アメリカ育ちのBENIは、J-POPにどうアプローチしたか?「日本の曲は洋楽に比べてポエティック」

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【リアルサウンドより】  BENIが6月11日、これまでにリリースしたすべてのオリジナルシングルに加え、累計100万枚に迫る大ヒットとなった『COVERS』シリーズからの人気カバー曲を収録した『BEST All Singles & Covers Hits』をリリースする。  インタビュー前編では、デビューから10周年の節目を迎えたBENIにこれまでの軌跡を振り返ってもらうとともに、日本とアメリカを共にルーツに持つ彼女の音楽観や、J-POPをカバーすることで見出した日本語詞の特徴などについて語ってもらった。

「歌いたいことが溜まりに溜まっていた」

――オリジナル曲とカバー曲を収録したベストアルバム『BEST All Singles & Covers Hits』が6月11日にリリースされますが、今年はデビュー10周年の節目の年でもありますね。 BENI:いつも次の制作やライブに向かっていて、制作したものを振り返る機会があまりないので、ある意味で自分にとっても、自分の歌と向き合える作品になりました。改めてBENIとしての道のりを辿ると「あの頃はこういうサウンドでこういう気持ちをを伝えたかったんだな」とかわかりやすくて、自分でも「こういう風に成長してきたんだな」っていうことがわかる作品になりました。この間リリースしたシングルでさえ「うわ、懐かしい!」「この頃はボーカリストとしてまだまだだったな」と思うことがあって、それを言ったら5年前の曲なんてもう、聴くのが照れくさいところもあります。でもそれは、自分が一番自分に厳しく歌に向き合っていたからなのかなと思いますね。その頃にしか歌えなかった歌もあると思いますし、音楽ってそういうところがあると思うので、照れくさい反面「この流れがBENIを作ったんだな」って知らせてくれるアルバムです。 ――その意味では「もう二度と…」「Kiss Kiss Kiss」など、2009年前後の曲を聴くと、ご自身でも初々しさのようなものを感じますか。 BENI:そうですねー。すごくフレッシュですね。あの頃はBENIとして活動し始めた頃だったので、気持ち的にもフレッシュで、自分のサウンドをいろいろ探していた時期でした。「Kiss Kiss Kiss」は特に私らしいというか、R&Bの、のれるアーバンなトラックと、女心をそのまま歌詞にしている歌のミックスで、それがBENIらしさにつながったかなと思います。この曲がある意味でそのスタートでした。 ――たしかに、洗練されたサウンドと、リアリティのある歌詞の組み合わせがBENIさんの特徴であるように思います。当時を振り返ってみて、制作はスムーズに進みましたか? BENI:けっこうスムーズでした。やりたいことや、伝えたいこと、歌いたいことがはっきりと見えていましたから。だからこそ頻繁なペースでリリースできたのかな、と思います。当時はとにかくいろんな思い…恋愛だけじゃなくて自分に対してのことも、溜まりに溜まっていた時期だったんです。だから、ただのラブソングではない、1人の女性としての心境がそのままリアルに出てて。ラブソングだったら、今聴くと若く感じるなぁ。「好きなのに伝えられない」とか。今だったら全然はっきり言いますけどね(笑)。そういう女の子らしい部分も詰まっていますし、逆にガツガツと「もっとみんなにわかってほしい!」みたいな強い意思もあります。そういう風に、この時期はとにかくいろいろな思いが溜まっていたので、それをスムーズに出していったんだと、いろいろな曲を通して感じました。

「日本とアメリカのカルチャーをミックスしたハイブリッドなものを、私の音楽を通して作りたい」

――今年は、BENIさんにとってデビュー10周年です。これまでの音楽活動の中でターニングポイントとなった出来事はいくつかあったと思いますが、一つ挙げるとするならば? BENI:童子-Tさんとコラボしたことは大きかったです。初めてコラボしたのは「もう一度… feat.BENI」の一年くらい前に、彼のアルバムに1曲参加した時でした。そのきっかけもミラクルで、彼の子どもが、私が歌っていたディズニー・アニメの主題歌を聴いて、「すごくいい声だ」って私のことを調べてくれたんです。だから今までのヒストリーが全くないまま、素直に声を気に入ってくれたことでスタートしました。運命的な出会いでしたね。私は元々R&BやHIPHOPが大好きなので、フィーチャリングものを当たり前のように聴いてきたんですけど、日本って、「デュエット」はあっても「フィーチャリング」はそんなになかったじゃないですか?「フィーチャリング」はHIPHOP的なスタイルだと思うので、やっと日本でもブームになって、単純に嬉しかったですね。 ――特にアメリカでヒップホップの流れを汲んだR&Bが盛り上がった90年代から00年代にかけて、BENIさんはそれらを現地で聴いて育ったわけですよね。そうした音楽体験を持ちつつ、日本のシーンの中でどうやっていくのか。葛藤もあったのでは? BENI:小学校の頃からTLCやジャネット・ジャクソン、メアリー・J.ブライジ、アリーヤとかを聴いてきました。日本の小学生が聴くには大人っぽいかもしれませんけど、アメリカではそれが普通にラジオで流れていたから。日本でやる以上、もちろん言葉も違うし、全然違うカルチャーなだけにみんなが求めているサウンドも違います。日本に帰ってきてJ-POPに初めて触れて、その良さを感じました。私の中では両方のカルチャーがフィフティー・フィフティーにあるからこそ、それをミックスしたハイブリッドなものを私の音楽を通して作れたらな、とずっと思っていました。それはカバーをやったときにも全く同じで、「どうせカバーをやるんだったら自分らしいスタイルでカラーを取り入れてやりたい」と思いました。やっぱりバイカルチャーの融合っていうか。 ――カルチャーの融合という意味で言うと、アメリカでも生活をしていたBENIさんから見て、J-POPの良さはどんなところでしょうか。 BENI:メロディですね。J-POPは日本語の歌詞を理解できない外国人が聴いても、切ない曲は切なく聞こえると思うんですよ。メロディで気持ちを動かす独特なものを持っていると思います。だからこそ、それを『COVERS』の制作の時に感じました。実際に英語で歌ってもやっぱりいい曲なんだな、と思うのは、メロディにソウルがあるというか、メロディアスなんですよね。ただ、ゆるくフロウするんじゃなくて。そこが一番の魅力だと思います。英語ってすごくフロウな感じがするんですけど、J-POPはいい意味で波があって、エモーショナルですよね。

