ジブリの新歌姫プリシラ・アーンは、アナ雪「Let It Go」を超えるか?

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プリシラ・アーン『ここにいること』(ユニバーサルミュージック)

【リアルサウンドより】  公開開始から2ヵ月を経てなお、旋風を巻き起こしているディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』。すでに日本国内の興行収入も159億円を突破し、歴代興行収入ランキングでも8位に食い込む大健闘ぶりだ。主題歌の『Let It Go』も、本家イディナ・メンゼル版、松たか子版、May J版ともに大ヒット。もはや「レリゴ~♪」を耳にしない日はない。  ディズニーがアメリカ随一のアニメ制作会社だとすれば、日本にあるのはご存知スタジオジブリ。そしてこのジブリも、今夏に新作『思い出のマーニー』の公開が控えている。先日、本作の主題歌を担当するアーティストが発表された。名前はプリシラ・アーン。米・ロサンゼルスを拠点に活動を続けている女性シンガーソングライターだ。  プリシラは現在30歳。写真を見ると長い黒髪が印象的なオーガニック系美女だ。2008年にブルーノート・レコードからデビューした際は、ノラ・ジョーンズに次ぐ大型新人として注目を集め、フジ・ロック・フェスティバルにも2度出演している。転機となったのは2012年に発表したアルバム『ナチュラル・カラーズ』。SUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」やくるりの「ばらの花」などに加え、荒井由実の「やさしさに包まれたなら」(『魔女の宅急便』主題歌)、安田成美の「風の谷のナウシカ」(『風の谷のナウシカ』テーマソング)などジブリ関連ソングも収録したこのアルバムを引っ提げ、翌年、三鷹の森ジブリ美術館でミニライブを開催。この会場設定には大人の事情的なものの連想を禁じ得ないが、これがきっかけとなりプロデューサーが監督に起用を打診。今回の抜擢に至ったという。

プリシラ・アーン / Priscilla Ahn - サヨナラCOLOR(Englilsh Version)

 ジブリ映画の主題歌を外国人が手がけるのは、2010年に公開された『借りぐらしのアリエッティ』のフランス人のハープ奏者/歌手のセシル・コルベル以来2人目。だが、このときは日本語詞を歌わせていたので、今作の主題歌「Fine On The Outside」はジブリ映画初の “全編英語詞”となる。また、宮崎駿御大の作品だと、音楽を務める久石譲氏や本人が主題歌にも大きく関わるパターンが多いが、今回の米林昌弘監督にしろ、ほかの所属監督の作品の際は、比較的自由に歌い手や作り手に楽曲制作を委ねている。プリシラが歌う「Fine On The Outside」も、自身が数年前に制作していた1曲を、映画のイメージにぴったりと提供したそうで、書き下しではないもののアーティストの意向が採用されたかたちだ。さらに近年の傾向で言うと、主題歌アーティストを「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に出演させるのも定着している。前述のセシル・コルベル、『コクリコ坂から』の手嶌葵は映画公開に合わせてそれぞれステージに立ったが、先日発表されたRIJFの第1弾アーティストの中にもすでにプリシラ・アーンの名前が。まだ映画を観ていない/知らない層にも積極的にアピールしていこうという姿勢の表れであると同時に、楽曲単体でもヒットさせたいという狙いもあるのだろう。  楽曲自体はまだお披露目されていないが、彼女のスタイルを活かしたものであるなら、シンプルなギター弾き語り曲になる可能性が高い。加えて、孤独な少女の心を歌った曲とのことなので、アップテンポというよりは繊細なメロディになると予想される。ゴージャスかつキャッチーなサビが持ち味の『アナ雪』の「Let It Go」とは一見正反対だが、そこはジブリ。公開前にはこれでもかと番宣に力を入れるだろうし、CMも連日大量に投入してくるはず。公開時にはプリシラ自身も長期日本滞在し、楽曲と映画のキャンペーンを行うと予想される。果たしてどんな楽曲となっているのか。解禁を心して待ちたい。 (文=板橋不死子)

『007』や『七人の侍』など、オマージュも多彩! 映画『クレしん』シリーズの魅力【原恵一/前編】

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

――この時期に観たいアニメとしてお勧めの劇場版『クレヨンしんちゃん』。そんな劇場版『クレしん』の魅力を監督別に特集。第2回目は、原恵一が監督を務めた6作品の中から『暗黒タマタマ大追跡』~『嵐を呼ぶジャングル』の4作品で、こんなところを知っていると観方が変わって面白いという見どころを紹介していこう! 第1回【本郷みつる編】はこちらから。 【原恵一編(前編)】
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『映画クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』
■『暗黒タマタマ大追跡』  本郷みつるから監督をバトンタッチされた原恵一が、一人でコンテも担当したのがこの第5作。元々映画志向の強い原監督のテイストがにじみ出始めたのが本作だ。本郷監督作はファンタジーもしくはSFテイストが横溢していたが、原監督はリアルに重きを置いている。といってもギャグが基本の『クレしん』なので、きっちりとした線引きがあるわけではない。また、しんのすけの妹・ひまわりが初登場。しんのすけが家族の愛情を一身に受けるひまわりに嫉妬するのも見どころだ。  伝説の魔神ジャーク復活を狙う珠黄泉族、それを阻止せんとする珠由良族。ジャーク復活の鍵となる2つのタマのひとつを、ひまわりが飲み込んでしまったため、野原一家は珠黄泉族に狙われる。しんのすけは珠由良族のオカマ三兄弟と共に、珠由良族本部、青森県の「あ・それ山パラダイスランド」を目指す。  邪神復活阻止というお題目はあるものの、今回展開するのはタマの争奪戦。新宿二丁目を拠点とする珠由良族と銀座ホステス軍団の珠黄泉族の追跡劇がメインなのだ。原監督によれば“ロードムービーをやりたかった”という本作は、直接的なギャグよりもシチュエーションコメディを意識した構成になっている。自身の置かれた状況を確認した野原一家が、珠由良族から辛くも逃げて身を潜める先がニコニコ健康ランド、巨大スーパーマーケット「BIG RED SUN」と、日常の延長上にある場所ばかり。そんな日常でオカマとホステスがカーチェイスやアクションをガチンコで展開する。これが面白くないわけがないのだ。  そこかしこに原監督の映画愛を感じられるのも本作の魅力のひとつ。ローズ、ラベンダー、レモンのオカマの三人が野原一家の連れ合いとなるが、これは三人のドラァグ・クイーンが旅する映画『プリシラ』からの引用だろう。千葉県警の東松山よねが自称“グロリア”を名乗るが、これはマフィアの裏帳簿をめぐる争いに巻き込まれた少年を助けるグロリアを描いた『グロリア』からの引用。珠由良七人衆は、お分かりの通り黒澤明の『七人の侍』へのオマージュ。  総合格闘技的アクションをきっちりみせたいということで登場したのが、ロシアからやってきたヘクソンだ。珠由良七人衆とヘクソンの一騎打ちは、アニメーターの安藤真裕が担当。読心術で相手の攻撃を避けながら、一瞬で関節技を決めるヘクソンの怖さを見事に描写している。最近、総合格闘技的アクションは、アーノルド・シュワルツェネッガーが『ラストスタンド』で、ジャッキー・チェンが『ポリス・ストーリー/レジェンド』で、ドニー・イェンが『特殊身分』で、それぞれ披露している。流行の総合格闘技的アクションについて、劇場版『クレしん』はかなり先を行っていたようである。 【「おたぽる」で続きを読む】

