もはや定期ポスト!? BBC記事「なぜ日本は児童ポルノマンガを禁止していないのか?」を読み解く

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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BBC内Why hasn't Japan banned child-porn comics?より。
 1月6日、イギリスの公共放送局BBCがウェブに掲載した記事「なぜ日本は児童ポルノマンガを禁止していないのか?(Why hasn't Japan banned child-porn comics?)」が、注目を集めている。  この記事は、記者による同人誌即売会・サンシャインクリエイションへの取材と識者らのコメントで構成されるもの。取材で即売会を訪れた記者は、即売会の様子を「9~11歳、あるいはそれよりも幼く見える少女が、あからさまな性行為に従事する物語(引用者補足:を展示している)」「これら【引用者註:幼く見える少女の性的な創作物など】は、イギリスや、オーストラリア、カナダでは物議をかもし、おそらくは違法となるが、ここでは問題とはされない」と記述する。さらに、記事ではイベント主催者のひとり、Hide氏の言葉として、次のように記す。 「私は若い女の子を扱った性的創作物が好きなんです。ロリコンは、たくさんある私の趣味のうちの一つですよ」 「おたぽる」で続きを読む

紅白の安倍批判で「反日」と炎上の桑田佳祐 じゃあ『永遠の0』主題歌提供はなぜ!?

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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思いつくままに行動する桑田佳祐(画像はサザンオールスターズ公式サイト「sas-fan.net」より)
「このクソ反日が」「どうみても朝鮮人です」「日本人なめくさったようなコノヤロウ」「売国奴め!」「芸能界って韓国人朝鮮人多すぎだろ」  やっぱり出た。これらの差別・ヘイト発言はネット上で国民的人気を誇るサザンオ−ルスターズの桑田佳祐に向けられたものだ。  昨年末のNHK紅白歌合戦に31年ぶりに出場したサザンだが、直後からそのパフォーマンスに驚きの声が上がった。理由はもちろん横浜の年越しライブ会場からサプライズ中継で出演した桑田の“変装“と歌った曲。画面にあらわれた桑田は「チョビ髭」で登場し、「ピースとハイライト」を歌ったのだ。

