ハロプロ、2014年総まとめ 激動の1年を「人事異動」で振り返る

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年末恒例のハロプロ集合コンピレーションアルバム『プッチベスト15』(UP-FRONT WORKS)

【リアルサウンドより】  モーニング娘。を始めBerryz工房、℃-uteなど数々のグループにより形成されるアイドル集団、ハロー!プロジェクト。彼女たちの今年1年間の活動を、メンバー数の推移やハロプロ内での人事異動という切り口から振り返ろうというのが本記事の趣旨である。2014年1月1日の時点では、各グループの合計人数は61人だった(モベキスJ+ハロプロ研修生)。それが1年間でどう変わったのか? グループごとに見ていこう。 続きはこちら

紅白出場E-girls・Amiの「売れないアイドル」時代と「若手芸人との恋」

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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E-girls OFFICIAL WEBSITEより
 乃木坂46やモーニング娘。'14など、有力視されていた女性グループが落選するなか、2年連続での紅白歌合戦出場をつかんだE-girls。今年の夏には、東京、名古屋、神戸での単独アリーナツアーを成功させ、さらに来春にもアリーナツアーが控えているなど、もはや“EXILEの妹分”では収まらない勢いを見せつけている。  E-girlsといえば、Dream、Happiness、Flowerといったユニットのメンバーを中心に構成されたグループ。一部オーディションでの選出メンバーを除いて、基本的にEXILEのリーダー・HIROが社長を務める芸能事務所LDHが運営するダンススクールEXPGの生徒が多い。しかし、Dreamの4人についてはまったく異なる経歴を持っており、紆余曲折を経て、今の姿がある。  Dreamが結成されたのは1999年のこと。当時は小文字で「dream」という表記だった。メンバーは、avexの松浦勝人社長の肝いりで行われたオーディション「avex dream 2000」のグランプリ3人。そして2000年1月1日にCDデビューを果たしたのだが、当時は後藤真希加入直後のモーニング娘。が一大センセーションを巻き起こしていた時代。なかなか思うような結果は出せなかった。

公開前に制作費をほぼ回収!? アニメ『サンタ・カンパニー』のクラウドファンディング活用法

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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「海外クラウドファンディングを利用したオリジナル作品の資金調達と展開手法」の様子。
 12月18日から短編アニメ『サンタ・カンパニー』の一般公開がスタートした。まずは横浜のブリリアショートショートシアターにて24日までの上映となる。期間中は総監督の糸曽賢志さんや主人公・ノエルを演じた藤村歩さんとのトークもあるが、併映作品には動画革命東京の支援作品として糸曽さんが監督した『コルボッコロ』であるのも見逃せない。  この『サンタ・カンパニー』は10月の第27回東京国際映画祭で招待上映のほか、11月23日に文京学院大学本郷キャンパスにて開催された「CGWORLD2014 クリエイティブカンファレンス」にて「海外クラウドファンディングを利用したオリジナル作品の資金調達と展開手法」と題して糸曽さんが登壇し、どのように作品が制作されたのかを紹介していた。 「おたぽる」で続きを読む

水原希子「股間写真」で大炎上! アート&サブカル女優はなぜ叩かれるのか

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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水原希子Instagram「i_am_kiko」より
「下品」「気持ち悪い」「ありえない。載せていいのといけないのの区別つかない?」  先日、女優でモデルの水原希子がインスタグラムに投稿した画像を巡って、炎上騒動が起こった。水原が投稿した画像は、白い下着を身につけた女性の股間がアップで、中心部分に虹のような光が帯びている写真。これが冒頭に紹介したような批判を浴びる原因となったのだ。  だが、そもそも水原自身もTwitter上でコメントしているように、股間写真はLina scheyniusというスウェーデンの新進女性写真家の作品。さらに、〈エロティシズムとアートを下品と勘違いさせている方が多いと思います。これはアートです。コンビニに並んでいるエロ本は下品です。どちらが正しいとは思いません。どちらも異なる良さがあると思います。ただそれを一纏めに下品だと判断しないで欲しい〉と説明を行っている。それでも、ネット上の一部では「アートかエロかは関係ない」「女優がアップする写真じゃない」といったような意見があがっている。

三代目JSBの躍進から見える、新世代EDMクリエイターの充実とは?