SHOW-YA寺田が80年代ガールズロックを仰天回想「ずっとノーパンで過ごしてた」 

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『僕らの音楽』公式HP

【リアルサウンドより】  5月9日放送の『僕らの音楽』(フジテレビ系)は”ガールズロック特集”。SCANDAL、華原朋美、NOKKO(ex.レベッカ)、土橋安騎夫、中川翔子、冨田京子(プリンセス プリンセス)、寺田恵子(SHOW-YA)、相川七瀬、織田哲郎、山下久美子が出演した。  冒頭、司会の加藤綾子から「ガールズロックの元祖」として紹介された山下は、当時の状況に関して「色んなライブハウスを回っていたら、マネージャーが『100本ツアーをやろう!』と言いだした」と、旅芸人のような生活を送っていたと振り返った。また、NOKKOも当時を振り返り、「歌謡曲が全盛期で、個性的な方向性を目指しましょうという感じでした」と続けた。  次に番組から「ガールズロックバンドの先駆者」として紹介されたのはSHOW-YA。ボーカルの寺田は「女バンドがそこまで数がいないときにデビューしたので、ロックの格好をしていたら『小奇麗にしましょう』っていっておかっぱにされて、中にバリカンまで入れられた。当時はボディコンもよく着ていたんですが、その時はTバックなんて無かったので、ずっとノーパンで過ごしてたんです」と語り、スタジオは仰天。続けて「音楽番組でステージが高く組まれる場合ってあるじゃないですか。ある時、5mくらいの高さで透明なステージが組まれてて…」と、珍事が起こっていたことも明かすと、そんな過去の先輩のエピソードを受けて、SCANDALのHARUNAは「パンツは履かせてもらえてて良かった」と安心した様子を見せ、先輩たちを笑わせた。    また、そのSHOW-YAと同時代を過ごしたプリンセス プリンセスの冨田京子が、「SHOW-YA姉さんについて行くだけでした」と語ると、寺田は「そんなことない! 当時は『可愛いプリプリ』『強面のSHOW-YA』って言われてたけど、性格は逆なんだと思うんだよね」と、仲の良い二人ならではの掛け合いを見せた。  後半では「90年代を代表するシンガー」として、相川七瀬が紹介された。彼女は当時のシーンについて「TRFなどの小室哲哉さんサウンドが全盛期で、ロックサウンドが不在だったなかに出て行った形なので、ある意味でラッキーだと思います」と振り返った。そして、同時代に仲良くしていた華原とは「女子会仲間」であることを明かし、「(華原の)フレッシュな恋愛ネタをね」と語ると、華原はこれに対し「憔悴しきったこの気持ちを…」と現在の状況を明かし、NOKKOから「女の人生って色々よね。長く生きてみないとわからない」と慰められていた。  セッションのコーナーでは、SCANDALとNOKKO、中川翔子による「フレンズ」や、相川と織田哲郎による「夢見る少女じゃいられない」、華原がボーカルを務め、富田京子とSCANDALが演奏に参加する「M」、SCANDALと寺田恵子の「限界LOVERS」、山下久美子と大澤誉志幸による「こっちをお向きよソフィア」などの楽曲が演奏され、豪華な番組の最後を締めくくった。  大御所~若手まで、様々な女性アーティストが出演した今回の放送。次回は『僕らの音楽10周年コンサート』が放送される予定だ。 (文=向原康太)

原田知世のパンチラに戸川純のおっぱいショットも!? アナログ時代のフォトコラージュ本が熱い

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『いじわるフォーカス―パロディ・カメラ』(日本文芸社)
 90年代末から00年代初頭まで、ネットにあふれていたアイコラ(アイドルコラージュ)も、名誉毀損での逮捕者が出るなど、当局の締め付けで沈静化。最近はめっきり目にすることも少なくなり、もはや懐かしい言葉という感じすらありますね。  アイコラというと、フォトショップなどの画像加工ソフトとネットの普及によって生まれたものという印象があるのでしょうが、実はパソコンが一般化する以前から、存在していたのです。  そう、アイドルの顔写真とヌード写真を切り抜いて貼るという極めてアナログな手法で、アイコラを作っていた人たちが、昔からたくさんいたのです。エロ本の投稿ページなんかにもアイコラコーナーがあったんですよ。ええ、もちろんフォトショップで作ったアイコラとは天と地ほどに違うクオリティで、不自然極まりない完成度なわけですが、苦労して作っている分だけ、その鬼気迫る情熱が伝わって来るんですよね。  さて、今回紹介する『いじわるフォーカス-パロディ・カメラ』(日本文芸社)は、1984年に出版されたフォトコラージュ本。日本ではパソコンと言えばPC-9800シリーズが全盛、アメリカでは初代マッキントッシュが発売された頃です。パソコンで写真を加工するなんて夢のまた夢という時代。  この本は、フォーカスの長寿連載だったマッド・アマノの「狂告の時代」のスタッフ(というかゴースト?)である4KandSというチームの手による物で、彼らはこのフォトモンタージュのことをパロディ・カメラ、パロカメなんて呼んでいます。このあたりの言葉のセンスも時代を感じさせますね。 【「おたぽる」で続きを読む】

リリー・アレン、新作『Sheezus』でビヨンセ、ガガらを挑発! 過激なリリックに込めた真意とは

リリー・アレン − ハード・アウト・ヒア(日本語字幕入りver.)