エレファントカシマシ新春武道館ライヴに見た、新しき音楽世界

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【リアルサウンドより】  昨年末から今年にかけて、the telephonesとThe SALOVERSといった若手バンドの活動休止の発表が相次ぎ、若い音楽ファンにとってはショックが大きい年末年始となったが、一方でサザンオールスターズ、DREAMS COME TRUEがカウントダウンライブで大観衆を集めてさすがの人気ぶりを見せるなど、ベテランバンドの安定した活躍が目立つ。1月3日、4日の2日間にわたり『新春日本武道館公演』をおこなったエレファントカシマシもそうしたベテランバンドのひとつだ。  25周年を迎えさらに精力的な活動を続けるエレカシ。武道館公演では、バンドの演奏クオリティの高さと放出されるエネルギーの強烈さで、時に優しく時に傍若無人に観る者をグイグイ引っ張りながら3時間超、あらゆる時代からチョイスされたセットリストで初日は34曲、2日目には37曲を演奏。日本中から駆け付けたであろうファンを大満足させた。そして、それは現在のエレカシが2つの音楽的世界観を確立していることが良くわかるライヴとなっていた。
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 そのひとつが、デビュー当時から不動のメンバー、宮本浩次(Vo.G)石森敏行(G)高緑成治(B)冨永義之(Dr)にサポートメンバーでありプロデューサーでもある蔦谷好位置(Key,Cho)とヒラマミキオ(G)を加えたシンプルかつタイトなバンドサウンド。古くからのファンにとっては4人でエレファントカシマシという思い入れはもちろん強いだろうが、現在のライヴにおいては蔦谷・ヒラマの2人を含めてのステージが定着している。「ファイティングマン」「悲しみの果て」「ガストロンジャー」「花男」「待つ男」などに代表されるストレートで武骨な音は彼らが加わることでより強度を増し、感情表現豊かな宮本のボーカルと共に、ライヴで披露されるたびに常に新鮮な興奮を与えてくれる。熟成されるどころかスパッと斬れば真っ赤な血が噴き出しそうな生々しく脈を打つバンド・サウンドこそがエレカシの魅力だ。
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 その一方で、ユニバーサル移籍以来の傾向であるストリングスを加えたスケールの大きな楽曲たちも近年のエレカシの大きな特徴となっている。「笑顔の未来へ」「新しい季節へキミと」「桜の花、舞い上がる道を」等、プロデューサー・アレンジャーの亀田誠治や蔦谷との共同作業から生み出された楽曲たちは新しいエレカシのスタンダード・ナンバーとなっただけでなく、宮本の生み出す楽曲の方向性にも大きな影響を及ぼした。その後も「明日への記憶」「彼女は買い物の帰り道」、ストリングスは入っていないものの壮大なテーマと曲調の「大地のシンフォニー」といった曲にその傾向が顕著となっている。このように曲のタイプが明確に分かれてきているのが現在のエレカシの姿といえる。  新春の武道館ライヴでも、おなじみの金原千恵子ストリングスチームが参加して多くの楽曲で彩りを加えていたが、驚かされたのが「なからん」(仮)に続き演奏された新曲「雨の日も」(仮)だ。この曲ではストリングスがド迫力な音の塊となり、おどろおどろしい音像となって武道館中を包み込んだ。不穏な空気すら感じさせるスローな演奏の中で延々と絶叫する宮本。これまで楽曲にポップネスを与えるヴェール的な役割を果たしてきたストリングスの新しい使い方、そしてすべてはハッキリと聴き取れなかったものの、宮本らしい内省的な思想を突き詰めたような歌詞の世界が結びついたプログレッシヴな楽曲に圧倒されてしまった。『生活』(1990年の4thアルバム)meets『悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~』(2010年の20thアルバム)といった感触だろうか。  こうした曲が生まれた背景には休養明け以降の宮本のボーカルの調子の良さも影響しているのではないだろうか。この日も声の出かたは絶好調だっただけに、より声の伸びを活かしたこれまでにない楽曲がどんどん生み出されているのかもしれない。旧来の叩きつけるようなギター・ロックとストリングスが融合した楽曲で新しい世界を垣間見せてくれたエレカシ。今年リリースが期待される2012年以来のオリジナル・スタジオアルバムでどんな楽曲を聴かせてくれるのか、今から待ち遠しい。 (文=岡本貴之/写真=岡田貴之) ■セットリスト 2015年1月4日(日)@日本武道館 ・第一部 1.夢のちまた 2.DEAD OR LIVE 3.ココロのままに 4.今はここが真ん中さ! 5.悲しみの果て 6.デーデ 7.おかみさん 8.風に吹かれて 9.精神暗黒街 10.ジョニーの彷徨 11.真冬のロマンチック 12.リッスントゥザミュージック 13.昔の侍 14.普通の日々 15.明日への記憶 16.あなたへ 17.赤い薔薇 18.今宵の月のように 19.I don’t know たゆまずに 20.赤き空よ! 21.ズレてる方がいい 22.俺たちの明日 第2部 23.大地のシンフォニー 24.Destiny 25.桜の花、舞い上がる道を 26.(仮)なからん(新曲) 27.(仮)雨の日も(新曲) 28.明日を行け 29.新しい季節へキミと 30.FLYER 31.ガストロンジャー 32.ファイティングマン アンコール 33.平成理想主義 34.笑顔の未来へ 35.ハナウタ ~遠い昔からの物語~ 36.涙 Wアンコール 37.待つ男

なぜ?20代女子に蔓延する“専業主婦幻想”その実態はリスクだらけ!

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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『専業主婦になりたい女たち』(白河桃子/ポプラ社)
「女性の活用」と言いながら、衆議院の解散で「女性活躍推進法案」をあっさり廃案にした安倍晋三首相。もともと本気でやる気などないことは、第二次安倍内閣の側近や閣僚の発言(詳しくは過去記事参照)を紐解けば必然だったが、その一方で女性の貧困の深刻化など、問題は何ひとつ解決されないままだ。  経済成長のためには女性の雇用の拡大が必要と言われるなか、しかし20代女性たちは逆をいく。「夢は専業主婦」、そう答える20代女性が増えているのだ。たとえば、2012年の博報堂生活総合研究所の調査によれば、20代女性の3人に1人が専業主婦になりたいと回答。だが、なぜこの時代に彼女たちは専業主婦を望むのだろうか。  先日発売された『専業主婦になりたい女たち』(白河桃子/ポプラ社)によれば、専業主婦願望の強さの前提としてあるのは、「働くことは当たり前」と感じている女性の少なさだ。

