『おそ松さん』だけじゃない! 放送禁止・DVD化禁止…あのドラマ、アニメ、映画がタブーになった理由とは

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Blu-ray/DVDの収録内容変更が話題になったアニメ『おそ松さん』(テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」『おそ松さん』のページより)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  10月5日に放送が開始された、赤塚不二夫生誕80周年記念作品『おそ松さん』(テレビ東京系)の第1話と第3話の一部が、来年1月に発売されるBlu-ray/DVDに収録されないと発表され、大変な話題となった。  公式サイトでは「製作委員会の判断」とだけ説明されているが、ネット上では、作中に散りばめられていた『美少女戦士セーラームーン』『ドラゴンボール』『ドラえもん』『進撃の巨人』『黒子のバスケ』『となりのトトロ』などに由来する、膨大な量のパロディからいずれかの作品の権利者と揉めたからではないかと噂されている。  このように、諸々の事情で放送はされたもののソフト化されなかった、もしくはソフト化どころか放送すらされずお蔵入りになった、アニメ・映画・ドラマ作品というのは、実はけっこう多い。具体的にはどんな作品があるのだろうか? 天野ミチヒロ『放送禁止映像大全』(文藝春秋)に詳しいので、ご紹介していきたい。  まず、封印作品の代名詞とも言えるのが、『ウルトラセブン』(TBS系)の第12話「遊星より愛をこめて」だ。この回には、核実験で被爆し血友病に冒された「スペル星人」が登場。身体にケロイド状の火傷跡がある外見もさることながら、「小学二年生」(小学館)1970年11月号付録の怪獣カードでは、このキャラクターのことを「ひばく星人」と表記。これにより反核団体などから「被爆者に対する差別」であるとして抗議が殺到した。結果、円谷プロはこの回を「欠番」とし、現在では再放送もソフト化もされていない。ちなみに、連続幼女誘拐殺人事件の宮﨑勤がこの作品のビデオテープを持っていたというエピソードはあまりにも有名である。  同じく、被爆者差別に関わる作品として有名なものに映画『ノストラダムスの大予言』がある。五島勉の同名ベストセラー書籍のブームに乗っかり、丹波哲郎や由美かおるといった俳優陣をキャスティング。6億5000万円もの制作費を投入した映画だが、公開1週間で問題が発生した。死の灰の影響により狂人となったニューギニア人が人を食べるシーン、水頭症を連想させる核戦争後の新人類のイメージ、その2つの場面が反核団体より抗議を受ける。それを受け、東宝は謝罪文を発表したうえ該当シーンを削除して再上演することとなった。ただ、この映画には前述シーンのほかにも、発狂した男が木の上で「どんぐりころころ」を歌う場面など、問題になりそうなシーンが頻出しており、大槻ケンヂは小学生の頃に見たこの映画を「トラウマ映画」として折に触れてエッセイなどに綴っている。こちらの作品も日本においては一度もソフト化されていない。  放送禁止映像となる作品のなかには、これまで見てきたような、その作品の描写自体に問題があるという事例のほかに、現実の社会で起きた事件との関係により闇に葬り去られた作品というものも存在する。その最たる例が、木村拓哉主演のドラマ『ギフト』(フジテレビ系)。この作品のなかでキムタクがバタフライナイフを扱うシーンに憧れを抱いたと語る中学生の少年が女性教諭を殺害する事件が発生したことから、再放送を予定していた放送局はすべて放送を自粛。それ以降、このドラマが再放送されることは今にいたるまでない。  また、直接事件そのものと関わりはなくても、「自粛」ムードのなか、放送内容を変えざるを得なかったものもある。