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三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE『O.R.I.O.N.(CD+DVD)』(rhythm zone)

【リアルサウンドより】 参考:2014年12月08日〜2014年12月14日のCDシングル週間ランキング(2014年12月22日付)(ORICON STYLE)  今週のオリコン週間シングルランキングは、SKE48の『12月のカンガルー』が38.6万枚で1位。2位には三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『O.R.I.O.N.』がランクインした。というわけで、ここでは二つのグループの新曲について分析したい。  両者のシングルは「12月」と「オリオン座」という、どちらも明確に冬の“季語”を織り込んだタイトルになっている。このこと自体は不思議でもなんでもない。春は卒業や桜、夏は海やバカンスなど、ポップソングが季節感をテーマにするのは当たり前。加えて言えば2014年の三代目JSBは「春夏秋冬シリーズ」と銘打ってシングルを発売してきたわけで、このタイミングで冬をテーマにした曲をリリースするのは予定通りのことだ。  でも、この2曲とも曲調はアップテンポ。SKE48は「イエ—!」「フゥー!」というガヤの入ったハイテンションなアイドルポップ。三代目JSBは夏にリリースした「R.Y.U.S.E.I」に通じるEDMナンバー。J-POPの世界には「冬の王道はバラード」という風潮もいまだ根強いのだが、それをあえてハズしてきているのだ。  もちろん、それぞれのグループに事情と狙いがある。  SKE48は夏にリリースされた前作『不器用太陽』でグループ初のバラード曲に挑戦している。そして、この曲ではシングルとして初めて松井珠理奈と松井玲奈がセンターを離れ、新たに北川綾巴と宮前杏実がセンターをつとめている。世代交代を打ち出すこのタイミングではSKE48らしい元気でがむしゃらなダンスポップのほうがいいだろうという判断があったはず。AKB48『希望的リフレイン』の分析でさやわか氏が書いているとおり(参照:AKB48新作に見る、革新性と保守性の両立 グループの勢いを持続させるための施策とは?)、メンバーを若返らせながら保守性を両立させるような楽曲になっているわけだ。  そして三代目JSBは、これまで『冬物語』などミディアムバラードを冬の定番にしていたが、あえてEDMナンバーを選択。これに関しては、『S.A.K.U.R.A.』『R.Y.U.S.E.I.』『C.O.S.M.O.S. 〜秋桜〜』とリリースしてきた春・夏・秋の3枚のシングルのうち、明らかに頭一つ抜けた評価と結果を残したのが『R.Y.U.S.E.I.』である、ということが背景にあるのではないだろうか。  CDセールスも『R.Y.U.S.E.I.』が最も多く、YouTubeの再生数でも「S.A.K.U.R.A.」が約400万回、「C.O.S.M.O.S. 〜秋桜〜」が約890万回であるのに対し、「R.Y.U.S.E.I.」は約1660万回(2014年12月20日時点)とダントツの支持を集めている。さらにこの曲は「第56回日本レコード賞」の優秀作品賞にもノミネート。明らかに代表曲としての立ち位置を獲得したのだ。  というわけで、「O.R.I.O.N.」も「R.Y.U.S.E.I.」の続編的なナンバーとなっている。作曲を手掛けたのも、同じく「STY」と「Maozon」によるチーム。前にもこのチャート分析で書いたが、実はMaozonは同人音楽シーン出身のクリエイターだ。(参照:EXILEファミリーと同人音楽の「接点」とは? チャート1位の三代目JSB新曲から読み解く)。弱冠22歳。去年の今ごろはコミケで自主制作のCDを売っていた人が今年は作曲家としてレコード大賞にノミネートされているという、驚くほどのシンデレラ・ストーリーを歩んでいる。  2014年は初開催の「ULTRA JAPAN 2014」も大きな成功をおさめ、EDMが完全に日本のシーンに根付いた一年だった。さらに、初のアルバム『Don't Wanna Be』を12月24日にリリースするbanvoxや、海外レーベルからリリースされた「GAMER」が話題を呼んでいるBUGLOUDなど、若手の日本人プロデューサーもメキメキと頭角を表している。  三代目JSBの成功の背景には、そんな新世代EDMクリエイターの充実も伺えるのである。 ■柴 那典 1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」Twitter