【リアルサウンドより】  彼女ならではの解釈でビッチ論を繰り広げた先行シングル「Hard Out Here」も話題になったリリー・アレン。先行シングルの段階で「こんなに過激だなんて、アルバム本編はどうなっちゃうの?」と全世界が見守るなか、とうとう彼女の5年ぶり、3作目となる新作アルバム『Sheezus』が発表された。  アルバム・タイトルは「シーザス」と読む。どこかで聞いたことのあるタイトルじゃない? そう、あのカニエ・ウエストが2013年に発表した傑作アルバムのタイトルである『Yeezus』を引用したもの。「カニエ=Kanye」と「神=Jesus」を掛け合わせた造語として話題になったこのワード、カニエの「Ye」の部分を、リリーは<彼女=She>に置き換えて、そのまま再利用しちゃうとは!  ヒップホップ・アーティストの枠を飛び越えた、前衛的な内容が賞賛された『Yeezus』だけど、本編のリリー・アレンは、独自のフェミニズムを武器に、好き勝手に『Sheezus』ワールドを展開。とはいえ、壮大で深淵そうに見えるアルバム・ジャケットも本人曰く「あまり真剣に取られるべきものではないわ(笑)」と語っているくらいだし、アルバム全体に関しても「このアルバムにコンセプトがあるわけではない」と断言しているほど。もしかして、このアルバム自体がリリーによるドッキリ企画なんじゃ? と思わせるほどの軽薄さ。一体、リリーが『Sheezus』で表現したかったことって何?

Lily Allen - Sheezus(Official Video)

 そもそも、妊娠・出産を機に、長い休暇に入っていたリリー。2011年には長女エセル・メアリーちゃんを、そして2013年には次女となるマーニー・ローズちゃんを出産。過去に二度の流産を経験しているだけに、2人の子宝に恵まれ、とても満たされた生活を送っていたはず。そんな彼女が歌手活動を再開することは、大きな決断だったのでは? 「作曲を始めたのは、純粋にまた書きたいと思うようになったからよ。第二子が生まれた後、7~8カ月くらいに経った段階で、ある程度の数の曲が出来上がったの。そこで、アルバムとして出すことにしたのよ。  私は、何について書きたいか、というはっきりとしたアイディアを持って作曲することはないの。日常的に自分の周りで起こっていることや、家族や友達との会話の内容にインスパイアされる。既成観念によって動かされるのは避けたいと思っているわ。そうするとわざとらしくなってしまい、新鮮ではないと感じるようになるからね」  至極ナチュラル! あくまで自然にアーティスト業に復帰した様子で、その結果、彼女らしさを損なわず、むしろ、さらにリリー節を尖らせた楽曲を送り出すのだから、二児のママになっても錆びない彼女の感性には驚くばかり。ただ、ママ業と歌手業を両立させるライフスタイルにはやはり変化があったのだとか。
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現在、二児の母でありながらアーティスト活動を継続しているリリー・アレン。

「作曲やレコーディングの作業は、子供たちのためにも自宅で行うようにしたの。スタジオで作業せざるを得ないときは、早い時間からセッションを始めて、午後4時半には必ず作業を終えて、子供たちが夕食を食べる5時には自宅に戻るようにしていたわ。  これまでの私の作品と比べると、歌うテーマにも変化が起きたわね。ショッキングで下品なセックスについての描写は、以前ほどはなくなったかしら。子供たちが大きくなったときに、恥ずかしがらせてはいけないものね」  さすがママ。かつてのお騒がせ娘のイメージからは、だいぶ成長した様子。そして、アルバム本編についても「私の曲のほとんどは、社会論評であり、ソーシャルメディアやポップカルチャー全般」と語る通り、これまで以上に多彩なトピックを扱っているのも特筆すべき点。  「ビッチ」という過激な言葉を使いながらも、女性同士、エールを送り合う「Hard Out Here」然り、「みんなのSNSを見ていると、大騒ぎしている様子が伝わってくる。かつては私もそこにいたのに、今は育児に追われて仲間外れみたい」と、二児の母ならではの視点で語る「Life For Me」や、「インスタグラムで晒してるアンタの家や不細工な子供になんて興味ない。私にもっと稼がせてよ」と暴露する「Insincerely Yours」に共感できる女子も多いはず。  音楽業界における女性アーティストに対し、ライバル意識を歌った表題曲「Sheezus」では、ビヨンセやレディー・ガガ、リアーナらの名前を歌詞に登場させ、「王冠は私のものよ」と高らかに歌い上げ、「URL Badman」はティーンの男の子に扮し、いわゆる「ネット弁慶」を揶揄する内容に(ここではアメリカのヒット・ラッパーたちの名前がズラリ!)。

リリー・アレン -- エア・バルーン(日本語字幕付きver.)

 やもすると世界中からひんしゅくを買いかねないけれど、決してそうならないのがリリーの魅力。だって、みんな同じことを考えているに決まってるんだから。全世界の女性を代表する存在、“Sheezus”として、私たちの本音を代弁してくれる存在、それこそがリリー・アレン。背伸びしすぎず、等身大の私たちの本音、これからも発信し続けてよね。 (取材・文=渡辺志保) Twitter Blog
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リリー・アレン『Sheezus』(ワーナーミュージック・ジャパン)

■リリース情報 リリー・アレン 『Sheezus』 発売:5月7日 価格:2,200円(+税)

裁判所が改めて事件の重大性を認識! CG児童ポルノ裁判で被告人質問・冒頭陳述が急遽中止に

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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 本サイトで継続的に報じているCG児童ポルノ裁判(第一回参照 第二回参照)。来たる5月14日の法廷で行われる予定だった、被告人質問、冒頭陳述が急遽中止になったことがわかった。過去2回の公判を通じて、裁判所が事件の重大性を認識したことが大きな理由だ。  この事件は、昨年7月にCGで描かれた少女のヌード絵画を販売していた岐阜県在住の男性が、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕されたもの。CGが「児童ポルノ」に当たるとする検察側に対して、被告の男性は、実際の写真をトレースしたものではなく、あくまで創作物であるとして無罪を主張している。5月14日の公判では、被告人質問と冒頭陳述が行われる予定であった。ところが、5月2日になり弁護団の山口貴士弁護士より内容の一部が変更になった旨のアナウンスがなされた。  山口弁護士は「これまで単独の裁判官が担当していましたが、3人の裁判官による合議制になります」と言う。裁判官の数が増えるということは、“その事件が重要である”ということを示している。過去2回の公判を通じて、東京地裁はこの事件の重大性を認識したというわけだ。 【「おたぽる」で続きを読む】

