卒業発表の道重さゆみに見る、アイドルがブレイクに至る"物語”の重要性

 モーニング娘。'14(以下、モー娘)の道重さゆみが4月29日のコンサートにて、同グループを今秋のツアーを最後に卒業することを発表した。道重は2003年にモー娘の第6期メンバーとして加入し、2012年からは8代目リーダーとして活躍してきた、グループの重鎮。歴代メンバーの中で最もグループ在籍期間が長い、モー娘を象徴するメンバーといっても過言ではない存在だ。 【リアルサウンドより】

オリコン1位を連発できた理由

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モーニング娘。'14『時空を超え 宇宙を超え/Password is 0(初回生産限定盤A)(DVD付)』(UP-FRONT WORKS)

 道重自身の注目度もさることながら、最近はモー娘本体の活躍も目覚しい。一時期はメディア露出が減っていたが、シングルが5作連続オリコン1位を獲得したり、auのCMに出演したりと、"再ブレイク"を果たしたと報じるメディアも増えている。この再ブレイクの動きのきっかけは、やはりオリコン1位の連発にあるだろう。首位を獲得することでそのこと自体がプロモーションに繋がり、「モー娘健在」を世にアピールすることに成功した。そしてこのオリコン1位を取ることができた理由としては、個別握手会やチェキ会などの"接触"商法に力を入れたことが大きい。  今やライブ系アイドルにとって当たり前となっているこの接触商法についての是非はここでは問わないが、もちろん、話題性だけでは再ブレイクには至らなかっただろう。つんく♂の楽曲は、EDM路線に舵を切っても高いクオリティーとオリジナリティを誇っていたし、アイドルの中でも卓越したモー娘のパフォーマンスは「フォーメーションダンス」というキーワードを得て、分かりやすく新規のファンを取り込むことができた。  そして更に重要なポイントは、そこにファンやメディアが乗ることのできる「物語」があったということだろう。

アイドルがブレイクするための"物語"の重要性

 この物語を端的に表現すると「打倒AKB48」「かつての国民的アイドルが再び頂上を目指す」といったもの。そしてこの物語の中心に、今もいるのが、道重だ。  道重はモー娘の人気が落ち込んでいた頃にバラエティ番組で個人で活躍することで、グループの存在を世間へとアピールし続けていた。毒舌キャラを浸透させ、雑誌などの「嫌いな女性芸能人ランキング」の上位の常連になろうとも、それを徹底して続けた。結果、「モー娘の他のメンバーは分からないが、道重さゆみだけは知っている」というライトなファン層を広く獲得、今の状況へと繋げることができた。コアなファン層やライトなファン層、そしてモー娘を報じるメディアも含め、道重を中心とした「再ブレイク」という分かりやすい物語に引っ張られ、あるいは乗っかることができた。PerfumeやAKBやももいろクローバーZも、路上ライブから、あるいは客が数人のライブからの成功を目指すという、浪花節的な物語が多くの人を惹きつけ、メディアで紹介される際にキャッチコピーのように使われていたが、アイドルのブレイクには、そうした「物語」が重要な役割を担うことが多い。

プロモーションとコンテンツの両方の質を高めること

 モー娘再ブレイクの物語も、それが真実であれ、外側から見ればプロモーションの一環としても捉えることができる。つまり、道重のバラエティ番組での活躍やオリコン1位の連発、そして前述の物語という「プロモーション」と、EDM路線のつんく♂楽曲とフォーメーションダンスやメンバー自身の魅力などといった「コンテンツ」…この両輪がしっかりと働いていたからこそ、再ブレイクを果たすことができた、といえる。話題性だけで人を集めても中身がなければダメだし、曲やパフォーマンスだけが良くても世間に知られなければ、少なくともモー娘が目指したようなメジャーシーンでの再ブレイクは難しかっただろう。  しかし、再ブレイクしたとはいえ、モー娘の人気が最も落ち着いていた時期でさえ、東京厚生年金会館や中野サンプラザなどの2000人規模の会場でコンサートをやれていたわけで、モー娘より売れていないアイドルの方が圧倒的に多い。それらのアイドルからすれば、どの時期のモー娘も常に「ブレイク中」に見えただろう。そうした実際的な状況はさておき、前述の再度の成り上がり的ストーリーを前面にして見せたところに、プロモーションの上手さを感じる。そしてこのプロモーションとコンテンツの双方の質を高め展開するということは、アイドルを手掛ける上で、事務所の大きさを問わず重要なことだ。モー娘擁するアップフロントという大手事務所に限らず、中小規模のアイドル運営にとっても、このモー娘再ブレイクから、学ぶべき点は多いのではないだろうか。 ■道重さゆみ(みちしげ・さゆみ) 1989年7月13日、山口県生まれ。モーニング娘。の第6期メンバーであり、8代目リーダー。グループ在籍期間は4000日を超え、歴代メンバーの中でも最長記録を更新し続けている。アップフロントプロモーション所属。今年9月から行われる秋ツアーの最終日をもって、同グループ及びハロー!プロジェクトを卒業することが発表されている。 オフィシャルブログ http://ameblo.jp/sayumimichishige-blog/ ■岡島紳士(おかじま・しんし)(@ok_jm) 1980年生まれ。アイドル専門ライター。著書、共著に『グループアイドル進化論』、『AKB48最強考察』、『アイドル10年史』『アイドル楽曲ディスクガイド』など。埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」のアドバイザーと、会期中に行われた全9回の番組&イベントMCを担当。自身が手掛けるDVDマガジン『IDOL NEWSING vol.1』が5月21日に一般発売される。

