H ZETTRIOが考える“音質”と“楽しさ”の関係「良い音を出し、そこからはみ出す意識も持つ」

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左から、H ZETT M、H ZETT KOU、H ZETT NIRE。

【リアルサウンドより】  ステージを縦横無尽に駆け回るトリックスターの青鼻ピアニスト・H ZETT Mが、銀鼻ドラマー・H ZETT KOUとと赤鼻ウッドベーシスト・H ZETT NIREを引き連れ結成したピアノ・トリオ、H ZETTRIO。彼らは4月に配信限定で「Trio,Trio,Trio!!!」「Beautiful Flight」「Smile」の3曲をリリースし、そのいずれにもACOUSTIC REVIVE社からレコーディングや楽器演奏に特化した新ブランドとして誕生した「NAKED BY ACOUSTIC REVIVE」の新製品『NAKED DIGI CABLE』」を使用したことで話題を呼んでいる。今回リアルサウンドでは、3人にインタビューを行い、トリオの音楽的コンセプトや配信楽曲の制作秘話、そして6月25日にミューザ川崎シンフォニーホールで開催する超高音質公開レコーディングライブ『H ZETTRIO LIVE LUXURY ~素晴らしきアンサンブルの夕べ~』について、じっくり話を訊いた。
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H ZETT NIRE。

「NAKEDのケーブルを使わない状態だと、醤油をかけていない冷奴みたい」(H ZETT NIRE)

――まずは、3人がそれぞれH ZETTRIOで出そうとしているものや、別人だとは思うものの敢えて聞かせて頂きますが(笑)、2015年末で解散してしまうPE'Zで演奏しているときとの変化について聞かせてください。 H ZETT M:PE'Zというバンドはかなり硬派ですよね。”自分達はこうであるべき”と貫きオーディエンスに聴いてもらう。なんとなくそのバンドは前から良く知ってるのですが…(笑)。それに比べてH ZETTRIOは楽しさを前面に押し出す、”オーディエンスありきの音楽”であって、「演じる側も聴いて頂く側にも同じ気持ちになれって!(笑)」ことを意識的にやってる気がします。ちなみにソロワークも同様で、“ピアノを弾く”ことに没頭しながら空間全体を包み込みたいイメージですね。 H ZETT KOU:PE’Zの航は “侍ジャズ”を演ずるに値する男気あるプレイで、H ZETT KOUは楽しさやユーモアさ、「みんなといっしょに遊びたいな」という気持ちを前面に出しています。もしかしたらこっちの方が素なのかもしれません。 ――あとはプレイスタイルもH ZETTRIOだとスタンディングに変わりますよね。これはドラムプレイにおいてどういう影響を及ぼしていますか。 H ZETT KOU:まず、フィルやリズムパターンが全然違ってくるし、立って演っている方が打ち下ろす感じというか、重量に任せられるのでパワーが増します。あと、気持ちの面ですけど、お客さんを目の前にして座っているのが失礼だと思えるようになってくるというか…(笑)。座って演っているドラムを同じ楽器に見られなくなってきますね。 ――「座っているのが失礼」ってドラマーの常識を覆すような発言ですね(笑)。NIREさんはどうでしょうか。 H ZETT NIRE:基本的には年齢的な問題なのか「面白おかしく」をより強調させていく音楽をやりたいと思っていて、その上での手段として「音楽の会話が増える」ことに重きを置いています。「お前がこうだったら、じゃあ俺はこうする」という意思疎通を突き詰めたいし、それがお客さんにも伝わるようして、巻き込んだ上での音楽の会話を追求できたらなと。 ――「お客さんを巻き込んだ瞬間」というのは、どういう時に感じるんでしょうか? H ZETT NIRE:3人が出した、突拍子もない音やパフォーマンスに反応してくれたときですね。メンバー内でも誰かが仕掛けたものを「はいはい」とスルーせずに、精いっぱい広げて面白くしていく。でも、たまには「なにやってるんですか!」とシャットアウトするのも面白い。そうやって普段の会話のような空気感にすることで、お客さんもこちらも笑えるし、雰囲気が良くなる。 ――ありがとうございます。今回の配信三部作や直近のライブでは、電源ケーブルをNAKED社のものに変えたことで音に大きな変化があったようですね。そこまでに至った経緯を教えてください。 H ZETT M:NAKED社の親会社である、ACOUSTIC REVIVE社の石黒さんが、たまたまH ZETTRIOの演奏を動画サイトでご覧になって、興味を持ってくれたのがきっかけです。そこからモーション・ブルー・ヨコハマでのライブに来ていただいたり、モントルー・ジャズ・フェスティバルでも協力してもらいました。それ以後、レコーディングにもライブにもNAKED社のケーブルを使わせてもらっています。 H ZETT NIRE:聴いた感じもすごく違うなと思うんですけど、一番変わったのは、自分のいい音に関する意識。こんな世界もあるんだな、というのをどんどん知るきっかけになりました。あと、弾き方も変わっちゃいましたね。ケーブルは今まで何回も変えているんですけど、初めて「丁寧に弾かなきゃいけない場所は、より丁寧に。思いきり行く場所はより勢いよく」という意識になりましたし、その違いがハッキリ音として出るようになった。 ――プレイしている側としても、一聴すればはっきりわかる変わり方ですか。 H ZETT NIRE:とにかくベースは全然違いますね。楽器があって、ケーブルを使ってアンプとか、PAにつなぐわけで、ケーブルは楽器の一部みたいなものなんですよ。スタッフに話をしたんですけど、もはやNAKEDのケーブルを使わない状態だと、醤油をかけていない冷奴みたいな。味がよくわからない(笑)。 (一同笑) H ZETT M:私は冷奴に醤油かけないですけどね。 H ZETT KOU:私はネギをかけます。 H ZETT NIRE:まぁ好みは人それぞれですが(笑)、違うものとして認識したということです。 H ZETT KOU:あと、石黒さんは少年のような良い瞳をしていまして(笑)。その出会い以降、ライブのリハーサルでも「こうするともっといいのかな、これはどういう音なのかな」とコミュニケーションを取ってくれたり、良い音にすごく一生懸命だと感じるんです。そういう意味でも、気持ちの面でサポートされてますね。 H ZETT M:僕は小さいころからピアノを習っているんですけど、先生に言われていたのは「良い音を意識するのがまず大事」ということ。でもそれって、生楽器で聴く人・弾く人に対して有効な話なんですよ。その価値観が、良いケーブルや良い電源タップが出来たことによって、録音環境にも活かされるようになってきた。それって面白い状況ですよね。
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H ZETT KOU。

「もう20年近くやっているような感覚で『ガンダム』でいうところの“ニュータイプ”に近い(笑)」(H ZETT KOU)

