世界最速!? マイケル・ジャクソン新作『XSCAPE』レビュー

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マイケル・ジャクソン『エクスケイプ』(ソニーミュージックエンタテインメント)

【リアルサウンドより】  「マイケル・ジャクソンのニューアルバムが5月にリリースされる!」。3月31日、全世界を駆け巡った驚きのニュース。『XSCAPE』というタイトルと宇宙の向こう側からマイケルがこっちの世界を覗いているような印象的なアートワーク以外は、すべてがベールに包まれていたその作品を、いち早く聴くことができた。全8曲すべてが完全な「新曲」となるその音源は、ソニーミュージック本国のエグゼクティブが日本まで手荷物として持ってきたもので、視聴会はそのエグゼクティブ立ち会いのもと1回のみ、曲目リストやクレジットも一切非公開と、厳重な情報管理が敷かれていた。  マイケル・ジャクソンのニューアルバムというと、思い出すのはマイケルが亡くなった翌年、2010年12月にリリースされた『MICHAEL』のことだ。その前年、亡くなる直前のマイケルのリハーサル風景を収めたドキュメンタリー映画『THIS IS IT』の大ヒットをピークとする世界的なマイケル再評価のムーブメントを一段落させてしまったのは、結果的にはその『MICHAEL』という作品だった。ニューアルバムと呼ぶにはサウンドの統一感を欠いていた『MICHAEL』は、今思えば「マイケルの新作」としてファンが素直に受け止めるには時期尚早だったし、収録されていたAKONや50 Centといった同時代のヒップホップ系人気アクトとの共演もあまり的を射たものではなかった。  おそらくは、それを踏まえてのことだろう。あれから約3年半という年月を経てリリースされる今作『XSCAPE』を聴いた印象は、未発表曲集的な作品だった『MICHAEL』とはまったく異なるものだった。コンセプトに「コンテンポライズ」(=現代化)という言葉が用いられている今作は、確かにサウンドの処理やリズムのヘヴィさに今っぽい部分はあるものの、現在の音楽シーンの誰かに似ているようなサウンドではまったくない。マイケルの作品、特に全盛期の『THRILLER』『BAD』『DANGEROUS』の3作品の特徴は、それぞれの作品がその同時代のどこにもなかったサウンドを鳴らしているところにあった。その意味において、今作『XSCAPE』は極めて「マイケルの新作」的なキャラクターを持った作品と言える(曲によってはオーバープロデュースと感じさせるものもあるが)。  また、楽曲そのもののクオリティも『MICHAEL』とは比較にならない。自分が聴きながら走り書きした手元のメモには、「『Rock With You』っぽい!」「『They Don’t Care About Us』に近いノリ」「『The Way You Make Me Feel』の続編?」「『Wanna Be Startin' Somethin'』的雄叫び!」といった言葉が踊っている。8曲中、少なくとも3曲ほどは全盛期の楽曲と遜色がないと断言してしまおう。バラード的なスローな曲が1曲もないのも個人的には好印象。膨大な未発表曲があると言われているマイケルだが、正直、これだけのレベルの楽曲がお蔵入りになっていたなんて、まるで狐につままれたような気分だった。  今作『XSCAPE』のエグゼクティブ・プロデューサーは現エピック・レコードCEOのL.A.リード。アルバムのリーディング・プロデューサーはティンバランド。さらにマイケルとも親交の深かったロジャー・ジャーキンス、Ne-Yoなどのマイケル・フォロワー的な楽曲で名を上げたスターゲイトなどが各曲のプロデュースを手がけている。ちなみに、生前のマイケルとスタジオで楽曲を制作していて、前作『MICHAEL』のリリースを強く批判していたウィル・アイ・アムとの楽曲は、今作にも未収録。全体的にプロデューサーの個性を前面に出すのではなく、マイケルの全盛期を思わせるような楽曲を「コンテンポライズ」させることに専念した今作『XSCAPE』。正解か不正解かと訊かれれば、大きな声で「正解!」と言いたくなる、そんな作品に仕上がっていた。 ■宇野維正 音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

