ゆるめるモ!が“見つかる”!? 今夏に向けてニュース盛りだくさんだったインストアイベントに潜入!

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

「あなたのハートをゆるめに来ました~」というキャッチフレーズ通りのふんわりしたメンバーのキャラクターとパフォーマンス、それにニューウェーブを中心としたヒップホップやポストロック、シューゲイザーサウンドなどを取り入れた楽曲で注目度を上げているアイドルグループ「ゆるめるモ!」。5月19日、彼女たちのミニアルバム『Electric Sukiyaki Girls』(5月21日発売)の発売記念インストアイベントが、タワーレコード新宿店で開催された。その中で行われた“大発表”を引っさげて、彼女たちがいよいよアイドル界の“夏の主役取り”に名乗りを上げた。
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インストアイベントを行ったゆるめるモ!。
 今年1月に発売した、ロックバンド「箱庭の室内楽」とのコラボアルバム『箱めるモ!』で新たなファンを開拓し、高校受験のために長期休養を挟んでいたちー坊が再合流するなど、より一層のジャンプアップを期待されている2014年のゆるめるモ!。リリースイベントツアー2日目となるこの日は、新譜1曲目の「あさだ」からスタートした。硬質なディスコパンクサウンドも、カラフルなメンバー7人(この日はゆいざらす休養)のダンスが絡むと、しっかりアイドルポップになるからすごい。2曲目は、「HONDALADY」のマル作曲によるニューオーダーを思わせる「私の話、これでおしまい」。疾走感あるトラックは今後ライブの定番曲となりそうだ。  2曲を終えてのMCで自己紹介を終えると、この日の最後に初披露する「大発表」を前に、メンバー全員浮き足立ち状態だった。「言葉にするのが怖い!」「言ってしまったらもうネタにならなくなる!」と、発表の中身が気になる観客を煽る。 【「おたぽる」で続きを読む】

菊池桃子、シティポップの担い手としての魅力とは ラ・ムーの“早すぎたサウンド”も検証

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80年代のアイドル界に旋風を巻き起こした菊池桃子。

【リアルサウンドより】  今年デビュー30周年を迎えた菊池桃子が、音楽活動を精力的に展開している。4月30日には『Miroir -鏡の向こう側に-』以来23年ぶりに新作アルバム『青春ラブレター ~30th Celebration Best~』を発売、最新オリコンアルバムチャートで初登場20位にランクインした。同アルバムには菊池桃子が16~18歳までにリリースした全シングル9曲に加え、ファンからの人気も高い1stアルバム『OCEAN SIDE』より「OCEAN SIDE」を収録。これら10曲は、新たなアレンジを施し再録音されたものだ。さらに作詞を鈴木おさむ、作曲をつんく♂が担当した新曲「青春ラブレター」も収録されている。  また、アルバム発売にともない、27年ぶりに単独ソロコンサートの開催も決定。鈴木おさむが演出を担当するこのコンサートは、5月24日(土)、25日(日)の両日夜の公演はすでにチケットが完売、ファンからの要望による追加公演が決定している。  80年代を代表するアイドルのひとりとして、小泉今日子や中森明菜らに匹敵する存在感を放っていた菊池桃子。その音楽面の評価はいかなるものだったのか。80年代アイドルカルチャーに造詣の深い評論家の栗原裕一郎氏は、その活躍について次のように語る。 「菊池桃子はアイドル雑誌『Momoco』のイメージガールとしてデビューし、ビジュアル的にもアイドル性が高かったためか、爆発的にヒットしていたものの、当時は音楽性を前面に打ち出しているという印象は少なかったように思います。歌唱力もなかったですし(笑)。しかし、彼女の楽曲はずっと林哲司が作曲していて、サウンドの志向性は、彼が同時期に手掛けていた杉山清貴&オメガトライブと同一線上にある、良質なシティポップでした。彼女のシングルだけを聴いているとちょっと気付きにくくて普通のアイドル歌謡に思ってしまいがちですけど、アルバムを聴くと、林さんが音楽的に高いところを目指していたのが良くわかりますね。林哲司は、79年に松原みきの「真夜中のドア~Stay With Me」や竹内まりや「September」などをヒットさせた、職業作曲家として歌謡曲にシティポップの文脈を組み込んでいった立役者の一人で、80年代に入って杉山清貴&オメガトライブや杏里などを大ヒットさせます。菊池桃子の楽曲もその延長線上に位置付けられるものだと思います。同時期には、尾崎亜美カラーの強い金井夕子~岩崎良美の流れなどもあり、まあ、他にも同時多発的に動きが起こっていたんですが、その辺りにシティポップ歌謡の源流の一端があると言えますので、今あらためて系譜立てて聴いてみると面白いと思います」  また、菊池桃子がアイドル活動の後に結成したバンド「ラ・ムー」はしばしば”失敗したプロジェクト”として取り上げられるが、栗原氏は「音楽的に再評価できる」と指摘する。 「アイドルとしての人気が落ち着いてきた頃に、大胆な脱アイドル路線として結成されたのがラ・ムーです。フュージョンバンドであるプリズムのサポートメンバーを務めていた松浦義和がリーダーで、今ならブラコンあるいはエレクトロファンクと呼ばれるような音楽性が斬新でした。でも、当時はまだブラコンは普及前夜くらいで、菊池桃子や松浦義和自身も、その音楽性を「ロックだ」と主張していた。おまけに、サウンドは変わっても、乗ってるのはアイドル時代と変わらぬウィスパーボイスだし、結局あまり理解されず――ネタにはされましたが(笑)――、セールス的には振るいませんでした。しかし、今聴くと、菊池桃子の歌唱とバンドのサウンドが絶妙なミスマッチ感を生んでいて、実にユニークで面白いです。1作目の「愛は心の仕事です」ではラップにも挑戦していたり野心的な試みだったと思うんですけど、まあ、早すぎたということでしょうね」

