Juice=Juiceの過去・現在・未来が凝縮! 初アルバム『First Squeeze!』をピロスエが徹底レビュー

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2015年7月15日発売のJuice=Juiceの1stアルバム『First Squeeze!』(hachama)※ジャケットはミュージックビデオBlu-ray Disc付属の初回生産限定盤A

【リアルサウンドより】  2013年2月のグループ結成から2年5ヵ月、ついにJuice=Juice待望の1stアルバム『First Squeeze!』がリリースされた。「一番搾り」というタイトルが冠せられたこの傑出した作品について、本稿では徹底的にレビューしていく。  まずはアルバムの仕様を確認。基本的にはCD2枚組であり、これまでの全シングルをリリース順に収録した「The Best Juice」と、アルバム用新曲を多数収録した「The Brand-New Juice」で構成されている。  この2枚組をベースとして、初回生産限定盤A・同B・通常盤の3種類それぞれで付属特典内容が異なる。初回Aには全シングルのミュージックビデオを収録したBlu-ray Disc、初回Bには「Juice=Juice ファーストライブツアー2014〜2015 News=News 〜各地よりお届けします!〜」最終日、2015年4月25日の札幌ペニーレーン公演を全編収録したライブDVDが付属されている。  そして通常盤には、他グループのハロプロ楽曲をJ=JがカバーしたCD「The Cover Juice」が付属。つまり通常盤では実質CD3枚組となる。以下、その3つのディスクについてそれぞれ見ていこう。

<Disc 1:The Best Juice>

01. 天まで登れ! 02. ロマンスの途中 03. 私が言う前に抱きしめなきゃね (MEMORIAL EDIT) 04. 五月雨美女がさ乱れる (MEMORIAL EDIT) 05. イジワルしないで 抱きしめてよ 06. 初めてを経験中 07. 裸の裸の裸のKISS 08. アレコレしたい! 09. ブラックバタフライ 10. 風に吹かれて 11. 背伸び 12. 伊達じゃないよ うちの人生は  基本的には全シングルの収録だが、厳密には少々異なる。まず、インディーズ時代に1st・2ndシングルとしてリリースされた「私が言う前に抱きしめなきゃね」「五月雨美女がさ乱れる」は、メジャーデビュー直前に脱退した大塚愛菜も参加の6人時代の音源ということもあり、本アルバムには未収録。5人で再録音しアレンジも手直ししての、当時「ロマンスの途中」とのトリプルA面としてリリースされた「MEMORIAL EDIT」バージョンでの収録となっている。  「天まで登れ!」はインディーズ3rdシングルとしてリリースされた曲で、ハロプロ研修生 feat. Juice=Juiceとして歌ったものと、当時のメンバー6人のみで歌ったものと2種類のバージョンがあり、本アルバムに収録されたのは後者。  また、本ディスクにはメジャー5thシングル「背伸び / 伊達じゃないよ うちの人生は」までの収録で、最新6thシングル「Wonderful World / Ça va ? Ça va ? (サヴァサヴァ)」は次の「The Brand-New Juice」への収録となっている。6thシングルからが今年2015年作なので、その前までの2013〜2014年作と分けたという見方もできるが、もうひとつの見方もあるのがポイントである。  J=Jの楽曲は他のハロプログループ同様、つんく♂が全曲の作詞作曲を手がけてきた。しかし近年は本人の病状のこともあり、他の作家による楽曲が増えてきていて、ハロプロ自体が変質の季節を迎えている。このディスクでいえば収録12曲は全曲つんく♂作だが、その次のシングルからは別作家の作品となっている。つまり、本ディスクはJ=Jのシングルヒストリーであると同時に、つんく♂制作曲時代の記録集という性質も帯びている。  「ロマンスの途中」「イジワルしないで 抱きしめてよ」に代表されるディスコ/ファンク路線の輝きはもちろん、それに加え「裸の裸の裸のKISS」のラテン、「ブラックバタフライ」のタンゴ、「風に吹かれて」のケルト、「背伸び」のムード歌謡といった音楽性の彩りは、こうして1枚のディスクとして連続で聴くことでその面白さを再確認できる。

<Disc 2:The Brand-New Juice>

01. Wonderful World 02. CHOICE & CHANCE 03. 愛・愛・傘 04. 生まれたてのBaby Love 05. 選ばれし私達 06. Ça va ? Ça va ? (サヴァサヴァ) 07. GIRLS BE AMBITIOUS 08. 愛のダイビング 09. チクタク 私の旬 10. 未来へ、さあ走り出せ! 11. 続いていくSTORY  いわゆるオリジナルアルバム部分に相当するのがこのディスク。オリコン週間チャート1位を獲得したことでもおなじみのシングル「Wonderful World」「Ça va ? Ça va ? (サヴァサヴァ)」の2曲をのぞいた9曲がアルバム用新曲。それらは主要作家によって大まかに5つのタイプに分類することができる。

タイプ1:つんく♂

05. 選ばれし私達[作詞・作曲:つんく 編曲:山崎淳]  この「選ばれし私達」は、ファンに披露された順番としては9曲のなかで一番古い。ツアー「News=News」21公演目、2014年9月21日の静岡・Live House浜松窓枠にて、ライブ用の新曲として初披露された。「伊達じゃないよ うちの人生は」も、元々はライブ用新曲としてツアー初日から披露されていたものが後日CD化したという経緯があり、本曲も今回のアルバムでようやく音源化された。  この頃はまだつんく♂の作詞作曲が当たり前の状況だったが、結果的にこの曲がJ=Jにとって現時点で最後のつんく♂提供曲となっている。  アレンジ担当の山崎淳はハロプロ楽曲のレギュラー編曲家のひとり。ロック調の楽曲アレンジを手がけることが多く、モーニング娘。「悲しみトワイライト」、美勇伝「恋する♡エンジェル♡ハート」、Berryz工房「サヨナラ 激しき恋」、℃-ute「JUMP」、スマイレージ「同じ時給で働く友達の美人ママ」など多数。  そしてこの曲もヘヴィなギターが鳴り響く歌謡ロック。ワイルドさという点からいえば、後述の「CHOICE & CHANCE」と一二を争う一曲だ。J=Jの置かれた状況を暗喩しているかのような歌詞も面白い。

Juice=Juice「選ばれし私達」(40:20〜)

タイプ2:近藤薫

11. 続いていくSTORY[作詞・作曲:近藤薫 編曲:近藤薫、HASSE]  この曲は、ツアー「News=News」の後に行われた東阪ホールライブ「Juice=Juice ファーストライブツアー2015 特別編!! 〜Special Juice〜」の初日、5月2日の中野サンプラザにて後述の「チクタク 私の旬」と共に初披露された一曲。J=Jにとって初のスローバラード曲で、彼女たちのこれまでの活動とこれからの決意が投影された歌詞も相まって、ファンの心に深く響いた。今後も大切な一曲となっていくだろう。  作詞・作曲を担当した近藤薫は、愛知県出身の男性シンガーソングライター。シングル「ハロー&グッバイ」が『テニスの王子様』OVA版の主題歌としてヒット。楽曲提供もV6「HONEY BEAT」「ジャスミン」(共に作詞・作曲)、東方神起「Hide & Seek」(作曲)、柏木由紀「Birthday wedding」(作曲)など多数あり。また、名古屋のグループアイドル・deraについてはシングル4枚を始めとしたほぼ全曲の作詞作曲を手がけている。  編曲に連名でクレジットされているHASSEは、近藤とのタッグも数多いコンポーザー。主な担当楽器はキーボードやピアノで、本曲ではプログラミングを担当している。  なお、この曲と後述の「CHOICE & CHANCE」の2曲にはMVが制作されている。アルバムの特典Blu-ray Discには未収録だが、テレビやウェブ上などでプロモーションの一環として現在オンエア中。

Juice=Juice「続いていくSTORY」

タイプ3:星部ショウ

09. チクタク 私の旬[作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ 編曲:CMJK]  中野でこの曲が初披露されたとき、快哉を叫んだファンも多かったのではないだろうか。J=Jのレパートリー内にはそれまであまりなかった可愛くポップでキュートな曲調。軽快なビートや目覚まし時計のSEなどは、ピチカート・ファイヴに代表される渋谷系サウンドを連想してしまう。それでいて、歌詞をよくチェックしてみると女の子の旬について言及されたシビアな内容でもあり、そのギャップも魅力の一端である。  ライブ披露時には作家クレジットが不明だったが、のちに判明する。作詞の児玉雨子と編曲のCMJKはすでに他のハロプロ楽曲に参加しておりプロフィールもよく知られているが、いまハロプロファンの間でもっとも注目されているコンポーザーが、作曲の星部ショウである。  星部氏の名前が最初に出てきたのは、アンジュルムの7月22日発売予定の新曲「七転び八起き」「臥薪嘗胆」それぞれの作曲者として。ライブ初披露は5月26日の武道館だったのだが、その良曲を作曲した氏のキャリアが、調べてもまったく出てこないのだ。そしてJ=Jの本アルバムでも4曲に参加しており、いずれもかなりの良曲率となっている。さらにまだ曲自体は公開されていないが、9月2日発売予定のこぶしファクトリー「ドスコイ! ケンキョにダイタン」の作詞作曲まで担当していることから、氏の正体について「誰かの変名では?」「(アップフロントレーベルマネージャー)橋本慎の変名では?」「複数人の共同ペンネームでは?」など様々な憶測が飛んでいる。  7月7日にハロー!プロジェクトオフィシャルショップ東京秋葉原店で行われた宮本佳林トークイベントにて、「スタッフさんに「星部ショウさんって誰ですか?」と訊いたら「会ったことあるよ」と言われた」という逸話が飛び出したり、7月9日の同所でのアンジュルム福田花音のトークイベントでは、司会のアップフロント西口氏から「橋本さんではない」という発言が出たりしている。 02. CHOICE & CHANCE[作詞・作曲:星部ショウ 編曲:平田祥一郎]  これ以降の6曲は、現在展開中のツアー「Juice=Juice LIVE MISSION 220 〜Code1→Begin to Run〜」の初日、6月21日の横浜Bay Hallにて初披露されたもの。  「CHOICE & CHANCE」はマイナーコードのアッパー曲。デジタルロック的な曲調で、ケミカル・ブラザーズなどを彷彿させるサウンド。過去のハロプロ楽曲だと℃-ute「ひとり占めしたかっただけなのに」などを連想した。こういった曲調もこれまでのJ=Jにはあまりなかったもので、曲の激しさと共にダンスの激しさも特徴だ。次々と入れ替わる歌パートも性急さを演出している。  編曲の平田祥一郎は、ハロプロ楽曲ではおなじみのメインアレンジャー。J=J曲を手がけることが多く、ディスク1収録のシングル12曲のうち7曲が氏の担当。

