映画『ソレダケ/that’s it』サントラ盤が伝える、ブッチャーズ・吉村秀樹の不屈の闘志

150527_so_a.jpg

【リアルサウンドより】  「“泣き”って言われるたびに、なんなのそれって思ってた」  1999年のアルバム『未完成』のときの、吉村秀樹のインタビュー発言を思い出す。あぁ、そうか、そうだったと今になって膝を打ちたい気分だ。  USのオルタナティヴ・ブームに呼応するよう、日本でもオルタナ/ポスト・ハードコアがようやく注目され始めた90年代後半。96年発表の4th『kocorono』は最高傑作との評価を受け、早くから行っていたUSツアーが実を結んだこともあり、「日本のバンドならブッチャーズが好きだ」と公言する洋楽アーティストが増えていく。翌年にはCHARAに提供した「タイムマシーン」が世間でもヒットし、バンドのみならず、作曲家/メロディメイカーとしての吉村が“泣き”という言葉で多くの音楽ファンに知られるようになった。それまでアンダーグラウンドなポジションに甘んじていたブッチャーズにとっては、なんとも喜ばしい時期だったはずである。  しかし作られたのは『未完成』。タイトルどおりサウンドは混沌としまくっており、吉村はまったく満足していなかった。むしろ満身創痍、もはやこれまでかという覚悟をもって音と言葉を放っている感すらある。相変わらずメロディは優しい(子供にも歌える素朴な旋律、そして子供のように調子っぱずれで、無防備ゆえに切なさを感じる。人によっては“泣き”と呼ぶであろうムードなのだ)が、本人はまったくそう思っていなかったという事実。なんといっても先行シングルになった「ファウスト」の歌詞はこうである。 〈疲れ切って腹を空かしても/絶え間なく人を傷つける〉 〈努力も息も絶え/残された勘だけで放つ〉  ここを石井監督は切り取った、のではない。これが吉村秀樹の本質、どうしたって変わらない核というか魂であったと、『ソレダケ/that’s it』を観て確信した。「“泣き”って、なんなのそれ?」。主役の染谷将太が真顔で言っても不思議ではない台詞を、吉村秀樹は15年前すでに口にしていた。そして“泣き”に逃げない者が取る行動はただひとつ……。  吉村と監督のあいだに、どんな共通認識があったのか、どんな会話があったのかはわからない。ただ、ブッチャーズ最後の作品となった『youth(青春)』の制作時から、二人は水面下でコラボ企画を推めていた。当時の計画や映画内容は今とまったく違ったらしいが、吉村がなんとなく録音しておいた効果音(ギターのハウリング音、演奏前のサウンドチェックらしきもの、低音のドローンなど)は多数残っていた。映画はそれらをふんだんに使用しているため、このサントラは21曲中11曲が効果音。オリジナル曲は10曲のみである。  だから、全編ブッチャーズ音源=ブッチャーズ入門編という感覚で本作を聴いても理解はしづらい。サントラだけでブッチャーズを語ることは不可能だし、映画がブッチャーズの軌跡を語るわけでももちろんない。『ソレダケ/that’s it』は、バンドの音にインスパイアされて作られた、まったく新たな物語。CDにパッケージされた音の数々は、このロック映画の源であり、何か明確な表現になる前の「衝動」として捉えるべきだろう。  楽曲というカタチを取らない効果音は、言葉がないぶんよけいに感覚的だ。ゆらゆら、ぶわわわ、ぐぉーん、どわあぁ、という感じのそれらは、荒ぶる本能のカタマリのよう。決して鎮火せず、癒やされて消えることもない、不気味な衝動のうねり。そこにしいて名前をつけるなら「不屈」という感情になるだろうか。ある種の人々に対する、または社会に対する、というふうに整然と説明できるものではない。とにかくいろんなものに畜生、みたいな、ものすごく原始的な不屈の闘志である。  そこがいつだって根幹だった。メロディは優しくポップだったブッチャーズが、それでも凄まじい轟音にこだわり続けた理由。「鳴らす」というより「炸裂させる」に近いエレキギターと、「歌う」を超えてほとんど「吠える」だった唱法。もっと丁寧にできないのかと言われれば身も蓋もないが、ブッチャーズが決してヴォリュームを下げようとしなかった理由が、今ならわかる気がする。彼らの「不屈」を、石井監督が鮮やかに作品化してくれた今。  映画のストーリーはかなり乱暴だが、それ以上に乱暴なブッチャーズの爆音と合わさることにより、結末に至る破壊力はとんでもないことになっている。さすが石井岳龍と言えばいいのか、おそるべし吉村秀樹と言えばいいのか。どれだけ作品を聴き込んで何度ライヴに足を運んだか、そういうファンの経験値はまったく意味を成さない。どのアルバムから聴けばオススメだという話すら小賢しい。ブッチャーズが鳴らしていたのは、ソレダケ。というか、ロックとは、これだけ。そんな乱暴な言い方だって本作の鑑賞後には可能になってしまうだろう。恐ろしいことに。 (文= 石井恵梨子)
150527_so_j.jpg