テレビアニメ『吸血姫 美夕』(テレビ東京系)は、「酒鬼薔薇聖斗」による「神戸児童連続殺傷事件」を受けて、第2話「次の駅で」の首を切るシーンをカットして放送した。また、それから後の話も、残酷描写を控えるかたちに修正されたという。この「神戸児童連続殺傷事件」は『吸血姫 美夕』以外にも多くの作品に影響を与える。堂本光一が主演したドラマ『銀狼怪奇ファイル』(日本テレビ系)は、再放送時に第1話「二つの頭脳を持つ少年 恐怖! 学園に首なしライダー出現!」、第2話「生き返る死体!? 暴かれた首なしライダーの悲しい正体」が放送自粛。また、ドラマ版『エコエコアザラク』(テレビ東京)は、内容を鑑み、全26話を予定していたところ18話で打ち切りとなっている。  封印された映像のなかにはこんな例もある。1997年、『ポケットモンスター』(テレビ東京系)を見ていた子どもたち約700人(そのうち約100人は入院)が点滅映像を見たため病院に運ばれた事件、いわゆる「ポケモンショック」騒動を覚えている方も多いだろう。実は、この騒動に先駆けて同様の問題を起こしている作品が存在する。『YAT安心! 宇宙旅行』(NHK)というアニメだ。「ポケモンショック」事件が起きる約8カ月前の3月29日、『YAT安心! 宇宙旅行』の放送を見ていた子どもたち20人以上が病院へ運ばれた。原因は、ポケモン同様、作中に登場する数秒間の点滅映像である。しかし、NHKはこの時点ではしっかりとした調査を行っておらず、映像と事件の関連性も不透明なままであった。そんな折に「ポケモンショック」騒動が発生。NHKはようやく「アニメーション問題等検討プロジェクト」を立ち上げ、『YAT安心! 宇宙旅行』の点滅映像の危険性を認識することになる。これにより、件の作品のビデオは回収。該当部分を静止画に差し替えたうえで各販売店に返却している。『YAT安心! 宇宙旅行』放送時点でしっかりとした検証が行われていれば、「ポケモンショック」は起きなかったかもしれない。 「問題映像」となるパターンで最も多いのは「差別語」の使用にまつわるもの。放映当時は問題なかったものの、時代の変化により現在ではソフト化の際に修正されたり、もしくはソフト化自体が不可能となっているものが多く存在する。例えば、『マグマ大使』(フジテレビ系)の第21話「細菌を追え!!」には「つんぼ」「おし」「めくら」と書かれたカードを首から下げている男が登場。現在発売されているDVDにはボカシが入っている。また、ドラマ版『子連れ狼』(日本テレビ系)の第2話「乞胸お雪」は、タイトルにもある「乞胸」(江戸時代に大道芸で生計を立てていた被差別民たちを指す言葉)が問題となり、再放送の際も、ソフト化される際も、この回はなかったものとされ、第3話「鳥に翼 獣に牙」を第2話に繰り上げるという措置が取られている。  ただ、「言葉」の問題は、何も差別用語に限った話ではない。井筒和幸監督の映画『ガキ帝国 悪たれ戦争』は、ある固有名詞が問題となった。作中、主人公たちがアルバイトしている「モスバーガー」に嫌気が差し、「この店のハンバーガーは猫の肉や!」と叫びながら店のガラスを破壊するシーンにモスバーガー側が激怒。製作サイドに猛抗議のうえ、上映は中止され、ソフト化も不可能となった。  最後に「お上」からの圧力で「問題作品」とされてしまったケースをご紹介したい。吉野せいによる小説をドラマ化した『洟を垂らした神』(テレビ東京系)は「原発」をめぐり問題が発生。もともと、科学技術庁が「暮らしとエネルギー」キャンペーンの一環としてスポンサーとなっていたこの作品には、原作に登場しない、「長男が原子力発電所に勤務」という設定、その長男が発電所に母を案内して原発の説明をするシーンが入っていた。その内容に対し、反原発の姿勢を貫いていた吉野せいの思いを慮った遺族らが「吉野せいさんの生涯を惜しむ市民グループ」を組織。