「男性に喜んでもらうという点では風俗嬢も同じ」収入のために吉原に足を踏み入れたアイドルの誓い

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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お金は大事ですよね。
 東京都は吉原、道ですれ違うのは散歩をしている老人と、ボーイが時々エサをあげている猫だけです。1日に2000人もの女性が働いているなんてとても思えない静けさの中で、私は彼女と会いました。彼女もまた、2000人の女性の中のひとりで、「地下アイドルです、一応……」と、自己紹介する私を懐かしそうな目で見つめていました。  私は図々しく5年も地下アイドルを自称しておいて、なお自己紹介をするのが恥ずかしいのです。つい言い訳がましく、「一応」と付け加える癖が抜けません。  一方で、彼女のアイドル生活は順調そのものでした。知名度が右肩上がりの勢いあるアイドルグループに所属し、CDをリリースすれば20位以内には必ずチャートインしていました。「このまま行けば有名アイドル間違いなし」と思われた彼女の人生を変えたのは、“収入”だったそうです。 「おたぽる」で続きを読む

辻仁成が報告!中山美穂と新恋人のラブラブ写真が公開された時、息子に…

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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「女性自身」(講談社)WEBサイト「子連れロッカー『希望回復大作戦』ムスコ飯」より
 先日、リテラは「中山美穂に捨てられた辻仁成が息子のためにつくる愛情料理がスゴい!」という記事を紹介した。辻が連載中のエッセイで描かれる、辻がパリで息子の子育てに励む様子が微笑ましいとお伝えしたものだ。  だが、じつは先週号のエッセイでは、微笑ましいとは言いがたい事件が起こっていた。というのも、中山美穂の恋人・渋谷慶一郎が公開した2人のツーショット写真について、辻が言及しているのだ。  その写真がインスタグラムにアップされたのは、10月21日のこと。それはパリと思しき街の大通りで、渋谷が背後から中山に身を寄せ、身体を密着させた写真だった。渋谷は中山の髪にキスするようなしぐさを見せ、いかにもロマンティックな恋人同士といった風情だ。この写真には「お似合いです」といったコメントと同時に、「素敵な写真かもしれない。でも息子さんが観たら傷つくね」という声も寄せられていた。  で、気になる辻の反応だが、それが綴られているのは、「女性自身」(光文社)11月25日号。辻の連載である「子連れロッカー『希望回復大作戦』ムスコ飯」でのことだ。「母のツーショット写真の、衝撃」と題されたその回は、こんな一文から始まる。

アイドルがアイドルを辞めるときーー姫乃たまが“卒業”を考える

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地下アイドルとして活動しながら、ライターとしても注目を集める姫乃たま。