東京女子流“アーティスト宣言”が起こした波紋 岐路に立つグループの戦略を読む

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東京女子流『Say long goodbye / ヒマワリと星屑 -English Ver.-(CD+DVD) (TypeA)』(avex trax)

【リアルサウンドより】  東京女子流が、1月5日に放送したUstream番組『アーティスト東京女子流 宣言へ』にて、今後はアイドルフェスへ出演をしないことや、アーティストとして活動していく旨などを語った。  同放送には、体調不良の中江友梨を除く全メンバーと、プロジェクトディレクターの佐竹義康氏が出演。2014年12月に行われた『CONCERT*05 ~カワイイ満載見納めPARTY~』『CONCERT*06 ~STEP UP TO THE NEXT STAGE~』でのMCや、メンバーのブログにて以前より言及していた内容について、改めて説明がなされた。  今回の発表について、コラム【東京女子流の2014年は“ネクストステージ“への助走期間だった? グループの長期戦略を読む】でいち早くその可能性に言及したライターの香月孝史氏は、“アーティスト宣言”の意図について下記のように推察する。 「東京女子流は、活動開始からいままで“アイドル”を名乗ったことはなく、ダンス&ボーカルグループとして、アイドルシーンのなかで活動していくことに対してはウエルカムという形でした。一方で、アイドルシーンのスタンダードを極める方向は目指しておらず、長期的に芸能活動を継続していくスターを育て上げるためのプロジェクトだったため、アイドルシーンの中で活動し続けることに無理を感じて、アーティストとして純化していく方向に区切りを付けたということなのだと思います。アイドルシーン自体は雑多に色んなものを飲みこんでくれるシステムではあるのですが、ずっとその中で受容してもらうというよりは、目指したいジャンル側の目線から見てもらうために宣言したのではないでしょうか」  同放送で発表された、作品の複数売りからの脱却や、アイドルフェスへの出場辞退、一部楽曲の“封印”についてはこう続ける。 「複数売りなどに関しては、アイドルシーンへの反抗や疑念というよりは、音楽シーン全体に対する問題提起であり『純粋に音楽を聞かせたいので売り上げに固執せず、上手く浸透する方法』を探していると取れます。『おんなじキモチ』や『頑張って いつだって 信じてる』など、今回“封印“することが発表された楽曲たちは、アイドルシーンにおいて人気の楽曲です。今後重点を置きたいパフォーマンスや楽曲の方向性がブレることで、受け手から言及されることを避けるため、しばらくは披露することを避けるという決断にみえます。表現の幅が広がり、来るべき時には違った形で再演ということもあるでしょう」  同氏は、一部で批判も起こっている“アーティスト宣言”については「運営による追い込み・成長への意思」ではないかと分析する。 「今回の宣言とそれに対する疑問視や批判の背景には、アーティストという言葉がアイドルを語る際に、“アーティストが上でアイドルが下”という前提を持つものとして受け取られやすいことがあります。また彼女たちはこれまで、アイドルシーンの中で成果をあげてファンを獲得してきたため、ファン層の相当数はアイドルファンと考えられるので、そうしたファンに向けての“アーティスト宣言”に対しては、ファンから疑念が挙がって当然だと思います。実際、昨年末のライブにおけるMCですでに宣言に近いものはありましたが、次の段階に行くための猶予を設ける選択もできたはず。そういった意味では、退路を断って自分たちを追いこみ、グループの成長をスピードアップさせる運営の意思も感じ取れますね」  最後に、東京女子流の今後についてこう語った。 「彼女たちが所属しているavexには、AAAやE-girlsなど、過去にアイドル的な扱いも受けつつ、現在はパフォーマンス集団やダンスボーカルグループとして評価されている先輩アーティストも多いので、彼らの意思を継ぐという意味で取れば、この発言も必然といえるでしょう。東京女子流はK-POPアーティストのカバーを披露していたことから、佐竹氏が具体名を挙げて彼女たちの理想像とした同レーベルの先輩・BoAを目指すのにも納得はできます。しかし、彼女たち自身のスキルは、現段階では“アーティスト宣言”にすぐさま対応できるレベルに達しているわけではないため、“宣言”によってよりスキル面に関しても厳しい目で見られる今後についてはまだ心配な部分もあり、この先の長期的な成長を見守りたいです」  1月6日に行われた“アーティスト宣言”後初の定期公演『TGSアコースティック Vol.1』では、ギターの弾き語りのみで楽曲を歌い上げた東京女子流。パフォーマンスはこれから試行錯誤していくようだが、2015年は彼女たちにとって試練の一年となりそうだ。 (文=編集部)

