クマムシ「あったかいんだからぁ♪」だけじゃない? “芸人と音楽”の新たな可能性

20150219-kumamushi.jpg

クマムシ『あったかいんだからぁ♪』

【リアルサウンドより】  お笑いコンビ・クマムシの持ちネタであり、現在若者を中心に流行している「あったかいんだからぁ♪」。同ネタはまさかのフル尺で2月4日に『あったかいんだからぁ♪』としてCDリリースされ、しかもそれが良曲だと話題を呼んでいる。  実際に彼らが出演したドラマ仕立てのMV(ショートバージョン)は600万回再生をあっという間に突破し、レコチョクではシングル週刊ランキングで4週連続1位に。YouTubeでは満を持してMVのフルバージョンも公開された。「あったかいんだからぁ♪」は、基本的にはネタに沿ったフレーズで、同じメロディを転調しながらループし、間奏のブラス調になる部分以外は、AメロもBメロも存在せず、サビのみという稀有な楽曲に仕上がっている。  これまで芸人と音楽の関わりについて、過去の記事【『芸人マジ歌選手権』で再注目――ドリフターズからマキタスポーツに至る“芸人と音楽”の歴史】では、ザ・ドリフターズやクレイジーキャッツ、とんねるずといった大物が『申し開き感』を出してリリースしていた時代から、小室哲哉プロデュースによるダウンタウンの浜田雅功のユニット「H Jungle with t」でギミックなしのJ-POPを堂々とやれる時流へ変化、Re:Japanの『明日があるさ』でその流れを確固たるものになったことを紹介した。  その流れは現在、テレビ東京系で放送中の『ゴッドタン』内で放送されているコーナー「芸人マジ歌選手権」でも続いていることは同記事の中でも触れているが、クマムシの楽曲と最近の“芸人と音楽”事情を見返したとき、ほかにもいくつかの流れが見えてくる。  例えば、テツandトモとどぶろっく。彼らは同じ“歌ネタ”で一世を風靡した2組で、CDリリースもすでに行い、アーティストとしての一面を提示している。そして両コンビは、最近『AKBINGO!』(日本テレビ系)内の「コイウタ選手権」というコーナーで、メンバーが考えた歌詞にピッタリの楽曲をつけるというコンセプトで普遍的な楽曲を量産し、多作で良質なメロディメイカーとしての才能を発揮している。  また、藤井隆は音楽レーベル『SLENDERIE RECORD(スレンダリー・レコード)』を立ち上げ、藤井、椿鬼奴、レイザーラモンRGによる音楽ユニットLike a record round! round! round!が、今田耕司のTOWA TEIプロデュースによるプロジェクト『KOJI1200』として1995年に発表した「ナウ・ロマンティック」をカバー。第2弾として『kappo!』をリリースするなど、3人の音楽通芸人が如何なく力を発揮し、本格的な音楽活動を行っていることも興味深い。  彼らの後に続こうとしている“歌ネタ”芸人も後を絶たない。ほぼ同時といえるタイミングで若者からの評価を集めた8.6秒バズーカーは、また制作してから半年も経っていないというネタ「ラッスンゴレライ」で大ブレイク。現段階ではCDリリースに一番近い存在ではないだろうか。また、日常生活で起こった疑問を歌謡曲風に歌い上げるタブレット純は、一時期スチールギター奏者の和田弘をリーダーとするマヒナスターズにも在籍していたという異色の経歴を持つ。また、小島よしおやかもめんたるとともにWAGEとして活動していた手賀沼ジュンは、回文ネタを昭和歌謡風やJ-POP風に歌い上げ、『歌ネタ王決定戦2014』で優勝した実力の持ち主だ。  そして、音楽活動…とは少し違うかもしれないが、エレキコミック・やついいちろうはラジオパーソナリティとして、これまでいくつかの音楽番組を担当。最近では『やついフェス』を開催するなど、オーガナイザーとしての活動を行っている。また、当サイトでもおなじみダイノジ・大谷ノブ彦は、自身がオーガナイザー&DJを務める『ジャイアンナイト』の規模を着実に拡大し、ラジオDJとしての活動も、月曜日から木曜日の13:00~16:00で帯番組を持つ(ニッポン放送『大谷ノブ彦 キキマス!』)など、その勢いは止まる所を知らない。  もちろん、『ゴッドタン』も負けていない。1月3日に放送された「第12回マジ歌選手権」では、東京03・角田晃広が事務所を去るマネージャーに曲を贈ったり、ダイノジがコンビ揃ってパフォーマンスを披露。劇団ひとりによる鹿賀丈史風ロボットがミュージカル調の楽曲で歌い踊るなど、ユーモアに富んだ楽曲の数々で長きにわたって視聴者を楽しませている。  歌や踊り、レーベル運営、DJにオーガナイザーなど、多岐にわたる芸人の音楽活動。いずれも芸事としてとらえ昇華できる芸人だからこそ、意外性のある「音楽の楽しみ方」を提示してくれるのかもしれない。 (文=編集部)