【リアルサウンドより】  近年のアイドルブームはグループアイドルが中心のため、引退というと解散に伴うものか、スキャンダル発覚による脱退など、グループの都合によるイメージを持たれがちです。しかし、ソロアイドルとしてフリーランスで活動している私の周りには、グループアイドル全盛の中で活動するソロのアイドルが多く集まっています。  彼女たちのほとんどはフリーランスか、物販やライブ時の撮影を任せているスタッフがいるだけです。ステージでのパフォーマンスを含め、活動に関することは基本的に全て本人が決めています。そのため、彼女たちは他人の都合によって引退することがありません。彼女たちがアイドルを辞めようと決意するのは、アイドル活動ではなく私生活に転機が訪れた時でしょう。  16歳で地下アイドル活動を始めた私が、最初に辞めようとはっきり思ったのは18歳の時でした。高校を卒業する直前のことです。地下アイドルの自分が、私生活の自分と乖離していったことが原因だったと思います。地下アイドルの自分を自分だと思えなかったのです。いまはあの頃の気持ちをはっきりと思い出せないのですが、地下アイドルの自分はどこか違うところで生活している他人のように感じていました。  ただの高校生が、ある日急に舞台で歌うようになって、自分のことじゃないように感じるのも仕方がなかったと思います。こう書くと夢のある話のようですが、実際には技術がないまま人前に立つのは苦痛でした。  結局、様々なきっかけが重なって、数か月の活動休止の後に活動を再開することに決めました。現在の姫乃たまという名前に改名して、私生活では大学に進学し、公私共に新たなスタートを迎えたのです。改名後はライブだけでなく、文章を書く機会が増えたり、生まれ育った街の行事に司会で呼ばれたりと、私生活の自分に近い仕事が増えたことで、地下アイドルの自分を徐々に受け入れられるようになりました。  そうしてやっと地下アイドルとはどういうものなのか、真剣に考えるようになったのです。地下アイドルである自分のことを、他人のように切り離して活動きたせいで、まともに考えたことがなかったのです。活動を再開してから今日までの大学四年間は、地下アイドルとは何なのかを考える期間だったように思います。  そもそもメジャー、インディーズ問わず、アイドル活動をしている子の多くは、アイドルが最終目標ではありません。周囲のソロアイドルの子も、最終的には声優や歌手になりたいという子がほとんどです。今年の『 AKB48じゃんけん大会公式ガイドブック2014』にも、ずらりと並んだメンバーの写真の隣に、女優になりたい、タレントになりたいという手書きの文字が多く見受けられました。アイドルとは途中経過の職業なのです。  私は地下アイドルを経験することによって、こうした文章や、モデルの仕事をさせてもらえるようになりました。自分の能力を考えると、いきなりライターやモデルになることは不可能です。何の能力も技術もないのは今も変わりませんが、唯一、人に何かを披露することには慣れました。何年か地下アイドルとしてライブ活動を積み重ねてきた結果だと思います。  他の職業への途中経過であり入門であるという点で、アイドルは大学に似ているなあと思います。大学に通いながら、地下アイドルとは何なのか考えていたせいかもしれません。  最終目標の声優や女優になった時がアイドルからの卒業だと考えると、私生活を見直すための活動休止は大学でいう休学という感じでしょうか。様々な分野の職業について学びながら、興味の深いものは実習したり研究したりして、最終的な就職、進路先を見つける大学生の姿はアイドルに似ています。  中でもやはり卒業は大きな節目で、希望の職業に就けた場合はいいですが、そのまま辞めていく人も多くいます。私も高校卒業の節目に地下アイドルを辞めようと決めましたが、再びあっという間に大学卒業の年になりました。そういえば周囲のアイドルでも長期間、活動を続けている人は、生活が安定している人が多いなあと最近よく思います。  イベントまで足を運んでくださる熱心なアイドルファンの方々は、そのことによく気づいているようです。学生のアイドルを応援している方は年度末になると、そわそわしているのを見かけます。私もここ数か月ファンの方から、なんとなくそわそわした雰囲気をよく感じるのです。  まだ来年度からの自分がどうなるかわかりません。しかし、本来なら自分とは何かを考える年齢を、地下アイドルとは何かを考える期間に充ててしまったため、地下アイドルは自分から切り離せないテーマになっています。このまま永遠に猶予期間を過ごすのは怖いですが、次は苦痛が原因ではない、最高のアイドルからの卒業を考えたいと思います。 ■姫乃たま 1993年2月12日下北沢生まれ。日本の地下アイドル。2009年より都内でライブをする傍ら、ライターとしても活動を開始。イベントの主催や、司会、モデルとしても活躍している。全曲ボーカルで参加した宅録ユニットFriendlySpoonの『フレスプのファーストアルバム』絶賛発売中。 Twitter 姫乃たまのあしたまにゃーな 地下アイドル姫乃たまの恥ずかしいブログ

『風パズル 黒猫と白猫の夢見た世界』のテーマ曲を手がける“ニコニコピアニスト”まらしぃの原点

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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「ニコニコ動画」での投稿を機に、TOYOTA・アクアのCMでボーカロイド曲の「千本桜」などを演奏されたり、全国各地でライブツアーを精力的に行うピアニストのまらしぃさん。多方面で活躍されるまらしぃさんですが、株式会社トムス・エンタテインメントよりリリースされるスマートフォン用パズルゲーム『風パズル 黒猫と白猫の夢見た世界(以下、風パズル)』のテーマ曲を手がけることになりました。また、11月26日にはニューアルバム『marasy piano world』のリリースも控えています。  今回は、そんなまらしぃさんから『風パズル』のテーマ曲といった作曲の制作裏についてや、「ニコニコ動画」に投稿し続ける、その真意を聞くことができました。また、彼が考える“ニコニコピアニスト”の定義も明らかに!? 「おたぽる」で続きを読む

復帰果たすも及び腰の矢口真里よ、“ビッチ”として生きる覚悟をもて!