Juice=Juice「CHOICE & CHANCE」(40:55〜)

08. 愛のダイビング[作詞・作曲:星部ショウ 編曲:土肥真生]  ファンキーなサウンドは従来のJ=Jの路線からの連続性も感じさせつつ、さらにフュージョン・タッチのビートが新鮮さをもたらしている。フュージョン的なビートの導入という点では℃-ute「愛ってもっと斬新」を連想したりもするが、こちらはより爽やかな印象。流れるようなビートと歌ラインのシンクロが聴いていて胸躍る。曲終盤にはドラムやベースのソロフレーズまである。  編曲の土肥真生は過去のハロプロ楽曲のいくつかに参加しているが、モーニング娘。「林檎殺人事件」などのカバー曲を担当することが多い。他にはBuono!「JUICY HE@RT」など。 04. 生まれたてのBaby Love[作詞:星部ショウ 作曲:masaaki asada 編曲:松井寛]  こちらもファンキーながら、よりソウル・ミュージック寄りのサウンドに仕上がっている。それもそのはず、編曲は東京女子流などでおなじみの松井寛が担当。是永巧一のギター・プレイも効いている。作曲のmasaaki asadaこと浅田将明は株式会社ファイブエイス所属の音楽プロデューサー(同社には前山田健一や板垣祐介、藤澤慶昌らも名を連ねている)。EXILE、HOME MADE 家族、AZUなどへの提供楽曲多数で、女性アイドルではアイドリング!!!「オレオレGO!!」、S★スパイシー「SGC★スパイシー」(どちらも作曲・編曲)など。  本曲は高木紗友希のソウルフルな歌唱がより活かされた、陽光を感じさせるライト・タッチな一曲だ。曲終盤のメンバー一人一人によるフェイク回しは、なんと高木の考案したフレーズによるものだという。また、間奏ではメンバーのアドリブによる振り付け誘導が行われるのが定番となっており、参加した観客をより楽しい雰囲気へ誘うこと間違いなし。この曲の振り付け練習の様子は、ウェブ番組「GREEN ROOM」にてオンエアされている。

Juice=Juice LIVE MISSION 220 〜Code1→Begin to Run〜リハーサル編(18:20〜)

タイプ4:中島卓偉

03. 愛・愛・傘[作詞・作曲:中島卓偉 編曲:大久保薫]  今年に入ってからアンジュルム「大器晩成」、℃-ute「次の角を曲がれ」とハロプログループへの楽曲提供が相次いでいる中島卓偉。LoVendoЯ「いいんじゃない?」に続き、J=Jへも2曲の楽曲を提供している。  こちらの「愛・愛・傘」はスウェディッシュ・ポップ調の、しっとりと落ち着きつつもビート感は保ったナンバー。2番冒頭などではボサノバ風な展開も見られる。ライブではスタンドマイクで歌われ、両手を使った振り付けがチャームポイント。  編曲の大久保薫は、先述の平田祥一郎と同じくハロプロ楽曲のメインアレンジャーのひとり。J=J曲を手がけるのは「イジワルしないで 抱きしめてよ」以来2回目となる。

Juice=Juice「愛・愛・傘」(43:12〜)

07. GIRLS BE AMBITIOUS[作詞・作曲:中島卓偉 編曲:中島卓偉、宮永治郎]  もう一方の「GIRLS BE AMBITIOUS」は、中島の本流ともいえるロックンロール曲。跳ねるビートは否が応でも盛り上がる。歌詞はパッと聴く分には女の子の様々な心情を綴ったあるあるネタだが、実はよく聴くとJ=Jメンバー5人それぞれのパーソナリティを入れ込んだ当て書きにもなっている。「あざかわ(あざとい+可愛い)」「色気」「ショートカット」「天然」「ダイエット」など、ファンが聴けばすぐに合点がゆくはずだ。これはJ=Jスタッフからの情報を元に中島が書き上げたもの、とのこと。  編曲で共同でクレジットされている宮永治郎は、過去のハロプロ楽曲でいうとメロン記念日「お願い魅惑のターゲット」、Buono!「初恋サイダー」どちらも編曲を手がけていたり、最近ではLoVendoЯのほぼ全曲のアレンジに関わっている人物。ロックチューンである本曲にはぴったりの人選だろう。ここではギター、ベース、プログラミングを担当。  コーラスは中島本人が担当しているのだが、そのレコーディングの模様はウェブ番組「MUSIC+」でオンエアされている。同番組では、今年1月からアンジュルム「大器晩成」のレコーディングやトラックダウンなどのメイキング映像を放送し始めて、好評を得て現在までコーナーが続いている。「GREEN ROOM」も同様だが、楽曲制作やライブ制作の裏側を積極的に見せていく手法は現在のハロプロの特徴のひとつ。

Juice=Juice「GIRLS BE AMBITIOUS」レコーディング映像#01(中島卓偉コーラス編)(34:03〜)

タイプ5:角田崇徳/KOJI oba

10. 未来へ、さあ走り出せ![作詞:角田崇徳 作曲・編曲:KOJI oba]  「続いていくSTORY」と共にアルバム終盤を飾るこの曲は、オーガニックな響きとエレクトロなビートが融合したポジティブなサウンド。そして現在展開中のツアーのタイトル「Begin to Run」ともリンクした曲名通りの、グループの未来を指し示した希望あふれるリリックが耳に心に眩しい。サビのフレーズには「次の時代が始まる 行くぜ!私たちの未来! Juice=Juice!!!」とグループ名が入れ込まれていることもあり、これも今後の代表曲になっていくのではないだろうか。  (グループ名が歌詞に入っているハロプロ楽曲といえば、モーニング娘。「本気で熱いテーマソング」、Berryz工房「Berryz工房行進曲」、℃-ute「JUMP」などが思い出されるが、それらの系譜に連なる一曲ともいえる)  作詞の角田崇徳は、ピーベリー「キャベツ白書」、ジュリン「ほたる祭りの日」、チャオ ベッラ チンクエッティ「二子玉川」(いずれも作詞・作曲)などを過去に担当。いずれも情緒ある曲ばかりだ。作曲・編曲のKOJI oba(大場康司)は、HANGRY & ANGRY-f「レコンキスタ」(作曲)でアップフロントとの関わりは以前からあるが、ももいろクローバー「走れ!」(michitomoと共同作曲)、RYUTist「ラリリレル」(作曲・編曲)といった楽曲が有名だろう。  以上9曲に既発表シングル2曲を加えた全11曲。楽曲そのものの良さもさることながら、その良さを実現させているのはもちろんJuice=Juiceのメンバー5人の力である。歌唱力という面から見れば高木紗友希が突出しているが、J=Jが恐ろしいのは、他のメンバーも成長著しいところにある。  デビュー当初は宮本佳林と高木の2トップ、金澤朋子の艶っぽく魅力ある歌声、そして宮崎由加と植村あかりがそれに続くという体制だったが、ライブハウスツアーをやり通しての研鑽、ミュージカル『恋するハローキティ』での経験、ボイストレーナー菅井英斗先生によるボイトレなどを経て、5人全員が歌えるボーカルグループになりつつあるのが現在のJuice=Juiceである。アルバム新曲はその証左にもなっている。  個人的にお勧め曲を挙げると、全部粒ぞろいなのだが、強いていえば「チクタク 私の旬」「愛のダイビング」「生まれたてのBaby Love」「愛・愛・傘」で、さらに一曲に絞ると「生まれたてのBaby Love」だろうか。