――今回配信でリリースした「Trio,Trio,Trio!!!」「Beautiful Flight」「Smile」の3曲について訊かせてください。まず「Trio,Trio,Trio!!!」は、自己紹介的なラップを繰り広げる楽曲で、インストゥメンタルだと思い込んでいたので不意を突かれました。 H ZETT M:「一人が一人を紹介していくラップみたいな曲があれば面白いのにな」と思って作りました。3人編成はフットワークが軽いですし、やりたいと思ったらすぐ行動に移せるんです。まずは自己紹介的な曲を作ろう…そんな想いがあって生まれた楽曲です。 H ZETT KOU:H ZETTRIOって、結成してからまだ数年なんですけど、もう20年近くやっているような感覚で、『機動戦士ガンダム』でいうところの“ニュータイプ”に近い(笑)。第六感的に伝わってくるのを感じます。 H ZETT NIRE:KOUさんが『ガンダム』の例え(笑)。そういう引き出しも持ってたんですね。 (一同笑) H ZETT NIRE:最初こそラップに対して「大変だろうし、精神的な負担が意外と高いのかも」と思っていたんですけど、いざやってみたら「自由になっちゃってもいいのかな」と感じました。3人でやっていくうえで「これはちょっと無理だよね、これはダメだよね」みたいなのは無い方がいいと思っていて、「この3人だったら、やっちゃって楽しいことなら、何でもやっちゃえばいいよ」って感じですね。 ――それがさっき話していた「楽しい」に繋がってくるんでしょうね。レコーディングは観客が前に居ない分、どうやって楽しさを表現していますか? H ZETT M:レコーディングでの「楽しい」は、笑うとかじゃなく、血がドクドクする、興奮するような感覚ですね。アドレナリンが出るというか。プレイヤーとしてワクワクすることで楽しさを表現できているんだと思います。 ――続いて「Beautiful Flight」は、今回配信リリースした3曲の中でも、一番ポップで突き抜けている楽曲ですね。間奏や終盤にプログレッシブなフレーズ入れ込みつつ、抜けの良いサビが印象的でした。 H ZETT M:結果的にタイトルを含めて“飛んでる感じ”になったんですけど、音の楽しさと音の強さ、我々も聴き手もこの曲を体感したら雄大な景色が見れる。 3人で出来ることを突き詰めたら、ここまで強度のある曲が出来ました。 H ZETT KOU:僕の鼻ってシルバーなんですけど、この曲はシルバーバック(ゴリラの一種)…というより『スター・ウォーズ』のチューバッカ的なプレイングを意識しました(笑)。野性的な、本能で叩いたというか。 H ZETT NIRE:チューバッカは賢いキャラクターですよね(笑)。僕は結構音数が多いんですけど、計算しないで小さく収まらないようにと思って演奏しました。楽曲自体はパワフルさと繊細さの両方を持ち合わせているので、その両方を活かすことを心がけつつ、抜けのあるサビ部分では、本当に“飛んでいるような感じ”を表現するように意識しました。 ――3曲目、高速シャッフルビートが楽しさを演出する『Smile』はどうでしょうか。 H ZETT M:お祭り気分といいますか、どんな時でも前向きになろう。という思いが表れた曲ですね。さっきのKOUさんじゃないですけど、野性的な面を忘れたら小さくまとまってしまうので、ちょっとはみ出すぐらいの勢いを意識して取り組みました。 H ZETT KOU:これは韓国の『ソウル・ジャズ・フェスティバル』でも演奏したんですけど、一体感と温かい雰囲気がしっかり生まれて、お客さんがH ZETTRIO4人目のメンバーとして反応してくれたように思えました。 H ZETT NIRE:みんな手拍子で応えてくれて、良い空気感になりましたね。 ――いまライブでの反応について語ってもらいましたが、他2曲はライブでどういう反応を受けたのでしょうか? H ZETT NIRE:「Trio,Trio,Trio!!!」を初めて演奏したのは、全国ツアーの仙台公演だったんですけど、爆発的な反応がありまして(笑)。曲の最初に「トリオ、トリオ、トリオー!」って言うところで、バカ受けしました(笑)。 H ZETT KOU:その時はまだ発売されていなかったから。さっき言ってくれたことじゃないですけど、今までの曲のなかでも一番言葉が入ってるので、不意を突かれた部分もあるんでしょうね。良い歳した大人が(笑)。 H ZETT NIRE:こちらとしては嬉しいというか「してやったり!」という気持ちでした。 H ZETT M:そうですね。やっぱり曲っていうのは、人前で演奏して初めて完成するんだなと改めて思わされました。やればやるだけ曲が成長していきますし、馴染むことによって「ここが良いんだな」とわかる。 ――ちなみに『ソウル・ジャズ・フェスティバル』での手ごたえはどうでしたか。(参考:H ZETTRIOが韓国ジャズフェスに登場 笑って踊れるステージングで会場を沸かせる) H ZETT KOU:アツかったですね。仁川空港からソウルに行ったとき、北海道に緯度が近いから寒いのかなと思ったんですけど、すごく暑くて。でも、夜はシベリアの寒気が入ってきて、結構寒い。 H ZETT NIRE:気温の話ですか(笑)。お客さんはみんな曲を聴いてちゃんと知ってくれているし、熱狂的な反応でした。僕はヤキモキしながら、ハングルでMCするか、英語でMCするか迷ったあげく、英語でMCしたんですけど、客席から「カッコイイー!」って声掛けられて「日本語わかるじゃん!」ってツッコんだりしましたね(笑)。
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「基本的に良い音を出すという意識と、あとちょっとはみ出す意識」(H ZETT M)