「日本語の歌詞には聴き手が好きに解釈する文化がある」

――ボーカリストとしては、歌詞の言語によって符割りや歌うスタイルが変化しますよね。英語の歌は単語数も多いですしリズミカルですが、日本語の歌詞にするとどうしても制限があります。日本語と英語で、歌うときの特性の違いは意識しましたか? BENI:そこは大きいですね。本当に歌詞が少ないんですよ、日本の曲って。逆に言うと、深い意味や背景をこれだけの短い言葉で表現できる素晴らしさでもあります。でもそれを英語にするときには絶対的に言葉が増えるので、自然と付け加えなきゃいけない部分や、自分なりの解釈で「盛る」部分があります。それは実際やってみて気付かされましたね。だからこそ言葉を大切に使っています。  日本の曲は洋楽に比べて、カジュアルな曲よりもポエティックな曲が多いと思います。だから日本語だと自然に聞こえるのに、英語にするとすごくクサいというか、大げさというか、そういう風に聞こえちゃうと感じました。それをどういう風に自然に表現するか、ということが大切でしたね。日本語だと、オブラートに包んで、あまりリアルな言葉にはしませんけど、英語だと「I love you. I love you. I love you.」みたいな感じになる時もある。英語の「I love you.」には「愛してる」以外にもたくさん意味があって、むしろ直接「愛してる」って言うことは少ないんですけど、それを英語にすると「I love you 以外にないかもなぁ」って思ったり。英語っていうのは本当にストレートにできている言語です。逆に日本語、特に歌詞では遠回しな表現が好まれ、それを聴き手が好きに解釈する文化があるんですよね。 ――日本語の歌詞を書くときは、表現を遠回しにしたりポエティックにしたりという努力があったんですか。 BENI:そのスイッチは自然に入ります。もちろん、喋っていてたまに、「あ、これ和製英語だった!」とか、逆に「この言葉をそのままカタカナにしても通じないな」とかごっちゃになる瞬間はあります。スイッチが自然に入るようになったのは最近で、昔は英語の方がメインだったから、そこに関してすごく苦戦してました。まず英語で書いて、それを日本語にして、それが変かどうか、伝わるかどうかまわりに確認したりしていました。 ――先程初期の歌詞について、恋愛観に関して「初々しい」と仰っていました。たしかに作品の歴史を辿っていくと、段々と大人っぽい、一言で表現しづらいような人間関係の深みを歌ったりするようになっていると感じました。こうしたものはご自身の人間関係や人生経験が反映していますか? BENI:そうですね。やっぱりリアルな気持ちから書くことがほとんどなので、それがそのまま曲に出ます。いろんな意味で大人になっていくっていうか、成長が出ている気がします。 ―― 一貫して歌詞には意思の強さを感じますが、ご自身ではどう思われますか? BENI:強いですね(笑)。 ――弱い部分も見せられる強さ、と言えるかもしれません。 BENI:まさにそうですね。自分のカッコ悪い部分でも、恥ずかしがらずに素直に表現できるようになりました。 ――それはファンからの反応など、世間とのコミュニケーションを取る中でできあがったスタンスですか? BENI:それももちろんあります。聴いてくれる人を思い浮かべながら制作するスタイルは、ライブをし始めてからより強くなりました。エゴで書くんじゃなくて、その人の気持ちを歌で動かせるか、背中を押せるか、とか、そういう気持ちで作ることが増えましたね。

「私は自分を『R&B歌手』とは思ってはいない」

――ボーカリストとしては、技術面や表現力など、歌のどのような部分を意識して歌ってきたのでしょうか? BENI:磨けば磨くほど、もっと形にはまらない歌い方をしていこう、と思うようになりました。スキルがついたとしても、だからといってパーフェクトに歌うのが良いかというとそうじゃないし、カラオケの採点できれいにピッチが合っているようなものよりも、ちょっと崩れているくらいの曲の方が聴いていても伝わります。実際に何度もそういう曲に泣かされました。あんまり考え過ぎない、テクニカルになり過ぎない、という意識は大事にしています。 ――そのためには何が重要でしょうか? BENI:曲を自分のものにして、入り込むことですね。スタジオも雰囲気を重視して、めっちゃムーディにしてみたり(笑)。歌詞が読めないんじゃないかっていうくらい暗めにしてキャンドルを灯したりしましたね。 ――パーフェクトに歌うだけでは良しとしないのはどうしてでしょうか? BENI:一時期はパーフェクトに歌うことばっかり考えてました。あるときにハッと「そこじゃないじゃん!」って気付かされて。「100回くらい歌い直してパーフェクトな歌が録れたとして、たぶん満足するのはBENIだけだよ」っていうような発見があったんです。だからこそ、慣れないことをたくさんすることも、自分の中の意識です。新しいことにチャレンジするために、今までの慣れた環境から一度出る必要があると思っています。そういった意味では『COVERS』も、「どうしようこの曲?」みたいな、自分の曲ではない緊張感や発見がありましたね。 ――「粉雪」は印象的ですよね。オールジャンルなので最初は途方にくれることもありましたか? BENI:もちろんありました。ロック、J-POPからラップまで幅広くやっていたので。でも、ゼロから作るオリジナルと違って、答えがある中で、どうやってそこにいくか考えながらやるのが、すごく新鮮で楽しかったです。 ――今回エルトン・ジョンの『Your Song』のカバーが初収録されています。 BENI:この曲は元々好きで、ずっと聴いてきた曲なので歌いやすいというか体が覚えている曲で、スムーズにレコーディングできました。彼の曲は歌詞もそうですけど、本当にいい曲がたくさんあります。中でもほっこりするラブソングが大好きですね。アーティストとして名曲がたくさんありますし、今でも若い人とコラボしたり、そういうチャレンジもするところはリスペクトしています。 ――そんなカバーシリーズに取り組んだことで得たものとは? BENI:さっき言ったことにもつながるんですけど、本当にオープンマインドで曲と向き合うことです。私はワードとして「ジャンル」っていうのも元々好きじゃなくて。私は「R&B歌手」とは思ってはいないので、アーティストとして、歌詞の世界観だったりサウンドだったり、より多くのチャレンジをしたいです。そういうことを試すのは全然ありだなって、よりジャンルを超えた音楽の楽しみ方をしたいと思えた作品でしたね。 (後編に続く) (取材=神谷弘一/構成=高木智史) ■リリース情報
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BENI『BEST All Singles & Covers Hits』【初回プレス限定盤・豪華盤】(ユニバーサルミュージック)

