ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(後編)

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DPP_0022.jpg前編はこちらから ──あはは! でも、さすがに『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)新レギュラーに合格してからは、かなり変わられたんじゃないですか? 福徳 それはやっぱりそうですね。いろんな人が、「あ、『めちゃイケ』の~」ってなりますからね。いつも「『めちゃイケ』の~」って。 ──ずっとやってきたのに印象が一新される寂しさはありますよね。 福徳 あはは。でも、よかったな、とは思います。言うても僕らもうすぐ10年目ですからね、早くはない。 ──『めちゃイケ』では生意気な後輩キャラでやられてますけど、そういうキャラ作りの案は番組側から出されるんですか? 福徳 いや? もう自然になりましたね、たぶん、ほんまにちょっと生意気やったんやと思います(笑)。 ──えっ! てっきりやらされているのかと......。でも、そういう度胸がないと『めちゃイケ』レギュラーにはなれないということかも......。ところで、ちょっと相談なんですが、お二人はインタビューでしょっちゅうウソをつくらしいじゃないですか。私も、悪気は一切なく変なウソをほいほいついてしまって、人間関係がうまく築けない節があるんです。お二人はどういう流れでウソをついてるんですか? 福徳 あはは! 同じ質問をいっぱいされた時に即興でウソをついて、それがだんだん「今回は後藤、どんなウソつくんやろな」ってエスカレートしたというか。 後藤 最初はもともとの話をちょっと大げさにするくらいにしてたんですけど、気いついたらもうゼロからウソついてました。でも、『ヒーローショー』の時とかは、一日中取材日でも『ヒーローショー』に関してはウソつけないじゃないですか、監督が作ったものやし。だから、めっちゃおっきい声でやるとか、声ちょっと変えるとか、そういう遊び方みたいのしてましたね。 ──わぁ、ライター殺し! また、ウソも「学生時代に起業していた」とか、「実はバツ1」とか、微妙にあり得ることを言うんですよね。普通に信じてしまいますよ! 福徳 たまたまウソをつきまくった時、紙面になったのを見て、読んでめっちゃ面白かったんです。 後藤 大学生が初めて取材します、みたいな女の子やって、何言っても信じてくれるんでこっちもちょっとエンジンかかってしまって......そうしたら、それがまんま文章になって(笑)。それでクセになってしまいましたね。でも、こういうのに関してはウソつかないですよ! 福徳 ついてもしゃーない。そん時はクセになってたけど、今はほんまに意味ないことに気づいたんで。なんにも生み出さない。 後藤 後々にまた会った時に「あれどうなったんですか?」とか言われて、「なんだっけ? なんか言ったっけ?」ってなるし。 ──ウソをつくクセは、どのへんでスパッとやめられたんですか? 福徳 番組で取り上げられたし、インタビュアーの方が「ウソつかないでくださいね(笑)」とか言うてきたら、もうウソつけないですよね。それでもしぶとくウソついてる時期ありましたけど、向こうも疑ってるんで、もうおもんなくなってやめました。 後藤 オバハンのコントとかもそうですけど、意味ないことがおもろかったりしますもんね。「なんでウソつくねん?」て、理由ないですもん。 ――なるほど~。ちなみにお二人は、芸人さんを志されてから、自分が『めちゃイケ』のレギュラーになったり、人気監督の映画の主演をやったり......っていう未来は想像できましたか? 福徳 いやー、始めたときはピンピンに尖ってて、もう1年目2年目ですぐ売れて、すぐゴールデンの冠もって......みたいなイメージをしてたんで、それ考えると逆に遅すぎるって感じですね。 後藤 僕はそこまで具体的にイメージしてないですけど、そんとき思ってたことよりは、やっぱ遅いですね。なんも知らんまま、「1年目で東京いって番組もって......」って簡単に思ってましたけど、そらその通りはいかんわ(笑)。 ──今後の野望はありますか? 福徳 野望は、武道館でいつかライブをしたいですね! 後藤 ロンドンも、まあ定期的にやってますんで、ロンドンの空港にハッピで降り立って、ロンドンの人たちに「ワー!」って言われたい(笑)。 ――ありがとうございました! (取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(前編)

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DPP_0032.jpg モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第33回のゲストは、ジャルジャルさんです! [今回のお悩み] 「ウソばかりついてしまいます......」 ──DVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)発売おめでとうございます! 本編から特典映像に至るまで、すごい回数のおならを聞きました。おならの音源にあんなにバリエーションがあったことにも驚きですよ。 福徳 いや、とんでもない! あれは全部その場で、口でやってるんですよ! ──え! 全部口で!? すごい肺活量! 福徳 そうですね、おならネタを作りすぎて、感覚が麻痺してきます。何発くらいが楽しいのか、わからなくなってきましたね。 ――そんなに真剣なまなざしでおならを語るっていうのも、なんだかシュールです......。シュールいえば、ジャルジャルさんのコントで、福徳さんがオバハンに扮した後藤さんに「オバハーン!」ってからみ続けるだけのコントには狂気を感じました。あの怖いコントは、一体どんな心境で書かれたんですか? 福徳 シュールというか、むしろわかりやすいはずなんですけど。 後藤 ほんまに頭おかしいやつですもんね。きっかけは別になんもなかったんです。深読みすれば怖いかもしれないんですけど、ほんとに表面だけ見たらしつこいだけなんで、絶対笑えるはずですよ。 福徳 これ以上ないシンプルなベタ中のベタなんですよ。僕らのネタに深い意味なんかないんですよ。表面だけ見てくれたらいいんです。 ──そうなんですね......。ひねくれているので、つい「何か裏があるはず!」と疑ってしまって......。DVDの特典映像では、ロンドン公演の様子もたっぷり入ってましたね。昨年に続いて2度目のロンドン公演はどうでしたか? 後藤 ネタに関しては、去年は字幕を一切出さずにやったんですけど、今年は出したりして、けっこう幅も広がって、去年よりもウケたような感じしますよ。 ――ウケていたのが映像からも伝わってきました! まれに海外公演と言いつつ、客層の様子がおかしいライブもありますし! 福徳 それに対する違和感はありましたね。「誰々が海外ライブしました~」って言って、チラッと客席が映ったら「えっ、日本人ばっかりやん!」ってこと、ぜんぜんありました。あれ、笑ってしまいますもんね。 ──客席でパツキン美女がげらげら笑っているを見ると、やっぱりうれしいですよね。 後藤 そうですね(笑)。 福徳 たしかにね(笑)。 ――それに、DVD副音声では後藤さんの奥様も登場されるんですよね。後藤さんのお家で奥様がカレーを運んできてくれたときに、チラッと見えたカレーのお皿がハート型で......ラッブラブ! 後藤 いやいや! 自分では買わないです、ハートのお皿は! やっぱ新婚ってね、いろんなものをいただくんです。それに、収録は声だけでも、やっぱ嫁は恥ずかしいっすね。 ――でも、私は『ヒーローショー』(井筒和幸監督)の後藤さんがかっこよすぎて、結婚の事実もうまく受け止められてなかったんですけど、実際の奥様の存在を目の当たりにすることで、小さな恋心が無事に成仏していきましたよ。実は私、あまりお笑いに詳しくなくて、『ヒーローショー』で初めてお二人を見たんです。あれは本当に名作でした! 後藤 ありがとうございます! 『ヒーローショー』、もっといろんな人に見てほしかったっすね~......。 ――ちょっ、なんで過去形なんですか? 後藤 興行成績が振るわなかったんですよ......。 ──え~、私が見たときにはほぼ満員でしたよ。 福徳 ウソ!? 初日とかですか? どこですか? 後藤 基本的にはスカスカでしたよ! ──口コミで広がってからなので、わりと後のほうだと思いますが......ご自分でも見に行かれました? 福徳 行きましたよ~! 日曜の夕方に行って5人でしたよ! ──一番混む曜日と時間帯に5人!? 後藤 いやー、ほんまに、撮る前に監督が「これが公開されたら、君らの人生変わるから。収入も倍以上になると思うし、役者の仕事もバンバン来ると思うけど、頑張って」みたいなことを言われましたけど、一切来ないです。人生なんも変わらないです。そこらへんもう一回聞きたいですね、監督に。 福徳 「どうなってんねん、なんにも変わってないけど」って。 (後編に続く/取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(前編)

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DPP_0032.jpg モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第33回のゲストは、ジャルジャルさんです! [今回のお悩み] 「ウソばかりついてしまいます......」 ──DVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)発売おめでとうございます! 本編から特典映像に至るまで、すごい回数のおならを聞きました。おならの音源にあんなにバリエーションがあったことにも驚きですよ。 福徳 いや、とんでもない! あれは全部その場で、口でやってるんですよ! ──え! 全部口で!? すごい肺活量! 福徳 そうですね、おならネタを作りすぎて、感覚が麻痺してきます。何発くらいが楽しいのか、わからなくなってきましたね。 ――そんなに真剣なまなざしでおならを語るっていうのも、なんだかシュールです......。シュールいえば、ジャルジャルさんのコントで、福徳さんがオバハンに扮した後藤さんに「オバハーン!」ってからみ続けるだけのコントには狂気を感じました。あの怖いコントは、一体どんな心境で書かれたんですか? 福徳 シュールというか、むしろわかりやすいはずなんですけど。 後藤 ほんまに頭おかしいやつですもんね。きっかけは別になんもなかったんです。深読みすれば怖いかもしれないんですけど、ほんとに表面だけ見たらしつこいだけなんで、絶対笑えるはずですよ。 福徳 これ以上ないシンプルなベタ中のベタなんですよ。僕らのネタに深い意味なんかないんですよ。表面だけ見てくれたらいいんです。 ──そうなんですね......。ひねくれているので、つい「何か裏があるはず!」と疑ってしまって......。DVDの特典映像では、ロンドン公演の様子もたっぷり入ってましたね。昨年に続いて2度目のロンドン公演はどうでしたか? 後藤 ネタに関しては、去年は字幕を一切出さずにやったんですけど、今年は出したりして、けっこう幅も広がって、去年よりもウケたような感じしますよ。 ――ウケていたのが映像からも伝わってきました! まれに海外公演と言いつつ、客層の様子がおかしいライブもありますし! 福徳 それに対する違和感はありましたね。「誰々が海外ライブしました~」って言って、チラッと客席が映ったら「えっ、日本人ばっかりやん!」ってこと、ぜんぜんありました。あれ、笑ってしまいますもんね。 ──客席でパツキン美女がげらげら笑っているを見ると、やっぱりうれしいですよね。 後藤 そうですね(笑)。 福徳 たしかにね(笑)。 ――それに、DVD副音声では後藤さんの奥様も登場されるんですよね。後藤さんのお家で奥様がカレーを運んできてくれたときに、チラッと見えたカレーのお皿がハート型で......ラッブラブ! 後藤 いやいや! 自分では買わないです、ハートのお皿は! やっぱ新婚ってね、いろんなものをいただくんです。それに、収録は声だけでも、やっぱ嫁は恥ずかしいっすね。 ――でも、私は『ヒーローショー』(井筒和幸監督)の後藤さんがかっこよすぎて、結婚の事実もうまく受け止められてなかったんですけど、実際の奥様の存在を目の当たりにすることで、小さな恋心が無事に成仏していきましたよ。実は私、あまりお笑いに詳しくなくて、『ヒーローショー』で初めてお二人を見たんです。あれは本当に名作でした! 後藤 ありがとうございます! 『ヒーローショー』、もっといろんな人に見てほしかったっすね~......。 ――ちょっ、なんで過去形なんですか? 後藤 興行成績が振るわなかったんですよ......。 ──え~、私が見たときにはほぼ満員でしたよ。 福徳 ウソ!? 初日とかですか? どこですか? 後藤 基本的にはスカスカでしたよ! ──口コミで広がってからなので、わりと後のほうだと思いますが......ご自分でも見に行かれました? 福徳 行きましたよ~! 日曜の夕方に行って5人でしたよ! ──一番混む曜日と時間帯に5人!? 後藤 いやー、ほんまに、撮る前に監督が「これが公開されたら、君らの人生変わるから。収入も倍以上になると思うし、役者の仕事もバンバン来ると思うけど、頑張って」みたいなことを言われましたけど、一切来ないです。人生なんも変わらないです。そこらへんもう一回聞きたいですね、監督に。 福徳 「どうなってんねん、なんにも変わってないけど」って。 (後編に続く/取材・文=小明) ●ジャルジャル 福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中 ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第31回】 オリエンタルラジオさんの至言「"変わってるって思われたい自分"も見透かされてる」 【第30回】 大槻ケンヂさんの至言「ネガティブを売りにすると自家中毒に陥るんです」 【第29回】 辛酸なめ子さんの至言「なんか、つい交尾の話とかしちゃうんです」 【第28回】 みうらじゅんさんの至言「アイドルライターってなんなの?」 【第27回】 山路徹さんの至言「バラエティーが怖いようでは戦場に行けないですよ」 【第26回】 浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