――『ソウル・ジャズ・フェスティバル』の余韻を引きずりつつ、6月25日にはミューザ川崎シンフォニーホールで超高音質公開レコーディングライブ『H ZETTRIO LIVE LUXURY ~素晴らしきアンサンブルの夕べ~』が行われます。この会場を選んだ理由は何でしょうか。 H ZETT M:じつはスイスの『モントルー・ジャズ・フェスティバル』がキッカケなんです。『モントルー・ジャズ・フェスティバルin川崎』というイベントをやるくらい、川崎市と非常に関係がありまして。川崎市の関係者が現地で我々のステージを観てて、そこからお話を頂きました。KOUさんがモントルーの往復飛行機で隣の席になった方が川崎市のお偉い方だったらしく。その方も推薦してくれてたようです。 H ZETT NIRE:下見に行った時にも、KOUさんだけ「お待ちしていました!」みたいな感じになって。KOUさんの乗っていた車だけ遅れていたんですけど、「ドラムの方まだですか」って向こうの人が(笑)。 H ZETT KOU:30秒ぐらい抱き合ったままでしたね(笑)。 H ZETT M:ホールの方も、普段クラシックやジャズで大人に主な会場なので若い人達にも観て頂くキッカケになってほしいという気持ちがあったようです。こちらとしても広い世代に受け入れて頂きたい音楽をやりたいと思ってたので「ぜひ!」ということで。 ――ミューザ川崎シンフォニーホールは普段、クラシックの演奏を主に実施しているホールですが、下見で実際に音出しはしてみましたか? H ZETT M:しました。ピアノだと、マイクを立てなくてもポンッと押すだけで、一番後ろの席までフッ、と届くんです。 H ZETT KOU:音の通りもそうなんですけど、会場の客席の作りも、一番後ろでも遠すぎないっていうか。うまく計算されてそれぞれに届くように出来ている印象を受けました。「ワーッ」というより、「ダッ」と響くというか…。しっかり鳴ってくれる感じですね。 ――ほぼすべての客席に均等に届く感じというか。 H ZETT NIRE:はい。ホールって場所によってはモワモワしたりするんですけどね。あとはビジュアルとサウンドがすごく一致しているというか。きっといい音がするんだろうなってイメージした音がちゃんと出てくるというか。ちゃんと計算して作ってあるんだなと思って。 H ZETT KOU:当日はドラムの音だって、たぶん地音でそのまま行くと思う。ベースもだよね? H ZETT NIRE:そうですね、アンプの地音でいける。 ――ライブに関しては、クラウドファンディングで支援を募り、ライブ音源のプレゼントも行う予定ですね。 H ZETT M:ケーブルもホールも良いのはすでにわかっていますから、あとは我々の演奏にかかっているわけで…(笑)。 H ZETT KOU:今回はレコーディングでもお世話になっているエンジニアの三浦(瑞生)さんにもお願いしていますし、音質に関しては間違いないですね。僕はドラムがちょっとうるさいので、他の人のかぶりを計算しなくちゃいけません。 ――音が響きやすいところだと、冒頭に話していた「繊細にやる」ことがより重要になってきそうですね。ライブハウス、ホール、フェス、それぞれどういう風に違いをつけていくのでしょうか。 H ZETT M:基本的に良い音を出すという意識と、あとちょっとはみ出す意識を持っておくというのは、共通していて一緒だと思います。でも、場所によってネクタイを強く締めたり、緩めたりみたいな、その場に溶け込む何かっていうのは必要でしょうね。「ライブハウスではこういう音を出して~」というよりも、基本的には一緒で、その場の空気を感じて、表現することが大事になりそうです。 ――空気とセッションするような感覚でしょうか。 H ZETT KOU:そうですね。ドラムプレイにおいては、ブレイクをどう感じさせるか。あとはどれだけ動きや唸り声もそうだし、叩いた時に出るスペースも、ライブハウスとホールだとまた違うので、そのなかでどう見せていくかですね。 H ZETT NIRE:自分で演奏していて感じるのは、2人は地の利を活かしているなと。KOUさんは前が空いていたら出てきて床を叩いたりするし、H ZETT Mさんは、ショルダーキーボードで自由に動き回るし。僕はそれを見習いたいなと思っているんですけど、なかなか動くのは難しいんですよね。あと、「ここはこうだから、こう」と、やる前に考えることはないですね。今日はホールだから、ライブだから、フェスだからと意識することはないし、なにか考えていたとしても、出て行ったら絶対に印象は変わる。 ――川崎のライブ後も、活動はずっと続いていきますね。現在も新作の制作をしているということですが、どういった作品にしていきたいですか。 H ZETT M:今後も血が沸騰するようなものを基本として、やっていきたいですね。もうハッキリとは見えているんですけど、すごいものじゃなかったら出さないという気持ちです。 H ZETT NIRE:でも、川崎でのライブでは、その曲をライブで演奏できるかも。あとは「夏」というキーワードも関連してくるかも…。 ――夏で「楽しい」となるとサンバ調などでしょうか? H ZETT NIRE:いいですね、それ、頂きます(笑)。さっき「Smile」で訊かれたときに答えましたが、感情のシンクロをメンバー間だけじゃなくてお客さんとも取れるような曲をもっと作りたい。そしてその曲をもっとライブでやっていきたいですね。 H ZETT KOU:僕も、基本的に楽しく、ハッピーな感じで行ければいいなと思っています。色んな所で活動できればいいなと思っていますし、ジャンルも得意なものを個々で持ちつつ、「どんなところでもできます! なんでも来い!」という構えで。 H ZETT NIRE:そうですね。韓国に行ったばかりですけど、海外のお客さんに向けて演奏するのは自分たちの原点というか、「話している言葉も違うのに、音楽で分かり合えちゃうんじゃないか」と思わせてくれるし、ワクワクする。だからもっと海外で演奏してみたいですね。 (取材・文=中村拓海/写真=斎藤 大嗣) ■ライブ情報 <超高音質公開レコーディングを実施!> 『H ZETTRIO LIVE LUXURY 〜 素晴らしきアンサンブルの夕べ〜』 日時:6月25日(木) OPEN 18:30/START 19:30 場所:ミューザ川崎シンフォニーホール 料金:全席自由 ¥3,500(税込) ※未就学児入場不可 INFO:ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200 『SAPPORO CITY JAZZ Ezo Groove2015(chazz/H ZETTRIO)』 日時:7月18日(土) 昼公演(chazz)OPEN 12:30/START 14:00 夜公演(H ZETTRIO)OPEN 17:30/START 19:00 会場:SAPPORO MUSIC TENT INFO:サッポロ・シティ・ジャズ実行委員会 011-592-4125 『境港妖怪ジャズフェスティバル』 日時: 7月25日(土) OPEN 15:30/START 16:30 会場:JR境港駅前駐車場特設ステージ(鳥取県境港市大正町) INFO みなと祭前夜祭企画実施本部事務局 0859-47-1068
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『DYNAMIC! Tour 2015」Billboard Live 2015』

■リリース情報 H ZETTRIO Amazon限定『DYNAMIC! Tour 2015」Billboard Live 2015』 発売中 価格:¥2,800(tax in) <収録内容> 1. PARTY TIME 2. Something Special 3. Kids song 4. 黄昏ウィークエンド 5. Get Happy! 6. Trio,Trio,Trio!!! 7. パノラマビュー 8. 炎のランニング 9. みんなのチカラ 10. Beautiful Flight 11. 新しいチカラ(Bonus Track)
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「Trio,Trio,Trio」