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BENI『BEST All Singles & Covers Hits』【通常盤】(ユニバーサルミュージック)

『BEST All Singles & Covers Hits』 発売:2014年6月11日 価格:初回プレス限定盤・豪華盤(2CD+1DVD) ¥5,184(税込)    アーティスト写真フォトブック、歌詞ブック封入    豪華版限定特典:全オリジナルシングルのミュージックビデオ集(DVD)、完全撮り下ろしフォトブック    通常盤(2CD) ¥3,780(税込) ※初回プレス限定・スペシャルプライス ¥2,980 アーティスト写真フォトブック、歌詞ブック封入 〈収録内容〉 【CD. DISC 1】 1. もう二度と…   2. Kiss Kiss Kiss  3. 恋焦がれて 4. ずっと二人で 5. KIRA☆KIRA☆ 6. サイン 7. bye bye 8. ユラユラ 9. ギミギミ♥ 10. Heaven’s Door 11. 2FACE 12. 好きだから。 13. 声を聞かせて 14. crazy girl 15. Darlin 【CD. DISC 2】 1. 永遠  2. さつきあめ  3. OUR SKY  4. Ti Amo 5. LA・LA・LA LOVE SONG  6. 瞳をとじて  7. 桜坂  8. いとしのエリー  9. 奏(かなで)  10. 歌うたいのバラッド  11. Lovers Again  12. 粉雪 13. 愛唄  14. YOUR SONG (初収録) 15. もう二度と… Rebirth (初収録) 【DVD DISC 3】 ※VIDEO CLIPS集  1. もう二度と… 2. Kiss Kiss Kiss  3. 恋焦がれて 4. ずっと二人で 5. KIRA☆KIRA☆   6. サイン   7. bye bye   8. ユラユラ   9. ギミギミ♥ 10. Heaven’s Door 11. 2FACE 12. 好きだから。 13. 声を聞かせて 14. crazy girl 15. Darlin’ 16. 永遠 17. さつきあめ 18. OUR SKY 19. ずっと二人で unplugged version 20. もう二度と… Rebirth ■BENIオフィシャルWEB:http://www.benibenibeni.com/

アイドルにとって“オタク”売りはプラスか!? 「AKB48選抜総選挙」をオタクが席捲

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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『AKB48 37thシングル選抜総選挙』公式サイトより。
 政府がクールジャパン戦略を打ち出し、“オタク”という言葉が身近に感じられてきた今でも、世間一般ではなかなかマイナスイメージを払拭できてない“オタク”事情。だがしかし芸能人などには、アニメやマンガが好きだと公言している者もおり、アイドルもまたその例外ではない。AKB48の渡辺麻友も“オタク”であることを公言しているひとりだ。最近では、渡辺麻友だけでなく“オタク”売りをしているアイドルは増えてきている。“オタク”が一般受けしないといわれる中、アイドルにとって“オタク”売りとは吉と出るのか凶と出るのか…。6月7日に開票された「第6回AKB48選抜総選挙」の結果から見ていきたい。  前回の3位から1位へと順位を伸ばした渡辺麻友は、2010年に放送された『AKB600sec.』(日本テレビ系)では『ヘタリア Axis Powers』のフランスが好きだと語り、またAKB48が開催する握手会では、『黒執事』の主人公、シエル・ファントムハイヴや『マクロスF』のシェリル・ノームなどのコスプレを披露している。2011年11月にリリースしたソロシングルの「ヒカルものたち」では、ニコニコ動画で人気の絵師・秋赤音(あきあかね)や種村有菜などが描いた“2.5次元”まゆゆをCDジャケットやブックレットに使用。また衣装のスカートはマンガ柄で“オタク”である渡辺麻友らしい演出だった。 【「おたぽる」で続きを読む】

AKB48・大島優子、最後の劇場公演が終了「普通の女の子が大きな夢を持っても良いんですよね」

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AKB48-『ラブラドール・レトリバー Type-A(通常盤)(多売特典生写真なし) 』(キングレコード)