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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矢口真里ファーストエッセイ集『おいら』(ワニブックス)
『ミヤネ屋』(読売テレビ系)への生放送出演から約20日。これで禊ぎを済ませ、完全復活か?と思われたタレント・矢口真里だが、どうにも元気がない。『ミヤネ屋』出演以降、ブログの更新はたったの2回(11月15日現在)。テレビ出演も控えているようで、露出がまったくない状態だ。  たしかに、ネット上ではまだバッシングを続けている人もいるが、先日発売された「婦人公論」(中央公論新社)11月22日号掲載の矢口真里独占インタビューを読むと、彼女は、世間の空気以上に、どうやら“あのこと”が重く引っかかっているらしい。 “あのこと”とは、前夫・中村昌也と離婚の話し合いで交わされた「プライベートのことをお互いに一切口外しない」という約束だ。

ゲスの極み乙女。の音楽は、なぜ尖っているのに気持ちいい? 現役ミュージシャンが曲の構成を分析

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ゲスの極み乙女。『魅力がすごいよ(初回限定魅力的なプライス盤)』(ワーナーミュージック・ジャパン)

【リアルサウンドより】  最近注目を集めているゲスの極み乙女。の楽曲は、インディーズのロックバンドのような、J-POPのフォーマットに当てはまらないエキセントリックな面と、メジャーシーンで活躍できる聴きやすいキャッチーな面を同時に持っており、「尖っていて攻撃的だけれど気持ちよく聴ける」といった印象を受けます。今回はそれがどのような音楽的な特徴によって表現されているか、ということを分析したいと思います。  わかりやすい特徴を羅列していくと、まずサビは非常に聴きやすくキャッチーです。また、メンバーの個性や演奏技術などがよく話題になりますが、編成自体はドラム、ベース、鍵盤、ギター&ボーカルという4人ですから、サウンド的にはスタンダードでリスナーにとって今まで聞いたことがないような音ではないはずです。しかしそのスタンダードなサウンドで、聞きやすいのに聞いたことがないような音を出しているのが彼らのアレンジとアンサンブルの面白いところです。また、エキセントリックな部分、非J-POP的な特徴は何と言ってもその楽曲構成にあります。ポイントとしては、セクションごとの変化が激しい、セクション内での動きが少ない、という2点です。そして先ほど言ったように定番のパート編成からなる彼らのサウンドが、アンサンブルという点では独特で尖った特徴を持っています。それを具体的に見ていくには、キュレーションマガジン「Antenna」のCMソング『パラレルスペック』が良い例です。この曲はそれらの特徴を概ね全て持っています。