「生きてるとすごいことがある」【ささきのぞみ】父と2人のキャッチボール

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 元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の17回目です! 今回は、『僕等がいた』のヒロインや『江古田ちゃん』の猛禽でおなじみ、ささきのぞみさんが来てくれました! ――はじめまして! ささきさんは本当になんていうか......奇跡のようなお名前ですよね。本名が男性声優の佐々木望さんと同じ漢字で、タレントの佐々木希さんとは読みが同じ!  重複(笑)。『僕等がいた』というTVアニメでデビューが決まったときに、当初は「本名のままでいいよ~」と言われて、一部の新聞などでは本名で出てたんです。それが、放送間近になって「変えてくれ!」って(笑)。急遽明日、明後日までに名前を変えなきゃいけなくなって、姓名判断とかの時間もなくて、「じゃ、もう、子供も読めるようにひらがなで!」という流れで......。 ――病院とかでフルネームを呼ばれるときに予期せず注目を浴びそうですね......。ちなみに、お仕事を始める前は受付嬢だったんですよね。更にその前は巫女さんだったとか? かなり珍しい職歴ですが、どういう流れで声優業に?  そうなんです。大学を出てから神社の常勤の巫女を1年ほど。大学が神道の勉強も出来るところで、好きだったのでそのまま神社へ。そこがビジネス街にある神社だったので、「OLも......やってみたいな!」と思って受付嬢に転職して、その合間にワークショップに参加してナレーションや声優の勉強をしていたら、監督から「アニメのオーディション受けてみない?」って誘われて、受けて、合格しまして。 ――すごいシンデレラストーリーですね!  当時はそんなあおり文句が書かれていました(笑)。 ――あはは! ちなみに、神道を勉強されてたってことは、ミッションスクールとかですか? かっこいい!  いえ、大学は文学部だったんですよ。ちなみに高校は美術が専門でした。高校後の進路を決めるときに「大学は国文に行きます」って言ったら、「いやいや、うちから前例ないよ!?」って、みんな芸大とかに行くから......。 ――ほんとですよ! そもそもどうして美術系の高校に?  本を読んだり、文章や絵を書くのが好きで、音楽も、全部やりたかったんです。絵でも歌でも、詩でもお話でもなんでもいいんですけど、なにかクリエィティブなことを学びたい......と。そう言うと仰々しいんですけど(笑)。高校では彫刻に油絵、デッサン、グラフィックとかコラージュも勉強できて、卒業制作は日本画でした。みんなで京都にしかない老舗の絵の具屋さんまで買いに行ったり......当時の友達とは未だに仲がいいですね。 sasakinozomi_ssd02.jpg ――いいですねー! 私の学生時代の友達はほぼ生存確認すら困難ですよー! 「卒業後もずっと友達だよね!」っていう寄せ書き、2週間ともたなかったです!  そこは面白い学校だったんですよ(笑)。女の子ばっかりだと普通はグループに分かれることが多いけど、うちは結構「今日はひとりで食べるわ」ってバラバラになったり、学校来なくなっちゃう子がいたり......そういう、普通の学校に馴染めない子たちが集結して変な調和がとれている学科で(笑)。 ――そんな桃源郷があるんですね......! 今からでも入り直したいです。ということは、ささきさんも中学まではクラスに馴染めない生徒だったんですか?  そうですね。「すごく難しいなぁ」って思ってました。転校を繰り返していたからかな~。 ――転校が多いと思春期はハードモードになりがちですよね。  はい、最初は周りを観ながら、どうやって我が身を振ろうというところから始まって、人の様子をうかがったはいいけど、結局馴染めなかったり、だいぶ馴染めてきたと思ったら卒業だったり、引越しだったりで。しかも体も弱かったので、小さい頃は喘息が出たら学校に行けずに軽く生死をさまよい......今もたまに油断できないですが(笑)。 ――え! 現在形でハードモード! 今は大丈夫ですか?  今は滅多にないですよ。二十云年生きてますと、「ちょっとおかしいかな?」と思ったら休憩をとるようにしたり、コントロール出来るようになりました。昔は「気を遣わせちゃいけない、我慢して黙ってなきゃ!」と思っていたんですが、最近は「ちょっと調子が悪いので先に帰らせていただきたく......」みたいな事前申告が可能になったので大変調子が良いです。うふふ。 ――死にそうな時は言ってください! ささきさんが本好きなのも、体が弱いから?  ええと、それはなんて言うか、無理や無茶をして外に出ていくよりは本を読んでる方がいいって思って......。 ――わかりますよ。どんな本を読まれるんですか?  学生の時は昔のものやマニアックなものまで読みました。友達もそういう、いわゆるサブカルチャー的なものも好きで、たくさん貸し借りしてましたね。今はもう本当に何でも、自己啓発本とかも読みます。面白いですよね。 ――自己啓発系だったら「サイゾー」にもいろいろオススメが......(略)。アニメや漫画が好きだったりすると、そこから声優っていう仕事への興味が生まれたりしますけど、ささきさんの場合はどうやって興味をもたれたんですか?  中学から高校にかけて、受験勉強中にラジオを聞いていたら、ちょうど声優さんがラジオをやっていて、そこで「こういう仕事があるんだ」「私と変わらない歳でやっている人がいるんだ」ってインプットされたのかなぁ。そのとき、自分的にかなりうちに籠もっていた時期だったんですけど、それがかなり今に繋がっているんですよ。宍戸留美さんのお名前も、その頃からずっとお見かけしていて、初めてお仕事でご一緒したときは浮かれて妹に電話をかけて、「うわーっ宍戸留美さんだよー! でも、お姉ちゃんはお仕事だから、黙ってきちんとしてなきゃダメだよね!?」って話して(笑)。そういうことがすごくたくさんあって......。うちに籠もっていた時期に大好きだった憧れの作品の監督に会えたり、大先輩とご一緒できたり、いつのまにか一緒に遊んでいたり......。生きているといろんなことがあって傷つくことも多いけど、絆創膏をあとから貼れることも多いんだなぁって。 ――いい言葉......! そう考えると、私のハートも絆創膏だらけです。あと、生傷!  うふふ。無駄なことは何も無いんだから、心の好きなようにやっていいんだなぁって思ってから、生きやすくなりました。だから、今はすごく生きてることが楽しい。体が弱いことも、なにも恥じることではなくて、吹聴することでもなくて、今を楽しく自然にしていていいんですよね。「やばー! じんましんでちゃった!」みたいなのは軽くあるんですけど、そこはまぁフワッとオブラートに包んで(笑)。 sasakinozomi_ssd03.jpg ――体調面はいたしかたないですよ、充電できるときにたっぷり充電するといいですよー! お休みの時は何をされているんですか?  お買い物やお出かけする以外はお家にいることが多いです。本を読んで、作業して、おやつ食べて寝て......動物のように過ごしてます(笑)。あとは大阪の実家に帰って妹やお母さんお父さんと遊んでますね。特に、お父さんとはキャッチボールしたり、お酒を飲んだり、散歩をしたり......。 ――それ、息子と父親の遊び方ですよ! かなりお父さんっ子なんですね。  仲良しですね~。昔はすごく普通のお父さんだと思ってたんですけど、ある日突然「50歳を過ぎたから、自分出していこうと思って☆」と言われて、今ではかなり自由な人です......宇宙人みたい(笑)。最近はブーメランにハマッていて、ひとりでやってるみたいです。 ――ひとりで? え?  投げてかえってはくるけど、まだ怖くて取れないんです。「お父さん、来たよ!」って言ったら、「危ない! 逃げろ!」って言われて、ふたりで「うわーっ」て逃げました。半年経ってもそのままで、まだ取れないんだって。あと、「吉本に入りたい」って言ってました。 ――いっそ親子で入ったら良いですよ、その時はまた取材させてください! 吉本はさておいても、ささきさんはお仕事の活動の幅が広いですよね、アニメの声優やナレーションの他に、ビビアン・スーさんの楽曲の作詞もされてるんですよね、本当にすごい! 私ビビアンなんてもう15年くらいファンですよ!  もう、私ですいませんって感じですよね......。私もお会いしたときは女神過ぎてびっくりして「あぁあああ!!」ってなりましたよ、お綺麗すぎて! ――そのお仕事はどういう流れで決まったんですか?  以前ご一緒させていただいた監督が私をおもしろがってくださって、一度脚本を書かせていただいたんです。