【リアルサウンドより】  6月9日の『HEY!HEY!HEY!特別篇 さよなら大島優子AKB48ラストステージ生中継SP』(フジテレビ系)で、AKB48グループとダウンタウンによるトークの模様(収録分)が放送されたほか、東京・秋葉原にあるAKB48劇場での大島優子による最後の劇場公演の模様が生中継でオンエアされた。  前半のスタジオ収録分では、AKBグループのメンバーが総勢100人駆けつけ、大島の卒業を祝った。  冒頭、大島が「もう歌うことは無くなるので…」と、卒業後は歌手としての活動を行わないことを語ると、ダウンタウンの松本人志が「カラオケも行かへんの?」と返し、スタジオの笑いを誘った。その後、大島が最後にセンターを務めたシングル曲「前しか向かねえ」を披露。  また、特別企画として「AKBグル―プ100人に聞きました! 最後に大島優子に聞いておきたいことBest3」が発表され、3位には9名のメンバーからの「オッパイを大きくするにはどうしたらいいですか?」という質問がランクイン。質問者を代表して、梅田彩佳が「優子の胸は豊満なので」と語ると、これに対し大島は「チーズが大好きなので…それかも」と回答。これを受けた梅田は「そんなにチーズ食べてないです。今日買って帰ります…」と低いトーンで語り、スタジオを爆笑させた。  2位にランクインしたのは、10人から寄せられた「いつ結婚したいですか?」という質問。質問者を代表して高橋みなみが「やっぱり(卒業したら)恋愛解禁なので。大島さんはすぐゴールテープ切るんじゃないか」と語ると、松本が「AKB48って恋愛は禁止やけど、結婚はアリなん?」と疑問をぶつけた。これに対し、高橋が「秋元(康)さんは結婚なら(OK)」と言っていることを明かした。大島は「リアルに言うと、27歳(来年)には結婚したい。子供は30歳までに2人産んで、30代で3人産みたい」と語り、メンバーを驚愕させた。  1位に輝いたのは、メンバー20人からの「1番辛かった仕事は?」という質問。質問者を代表して指原莉乃が「(大島の方が)先輩で芸歴も長いので、一番辛かったことを聞きたい」と語ると、大島は「指原よりは辛くない気がする」と応える。すると指原は「カメラを隠した状態で渋谷の真ん中に行って、ゴム手袋を鼻で割ったんです。辛くて親に心配されました」と自らの辛いエピソードを披露し、大島は「海老カツサンドを食べてイカ釣りに行ったら、リバースしてしまって、その後にイカが釣れた」と珍回答。浜田雅功から「どこが辛いねん!」、松本から「聞いてるこっちが辛いわ」とツッコまれた。  番組中盤では、大島の活動を卒業メンバーのコメントと共にVTRで振り返るコーナーも。「大島優子と初めて会った時の印象は?」という質問に対し、前田敦子が「チームA(前田含む1期生)が出来たあと、すぐにチームK(大島含む2期生)が出来て。お互いライバル意識した状態で始まって。その時に秋元才加が『チームAにはハッキリ言って負けないくらい頑張ります』と言われた」と語ると、秋元は「(大島)優子は子役だったので、(芸能活動の経歴が)何もなかった私たちと比べて、AKB48にかける思いは人一倍強かった」と語った。  また、番組には大島の父親から、本人には内緒で手紙が届いた。「学校が終わってからすぐ秋葉原に行き、終電での帰りを駅まで迎えに行っていたことが昨日のように感じます。(中略)チビ父のせいで、優子もチビになっちゃってごめんね」といった内容を読み上げ、大島優子が参加しない新生AKB48のメンバーで「ラブラドール・レトリバー」を披露し、前半は終了した。  後半は6月8日に行われた味の素スタジアムでの卒業公演後から、大島に密着したVTRが放送された。大勢の前で歌うのは最後となった同公演について「忘れたくないなって思いました。7万人の人が集まったところで自分の卒業コンサートをやるとは思ってなかったので。(最後の劇場公演について)劇場公演からすべてAKB48の人生が始まったから、劇場にありがとうって言いたいですね」と帰りの車内で語った模様が放送された。  劇場からの生中継では、会場のファンから「優子!」コールが響き渡るなか、大島をセンターに据えた選抜メンバーが登場。「ギンガムチェック」、「Everyday、カチューシャ」を続けて披露した。その後、大島の卒業曲である「今日までのメロディー」に関して、大島が「秋元さんが私のことを思って書いてくれた曲です。この曲には実は歌詞が2つあって、『優子の8年間を振り返ったら1曲じゃ収まらなくて』と言われたので、そのなかから1つを選びました」と語り、同曲を歌い上げた。  その後、これまで共に活動してきたメンバーが、大島に対して一言ずつコメントを捧げる場面が放送された。  同期メンバーとして歩んできた宮澤は、大島との関係性について「死んでも続く関係」と語ったり、梅田は「優子が私の道しるべでした」と、大島の存在感の大きさを語るなか、小嶋陽菜は「優子が『居るだけで和む』って言ってくれたから、頑張れないけどあとしばらくは居ようと思います」と、気心の知れた相手ならではのコメントを披露した。  また、後輩メンバーとして、同じ太田プロに所属する指原が「私、今まで言ったことないんですけど、今までも、これからも尊敬している先輩は優子ちゃんです」と語ると、柏木由紀は「ずっと優子ちゃんの背中を見てきました」と、憧れの存在として居続けた彼女について語った。続けて松井珠理奈が「優子さんのマネをしても敵いません。これからも私たち後輩に、かっこいい背中を見せてください」と語ると、6月7日の選抜総選挙で1位を獲得した渡辺麻友が「これからのAKB48のことは任せてください」と、グループを背負っていく覚悟を語った。  最後に1期メンバーである高橋から「二人の思い出って一つしかなくて。(前田)敦子が卒業を決めたときに、二人でご飯に行ったことでした。その時に初めて深く喋って、『あ、同じこと考えてたんだね』って、ちょっとした答え合わせみたいに色んな話をしました。卒業したら、戦友じゃなくて親友になってください」と提案を受けた大島は「嫌です」と即答し、シリアスなムードに包まれていた劇場が一気に笑いに変わった。続けて大島が「私はこれからもAKB48のことは応援していくし、AKB48のことは誰よりもわかるから。だからこれからも戦友です」と高橋に語りかけるという、二人の関係を如実に表したシーンが放送された。  そして、大島本人が卒業についてのスピーチを披露。「私たちAKB48は、このドンキホーテ(秋葉原店)の8階にある狭い劇場から始まりました。アキバ系アイドルとして始まった私たちが、昨日味の素スタジアムという7万人の会場を埋め尽くして。今日は250人の前で歌っていて、狭く感じるけど、この場所が私の原点です。ここから出発出来てよかったなって思います。応援してくれる皆さんの力があって、AKB48はここまでこれました。普通の女の子だった私たちを見つけて、応援してくれて本当にありがとうございました。普通の女の子が大きな夢を持っても良いんですよね。その勇気を与えてくれてありがとうございました」と語り「草原の奇跡」を歌い上げた。  その後、高橋が「一番優子らしい曲」と語り、大島も「ファンのみなさんが私にプレゼントしてくれた曲です」と、大島がセンターとしてブレイクした楽曲「ヘビーローテーション」を笑顔で披露し、AKB48の大島優子としての最後の公演が幕を閉じた。  その後、大島は劇場の外にいるファンに向けて、拡声器を使って卒業公演の成功を報告。「明日からは自分の夢を叶えるために歩いていきたいと思います」と大勢のファンに語りかけ、番組は終了した。  AKB48グル―プの中心メンバーとして、8年半に渡って活躍し続けた大島の最後を華やかに締めくくった今回の放送。これからは残ったメンバーがどうグループを守っていくのか、また、女優・大島優子として彼女はどう活躍するのか。両者の新たなステージに期待したい。 (文=向原康太)

