。だから、書くにあたっての苦労はなかったですね。板垣(恵介)先生ならこうするやろなとか、うすた(京介)先生ならこう書くんちゃうかとか、そういう感じだったんで。 ――この本はどういうふうに読んでもらいたいですか? 木村 「一生懸命ふざける」っていう、木村祐一さんの好きな言葉があるんですけど。そういう感じで一生懸命ふざけてるんで、それを見てほしいですね。あとは、「なんでこいつこんなことされたのに生きてんの?」とか、「なんでこれで体鍛えられるの?」とか(笑)、自分でつっこみながら読んでくれたらいいかな、と思います。 (文=ラリー遠田) ●きむら・あきひろ 1970年、兵庫県生まれ。1989年、竹若元博とともにお笑いコンビ「バッファロー吾郎」結成。吉本印天然素材での活動を経て帰阪後、独自のスタイルによる笑いを追及し、多くのファン・関係者からカリスマ的な支持を集めている。第1回「キングオブコント」優勝。また「ダイナマイト関西」「バトルオワライヤル」など、革新的なお笑いイベントのプロデュースも手がける。
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いったい何者? 身体も心もしなかやかな、コンドルズ・近藤良平という生き方

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舞踊家、振付家、大学講師など、さまざまな顔を持つ近藤良平氏。
 近藤良平、この男に既存のルールは通用しない。主宰するダンスカンパニー「コンドルズ」では、学ラン姿で舞台を縦横無尽に飛び回り、ダンスやコント、奇妙な音楽演奏を繰り広げる。コンテンポラリーダンス界はもとより演劇界にも衝撃を与え、ニューヨークタイムズ紙に"日本のモンティ・パイソン"と絶賛された。また、NHK教育テレビ『からだであそぼ』では家族で不思議な体操をし、NHKの人気番組『サラリーマンNEO』では、職場のシチュエーションになぞらえたサラリーマン体操なるものを発明。類い稀なる身体感覚と、ペルー、チリ、アルゼンチンで培った南国のリズム感覚、独特のユーモア感覚を持つ希代のダンサー&振付家である。  「笑い」で人の心にすっと入り込み、油断させたところに最高にカッコいい踊りを滑り込ませ、人の心を震わせる。その極度のギャップに力強く心を揺さぶられて、いつの間にかこの男から目が離せなくなる。そんなズルい男・近藤良平が、自分自身の半生について語り下ろした『近藤良平という生き方』(エンターブレイン)を上梓した。ゆったりとしたペースで語り、いつの間にか人を笑顔にさせる独特な空気を放つ、ふわふわととらえどころのない感じで、常識や先入観という枠をひらりと超えていく。身体はもちろん心もしなやかな、近藤良平という生き方とは? ──近藤さんはまだ42歳とお若いのに、なぜ今回のような自伝を書こうと思われたのですか? まさか、ご自身で企画を出されたのではないですよね? 近藤良平氏(以下、近藤) 僕がそんなこと言うはずないよね(笑)。いまだに半分おこがましいというか、恥ずかしいというか。ライターの山下(卓)さんという方が企画してくれたんです。彼がいなかったら、この本はできていませんでした。ものすごく根掘り葉掘り聞かれまして、でも彼じゃなければこんなにたくさん話しませんでした。彼の話術にハマっていろいろ話してしまいました。 ──いままでの人生を一冊にまとめてみて、新しい発見はありましたか? 近藤 そんなにないですね(笑)。これからじわじわくるんじゃないかな。いまは本当に身近な人が読んでくれているだけで実感がないけど、活字となって世に出てしまったわけだから。あれ、本当に伝わっちゃったんだって。実家の隣の家の人も読むわけじゃない? 恥ずかしいんだけど、いろんな人からの声を聞いて、それをこれからの糧にしていくんじゃないかな。もうひとつ面白いのは、この本には僕の人生を見てきた証言者のページがあるんですけど、自分が言っていることとその人たちが言うことにものすごくズレがあるんです。それもむちゃくちゃ面白い。 ──以前から近藤さんのインタビューなどを拝見していると、なんというか、言葉にならない部分をすごく大切にしている方だなとお見受けしていまして。そして、舞台を見ると、その言葉にしない部分っていうのが感じられるような気がして。 近藤 そう思ってくれると本当にうれしいです。僕はアイドルじゃないし、特殊な生き方をしているとは思わない。朝日新聞の「人」っていう欄がすごく好きなんだけど、面白いですからね。こんなに面白い人がいるんだって思える人が、毎日だいたい2人くらいはいるよね。だから僕のことも、「こんな人もいたんだ」って思ってくれればいい。もしかすると、自分にもこんな本作れるかも、自分の人生も捨てたもんじゃないわよって思ってくれればいいな。 kondouryouhei02.jpg ──やりたいことも特になくて、でも将来不安で......というような、これから社会に出る学生の方などが読んだら勇気づけられるんじゃないかと。就職しないで生きていくという。決して真似できることではないですが、選択肢は広がる気がします。 近藤 まあ、大学生ってそんな感じですよ。僕は学生たちに「20代でそんなに慌てんなよ」ってすごく強く言うから。すると、次の週くらいに「就職するの辞めました」っていうメールをもらったりして。就職することが悪いわけじゃないけど、就職できなかったからといってすべてが終わるわけじゃない。