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「Beautiful Flight」

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「Smile」

より生の音を体感できる、超ハイレゾリューション録音3連続配信 「Trio,Trio,Trio」 「Beautiful Flight」 「Smile」 絶賛配信中

ライブツアーの赤字分を事務所と折半! アイドルが事務所に所属するメリットはあるのか

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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久しぶりに、自分の体験談を。
――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛〜い”業界事情をレポートします。  ただでさえ、何をしている人かわかりづらいのに、みなさんをさらに混乱させるようですが……先日、キャットファイトをしてきました。  5対5で戦ったのですが、いやあ、大変でした。自宅でぼんやり原稿を書き、時々ふらっとイベントに出演するだけの生活になって2カ月。自分が協調性を欠いた人間であることを、すっかり忘れていたのです。  遠足では列からぼんやりはぐれ、部活も40日ほどで辞めました。目立って素行の悪い子どもではありませんでしたが、だからこそ注意しづらいというか、いま思えば扱いづらい生徒だったかもしれません。ふと、幼稚園の集合写真を見たら、なぜかみんなと違う服を着た私が澄ました顔で写っていて、絶句しました。この、悪びれない協調性のなさ……持って生まれた性格って、治らないものですね。  そのまま大きくなって、地下アイドルになっても、事務所に所属して、同期の子と仕事に精を出したり、社風に沿って活動することは叶いませんでした。しかし、同時に怠惰な人間でもあるので、「マーケティングや営業をやってもらえるなら」と、所属していてもおかしくなかったのですが……。  いまだに誰からももらってもらえない、無所属のわが身を振り返ってみると、そもそもどこの事務所も欲しがっていなかったことを思い出しました。あるいは、私のような地下アイドルに声をかけてくる地下事務所(もどき)には、マーケティングや営業をする機能はありませんでした。  なぜ、お叱りを恐れずにここまではっきり書けるのかというと、声をかけてくれた事務師はいまや、どこも解散して散り散りになっているからです。つまり、あの時に大人しく所属していても、いまは変わらずフリーランスだったのです。  それにしても、と思います。ほかにも原因があったような気がして、記憶のモヤを外すと、大久保にあるライブハウスの楽屋で、さめざめと泣いている高校生の自分を思い出しました。 「おたぽる」で続きを読む

黒柳徹子に隠し子が!? 徹子が結婚しない理由とは? その知られざる恋愛秘話が泣ける!

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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“最長トーク番組司会者”である黒柳徹子の素顔とは?(テレビ朝日『徹子の部屋』番組ページより)<
 5月27日に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)が放送10000回を達成した。この数字は「同一司会者によるテレビトーク番組最多放送のギネス世界記録」にも認定され、この報告に徹子は「小学校を退学になったような人間がギネスをいただけるなんて思ったら、校長先生に見せたいと思って。どこかで見ててくださると思う」と涙を浮かべて語ったという。  森光子や森繁久弥といった人びとがこの世を去ってしまったいま、徹子は数少ないテレビの歴史を知る“生き証人”というべき人物である。しかも、いまなおバリバリの現役……だが、徹子の人生には隠された謎も多い。  その最たるものが、徹子には隠し子がいるのではないか?という噂だ。昔から芸能界では都市伝説化していたというこの噂、じつはいまはなきスキャンダル雑誌「噂の眞相」が過去にも追跡を行っている。

“リアル系”格闘マンガ『修羅の門 第弐門』が最終回を前に異能バトル―急激な路線変更にファン困惑

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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修羅の門 第弐門』第16巻(川原正敏/講談社) 
「陸奥圓明流 千年の歴史に敗北の二字はない――」  1987年に「月刊少年マガジン」(講談社)でスタートし、長期休載や外伝を挟みながら現在第2シリーズを展開中のマンガ『修羅の門 第弐門』が、いよいよ6月5日発売の同誌7月号にて最終回を迎える。  素手であらゆる強者と戦い、千年間不敗を誇る幻の古武術“陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)”。『修羅の門』はその継承者・陸奥九十九が現代の格闘技界に現れ、フルコンタクト空手や柔術、ボクシングなど各分野のスペシャリストと死闘を繰りひろげる物語だ。主人公の異色な格闘哲学とセリフまわし、超人的ではあるがあくまで人間の五体だけを使ったリアリティある奥義の数々が読者を沸き立たせ、コミックスのシリーズ合計発行数は3000万を超えている。外伝『修羅の刻』はテレビアニメ化もされているので、そちらを先に知ったという人も多いだろう。  また、古武術vs現代格闘技という、当時としては斬新なフォーマットを確立させ、1990年代に起こった“古武術マンガブーム”の先駆者でもある。集英社からは『真島クンすっとばす!!』『宇強の大空』、小学館からは『秘拳伝キラ』、秋田書店からは『関節王』など、同フォーマットを採用する数多くのフォロワー作品を生み出した。  そんな格闘マンガ界の金字塔『修羅の門』だが、現在「月刊少年マガジン」連載分で展開されているラストファイトで、小さな異変が起こっている。 「おたぽる」で続きを読む

大卒の正社員、安定志向、祖父が自民党好きなだけ…ネトウヨ・レイシストの意外な素顔

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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『日本型排外主義 在特会・外国人参政権・東アジア地政学』(名古屋大学出版会)
 本サイトでも様々なかたちで何度も取り上げている「ヘイトスピーチ」。今の日本で「ヘイトスピーチ」や「排外主義」といった言葉を聞くとき、それが在日コリアン(や時に中国人)に向けられて放たれるものであることがほとんどである。ヨーロッパなどで「排外主義」や「ゼノフォビア(外国人恐怖症)」と言うときには、特に移民排斥を訴える場合が多い。増える移民のせいで仕事が奪われることへの恐怖から排外主義に向かうわけであり、フランスやギリシャなどでは移民排斥を掲げる政党が躍進している事実もある。  しかしながら昔から日本に住む(住まざるをえなかった)在日コリアンたちに対して、いまさら「出て行け」と叫ぶ日本のレイシスト、排外主義者やネトウヨたちは、彼らのせいで雇用が圧迫されていると本気で信じているわけでもなさそうで、よく言われるように、単なる弱いものいじめが具現化されたものが、日本のヘイトスピーチだという考察は理にかなっている。

ジョニー・デップ、親のいないコウモリの保証人に!

8a21c85ac6083cf2e1d4f8a0e43.jpg 【ビッグ☆セレブ】より  ジョニー・デップが親のいないコウモリの保証人になったそうだ。ジョニーはオーストラリアで行われている『パイレーツ・オブ・カリビアン:デッド・メン・テル・ノー・テイルズ』の撮影現場近くで見つかった羽根に怪我を負ったコウモリの保証人になることを決めたという。ジョニーはコウモリ専門の病院施設ザ・オーストラリアン・バット・クリニックでのコウモリの治療費を支払い…… 続きを読む→

ORIGINAL LOVE田島貴男が見出した“今やるべきポップス”とは?「Negiccoの仕事はいい経験だった」

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【リアルサウンドより】  ORIGINAL LOVEが、6月10日に約2年ぶりの新作『ラヴァーマン』をリリースする。1994年に発売した『風の歌を聴け』と同じく佐野康夫(ドラム)と小松秀行(ベース)を迎えて制作された本作は、ジャズやファンクのテイストを漂わせつつ、Negiccoへ提供した「サンシャイン日本海」をセルフ・カヴァーしたり、ボーナストラックに『サントリー角ハイボール』のCMソングである「ウイスキーが、お好きでしょ」を収録するなど、エンターテインメント性に溢れた作品に仕上がっている。今回リアルサウンドでは、聞き手に音楽評論家・宗像明将氏を迎え、田島貴男にインタビュー。アルバム制作時のエピソードや田島の近況から、今なお成長を続けるORIGINAL LOVEの音楽性を紐解いた。