めまぐるしい展開とキャッチーなサビの関係

 イントロでは、解放感のあるピアノフレーズから始まって一転、とらえどころのないフワフワしたピアノにベースがスラップしまくる展開で、そのままAメロのラップに入ります。それをもう一度繰り返した後、ロックなキメを挟み、サビで大団円、というような1コーラスになっています。聴き手としては、非常に目まぐるしい場面展開にグイグイ引っ張られるままに、流麗なサビで気持ちよく流されてしまう、といった感覚ではないでしょうか。  順番に見ていくと、歌のメロディがキャッチーであることは聴いての通りですが、面白いのは歌のメロディの譜割りです。「雨にま『で』流され『て』」というように、『』が小節の1拍目ですから、基本的にフレーズの最後の音が1拍目ということになります。このように小節の始まりより前にメロディが始まることをアウフタクトと言って、『魅力がすごいよ』と『みんなノーマル』という2枚のアルバムのうち、半分以上の曲でサビでそれが用いられており、川谷絵音さんの定番の作曲手法と言えます。ではそれがどういう効果を生んでいるのかというと、簡単に言えば「インパクト」です。小節の始まりより前からメロディが始まるということは、サビの歌い出しにおいてはボーカルだけ先にセクションチェンジしてサビに入って、後からサウンドがついてくる、ということになります。この曲のようにそれまでがラップスタイルだと、サビに先立って歌のメロディが流れることになり、ボーカルがメロディを持っていることの美しさと、「これからサビですよ」というセクションの変化が強調されます。これは後で書く楽曲構成の特徴と関係してきますが、メロディはコードに則して作られているので、当然その前のセクションのコードが違う場合はメロディとコードがちぐはぐになります。それを解決するには、そこだけコードをメロディに合わせるか、もっと単純に、コードを弾かないか、のどちらかです。『パラレルスペック』では、サビの前でバンド全体がブレイクします。それによって、よりセクションの変化が強調されています。  また、これも後ほど補足しますが、サビのコードはかなり王道のポップな進行が使われています。この曲の場合はChicagoの『Saturday In The Park』とほとんど同じで、王道中の王道です。サビできれいなコード進行を使うのは歌ものとして真っ当ですが、注目したいのはそれ以外のセクションのコード進行です。主だったセクションのコードは以下のようになっていて、サビ以外はすごくマニアックなコード進行をしています。 イントロ & A (キーはB) | G#m7/C# | E/F# Eb/F D/E | B (キーはBb) | Gm7 | Gm7 | Eb/F | Eb/F | | Gm7 | Gm7 | Eb/F | D/C | C (キーはF) | Gm7 | C7 | FM7 | Dm7 |  このような、サビでのメロディの特徴とコード進行のギャップに共通しているのは、単にサビがキャッチーできれいであるか、ということとは別に、曲の中でサビがサビであることを強調している、ということです。逆に言えば、サビがキャッチーで「すごくサビっぽい感じ」なのは、他のセクションとのギャップ、相対化によって生まれている、ということが言えます。  そこで、他のセクションとのギャップがサビをサビらしくしているという意味で、全体的にこの曲を見ていくと、その構成の特徴が見えてきます。まず、セクションごとの変化の激しさ、という点では、そもそもセクションが変わるたびに転調しており、メロディ的なつながりも含めて雰囲気に共通点の方が少ないくらいです。コードに関して注目していただきたいのはAメロとサビのコード進行の違いです。Aメロはジャズで使われる複雑な分数コードの進行です。それに対して、サビのコード進行は先ほど言ったように極めて王道のポップな進行です。不安定な進行が続いたからこそサビの王道進行で盛り上がる、という効果と、本来ひとつの曲の中で同居しそうにないような雰囲気の違うコード進行が並ぶことで、曲の展開が非常に独特でダイナミックになります。