『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』を読む――原作者による反論本は問題描写に決着を付けたか?

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

1502_oishinbo.jpg
美味しんぼ「鼻血問題」に答える(遊幻舎)
 連載30年を超える国民的グルメマンガ『美味しんぼ』。「ビッグコミックスピリッツ」(共に小学館)に掲載された「福島の真実編」において、事故後の福島第一原発を取材した主人公・山岡士郎が鼻血を出すシーンを巡り大炎上した“鼻血問題”から約9ヶ月が過ぎた。そして今年2月初旬、この問題について長い沈黙を守ってきた原作者の雁屋哲氏がついに、反論本を出版した。  書籍のタイトルは『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)というストレートなもの。出版社は原作を連載していた小学館から遊幻舎へ変更されているが、その具体的経緯については本書でも原作者公式ブログ中でも明らかにされていない。 「おたぽる」で続きを読む

増加する中年童貞が抱える事情とは? 高学歴がネック、処女信仰、同性愛者のフリ…

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
chunendoutei_150222.jpg
『ルポ 中年童貞』(中村淳彦/幻冬舎)
 29歳男性の半分は童貞、異性に関わることを「面倒」「嫌悪」と回答した男性は30.4%――。新聞などで「日本男性の絶食化」と大々的に報じられた日本家族計画協会の調査が、間違いであったことが判明し話題になっている。性交経験率が5割を超えるのは「29歳」ではなく「20歳」の誤りだったというものだが、この調査に限らず「草食化」「絶食化」「セックス離れ」が声高に叫ばれて久しい。たとえば先の日本家族計画協会の調査も、16〜49歳の男女2676人に配布したアンケート回答(回答率42.4%)が基になっていたが、性の問題は極めて繊細な問題であるため、「セックス自体に興味がないのか」「興味はあるけれど、相手との人間関係が面倒だと思っているのか」といった細やかな部分は現実的に得られないだろう。にも関わらず、表面的な数字だけで「セックス離れ」と騒ぐのは、そもそもあまりに問題を大雑把にとらえていると言わざるを得ない。  本当に日本人男性は「セックス離れ」しているのだろうか。40歳以上の性交未経験者への丹念なインタビューを試みた『ルポ 中年童貞』(中村淳彦/幻冬舎)を見ると、事態はそう簡単なものではないことを認識させられる。

工藤静香『MY TREASURE BEST』が教えてくれる、80年代アイドルブーム終焉の真実

20150209-kudou.jpg

工藤静香『My Treasure Best-中島みゆき×後藤次利コレクション』(ポニーキャニオン)