「去年より今年のほうが歌手としては成長している」

――2年ぶりの新作で、1994年の「風の歌を聴け」のリズムセクションである佐野康夫さん、小松秀行さんを迎えたのはなぜでしょう? 田島貴男(以下:田島):このアルバムは数年前に作った「ラヴァーマン」から制作が始まってるんですけど、この曲は手応えを感じていた曲でした。でも最近作ったアルバムには合わなくて温存していたんです。最近ソウル・ミュージックを若い人達が聴く機会が多くなってきたこともあって、タイミングが来たと思ってレコーディングしました。前作の「エレクトリックセクシー」(2013年)を作り終えた後、「風の歌を聴け」の頃のようなORIGINAL LOVEらしいサウンドを聴きたい」という声を聞いて、たまたま「ラヴァーマン」は佐野、小松でレコーディングしたいと思っていたので、なおさら今だなと思いました。「RAINBOW RACE」のツアー(1995年)以来3人で集まってなかったけど、同じエンジニアも呼んで、レコーディングスタジオに集まったんです。あの頃と同じ音が出てきて感動しました。このグルーヴだったよな、と。 ――「いわゆる一般的なORIGINAL LOVEらしいサウンド」を求められることに反感はなかったですか? 田島:30歳の頃だと感じていたかもしれません(笑)。でも、「風の歌〜」から20年も経って、最近はなんとも思わなくなりましたね。バンドを再結成するようなつもりで楽しもうと。今回のアルバムは、「風の歌を聴け」を彷彿させるところが確かにありますが、やはり似て非なるサウンドだと思います。ORIGINAL LOVEはこの20年の間に音楽の旅をたくさんしてきました。そこで得た蓄積がこのアルバムには集約されています。加えて、ここ3、4年間、弾き語りをやりながら勉強したスライドギター、ジャズギターのテクニックが散りばめられています。以前よりも更に雑食性に富んだ本格的なソウルミュージックになっていると思います。 ――「ラヴァーマン」にしろ、南部っぽい「ビッグサンキュー」にしろ、ソウルとしての深みは「風の歌を聴け」より増していると感じました。 田島:歳もとりましたから成熟せざるをえない(笑)。サウンドの成熟度も上がってますけど、あとは歌の変化かもしれませんね。歌は技芸なんです。技芸というのは、一週間練習して自分のものになるものじゃないんですよ。何年もかかって少しずつ自分のものになってゆくのが技芸なんです。歌えば歌うほど歌の面白さに気づかされます。去年より今年のほうが歌手としては成長している気がします。 ――歌の技芸が磨かれているからこそ、「水曜歌謡祭」に出演したときの反響も大きかったんでしょうね。 田島:以前の自分の歌だったら、あんなに反響は得られなかったでしょうね。最近になってわかった歌い方が「ウイスキーが、お好きでしょ」のときにあって。そのときにCM制作会社の人が言ってくれたディレクションが勉強になりました。自分の個性をどうやってアピールしたらいいのかわかってきましたね。NHKの「The Covers」など最近はテレビの歌番組の仕事が毎回反響も大きくて楽しいです。今回のアルバムはサウンドもこだわっているけれど、ヴォーカル・アルバムでもあると思います。歌だけで3ヶ月かけてレコーディングしました。すごく疲れました(笑)。歌い方はわかったけど、それをどうやってレコーディングするかが難しかったです。やれるところまでやりましたね。 ――難しいなかで、外部のプロデューサーを付けることは考えなかったのでしょうか? 田島:プロデューサーをつけたいなと思っていた時期もありましたけど、この歳まで一人でやってきたので「どっちでもいいや」と。セルフ・プロデュースはすごく大変ですね。でも「プロデューサーを付けるのが似合わない」と言われて、このスタイルになりました(笑)。Negiccoの現場では、いいプロデューサーが何人もいて羨ましいと思いました。僕はひとりで格闘していて、「自分がもうひとりいたら楽かな」とよく思います。でも、その分個性が強い作品にはなっているのかなと。 ――Negiccoの「サンシャイン日本海」(2014年のシングル)を今回セルフ・カヴァーされていますが、アイドルのプロデュースを経験してみていかがでしたか? 田島:すごく楽しかったし、いい経験でしたね。今のアイドルの知識は全くありませんでしたが、connieさん(Negiccoのプロデューサー)の話を聞きつつ僕なりにがんばって作りました。すごく気に入ってます。そして、今のポップ・ミュージックとの接点が見つかりました。「光のシュプール」(2014年のNegiccoのシングル。田島貴男がアレンジ)では、connieさんに「昔のORIGINAL LOVEを思いっきりやってください」と言われて全力でやってみて、それが評価されて、「今のポップスとして通用するんだ」と自信になりましたね。だからなおさら「ORIGINAL LOVEをやってやろう」という気持ちになりました。Negiccoをきっかけにネオ渋谷系と言われる人たちの音楽を聴いて刺激を受けました。ORIGINAL LOVEは、渋谷系であって渋谷系ではないですけど(笑)。渋谷系の人がアイドルに楽曲を提供できるのは、楽曲主義の人が多かったからだと思うんです。アーティスト性よりも、曲の構造を極めていく人が多かったんです。ポップスというのは、歌詞や作品性、物語の世界をとっぱらっても構造が美しい。それに気づいてるのが渋谷系で、バート・バカラックは構造としてもレベルが高かったんです。