サンプリングミュージックを生バンドで演奏

 展開の激しさ、という意味でもうひとつ挙げたい特徴は、サビの後の展開です。3回サビがありますが、サビの後でサビの雰囲気を引き継ぐ展開は一度もありません。それまでのセクションチェンジと同様に、唐突にまったくつながりのない展開が始まります。多くの歌ものでは、コード進行が同じかどうかはともかくサビの後はその雰囲気を引き継いだものになるか、Aメロに戻ります。この曲でも最初のサビの後のセクションはコード進行としてはイントロやAメロと同じですが、そもそも雰囲気がすごく違うので唐突な印象を受けますし、その後に始まる歌はAメロとはまた別のものです。さらに2度め、3度めのサビの後に至っては、それまでまったく出てこなかった展開が続きます。その意味で、この曲は「起承転結」ではなく「転転結転」といったような楽曲構成になっています。ここまで過激にではありませんが、これは他の楽曲にも共通する特徴で、比較的歌もの寄りな「デジタルモグラ」「猟奇的なキスを私にして」などでも、サビの後は、サビとは雰囲気の違うイントロに何の未練もなく戻ります。  このゲスの極み乙女。の楽曲の特徴は、ふたつの点から捉えることができます。ひとつはサンプリングミュージック的である、ということです。先ほどのコード進行表を見ていただければわかりますが、セクション間の関係は突拍子もない程変化していますが、ひとつのセクション自体は基本的に2-4小節のループでできています。冒頭に書いた「セクション内での動きが少ない」というのはこのことで、これも多くの曲に共通する特徴です。このような構造は、物語性や叙情性のつながりを重視する日本の歌謡曲とは違い、ループ性を重視するダンスミュージックの特徴と似通っています。さらに細かく言えば、「クールなものはとりあえず何でもサンプリングして詰め込む」といった姿勢の、サンプリングネタのループを中心に楽曲が構成されているようなヒップホップの構造です。編成はごく普通の4人バンドで、そのサウンド的なアプローチも、広い意味でロックバンド的なものですが、楽曲構造の点において彼らはいわゆるロックバンド、ポップ・グループといったものとは違う音楽性を表現しています。  それが結果的にどのような表現になっているか、ということがふたつめの点です。徹底してサビの進行を繰り返さない、というとこに特に表れていますが、曲全体が単一の感情にのめり込んで進むことなく、ときに感情的であったり覚めた感覚を持っていたりする僕達の日常と同じように、ひとつのテーマに対して多角的な表現がなされています。音楽的には、サビを強調し、どれだけキャッチーなセクションにしても、他のセクションでそれを引きずらないので、ありふれた陳腐なものにはなりませんから、かえって王道的なものを持ってくることができます。  短い言葉でまとめると「大きな変化による大きな相対化」ということになりますが、『パラレルスペック』のように、曲として成立するギリギリまで極端にすることは、単に「脈絡がない」ということになってしまう危険もあり、理論的に考えてどうこう、というレベルとは一段違う、非常に難しいことです。サンプリングミュージックの特徴でもありますが、曲としてのメロディ的な全体像やつながりによって快楽を演出するのでない場合には、ストーリー性ではなく、ひとつひとつの瞬間、ひとつひとつのネタが単純に気持よくなければなりません。