その猛反発に脚本を担当した新藤兼人は「原発」を「発電所」に変更。ただ、この変更の後に東京12チャンネルより中止の発表がなされた。その理由については新藤兼人も説明を受けていないらしいが、原発プロパガンダ作品にならないことになり、科学技術庁がスポンサーを降りたからではないかと言われている。 「原発」に起因する「問題作品」といえば、田原総一朗が書いた同名ルポルタージュをもとにした、1978年公開の映画『原子力戦争:Lost Love』も忘れてはいけない。この映画に関する情報は、沢辺有司『ワケありな映画』(彩図社)に詳しい。原発の危険性や事故隠蔽体質にスポットを当てた田原の本を黒木和雄監督がミステリー風にストーリーを再構築し映画化した本作、主演は原田芳雄が務めている。この映画の最大の特徴は、なんといっても撮影が全編いわき市小名浜のロケで行われているということである。そして、最も衝撃的なシーンは、原田芳雄が警備員の制止を振り切って原発敷地内に突入しようとするシーンだ。原発敷地内で撮影をしようと試みるも、この映画の内容を事前に知っていた原発側は当然取材を拒否。「撮影はしないでください!」とカメラに向かって叫ぶ警備員の姿がそのまま作中におさめられている。この映画は長らくソフト化を封印されていたが、2011年12月、原発問題への議論が活発になるなか、ようやくタブーを解かれDVD が発売された。  また、実際に政治家から中止要請を受けた映画もある。千葉真一・菅原文太・高倉健・鶴田浩二など、東映オールスターが揃い、幕末から昭和にいたるまでの9つの暗殺事件をオムニバス風にまとめた『日本暗殺秘録』だ。こちらも前掲『ワケありな映画』に詳しい。桜田門害の変、二・二六事件など実際の暗殺事件を、鮮血飛び散るアクションシーンを交えながら描いた本作。実在の人物を取り上げていたからだろうか、脚本を書いた『仁義なき戦い』で知られる笠原和夫は、撮影開始直前、当時の自民党幹事長であった保利茂から東映の大川博社長に電話で中止要請が入ったと後に証言している。こういった顛末もあり、無事封切りはされたものの、これだけのスターが出演しているのにもかかわらず1969年の公開以降長らくソフト化されなかった。2011年になってようやくDVDがリリースされている。  以上見てきたように、封印された映画・アニメ・ドラマは数多い。しかも、その中には、政府やスポンサーの圧力で起きているケースもある。いったい何が「問題」とされ「封印映像」となったのか、我々はその原因を注視し続ける必要があるだろう。 (新田 樹)

ジャスティン・ビーバー、『ズーランダー』続編新予告編に登場!

ジャスティン・ビーバーが『ズーランダー』続編の新しい予告編に登場している。ベン・スティラーがおバカな男性モデルのデレク・ズーランダーを演じるこのコメディ映画にはジャスティンをはじめ多くのスターたちがカメオ出演することが決定している。 新たに公開された予告編の中でジャスティンが壁を駆け上ったり自撮りをしたりするシーンや、ベネディクト・カンバーバッチが両性の特徴を持つモデルとして登場するシーンをみることが出来る。 さらにF1王者ルイス・ハミルトン、そしてオリジナル作品にも登場したウィル・ファレル、ぺネロペ・クルスもセクシーな衣装で着て登場し、イタリアのローマで撮影されたその予告編の中ではお馴染みのスターたちが数多くお目見えしている。 今年に入り、どのセレブがこの作品に登場するのか噂が飛び交っていたが主役のベンは個人的にカーラ・デルヴィーニュに出演してもらいたいと語っていた。 その一方でナオミ・キャンベル、ジョーダン・ダン、キム・カーダシアン・ウェスト&カニエ・ウェスト夫妻もこの作品に出演しているのではないかと言われている。

“第二の小林幸子”狙い!? 『紅白』出場危ぶまれる和田アキ子のプロモーションが必死すぎ!