自分の言葉がちゃんと彼らの胸に届いたんだなって思って。 ──他人と比べてどうかということではなく、「自分」としてどう生きていくべきか、ということですよね。近藤さんは、普段物事について一人で悩んだりすることはありますか? 近藤 あんまりしませんね、小さい頃から。思い悩むほど、そこらへんの脳みそが発達していないような気がするね(笑)。でも、すごくポジティブかというとそうではなくて、ネガティブに考えない。あんまりポジティブに考え過ぎても、くたびれるでしょ(笑)。そんなに「サンバッ、イエーイ!」みたいなの好きじゃないんですよ。3人くらいいて、全員が静かだったら僕が大騒ぎするけど、6人いて盛り上げ役がいたとしたら僕は静かにしてる。 ──場の空気を見ながら、アクションを起こして変えていく。それはコンドルズの舞台にも言えるかもしれません。 近藤 そうそう。なんとなーく空気が悪いなと感じたら、まずは逃げる(笑)。だけど、逃げられない場合は、なんとかしないとと思って変える努力をする。別に自分に注目してもらいたいわけじゃないんだよね。その場の空気がよくなりさえすればいい。だからケンカも嫌い。ンカそのものじゃなくてそういうネガティブな空気が広がるのが嫌いなんだよね。 ──本の中で、近藤さんがポルトガルを一人で旅行していた時の話が印象的で、その時書いたメモに「大人とは、子どもになるための方法を学ぶ時期にすぎない」っていう言葉がすごく素敵だなと思いました。今の近藤さんは、子どもになる準備をきちんとしてきた大人なんだなと。 近藤 あの時は詩人だったんですよね(笑)。それと当時は写真がすごく好きだったんです。フィルム80本をバックパックに詰め込んで、1年の旅行でちょうど撮り切って帰ってこようとしていて。いくらでも撮れるわけじゃないから、1カットがすごく大切なの。だから、例えばいい崖を見つけた時に「あと4時間くらい待てば、そこに自分の影が映るからそれを撮りたい」と思って4時間待つんです。人も同じで、海外旅行でも人を撮りたいんですが、やっぱり近づけない距離があるんです。怪しいですからね。でも、一回飲みを交わして友だちになると、思いっきり近づいて撮れる。その2時間の違いが大きい。「どっから来たの?」って話をするだけでいいんですが、そうするだけでどこからでも撮れるようになる(笑)。 ──カメラと人の距離感もそうですが、近藤さんがダンスワークショップでやっているような人と人との距離感もそうですよね。近づき過ぎてもいけないし、だけど自分が体を動かして、人の動きに注意することで他人との距離が変わってくるような。広い意味での身体感覚というか。 近藤 そこに関しては、まだまだ研究中だけどね。いまいくつかの大学で教えながら、実際に体験していることでもあるし。自分が大学でダンスの世界や身体感覚を知ったので、僕がここでがんばらないと、と思いますよね。 それから先日、(劇作家、演出家の)長塚圭史と話していて気付いたんだけど、お互い携帯番号しか知らないんだよね。メールアドレスはとくに知りたがっていなくて、話したい時には電話で話す。その違いって大きくて、電話だとさすがに携帯でも夜中の2時には電話しないだろうとかあるけど、メールだとそういう気遣いはなくなる。それも別の意味での身体感覚なんだと思う。 ──最後に読者にひと言お願いします。 近藤 ちょっとでも僕やコンドルズに興味がある人はもちろん、まったく知らない人にも   ぜひ読んでほしいです。「こんな人がいたんだ」って思ってくれればいい。それで、コンドルズやダンスや自分の身体に興味を持ってくれたら、もっとうれしいですね。 (取材・文=上條 桂子/撮影=毛利 智晴) ●こんどう・りょうへい 1968年東京生まれ。父親の仕事の関係で幼少期をペルー、チリ、アルゼンチンなどで過ごす。学ランを着用する男性だけのダンス集団「コンドルズ」を主宰。独特の身体表現とお笑い要素を取り入れた公演で、一躍人気のダンスカンパニーに。北米、中南米をはじめ数多くの海外公演ツアーもこなす。第4回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞を受賞。テレビやミュージシャンのPVなどで振付家として活躍する一方、横浜国立大学の非常勤講師も務めている。 ・コンドルズ日本横断大蒼天ツアー2010「SKY with DIAMOND」 大阪9/4、広島9/10、福井9/12、東京9/17-19、中標津9/24、帯広9/26 当日券あり 詳細はコンドルズ公式サイトから< http://www.condors.jp/> ※コンドルズバンドプロジェクト"ストライク"CDアルバム「新兵器」も発売中。
近藤良平という生き方 ニューヨークタイムズ紙に"日本のモンティ・パイソン"と絶賛され、コンテンポラリーダンス界に一躍革命を起こしたダンスカンパニー・コンドルズ。その集団を率いる主宰・近藤良平初の自伝。ペルー、チリ、アルゼンチンで育んだ獣のような身体感覚を持つダンサーにして振付家。各界の一流クリエイター達を魅了する男の素顔がついに明かされる。 1890円/エンターブレイン刊/発売中 amazon_associate_logo.jpg
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「あたしの○○をあげちゃう★」カリスマ黒ギャルAV女優RUMIKAのセクシーショット!