何かの時に、「最近こういうことがあって~」という話をしたら、「それ面白いじゃん、書いてみてよ」って言われたので、ザックリとストーリーだけ書いて、「後はプロの方に書いていただけるんだろうな」って気持ちで持って行ったら「コレ清書してよ」って言われて、「え? あ、はい」って。でもその段階でもまだ他人事のように思っていて、手書きで原稿に書いて持っていったら、「アレ通ったよ」って言われて。 ――そ、そんなことあるんですね......! ちなみにどんな話だったんですか?  猫の話です、すごく猫が好きなもので。それで、ビビアン・スーさんが主題歌を歌ったアニメ作品も猫の話だったので、「猫関係の話の主題歌で、歌い手はまだ内緒なんだけど、試しに書かない?」って気軽に言っていただいて、その段階では誰が作曲するのかも聞いていなくて、曲だけふっとあがってきて、「猫のアニメなんだけどそれ以外の要素も入れたくて、猫という言葉を使わないで猫らしさを出して、あと愛とかそういう壮大なメッセージなんかも、明言しないようにして入れてね」って言われて......「なんぞ!?」って思いました。「すごく抽象的な歌になりますよ?」って言っても、「うん、いいの」って言われて書いたんですけど、その詩を、あの東京事変の亀田誠治さんがOKしてくださって......! 「ビビアン・スーさんが歌で亀田誠治さんが作曲&編曲だよー」って聞いたときには、「えーっ!!!!!!」ですよ。未だに何とも言えない不思議な気持ちです。よくOKして下さったなぁ。レコーディングも同席させていただいたんですけど、大好きな亀田誠治さんとビビアンがいて、もう、緊張して何も言えなくて! ――そこはやっぱり上から目線で、「ダメダメ、そこはもっとウィスパーで詩の世界感を大事にしてみ?」とか言いましょうよ!(他人事)でも、抽象的な注文でできた歌詞だと、外国人のビビアン含めてスタッフにもろもろの意図を説明をするのが難しそうですね。  本当にもう何も言えないっていうか、言葉にならない自分がいましたよ......。実は、歌詞に、輪廻転生の生まれ変わりや地球上の愛情とか、様々な壮大なことをひっそりとテーマで入れていたんです。でも、「わざわざ声高に言わなくていいや」「100万人に1人が気付いてくれたら嬉しいや」と思っていて......。なのに、亀田さんは「この部分はこういうことだね?」って、わたくしなんぞのものを全部わかってくださっていて......感動して泣けました。だからレコーディングも全部お任せして、退却して外で待ってました。生きているとすごいことがあるんだなって。本当に運だけでここまで生きてきたので。 ――そんなまさか! ささきさんの努力と才能ですよ! もっと自分を誇ってー!  いえいえ、本当にたまたま周りの方に恵まれたんです。私は本当にうちに籠もる性格なので......。 ――ささきさんはお人柄も面白いし、勝手に友達の多い社交的な方だと思ってました! 声優さんだと、平野綾ちゃんとも仲がいいんですよね。  友達自体はそんなに多くないんです。ひとり仲が良い子が出来るとその子とばっかり遊んじゃったりして。平野綾ちゃんとも最初はここまで仲良くなれると思ってなくって。デビューして間もない頃に綾ちゃんとご一緒させてもらって、一緒に武道館で歌ったりもしたんですけど、その時はちょこっとお話ししたくらいで......。でも、別の作品でまたご一緒させてもらった時に、ふらっとご飯を食べに行く約束をして、それから意気投合して。今ではすっかり「のぞみさん、私のこと好きだからなぁ(笑)」って言われて、「好きだよ! 全方位で好きだよー!」って。 ――なんとほほえましい......! そんなメール貰いたいです。っていうか、普通はメンズと送り合うもんだと思います。ささきさんは彼氏はいないんですか?  あはははは(乾いた笑い)。さっぱりですよ。こないだおばあちゃまに「お見合いっていいものよぉ」っていう話を2時間くらい長電話でされて、どうしようかなって思ってます。お見合いで結婚しちゃうのも面白いかも? ――まだやってないことへの好奇心が勝つ感じですか?  はい! 常にそうです。目の前に道があったら、ワクワクする先がわからない方に行きたくて、そのたまものがこの愉快な状態なんですけど......。どうやら街中でばったり出会い頭にぶつかってパンとレモンが落っこちて......っていう出会いは難しいっぽいんで、なにか考えないと(笑)。 ――皆さん、チャンスですよ! 今すぐ出会い頭にぶつかる準備を! 今日はどうもありがとうございました!  あはは、ありがとうございました(笑)。 (取材・文=小明/写真=宍戸留美) ●ささき・のぞみ 2月19日神奈川県出身、俳協所属。TVアニメ『ジュエルペット』シリーズのサフィー役、『らき☆すた』パティ役、『僕等がいた』高橋七美役(ヒロイン)、『屍鬼』国広律子役、『江古田ちゃん』猛禽役、『ゴクジョッ』宇都宮飛鳥役、『パパのいうこと聞きなさい』岡江清美役など。ゲーム 2012年2月2日発売『ソウルキャリバー5』ピュラ役(ヒロイン)。iPhoneアプリ『朗読少女』乙葉しおり役。携帯アプリ『はやぶさ』朗読。ナレーション TBS『S☆1』など他多数。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 ■妹分蝦名恵(Megumi Ebina)が緒方明監督作品映画 『オカメくん●○ハチモクさん』の主題歌!!「恋のリミット」で2/14に歌手デビュー!! ■USTREAM音楽番組「宍戸留美×津田大介 Oil in Life 」大好評放送中!! http://www.o-i-l.jp/ ■Vol.30 OIL Nightスペシャル 2012年2月26日(日) 17:00 OPEN ゲストに カーネーション、三宅伸治BAND、24/7(twenty-four seven)、の豪華3バンド 津田大介さんも歌います!! お申し込みはkiwaHPまで http://oasis-kiwa.com/schedule-detail/145/oilinlife/ ■宍戸留美プロデュースのスーパーナイト! 2012年3月12日(月) @下北沢・風知空知  Guest:黒田征太郎&下田逸郎   ■5月にNewAlbum発売予定!!!乞うご期待!! 詳細公式HP http://rumi-shishido.com/        ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売決定<http://www.cyzo.com/akr/>。
僕等がいた スペシャル・エディション2 よろしく! amazon_associate_logo.jpg
【声優 on FINDER!】バックナンバー 【vol.16】「私の前世はマイクかもしれないんです」【高本めぐみ】小6で描いたマイクロフォンの夢の中 【vol.15】「左手の薬指の爪にしか自信がなくて......」【山咲智美】100点満点少女のメランコリー 【vol.14】「ロングヘアーの男としか交際しない!?」【千葉千恵巳】犬1匹ネコ7匹とのおだやかでラジカルな日常 【vol.13】「今がいちばん精神状態が幼いかも(笑)」【吉田仁美】7歳でデビュー、逆行のライク・ア・チャイルド 【vol.12】「目立つの苦手、でもやっぱり歌って踊りたい」【水野愛日】12年ぶりのシングルリリース 【vol.11】「レトロな物が好きなんです」【井上直美】50年前のカブリオレを駆って 【vol.10】「あのころ、ネットがなくて本当によかった」【小明】中2のままのアイドルライフ 【vol.09】「悩んだら、バーッっときてグワーン!」【中川里江】1回泣いて全部忘れるヒロインサイド 【vol.08】「"声優"の仕事の幅広さにびっくり」【稲村優奈】10年に詰まったスクランブルデイズ 【vol.07】「ビキニを着たこともないんです」【蝦名恵】3カ月目のヴァージン・シュート 【vol.06】「生き急いだ分、戻ってやり直しができると思う」【江里夏】10歳で見たデイドリーム 【vol.05】「何でも出来るって、とりあえず言っちゃう」【矢野明日香】360度のワークフィールド 【vol.04】「考えてると、寝ちゃうんです......」【窪田涼子】東経135度のモラトリアム 【vol.03】「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド 【vol.02】「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 【vol.01】「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート

創価学会をモデルにしたあの問題作が28年ぶりに電子書籍で復刊!

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最近では、Twitterでも人気を集める
志茂田氏。
 高度経済成長時代に躍進を続けるマンモス教団と、その教団に君臨するトップへの不信感で苦悩する青年信者――。1980年代に創価学会をモデルにして描かれた志茂田景樹の小説『折伏鬼(しゃくぶくき)』が、このほどiPhoneの電子ストアアプリ(グリフォン書店)から電子書籍として復刊される。自身もかつて創価学会員として活動した経験を持つ志茂田氏が、一人の架空の青年部員の視点を通して教団内部の矛盾を描いた問題作だ。初版から30年近くが経つ今も古書店では高値がつき、Amazonでもプレミア値がつくなど(2月16日現在の中古価格は約3,000円)注目度は依然として高い。復刊に向けた今の気持ちを志茂田氏に聞いた。 ――文春文庫で出たのが1984年ですから28年ぶりの復刊です。 志茂田景樹氏(以下、志茂田) 今も若い方が古書などで読んでくれているようですね。創価学会の歴史を全然知らなくて、これを読んで驚いたという声も聞きます。ネットで最初に評判になったのは10年くらい前なんですが、最近のネット上の書き込みを見ると「古書店で見つけたけど高すぎてムリ」とか「図書館でやっと見つけたので読みます」とか。そういう方々にも今回の電子書籍化で手軽に読んでいただけると思います。 ――志茂田さんご自身が、かつて熱心な学会員だったそうですが。 志茂田 入信が昭和38年で、40年には退転(脱会)したので、活動期間は3年弱でしょうか。当時の創価学会は、若者たちを吸引する一種の熱気のようなものがあって、僕自身も教団の中に埋没しながら、自分の夢をいっとき託したという時期があったわけです。辞めてからもしばらくそれを引きずっていたところがあり、区切りをつける意味もあってこの本を書いたというのもありますね。 ――今回電子化される『折伏鬼』は、二代会長の戸田城聖氏のいわゆる「折伏大行進」で大躍進した時代をモデルに描かれています。また、『新折伏鬼の野望』のほうは、三代会長の池田大作現名誉会長の若かりし頃の、いわば教団の成熟期が描かれています。今の世代は「学会イコール池田氏」というイメージが強いですので、『新――』のほうが読んでピンとくるかもしれません。 志茂田 そうかもしれませんね。二代戸田会長の時代は75万世帯の信者を獲得し、教団に一番熱気が渦巻いていた時期。当時の入信者は病気と貧乏人が多かった(笑)。つまり、現世利益を説いていたわけで、会員もある意味で純朴な動機で、正しいかどうかは別にして、一生懸命に家族や友人を折伏していた。三代の時代(池田大作氏の時代)になってからは政治に進出し、いろんな意味で教団が拡大していった。僕はちょうどその時期に青春期を迎えて、教団の青年部でかなりアクティブにやっていました。僕らの頃は親の代からの学会員という二世会員がずいぶんいたので、家族を折伏する必要もなかったんです。僕自身の親は信者ではなかったですけどね。 ――志茂田さんは友人をかたっぱしから折伏していたのですか。 志茂田 学会の王道とすればそうすべきところなんでしょうが、実は個人単位でもあまりしなかったです。個々でどうこうではなく、組織単位で自分の力を試してみたいという野心といいますか、純粋な信心とは別の次元でエネルギーを吐き出していた気がします。当時の青年部は軍隊的な組織で、そういう体制の中で、たとえば大学の文化祭とか体育祭の中で学生をマスで集めて教団に強引に導いていく。だから、選挙の時なんかはすごかった。今では考えられないことをしていましたよ。 ――たとえばどんなことをされていたのですか。 志茂田 対立候補の選挙ポスターが貼ってあると、僕ら行動隊が行って、針金を切って外して燃やしてしまうとかね。そんなのは日常茶飯事。完全な公職選挙法違反。あと、選挙に限らずだけど、街中で寺を見つけるとお坊さんに法論をふっかけたり。法論といっても今思うと勝手な理屈で(笑)。でも大勢の学会員で押しかけていくから、向こうも閉口してしまうんですよ。 ――『新折伏鬼の野望』には、まさにその時代が描かれています。主人公がそうした教団の空気に同化できず、冷静に自分を見つめ直し、同時に会長の人間性や教団の様々な矛盾に疑問を持ち始めていく。 志茂田 あの時代(編注:池田会長の時代)は国内で会員数が膨張しきってしまい、教団の拡大を海外へ求めた時代ですね。三代会長がやたら外国を訪問して、いろんな名誉賞をかきあつめていた頃でもある。「ナントカ名誉学長」とかいうのを何百と持っていますからね。そういう実績でノーベル平和賞をもらえると思っていたのかもしれませんが、ノーベル賞の選考委員の目もふし穴ではないですからね。 ――創価学会が大教団になってから数十年が経過してオウム真理教が出現しました。志茂田さんは『新折伏鬼の野望』のあとがきに「オウム裁判の決着により、オウムの再生が始まった」と書かれていますが、オウムの今後をどうご覧になりますか。 志茂田 結論から言うと、オウムはなくならないと思います。むしろ、これからさらに膨張するでしょうね。地下鉄サリン事件以降、オウムは「アレフ」と「ひかりの輪」に分かれますが、それでも消滅しないというのが宗教の強さであり、怖さなんです。過去の例を見ると、大正時代に神道系の「大本(おおもと)教」という新宗教があり、亀山城を買収したり大正日日新聞を傘下に収めたりと派手な動きをしていたんですが、大正10年に不敬罪と新聞紙法違反で摘発され、教団トップ以下幹部が逮捕され、神殿も破壊されました。一種の弾圧なんですが、そこから分派したのが「生長の家」と「世界救世教」。弾圧を経てさらに大きな教団が生まれているんです。 ――「大本教」はその後、昭和10年にも治安維持法で大弾圧をされています。 志茂田 それでも教団は三分裂して、今どれも活発に活動しています。創価学会も草創期に摘発されていて、初代会長や幹部が獄中に入っています。弾圧された教団ほどなぜか生き残り、潜伏期間を経た後に、ある時期がくると大きく復活しているんです。むしろそういうファナティックな力がないと教団は生き残っていけない。弾圧されて枝分かれして、時代の中で変質を続けながら、エネルギーを失わずにしぶとく生き残る。打たれ強いんです。だから10年、20年後は「ひかりの輪」も「アレフ」も、両方とも今より大きくなっていると思いますよ。今は数百人規模ですが、このまま消えることだけはないでしょうね。 (文=浮島さとし) ●グリフォン書店 <http://itunes.apple.com/jp/app/id429342467?mt=8&ls=1>
折伏鬼 (1980年) 紙派のあなたに。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・教団の金庫はブラックボックスだらけ!?「ミスター公明党」が創価学会と国税庁の暗闘を大暴露!池田大作ミイラ化計画もあった!? 元公明党委員長が綴る「虚飾の王」との50年「選手やコーチを折伏!?」"宗教戦争"を制した千葉ロッテ・西村監督を危惧する声