<Disc 3:The Cover Juice>

01. Magic of Love (J=J 2015 Ver.)[作詞・作曲:つんく 編曲:村山晋一郎] 02. 香水 (J=J 2015 Ver.)[作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎] 03. 鳴り始めた恋のBELL[作詞・作曲:つんく 編曲:松井寛] 04. スクランブル[作詞・作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行] 05. BABY! 恋にKNOCK OUT!/宮崎由加&金澤朋子&植村あかり[作詞・作曲:つんく 編曲:小西貴雄] 06. ラストキッス/高木紗友希&宮本佳林[作詞・作曲:つんく 編曲:小西貴雄]  ハロプロの先輩グループの楽曲をカバーした6曲が収録されているのがこのディスクで、ボーナストラック的なものに見えるかもしれないが、これがなかなかあなどれない。以下は元曲の歌手情報を加えてオリジナルリリース順に並べ替えたもの。 ・1998.11.18「ラストキッス」タンポポ(1stシングル) ・1999.09.29「Magic of Love」太陽とシスコムーン(5thシングル) ・2001.02.28「BABY! 恋にKNOCK OUT!」プッチモニ(3rdシングル) ・2002.10.23「香水」メロン記念日(7thシングル) ・2003.06.18「スクランブル」後藤真希(7thシングル) ・2007.09.12「鳴り始めた恋のBELL」音楽ガッタス(1stシングル)  「スクランブル」以外の5曲は、ツアー「News=News」でも歌われてきた。ただし「Magic of Love」「香水」の2曲はJ=J 2015 Ver.として元曲の方向性は保ちつつリアレンジされて、そのバージョンでの初披露は「Special Juice」5月2日の中野サンプラザだった。  特筆したいのは「Magic of Love」。やはり楽曲とグループの相性というのはあるもので、この曲が持つファンキー・ソウルな面とJ=Jの個性が上手く合致し、名カバーが誕生した。特に間奏での高木のフェイクで盛り上げながら落ちサビへ突入していく高揚感は、凄まじい魅力にあふれている。ツアーでの評判はもちろん、他アイドルグループとの競演ライブイベントでもこの曲が歌われることが多く、J=J随一のキラーチューンとして知られている。  「スクランブル」は現在のツアー「LIVE MISSION 220 〜Code1→Begin to Run〜」で初セットリスト入りしたもので、間奏やアウトロでの植村あかりのフェイクの輝きが早くも評判を呼んでいる。  過去の楽曲をライブなどで歌い継いでいくのはハロプロの特徴のひとつだが、こうしてレコーディングされて音源リリースされるのはなかなか珍しい。モーニング娘。『The Best! 〜Updated モーニング娘。〜』や℃-ute『②℃-ute神聖なるベストアルバム』もあったが、それらは自グループ楽曲のみ対象のリアレンジベストだし、「ハロカバ」シリーズは配信限定で選抜メンバーが同一曲を歌い比べるという企画色の強いものだった。そういう意味ではBerryz工房『③夏夏ミニベリーズ』のケースが近い。  また、「BABY! 恋にKNOCK OUT!」「ラストキッス」で3人・2人に別れてユニット歌唱しているのも見逃せない。こうした少人数のユニット曲やソロ曲をオリジナルでも聴きたいところだが、それは次作以降のお楽しみだろう。

<本盤に濃縮された過去・現在・未来>

 ディスク1「The Best Juice」とディスク2「The Brand-New Juice」は、「2012〜2014年までのつんく♂曲」と「2015年以降の複数作家混成」という対比の図式になっており、それはJuice=Juiceの現状であると同時にハロプロの現在を象徴したものにもなっている。つんく♂の作家性が色濃くそれゆえに一本筋が通っていたこれまでと、複数の制作陣による多様性の開花、どちらが上下という話ではないが、現在そして未来のハロプロを検討する上でのマテリアルとして本アルバムを位置付けることも可能だろう。  ディスク3「The Cover Juice」では、単に過去のハロプロ楽曲回顧にとどまらず、昇華されて現在および未来へと繋がっている。特に「Magic of Love」に顕著であり、極論すればこれもJ=Jのオリジナル曲といっていい。ハロプロ外へ目を向ければ、アイドルネッサンスやハコイリ♡ムスメといったカバー主体でオリジナル偏重から自由なグループが近年の一潮流であり、それらとの同時代性も認められるのではないだろうか。  こうした解釈が可能なのも、作品の強度があってこそのもの。端的にいって、アルバム『First Squeeze!』は良曲の集合体である。ここにはJuice=Juiceの過去・現在・未来すべてがある。 ■ピロスエ 編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。Twitter

“保守化”からの脱却なるか? アニメ『ちびまる子ちゃん』2週連続“神回”で、23年ぶりの劇場版に光明!?

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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映画ちびまる子ちゃん公式サイトより。
 今月10日、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)劇場版製作が発表された。今回、放送開始25周年を記念しての劇場版は、なんと1992年公開の『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』以来、実に23年ぶり。しかし、このニュースに、ネットからは「つまんないし、早く終わってほしい」との声が上がるなど、世間の反応はだいぶ冷ややかだった。  1986年、少女マンガ誌「りぼん」にて連載が始まった、さくら氏のマンガ『ちびまる子ちゃん』(共に集英社)。1990年にテレビアニメ化され、一躍国民的人気を誇る作品となった。アニメの第1期が1992年に終わるも、1995年には第2期開始(現在も放送中)。1990年には、まる子のクラスメイトの大野くんと杉山くんを中心に描いた劇場版第1弾『ちびまる子ちゃん』が、1992年には、まる子と絵描きのお姉さんとの物語を描いた劇場版第2弾『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』が公開され、どちらも多くのファンが涙した。 「おたぽる」で続きを読む

嵐・櫻井翔の父親、総務省事務次官抜擢の裏に安倍政権の思惑が! テレビ局支配を強化

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日本国民の「知る権利」は櫻井ファミリーの手に握られている
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  嵐・櫻井翔の父親が総務官僚なのは有名な話だが、その翔パパ・桜井俊がなんと総務省のトップである事務次官に内定した。  桜井俊は東大法学部から、1977年に旧郵政省に入省したキャリア官僚だ。入省後は、総合通信基盤局長、情報通信国際戦略局長、などを経て現在は総務省ナンバー2の審議官を務めている。かねてより"ミスター総務省"との異名を持つエリートで、以前から"将来の次官候補"と目されてきた人物だ。  最終的には安倍首相と菅官房長官の判断となるが、関係者によると7月31日に、新次官に就任することがほぼ決定的だという。  ファンの間では「翔くんパパすごい」などと盛り上がっているが、これはそんなほのぼのした甘い話ではない。  そもそも、総務省は地上波放送をする際の電波免許の所轄官庁。以前からテレビ局への影響力は大きなものがあったが、とくに最近は、高市早苗が総務相に就任し、安倍政権のテレビ局への圧力、報道の締め付けの先兵となっている。  先の衆院選前に自民党がテレビ局に圧力文書を送りつけた際も、それを後押しする役割を演じた。  そのトップに、ジャニーズの人気絶頂アイドルの父親が就くことで、安倍政権のメディア支配、報道圧力がさらに強固になることが考えられるのだ。 「桜井さんは、テレビ事業にダイレクトに関連する電波・通信事業畑を歩んできた官僚で、もともとテレビ局にとっては頭が上がらない存在。一方、息子の翔が所属するジャニーズ事務所もテレビ局にとっては絶対的タブー。いわば、二重のタブー性ができあがってしまうわけで、テレビ局が今以上に総務省に逆らえなくなるのは確実でしょう。それどころか、総務省の意向に沿った報道をどんどんやり始める危険性もある。実際、櫻井翔は今、日本テレビの『NEWS ZERO』でキャスターもつとめているわけですから。少なくとも、あの番組では官僚批判、安倍政権批判はさらにやりづらくなるのは確実です」(テレビ局関係者)  しかも、これは、テレビ局だけの話ではない。これまで総務省のコントロールが及ばなかった週刊誌にも影響が出てくる可能性がある。 「出版社も写真集やカレンダー、女性誌での起用などで、ジャニーズには頭が上がらない。週刊誌の場合は、俊氏が次官に就任したからといって、安倍政権批判ができなくなるということはないでしょうが、少なくとも総務省の批判はやりづらくなる。父親の批判をして、櫻井翔に嫌われて出てもらえなくなったら、という自主規制は働きますから」(出版関係者)  翔パパの次官就任で強まることが懸念される総務省の報道圧力――。しかし、霞ヶ関ではこれこそが、今回の人事の目的だったのではないかといわれている。  実は、翔パパ、桜井俊はもともと自民党、とくに安倍政権の幹部とべったりの官僚なのだ。 「俊氏はNTTの分割を主導した人物ですが、その時に、協力関係を築いたのが、NTT出身の総務族議員・世耕弘成氏だった。また、安倍政権最大の実力者である菅義偉官房長官のおぼえもめでたく、菅氏が総務大臣のときに総合通信基盤局長電気通信事業部長から総括審議官に引き立てられています」(総務省関係者)  逆に、民主党政権時代は、民主党が規制緩和の一貫として押し進めた「電波オークション法案」をこれら自民党総務族と一緒になって反対。総合通信基盤局局長から情報通信国際戦略局長という"横滑り人事"で、ラインから外された。  ところが、自民党が政権に返り咲き、第二次安倍政権が発足すると、一気にナンバー2である審議官に抜擢される。この人事も菅官房長官の肝いりだったという。  そして、この7月、桜井俊は総務省トップである事務次官に抜擢されたわけだが、この人事にも菅官房長官が深く関わっていた。  実は、翔パパ、桜井俊は昨年、次官に就任する予定だった。ところが、そこに待ったをかけたのが、他でもない菅官房長官だったのだ。  当時は、「息子の翔がニュース番組に出演しているからやはりまずいと判断されたのでは」などという観測が流れたが、菅がそんな配慮をするはずはない。むしろ、その理由は逆だったようだ。 「ようするに、安保法制や原発再稼働で一番難しい2015年に、桜井氏を次官に据えて、報道ににらみを利かせたいという菅さんの判断だったようです。その時から、桜井氏には『1年待ってくれ』と言っていたらしいですから」(前出・総務省関係者)  官僚の息子の存在まで利用して報道をコントロールしようというのだから、安倍政権、菅官房長官の権謀術数はすさまじいと言わざるを得ないが、一方、利用されたかたちになった息子の櫻井翔のほうはどうなのだろうか。  以前は、翔はアイドルになることを反対された経緯から、父親に対して複雑な感情をもち、距離をおいているともいわれていた。しかし、2013年5月、その翔が『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演して、「22、3歳の時に初めてソロコンサートに父親が足を運んでくれて、やっと認められた気がした」とはじめて父との関係を告白している。これはちょうど、翔パパ・桜井俊が審議官に抜擢される直前のことだ。  なぜこの時期に翔が父親のことを口にしたのか、なんとなく意味深なものを感じてしまうが、いずれにしても、翔と父親は今、お互いを認め合い、利用し合う関係になっているといえるだろう。しかも、妹までが、日本テレビに入社し、櫻井一家とテレビ業界の癒着はあからさまなものになっている。  国民的アイドルの息子をもつ総務省トップはこれからどうテレビ局支配を強めていくのか、そして背後にある安倍政権は......。その動きに注視していく必要がある。 (田部祥太)

ロンドンの電車で携帯を充電した男性が逮捕!