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 昨年衝撃のデビューを果たして以来、あっという間に大人気AV女優となった、カリスマ黒ギャルのRUMIKAちゃん。彼女の魅力はなんといっても、大きな目が印象的な派手めメイクと、小麦色に輝くボディ、きゅっとしまったお尻に、プリンプリンのおっぱい♪ そんなRUMIKAちゃんが9月3日(金)、話題沸騰中の「DMMライブチャット」に登場することになったとの情報が! RUMIKAちゃんと直接おしゃべりできるなんて滅多にない機会ということで、さっそく直撃インタビューして来ました。 ──今日はよろしくお願いします! うわあ、RUMIKAちゃん、すっごくきれいに焼けてますね! 夏はどこか行ったんですか? RUMIKA 超いっぱい遊びに行ったよ! 海とか花火とかクラブ! とにかく海ばっかで、この前の3日連続も友達と海に行ったんだ~。 ──それは楽しそうですね! 水着は新しく買ったの? rumika0002.jpg RUMIKA うん、水着はたくさん持ってる。今年も3、4着買っちゃった。気分に合わせて替えるんだ♪ ──RUMIKAちゃんが海辺でビキニとか着てたら、めっちゃナンパとかされるでしょ? というか、本人だってすぐに気付かれちゃうんじゃないの!? RUMIKA ナンパはよくされるねえ。RUMIKAだって気付く人もいるよ~。メガネかけて変装してるのにね。この前なんてサングラスかけてたのにバレた。なんでだろー(笑)。 ──バレたときはどうしてるの? RUMIKA 「写真撮ってくれませんか」とか言う人とはちゃんと撮るよ~。でもしつこく声をかけて来たり追い掛けてきたら無視すっかも(笑)。基本的には女友達とワイワイしてるほうが楽しい! ──女友達と仲いいんですね。じゃあ反対に、男の人とデートで行きたいとことは? RUMIKA なんだろなあ、キャンプとか? あ、あとはディズニーランド! あたしミッキー大好きだから。家でもミッキーのホットパンツとTシャツ着て寝てるんだ♪ ──カワイイですね!じゃあ、ディズニーランド行ったら、ミッキーの耳を頭につけるタイプ? RUMIKA うん、メッチャつけたいし、相手にもつけさせたい。でもってそういうの嫌がる男の人多いよね。ホント、ノリ悪いんだよ、つまんない! rumika0003.jpg ──やっぱり好きなタイプの男はノリが良い人!? RUMIKA ノリの良さって超大事! あとねえ、普段から頑張って身体を鍛えてる人が好き! 中身はそこまで亭主関白じゃなくて、優しいオラオラがいいな。 ──じゃあ僕もRUMIKAちゃんに好かれるよう、筋トレします......! ところでRUMIKAちゃんは昨年AVデビューしましたが、きっかけは何だったんですか? RUMIKA スカウト。でも会社員やってたし別に興味なかったんだけど。最初は土日で水着の撮影バイトをしないかって言われて、まあそれならいっか、って感じでこの業界に入って。 ──あっという間に人気AV 女優になりましたが、いかがですか? RUMIKA 最初は緊張の連続。撮影のとき、いつも早く帰りたいな~って思ってた(笑)。撮られるのが恥ずかしかったから。もともと目立ちたいとかもないし、そんなに興味がないんだよね、自分に。 ──ええー、意外ですね! じゃあ自分の作品も後で見たりしない? RUMIKA うん。見たことない。ホント、緊張しちゃって、無理無理。 ──意外に奥ゆかしい一面もあるんですね。じゃあ、9月3日のチャットではどんな話をするつもり? RUMIKA なんだろー、何も考えてなかった。でも普通にラーメンの話とかしちゃうかも(笑)。 rumika0004.jpg ──なんかもっとHな話題でお願いします(笑)。今回だけのスペシャルな企画とか。 RUMIKA そうだなあ。じゃあチャットに遊びに来てくれたら、RUMIKAが着てた水着あげるよ。 ──マジですか!? RUMIKA しかも、まだデビューする前、18歳の頃サーフィンやってたときに着てたやつ。年季入ってるけど、当日のお楽しみってことで(笑)。 ──それはマジで垂涎ものです......では当日を楽しみにしております。本日はどうもありがとうございました! ●DMMライブチャットhttp://dbirth.dmm.co.jp/hit.html?ID=ht01-2●RUMIKAオフィシャルブログhttp://blog.livedoor.jp/rumika_rumika/
ぶっかけ中出し輪姦100連発 RUMIKA 夏は終わりません。 b_samplem_l.gif
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映画監督・江川達也の"暴走"トーク!? 第2弾映画は"洗脳の怖さ"が発端だった(後編)

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映画製作の内情を率直に語る江川氏。
歯に衣着せぬストレートな物言いは、江川氏ならでは。
前編はこちら ──ゲームの進行役"白兎"に扮した川村ゆきえちゃんは、まさに江川作品から抜き出てきたようなキャラクター。 江川 オレ、ゆっきーが大好きなの(笑)。『東京大学物語』の映画化も最初は彼女で考えていたんだ。でも、事情があって、見送ったという経緯があったんだ。今回はプロデューサー側のキャスティングだったんだけど、ゆっきーが配役されてて、内心は大喜びしたんだ(笑)。彼女、かわいいだけじゃなくて、すごく素直だし、仕事に対しても熱心なんだよ。白兎が最初に無理に明るいテンションでゲームの説明をするところとか、最後に部屋を退室するときの表情はすごくいいよね。彼女、暗い芝居をやるとかなりうまいよ。 ──明るい笑顔の中に、微妙に影が差してますよね。 江川 そうなんだよ。瞳の奥に何か隠されたものを持っているよね。それはね、主演の石田卓也くんにも感じたことなんだ。彼も一見したところ、爽やかな若者なんだけど、演技にどこか鬼気迫るものを感じさせる。芦名さんが自分から進んでラバースーツを着て、四つん這いになってくれたのもそうだけど、映画って演技の中に役者の人間的な本質がさらけ出されるものなんだろうね。 ──"王様ゲーム"は中世の頃から存在したとのことですが、江川先生は学生の頃に"王様ゲーム"やってました? 江川 ボクの学生時代はもう30年前だからね、少なくとも名古屋では"王様ゲーム"をやってる学生はいなかったよ。"王様ゲーム"をやったのは上京して漫画家になってから。それで、「こんな楽しいゲームがあるんだぁ」と感激した(笑)。それに「フィーリングカップル5対5」とか『あいのり』みたいなテレビ番組のイメージを合体させていったのが今回の企画の発端。それと、あと"自己啓発セミナー"のイメージを組み合わせて、バーチャルリアリティーの世界で描いてみたかったんだ。