ラ・ムー「少年は天使を殺す」

 さらに同氏は、最近のアイドルグループからも、菊池桃子に通じる音楽性を発見できるという。 「現在、活躍しているアイドルグループでいうと、Especiaなんか菊池桃子ポップスと親和性が高い気がしますね。5月28日に発売されるアルバム『GUSTO』より先行公開されている「No1 Sweeper」などは完全にシティポップなので、聴き比べると面白いと思います。それから、AeLL.のリーダーである西恵利香が昨年、Erika.名義で『unJour』というシティポップのカバーアルバムをリリースしています。松原みきなどのカバーも収められているので、こちらもチェックしてみるといいんじゃないでしょうか」

Especia「No1 Sweeper」

 当時の楽曲にリアレンジが施された菊池桃子のアルバム『青春ラブレター ~30th Celebration Best~』のアレンジャーには、同時代に活躍した杉山清貴も名を連ねている。アイドル楽曲に多様性が生まれている昨今、改めて菊池桃子の作品をポップミュージック史の中に位置づけながら聴くと、新たな魅力が見いだせるのではないだろうか。 (文=松田広宣) 菊池桃子・特設ホームページ
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菊池桃子『青春ラブレター ~30th Celebration Best~』(ERJ)

■リリース情報 『青春ラブレター ~30th Celebration Best~』 発売:2014年4月30日 【初回生産限定盤】¥3,900(税込) 【通常盤】¥3,240(税込) 【音源収録内容】 ★全11曲収録(曲順不同) ・1984年4月21日リリース シングル 「青春のいじわる」 作詞:秋元 康 作曲:林 哲司 編曲:杉山清貴 ・1984年7月10日リリース シングル 「SUMMER EYES」 作詞:秋元 康 作曲:林 哲司 編曲:鳥山雄司  ・1984年11月1日リリース シングル 「雪にかいたLOVE LETTER」 作詞:秋元 康 作曲:林 哲司 編曲:西川 進 ・1985年2月27日リリース シングル 「卒業-GRADUATION-」 作詞:秋元 康 作曲:林 哲司 編曲:杉山清貴 ・1985年5月15日リリース シングル 「BOYのテーマ」 作詞:秋元 康 作曲:林 哲司 編曲:鳥山雄司 ・1985年9月26日リリース シングル 「もう逢えないかもしれない」 作詞:康珍化 作曲:林 哲司 編曲:杉山清貴 ・1986年2月13日リリース シングル 「Broken Sunset」 作詞:有川正沙子 作曲:林 哲司 編曲:小倉博和 ・1986年5月14日リリース シングル 「夏色片想い」 作詞:有川正沙子 作曲:林 哲司 編曲:宅見将典 ・1986年9月3日リリース シングル 「Say Yes!」 作詞:売野雅勇 作曲:林 哲司 編曲:西川 進 <オリジナル・アルバムより収録> ・1984年9月10日リリース アルバム「OCEAN SIDE」より 「OCEAN SIDE」 作詞:青木久美子 作曲:林 哲司 編曲:小倉博和 <新曲収録>  「青春ラブレター」 作詞:鈴木おさむ 作曲:つんく 編曲:平田祥一郎 ※「青春のいじわる」のアンサーソングとして書き下ろし ★初回生産限定盤の豪華3大特典★ <“Momoco+BOMB”Mini Book付き> イメージガールを務めた学研「Momoco」や学研「BOMB」表紙・中面に掲載された写真、別冊「Momoco」表紙など、当時の紙面を組んで構成した豪華ミニブックレット付き <スペシャルBOX仕様> 豪華外箱付きのパッケージ <ボーナストラック“Momoko’sスペシャルトーク”収録> ■イベント情報 『30th Anniversary Concert「青春ラブレター」』 日程:2014年5月24日(土)・25日(日) 会場:ステラボール 開場/開演:5月24日開場 18:00/開演 19:00 (完売)       5月25日開場 12:00/開演 13:00 ※追加公演 (発売中、残りわずか)       5月25日開場 17:00/開演 18:00 (追加席決定) チケット:10,000円(税別、プレミアムグッズつき)      ※全席指定 ※未就学児童入場不可 一般発売日:5月25日(日)18:00開演の公演の追加席は5月17日(土)10:00より各種プレイガイドで発売開始 5月25日(日)13:00開演の追加公演は発売中 5月24日(土)19:00開演の公演は完売

「問題の本質は原発事故にある」識者コメントと共に省みる『美味しんぼ』騒動

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『美味しんぼ』が掲載されている「週刊ビッグコミックスピリッツ」2014年25号。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載のグルメマンガ『美味しんぼ』(共に小学館)の鼻血描写をめぐって“風評被害を助長する”と炎上した騒動は、今なお続いている。そんな中、本日5月19日に「スピリッツ」最新号となる第25号が発売された。ここには“福島の真実”編クライマックスとなるエピソードが掲載され、また、『美味しんぼ』騒動をめぐる識者のコメントを集めた10ページにわたる特集記事が組まれた。  「スピリッツ」本誌を購入していない人でも、公式サイトから特集記事(http://spi-net.jp/spi20140519/index.html)を読むことができる。今回はその内容も踏まえ、評価できる点、なお残る問題、そして“『美味しんぼ』騒動がもたらしたもの”について考えてみたい。  まず『美味しんぼ』本編だが、締めくくりとなる今週号の第604話「福島の真実-24」に物議をかもすような描写、セリフは見られない。山岡(本作の主人公)や海原雄山(山岡の父親)たちが北海道へ渡り、福島県の飯舘村から移住した酪農家・菅野義樹氏と話をしたり、再び福島に戻って会津藩のもてなし料理に舌鼓を打ったりしながら、これまでの全編を総括するエピソードだ。  海原雄山が「千差万別の事情で福島を離れられない人も大勢いる」と被災者の境遇に配慮したセリフを発するなど、受ける印象は前号・前々号の過激さとは対照的である。鼻血シーンのせいで極端な部分がクローズアップされがちだが、“福島の真実”編の前半にあたる単行本110巻では、山岡たちが被災地の農産物が受けている風評被害に憤るシーンなどが収録され、とりたてて物議をかもす展開はなかった。ラストとなる25号掲載分ではその流れを引き継ぎ、また山岡が海原雄山を「父さん」と呼んで自然に会話するなど『美味しんぼ』オールドファンを歓喜させるシーンも用意されている。  次に、小学館公式サイトと「スピリッツ」本誌に掲載された特集記事(http://spi-net.jp/spi20140519/index.html)を見てみよう。医師、研究者、自治体、ジャーナリストなど16もの異なる立場から『美味しんぼ』の描写に対するコメントが寄せられ、最後に編集部の見解として「スピリッツ」編集長・村山広氏の書いた文章がある。  批判・抗議の論点としては、『美味しんぼ』各話(とりわけ鼻血描写のあった22・23合併号以降)の各シーンについて、学術面での誤りや印象操作と思われる演出手法、被災者心理への配慮を欠いた点などを具体的に指摘している。 【「おたぽる」で続きを読む】