ピアノの不思議な立ち位置

 ストーリー性よりも「単純に今流れている音がかっこいいか」を重視しているという点において、シンプルな編成ながら彼らのアンサンブルの有り様は独特です。まず、一際耳を引くちゃんMARIさんのピアノに焦点を当てます。特にミニアルバム『みんなノーマル』は、彼女のピアノを前面に出しつつ、しかし「ピアノバンド」とは全く感じない不思議なサウンドデザインでした。  ピアノは、広い音域をカバーし、複雑な和音もきれいに表現しやすい万能楽器ですが、万能であるがゆえに、バンドの中での扱いがなかなか難しい楽器でもあります。目一杯弾くと必ず他のパートと干渉し、かといって、限定的に弾くと本来のピアノの良さを活かしきれず、「ピアノのピアノらしいダイナミズムを活かしながらバンドとも共存している」というトラックにはあまりお目にかかれません。その意味で、ちゃんMARIさんがあくまで「ガンガン弾きまくっている」ように聞こえるのに、バンドとしても一貫性がある彼らのトラックは希少です。  彼女のピアノを独特なものにしているのはプレイそのものと、ベーシックトラックから離れたソリスト的、飛び道具的な場所にいる立ち位置です。まず彼女自身のプレイの特徴としてはまず、聴く人の「ピアノってこういう感じでしょ」という予想を常に少し上回る、耳を釘付けにするフレーズを弾ける単純な技術力と発想力があります。『みんなノーマル』の多くの曲で見せているとおりですし、『魅力がすごいよ』の『ラスカ』のAメロのように、歌の邪魔をせずに、しかし自分も裏方に回ることなく弾き切れます。次に、クラシックなどの有名なフレーズを巧みに織り交ぜる、あるいはごっそり持ってくるというサンプリング的な手法(例:『列車クラシックさん』のラヴェルの『水の戯れ』、『サリーマリー』のショパンの『子犬のワルツ』を短調にアレンジなど)を多用するので、意外と耳に馴染みが良いことです。このあたりは、少し先ほどの楽曲の構成とも関係します。ギターは、何を弾いても「ギターの味」というものを持っている楽器ですが、ピアノは和音の構成がシンプルなものを弾くと耳に残らないほどさっぱりと鳴ってしまいます。だからこそ、サビ以外のセクションで複雑なコードやフレーズを駆使しているのには、ピアノが単に「耳馴染みの良い便利な道具」に収まらずに主張する上で非常に効果的です。クラシックの名フレーズを混ぜ込むことは、ポップスとは違う意味で聞きやすさを持っているものを提示することになるので、複雑なことをした分、聴き手から遠いものになってしまうことを防ぎ、絶妙な距離感を保っています。  そして、バンドのアンサンブルの中でちゃんMARIさんのピアノが飛び道具的な位置にいることができるのには、ベースの休日課長さんの存在が大きいでしょう。彼はベーシストとして万能型で、どちらかというと自分のプレイを前に出すタイプですが、フレーズが変わってもグルーブ感がブレないこと、自分のプレイをすると同時に、隙間の開け方やコード感の強調具合で周りを活かすこともできるので、楽曲全体の鍵を握っています。特にちゃんMARIさんが印象的なフレーズを弾くときに、休日課長さんがコードを強く出せばちゃんMARIさんのフレーズは曲に馴染み、『パラレルスペック』のイントロのように彼が高音で動けば、コード感が希薄になり相対的にちゃんMARIさんのフレーズは曲から離れた位置に浮かび上がります。また、先程説明したように楽曲全体としてもセクションごとのオンオフがはっきりしておりループ構造なので、ピアノにせよベースにせよ、いつでも飛び出していつでも止められることも大きいです。  また、これだけ激しく展開が移り変わる楽曲の中で、リズムに一貫性がなければ気持ちよく聴くことはできません。音源だけでドラムプレイを判断するのは難しいですが、ほな・いこかさんのプレイは比較的ストレートな、伸び伸びしたタイプに聞こえます。ちゃんMARIさんのピアノや川谷さんのラップなど、いわゆるウワモノのリズム的な出入りが激しいアンサンブルの中にあって彼女のドラムが埋もれずに、伸びやかにビートをリードしているように聞こえるのも、やはり休日課長さんが彼女のリズム的なキモを逃さずに、ドラムを活かす位置に音を入れているからです。その点で、リズム隊の2人が一貫性のあるグルーヴを出し続けていることが、彼らの楽曲をひとつの曲として成立させている大前提であると言えます。  楽曲の構造にせよ、サウンドとアンサンブルにせよ、おそらく彼らはかなりの部分で感覚的にやっているはずです。何故ならば、ここまでで指摘した彼らの特徴は、ひとつひとつを「こうだからこう」と因果関係で結びつけていくには多面的過ぎるし、相互作用の関係が複雑過ぎるからです。それぞれが目的論的に生み出されたわけではなく、各パート、各セクション、各アレンジが、単純に、「これカッコいい!」というものを集めてできている、つまりそれぞれに生きているからこそ、尖った要素をはらんだまま楽曲が成立しているのでしょう。  以前、織田哲郎さんがインタビュー(参考:「ポップの本質は一発芸だ」J-POPを創った男=織田哲郎が明かす“ヒットの秘密”)で「聞き心地を良くすることがポップだと勘違いされがちだけれど、一発で人を振り向かせる瞬間芸こそがポップなんだ」と言っていました。ゲスの極み乙女。の音楽を聴くとその言葉を思い出します。 参考1:aikoのメロディはなぜ心に残る? ミュージシャンが楽曲の“仕組み”をズバリ分析 参考2:サザン桑田佳祐の名曲はなぜ切ない? ミュージシャンが"歌う和音"と"シンコペーション"を分析 参考3:中田ヤスタカはいかにしてエレクトロとJPOPを融合したか “緻密な展開力”と“遊び心”を分析 参考4:モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析 参考5:ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析 参考6:小室哲哉はJPOPのリズムをどう変えたか 現役ミュージシャンが「TKサウンド」を分析 参考7:スピッツのメロディはなぜ美しい? 現役ミュージシャンが名曲の構造を分析 参考8:BUMP OF CHICKENの曲はなぜ感情を揺さぶる? ボーカルの特性と楽曲の構造から分析 ■小林郁太 東京で活動するバンド、トレモロイドでictarzとしてシンセサイザーを担当。 ブログ トレモロイドHP Twitter

