テイラー・スウィフト、1日当たりの収入は1億2000万超!

テイラー・スウィフトの今年の1日当たりの収入が100万ドル(約1億2000万円)にも上ると言われている。現在人気絶頂のテイラーは最新アルバム『1989』とそれを引っ提げたワールドツアー、広告収入などにより今年に入ってからすでに3億1780万ドル(約381億3600万円)の収入を上げているとサンデー・エクスプレス紙は報じている。世界で最も稼ぐミュージシャンということになるテイラーについて、ロサンゼルスを拠点とするメディアアナリストのマイク・ライア氏はこう語る。「現在、テイラーの勢いは留まるところを知りません」「テイラーは音楽業界の誰よりも突出した存在で、大物エンターテイナーというだけでなく、音楽業界の商業的な面において人を動かす力のある重要な存在となっているのです」 先日にはテイラーと恋人のカルヴィン・ハリスが世界で最も稼ぐセレブカップルに選出されていた。フォーブス誌が毎年発表する同番付でテイラーとカルヴィンはそれぞれの広告収入が大きく貢献してジェイ・Zとビヨンセを抑えてトップに輝いていた。

三吉彩花、『エンジェル・ハート』で示した身体能力の高さーーアイドル出身女優の強みを読む

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『エンジェル・ハート』公式サイトより

【リアルサウンドより】  初回視聴率12.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、好スタートを切ったドラマ『エンジェル・ハート』(毎週日曜22時半~/日本テレビ系)。『キャッツ・アイ』や『シティーハンター』などで知られる漫画家・北条司の人気コミックの実写ドラマ化だけに、原作ファンからそのクオリティが大いに心配されていた本作だが、第二話の放送を終えた現時点の評判は、概ね上々と言っていいだろう。  そのいちばんの理由は、“シティハンター”冴羽獠を演じる上川隆也の「違和感のなさ」にある。硬軟織り交ぜた幅広い演技力を持った上川が、原作に最大限のリスペクトを払いながら、隆々とした胸筋をはじめ、肉体改造をして臨んだという今回の役どころ。その熱演は、「原作そのまま!」という声も多い“海坊主”ファルコン役のブラザートムともども、一見の価値があるものとなっている。しかし、このドラマで個人的に最も目を引いたのは、ヒロイン・香瑩(シャンイン)を演じる新鋭・三吉彩花の好演であった。  1996年生まれの19歳。小学生の頃からファッション誌などでモデルを務め、2010年5月からはアイドル・ユニット「さくら学院」のメンバーとして活動していた三吉彩花(同い年の武藤彩未と松井愛梨は、彼女の同期にあたる)。2012年3月に「さくら学院」を卒業して以降は、女優としての活動を本格化させ、数多くのドラマやCMのほか、『グッモーエビアン!』(2012年)、『旅立ちの島唄~十五の春~』(2013年)といった映画にも出演した。特に、麻生久美子の娘役を演じた『グッモーエビアン!』は高い評価を獲得し、その年の「毎日映画コンクール」スポニチグランプリ新人賞およびヨコハマ映画祭最優秀新人賞に輝くなど、期待の若手女優のひとりなのである。  そんな彼女が、連ドラ初ヒロインとして今回の『エンジェル・ハート』に臨んだ。彼女が演じる香瑩は、幼少時より「殺し屋」として育てられた殺人マシーンであると同時に、自らの宿命に心を痛め続けているという難しい役どころだ。さらには、冴羽獠の最愛の女性である槇村香(相武紗季)の心臓を移植されたことによって、身に覚えのない記憶と内なる“声”に苛まれるという複雑さ。しかし、そんな難役を、彼女は見事に演じているのだった。特に、10月18日(日)に放送された第二話で彼女が見せた演技は、観ているこちらが思わず身を乗り出してしまうほどの吸引力を打ち放っていた。香の心臓を移植された後、変化しつつある自分に戸惑いつつも、冴羽に向かって「生きるって何なの?」「私は、どう生きたらいい?」と涙ながらに訴え掛ける。長い黒髪と大きな瞳、そして身長171センチというスラリとした体躯。そんな凛とした容姿の内面から溢れ出す感情と、時折見せる表情のあどけなさ……そのアンバランスな雰囲気に、とにかく目が釘付けになってしまったのだ。  だが、それ以上に驚いたのは、彼女が見せるダイナミックなアクション・シーンの数々であった。長い手足をしなやかに操りながら、屈強な男たちと対等に渡り合う迫力の格闘シーン。そしてクールな拳銃さばき。香瑩は、組織の「殺し屋」たちのなかでも1、2を争うエリートなのだ。これまで、「しっかりものの娘」や「何でもできる優等生」といった役どころが多かった彼女にとってみれば、まさしく驚きとも言えるハードボイルドな役どころ。これが非常にハマっていた。そこで注目すべきは、彼女の身体能力の高さである。  佐藤健、福士蒼汰など、『仮面ライダー』出身の俳優の活躍が目覚ましい昨今。彼らが映画やドラマで重宝される理由のひとつとして、その身体能力の高さが挙げられるだろう。いわゆる「アクション俳優」ではないものの、『仮面ライダー』を通じて身に付けたしなやかな身体性は、彼らの芝居の幅を間違いなく押し広げているのだ。そして近年、その波は、若手女優たちにもやって来ているように思う。たとば、映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(2014年)で披露した身体能力の高さが各方面で絶賛され、その後NHKの朝ドラ『まれ』の主役に抜擢された土屋太鳳。あるいは、園子温の映画『TOKYO TRIBE』(2014年)以降めきめきと頭角を現し、押井守の映画『東京無国籍少女』(2015年)では、ガン・アクションを含む激しい格闘シーンを見事に演じ切った清野菜名。“動ける女優”のニーズは、これまで以上に高まっている。  そこで、三吉彩花である。「さくら学院」のメンバーとして、中学時代は歌と踊りのレッスンに明け暮れ、客前でのステージ経験も豊富な三吉。プロフィールの「特技」の欄に、「ダンス」と書いてあることからも、その身体能力の高さは本人も自信を持っているところなのだろう。しかし、それは「女優」という仕事においては、これまであまり披露される機会がなかった。そんな彼女の身体能力が、いよいよ全開になろうとしているのが、今回の『エンジェル・ハート』である。回が進むにつれて、さらに激しさを増していくであろう『エンジェル・ハート』のアクション・シーン。初めて演じるヒロイン役としての繊細な芝居はもちろん、恵まれた容姿と体躯を活かしたダイナミックなアクションという意味でも、注目の作品と言えるだろう。 (文=麦倉正樹)

