AV男優のドーピング、素人女性は仕込み…鈴木おさむがAV業界の裏側に肉迫

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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『AV男優の流儀』(鈴木おさむ/扶桑社)
 男であれば、誰もが一度くらいこんなことを夢想したことがあるだろう。「AV男優になりたい。綺麗な女性とセックスをしてお金がもらえるなんて最高じゃないか!」と。  しかし、実際のAV男優は、気持ちいいだけのラクな仕事などではない。ユーザーの期待に応えられる作品を産み出すには、ハードなセックスをこなせるだけの体力作りも必要だし、女性を気持ちよくさせるためのテクニックも必要だ。  さらにいえば、AV男優には通常のプレイだけでなく、かなりの変態プレイが求められることも多い。どんな変態プレイであろうとも、仕事としてしっかり実行できるだけのプロ意識も必要なのだ。つまり、AV男優とは、ただヤリたいだけでできる職業ではないのだ。  そんなAV男優の“プロフェッショナル”な素顔に迫っているのが、『AV男優の流儀』(鈴木おさむ/扶桑社)だ。森三中・大島の夫で放送作家の鈴木おさむが、森林原人、しみけん、島袋浩、カンパニー松尾、安達かおる、という5人の人気AV男優/監督との対談を通して、知られざるその裏側を明らかにしている。

浜端ヨウヘイが語る、渾身のバラードが生まれた場所「“死にたい”とは“生きたい”という意味だと」

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【リアルサウンドより】  山崎まさよしやスキマスイッチ、秦 基博、さかいゆうなど、多くの優れたアーティストを輩出してきたオフィスオーガスタから、2014年11月にデビューした浜端ヨウヘイが、新シングル『無責任』を2月25日にリリースする。 同作の表題曲はこれまでライブでも何度も披露され、CD化が熱望されていたバラード。心情を赤裸々につづった歌詞と、ピアノに向かって切ないメロディを歌い上げる浜端の姿が印象的だ。今回のインタビューでは、浜端が同曲をピアノで歌い上げた理由や、作曲時の起こった出来事、そして今後の展望について、大いに語ってもらった。 ――前回のデビューシングル『結−yui-』は歌のダイナミズムを重視した作品でしたが、今回はまた少し雰囲気が変わっていますね。歌詞のディープな面が軸になっていて、浜端さんの内面性が表現されていると感じました。 浜端:そうですね。前のシングルとは明確に違うと思います。 ――ピアノとストリングスが入り、重厚なサウンドとなった点も特徴ですが、この曲はそもそもいつ出来たのでしょう? 浜端:ちょうど二年前くらいの曲ですね。音楽に専念するために一念発起し、前の会社を退職した時期に作りました。僕の周りには当時たくさん音楽仲間がいて、そういう人達は音楽しかやっていないんです。だから自分でツアーを組んで、毎日旅をして……という活動、生活のようなものに憧れがありました。そして、そこに踏み切った時期ではあったんですが、「ついにそういう暮らしになったぜ」という気持ちの反面、「俺、ほんまに大丈夫なのかな」という気持ちも同じくらいあったんですね。 ――希望と不安が半ばする時期だったと。 浜端:がむしゃらにやるしかないと思っていたので、今考えても無茶なスケジュールやなと思うような数のライブをしていました。ライブがない時は少しさぼっているような気持ちになるくらい、ひたすらライブの毎日でしたね。その中で、周りの人やお客さんにも沢山「ヨウヘイなら大丈夫」というような言葉をもらって救われたし、ありがたかったんですが、根拠のない言葉にも思えて、どこか不安になり、疑り深くなったりもしました。当時は大丈夫という言葉がとても無責任な言葉と思ったんです。 ――タイトルの由来はそこにあるんですね。 浜端:そうですね。ただ、無責任だと思いながらも、当時の僕は絶対に「大丈夫」って言われたかったと思うんですよ。周りの人もその言葉しか掛けようがなかったんだろうなって。きっと“頑張って”って言われても傷つくだけなので。“大丈夫”という応援の言葉って、根拠はないけど、もしかしたらその時に必要で、唯一かけてもらえる言葉なのかなって。そんなところから生まれた曲ですね。 ――なるほど。無責任と捉えることもできる言葉だけど、ご自身にとっては大切な言葉だったと。そうした視点に立つことで、言葉に二重の意味が生まれていて、曲に深みをもたらしているように思います。 浜端:この言葉しかないんじゃないか。そんな気持ちになったんですよね。 ――ちなみに、当時はライブを月に何本くらいやってましたか。 浜端:20本くらいですね。不安をかき消すように忙しくしていましたね。ライブ中にそういうのは感じずにいられましたから。 ――最終的にこの曲は「乗り越える」ことをテーマとしていると思うんですが、ご自身で振り返ってみて、不安をふりきって音楽を続けていこうと思えたのはなぜだと思いますか。 浜端:それまでの僕はわりと慎重なところがあって、“これしかない”という状態になったことがなかったんですね。29歳になって背水の陣で音楽を始めるということは、絶対しんどいとわかった状態なので、不思議と辞める気持ちにはならなかったですね。