「渋谷系はスリー・コードでやらないでしょ?」

――田島さんが「ORIGINAL LOVEは渋谷系ではない」と言ってきたのはなぜでしょうか? 田島:僕はスリー・コードでも良かったんですよ。アーティスト性や物語性もポップスには重要だと思っています。渋谷系はスリー・コードでやらないでしょ? でも僕はチャック・ベリーが好きで、戦前ブルースも大好きです。楽曲の構造は単純でも歌い手が素晴らしいなにものかを表現していればいいんです。僕には楽曲主義的な考え方とアーティスト主義的な考え方の両方がある。だからヴォーカリストとしてもお仕事をいただけるようになった。両方をがんばってやってきて出来上がったのが「ラヴァーマン」というアルバムなんです。個性的なアルバムだから、パッと聴いてわからないかもしれない。でも楽曲も歌もポップです。今は「いいね!」の時代で、SNSがあるから即効性がないと置いていかれる。価値観が拡散性にシフトしていて、そこへのアンチテーゼなのかもしれないですね。作品性にあえて重きを置いたのが「ラヴァーマン」ですね。作ってるときはわからなかったけど(笑)。 ――「今夜はおやすみ」ではブラジルのトロピカリア、「きりきり舞いのジャズ」ではカエターノ・ヴェローゾを聴いているような感覚になりました。 田島:でも、「今夜はおやすみ」も「きりきり舞いのジャズ」もブラジルは全く意識せずに作りました。そう聴こえるかもしれないけど、最近はそういう風には音楽は作ってないです。ブラジルよりライ・クーダーに近いかもしれない。昔なら「きりきり舞いのジャズ」をカエターノ・ヴェローゾを意識して作るような作り方をしていたかもしれないけど、今はジャズの理論を勉強しながら、自分の曲に学んだことを当てはめるような作り方をしています。 ――「きりきり舞いのジャズ」の「ジャズ」も、一般的なジャズのイメージとは異なりますね。 田島:ジャズ的なスケールやコードを使っているけれども、ジャズじゃないんです。でも、ジャズを勉強してそれを意識しながら曲を作っているところが「風の歌を聴け」の頃との違いかもしれない。ジャズを勉強したことでアメリカン・ミュージックの懐の深さがよりわかってきたんです。ライ・クーダーやマイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーにもジャズの要素が入っていることが分かって、また新鮮に聴けるようになった。「今夜はおやすみ」もジャズのコードを所々に使ってます。そこにハワイアンっぽいスライド・ギターを入れました。エキゾティックなポップ・ミュージックに仕上がったと思います。 ――「きりきり舞いのジャズ」がひとりで演奏されていることにも驚きました。田島貴男名義で、ギターとハーモニカ、ループマシーンを使った弾き語りツアーをされた経験が反映されている部分はありますか? 田島:4年前から「ひとりソウルショウ」や弾き語りをやって芸の幅が広がったんです。バンド芸とひとり芸は芸としてまったく違うジャンルなんです。だからギターの演奏や歌をもう一回見つけ直さないといけなかった。ひとりソウルショウのコンセプトは「ひとりでダンス・ミュージックをやる」。YouTubeを見たら、ブルース・マンがひとりでダンス・ミュージックをやっていたんですよ。ブルースはロックンロールの原型で、ダンス・ミュージックで、ギターを叩いたりして独創的なことをしてるわけです。デルタブルースのギタースタイルは、ひとりで歌いながらギターを弾くために考え抜かれていて、一時期そればかり聴いてました。ハワイアンのスライド・ギターにも興味をもって少し勉強しました。 ――「フランケンシュタイン」の複雑なリズムにも変化球を感じます。 田島:今思えば、あの曲でやりたかったのはカーティス・メイフィールドだったのかとしれない。カーティスは大好きですけれど、彼の影響を受けて作ったような曲はあまり書いてこなかったんですよね。だからここでカーティスをガツンとやってみました。 ――ボーナス・トラックとして「ウイスキーが、お好きでしょ」が収録されています。これを入れたのは、新しい歌い方が見つかったからでしょうか? 田島:「ウイスキーが、お好きでしょ」の仕事が、今回のアルバムの前哨戦みたいになって巡り巡ってフィットしていて、まったく違和感がないんです。全部つながったんですよ。いろんな歌い方でたくさん歌わされて、完成テイクがあれになって、時間が経ってからあの歌のテイクのチョイスが正しかったとわかったんですよ。「こんなに良くなるんだ」って教えていただいた気がして。だからアルバムにピッタリとハマったんです。 ――ORIGINAL LOVEは前身のThe Red Curtainから数えると結成30年です。振り返っていかがですか? 田島:ポップ・ミュージックは常に「今」なんですよ。いかに自分のキャリアを背負わずに、今の音楽としてゼロから始めるか。その連続でしたね。ポップスはしんどいんですよ。 ――そのキャリアの中で、新作の位置付けはどんなものでしょうか? 田島:ORIGINAL LOVEとして今やるべき一番正しいポップスを作ることができたんじゃないかな。ジャケットも今までと違うぞ、と。前作や「ひとりソウルショウ」、「ウイスキーが、お好きでしょ」やNegiccoの仕事を経て今回のアルバムがある。聴いてすぐわかる作品じゃないかもしれない。この間、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』という映画を見てすごく共感したんですよ。SNSの即効的な価値観もあるけど、本当の感動は情報の手がおよばない人間の丸裸の「おバカさん」な部分なんです。その悲しみや喜びの深さを芸術作品が描いて残していくのは大事なことです。  ポップスも、スタンダードとして残るのは、曲の裏に謎があるものなんですよね。「ダサい」「カッコイイ」を超えた魅力がある。それが作品の強さなんですよね。たとえば、松任谷由実さんや桑田佳祐さんが作られてきたポップスもそうなんじゃないかな。「接吻」(1993年のシングル)もそういう要素が含まれていたと思います。そういう意味で「接吻」は渋谷系の曲ではないと思うんです。だって、渋谷系はひたすらかっこいいだけの音楽でしたから。それと、流行り言葉で消費されるのは嫌だったから、「渋谷系とは違う」と言ったりもしました。僕も小西さん(小西康陽。田島貴男が1990年まで在籍したピチカート・ファイヴのメンバー)もスタンダードを作りたかったんです。ピチカートも渋谷系と言われるけど、小西さんだって実は昔から真っ当なポップスを作りたかったんだと思うんです。ピチカートで、僕と小西さんと敬太郎さん(高浪敬太郎。ピチカート・ファイヴのメンバー、現在の表記は高浪慶太郎)はスタンダードはどうやって書くことができるのか、過去の音楽をいっぱい聴いて学んでいたんです。
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ORIGINAL LOVE『ラヴァーマン』(WONDERFUL WORLD RECORDS)

■リリース情報 『ラヴァーマン』 発売:2015年6月10日(水) 価格:¥3,240(税込) <収録内容> 1.ラヴァーマン 2.ビッグサンキュー 3.サンシャイン日本海  4.今夜はおやすみ 5.フランケンシュタイン 6.クレイジアバウチュ  7.きりきり舞いのジャズ 8.四季と歌 9.99粒の涙 10.希望のバネ BONUS TRACK ウイスキーが、お好きでしょ/田島貴男 (田島貴男 サントリー角ハイボール CMソング)

ORIGINAL LOVE田島貴男が見出した“今やるべきポップス”とは?「Negiccoの仕事はいい経験だった」

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【リアルサウンドより】  ORIGINAL LOVEが、6月10日に約2年ぶりの新作『ラヴァーマン』をリリースする。1994年に発売した『風の歌を聴け』と同じく佐野康夫(ドラム)と小松秀行(ベース)を迎えて制作された本作は、ジャズやファンクのテイストを漂わせつつ、Negiccoへ提供した「サンシャイン日本海」をセルフ・カヴァーしたり、ボーナストラックに『サントリー角ハイボール』のCMソングである「ウイスキーが、お好きでしょ」を収録するなど、エンターテインメント性に溢れた作品に仕上がっている。今回リアルサウンドでは、聞き手に音楽評論家・宗像明将氏を迎え、田島貴男にインタビュー。アルバム制作時のエピソードや田島の近況から、今なお成長を続けるORIGINAL LOVEの音楽性を紐解いた。