『ソレダケ / that's it サウンドトラック盤 / bloodthirsty butchers』(キングレコード)

■リリース情報 『ソレダケ / that's it サウンドトラック盤 / bloodthirsty butchers』 発売:2015年5月27日 KICS-3184 / ¥2,500(税抜) 【曲目】(予定) 01.guitar shock* 02.10月/october(「kocorono完全盤」より) 03.toki no owari* 04.燃える、想い(「yamane」より) 05.ROOM(シングル「ROOM」より) 06.ファウスト(「未完成」より) 07.cloudy heart* 08.empty sky* 09.3月/march(「kocorono完全盤」より) 10.knife air* 11.hard attack* 12.Techno! chidoriashi(「youth(青春)」より) 13.12月/december(「kocorono完全盤」より) 14.アンニュイ(「youth(青春)」より) 15.イッポ(「ギタリストを殺さないで」より) 16.senjyu room* 17.iron bell* 18.senjyu room2* 19.last low ambience* 20.襟がゆれてる。(「「△」」より) 21.the end* ※「*」のトラックはすべて映画本編からの「音」です。 ※本作にブッチャーズの新たな楽曲はありません。  すべて既発売の作品からの楽曲となります。 http://soredake.jp/

麻美ゆま、ここからがリスタート!本格歌手デビューで「もう一度チャンスをつかみたい」

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

150525_asami_3_n1.jpg
待望のセカンドシングルをリリースした麻美ゆまちゃん。
『おねがい!マスカット』(テレビ東京)から誕生したアイドルグループ・恵比寿マスカッツ(2013年4月に活動終了)の2代目リーダーで、タレントの麻美ゆまが今月20日、待望のセカンドシングル「Re Start ~明日へ~」をリリースした。  2014年に、約1年半の壮絶な闘病生活を綴った自叙伝『Re Start ~どんな時も自分を信じて~』(講談社)を出版。本曲では歌だけでなく作詞作曲にも挑戦して、その自叙伝の「約一年後の自分」を歌う。  発売当日の5月20日に秋葉原で行われた発売イベントでは、思い溢れるように大粒の涙も零した麻美。歌に込めた想いや今後の芸能活動について、改めて心境を聞いてみた。 ――2008年に出された「Resolution」以来のソロシングルリリースとなりますが、タイトルが「Re Start~明日へ~」。多くのメディアが再デビュー、もしくは本格的歌手デビューという捉え方でリリースを大きく報じています。 麻美ゆま(以下、麻美):そうですね。前回の一作目はセクシー女優として活動していた頃のもので、ほかにもたくさんのセクシー女優さんたちがいる中で、企画ものとしてそれぞれリリースしたうちの一枚という感じだったんです。その時ももちろん嬉しかったんですけど、今回はその時とはわけが違うといいますか、自分で作詞作曲まで携わらせてもらった曲。本格的に再スタートを切ったという実感が自分でもありますね! 「おたぽる」で続きを読む