浜端ヨウヘイ / 無責任

――浜端さん自身が、リミッターを外して冒険をした時期だったんですね。そうしたハードな時期に生まれた曲が、ピアノで歌い上げる曲になった理由は? 浜端:僕の思いをストレートに書いた曲は、ピアノでやりたいんです。というのも、グランドピアノで弾いていると、譜面立てがあって自分の顔が映る。それが自分と話している気分になるんですよね。過去の応援歌のようなものは、自分に向けて書いたところがあるので、自分に向かって話せないとだめだなっていうのはあります。 ――これは作曲段階からピアノで書いた曲ですか? 浜端:はい。松山かどこかにツアー中だったと思います。メロディを思いついて会場入りして、リハーサル前にピアノを弾いたら、もう頭から最後までできていて、その日のうちにライブで歌いました。 ――そうやって完成した曲は、確かに自分自身に語りかけている面はありつつ、リスナーに向けて歌っている印象もあります。 浜端:書き始めの頃は、自分に対してしか歌っていなかったんですが、環境や情報が変化していく中で、少しずつ聴いてくれている人に向かっている、というのは実感しましたね。特に山さん(山崎まさよし)の前座をさせてもらったときに、僕向きだった曲が別の方向性を持ち始めたなっていうのはありました。ただ、一番初めに自分に向かっているというのはぶれないようにしていきたいですね。 ――なるほど。歌い初めのフレーズ「死にたい」というのはなかなか衝撃的だと思いますがーー。 浜端:確かに、“死にたい”って思うぐらいのことって、そんなにないですよね。僕はもともとポジティブというか、暗い方に全然考えない人間なんです。でも、消えたいっていうくらいの落ち込む時期はこの期間だけありました。そんな中で〈「死にたい」って書いて「生きたい」と読んだ〉ってフレーズができたんですよ。「死にたい」っていうのはうまく生きられないから死ぬのであって、本当はうまく生きたいんですよね。だから、「死にたい」というのは「生きたい」という意味だなぁと思って書きました。そういう歌をバラードかつ応援歌で……という曲のアイデアになりました。 ――「無責任」が生まれた2013年といえば、音楽産業の低迷が何度もニュースになって、音楽を始めるのに不透明感があった時期ですが……。 浜端:当時、ライブでやっていく自信は出てきていたんです。各地方で回るエリアやルートができて、なんとかやっていけるという確信があったから、仕事も辞めてっていうとこまで踏み出せたんですよね。近くにいた先輩、たとえば花*花さんのように、ライブで日本中をまわるやり方が自分には合ってると思ったんです。直接お客さんの顔を見てっていう。結局は花*花のいずみさんがケツたたいてくれて、本格的に動いたんですけどね。
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――なるほど。実際全国を回って、お客さんと交流する中で自信がついたんですね。今はテンポよくCDを出していますが、ライブ活動がベースにあってそこにCDが加わってくる感覚ですか? 浜端:そうですね。僕自身がライブしかやってこなかったというのもありますけれど、できるだけライブにCDのパッケージを近づけていきたい。やっぱりライブでの表現が主軸であるべきだとも思っているんです。その中で作品としてもこだわり、ライブとは違うところをみせないといけないですよね。 ――今回の2曲目「Drivin’on the K」は50年代風のロックナンバーで、特にライブ感が出ていると思うし、3曲目「サヨナララバイ」は生っぽい歌で、ホームレコーディングのようにも聴こえます。 浜端:「サヨナララバイ」の音はそのように録りたくて工夫しました。普通にアコースティックギターとボーカルを別々に録ると、僕の声が大き過ぎるために、ギターの方のマイクが全部ひろってしまう(笑)。今回は4曲ともギター弾きながら歌ったんですけど、この曲はギターのマイクだけで録ったバージョンですね。 ――すごい声量ですね(笑)。4曲目「タイトル未定」は、これが正式タイトルなんですね。この曲もキャッチーな仕上がりで、浜端さんは曲の中に自然とフックができるタイプなのかなと感じました。 浜端:これは最近ツアー中に書いた曲です。島根県に前乗りしてホテルに泊まったとき、朝からリハーサル入りするまでの間でしたね。僕、旅先でほとんど曲は書くので。そういうときに五線譜がないと、いつもメロディの音階をカタカナで書いて作るんですけど、それをそのまま歌ってみました。 ――「ソラシドレミファレソーミ」というフレーズ、いいですね。シンガーソングライターの中にはどうキャッチーに曲を作るか悩む方も多いんですが、浜端さんはごく自然にみんなが歌いたくなるような曲を作っているように見えます。 浜端:僕が音楽をやりたいなと思った原点として、沖縄に住んだとき、みんなの中で歌ってみんなで歌ってた、というのがあるんですよ。それは根本的な部分で、ギターもって何度も沖縄に行ったし、結局移住しちゃった。そうした経験があるから、みんなで歌っているのを常にイメージしているんだと思います。
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――ちなみに、今どれくらいストックがあるんですか。 浜端:僕の中では200曲ぐらいはありますけど、ディレクターの判断では60曲ぐらい(笑)。できたそばから聞いてもらったりしてます。長くツアーしているときほど曲作りが進みますね。そして、その曲を聞いてもらうために長くツアーをしてっていう繰り返しです。今までは、思ったことをそのまま吐き出す歌でしたけど、それを聞いている人がすぐにイメージできるようなメッセージ以外の部分をどう書いていくか。これからトライしていきたいですね。 ――その分類でいうと、今回の曲「無責任」はどちらでしょうか。 浜端:自分の話を書くつもりで書き始めたと思うんですよ。でも、周囲には迷い立ち止まっている人もいるし、ぶれない人もいるし、嘘ついている人もいるし、回り道ばっかりしている人もいる。そういう人たちと知り合い、聞いてもらう2年間で、僕だけの歌じゃなくなったような気がします。 ――わかりました。今作は失恋や失意体験などセンチメンタルな部分が出ていますが、今後はどんな歌を作っていきますか。 浜端:これまでの僕の歌には、基本的に「君」がいないんです。だから次は「君」が横にいるような曲を作りたいですね。あとはやっぱり、行間に思いを込めるような歌詞を書きたい。日本の古い和歌とかも「友が川を下っていく」というのを読んでなんて切ないんだろうとね。まぁ、その友は戦争に行って帰ってこないから切ないんであって、何も詳細が書いてなくて、「友が川を下っていく」っていうだけの一文に哀愁のようなものを感じるのは、日本語だからだと思うんです。そこに今後チャレンジしていきたい。今の僕は全部言ってしまっているのでね(笑)。言葉で言わずとも、聞き手が推し量ってくれるような曲作りができたらなと思います。 ――浜端さんの歌声には、ポップスとして広く聞かれるポテンシャルがあるようにも思います。先程みんなで歌う曲を書きたいとおっしゃっていましたが、それがライブだけでなく、放送メディアを通してヒットすることも期待したいですね。 浜端:僕は自分の声があまり好きじゃなかったんですよ。普通だし、好きでもないし、高いわけでも低いわけでもない。特徴がないと思ってました。だから、ライブをして「良い声ですね」って言われる言葉に否定的でした。でも、続けていくほど「良い」と言ってくれる人が増えていって、もしかしたらこれは良い声なのかもしれないと思い始めました。今も「俺、良い声だな」と思いながら歌っているわけではないですが、「良い声だ」と言ってくれる人がいるのは素直にありがたいと思います。 ――例えば具体的に1年後、こうなっていたいという目標はありますか。 浜端:「シンガーソングライターといえば?」という話になったときに、名前が思い浮かべてもらえるくらいの存在にはなりたいです。数年前はあまり自覚がなかったのですが、今は「職業=シンガーソングライター」と書けますね。 ――そういうのは、2年前とは変化した部分でもありますね。 浜端:音楽に専念するために仕事を辞めた時に、フェイスブックのプロフィールでシンガーソングライターに転職しましたって書いたら、たくさん「いいね」がきたのですが、次の日あたりに見直したら恥ずかしくなって消しました。ただ、その消しちゃえるくらいの気持ちだったのかなって。今だったら消さないですからね(笑)。 ――今後の予定としては? 浜端:3月からアルバム制作に入ります。ストックに頼らず、新しい曲をどんどん書いていきたいです。そこで生まれるのが今の僕の言葉、歌、メロディだと思うので。 (取材・文=神谷弘一/写真=杉田 真)
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浜端ヨウヘイ『無責任(初回生産限定盤)』