児ポ法改定案から“二次元規制”削除で安心? 児ポ法改定の真の狙いと、新たな二次元規制の可能性

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『マンガはなぜ規制されるのか』(平凡社)
 かねてより噂されていた、児童ポルノ法改定案から“マンガ・アニメなどの創作物と実際の犯罪の関連性について政府が調査研究を行う”とする付帯事項が削除される見込みであることを、東京新聞ほか各紙が報じている。  与野党の協議の中でこれが削除される見込みであることは関係者などの間で「ほぼ確実」とされていたが、大手マスコミが報じたことでまず間違いないとみてよいだろう。  これに対してネット上では、マンガ・アニメファンと思われる人々が「安心しました」など、危機が去ったかのような発言を繰り返している。  しかし、これは大きな勘違いである。実際のところ、危機は拡大したとみて間違いないからだ。 【「おたぽる」で続きを読む】

小室哲哉はJPOPのリズムをどう変えたか 現役ミュージシャンが「TKサウンド」を分析

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TETSUYA KOMURO『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』(avex trax)

【リアルサウンドより】  東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回はダンスミュージックをJPOPに取り入れ、日本の音楽シーンに多大なる影響を与えた小室哲哉の楽曲を読み解く。(編集部) 参考1:aikoのメロディはなぜ心に残る? ミュージシャンが楽曲の“仕組み”をズバリ分析 参考2:サザン桑田佳祐の名曲はなぜ切ない? ミュージシャンが"歌う和音"と"シンコペーション"を分析 参考3:中田ヤスタカはいかにしてエレクトロとJPOPを融合したか “緻密な展開力”と“遊び心”を分析 参考4:モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析 参考5:ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析  小室哲哉さんはJ-POPにダンスミュージックの要素を定着させた第一人者と言われています。TM NETWORKが台頭した80年代後半から、「小室ファミリー」がチャートの上位を賑わせた90年代後半までの10年間で、ダンスミュージックは広く世間に浸透し、JPOPシーンは大きく変化しました。そして今なお、小室さんはその音楽的探究心を失わず、超新星、SMAP、北乃きい、浜崎あゆみといったミュージシャンに楽曲を提供する一方、音楽フェスティバルなどではプレイヤーとしても活躍しています。5月1日には、日本レコード協会が運営する「STOP!違法ダウンロード広報委員会」の啓発活動の一環として、マウスのクリック音で作った新曲をライブ演奏するビデオ「グッド クリック クリエイツ グッド ミュージック!(GOOD CLICK CREATES GOOD MUSIC!)」をYouTubeで公開、大きな話題となりました。

GOOD CLICK CREATES GOOD MUSIC!

 さて、お馴染みの「TKサウンド」に対し、多くの人は「ノリノリ」で、「カラオケで歌いたくなるようなキャッチーな歌メロ」といったイメージを抱くのはないでしょうか。そこで今回は、「TKサウンドにおけるノリノリとは何か?」ということを紐解き、その音楽的特徴をダンスミュージック的な側面から考えてみたいと思います。

フックの効いたボーカルメロディ

 まずはわかりやすいボーカルの特徴から分析してみます。細かいことはおいおい語るとして、プロデュース作品(小室ファミリー)のボーカルメロディで、みなさんが印象に残るのは、例えば次のようなところではないでしょうか? TRF『CRAZY GONNA CRAZY』の歌い出し 「『ダ』イヤを『散』り『ば』めてるよう『な』 『夜』景を『く』るまから『見』てるよ」。 安室奈美恵『Your're my sunshine』の中頃 「1『にち』中 ゆ『めに』まで 楽『しい』 きお『くが』 よみ『がえ』ってたよ」。 華原朋美『Hate tell a lie』のサビ 「なにからなにまであなたがす『べ』て 私をどうにか輝かせる『た』め 苦しんだり悩んだり『し』て 『が』んばってる」。  これらのフレーズは「いかにも小室哲哉」という感じがします。『』の部分にアクセントがありますが、共通して言えるのは、ボーカルが強調して歌っているだけでなく、そこが各フレーズの一番高い音で、しかもその音だけが高くなることです。さらに言えば、アクセントの音程は1フレーズの中でほとんど同じです。  次に同じフレーズをリズム面から分解してみましょう。  『CRAZY GONNA CRAZY』は「『ダイ』『ヤを』『ちり』」というように、同じリズムを繰り返しながら「ばーめてる」のフックに向かっています。  『Your're my sunshine』では「いち『にーちぃー中』 ゆ『めーにーまで』」と1小節ごとのリズムを繰り返してから「たの『しーい』きお『くーが』」と先ほどのリズムの前半だけ、つまりループの単位を半分にします。スピード感が出ますね。  ラップの手法を取り入れている『Hate tell a lie』のこの部分はもっと単純で、ほとんど16分音符で、音階もアクセント以外ほぼ変わりません。「何から何まであなたがす『べ』て」のように、「4拍目にアクセント」という1小節ごとのループを繰り返して「がんばってる」に向かいます。  何となくお分かりでしょうか? ここで紹介したフレーズは全て、1小節以内で1単位となる短いフレーズのループでできているのです。メロディのアクセントが毎回同じ音階なのも、同じフレーズのループだからです。各ループはリズムかメロディ、あるいは両方による強いアクセントで明確に区切られていますし、その連続で出来ている大きな1フレーズも、後半に明確に向かう先があります。この傾向は歌謡曲として作られているプロデュース作品に顕著ですが、小室さんのメロディラインはとてもフックが強いのです。  「フックって何?」と思われる方も多いでしょうけれど、特にリズム的な変化による「強く耳に引っかかる部分」程度に考えてください。例に出したメロディを思い浮かべていただければ、だいたいわかりますね?  美しいポップソングはたいていメロディが印象的ですが、小室哲哉さんの歌は、フレーズがループで出来ていて、そもそもループの1単位ごとのフックが強いので、あまりコード進行とは関係なくメロディの印象の強さが作られています。つまり、よりリズム的なアプローチでボーカルメロディが考えられているということです。  では次に、それに何の意味があるのか、ということを紐解くためにも、一旦ボーカルパートから離れて、サウンドの全体像について解説します。