「クラブと風営法」問題のこれから 音楽ライター磯部涼と弁護士齋藤貴弘が語り合う(後編)

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磯部涼『踊ってはいけない国で、踊り続けるために ---風営法問題と社会の変え方』(河出書房新社)

【リアルサウンドより】  クラブと風営法の問題が節目を迎えようとしている。去る4月25日、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(通称、風営法)違反の罪に問われていた大阪市北区のクラブ「NOON」の元経営者・金光正年被告に大阪地方裁判所で無罪が言い渡された。同店が摘発されたのは、2012年4月4日。2010年末から大阪市中央区・アメリカ村で始まったクラブ一斉摘発の流れの中での逮捕だったが、唯一、検察と争う姿勢を見せていたため、クラブと風営法の問題の今後に影響を与え得る裁判として注目されていた。ただし、判決はあくまでも摘発当日に「NOON」で行われていたイベントが、風営法の規定する3号営業には当てはまらないとするもの(*1)で、すべてのクラブに適合するわけではない。クラブと風営法の問題に折り合いを付けるには、やはり、法改正が必須なのだ。  そして、6月22日までの今国会中には、超党派の国会議員からなる、風営法のダンス営業規制について検討するための会合「ダンス文化推進議員連盟」(以下、ダンス議連)が、風営法改正案を提出する見込みである。しかし、この動きには紆余曲折があって、風営法を所管する警察庁が改正に真っ向から反対していたため、ダンス議連はクラブ業界に、警察の懸念が解消されるよう地域との関係の構築や自主規制を進めて欲しいと要請。それを受けて、「Club and Club Culture Conference~クラブとクラブカルチャーを守る会」(以下、C4)(*2)や「ブリッジ」(*3)といったクラブ・アーティストの団体、「日本ナイトクラブ協会」(*4)や「西日本クラブ協会」(*5)といった業界団体が状況改善をすべく、奔走している。  前編【「クラブと風営法」問題の現状と課題とは 音楽ライター磯部涼が弁護士に訊く】では、「ダンス議連」に対するロビーイングの中核を担ってきた齋藤貴弘弁護士に、これまでの動きについて振り返ってもらった。後編となる今回の記事では、彼と共に“これから”について考えたいと思う。    齋藤弁護士は風営法改正運動をいま一度“オープン”にするべきだと主張する。前編で書いた通り、もともとクラブ・カルチャー発の風営法改正運動は、「Let's Dance」(*6)による請願署名募集という“オープン”な形で始まった。しかし、ある時期からロビーイングのような“クローズ”な形に切り替わる。それは、問題の当事者であるクラブ事業者が現行の風営法下では、法的なグレーゾーンで営業せざるを得ないため、“オープン”な場に出て来づらいことを考慮した結果の選択だった。そして、ダンス議連は議員会館内で、クラブ事業者団体、DJ、アーティスト、社交ダンスやサルサなどのダンス事業者団体、地元商店街、デベロッパーなどの関連企業、警察庁、経産省、文科省といった様々な関係者からのヒアリングを行ってきた。ただ、齋藤弁護士は、風営法改正のレールが敷かれた今こそ、それが間違った方向に進まないよう、ユーザーも含めた“オープン”な議論を改めて始めるべきだと言うのだ。  他方、議論が“クローズ”になっていた間に、運動に関わっている人と関わっていない人との間でリテラシーの差が開いてしまったようにも思える。例えば今年1月、20代前半の若いロック・バンド:踊ってばかりの国が「踊ってはいけない国」という楽曲を発表して話題になったが、歌詞を見てみると、「踊ってはいけない/そんな法律があるよ/ここには/クソな国がほらあるよ」などと、いかにも“カウンター・カルチャー”的な主張が謳われている。しかし、現在の風営法改正論議においては、現行の風営法は時代にそぐわないとして見直しが求められているのと同時に、クラブ業界も今までのやり方を反省し、改善することが求められているのだ。つまり、問題は音楽文化に見られがちな素朴な反権力を気取っているだけでは解決しない。地道なネゴシエーションと自主規制を進めることこそが重要なのである。とはいえ、若者にとってみたら、「マナーよく遊ぼう!」よりも、「FUCK風営法!」のほうが格好よく思えてしまうのは仕方がないことなのかもしれない。齋藤弁護士もそれに関しては悩んでいるという。 「難しいところです。ツイッターなどでも、わかりやすいスローガンを掲げていた頃のほうが勢いに任せて拡散していくパワーがあったように思います。しかし今は、例えば『規制改革会議でこんな話をしました』といった、ダンス議連と警察庁とクラブ業界の間を取ったようなことをツイートしてもあまり拡散してもらえない。ただ、それは風営法に関してだけではなくて、そもそも、日本国民が持っている意識の問題なのかな、とせつなく感じてしまうこともあります。すぐ、『おまえ、右(翼)なの? 左(翼)なの?』といったラベリングの話になったりだとか、煽るような論調にしか乗らなかったりとか、熟議ができないケースもしばしば見受けられます」  しかし、踊ってばかりの国の「踊ってはいけない国」は、拙編著『踊ってはいけない国、日本』からの引用だ。筆者が前書きで「ミスリードと取られても仕方がない」「風営法は営業を規制する法律なのだから、“無許可で踊らせてはいけない~”とした方がより正確」と断りつつも、問題を広く知らしめるためにあえて煽り気味のタイトルを採用したことで、未熟な認識を広めてしまった責任も問われるだろう。 「『Let's Dance』もそういったところがあったと思います。シンプルなメッセージを有名人が発信し、世論を喚起していく――ただ、自分はそのやり方はとても重要だったと思っており、風営法改正に対して議員に取り組んでもらうには、世論の高まりは絶対に必要だったんです。それがあったので、今やっている実務的なことがうまくいっています。中には、『“Let's Dance”はないほうが良かったんだ』という人もいるんでしょうけど、あの大きな運動のおかげで、クラブと風営法の問題が注目されるようになったのではないでしょうか。そもそもクラブという空間自体、世間からしてみれば非日常的なものかもしれませんので。ただ、『Let's Dance』のやり方だけでもダメで、世論を喚起した後、その政策をどう実現していくのかだったり、どう利害を調整していくのかだったりは完全に専門的な領域になってきます」  確かに、クラブ発の風営法改正運動は、この業界が初めて本格的に関わった社会運動であり、試行錯誤の連続だった。齋藤弁護士も普段から個人・企業を問わず、あらゆる法分野を扱う仕事をしているものの、当初は風営法にもロビーイングにも詳しくなかった。しかし、成り行きで運動の渦へと巻き込まれ、そこで多くのことを学んだのだという。 「今回、このようなロビー活動をしたのは初めての経験でした。ただ、ロビー活動は、関係各所からヒアリングを行い、様々な利害を調整し、実現したいビジョンを組み立てて国に対して説得的にアピールし、法設計に落とし込んでいくというものですが、これらは普段の弁護士業務で取り扱っている企業や個人間の契約交渉や契約書作成と極めて似ています。自分としても、日々、弁護士として鍛えられているスキルがそのままロビー活動に活かせることを実感しました。今後はどれだけそういったロビーイストを育てられるかが鍵となっていきます。世論の盛り上がりと政策の実現を結びつけられる専門的なスキルを持った人がいれば、“ツイッターで憤って終わり”みたいな風潮も変わってくるでしょう。そして、そのためにはロビーイストをサポートするお金を集める仕組みを考えなくてはなりません。  今回のロビー活動には多大な時間を要しましたが、すべて無償で行いました。特定の団体から資金を得ることで偏った法改正になってしまうことを避けるための、あえての選択ですが、ただ、他方でまったく無償で行なうということだと、ロビー活動の広がりは制限されてしまうとも思います。  日本でも署名やデモ活動は盛んですが、それに加えて、もう少しドネーション(寄付)の文化が発展する必要性と、あるいは、助成金の整備などの必要性も感じます。  先日、ある外国の例について調べていたのですが、あちらでもライブをすることに対して強い規制がかけられており、ライブハウスの経営が困難になるという事態が起こったそうなんです。そこで、ライブハウスの振興団体が、国の助成金でロビーイストを雇い、法改正に結びつけた事例がありました。