25歳のダメ男が美少女と怠惰な日々を過ごす…俊英・森田季節が「完全に趣味で書いた小説」

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

【“ラノベ嫌い”のためのライトノベル入門 第1回】 ――年間600作を超えるシリーズものが刊行されるといわれるライトノベル業界(宝島社刊「このライトノベルがすごい!2014」より)。そこは多種多様なジャンルに分かれ、数多くの作品が切磋琢磨する文芸の最前線。今、いわゆるライトノベルから逸脱した作品や、ライトノベルでしか表現できないような境地に至った作品が次々生まれているのだ。「萌え絵が苦手」「ライトノベルなんて小説じゃない」と読まず嫌いをしているアナタに贈る、「“ラノベ嫌い”のためのライトノベル入門」スタート!
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『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)』(小学館「ガガガ文庫」/著:森田季節 イラスト:にぃと)
■『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)』 著/森田季節 イラスト/にぃと 出版社/小学館「ガガガ文庫」 価格/590円+税 [ラノベ以外に、こんな作品が好きな人におススメ!] 【小説】『夜は短し歩けよ乙女』著:森見登美彦  自意識過剰で周囲にうちとけられない青年像に好感! 【アニメ】『Wake Up, Girls!』監督:山本寛  ショービジネスのせつない裏側をのぞきたいなら。 【映画】『レスラー』監督:ダーレン・アロノフスキー  夢を諦めきれない男の生き様!  いきなりで恐縮だが、ライトノベルの読者というのはなかなか厄介な存在だ。移り気で、いつも目新しい作品や、奇抜な作品を求めている。それでいて作品が、自分たちが好むジャンルの王道的展開から外れた方向に進むと“カテエラ(カテゴリーエラー)”と評して、失敗作扱いする読者も多い。だが地図に未開の地が載ってはいないように、新たな面白さを獲得するには、あえて今ある道を踏み外したり、異なる道を行く勇気も必要だろう。『不戦無敵の影殺師』は、そんな蛮勇に満ちた意欲作だ。  著者である森田季節は、数多いライトノベル作家の中で、かなり独自のポジションにいる。2008年、『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(KADOKAWA/メディアファクトリー)で第4回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞を受賞し、デビュー。それ以来、さまざまなライトノベルのレーベルからコンスタントに新作・新シリーズを刊行し続ける傍ら、一般文芸でも、奇妙なサークルに入部してしまった大学生を主人公にした『エトランゼのすべて』(星海社)などの青春小説、『ノートより安い恋』(一迅社)を筆頭とする少女同士の心の絆を描いた百合小説、掌のノードを介して人々が情報や思念を交換する近未来を舞台にした『不動カリンは一切動ぜず』(早川書房)といったSF小説など、多岐にわたるジャンルの作品を次々と発表。現時点で、アニメ化作品やベストセラーこそないが、2011年に出版された書評家・大森望選の書き下ろし短編SFアンソロジー『NOVA 4』(河出書房新社)では、京極夏彦や山田正紀といった錚々たる顔ぶれと並んで原稿を寄せるほどの、知る人ぞ知る“実力派”作家だ。  しかし、その小説技巧と全体のトレンドへの洞察力の高さゆえか、昨今の森田季節の書くライトノベルは、キャッチーなキャラクター造形、いわゆる“キャラ立て”やテンポのよい会話、心地よい読後感をことさら重視した、あまりにも“ライトノベルらしい作品”が多かったように思う。ライトノベルの読者層に向けて最適化した作品、というと言いすぎだろうか。もちろん作品として一定の水準は常に保っているし、そもそもライトノベルのレーベルから刊行されるのだから“らしいライトノベル”を書くのは当然かもしれない。 【「おたぽる」で続きを読む】

元テラスハウスちゃんももが電撃加入 バンドじゃないもん!の急速な進化とは?

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バンドじゃないもん!『雪降る夜にキスして』

【リアルサウンドより】  『テラスハウス』(フジテレビ系)の初期メンバーである竹内桃子こと「ちゃんもも◎」が、たたいて踊れるリズムアイドル「バンドじゃないもん!」に加入したことが明らかになった。  発表は、彼女たちが4月6日に行った、水玉らむねの卒業ライブ『バンドじゃないもん!水玉らむね卒業公演 ~らむね ファイナル・ステージ 0~』のアンコールで行われた。新メンバーには、オーディションに応募した200人を超える候補者の中から、甘夏ゆず、天照大桃子(竹内桃子のグループ内呼称)の2人が選ばれた。  ちゃんもも◎はこれまでも、クリエイターが集まるシェアハウス「渋家」で暮らしながら、ファッション誌での連載や、モデル、DJなどとして活躍し、Twitterのフォロワー数は11万人を超えるなど、若い女性を中心に支持を集めていたが、アイドルとしての活動は初めてとなる。  神聖かまってちゃんのみさこや、秋葉原ディアステージで活動するアイドルもメンバーとして所属し、アイドルグループとしては異彩を放っているバンドじゃないもん!。今回の新メンバー加入で、さらに独自性を増していきそうだが、そもそも同グループはどんな方向性を持っているのだろうか。  バンドじゃないもん!を最初期から見てきた音楽評論家の宗像明将氏は、同グループの特色を、次のように分析する。 「彼女たちは元々、神聖かまってちゃんのみさこが『女の子と一緒に努力と協力をして、切磋琢磨しながら「売れた」という実感をつかみたい』という目的で始めたグループです。彼女はそう思ったきっかけについて、『神聖かまってちゃんは元々良いバンドだと思っていたけど、ネットで話題になることによって、いきなりバーンと売れてしまったので、努力して売れた実感がない』と語っています。つまり、明快なコンセプトが先にあるグループではなく、みさこの個人的な思いから続いているんですね。  そのためか、最初期の頃はバンドとしての色の方が濃く、グループには男性メンバーもいました。それが、2011年5月に行われたでんぱ組.incとの2マンで、みさことかっちゃん(金子沙織)がツインドラム編成ユニットとして演奏をするようになり、2012年にCDデビューをする際には「ツインドラムあいどる」と、アイドルを名乗るようになりました。2013年の9月にかっちゃんが脱退して以降は、ベーシストとしてみゆちぃこと望月みゆが加入し、他のメンバーもカスタネット、タンバリン、シェイカーを扱うなどして『たたいて踊れるリズムアイドル』というコンセプトを掲げています。グループとして活動を続けるうちに、方向性が定まっていった印象ですね」(参考:みさこロングインタビュー)