実は引き算で作られている「TKサウンド」の本質

 TKサウンドの重要な要素を最小限の音で体現している、という意味で、このコーナーにうってつけの曲があります。TM Networkの1987年のヒット曲『Self Control』です。

【PV】SelfControl

 この曲は主に、「ドラム」「ベース」「シンセサイザー」「ボーカル」の4トラックでサウンドが構成されている、とてもシンプルな曲です。もちろん他にも、ストリングスやギターなどのトラックが入っていますが、それらは、「その音がないと曲が成立しない」というパートではないので、全て装飾的な「その他の音」とします。  この曲はとにかく軽快で、ビートが前に進む力が強いです。ざっと構造を書くと、ドラムはストレートな8ビートで、イントロや間奏などではキックの4つ打ちになります。ベースはコードの基音(ルート)から動かず、ひたすら8分音符を刻みます。シンセサイザーは複数入っていますが、サウンドの中核にあるのは、イントロから鳴り続けている印象的なテーマフレーズです。基本的にこの曲は、たったこれだけの要素で出来上がっているのです。  ここで、この構造を捉えるためのひとつのセオリーをご紹介します。それは「低い音ほどリズムに対する影響が大きい」というものです。  この曲でもっとも低い音はドラムのキック、次いでベースです。メインのトラックでは、だいぶ高くなってドラムのスネア、ボーカル、シンセサイザーという順番です。その他のトラックも含めて、低音と呼べる周波帯にあるのはキックとベースだけです。この曲の軽快なノリは、ドラムとベースというリズムに大きな影響を与える低音楽器が、両方ともごくシンプルでストレートな8ビートに徹していることによって作られているのです。  一方シンセサイザーのテーマフレーズは、はっきりとしたリズム的なフックを繰り返し提示しています。リズム的には「よっこいしょ感」を生みやすい重めのフックですが、なにぶん高音ですし、低音楽器で作るストレートなリズムのほうがはるかに影響が強いので、曲のスピード感には影響しません。  このように高音と低音ではっきりと役割が分かれたアレンジが、意識的かどうかはともかくはっきりと意図的に、そして非常に慎重にアレンジされていることは、イントロからのドラムパターンの遷移を聴けばわかります。 イントロ:キックの4つ打ち Aメロ:4拍目にスネア追加 Aメロ2週目:キックの4つ打ちをやめ、普通の8ビートパターンに となっています。ここにはそれぞれ、 イントロ:テーマフレーズのフックを重く聴かせないための最小要素としてキックのみ Aメロ:1小節ごとのリズム的な解決を提示する最小要素として4拍目のスネア Aメロ2週目:本来のビートの提示 という意味があります。  このような慎重なパターン進行からも、この曲のシンプルなリズムが「ただ疾走感があればいい」ということでぼんやりと作ったビートではなく、ストレートな8ビートの中でも、そのセクションで「何を聴かせたいのか」ということを意識して巧みにスピード感をコントロールしていることがわかります。また、ベースはときどき16分音符を混ぜることで、はっきりと分かれた高音と低音のリズムを、こっそりとつないでいます。  TKサウンドというと、ついつい派手なものを想像してしまいます。しかし『Self Control』からわかることは、小室さんが、論理的に配置した最少のトラックと最小のシーケンスで、曲が伝えたいリズムイメージを最大化する技術に非常に長けている、ということです。安易に音を増やさず、その曲が伝えたいことを最小限の音数で作る、という意味で、作曲やアレンジなどではよく「引き算が大事」と言われます。『Self Control』のグルーブはまさに、引き算によって作られています。