『ベイマックス』はスタジオジブリに対する敬意の表れ!?『ベイマックス』に影響を与えた日本の文化

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『ベイマックス』公式サイトより。
 12月20日公開のディズニー映画最新作『ベイマックス』。『アナと雪の女王』に次ぐディズニー映画の主人公が日本人の少年ということでも話題を集めている本作だが、日本のアニメや文化が製作に大きな影響を与えているようだ。  12月17日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ)にVTRで登場した、監督のドン・ホールとクリス・ウィリアムズ、製作総指揮のジョン・ラセター。それぞれにとっての日本観を語っていた。ホール監督は『ベイマックス』を「日本や日本文化へのラブレターのようなもの」と語り、ウィリアムズ監督はアメリカで1978年に放送した『ガッチャマン』を見て、アニメにかかわりたいと思うようになったと明かす。そして、宮崎駿と親交があることも知られるジョン・ラセターは、「『ベイマックス』で、宮崎駿氏らのスタジオジブリの存在が大きい日本・東京に敬意を表したかった」として、アニメーション業界の人間はスタジオジブリ作品からひらめきを得ているとコメント。『トイ・ストーリー』など彼が手がけた作品の中には、『となりのトトロ』のトトロがよく登場することからも、日本アニメの影響力の大きさが伺えるだろう。 「おたぽる」で続きを読む

俺の後釜がミヤネ? 冗談じゃない! 古舘伊知郎が鬱憤ぶちまけた

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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「古舘伊知郎トーキングブルース TalkingBlues」より
「よーく聞けみんな! 冗談じゃねえぞ、報道! たまにはなあ、俺の言うことを聞けっつうんだよ!」 「どれだけ俺がねえ、神経摩耗してると思ってんだよホントに!」 「報道、ちゃんと聞けよ。思考停止してるんだからな」  ステージの上でそう吠えまくった、『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスター・古舘伊知郎。これは、古舘が今年10月に行ったトークライブ『古舘伊知郎 トーキングブルース』での様子。昨日、『報ステ』のあとにこのステージが特別番組として放送されたのだが、その姿は『報ステ』とは激変、怒りと気迫に満ち満ちたものだった。  リテラでも以前、お伝えしたように、古舘はこのトークライブ前に取材を受けた「AERA」(朝日新聞出版)でも、「自分の感ずるところ、思うところをなかなか言えない」「プロレスですよ、世の中」とぶっちゃけ、大きな話題となったが、今回のライブでも初っ端から「どうせやらしてくれんなら思いっきり喋りたいこと喋ってガス抜きさせてもらおうと思ったら、なかなか制約があるらしいなどうも」とヒートアップ。冒頭に紹介したように報道へケンカを売ると会場からは大きな拍手が起こり、さらに、 「あ、そういえば古舘伊知郎が『報道ステーション』降ろされるらしいじゃないか。ずっと噂がつづいているっていうのはどういうことなんだ、アレは」  と、“降板説”に自ら切り込んだのである。

婚活なんかやってるヒマはない!? アニメ制作現場で働くリアル“女子事情”

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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イメージ画像:SHIROBAKOBlu-ray第1巻より。
――日夜アニメが放送・放映され、盛り上がりを見せるアニメ文化。そんな中、アニメに関する事件や風聞、ムーブメントが話題になることも数知れず。それでは、実際にアニメの“中の人”はそんな万物事象をどう見ているのか? アニメ業界に身を置く安康頂一(仮名)が、大きな声ではいえないあんなこと、こんなことをひそひそと語ります。  アニメ業界をテーマに据えて放送中のテレビアニメ『SHIROBAKO』が好評を博しています。“アニメ業界人あるあるネタ”が満載ながら内輪ウケにとどまらず、むしろなかなかうかがい知れない制作現場事情を活写したエンターテインメントとして成立しています。水島努監督の面目躍如たるおもしろさです。  アニメ業界でそれぞれ夢を描いて働く女の子たちの『SHIROBAKO』、さらに古くはOVA『アニメーション制作進行くろみちゃん』、現在「コミックフラッパー」(KADOKAWA・メディアファクトリー)で連載中のマンガ『これだからアニメってやつは!』など、リアリティを標榜したフィクション作品に登場する“アニメ業界で働く女子”――さて実際のところ、これらの描写はどこまで真に迫っているのでしょうか。  今回はアニメ制作現場の女子事情を、ギョーカイの隅っこに身を置く者として少し語らせてもらおうと思います。 「おたぽる」で続きを読む