バンドじゃないもん! - 雪降る夜にキスして

 また、一見すると話題性が先行しがちに見える今回の加入劇だが、実は音楽的な面でプラスの要素が大きいと、宗像氏は続ける。 「今回リーダーに就任したみさこは、二人をメンバーに採用した理由について、『話題性ではない』と語っています。ちゃんもも◎は、歌が上手いうえに女性からの支持が厚いことが、採用の決め手になったようです。同グループが弱いと考えていたというボーカル面を補完する存在になるのではないでしょうか」  さらに、今回の加入と同時に、みさこ自身のグループへの向き合い方も変わったという。 「みさこはこれまでリーダーになることからずっと逃げていたんですが、今後はプロデュースまで含めて、積極的にグループを引っ張っていくそうです。バンドじゃないもん!は現在、アイドルとして活動を続けていますが、メンバーの脱退についても、まずメンバー同士で話し合い、その後事務所に承諾してもらうというやり方をしていて、バンドのような姿勢があります。彼女自身は、自分で曲も作り、メタアイドル的な要素も持った森高千里のようなアイドルに憧れているといいますが、その独自のスタンスは、これまでのアイドルの枠を超える可能性もあると思います。今後、グループがどんな風に変わっていくのか想像もつきませんが、新体制になってより幅広い活躍をすることを期待したいです」  新メンバーの加入とみさこのリーダー就任によって、新たな道を歩み始めたバンドじゃないもん!。5月16日に行われる新体制初のライブでは、どんなパフォーマンスが繰り広げられるのか、楽しみに待ちたい。 (文=中村拓海)

14年春の新作深夜アニメ・怒涛の第1話全レビュー!!【3日木曜編】

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

■14年春の新作深夜アニメ怒涛の第1話全レビュー!!【3日木曜編】  本年最初の大型企画として「おたぽる」が放った「新作深夜アニメ怒涛の第1話全レビュー!!」がパワーアップして帰ってきました! 4月スタート、30作を越える新作アニメを片っ端から総レビューしてオススメ作品をコンセルジュする「深夜アニメ 闇夜の千本ノック」の復活です!! スタートダッシュの今回は3日(木)編をお送りします! ※放送日などは全国ネット及びTOKYO MXに準拠します。 ■『ブレイドアンドソウル 』 第1話「道」
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『ブレイドアンドソウル』公式HPより。
 原作:NCSOFT、原案:エヌシージャパンによるMMORPG(オンラインRPG)を元に、竹内浩志監督とコンセプト設計・浜崎博嗣、アニメーション制作・GONZOでアニメ化。  師匠ホンを殺した「濁気」の使い手ジン・ヴァレルに復讐すべく漂泊の旅をする女剣士アルカ。彼女もまた一撃必殺の技を持つ暗殺集団「剱一族」出身であった。旅を続ける中、さまざまな人々との出会いを重ねるアルカは、やがて自らの中に人間らしい感情を取り戻しつつあるのを感じてゆく。  韓国やアジア各国でヒットし、他に類を見ないアクション性の高さが売りのMMORPG『ブレイドアンドソウル』。日本での正式運営はもう少し先になるらしく(現在はベータ版として稼働)、今回のアニメ化は宣伝活動の一環ということのようで、ゲームに負けずにバトル中心の構成となっています。  とは言うものの第1話にしては作画クオリティも平均レベルで、またゲーム版キャラ原案であるキムヒョンテ氏のデザインとアニメ版キャラデザの印象もやや異なる印象。ストーリーの進行に従い女性キャラが多数登場するのも注目ポイントですが、『クイーンズブレイド』のような肌色多めキャラによるセクシーアクションに期待するとやや肩透かしになりそう。 【「おたぽる」で続きを読む】

スピッツ田村、WRENCH松田、NoGoD華凛……実は凄腕なJ-ROCKベーシスト6選

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スピッツ『スピッツ』(ユニバーサルJ)

【リアルサウンド】より  リズム隊とも呼ばれるようにドラムとともにバンドを支える役割であると同時に、旋律楽器という面も持つベース。かつて、BOØWYの松井常松が直立不動のダウンピッキングでベーシストの渋さを確立した一方で、爆風スランプの江川ほーじんはファンクやフュージョンでの奏法であったスラップ(当時はチョッパー)をロックに持ち込み、派手なプレイを幅広く浸透させた。近年ではヴィジュアル系を土台としながらも卓越したテクニックでフュージョン界にもその名を轟かせるIKUOや、ロックバンドにおける若手実力派ベーシストとして注目を集めるOKAMOTO'Sのハマ・オカモトなど、そのプレイスタイルは様々である。  ファンにとっては凄腕として認知されているものの、ボーカリストの存在やギターヒーローがバンド内に居るために、外にはなかなか、それが伝わらないベーシストがいるのも現実である。そんなJロック界における隠れざるベーシストの名手を紹介していきたい。

実は一番目立ちたがり屋? 田村明浩(スピッツ)