TRF楽曲に見る、足し算のアッパーチューン

 「低音楽器はシンプルに刻み、高音楽器がフックを入れまくる」という小室さんのアプローチを『Self Control』を題材に分析しました。そしてこの論理は、トラックも多く、より派手な印象のプロデュース楽曲にも応用できます。  例えばダンスミュージック的なサウンド構造がもっとも生かされているのはTRFの楽曲でしょう。『CRAZY GONNA CRAZY』『BOY MEETS GIRL』『EZ DO DANCE』『survival dAnce』などのヒット曲には、「キック4つ打ち」「ベースは動かずに細かい刻み」「シンセフレーズはリズミカル」という『Self Control』と同じようなサウンド構造でリズムの基本構造が作られています。では、それ以外のプラスアルファのトラックがどのような意味を持っているでしょうか。  『Self Control』の「その他のトラック」は、メロディ面ではもちろんそれぞれ不可欠なものですが、リズム的にはシンセサイザーのテーマフレーズが提示しているリズムを見事に踏襲していました。TRFの楽曲ではリズム的にも重要な役割を果たしている「その他のトラック」がいくつかあります。それらのトラックの役割を大雑把に言えば「埋めること」です。  まず、音符の長さが長いものと短いものに二極化される場合が多いです。多くの色を混ぜるとどの色でもなくなっていきますが、リズムもそれと同じで、細かい16分音符まで隈なくリズムを埋めていくと、それだけひとつひとつのアクセントが相対的に目立たなくなります。例えば『CRAZY GONNA CRAZY』では高音のシンセピアノリフとブラスフレーズが印象的ですが、どちらもリズムパターンとしては同じ位置にアクセントがあります。ハイハットは裏打ち(「ン チッ ン チッ ン チッ ン チッ」という裏拍の4つ打ち)です。普通に考えると、拍の裏に強いアクセントがあることになります。さらに、シンセサイザーが歌のないところで16分音符3つごとのアルペジオを奏でています。いくらキックが4つ打ちで、高音楽器はリズムへの影響が少ないとはいえ、流石にこれらのトラックを真面目に考えると「ゴチャゴチャ」としか言い様がないはずなのです。しかしそれでもこの曲のトラックが前に進む力を失わないのは、別のシンセサイザーがアクセントのない16分音符を刻んでいるからです。さらに言えばこのシンセサイザーは、「その他のトラック」の中ではもっとも音が低く、中低音域です。このトラックの「埋める役割」によって、相対的に他のアクセントやフックの強さが低下し、ゴチャゴチャすることなく曲のスピード感を上げています。基本的な考え方はベースの8分音符と同じで、これによってスピード感がさらに増し、いよいよ高音楽器が「何でもできる」ようになる、ということです。  同じようなことが長い音符でも言えます。小室さんは特にゆったりとした歌ものなどで、ギターやピアノのように強いアタック感を持たない、シンセサイザーやストリングスの長い音符で埋めるトラックを、よく使います。そこでは「ノリさえ良ければいい、というわけにはいかない」「歌を前に出すために、あまり細かい音符で埋めたくはない」という、アッパーなダンスチューンと違う条件があるので、ボーカルをでしゃばらずに補佐しつつ、リズム的な空白を埋めて曲に流れを与える、という役割の長い音符が効果的なのです。  『Self Controll』で、「小室さんは引き算が上手」と書きましたが、TRFの楽曲などからは「引き算が上手な人は足し算も上手」ということがわかります。

歌はシンセサイザー?

 ここまででTKフックとそれを支えるTKビートによってTKサウンドが作られている、という全体像は見えてきました。最後に、冒頭でやや宙吊りなまま終わったボーカルパートについて再び考えてみます。  冒頭では、ボーカルフレーズが短いフレーズのループで作られていることを説明しました。これは何かというとつまり、「リフ」なのです。  リフとはリフレインの略で、要するに繰り返しのことです。繰り返せば何でもいい、というわけではなく、一般的にリフと言う場合、「短いフレーズ」が繰り返されているものを指します。「コードは変わっても同じメロディが繰り返される」「メロディは変わってもリズムパターンが同じ」などというように、変化するものとしないものの対照がリフの気持ちよさ、という理屈になります。  そんなリフの典型的なものが、ご紹介した『Self Control』のシンセサイザーのテーマフレーズです。解説したように、このシンセリフとキックの4つ打ちからイントロが始まり、その後何度も登場します。コーラスと宇都宮隆さんの歌うボーカルフレーズはメロディもリズムもこのシンセリフそのままですし、他のセクションも基本的にこのリフのリズムパターンの派生です。ドラムとベースがごくストレートな8ビートを刻み続けているのは、フックの強いこのリフを活かすためです。つまりこの曲のサウンドデザインのテーマは、「シンセリフ激推し」ということだと言えます。もちろん歌ものですから一見歌のためのトラックのように聞こえますが、その歌もシンセリフのテーマに従って作られていることを考えると、実はこの曲の中では歌よりもリフの方が上位の存在です。このように「リフがサウンドデザインの最上位にあり、歌もリフである」というような曲の典型は他にも、同じTM Networkの『Come On Everybody』などがあります。  もちろん、より歌謡曲的な小室ファミリーの楽曲について、この理屈をストレートにつなげることはできません。ただ少なくとも、小室さんの楽曲のボーカルパートが、リフを作るのと同じ発想で作られているとは言えそうです。冒頭で解説したようにメロディ的なフックが強い理由もそこにあります。メロディの起伏が激しく、単純なボーカルメロディっぽくない違和感が、小室さんのボーカルメロディを印象的にしていますが、同じフレーズをシンセサイザーで弾いてみると、意外なほど違和感がありません。この要素をどのくらい色濃く出すかによって、ボーカルのノリがコントロールできます。引き算が上手な小室さんは足し算も上手、と書きましたが、同じように、サウンドデザインとリズムの受け渡しの妙によってトラック同士をつなげることが巧みな小室さんですから、当然ボーカルをトラックから離して浮き出すことも思いのまま、ということです。  小室さんがやったことを後追いで言葉にしているので簡単そうに聞こえますが、実際にイメージ通りの曲を作るのはとてもむずかしいことです。小室さんが当時日本の歌謡曲になかったダンスミュージックの要素を持込み、10年間で作り手ばかりか聴き手まで教育してしまった背景には、スピード感であれメロディの目立ち方であれ、聴き手に与えたい印象を実際に思いのままに表現できてしまう、小室さんの恐ろしいほどのリズム感覚とサウンド構成能力の高さがあるのでしょう。 ■小林郁太 東京で活動するバンド、トレモロイドでictarzとしてシンセサイザーを担当。 ブログ トレモロイドHP Twitter