DAIGOのDAI語にエヴァンゲリオン・ファンから不満の声!? 北川景子との結婚も秒読みか

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『DAIGO』オフィシャルブログより。
 セブン-イレブンが来月2日に3万台限定で発売するSIMフリースマホ「エヴァンゲリオン スマートフォン」(SH-M02-EVA20)。その発表会が20日に行われ、エヴァマニアで知られるDAIGOと加藤夏希が登場した。実際のスマホを手にDAIGOは「これはYYKS(予約殺到)ですね!」と、得意のアルファベット略語“DAI語”で商品PRしたのだが、エヴァンゲリオン・ファンからは、「ちゃんと商品のPRしてくれ!」「DAIGOが登場すると、北川景子との話に話題が逸れてしまう」など、ネット上では不満の声が上がっているようだ。 「エヴァファンとしては、待ち望んだ商品の発表ですから、しっかりとPRして欲しかったのでしょうね。しかし、DAIGOにとってDAI語は今や切っても切り離せない“商売道具”。バラエティ番組で共演した際、北川がDAI語を面白がったことが交際のきっかけとなったともいわれています。 「おたぽる」で続きを読む

太田光が「年始にNHKで政治ネタやる」宣言! フジの安保漫才で噛んだリベンジ? 腰砕けを不安視する声も

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TBSラジオ『JUNK 爆笑問題カウボーイ』公式サイトより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 「あえて持っていくけどね、俺は」  先日13日、爆笑問題の太田光がラジオ番組『JUNK 爆笑問題カウボーイ』(TBSラジオ)でこのように発言し、話題を呼んでいる。太田が何の話をしたかと言うと、年末年始のネタ番組のこと。NHKのネタ番組に、「あえて“政治ネタ”を持っていく」と話したのだ。  というのも、今年の1月、同番組で太田は「(年始の)NHK(の演芸番組)に持っていった(ネタが)プロデューサーに却下されて」と発言。田中裕二も「今回、NHKのヤツは、政治家さんのネタがあるんだけど、全部ダメじゃん。アレは腹立ったな」と舞台裏を明かした。このことが「言論統制では?」と大きなニュースになったのだ。  しかし、そうして話題になると、今度は「(報道は)言論統制みたいなことになっちゃったけど、そんなことないですから」「アレに関して、ルール違反は俺らなんだよね」「ああいうことはよくあることで。NHKに限らずね」とフォローに走った。普通に考えれば、NHKであれ民放であれ、「政治ネタはけしからん!」と事前に止めさせるのはただの検閲ではないか?と思うが、当人たちはあくまで「自分たちが悪い」と事の収拾をはかった。  そんな流れがあって、今度は早くも「政治ネタをやる」宣言。──これはまるで、最近の太田の迷走ぶりを象徴するかのようだ。  たとえば、今年の4月初旬、ラジオで「安倍っていうバカ野郎」と言い放ち、太田はネトウヨから「不敬だ!」「名誉毀損罪にあたる」と総バッシングを受けたが、そのあとすぐに安倍首相主催の「桜を見る会」に参加し、安倍首相と仲良く一緒に写真におさまるという行動に出た。  さらに、安保法制反対デモには「そのやり方は通用しないんじゃないかなと」と苦言を呈し、政治的メッセージを発信するアイドル・制服向上委員会に対しても「あれ、やらされてるんだろうなぁ」「かわいそうだよねぇ」と嘲弄。しかも、安保法制が国会で可決されると「安保法案ってのが通ったことによって、僕は9条護憲派ですけど、憲法改正はうんと遠のいたと思ってるんです」と見当違いも甚だしい持論を展開した。  本サイトではすでに論じているが、今回の安保法制は9条の解釈改憲であり、9条は死文化されてしまった。だからこそ反対デモでは「立憲主義の否定だ」と叫びつづけ、制服向上委員会はその危機感をパフォーマンスを通して訴えていたのではないか。それをよりにもよって護憲派が「憲法改正はうんと遠のいた」などと言うのは荒唐無稽もいいところだ。  こんな杜撰な時勢の捉え方で、いまさら爆笑問題が政治ネタなどをやれるのか。当然、そんな不安も頭をもたげるが、じつは爆笑問題は9月26日に放送された『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ)で安保法制を取り上げた漫才を披露、安倍首相や、太田がその運動に懐疑的だったSEALDsをネタにしている。  この放送で大トリを務めた爆笑問題は、「最近のニュースでいちばん大きいのは、なんたって安保法案ですよ! 