スピッツ / 群青

 シンプルな歌メロと、アルペジオなどの雰囲気のあるギターが多い楽曲の中で、その合間を縫うようにうねるベース。歌モノバンドとしてのベースの役割を務めつつ、しっかりと自己主張を入れる。歌との絡み、ギターとの絡み、その聴けば聴くほど印象的なベースラインは、楽曲と同様に「田村のベースラインが好き」という楽器をやらないファンからも愛されており、スピッツの大きな魅力の一つになっている。  幅広い世代に愛されるバンド。そんな穏やかな印象とは裏腹に、彼らは実は元々パンクバンドだった。その名残(?)は一人だけ目立つルックスのギターの三輪テツヤ、ではなく、ベースの田村であることはファン以外にはあまり知られていないのかもしれない。  縦横無尽にステージを駆け巡り、シールドが抜けようが、ストラップが外れようがお構いなく飛び跳ねる。その姿は“田村ダンス”としてファンの間でも親しまれ、ライブの大きな見どころにもなっている。それはベーシスト仲間から「スピッツのライブにそこまで激しい動きは要らない」と笑いのネタにされたりするほどである。

“淫靡な誘惑”のピック弾き SEELA(D'ERLAGER)

D'ERLANGER - Beast in Me

 シンセベースを思わせる無機質なプレイからウッドベースかと耳を疑う柔らかな音、その全てを変幻自在のピック弾きで表現する。エフェクターは使用しない。胸をえぐられるような重低音を武器に、地を這うようなローポジションからしなやかに突き抜けていくハイポジションを何度も何度も行き来する。その指板上を踊るかのような左手のフィンガリングと超高速ダウンピッキングの右手とのコンビネーションは見ているだけでも美しい。  ステージ上での寡黙な佇まいと、CIPHER(Gt.)、TETSU(Dr.)という派手なカリスマプレイヤーに挟まれ、どうしても影になりがちである。だが、このバンドの耽美でデカダンスな世界観を大きく担っているのは、紛れもなくこの破壊力と美しさを兼ね備えた凄腕ベーシストである。

色気と狂気のベーシスト 松田知大(WRENCH)

WRENCH "kita" (Official Music Video)

 そのクールな風貌とは裏腹に、痙攣したような動きと地団駄を踏むようなステップから生み出されるグルーヴは唯一無二。それは押し寄せる音の洪水を引っかき回しているかのようである。WRENCHと並行してトランスバンド、strobo、2011年からはポストロックバンド、te'でも活動している。ラウドロックシーンから、レイブパーティーまで、ジャンルを飲み込む男前なベーシスト。そして、BUCK-TICKの櫻井敦司、ENDSの遠藤遼一(ex.SOFT BALLET)、キリト(ex.PIERROT)などの孤高のヴォーカリストたちの歌をも支える側面を持つ。

te' - 音の中の『痙攣的』な美は、観念を超え肉体に訪れる野生の戦慄。

 またグラフィックデザイナーとしても活躍中で、自身のバンドの他、BUCK-TICKやTHE BACK HORNなど数多くのアートワークも手掛け、自身のブランド「DRONE」を展開している。  さて、後半は視点を変え、見た目もスタイルも個性的なベーシストに注目してみたい。

テクニカルな女形 華凛(NoGoD)

FRONTIER (Short version)/NoGoD

 奇抜すぎるヴィジュアルからイロモノと見られがちであるが、ハードロック、メタルをベースとした音楽性、各々の演奏技術もハイレベル。まさに「もっと評価されるべき」という言葉が似合うバンドだろう。そんな強者どものメンバーの中で、笑顔で悠々と5弦ベースを弾く女形ベーシストである。人差指・中指・薬指を使った高速3フィンガーの指弾きを得意とし、随所に親指を加えた4フィンガーをも巧みに操るテクニカルプレイヤーだ。スラップは勿論、ギターのKyrie(キリエ)との“ピロピロ”(タッピング)対決もライブにおけるハイライトである。

karin(NoGoD)

 そんな長年親しまれた“女形”を先日卒業した。これからはイケメンベーシストとしての新境地開拓に期待したい。

異様なほどの中毒性 マーガレット廣井(八十八ヶ所巡礼)

八十八ヶ所巡礼「仏滅トリシュナー」

 サイケデリックでプログレッシブ? そんなジャンルなんてどうでもよくなる無稽ながらも中毒性の高い世界観。メディア露出もなければ宣伝もしない、ライブ活動とそのクチコミだけでカルト的な人気を誇る。表現のしがたいつかみどころのないプレイ。そのボーカルスタイルと共に、独創的なデザインで有名なハイエンドベース・アトランシアのオリジナルモデルも相俟って、ビジュアル面でも怪しさを醸し出している。

カオスティックなツインベース 猫田ヒデヲ・宇野剛史(GOLIATH)

GOLIATH - blackout - Official

 最後に紹介するのは、従来のバンド編成とは一味違うツインベースバンド、ART-SCHOOLとFOX LOCO PHANTOMのメンバーを中心に結成されたGOLIATH(ゴライアス)。ボトムを支えるという従来のベースの役割に加え、リードを弾くというギターの領域までを行き来する二本のベース。その複雑に音が絡み合う様はオリエンタルでジャンルが入り乱れた楽曲とサウンドのカオスティックさを演出している。  「縁の下の力持ち」などとも言われるベーシストであるが、土台を支えながらもそこに自分らしさを投じる。バンドのリズムとグルーヴを司り、場合によってはギタリスト以上に前へ出ることだって可能である。  歌はベースの音、フレーズが肝になる場合が多く、ライブではベース音の聞き取りやすさを重視するボーカリストも多い。新人ボーカリストの成長過程において腕の良いベーシストに巡り合うことが重要視されることもある。名作映画に主演を支える名脇役が居るように、良いバンドには良いベーシストがいるものだ。 ■冬将軍 音楽専門学校での新人開発、音楽事務所で制作ディレクター、A&R、マネジメント、レーベル運営などを経る。ブログ/twitter

キャラ立ちが迫られるアイドル界で、スマイレージ・和田彩花の「絵画愛」は通用するか?