車内で携帯電話を充電したとして逮捕された通勤客がいるようだ。この男性は10日(金)にロンドン内の電車の車内にあるプラグを利用して携帯電話を充電している姿を警察補助員によって発見され、0.052ペンス(約0.03円)ほどの電気を無断使用したとして逮捕されたそうだ。この男性はその状況をこう説明している。「補助員は僕の両腕を抱えて手錠をかけました。すごく好戦的な態度でやり過ぎでしたよ。その後僕はバンの後方にある檻に入れられて、僕の私物の検査をされて、ベルトの下とか全てチェックされましたよ」 その後、私物を返還されて立ち去ることを許されたというその男性は起訴されることはないという。

Base Ball Bear小出祐介×agehasprings玉井健二対談【前編】“師弟”が再びタッグを組んだ理由は?

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【リアルサウンドより】  Base Ball Bearが2015年第一弾シングル「それって、for 誰?」 part.1を完成させた。ディスコティックな曲調と毒を込めた歌詞の言葉が印象的なこの曲を皮切りに、彼らは3カ月連続でシングルをリリース。現在次なるアルバムも制作中だという。  今回はバンドの司令塔である小出祐介(Vo/G)、そして今作のプロデュースを手掛けたagehasprings代表・玉井健二による対談を行った。小出が自らの「師匠」と位置づける玉井との関係性、新曲の狙いからBase Ball Bearというバンドの価値観まで、語り合ってもらった。(柴 那典)

「会った時のこいちゃんは、素手でキャンプに来てる人みたいな感じ(笑)」(玉井)

――Base Ball Bearは2ndアルバム『十七歳』の時に玉井健二さんのプロデュースで楽曲を制作していますよね。 小出:1stアルバムが完成したのが2006年の夏のことだったんですけれど、そのすぐ後に「次作のプロデューサーはこの人がいいんじゃないか」ということで、マネージャーの紹介でお会いしたんです。で、最初に玉井さんと作った『抱きしめたい』が出たのが2007年の4月なんですけれど、その前の2006年の夏から年明けくらいまでの半年間は、玉井さんに徹底的に「曲作りとは」ということを教わっていた。今思うと、めちゃめちゃ贅沢な時間でした。 ――どんな感じでやっていたんですか? 小出:半日ぐらいスタジオに入って鍵盤で曲作りのコツを教わったり、玉井さんに課題を出されてたくさんアイディアを考えたりしてました。当時使っていたMDレコーダーで何百トラックも録音して、それを全部聴いてもらって「どれがよかった」「これをふくらませてみよう」という話をして。僕はそれまで、なんとなくの感覚で曲を作っていたんです。そこに理屈をはめ込んでくれた。本当に重要な時間だったと思います。そこで知ったこと、吸収したことが今のバンドの土台になっている。 ――玉井さんは小出祐介という作り手をどう見ていましたか? 玉井:まず、持って生まれたものがあるっていうことはすぐにわかりましたね。話しているうちに「この人はおかしな人だ」ってことがわかってきた。つまり、それはすごく才能があるということなんです。たとえばタイトルの言葉の選び方が面白かったり、メロディやフレーズにしても「そこをそうするんだ!?」みたいなセンスがあったりする。でも、その反面「こんなに便利なものがあるのに知らないんだ」みたいな状態でもあったんですね。素手でキャンプに来てる人みたいな感じ(笑)。「いきなり木を切り倒すところから始めるんだ」みたいな。そういうところに僕はキャンプ用品を持ってきて「そこは固形燃料を使えばいいよ」みたいなことをひたすらやっていた(笑)。 小出:本当に感覚で全部やっていたんです。それまでは完全に自給自足だった。俺が気持ちいいと思うのはこっちだ、だから「たぶんこうなんだろう」って判断していたという。その場で木を倒して、それでいかだ作ったり、やぐら組んでみたりして、どうにか魚を釣って焼いて調理するようなことをやってたんで。便利な道具がなかったんですよね。でも「こういうものがあるんだ」ってわかってから、倒した木を削って彫刻を彫ったり、いろんなことができるようになった。そういう風に武器や道具の使い方を覚えていったのが、玉井さんとの時間だったと思いますね。 ――かなり濃密に曲作りについて教わった2年間だったんですね。 小出:玉井さんのボーカルディレクションも相当すごかったんです。特に「ドラマチック」と「抱きしめたい」をレコーディングしている時は、ほとんどボイトレの延長だった。「歌とは?」みたいなことを実戦で教わりながら、パーツを作っていくみたいな歌録りだった。練習しながら本番になっていくみたいな感じだったんで、僕としてはかなり辛かったですね。 ――ボーカルのレコーディングはどんな感じだったんですか? 小出:その場で玉井さんに指示されたことが、もともと僕の歌い方や発声になくて、初めて知ることだったんで、とにかくやってみないとわかんなかったんですよね。だから、がむしゃらに「こういう風に歌ってみて」「はい!」みたいにするしかない。歌録りが異常に長かった。 玉井:長かったね。 ――玉井さんとしてはどんな歌のディレクションをしたんですか? 玉井:当時僕の中で一貫して考えていたことは、やっぱりBase Ball Bearは長く世に愛されるバンドであるべきだっていうことなんです。そう考えた時に、やっぱり軸になるのは歌だろうと思った。なので、言葉でいろんな表現をできているように、曲を書いたりギターを弾いたりしてることと同じ、もしくはそれ以上のレベルで歌を操れるようになってほしかった。そしてそのためには構造をわかってもらうっていうのがいいんじゃないかなって思った。 ――構造をわかってもらうというと? 玉井:よくあるボイトレの「遠くに届くように歌って」とか「目を見開いて歌ってみて」みたいな、そういう精神論みたいなことより「歌とはこういうもの」という構造を教えるのが、こいちゃんにとっては一番いいと思ったんです。感覚的でありつつも、いろんなことを構築しながら作っていく人だから。構造を理解したらそれを勝手に活かしてくれるだろうなと思って。 小出:それと、玉井さんに紹介されたボイトレの先生が、まさに「声を出すっていうことは物理的にどういうことなのか」という理屈を授けてくれる人だったんです。声というのは声帯に息があたって振動することによって出ているんだよ、ということを最初に言われて。歌ってみたら「お前は首のこの辺が全然鳴ってない」とか言われて。身体がこういう動きをすればこういう発声になるとか、こういうブレスの仕方をすればこれくらいの声量が出るとか、理屈を身体で覚えて体得していくような感じだった。 ――なるほど。歌うということの構造を教えてもらった。 小出:歌だけじゃなくて、僕は玉井さんに楽曲の構造の話を教えてもらったと思います。ポップスの構造はこうなってる、ブラックミュージックだったらこういう構造になってるとか。そういう構造の話を断片的に聞いて、そこから自分なりにいろんな音楽の構造を分析して理解するっていうことを始めた。それが、 今の僕のベースになっている。音楽だけじゃなく、映画を観るにしても小説を読むにしても、構造自体に目がいくようになっちゃって。 ――音楽以外にも広がっていったんだ。 小出:最近も朝井リョウさんの『武道館』という小説について、自分の連載で対談したんです。それにあたって、小説を読みながら「ここはこういう場面」というのを全部シーンで区切ってプロットを書き出して。それをもとに「なるほど、こういう話なんだ」って思って朝井さんと話したら「初めてこんなに理解している人に会いました」みたいに言われたりして。そんな風に、小説にしても映画にしても、その構造がすごく気になる。完全に構造フェチになっちゃいました(笑)。 ――単にプロデューサーとアーティストというだけでなく、深いレベルで価値観を共有した関係だったんですね。 小出:僕は玉井さんのことを師匠だと思ってますからね。他の人とはなかなかこういう関係性になることもないと思います。玉井さんの師匠は木崎賢治さんというBUMP OF CHICKENやTRICERATOPSのプロデュースをされた方ですけど、玉井さんが木崎さんに師事したように、プロデューサー同士での師匠と弟子みたいな関係性は他にもあるかもしれない。けれど、アーティストとプロデューサーでこういう関係性になるのはあんまりないと思う。 玉井:それは小出祐介という人がとてつもなく特殊な人だということなんですよね。表に出る人なのに、裏側のマインドも持ってる。構造フェチというのも、もともとそういう資質を持ってたんだろうと思います。ただ、裏側のマインド持ってる人って、僕がそうだったみたいに、大抵売れないんですよね。でもBase Ball Bearにはちゃんとファンがいて、支持してくれる人がたくさんいる。そういう人は、他にはほとんどいないんじゃないかな。
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「バンドっぽいことはできるけれど、これをポップな方に引き延ばしてくれる人が今は必要なんだって思った」(小出)