■リリース情報 『無責任』 発売:2月25日(水) 価格:通常盤(CDのみ)¥1,000(税込)    初回生産限定盤(SINGLE+DVD) ¥1,500(税込) <CD収録内容> 1.無責任 2.Drivin' on the K 3.サヨナララバイ 4.タイトル未定 ■関連リンク 浜端ヨウヘイ オフィシャルウェブサイト オフィシャルFacebook

“事務所通さないで”卒業を報告するメンバーも…仮面女子、メンバーの卒業が相次ぐ事態に

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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小柳朋恵オフィシャルブログ「全米を震撼させたあの小柳朋恵のブログ」より。
 2月23日、地下アイドルグループ・仮面女子のスチームガールズから、メンバーの小柳朋恵と新矢皐月が立て続けに卒業を発表した。突然の卒業発表もさることながら、卒業を発表したブログなどの言動にも注目が集まっている。  まずは23日の朝、小柳がブログに「ちなみに事務所通さないで書いてます。締めなのに誰かの言葉なんて真っ平だからね。」(以下、メンバーコメント原文ママ)と前置き、“事務所非公式”で卒業を発表。卒業の理由について「私の生きる場所はここじゃないと思ったから。ここでは私は輝けないと思ったから。ちなみに解雇じゃないです。」と、自らの意思で卒業を決意したとしている。また、今後のアイドル活動については、「今はとにかく疲れたなー。ちょっとだけ休んで、そっからまた何かやりたくなったらその時はよろしくね!」と明言を避けた。 「おたぽる」で続きを読む

春香クリスティーンが「炎上」して考えたこととは…タコツボ化する「右」と「左」

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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『ナショナリズムをとことん考えてみたら』(PHP研究所)
 ここ数年、政治関連の番組でよく見かけるようになった女性タレント──それが春香クリスティーンだ。  1992年スイスに生まれ、日本人の父とスイス人の母を持つ彼女は16才の時に単身来日。趣味で政治家の追っかけをやっていたことなどから「政治に関心を持つタレント」として脚光を浴び、現在ではバラエティ番組などにも多数出演している。  そんな彼女がこのほど新書を出版した。タイトルは『ナショナリズムをとことん考えてみたら』(PHP研究所)。いったいなぜ「ナショナリズム」なのか?  きっかけとなったのは、自身が経験した「炎上事件」だ。2013年12月、とある情報番組に出演した彼女は安倍首相の靖国参拝についてコメントを求められ「もしもドイツの首相がヒトラーの墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うのかということで議論されるわけですけど」と発言。このたった一言が「ヒトラー発言」として一人歩きし、主にネット上で猛烈なバッシングを受ける。

中田ヤスタカの最新形ここにあり CAPSULE新作が海外でチャート好調の理由とは?