日本だとそういった成功例が少ないので、デモや署名に参加しても、『こんなことをやって何になるんだろう?』と考えてしまいがちなんです。つまり、しっかりとしたロビーイストが普及することによって、“社会は変えられる”という実感が持てるようになるのでないでしょうか」    では、風営法が改正されたとして、クラブ業界は、そして、社会はどのように変わるのだろうか? まず、前者に関して言うと、現在、風営法改正案には規制撤廃路線の“A案”と規制緩和路線の“B案”があるという報道がされている(*7)。しかし、ここでは、その内容には踏み込まない。ダンス議連は、議連内での議論や、関係者に対するヒアリング、党内や警察庁との調整を行っている真っ最中で、日々、改正案は変わっているからだ。いずれにせよ、気になるのは――前回の多様性の議論の続きになるが――例えば、クラブが合法的に営業しやくなった結果、大手資本の新規参入者による大箱が一気に増え、老舗の小箱が駆逐されてしまうような事態にならないだろうかということだ。 「その問題に関しては、僕もロビーイングを始めた頃から危惧していました。風営法改正運動のクラブ事業者側のプレイヤーは、必然的に大箱がメインになっていきます。風営法の第44条に基づいた業界団体である東京の『日本ナイトクラブ協会』や関西の『西日本クラブ協会』にしても、現行の風営法の許可を取れる大箱中心に構成されている。一方、運動の実動部隊になっているアーティストやユーザーは、小箱に出演していたり、遊んでいる人が多いわけです。それなのに、結局大箱の声だけが反映されて、図らずも小箱が弱くなってしまうことにならないようにしないといけない。さらにいえば、風営法はクラブだけではなく、広く“ダンス”にかかわる産業すべてに関係してくる法律で、クラブだけの声ばかりが反映されるようなことはあってはならない。そのためにも、小箱の各店舗に個人的に話をしに行き、そこで聞いた意見を議連に伝えるということはやってきましたし、社交ダンスなどのペアダンス団体、カフェやバーといった飲食店、美術館、音楽レーベル、楽器メーカー、ファッション業界、デベロッパー、ライブコンサート業界団体などからも多くの意見を聞き、議連に伝えました。その結果、議連の中間提言が“多様性を重視する”方向にまとまったのはよかったのですが、まだまだ安心はできません」  次に風営法改正の社会的影響に関して言うと、前回も話題に出た、「VIP席を確保するとスタッフがフロアから踊っている女の子を連れてきてくれるシステム」=“ギャル付け”などが売りの、いわゆる“ナンパ箱”の存在が世間で問題視され始めているが(*8)(*9)、新規参入者の増加がそれを蔓延させるようなことにならないだろうか。 「当然、クラブでのギャル付けが“接待”営業の潜脱として利用されるようなことがあってはならないと思います。だからこそ、クラブ業界がそのような接待類似行為を禁ずる自主規制案を今のうちにちゃんと作っておく必要がある。  そして、今回の法改正でもっとも重要なのは、ダンスをクラブだけのコンテンツとせずに、様々なレイヤーで街に広めていくという視点です。ダンスや音楽を求めている場所はクラブだけではありませんし、ましてや、夜の時間帯に限られるものではありません。ダンスは年齢や性別を問わず親しまれるべきものです。ダンス議連のヒアリングにはオリンピックに向けて街の再開発を進めている大手デベロッパーや、アートで街作りを試みる国立新美術館の館長、世界数十カ国でクリエイティブなシティ情報誌を発行している企業の社長が呼ばれました。彼らが強調するのは、“ダンス”やそれにまつわる文化を街づくりに活用していくことの重要性です。  繰り返しになりますが、クラブはナイト・エンターテインメントにとってなくてはならない存在であるものの、ダンスはそれにとどまるものではありません。ダンス議連では、美術館や飲食店、ライブハウスなどクラブ以外でもダンスやDJが活躍できる場は多く存在していることが示され、ダンス文化は観光、文化、教育、スポーツなど幅広い産業でポテンシャルを有していることが確認されました(*10)。今回の法改正は、これまで、“風俗営業”としてくくっていた“ダンス”というコンテンツを、様々な産業に解放する内容になればと思っています。解放するにあたって適正なルールが必要なのは言うまでもありませんが、業界を“風俗営業”としてクローズなものにするのではなく、オープンにすることで、むしろ健全化は推し進められていくと思います」  クラブと風営法の問題についての議論のみならず、アングラに追いやられていたクラブ文化自体を、他の文化と繋ぎ、“オープン”にする。そのためには、やはり、オープンになった際に問題が発生しないよう、事前に自主規制ルールをつくっておくことが重要だ。例えば、C4は「PLAY COOL」というキャッチコピーの下にそれを進めようとしているが、まだまだ漠然としている感は否めないし、一刻も早い具体案の作成が求められている。あるいは、そのような流れの中で、ユーザーが果たすべき役割とは何なのだろうか? もちろん、ひとつにはリテラシーを高めることがあるだろう。それでも、風営法はあくまで営業者を規制する法律であり、ユーザーにできることは限られているようにも思える。 「まずは、とにもかくにも、クラブに遊びに行ってほしいなと思います。今、風営法の問題以前に、クラブの存在感が薄くなってきているように感じますから。それと、クラブが築き上げてきた歴史には、たくさんの魅力があることを実感してもらいたい。例えば、最新のエンターテインメントを一方的に観せられて、ワーワー騒ぎ酔っ払って帰るのも楽しいでしょうけど、本来のクラブカルチャーは、もっと双方向的なものだったはずです。経営者側もお客さん側も、一緒にその場を作り上げていく。それが、『この場所を守らなきゃいけない』という意識につながる。そして、その時、ナイト・クラビングは単なる消費ではなく、“文化”になります。誤解を承知で言いますが、少なくとも僕は、既存のクラブ業界を救うためではなく、これからの日本の文化を作るために動いているつもりです」  それは、“これからの日本の社会を作るため”でもあるだろう。齋藤弁護士はクラブ発の風営法改正運動にはその萌芽が見られるのではないかと言う。 「今だからこそ、改めてクラブと風営法の問題について注目してほしい。世間的には、もう旬を過ぎた問題と思われているかもしれませんが、こうした社会問題は“消費して終わり”であってはいけません。日々、様々な炎上が起きている裏では、地道に動き続けている人がいて、風営法問題に関して言えば、ようやく、その成果が上がろうとしている状況です。そこから学べることはたくさんあると思います」  ――「Shall we ダンス?」。かつて、社交ダンスをテーマにした、そのようなタイトルの日本映画が大ヒットし、風営法改正を後押ししたことがあった。次はクラブ文化が世間と手を取り合う番だ。 (取材・文=磯部 涼) *1 http://noon-trial.com/article/378.html *2 http://clubccc.org *3 http://www.asahi.com/articles/ASG4Q30T9G4QUCVL00B.html *4 http://jnca44.net *5 http://wca-official.com *6 http://www.letsdance.jp *7 http://www.asahi.com/articles/DA3S11084526.html *8 http://nikkan-spa.jp/614182 *9 http://www.asahi.com/articles/ASG4P2T6WG4PUCVL006.html *10 https://www.facebook.com/takahiro.saito.10/posts/745510885479963 ■磯部 涼 音楽ライター。78年生まれ。編著に風営法とクラブの問題を扱った『踊ってはいけない国、日本』『踊ってはいけない国で、踊り続けるために』(共に河出書房新社)がある。4月25日に九龍ジョーとの共著『遊びつかれた朝に――10年代インディ・ミュージックをめぐる対話』(Pヴァイン)を刊行。 ■齋藤貴弘 「栄枝総合法律事務所」において6年間の勤務後、2013年にあらゆる分野の法律を取り扱う総合型法律事務所「斉藤法律事務所」を開設。 Twitter:@SaitoChin Facebook:https://www.facebook.com/takahiro.saito.10 WEB:http://saitolaw.com