ゾンビアイドル小明がハリウッド女優サラ・ウェイン・キャリーズさんを急襲!?

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サラさんもびっくりですよ。
 昨年末、「小明さん『ウォーキング・デッド』って知ってますか?」と編集さんに聞かれ、最近ハマッて読みふけっていた漫画だったので、つい鼻息荒く「当たり前じゃないですか! ドラマ化もされて、今すごい人気なんですよ! ストーリーはゾンビの王道なんですけど、切り口が新しいっていうか......。生き残った人間の小さなコミュニティ内での人間関係とか、登場人物の繊細な心情描写がすごくいいんです。ただ、主人公の嫁のローリっていうヒロインがちょっと共感できないタイプの人で......。すごく情緒が不安定で、泣いたり怒鳴ったりおっかないんですよ。作画の人が変わったせいで途中からすごいむかつく顔になったし......。ヒロインがああいうキャラクターっていうのはちょっとなぁ(笑)」と上から目線で一方的に語りまくっていたら、編集さんは言いづらそうに「そのヒロインのローリ役をやったサラ・ウェイン・キャリーズを取材しないかって話なんですけど......。DVDが出るんで......」。  えっ、どうしよう。得意ジャンルになると急に早口でペラペラしゃべり出すのはオタクの悪い癖とはいえ、そういう電話が来た時点で仕事の話の可能性が高いんだから悪口なんて言わなきゃいいのに、私はなんであんな上から目線で好き勝手言ったの......? それが広報の耳に入ったら普通に断られるかもしれないのに、頭が悪すぎて自分で自分の言動が理解不能。こうしてバカはどんどん墓穴を掘っていくんだ......と自己嫌悪に陥りながらも、"海外スターにインタビュー"という、私の芸能生活きっての華やかな仕事を失うまいと、とりつくろうように「ドラマ版は最高の監督に最高のキャストでオリジナルの話もたくさん入っていてめちゃめちゃ評判がいいですよね! 知ってます? 『ショーシャンクの空に』とか『グリーンマイル』のフランク・ダラボン監督が撮ってるんですよ? それもあってかゾンビのクオリティも半端ないらしいんですよ、いやぁ見たいなぁ、サラさんも美しいんだろうなぁ、DVD楽しみだなぁ」と早口でまくしたて、なんとかインタビュー権を得たのだけれど、何故か「ゾンビの格好で」という条件つきでした。  えっ......? 頭の中に思い浮かべていた『王様のブランチ』(TBS系)のLiLiCoのように華やかにスターにインタビューをする自分の姿がすぐに泥色のゾンビに変更です。「あの、ゾンビじゃなきゃいけないんでしょうか?」とおずおずと尋ねると、「この仕事においてゾンビじゃないお前に一体何の価値があるというのか」というような、わりと冷酷なことをストレートに言われたので、全部聞き終わる前に「やります」と即答して電話を切りました。
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ゾンビ姿でタクシーを停める小明。
 インタビューに向けて、まずはDVDを鑑賞。発売前に見られるのは本当に役得! ドラマ版『ウォーキング・デッド』は原作に忠実なところは忠実で、オリジナルのストーリーは原作の世界観のまま、物語をより味わい深くしている文句なしの面白さ! ゾンビの数やクオリティの高さは想像以上だし、ローリも漫画と設定は同じなのに全然腹が立たず、むしろ応援したいキャラクターになっているのはきっとサラさんの演技力のなせる技ですねー(お世辞じゃないよ)!  取材当日、まずゾンビのメイクをしてリッツ・カールトンという一生縁のなさそうな高級ホテルに向かいました。「ゾンビでやれ」と言ったくせに離れて歩こうとする編集には殺意を抱かずにはいられませんでしたが、『ウォーキング・デッド』の広報の方々はたいそう盛り上がってくださって、「サラさん本当に怖がりだから、大丈夫かなぁ(笑)」とか「隠れてから『ウオー!』って出て行ってサラさん脅かしましょうよ!」とか、「『オーマイガー』って言いますかね~?」とか、"もしかして私がスターなんじゃない?"と錯覚するほどのチヤホヤぶりで、乗せるだけ乗せていただいたわけですけれども、そこは私もけっこう冷静ですから、すべった時が恐すぎて「いや、いいです......普通で......はい」とノリの悪いゾンビになりました。
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ご対面を前にメイク直し。
 そしてついにサラさんが登場。にこやかにスタッフの女性と話すサラさんはあまりに足が長く、顔が小さく、初めて外国人を見た田舎の子どものように「あ、あががががが......!」と挙動不審になるも、どうせこちらの見た目はゾンビですし、これ以上気持ち悪くなることもないだろう、とハートを持ち直すことができ、さっとサラさんの前に進み出て「ハーイ、ナイスツーミーチュー!」と精いっぱいの笑顔でごあいさつ! そしてゾンビに「ハーイ」とあいさつを返してくれるサラさん! はい! ノーリアクション! まさかの! ほら、よかったじゃん、隠れたりとかしてウオーって脅かしてたら絶対微妙な空気になって大ケガしてたよ。あのチヤホヤはきっとスター相手にふざけた格好でやってきた女に対する罠だったんだと思います。業界は怖いです......。
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サラさんご登場! 美しい!
小明 初めまして! 『ウォーキング・デッド』は日本にもたくさんのファンがいて、サラさんの来日は大変うれしいです! サラ 私もすごく楽しんでます。ウフフ。 小明 『ウォーキング・デッド』にはリアルなゾンビがたくさん出てきますが、撮影中は怖くなかったですか? サラ そうですね。今回『ウォーキング・デッド』の特殊メイクを担当したのはグレイク・ニコレッドさんという、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビのメイクも手がけていた、ゾンビ界のゴッドファーザー的な存在の方なので、リアルなゾンビを作るテクニックは素晴らしいの。側にいてとても怖かったです。 小明 私は映画やゲームなどでゾンビを見た後、必ず夢でゾンビに襲われるんですが、サラさんもそんな夢は見ませんでした? サラ それは間違いなく! どの作品でもやっている最中は夢に出てくるんですけど、今回は心地よく眠れないくらい出ましたね。そういう場合は、脚本家にすぐ「こんなアイデアどう?」って電話します。まだ採用されてないんですけど(笑)。中でも一番ひどかったのは、川で泳いでいて、ふっと見たら、ゾンビが下からぶわーっと浮き出てきて......。これは立ち直るのに数週間かかりました......。 小明 アハハ! では、夢だけじゃなく、実際に目覚めて街中にゾンビが溢れていたらどうします?
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まったく動じないサラさん。
サラ リックと同じようにまず家族を探し、必死に守ります。もし、家族がいない状態だったら、自ら「一抜けた!」という形を取るかもしれませんね。 小明 Oh......。サラさんが演じるローリは登場人物の中で、最も女性的な弱さと母親としての強さを兼ね備えたキャラクターだと思うのですが、ご自分と似ているところはありますか? サラ 自分自身、ローリの要素も持っていれば、リック、シェイン、エイミー、ダミー......それぞれの面もあります。どんな人間も温かさと残酷さを持ち合わせていて、その時にいる環境や決断によって左右されると思うわ。極限状態に追い込まれたら、なおのことね。
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真面目に話を聞く小明。
小明 『ウォーキング・デッド』でも、亡くなった母親がゾンビになって家に帰ってきてしまうシーンがありましたが、ゾンビには生前の習慣を繰り返してしまうという説がありますね。もし、サラさんがゾンビになった場合、どんな行動を取ると思いますか? サラ 私の場合は、チョコレートをありったけ食べてしまったり、ハイキングに出かけたり......。たぶん、人間として脳みそが回ってない時にやることをしてしまうでしょうね。シャワーを浴びたり歯を磨いたり......そういうことをするかもしれません。でも、そんなゾンビばかりだったら全然違う番組になってしまう(笑)。 小明 あはは! ちなみに、『ウォーキング・デッド』のご家族の評判はいかがでしたか? サラ 母は「次はコメディにしてね」って(苦笑)。でも、友達、家族、全員が心から楽しんでくれているのが伝わってくるので、自分自身がハッピーな気持ちになれました。さらにみんながすごく辛口の批評をするんです(笑)。特に、私の母は大学でシェイクスピアを教えているくらいなので、ドラマに対してはすごく基準が高いんですけれど、そんな人でも見入ってしまうドラマだから、素晴らしいと思うわ。 小明 アメリカはゾンビに襲われても大丈夫な家があったり、日本よりもゾンビ対策がすすんでいてうらやましいです。サラさんは、どんなゾンビ対策をされてますか? サラ (笑)。アメリカでもゾンビ文化が爆発しているんです。アメリカのCDCという疾病管理予防センターを知ってますか? 実は6話のシチュエーションはそこがモデルなんですが、そのCDCの方が興味を持ってくれて、ゾンビの感染対策を伝えるウェブページを作ったんです。そこには「ゾンビが襲撃してきたらどうするか」「何を持って行くべきか」「噛まれたらどうすべきか」ということが綿密に書かれていて、ウェブのカウント数が今までの感染病対策を遙かに超えて1位なったんですって(笑)。だから、ゾンビに襲われた場合は、とりあえずそのHPに行けばいいかな。 小明 いいですね。日本は「ただちに問題はない」でいっきにゾンビが広がりそう......。 ――(そろそろお時間ですので、最後の質問を......) 小明 あっはい。ええと、あの、あー......私のゾンビってどうですか? サラ アハ! 素晴らしい、という意味で、最悪ね(笑)。 小明 あ、ありがとうございました!  えっ、なんで最後の質問を私用に使ってるの? という現場の空気もなんのその、無事"最悪"という最高の称号に大満足です。帰り道にニヤニヤしながら撮った2ショットを見せていただいたら......やだ、何? この等身バランスの違い。サラさんの腰が私の胸にあるんだけど......。  売れなかったにしろアイドルという看板を背負ってる手前、ゾンビの姿だからまだなんとかなっている(?)ものの、素面だったらそれこそ死にたくなっていたと思います......ゾンビでよかった! それに『ウォーキング・デッド』のローリの隣でグネグネしている自分はいつもよりも輝いているように見え、なんとなく、私の人生は死んでからが本番な気がしてきました。今はその本番の予行練習中と考えれば、妙にゾンビ仕事が多いことも納得できますし、これは選ばれた人間にのみ与えられた試練なのかも......。  そうとわかれば先に手を打っておかねば、と母親に電話し、「ちょっとゾンビになりたいから死んだら土葬にしてほしいんだけど」と告げると、母親は声色一つ変えず「気持ちわるっ」とつぶやいた後に電話を切り、それから一度も実家に帰っていません。CDC、ゾンビをめぐっての親子関係悪化の対策もしてくれないでしょうか......。 (文=小明)
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おつかれさまでしたー
●『ウォーキング・デッド』 ■DVDリリース情報 発売・販売元:角川書店 シーズン1DVD 絶賛レンタル中、2月24日DVD&Blu-ray BOX発売! http://www.kadokawa-d.jp/lineup/walkingdead/index.html (c)2010 American Movie Classic Company, LLC. All Rights Reserved. ■放送スケジュール FOX bs238にて放送 シーズン2: FOX bs238にて2月24日(金)放送開始 毎週(金)21:00-22:00ほか  ★公式サイト:<http://foxbs238.tv> ■コミック情報 発売:飛鳥新社 原作コミック発売中、2012年2月下旬 第2巻刊行予定
ウォーキング・デッド Blu-ray BOX 2月24日発売。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』話題のゾンビゲーム『DEAD ISLAND』がついに日本上陸!超異質ゾンビ映画『ライフ・イズ・デッド』主演のヒガリノちゃんに急接近!