国会前のデモ、見ました?」「すっごいパワーね」「とくにあのSEALDsっていう、学生の集団の人たちがね」と言い、SEALDsのデモにおけるラップ調のコールを紹介した。その後の掛け合いはこんな感じだ。 太田「『集団的自衛権なんかいらない!』みたいな。そいで強行採決しそうになったら『ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん!』」 田中「ラッスンゴレライなんかやるわけねえだろ!」(中略) 田中「でも偉いよ。10代の子たちがね、『戦争法案反対』とかね『未来を守れ』とか言ってるわけですよ」 太田「未来を守れー!って言って、家帰ってSEKAI NO OWARIを聴いてる」 田中「関係ねえよ! それはいいだろ! アーティストの名前なんだから!」  そして、話題は安倍首相に移る。 田中「でもね、安倍総理をこういう世間のムードを察知したのかね、夏あたりやたらテレビに出て、国民の理解を得ようとしてね、あのフリップとかで、たとえ話とかでわかりやすく説明しようとしていたんだけど、余計わかりづらくなっちゃったんだよね」 太田「まず滑舌が悪い」 田中「それはいいだろ別に!」(中略) 田中「安倍さんにとっては安保法案っていうのは悲願なんですから」 太田「そうですよ。政治家としてのプライドとか心情をすべて賭けてるっていうのは演説にも出てましたね。『私には国民の命を守る義務がある!』ってね」  ここでの大オチは「って言ったあと、SP5〜6人囲まれて帰って行った。お前が守られてるじゃねえか!」というものだったが、この肝心なところで太田は噛んでしまったのだ。  そのため、ネタが終わると舌を出して「噛んじゃった」と弁解し、舞台裏でも「安倍総理の滑舌が悪いって言ったのに、俺が……。すいません、安倍さん」とカメラに向かって謝罪。さらに前出のラジオ番組でも「噛んじゃったどころの騒ぎじゃないよ。ボロボロだよ。ちきしょー!」と言い、その悔しさの理由をこのように述べた。 「とくに安倍さんの滑舌を茶化してるところだったから、俺が噛んじゃうと台無しになっちゃう。そのプレッシャーもあったの」  太田は「本当にイヤだ。俺、自分を本当に殺したい」とまで言い、心底後悔しているようだった。たしかにネタの肝で噛んでしまったことは大ミスだし、本人が悔やむのもよくわかる。  ただ、このネタをテレビでやったこと自体は、評価していいのではないか。たとえば、安倍首相がテレビに出演し集団的自衛権の行使をアメリカの火事に喩えて、その説明のバカバカしさと持参した模型の火事の煙が生肉にしか見えなかったことから、ネット上では「生肉総理」と壮大にからかわれていた。世間の目からすれば、あの喩え話はあらゆる面でツッコミどころが満載だったわけだ。  しかし、そんな“おいしいネタ”を、ワイドショーはもちろん、テレビで芸人たちが取り上げることはなかった。はっきり言って、安保法制の国会論議はネタの宝庫だった。昔なら、安倍首相のヤジ問題や、人間かまくらの強行採決、キャラ立ちが激しいヒゲの隊長のかまくらパンチ場面などはすぐさま笑いとして、漫才やコント、トークのネタとして重宝されていたはずだ。  だが、そんなことは今回、たった一度としてなかった。唯一、NHKの『LIFE!人生に捧げるコント』が、樹木希林をコントに登場させ、番組のキャラである宇宙人総理に対し、「総理大臣だからって何でも思い通りになると思ったら大間違いだよ」と安倍首相を暗喩するかのように言い放った場面くらいだろう。  政権に萎縮し、報道だけでなく笑いのネタとしてでさえ取り上げることをしない空気のなかで、安倍首相をネタの俎上に載せ、からかってみせた爆笑問題。──どうせならもっと盛大に国会の異常をネタにしてほしかったとも思わなくもないが、いまのテレビ、そして松本人志が象徴的なように権力に迎合する芸人たちが大勢を占めるなかでは、爆笑問題がこのネタをテレビで披露するのは重要なことだったのだと思う。  逆にいえば、大オチで噛んでしまうという失敗をしたネタでさえ評価に値してしまうという、それくらい笑いの世界の風刺は貧しい状況にあると言ってもいい。実際、今回、太田が「NHKで政治ネタをやる」と宣言したあと、田中自身も「(政治ネタをやると言ったものの)俺ら、出なかったらすごいよね(笑)」と言い、出演見合わせのような事態になる可能性を示唆している。  本サイトは太田の“変節”を苦々しく取り上げてきた立場だが、政権批判を行っただけで「偏っている!」などと声があがる不健全な状態を打開するためにも、ここは爆笑問題にがんばってほしいとエールを送っておきたい。 (大方 草)