【リアルサウンドより】  2月18日にリリースされた工藤静香のベストアルバム『MY TREASURE BEST ー中島みゆき×後藤次利コレクションー』は、この国のポップス史を振り返る上でとても重要な作品だ。1987年8月31日、その2年半前に始まるやいなやこの国のティーン男子カルチャーを席巻し尽くした(自分もスタジオ収録の観覧に何度も行って、とんねるずに煽られて大騒ぎしていたものだった)『夕やけニャンニャン』の最終回放送日、まさにその当日にソロデビューを果たした工藤静香。以来、彼女はコンスタントに作品をリリースしていた90年代後半まで約10年近くにわたってトップシンガーとして君臨し続けることとなった。中でも凄まじかったのは1988年から1990年にかけてで、この時期のシングルは8作連続でチャートの1位、特に1989年は年間ベスト10にリリースした3曲すべてがランクインするという、まさに現在の嵐やAKB48のような状態だった。もちろん、過去にそんな工藤静香のヒット曲を網羅したベストアルバムは何作かあったが、今回の『MY TREASURE BEST ー中島みゆき×後藤次利コレクションー』は、タイトルにも明記されているように、作詞家×作曲家のコンビを限定しているというのが重要なポイントだ。  中島みゆき×後藤次利のコンビによって工藤静香に初めて提供された楽曲は、本作でも<DISC-1>の冒頭を飾っている1988年の「FU-JI-TSU」。これは8作連続1位の起点となって工藤静香の黄金時代到来を告げた曲だが、さらに言うなら、時代の転換点となった曲でもある。昨今のアイドル史観においては、「おニャン子クラブ現象によって80年代アイドルブームは終わった」ということが定説のように語られることが多い。しかし、より正確を期するなら「後期おニャン子クラブのエースだった工藤静香の“アーティスト”化によって80年代アイドルブームは終わった」と言うべきだろう。『夕やけニャンニャン』放送時、次から次へとデビューし、軒並みチャートで初登場1位を獲得してきたおニャン子クラブの人気メンバーへの支持は、番組の放送が終わる(=工藤静香がソロデビューする)と同時に、一気に退潮することとなった。そしてそんな中、工藤静香はアイドルとしてではなく、シンガーとして、アーティストとして絶大な支持を得るようになっていく。  この80年代末に起こった「アイドルのアーティスト化現象」。先日、インタビューの席で工藤静香本人に訊いたところ、「ある日突然、“アーティスト”という言葉をみんなが使うようになった。当時は流行語みたいなものだと思っていたのに、こんなに一般的な言葉になるなんて想像もしてなかった」と興味深いことを言っていた。実際にそれは、先行する松田聖子、中森明菜、小泉今日子らメガアイドルの「アーティスト化」、そして工藤静香とほぼ同時代の本田美奈子、中山美穂、森高千里らの作品内容の変化などとも連動していたわけだが、「元アイドルにもかかわらず同性からの圧倒的な支持」を獲得したという点において、やはり工藤静香が突出した存在であったことは間違いない。  そこで鍵となったのは中島みゆきの起用である。当時から都市伝説のように語られてきたエピソードをご存知だろうか? 工藤静香がソロデビューするにあたって、当時ポニーキャニオンのディレクターであった渡辺有三氏はまだ高校2年生だった彼女に「松任谷由実と竹内まりやと中島みゆきの3人の中で、誰が一番好き?」と質問した。そこで工藤静香が一瞬の迷いもなく「中島みゆきさんです」と答えたところから、その後の輝かしいソロキャリアが始まったとされるわけだが、工藤静香本人に確認したところ、このエピソードは完全にそのまんま実話とのこと。松田聖子の作品のクオリティ面における大充実をきっかけに、ニューミュージック勢がこぞってアイドルに楽曲を提供するようになった80年代末の日本のポップスシーンの景気の良さを象徴している話である。  『MY TREASURE BEST ー中島みゆき×後藤次利コレクションー』をリリースすることになった理由について、工藤静香は「(中島)みゆきさんファンに対して、みゆきさんの作品を廃盤のままにしておくのは申し訳ないと思った」と語っていた。新曲「単・純・愛 vs 本当の嘘」を含めて、実に18曲もの「中島みゆき×後藤次利」楽曲が収録されている本作(ちなみに、そのコンセプトにしたがって、中島みゆきが作詞作曲両方を手がけている楽曲は収録されていない)。そこには、近年あまり日の目を見なかったアルバム収録曲やシングルのBサイド曲(当時はカップリングという言葉なんてなかった)の数々も収められている。つまり「歴史を残す」という意味において、本作は実は「ベスト」というよりも「アーカイブ」的な意味合いが強い作品なのだ。そして、それは昨年亡くなった、日本ポップス史に残る名ディレクターであり、工藤静香の「生みの親」的な存在でもある渡辺有三氏への「トリビュート」でもある。  自分が常々思ってきたのは、日本のポップスの歴史を振り返るにあたって、あまりにも「はっぴいえんど史観」が幅を利かせすぎてはいないかということだ。確かに、はっぴいえんどとその人脈(もちろんそこには山下達郎も松任谷由実も竹内まりやも含まれる)が80年代以降の日本のポップス界に残してきた作品群はあまりにも偉大である。それ故に、そこには系統立てた論考も数多く存在するし、編集盤的な存在も数多く編まれてきた。後年の音楽ファンは、そこから日本のポップスの歴史の豊潤さを再発見してきたわけだが、再発見すべき対象は他にも実にたくさんあるのだということを、今作『MY TREASURE BEST ー中島みゆき×後藤次利コレクションー』は教えてくれる。と、ここまで書いてきて、中島みゆきの往年の名作を支えていたギタリストは鈴木茂だったこと、後藤次利の存在が広く知られるきっかけとなったのは高橋幸宏に誘われて解散直前のサディスティック・ミカ・バンドにベーシストとして参加したことなどを思い出してしまったのだけど……。やっぱり、はっぴいえんどってすごいや(すみません、こんなオチで)。 ■宇野維正:音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