思わず鼻をつまみたくなる爆笑ホラー 腹痛とゾンビのW攻撃『ゾンビアス』

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お腹すっきり、爽快ムービー『ゾンビアス』に主演した中村有沙と井口昇監督。2人は『まだらの少女』以来となる7年ぶりのコラボ。※2人が手にしているのはカリントウです。
 イマジネーション溢れる独創的なストーリーテリングとキャストの新たな魅力を丁寧に引き出す演出で今、もっともノッてる映像作家・井口昇監督。『片腕マシンガール』(07)でその名を世界に轟かせ、オリジナル作品への愛を惜しみなく注入した『電人ザボーガー』(11)は劇場を感動の渦に巻き込むロングランヒットとなった。そんな井口監督の最新作が『ゾンビアス』。ダイエット用のサナダムシを探しに田舎に出掛けた若者たちが和式トイレから出現した汚物まみれのゾンビたちに襲撃されるという、笑いと恐怖が混然化したサバイバルアクションなのだ。主演の中村有沙は、『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(05)で成海璃子とダブル主演して以来となる7年ぶりの井口監督作品への参加。恥ずかしくてオナラができなかったことから妹を自殺に追いやってしまったトラウマを持つ影のあるヒロインを大熱演している。いろんな意味で、従来のイメージを突き破った面白い作品を作っちゃおうという信頼関係で結ばれた2人が、ハードながら笑いの絶えなかった井口組の製作現場を振り返った。 ──井口監督の名作『まだらの少女』に主演した有沙ちゃんは、しばらく芸能活動を休んでいたけど、『ゾンビアス』が復帰作になるわけですね?
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作品に清潔感を与えた中村有沙。体を張ったシーンもあるが「やらされている感はなく、やってやる~という感じ。現場の雰囲気がいいんです」。
有沙 はい。意識して復帰作に井口監督の作品を選んだわけではないんですけど、井口組の現場はすごく雰囲気がいいので、また機会があればと思っていたんです。そんなときにマネージャーさんから「井口監督が新作を撮るよ」と聞いて、ぜひオーディションを受けたいと。でも、脚本を読んでみたら汚物ゾンビが出てくるので、「うわぁ~」ってなっちゃいましたね(笑)。 井口 書いたボクが言うのも変だけど、「これは映画化はムリだろうな。引き受けてくれる女優さんがいなだろうな」と思ってたんだ(笑)。脚本を読んで、やめようと思わなかった? 有沙 いえ、そこは井口監督の作品なんで、ただのお下品なだけの映画にはならないだろうなと思ってました(笑)。それに『まだらの少女』に出ていたとき、私はまだ小学生だったんです。それ以来、お会いする機会がなかったので、出演できるかどうかは別にして、井口監督に会いにオーディションを受けようと思ったんです。井口監督に、成長した姿を見せたかったんです。
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「ただ下品なだけでなく、女の子たちをチャーミングに撮りたかった」と語る井口監督。かつてないアイドル映画なのだそうだ。
井口 『まだらの少女』以来だから、7年ぶりか。もうボクは40代になっちゃった。久しぶりに有沙ちゃんに会って、娘の成長に驚く父親気分を味わったよ(笑)。でも、本当によく、あの脚本を読んで引き受けてくれたよね。すっごく感謝してるんだ。 有沙 うふふ。 井口 有沙ちゃんが主役の恵役を引き受けてくれたんで、こちらも期待に応えなきゃなと覚悟を決めたんだ。中途半端に遠慮しないで、思い切って振り切った作品にしようと。そのことが出演してくれた女優陣のためになると思ったんだよ。 ──『まだらの少女』でも蛇娘(成海璃子)に追い込まれたけど、今回はさらに追い詰められる展開ですね。 有沙 『まだらの少女』は楳図かずおさんの原作でしたけど、『ゾンビアス』は井口監督のオリジナルの世界。前回、『まだらの少女』を体験したことで、もっと井口監督の世界に足を踏み入れたくなったんです。 井口 撮影前にも、いろいろ話し合ったよね。今回の『ゾンビアス』は役名こそ変わっているけど、『まだらの少女』の続編的なイメージでやろうと。『まだらの少女』で有沙ちゃんが演じた少女が生き残っていたら、どんな女の子に成長しているんだろうとね。 ──『まだらの少女』では恐怖にただ逃げ惑う小学生だったけど、今回は恐怖に立ち向かう高校生に。7年間を経て、タフになったわけですね? 有沙 そうなんです。意を決して、立ち向かいます。私自身、これまでやったことがなかったアクションにも挑みました。撮影前に時間を作って、アクション指導のかたと練習しました。3回ほど習っただけなので、まだまだなんですけど。 井口 有沙ちゃんはダンスをやっているから、動きがいいよ。それに現場でも思ったけど、有沙ちゃんは走る姿がサマになるんだ。女の人で走る姿がかっこいい人って、あんまりいない。有沙ちゃんの走る姿を見て、動きがフォトジェニックだな、アクションに向くなと思ったよ。飛び蹴り、かかと落とし、すっごく決まってた。今回はこれまでの有沙ちゃんのイメージを突き破るものにしようと考えたんだ。有沙ちゃんの体を張った演技にはファンは「えぇっ」と驚くんじゃないかな。 有沙 私自身、ふだんはおっとりしたイメージがありますからね。そういった自分のイメージを突き破るのって、気持ちよかったです。 井口 けっこー順撮りで撮ったんだけど、編集しながら有沙ちゃんの顔つきがどんどん大人っぽく変わっていくのが分かった。女優として、大人の女として急成長していく貴重な瞬間が記録された作品になったと言えるんじゃないかな。 有沙 ありがとうございます。後半にはセーラー服が破れた姿でのアクションシーンもあるんですけど、井口組のスタッフにはカットの合間にさっと上着を掛けてもらったりと、とても気を遣ってもらいました。それに何よりもキレイに、しかもカッコよく撮ってくれるんです。信頼できるスタッフと仕事ができる心強さがありましたね。 ■和式トイレは日本人の恐怖の源泉! ──『片腕マシンガール』公開時のインタビューで、「日本は流血シーンの規制が厳しい。血の代わりに汚物だらけのホラーにすれば、規制に引っ掛からずに済むはず」と井口監督が話していたアイデアが、本作に活かされたんですね。 井口 あはは、そんなことをボク、話しましたっけ? その夢が叶ったわけですね(笑)。今回、ボクが考えたのは、"日本で撮るなら、日本でしか撮れないゾンビ映画を撮らなくちゃダメ"ということだったんです。日本人にしか撮れないゾンビ映画って何だろうと考えたとき、「日本にはボットントイレがある。ボットントイレからゾンビが登場したら最高に怖い!」と思い浮かんだんです。さすがに有沙ちゃんはボットン体験はないでしょ?
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ボットントイレから、なんとゾンビの群れが出没! こいつらにだけは絶対に捕まりたくねぇ。(c)2011 GAMBIT
有沙 和式トイレは、おばあちゃんの家で見たことはありますよ。夜とかに一人で行くのは怖いですよね。 井口 そうそう。ボクんちは都内だったんだけど、小学生の頃まではボットン式だった。毎日、ボットントイレに股がりながら、下から手が伸びてきたらどうしようと怯えていたんだ。それで、「日本人の恐怖の根源はボットントイレにあるんじゃないか」って考えたんだ。有沙ちゃんみたいな現代的なかわいい女の子たちが、ボットントイレから出てくる汚物まみれのゾンビに追い掛けられるビジュアル的な面白さもあるしね。 ──汚物ゾンビが続々と現われるシーンは壮絶。撮影現場はどんな感じでした? 有沙 10日間と短い期間でしたけど、ロケ先で合宿みたいに過ごして、すごく楽しかったんです。出演の出番のないときも、一人で宿舎にいるのは寂しいので、みんなずっと現場で撮影を見ていました。それで手の空いた女優陣で炊き出しとか作って、みんなで食べてたんですよ。 井口 有沙ちゃん、夜中に温かいミソ汁を作ってくれて、キャストやスタッフに振る舞ってくれたよね。うれしかったなぁ。 有沙 ゾンビのみなさんたちと一緒にご飯を食べましたよね(笑)。 井口 もちろんフェイクなんだけど、汚物まみれのゾンビたちと一緒にお弁当を食べるのは、最初はさすがのボクも躊躇したよ。これはキツイなぁ~と(苦笑)。 有沙 最初は「うわっ」と思いますけど、慣れると意外とヘーキですよね。みんなで記念写真を撮ってましたし。 井口 人間って慣れると、だいたいのものは受け入れられるようになるもんだなぁと改めて思った(笑)。 ■ボクらは生きている。だからウンコをするんだ ──汚物ゾンビたちとの食事シーンは、DVD発売時にメイキングで確認したいと思います(笑)。でも『ゾンビアス』はホラーコメディというスタイルの中で、「汚れても穢れても、それでも生きていけ」という3.11以降の今日的なテーマが内包されていますよね?
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妹を亡くした過去を持つ恵(中村有沙)は意を決して、汚物ゾンビたちと戦うことに。いつまでも逃げていられない。
井口 そうなんです。生きていく上で様々な障害に出くわすけど、それを乗り越えていけという、ということですね。『電人ザボーガー』を撮っていたときも感じていたことなんですが、この数年間、ボク自身がずっと考えていることなんです。日本はこのままじゃマズいんじゃないかと。日本という社会がマズい方向に向かっている。でも、そんな中でも生き抜いていかなくちゃいけない。『ゾンビアス』はひとりの女の子が腹痛に襲われながらも戦い続け、成長していく物語なんです。決してお下劣だけじゃないんです。そもそも、ウンコって生きている証でもあるわけです。人間は死んじゃったらウンコしないわけです。生きているからウンコするんです。 有沙 『ゾンビアス』に出演したことで、私自身も強くなりました。怖いものがなくなりました。『ゾンビアス』という作品に出会えたことで、自分のすべてをさらけ出すことができたと思ってます。 井口 あら~、いいこと言うわねぇ(笑)。有沙ちゃん、すっかり大人のトークもできるようになったわねぇ。 有沙 はい(笑)。ぜひ『ゾンビアス』は女性にも観てほしいですね。カップルで一緒に観るのも楽しいと思います! 井口 うん、この映画を観て、一緒に盛り上がれるカップルだったら一生もの。この映画を観て、引いちゃうような相手じゃダメ。逆に2人の愛が深まるかもしれない。 有沙 カップルで『ゾンビアス』を観て、一緒にゲラゲラ笑え合えるのって素敵ですよね。でも、食事のすぐ後はやめたほうがいいかも(笑)。 井口 そうだね、ポップコーンならギリギリOKかな。 有沙 パスタやカレーライスも、避けてくださいね~! (取材・文=長野辰次/撮影=オカザキタカオ/hair&make=久保田延彦[alter ego])
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久々に井口作品のヒロインとなった中村有沙。「井口監督、しばらくお会いしない間に、ますます癒し系オーラが出るようになりましたね!」
●『ゾンビアス』 監督/井口昇 脚本/村田青、継田淳、井口昇 特殊造型/西村喜廣 撮影/長野泰隆 出演/中村有沙、菅野麻由、護あさな、優希、ダニー(ザ50回転ズ)、岸健太朗、亜紗美、デモ田中、島津健太郎 配給/日活 R15 2011年2月25日( 土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー http://zombieass.jp ●なかむら・ありさ 1993年東京都生まれ。NHK教育テレビ『天才てれびくんワイド』『天才てれびくんMAX』に出演し、人気子役として活躍。井口昇監督のジュブナイル系名作ホラー『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(05)で成海璃子とダブル主演。その他の出演作に『下弦の月 ラスト・クォーター』(04)、テレビドラマ『傍聴マニア09 裁判長! ここは懲役4年でどうすか』など。2011年に大学に進学し、芸能活動を再開した。出演作『The ABCs of Death』2012年公開予定。 ●いぐち・のぼる 1969年東京都生まれ。ガールズアクションムービー『片腕マシンガール』(07)は世界的大ヒットを記録し、数多くの亜流作品を生み出した。『ロボゲイシャ』(09)、『富江アンリミテッド』(11)など監督作多数。テキサスのファンタスティック映画祭で監督賞を受賞した『電人ザボーガー』(11)は日本でロングランヒット中。自伝的著書『恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ!』(太田出版)を上梓するなど、排泄物には並みならぬこだわりを持つ。3月には『劇場版 はらぺこヤマガミくん』の公開も控えている。
『電人ザボーガー』スタンダードエディション [DVD] こちらは3月28日発売。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・特撮ヒーロー=童貞の概念を破る! 井口監督の集大成『電人ザボーガー』「複雑な感情を、複雑な感情で演じた」『電人ザボーガー』と俳優・板尾創路の複雑な関係妄想超大作『ロボゲイシャ』、堂々完成! 井口昇監督、主演女優と念願のPR活動