――新作の「それって、for 誰?」 part.1は久しぶりに玉井さんのプロデュースになっています。これはどういう理由だったんでしょうか。 小出:去年の秋に『二十九歳』というアルバムを出して、その後に「次は何やろうか?」というのを探るために、スタジオに集まったんですね。僕はその時点で、なるべく早く出したいって思ってたんですよ。前作が3年も間隔をあけたアルバムだったんで、次の年には出そうと思った。『二十九歳』で自分達が持ってるものはわかったし、プレイヤーとしての幅も圧倒的に広がったと思ったんですね。で、これをさらに引き延ばしてくれる人がいた方がいいと思って、最初からプロデューサーを入れようと思っていたんです。でも最初は別の人をイメージしていたんですよ。 ――それは何故? 小出:最初、自分たちはポップなことはできるから、その代わり、バンド感やオルタナティブな部分をより引き延ばしてくれるプロデューサーの方と一緒にやろうと思ったんですよ。でも、スタジオに入って、2、3回セッションをやったら「ちょっと待て、逆だった!」と。むしろバンドっぽいことはできるけれど、これをポップな方に引き延ばしてくれる人が今は必要なんだって思った。真逆だったんですよね。そういうことをちゃんと理解してくれて、やってくれるのは、やっぱり玉井さんだった。「もう一回やりましょうよ」ってお声がけさせてもらった感じです。 ――最初の時点で、次のBase Ball Bearはどういう方向に進むべきかという話し合いもありました? 小出:しましたよね。 玉井:広尾でお茶をしたね。 小出:その時点で考えていたのが、自分たちにとってポップな面が必要だというのがまず一つ。それと両立したかったのが、僕らがロックバンドであるということなんです。生々しさを持ったバンドである、ということ。つまり僕らは同期も打ち込みも入れないことを唯一のルールとしてやってきている。ギターとベースとドラムでどこまでポップなものをやれるかという発想なんです。で、現時点で「バンドらしさ」みたいなことは十分持ってる。あとはこれをどれだけポップにできるかというところで、玉井さんにアドバイスをもらいたいという。 ――玉井さんとしては、Base Ball Bearの現状と小出さんの目指す方向性を受けて、どういうポイントがよりポップになるためのキーになると思いましたか? 玉井:今の時代のいろんなバンドがいる中でBase Ball Bearを改めて見ると、本人はどう思ってるか分からないけれど、十二分にキャラが立ったバンドだと思うんです。かつ、能力を備えている。決定的に大きかったのは、10年を経てパフォーマンス力が非常に高いバンドになっていたということ。だから「芸をひけらかそう」という言い方をしましたね。いろんな設定を考えて、人がやっていない台本を眉間にしわよせて書くことも大事なんだけど、そんなことよりも一流の芸人としてまず芸をひけらかそう、と。小出祐介という人が持っているもの、今まで培ってきたもの、それ自体にものすごく価値があると客観的に思ったので、まずそれをちゃんと見せようという。 小出:で、最初5、6曲をバンドで作って、玉井さんにそれを聴いてもらって。その時の曲の中に、もうこの「それって、for 誰?」 part.1はありましたね。 ――この曲はどんな風にできていったんですか? 玉井:最初、キャッチコピーみたいな言葉をいっぱいもらったんですよ。 小出:これは岡村靖幸さんと「愛はおしゃれじゃない」を作った時の手法と同じで。あの時もたくさんのキャッチコピーを作って岡村さんに「どれがいいですか?」って選んでもらったんですけれど、それと同じようにたくさんの言葉を書いて玉井さんに聞いたら「それって、for 誰?」ってやばいね!って。 玉井:この言葉はこの数年聞いた中で一番のコピーだ、と。「間違いない、この時点で勝った」という話をして。僕からすると、小出祐介、Base Ball Bearが言う「それって、for 誰?」がいいと思ったんですよね。その時点で素晴らしかった。とはいえ、えぐるからにはちゃんと練られたものがあったほうがいい。 ――この曲は、相当、批評性の高い歌詞ですよね。 小出:最初のデモ段階の「それって、for 誰?」 part.1は、本当にただの悪口だったんですよ。最初は単なるSNSに対しての愚痴みたいなもんだったんですよ。なんで炎上するようなことを言うのか、なんで炎上させるのか、とか。でも、「それって、for 誰?」っていうワードを玉井さんが面白いって言ってくれたのがきっかけで、そのことに対しての自分のムカつきをちゃんと分析していったんです。そこから「じゃあなんで俺はこれを言いたいんだろう」ということを考えていった。SNSもそうだし、自分が音楽をやってることもそうだし、そもそも表現って「for 誰?」なんだろうって思ったんです。「そもそもなんで僕らは表現するのだろう?」っていう。 ――<体操着みたいなEvery one><ドッチータッチーな状況>とか、なかなかポップスの歌詞には使われない言葉を使っていますよね。 小出:そこが最初のAメロで、そこからBメロ、サビ、1番、2番とトスを上げていって、最後にちゃんとスパイクを決めるような歌詞にしようと思ったんですよ。そのためのフレーズが必要で、そこに悩んでいて。でも最後のサビ前の<垢がうんとついてる僕たちのうっせぇ!しかない日々こそ>という一行が書けたことが決め手になった。ここはダブルミーニングになってるんですけれど。 ――どういうダブルミーニングなんですか? 小出:その前で、手の平の上のSNS上の世界と、今目の前にある現実と、どっちが本当の世界なんだと思います?っていうことを歌ってるわけなんですよ。この過渡期の中で感じている違和感を歌にしたいという曲なんで。で<垢がうんとついてる>っていうのは、手垢にまみれた僕らの泥臭い毎日というのと、アカウントがついてるSNS上の世界という、その両方があるという。そういうダブルミーニングになっているんですね。 ――なるほど。相当に構造フェチだ(笑)。 小出:サビの最後では<こういうこと言っちゃってるこの曲こそfor誰?>って言ってますしね。完全にメタ視線なんですけれど。
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「わかりやすくディスコっぽいグルーヴをどう作るかって言うと、休符の問題なんです」(玉井)

――そして曲調は、黒人音楽的な、ディスコっぽいグルーヴのある方向性になっている。これは? 小出:「ドッチータッチー」っていうのを揶揄してる段階で、単なる四つ打ちの曲だったらサムいわけですよね。だから、ちゃんとグルーヴで引っ張れる曲にしたかったんです。それに、ここ1年くらい「バンドのグルーヴをもっと強化するにはどうしたらいいか」ということをやってきた中で、関根のベースがすごくよくなってきたんですよ。以前は2本のギターが引っ張っていくサウンドだったのが、今回はドラムとベースが引っ張るようになっている。 玉井:演奏を観たら、リズム隊がバージョンアップしたのがすぐにわかるんです。特に(関根)史織ちゃんのグレードが上がってたのが一番驚きましたね。で、こいちゃんはもともとギター上手かったんで。で、(湯浅)将平は喋んなかった。 小出:引き続き喋んなかった(笑)。 ――バンドのグルーヴ感が増してたわけですね。 玉井:そうなると、どこにでも行けるんですね。そこがちゃんと芸になっているので、その「持ってる芸をひけらかす」ということができるようになる。仕上げ方もそれがちゃんと見えるようにした、というだけなんです。 ――どういう仕上げ方にしたんでしょうか。 玉井:わかりやすくディスコっぽいグルーヴをどう作るかって言うと、休符の問題なんです。弾いてない場所の“間”で決まる。そこを見せるようにした。つまり知性と芸をひけらかすっていう作り方ですね。 ――演奏技術、バンドの基礎体力の部分がすごく上がっていたわけですね。そうなると、歌えることの幅も広がってくる。Base Ball Bearというバンドは、そういうバンドに成長してきたということですね。 玉井:そういうことですね。いろんなことをごまかしたり、お化粧したり、そんなことを考えなくていい。喩えるなら、演技もしっかりできる正統派の美人女優だったら、ワンカットで15秒のCMを作れる。あとは、小さじ一杯ぶん可愛いければいい。そういう話ですね。 後編「Base Ball Bear小出祐介×玉井健二が語る、シーンと作り手の変化」に続く (取材・文=柴 那典/写真=下屋敷和文) ■玉井健二 音楽プロデューサー・agehasprings代表。 アーティスト活動、作詞・作曲・編曲家などを経て、1999年ソニー・ミュージックEpic Records Japan入社。制作部プロデューサーとして多種多様の企画・制作に携わる。2004年退社しクリエイターズ・ラボagehaspringsを設立。YUKI、中島美嘉、JUJU、Base Ball Bear、flumpoolなど数々のアーティストのヒットを創出する。同時に会社代表として蔦谷好位置、田中ユウスケ、田中隼人、百田留衣をはじめとする多くのクリエイターを世に輩出し、Aimer、GOOD ON THE REELなどのアーティストのマネジメント&プロデュースも手掛けるなど、新たな才能の発掘・育成にも定評がある。また、自身のユニット元気ロケッツは国内外のクラブ・シーンを中心に、音と映像のみに拠る表現形態でホログラム映像や3Dを駆使したLIVEパフォーマンスが欧米でも話題を席巻するなど活躍は多岐に渡る。 agehasprings
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Base Ball Bear「それって、for 誰?」 part.1

■リリース情報 シリーズ “三十一” 第1弾“エクストリーム・シングル” 「それって、for 誰?」 part.1 発売:2015年8月5日(水) 価格:¥1,800+税 ※完全生産限定盤 <収録内容> ・DISC.1 1.「それって、for 誰?」part.1 2.「それって、for 誰?」part.1 (Instrumental) 3.アルバム特報   ・DISC.2 【ボーナス・ディスク】 2015.6.13 日比谷野音ライブ「日比谷ノンフィクションⅣ」から1枚のCDの容量(約71min)いっぱいに収録 1.CRAZY FOR YOUの季節 2.Transfer Girl 3.yellow 4.そんなに好きじゃなかった 5.愛はおしゃれじゃない 6.Tabibito In The Dark 7.十字架You and I 8.changes 9.ELECTRIC SUMMER 10.UNDER THE STAR LIGHT 11.魔王 12.PERFECT BLUE ※紙ジャケット特別仕様
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Base Ball Bear「文化祭の夜」