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──『BE FREE!』『東京大学物語』『家庭教師神宮山美佳』ほか江川作品は管理教育、マインドコントロールが主要テーマになってますもんね。 江川 そう、ボクの作品のキーワードだからね。心理療法とかグループ・ダイナミックス(集団における人々の思考や行動の研究)をベースに考えていた。もっと言えば、統一教会やオウム真理教などのカルト宗教で、人間がどのように洗脳されるのかを描いてみたかった。ま、そういった要素は全部、プロデューサーにボツにされたんだけどね(苦笑)。 ──なるほど。監禁された男女の精神状態が何者かにコントロールされる怖さは、作品から伝わってきました。 江川 うん、そこだけはね、最低限でも見る人に伝わってほしいと、ボクも何とか頑張ったところなんだ。でも、プロデューサーには映画を完成させてから最後に、「あなたの自己実現のために働くのは、もう嫌です」と言ったけどね(笑)。 ──権力をかざすのが"王様"ではない。 江川 そういうこと。本来、"王道"っていうものは王様がいちばん苦労して、みんなのことを考えなさいということなんだよ。権力を持っている人間は、末端の人間のことまで配慮しなくちゃいけない。でもさ、そういうことは全く理解してもらえなかったなぁ......。今回は本当、与えられた限られた状況の中で何とか最善を尽くした、作品にまとめることができたということだね。今回の現場のスタッフの中で、オレがいちばん大人だったと思うよ(笑)。 ──江川先生は教壇に立った経験もある、元教職者でもあるわけですが、教育とエンタテイメントの関係はどう考えていますか? 字幕付きの洋画は敬遠される、オリジナルストーリーよりもテレビドラマの劇場版のほうがヒットするという最近の映画界の傾向を"ゆとり教育"の弊害だという声を耳にするんです。 江川 教育ってのは先のことを見据え、自分の行動を律して、社会生活が破綻しないよう、幸せをつかむために自分を磨くためにあるものなんだよ。エンタテイメントは、それとは真逆にあるもの。ダメ人間を生み出すのがエンタテイメント。見ているうちにダメ人間になってしまうような作品がヒットするわけですよ。そういう意味では、某国民的アニメ監督の一連の大ヒット作はすごく良くできたエンタテイメント。一見したところ、家族の幸せを健気な少女が願っているかのように見せているけれど、ドロドロとした人間の欲望を増大させるものですよ。主人公たちが空を飛ぶシーンは、爆撃機で敵国を襲撃するような快感じゃないですか。猟奇的なスプラッターシーンやエロティックなシーンもよく見ると入ってますよ。
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江川達也監督がデザインした特注のラバースー
ツ。SMマニア&ゴムフェチには堪らないシー
ンだ。果たしてラバースーツの中は?
──確かに一連の国民的大ヒットアニメは見ていると気持ち良さ、陶酔感を覚えます。 江川 そう、その気持ち良さは、戦争とセックスを想起させるもの。それをね、ふだんエロビデオとか見ない女性は「素敵な映画」と喜んで見ているわけですよ。「子どもに国民的人気アニメを見せておけば安心」なんて考えは危ない。ちゃんとね、エンタテイメント作品に隠されているものは何かということを教育する立場の人間は分析して、知っておかなくちゃいけない。教育とエンタテイメント的なもののバランスをうまくとることが大事。だから、ゆとり教育以前の問題ですよ。ゆとり教育に関しても、それまでマニュアルに従って授業をしていた教師たちが、自由にやりなさいと言われてできるわけがないんだから。ファーストフードのハンバーガー店に勤めている店員に、明日から創作料理を作ってくださいと言ってもできないでしょ。 ──『KING GAME キングゲーム』もエンタテイメント作品ですよね。 江川 『KING GAME キングゲーム』は木村佳乃さんに「私はヘンタイ!」と言わせているように、SMシーンとかも隠さずに見せているからね。国民的人気アニメのように人間の欲望を巧妙に隠したり、パッケージで嘘を付いたりはしてないよ。その点はね、評価してほしいな。まぁ、今回は厳しい状況の中でキャストが頑張ってくれました。"王様"は自分の欲望のみに走っちゃいけませんってことだね。 (取材・文=長野辰次) 『KING GAME キングゲーム』 原案・監督/江川達也 脚本/ナーキカインド、保坂大輔 出演/石田卓也、芦名星、窪塚俊介、前田愛、堀部圭亮、山本浩司、夏目ナナ、ジェイ・ウエスト、佐藤千亜紀、川村ゆきえ、ジェリー藤尾、木村佳乃 配給/ファントム・フィルム 8月28日(土)より新宿K's cinemaにてロードショー <http://king-game.jp> ●えがわ・たつや 1961年愛知県名古屋市出身。愛知教育大学数学科卒業後、中学の数学教師に。本宮プロダクションでのアシスタントを経て、84年に『BE FREE!』で漫画家デビュー。代表作に『まじかる☆タルるートくん』『東京大学物語』『日露戦争物語』『家畜人ヤプー』『家庭教師神宮山美佳』ほか多数。AVの監督を経験後、06年に田中圭&三津谷葉子主演『東京大学物語』で念願の映画監督デビュー。現在公開中の『日本のいちばん長い夏』には俳優として出演している。
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映画監督・江川達也の"暴走"トーク!? 第2弾映画は"洗脳の怖さ"が発端だった(前編)

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『東京大学物語』(06)に続く、監督第2作目となる『KING GAME キングゲーム』