『マッサン』苦戦の原因?敵役サントリーが雑誌に「取り上げるな」と圧力説

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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低視聴率の裏にはサントリーの横やりが…?(画像はNHK連続テレビ小説『マッサン』NHKオンラインより)
 視聴率の落ち込みが注目されている、連続テレビ小説『マッサン』(NHK)。第8週で週間平均視聴率が『あまちゃん』『ごちそうさん』『花子とアン』と続いていた20%台をはじめて割り(関東地区、ビデオリサーチ調べ)、先週放送の第11週では17.7%と最低視聴率を記録。「朝ドラ快進撃もついに終わりか」と囁かれている。  だが、じつはドラマ本体とは関係のないところでも、『マッサン』は窮地に立たされていた。それは、大企業・サントリーからの“横やり”だ。 『マッサン』は、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝と、彼の妻リタをモデルにした物語。政孝=亀山政春を玉山鉄二が、リタ=エリーをシャーロット・ケイト・フォックスが演じており、さらに政春を支え、後にライバルとなる鴨居商店の主・鴨居欣次郎役として堤真一が出演。この鴨居欣次郎のモデルというのが鳥井信治郎で、サントリーの創業者なのである。

木村カエラが新作で見出した創作スタンスとは? 「沈んだ時の世界もちゃんと温めてあげたい」

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【リアルサウンドより】  木村カエラが、12月17日にアルバム『MIETA』をリリースする。デビュー10周年を記念した横浜アリーナ2デイズ公演を成功させたうえで制作した本作は、彼女の持ち味であるポップとロックの両面をそれぞれ突き詰め、アルバム全体として非常に勢いを感じさせる作品に仕上がっている。今回リアルサウンドでは、木村カエラ本人にインタビューを実施。アルバム制作時や10周年記念ライブで生じたという心境の変化に加え、ポップアイコンであることの矜持、ティム・バートンとの対面が作品に及ぼした影響などについて語ってもらった。

「プレッシャーが大きすぎて一回押しつぶされそうになった」

――8thアルバムの『MIETA』は、10月24日、25日、26日の横浜アリーナ公演でも提示されていたポップとロックの両サイドが、アルバム全体として融合されたような作品だと感じました。非常に幅広い楽曲が入っていますが、まずは制作のプロセスを教えてください。 木村カエラ(以下:カエラ):10周年のアルバムを作る話になったときに思ったのは、いろんなイベントがあるこの10周年企画を、まずは一つ一つクリアしていこうと決意したことでしたね。横浜アリーナでのライブもこれから準備という段階だったし、自分の視野をクリアにしなければいけない状態だったので、はじめは「クリア」という言葉をタイトルに考えていました。でももっともっとポジティブな言葉にしたいなとだんだん思って。 ――10月の横浜アリーナライブは大成功でしたけど、事前にクリアにしなければならない状況があったと。 カエラ:ライブが近づいてくるとプレッシャーがありますよね? いつもはそれを自分の中でポジティブな方向に持っていって、良い緊張でライブ当日を迎えるんですけど、今回はそのプレッシャーが大きすぎて一回押しつぶされそうになったんです。良いものを作りたいという思いがあるのにリハーサル中に歌が歌えなくなって、耳が聴こえなくなったんです。そんなことは初めてでした。元々私は自分の中で何か不具合があっても、あんまりそれを人に言わないんです。解決してから「あれはヤバかった」とか人に言うんですけど、今回はそんな状況じゃなくて症状に出ちゃったので、無理かもしれない、と。歌えないことが明らかになってきて、リハーサル中に涙が出てきちゃって、そうしたら周りのバンドメンバーやスタッフが集まってきて、「どうすればいいか」と話し合ってくれてすごく力をくれたんですね。
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『KAELA presents GO!GO! KAELAND 2014-10years anniversary-』10月26日公演より(写真=ミヨシツカサ)