逆輸入版きゃりーが見せた「100%の本気」 音圧もスピードもアップした”日本公演”レポート

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5月17日、18日にZepp Tokyoで『KPP NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014』の東京公演を行ったきゃりーぱみゅぱみゅ。

【リアルサウンドより】  2月13日にシアトルで幕を開け、6月28日のバンコクでフィナーレを迎えるきゃりーぱみゅぱみゅ2回目のワールドツアー、NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014。各都市で2.000〜3.000人規模のライブハウスをソールドアウト、シドニー公演では急遽さらに大きな会場に変更になるなど、世界中でファンを熱狂させているきゃりーが、5月17日と18日にZepp Tokyoで「日本公演」を行った。このワールドツアーの一環としての「日本公演」、昨年行われた初のワールドツアーでは日本の各都市もツアーに組み込まれていたが、おそらくは多忙を極めるスケジュールのためだろう、今年は東京公演のみというプレミアム性の高いものに。2000人規模のスタンディングのライブハウスできゃりーのライブをフルセット見られる機会は現段階でも貴重だし、今後はさらに貴重なものとなっていくだろう。
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 今年の1月に行われた横浜アリーナ公演については、以前本サイトの記事【きゃりーが見せた未来型エンターテインメントーー横浜アリーナ公演の画期性とは?】にも書いたように、新しいエンターテインメントの在り方を提示した画期的なものだったが、今回のワールドツアーのステージはきゃりー自身もMCで「100%本気のライブです!」と言っていたように、必要最小限のセット(と言っても、普通のアーティストのライブよりも豪華だが)の中、全22曲、歌とダンスで真っ向勝負のストロングスタイル。ちびっ子きゃりーファンもたくさん集っていたせいか音量が控え目だったアリーナ公演との最大の違いは、その低音の重さと太さ。所属事務所ASOBISYSTEM主催のクラブイベントなどに今でも頻繁に参加しているきゃりーだが、この日のサウンドはまさにクラブ仕様。また、「ふりそでーしょん」「もったいないとらんど」などの曲は、明らかにいつもよりもBPMが速い! 逆輸入版のきゃりーは重低音&高速きゃりーなのだった。
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 中盤のMCで、今回のワールドツアーでの各都市での出来事を日本のファンに報告をするきゃりー。移動と時差と過密スケジュール(ライブに訪れた各国で、プロモーション取材も受けまくっているのだ)で「気が狂いそうになった」とつい本音を漏らすきゃりー。また、ライブ中に発表された今秋の日本全国アリーナツアーについては、現在そのコンセプトを練っている最中としながらも、「死をテーマにしようと考えてます」と意味深な発言も。  しかし、そもそもきゃりーがアートディレクターの増田セバスチャンらスタッフと共にこれまで作り上げてきた世界の独創的なイメージ&ビジュアルは、常に「狂気」や「死」と隣り合わせのものだった。今回のステージで披露された新曲「きらきらキラー」も、「きらきら」してるものを「殺す」というテーマが込められた、近作シングル曲にはなかった攻撃的な歌詞とサウンドとダンスが印象的だった。7月9日にはサードアルバム『ピカピカふぁんたじん』のリリースも決定。ワールドツアーで世界中を駆け回った2014年上半期に続いて、2014年下半期には再び日本中できゃりー旋風が巻き起こることだろう。 ■宇野維正 音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

鳥海浩輔・安元洋貴企画! 人気声優が送る"禁断"ラジオの中身とは?

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』(禁断生ラジオ製作委員会・著/宝島社)。
『弱虫ペダル』の今泉俊輔や『薄桜鬼』の斎藤一、『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%』の愛島セシルなど、女性に人気のキャラを演じ、そのエロボイスで聴く人を虜にする鳥海浩輔。そして、『鬼灯の冷徹』の鬼灯や、『ヘタリア Axis Powers』のドイツなど、低音ボイスで主役から脇役までさまざまな役を演じる安元洋貴。この2人が、毎月第2水曜日の22時からニコニコ生放送で禁断トークを繰り広げる人気コンテンツが、「鳥海浩輔・安元洋貴 今夜は眠らせない...禁断生ラジオ」だ。そして、「あらゆる角度から禁断という名の快感をたっぷりと生でお届けする」この番組が書籍化され、『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』(禁断生ラジオ製作委員会・著/宝島社)として4月10日に発売された。そこで、ここから彼らの送る、ちょっとセクシーな禁断トークの中身を紹介してみよう。 スタッフの「ちょっとエッチな番組にしてほしい」というオーダーからできあがっていったこのラジオには、日常の出来事を吐息たっぷり濡れた感じで読む「つゆだく」やリスナーにエッチなトラップありのなぞなぞを出す「禁断生なぞなぞ」など、ちょっとエッチなコーナーがたくさんあった。 【「おたぽる」で続きを読む】

AKB48、ももクロも出演 「氣志團万博」はなぜ規模拡大を続けるのか?