飢えと殺人と人肉食が繰り返される……日本の少年誌ではもう見られないであろう『アシュラ』が描いたもの

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

■Kindleでも読める30年前の名作プレイバック 第12回 ――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!
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(イラスト/村田らむ)
『アシュラ』は1970年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されたジョージ秋山のマンガだ。  このマンガのテーマは、人類最大のタブー、“人が人を食べること”である。    人肉食には2つのパターンがある。  1つ目は、人肉に特別な思い入れがあって食べるパターン。佐川一政がオランダ人を食べた『パリ人肉事件』などはもろにあてはまる。宗教儀式で食べたり、薬効をもとめて赤ちゃんの死体を食べたりするのも、このパターンだ。  2つ目は、ほかに食べるものがないので、仕方なく食べるパターン。遭難して人肉を食べたり、飢饉による飢餓で人肉を食べる。趣味趣向はなく、しかたなしに人の肉を食べる場合だ。 『アシュラ』では、2つ目のパターンが描かれている。舞台は平安時代であり、猛烈な飢餓のシーンから始まる。 【「おたぽる」で続きを読む】

まゆゆ総選挙1位でAKB48は原点回帰へ? 評論家2氏がグループの今後を予測

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AKB48-『ラブラドール・レトリバー Type-K(通常盤)(多売特典生写真なし) 』(キングレコード)

【リアルサウンドより】  AKB48の37thシングルの参加メンバー80名を決める『AKB4837thシングル選抜総選挙夢の現在地~ライバルはどこだ?~』の開票イベントが本日6月7日に東京・味の素スタジアムで開催され、渡辺麻友が初の1位になった。  5月21に発表された速報結果では、指原莉乃が渡辺麻友に1万2000票ほど差をつけてトップだったため、逆転勝利となった今回の総選挙。また、乃木坂46から交換留学中の生駒里奈が14位にランクインして選抜入りしたほか、SKE48のW松井こと松井珠理奈と松井玲奈が、それぞれ4位と5位にランクイン、HKT48の宮脇咲良が11位にランクインするなど、AKB48本体以外のメンバーの躍進も目立った。  今回の総選挙結果は、AKB48グループの今後にどのような影響を与えるのか。同グループに詳しい放送作家のエドボル氏は次のように語る。 「AKB48の総選挙は、単なる人気投票ではなく、今後のグループの方向性をファンの意を汲んで決めるという意味合いもあります。そういう風に考えると、今回、『アイドルオブアイドル』というべき渡辺麻友が1位となったのは、ファンがAKB48に対し『予測不能のAKB48』ではなく『思い描いたAKB48』、つまりは正統派アイドルグループとしての方向性を求めたということではないでしょうか。また、個人的には昨年と比べて、順位に対する得票数に大きな変化がなかったことに驚きました。大島優子が出ていない分、全体の総数が落ちるのかとも思っていましたが、彼女への票はほかのメンバーに動いたようです。ポスト大島優子ともいわれる武藤十夢が、昨年より大幅に順位をあげて24位となったのは、その効果かもしれません」  同じくAKB48グループに詳しい物語評論家・ライターのさやわか氏は、渡辺麻友の1位について「原点回帰的な意味合いが読み取れる」とするとともに、地方グループの躍進にも目を向ける。 「渡辺麻友は2月に行われた『大組閣祭り』にて、チームAからもともと所属していたチームBへと戻っています。『大組閣祭り』には、さまざまなチームに戦力を分散させて、AKB48グループ全体でペナントレース的な形を作り、全体を盛り上げていこうという意図があったと思います。同時に、原点回帰的な動きも見られ、渡辺麻友のチームB回帰はそれを象徴するものでした。つまり、今回の総選挙の結果には、原点回帰することによって、アイドルグループとしての地盤を固めてほしいという、ファンたちの願いがあったのではないでしょうか。実際、渡辺麻友は『こんなときだからこそグループ一丸となり、絆を深め、ファンの皆さんとともに力強く進んでいきたいと思います』と、ファンに求められているであろう的確なコメントを発表しており、今後の同グループがファンとよりコミットした盤石な体制に進むことを予感させます。一方で、地方のグループ、特にHKT48メンバーの躍進が目立ったことからは、『大組閣祭り』などで目指していたグループ全体のペナントレース化が、うまく機能したことを伺わせます。その背景には昨年、指原莉乃がAKB48のパブリックイメージを牽引し、HKT48の存在感を増したことが要因の一つとして上げられるでしょう。指原莉乃は2位という結果を悔しがっていましたが、そういった意味では今後のAKB48に大きく貢献したのではないでしょうか」  また、5月25日に起こった握手会での傷害事件で、被害者となった川栄李奈と入山杏奈が大きく順位を上げたことについて、さやわか氏は次のように指摘する。 「川栄李奈と入山杏奈が20位以内にランクインしたことにより、握手会によるマイナスイメージは多少は払拭できたかもしれません。しかし、それで安心するのではなく、今後も同グループを継続させていくためには様々な面での努力が必要かと思います。そういった意味で、チームの中で保護者的なポジションにある小嶋陽菜が『私、小嶋陽菜はここで卒業発表しようとしましたが…しませーん!』と、冗談を交えながらAKB48を続けることを宣言したのは、ファンにとっても後輩世代にとっても非常に心強かったのではないでしょうか」  大島優子の卒業発表や大組閣といった人事に加え、握手会襲撃事件も起こり、激動の半年だったAKB48グループ。アイドル性の高い渡辺麻友がグループを象徴するポジションに付くことによって、ファンとの結束をより強固にすることが期待できそうだ。 (文=編集部)