を完成させた江川達也氏。"王様ゲーム"を題材にしたオリジナル作品だ。
 江川達也と言えば、『BE FREE!』『まじかる☆タルるートくん』『東京大学物語』などの大ヒット作を放った人気漫画家。かわいい女の子のキャラクターやエロティックなシーンを盛り込むことで読者の心をつかむ一方、管理されたシステムの中で自分で考えることを止めてしまった現代人への風刺劇を繰り返し描いてきた。漫画連載時のクライマックスには、読者だけでなく担当編集者さえも驚愕する、予定調和をぶち壊す怒濤の展開を度々見せることから、"暴走作家"としても知られている。また、2006年には1,500万部の大ベストセラーとなった『東京大学物語』を自らの手で実写映画化し、映画監督デビューを果たした。監督第2作となる『KING GAME キングゲーム』は、密室に監禁された10人の男女が"王様ゲーム"を延々と続ける心理サスペンス。ルールやシステムに縛られた人間の言動が次第にエスカレートしていく内容は江川作品らしい。ところが、江川監督は本作に関して思うことが多々あるらしく、渋谷区松濤の豪邸でのインタビューは序盤から"暴走"の気配を漂わせていた......。 ──率直にお聞きしますが、今、なぜ"王様ゲーム"なんでしょうか? 江川達也氏(以下、江川) うん、まず、今じゃないんです。『東京大学物語』を撮り終わり、「じゃあ、次は?」という話になって、すぐに5本ほど企画を考えたんです。でも、映画の人ってノンビリしてるよね。やたらとダメ出しするし。それで企画が動き出すのを待っていたら、4年もかかったんだよ。で、なんで"王様ゲーム"かというと、現代は人間が欲望を暴走させている時代なわけです。米国のサブプライムローンの破綻なんかも人間ひとり一人の強欲が膨張しすぎて収集がつかなくなって起きたわけでしょ。そんな現代社会において、"王様ゲーム"をやることでひとり一人の欲望がむき出しになり、でも延々と続けていくことで逆にエゴをコントロールするための修行になるんじゃないかと考えたんです。王様の中には暴君もいるけど、王様は基本的には社会の末端のことまで考えて、人間の欲望を調整する役割を負っているんです。それをね、"王様ゲーム"の中に描こうと考えたんです。 ──密室で行なわれる"王様ゲーム"の中に、現代社会を箱庭的に凝縮して見せようという狙いだった? egawa03.jpg 江川 そうです。それで思いついたアイデアをイメージボードという形でスケッチにしたんです。でも、そういった企画意図は、全部ボツになって、"王様ゲーム"という設定だけが残った(苦笑)。今回の脚本はボクじゃないんです。まぁ、脚本はダメでも、撮影現場で何とかなるだろうと考えたけど、プロデューサーが現場でも「脚本通りにやらなくちゃダメだよ」と言ってきてね。今回は映画が完成しただけでも奇蹟じゃないですか。ボクの考えていた企画意図は全部ひっくり返されて、大変な状況の中で完成に漕ぎ着けたんです。映画って大変だなと思いましたね。 ──漫画より映画のほうがシンドイ? 江川 そうだなぁ、漫画のほうが楽かな。漫画を描くのは大変だけど、一度通った企画はここまでひっくり返されることはないからね。 ──江川先生が漫画執筆時のように"暴走"しないよう、手かせ足かせを付けられたんでしょうか。 江川 いやいや、"暴走"する以前に、話の骨組みも作らせてもらえなかった。脚本家が書き切れなかった部分だけ、「じゃあ、ボクがやらせてもらいます」と自分で書いたんです。現場でカット割り考えるのも楽しみにしていたんだけど、それもできなかった。カメラマンが疲れてカット割り考えられない状態になったときだけ、自分でカット割りしたんです。だから、部分部分に自分の色が出てると思うよ(苦笑)。でも、監督なのにまるで権限が与えられないっていうのはどうなんだろう。逃げてもよかったんだろうけど、とにかく映画を完成させなくちゃという使命感でしたね。プロデューサーの指示に従わないことには、収集がつかない状況でしたから。 ──この取材も記事として成立するのか心配になってきました......。 江川 そうだな、うまいこと言えば、"王様ゲーム"で監督であるボクにはあまり"王様"が回ってこなくて、プロデューサーがやたら"王様"を引き続けたってことかな。こういえば、ギリギリセーフでしょう(苦笑)。でもさ、監督は2本目だけど、オレって映画運ないんだなぁと思ったよ。 ──監督デビュー作『東京大学物語』、面白かったですよ。遥役の三津谷葉子ちゃん、かわいかったし。
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10人の男女が密室で10日間にわたって"王様
ゲーム"を繰り広げる。時間の経過と共に、
王様の命令は次第に過激になっていく。
(c)2009キングゲーム製作委員会
江川 デビュー作も、本当はオリジナルストーリーで勝負したかったんだよ。でも、『東京大学物語』の映画化をと言われてね。じゃあ、原作に忠実に映画化しようとしたら、それもダメだと言われたんだ。映画って何かやろうとすると、すぐにダメって言われるだよなぁ。 ──え~と、ここらでキャストの話題に移りましょうか。石田卓也、芦名星、木村佳乃、窪塚俊介、川村ゆきえ......と主演経験者の多い、かなり豪華なキャスティングじゃないですか。 江川 キャスティングはね、プロデューサーの力量で集まったからね。ボクの力じゃないから。 ──多彩なキャストの中でも、木村佳乃さんのボンテージルックが決まってます。いかにも"SMの女王様"って感じですね。 江川 うん、決まってるよねぇ(テンションが上がってくる)。実は木村佳乃さんはスリムすぎて、基本的にはボンテージルックは似合わないんですよ。衣装合わせのとき、木村さん機嫌が悪くて、その場の空気がピリピリしてましたよ(笑)。女優なんで、自分がどう見られるかについて厳しいんです。黒いシンプルなボンテージ衣装をそのまま着ただけだと"モジモジくん"になってしまうので、SM指導の本職の女王様がふだん使っているベルトを借りたり、バストアップしてセクシーさを強調して、見事にカッコよくなってましたね。衣装合わせに関しては木村さんが"王様"だった(笑)。 ──木村佳乃さん演じる"山咲"の「わたしはヘンタイ!」という台詞を皮切りに、言葉責めが始めるシークエンスは俄然盛り上がりました。 江川 あの言葉責めやSMのシーンはよかったよね。ボクも演出してて楽しかった。