ハル・ベリーとオリヴィエ・マルティネス夫妻、空港の喧嘩騒ぎで6億円の訴訟!

ハル・ベリーと夫オリヴィエ・マルティネスが空港で喧嘩騒ぎを起こしたとして500万ドル(約6億円)の訴訟を起こされている。ロサンゼルス国際空港の職員ロナルド・オーウェンズは今年1月、自身と家族がパリからロサンゼルス国際空港へと到着した際、オリヴィエからチャイルドシートで床へ倒されたとして高額の賠償金を求めているのだ。TMZによると今週に入り法的措置を取ることにしたオーウェンズは、全く理由もなしに暴行を加えられたとしており、自身がハル一家の邪魔になるようなところには立っていなかったと主張しているという。 しかし、当時その場に居合わせたパパラッチが撮影した動画にはハルとオリヴィエ、そして子ども達が空港を歩いているところをオーウェンズが携帯電話で写真を撮ろうとしている姿が映し出されていたそうだ。ハル一家が警備員によって誘導される前にオリヴィエはオーウェンズを突き飛ばしたうえチャイルドシートを胸に押し付けて後方に転倒させたというが、オーウェンズはハルがオリヴィエをけしかけていたとしている。 当時オーウェンズはこの事件をロサンゼルス市警察に届け出たものの、検察側は棄却していた。

まさに歩く治外法権!? 『ジョン・ウィック』が描く“顔パス・アクション”の痛快さ

【リアルサウンドより】  引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が、妻が遺した犬を殺したロシアンマフィアへ復讐を遂げる……! このシンプルなストーリーを、スタイリッシュかつパワフルなアクションで見せ切るのが本作『ジョン・ウィック』である。  普段は平凡な(場合によっては平凡以下の)人間に見えて、実は超人的な戦闘能力を秘めている主人公が、ある事件をキッカケに、その本質を開放する……近年では『96時間』『アジョシ』『イコライザー』など、世界中で定番となっているジャンルである。なぜ、この手の映画は定番なのか? その魅力を端的に表現するなら、圧倒的な強さで悪党を制裁する爽快感の疑似体験だ。前半部分の平凡な生活パートで主人公に感情移入し、後半の大暴れで溜飲を下げる。そして劇場を出る頃には、すっかり主人公になりきって、自分まで強くなった気になっている。あの感覚こそ、このジャンルの最大の魅力だ。そして、『ジョン・ウィック』はこの手のジャンルの新たなる名作だと言える。
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 本作の見どころは二つある。一つは、様々な工夫をこらした銃撃戦だ。カルト的な人気を誇る傑作『リベリオン 反逆者』のガン=カタを彷彿とさせる、近接格闘技+銃というアプローチをしつつ、ガン=カタにはなかった投げ技や寝技を取り入れ、より立体的なアクションを創りだしている。そのケレン味も見事だが、銃の持ち方や、素早いリロードのアクション、寝技の取り合いなど、細かいがリアリティのある動作もツボを押さえている。このアクションは、ドラマの文脈から切り取って観ても、十分に興奮できるクオリティだ。
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 しかし、本作の見どころはそれだけではない。もう一つの見どころは、その独特な世界観設定だ。本作の斬新なところに、魅力的な裏社会の設定と、その裏社会の人間なら誰もが主人公を知っているという点がある。  たとえば先にあげたように、『96時間』などは、同作と同系統の映画ではある。しかし、これらの主人公の特殊なスキルは「知る人ぞ知る」という範疇に収まっていた。協力者や、主人公の過去を知る者たちは存在するが、彼らはいずれも「個人」のレベルだった。
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 だが、『ジョン・ウィック』は違う。同作の世界には、表の社会とは別に、殺し屋やマフィアが蠢き、独自のルールに支配された「裏の社会」が存在しているのだ。その世界の描写は極めて漫画的だ。殺し屋たちが集まるホテルや、様々な場面で使用される謎の金貨など、魅力的な設定が随所に用意されている。しかし、それらはあくまでスパイス程度に留めてある。設定はあくまで設定として、押しつけがましくない程度に描かれる。このバランス感覚が心地よい。
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 そして、そんな悪人が蠢く裏の社会において、ジョン・ウィックの名前は絶対なのだ。彼が名前を出しただけで、悪の親玉であるロシアンマフィアのボスは恐怖する。さらに裏の社会の様々な人間たちが「ジョン・ウィック」というだけで協力してくれる。まさに歩く治外法権。普通の映画なら厄介なしがらみとなるであろうことが、「ジョン・ウィックである」というだけで、すべて解決していく。いわば顔パス・アクションだ。壮絶な銃撃アクションも魅力的だが、この顔パス・アクションの痛快さも、本作の大きな魅力の一つだと言えるだろう。  本作を観終わった後、きっと自分まで強くなった気になるはずだ。そして、街中の何気ない風景が「あのホテルは、実は犯罪組織の建物かも?」「あそこのおじさんは殺し屋かも?」と思えてくるだろう。そんな夢を見せてくれる映画である。本作は、優れたアクション映画であると同時に、血と硝煙にまみれたファンタジー映画の快作だ。 ■加藤ヨシキ ライター。1986年生まれ。暴力的な映画が主な守備範囲です。 『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』に記事を数本書いています。 ■公開情報 『ジョン・ウィック』(原題:JOHN WICK) TOHOシネマズ新宿ほか全国公開中 出演:キアヌ・リーブス、ウィレム・デフォー、イアン・マクシェーン 監督:チャド・スタエルスキ 製作:デヴィッド・リーチ スタントコーディネーター/第二班監督:ダリン・プレスコット 公式サイト: johnwick.jp Motion Picture Artwork(C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.(C)David Lee 配給:ポニーキャニオン R15+