シリーズ “三十一” 第2弾“エクストリーム・シングル” 「文化祭の夜」 発売:2015年9月2日(水) 価格:¥1,800+税 ※完全生産限定盤 <収録内容> ・DISC.1 1.文化祭の夜 2.文化祭の夜 (Instrumental) 3.アルバム特報 ・DISC.2 5.0th Full Album「二十九歳 (Instrumental Ver.)」全曲完全収録 1.何才(Instrumental) 2.アンビバレントダンサー(Instrumental) 3.ファンファーレがきこえる(Instrumental) 4.Ghost Town(Instrumental) 5.yellow(Instrumental) 6.そんなに好きじゃなかった(Instrumental) 7.The Cut -feat. RHYMESTER-(Instrumental) 8.ERAい人(Instrumental) 9.方舟(Instrumental) 10.The End(Instrumental) 11.スクランブル(Instrumental) 12.UNDER THE STAR LIGHT(Instrumental) 13.PERFECT BLUE(Instrumental) 14.光蘚(Instrumental) 15.魔王(Instrumental) 16.カナリア (Instrumental)
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Base Ball Bear「不思議な夜」

シリーズ “三十一” 第3弾“エクストリーム・シングル” 「不思議な夜」 発売:2015年10月7日(水) 価格:¥1,800+税 ※完全生産限定盤 <収録内容> ・DISC.1 1.不思議な夜 2.不思議な夜 (Instrumental) 3.アルバム特報 ・DISC.2 ※詳細後日発表 ■ツアー情報 Base Ball Bear Tour『三十一歳』 9月12日(土)水戸LIGHT HOUSE 開場17:00/開演17:30 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:7月18日(土) 9月13日(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2 開場17:00/開演17:30 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:7月18日(土) 9月19日(土)釧路NAVANAホール 開場17:00/開演17:30 問合せ:マウントアライブ/011-623-5555(平日11:00〜18:00) 一般発売日:7月18日(土) 9月21日(月/祝)札幌PENNY LANE 24 開場17:00/開演17:30 問合せ:マウントアライブ/011-623-5555(平日11:00〜18:00) 一般発売日:7月18日(土) 9月23日 (水/祝)函館club COCOA 開場17:00/開演17:30 問合せ:マウントアライブ/011-623-5555(平日11:00〜18:00) 一般発売日:7月18日(土) 9月26日(土)米子AZTiC laughs 開場17:00/開演17:30 問合せ:HIGHERSELF/082-545-0082(平日11:00~19:00) 一般発売日:7月18日(土) 9月27日(日)広島CLUB QUATTRO 開場16:30/開演17:30 問合せ:HIGHERSELF/082-545-0082(平日11:00~19:00) 一般発売日:7月18(土) 10月3(土)新潟LOTS 開場17:00/開演17:30 問合せ:FOB新潟/025-229-5000 一般発売日:7月18日(土) 10月4日(日)金沢EIGHT HALL 開場17:00/開演17:30 問合せ:FOB金沢/076-232-2424 一般発売日:7月18日(土) 10月10日(土)福岡DRUM LOGOS 開場16:30/開演17:30 問合せ:キョードー西日本/092-714-0159 一般発売日:7月18日(土) 10月11日(日)宮崎SR BOX 開場17:00/開演17:30 問合せ:キョードー西日本/092-714-0159 一般発売日:7月18日(土) 10月17日(土)高松DIME 開場17:00/開演17:30 問合せ:DUKE高松/087-822-2520 一般発売日:7月18日(土) 10月18日(日)松山サロンキティ 開場17:00/開演17:30 問合せ:DUKE松山/089-947-3535 一般発売日:7月18日(土) 10月24日(土)静岡UMBER 開場17:00/開演17:30 問合せ:JAILHOUSE/052-936-6041 一般発売日:7月18日(土) 10月26日(月)京都磔磔 開場18:00/開演18:30 問合せ:キョードーインフォメーション/0570-200-888(全日10:00~18:00) 一般発売日:7月18日(土) 10月31日(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM 開場17:00/開演17:30 問合せ:HIGHERSELF/082-545-0082(平日11:00~19:00) 一般発売日:9月26日(土) 11月1日(日)名古屋DIAMOND HALL 開場16:30/開演17:30 問合せ:JAILHOUSE/052-936-6041 一般発売日:9月26日(土) 11月7日(土)仙台darwin 開場17:00/開演17:30 問合せ:キョードー東北/022-217-7788 一般発売日:9月26日(土) 11月8日(日)盛岡CLUB CHANGE WAVE 開場17:00/開演17:30 問合せ:キョードー東北/022-217-7788 一般発売日:9月26日(土) 11月12日(木)千葉LOOK 開場18:30/開演19:00 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:9月26日(土) 11月14日(土)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3 開場17:00/開演17:30 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:9月26日(土) 11月21日(土)高崎club FLEEZ 開場17:00/開演17:30 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:9月26日(土) 11月22日(日)甲府Conviction 開場17:00/開演17:30 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:9月26(土) 11月29日(日)Zepp Namba 開場16:30/開演17:30 問合せ:キョードーインフォメーション/0570-200-888(全日10:00~18:00) 一般発売日:9月26日(土) 12月4日(金)豊洲PIT 開場18:00/開演19:00 問合せ:ディスクガレージ/050-5533-0888(平日12:00~19:00) 一般発売日:9月26日(土) 企画・制作:ソニー・ミュージックアーティスツ 協力:EMI RECORDS チケット代:スタンディング/¥4,500(税込/1D代別) 一般発売日: ・9月12日 水戸~10月26日京都公演まで→7月18日(土)AM10:00~ ・10月31日 岡山~12月4日豊洲公演まで→9月26日(土)AM10:00~ 備考:3歳以上チケット必要

ガッキーのヌードも見られる!? 新垣結衣主演のドラマ『掟上今日子の備忘録』 注目は“外せない”シャワーシーン!

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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日本テレビのドラマ掟上今日子の備忘録公式ページより。
 作家・西尾維新の小説『掟上今日子の備忘録』(講談社)の連続ドラマ化(日本テレビ系)、そして、女優・新垣結衣が主演を務めることが今月15日に明らかとなった。“ガッキー”の愛称でも親しまれる新垣は「主演というプレッシャーをなるべく忘れてとにかく楽しみたい」とコメントを寄せ、ファンからも「西尾維新の作品が実写化か!しかもガッキー!これは期待しかない!」との声が上がっている。 「戯言シリーズ」「人間シリーズ」「〈物語〉シリーズ」など、大ヒットノベルを多く手掛ける西尾だが、実写化されるのは今回の『掟上今日子の備忘録』といった「忘却探偵シリーズ」が初。すべてを一日で忘れる“忘却探偵”こと掟上今日子が、事件を(ほぼ)即日解決する探偵物語だ。スピーディーな展開と忘却の儚さが人気を呼び、今年4月には第2弾となる『掟上今日子の推薦文』を刊行。今夏には『掟上今日子の挑戦状』(共に講談社)の発売を予定している。 「おたぽる」で続きを読む