美少女ゲーム・メーカーが多数出展! Character1 2014が“入場無料・年齢制限ナシ”だったワケ

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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「Character1」公式HPより。
 4月29日、キャラクターコンテンツ関連企業が一同に会するイベント・Character1 2014が東京ビッグサイト・東3ホールで開催された。  このイベントは、株式会社ビジュアルアーツ代表取締役の馬場隆博氏が代表理事を、コミックマーケット準備会共同代表でもある市川孝一氏がcomic1準備会相談役の肩書きで顧問を務めるCharacter1 JAPANが主催する、キャラクターコンテンツの総合見本市だ。 「キャラクターコンテンツの総合見本市」と位置づけられるこのイベントの出展企業は、美少女ゲーム関連企業を中心として、いわゆる「男のコ向け」だ。春の男のコ向けの同人誌の祭典として定着しつつある同人誌即売会・comic1☆8との同時開催ということもあり、来場者はほぼ男性で、例外なく2つのイベントをハシゴするという構図である。  会場には物販を中心とした各企業のブースに加えて、ステージイベント、コスプレエリアも設置され、ゴールデンの初日を萌えまくって過ごせるというわけである。  人気ブースではグッズを求める人々で行列が絶えず、午後になっても長蛇の列が途切れないブースもあった。ここまで行列してグッズが売り切れるのではないかという懸念もあるが、スタッフに「ごめんなさい、なくなるかも」と言われても「とりあえず、並びます」という人が次々と。改めて、二次元嫁に対する熱意はスゴイと思う場面だ。  さて、ここからは会場で行われた馬場代表理事の記者会見をレポートしていこう。そもそも、このイベントの発足の契機は、キャラクターコンテンツを扱う多くの企業が春に物販を中心にしたイベントを開催したい、という意思が募って始まったものだと、馬場氏は語る。 【「おたぽる」で続きを読む】

赤い公園・歌川、森高千里、福田洋子……クールなプレイが光る女性ドラマー6選

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赤い公園『絶対的な関係/きっかけ/遠く遠く(初回限定盤)』(ユニバーサル ミュージック)