「ずっと、時間もお金も、全部お前に使ったのに」“唯一のファン”だった男が新規ファンを遠ざけた日のお話

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛~い”業界事情をレポートします。
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地下アイドルの活動って、切ないんです。
 アイドルもファンもみんなが顔見知りの地下アイドルライブで、大事件は起こりません。しかし、知らず知らずのうちに、大きな事件は時々起こっているようで……。  その日のライブハウスには珍しく裏口があって、私ははしゃいでいました。私みたいな地下アイドルがライブをする会場って、たいてい出入り口がひとつで、帰りはファン同士が感想を言い合いながら待ってくれてて、しかも彼らは近所迷惑にならない出待ち場所まで熟知しているんです。  まあそれはともかく、その日はちょっと芸能人気分でも味わってみるか、と裏口から出てみました。開演前には降っていなかった雨が降り始めていて、困ったなと思った瞬間に、偶然それを見てしまったのです。 「もういい加減にしてよ!」  そう叫んで、彼女は男に傘を投げつけました。マスカラが雨で流れて、彼女の頬に張り付いていたのを覚えています。男は自他共に認める、彼女の一番熱心なファンでした。 【「おたぽる」で続きを読む】

市川哲史が語るリスナー視点のポップ史「シーンを作るのはいつも、愛すべきリスナーの熱狂と暴走」

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市川哲史『誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論』(シンコーミュージック)

【リアルサウンドより】  1980年代から活動を続ける音楽評論家であり、現在、甲南女子大学でメディア表現についての講義も行っている市川哲史氏が、リスナーの立場から見たポップ・ミュージックの変遷を追った書籍『誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論』を、4月19日に上梓した。日本のポップミュージック全般について執筆活動を展開しつつ、特にV系シーンを独自の解釈で読み解いてきた同氏は、最近の音楽シーンをどのように捉えているのか。インタビュー前半では、氏が大学の講義の中で見出した音楽リスナーのあり方の変化から、リスナーが作り出すコミュニティの意義、さらにはV系シーンの現状まで、痛快な語り口で論じた。聞き手は藤谷千明氏。(編集部)

市川哲史が女子大の講師になった理由

ーー『誰も教えてくれなかった本当のポップ・ミュージック論』はリスナーの立場から見た、ポップ・ミュージックの変遷を追った本でもありますが、ご自身が講師をやっていらっしゃる大学の講義がきっかけで誕生したと。 市川:実際の講義のレジュメに沿ってはいるけど、実は書き下ろし部分も多かったりします(苦笑)。たまたま3年前に旧知の大学教授から「授業やります?」って話がきたので、アーティスト論や作品批評といった従来のスタンスとはまったく違うやり方――これまでの音楽をいまの若者の立場から一緒に考察してみようという形で試しに初めたというところですかね。文学部メディア表現学科の授業なので、「メディア」ってところにひっかかっていれば自由にやってよかったので。 ーー年齢の離れた女子大生を相手に授業をするのはどうでしたか。カルチャーショックやジェネレーションギャップもあったと思いますが。 市川:今自分が53歳なので、「こんな若い女子たち相手に音楽の話するにはどうしたらいいのか!?」ってところからのスタートですよ。まずアンケートをとってみたら、「CDを買って聴いてる」と答えたのは全体の半分以下。おそるおそる「好きなアーティストがいる・いない」や「一旦好きになったらどのくらいの期間好きか」という項目も入れてたんですけど、「1年以上好き」という回答が本当に少なくて……1クールや半年単位で好きなアーティストが変わっちゃうわけよ! そりゃ好きなアーティストだからインタビューを読みたい的な欲求なんか、当然生まれてきませんわねぇ。まさに音楽誌死亡遊戯。 ーー月刊誌のサイクルだともう追いつかないですよね。 市川:もう音楽に「アーティスト」を求めてないですよねぇ。そんな無惨な状況下でも音楽はパッケージメディアでちゃんと聴いてくれる、昔ながらのいわゆる音楽ファンが棲息しているのはやはりジャニーズかヴィジュアル系(以下、V系)。100人いたら10人くらいV系ファンがいたりして予想を覆されました、まだこんなに生き残ってたのかと(失笑)。しかも全盛期を目撃したことないはずのX JAPANが人気だったり。。ジャニーズのファンはJr.を中心にいまだに増え続けてるし――KPOPは最近は減少傾向だなぁ。飽きられたのかしら。意外に支持者が多かったAKBも今年はほぼ全滅、女子大生はAKB48を見限りましたな(愉笑)。その分ももクロファンが増殖してるんだけど、意外なのはモー娘。ファンが根強くて、低迷期も見捨てず現在のプロフェッショナル・モー娘。まで見届けている学生が、毎年10人くらいいたりします。こうした子たちが対象だから、彼女たちが興味のある素材をテーマに据えるのが妥当でしょ? ただ、この本に書いてあることっておそらく、生粋のジャニーズファンやKPOPファンからみたら「今更言われなくても、こんなこと知ってるよ」ってことばかりだとも思うんです。でもマニアじゃない門外漢からしたら知らないことも多いし、視点が違うからやたら面白がれるわけです。そういう意味では、基礎知識をきわめて恣意的(苦笑)に与えてあげることが重要だと考えました。これは学生に限らず、一般の音楽ファンにも通ずる理屈なわけで、この本を読んで「様々な音楽に詳しくなった」と勘違いする人が出てきたら最高です。わははは。 ーー亀田誠治さんやマキタスポーツさんらが「J-POP」をテーマにした著作を出版していますし、今って「J-POPを語ろう」みたいな雰囲気もあると思うんですよ。 市川:ですね。ただ社会学的な分析って昔からあるじゃないですか、V系とジェンダーを関連づけたりとか。ああいう無理矢理学問化するパターンって、人の無限の妄想力やその産物が権威づけられることで逆に矮小化されるだけなんじゃないかと。どう聴こうがどう解釈しようがリスナーの自由なんですから、本書では作品の内容は論じてない。あくまでもそのムーヴメントやスタイルを面白がって解釈してるだけです。V系や多人数アイドルブーム以外に、過去のビーイング&小室哲哉によるCDバブルやバンドブームにまで触れてますけど、そういう意味では<大学の教科書>という表テーマを設定したことで、単なる想い出本にはならずにすんだかな、と。 ーーリスナーが作り出したコミュニティの話も愛おしいですよね。 市川:いつの時代も日本の音楽シーンを形成してきたのは愛すべきリスナーの熱狂と暴走なだけに、音楽が消耗品に過ぎない現状には「ヤバい!」と焦りますよね。だからジャニーズのファンの子たちを見てると微笑ましいんです。『PATiPATi』やら音専誌を読み、ライヴに足繁く通い、仲間同士でやたら盛り上がってたようなあのバンド少女たちはどこに行ってしまったんだろうかと。いまどきのV系バンドのファンの子たちなんか、徹底的に上から目線だもんね(失笑)。そういう意味では、最後の砦はジャニオタたちかもしれないという。年間100本近くジャニーズのコンサートに行ってる学生がいるんですけど、その子に訊けばジャニーズの誰が今いちばん人気があるのかすぐわかる。昔はダフ屋に聞いてましたけどね、人気のあるバンドを。あれと一緒(笑)。