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【リアルサウンドより】  中田ヤスタカとこしじまとしこによるユニット・CAPSULEの15枚目となる最新アルバム『WAVE RUNNER』(2015年2月18日発売)が好調だ。結成18年目とは思えないフレッシュさ溢れる謎めいた存在感も気になるところだが、先日ニコ生初降臨となった「『WAVE RUNNER』完成記念打ち上げ~屋形船から生中継 “ナカタブネ”スペシャル~」での二人は、ゆるさ溢れるトークで15万人のオーディエンスを魅了していたことが忘れられない。  最新アルバム『WAVE RUNNER』は、国内オリコン・ウィークリーチャートTOP5にランクインはもちろん、世界各国のiTunes(R)Store ダンスチャートを席巻していることで話題だ。総合チャートでも2位を記録した日本を始め、香港で1位、エストニアで1位、アメリカで3位、フランスで4位、台湾で4位という快挙となっている。  ワーナーへの移籍第一弾となった前作アルバム『CAPS LOCK』(2013年10月23日発売)が、コンセプチュアルでミニマルなリスニング・アルバムであったことから一変、最新作『WAVE RUNNER』はド直球に踊れるダンサブルな楽曲集に仕上がっている。しかも、ダンスミュージックながら分数が4分前後に押さえられたポップス・フォーマットなのも気になるポイントだ。EDMといった世界的なトレンドとのリンクにこだわることなく、それら理由を前作と比べ、“作品性の違いではなく音楽の機能性の違い”と語っているところが、中田ヤスタカらしさだ。本人が語っていた逸話だが、CAPSULEのアルバム作品は、例えば漫画作品としてとらえた方が理解しやすいかもしれない。絶対作品主義。アーティストとして讃えられることよりも、純粋に作品としての評価を望んでいるのだろう。ゆえに、メディアにはほとんど登場しないが、会いたいと思えばクラブ・イベントで、普通にグラス片手にメンバーは呑んでいたりするのだ。  筆者は12年前、2003年から中田ヤスタカにインタビューをしてきた。その経験から得たCAPSULEのクリエイティヴの本質とは“中田ヤスタカ自身が一番作りたい音を具現化するステージ”というのが答えだ。途中、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅでの大ブレイクがありながらも、CAPSULEでの活動ではストイックなまでにやりたいことを貫き通してきた。軸となるキーワードは、中田ヤスタカの嗜好性である未来感でありSF的なテイスト。中田ヤスタカはCAPSULEでの制作においてデモ音源を一切作らない。楽曲キープもない。作りたいイメージを〆切ギリギリまでひとりでいじり倒して構築しているこだわりに着目したい。中田ヤスタカの頭で鳴り響く最旬な音の成果がCAPSULEなのだ。  スピード感ある制作スタイルということもあり、CAPSULEの場合、これまでプロモーション・ツールとしてMV制作が追いつかないことが多かった。しかし、最新作『WAVE RUNNER』ではPerfumeやサカナクション、OK Goなどでお馴染みの関和亮監督を迎えて制作したMV「Another World」の存在が興味深い。映像テーマは、近未来である2020年、エクストリーム・スポーツとしてドローン・レースが日常で一般化した様を描いている。“CAPSULE=近未来のライフスタイルを音楽として表現する”というコンセプトのあらわれだ。映画『AKIRA』や『攻殻機動隊』など海外での成功によって、日本文化は、近未来ライフスタイルの映像的なヴィジョンを求められている。中田ヤスタカは自らの嗜好性と相まって、これらSF的な期待に『WAVE RUNNER』で図らずも答えたことが、海外からのコメントが多数寄せられているように、海外でも好調なチャートアクションを裏付けているのだと思う。

CAPSULE - "Another World" Music Video

 最新作『WAVE RUNNER』でまず注目すべきは、MVでもフィーチュアされた「Another World」、歌メロがポップに魔法がかった「Feel Again」、完全フロア仕様にポップな「Dreamin'Boy」、映画的ドラマティックな世界観をつむぎだすハードな「White As Snow」だ。中田ヤスタカ節とも言えるせつなさ満載の絶妙に裏へ裏へ伸びていくメロディ、心に響きわたるこしじまとしこによる歌声のインパクトが気持ちをアップリフティングしてくれる。ダンサブルなCAPSULEサウンドとなると、世間ではEDMカルチャーと結び付けたくなるだろうが、安易なEDMムーヴメントとの融合を中田ヤスタカは良しとしていない。EDMが盛り上がる以前からCAPSULEはそれこそ“エレクトロニック・ダンス・ミュージック”だったのだ。一時的なブームではなく“ポップスとして、カルチャーとしてのダンスミュージックとしての在り方”。そんなこだわりを感じるサウンド・プロダクションに耳を、身体を素直に委ねて欲しい。  ここ数年、CAPSULEはライブではロックフェスへ出演し、若きロックファンへ向けてダンスミュージックの楽しさを訴求し続けてきた。いわゆるワンマン公演ではないが故に、常にアウェーな形で大きな盛り上がりを生み出してきた。そんななか、中田ヤスタカのDJスタイルにも近いサウンドを鳴らす最新作『WAVE RUNNER』は、ロックフェスのダイナミズムや、クラブでのDJ経験から受けた、オーディエンスが生み出す“リターンのエネルギー”の影響を強く感じたのだ。  そしてこの春、ついにCAPSULE初のワンマンライブ・ツアーが開催される。CAPSULEファンが集結する完全なるホーム環境でのライブに期待をしたい。作品として単独で完結しながらも、オーディエンスとのコミュニケーション=ダンスミュージックの本質をとらえた最新作『WAVE RUNNER』が、ライブにおいて機能性をもって至福なサウンド空間を生み出すことに注目したいと思う。 ■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)(Twitter) 1976年東京生まれ。happy dragon.LLP代表。Yahoo!ニュース、ミュージック・マガジン、音楽主義などに寄稿。J-WAVE、MTV81、2.5D、ニコ生などでも活躍。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)
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CAPSULE『WAVE RUNNER』

■リリース情報 『WAVE RUNNER』 発売:2015月2月18日(水) 価格:初回限定盤(2CD) ¥3,000(税抜)    通常盤(1CD)  ¥2,500(税抜) <CD収録内容> ・disc1 01 Wave Runner 02 Another World 03 Dreamin' Boy 04 Hero 05 Dancing Planet 06 Depth(vocal dub mix) 07 Feel Again 08 Unrequited Love 09 White As Snow 10 Beyond The Sky ・disc2 ※初回限定盤のみ 01 Another World(extended mix) 02 Hero(extended mix) 03 Feel Again(extended mix) 04 White As Snow(extended mix)

「不適切画像」を自動でフィルタリング!? NTTコムウェアが発表したシステムとは?