思わず鼻をつまみたくなる爆笑ホラー 腹痛とゾンビのW攻撃『ゾンビアス』

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お腹すっきり、爽快ムービー『ゾンビアス』に主演した中村有沙と井口昇監督。2人は『まだらの少女』以来となる7年ぶりのコラボ。※2人が手にしているのはカリントウです。
 イマジネーション溢れる独創的なストーリーテリングとキャストの新たな魅力を丁寧に引き出す演出で今、もっともノッてる映像作家・井口昇監督。『片腕マシンガール』(07)でその名を世界に轟かせ、オリジナル作品への愛を惜しみなく注入した『電人ザボーガー』(11)は劇場を感動の渦に巻き込むロングランヒットとなった。そんな井口監督の最新作が『ゾンビアス』。ダイエット用のサナダムシを探しに田舎に出掛けた若者たちが和式トイレから出現した汚物まみれのゾンビたちに襲撃されるという、笑いと恐怖が混然化したサバイバルアクションなのだ。主演の中村有沙は、『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(05)で成海璃子とダブル主演して以来となる7年ぶりの井口監督作品への参加。恥ずかしくてオナラができなかったことから妹を自殺に追いやってしまったトラウマを持つ影のあるヒロインを大熱演している。いろんな意味で、従来のイメージを突き破った面白い作品を作っちゃおうという信頼関係で結ばれた2人が、ハードながら笑いの絶えなかった井口組の製作現場を振り返った。 ──井口監督の名作『まだらの少女』に主演した有沙ちゃんは、しばらく芸能活動を休んでいたけど、『ゾンビアス』が復帰作になるわけですね?
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作品に清潔感を与えた中村有沙。体を張ったシーンもあるが「やらされている感はなく、やってやる~という感じ。現場の雰囲気がいいんです」。
有沙 はい。意識して復帰作に井口監督の作品を選んだわけではないんですけど、井口組の現場はすごく雰囲気がいいので、また機会があればと思っていたんです。そんなときにマネージャーさんから「井口監督が新作を撮るよ」と聞いて、ぜひオーディションを受けたいと。でも、脚本を読んでみたら汚物ゾンビが出てくるので、「うわぁ~」ってなっちゃいましたね(笑)。 井口 書いたボクが言うのも変だけど、「これは映画化はムリだろうな。引き受けてくれる女優さんがいないだろうな」と思ってたんだ(笑)。脚本を読んで、やめようと思わなかった? 有沙 いえ、そこは井口監督の作品なんで、ただのお下品なだけの映画にはならないだろうなと思ってました(笑)。それに『まだらの少女』に出ていたとき、私はまだ小学生だったんです。それ以来、お会いする機会がなかったので、出演できるかどうかは別にして、井口監督に会いにオーディションを受けようと思ったんです。井口監督に、成長した姿を見せたかったんです。
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「ただ下品なだけでなく、女の子たちをチャーミングに撮りたかった」と語る井口監督。かつてないアイドル映画なのだそうだ。
井口 『まだらの少女』以来だから、7年ぶりか。もうボクは40代になっちゃった。久しぶりに有沙ちゃんに会って、娘の成長に驚く父親気分を味わったよ(笑)。でも、本当によく、あの脚本を読んで引き受けてくれたよね。すっごく感謝してるんだ。 有沙 うふふ。 井口 有沙ちゃんが主役の恵役を引き受けてくれたんで、こちらも期待に応えなきゃなと覚悟を決めたんだ。中途半端に遠慮しないで、思い切って振り切った作品にしようと。そのことが出演してくれた女優陣のためになると思ったんだよ。 ──『まだらの少女』でも蛇娘(成海璃子)に追い込まれたけど、今回はさらに追い詰められる展開ですね。 有沙 『まだらの少女』は楳図かずおさんの原作でしたけど、『ゾンビアス』は井口監督のオリジナルの世界。前回、『まだらの少女』を体験したことで、もっと井口監督の世界に足を踏み入れたくなったんです。 井口 撮影前にも、いろいろ話し合ったよね。今回の『ゾンビアス』は役名こそ変わっているけど、『まだらの少女』の続編的なイメージでやろうと。『まだらの少女』で有沙ちゃんが演じた少女が生き残っていたら、どんな女の子に成長しているんだろうとね。 ──『まだらの少女』では恐怖にただ逃げ惑う小学生だったけど、今回は恐怖に立ち向かう高校生に。7年間を経て、タフになったわけですね? 有沙 そうなんです。意を決して、立ち向かいます。私自身、これまでやったことがなかったアクションにも挑みました。撮影前に時間を作って、アクション指導のかたと練習しました。3回ほど習っただけなので、まだまだなんですけど。 井口 有沙ちゃんはダンスをやっているから、動きがいいよ。それに現場でも思ったけど、有沙ちゃんは走る姿がサマになるんだ。女の人で走る姿がかっこいい人って、あんまりいない。有沙ちゃんの走る姿を見て、動きがフォトジェニックだな、アクションに向くなと思ったよ。飛び蹴り、かかと落とし、すっごく決まってた。今回はこれまでの有沙ちゃんのイメージを突き破るものにしようと考えたんだ。有沙ちゃんの体を張った演技にはファンは「えぇっ」と驚くんじゃないかな。 有沙 私自身、ふだんはおっとりしたイメージがありますからね。そういった自分のイメージを突き破るのって、気持ちよかったです。 井口 けっこー順撮りで撮ったんだけど、編集しながら有沙ちゃんの顔つきがどんどん大人っぽく変わっていくのが分かった。女優として、大人の女として急成長していく貴重な瞬間が記録された作品になったと言えるんじゃないかな。 有沙 ありがとうございます。後半にはセーラー服が破れた姿でのアクションシーンもあるんですけど、井口組のスタッフにはカットの合間にさっと上着を掛けてもらったりと、とても気を遣ってもらいました。それに何よりもキレイに、しかもカッコよく撮ってくれるんです。信頼できるスタッフと仕事ができる心強さがありましたね。 ■和式トイレは日本人の恐怖の源泉! ──『片腕マシンガール』公開時のインタビューで、「日本は流血シーンの規制が厳しい。血の代わりに汚物だらけのホラーにすれば、規制に引っ掛からずに済むはず」と井口監督が話していたアイデアが、本作に活かされたんですね。 井口 あはは、そんなことをボク、話しましたっけ? その夢が叶ったわけですね(笑)。今回、ボクが考えたのは、"日本で撮るなら、日本でしか撮れないゾンビ映画を撮らなくちゃダメ"ということだったんです。日本人にしか撮れないゾンビ映画って何だろうと考えたとき、「日本にはボットントイレがある。ボットントイレからゾンビが登場したら最高に怖い!」と思い浮かんだんです。さすがに有沙ちゃんはボットン体験はないでしょ?
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ボットントイレから、なんとゾンビの群れが出没! こいつらにだけは絶対に捕まりたくねぇ。(c)2011 GAMBIT
有沙 和式トイレは、おばあちゃんの家で見たことはありますよ。夜とかに一人で行くのは怖いですよね。 井口 そうそう。ボクんちは都内だったんだけど、小学生の頃まではボットン式だった。毎日、ボットントイレに股がりながら、下から手が伸びてきたらどうしようと怯えていたんだ。それで、「日本人の恐怖の根源はボットントイレにあるんじゃないか」って考えたんだ。有沙ちゃんみたいな現代的なかわいい女の子たちが、ボットントイレから出てくる汚物まみれのゾンビに追い掛けられるビジュアル的な面白さもあるしね。 ──汚物ゾンビが続々と現われるシーンは壮絶。撮影現場はどんな感じでした? 有沙 10日間と短い期間でしたけど、ロケ先で合宿みたいに過ごして、すごく楽しかったんです。出演の出番のないときも、一人で宿舎にいるのは寂しいので、みんなずっと現場で撮影を見ていました。それで手の空いた女優陣で炊き出しとか作って、みんなで食べてたんですよ。 井口 有沙ちゃん、夜中に温かいミソ汁を作ってくれて、キャストやスタッフに振る舞ってくれたよね。うれしかったなぁ。 有沙 ゾンビのみなさんたちと一緒にご飯を食べましたよね(笑)。 井口 もちろんフェイクなんだけど、汚物まみれのゾンビたちと一緒にお弁当を食べるのは、最初はさすがのボクも躊躇したよ。これはキツイなぁ~と(苦笑)。 有沙 最初は「うわっ」と思いますけど、慣れると意外とヘーキですよね。みんなで記念写真を撮ってましたし。 井口 人間って慣れると、だいたいのものは受け入れられるようになるもんだなぁと改めて思った(笑)。 ■ボクらは生きている。だからウンコをするんだ ──汚物ゾンビたちとの食事シーンは、DVD発売時にメイキングで確認したいと思います(笑)。でも『ゾンビアス』はホラーコメディというスタイルの中で、「汚れても穢れても、それでも生きていけ」という3.11以降の今日的なテーマが内包されていますよね?
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妹を亡くした過去を持つ恵(中村有沙)は意を決して、汚物ゾンビたちと戦うことに。いつまでも逃げていられない。
井口 そうなんです。生きていく上で様々な障害に出くわすけど、それを乗り越えていけという、ということですね。『電人ザボーガー』を撮っていたときも感じていたことなんですが、この数年間、ボク自身がずっと考えていることなんです。日本はこのままじゃマズいんじゃないかと。日本という社会がマズい方向に向かっている。でも、そんな中でも生き抜いていかなくちゃいけない。『ゾンビアス』はひとりの女の子が腹痛に襲われながらも戦い続け、成長していく物語なんです。決してお下劣だけじゃないんです。そもそも、ウンコって生きている証でもあるわけです。人間は死んじゃったらウンコしないわけです。生きているからウンコするんです。 有沙 『ゾンビアス』に出演したことで、私自身も強くなりました。怖いものがなくなりました。『ゾンビアス』という作品に出会えたことで、自分のすべてをさらけ出すことができたと思ってます。 井口 あら~、いいこと言うわねぇ(笑)。有沙ちゃん、すっかり大人のトークもできるようになったわねぇ。 有沙 はい(笑)。ぜひ『ゾンビアス』は女性にも観てほしいですね。カップルで一緒に観るのも楽しいと思います! 井口 うん、この映画を観て、一緒に盛り上がれるカップルだったら一生もの。この映画を観て、引いちゃうような相手じゃダメ。逆に2人の愛が深まるかもしれない。 有沙 カップルで『ゾンビアス』を観て、一緒にゲラゲラ笑え合えるのって素敵ですよね。でも、食事のすぐ後はやめたほうがいいかも(笑)。 井口 そうだね、ポップコーンならギリギリOKかな。 有沙 パスタやカレーライスも、避けてくださいね~! (取材・文=長野辰次/撮影=オカザキタカオ/hair&make=久保田延彦[alter ego])
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久々に井口作品のヒロインとなった中村有沙。「井口監督、しばらくお会いしない間に、ますます癒し系オーラが出るようになりましたね!」
●『ゾンビアス』 監督/井口昇 脚本/村田青、継田淳、井口昇 特殊造型/西村喜廣 撮影/長野泰隆 出演/中村有沙、菅野麻由、護あさな、優希、ダニー(ザ50回転ズ)、岸健太朗、亜紗美、デモ田中、島津健太郎 配給/日活 R15 2011年2月25日( 土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー http://zombieass.jp ●なかむら・ありさ 1993年東京都生まれ。NHK教育テレビ『天才てれびくんワイド』『天才てれびくんMAX』に出演し、人気子役として活躍。井口昇監督のジュブナイル系名作ホラー『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(05)で成海璃子とダブル主演。その他の出演作に『下弦の月 ラスト・クォーター』(04)、テレビドラマ『傍聴マニア09 裁判長! ここは懲役4年でどうすか』など。2011年に大学に進学し、芸能活動を再開した。出演作『The ABCs of Death』2012年公開予定。 ●いぐち・のぼる 1969年東京都生まれ。ガールズアクションムービー『片腕マシンガール』(07)は世界的大ヒットを記録し、数多くの亜流作品を生み出した。『ロボゲイシャ』(09)、『富江アンリミテッド』(11)など監督作多数。テキサスのファンタスティック映画祭で監督賞を受賞した『電人ザボーガー』(11)は日本でロングランヒット中。自伝的著書『恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ!』(太田出版)を上梓するなど、排泄物には並みならぬこだわりを持つ。3月には『劇場版 はらぺこヤマガミくん』の公開も控えている。
『電人ザボーガー』スタンダードエディション [DVD] こちらは3月28日発売。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・特撮ヒーロー=童貞の概念を破る! 井口監督の集大成『電人ザボーガー』「複雑な感情を、複雑な感情で演じた」『電人ザボーガー』と俳優・板尾創路の複雑な関係妄想超大作『ロボゲイシャ』、堂々完成! 井口昇監督、主演女優と念願のPR活動