印刷業界がブラックになる理由は…身につまされるマンガ『いぬにほん印刷製版部』

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

1502_inunihon.jpg
いぬにほん印刷製版部第1巻(芳文社)
 カバーが色校の見本みたいになっている、という遊び心が楽しい瀬野反人氏の四コマ『いぬにほん印刷製版部』(芳文社)。ヒロインの紙谷なほ子は紙の本が好きで、本の全行程に関われるという理由で印刷会社に就職を決めたという、なんだか妙な趣味の女の子だ。  そんな彼女だが、入社した途端に厳しい社会の洗礼を受ける。DTP部に配属されるはずだったのに、急きょ製版部に変更。しかも、「OJT」という名目で研修もなしにその日から仕事が始まる。  というわけで、この作品は数々の“印刷業界あるある”に笑いつつも、印刷所の労苦を知ることができる。 「おたぽる」で続きを読む

「男しか行けない場所=風俗」に女が潜入取材してみたら理不尽なことだらけだった

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
otokoshika_01_150221.jpg
『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イーストプレス)
 イケメン男優が少女マンガさながらの甘い設定でセックスまで見せる、「女性向けAV」が市民権を得た昨今。だがしかし、「女性向け風俗」はあるのかといえば、出張ホストなどはあるもののその存在がポジティブに語られることはない。  やはり風俗はまだまだ男性のモノなのだろう。  そんな風俗を女性が見たら、ぶっちゃけどうなのか。『母がしんどい』で知られるマンガ家・田房永子が数年前に体験した風俗取材の裏側を描いたコミックエッセイ『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イーストプレス)を読むと、エロ本などに載っている「風俗像」と彼女が見た「風俗の現実」の間に、すさまじいギャップがあることがよくわかる。  マンガ家として駆け出しだった当時、エロ本に風俗レポートマンガを描いていた田房氏だったが、“無駄なものにびっくり”の連続だったという。

ONE OK ROCK、新アルバムが16万枚突破 好セールスから見える若者の音楽需要の動向とは?