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『乙女の絵画案内 「かわいい」を見つけると名画がもっとわかる』(PHP新書/和田彩花)
 アイドルグループが続々と登場し、音楽シーンを席巻する現在。グループ同士の熾烈な争いだけではなく、メンバーにとっては“グループ内で埋もれないようにキャラ立ちする術”が必要とされている。とはいえ、ぶりっこキャラやおバカキャラはもう通用しない。「フレッシュレモンになりたい」という謎の夢をもつアイドルとしてお茶の間認知度が急激にアップしたAKB/NMB48の市川美織のように、「人とは違う個性」でアピールするアイドルが急増しているのだ。  そんな中で今、注目されているのが、スマイレージのリーダーである“あやちょ”こと和田彩花。和田の個性は、“アートを語るアイドル”というもの。地味なキャラかもしれないが、先日発売した『乙女の絵画案内 「かわいい」を見つけると名画がもっとわかる』(PHP新書)はネット上でも話題となり、作家の村上龍も帯に「女性アイドルによる、女性アイコンを巡る、魅惑的な旅の書」と推薦文を寄せているほど。  和田は在学中の大学でも美術史を専攻しているそうで、たとえば「私が絵画に興味をもつきっかけになった人」だという印象派の画家・マネも、彼女が魅了されたというのは“黒”の描き方。「もし自分で絵を描くとしたら……きっと黒は、たんなる塗りつぶしになってしまうと思います。でもマネの黒は、観ている人にはっきり見えてくる。真っ黒なのにそこに絵が表現されていて、いろいろなものが見えてくるんです」と解説している。よほどマネが好きなのか、ベラスケスの絵を紹介した際には「マネが敬意を払ったというだけでもドキドキする存在です」といい、妙なオタクぶりが露わになっている。 【「おたぽる」で続きを読む】

希美まゆ、早乙女らぶ、大塚れん……増加する音楽好きのセクシー女優たち

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RIO『アイム・セクシー~Da Ya Think I'm Sexy?~【初回限定盤A】』(ビクターエンタテインメント)

【リアルサウンドより】  アダルトビデオ業界は創世記の頃から、音楽業界との間に深く、そして秘めた関係性を維持しながら30年以上歩んできた。  古くは、1980年代のAV黎明期に活躍した伝説の監督・伊勢鱗太郎が、70年代後半から80年代にかけて活躍したロック・ファンクバンド「じゃがたら」の楽曲を全編に使用したAV作品『問題盗撮6』を発表している。  AV界の巨匠として名を馳せるカンパニー松尾監督も、オルタナティブな音楽作品で知られる孤高のミュージシャン、豊田道倫のドキュメンタリーを撮り続けるなど、エロと音楽をクロスオーバーするような活動を展開中だ。  近年では、人気女優のRioやつぼみなどが歌手活動を活発化させるなど、演者自身が音楽で自己表現するケースも目立つ。  そしてSNS時代ともいえる今日、Twitter等で自らの音楽的嗜好を明らかにする「音楽マニア」なセクシー女優達も増えている。  今回は「エッ!! この子こんな音楽が好きなんだ?」というサプライズを持った人気女優達の、もしかしたら彼女達が出演する作品と同じくらいおもしろいかもしれない、音楽系プロフィールをご紹介したい。

最も「エモい」セクシー女優!? 希美まゆ

 先日、ゲスの極み乙女。の公式アカウントからもフォローされ、ミュージシャンの間でもその「エモさ」がじわじわ話題となっているのが希美まゆチャン。2009年に「平成生まれのセクシー女優」としてデビューして以来、その愛くるしいルックスと物おじしない演技によって、2013年アダルトビデオ30周年記念企画AV30でもベスト女優ランキングにランクイン。人気女優としての地位を断固たるものにしている彼女。  ネット上のこころない中傷にも果敢に対応し続け、その「男気」にも多くの人々が共感を寄せているが、そんな彼女はエモコア系BANDの熱烈なファンでもある。彼女は自身のTwitterアカウントで、WHITE ASHやUNCHAIN、そしてストレイテナーの楽曲に涙をこぼす。彼女の「エモい」Tweetで溢れかえっており、その生々しい人柄に共感する音楽ファンは多いはず。  ユニットとしてアイドル的な歌手活動も行っている彼女の、ますます本格的な音楽活動が待たれるところである。 希美まゆTwitter