【リアルサウンドより】  一昔前までは男性プレイヤーが圧倒的に多い印象の強かったドラマー。しかし現在の音楽シーンではガールズバンドはもちろんのこと、マキシマム ザ ホルモン、神聖かまってちゃんなど、紅一点ドラマーを擁するバンドも珍しくはなくなった。元smorgasでコーネリアスやスガシカオなどのサポートを務める唯一無二ドラマーあらきゆうこ、YUIやBuono!、そのロックなスタイルが人気の高い元SUPER EGG MACHINEの今村舞、柴咲コウや八神純子、清春、歌モノからロックまでこなす元speenaのひぐちしょうこ……様々なアーティストのバックで女性ドラマーを目にすることも多くなった。それは何故だろう。J-Rockシーンを華やかに彩る、今注目しておきたい女性ドラマーたちをピックアップするとともに、その理由を考えてみたい。

不条理なポップドラマー 歌川菜穂(赤い公園)

赤い公園 - 今更

 中毒性の高い、ポップの中にある得体の知れない独特な匂いを醸し出すのは不協和音を奏でるギターであったり、グイグイと引っ張っていく印象的なベースラインにあると思うのだが、それに加えてこのバンドの“とっちらかってる”自由奔放さを演出しているのは紛れもなくドラムである。  気持ち悪くも心地よい寸止め具合を感じる独特なタメとキメ、重厚さと軽やかさの使い分け、歌心のあるドラミングで楽曲に表情をつけていく。前のめりだったり後ろ体重気味であったりのベースに呼応したり制御したり、その抑揚の付け方は聴けば聴くほど、見れば見るほど惹き込まれてしまう。

ストイックなビート 福田洋子

BOOM BOOM SATELLITES 『BACK ON MY FEET(from EMBRACE TOUR 2013)』

 2009年より参加しているBOOM BOOM SATELLITESにおいて、今やサポートという枠を越え、ブンブンの世界を共に作り出していると言ってもいいだろう。シーケンスに絡みついて駆け抜ける強靭なビートと、重厚な四つ打ち。畳みかけるスネア、凄まじいほどのブラストビートは、デジタルと融合して、というよりも闘っているという表現のほうがしっくりくるほどのストイックさを感じる。その相手がサムライ・ギタリスト、MIYAVIにしても同じだ。

歌うアイドルドラマー 森高千里

森高千里 『ザルで水くむ恋心』 (from Sava Sava Tour)

 コスプレと衝撃のミニスカートで一世を風靡したアイドルであると同時に、作曲や「日本語曲の作詞概念を変えた」と言われるシンガーソングライターとしての才能も開花させる。そしてなんと言ってもドラマーとしての顔だろう。“女性版リンゴ・スター”とも言うべき、シンプルながら何とも説得力のある8ビートと的確なフィル。その腕は日本を代表するドラマー、村上“ポンタ”秀一が大絶賛する程であり、吉田拓郎など、森高のドラムに惚れ込んだアーティストも多い。自身のアルバムはもちろん、様々なセッションや作品にドラマーとして参加、テイ・トウワはカイリー・ミノーグのバックに彼女のドラムを起用している。  同じく彼女のドラムに魅せられた泉谷しげるのバックで、昨年久方ぶりにドラマーとして表舞台に登場した。また、デビュー25年を期に本格的歌手活動を再開し、当時と全く変わらぬ歌声と脚線美、そしてドラミングを披露している。

森高千里 『17才』 【セルフカヴァー】

凛々しく美しく おかもとなおこ/岡本奈穂子(つばき)

つばき - 声の行方(PV)

 ファッションと髪形、同性を惹き付ける容姿と細腕からは想像出来ないような凛々しく強さを感じる正確なドラミング。心に沁みる切ないメロディーとシンプルな3ピースロックのカッコ良さを届けるつばきのドラマー。  日暮愛葉とのバンド、THE GIRL、新生SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER、そして驚異の11台ドラムバンド“DQS”でも活躍している。

DQS 『10 Drummers vs EARTH』 Trailer Movie

手数王の遺伝子 SATOKO(FUZZY CONTROL)

FUZZY CONTROL 最新DVD「10th Anniversary Party ~ ROCKS~」ダイジェスト!

 言わずと知れたトップドラマー、手数王・菅沼孝三を父に持つ。自身のバンドでは豪快でパワフルなロックドラマーとして見る者を魅了しているが、DREAMS COME TRUEのサポートでは卓越したテクニックに裏付けられた歌モノのドラマーとしても活躍。力強さを感じるとともに、時折垣間見える可憐さも魅力的である。  通常とは逆に左手でハイハット、右手でスネアを叩く“オープンハンド”という手をクロスさせないで叩くスタイルが印象的である。左利きであり、利き足での「黄金の左足」とも呼ばれるハイハットのペダル捌きは圧巻だ。

SATOKOの黄金の左足!!前半

リズムの鬼才 山口美代子(DETROITSEVEN)

DETROITSEVEN / LIVE@SHIMOKITAZAWA GARDEN 2012.Mar.28

 完全に日本人離れ、いや人間離れした別次元のグルーヴ。手足をはじめ、身体中からリズムが溢れ出し、研ぎ済ませれたスピード感としなやかさが共存する。ドラムのことが解らない人でも彼女の乱れ打つ様に釘付けになることだろう。野生なドラミング見えつつも、楽曲やライブのテンション、そのタイミングに合わせて絶妙なグルーヴを変幻自在にコントロールする。低めにセッティングしたシンバル、徹底的に無駄をそぎ落としたシンプルなドラムセットを両手両足、四股を駆使して演奏する姿は、ドラムを“操る”という言葉がよく似合う、まさにリズムの鬼才だ。  現在はギターボーカル、菜花知美の出産〜子育てにより活動休止中のDETROITSEVENであるが、R&B・ファンクインストバンド、BimBamBoomや、LOVEとTOKIEとのバンド、THE LIPSMAXをはじめ、tricotやPUFFYなど、数多くのサポート・セッションで活躍中である。