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『氣志團万博2014 ~房総大パニック!超激突!!~ Presented by シミズオクト』各出演者の日割りは5月21日12:00にオフィシャルサイトにて発表。

【リアルサウンドより】  9月13~15日に千葉・袖ケ浦海浜公園で開催される氣志團主催の野外フェス『氣志團万博2014 ~房総大パニック!超激突!!~ Presented by シミズオクト』。その出演アーティスト第一弾が先日発表された。  今年から3日間の開催となった『氣志團万博』。第一弾アーティストとして発表されたのは、AKB48、岡村靖幸、the GazettE、華原朋美、氣志團、きゃりーぱみゅぱみゅ、GRANRODEO、黒夢、ゴールデンボンバー、シド、私立恵比寿中学、仙台貨物、チームしゃちほこ、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラ、ニューロティカ、味噌汁's、ももいろクローバーZ、森高千里、森山直太朗、RIP SLYMEという21組だ。  世代もジャンルもフィールドも超えた「ありえない」メンツが集うフェスとして注目を集めてきた『氣志團万博』だが、今回もかなり豪華なラインナップとなっている。特に今年はAKB48、ももいろクローバーZという2大アイドルグループが並び、ワールドツアーを終えたきゃりーぱみゅぱみゅも出演と、大きな注目を集めることは間違いないだろう。他にも華原朋美や森高千里など90年代から活躍する歌姫、シドやthe GazettEやゴールデンボンバーなどのV系、10-FEETや東京スカパラダイスオーケストラなどロックフェス常連のバンド勢が集い、さながら「J-POP博覧会」とも言える一大イベントとなっている。一昨年、昨年に続き大きな成功を果たすことは間違いなさそうだ。  ただし、これはこの連載「ロックフェス文化論」で繰り返し語っていくテーマでもあるのだが、フェスは必ずしも「人気者を集めれば成功する」ものではない。もちろんラインナップの豪華さは話題を呼び動員を増すための重要なファクターだが、フェスを継続的な成功に導く鍵は、むしろ立地やブッキングや環境整備にそのフェスならではの「文脈」や「メッセージ性」が感じられるかどうかにある。主催者の掲げるコンセプトがオーディエンスにきっちりと伝わるか、それが適切な規模で共有されるかどうかにある。そのことは、そのことは、「大人の夏フェス」をテーマにKISSやジェフ・ベックを招聘するも集客が振るわず2006年一度きりの開催に終わった『UDO MUSIC FESTIVAL』や、「ヒットチャートの主役が集まるフェス」をコンセプトにPerfumeやFUNKY MONKEYBABYSが出演するも、やはり集客が振るわず2012年を最後に翌年以降開催されていない『GO!FES』の例が証明している。  また、「フジロック」を主催するスマッシュ代表・日高正博氏や、『ROCK IN JAPAN FES.』『ROCKS TOKYO』など数々の邦楽フェスの立ち上げに関わり、現在は『VIVA LA ROCK』を主催する鹿野 淳氏など、オーガナイザーが顔の見える存在になっていることも、ここ10数年で日本に根付いてきたフェス文化の大きな特徴だ。その背景には、前述した通り「誰がどんな思いでやっているか」ということが、フェスにおいて重要視されることが理由にある。  そう考えていくと、『氣志團万博』は、単に「豪華なラインナップが集まるJ-POPフェス」というだけではない、非常に明確、かつ他にない魅力を持ったフェスであることがわかってくる。  まず、その名の通りホスト役をつとめるのは氣志團だ。コンセプトは「ありえないを形にする」。もともと一昨年から、浜崎あゆみ、ゴールデンボンバー、小泉今日子やサプライズ出演を果たした近藤真彦など、それまでのロックフェスの常識を覆すラインナップが実現し、大きな話題を集めた。当初はバンド結成15周年を記念した一回限りのお祭りとなるかと思われたが、昨年にはhideや乃木坂46やマキシマム ザ ホルモンも出演し、二年連続の成功という実績を作った。  その背景には、綾小路翔が持つ「既存のロックフェスにないものを形にしたい」という発想があった。彼はフェスを主催するにあたってのインタヴューで「日本のロックフェスがルーチン化してきた」ということを語っている。つまり、邦楽を主体としたフェスが各地方に根付いたことはいいが、その反面ラインナップがパッケージ化し、出演者にとっても夏の営業のようになってしまっているという2010年代以降の現状を指摘している。そこに風穴を開ける発想でスタートしたのが、「氣志團万博」なのである。  そして、実際にこのブッキングの実現に寄与しているのが綾小路翔が持っている幅広い人脈であることは間違いない。氣志團は2011年から「極東ロックンロール・ハイスクール」と題した対バンスタイルのライヴを行い、そこでベテラン、V系、アイドルなど様々なアーティストとステージを共にしてきた。また、昨年には彼直々に秋元康を口説き落として乃木坂46の出演を実現させ、それが今年のAKB48の出演に繋がっているはずだ。DJ OZMAや矢島美容室としての活動も経ている彼は、いわば近いようで遠い「芸能界」と「音楽シーン」をつなぐ貴重な存在となっている。  千葉県・袖ヶ浦海浜公園という会場のロケーションも『氣志團万博』の大きな要素だ。前述の鹿野 淳氏は「フェスは場所とスケジュールが50%以上の重要さを占めるもの」だと語っているが(参照:VIVA LA ROCKプロデューサー鹿野 淳が語る、ロックフェスの「物語」と「メディア性」)、氣志團にとっての地元・木更津も、デビュー以来常にレペゼンし、大事にしてきた場所。2003年に初めて開催し4万人を集めた『氣志團万博』(こちらはGLAYをゲストにワンマンライブのスタイルで行った)も、やはり木更津にて行われている。『氣志團万博』は、彼らにとって「故郷に錦を飾る」という意味を持つイベントでもあるはずだ。  ニューロティカや仙台貨物などのエンタメ精神溢れるバンド、声優・谷山紀章が歌うロックユニットGRANRODEO、RADWIMPSの“盟友” 味噌汁'sなど、他にも曲者揃いのメンツが実現した今回の『氣志團万博』。今年も「ありえない奇跡」が起きそうだ。 ■柴 那典 1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」/Twitter ■イベント情報 『氣志團万博2014 ~房総大パニック!超激突!!~ Presented by シミズオクト』 日時:2014年9月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝) 9:00 開場/11:00 開演 (20:00 終演予定) 会場:千葉県・袖ケ浦海浜公園 料金(税込):1日券 12,000円、2日通し券 21,000円、3日通し券 30,000円、臨時駐車場券 3,000円 一般発売:8月23日(土) ※未就学児、入場不可。12歳以下、保護者同伴かつ要チケット。 ※各出演者の日割りは5月21日12:00にオフィシャルサイトにて発表。