広瀬すず、ちびまる子ちゃんコスプレに絶賛の声! “大人”に嫌われ、子どもからの人気獲得を模索?

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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YouTube「『MOON RIBAR』篇 E」より。
 20日よりオンエア開始されたソフトバンクの新CMに、女優の広瀬すずが漫画『ちびまる子ちゃん』のさくらももこのコスプレ姿で登場。広瀬のボブヘアーを活かしたキャスティングに「似合ってる! カワイイ!」「ナイスキャスティング!」と、早くも絶賛の声が上がっているようだ。 「今回のCMでは、他にも“鉄腕アトム”を堺雅人が、“セーラームーン”を小泉今日子が演じるなどしていますが、原作のキャラクターに最も近いのは広瀬だとする声が、関係者の間でも広がっているようです。『ちびまる子ちゃん』は、今までに何度か実写化されましたが、さくらももこを演じたのは当然、子役ばかり。それを逆手に取って、今回、広瀬にコスプレをさせたことに、広瀬ファンからは歓喜の声が上がっているようです」(芸能関係者) 「おたぽる」で続きを読む

ビートたけしが安倍政権の道徳教育を真っ向批判!「道徳を守れないお前らが道徳を語るな」「日本の道徳観は単なる郷愁だ」

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オフィス北野ホームページより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  来年夏の参院選以降、ついに憲法改正に取り組むと表明している安倍晋三首相だが、彼にとって憲法改正と同様に悲願のひとつに「道徳の教科化」がある。安倍首相は第一次政権時にも道徳の教科化に乗り出したが、「人の心に成績をつけるのか」と非難が相次ぎ、あえなく挫折。だが、今度は満を持して、小学校では来年2016年に、中学校は17年に教科書検定が行われ、そこから2年後には道徳が「特別な教科」として授業が行われることになっている。  もともとはいじめ対策の一環として打ち出された道徳の教科化だが、そんなものは後付けにすぎず、真の目的は「愛国心教育」にある。事実、第一次政権で改定した教育基本法でも「愛国心」と「公共の精神」を盛り込み、安倍首相は「日本人としてのアイデンティティをしっかりと確立していくことも大切だ」と発言。いわば今度の教科化は、愛国教育によって軍国主義に駆り立てた戦前の「修身」の復活を目論んでいるのは明白だ。  こうした動きに対して危機感を募らせている人は多いが、そんななか、あの有名人が一冊の道徳本を出版した。北野武の『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』(幻冬舎)だ。  タイトルだけを見ると、押しつけがましそうなうさん臭さがプンプンするが、中身は意外にも、道徳そのものを疑い、問い直す内容だ。  そもそも道徳とは何かということを、たけしはこう綴る。 〈道徳なんてものは、権力者の都合でいくらでも変わる。  少なくとも、いつの時代も、どんな人間にとっても通用する、絶対的な道徳はないっていうことは間違いない。それだけは頭に入れておいた方がいい〉 〈道徳は社会の秩序を守るためのもの……といえば聞こえはいいけれど、それはつまり支配者がうまいこと社会を支配していくために考え出されたものなんだと思う〉  そして、文科相の学習指導要領の「社会全体のモラルが低下している」という一文には、〈俺の個人的感想をいわせてもらえれば、社会のモラルは良くなった気がする〉〈モラルが低下したというのは、要するに自分のモラルに自信がなくなっているということだろう〉という。 〈学習指導要領には、「児童の道徳性の育成に、大きな影響を与えている社会的風潮」のひとつとして、「物や金銭等の物質的な価値や快楽が優先される」とある。  それはあんたたちのことだろう! と、とりあえずツッコんでおく。景気が良くなれば、世の中すべてが上手くいくみたいなことをいっているのは、いったいどこの誰だろう〉  たけしの道徳教育へのツッコミは、こうした「大人がエラそうに上から子どもに言う資格があるのか」という点にある。たとえば、学習指導要領には「正直に明るい心で元気よく生活する」「友達と仲よくし、助け合う」といった、一見すると害のない言葉がならぶが、たけしはこれも欺瞞だという。 〈正直に生きるとか、みんな仲良くするってことを突き詰めたら、どうしたって商売とか経済活動を否定しなきゃいけなくなる。(中略)  南北問題にしても、結局は誰かが儲けりゃ誰かが損するという話を、地球規模でやっているだけの話だ。(中略)  人件費が日本の何分の一っていう国があるから、日本の経済は成り立っている。