なぜV系はロックフェスに出る機会が少ないのか

ーー色々論じられる中でやはりヴィジュアル系は外せませんよね。ギャル文化と重ねているのも面白かったです。 市川:読者モデルとV系は似ているんですよ、両者共日本固有のヤンキー文化の産物ということ以外でも。ほとんどの読モが本職のモデルやタレントになれないように、V系の枠を超えて市民権を得るようなバンドにはなれないという。というかこれだけロックフェス文化が定着してるのに、なんでV系バンドってフェスに呼ばれないんだろうねぇ? 10年前と較べたら女子アイドルまで出演するほどハードル低くなったのに。今年のサマソニにはTOKIOも出るんでしょ?(愉笑)。 ーー今年は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」にゴールデンボンバーやPlasticTreeが出ますし、SUMMER SONICにはthe Gazetteが過去二度出演してますね。でもまあ割合は低いですね。 市川:まあその被差別感が、逆にアナクロで気持ちよかったりするんだけども。くくくく。かつてのキリト事件(=マリリンマンソンのフェスに出たPIERROTのキリトがMCで「あなた達の大嫌いなヴィジュアル系バンドです!」と洋楽ファンを挑発した事件)が逆にロック的で痛快だったように、そもそも「一般の人」に聴いてもらうことが良いことなのかって話なんですけどね。大学の講義でももちろんV系は取り扱ってますけど、「V系? 嫌です!」みたいな未体験学生が当然多いわけ。でも実際にライヴ映像を見せると、皆やたら面白がるわけです。決して熱心なファンになることはないけれども、愉しめる感性はあるわけじゃない? V系に限らず様々な流行音楽を独自の視点で面白がれるような、そんなセンスを持ってもらいたいと思って教えてるし、本書を書きました。はい。リスナー冥利のプレゼンというか。(後編に続く) (取材・文=藤谷千明)

エロマンガは、性犯罪のシミュレーションに使われている!? 自民党・土屋議員が法務委員会で気炎を上げる

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

※当記事の本文中「」内の発言は、一部、表現の整理などを施したものとなります。
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自民党・土屋正忠議員の公式HPより。
 自由民主党・公明党・民主党・日本維新の会・結いの党、五党の合意により、6月4日に衆院法務委員会を通過した児童ポルノ法改定案。  当日の午前中いっぱい行われた審議の中で、やはりマンガ・アニメも規制するべきという立場から質疑を行ったのが、自民党の土屋正忠議員だ。土屋氏は武蔵野市議を2期、武蔵野市長を6期務めた後に、2005年の衆院選で初当選。09年には、落選し浪人を余儀なくされたが、12年の衆院選で衆院議員に返り咲いた人物だ。  土屋議員は、10年5月4日に読売新聞に掲載された記事「女児襲う漫画手つかず」を挙げ、エロマンガ家が児童ポルノ法違反で逮捕された実例があると主張。さらに、11年に、熊本市のスーパーで3歳女児が誘拐された後殺害され死体を遺棄された事件を取り上げて、次のように語った。 「今朝の新聞の事案は、実在する女児の映像だけ(犯人が逮捕された旧・今市市の女児殺害事件のこと)。それに対して、この事件では児童ポルノマンガは犯罪に結びついた。わかりやすくいえば、(マンガで犯行を)シミュレーションしていたとも考えられる」  このように、なぜマンガ・アニメが規制対象に入っていないのか疑問を投げつけた土屋氏に対して、質問に答えたのは谷垣禎一法務大臣だ。 【「おたぽる」で続きを読む】