――バンドメンバーやスタッフからはどんな言葉があったのでしょうか。 カエラ:バンドメンバーは10年間一緒にやっている人たちです。スタッフにも10年間変わらずやっている人たちがいて、みんなが力をくれて「今日はリハーサル止めますか?」「歌いやすいようにギターの音色変えようか?」「イヤモニを変えてみようか?」と、時間もないのにいろんなことを試してくれたんです。セットリストを一度も通せない状態だったのに、皆が落ち着いて私にパワーをくれたときに、「私は何をしていたんだ」とすごく思ったんです。それまで、だんだんと一人ぼっちな感じになっていって、自分で何もかも背負っていく意識になっていたんだと思いました。「木村カエラとしてこんな人になっていきたい」という自分の理想を突き詰めていくがゆえにそうなっていったんだ、と。 ――周囲のサポートで発想の転換があったわけですね。 カエラ:バンドメンバーに感謝するべき10年、応援してくれた人たちに感謝すべき10年なのに、自分だけのことにしか目を向けないでプレッシャーに負けて、何を私は自分だけで背負い込もうとしてたんだろう、って思った瞬間にすごく心が軽くなりました。しかもバンドメンバーに「カエラちゃんは完璧をやろうとしてるでしょ?カエラちゃんは完璧じゃないよ」って言われたんです。「カエラちゃんが楽しくないとお客さんも楽しくないよ」とホントにそうだよなって思うことを言われたり、いろんな言葉を掛けてもらったりしました。そうしたら段々と自分の気持ちと心が軽くなって、どこかで気持ちが変わって違うところに向ける意識が芽生えた瞬間に、「アルバムのタイトルは『MIETA』にしよう」って思いました。 ――アルバムタイトルには、この10年で築いた表現者としてのあり方や、それを支えるチームの存在が込められていたのですね。サウンド的には、ロック寄りの楽曲とポップな楽曲がとてもスムーズに共存していて、一気に聞ける作品になっています。 カエラ:「次は激し目の曲がいいな」「次はかわいい曲がいいな」と、今まで意識しないでロックとポップのジャンルをやってきました。それを改めて(横浜アリーナの)ライブで表現した時に、「私ってこんなに両極端なんだ。こんなに普通がなくてロックとポップの両極端に分けられる人っていないな」って自分で再確認したんですね。それは今まで意識していなかったのですごく気付かされたことだったんです。なので、それに気づいたことによって、すごく自信になりました。10年間続けることは、ある意味デビュー当時の夢でもあり、目標でもあったんですけど、10年後にロックとポップの境目が見えたこともあって、それをもっと突き詰めていきたい、私にしかできないことがあった、ということで、この先の自分が楽しみになりましたね。
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『KAELA presents GO!GO! KAELAND 2014-10years anniversary-』10月25日公演より(写真=ミヨシツカサ)