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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NTTコムウェア公式HPより。
 2月9日、NTTコムウェア株式会社は「不適切コンテンツ」を自動フィルタリングできるというシステムのリリースを掲載した外部参照。このリリースによれば、同システムは「SNS等に投稿される画像コンテンツからアダルト等の不適切なコンテンツを高精度に識別」できるものだという。  これまで、SNSなどに大量に投稿される不適切なコンテンツへの対応は、人間が目視で監視する必要があった。ところが、このシステムでは「人間の感性に近い基準で柔軟に画像を判別する新方式を開発」。さらに、機械学習技術で高い認識精度を実現しているという。 「おたぽる」で続きを読む

田母神の使途不明金を告発した「チャンネル桜」が巻き込まれていた金銭疑惑の過去

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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「田母神としおオフィシャルウェブサイト」より
 イスラム国人質事件で“男を下げまくった”田母神俊雄氏にまたまた大トラブルが発生している。田母神氏の政治団体で会計責任者を務めていた50代の男性が、政治資金3000万円を私的に流用、横領していたという疑惑が発覚したのだ。これを受け田母神氏は2月19日に会見を開き「彼を信頼しきって任せていた。監督責任は私にある」「刑事告訴も検討している」などと釈明した。  だがこの問題の背景には、極右陣営を巡る“カネと内紛”が横たわっていると見られている。というのもこの問題を暴露したのは、「日本文化チャンネル桜」水島聡社長だったからだ。水島氏は一昨年の都知事で田母神陣営の選対本部長を務め、また政治運動団体「頑張れ日本!全国行動委員会」の会長を務めたいわば田母神とは盟友関係にあった人物だ。  そんな水島社長が「チャンネル桜」(2月17日)に自らに出演し、田母神事務所に巨額の使途不明金があるとして田母神氏に対しこんな趣旨の告発を打ち上げた。 「都知事選の際、支援者などから1億4000万円の支援を頂き3700万円を使った。選挙後はきれいに報告もした。しかしその後田母神から1億円ほどは残っているはずの資金が1000万円しかないと相談を受けた。事務所から大きなカネが消えている。これに関し、週刊誌や当局も動きがある。田母神本人に聞くと『僕は悪いことはやっていない』と言っていましたが、今後の保守運動にとって大きな問題だ。支援者のためにも国民の前に真実を明らかにしなくてはいけない」

Berryz工房が紡いできた音楽のグラデーション 全楽曲をジャンル分類で振り返る(前編)

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全シングルや未発表曲を収録したベストアルバム『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』(PICCOLO TOWN)

【リアルサウンドより】  来月3日、つまり2015年3月3日の日本武道館公演をもって無期限活動停止するBerryz工房。2004年3月3日のCDデビューから数えて11年の活動期間中、発表された総楽曲数はシングル曲46+カップリング曲35+アルバム曲79で、ちょうど160曲となる。  楽曲ほぼ全ての作詞作曲およびプロデュースを務めたのは、言うまでもなくつんく♂である。そのソングライティングには誰も真似できない独自の個性が貫かれているが、それと同時に様々な音楽要素によるバリエーションの広がりも見てとれるのが、Berryz工房楽曲(およびハロプロ楽曲)の面白さだろう。基本的にはアイドルポップスだが、そこにはロックやファンクをはじめとした多彩な音楽の遺伝子が組み込まれ交錯しており、その作成過程ではつんく♂のみならず編曲家の手腕に拠るところも大きい。そして実演するBerryz工房のメンバーたちによって、いろんな形の音楽の実が成り収穫されてきたのがこの11年間である。  本稿では、Berryz工房の全楽曲をそこに含まれた音楽ジャンル要素に従って分類し、その傾向や聴きどころを振り返っていく。そうすることが彼女たちのこれまでの活動に対する餞(はなむけ)のひとつになると考えた。

楽曲の数え方——正規楽曲と準楽曲

 実際の分類に移る前に、楽曲の実数についてはっきりさせておこう。  まず、本稿ではあくまで「Berryz工房」名義の楽曲のみを取り扱っていく。2004年3月3日のCDデビュー日以前にも、メンバーはハロー!プロジェクトキッズやZYX、あぁ!といったユニットでの活動経験があり楽曲もリリースされているが、それらは今回含めない。  デビュー日以降の活動期間中、メンバー全員が参加した楽曲なども存在するが(ハロー!プロジェクト モベキマス「ブスにならない哲学」、Berryz工房×℃-ute「甘酸っぱい春にサクラサク」等)、それらも含めない。ただし、「甘酸っぱい〜」のカップリング曲「単純すぎなの私…」はBerryz工房名義なので含める。  このようにして数えた総計が、前述の160曲である。ただ、そこではバージョン違い等の「準楽曲」も一緒に数えている。「正規楽曲」の前に、まずはこちらを先に見ていこう。 ※以下、曲名の末尾にリリース年表記。シングル曲とカップリング曲はその旨も併記。無表記の場合はアルバム曲。収録盤名は長くなるので省略したが、気になるものがあったら各自調べてください。

<リミックス>

・あなたなしでは生きてゆけない (FUNKY remix) [2004] ・ピリリと行こう! (MOREピリリRemix) [2004] ・スッペシャル ジェネレ〜ション (エキセントリックスRemix) [2008] ・ジンギスカン タルタルミックス / ジンギスカン×Berryz工房 [2008] ※シングル ・ジンギスカン ピストン西沢 Two Turntable Remix / ジンギスカン×Berryz工房 [2008] ・ももち! 許してにゃん♡体操 (許さにゃいRemix) / ももち (嗣永桃子 feat. Berryz工房) [2013]  アイドルポップスである原曲を、クラブミュージック寄りのダンスサウンドに変化させた、いわゆる「リミックス」曲。

<ハロプロ楽曲カバー>

・Hello! のテーマ (Berryz工房Version) [2004] ・Yeah! めっちゃホリディ / 菅谷梨沙子 [2006] ・チュッ! 夏パ〜ティ / 徳永千奈美・夏焼雅・熊井友理奈 [2006] ・ハレーション サマー / 清水佐紀・嗣永桃子・須藤茉麻 [2006]  それぞれHello! Project、松浦亜弥、三人祭、ココナッツ娘のカバーで、バックトラックはリアレンジされている。