あまちゃん激似セクシー女優は銀杏BOYZ好き!? 湊莉久

 今年の4月1日でまだデビュー1周年にもかかわらず、昨年週刊誌等で「あまちゃん似女優」として特集グラビアが組まれたり、そのショートカットでロリ系なイメージとは裏腹な大胆すぎるシーンによって、一躍人気女優に躍り出た彼女。  インタビューで銀杏BOYZファンを公言している彼女は「洋楽ハードロックマニア」でもある。  KISSのライブに狂喜乱舞、今月行われるDEEP PURPLEの来日公演を連続Tweet。その「洋楽好きオヤジキラー」なマニアックさには驚愕の一言だ。  彼女は昨年スタートした、多数のセクシー女優が音楽系パフォーマンスを行う「ハッピーアワーシアター」にて、音楽ユニット「クレイジートマト」の一員として月一でライブも行っている。  ナマの彼女を見てみたいという方は是非一度来場して、その魅力に触れていただきたい。 有名AV女優インタビュー 湊莉久 vol.1 ハッピーアワーシアター公式サイト 湊莉久Twitter

X JAPAN、HIDEコスプレ写真集まで出してしまった"運命共同体"女優 早乙女らぶ

 その華奢な「2.5次元」系たたずまいによって、コスプレ系作品で驚異的な売り上げを誇り、さらには近年その演技力を生かしてピンク映画にも進出している早乙女らぶ。  純愛☆妹アイドル「マシュマロ3D」として掟ポルシェ氏とのイベントに出演したり、セクシー女優のみが所属する音楽レーベル「MILKY POP GENERATION」にてCDを発売したりと、音楽関連の活動も活発な彼女は有名な"運命共同体"(X JAPANファンの名称)でもある。  彼女のTwitterアカウントを是非訪れてほしい、そこには有名なイエローハートギターを抱えてHIDEに扮した彼女の雄姿が! 「ロリロリのギターでゲロゲロのリフを弾く」という、HIDEによるイエローハートのコンセプトそのままに、2次元と3次元を行き交う早乙女らぶのセクシー女優としての心情の表れが見て取れるではないか。  ますます過激にそのXXXなロリセクシーさに磨きをかける彼女に、今年も注目していただきたい。 早乙女らぶTwitter

フェス&ライブ出没情報多し! "パーフェクトボディ"女優は「泣きメロ」マニア? 大塚れん

 もしアナタが「泣きメロ」好きで、ハード&メローな最新型のギターBANDを好きで、エロもお好きなら、真っ先にフォローすべきは大塚れんのTwitterアカウントだろう。  そのパーフェクトボディと本気すぎるシーンで、すでに100作品以上をリリースする大人気女優である彼女は、Nothing's Carved In Stoneの「きらめきの花」、そして韻シスト「哀愁のチューン」をモスト フェイバリット ソングに上げる、知る人ぞ知るロックマニアでもある。  夏フェスにも多数参戦、下北のライブハウスにもよく出没しているらしい彼女の現在の激推しBANDは、the brown、彼女 in the display、打首獄門同好会。このあたりからも彼女の「選曲(BAND)眼」の素晴らしさが伝わるのではないだろうか。  セクシー女優として、もっともマニアックなロックファンの一人といえるかもしれない。 大塚れんTwitter  「エモ系セクシー女優」「泣きメロ大好きセクシー女優」といったカテゴリーがあってもいいはずなのに、セクシー女優をカテゴライズするワードは21世紀の今日に至っても「巨乳」「美少女」などなど、すこぶる昭和的で旧態然としたまま。音楽に例えれば、それはEDM、JUKE、BROKEN BEATS……と、常にアップデートされているダンスミュージックを、いまだに「ディスコ」と言うようなもの。あるいは、1990年代に起きたインディーズ革命によって、21世紀以降、より多彩で自由な形態を謳歌しているオルタナティブミュージックを、惰性で全て「ロック」と一括りにするような怠惰さがあるように思える。  SNSを使って、作品では表現されない自らのナマの姿を音楽によって表明している彼女達。「どんな音楽が好きなんだろう?」といった音楽ファン的な、より近しい目線で接することで、彼女達に対する「INTIMACY(親密さ)」が湧いてくるのではないだろうか。 ■ターボ向後 AVメーカー『性格良し子ちゃん』を率いる。PUNPEEや禁断の多数決といったミュージシャンのMVも手がけ、音楽業界からも注目を集めている。公式Twitter