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『WADASOUL』(ユニオン)
 歌手の和田アキ子が7年ぶりとなるオリジナルアルバム『WADASOUL』(ユニオン)をリリース。そのプロモーションが「必死すぎる」と話題だ。  和田は19日、自身初となる2ショット写メ会を開催。都内の会場で、CD先着購入者を対象に行われた。 「写メ会といえばファンが集まるものですが、和田の場合、ファンと呼べる人は少なかった印象。多くが、興味本位で駆けつけたようです。またなぜか、普段アイドルグループの写メ会に通っている“ドルヲタ”の姿も目立った。彼らはTwitterで和田の対応を『神対応』『ハグ付きで3k(アルバム代の3,000円のこと)は安すぎる』などとはやし立てている。今回の和田側の狙いは、ファンサービスではなくネット上で話題になることでしょうから、これらのツイートは狙い通りといえそう」(芸能記者) 「おたぽる」で続きを読む

“第二の小林幸子”狙い!? 『紅白』出場危ぶまれる和田アキ子のプロモーションが必死すぎ!

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『WADASOUL』(ユニオン)
 歌手の和田アキ子が7年ぶりとなるオリジナルアルバム『WADASOUL』(ユニオン)をリリース。そのプロモーションが「必死すぎる」と話題だ。  和田は19日、自身初となる2ショット写メ会を開催。都内の会場で、CD先着購入者を対象に行われた。 「写メ会といえばファンが集まるものですが、和田の場合、ファンと呼べる人は少なかった印象。多くが、興味本位で駆けつけたようです。またなぜか、普段アイドルグループの写メ会に通っている“ドルヲタ”の姿も目立った。彼らはTwitterで和田の対応を『神対応』『ハグ付きで3k(アルバム代の3,000円のこと)は安すぎる』などとはやし立てている。今回の和田側の狙いは、ファンサービスではなくネット上で話題になることでしょうから、これらのツイートは狙い通りといえそう」(芸能記者) 「おたぽる」で続きを読む

1億総活躍会議に入った菊池桃子が真っ当すぎる! 1億総活躍は意味不明、安倍政権の弱者排除にきっぱりダメ出し

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「菊池桃子オフィシャルブログ「私設♥研究室」Powered by Ameba」より
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  鳴り物入りではじまった第3次安倍内閣による「1億総活躍社会」。非正規雇用が4割の大台に乗り、社会保障費を削減して軍事費につぎ込むこの政権が何を言っても何の期待感ももてそうにないが、そんななかで思わぬ“刺客”が現れた。それは「1億総活躍国民会議」に有識者として民間議員に選ばれたタレントの菊池桃子だ。  まず菊池は、10月29日に開かれた第1回目の会合で、さっそく「1億総活躍」というネーミングに噛みついた。 「この一億総活躍社会という言葉について、皆さんが意味がわからない、もう少し詳しく説明して欲しいという言葉をよく耳にいたします。私はソーシャル・インクルージョンという言葉で多くの部分の説明を補えるのかと思っています。ソーシャル・エクスクルージョン、社会から排除するものをつくる。インクルージョンは社会から排除するものをつくらない。国連の理念をもとに広義な意味に捉えられ世界に広がったこのソーシャル・インクルージョンがまさに一億総活躍社会という言葉とつながってくると思うのです」(首相官邸「議事要旨」より)  この初会合の後、菊池は記者団にこのように語っている。 「今、排除されているであろうと思われる方々を全て見渡して救っていくことを、あらゆる視点から、今日各大臣がご参加いただきましたので、考えていただきたいと、そのように申し上げました」(産経ニュースより)  つまり、菊池は「“1億総活躍社会”では、排除されている人たちへの視点が足りていないのでは?」