嵐とAKB48、音楽的アプローチの違いは? チャート上位2曲を洋楽の視点で読み解く

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AKB48-『ラブラドール・レトリバー Type-K(通常盤)(多売特典生写真なし) 』(キングレコード)

【リアルサウンドより】 参考:2014年05月26日~2014年06月01日のCDシングル週間ランキング(2014年06月09日付)(ORICON STYLE)  週間ランキングの1位は嵐の『誰も知らない』。初週売り上げは46.2万枚を記録し、シングル40作目の首位を記録した。2位はAKB48の『ラブラドール・レトリバー』。このチャート分析の連載はシングルとアルバムのチャートを交互に掲載しているので先週には掲載されなかったのだが、選抜総選挙を控え5月21日に発売された同作は初週166.2万枚という売り上げを果たしている。おそらく今年の年間シングルランキングも1位になることが確実だろう。3位はアニメ『ラブライブ!』発のμ's、4位には7月に解散を発表しているBiSのラストシングルがチャートイン。トップ10までほぼアイドルとアニメ関係が占めるというチャート状況となった。  というわけで、今回では嵐『GUTS!』に込められた「音楽的仕掛け」を分析した前回に続き(参考:嵐『GUTS!』50万枚超えチャート1位に 楽曲に込められた「音楽的仕掛け」とは?)、『誰も知らない』と『ラブラドール・レトリバー』の2曲の楽曲を分析していこう。  まずは嵐『誰も知らない』について。『GUTS!』も独特な音階と転調のテクニックを駆使した曲だったが、これもかなり一筋縄ではいかない曲になっている。イントロからピアノやストリングスが壮大に鳴り響き、場面場面でアレンジがガラリと変わるミュージカル仕立ての曲調。ダンスビートとオーケストラが融合したサウンドに、チェンバロの音色がゴシック調のアクセントを加えている。メロディはキャッチーだが、コード進行はかなりクセのあるもの。不安をかき立てる和音をあえて盛り込んだ展開が刺激的だ。  この曲の作曲にクレジットされているのは「Takuya Harada・Joakim Bjornberg・Christofer Erixon・BJ Khan」の4人。Joakim BjornbergとChristofer Erixonは、ストックホルム在住のスウェーデンの若手作曲家/プロデューサーコンビだ。2012年にヨーロッパ最大の音楽コンテスト「ユーロビジョンコンテスト」のスウェーデン予選で好成績を収めたあと作家事務所に入ったキャリアの持ち主。嵐では「Breathless」もこのコンビが手掛けており、こういった類のヨーロッパ的なクールネスを持つダンスポップはグループの大きな武器になっている。ジャニーズ事務所がスウェーデンの音楽出版社に投資しているのはよく知られた話だが、日本のトップアイドルである嵐を支えているのも「音楽大国」スウェーデンの作曲家が持つヨーロッパ的な感性である、というわけだ。  そしてAKB48『ラブラドール・レトリバー』について。メンバー襲撃事件から選抜総選挙まで話題に事欠かないAKB48だが、過熱するメディア報道に比べてあまり語られていないのが、楽曲そのものについて。この曲、かなり良質なポップソングに仕上がっているのである。曲調は60’sモータウン、サウンドはかなり確信的にフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドを狙っている。ストリングスの音色の選び方も、頭打ちのビートも、あえてのレトロ感。サウンドメイキングもかなり面白い。ヘッドフォンで聴くとよくわかるのだが、ドラム全体が明らかに左に寄っているのである。おそらくモノラル録音の時代を意識したのだろう。昨年の『恋するフォーチュンクッキー』がフィリー・ソウル〜筒美京平の「ディスコ歌謡曲」だとすると、この『ラブラドール・レトリバー』はフィル・スペクター〜大滝詠一の「ナイアガラ歌謡曲」。どちらも「指原期」のAKB48を代表する曲になるはずだ。  最先端のヨーロピアン・ポップをJ-POP化する嵐に、古き良きアメリカン・ポップへのオマージュを捧げるAKB48。今の日本を代表する2組のアイドルから欧米へのそれぞれ異なった視線を読み解くことができるのが、なかなか面白い。 ■柴 那典 1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」/Twitter

「an・an」がリアルを捨てた!? 名物企画「抱かれたい男ランキング」が2次元化

【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】

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「an・an」5月21日発売号(マガジンハウス)。
「an・an」(マガジンハウス)が、ついにリアルを捨てた! と話題を呼んでいる。というのも、5月21日発売号の「an・an」の表紙を飾ったのは、ジャニーズアイドルでもイケメン俳優でもなく、『進撃の巨人』のリヴァイ兵長に、『失恋ショコラティエ』の小動爽太、『銀盤騎士』の雉子波心といったマンガのキャラたちだったからだ。しかも、「an・an」の名物企画だった「好きな男・嫌いな男ランキング」が6年ぶりに復活したのだが、なんとこれがマンガキャラのランキングに様変わり。「an・an」といえば、モテや恋愛特集が定番のリア充女子のための雑誌。それがリアルを捨て2次元に舵を切ったとすれば、大事件である。しかし、一体どんなキャラがランクインしているのだろうか。  読者300人のアンケートをもとに選ばれたという今回のランキング。まず、好きな男ランキングで選ばれたのは、少女マンガの王道キャラたちだ。クラスになじめなかったヒロインをさり気なく支えてくれる『キミに届け』の風早翔太は、「まさしく理想の彼氏!」と20代女子から圧倒的支持を得た。同じように、陰からヒロインを支える『ガラスの仮面』の速水真澄も「不器用ながら、誰よりも一途にマヤを想うあなたが好き」と大絶賛されている。 【「おたぽる」で続きを読む】