マツコが『タイガーマスク』を「整合性のなさはすばらしい」と絶賛!? “脱線する”昭和スポ根アニメ

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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「タイガーマスク BOX 1」(東映)
 11月12日放送の『マツコ&有吉 怒り新党』(テレビ朝日)の「新・3大○○調査会」では、“新・3大スポ根アニメの脱線回”と題し、昭和を代表するスポ根アニメに注目。ネット上で頻繁にネタにされる『巨人の星』の回をはじめ、アニメの本筋から脱線した回を紹介していた。その中には、あまりの脱線っぷりに番組MCのお笑い芸人・有吉弘行と、タレントのマツコ・デラックスも思わず賞賛した作品もあった。  最初に紹介されたのは、スポ根アニメの金字塔、梶原一騎原作の『巨人の星』より、1969年12月27日放送の第92話「折り合わぬ契約」。物語は、ライバル選手のオズマに「野球ロボット」と罵られた飛雄馬が“脱・野球ロボット”を目指し、クリスマスパーティーを開催しようとするもの。しかし当日を迎えると、友人も姉の明子も来ず、飛雄馬はやけくそに。準備した飾り付けやケーキなどをぶちまけ大荒れする姿は、ネット上でよくネタ画像として取り上げられることも多い。そんな悲しすぎる飛雄馬の姿を見たマツコは「こんなの流しちゃだめ」「自分のことのよう」と飛雄馬に同情する場面も。 「おたぽる」で続きを読む

恋人たちはLINEで何を話しているのか?読モカップルの会話がエラいことに

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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ようこそ!フワフワ本の世界へ!(『LOVE LINE カップルたちの笑えるLINEトーク集』大洋図書)
 今や現代人にとってなくてはならないコミュニケーションツールと化した感がある「LINE」。ふと見渡せば、どいつもこいつもスマホをシュシュッとフリックしながらLINEを活用している。密な連絡がとれる存在がいるというのはうらやましい限りである。世の中には企業からの広告と、コンビニでウェブマネーのプリペイドカードを買ってきてほしいというお願いでしかLINEの通知がない人間もいるというのに。  さて、そんなLINEをフル活用している人種といえば、やはりカップルだろう。しかも聞くところによると、カップルたちのLINEでのやり取りが、エラいことになってきているというのだ。いったい、どう「エラいこと」になってきているのか。“百聞は一見に如かず”と言うし、少し覗いてみよう。わかりにくいかもしれないが、女性は「」、男性は『』で表記させていただく。 「あみはYouTubeみてるんだが暇すぎる」『そんな時は、空を見上げてごらん?』『雨だよ』「あめだ。」「あ、かぶった」  さあ、雲行きが怪しくなってきたが、気にせずにもうひとつ覗いてみよう。

『テラスハウス』卒業メンバーの新作が同時リリース chayと住岡梨奈の音楽性はどう変化した?

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chay『Wishes(通常盤) 』(ワーナーミュージック・ジャパン)

【リアルサウンドより】  10月末をもって終了したテレビ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)。その卒業メンバーである永谷真絵ことchayのシングル『Wishes』と、住岡梨奈のアルバム『watchword』が11月12日にリリースされた。  『テラスハウス』出演前からメジャーアーティストとして活躍し、今年の1月(住岡)と3月(chay)に卒業した2人だが、リリースが同日になるのは今回が初めて。それぞれシングル・アルバムと形態が違うために真っ向勝負とはならないが、チャートの順位にも注目が集まるところだろう。  そこで今回は、彼女たちの新作をこれまでの作品と比較し、それぞれの特徴を分析。成長した部分や注目ポイントを紹介したい。

ファッションアイコンへと変貌を遂げたchayの“モデル路線”

 chayが最新作『Wishes』や、これまでリリースしてきた楽曲には、後述する住岡との違いがいくつかある。80年代のポップスや洋楽(特にシンディー・ローパー好きを公言している)をルーツに持つ彼女の楽曲は、どこかレーベルメイトの山下達郎や竹内まりやからの影響を感じさせる部分があり、特にその傾向が顕著だったのがデビューシングルの「はじめての気持ち」だった(実際にchayはこの2人のPVに出演したり、山下の楽曲をカバーしている)。  chayは今年の5月からはファッション雑誌『CanCam』に登場、専属モデルとしての活躍も目立つ。ちなみに新作の『Wishes』は、初回限定盤の1000枚限定で『CanCam』とのコラボレーションフォトブックに加えて、「c­hayデザインちっちゃいポーチ」が付録になるといった驚きの特典で話題になっている。楽曲もテラスハウス在籍時にリリースした2ndシングル『I am』からその傾向が変化していく。歌詞の中に英語が多く登場するほか、曲調もギターの弾き語り路線から、オケを前面に出して壮大なスケール感を演出し、前向きなポップソングを歌うようになった。  おそらくこの変化は、自ら作詞・作曲を手掛けるchayが、『テラスハウス』という媒介を通して広く世間に知られることになったゆえの心境の移り変わりによるところが大きい。タイミング的にそう遠くない時期にリリースされるであろう1stフルアルバムには、前向きなシングル表題曲が収録されるのは間違いないが、アルバム曲には彼女の本質である80'sポップ的な楽曲が収録されるのか、という部分にも注目したい。