と、安倍首相はじめ内閣の大臣たちを目の前にしてやんわり批判したのだ。  この「1億総活躍国民会議」の有識者に選ばれた際には、「元アイドルを使ってイメージアップ」「ただのお飾り人形」「参院選で自民党から出馬する前振り」などとメディアやSNS上で揶揄された菊池だが、ところがどっこい、蓋を開けてみれば、じつに真っ当な見識の持ち主だったのだ。  しかも菊池による安倍政権の政策に対する“ダメ出し”は、これで終わらなかった。先日12日に第2回会合が開かれたが、ここでも菊池は「女性の活用」を謳う際によく用いられる“ダイバーシティ”(多様性)推進について言及。会合後、このように語っている。 「人材活用の中でも多様な人材を生かしていく社会のことを『ダイバーシティ』という言葉で解説することが多いと思いますが、ダイバーシティ人材、あらゆる人々がですね、やる気をなくしたり、前向きな意思をなくすような日本の慣習があるのではないかと話を致しました」 「具体的には企業の採用資格や受験資格というところに心身共に健康な者、もしくは心身とも健全な者という一文がございます。これを見たときに病気を持った方々や障害を持った方々などがこの一文があるためにチャレンジすることを躊躇してしまう、あきらめてしまう現実がございます」 「病気や障害の方々はもともと権利を持っているわけですが、義務も果たしたいと夢を描いています。とりわけ私がインタビュー調査を致しました若い児童、学生たちにおきまして、その意志が強く、権利を主張するだけではなく義務を果たしていきたいと。その時の社会に飛び出る障壁となるものが、例えばその一文であったりするわけです。その観点から企業、学校の採用基準の一斉見直しを提案致しました」(同前)  この話を会議で聞いていた安倍首相は、一体どんな気持ちだったろうか。じつのところ、安倍首相は「私にとってのダイバーシティとは、社会政策ではなく、成長戦略なのです」「グローバル競争を勝ち抜き、日本経済の好循環を実現するため、全ての人が輝く社会を、共に創り上げていきましょう」(「平成25年度ダイバーシティ経営企業100選表彰式・なでしこ銘柄発表会シンポジウム」)と述べているように、国民を“経済発展のためのコマ”としか見ていない。しかも、厚労省は先日9日、「障害福祉サービスの利用者負担を拡大する方針を明らかにした」(福祉新聞11月16日付)ばかり。1億総活躍だ、ダイバーシティだ、と声高に叫んでも、実情はまったく伴っていないのだ。これは「女性の活躍推進法」がエリートのキャリア女性支援に留まり、待機児童やシングルマザーはもちろん、男性の育児・家事参加、男性優位社会の是正といった構造的な問題解消に踏み込もうとしないのと同じ話である。  そんななか、この空疎な政策に菊池は正面から切り込み、採用・受験資格の一文にダイバーシティ推進とは真逆をゆく、社会における弱者排斥の思想が滲み出ていることを訴えたのだ。  正直、まさか菊池桃子がここまで“有能な有識者”だとは、筆者も思いもしなかった。生き馬の目を抜く芸能界でも強い自己アピールなどせず、謎のロックバンド「ラ・ムー」を結成させられたり、清純派なのにお色気コメディ映画の『パンツの穴』に出演し「もう、ムキンポ君ったら!」なんて言わされていた、あの菊池桃子が、である(黒歴史ばかり並べてごめんなさい)。しかし、その発言は、よりよい社会をつくりたいという菊池の志の高さがよくわかるものだ。  すでによく知られているように、菊池は09年に法政大学大学院に進学し、修士課程を修了。現在は母校である戸板女子短期大学の客員教授やNPO法人キャリア権推進ネットワーク理事を務めている。そもそも大学院に入学したきっかけを、01年に出産した第二子の長女が乳児期に脳梗塞を発症したこと。健常児の長男と、ハンディキャップをもった長女──「圧倒的に(社会において)壁が存在したのは障がいのある娘のほうで、矛盾を感じたのです」(「STORY」光文社/13年10月号)と菊池は言う。 「(長女は)身体の弱さゆえに、幼稚園や小学校を探すことが難しいという現実にぶつかります。地域の就学相談も脆弱に感じました」(生産性出版『キャリア・チェンジ!』