本日発表! 芥川賞の大本命はやはり又吉直樹『火花』だった! あの選考委員がイチ押しで…

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又吉直樹『火花』(文藝春秋)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  又吉直樹、芥川賞なるか──。今晩、第153回芥川賞・直木賞が発表されるが、世間の注目はもちろん、又吉直樹の『火花』(文藝春秋)が受賞するか否かに集まっている。  しかし、いつもであれば選考会前に下馬評が流れてくるものなのだが、今回はなぜかそれもない。どうやら又吉のこともあり、選考委員もかなりナーバスになっているようだ。  だが、又吉は有力候補者であるどころか、"大本命"といってもいい。    そもそも、これまでも数多あったお笑い芸人が執筆した小説と又吉の『火花』が大きく違うのは、本作が文芸誌に掲載された純文学作品だったことだ。そのため今回芸人として初めて芥川賞にノミネートされたわけだが、3月に即単行本も発売されたことから単行本化作品が対象となる直木賞にノミネートの可能性もささやかれていた。芥川賞も直木賞もどちらも狙える状況を、『火花』の版元であり両賞の勧進元でもある文藝春秋はつくっておいたのだ。  だが、文藝春秋社内では『火花』を「エンタテインメントではなく純文学」とし、早い段階から芥川賞シフトを敷いてきた。実際、"お笑い芸人による純文学"というキャッチーさはニュース性も抜群で、文藝春秋は自社の「週刊文春」で『火花』を特集。文芸評論家・市川真人氏の「『芸人さんの余技』ではなく、"一人の新人作家の作品"と評価すべき」というコメントを掲載するなど、しっかり外堀を埋めてきた。ちなみに、又吉が芥川賞にノミネートされたことが発表されたのは6月19日。又吉が敬愛する太宰治の桜桃忌だ。たんなる偶然なのか、それとも文藝春秋が狙ったのか......。  しかも、又吉がこれまでのタレント作家と一線を画しているのは、筆力の高さがタレント水準ではないことに加え、すでに又吉が文壇にかなり食い込んでいる、という点だ。  たとえば、又吉はブレイク前から、芥川賞作家の中村文則や長嶋有、直木賞作家の西加奈子らと交友してきたことは有名。とくに西は作家の友人が多く、又吉は西の紹介を通じて多くの作家たちと親交を深めている。また、若手作家だけではなく、文壇の大御所も又吉を評価。そのひとりが、芥川賞の選考委員を長らく務めていた古井由吉だ。又吉は以前より古井のファンであることを公言しており、文芸誌で対談したり、古井が主催する朗読会に足を運んだり、自分のラジオ番組に古井をゲストとして呼んだりと距離を縮めてきた。古井も「会ったらバカに話がよく通じる人」と、すっかりご機嫌。もちろん、又吉は文壇バーデビューもすでに果たしている。  このように、作家たちの間では又吉に対して異業種の人という意識は少なく、むしろ「こちら側の人」と思っている作家も多い。ミュージシャンだった辻仁成が芥川賞受賞時に「日本語を守りたい」と上から目線で発言し、何様か!と文壇から総スカンを食らったのとは、じつに対照的である。  しかし、最大の問題は、芥川賞の選考委員が『火花』をどうジャッジするか、ということだ。だが、『火花』は先日の三島賞で受賞を逃したものの、受賞作『私の恋人』(上田岳弘/新潮社)とはわずか1票差で、「2作受賞でもよかったのでは」という声もあったほど。最終決戦では『私の恋人』3票対『火花』2票だったのだが、その2票を投じたのは辻原登と川上弘美だ。川上は芥川賞の選考委員でもあるので、芥川賞でも彼女は又吉を推すだろう。  さらに、下馬評が流れないなか、わずかに得た情報によると、川上以外に、小川洋子も『火花』を評価しており又吉を推すとみられるほか、さらに2人は又吉推しという情報も聞かれた。また『火花』に対して否定的な選考委員がほとんどいないという見立てもあり、『火花』が選考の軸となることはまちがいなさそうだ。  加えて、石原慎太郎が辞任して以降の芥川賞選考委員は、"空気を読んだ"選考を行っている点も見逃せない。  じつは、石原が最後に選考委員を務めた第146回(2011年下半期)に芥川賞を受賞した田中慎弥と円城塔を最後に、2作同時の受賞がない。2作受賞とは、だいたいはどちらかの受賞に強硬に反対する人がいたときにとられる選択肢。つまり、石原が辞めて以降、選考会では受賞者が誰かにまとまりそうになったら異論を唱えたりせず、だいたい話はまとまっているということだ。  しかもその結果は、主催社の文藝春秋の意向や出版界の空気を読んだ結果に収まりがち。豊崎由美と大森望の「メッタ斬り」コンビや小谷野敦などといった"うるさ型"の評論家も支持するような結果に落ち着いている(ちなみに今回、大森は『火花』を、豊崎は島本理生の『夏の裁断』を受賞作として予想しているが、豊崎は「『火花』で決まっても驚かないし、外れても驚かない」と語っている)。  よく言えば「順当な」、悪く言えば「波乱も、おもしろみもない」空気を読んだ選考──それが最近の芥川賞だ。そして、いま、選考委員たちを覆っている"出版界の空気"というのが、ずばり「又吉の受賞待望」なのである。  というのも、瀕死の出版界にとって又吉は、願ってもない"救世主"だからだ。これはたんに又吉の本が売れるというだけの話ではなく、彼が登場した雑誌や、推薦した本がことごとく売れる、という恩恵をもたらしているのだ。  たとえば、先月6月18日に『アメトーーク!』(テレビ朝日)で「読書芸人」第二弾が放送されたが、ここで又吉が推薦した中村文則の小説『教団X』(集英社)が放送直後からバカ売れ。こうした効果を又吉はこれまでも数々と生み出し、結果、本の帯や解説の依頼が殺到し、雑誌でも対談やインタビュー、エッセイ、連載とフル回転。ここ数年、出版界は"神様、仏様、又吉様"状態だ。  現に、今年に入ってからも、3月に出版された北村薫の小説『太宰治の辞書』(新潮社)には又吉が登場し、4月刊行の中村文則『王国』(河出書房新社)文庫版で解説を執筆。さらに、「名探偵コナンムック 探偵女子」(小学館)には短編小説を寄稿、雑誌「an・an」(マガジンハウス)「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA/メディアファクトリー)などが又吉の特集を行っている。しかも「an・an」は、本の特集だというのに又吉の相方である綾部祐二もセットでねじ込まれ、書店で本を選ぶという企画では活字をまったく読まない綾部が苦し紛れに八千草薫の写真集やイームズのカタログを選ぶという珍妙な事態も発生していた。それでも、どの出版社も"又吉"という看板が欲しいのだ。  それは、芥川賞にしたって同じだ。前述した第146回(11年下半期)における田中慎弥の「もらっといてやる」発言の石原慎太郎ディスや、第148回(12年下半期)の黒田夏子の75歳史上最高齢受賞以来、話題性という面では乏しい結果が続いている。他方、受賞はしなかったのに、先日の三島賞は又吉がノミネートされたというだけで大きく取り上げられた。地味さは否めない三島賞でさえ、である。芥川賞の勃興のためにも、出版界の起爆剤にするためにも、ここは又吉に受賞させて是が非でも大きな話題にしたい。──これはもはや出版界全体の総意だ。  というわけで、余程の波乱がない限り、順当にいけば又吉の芥川賞受賞の可能性はかなり高い。少なくとも、又吉を中心に選考の議論が展開されることはまちがいないだろう。  ついでに、直木賞にも触れておこう。こちらも、『ゆれる』『ディア・ドクター』などの作品で知られる映画監督・西川美和の『永い言い訳』(文藝春秋)が本命視されているという。今回は、芥川賞、直木賞ともに、異業種からの受賞という結果になりそうだ。 (田岡 尼)

アマンダ・セイフライド、大麻の合法を呼びかけ

アマンダ・セイフライドは大麻を合法化するべきだと考えているようだ。自分自身が大麻を吸うことはないアマンダだが、「大麻は素敵なものだと思うわ。それにたくさんの人が責任を持って使っているわけだし、合法化するべきだと思うわ」と、大麻自体は素晴らしいものでアルコールの方が社会に与えるダメージは大きいと語っている。 新作映画『テッド2』の中でしばしば麻薬を喫煙具から吸引する姿を見せる弁護士役を演じているアマンダは、大麻や大麻使用に使う道具などを目にすることがタブーにされている理由が理解できないと日曜版タイムズ紙に続ける。「アルコール中毒でいつも多くの人が亡くなっているのに、大麻の方が非難されている意味が分からないわ。私が思うにどんな場面でも喫煙具を持っていてもいいと思うのよ」 さらにアマンダは大麻を吸いたいけれど過去にパニック発作に襲われたことがあるため吸うことが出来ないそうで「パニック発作に悩まされているの。この症状と大麻吸引をミックスさせることはできないのよ。私にとっては大麻を吸うことは良いことではないのよね」とも話していた。 そんなアマンダは、2012年にトーク番組『レイト・ショー・ウィズ・デヴィッド・レターマン』に登場する前にお酒を飲んでから臨んだことで、セラピーを受けることを決めたと先日語っていた。アマンダは当時の状況について「楽しく番組に出演することが出来たわ。でもね、後でその番組を見てみたら『これは私が私自身についてみんなに伝えたかったことじゃない』って感じだったの。私は心配事をたくさん抱えていてずっとそれらについてもがいていたの。だからセラピーを受けているのよ。怖かったわ。でもこれがまさに私が必要としていたものだったの」と明かしていた。

sympathyが秘めるナチュラルな魅力とは? 「4人で気持ちを分かち合いながら音楽をやっている」

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【リアルサウンドより】  出会いは地元・高知の高校の軽音楽部。RADWIMPS、SCANDALのカバー曲で参加した初ライブのコンテストでいきなり優勝し、オリジナル曲を作りつつライブ活動をスタート。高校卒業後に発表した1stミニアルバム『カーテンコールの街』で注目を集め、この夏、2ndミニアルバム『トランス状態』をビクターの新レーベル“CONNECTONE”からリリース……何だか素敵すぎるストーリーだが、この女の子4人組には音楽ファンを惹きつけるナチュラルな魅力が確かに備わっているようだ。  まずは本作『トランス状態』の「女子高生やめたい」と「さよなら王子様」を聴いてみてほしい。無意識のオルタナ感覚とでも呼ぶべきバンドアンサンブル、フックの効いたメロディ、そして、揺れる感情をキュートに描いたリリック。sympathyという名前が示す通り、このバンドの音楽からは、年齢・性別を超えた共感を呼び起こす不思議な力が伝わってくるのだ。  今回はボーカルの柴田ゆう、ギタリストの田口かやなにインタビュー。バンドの成り立ちと本作「トランス状態」の制作、バンドの将来像などについて聞いた。ふんわりと柔らかく、でも、ときどきビシッと鋭いコメントを交えるふたりの雰囲気を含めて楽しんでほしい。(森朋之)

「『あの娘のプラネタリウム』ができたときは『やっと終わったー!』っていう感じだった」(柴田)