仕切りもタイムキーパーも受付も接客もお仕事です!? “地下アイドル”の立ち位置とその扱いを問う

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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姫乃たまに「。」はございません。
 あなただけ、今晩は。まだ見ぬ“本当の自分”を探しに続々とインドやアメリカへ飛び立つ同級生たちを横目に、自分とは何か考えず、のうのうと売れずに5年目、地下アイドルの姫乃たまです。 「アイドル」という華やかな(もしくは華やかに見せる)職業でありながら、マスメディアに露出せず、日の当たらない地下にあるライブハウスで歌い続ける「“地下”アイドル」って、そもそもなんなんでしょう?  アイデンティティの形成も最終段階を迎えようとする16歳から、地下アイドルの世界に片足を突っ込み、以来「自分とは何か」より、自分の肩書きである「地下アイドルってなんだ?」という問いが先に立つようになってしまいました。いや、ほんとに地下アイドルってなんなんでしょう。  まあ、そんなこと言いつつ、本当はこの奇妙な肩書き、気に入ってるんですけどね。ちなみにメジャーへの経過として活動している子たちにとっては蔑称となりますので、お気を付けて……!  さて、地下アイドルのライブイベントは、某有名アイドルのように週末だけでなく、毎夜いたるところで開催されています。“いたるところ”、というのがどれくらいの数かと言いますと、多すぎて観客の人数より出演者のほうが多いことがあるくらい、です(こうなるともう地下というかなんというか……深海?)。  私がその日、知人のアイドルさんから誘われたイベントは、それこそ地下ではなくて3階という(地下アイドル的に)高層階で開催されました。ライブハウスというよりイベントスペースといった小さな会場でしたが、CD1枚持って、身ひとつで、どこでもライブをしてしまえるタフさは地下アイドルの魅力だと思います。 【「おたぽる」で続きを読む】

初音ミクはどう世界を変えたのか? 柴那典+円堂都司昭+宇野維正が徹底討論

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柴 那典『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)

【リアルサウンドより】  音楽ジャーナリストの柴那典氏による初の単著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』が5月15日よりAmazon Kindle版も発売され、各方面で話題を呼んでいる。60年代に世界中で一大ムーブメントを築いた「サマー・オブ・ラブ」を軸に、初音ミクをポップミュージックの歴史に位置付けた本著は、初音ミクファンのみならず、音楽ファンにとっても興味深い内容だった。今回、リアルサウンドでは筆者である柴那典氏と、文芸・音楽評論家の円堂都司昭氏、音楽・映画ジャーナリストの宇野維正氏を招き、本著についてじっくりと語ってもらうとともに、初音ミクが音楽シーンに与えた影響や可能性について考察してもらった。

「ボカロカルチャーに10代特有の熱を感じた」(柴)

ーーまずは、柴さんが本を書くことになったきっかけから訊いてみたいと思います。 柴:僕が運営している「日々の音色とことば:」という個人ブログに初音ミクの話を書いたら、それを読んだ太田出版の林和弘さんから連絡があって、これで一冊書きましょうよと。書いた当初は本にしようという気は全然なかったけれど、ブログには単純にその時興味を持ったいろんなネタを載せておいて、それをきっかけにいろんな繋がりができたらな、とは思っていました。 宇野:ブログから始まったという意味でもネット的な本だよね。 円堂:僕も柴さんのブログは面白くて読んでいたし、本としてまとまるのをすごく楽しみにしていました。ただ、本の中でJPOPや洋楽についても触れられてはいるけれど、ここまで初音ミクに特化した内容になるとは思わなかった。こういう形は意外でしたね。 ーー円堂さんの著書『ソーシャル化する音楽』(2013年。青土社)でも初音ミクについて触れられていますが、取材をベースとした柴さんの著書とは異なる、文化批評的なアプローチですね。 円堂:僕は『ソーシャル化する音楽』を書く10年前に『YMOコンプレックス』(2003年。平凡社)という本を出しています。その時にビートルズのレコーディング風景にまで遡り、テクノロジーと音楽の関係を軸にした文化論を考えました。その本の進化版として、『ソーシャル化する音楽』を書きました。僕の場合は文芸・音楽評論家を名乗っていて、文芸評論的なアプローチというか、文献にあたることを軸とするスタイルです。また、本では音楽史を語ることもしていますが、それ以上に近年の音楽と周辺文化の関係性、たとえば音楽とインターネット、あるいはカラオケ、ゲーム、ケータイ・スマホなどとの関係性を、網目状に浮かび上がらせることに力点をおきました。 ーーそれに対して柴さんの本は、取材を通して事実を掘り起こしていくというスタイルで書かれている。 柴:初音ミクに関しては本にも書いている通り、僕自身がムーブメントに乗り遅れていて、ミクが誕生した2007年に居合わせていないんですよね。そういう意味で圧倒的な情報量の足りなさがあるので、執筆の際はクリプトン社の伊藤博之社長や、開発担当者の佐々木渉氏に証言を取りに行くというスタイルになりました。また、僕は2010年に入ってからボカロの音楽を聴いたり、クリエイターに話を聞いたりするようになったのですが、その時に初期の「みくみくにしてあげる」みたいな、いわばキャラクター文化的な初音ミクとは明らかに違う受け取り方をしている層がいることに気付いたんです。きっかけは米津玄師さんだったと思うんですけど、そこに10代特有の熱をーーいわば僕が00年代にロックバンドを通して感じていた熱と似たものを感じたんですね。今回、この本を書いた後に、まだ10代だった2008年からボカロを聴いていた女の子が「『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』って本があって『変えてねぇよ』って思っていたけど違った。私を変えてくれていた」って言っていたのが印象的で。それって主語は初音ミクだけど、それをロックミュージックに置き換えることもできるのかと。「ロックンロールは世界を変える」みたいな話って、実際、サンボマスターなどのロックミュージシャンもよくそういった発言をするわけで。その意味で同じ構造があったということも、この本で主張したかったところです。