アイドル活動の新形態!? 今、秘かに盛り上がるアイドルDJとは何ぞや!

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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「エレクトリックリボン」公式HPより。
 一行に衰える気配のないアイドルブームの中、その盛り上がりに比例するように数多くクラブでアイドル系DJイベントが開催されている。  しかし「アイドル系」とはいえ、その客層は実際のアイドル現場に来るアイドルヲタ層とはちと違うようだ。 「ガチのアイドルヲタは、実物のアイドルが来ない現場には行きません。むしろアイドルの楽曲をいいようにMIXして楽しむ、アイドル系DJイベントへのアンチのほうが多かったりします」  クラブ事情にも詳しいアイドルファンは、このように語る。  このように深~い溝があるアイドル現場とアイドル系DJイベントの間を埋めつつある存在が、「DJをするアイドル」だ。CDJやPCDJの普及で誰もがDJプレイに触れやすくなった現状もあって、アイドル系DJイベントに乗り込んでくるアイドルがかなり増えている。  その筆頭が、DJ四捨五入ことエレクトリックリボンのericaだ。エレクトリックリボンとは、全楽曲の作詞、作曲、トラックメイキングを担当するasCaが率いるアイドル・テクノポップユニット。ここでボーカル&ダンスを担当するericaはエレクトリックリボン加入前からDJ四捨五入としてアイドルソングしばりのDJとして活動しており、エレクトリックリボンが出演するアイドル現場はもちろん、アイドル系DJイベントにも多数出演している。 【「おたぽる」で続きを読む】

嵐、大学講義の題材に ジャニーズの文化的側面を研究する意義とは

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今や日本で最も人気のあるグループといっても過言ではない嵐。

【リアルサウンドより】  この春から明治大学法学部で開講されたある講義がネットを中心に話題となっている。社会心理学の自由講座の枠内で行われているこちらの講義、なんと人気グループ「嵐」を題材にして行われるという。講義を担当する関修氏は、シラバス(講義要項)に次のように記している。「社会心理学の講座として始まった本講義も今年で二十年の節目を迎えた。セクシュアリティについて講義して欲しいとの要望を、それなら楽しんでもらおうとSMAPなどを題材に用いたのが始まりである。今年は結成十五年を迎えた「嵐」を取り上げようと思う。時代は確実に嵐であるから。嵐ブレイクの理由などを考察してみたい。その際、もちろん映像を多用し、比較という手法を用いる。さらに、文化研究の基礎となる精神分析・現代思想について概説する」。  「時代は確実に嵐である」とする大学講師の存在にもまず驚かされるが、その授業内容がまた興味深い。シラバスによると全15回に渡る講義で「ジャニーズという文化」や「嵐のメンバーの比較」「嵐のPVの変遷、ブレイク以前/以後」「コンサートに見る嵐」「嵐とJ-POP」「嵐の時代は続くのか」といったテーマを分析していくという。嵐ファンでなくても、音楽ファンからしたら非常に惹かれる内容だ。  最近ではAKB48やももいろクローバーZ、でんぱ組.incなどのいわゆる「アイドル批評」が盛んだが、意外にもジャニーズを対象としたものは少ない。「ジャニーズ研究本」と名打った書籍は数あれど、その多くはメンバーのパーソナリティに焦点を置いたもので、彼らの音楽を真摯に分析したものや、文化的側面について扱ったものは数少ないのが現状だ。それではなぜ、ジャニーズはこれまであまり分析の対象とされてこなかったのだろうか。  ジャズミュージシャンの菊地成孔は大谷能生との共著『憂鬱と官能を教えた学校』のなかでジャニーズの音楽を「バークリーメソッドの極致」と表現している。SMAPの「胸さわぎを頼むよ」を例に出し、シンプルなペンタトニックで構成されるメロディラインの裏に鳴り響く高度に複雑化したコード進行を「20世紀商業音楽の到達点」と紹介、その完成度の高さを指摘している。実は海外のポップスやロックと比較しても非常に高い次元にある日本のJ-POP。しかしその代表格でありスタンダードを築いてきたのが「アイドル」のジャニーズであるため、正当な評価がされてこなかったのかもしれない。裏を返せば、あまりにもメジャーで世間一般まで浸透した「当たり前」の存在であったがゆえ、長らくジャニーズは研究の対象とならなかったのではないだろうか。  先述の関氏は嵐を通じて現代思想やカルチャーについても俯瞰していくという。当たり前すぎて普段目がいかなかったものを対象に行われる研究はカルチュラル・スタディーズの手法にも通ずる。この講義がいったいどのような方向へと進んでいくのか、また講義をきっかけにジャニーズを対象とした研究が盛んになっていくのか、個人的には非常に注目している。 (文=北濱信哉)

KADOKAWA覇権にロボット・ブーム、少女マンガ原作の復権…2014年春・深夜アニメの傾向を探る!