監督が未熟な分を、木村佳乃さんがうまくフォローしてくれた。木村さんには世話になったね。 ──ラバーマスク付きの真っ赤なラバースーツの中に入っているのは、芦名星さんなんですか? 江川 そうだよ。あの顔の見えないラバースーツをデザインしたのはボクなんだけど、あんなにスタイルのいい女性はそうそういないからね。鞭を打たれているのも彼女だよ。スタントマンじゃないし、CG合成もしてないから。正直さ、芦名さんを四つん這いにさせて鞭に打たれるシーンはどうやって頼もうかと悩んだんだけど、振り返ったら芦名さん、もう四つん這いになっていたからね(笑)。彼女さ、いつもクールな表情をしているけど、役に関してはすごく熱心なんだよ。1シーン撮るごとに「監督、今のシーンの私、どうでした?」と聞いてくるんだ。でも、11人みんなの表情までチェックできてなかったから「うん、いい感じだったよ」と答えてたんだけどさ(笑)。芦名さん、雰囲気もあるし、ガッツもありしさ、女優としていいもの持ってるよ。 (後編につづく/取材・文=長野辰次) 『KING GAME キングゲーム』 原案・監督/江川達也 脚本/ナーキカインド、保坂大輔 出演/石田卓也、芦名星、窪塚俊介、前田愛、堀部圭亮、山本浩司、夏目ナナ、ジェイ・ウエスト、佐藤千亜紀、川村ゆきえ、ジェリー藤尾、木村佳乃 配給/ファントム・フィルム 8月28日(土)より新宿K's cinemaにてロードショー <http://king-game.jp> ●えがわ・たつや 1961年愛知県名古屋市出身。愛知教育大学数学科卒業後、中学の数学教師に。本宮プロダクションでのアシスタントを経て、84年に『BE FREE!』で漫画家デビュー。代表作に『まじかる☆タルるートくん』『東京大学物語』『日露戦争物語』『家畜人ヤプー』『家庭教師神宮山美佳』ほか多数。AVの監督を経験後、06年に田中圭&三津谷葉子主演『東京大学物語』で念願の映画監督デビュー。現在公開中の『日本のいちばん長い夏』には俳優として出演している。
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「働かないという選択肢があってもいい」 "リア充ニート"phaが考える社会とのかかわり方

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日本中のニートの憧れ!? リア充ニート・pha氏。
 長引く不況で、一向によくならない失業率。どんな大企業もいつ倒産するか分からない──。誰もが「職」に対して不安を抱えながら暮らしているこんな時代に、あえて「働かない」という選択肢を選び、ゆる~く現代の波間をさすらう謎の男がいる。その男の名前はpha(ファ)。ネット界隈を中心にその特殊な生き方に注目が集まり、今年に入って各メディアがこぞって彼を取り上げ始めた。アルバイト的なソフト開発やメディア出演、ネット上で呼びかけたカンパで生活する彼の"リア充ニート"とも言えるライフスタイルは、およそ現代人の感覚からすると理解しがたいものがある。  pha氏は現在31歳。京都大学卒業後、人並みに就職したものの28歳の時に出会ったインターネットとプログラミングに衝撃を受け退社。その後は「圧縮新聞」などのWebサービスを開発したり、毎日グダグダしながら"日本一のニート"を目指しつつ、日々ブログを更新したり、プログラマーなど理系の人材が共同生活を営むシェアハウス「ギークハウス」を運営している。  いったい彼は何を考え、このようなライフスタイルを貫いているのか。その真意に迫った。 ──そもそも、ニートといわれる生活に入ったに至った経緯は、「インターネットがあれば生きていける」と思って仕事を辞めたことがきっかけだそうですが。 pha ネットで遊んでいたら友達がいっぱいできるし、孤独にはならない。人とのつながりとか社会のつながりとか、そういうものに困ることはないなぁと思ったんです。よく、「ネットでのつながりはフェイクである」的な論調ってありますが、僕はそうは思わない。逆にネットの方が深くコミュニケーションできることもあります。僕は家に居ながら、Twitterやチャットで何百人としゃべっている。そうすると一日中誰かと繋がっているわけです。そういうつながり方ってネットがなければ全くできなかったことだし、そういう面ではネットの方が優れていると思うんですよね。 ──ネット上ではニートに対し、「働かない奴はだめだ」「自分本位すぎる」などという否定的な意見がありますが、こういう意見に対して、ニート側からのリアクションってあんまりメディアに出てこないですよね。phaさんとしては、どのように感じていますか? pha そんなに人を攻撃してくるっていうことは、その人がすごく大変そうだな、と思いますね。その人自身がすごく苦しんでいるんだなぁと。働かなきゃいけないということにすごく囚われて、それで苦しんだりすごく辛かったり、自殺してしまったり......。もうちょっと肩の力を抜いて楽になればいいのに、と思います。 ──働いて社会に認められたい、地位や名声を得たいという欲求って、誰にでも少なからずあると思うんですが......。 pha そういった欲求はあんまりないですね。僕の満足感って植物的というか、ぶらぶら散歩してごはんがおいしかったとか、いい天気で気持ちよかったとかで十分な感じ。よく、「働かないに生活に満足しているのか」という意見もありますが、僕は満足していますね。 ──今、月収はどれくらいですか。 pha だいたい10万円ちょっとくらいです。ブログのアフィリエイトやちょっとしたネットサービスを公開していたり、ネットで本を売ったり。それから時々原稿を書いたりしているのでパラパラと細かい収入があります。年金は滞納してますが......。 ──と言うと、いわゆるフリーのエンジニアさんですよね? そこをあえてニートと名乗るのはどうしてでしょうか? phaさんの場合、プログラミングの知識を生かしてある程度稼げる、という確信のもとに会社を辞めているわけで、ニートではなくて、独立という形なんじゃないかと思うのですが。   pha  仕事を辞めて2年ぐらいは本当にニートだったんですが、いまは厳密に言えばニートじゃないと思います。本当はもっと完全なニートになりたいけど、まだそうもいかないので、ちょこちょこ小銭を稼いでいます。