シングルでは勝負に出た住岡梨奈、アルバム曲で新境地へ

 わが道を邁進し続けるchayと比べ、住岡のアルバム『watchword』は、「言葉にしたいんだ」や「マイフレンド」など、『テラスハウス』と結びつきの強いシングル表題曲があるものの、どちらかといえば自身の苦悩や葛藤を盤石の制作陣の手助けを借りて表現した一作といえる。  1stフルアルバム『ツムギウタ』でプロデューサー・アレンジャーとして活躍した堂島孝平を引き続き制作陣の軸に据えつつ、名越由貴夫や上田健司、Ex.BEAT CRUSADERSのクボタマサヒコ、カトウタロウ、マシータや、100sの玉田豊夢&山口寛雄コンビなど、気心の知れた腕利きが揃う。さらに藤井敬之(音速ライン)、末光篤、たむらぱん(田村歩美名義で参加)、津野米咲(赤い公園)、ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)といったミュージシャン勢の楽曲提供やプロデュースも加わり、同作が“住岡梨奈”という一人のシンガーを彩る実験作のように思えてくる。  しかし、そこを実験作で終わらせないのが住岡の地力といったところか。アルバム全11曲中の5曲に自身が作詞・作曲の両方を務めた楽曲があり、そのなかでも「moyamoya」と「カラフル・モノクローム」が作品の核となっているように思える。上田健司をプロデューサーに据え、名越由貴夫・高野勲・小関純匡といったベテランを迎えた「moyamoya」には、<もっときっとでっかくなって この声で歌えるように>といった自身の苦悩や葛藤を吐き出した素の住岡が垣間見えた。それと対比させるかのように、アルバムのラストを飾る「カラフル・モノクローム」は、ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)がプロデューサーとして参加。津野米咲(赤い公園)、神谷洵平(赤い靴)、長岡亮介(ペトロールズ)をレコーディングに迎えるなど、若手~中堅どころの実力者を集めている(どちらもベーシストがプロデューサーである)。住岡もマイペースな進行で、一聴すると優しいバラードに聴こえる同曲に<どこにも行く宛なんかない>や<そのうち捨てられるんでしょう>と独白のような一節を込めつつ、曲の最後では<叶えてよ>と呟くような歌声でアルバムを締めくくり、。  ベテランに支えられて“過去と今”を振り返る「moyamoya」と、若手ミュージシャンたちと“これから”を歌う「カラフル・モノクローム」の2曲で締めくくった住岡渾身の一作。これらをキュートな“りなてぃ”が好きなファンがどう受け止めるのか楽しみだ。  番組も終了し、これからはいわゆる“テラハファン”以外の層へ広く届けることが求められる2人。住岡とchay、路線や系統は違うが、同番組から輩出された同世代のシンガーとして、これからもJ-POPシーンの中で切磋琢磨し続けるだろう。 (文=中村拓海)

和解か全面戦争か? 『ハイスコアガール』著作権侵害訴訟がいよいよ12月に開廷

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『ハイスコアガール』5巻(スクウェア・エニックス)
 押切蓮介氏のマンガ『ハイスコアガール』(スクウェア・エニックス)に登場するゲームの著作権侵害をめぐる事件。著作権侵害の事実はないとして、スクウェア・エニックスが提起した「債務不存在確認請求訴訟」の第一回公判が、12月2日に大阪地裁で行われることがわかった。  この事件は、今年5月『ハイスコアガール』内で自社のゲームのキャラクターなどを無断で使用されたとして、ゲームの版権を所有するSNKプレイモアがスクウェア・エニックスおよび同社の出版部門関係者を刑事告訴したもの。 「おたぽる」で続きを読む