
「つんく♂オフィシャルサイト」より
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
年末の『NHK紅白歌合戦』で異常事態が続いている。通常なら10月中には発表される総合司会者が11月16日現在でも決まっていないからだ。
原因は総合司会者に内定していたタモリが“ドタキャン辞退”したことだ。その理由を巡っては「情報が事前に漏れた」「NHKとトラブった」など様々な憶測が流れているが、一方のNHKは未だタモリ起用を諦めきれないために総合司会者の席が空いたままだとも言われている。
司会者の人選からして波乱含みの今年の紅白だが、そんななか注目を集めているのがつんく♂の存在だ。「女性自身」(光文社)や東京スポーツが相次いで「紅白の目玉としてつんく♂起用」を報じているが、取材を進めるとそれはかなり確実な線のようだ。
歌手でありハロー!プロジェクトの総合プロデューサーだったつんく♂が咽頭ガンによる声帯摘出が明らかになったのは今年4月だったが、その後、つんく♂の復帰に大きな関与をしたのがNHKだったからだ。
9月10日に放映されたNHKドキュメンタリー『NEXT 未来のために「“一回生”つんく♂ 絶望からの再出発」』は復帰を目指すつんく♂を追ったものだが、これは声帯を失って初めてつんく♂が単独取材に応じたもので、子どものために、家族とともに病気を克服しようとするつんく♂の姿が大きな反響を呼んだ。
また10月3日に、今度は声帯を失って初となった音楽番組『SONGS』にも登場、つんく♂が手掛けた楽曲をTOKIOの長瀬智也やクミコが熱唱し、つんく♂もまたギター演奏する姿を披露している。
「『NEXT』、『SONGS』というNHKが力を入れている番組に立て続けに出演し、つんく♂は復帰を果たしていることからもNHKの入れ込みようが分かるでしょう。紅白出演に関してもかなり前のめりで、つんく♂に関する特別企画までも準備しているようです」(紅白に詳しいNHK関係者)
声の出ないつんく♂のために、歌や会話がそれほど必要ない審査員での出演や、過去のライブ映像やPV、そして自身の楽曲をゆかりのあるアーティストが歌い、自らはギター演奏など、様々な具体的企画が挙っているようだ。そんななか、「女性自身」11月17日号が「今年の目玉は……つんく♂『NHK紅白『選考裏会議』と題して、興味深い「紅白つんく♂企画」を報じている。
それは、つんく♂がプロデュースしたハロプロメンバーとの共演だ。
「ゆかりのあるアーティストが出演し、みんなでヒット曲を合唱。モーニング娘。のOGなどにも総出演してもらい、盛り上げたいという考えです。そして最後は、つんく♂さんにパソコンを使って筆談してもらうのです。これが実現すれば、間違いなく紅白史上に残る感動の企画になると局としては考えています」(「女性自身」よりNHK関係者のコメント)
たしかに、モー娘。OGたちが勢揃いすれば、つんく♂を盛り立てるには最適だろう。しかし、結論から言えばそれは“あり得ない”ことだ。
今年9月、つんく♂はハロプロの総合プロデューサーから14年2月には全面的に撤退していたことを自ら明らかにしている。その理由として「当時は喉頭がんの発覚前だったが、のどの調子が悪かったため、会長が休養を取ることを勧めた」(15年9月9日「産経ニュース」)など、ハロプロを擁するアップフロントグループ会長の山崎直樹氏から、つんく♂の体調を慮った提言のためと報じられたが、しかしその実情はまったく違った。
当時本サイトでも
報じているが、それはつんく♂が代表取締役を務めるアップフロントのグループ会社・TNX株式会社の赤字問題だったのだ。TNXは音楽制作以外にも、お好み焼き店、靴下や化粧品のブランド立ち上げ、アイドルカフェといった無軌道な多角経営をしており、それらが垂れ流す赤字に山崎会長がブチきれたものだった。
実際、つんく♂自身、闘病エッセイ『だから、生きる。』(新潮社)でも、プロデューサー降板が自らの意思でないことをこう記している。
「その時は驚いて、僕なりの今後の展望や今後のハロプロ論を伝えたし、いろいろ話し合ったが、結果ハロー!プロジェクトの総合プロデューサーを退き、作詞・作曲に関しては一作家として参加し、ことモーニング娘。に関してはサウンドプロデューサーとしては携わることとなった」
「ただ、僕から総合プロデューサーの役目を投げ出したわけでも、曲が書けないほど弱っているわけでも、ハロー!プロジェクトが嫌になったわけでもないことはわかってもらいたい。今でもハロプロを心から愛してる」
こうした事務所との関係、確執などがある以上、紅白での“共演”はちょっと考えにくいのではないか。つんく♂が紅白で華々しく登場する陰で、大きな魚を逃がした形の山崎会長は臍を噛むしかないのかもしれない。
(林グンマ)