<ハロプロ楽曲カバー(未発表)>

・丸い太陽 (Unreleased Cover Ver.) / 清水佐紀・夏焼雅・熊井友理奈・菅谷梨沙子 [2015] ・GET UP! ラッパー (Unreleased Cover Ver.) / 嗣永桃子・徳永千奈美・須藤茉麻 [2015] ・ぴったりしたいX'mas! (Unreleased Cover Ver.) [2015]  それぞれ太陽とシスコムーン、SALT5、プッチモニのカバーで、バックトラックは原曲と同一。録音自体は2006年頃と推察されるが、先日リリースされた『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』で初めて陽の目を見た。

<舞台用楽曲>

・やっと会えたね (New Recording) [2015] ・サンクユーベリーベリー (New Recording) [2015] ・我らジャンヌ (New Recording) [2015]  それぞれ『江戸から着信!? 〜タイムスリップto圏外!〜』[2007]、『サンク ユー ベリー ベリー』[2009]、『我らジャンヌ 〜少女聖戦歌劇〜』[2014]といった演劇/ミュージカル用に作られた楽曲。『完熟Berryz工房』のために新録音された。

<バージョン違い(小異)>

・マジカルフューチャー! (ジ・オーガ ENDテーマVer.) [2010] ・ヒロインになろうか! (Early Ver.) [2015]  「マジカルフューチャー!」はニンテンドーDS用ゲーム『イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ジ・オーガ』EDテーマのタイアップソング。ノーマルバージョンに比べ、こちらのバージョンは間奏が長くなっている。「ヒロインになろうか! (Early Ver.)」はシングルリリース前にライブ披露されていた時のバージョンで、大サビが転調しない等の違いがある。

<バージョン違い(大異)>

・雄叫びボーイ WAO! (スパークVer.) [2010] ※カップリング ・あなたなしでは生きてゆけない (2013 Ver.) [2013] ・あなたなしでは生きてゆけない (04-13-15完熟Completion Ver.) [2015]  「雄叫びボーイ WAO!」を生演奏によるバンドサウンドで衣替えしたのがスパークVer.。「あなたなしでは〜」はデビュー曲だが、10年後にボーカル新録音したのが「2013 Ver.」。トラックにストリングス追加など一部手を加え、2015年のボーカル新録音も加えたのが「04-13-15完熟Completion Ver.」である。

<インストゥルメンタル>

・スッペシャルOP [2005] ・スッペシャルED [2005]  2ndアルバム『第②成長記』の最初と最後に収録されたインスト曲。「OP」はファンファーレ風、「ED」はメンバーの「修学旅行の布団の中での会話」風なおまけ的トラック。  以上23曲は、本稿では「準楽曲」という扱いで考える。それでは残り137曲の正規楽曲を見ていきたい。  実際に分類を行ってみると、5系統33個のカテゴリに分けることができた。ただし最初に断っておきたいのは、以下に書かれているカテゴリのジャンル名が絶対ではないということ。その楽曲を表すジャンルが1個だけというのは稀で、たいていは複数個の音楽ジャンル要素が混在していることが多い。その中で特に要素の濃いものを暫定的に選び分類したので、読み進めていくうちに異論反論も感じるとは思うが、そこも含めて楽しんでいただけると幸いである。

ロック系

<パンク・ロック>

・友情 純情 oh 青春 [2004] ※カップリング ・ダーリン I LOVE YOU (Berryz工房 ver.) [2008] ※カップリング ・本気ボンバー!! [2010] ※シングル ・ヒーロー現る! [2011] ※カップリング ・一丁目ロック! [2011] ・かっちょ良い歌 (フィーチャリング Berryz工房) [2011] ※カップリング ・世の中薔薇色 [2012]  まずはロック系。ここで言う「パンク・ロック」は、DIYや反体制といった精神性ではなく、あくまでサウンド面での特徴だと思っていただきたい。どの曲にも共通しているのは、8ビートのスピード感あふれるロックンロールだということ。「友情 純情 oh 青春」は曲終盤で観客がタオルを頭上に放り投げるのがお約束、「一丁目ロック!」は観客がサビメロを追いかけで一緒にコーラスするのがお約束となっている、どちらもライブでの定番ナンバー。その他の曲も、どれもライブ現場で盛り上がるものばかりだ。

<ポップ・ロック>

・ファイティングポーズはダテじゃない! [2004] ※シングル ・恋はひっぱりだこ [2004] ・安心感 [2004] ・Berryz工房行進曲 [2005] ・CLAP! / 夏焼雅・徳永千奈美・熊井友理奈 [2008] ・ライバル [2009] ※シングル ・ヤキモチをください! / 清水佐紀・徳永千奈美・菅谷梨沙子 [2010] ・Be 元気 <成せば成るっ!> [2012] ※シングル ・永久の歌 [2014] ※シングル  「ポップ・ロック」とはかなり曖昧な言い方だが、ここでは「メジャー・コードの明るくキャッチーな、ポップ性の強いロック」程度の意味で使っている。「Berryz工房行進曲」はカントリー調、「CLAP!」はフォーク調、「ヤキモチをください!」はミディアムテンポと、他の曲と少し毛色が違うものもいくつか含んでいる。「ライバル」はファン企画である「ハロプロ楽曲大賞」2009年度の1位を獲得したナンバーで、個人的にもBerryz楽曲中、十指に入る一曲である。

「ライバル」

<スカ>

・素肌ピチピチ [2006] ※カップリング ・思い立ったら 吉でっせ! / 徳永千奈美・須藤茉麻・熊井友理奈 [2007] ・付き合ってるのに片思い [2007] ※シングル  音楽ジャンルの「スカ」と言った場合、60年代のいわゆる「オーセンティック・スカ」と、80年代にイギリスでパンクと結びついた「2トーン・スカ」の2種類があるが、ここでは後者の意味で使っている。とはいってもスカ要素が全面にみなぎっているのは「素肌ピチピチ」で、他2曲は曲の一部分に、スカの音楽的特徴である裏拍打ちのバックビートが見られる程度。「付き合ってるのに片思い」はスカの軽快なビートや華やかなブラスなどにより構成された、アイドルポップスの王道的サウンド。この路線においてはBerryz楽曲中でも一、二を争う高い完成度ではないだろうか。個人的にも十指に入る。