ももクロ・あーりんはなぜ“アイドルのプロ”なのにダイエットしないのか? 真相を母が告白

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
sasakiayaka_01_150527.jpg
佐々木彩夏オフィシャルブログ「あーりんのほっぺ」より
 主演映画『幕が上がる』、そして同名の主演舞台も好評だった、ももいろクローバーZ。7月にロサンゼルスで開催されるアニメコンベンション「Anime Expo 2015」にもメインアクトとして出演するなど、その勢いは相変わらずだ。 「今年の1月から4月にかけて、立て続けにリリースした3枚のシングルの初動売り上げが『夢の浮世に咲いてみな』(1月28日発売、KISSとのコラボ)が5.8万枚、『青春賦』(3月11日発売)が6.4万枚、『「Z」の誓い』(4月28日発売)が4.8万枚と、パッしなかったことから、一部では人気に翳り、という見方も広まっていましたが、ももクロの場合、ブレイク以降は握手券などの特典をCDにつけていないということもあり、CDのセールスはもともとそれほど多くない。でもライブは相変わらずチケット即完売で、入手が難しい状態が続いてますし、しかも、映画や舞台など活動の幅を広げている現状を考えると、勢いはまだまだ続きそうです」(アイドルに詳しい週刊誌記者)  ところで、そのももクロのメンバー“あーりん”こと佐々木彩夏の意外な一面が見えた、と話題になっているのが、メジャーデビュー前後からももクロを追い続けている雑誌「Quick Japan」(太田出版)。同誌は、4月10日発売のvol.119で“あーりん”こと佐々木彩夏の総力特集を掲載。しかも、「side-S」と「Side-A」という2つの異なる特集記事を掲載した2タイトルを同時に刊行したのだが、、インタビューや母娘対談でかなり核心に迫った話をしているのだ。

故アレキサンダー・マックイーン、過去に何度も自殺未遂をしていた

581e49c9cb1712391d38b893b79.jpg 【ビッグ☆セレブ】より  アレキサンダー・マックイーンが何度も自殺未遂を起こしていたことを実の姉が明かした。姉ジャネットは、2010年2月に自殺を遂げたアレキサンダーの周囲の人間はアレキサンダーがそれまでに何度も自殺を図っていたことを知っていたものの、その精神状態を家族から隠していたとザ・タイムズ紙で明かした。「たくさんの人が弟の精神状態を知っていたのに、家族は知らなかったんです。それにまわりは…… 続きを読む→

SAKEROCK解散に寄せてーー岡村詩野がバンドのキャリアと音楽性を振り返る

20150519-sake.jpg

SAKEROCK『SAYONARA』(カクバリズム)