文章がイラストを完全に食っている!? 人気シナリオライター初のライトノベル

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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始まらない終末戦争と終わってる私らの青春活劇(集英社/王雀孫)。
 2014年新創刊された集英社のライトノベル・レーベル「ダッシュエックス文庫」に鳴り物入りで登場したのが、王雀孫氏の『始まらない終末戦争(ラグナロク)と終わってる私(ウチ)らの青春活劇(ライブ)』です。イラストレーター・えれっと氏の表紙でもあり、ジャケ買い必至の作品でしょう。  これまで『それは舞い散る桜のように』や『俺たちに翼はない』など、数々の名作エロゲーのシナリオで知られる王雀孫氏。今年3月発売予定の「みなとカーニバル」の作品『姉小路直子と銀色の死神』への参加も告知されていて、話題を集めています。そんな人気シナリオライターの初のラノベということで、期待は尽きません。 「おたぽる」で続きを読む

「卒アル写真」でほんとうに未来はわかるのか? 大ヒットの心理学本を検証

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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『卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学』(森嶋マリ訳/文藝春秋)
 アメリカの心理学者マシュー・ハーテンステインによる『卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学』(森嶋マリ訳/文藝春秋)は、本国のみならず日本でもかなりの売れ行きを示しているようだ。確かに、なんとも刺激的なタイトルではある。「卒業アルバム」といった小さな事柄で、その後の人生の全てがわかってしまうのか……?  どうせ日本人向けに付けられたキャッチだろうと思いきや、原題も同じ意味合いのもの。 『"THE TELL" The Little Clues That Reveal Big Truths about Who We Are』  下手な訳だが、「ささいな手がかりが示す、みんなの“正体”」という感じになるだろうか。少し長めの文章で断言する「新書っぽいタイトル付け」スタイルに、洋の東西は無いようだ。  ともあれ、肝心なのは内容だ。筆者は初めにこう述べている。 「本書のテーマは人が見せる一瞬の態度を観察して、物事をどのぐらい予測できるかということだ」

外道・加納秀人×頭脳警察・PANTA対談「40年蓄積されたホンマモンのことが、やっと出来る」

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頭脳警察・PANTA(左)と外道・加納秀人(右)。

【リアルサウンドより】  1973年のデビュー以来、解散・再結成を経て今なお活躍するバンド・外道が、1月7日に新アルバム『Rocking The BLUES』をリリースする。同作は外道が40周年記念アルバム『魂の叫び』(2013年)をリリースして以来の作品で、エルトン永田、金子マリ(スモーキー・メディスン、金子マリ&バックスバニー)、PANTA(頭脳警察)、ROLLY(すかんち、THE卍)といった豪華ゲストが参加している。今回リアルサウンドでは、同作にゲスト参加しているPANTAと、外道の加納秀人という、二人の伝説的ミュージシャンによる対談を実施。70年代当時の貴重なエピソードから、現在も衰えを知らない創作意欲と音楽観、さらには後続世代へのメッセージまで、じっくりと語り合った。聞き手は自らもプレイヤーとして最前線で活躍しており、同バンドを良く知るFORWORDのISHIYA氏。(編集部)

「日比谷でやった時に、外道がめちゃくちゃカッコ良かった」(PANTA)