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

 新年度の始まりである4月も終わりとなりゴールデンウイークに突入。新番組アニメも4~5話に達して、読者のみなさんも視聴継続枠やお気に入りが固まってきたのではないでしょうか。ゴールデンウィークに貯まった録画を消化する人もいると思います。今回は2014年春の深夜アニメ第1話全レビュー(参照)を踏まえ、その後、筆者の気付いたいくつかのポイントを追加レポートさせていただきます。 ●圧倒的パワー? KADOKAWA提供アニメ強し
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「KADOKAWA」公式サイトより。
 今回レビューした春作品の中では15本ものアニメにKADOKAWAが関わっています。その中には、『ソウルイーターノット!』のように原作マンガの版元が他社(スクエア・エニックス)でありながらスポンサードしているもの、『悪魔のリドル』のように原作マンガが同社の「月刊ニュータイプ」連載でありながらも提供にクレジットされないものなど、変則的な作品もありますが、いずれにせよ全体の4割ほどの作品がなんらかの形でKADOKAWA関連企業から原作を提供・もしくはスポンサーとして援助されている形になることに。以下に、KADOKAWA関連の作品とKADOKAWAを含む提供社をリストアップしてみます。 ■・『悪魔のリドル』 (原作「月刊ニュータイプ」連載) ポニーキャニオン、SiegKrone ■『魔法科高校の劣等生』  ANIPLEX、ソニー・ミュージック、KADOKAWA、スクウェア・エニックス ■『神々の悪戯』  フロンティアワークス、KADOKAWA、ブロッコリー ■『召しませロードス島戦記~それっておいしいの?~』  (原案『ロードス島戦記』角川スニーカー文庫)ショート枠のため、提供不明 ■『ラブライブ! School idol project(第2期)』  バンダイビジュアル、ブシロード、ランティス、KADOKAWA ■『健全ロボ ダイミダラー』  KADOKAWA、ショウゲート、ランティス ■『星刻の竜騎士』  KADOKAWA、AT-X、ソニー・ミュージックコミュニケーションズ、ツクル(ノ)モリ株式会社 ■『ブラック・ブレット』  ユニバーサルエンタテイメント、KADOKAWA ■『ソウルイーターノット!』  KADOKAWA、スクウェア・エニックス、ブシロード、ソニー・ミュージック ■『ノーゲーム・ノーライフ』  KADOKAWA、フロンティアワークス ■『棺姫のチャイカ』  KADOKAWA、フライングドッグ、ブシロード、ドコモ・アニメストア ■『風雲維新ダイ☆ショーグン』  KADOKAWA、コロムビア、ドコモ・アニメストア ■『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』  KADOKAWA、ソニー・ミュージック、ドコモ・アニメストア ■『デート・ア・ライブII』  KADOKAWA、富士見書房、ブシロード ■『メカクシティアクターズ』  ANIPLEX、ソニー・ミュージック、KADOKAWA (地上波放送の提供クレジットに準じます)  こうなった理由として挙げられるのは、深夜帯にはラノベ原作のアニメが多いこと。 【「おたぽる」で続きを読む】

Not yet、1stアルバムにして最終作? 収録曲では大島優子ら各メンバーの個性が明らかに

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Not yet『already [通常盤Type-A]』(日本コロムビア)

【リアルサウンドより】  AKB48の派生ユニットで、大島優子、指原莉乃、横山由依、北原里英の4人で構成されるNot Yetが4月23日にリリースしたファーストアルバム『already』が、オリコン週間ランキングで1位を獲得し、シングルと合わせて通算5作目の1位獲得となった。  キャリア初のアルバムが上々な滑り出しを見せたNot Yetだが、大島優子の卒業が目前に迫っている今、同ユニットの“存続問題“は無視できない状況にある。  4月29日に行われたHKT48のアリーナツアー『HKT48アリーナツアー~可愛い子にはもっと旅をさせよ~』で、指原はNot Yetについて「事実上解散グループ!」と発言するなど、大島卒業後の見通しに関してはまだ不透明な部分が多い。そこで今回は“ファーストアルバムにしてラストアルバム”になるかもしれない今作を、それぞれの個性と共に振り返りたい。  Not yetの楽曲については、以前リアルサウンドでもエドボル氏が語っていた通り、ももいろクローバーを意識したかのようなMVとサウンドの『週末Not yet』でデビューしたが、すぐに『波乗りかき氷』などのAKBフォーマットの楽曲へ移行。その後、大島優子が一躍世間に広く知られ、AKB48の顔として活躍していたこともあってか、2013年には『ヒリヒリの花』という“ヘビロテ路線”のシングルをリリースしている。(参考:世間のAKB48離れを食い止めろ! 大島優子、指原莉乃らの“重役ユニット”Not yetへの指命)