ーー2ndミニアルバム『トランス状態』、とても魅力的でした。 柴田・田口:ありがとうございます。 ーー個人的には90年代後半あたりのオルタナ感が自然に入っているのがツボだったんですが…。 柴田・田口:……。 ーーって言われても困りますよね。 柴田・田口:ハハハハハ! ーー(笑)まず、どんなふうにバンドが結成されたのか教えてもらえますか? 柴田:えーと、高校の部活が軽音部だったんです。田口はドラムの子(門舛ともか)、私はベースの子(今井なつき)といっしょだったから、この4人でバンドを組もうかってことになって。最初はRADWIMPSとかSCANDALのコピーをやりました。 ーーRADWIMPSの曲、難しくなかった? 田口:1曲、「がんばったらできそうだな」っていう曲があって。 柴田:「セプテンバーさん」なんですけど、コードとかリードギターとかも「練習しやすいかもよ」って友達や先輩に言われて。それとSCANDALの「少女S」ですね。 ーーオリジナル曲はいつくらいから作ってたんですか? 田口:高校1年生の終わりの時期に、初めて出たライブで賞をもらったのがきっかけですね。 柴田:OSMという音楽学校が主宰する大会みたいなのがあって、私たちは四国からエントリーしたんですけど、さっき言った2曲(「セプテンバーさん」「少女S」)で参加したら、たまたま優勝しちゃって。 田口:その特典としてオムニバスCDに参加できることになって、そのためにオリジナル曲が必要で…。 ーー作らないといけない状況になった、と。 田口:そうです(笑)。 柴田:追い込まれてましたね〜。「やらなきゃ終わらない!」みたいな感じで。 ーー宿題ですね(笑)。 柴田:ホントに宿題でした(笑)。そのとき作ったのが、今回のミニアルバムにも入っている「あの娘のプラネタリウム」なんですよ。まず、みんなで歌詞を考えて、それを曲にしていって。 田口:初めてだったから、どう書いていいかもわからなかったんですよね。ビジョンみたいなものもなく、みんなで思い付くことをどんどん言い合って…。だから、こんなに空想的な曲になったのかも。 柴田:楽しそうな曲ですよね。 ーー追い込まれながら作ったとは思えないですね(笑)。その後もオリジナル曲は作り続けたんですか? 柴田:「あの娘のプラネタリウム」ができたときは「やっと終わったー!」っていう感じだったんですけど、地元のライブハウスの方から「オリジナル曲だけでライブやってみない」って声をかけてもらって、1週間で4曲くらい作ったんですよ。2曲目以降は私か田口がおおまかな歌詞やメロディの流れを考えて、それをもとにしてベース、ドラムを付けていくことが多いですね。あとは門舛か今井が歌詞を持ってきて、それをイジりながら曲にしていくこともあります。 ——高校を卒業した年の夏に1stミニアルバム『カーテンコールの街』をリリースしていますが、バンドでがんばろうと決意したのはいつ頃なんですか? 柴田:けっこう最近ですね。 田口:デビューとか契約の話をいただいてからだと思います。 柴田:それまではまったく考えてなかったので。「バンドをやっていこう」っていう漠然とした気持ちはありましたけど、何か(具体的な行動を)していたわけではないんですよ。CDをどこかに送るとか、ライブを月に何本やるとか、そういうこともぜんぜんやってないし。だから、いまの状況はビックリですね。ホントに恵まれてるなって思います。
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「もっと強くなりたいし、もっと成長したい」(田口)

——メンバーのみなさんも“遠距離”(大学進学などに伴い、田口と門舛は高知、柴田は東京、今井は滋賀に在住)だし、まだ過渡期なのかもしれないですね。今回のアルバム「トランス状態」にも、そんな揺れてる状況が反映されていると思います。「女子高生やめたい」もそうですが、“もうやめたい”というニュアンスのフレーズがいろんなところに入っていて。 柴田:そうですね。高校生活が終わったこともそうですけど、“やめたい”とか“やめたくない”とか、いろんなことに対して“どっちつかず”なことが多かったし、そういうことをモヤモヤと考えてることもあって。 田口:「このままじゃいられない」っていう気持ちがあるんですよね。もっと強くなりたいし、もっと成長したいっていう。でも、どこかで「ずっと許されていたい」という感じもあるんですよね。 柴田:「女子高生やめたい」はホントにそんな感じですね。殻を破りたいんだけど、「このままがいい」という気持ちもあるっていう。ただ、そこを意識して作っていたわけではないんですよ。「言われてみれば」っていう感じで。
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——いまの状態が自然と曲に反映されていた、と。「さよなら王子様」にも「いい子になるのももうやめた」という歌詞がありますね。 田口:これは歌詞が先なんですよ。 柴田:ドラムの門舛が文章を書いてきて、それをもとに田口が歌詞にして。 田口:私なりに言葉を書き換えて曲にしたんですけど、“王子様”というワード自体、私からは絶対に出てこないので。そういう言葉がストレートに出てくるのはいいなって思いましたね。 ——田口さんはいつか王子様が…と夢見るタイプではない? 田口:そうですね(笑)。 柴田:あはは。門舛が文章を考えてこなかったら、こういう曲はできてないですね。

sympathy - 『さよなら王子様』Music Video

——柴田さん、田口さんが中心になりつつ、メンバー全員で作ってるんですね。アレンジに関してはどうですか? たとえば「女子高生やめたい」はイントロがなくて、歌と演奏が同時に始まりますが、「イントロつけようよ」という話にはならなかった? 柴田:「あとで考えよう」って言ってたんですけど、思い付かなかったんです(笑)。 田口:で、「イントロはないほうがいいね」って。 柴田:いきなり始まるほうが、刹那的でいいかなって。聴いてる人は「え?」ってなると思うし、お気に入りです。 ——「泣いちゃった」はポエトリーリーディング風に始まる、弾き語りのナンバー。これも思い切ったアレンジですよね。 柴田:弾き語りのイメージしか浮かばなかったんです。無理にバンドっぽくしなくてもいいかなって思たし、このアレンジ一択っていう感じでしたね。 田口:他のメンバーも「アコギがいいね」って。 柴田:音楽のことで意見が分かることはほとんどないんですよ。 ——音楽以外では? 田口:ときどきぶつかります(笑)。 柴田:みんな似てるところがあるから、そこでぶつかることはありますね(笑)。でも、すごく仲がいいんですよ。メンバーはめちゃくちゃ大事な友達だし、卒業してこっち(東京)に来たときも、会う人がぜんぜんいなくてどうしよう?って感じだったんですよ。いまもこまめに連絡を取ってますね。 ——曲作りはどうやってるんですか? 柴田:グループLINEですね! みんなで「曲を作るぞ!」というときはSkypeでやりとりしたり。 田口:動画を送ることもありますね。
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「自分たちが満足できる曲ができたときは、すごく楽しい」(柴田)

——将来的にはメンバー全員、東京に来る予定なんですか? 柴田:みんなが東京に来るんだったら、近くに住もうねって言ってますけどね。 田口:ただ、(大学)卒業後はどうなるかわからないですからね。そこも模索中です。 ——sympathyというバンド名の由来は? 田口:結成してすぐに考えたんですけど、なかなか決まらなかったんです。で、英語の辞書を持ってきて「パッと開いたところで、いいと思う単語にしよう」ってことになって。それを3回くらいやって“sympathy”になりました。 柴田:綴りもかわいいし、これがいいなって。 ——確かに“sympathy”って、デザイン的にもかわいいかも。 柴田:途中、改名しようって話も出たんですけどね(笑)。 田口:めんどくさいから、そのままになりました(笑)。“sympathy”には“共鳴”とか“苦しみを分かち合う”という意味もあって。私たちは4人で気持ちを分かち合いながら音楽をやっているし、すごくいいなって思いますね。誰が歌詞を書いてきても、すぐにみんなで共有して“わかる!”ってなるので。 ——これからはバンドとリスナーの共鳴も増えていくだろうし。良いバンド名じゃないですか。 田口:そんな気がしてきました(笑)。 柴田:ジンワリと感じてきましたね(笑)。 ——この先、どんなバンドになっていきたいですか? 柴田:まず、楽しくライブをやれるようになりたいですね! 毎回、「初めてライブをやる」くらいに緊張してるので。 田口:あとは(キャッチコピーの)“超絶無名バンド”から脱したいです。まずは“超絶”をなくしたいですね。 ——そうすると“無名バンド”になっちゃいますよ。 柴田:“無名”を取って、“超絶バンド”のほうがいいかも。凄そうじゃない? 田口:そうだね(笑)。 ——(笑)バンドをやっていて、いちばん楽しいのってどんなとき? 柴田:私はスタジオで新曲を演奏してるときですね。自分たちが満足できる曲ができたときは、すごく楽しいです。 田口:みんなで「こうしたらいいんじゃない?」って作ってるときも楽しいですね。 ——ホントに仲がいいんですね。 田口:東京に来たときは4人で柴田の家に泊まるんですけど、それもすごく楽しいんですよ。 柴田:大盛り上がりです(笑)。みんなが寝ている様を見ているのが、すごくおもしろいんですよー。 田口:(笑)。 柴田:車で移動してるだけでも楽しいし。 ——ツアーやったら最高じゃないですか。 柴田:それは高校のときからずっと言ってますね。みんなで車に乗ってツアーして……それをやるためにバンドを続けたところもあるかも。 田口:そうだね。順番が逆だけど(笑)。 柴田:“メンバー大好き”みたいになっちゃいましたね(笑)。 (取材・文=森朋之/撮影=竹内洋平)
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sympathy『トランス状態』(CONNECTONE)

■リリース情報 『トランス状態』 発売:7月15日(水) 価格:¥1,800+税 <CD収録内容> 1.女子高生やめたい 2.さよなら王子様 (アルバム・リード曲) 3.紅茶 4.有楽町線 5.泣いちゃった 6.あの娘のプラネタリウム ■ライブ情報 『トランス状態 ON THE STAGE 〜フライデーナイトはどうなっちゃうのー?!〜』 日程:8月21日(金) OPEN 18:00 / START 18:30 会場:大阪 BIGCAT 全席自由フリーライヴ※ドリンク代不要 http://sympathy-yureru.com/

『Santa Fe』は大丈夫なの? 改めて「児童ポルノ」の捨て方を警視庁に聞いてみた

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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警察庁のNO!! 児童ポルノページより。
 明日、7月15日から始まる「児童ポルノ」の所持禁止。「自己の性的好奇心を満たす目的」と制限はつけられたものの、意図せず「児童ポルノを所持している」という理由で逮捕される可能性はぬぐえない。  一方で、警視庁広報課(@MPD_koho)では、7月になってからTwitterを用いて「罰則適用まであと1週間!!」とカウントダウンまで行って、「児童ポルノは、確実に廃棄をしてください」と周知に努めてきた。しかし、現在に至るまで具体的な廃棄の方法、何が児童ポルノにあたるか、は明らかにしていない。  昨年、本サイトでは児童ポルノの範囲と廃棄の方法を警察庁に取材した(参照)。この際の取材に対して、警察庁は明確な答えを避けてきた。 「おたぽる」で続きを読む