20141217-oor3th_.jpg

ONE OK ROCK『35xxxv(初回限定盤)』(A-Sketch)

【リアルサウンドより】 参考:2015年2月9日~2015年2月15日のCDアルバム週間ランキング(2015年2月23日付)(ORICON STYLE)  初登場1位に始まり2位→3位→2位とセールスを伸ばし続けてきたSEKAI NO OWARIが今週5位。50万枚突破もいよいよ間近であり、うーん、と認識を改めざるを得なくなった。バンドの人気のことではない。「若者はもはやCDを買わない」という論調のことである。  ダウンロードで聴くのが普通。一曲単位で聴くからアルバムパッケージが不要。YouTubeのタダ聴きも基本。そもそも音楽に対価を払う理由がない。そんなふうに若者たちのリスニング環境を決めつけて「そりゃCDも売れないわ」「あれだけいい作品が売れないとは残念だ」などと自嘲気味に話していた音楽関係者(私も含む!)は、ちょっと猛省すべきではないか。  若者たちは音楽を欲している。切実にアルバムを買い求めている。AKBとジャニーズとEXILEが圧倒的セールスを誇るのは相変わらずだが、テレビを華やかに彩るアイドルグループが強いのはいつの時代も同じこと。「そういう世界」にはなかった価値観を見つけ「自分(たち)だけのサウンドトラック」を欲している音楽ファンは、ちゃんと今もいるのだという事実。セカオワに続いてそれを証明しているのが今週トップのONE OK ROCKである。  ワンオクにとって7枚目となる『35xxxv』は、アメリカに長期滞在しながら制作され、サウンドも歌も完全に世界対応型のロック・アルバムとなっている。クオリティが高いのは当然だが、それはただ洗練されたという意味ではない。日本人特有の細やかな展開やドラスティックな起伏は切り捨て、骨太でシンプルなメロディをドーンと聴かせる作り。まさにメインストリームのアメリカン・ロックなのだが、それは日本人にとってのリアリズム(共感を呼ぶ歌詞だとか、なんとなくせつない郷愁だとか)から遠ざかる行為でもあるだろう。だが、ワンオクの勝負はちゃんと理解されている。164,640枚、今どきのバンドとしては破格のセールスで初登場1位に輝いているのだ。  「若者はもはやCDを買わない」はやっぱり間違いだ。「若者は洋楽を聴かない」は正しいのかもしれないが、「洋楽っぽいものを敬遠する」も間違いだろう。ワンオクとセカオワは、まったく違うかたちとはいえ、アメリカの主流サウンドと真正面からクロスすることで日本の音楽マーケットに新風を吹き込んでいるのだから。  セカオワが1位だった4週前の原稿で「バンド=リアルを歌うという風潮が変わるかも」と書いた。(参考:SEKAI NO OWARI、新アルバムが初週24万枚突破! 驚異的セールスの背景は?)今週のワンオク1位で、そのことが裏付けられたような気分になる。等身大の冴えない日々をギターに乗せて歌っていても、そりゃCDは売れないだろう。だが若者たちは音楽を欲している。壮大なファンタジーでも骨太なアメリカン・ロックでもいいが、ぼんやりした日常を打破するような音楽を、それを与えてくれる自分たち世代のスターを欲しているのだ。 ■石井恵梨子 1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

アップルが銃器と暴力の表現規制を強化!? ゲームにモザイクがかかる懸念も…

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

1502_apple_strict2_n1.jpg
Tempoのスクリーンショットより。
 一部のファンが待ち焦がれていたiOSのアクション(シューティング)ゲームアプリ『Tempo』が今月13日に待望のリリースとなったのだが、ゲームを紹介するスクリーンショットや動画をよく見ると、ちょっとおかしい? と話題になっている。どうやら、画像にモザイク処理が施されているようなのだ。モザイクで隠されているもの……それは銃器だ。 ■関係者の報告でアップルの規制強化が明らかに  ゲーム情報サイト「gamesindustry」によれば、アップルはアップストアで扱うゲームアプリに関し、不適切だとされる銃器、暴力表現の適用範囲を広げているということだ。アップル側からの正式なアナウンスはないものの、いくつかのデベロッパーが最近、アップストア側からスクリーンショットなどの宣伝用素材に変更を求められたということだ。 「おたぽる」で続きを読む