注目の若手俳優・染谷将太が語る「19才の映画論」

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IMG_1205.jpg  『ヒミズ』(園子温監督)での名演が絶賛され、第68回ベネチア国際映画祭で、二階堂ふみと共に日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞した染谷将太。日本でも公開と同時に大ヒットで迎えられ、一躍時の人となった。そして、2月18日に公開を迎えるのが、『生きてるものはいないのか』。演劇界の若きホープ前田司郎と、『狂い咲きサンダーロード』『逆噴射家族』などの名作で知られる石井岳龍(聰亙から改名)監督が手を組んだ話題作で主演を務めた彼に、日刊サイゾーが突撃取材! そこで見えてきたのは19歳とは思えないクールな佇まいと、純真な映画青年の横顔だった。 ――新人賞の受賞おめでとうございます! 賞を獲ったことによって生活は変わりましたか? 染谷将太(以下、染谷) いや、なんにも変わっていないですよ(笑)。考え方も振る舞いも全然変わっていません。 IMG_1223.jpg ――染谷さんは7歳から子役として活躍されていますが、デビューのきっかけはなんだったんでしょうか? 染谷 友達が子役をやっていたので、それで僕も興味を持つようになりました。ただ、僕自身はあまり出演する側として考えていたわけではなく、映像作り全般に興味があったんです。けれども、出演してみたら演じることの面白さに目覚めてしまった。映画作りの中にもいろいろな役割がありますが、僕には役者が一番合うのかなと思うようになっていきました。 ――ブログを拝見すると流行の映画だけでなく、名画座に足しげく通いマニアックな監督の作品までチェックするほどの映画好きな側面がうかがえます。小さいころから映画は好きだったんですか? 染谷 もともとはわかりやすい映画が好きで、ジャッキー・チェンから入りました。映画に入門するには一番健全な道ですよね(笑)。幅広いジャンルの映画を見るようになったのは中学生のころ。そのころから映画を作る、ということに対する姿勢が変化してきましたね。子どものころは『映画製作の現場ってゴミもいっぱい出すし、電気もガソリンもたくさん使うので、資源の無駄遣いなんじゃないか』と思っていたんです。でも、意識的に映画を見ていくにつれて、映画が100年にわたって必要とされていることはすごいことなんだと思うようになってきましたね。だから、今では映画は「世の中にとって必要なもの」だと自信を持っています。 ――中学生のころの転機を経て、『ヒミズ』の園子温監督をはじめ、冨永昌敬監督や、青山真治監督、瀬田なつき監督など、日本映画に欠かすことのできない監督陣からのラブコールを受けていますが、これまででいちばんやりやすかったのはどの監督の現場ですか? 染谷 それぞれの監督が本当に個性的で、まったく違うやり方なので、やりやすい、やりづらいといった感じはないです。僕自身も、自分のやりやすさを優先するというよりも、監督のやり方に合わせていくタイプですね。 ――今回公開される『生きてるものはいないのか』での石井監督の演出はいかがでしたか? IMG_1255.jpg 染谷 石井監督も、これまで一緒にやらせてもらっていた監督たちとは全然やり方が違いました。演技は自由にやらせてもらえるんですが、監督から「そこはそうやって演技をするの?」と問いかけられるんです。演技の細部まで問いかけられるので、自分自身が役者として試されているような感じがしましたね。どうしようかとかなり悩みました。 ――劇作家の前田司郎さんが書かれたセリフも、独特の味を持っていますね。 染谷 言葉自体は日常的な言葉なのですが、その切り込み方が面白いんです。「なんで?」「なんで?」「なんでそれをするの?」みたいに、疑問形で迫いつめていく。やりにくさはなかったんですが、妙な感覚でしたね。 ■「監督が作りたい世界を実現することが僕の仕事」 ――染谷さんはどういったスタンスで「役者」という仕事と向き合っているのでしょうか? 染谷 うーん......僕自身は自覚的ではないですね。アーティストみたいな存在だとも思っていなくて、単純に「役者」だと思っています。役者として何かを表現するというよりも、監督が作りたい世界を実現することが仕事です。 ――では、役者をやっていて面白いと感じるのはどのようなときでしょう? 染谷 映画の撮影をしているときって、変なことをしているわけじゃないですか? わかりやすく例えるならば、キスシーンであったり、濡れ場であったり、映画の撮影じゃないとできないことですよね。それは本当に恥ずかしいことだけれど、だからこそ役者は面白いと思うんです。 ――『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(2010年、瀬田なつき監督)のDVDでは、スピンオフ作品の監督も務められていますね。今後は監督業も積極的に行っていくのでしょうか? 染谷 いえ、あくまでも自分の本業は役者だと思っています。『嘘つきみーくん〜』のスピンオフ作品は、僕が自主映画を創作した経験があって、それを知ったプロデューサーに「撮ってみる?」と声をかけてもらったんです。まさか実現するとは思わなかったんですが......。監督をやってみると、その大変さが身に染みてわかりましたね。 ――具体的にはどのようなことですか? IMG_1291.jpg 染谷 とにかく時間に追われる、ということですかね。役者とは大変さの質がぜんぜん違います。以前だと現場でスタッフの人がガムを噛んでいる気持ちがわからなかったんですが、監督をやるとよくわかります。限られた撮影時間に焦らされて、僕もずっとガムを噛んでいましたね(笑)。 ――幅広い映画をご覧になっている"映画マニア"の染谷さんから見て、現在の日本の映画界はどのように見えますか? 染谷 僕はまだ10年くらいしか日本の映画界を知らないんですが、この10年間だけでも、とても大きく変わっていると感じます。僕自身にかかわってくる問題でもありますが、やっぱり景気は悪くなっている。予算がつかず、いい企画なのにポシャってしまうのをたくさん目撃してきました。「出たい」というより先に、映画ファンとして「見たい」っていうものばかりなんです。それはとても残念ですね。 ――一方、日本映画界のいいところはどこだと思いますか? 染谷 以前、『パンドラの匣』(2009年、冨永昌敬監督)という映画に出演させてもらったんですが、それは冨永監督が僕の出演した自主映画を見に来てくれたことがきっかけです。いくらでも有名な人をキャスティングできるはずなのに、窪塚洋介さんや仲里依紗さんなど名のある人を脇に固めて、僕を主役に抜擢していただいたんです。主演のキャスティングという、映画の中でもかなり大きな部分を占める要素でも、まだチャレンジする余地は残されているんです。 ――染谷さんは今年20歳を迎えますが、10年後、自分はどうなっていると思いますか? 染谷 30歳か......、まったく想像つかないですね。ただ、海外の作品を一度くらいは経験してみたいと思います。ぜんぜん勝手が違うので大変でしょうけど。 ――どんな監督の作品に出演したいですか? 染谷 そうだな......、ガス・ヴァン・サントか、ジム・ジャームッシュの現場が理想です。共演はニコラス・ケイジで(笑)。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]/撮影=オカザキタカオ) ●そめたに・しょうた 1992年9月3日生まれ、東京都出身。2001年に大槻ケンヂ原作の映画化『STACY』でデビュー。09年に『パンドラの匣』で長編映画初主演を果たし、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(10)『アントキノイノチ』『東京公園』(ともに11)などの映画や、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」などに出演。『ヒミズ』での演技が高く評価され、第68回ベネチア国際映画祭で二階堂ふみとともに日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)、第66回毎日映画コンクールでスポニチグランプリ新人賞を受賞した。 ikiteru_main.jpg ●『生きてるものはいないのか』 監督:石井岳龍/原作・脚本:前田司郎/出演:染谷将太、高梨臨、白石廿日、飯田あさと、村上淳ほか/製作:ドラゴンマウンテン/配給:ファントム・フィルム/宣伝協力:ミラクルヴォイス 2012年2月18日 ユーロスペース他でロードショー <http://ikiteru.jp

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ラーメン女子大生が激白!「ラーメンの話しかできなくて友達に気持ち悪がられてた」

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「トッピングの多さと、毎日食べても
飽きのこないさっぱり感がいいですね!」
(撮影協力:俺流塩らーめん 渋谷本店)
 人気番組『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)で、キュートな見た目とはウラハラに、湯気の立ち上るラーメンをうれしそうにズルズルと食べまくる"ラーメン女子大生"こと本谷亜紀ちゃん。  2年前、同番組の「ラーメン隊オーディション」で600人の中から選ばれ、"ラーメン官僚"こと田中一明氏の一番弟子としておなじみの顔に。人懐っこいキャラと、ほとばしるラーメン愛でみるみるファンを増やしているが、そんな好調な矢先、2月で『お願い!ランキング』を卒業するという。  もうあのかわい過ぎるラーメンレポは見れないのか!? いてもたってもいられず、早速、学校帰りの彼女を直撃した。 ――2月で『お願い!ランキング』を卒業されるそうですね。 本谷亜紀ちゃん(以下、本谷) はい。出演させていただいてから丸2年経つのと、私がもうすぐ大学を卒業するのでいい機会かなと思って。ほかにもいろいろなオファーをいただいているので、今後もテレビや雑誌などラーメンにかかわるお仕事はやらせていただきます。
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実は双子なんだそう!
――ってことは、これからも亜紀ちゃんがラーメンをほお張っている姿が見られるわけですね♪ そもそもラーメン愛に目覚めたのはいつ頃なんですか? 本谷 物心ついたときからですね。私、白いご飯が食べられないので、家ではみんながご飯でも、私だけ麺を食べるっていう生活が普通だったんです。それに父がかなりのラーメン好きで、土曜のお昼はいつも父がラーメンをスープから作ってくれたんです。母はチャーシュー担当で。 ――テレビに出る仕事には、もともと興味があったんですか? 本谷 まったく。テレビに出たかったんじゃなくて、ラーメンが食べられればなんでもよかったんです(笑)。でも、番組のオーディションに受かったことで人生変わりましたね。私、昔からバカみたいにラーメン食べてたんですけど、こんなのなんにもならないだろうと思ってたのに、急に世に発信する立場になりましたから。それに番組に出たことで社交的になりました。 ――それまでは社交的じゃなかった? 本谷 高校の頃も、1人でラーメンを食べに行ってばっかりだったんです。友達と遊んでても、ラーメンの話しかできなくて気持ち悪がられてました。女の子ってみんなでカフェとかに行くじゃないですか。私は群れるのが好きじゃないし、コーヒーに800円使うんだったらラーメンに800円使いたかったので、「みんながカフェ終わったら合流して話そう」みたいなことを同級生に平気で言うような子で(笑)。今はテレビに出たことで周りの目が優しくなりましたし、ラーメンの話ができる友達が増えてホントによかったです。 ――青春をラーメンに捧げたんですね......。現在、年間350杯のペースで食べていらっしゃるそうですが、記録されてるんですか? 本谷 食べたラーメンや値段はすべてデジカメに撮りためてます。あとは家に帰ってからラーメンノートなるものに味の感想などをメモしてます。そうしないと、超おいしかったお店以外はどんどん忘れちゃうので。
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「ラーメンが食べられれば幸せなんです」
――亜紀ちゃんが考える"いいラーメン"とは? 本谷 まずは香りですね。化学調味料を使ってたり、ダシをしっかり取っていないと変な臭みが残るんです。いいラーメンだとどんぶりが置かれた瞬間、フワッと引き込まれるような香りがします。あとは食欲をそそるような美しい見た目も大切で、できれば自家製麺がいいですね。スープを頑張って作ってるならそこまでやってほしいっていう思いがあるので。それで最終的には、トータルでバランスがいいと直感的に思えるラーメンが、"いいラーメン"だと思います。 ――さすが、ラーメンの話をするときは顔つきが変わりますね! 本谷 どうかしてますよね(笑)。 ――数いるラーメン評論家の中で、亜紀ちゃんのラーメン評の特徴はなんですか? 本谷 今、私の次に若いといわれているラーメン評論家の方が33歳なんです。その方との間にも10歳の差があるので、"若い目線"を大切にしています。例えば、評論家の皆さんは稼いでらっしゃるので、料金のことはほとんど言わないんです。でも私は、「これでこの値段は高いと思う」ってズバズバ書くので、学生の方なんかも喜んでくれますね。女性目線としては、毎日食べてもクドくないような味を追ったり、おいしかったラーメン屋のデザートを紹介してみたりしてます。 ――ご自身でもラーメンを作ることはありますか? 本谷 自作ラーメンはたまにしますね。しょう油ラーメンだったら、一番いいしょう油をお取り寄せして、家で8時間くらい煮込んでダシを取って、チャーシューやメンマも煮付けて......。原価はめっちゃかかりますけど、そこら辺のラーメン屋さんよりおいしい自信はあります! ――ちなみに、亜紀ちゃんが東京で一番好きなラーメン屋はどこですか?
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「ラーメン屋が入ったらまず、
券売機を見ます。左上に一番おす
すめのラーメンがあることが多い
ので、売れ筋を調べます。また、
店内ではずん胴があるか、自家製麺
かを見ます」
本谷 池尻大橋にある「八雲」のワンタン麺がすっごい好きです。スープも麺もワンタンも超~おいしいですよ! 今日も行こうと思ってたんですけど、定休日だったんです......。 ――あらら(笑)。本谷さんの今後の展望を教えてください。 本谷 すごい調子に乗ってるかもしれないんですけど、"ラーメン女子"といえば、私の名前がパッと思い浮かんでいただけるようになっていきたいですね。先輩方と比べると知識もまだまだなので、これから成長して先輩方をアッと言わせるような情報を持った評論家として頑張っていきたいです。私、今、エネルギーがあり余っちゃってて、夜眠れないくらいなんです(笑)! エネルギーのあるうちにいろんなことをやって、早めに結婚して、40代でセミリタイアして海外に住みたいです! ――しっかり先を見据えてますね(笑)。やっぱり結婚相手は、ラーメン屋に付き合ってくれる男性が理想ですか? 本谷 そうですね。今まで、「クリスマスにもラーメン食べに行きたい」って言ってゆくゆくフラれたこともありますし、2杯、3杯の連食に誘って引かれたことも多々あるので、私のラーメンへの愛に共感してくれるおおらかな人が理想です。でもなかなかいませんね(笑)。 (取材・文=林タモツ/取材=オカザキタカオ) ●ほんや・あき 1989年、埼玉県生まれ。2010年より、『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)で"ラーメン女子大生"として活動を開始。「FRIDAY」(講談社)や「ぐるなびラーメン」などでも連載中。年間350杯程度を食べる。「ラーメンはおいしく楽しく」がモットー。 <http://ameblo.jp/akichi0518ra-men/
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