「付き合ってるのに片思い」

<レゲエ>

・小遣いUP大作戦 [2004]  スカの隣接ジャンルといえばレゲエ。「小遣いUP大作戦」は、お小遣いの少ない女の子の憂鬱をダウナーなレゲエサウンドで表現したとんでもない一曲。

<HR/HM>

・胸さわぎスカーレット [2006] ※シングル ・サヨナラ 激しき恋 [2007] ・バカにしないで / 清水佐紀・夏焼雅・熊井友理奈・菅谷梨沙子 [2008] ・男の子 [2009] ・愛には 愛でしょ / 嗣永桃子・夏焼雅 [2010] ・愛の弾丸 [2011] ※シングル ・ROCKエロティック [2013] ※シングル  「HR/HM」は「ハードロック/ヘヴィメタル」の略。とはいっても、この中で一番HR/HMに近いのは「男の子」(特にBメロ以降の展開)で、その他は比較的ハードなギターサウンドが見られる、ぐらいのものを分類した。「胸さわぎスカーレット」はファンキーなニュアンスが強く、「ROCKエロティック」はEDM以降のサウンド要素が強い一曲。しかし男装衣装の華やかさ含め、Berryzロック路線の最高峰は「ROCKエロティック」だろう。

<(広義の)ロック>

・雄叫びボーイ WAO! [2010] ※シングル ・マジカルフューチャー! [2011] ・大人にはなりたくない 早く大人になりたい [2011] ※カップリング ・WANT! [2012] ※シングル ・男前 / 嗣永桃子・熊井友理奈 [2013]  他のロックカテゴリにはいまいち当てはまらないが、強いて言えばロック、という曲を集めたのがここ。ギターがあまり重視されてないもの、という言い方もできる。「雄叫びボーイ WAO!」などは、ジャンル特定にかなり苦労する一曲ではないだろうか。「WANT!」は、つんく♂公式サイト掲載のライナーノーツによれば、「デジタルロックというか、ローリングストーンズの「MISS YOU」のようなかっこいいロックをJ-POP風にデジロック化するとどうなるか、というテーマで頭の中で変換し、少々ダンサブルというかDiscoな要素も取り入れ仕上げております」とのことで、ジャンル混淆がかなり深まっている。わかりやすいポップさをさほど気にしてないようなところもあり、非常に面白い一曲だと感じた。

R&B系

<コンテンポラリーR&B>

・あなたなしでは生きてゆけない [2004] ※シングル ・私がすることない程 全部してくれる彼 / 嗣永桃子・菅谷梨沙子 [2007] ・REAL LOVE / 菅谷梨沙子 [2008] ・Ah Merry-go-round / 清水佐紀・嗣永桃子 [2008] ・Shy boy [2012] ・恋愛模様 / 徳永千奈美・須藤茉麻・熊井友理奈・菅谷梨沙子 [2012] ・新しい日々 / 清水佐紀・嗣永桃子・夏焼雅 [2012] ・恋 いとしき季節 / 清水佐紀・夏焼雅・菅谷梨沙子 [2013] ・女の子にしかわかんない丁度があるの [2014]  R&B=リズム・アンド・ブルースは1940年代から続くジャンルだが、ここでは現代音楽チャートの主流である米国産現行R&Bという意味で使っている。中でも「あなたなしでは生きてゆけない」「REAL LOVE」「Shy boy」「女の子にしかわかんない丁度があるの」といったAKIRA編曲担当曲の先鋭さに注目したい。特にデビュー曲でもある「あななし」は、ネプチューンズ・サウンドを援用したかのようなバックトラックと、デビューしたての小・中学生少女たちの歌声が同居。演奏と歌のギャップに面白さを見出すのがアイドルポップスの本質のひとつだとするなら、このデビュー曲の狙いも明確に見えてくる。さらに10年後には、成長した歌声で同曲を聴くことができるという物語性まで加わり、「あななし」はBerryzにとっての最重要曲となった。個人的にも十指に入る。

「あなたなしでは生きてゆけない」

<ヒップホップ>

・お昼の休憩時間。 [2005] ・図書室待機 [2006] ※カップリング ・友達は友達なんだ! [2010] ※シングル ・ちょっとさみしいな [2010] ※カップリング ・女のプライド [2011]  ヒップホップと言っても、ラップなどのわかりやすく戯画化された曲調のものではなく、ジャンル語源である「弾ける・躍動する」にもとづいた、跳ねたビートを持つ曲、ぐらいの意味でまとめた。「ちょっとさみしいな」「女のプライド」はヒップホップとのつながりも深いゴスペル色が強い楽曲。このカテゴリでの最優秀曲は「友達は友達なんだ!」だろう。個人的にも十指に入る。

「友達は友達なんだ!」

<ソウル>

・秘密のウ・タ・ヒ・メ [2005] ※カップリング ・マジ グッドチャンス サマー [2008] ※カップリング ・この指とまれ! / 嗣永桃子・徳永千奈美・須藤茉麻 [2008] ・単純すぎなの私… [2011] ※カップリング ・Mythology 〜愛のアルバム〜 [2012] ・もう、子供じゃない私なのに… [2012] ※カップリング  iTunesのチャートカテゴリでは「R&B/SOUL」と、ひとまとまりにされるほど隣接ジャンルのソウル・ミュージック。本稿では、他の同種曲に比べ「よりエモーショナルな」ぐらいの感覚でまとめた。「イイキョク」と言い換えてもいい。どれも平均点以上。「Mythology 〜愛のアルバム〜」は松井寛編曲による流麗なサルソウル・サウンド。