――外道と頭脳警察は、中学校の時、80年代に初めて聞いてどちらにも衝撃を受けました。ただ、外道のファンは暴走族が多くて、頭脳警察のファンは学生運動の連中が多い印象だったので、2人の仲が良いのは意外な気もします。 PANTA:いや、暴れる業界としては一緒なんじゃない? どっちも鉄パイプ持つかな(笑)。 加納:まぁ、どっちも危なかったよ(笑)。その当時はフェスティバルで会ったりしていたね。 PANTA:日比谷でやった時に、外道がめちゃくちゃカッコ良かったの。着物みたいな衣装を着て、マイクスタンドのところにバーッと駆けていって歌っていて、「カッコいいなぁっ!」って思った。それがすごく印象に残っている。 加納:イベントで会ったりすると、そこでファン同士が喧嘩したりもしていたね(笑)。不思議なのはその当時、バンド同士は喧嘩しているわけでも何でもないし、こっちとしてはフォークの人とやってもジャズの人とやってもOKだったのに、まわりがこれはロックで、これはハードロック、こっちはフォークだからと色々決めていくんだよね。でも、やってる方は自分のやることに精一杯で、そんなことはまったく意識もしてないし、自分のやり方をやっていただけ。だけど、観る人や書く人がどんどん線引きしていって、別れていったんだと思うよ。 ――当時は外道のファンの前で頭脳警察がやったり、頭脳警察のファンの前で外道がやったりもしていたんですか。 加納:とにかくあの当時は、色んなモノがゴチャゴチャだった。今みたいに一つのジャンルだけ集めてやるようなコンサートとかなかったと思う。色んなジャンルの色んなバンドが出ているフェスティバルのような形態だった。ウッドストック(1969年8月15日から18日午前までアメリカニューヨーク州で行われた伝説的なロックフェスティバル)みたいなもんだよ。 PANTA:当時を象徴するフェスティバルとして、郡山でやったワンステップフェスティバル(1974年8月4.5.8.10日に内田裕也などの主催でオノ・ヨーコも出演した福島県郡山市の総合陸上競技場で開かれたロックフェスティバル)というのがあった。頭脳警察は出なかったんだけど、外道はトラブルがあったんだよね。東京から行った暴走族のファンと地元のグループが対立して。 加納:当時の話をするのもあれなんだけど、たぶん音楽関係で機動隊が出るのは外道ぐらいだったと思う(笑)。色んなところに行くたびに検問があって、機動隊が出てきた。ワンステップフェスティバルに行くときは、そんなにたくさん族がついてきたわけではなかったんだけど、警察も外道が来るっていうんで検問しなきゃってことになって。でも別に凶器を持って行くわけじゃなくて、楽器持って行くだけだから普通に入れたけどね。当時はそんなことが多くて、コンサートに出られなかったこともたくさんあったよ。
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――加納さんは、音楽活動を開始してからもう半世紀近く経っていますね。 加納:俺は外道の前にソロでやったり、Mってバンドやったり、その前もあるので、もう46~7年はやってる。日劇ウエスタンカーニバルとかにミッキー・カーチスさんと出たりしていた。 ――ああ、それでミッキー・カーチスさんが外道の最初のプロデュースをやったんですか。 加納:なんか知らないけど、ミッキー・カーチスさんに「今日レコーディングするか」って、急に言われたんだ。俺は当時、世界で一番すごいバンドを作りたいとは思っていたけど、レコーディングとかレコード自体には興味がなくて、レコードデビューとかまったく考えてなかった。「人間なんて30才になったら死ぬぞ」って思っていたからね。世界のロッカーがみんな20代だったし、どうせ短い人生なんだから、好きなことをやっていいバンド作りたいって、それだけだった。ましてや俺達みたいなものにレコード会社が付くなんて考えられない時代。当時はロックなんてやってると家も借りられないぐらいだった。でも、学生運動が起こったおかげで、日の目を見ることができた。世間の矛先が学生運動の方にいったから、大家さんが「あんたバンドやってるの? それじゃそんなに危険じゃないかもね」って家を貸してくれるようになったの(笑)。 ――なるほど。頭脳警察の方はどうだったんですか? PANTA:アパートのことでいうと、当時は学生運動がどんどん地下に潜っていて、爆弾を作っているような連中がいっぱいいた。その後、3億円事件が起こって、警察はローラー作戦っていうのを始めたんだ。もう片っ端から調べていった。あれは実は3億円事件じゃなくて、学生運動を調べるために行ったんだと思う。そういうことがあったので、なかなか住み辛い世の中でした(笑)。 加納:俺たちが音楽を始めた時代っていうのは、今の状況とはまったく違うよね。今、楽器を持って歩いている女の子もいっぱいいるけれど、当時はギターを持って歩いているだけで不良と見なされて、サラリーマンに囲まれたりしたから。「お前、日本男児のクセになんなんだよこれは? 許せない!」って。
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「ハードロックに一生を賭けるとか、ブルースに一生を賭けるとか、俺には出来ない」(加納)