「落ち込んだ時に自分をどう感じるかで結局いろんなことが変わってくる」

――歌詞の面では、かなり吹っ切れたフレーズが印象的です。「MIETA」では「すべてはここからがはじまりなんだ/変わる ぐるぐる廻る」と。 カエラ:一度どん底を見て這い上がって得られたものがある、という流れが「MIETA」という言葉に入っています。アルバムの中には、そうやって自分が崩れそうになった時期に書いた歌詞もあるし、その途中を駆け抜けていったときもあるし、「見えた」ということが自分の中で決まってから書いたものもあるし、10周年の流れがこのアルバムの中には入っています。今までにないアルバムになったと思ってます。 ――サウンド的なコンセプトはありましたか。 カエラ:意識していたのは、ライブハウスツアーがあるのでかなりロックなものにしたい、ということでした。後は、10周年ということで自分がかなり攻めの状態でいたので、攻めのモードな曲が多いですね。それから、「eye」と「RUN」と「MIETA」は何となくロックとポップの両極端を突き詰めていこう、と気付かされてから作ったものです。「RUN」に関しては、もう何かふざけちゃえ、みたいなところがあります。もしライブ前に作ったら、もっと言葉を詰め込んで「何かから抜け出す」というようなことを延々と羅列するような歌詞になっていたんじゃないかな。ただ、ライブが終わって抜け出した状態で書いたので、走っている様というか、気が抜けた状態である意味ふざけたものをこの中に入れられたので自分としては満足しています。 ――タイトルトラックの「MIETA」は、□□□の三浦康嗣さんと共作したある種実験的な曲でもありますね。断片的なフレーズをつないで、ひとつの世界を作っている。 カエラ:まず三浦さんと一緒にやるというのが新しいことだったので、それをアルバムのタイトル曲にしたいと思いました。□□□自体が実験的なことをやっているし、今回の「MIETA」という言葉にすごくパワーがあると思っているので、その感覚をどう表したらいいか、ということを三浦さんと打ち合わせで話していました。実際にレコーディングしながら「ここは尺を伸ばそう」とか、構成を練っていきましたね。昔はわからなかったことが今はわかる、ということはよくあるし、過去の自分と比べることによって人は成長していく過程に気付かされます。そして成長している実感が自分の自信につながります。そこで「見えた!」と思った瞬間っていうのを描けたらすごくいいなと思いました。だから三浦さんの、時の経過を感じさせる音はすごく合っていると思います。 ――「君は僕の鏡となり僕を映し出すよ」というフレーズに込めたものは? カエラ:私はこれまでも「人は一人で生きてはいけない」というテーマをずっと書いてきました。そんな中で「人は人の鏡である」ということ、人の鏡になれる自分というのは、何かを乗り越えて自信を持った瞬間に初めて、自分自身の姿と心を真っ直ぐに見つめることができるんじゃないかと思ったんですね。この曲はそんな思いから歌詞を書きました。 もうひとつ思うのは、落ち込んでいる時でも明るい時でも、自分を温めて大切にしないと見えるものも見えないということですね。自分を温める方法を何か見つけることで全然見える世界が違う。実はアルバムを作っている時期にティム・バートンさんとミシェル・ゴンドリーさんに会ったんです。ティム・バートンさんは個展を観に行ったんですけど、彼の作品にはけっこう怖いものやエグいものがあります。でも、一方でただ可愛くもあるじゃないですか? その不思議な感じはなんだろう、と改めて考えたんです。彼は自分が元々持っている暗い世界に対してもすごく愛情を持って接していて、その愛情によって作品を生み出していると思うんです。そこで「自分が沈んだ時の世界もちゃんと温めて見てあげないといけない」という思いになったんですよね。 ――なるほど。それはティム・バートンの表現論としても納得感がある言葉ですね。 カエラ:人が日々生活している中で浮き沈みは絶対にあるじゃないですか? その中で、落ち込んだ時に自分をどう感じるか、自分のモチベーションをどう思うかで、結局いろんなことが変わってくるんじゃないか。そんなことをティム・バートンさんの個展を観た時に改めて感じたんです。ミシェル・ゴンドリーさんについては「いつもどういう風に作品を作っているの?」と質問されて「いつも姿形を変えていろんなことをやっています。新しい自分をどんどん作っていかないと人が楽しくないと思ってるんです。」と答えたら「それが正しい。僕もそうなんだ。」って言われた時に、すごく救われた気持ちがしたんですね。大好きな人にそういう言葉を掛けてもらえたことで「この10年が間違いじゃなかった」「じゃあこのままいこう!」というパワーに変わりました。この2つの出来事によってすごく背中を押してもらえたし、そこで考え方が少し変わって前に進めた感覚もありました。「MIETA」の中で「深い闇の中でも自分を温めよう」という言葉が出てくるんですけど、そういうところとつながっています。
20141217-kimura4.JPG『KAELA presents GO!GO! KAELAND 2014-10years anniversary-』10月25日公演より(写真=ミヨシツカサ)

「『TODAY IS A NEW DAY』は木村カエラを表している曲」

――先ほどの「鏡」の話にも通じるかもしれませんが、聴き手など第三者に開かれている感覚は今回の作品の特徴のひとつかと思います。カエラさん自身、今作を作るときに外に向うエネルギーを感じていましたか? カエラ:それはめちゃめちゃありましたね。第三者を立てることで、自分も聞いている人の感覚になる部分がありましたし、自分が感じてきたことを経て「人の背中を押したい」という気持ちがとても強かったですね。10年間自分がやってきたことも、「夢を忘れないで」「一人で生きてはいけない」「何があっても自分自身で自分の中をどうにかしなきゃいけないんだけど、私はそのお手伝いをしたい」ということ。それがこのアルバムにはすごく入っています。「ぼく」という言葉がよく使われているのは、それが出ているからだと思います。自分が誰かに励まされたいというモードがあったので、第三者を「ぼく」という形で作り出して、自分自身にも言葉を掛けてもらう、ということです。例えば「one more」とかもそう。「あなたしかないものがあるんだ あなたがやり遂げることが僕にとってすごいサプライズになるんだよ」と言われたら、私はできる、みたいな。もし何かをやろうとしている人や、自分の個性を見失っている人がいたら、その人達への応援ソングになるんじゃないかと思いました。