これはありなのか? 幸福の科学・大川隆法が「ムハンマド」の霊言本を出版しテロ肯定

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
ookawa_150220.jpg
『ムハンマドよ、パリは燃えているか。―表現の自由VS.イスラム的信仰―』(幸福の科学出版)
 フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」襲撃事件から約1カ月半、またしてもデンマークのコペンハーゲンで2名の犠牲者を出す銃撃事件が起こった。今回、ターゲットとなったのは、ユダヤ教会の礼拝所と、風刺画や言論の自由について訴える集会だった。──そんななか、日本でも「シャルリー・エブド」の風刺画を掲載した『イスラム・ヘイトか、風刺か──Are you CHARLIE?』が第三書館から2月10日に発売され、大きな批判が起こっている。  第三書館の北川明社長は、出版の動機を「同紙が掲載してきた風刺画にはヘイトスピーチとの境界線上のものもある。どういう表現なら認められるのか問題提起したい」「イスラム教徒がなぜ風刺画を嫌悪するのか、現物がないと議論が深まらない」(1月24日付、朝日新聞)と語り、風刺画の正当性を問うものだと説明している。実際、本のなかではイスラム教徒に配慮して預言者ムハンマドの顔にはモザイクをかけるといった加工をほどこしてあるが、それでもネット上では「イスラムと日本の対立を煽る意図がある」「日本でテロを起こしたいのか」と批判の声が続出している。  だが、かれらは知らないのだろうか。現在、書店ではこの本よりももっと危ない本が平然と並べられ、売られている現実を。──それは、1月24日に発売された幸福の科学総裁・大川隆法の『ムハンマドよ、パリは燃えているか。―表現の自由VS.イスラム的信仰―』(幸福の科学出版)だ。本書のなかで大川氏はいつもの“霊言”でムハンマドを降ろし、過激な発言を連発させているのだ。

LOVE PSYCHEDELICOのビンテージサウンドはなぜ新鮮に響く? ベストアルバムに見る“ブレなさ”