「セカンド・サマー・オブ・ラブは極めて局地的なムーブメントだった」(宇野)

ーー今回の本では初音ミクを発端とするムーブメントを、1960年代末のサマー・オブ・ラブ、1980年代末のセカンド・サマー・オブ・ラブに続く、サード・サマー・ラブ・ラブと位置づけているところに特徴があります。 円堂:サマー・オブ・ラブに着眼して整理するというやり方は、面白かったと思う。いまだに最初のサマー・オブ・ラブの世代は頑張っていて、去年はローリング・ストーンズとポール・マッカートニーが来日して、今年はポールが再来日だし。彼らの時代から現在までの音楽史を見渡そうとした時、サマー・オブ・ラブはわかりやすいとっかかりになる。 ——宇野さんはセカンド・サマー・オブ・ラブの現役世代ですが。 宇野:現役世代というか、ギリギリ間に合った世代。学生の頃、90年、91年、92年とかに毎年イギリスのクラブやフェスに行ったりして、現場の空気と、それがダメになっていく過程を一応は体感できた。郊外での非合法レイブとか、そういうのは当時ハードルが高すぎて行けなかったけど(笑)。そういう世代だから、柴くんから最初の案の「初音ミクとサード・サマー・オブ・ラブの時代」ってタイトルを聞いた時は、腑に落ちるところと、そうではないところがあった。ファースト・サマー・オブ・ラブはみんななんとなく知ってると思うけど、セカンドのあり方というのが世間的にはいまいち理解されていない気がするんですね。実際、この本で触れられている実証例も少ないと思う。実はセカンドって最初はイビサを経由してのUKドメスティックなもので、極めて局地的なものだったんですよね。レイヴカルチャー自体は、ベルギーとかドイツとかのテクノ系のレーベルとも連動してヨーロッパには広がってはいたけど、それでも当時は、電子音楽先進国といえるような国々にある程度限られていたムーブメントだった。 円堂:1960年代末のサマー・オブ・ラブは、当時のベトナム戦争への反対運動や学生運動などと地続きの現象でした。だから、その世界に浸っていない人でも、社会への反抗といったイメージで外からとらえやすかった。それに比べるとセカンド・サマー・オブ・ラブは、政治性、社会性の希薄な快楽主義で、踊らない人、ムーブメントの外にいる人にとってはいまひとつ、つかみどころがないものだったと思う。 宇野:で、改めて考えると、今のEDMって当時はダンスミュージックの後進国だったスウェーデンとかオランダとかのDJがその中心にいて。それがダンスミュージックの後進国中の後進国であるアメリカの全土にまで広がっていった。つまり、20年以上前にセカンド・サマー・オブ・ラブで蒔かれた種が、当時の子どもたちのDNAに刻まれて、それがこの時代に世界中で爆発しているのがEDM現象だっていう見方もできる。そういう意味で言うと、柴くんが初音ミクをサード・サマー・オブ・ラブと位置付けたとき、恐らく多くの人は「とはいっても日本での話でしょ」って違和感を感じたと思うんだけど、セカンドだって最初は局地的なものだったんだよっていう。それが20年以上経って、より大衆化、風俗化することによって現在の音楽界を覆っているという現状を考えると、もしかしたら20年後には台湾や韓国といった日本の周辺国によってボカロが主流化することだってあり得るかもしれない。そんな想像をかき立てるという点で、あのタイトルは個人的にすごく腑に落ちたんですよね。 ーーセカンド・サマー・オブ・ラブは、円堂さんが指摘したように政治性や社会性、いわばラブ&ピースといった理念性はあまりなくて、さらに言えばセックスやドラッグの快楽を追求するという面が大きかったのでは? 宇野:そう。そこが腑に落ちなかったところ(笑)。僕らが生まれる前のファーストだってそうだっただろうし、セカンドなんて当時の現在進行形のムーブメントでいうならその90%くらいがドラッグカルチャーで、音楽的な部分は10パーセントくらいだった。それゆえに、日本ではあまりリアリティを持って語られなかったんですよね。そう考えると、初音ミクをサードと位置づけたときに、ドラッグに相当するものはなんだろう、という疑問が湧きます。 柴:DOMMUNEの宇川直宏さんの見方を借りると、ファーストはドラッグを意識改革に使っていて、セカンドは快楽のために使っていた。で、ヒッピーカルチャーの中心的人物のひとりで、60年代にドラッグによる意識改革を研究したティモシー・リアリーという心理学者がいるのですが、彼は晩年になるとコンピューターをLSDに見立てて研究しているんですね。つまり、インターネットが意識や感覚を拡張したっていう見方ができる。 宇野:なるほど、そこには意識の改革もあるし、快楽もあると。そう考えると、一応筋は通ってくるね(笑)。 柴:ヒッピーカルチャーが、インターネットの誕生とリンクしていたことを発見したとき、サマー・オブ・ラブを軸とした見立てに確信めいたものを感じましたね。

「JPOPが高速化するのと並行して、グダグダを楽しむ文化も広まってる」(円堂)