俺たちが豊かな暮らしを享受しているのは、どこかの国の貧困のおかげだ。  その貧乏な国を豊かにするためには、日本はある程度、自分たちの豊かさを犠牲にしなきゃいけないわけだ。  そういうことを、学校の先生は子どもたちに話しているのだろうか。  話している先生もいるかもしれないが、少なくともこの国では、そういう先生はあんまり出世しないだろうなあとも思う。  そんな状況で、子どもに道徳を教えるってこと自体がそもそも偽善だ〉  そんな「偽善」の極みが、いじめの問題だ。いじめ対策から端を発した道徳の教科化だが、たけしは〈ものすごく単純な話で、子どもたちに友だちと仲良くしましょうっていうなら、国と国だって仲良くしなくてはいけない。子どもに「いじめはいけない」と教育するなら、国だってよその国をいじめてはいけない。武器を持って喧嘩するなんて、もってのほかだ〉と鋭くツッコむ。 〈「隣の席のヤツがナイフを持っているので、僕も自分の身を守るために学校にナイフを持ってきていいですか」って生徒が質問したとして、「それは仕方がないですね」と答える教師はいるだろうか。いるわけがない。  だとしたら、隣の国が軍備拡張したからって、我が国も軍備を増強しようっていう政策は、道徳的に正しくないということになる。いかなる理由があっても喧嘩をしてはいけないと子どもに教えるなら、いかなる理由があろうと戦争は許されないってことになる。(中略)  ところが、大人たちはどういうわけか、そっちの話には目をつぶる。  子どもの道徳と、国家の道徳は別物なのだそうだ。戦争は必要悪だとか、自衛のためには戦争も辞さぬ覚悟が必要だなんていったりもする〉  ここでたけしは「戦争反対といいたいわけじゃない」と述べる。〈道徳を云々するなら、まずは自分が道徳を守らなくてはいけない。それができないなら、道徳を語ってはいけないのだ〉と言うのだ。つまり、安倍首相およびそのシンパがやっていることや言っていることは筋が通っていないじゃないか、という話である。  また、安倍首相は道徳教育について「(日本古来の)伝統と文化を尊重する」「郷土愛、愛国心をちゃんと涵養する」と話すが、日本の伝統・文化からもたらされる道徳とは何か。これについても、たけしは切り込む。 〈誰もが田んぼを作っていた時代に、「和をもって貴となす」という道徳には根拠があった。田んぼの水は公共財産みたいなものだから、誰かが勝手なことをして、水を自分の田んぼにだけ引いたりしたら、他の人が生きられない。田植えにしても稲刈りにしても、近所や親戚が協力してやるものだった。周囲との衝突を嫌う日本の文化が、日本的な道徳の根拠だろう。  だけど、そういう時代はとっくの昔に終わってしまっている。(中略)  昔ながらの日本的な道徳観を支えているのは、単なる郷愁くらいのものなのだ〉    絶対的な道徳など、この世にはない。だから、たけしは道徳を〈牧場の柵〉と表現する。〈牧場の持ち主が変われば、柵のカタチや場所が変わる。昨日まで自由に行き来できたところが、いきなり立ち入り禁止になったりもする〉からだ。日本は敗戦によって〈戦前の道徳がひっくりかえって〉、道徳よりも経済活動に邁進したが、〈今頃になって、日本人はエライとかスゴイとか、日本人の道徳を取り戻せなんていい出したのは、その反動に違いない〉とたけしは看破する。そして、こう続ける。〈誰かに押しつけられた道徳に、唯々諾々と従うとバカを見る。それはもう、すでに昔の人が経験済みのことだ〉と。  ちなみに、本書のタイトルにある『「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』というのは、現在の道徳では〈年寄りに席を譲るのは、「気持ちいいから」〉と子どもに説明がなされていることから来ている。たけしはこれを〈誰かに親切にして、いい気持ちになるっていうのは、自分で発見してはじめて意味がある〉とし、「いいことしたら気持ちいいぞ」と煽る道徳の教科書を〈まるで、インチキ臭い洗脳だ〉と切り捨てている。  道徳教育への真っ当な批判──。たけしがいま、これだけの思いをもっているのなら、テレビでも同様に主張を繰り広げてほしいものだが、やはりこれは本というかたちだから実現したのだろう。というのも、「最近、テレビじゃ何も面白い事がいえなくてムカムカしてるんだ」(小学館「SAPIO」5月号)と言いながら、同時期に出演した『ワイドナショー』(フジテレビ)では、「(テレビで)本質を突いたら、結局プレッシャーかかるに決まってるんだから」と諦めモードだったからだ。  しかし、本書で述べていたように、上から押さえつけられ、ただハイハイと従っていずれ〈バカを見る〉のは、たけしだって同じではないのだろうか。だからテレビでも、本書に綴ったこの言葉を、たけしには口に出して言ってほしいと思うのだ。 〈結局、いいたいことはひとつなんだから。「道徳がどうのこうのという人間は、信用しちゃいけない」〉 (水井多賀子)