【リアルサウンドより】  最初にSAKEROCKのメンバーと会ったのは、ファースト・アルバム『YUTA』がリリースされた時の取材の現場だったので、もう12年も前のことになる。メンバー全員が小さな部屋にちょこんと座っていた。みんなおとなしいな、最初はそんな印象だったと思う。  そうして、彼らの出身高校である自由の森学園の校風の話をきっかけに、彼らのユーモラスな音楽へのアプローチの出自をあれこれと探っていくうちに、基本みなどこか遠慮がちに口を開く中から、誰からともなく“うたごころ”といった言葉が出てきたことが今も強く思い出される。その後も取材中、何度もその“うたごころ”という言葉が口々に繰り返され、インタビュアーの私も、メンバーも、そこにいた誰もが何も疑問に感じることはなかった。それどころか、取材が終了する頃には、SAKEROCKは歌ものバンドなのだ、という意識がすっかり頭の中を占拠してしまっていた。もちろん、今でこそ星野源は歌い手として活躍しているし、その後のSAKEROCKの作品にもヴォーカルが挿入された曲が多数登場してくるが、このファーストの時点ではインストゥルメンタル・グループという認識。にも関わらず、すんなり“うたごころ”という言葉を消化できたのは、彼らの作品が“歌のない歌もの”という視座に基づいて作られているのが明白だったからだ。  二度目に彼らに取材したのは、それから1、2年経った頃だっただろうか。暮れのかなり押し迫った日の夜遅く、撮影もあったので確かファッション雑誌のインタビューだったと思う。当時既に彼らは飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、でもやりたいことをただカタチにしているだけ、相変わらずそれを的確に言葉にするのは得意ではなく…といった素朴なモティヴェイションが会話のはしばしに現れており、とはいえ、メンバーそれぞれにプレイヤーとして個性を放ち始めていたことから、バンドとしての骨格が固まってきたことを自覚している、そんな印象に変わったものだった。その時、風邪で熱を出したといって大きなマスクをつけた星野が、帰り際に自分一人で作ったソロのデモがあるんで聴いてみてください、と渡してくれたCDRは今も大切に手元に残してある。まさかその星野が後にソロとして武道館のステージに立つことになるとは想像していなかったが。  気がついたら彼らはチケットがなかなか手に入らない人気バンドとなり、メンバーの脱退、別ユニットやソロでの展開も増えていったが、それぞれの持ち場で力を発揮するようになっていった。だが、不思議と彼らの匂いは何ら変わることなく……いや、もちろんスキルは間違いなくあがっているし、アレンジのヴァリエイションも徐々に広がっていったが、彼らは活動してきた約15年間、10代の頃の仲間と好きなことを自分たちのペースで平熱のまま続けていったような気がしてならない。一切ブレることなく、惑わされることもなく。そういう意味では徹底して頑固なバンドだったと思う。経験を積み、キャリアを重ねていけばいくほど、手練になっていく。その手練ゆえの魅力ももちろんあるし、それがSAKEROCKというバンドをここまで大きな存在にしたのも事実だろうが、手練が引き起こす気の緩みを恐らく彼らはどこかで嫌っていたのではないか。結局最後の最後まで彼らはフレッシュな彼らのままでいることを選んだということなのではないか。  ラスト・アルバムとなる『SAYONARA』を聴いて感じたのも、その変わらないでい続けることの頑固さだ。ファースト『YUTA』の頃から驚くほど変わらないここでの10曲。それぞれが多忙を極めていることもあったのだろうが、約5年ぶりのアルバムだったにも関わらず、制作に極端に精神的負担をかけなかったことが、どの曲にもいい塩梅で空気穴を多くあけたような風通しの良さとなって現れた。重くなることもなく軽くなることもなく、今日も今日で淡々と音を鳴らして合奏をする。そこで聴いてくれている人達のために。僕らのために。  彼らは熟達したバンドになることを拒んだ。ある一定の未熟さを残すことの潔さを求めた。その決断は、しかしながらプロフェショナルなジャッジだったと思う。『SAYONARA』とは『ARIGARTO』という意味。6月2日、両国国技館で開催されるラスト・ライヴは、きっと彼らが最初にやったライヴと同じ温度に違いない。 ■岡村詩野 音楽評論家。『ミュージック・マガジン』『朝日新聞』『VOGUE NIPPON』などで執筆中。東京と京都で『音楽ライター講座』の講師を担当している(東京は『オトトイの学校』(http://ototoy.jp/school/event/info/161)にて。京都は手弁当で開催中(http://ki-ft.com/school/))ほか、京都精華大学にて非常勤講師もつとめている。

『遊戯王カード』デュエリストからは怒りの声も! 売り切れ続出の「Vジャンプ」舌禍騒動

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

150525_vjump_n1.jpg
Vジャンプ WEB」より。
 国内外を問わず、人気を誇るトレーディングカードゲーム(TCG)の『遊戯王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム』(以下、『遊戯王カード』)。この『遊戯王カード』の応募者全員サービスを実施した「Vジャンプ」7月特大号(集英社)の売り切れが続出している。そんな中、「Vジャンプ」編集部のツイートが、『遊戯王カード』のプレイヤーである“決闘者(デュエリスト)”たちから反感を買ってしまっている。  これまでの「Vジャンプ」でも、付録に『遊戯王カード』が付く号が入手困難となることはあった。そして、今回5月21日に発売された7月号においても、『遊戯王カード』の20周年記念応募者全員サービス『レジェンダリー・コレクション』に応募するためのシリアルコードが付属し、発売直後から「Vジャンプ」を入手できない“難民デュエリスト”が続出している。 「おたぽる」で続きを読む