コラムより)  14年2月に開かれた講演では、菊池は長女が幼稚園に進学するころ、娘本人からこんな質問を受けたことを明かしている(「女性自身」光文社/14年3月11日)。 「ママ、私って普通の小学校に行けるの?」「私は将来、どんなお仕事ができるの?」  この問いに、「確かな答えを持っていなかった私は、いい加減なことを言ってその場をごまかしてしまったんです」と言う菊池。そして「子どもたちのキャリア形成をとりまく社会構造に疑問と問題意識」をもった彼女は、キャリアについて学びたいと考えるようになった。 「病気とか障害という人の心と繊細につながった部分に、何の知識もない私がいたずらに踏み込むことは、危険ですよね。ほんのちょっとのことで、人を傷つけたりします。だからこそ、大学院での学びが、私には必要だったんです」(同前)  キャリアを“誕生から人生の終焉まで”と捉え、自分の芸能活動を通じてキャリアと雇用の問題を広く社会に発信したい。そうした強い思いをもった菊池が、「1億総活躍国民会議」の席で“お飾り人形”でいるはずはない。むしろ、威勢ばかりがよくて実質を伴わない空虚な安倍政権の政策に、弱者の視点に立った提言をぶつけてくれるのではないだろうか。  それにしても、安倍首相はいまごろ頭を抱えているはずだ。普段は有識者委員会などを「お友だち人事」で固め、異論が出ないようあらかじめセッティングするのが安倍首相の常套手段。しかし今回、菊池を選んだのは安倍首相の右腕である加藤勝信・一億総活躍担当相だ。しかも選考理由は「加藤大臣が以前から(菊池の)ファンだった」(「週刊新潮」新潮社/11月12日号)から。「明らかに破格の扱いで、向かい合わせに座った加藤大臣は終始、彼女に見とれていたとか」というから呆れてしまう。だが、菊池はただカワイイだけの元アイドル教授ではなかった。彼女が真っ当なことを言えば言うほど、「1億総活躍社会」の綻びは露わになる。これは政権にとって“大誤算”だったのではないか。  実際、第二回目の会合で菊池が「企業、学校の採用基準の一斉見直し」を提案したことについて、「総理からの何か言葉をかけられたか」と記者から訊かれた菊池は、「今日は個別で1人1人へのお言葉はありませんでした」と答えている。  今後、菊池は会議で冷たい扱いを受けることもあるかもしれないが、ぜひ奮闘してほしいと願わずにいられない。そして、安倍政権が排除しようとする、弱い人びとの声を届けてほしいし、その期待に応えてくれるはずと信じたい。なにせ、彼女は前掲書『キャリア・チェンジ!』のなかで「生涯にわたり学習を続ける決意です」と述べ、こんなふうに力強く宣言しているのだから。 「動き出した私は、もう止まることはないでしょう」 (大方 草)

1億総活躍会議に入った菊池桃子が真っ当すぎる! 1億総活躍は意味不明、安倍政権の弱者排除にきっぱりダメ出し

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「菊池桃子オフィシャルブログ「私設♥研究室」Powered by Ameba」より
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  鳴り物入りではじまった第3次安倍内閣による「1億総活躍社会」。非正規雇用が4割の大台に乗り、社会保障費を削減して軍事費につぎ込むこの政権が何を言っても何の期待感ももてそうにないが、そんななかで思わぬ“刺客”が現れた。それは「1億総活躍国民会議」に有識者として民間議員に選ばれたタレントの菊池桃子だ。  まず菊池は、10月29日に開かれた第1回目の会合で、さっそく「1億総活躍」というネーミングに噛みついた。 「この一億総活躍社会という言葉について、皆さんが意味がわからない、もう少し詳しく説明して欲しいという言葉をよく耳にいたします。私はソーシャル・インクルージョンという言葉で多くの部分の説明を補えるのかと思っています。ソーシャル・エクスクルージョン、社会から排除するものをつくる。インクルージョンは社会から排除するものをつくらない。