「去年より今年のほうが歌手としては成長している」

――2年ぶりの新作で、1994年の「風の歌を聴け」のリズムセクションである佐野康夫さん、小松秀行さんを迎えたのはなぜでしょう? 田島貴男(以下:田島):このアルバムは数年前に作った「ラヴァーマン」から制作が始まってるんですけど、この曲は手応えを感じていた曲でした。でも最近作ったアルバムには合わなくて温存していたんです。最近ソウル・ミュージックを若い人達が聴く機会が多くなってきたこともあって、タイミングが来たと思ってレコーディングしました。前作の「エレクトリックセクシー」(2013年)を作り終えた後、「風の歌を聴け」の頃のようなORIGINAL LOVEらしいサウンドを聴きたい」という声を聞いて、たまたま「ラヴァーマン」は佐野、小松でレコーディングしたいと思っていたので、なおさら今だなと思いました。「RAINBOW RACE」のツアー(1995年)以来3人で集まってなかったけど、同じエンジニアも呼んで、レコーディングスタジオに集まったんです。あの頃と同じ音が出てきて感動しました。このグルーヴだったよな、と。 ――「いわゆる一般的なORIGINAL LOVEらしいサウンド」を求められることに反感はなかったですか? 田島:30歳の頃だと感じていたかもしれません(笑)。でも、「風の歌〜」から20年も経って、最近はなんとも思わなくなりましたね。バンドを再結成するようなつもりで楽しもうと。今回のアルバムは、「風の歌を聴け」を彷彿させるところが確かにありますが、やはり似て非なるサウンドだと思います。ORIGINAL LOVEはこの20年の間に音楽の旅をたくさんしてきました。そこで得た蓄積がこのアルバムには集約されています。加えて、ここ3、4年間、弾き語りをやりながら勉強したスライドギター、ジャズギターのテクニックが散りばめられています。以前よりも更に雑食性に富んだ本格的なソウルミュージックになっていると思います。 ――「ラヴァーマン」にしろ、南部っぽい「ビッグサンキュー」にしろ、ソウルとしての深みは「風の歌を聴け」より増していると感じました。 田島:歳もとりましたから成熟せざるをえない(笑)。サウンドの成熟度も上がってますけど、あとは歌の変化かもしれませんね。歌は技芸なんです。技芸というのは、一週間練習して自分のものになるものじゃないんですよ。何年もかかって少しずつ自分のものになってゆくのが技芸なんです。歌えば歌うほど歌の面白さに気づかされます。去年より今年のほうが歌手としては成長している気がします。 ――歌の技芸が磨かれているからこそ、「水曜歌謡祭」に出演したときの反響も大きかったんでしょうね。 田島:以前の自分の歌だったら、あんなに反響は得られなかったでしょうね。最近になってわかった歌い方が「ウイスキーが、お好きでしょ」のときにあって。そのときにCM制作会社の人が言ってくれたディレクションが勉強になりました。自分の個性をどうやってアピールしたらいいのかわかってきましたね。NHKの「The Covers」など最近はテレビの歌番組の仕事が毎回反響も大きくて楽しいです。今回のアルバムはサウンドもこだわっているけれど、ヴォーカル・アルバムでもあると思います。歌だけで3ヶ月かけてレコーディングしました。すごく疲れました(笑)。歌い方はわかったけど、それをどうやってレコーディングするかが難しかったです。やれるところまでやりましたね。 ――難しいなかで、外部のプロデューサーを付けることは考えなかったのでしょうか? 田島:プロデューサーをつけたいなと思っていた時期もありましたけど、この歳まで一人でやってきたので「どっちでもいいや」と。セルフ・プロデュースはすごく大変ですね。でも「プロデューサーを付けるのが似合わない」と言われて、このスタイルになりました(笑)。Negiccoの現場では、いいプロデューサーが何人もいて羨ましいと思いました。僕はひとりで格闘していて、「自分がもうひとりいたら楽かな」とよく思います。でも、その分個性が強い作品にはなっているのかなと。 ――Negiccoの「サンシャイン日本海」(2014年のシングル)を今回セルフ・カヴァーされていますが、アイドルのプロデュースを経験してみていかがでしたか? 田島:すごく楽しかったし、いい経験でしたね。今のアイドルの知識は全くありませんでしたが、connieさん(Negiccoのプロデューサー)の話を聞きつつ僕なりにがんばって作りました。すごく気に入ってます。そして、今のポップ・ミュージックとの接点が見つかりました。「光のシュプール」(2014年のNegiccoのシングル。田島貴男がアレンジ)では、connieさんに「昔のORIGINAL LOVEを思いっきりやってください」と言われて全力でやってみて、それが評価されて、「今のポップスとして通用するんだ」と自信になりましたね。だからなおさら「ORIGINAL LOVEをやってやろう」という気持ちになりました。Negiccoをきっかけにネオ渋谷系と言われる人たちの音楽を聴いて刺激を受けました。ORIGINAL LOVEは、渋谷系であって渋谷系ではないですけど(笑)。渋谷系の人がアイドルに楽曲を提供できるのは、楽曲主義の人が多かったからだと思うんです。アーティスト性よりも、曲の構造を極めていく人が多かったんです。ポップスというのは、歌詞や作品性、物語の世界をとっぱらっても構造が美しい。それに気づいてるのが渋谷系で、バート・バカラックは構造としてもレベルが高かったんです。