木村カエラ - 「TODAY IS A NEW DAY」Music Video

――『TODAY IS A NEW DAY』はこのアルバムを象徴する曲で、ライブでも大切に歌われていたと感じました。 カエラ:この曲は本当に木村カエラを表している曲だと思っています。10年間ずっと関わってきたASPARAGUSのしのっぴ(渡邊忍)が作ってくれているというのがまずあります。歌詞も彼と共作しているんですけど、Aメロやサビはけっこう彼が書いていて、私を知っている人にしか書けない世界があると思います。私自身は元々、自分の心と向き合いすぎる方で、ちょっと根暗なところがある(笑)。それから「幸せになりたい」「笑っていたい」とかいうことが私の生きていることのテーマでもあります。だから私は毎日どこかで「幸せでいよう」「笑っていよう」と気持ちを切り替えています。その感覚がすごく入っていて、「何かあっても自分の気持で切り替わるから大丈夫」とすごく力強く言っている曲で、この曲を聴くと気持ちが切り替わって「大丈夫!」と思えます。私らしいし私のテーマでもあるし、全部入っている感じがします。 ――根暗かどうかはさておき(笑)、確かに内省的な要素は作品の底流に流れていて、リスナーはそれを知っているから、カエラさんの曲にハマれるのかもしれません。自分の中の影の部分とずっと向き合ってきたという感覚ですか。それともキャリアを重ねるに従って悩みも増えてきたと? カエラ:常に悩んでましたけど(笑)、そのときどきによって悩みは違ったりしますね。デビュー当時は自分をどう出していけばいいか悩んでいた時期もあります。有名になったらなったで、奇抜な部分があるからか、あることないこと書かれて傷ついたりもしました。震災が起きた後は、傷ついたり、それを乗り越えようとしている人たちに届けるためには、自分の奇抜さは必要ないのでは……と考えたこともありました。「Sun Shower」のような優しい曲や自分の内面に向き合った曲を出した方がいいんじゃないか、とか。とにかく誰かに対してできることを探して悩んできた時期もあります。  でも今はとにかく、「私にしかできないことがあるはずで、それを全力でやる」という感覚です。今は攻めの状態にあって、10周年といっても「私、全然止まってないよ」という気持ちなんですね。とはいえ、ちゃんと影があって光があるというか、そのふたつはくっついて離れないもので、両方ないと真実味がない感じはします。全力で作りすぎて、現時点ではどう説明していいかわからない、という感じがありますけど、10年間の中で一番いいアルバムなんじゃないかと私は思っています。聴いてもらったら、自分の中で何かが変わったり、はっとすることは絶対にあるはずです。そんな変化を求めて作ったところはあるから、それを体験して欲しいと思います。
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「『ロックとポップ』というものをもっと突き詰めたい」

――横浜アリーナでのライブを観て、木村カエラというポップアイコンであることを楽しく引き受けていらっしゃるように感じました。アイコンであること、に関してはどのように考えていますか。 カエラ:アイコンと言われることは自分にとってすごく自信につながることだったし、元祖アイコン、という感じのTwiggyのような人が大好きなので、その人達と同じようにアイコンとして扱われることは当時、「マジで?キタ!」という感じですごく嬉しかったです。自分の世界を出すということで自分がすごく救われた部分もあったし、しかもそれが受け入れられて、ちょっと変なことを言ってもそれを面白がってもらえたことに救われました。後は元々、根暗の自分と木村カエラという人物はけっこう別のものだと思ってるんです。木村カエラになるとカラフルな服を着るしメイクも面白くして、私の中の夢をそこで全部叶えてます。私の中で、夢はすごくカラフルだけど現実は白黒、というイメージがあります。例えば今話してる私が白黒だとしたら、テレビやライブにいる木村カエラはすごくカラフルです。それをずっと作り上げてきた感じがあるので、それがうまくいってると現実の私もカラフル、という感じがあります。 ――10周年イヤーは3月からのツアーで一区切りになるかと思いますが、アルバムはそこで終わりではなくてこれから向こう10年くらいのカエラさんの方向を指し示す作品ではないかと思います。今回の「見えた!」というところから、今後表現者としてどうやっていくか、というイメージは何かお持ちですか。 カエラ:はっきりと決まっていませんけど、「ロックとポップ」というものをもっと突き詰めたいと思っています。その作業はすごく面白くなりそうだし、自分にしかできないことがきっとその中にあるはずだと思うんです。ロックに関しては本当に「誰にも負けない」という思いで…いきたい(笑)。その感覚を忘れずにこれからもやっていきたいと思いますね。ライブハウスツアーもあるので、そこでまたお勉強して、もっと良くなりたいです。 ――今作は、プライベートレーベルの「ELA」からのリリースとなりますが、今後はレーベルの活動にも力を入れていきますか。 カエラ:具体的には決まっていませんが、いろいろとやってみたいですね。最初は「モデルが歌やってる」みたいに思われちゃってたところもあって「絶対10年続けてやるぞ」みたいな意識が自分の中にありました。ようやくそれを迎えて夢が叶ったことで、歌一本から少し解放されたところもあります。だからここからはもう少し、例えば絵本を描いてみたり、歌以外のこともしてみたいですね。そこから何が広がっていくかわからないですけど、まだオリジナルアルバムも第一弾なので、いろいろと自分ができることを探していきたいと思います。 (取材=神谷弘一/構成=高木智史)
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木村カエラ『MIETA(初回限定盤)』(ビクターエンタテインメント)