「とらのあな」「まんだらけ」に対抗できるか? “オタグッズ”専門取引アプリ「A2mato」の展望を聞いた

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

 2014年1月にローンチした「A2mato(アニマート)」は、C2C【編注:消費者間の取引】向けにオタク向けのグッズが自由に売買できるサービスだ。現在、ウェブ版とiPhoneアプリ版の2種類が提供されている。一方でオタク系グッズを扱うショップには、「まんだらけ」(1980年創業)や「コミックとらのあな」(1994年創業)といった、老舗のショップが名を連ねている。拡大を続けるオタク系グッズビジネスに、新規参入を踏み切った狙いについて、同サービスを運営するセブンバイツ株式会社の代表・澤田翔太氏に話を聞いた。
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「A2mato」のトップページ。
■自分の興味があるオタグッズがどこにいても手に入る ――なぜ、オタク系のジャンルに焦点を絞ったC2Cアプリを作ったのですか? 澤田 オールジャンルで展開している「ヤフオク!」や「モバオク」、(フリマアプリの)「メルカリ」などに負けない“狭く深い”コアなサービスにする必要がありました。そこで、アニメやゲームに強い興味があったこともあり「オタク」系のジャンルに絞ったサービスを作りました。 ――ただ、まんだらけやコミックとらのあなだって、ウェブ通販でオタグッズを購入できますよね? A2matoは既存の二次流通系のショップとどこが違うのですか?  澤田 A2matoを使うと、自分の欲しいジャンルのグッズがタイムラインに流れてくる点が、既存の二次流通系には無い機能です。もちろん(ユーザーが欲しい商品を)検索することもできますが、自分の興味があるジャンルで毎日異なるグッズがタイムラインに流れてくるのは、細切れの時間に利用できるので有用です。 【「おたぽる」で続きを読む】

BABYMETAL、松井愛莉、武藤彩未…ブレイクアイドルの登竜門「さくら学院」に迫る

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数々の次世代アイドルを輩出する登竜門、さくら学院。

【リアルサウンドより】  サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティらを擁する大手芸能プロ・アミューズ所属のアイドルグループ・さくら学院が、人気タレントを輩出する育成機関として注目を集めている。

アイドル市場を突き抜けたBABYMETAL

 最も成果を上げているのはBABYMETALだ。メンバーはSU-METAL(中元すず香、2012年度卒業)、YUIMETAL(水野由結)、MOAMETAL(菊地最愛)の3人。2010年11月に「メタルとアイドルの融合」をコンセプトに掲げ派生ユニットとして結成されて以来、快進撃を続けている。今年2月には『ミュージックステーション』に出演。同月には女性アーティストとしては史上最年少の平均年齢14.7歳で日本武道館でのワンマン2days公演を開催し、2日間でのべ約2万人を集客、大成功を収めた。また、1stアルバム『BABYMETAL』は、オリコン週間チャートで4位、iTunes Storeでは、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、オーストラリア、カナダ、アイルランド、スウェーデンのロックチャートで1位を獲得。勢いに乗り、3月22日付けの全米ビルボードのアルバムチャートで187位に上昇。またその他のビルボードチャートでは、ハードロックアルバムカテゴリで12位、ワールドアルバムカテゴリで2位、新人(Top Heatseekers)カテゴリで4位という成績を残した。  YouTubeでの「ギミチョコ!!」のLive Music Videoは4月4日現在約480万回という驚異的な再生回数を叩き出している。コメント欄を見てもいかに海外から評価されているかが分かるだろう。  もはやPerfume、AKB48、ももいろクローバーZと同様に、狭義のアイドル市場を突き抜けた存在になったと言っていいだろう。

BABYMETAL - ギミチョコ!!- Gimme chocolate!! - Live Music Video

松井愛莉、三吉彩花、武藤彩未......活躍の幅を広げる卒業生たち

 つい先日、プロ野球「ロッテ対西武」戦の始球式に登場し話題となった、2011年度卒業生の松井愛莉も好調だ。昨年2月より、結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)のオーディションで応募者400人の中からグランプリを勝ち取り、1年間「ゼクシィ6代目CMガール」をつとめた。また同年には、過去に堀北真希、新垣結衣、北乃きい、川口春奈らがつとめた「全国高等学校サッカー選手権大会」の応援マネージャーに就任。今年に入ってからは、佐々木希やももクロZが出演していたロッテ「Fit's」のCMや、『週刊ヤングジャンプ』の表紙グラビアにも登場したりと、活躍の幅を広げている。  同じく2011年度卒業生の三吉彩花は、女優としてのキャリアを着実に積み上げている。ドラマ『高校生レストラン』(2011年5月~7月2日、日本テレビ)、『結婚しない』(2012年10月~12月、フジテレビ)、『ロストデイズ』(2014年1月~3月)などにレギュラー出演。映画『グッモーエビアン!』『旅立ちの島唄~十五の春~』などにも出演し、「第67回 毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞」や「第35回 ヨコハマ映画祭最優秀新人賞」を受賞。資生堂 「シーブリーズ」、森永製菓「ベイク」といったCM出演も増えており、メディア露出は多い。  さらに同じく2011年度卒業生にして初代生徒会長・武藤彩未も、80年代テイストなコンセプトを貫くソロ歌手として活動中だ。昨年9月にはSHIBUYA-AXや赤坂BLITZでワンマンライブを開催。今年に入ってからは伊勢丹のキャンペーン「花々祭」のビジュアルモデルに抜擢され、4月23日にはデビューアルバム『永遠と瞬間』をリリ-スするなど、精力的に活動を続けている。