150218_ld_a.jpg

【リアルサウンドより】  デビュー15周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICOがベストアルバム『LOVE PSYCEDELICO THE BEST I・Ⅱ」を2枚同時に発表した。2005年にリリースされたベストアルバム『Early Times』は完全生産限定であったため、現在は入手困難。つまり、今回リリースされる「THE BEST Ⅰ」「THE BEST Ⅱ」はカタログとして残る初のベスト盤となる。  収録曲は各盤とも16曲。「THE BEST Ⅰ」には「Freedom」(’07年)「Your song」(’00年)「Beautiful World」(’12年)、「THE BEST Ⅱ」には「Everything needs somebody」(’04年)「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」(’00年)「Good times,bad times」(’14年)などを収録。初期の曲から最新曲までがランダムに収められているのだが、違和感はまったくなく、新しいオリジナルアルバムのような感覚で楽しむことができる。それはつまり、彼らの音楽のスタイル、精神性がデビュー当初からまったくブレていないことを示唆しているのだと思う。  LOVE PSYCHEDELICOのデビューは2000年。1STシングル「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」が全国FM局などを中心に大きな注目を集め、1STアルバム『THE GREATEST HITS』(’01年)はヒットを記録。瞬く間に音楽シーンの頂点に立った。NAOKIの印象的なギターリフ、KUMIが手がける英語と日本語が共存するリリックなど、このバンドの基本的なスタイルは既に完全に出来上がっていたと言える。  当時の音楽シーンはまさにJ-POP全盛。「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)、「らいおんハート」(SMAP)、「桜坂」(福山雅治)、「ボーイフレンド」(aiko)などのヒット曲が次々と生まれ、ビッグセールスを叩きだしていた。歌謡曲の流れを汲むポップスが中心だったシーンにおいて、LOVE PSYCHEDELICOの音楽はかなり異質だった。60~70年代のロックミュージックをルーツに持つ彼らの楽曲が――まさに曲の魅力そのものによって――大衆に受け入れられたことは、ひとつの事件だったと断言したい。  彼らの音楽が大きなポピュラリティを獲得した要因のひとつは、現代的なセンスに裏打ちされたサウンド・プロダクトだろう。デビュー当初から「ルーツミュージックをそのままやるつもりはない。常に“時代の音”を意識している」という趣旨の発言を繰り返してきた彼らだが、そのスタンスは今回のベスト盤にも継承されている。まずはすべての曲のデータをアナログテープに落とし、それをマスタリングエンジニアのジョー・ガストワート(ジミ・ヘンドリクス、ビーチ・ボーイズ、グレイトフルデッドなどの作品に関わった伝説的マスタリングエンジニア)とともに「2015年のLOVE PSYCHEDELICOサウンド」を実現しているのだ。特に初期の楽曲はかなり聴こえ方が変わっていて、よりビンテージ感のあるロックンロール・サウンドへと進化している。オーセンティックなブラックミュージックへと回帰したダフト・パンクの「ランダム・アクセス・メモリーズ」の世界的なヒット、そして、生楽器とストリングスを中心とした音作りの「Morning Phase」が今年のグラミー賞でAlbum Of The Yearを獲得するなど、海外の音楽シーンはオーガニックなサウンドへと移行しつつある。「THE BEST Ⅰ」「THE BEST Ⅱ」のマスタリングの方向性も、現在の音楽シーンの流れとリンクしているのかもしれない。普遍的なソングライティングと現代的なサウンド・メイクの絶妙なバランス感覚もまた、彼らの大きな魅力なのだと思う。  もうひとつLOVE PSYCHEDELICOの歌についても記しておきたい。楽曲のスタイルと同様、歌詞の内容、そこに含まれるメッセージ性も完全に一貫している。それは“LOVE&PEACE”というワードに集約されるのだが、デビュー当初はそのアプローチが懐古主義的な捉えられることも多かったように思う。しかし9・11以降、メッセージの響き方は明らかに変わった。そう、変貌したのは彼らの楽曲ではなく、社会の在り方とこちら側の意識なのだ。  今回のベストアルバムのリリースに際してKUMIは「時の流れは直線上にはなく、出会った感動が積み重なってゆくものだと思います。みなさんの人生のどこかで、また曲と共に出会えたらと願っています」という言葉を寄せている。ルーツに根差し、時代や流行に流されることのない楽曲、そして、常に進化を続けるサウンド。LOVE PSYCHEDELICOの楽曲はこれからも新しい感動を生み出し続けていくことになるだろう。 (文=森朋之) ■LOVE PSYCHEDELICO THE BESTスペシャルサイト(PC、スマホ共通) http://jvcmusic.co.jp/delico
150206_love_j_1.jpg

LOVE PSYCHEDELICO『LOVE PSYCHEDELICO THE BEST I』(ビクターエンタテインメント)

■リリース情報 『LOVE PSYCHEDELICO THE BEST Ⅰ』 発売:2月18日 価格:¥2,500(税抜) VICL-64273 〈収録曲〉 1. Freedom 2. Your Song 3. Beautiful World 4. Free World 5. Shining On 6. It's You 7. Standing Bird 8. all over love 9. This way 10. Help! 11. Happy birthday 12. My last fight 13. life goes on 14. Aha!(All We Want) 15. These days 16. 裸の王様
150206_love_j_2.jpg

LOVE PSYCHEDELICO『LOVE PSYCHEDELICO THE BEST Ⅱ』(ビクターエンタテインメント)