――そんな時代にあって、外道と頭脳警察は日本語で歌うロックの先駆者でしたよね。 加納:当時は「ハードロックとロックは英語だ! 日本語なんかダメだよ。フォークならいいけど」っていう連中もいたよ。内田裕也さんが英語派だったというのもあると思うんだけど、フォークは日本語で歌ってもいいけど、ロックはダメだっていうのは、よくわかんないよね。でもミッキー・カーチスさんは「いいじゃん日本語で。いいよいいよ!」って言ってくれた。 ――外道も頭脳警察も日本語がすごく響いてきますね。今回の外道の新アルバム『Rocking The BLUES』でも、2曲目の「It’s a MAD WORLD」を聞いた時に「あ!これPANTAさんの声だ」って一発でわかるインパクトがありましたよ。 加納:「あ! これ誰だ!」ってすぐわかるのは、すごく大事だと思う。自分の声を持って、自分の歌い方を持って、自分の生き方を持ってるっていうのは、やっぱり大変なことなんですよ。歌もギターもそうですよ。そういうのが当然あって然るべき。独自のスタイルっていうのは、最初から目指していました。 PANTA:ギターもわかるもんね。「あ! これアイツだ!」って。 ――PANTAさんが歌ってる部分の歌詞も加納さんが書いたんですか? 加納:そうですね。 ――すごくPANTAさんの雰囲気が出ていますよね。これまさかPANTAさんが書いたのかな?って思うぐらい。 PANTA:すごく意識してくれたんじゃないのかな。 加納:俺はものすごく政治的なことも歌うし、エッチな歌も歌うし、バカみたいなことも、ラブソングも歌う。とにかくジャンルが無いんです。あえて言うなら「音楽」っていうジャンル、「生きてる」っていうジャンルなんですよ。ハードロックに一生を賭けるとか、ブルースに一生を賭けるとか、俺には出来ないです。ジャンル無く自分のやりたいことを表現する。言葉にしても音にしても何でも。だから色んなタイプの曲があって当然だし、今回みたいな歌詞も書くんです。 ――でも、外道節は健在ですよね。あ、やっぱ外道だなってわかります。ところで、7曲目の「イエローモンキーブルース」って、昔の「イエローモンキー」のブルースバージョンじゃないですか? 加納:ひとつの曲をどんどんどんどん発展させて、延々と出して行くっていう奴はあんまり居ないと思うんだよね(笑)。俺の場合、1曲を10回とか15回ぐらいレコーディングしたりするから。
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「50mのシールドとギターだけで10万人が総立ちになってノってた」(加納)