「女子アナは売女!」小島慶子の女子アナ小説が生々しすぎる! 男性Pは女衒と暴露も

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
kojimakeiko_150526.jpg
オスカープロモーション公式サイトより
 フリーに転身したものの番組が大コケした田中みな実に、不仲説が飛び交うフジテレビのエース・加藤綾子と生野陽子。……日々、週刊誌やネットニュースを賑わせる「女子アナ」という存在。ある意味、女優やアイドル以上の“狭き門”を突破した彼女たちはつねに世間(というか、ゴシップ界)から注目を集めるが、その内部を描いた小説『わたしの神様』(幻冬舎)が発売され、いま、大きな話題を呼んでいる。  というのも、著者は元TBSアナウンサーでタレント、エッセイストの小島慶子。元・女子アナが描いたということはかなり現実味のある話だと思われるが、その中身は想像のはるか上をゆく“ドロドロ”ぶりなのだ。  まず、本作はこんな文章からはじまる。 〈私には、ブスの気持ちがわからない〉

ジャスティン・ビーバー、パンツは使い捨て!?

19118a13b67e7088560976a4f98.jpg 【ビッグ☆セレブ】より  ジャスティン・ビーバーが同じパンツを2回履くことはないそうだ。1月にカルバン・クライン・アンダーウェアの新しい顔と発表されたジャスティンだが、同ブランドから多くの下着が送られてくるため、同じパンツを2度と履くことはないのだと明かしている。トーク番組『ザ・レイト・レイト・ショー』の中で司会のジェームズ・コーデンが「ブランド側は限りなくカルバン・クラインを送ってくるの? それで君は1回履いて捨てちゃうわけ?」と尋ねると、ジャスティンは「すごく送られてくるよ。カルバン・クラインの箱が次から次へとね…… 続きを読む→