でも、毎日何もせずにプラプラして暮らしていきたいというのは常にあります。ブログを始めたときに、「働かなくてもいいんじゃないか」という主張をネガティブではなく、肯定的に発したかったんです。それで、ニートってキャッチーで伝わりやすいなって思ったんですよね。 ──自分がメディアに出ることでの影響力といったものは意識していますか? pha うーん......あんまりはっきりとは意識していないですね。ただ、ブログを書いていたら時々取材のオファーが来るので、ある程度の需要があるんだろうとは思いますけど。でも、ネットの世界を超えて広がっていくというのはあんまり考えていませんでしたね。 ──なんだかphaさんって、ウッドストックに集まっていたヒッピーみたいですね。俺たちみたいに自由になろうぜ」っていう主張をしているけど、彼らだって本気でみんな自由になればいいと思っているわけじゃない。でもみんなガツガツしすぎだから「たまには僕らの歌を聞きなよ」というメッセージを発信している感覚にすごく近い。みんなでギターを弾いて歌っているというのと、インターネットというツールを使ってみんなで集まって話をしようよっていうのは、同じようなことなんじゃないかと思います。インターネットというツールがあったから、なんとなくニートというパッケージができちゃった、というか。自分では、そういうパフォーマーとして、切り売りしているという感覚はあるんですか? pha  phaっていうコンテンツを自分でプロデュースしている感覚は多少あります。最初はブログでごくごく普通のことを書いていたんですが、ニートっぽいことを書いたらやけにウケて、そういうものを求められているんだったらやろうかなぁと。  僕の知り合いのエンジニアにネット上で面白いことをやってる奴がいて、そいつはすごい借金を抱えていたんですよね。で、彼が借金を苦に死んでしまうのはもったいないって、ネットで知り合った人が100万円くらい彼に貸してあげたんですよ。結局、「ヤバい」とか「面白い」とか、何か本当に伝わるものがあれば、困ったときは誰かがきっと助けてくれる。そういうインターネットの力を信じている部分はありますね。 ──でもそれって、同時にネットの中にいる人たちに対して、存在をアピールし続けなければならない、という現実がありますよね。要は社会に参加し続けていなければセーフティネットも働かないので、その互助システムが動作する状態をキープし続ける。それはもしかしたら労働と呼べるものじゃないのでしょうか。 pha うーん。僕はあんまりお金自体にこだわりがないから、「金くれ」と気さくに言ったり、余ったら自分より金のないやつにあげたりもするし。そんな感じでお金に執着せずに生活ができるように支えてくれる保障があったらいいなぁ、と思います。だからベーシックインカムみたいなのはあったらいいなぁって思いますね。 ──例えば日本憲法で一応、強制ではないにしろ労働の義務が書かれています。結局、Phaさんはそもそも、そういうルールのある日本という国で生きているわけじゃないですか。 pha 憲法に書いてあるから働かなくちゃいけない、とはあんまり思いません。別に働きたい人は働いたらいいけど、働くのに向いてない人が無理して働いてしんどい思いしているほうが、基本的人権が侵されている感じがしますね。 ──将来に対してビジョンってあるんですか。 pha 動き続けていたいですね。今やっていることにこだわって、それをやり続けるとかじゃなくて、自分が心動くものを追いかけていきたいっていうのがあります。だから、歳とったらどうなるかなんてあんまり考えていない。歳をとったらとったで、自分の肉体が変化したり、経験を積んだりして考え方も変わるかもしれない。その時自分が何考えるのかわからないので、あまりイメージできない。 ──ある意味ポジティブというか、ロックンロールですね。 pha もう3年くらいニートって言い続けているので、ちょっと飽きているんです。でもまぁ、僕がニートをやることに需要があるからやってもいいかなぁという感じ。僕みたいな生き方も世の中にはあるし、いま何かで追い詰められて煮詰まっている人も、もっと別の生き方を見たらちょっと楽になるんじゃないかなぁとか。そういうのが伝わればいいなと思いますね。別にニートじゃない人たちを否定するわけではないです。それぞれ向き不向きはあるので。ニートに向いている人、向いていない人はいるし、適材適所ってやつですかね。ニートの状態だと落ち着かないし、社会から必要とされていない気がして不安だとか、そういう人はいると思う。だから、そういう人が働きすぎてしんどくなってしまったら、ちょっとニートもアリだろって目で見てくれればいい。それで楽になればいいなと思います。 (取材=有田シュン/構成=編集部)
「ニート」って言うな! オルタナティブな生き方ってやつ amazon_associate_logo.jpg
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小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」(後編)

komoriakari02.jpg 前編はこちら ──読モってみんなかわいいから、みんな自分がかわいいのは分かった上でやってるもんだと思ってました。 小森 いや、意外といないですよ。みんな自信がないからプチ整形とか普通にあるじゃないですか。そういうのに手を出す子もいれば、かわいい子のマネをして同じようにメイクもするし、自信がない子の集まりだと思うんですよね。ナルシストも中にはいると思うけど、自分が知ってる限りではいないですよ。なんだろ、自分で自分をプロデュースしてかわいくみせてるけどコンプレックスの塊だから。益若つばさなんて、最初目も合わせなかったですからね。普通に話してるのに、自分の顔に自信がないから。そういう子がいっぱいいる。けどまあみんなそれぞれ努力をして、自分のベストを見つけるんじゃないですか。自分もそうだし。ウチ、ナルシストじゃないし......(沈黙)。 ──......えっと、なんかすみません! たとえ初めに自信があっても、一気のその可愛い人達の中に入ったら自信も喪失してしまいそうですね。小森さんは読モの他にテレビにもたくさん出てらっしゃいますけど、読モの世界とテレビって、またフィールドがガラッと変わるじゃないですか。 小森 変わりますよね。 ──周りにいる人も違うし、「Popteen」(角川春樹事務所)に出始めたときみたいに、落ち込んだりもしましたか? 小森 ああー、まぁ、違いますけどね。ポップのときの落ち込み方とは。あの頃は、見た目だったり、まわりと比べたりで落ち込んでたけど、今は、自分が相手だから。だから、とにかく自分が成長するためには何を考えればいいか、とか、そういうところで悩んだりはする。 ──おお......なんか、しっかりされてますね。 小森 そうですか、うふふ(照)。読者モデルって敵が近くにいるからいいけど、テレビって分かんないですからね。敵は自分だと思うんです。だから、ゴールもないし、一生懸命やるしかないのかなって思ってます。 ──テレビに最初に呼ばれたときって、どんな感じでしたか? ついに来たぞー! とか、私でいいのかな、とか。 小森 なんか、そういう感情すらなかったです。最初はもう、入り時間も終わる時間もぐちゃぐちゃだから、マネジャーに対しても、「え? 言ってること違うじゃん!」みたいな。なんかよく分かんないけど、人の前で話すのもあんま好きじゃないって言うか、苦手だし。なんだろ、知らない人と話すのが苦手。だからあーゆう場所は難しかった、最初は。でも徐々に、『ロンハー』のレギュラーメンバーと仲良くなりだして、やりやすくなって、すごい面白い番組になってーみたいな。で、そのくらいになって、「あ、テレビってすごい面白いのかな」って気づきました。 ──なるほど! ファッション誌のインタビューで「実はネクラで、心の闇をもってる」って答えていて、「わーい、同じだー!」と思ったんですけど、普段はどんな感じで悩まれたりとか......。 小森 ネクラっていうか、普通? 普通なだけなんです、別に。 ──あ、普通でしたか。でも、インタビューでは......。 小森 普通です(強く)。しゃべる人いないときはしゃべらないし、ただなんか、友達とかといるときはテンション高いし、そのテンションでテレビ出てるだけで、テレビって面白いじゃないですか、VTRとかも。だから、楽しんでるだけ。テンション高いウチなだけですよ。だから驚かれることはある。「意外と暗いんだね」とか思われることもあるし、意外と暗いんじゃなくて、これが普通なんです、みたいな。まぁ、これもウチだし、みたいな。 ──......そうでしたか。えっと、小森さんは恋愛面についても隠さないですよね。本を読んでも、恋愛モードに入ったらその人しか見えない、一途ですよね。 小森 見えない、見えなくなる。 ──私も好きな人ができると、どんどん思いつめていって自爆するタイプなんです、「携帯鳴った!?」って思うと、絶対に幻聴。 小森 あるあるあるある。 ──小森さんもかつてはリストカットとか、飛び降りとか......。 小森 ありましたねー、昔はは本当にそうだった。 ──飛び降りってすごいですよね、リストカットまでは分かるじゃないけども。 小森 分からない。多分わからない。 ──飛び降りってもう本気度が高すぎるじゃないですか。 小森 いや、その時の彼氏に「死ね」って言われたから。「ウチが死んでも後悔しねえんだな!?」っていう、強がり。 ──すごい! 強がりで死ねない! 恋愛に対する力の入れ方が全力ですよね。 小森 昔は仕事も適当だし、学校とかも適当に行ってるだけだし、考えることがそれしかなかったんですよ。若いころは多いと思う、そういう恋愛してる子が。 ──なかなか飛び降りる子はいないですよ! 小森 まあいないかな、みたいな。絶対まねしないでほしい、本当に(笑)。 ──そういう恋愛も隠さないのがすごいなって思って。 小森 隠せないタイプですから、いまも現状、言いたいですから、いろいろあります。 ──いろいろっていうのは......? 小森 いろいろありますからね(笑)。言えないことが多いけど。言うと、「なんかもう、なんなの?」ってことしか起きないから、まあ、それは想像にお任せです。 ──わー、ヒント少ない。 小森 だから『pure』(同)でも、言えないところを、結構オブラートにつつんで......もっといろいろありますからね。危ない思いもしたし、でも、これ以上言ったらまずいだろ、みたいな。将来子どもが悲しむだろって。 ──オブラートに包んだ状態でも、けっこう激しいですよこれ、リスカに飛び降り、予期せず不倫とかDVとか......。 小森 本当はもっといろいろあって......とか、今も言いたくても我慢! 人が聞くと、「この子だいじょぶ?」みたいになる(笑)。だから言えないのはあるけど、まあでも、いい恋愛はしたいなって、思います(笑)。 ──わー、まだまだいっぱい引き出しありそうですねー。超カギかかってるけど。今後、恋をするときも、やっぱり命がけになりそうですか? 小森 なんだろ、普通でいたいなって思う。今は恋愛なんて本当にどうでもいいです。仕事があって、仲間がいて、家族がいて、そのあとに彼氏がいるみたいな。優先順位が、前回の彼で変わりましたね。彼が、なんか、すげー一生懸命仕事する人だったから、自分もがんばんないとなって。だからお互いに恋愛恋愛って感じでもなかったし。ただ、恋愛してるときって自分がいちばん楽しくなっちゃうから、そういうのは、もう嫌だなって思う。第3者的な目で見たい、狂わないように、次はちゃんとしたいい人を! ──頑張ってください! では最後に一緒に写真いいですか? わー、読モと並ぶの緊張します。 小森 並ぶと身長けっこう低いんですね、座ってたときは、すごいおっきそうでしたけど。 ──......座高が高いんです。 小森 あっ、座高か(笑)! 失礼なこと言っちゃった(笑)。 ──いえ、本当に高いんでいいんです! 今日はありがとうございました! (取材・文=小明) ●小森純(こもり・じゅん) 1985年、神奈川県生まれ。高校時代に読者モデルデビュー。現在、「PopSister」(角川春樹事務所)、「EDGE STYLE」(双葉社)でのモデル活動に加え、テレビでも人気に。新刊『小森純のモトカレ・レシピ』が講談社より発売中。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
小森純のモトカレ・レシピ これでオチない男はいない!? amazon_associate_logo.jpg
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