"成長期限定"故の刹那的な美しさ、部活動の楽曲クオリティーの高さ

 ブレイクアイドルの登竜門的存在となったさくら学院。では、さくら学院とはどんなグループなのか。その特色は、まず「成長期限定」と謳われている通り、メンバーは中学生以下に限られ、中学卒業と同時にグループも卒業するというシステムがとられていることにある。このことにより、アイドル特有の刹那的な楽しさや美しさが強調され、ファンも期限付きで没入できる作りになっている。期限付きだからこそ、季節を感じながら、より深くファン活動を楽しむことができるのだ。  また"接触"と呼ばれる握手会などのファンとの直接交流をメンバーが行わないことも大きな特徴として挙げられる。現状のライブアイドルにとって、接触によって利益を上げ、ビジネスとして回して行くのは必須となっている。そこに頼らず、2010年から現在まで続けて来れたのは、冒頭にも書いた通り、所属事務所が大手芸能プロ・アミューズだからだろう。すぐに費用を回収できなくても、長い目で見て新人育成にたっぷりと先行投資することができるのだ。  ライブも独特だ。基本は椅子席のみで、「父兄」と呼ばれるファンたちは、そのほとんどが大人しく席について鑑賞している。サイリウムやペンライトよりも、公式グッズのフラッグを振る、という応援スタイルが定着している。接触がない分ステージ上のメンバーからのレスは貴重で、父兄に「お手振り」で返すさまは、皇室的な雰囲気すら醸し出している。学校設定のアイドルグループは少なくないが、さくら学院はその中でも特にお嬢様的で清楚な"校風"を感じさせる。

さくら学院 科学部 - サイエンスガール▽サイレンスボーイ

 楽曲もクオリティーが高い。前述のさくら学院の校風を壊さない、王道的な全体曲の他に、重音部として出発したBABYMETALなど、「部活動」と呼ばれるユニットの曲はどれもそれぞれにコンセプトが徹底していて、差別化ができている。特にテクノポップ風路線の科学部「科学究明機構ロヂカ?」や、渋谷系テイストなネオアコ感が面白い『予想以上のスマッシュ』を歌うテニス部「Pastel Wind」、沖井礼二によるバトン部「Twinklestars」は、単体でグループ活動ができるのではないかと思えるほど、よくできている。  3月30日には堀内まり菜、飯田來麗、杉﨑寧々、佐藤日向の最後の初期メンバー4人が卒業を迎えたさくら学院。そして、5月5日には生徒会長が発表され、転入生が迎え入れられる「転入式」が開催される。未来の人気タレント、アーティストを生み続けるさくら学院の動向に、是非注目して欲しい。 ■さくら学院 2010年4月に"開校"。成長期限定がコンセプトで、「アイドルを超えた、スーパーレディーになる」ことが目標。4月4日現在、メンバーは水野由結、菊地最愛、田口華、野津友那乃、磯野莉音、大賀咲希、白井沙樹、山出愛子の8人。最新アルバム『さくら学院 2013年度 ~絆~』が発売中。アミューズ所属。 オフィシャルサイト http://www.sakuragakuin.jp/ オフィシャルTwitter https://twitter.com/sakura_shokuin ■岡島紳士(おかじま・しんし)Twitter 1980年生まれ。アイドル専門ライター。著書、共著に『グループアイドル進化論』、『AKB48最強考察』、『アイドル10年史』『アイドル楽曲ディスクガイド』など。埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」のアドバイザーと、会期中に行われた全9回の番組&イベントMCを担当。DVDマガジン『NICE IDOL (FAN) MUST PURE!!!』制作。現在は新シリーズ『IDOL NEWSING』を制作中。 http://idolnewsing.com/

STAP細胞やゴーストライター問題をいじり倒す…“不謹慎ゲーム”はどこまで許容されるのか?

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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「Google play」ストア内ゲームアプリ『コピペ研究所』のページより。
 4月1日、STAP細胞の論文をめぐる問題で理研の調査委員会が会見を開き、不正行為が小保方晴子さん単独で行われたと発表した。まだ最終的な結論が出ていない段階とはいえ、嘘が許されるエイプリルフールに“捏造”の認定がされるとは皮肉な話だ。 ――そのわずか数日前、ネットではSTAP細胞ネタで別の盛り上がりがあった。個人が配信をしているAndroid専用のゲームアプリ『コピペ研究所』が、どう見ても小保方さんを主人公にしていたからだ。このゲームは、どこかで散々見たような白衣の若い(?)女性を操作し、上から落ちてくる細胞をキャッチして高得点を狙う内容。間違ってコピー機を拾ってしまうと、捏造がバレてゲームオーバー画面になる。  さらに少し時間をさかのぼれば、楽曲のゴーストライター問題で非難を浴びた佐村河内守さんの“本当は耳が聞こえているんじゃないの?”疑惑をネタにしたゲームアプリが出回って話題となったばかり。ネット媒体におもしろおかしく取り上げられる一方、「悪ふざけがすぎる」「相手が悪ければ何をやってもいいのか」など、辛辣なコメントも寄せられている。  こうした“不謹慎ゲーム”は今に始まったことではない。過去には、オウム真理教、和歌山ヒ素カレー事件、アメリカ同時多発テロ事件など、注目度の高い事件が発生した後には驚くべきスピードでそれをネタにしたゲームが作られてきた。オウム絡みでは地下鉄でサリンをばらまくゲーム『霞ヶ関地下鉄サリンゲーム』や、サティアン(教団施設)で危険物を取り扱うゲーム『倉庫番 in 上九一色村』などがあり、9.11テロ絡みではビルに飛行機を激突させ死者数を競うゲーム『旅客機でGO!』、また逆の立場でビンラディン氏を射殺するゲーム『Bin Laden Liquors』も製作された。 【「おたぽる」で続きを読む】