なぜアイドルはグラビアに向かうのか? 地下アイドル・姫乃たまが考察

20150524-tamath_.jpg

姫乃たま

【リアルサウンドより】  「なんかコンビニ雑誌の表紙が、知らないお姉ちゃんばっかりになってる」たしか2012年頃だったと思うのですが、そんな声を頻繁に聞くようになりました。すでにAKB48の人気は、アイドルファンの枠を飛び越えて一般層にも広がっていた感覚がありますが、人気上位メンバーしか知らないという人も多かったかもしれません。  そういえば、あの頃、周囲のカメラマンや、芸能誌の編集者が「AKB48はアイドルなのに、そこそこ露出の高いグラビアもやるので撮影しやすい」と話しているのを、よく耳にしました。グラビアは、彼女たちの知名度を高める、ひとつのきっかけであったようです。その後、周知の通りAKB48グループの認知度は高まり続け、国民的アイドルグループと呼ばれるに至ります。  しかし、彼女たちの人気の裏で、グラビアアイドルの仕事の場が奪われているという声も、ちらほらと上がり始めていました。2005年頃からグラビアアイドルとして活動していたという女性は、「ここ5.6年で、グラビアアイドルの格が下がってきている」と言います。原因は、歌って踊るアイドルの参入と、同人のデジタル写真集の流行であると分析していました。  ここ5.6年といえば、ちょうどデジタル写真集の同人即売会が盛り上がりを見せてきた時期です。以前は、プロカメラマンとグラビアアイドルによる作品を、流通するのが一般的でした。現在では、カメラの品質向上と、修正ソフトの普及により、アマチュアのカメラマンとモデルによるデジタル写真集やDVDが、大量に即売会で手売りされるようになりました。  実は「ここ5.6年」というのはキーワードで、10年選手の地下アイドルの多くが口を揃えて、「大量に地下アイドルが出てきて、根性ない子も増えた」とする時期なのです。  何を隠そう、6年前に地下アイドルとして出てきて、3年ほど前からデジタル写真集を作って同人即売会で売っているのが、私です。たしかに、「ここ5.6年」は、私のようなアイドルを志したことのない人間が、うっかり地下アイドルになったり、なんとなくデジタル写真集を出せたりする時期でした。  地下アイドルとして活動していると、イベント中や、CDのジャケットなど、カメラを向けられる機会が多く、自然と撮影されることに慣れていきます。私はグラフ誌のライターをしていたので、カメラマンの方と知り合う機会も多く、作品撮りのモデルなどを依頼されるうちに、撮影会や同人即売会から声がかかるようになりました。私がモデルのような仕事をするようになったのは、こういった経緯です。  周囲の地下アイドルにも、ライブとグラビアの仕事を両立させている方が大勢います。ご覧いただいた通り、私の経緯はかなりぼんやりとしたものですが、地下アイドルがグラビアに挑戦するのには、いくつか理由があるようです。  最も多かったのは、活動の場を広げて、知名度を上げたいという理由でした。AKB48がグラビアに参入していった理由にもあげられると思います。はたから見れば同じアイドルファンかもしれませんが、ライブと撮影会と即売会と掲載誌の読者では、それぞれ客層が違うのです。  次に多かったのが、所属事務所の方針でした。収益やネット配信の視聴数をあげるために、水着で活動させられている方も多いようです。歌唱力が高く人気のあった子が、撮影会に嫌気がさして引退してしまったこともあれば、ネット配信のために水着を着たのがきっけで、グラビアアイドルに転向して、以前より人気が上がったという例もあります。反対に、グラビアアイドルを志望して所属したところ、ライブばかりさせられるようになり、なんとか頼み込んでやっとグラビアの仕事ができるようになったと話す子もいました。  また、グラビアアイドルから地下アイドルになった方は、歌手になるための通過点として、グラビアアイドルになったと言います。ほかの同じ経歴を持つ方も、歌の仕事を探してオーディションを受けたところ、全社からグラビアアイドルとして声がかかり、まずは需要のある仕事から始めようと思ったそうです。ふたりとも、グラビアアイドルとして培った、表情の作り方や、人からの見られ方が、現在のライブ活動に生かされていると話していました。  今年の4月に、人気グラビアアイドルの篠崎愛さんがソロ歌手デビューして話題になりました。今後はグラビアアイドルからの参入が始まって、ますますアイドルのあり方の多様化が進むかもしれません。 ■姫乃たま(ひめの たま) 地下アイドル/ライター。1993年2月12日、下北沢生まれ、エロ本育ち。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人へ向けて活動している、地下アイドル界の隙間産業。16才よりフリーランスで開始した地下アイドルを経て、ライター業を開始。アイドルとアダルトを中心に、幅広い分野を手掛ける。以降、地下アイドルとしてのライブ活動を中心に、文章を書きながら、モデル、DJ、司会などを30点くらいでこなす。ゆるく、ながく、推されることを望んでいる。 [HP] http://himeeeno.wix.com/tama [ブログ]姫乃たまのあしたまにゃーな http://ameblo.jp/love-himeno/ Twitter https://twitter.com/Himeeeno

“女性限定腹出し水着”プレミアムシートで波紋! GRANRODEOライブ企画、ファンからは賛否両論

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

1505_rodeolive_n1.jpg
「GRANRODEO」公式HP内G10 ROCK☆SHOW 水着限定プレミアムシートの購入をお考えの皆さまへ徹底解説!!ページより。
 音楽ユニット「GRANRODEO」が、2015年10月24・25日に開催予定のライブ「GRANRODEO LIVE 2015 G10 ROCK☆SHOW」にて、女性限定・水着着用必須のプレミアムシートを販売することが話題となっている。しかし、この企画に対し、一部のファンからは非難の声も上がるなど、賛否両論が巻き起こる事態に。  GRANRODEOといえば、人気声優の谷山紀章がボーカルを務め、ギターをアーティストの飯塚昌明が担当する人気ユニット。アニメ『黒子のバスケ』のオープニング曲などを担当し、男性声優が歌うユニットでありながら、女性ファンだけでなく男性ファンも多い。4月29日、そんな彼らの今年結成10周年を迎える記念すべきライブ「GRANRODEO LIVE 2015 G10 ROCK☆SHOW」において、舞台から近いステージサイドに女性限定・水着着用必須のプレミアムシートを設けることが発表された。 「おたぽる」で続きを読む