ーー先ほど円堂さんは、ある時期における音楽と周辺文化の関係性を網目状に記述したと仰ってましたが、柴さんはいわば縦軸、歴史性の導入の方に興味があった。 柴:言ってしまえば、単純にロックとつなぎたかったんです。僕はロッキング・オン出身で、そのキャリアが活かせるブルーオーシャンは他にないと思いました。 ーー柴さんがつなぎたかった“ロック”という文化は、どういったものを指している? 柴:日本のロックシーン自体が、2003年にTHEEMICHELLEGUNELEPHANTが解散したあたりから、思春期的でエモーショナルなロック・バンドが主流に切り替わってきたように感じています。ロックには、いわゆるスタイリッシュなかっこよさ、遡って行くとそれこそザ・フーやローリング・ストーンズといった、ロック・レジェンドから脈々と続くバンドのかっこよさもある。しかし00年代以降の日本のロックは言ってみれば「中二病」的な部分も魅力になっているのかと。僕自身は、それをポジティブに捉えていて、そういう文脈でも初音ミクとつなぎたかったんですよね。 円堂:それはよくわかりますが、キャラクターではない楽器としての初音ミクについて、もう少し読ませてほしかったという感想も持ちました。僕の場合、『ソーシャル化する音楽』の中で、キャラクターとしてのミクに至るまでを追っていて、その後に関しては、あまり追求していなかった。その先は、柴さんがやってくれるだろうと思っていたので(笑)。あと、最近の音楽について、『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』の「浮世絵化するJポップとボーカロイド」の章では、楽曲のBPMが高速化して密度が濃くなっている、という指摘をしていますが、それって単純に体力が続かないと思ったんですね。たとえば、ももいろクローバーZのライブなどを観ると、3曲くらい続けて歌い踊った後、ゼイゼイしてグダグダなMCが始まったりするじゃないですか。ファンは、そんなグダグダも愛している。だから、高速化する一方で、グダグダもセットになっているのではないかと。そんな議論もしてみたいですね。 宇野:PerfumeのMCが長いのも、ある意味同じですよね。特にワンマンになると異様に長い(笑)。 円堂:曲の間はテキパキ踊っていても、そうしないともたないわけだし。あんまり間をおかずガンガン演奏するバンドだったら、1時間ちょっとでおしまいとか。2時間も3時間も高速でノンストップなんてできないでしょうし。結局、JPOPが高速化するのと並行して、グダグダを楽しむ文化も広まってる気がします。 柴:ニコ動などはそういう文化ですしね。それはあるかもしれません。 宇野:日本のロックバンドのBPMが速くなったきっかけって、凛として時雨とか、9mm Parabellum Bulletとか、X JAPANマインドがDNAに刻まれている世代のバンドが台頭してからだから、もう随分経つよね。最近はダンスロック系のバンドにしても、そうじゃないバンドにしても、また違ったフェーズに入りつつあるようにも思うんだけど。 柴:それはあるかもしれない。僕は、今の20代のバンドって、90年代とかに比べて遥かに演奏能力が上がっていると思っていて。 宇野:上がっている、上がっている。みんな上手くてビックリする! 柴:sasakure.UKっていうボカロPがプロデュースする有形ランペイジっていう日本のバンドがいて、2011年に「人間では演奏不可能なボカロ曲を演奏する」っていうコンセプトでデビューしたんですよね。で、「千本桜」っていう曲などを演奏していたのですが、今となっては「千本桜」はけっこうみんな演奏するんですよ。高速化を多くのバンドが乗りこなしつつある。この演奏能力の向上には、僕なりに思い浮かぶ理由がある。初音ミクを好きな子ってゲームから入っているケースが多いんですよね。実は初音ミク最大のヒット作は『初音ミク-ProjectDIVA-』というリズムゲームのシリーズで、曲に合わせてタイミングよくボタンを押すというものなんです。こういった音楽リズムゲームはずっと定番で、90年代からあるものなんですけど、最近の若いミュージシャンはあのアーキテクチャに適応している人が多くなってるんじゃないかと。リズムゲームで良い点数を取るには、0.01秒とかの単位でタイミング良くボタンを押さなければいけないので、正確に細かくリズムを刻むことができる才能が育まれたのではないかと思うんです。

「ボカロには開発者側の前提を無視した冒険がもっとあってもいい」(円堂)

宇野:僕がわからないのは、YMO世代には電子音楽に対する強烈なフェティシズムがあったじゃない。彼らは電子音楽の歴史や、そのルールのようなものに強いプライドや排他性を持っていた。だけどボカロ世代のフェティシズムのあり方がいまいちわからない。自分は、音楽って結局のところフェティシズムだと思うんですよ。今でも、海外の若いバンドはそれを音圧に込めたり、音色のテクスチャーに込めたりするじゃない。なんかその音圧やテクスチャーが希薄な感じがしちゃうんだよね。 柴:たしかにボカロ界は複雑なところはあって、僕が本の中で評価したり紹介しているクリエイターって、基本的にはそれを使って自分の表現をしたいクリエイターで、あくまでボカロをツールとして使っている人たちなんですが、でも一方で、ニコニコ超会議とかにいくと、初音ミクと添い寝や握手をできるっていうコーナーに長蛇の列がある。フェティシズムはそこにあるんですね。つまり、いるかいないかわからない、2次元のものだけど自分がそこに愛情を注ぐことができるっていう。そこはもう音楽的なフェティシズムとは違うのだけど、そこがボカロカルチャーを初期から支えている要素には間違いない。だからそこにひとつのネジレがありますね。 宇野:自分がハマるかハマらないかは別として、そっちのフェティシズムの方にむしろ突破力を感じるな(笑)。 円堂:ボカロがキャラか楽器かって議論をした時に、楽器として使っていると言っても、結局は歌声として使っている。言葉を歌わせるソフトとして開発されたんだから、当然なんだけど。で、過去のことを考えると、僕がシンセサイザーという楽器を意識するようになったのは、逆説的ですが、クイーンがきっかけなんです。彼らの1970年代のアルバムは「ノー・シンセサイザー」を売りにするところがあった。そこでシンセっぽい音を出していたのは、ブライアン・メイのギターと、コーラスなんですよ。コーラスで一番高い声を出しているのはドラムのロジャー・テイラーなんだけど、金属的なキンキンした音色なのね。それでメンバーの声を多重録音して加工して、キーボードや効果音のように使った。声を楽器として使うというと、僕はそういう領域の表現を想像してしまう。初音ミクに関しては、実験的なことをやっている人はいても、やっぱり詞のある歌が主流。でも、開発者側の前提を無視した冒険がもっとあってもいいんじゃないか。登場した時には珍しかったメロディを歌わないヒップホップ、歌がなくて反復ばかりのハウスやテクノだって、大衆音楽になったんだから。 柴:たしかに実験的なことをやっているクリエイターもたくさんいるけれど、再生数は伸びていなくて、実際にフックアップされるのは、内面的な葛藤や物語を歌詞に託すタイプのクリエイターです。僕はポップスが好きなので、ランキング1位になるような人たちを取り上げていったのですが、結果として当時の思春期の人たちに刺さるような音楽性のものが多く、そういった意味で00年代のロックシーンと相似点があったのかもしれません。そういった論点も含めて、この本をきっかけにいろいろな人が初音ミクの可能性について議論を深めていければ嬉しいですね。 (取材・構成=編集部) ■柴 那典 1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」/Twitter ■円堂都司昭 文芸・音楽評論家。著書に『エンタメ小説進化論』(講談社)、『ディズニーの隣の風景』(原書房)、『ソーシャル化する音楽』(青土社)など。 ■宇野維正 音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter
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柴 那典『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)