ヒリヒリの花 / Not yet

 同ユニットはメンバーの多忙などもあり、2012年以降は1年に1枚ペースでしか楽曲をリリースしていない。指原がHKT48の支配人となり、2013年の総選挙では1位を獲得したほか、横山はチームKのキャプテンとして大島の後を継ぐ存在となり、北原も『テラスハウス』出演以降、積極的にメディアへの露出を増やしている。そのためアルバムをリリースするまでに少し期間があったが、多忙の中制作された今作『already』は、新曲こそ少ないものの、各メンバーの個性がはっきりと見える内容だといえるのかもしれない。  まず、大島優子の色が強いのは、自身が出演するCMのタイアップに使用されている「次のピアス」と「世界の風を僕らは受けて」の2曲。“ヘビロテ路線”とも称される彼女の声を活かすギターロック路線の楽曲で、前向きな歌詞にも彼女らしさが表れている。

世界の風を僕らは受けて / Not yet

 横山は、昭和歌謡に似た節回しが特徴な「May」や、彼女を起用したユーキャンのCMで使用されていた「見えない空はいつでも青い」などで個性を発揮している。努力家キャラとして他のメンバーからも一目置かれる彼女らしく、様々なタイプの楽曲へ果敢にチャレンジする姿勢が伺える。  指原の色が強いのは「ハグ友」。同曲は、指原の総選挙1位獲得後初のセンター曲で、2013年のJPOPシーンを代表する楽曲といっても過言ではない「恋するフォーチュンクッキー」の作曲を務めた伊藤心太郎が、“恋チュン”以前に提供をしていた楽曲。また、北原里英に関しては、自身が作詞を務めた楽曲「guilty love」が収録されているなど、各メンバーにスポットが当たったラインナップとなっている。  トークを含めたパフォーマンスにおける表現力の高さを武器としている大島に目が行きがちだが、他のメンバーが個性を存分に発揮している分、このように楽曲にもそれぞれの色が際立っている。彼女の卒業後に関しては不安視する声も多いが、今の3人なら大島卒業後も地に足を着いた活動ができるのかもしれない。 (文=中村拓海)

アメリカ現代史に翻弄された“キャプテン・アメリカ”の黒歴史

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

――空を見ろ! 鳥だ! 飛行機だ! いや、スーパーマンだ!! バットマンだ!!! スパイダーマンだ!!!! アイアンマンだ!!!!! X-MENだ!!!!!! ヤツラは、そう……アメコミだ!!!!!!! もはやエンターテインメントを語る上で、不可欠の存在となったアメコミ文化。そんなアメコミの魅力や基礎知識、映画・ゲームなどの関連情報を紹介していく本コーナー。今回は現在(2014年5月)、映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』が、全世界興収が約6億ドルという記録的大ヒットとなったスーパーヒーロー“キャプテン・アメリカ”の隠された歴史を紹介しよう。
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公開中の映画『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』公式HPより。
 赤青白の星条旗を模した派手なコスチュームに身を包み、マスクの額にはでっかく“A”と記されている“キャプテン・アメリカ”は、良くも悪くもアメリカを象徴するヒーローです。その性格はよくいえば“真面目で熱血”、悪くいえば“杓子定規で融通がきかない”。古きよきアメリカのモラルの体現者とでもいえばいいでしょうか。映画『アベンジャーズ』では、神様のロキにまで“時代遅れのヒーロー”呼ばわりされるほど時代錯誤な“正義の味方”っぷりに苦笑した人も多いでしょう。  しかしキャプテン・アメリカ……えーと長いので、これより先は愛称のキャップって呼ぶこととします。キャップがこんな風になってしまったのには、ちゃんとした理由があるんです! 実は彼は“スーパーマン”と並んでアメリカの象徴として崇められる一方で、アメコミの中でも随一アメリカ現代史の流れに翻弄され続けてきたヒーローなのです。  まず、マーベル・ユニバース正史内でのキャップの公式な設定を簡単におさらいしましょう【※ちなみにマーベルのコミックは、マルチバース(多元的宇宙)と呼ばれる設定を取り込んでおり、映画版やアニメ、またはヒーローがゾンビ化した“マーベル・ゾンビーズ”などのアナザーワールドものは、それぞれ別のユニバースとして存在することになっています】。  第二次世界大戦前夜、愛国心と正義感に燃える青年、スティーブ・ロジャースは陸軍に志願しますが、あまりに貧弱な体格のため、検査で落とされてしまいます。それでも入隊をあきらめ切れなかった彼は、軍が極秘に進めていた超人血清による“スーパーソルジャー計画”の検体となり、筋力、代謝能力、耐久力すべてが常人とはかけ離れた、超人兵士として生まれ変わりました。かくしてスーパーヒーロー“キャプテン・アメリカ”として、ナチスをはじめ枢軸国と戦ったスティーブですが、終戦直前の1945年、任務中の飛行機事故で水中に墜落し、そのまま仮死状態となってしまいます(行動を共にしていた相棒の少年バッキーはこの時、生死不明に)。そして20年後の1964年、アベンジャーズによって発見、蘇生されたキャップは、チームの中心となり、“自由”と“民主主義”を守るため、戦うのでした……。  上記の概要でおわかりの通り、キャップことキャプテン・アメリカが、ライター(原作者)のジョー・サイモンと、アーティスト(作画)のジャック・カービーのコンビによって生み出されたのは、第二次世界大戦開戦直前の1941年。当時、まだアメリカは枢軸国との戦争に参入してはいませんでしたが、すでに国際社会でヒトラーやナチスは悪役としてのポジションに立っており、国民の不安も高まっている時でした。  そんな年の3月に刊行された『Captain America Comics No.1』の表紙は、なんとヒトラーを殴っているキャップの雄姿! 先陣をきって、ナチスや枢軸国と戦うキャップに人々は熱狂しました。 【「おたぽる」で続きを読む】