ワン・ダイレクション、体調不良でベルファストのコンサートを急遽中止

ワン・ダイレクションが20日(火)、北アイルランドの首都ベルファストの公演をキャンセルした。公演開始ぎりぎりになって会場側の代理人が集まったファンたちにコンサート中止の旨を告げ、会場はショックの渦に包まれたようだ。中止理由はメンバーのリアム・ペインが公演直前に体調が崩れたことにあったようで、メンバーたちが次々とファンへの謝罪メッセージをツイートした。 ハリー・スタイルズは「今夜のベルファスト公演に集まってくれたみんなに心から謝罪しています。本当に残念だよ。でも残念ながらこういうことが起こるものなんだ。メンバーみんな、本当に申し訳ないと思っています」と謝罪し、ルイ・トムリンソンは「本当に今夜のことは申し訳なく思っています。どうしようもなかったんだ!リアムに沢山の愛を。そして理解を示してくれて本当にありがとう!」とリアムの回復を祈りながらファンにメッセージを送った。さらに、ナイル・ホーランも「みんな、今夜キャンセルせざるを得ない状況になって本当に申し訳ない。残念ながら、こういうことって起こってしまうんだよね...。今夜足を運んでくれたみんな、ありがとう!」と続いた。 また、同グループの広報担当サイモン・ジョーンズは、この急なキャンセル劇についてこう説明している。「リアムが急に体調を崩し、コンサートは残念ながら行われないことになりました。チケットをそのままお持ちいただき、新たな情報が明日発表される予定です。ワン・ダイレクションはファンに謝罪の意を示しており、リアムのできるだけ早い回復を願っています」 リアムは先週ロンドンで行われたアティテュード・アワードの授賞式も体調不良を理由に直前で欠席することを決めていただけに体調が心配されるところだが、現時点ではリアムの病状については明らかになっていない。とはいえ、コンサートプロモーターのエイキン・プロモーション側は「今夜のコンサートはリアムの体調が優れず、キャンセルとなりました。その病状は深刻なものではなく、今夜パフォーマンスするのは難しいということです」とコメントしており、リアムの症状が深刻なものではないことを明かした。 ワン・ダイレクションは来年3月からの活動休止までに「オン・ザ・ロード・アゲイン・ツアー」の一環で残り7公演を行う予定だ。

ドラマ『コウノドリ』は「生まれる」現場をどう描いたか? 現役看護師が分析

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『コウノドリ』公式サイトより

【リアルサウンドより】  産婦人科の医療現場を舞台に、その人間模様を描いたドラマ『コウノドリ』。鈴ノ木ユウの同名漫画を原作としたこの作品は、新鮮な顔ぶれが揃ったキャストはもちろん、綿密な取材によりリアルに現場の模様を再現していることでも話題だ。そこで、現役の看護師としても活躍するライターの内藤裕子氏に、医療現場の知見をもとに観た同作の魅力を考察してもらった。(編集部)