BimBamBoom ビンバンブーン「Big 'Uns Get The Ball Rolling」

 ドラムは体力を使う楽器である。男性バンドでも体格の良いメンバーがドラムを担当したり、「パワードラム」と呼ばれる迫力のあるプレイもある。だが、実際は力任せではなく、力の抜き方が肝であったりする。それはスリムで小柄な女性ドラマーたちが証明してくれている。  ガールズバンドの先駆け的存在であるSHOW-YAのドラマー、角田美喜は当時周りにドラムを叩く女性がいなかったこと、お手本にするようなプロの女性ドラマーもいなかった経験から、女性ドラマーを対象にしたレッスンを行なっているという。  女性が男性のようなプレイすることは可能であるが、男性が女性のようなプレイをすることは無理かもしれない。そういったプレイに求められるのは繊細さとしなやかさ、その感性であるからだ。多様化する音楽とともにプレイヤー、ドラマーにも個性が求められる昨今、その繊細かつ優美なプレイは武器になるのである。  これからも優れたプレイヤーたちがシーンを彩ってくれるに違いない。 ■冬将軍 音楽専門学校での新人開発、音楽事務所で制作ディレクター、A&R、マネジメント、レーベル運営などを経る。ブログ/twitter

卒業発表の道重さゆみに見る、アイドルがブレイクに至る"物語”の重要性

 モーニング娘。'14(以下、モー娘)の道重さゆみが4月29日のコンサートにて、同グループを今秋のツアーを最後に卒業することを発表した。道重は2003年にモー娘の第6期メンバーとして加入し、2012年からは8代目リーダーとして活躍してきた、グループの重鎮。歴代メンバーの中で最もグループ在籍期間が長い、モー娘を象徴するメンバーといっても過言ではない存在だ。 【リアルサウンドより】

オリコン1位を連発できた理由

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モーニング娘。'14『時空を超え 宇宙を超え/Password is 0(初回生産限定盤A)(DVD付)』(UP-FRONT WORKS)

 道重自身の注目度もさることながら、最近はモー娘本体の活躍も目覚しい。一時期はメディア露出が減っていたが、シングルが5作連続オリコン1位を獲得したり、auのCMに出演したりと、"再ブレイク"を果たしたと報じるメディアも増えている。この再ブレイクの動きのきっかけは、やはりオリコン1位の連発にあるだろう。首位を獲得することでそのこと自体がプロモーションに繋がり、「モー娘健在」を世にアピールすることに成功した。そしてこのオリコン1位を取ることができた理由としては、個別握手会やチェキ会などの"接触"商法に力を入れたことが大きい。  今やライブ系アイドルにとって当たり前となっているこの接触商法についての是非はここでは問わないが、もちろん、話題性だけでは再ブレイクには至らなかっただろう。つんく♂の楽曲は、EDM路線に舵を切っても高いクオリティーとオリジナリティを誇っていたし、アイドルの中でも卓越したモー娘のパフォーマンスは「フォーメーションダンス」というキーワードを得て、分かりやすく新規のファンを取り込むことができた。  そして更に重要なポイントは、そこにファンやメディアが乗ることのできる「物語」があったということだろう。

アイドルがブレイクするための"物語"の重要性

 この物語を端的に表現すると「打倒AKB48」「かつての国民的アイドルが再び頂上を目指す」といったもの。そしてこの物語の中心に、今もいるのが、道重だ。  道重はモー娘の人気が落ち込んでいた頃にバラエティ番組で個人で活躍することで、グループの存在を世間へとアピールし続けていた。毒舌キャラを浸透させ、雑誌などの「嫌いな女性芸能人ランキング」の上位の常連になろうとも、それを徹底して続けた。結果、「モー娘の他のメンバーは分からないが、道重さゆみだけは知っている」というライトなファン層を広く獲得、今の状況へと繋げることができた。コアなファン層やライトなファン層、そしてモー娘を報じるメディアも含め、道重を中心とした「再ブレイク」という分かりやすい物語に引っ張られ、あるいは乗っかることができた。PerfumeやAKBやももいろクローバーZも、路上ライブから、あるいは客が数人のライブからの成功を目指すという、浪花節的な物語が多くの人を惹きつけ、メディアで紹介される際にキャッチコピーのように使われていたが、アイドルのブレイクには、そうした「物語」が重要な役割を担うことが多い。

プロモーションとコンテンツの両方の質を高めること

 モー娘再ブレイクの物語も、それが真実であれ、外側から見ればプロモーションの一環としても捉えることができる。つまり、道重のバラエティ番組での活躍やオリコン1位の連発、そして前述の物語という「プロモーション」と、EDM路線のつんく♂楽曲とフォーメーションダンスやメンバー自身の魅力などといった「コンテンツ」…この両輪がしっかりと働いていたからこそ、再ブレイクを果たすことができた、といえる。話題性だけで人を集めても中身がなければダメだし、曲やパフォーマンスだけが良くても世間に知られなければ、少なくともモー娘が目指したようなメジャーシーンでの再ブレイクは難しかっただろう。  しかし、再ブレイクしたとはいえ、モー娘の人気が最も落ち着いていた時期でさえ、東京厚生年金会館や中野サンプラザなどの2000人規模の会場でコンサートをやれていたわけで、モー娘より売れていないアイドルの方が圧倒的に多い。それらのアイドルからすれば、どの時期のモー娘も常に「ブレイク中」に見えただろう。そうした実際的な状況はさておき、前述の再度の成り上がり的ストーリーを前面にして見せたところに、プロモーションの上手さを感じる。そしてこのプロモーションとコンテンツの双方の質を高め展開するということは、アイドルを手掛ける上で、事務所の大きさを問わず重要なことだ。モー娘擁するアップフロントという大手事務所に限らず、中小規模のアイドル運営にとっても、このモー娘再ブレイクから、学ぶべき点は多いのではないだろうか。 ■道重さゆみ(みちしげ・さゆみ) 1989年7月13日、山口県生まれ。モーニング娘。の第6期メンバーであり、8代目リーダー。グループ在籍期間は4000日を超え、歴代メンバーの中でも最長記録を更新し続けている。アップフロントプロモーション所属。今年9月から行われる秋ツアーの最終日をもって、同グループ及びハロー!プロジェクトを卒業することが発表されている。 オフィシャルブログ http://ameblo.jp/sayumimichishige-blog/ ■岡島紳士(おかじま・しんし)(@ok_jm) 1980年生まれ。アイドル専門ライター。著書、共著に『グループアイドル進化論』、『AKB48最強考察』、『アイドル10年史』『アイドル楽曲ディスクガイド』など。埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」のアドバイザーと、会期中に行われた全9回の番組&イベントMCを担当。自身が手掛けるDVDマガジン『IDOL NEWSING vol.1』が5月21日に一般発売される。