ジャニーズWESTの魅力はコテコテ感? デビュー曲「ええじゃないか」に見るメンバーの個性

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日生劇場『なにわ侍 ハローTOKYO!!』公式ホームページより。

【リアルサウンドより】  ジャニーズWESTのデビューシングル『ええじゃないか』が4月23日に発売され、約26万枚のセールスを達成、2014年04月21日~2014年04月27日のオリコンCDシングル週間ランキング(2014年05月05日付)で1位にランクインしている。同シングルは、「なにわ侍盤」「忍ジャニ盤」「WEST盤」という三種類の初回盤に加え、通常盤、購入者がジャケットと収録曲を選べる「MY BEST CD」という、多様な販売形式でも話題を呼んでいる。  ジャニーズWESTは、関ジャニ∞以来10年ぶりに関西ジャニーズJr.出身者で構成されるグループで、2013年末に東京ドームで行われた『ジャニーズカウントダウンライブ』にて結成が発表された。当初は「ジャニーズWEST4」というグループ名で中間淳太、桐山照史、重岡大毅、小瀧望がメンバーとなっていたが、後に濱田崇裕、神山智洋、藤井流星の3名が加えられた。  同グループの特色やその音楽性について、ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターのジャニ子氏は、次のように分析する。 「デビュー作となった『ええじゃないか』は、主演舞台『なにわ侍 ハロー東京!!』で披露された楽曲の中からファン投票で選ばれた作品で、関西ジャニーズJr.出身である彼らのキャラクターを前面に押し出した“お祭り感”溢れる一曲に仕上がっています。メンバーそれぞれに注目すると、まずは桐山さんの特徴のある声に耳がいきます。関ジャニ∞でいうところの渋谷すばるさんのような立ち位置で、小節を効かせた歌い回しとメンバー随一の声量で、同曲にコテコテの“なにわっぽさ”を与えています。一方、桐山さんとシンメトリーで歌う中間さんは甘い声質が特徴的。歌においてはこの二人が軸となっている印象ですね。また、センターの重岡さんは少し鼻にかかったような声をしているのですが、それがかえって面白い効果になっていて、楽曲に色を添えています。セクシーさやかっこよさという面においては、ツインタワーと呼ばれる藤井さんと小瀧さんが担っている感じで、特に女性ファンが夢中になりそうです。濱田さんと神山さんはアクロバットが得意で、テレビの音楽番組などに出演する際は大きな見どころとなるでしょう。Jr.時代を通し、メンバーそれぞれが一芸を磨いてきているので、切り取り方によって様々な表情が見えるグループという印象ですね」  同じく関西ジャニーズJr.出身である関ジャニ∞との違いについては「よりお笑い要素が強いのでは」とジャニ子氏は指摘する。 「関ジャニ∞がバンド演奏を得意としていて“ライブ慣れ”しているのに対し、ジャニーズWESTは“舞台慣れ”している印象です。舞台ではコントなども披露しており、お客さんを楽しませるためのコツを掴んでいる感じで、そういう意味では関ジャニ∞よりもお笑い路線は得意かもしれません。また、先に言ったように同グループはアクロバットも披露するので、その辺でも関ジャニ∞との差別化が図られているかと思います。次回作以降では、さらに方向性が明確になっていくのでは」  デビュー前より、グループ名の変更やメンバーの追加などで何かと話題となることの多かったジャニーズWEST。個性的なメンバーが揃っているだけに、彼らが今後、多方面で活躍する姿を目にする機会が増えそうだ。 (文=松下博夫)

同じユニットのアイドル2人がファンを取り合って解散!? アイドルとファンの恋愛の行方とは

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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注:写真は本人(姫乃たま)です。
――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛~い”業界事情をレポートします。  こんばんは、地下アイドル(売れない)の姫乃たまです。  アイドルを応援する気持ちが、自分の存在を認識してほしいという欲に変わり、果てはストーカーとなり、脅迫メールを送りつける……。  ネットやマスメディアでは、何かとアイドルファンの暴挙ばかり取り沙汰されていますが、5年ほど地下アイドルをしていて思うのは、彼らほど彼氏にぴったりな人たちはいないだろうということです。なぜなら、アイドルファンとは、毎日のように違う場所でライブするアイドルを追いかけるフットワークの軽さを持ちながら、ファン同士のコミュニケーションもこなし、女の子が喜ぶプレゼントも熟知している恐ろしい人種だからです……!   実際、10代から今日までを地下アイドル活動に費やした私に、美味しいチョコレートや素敵な香水を教えてくれたのはファンの方たちでした。  しかしアイドルに恋愛感情を抱くことを「ガチ恋」と呼ぶのに対して、アイドルがファンに恋愛感情を抱く時の単語は存在しません。なんか切ないですね。いいと思うんですけどね、アイドルファンとの恋。  ということで、第3回目のテーマは「アイドルとファンの恋愛」です。 【「おたぽる」で続きを読む】