『コウノドリ』が伝える、産婦人科のリアル

 綾野剛連続ドラマ単独初主演として注目を集めた本作、10月16日(金)の初回放送(10分拡大)は、視聴率12.4%にてスタートした。  『コウノドリ』第1話は、ネットカフェで破水した若い「未受診妊婦」がペルソナ総合医療センターに搬送されるシーンから展開する。「未受診妊婦」とは、妊婦健診を受けていない妊婦のことだ。出産まで健診を行っていないため、妊娠合併症やウイルス性肝炎、HIVなどの深刻な感染症を患っていることも想定される。よって院内感染のリスク回避のため、医療機関によっては受け入れを拒否されるケースもあり、いわゆる「たらい回し」の対象となってしまいかねない。  平成23年12月、東京都保険局医療政策部によると、調査対象者となった「未受診妊婦」の約半数が25歳未満であり、全体の7割が婚姻しておらず、3分の1以上がパートナーとの連絡が取れないという。なぜ「未受診妊婦」になってしまうのか。主な理由は経済的な問題という。  今回、「未受診妊婦」が、物語の核となる清水富美加演ずるところの矢野夏希という女性である。パートナーの借金を背負い、妊娠が発覚するとあっさりと捨てられ、途方にくれるうちにお腹の子どもはどんどん大きくなってしまう。幼い頃に父親が愛人をつくって出ていってしまい、育児ノイローゼに陥った母親にモラルハラスメントを受けながら育ったため、家族とは疎遠で頼る人もいない。病院に受診するにも、金融業者に足がついてしまうため、役所にも行けず、そのまま臨月を迎えてしまうのだ。  そんな矢野の受け入れのオンコールが、熱烈演奏中の謎のピアニスト・BABYのもとに届く。ライブを中断して、壇上を去る銀髪の男性こそ、主人公、綾野剛演ずる産科医鴻鳥サクラである。  現場に到着したコウノトリ先生の指示は、実に鮮やかだ。まず看護師に新生児室NICU(新生児集中治療室)に連絡するように指示、研修医の下屋加江(松岡茉優)に手術室の空き状況を確認、帝王切開手術中の産科医の四ノ宮春樹(星野源)の終了時間を想定し、受け入れを決定する。動揺を隠せない下屋に対して検査科に連絡を指示、「未受診妊婦」のサポートも想定し、メディカルソーシャルワーカー向井祥子(江口のりこ)の手配もした。連絡を受けNICU、周産期医療センター長の今橋貴之(大森南朋)は新生児の感染リスクに備え、もしものときに他院でのフォローも想定し、搬送用の保育器を用意するよう、新生児科の研修医白川領(坂口健太郎)に手配する。そこに「未受診妊婦」が到着し、偶然BABYのライブを観にきていた、助産師の小松ルミ子(吉田羊)が駆けつけるという設定だ。  ドラマ開始15分あまりで産婦人科医、研修医、看護師、助産師、メディカルソーシャルワーカーと「生まれる」現場の立役者は揃った。  この作品の見どころは、産む人のいまを映し出したバックグラウンドと「生まれる」現場のチーム医療を忠実に描いたリアルな視点だ。  原作者の漫画家鈴ノ木ユウは妻の出産を担当した産科医などの密な取材をもとに作品を描いている。産婦人科という、ともすれば女性や子供の聖域と認知されやすい領域を医療現場として俯瞰的かつ多角的に捉え、そこに他の作品にはない「生まれる」現場の客観性と説得力を感じる。  かくいうわたしも医療者のはしくれとして日々現場に立つ。その視点でこのドラマを評するとすれば、江口のりこ演ずるメディカルソーシャルワーカーという職業にスポットが当たっているのも特筆したい点である。メディカルソーシャルワーカーとは保健医療機関において、社会福祉の立場から患者やその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図る仕事だ。今回の「未受診妊婦」においては、借金を抱え、頼る人もおらず、自らの今後を案じているうちに出産に至ってしまった矢野という若い女性にとって、実に大きな支えとなった。医療現場においてのメディカルソーシャルワーカーの果たす役割はいまの世の中において注目されていることが伺える。  「普通とは実はものすごく恵まれている」「すべては平等ではないから、恵まれない環境で生まれてくる命もある」。この作品の核となる台詞が詰め込まれた第1話。今橋が鴻鳥に言った「僕らは崖っぷちから転がり落ちそうな親子をここで精一杯受け止めよう」という言葉は、まさに「生まれる」現場のいまを象徴し、これからのストーリー展開を示唆するものだ。  幼い頃から児童養護施設で育った背景を持つ産科医鴻鳥を演ずる綾野剛、同僚にも妊婦にも冷徹な態度をとる四ノ宮演ずる星野源、家族を省みる時間もなく、NICUで生命と向き合う今村演ずる大森南朋……核となる3名の医師たちの徐々に表出していく人間像は、今後出会うさまざまな生命の場面で、どんなドラマを紡いでいくのだろうか。 ■内藤裕子 ライター。2004年より雑誌の編集、WEB企画、商品企画をメインに、イベント企画、総務、人事、広報を経てクリエイターのマネージメントに携わる。現在看護師として働く傍ら、写真関連のUstreamの企画構成にも携わる。 引用文献 http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2011/12/DATA/60lcr200.pdf https://www.jaswhs.or.jp/guide/sw.php