「渋谷系はスリー・コードでやらないでしょ?」

――田島さんが「ORIGINAL LOVEは渋谷系ではない」と言ってきたのはなぜでしょうか? 田島:僕はスリー・コードでも良かったんですよ。アーティスト性や物語性もポップスには重要だと思っています。渋谷系はスリー・コードでやらないでしょ? でも僕はチャック・ベリーが好きで、戦前ブルースも大好きです。楽曲の構造は単純でも歌い手が素晴らしいなにものかを表現していればいいんです。僕には楽曲主義的な考え方とアーティスト主義的な考え方の両方がある。だからヴォーカリストとしてもお仕事をいただけるようになった。両方をがんばってやってきて出来上がったのが「ラヴァーマン」というアルバムなんです。個性的なアルバムだから、パッと聴いてわからないかもしれない。でも楽曲も歌もポップです。今は「いいね!」の時代で、SNSがあるから即効性がないと置いていかれる。価値観が拡散性にシフトしていて、そこへのアンチテーゼなのかもしれないですね。作品性にあえて重きを置いたのが「ラヴァーマン」ですね。作ってるときはわからなかったけど(笑)。 ――「今夜はおやすみ」ではブラジルのトロピカリア、「きりきり舞いのジャズ」ではカエターノ・ヴェローゾを聴いているような感覚になりました。 田島:でも、「今夜はおやすみ」も「きりきり舞いのジャズ」もブラジルは全く意識せずに作りました。そう聴こえるかもしれないけど、最近はそういう風には音楽は作ってないです。ブラジルよりライ・クーダーに近いかもしれない。昔なら「きりきり舞いのジャズ」をカエターノ・ヴェローゾを意識して作るような作り方をしていたかもしれないけど、今はジャズの理論を勉強しながら、自分の曲に学んだことを当てはめるような作り方をしています。 ――「きりきり舞いのジャズ」の「ジャズ」も、一般的なジャズのイメージとは異なりますね。 田島:ジャズ的なスケールやコードを使っているけれども、ジャズじゃないんです。でも、ジャズを勉強してそれを意識しながら曲を作っているところが「風の歌を聴け」の頃との違いかもしれない。ジャズを勉強したことでアメリカン・ミュージックの懐の深さがよりわかってきたんです。ライ・クーダーやマイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーにもジャズの要素が入っていることが分かって、また新鮮に聴けるようになった。「今夜はおやすみ」もジャズのコードを所々に使ってます。そこにハワイアンっぽいスライド・ギターを入れました。エキゾティックなポップ・ミュージックに仕上がったと思います。 ――「きりきり舞いのジャズ」がひとりで演奏されていることにも驚きました。田島貴男名義で、ギターとハーモニカ、ループマシーンを使った弾き語りツアーをされた経験が反映されている部分はありますか? 田島:4年前から「ひとりソウルショウ」や弾き語りをやって芸の幅が広がったんです。バンド芸とひとり芸は芸としてまったく違うジャンルなんです。だからギターの演奏や歌をもう一回見つけ直さないといけなかった。ひとりソウルショウのコンセプトは「ひとりでダンス・ミュージックをやる」。YouTubeを見たら、ブルース・マンがひとりでダンス・ミュージックをやっていたんですよ。ブルースはロックンロールの原型で、ダンス・ミュージックで、ギターを叩いたりして独創的なことをしてるわけです。デルタブルースのギタースタイルは、ひとりで歌いながらギターを弾くために考え抜かれていて、一時期そればかり聴いてました。ハワイアンのスライド・ギターにも興味をもって少し勉強しました。 ――「フランケンシュタイン」の複雑なリズムにも変化球を感じます。 田島:今思えば、あの曲でやりたかったのはカーティス・メイフィールドだったのかとしれない。カーティスは大好きですけれど、彼の影響を受けて作ったような曲はあまり書いてこなかったんですよね。だからここでカーティスをガツンとやってみました。 ――ボーナス・トラックとして「ウイスキーが、お好きでしょ」が収録されています。これを入れたのは、新しい歌い方が見つかったからでしょうか? 田島:「ウイスキーが、お好きでしょ」の仕事が、今回のアルバムの前哨戦みたいになって巡り巡ってフィットしていて、まったく違和感がないんです。全部つながったんですよ。いろんな歌い方でたくさん歌わされて、完成テイクがあれになって、時間が経ってからあの歌のテイクのチョイスが正しかったとわかったんですよ。「こんなに良くなるんだ」って教えていただいた気がして。だからアルバムにピッタリとハマったんです。 ――ORIGINAL LOVEは前身のThe Red Curtainから数えると結成30年です。振り返っていかがですか? 田島:ポップ・ミュージックは常に「今」なんですよ。いかに自分のキャリアを背負わずに、今の音楽としてゼロから始めるか。その連続でしたね。ポップスはしんどいんですよ。 ――そのキャリアの中で、新作の位置付けはどんなものでしょうか? 田島:ORIGINAL LOVEとして今やるべき一番正しいポップスを作ることができたんじゃないかな。ジャケットも今までと違うぞ、と。前作や「ひとりソウルショウ」、「ウイスキーが、お好きでしょ」やNegiccoの仕事を経て今回のアルバムがある。聴いてすぐわかる作品じゃないかもしれない。この間、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』という映画を見てすごく共感したんですよ。SNSの即効的な価値観もあるけど、本当の感動は情報の手がおよばない人間の丸裸の「おバカさん」な部分なんです。その悲しみや喜びの深さを芸術作品が描いて残していくのは大事なことです。  ポップスも、スタンダードとして残るのは、曲の裏に謎があるものなんですよね。「ダサい」「カッコイイ」を超えた魅力がある。それが作品の強さなんですよね。たとえば、松任谷由実さんや桑田佳祐さんが作られてきたポップスもそうなんじゃないかな。「接吻」(1993年のシングル)もそういう要素が含まれていたと思います。そういう意味で「接吻」は渋谷系の曲ではないと思うんです。だって、渋谷系はひたすらかっこいいだけの音楽でしたから。それと、流行り言葉で消費されるのは嫌だったから、「渋谷系とは違う」と言ったりもしました。僕も小西さん(小西康陽。田島貴男が1990年まで在籍したピチカート・ファイヴのメンバー)もスタンダードを作りたかったんです。ピチカートも渋谷系と言われるけど、小西さんだって実は昔から真っ当なポップスを作りたかったんだと思うんです。ピチカートで、僕と小西さんと敬太郎さん(高浪敬太郎。ピチカート・ファイヴのメンバー、現在の表記は高浪慶太郎)はスタンダードはどうやって書くことができるのか、過去の音楽をいっぱい聴いて学んでいたんです。
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ORIGINAL LOVE『ラヴァーマン』(WONDERFUL WORLD RECORDS)

■リリース情報 『ラヴァーマン』 発売:2015年6月10日(水) 価格:¥3,240(税込) <収録内容> 1.ラヴァーマン 2.ビッグサンキュー 3.サンシャイン日本海  4.今夜はおやすみ 5.フランケンシュタイン 6.クレイジアバウチュ  7.きりきり舞いのジャズ 8.四季と歌 9.99粒の涙 10.希望のバネ BONUS TRACK ウイスキーが、お好きでしょ/田島貴男 (田島貴男 サントリー角ハイボール CMソング)

パチンコ界のアイドル・マリンちゃんが“初音ミク”的展開 有名ボカロPも参戦する「アイマリンプロジェクト」に瞠目!!

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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「アイマリンプロジェクト」のアイマリンちゃん!(『Marine Dreamin’』より)
 パチンコ業界のこの15年は、アニメやマンガを代表とした版権コンテンツとのマッチアップの15年だったといっていい。『北斗の拳』『新世紀エヴァンゲリオン』『花の慶次』『牙狼-GARO-』『ルパン三世』……2000年以降、多くの機種が既存コンテンツとタイアップし、ホールの主役となってきた。  そんな中で、パチンコ発のキャラクターとしてホールの中心に鎮座し続けているキャラクターがいる。99年に登場し、昨年15周年を迎えた『海物語』シリーズのマリンちゃんだ。『海物語』シリーズは登場から15年以上を迎えた今も、多くのホールで主役のひとつとして人気を集めている。マリンちゃんはその看板として、15年変わらず活躍してきた。  そのマリンちゃんが『海物語』シリーズ15周年を記念して、新たな展開を見せた。そして誕生したのが「アイマリンプロジェクト」のアイマリンちゃんだ! 「おたぽる」で続きを読む