『LOVE PSYCHEDELICO THE BEST Ⅱ』 発売:2月18日 価格:¥2,500(税抜) VICL-64274 〈収録曲〉 1. Everybody needs somebody 2. LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~ 3. Last Smile 4. Good times, bad times 5. Abbot Kinney 6. Shadow behind 7. Dry Town ~Theme of Zero~ 8. No Reason 9. fantastic world 10. Carnation 11. I will be with you 12. I saw you in the rainbow 13. waltz 14. Beautiful days 15. I am waiting for you 16. Happy Xmas 2枚同時購入特典 『LOVE PSYCHEDELICO THE BEST SPECIAL BOX』(初回限定出荷) ¥5,000(税抜) VIZL-795 <収蔵内容> 「LOVE PSYCHEDELICO THE BEST Ⅰ」 「LOVE PSYCHEDELICO THE BEST Ⅱ」 「LOVE PSYCHEDELICO OFFICIAL GUIDE BOOK」 「REMASTER BOX」に収蔵されていたスペシャルBOOKが新たに追加編集され、全てのオリジナルアルバムの解説と今回のベストアルバムの全曲解説が掲載。また40ページに及ぶフルカラー写真を含む、全60ページ豪華ブックレット。 ○「LOVE PSYCHEDELICO THE BEST LIVE SELECTION」 2013年6月14日に渋谷公会堂で行われた「IN THIS BEAUTIFUL WORLD TOUR」のファイナル公演よりセレクトされた全6曲収録されたライブ音源CD 1. Your Song 2. Free World 3. Abbot Kinney 4. It's Ok, I'm Alright 5. No Reason 6. LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~ ■iTunes IGTプレオーダーURL LOVE PSYCHEDELICO THE BEST I https://itunes.apple.com/jp/album/love-psychedelico-the-best-i/id955727990 LOVE PSYCHEDELICO THE BEST II https://itunes.apple.com/jp/album/love-psychedelico-the-best-ii/id955731234 ■ツアー情報 「LOVE PSYCHEDELICO 2015 -15th ANNIVERSARY TOUR-『THE BEST』」 5月23日(土) 富山 富山 MAIRO 18:00/19:00 FOB金沢 076-232-2424 5月24日(日) 新潟 新潟LOTS 18:00/19:00 FOB新潟 025-229-5000 5月27日(水) 静岡 浜松 窓枠 18:00/19:00 JAILHOUSE 052-936-6041 5月30日(土) 東京 昭和女子大学人見記念講堂 17:30/18:00 SOGO TOKYO 03-3405-9999 6月6日(土) 高知 高知キャラバンサライ 17:30/18:30 デューク高知 088-822-4488 6月7日(日) 香川 高松オリーブホール 17:30/18:30 デューク高松 087-822-2520 6月12日(金) 宮城 仙台 Rensa 18:00/19:00 ジー・アイ・ピー 022-222-9999 6月14日(日) 北海道 札幌 ペニーレーン24 17:30/18:00 ウエス 011-614-9999 6月19日(金) 大阪 サンケイホールブリーゼ 18:30/19:00 YUMEBANCHI 06-6341-3525 6月20日(土) 大阪 サンケイホールブリーゼ 17:30/18:00 YUMEBANCHI 06-6341-3525 6月26日(金) 愛知 Zepp Nagoya 18:00/19:00 JAILHOUSE 052-936-6041 6月27日(土) 広島 広島クラブクアトロ 18:00/19:00 夢番地(広島) 082-249-3571 7月2日(木) 宮崎 宮崎 WEATHER KING 18:30/19:00 BEA 092-712-4221 7月4日(土) 熊本 熊本B.9 V1 17:30/18:00 BEA 092-712-4221 7月5日(日) 福岡 DRUM LOGOS 17:00/18:00 BEA 092-712-4221 東京・大阪・名古屋2F :指定席¥6,800(税込、名古屋のみドリンク代別) その他の公演 :オールスタンディング¥6,000(税込、ドリンク代別) ■オフィシャルサイト http://lovepsychedelico.net