<ファンク>

・スッペシャル ジェネレ〜ション [2005] ※シングル ・21時までのシンデレラ [2005] ※シングル ・我ら! Berryz仮面 / Berryz仮面 [2007] ※カップリング ・HAPPY! Stand Up [2008]  「ファンク」も定義が難しい。ファンキー度の強い曲を集めたらこの4曲になってしまった。「我ら! Berryz仮面」は特撮ソングのパロディであり、パーカッションの目立ち具合から『アクマイザー3』OP「勝利だ! アクマイザー3」あたりを連想した。「スッペシャル ジェネレ〜ション」は、つんく♂ライナーノーツによれば「日本人が親しみあるリズムをバックトラックに、情熱的に仕上げる」がコンセプトだとあるが、ファンキーな特撮ソングの影響も案外あるのではないだろうか。あるいは輸入ポップスだった時代の日本の歌謡曲テイストか。同曲は「ハロプロ楽曲大賞」2005年度の1位曲で、冒頭のタイトルコールを観客も一緒に行うのがお約束になっているのを含め、Berryzの代表曲のひとつである。

<ディスコ>

・愛のスキスキ指数 上昇中 [2007] ・ジンギスカン [2008] ※シングル ・行け 行け モンキーダンス [2008] ※シングル ・抱きしめて 抱きしめて [2009] ※シングル ・青春バスガイド [2009] ※シングル ・流星ボーイ [2009] ※シングル ・シャイニング パワー [2010] ※シングル ・Because happiness [2012] ・勇気をください! [2012] ※カップリング  「LOVEマシーン」のヒットからこっち、ディスコサウンドはハロプロ楽曲の基幹のひとつとなっている。Berryzでもディスコ濃度の高い曲は多いが、活動のターニングポイントでもあったのが、ディスコクラシックス「ジンギスカン」のカバーだろう。このすぐ次のシングルが「行け 行け モンキーダンス」だった(つんく♂ライナーノーツによれば「LOVEマシーン」と「行けモン」は、どちらもシャ乱Q「ラーメン大好き小池さんの唄」のオマージュシリーズとのこと)。このあたりの文脈が、後の「cha cha SING」、そしてBerryzのポリシーとしてよく言われる「真面目にふざける」精神へとつながっていったのではないだろうか。なお、「流星ボーイ」は「LOVEマシーン」と同じくダンス☆マン編曲による一曲。

<ドゥーワップ>

・笑っちゃおうよ BOYFRIEND [2006] ※シングル ・BOMB BOMB JUMP [2011]  リズミカルなスキャットによる「ドゥーワップ」、この要素が見られるのは以上の2曲。特に「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」はポニーテールやスタンドマイクといったビジュアル面にも50sの意匠が施されている。

<モータウン>

・パッション E-CHA E-CHA [2004] ※カップリング ・ありがとう! おともだち。 [2005] ・ガールズタイムス [2011] ・なんだかんだで良い感じ! / 徳永千奈美・須藤茉麻 [2013] ・ロマンスを語って [2014] ※シングル  「モータウン」は元々はレーベル名だが、転じてジャンル名になった。その音楽性の元にはフィル・スペクターが作り上げた「ウォール・オブ・サウンド」がある。また、「ダッダッダーッ、ダッダッダダー」という、いわゆる「モータウン・ビート」も有名。これらの要素が色濃いBerryz楽曲がこの5曲だ。「ありがとう! おともだち。」「ロマンスを語って」のウィンター感ある2曲は続けて聴いて、9年の成長を感じ取りたい。(後編につづく) ■ピロスエ 編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主宰。Twitter

「愛してくれる人が離れていくのに慣れている」執着を知らないアイドルの“強み”

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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ゆるく、長く、推してください
 アイドルとして根本的に間違っているかもしれませんが、「一推しになりたくない」という気持ちがどこかにあります。太く熱い愛情は、持続させることが難しいと思っているからです。高校生くらいの頃は、「一推しだ」と宣言してくれるファンに応えようとしていた時期もありましたが、不器用な女子高生が頑張ったところで、どうにもならないものです。ある時、ファンと地下アイドルが互いにがんじがらめになっているのを見て、冷静になりました。これではお互いに効率が悪すぎます。  ゆるく、長く、推してもらう。  これがいまのところ、もっとも自分に合っていると思います。そうすると自然と余裕ができてきて、「一番だ」と言われても素直に受け入れられるのです。アイドルとして、正しいかはわかりませんが。 「基本的に母子家庭」で育った彼女は、地下アイドルとしての活動が心のよりどころになっていると話します。 「おたぽる」で続きを読む

百田尚樹『殉愛』の嘘を徹底暴露する検証本が! 当事者が続々証言、メモの筆跡鑑定も

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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>百田氏ももう言い逃れできない!?(「やしきたかじんメモリアルサイト」より)
「百田さん、これが本物のノンフィクションやで!」(Amazonの内容紹介より)──。昨年11月の発売直後から騒動になってきた『殉愛』(幻冬舎)の嘘を徹底的に暴く書籍が本日23日、発売された。『百田尚樹『殉愛』の真実』(宝島社)だ。  執筆陣は、〈月刊誌『宝島』編集部を“管制塔”としたフリーランス記者、週刊誌記者、テレビ・音楽業界関係者、法曹界関係者、ネット系ニュースサイトの横断的ネットワーク〉である宝島「殉愛騒動」取材班を中心に、『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』(小学館)の著者である角岡伸彦氏、『マングローブ ─テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(講談社)などの著作で知られる西岡研介氏という、ともに神戸新聞記者を経て講談社ノンフィクション賞を受賞した2人のジャーナリストが名を連ねている。  多くの出版社系マスコミやテレビが百田氏の文壇タブーに触れることを恐れ、「週刊文春」(文藝春秋)や「週刊新潮」(新潮社)、「FRIDAY」(講談社)などが百田氏の言いなりとなって偏った情報を流すなか、冒頭で紹介した言葉の通り、百田氏が“ノンフィクション”を謳う『殉愛』に対して、ノンフィクションのプロが検証に乗り出したという格好だ。