■書籍情報 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』 著者:柴 那典 版元:太田出版 価格:¥1600円+税 版型:四六判 ページ数:304ページ Kindle版も好評発売中! Kindle 価格:¥1,280 ご購入はこちら

ある“権力からの勧告”とは…?『クリームソーダ シティ』騒動で見えた長尾謙一郎の真の力量

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『クリームソーダ シティ』第1巻(小学館/長尾謙一郎)。
 今その名前を出すと、とにかくあさっての方向からやけどさせられそうな状況の「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)だが、今週語っておきたいと強く思わせたのは『美味しんぼ』より長尾謙一郎の『クリームソーダ シティ』だった。 『クリームソーダ シティ』は5月12日発売の同誌24号にて最終回を迎えたのだが、本誌では「未完」と銘打っての終了。さらに、その後おなじみコミックナタリーで「ある“権力からの勧告”を受け」ての連載終了であるという長尾からのコメントが掲載されたため、大騒ぎとなって、ニュースサイトでも報じられる事態となった。  何しろこの長尾のコメントがいかにも仰々しく、最後には「表現の自由」なんてところにまで話が及んでいるため、ネットでは「またスピリッツ編集部か!」というような反応も多数寄せられた。長尾自身もツイッターでコミックナタリーの記事をRTするだけにとどまり、それ以上のコメントは行なっていない。編集部を取材したJ-castの記事でも編集部は「心当たりがない」とコメントするのみで、怪しげな権力悪の臭いだけを残して、真相はこのまま流れてしまいそうな状況だ。  ただ、このコメントについて長尾ファンらからは「ネタだろう」という見解も多い。そもそも長尾はこうしたネタを好みそうなナンセンスギャグの人であることに加え、コメントでも“ある権力”に対して「編集部も」ではなく、「担当者も」最後まで抵抗したと書いている。外部からの内容への圧力に対しては通常編集部として抵抗するものであり(実際どうであっても、形としては編集部としての抵抗になる)、担当単位で抵抗するのは編集長や編集部である。 【「おたぽる」で続きを読む】

ファレル・ウィリアムスの好物は「まい泉のカツサンド」 世界的ヒット曲を『Mステ』で熱唱

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ファレル・ウィリアムス『ガール』(SMJ)

【リアルサウンドより】  『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の5月16日放送回に、ウルフルズ、Superfly、Sexy Zone、ファレル・ウィリアムス、ファンキー加藤、May J.が出演した。  1番目に登場したSexy Zoneは、この日の目玉であるファレル・ウィリアムスのヒット曲「Happy」にちなみ、マリウス葉が「”Sexy Happy”を皆さんに聞いてもらいたいと思います」と語ったあと、5月14日にリリースしたシングル『King & Queen & Joker』から表題曲を披露。金色の支柱や玉座など、”王宮”をモチーフとしたセットで、優雅に同曲を歌い上げた。  続いて登場したSuperflyとファンキー加藤は、それぞれ自身の楽曲についてタモリとトークを繰り広げた。Superflyこと越智志帆は、5月14日にリリースした『Live』の表題曲について、「この曲は”生きる”というテーマで作りました。最近身の回りの女性たちが次々とお母さんになっていて。頑張ってる彼女たちを応援したくて書きました」と、周囲の変化から楽曲を作ったことを語った。続いてファンキー加藤は5月14日にリリースしたシングル『輝け』について「全国各地をライブで回って、ファンの皆さんとの会話のキャッチボールを繰り広げて出来た歌です」と語り、それぞれが楽曲を披露した。  4番手のウルフルズは、名曲「バンザイ」を制作した際の裏話として、トータス松本が「『ラララ二人で』の部分は、最後の部分まで歌詞を嵌めようと粘ってた。煮詰まって出てこなかった時にスピッツの『ロビンソン』を聴いて『ウララ 宇宙の〜』と歌ってたから、『もうラララでええやん!』ってなったんです」と明かした。その後「バンザイ」と最新シングル『ヒーロー』からドラマ主題歌に起用された「ヒーロー」の2曲をメドレー形式で披露。揃いのスーツに身を包んだ彼らは、勢いよく2曲を立て続けに熱唱した。  5番手に登場したファレル・ウィリアムスは、番組から”世界の音楽業界で一番モテている男”として彼を紹介。タモリから「日本で好きな食べ物は?」と聞かれた彼は「まい泉のカツサンド、エビフライサンドがお気に入り」と答え、タモリは「他にないんですか!?」と困惑した。また、足下のスニーカーに書かれた「心」と「宇宙」という文字について質問されたファレルは、その文字が友人のNIGO®によって書かれたものだと明かした。その後、21人のダンサーを従え、黄色いスマイルマークが描かれた風船が降り注ぐ中で「Happy」を披露。曲が終盤に近づくにつれて客席からも大勢が舞台に上がり、彼とともに笑顔でもみくちゃになりながら同曲を歌い上げた。  最後に登場したMay J.は、映画『アナと雪の女王』の日本版主題歌「Let It Go〜ありのままで〜」を、幕張総合高校合唱団に所属する生徒75人とのコラボレーションとして披露。壮大なスケール感で生徒らとともに同曲を熱唱した。  ファレルや『アナ雪』など、世界的なトレンドも取り入れた今回の放送。次回はゲストに稲葉浩志、AKB48、KANA-BOON、TOKIO、西野カナ、flumpoolを迎える予定だ。 (文=向原康太)