――昔の曲だと、今とは気持ちが違うからやり辛かったりしませんか。 加納:そういう時期があればやらないの。1回書いてそのまま終わっちゃうのもあれば、何回もレコーディングしてどんどん生まれ変わって行ったりとか、発展して行ったりとか、そういうことをやるんです。 ――12曲目の「俺のRock’n Roll」を聞くとわかるんですけど、レコーディングは一発録りですよね。 加納:俺のレコーディングスタイルっていうのは昔から「曲が出来たんでやってみようか」っていって、いきなりリードも録るし、歌も録るんです。ほとんどスタジオライブみたいな感じだよ。今回も、こんな感じだよっていう歌を入れておいて、それを聞きながらみんなで一緒に合わせて録って、というのがほとんどですね。みんなでせーので録って、サイドだけ録ってないからサイドだけ録ろうとか。それぐらいなもんですよ。ドラムとベースが一部屋で、ギターが別の部屋で別れてはいますけど。 PANTA:そこは数少ないアナログ録音が出来るスタジオなんですよ。 ――それはいいですね。オープンリールですか? 加納:そうそうオープンリール(笑)。 ――それ、レコード盤出した方がいいですよ! 外道のファンの世代の方ってレコード世代だし、若い世代もそうですけど、レコードを求めているファンも多いと思います。外道のファースト・アルバムのレコードジャケットもかっこいいじゃないですか。段ボールみたいな地に、外道って名前だけが書いてあって、中学の時にジャケ買いしましたよ。でも、そういえば頭脳警察は売ってなかったですね。 PANTA:すみませんね、発売禁止ですから。店頭に並ばせて貰えませんでした(笑)。だから、あの頃から通販を意識してやっていました。 加納:ハッハッハッ(爆笑)。 ――ところで外道は、日本で初めて海外のフェスに出演したバンドですよね。 加納:さっき話に上がっていた、ワンステップフェスティバルに出て、外道が一発で全国区になったんですよ。たくさんバンドが出ていたんだけど、NHKで外道とイエローと内田裕也さんとオノヨーコとサディスティックミカバンドが放送されて。その後、サディスティックミカバンドとかクリエイションとかジェフ・ベックとかと一緒にフェスを廻るようになって、アメリカにも呼ばれた感じです。 PANTA:ハワイのサンシャインヘッド・ロックフェスティバルでやってるもんね。 加納:世界中から有名なバンドが出る有名なコンサートで、10万人いました。映画のウッドストックとかを観て「ああ、こんなのあるんだなぁ」って思っていたけれど、日本でやってもせいぜい集まって1万人とかだから、あんまりその規模感を意識してなかったの。それで、普段日本ではマーシャル三段積みを三台ぐらい使っていたのに、50mのシールドとギターしか持って行かないで、エフェクターも持って行かない(笑)。着物は持って行ったけどね。五千人ぐらいしかいないのかと思っていたからアンプも小さいやつでいいやって。それ積んでトラックの荷台に載って着いたら10万人ぐらいいて、馬に乗ってる人とかもいるし「ええーっ! 機材持ってくれば良かった!」って(笑)。あんなにすごいイベントだとは思わなかったから。ホントみんなびっくりしていた。だって日本のバンド始まって以来ですからね、すごかったですよ。2曲目で10万人総立ちになってノってましたから。
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「狭い閉鎖された空間の中で、一緒にアーティストを観て楽しもうっていう空気がなくなった」(PANTA)

――それは観たかったですね。外道の音楽は、ライブを観てもらえれば確実に伝わるんですよね。 加納:絶対にわかる。音が違うから。ライブを体験すると人間が生きているエネルギーを、生きるために必要なエネルギーを貰えます。音楽って食事とか空気とか自然の大事な物と変わらないぐらいのものを持ってるんですよ。でも、死んだような音楽はそんなエネルギー持ってなんかいないけど、本当に生きてる良い音楽は、ちゃんと持っているので、それを体験してもらいたいと思う。絶対聴かせるから。 ――それ、よくわかります。ただ、新しい人がライブに来るまでが大変じゃないですか? やる側としては絶対完璧な自信があっても、そこに新しい人にどうやって来てもらうかっていうのは問題だと思うんです。PANTAさんは、その辺どう思いますか? PANTA:ライブハウスのあり方も問題だと思う。昔はライブハウスのオヤジさんと、そこに居座っているお客さんとで、一緒にアーティストを育てるという環境が、その情熱とともに色んなところにあったと思うのね。みんなライブハウスやお客さんとともに育っていった。ところが新宿ロフトとかのいわゆる老舗のライブハウスの形態と違って、「なんだライブハウス儲かるじゃないか」ってどんどん色んなライブハウスが出てきて、チケットノルマというものを課してくるようになった。それでアマチュアバンド何組かを集めて、チケットを売らせる。ライブハウスだけがリスクを背負わないんです。いくらもしないコーラを一杯500円で何の疑問も持たずに飲ませて、そういう中で義理でチケットを買わされた奴が行く。そりゃあ友達のを観たらすぐ帰るよ。それで狭い閉鎖された空間の中で、一緒にアーティストを観て楽しもうっていう空気がなくなった。ライブハウス自体が、もう少しやり方を考えた方が良いんじゃないかな。 ――箱側の問題もあると。 PANTA:そうそう。逆にライブハウスじゃなくて、ちょっと飯食わせるところで、楽屋も無い音響設備も無いところでもライブ出来るじゃないかって状況になっている。やる場所を探してるミュージシャンはいるから、そういうところでもやっちゃうんだよ。だからとっても寂しい状況なのね。本当はライブをやるんだったら、もう少し環境を考えなきゃいけないのに「出来るじゃないか!」ってね。そういうミュージシャンはたしかにたくさんいますよ。それで発表の場を持っている人もいるし。でもそうじゃなくて、もう少し音楽的に熟成した社会を作るためにはどうしたらいいのか? っていう問題。たとえばフェスもものすごく重要なんだけれども、最近ではとにかくフェスが大型化しちゃって、こじんまりしたフェスっていうのが無くなってきてる。自然の中で、全体の中でみんなが自由に、好きなバンドを楽しめるフェスがなかなかないんですよ。 加納:今の大きなイベントっていうのは、お金絡みになっちゃっていて良いものを聴かせるっていう発想ではなくなってきているから、残念ですよ。これとこれと出せば人気があって、これだけの収益があるってね。そういうのが今のやり方でしょ? そうじゃなくて、もともとは良い音楽を、カッコいいものをとにかく聞かせたくてやるものだと思う。だから、今回のアルバムだって40周年記念アルバムをリリースした後の、単なる新作じゃないんですよ。今までやって来た中で蓄積されて溜まったホンマモンのことが、やっと出来るスタートラインなんです。なぜ『Rocking The BLUES』かって。ブルーで落ち込んだところを俺のエネルギーと気で、Rockでハッピーにさせるってことです。俺のこと嫌いでもいいから、エネルギーを与えて、生きる力を、希望を、やっと音の中で出せるようになって来たアルバムなんですよ。本来、音楽にはどれだけのエネルギーが入ってるのか、このアルバムで体験してもらいたいですね。 (取材・文=ISHIYA/写真=石川真魚)
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外道『Rocking The BLUES』(キングレコード)