■リリース情報 『MIETA』 発売:12月17日(水) 価格:初回限定盤<あなたの努力次第でみえる仕様>(CD+DVD) 価格:¥3,500+tax    通常盤(CDのみ) ¥3,000+tax <CD収録内容> 01.one more 02.sonic manic (ソニー ハイレゾ音源対応ウォークマン® & ヘッドホンCMソング) 03.TODAY IS A NEW DAY 04.MAKE THIS DREAM REAL 05.c’mon 06.Satisfaction 07.RUN 08.MIETA 09.OLE!OH! 10.Wake up 11.eye <DVD収録内容>※初回限定盤のみ MUSIC VIDEO&MAKING:「OLE!OH!」、「TODAY IS A NEW DAY」 GO!GO! KAELAND BACKSTAGE オリジナルクイズ 「MITEA Q」 <「MIETA」 限定特典> ・Amazon “ぐるぐる廻る季節がMIETAカエラカレンダー” ※対象は初回限定盤のみ。無くなり次第終了。 ・TOWER RECORDS全国各店/TOWER RECORDS ONLINE “「MIETAぞ!! クリア下敷き」 TOWER RECORDS ver.” ※先着順での配布。無くなり次第終了。一部取扱いのない店舗もあり。 ・HMV全国各店/HMV ONLINE “「MIETAぞ!! クリア下敷き」 HMV ver.” ※先着順での配布。無くなり次第終了。一部取扱いのない店舗もあり。 ・TSUTAYA全国各店/TSUTAYAオンラインショッピング “「MIETAぞ!! クリア下敷き」 TSUTAYA ver.” ※先着順での配布。無くなり次第終了。一部取扱いのない店舗もあり。 ※TSUTAYAオンラインショッピングは、予約分のみが対象。 ■iTunes https://itunes.apple.com/jp/album/mieta/id944110655 ■GYAO! 木村カエラ 「TODAY IS A NEW DAY」 http://gyao.yahoo.co.jp/player/00091/v10064/v0994000000000542851/ ■ライブ情報 ライブハウスTOUR 2015 『MITAI KIKITAI UTAITAI』 2015年3月6日(金)東京都 赤坂BLITZ 2015年3月8日(日)岐阜県 CLUB-G 2015年3月15日(日)静岡県 Live House浜松窓枠 2015年3月20日(金)兵庫県 神戸チキンジョージ 2015年3月21日(土)京都府 KYOTO MUSE 2015年3月28日(土)福島県 郡山Hip Shot Japan 2015年3月29日(日)宮城県 仙台Rensa 2015年4月4日(土)熊本県 熊本B.9 2015年4月5日(日)鹿児島 CAPARVO HALL 2015年4月11日(土)香川県 高松オリーブホール 2015年4月12日(日)広島県 CLUB QUATTRO 2015年4月28日(火)新潟県 新潟LOTS 2015年4月29日(水)石川県 金沢EIGHT HALL 2015年5月16日(土)福岡県 Zepp Fukuoka 2015年5月23日(土)北海道 Zepp Sapporo 2015年5月29日(金)愛知県 Zepp Nagoya 2015年5月30日(土)愛知県 Zepp Nagoya 2015年6月5日(金)大阪府 Zepp Namba(OSAKA) 2015年6月6日(土)大阪府 Zepp Namba(OSAKA) 2015年6月12日(金)東京都 Zepp Tokyo 2015年6月13日(土)東京都 Zepp Tokyo ■KAELA WEB http://kaela-web.com/