■リリース情報 『Rocking The BLUES』 発売:2015年1月7日(水) 価格:3,000円(税抜) <収録楽曲> 1. SHAKE IT BABY 2. It’s a MAD WORLD 3. Rockで行こうよ! 4. What a BITCH 5. Play BLUES 6. 逃げるんじゃねえ! 7. イエローモンキーブルース 8. Happy Birthday 9. OH my my 10. Life and Death そして運命 11. Baby Rock’n Roll 12. 俺のRock’n Roll 13. あの頃は

「これが『バオー』だッ!」『ジョジョ』を生んだ荒木飛呂彦の個性を凝縮した『バオー来訪者』

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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(イラスト/村田らむ)
――今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう! 荒木飛呂彦は、日本で……いや世界で、最も語られているマンガ家のひとりだと思う。  彼の代表作である『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズと同じくらい人気のある作品はもちろんたくさんあるが、ジョジョほど語りたくなる作品は珍しいのだ。 “メジャー・オブ・メジャー”の「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していたのに、どこかカルトでマニアックな臭いがする。その臭いのせいで、みんな「自分だけが『ジョジョ』を理解している」と勘違いしてしまう。その結果、“自分のジョジョ論”を語り出すのだ。  僕も当然、『ジョジョ』には大いにハマったし、語りたいことは山ほどあるのだけど……今回はあえて、荒木飛呂彦の『ジョジョ』よりひとつ前の作品、『バオー来訪者』を紹介したいと思う。 「おたぽる」で続きを読む

長嶋茂雄と一茂“父子の骨肉の争い”が継続!? 正月放映の特番でも…

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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そこに一茂の姿はなかった…(TBS『独占!長嶋茂雄の真実 ~父と娘の40年物語~』番組サイトより)
 父と息子の確執はやはり現在も続いていたのか。そのことを痛感したのが、1月3日に放映された『独占!長嶋茂雄の真実〜父と娘の40年物語〜』(TBS系)だった。  この番組は、2004年に脳梗塞で倒れた“ミスター”長嶋茂雄の壮絶なリハビリ生活に密着したドキュメンタリーだ。今はバットを振れるほどに足腰がしっかりし、口調もかなりはっきりするまでに回復した長嶋だが、発病直後は医師から「寝たきりも覚悟して」といわれていたという。以降の苛酷なリハビリの日々、それでも決して弱音を吐かず現在でもその闘いを続け、「目標は走ること」と語る長嶋の姿は、素直に感動を誘うものだった。  また番組では次女でスポーツキャスターの三奈との共演も実現。父親に寄り添いサポートする献身的な三奈と、娘を全面的に信頼する長嶋の父娘の姿が印象に残るものだった。  だがしかし──。このドキュメントには不自然な点がひとつあった。次女の三奈がこれほどフィーチャーされているのに、長男の長嶋一茂が一切登場しなかったのだ。