国連の理念をもとに広義な意味に捉えられ世界に広がったこのソーシャル・インクルージョンがまさに一億総活躍社会という言葉とつながってくると思うのです」(首相官邸「議事要旨」より)  この初会合の後、菊池は記者団にこのように語っている。 「今、排除されているであろうと思われる方々を全て見渡して救っていくことを、あらゆる視点から、今日各大臣がご参加いただきましたので、考えていただきたいと、そのように申し上げました」(産経ニュースより)  つまり、菊池は「“1億総活躍社会”では、排除されている人たちへの視点が足りていないのでは?」と、安倍首相はじめ内閣の大臣たちを目の前にしてやんわり批判したのだ。  この「1億総活躍国民会議」の有識者に選ばれた際には、「元アイドルを使ってイメージアップ」「ただのお飾り人形」「参院選で自民党から出馬する前振り」などとメディアやSNS上で揶揄された菊池だが、ところがどっこい、蓋を開けてみれば、じつに真っ当な見識の持ち主だったのだ。  しかも菊池による安倍政権の政策に対する“ダメ出し”は、これで終わらなかった。先日12日に第2回会合が開かれたが、ここでも菊池は「女性の活用」を謳う際によく用いられる“ダイバーシティ”(多様性)推進について言及。会合後、このように語っている。 「人材活用の中でも多様な人材を生かしていく社会のことを『ダイバーシティ』という言葉で解説することが多いと思いますが、ダイバーシティ人材、あらゆる人々がですね、やる気をなくしたり、前向きな意思をなくすような日本の慣習があるのではないかと話を致しました」 「具体的には企業の採用資格や受験資格というところに心身共に健康な者、もしくは心身とも健全な者という一文がございます。これを見たときに病気を持った方々や障害を持った方々などがこの一文があるためにチャレンジすることを躊躇してしまう、あきらめてしまう現実がございます」 「病気や障害の方々はもともと権利を持っているわけですが、義務も果たしたいと夢を描いています。とりわけ私がインタビュー調査を致しました若い児童、学生たちにおきまして、その意志が強く、権利を主張するだけではなく義務を果たしていきたいと。その時の社会に飛び出る障壁となるものが、例えばその一文であったりするわけです。その観点から企業、学校の採用基準の一斉見直しを提案致しました」(同前)  この話を会議で聞いていた安倍首相は、一体どんな気持ちだったろうか。じつのところ、安倍首相は「私にとってのダイバーシティとは、社会政策ではなく、成長戦略なのです」「グローバル競争を勝ち抜き、日本経済の好循環を実現するため、全ての人が輝く社会を、共に創り上げていきましょう」(「平成25年度ダイバーシティ経営企業100選表彰式・なでしこ銘柄発表会シンポジウム」)と述べているように、国民を“経済発展のためのコマ”としか見ていない。しかも、厚労省は先日9日、「障害福祉サービスの利用者負担を拡大する方針を明らかにした」(福祉新聞11月16日付)ばかり。1億総活躍だ、ダイバーシティだ、と声高に叫んでも、実情はまったく伴っていないのだ。これは「女性の活躍推進法」がエリートのキャリア女性支援に留まり、待機児童やシングルマザーはもちろん、男性の育児・家事参加、男性優位社会の是正といった構造的な問題解消に踏み込もうとしないのと同じ話である。  そんななか、この空疎な政策に菊池は正面から切り込み、採用・受験資格の一文にダイバーシティ推進とは真逆をゆく、社会における弱者排斥の思想が滲み出ていることを訴えたのだ。  正直、まさか菊池桃子がここまで“有能な有識者”だとは、筆者も思いもしなかった。生き馬の目を抜く芸能界でも強い自己アピールなどせず、謎のロックバンド「ラ・ムー」を結成させられたり、清純派なのにお色気コメディ映画の『パンツの穴』に出演し「もう、ムキンポ君ったら!」なんて言わされていた、あの菊池桃子が、である(黒歴史ばかり並べてごめんなさい)。しかし、その発言は、よりよい社会をつくりたいという菊池の志の高さがよくわかるものだ。  すでによく知られているように、菊池は09年に法政大学大学院に進学し、修士課程を修了。現在は母校である戸板女子短期大学の客員教授やNPO法人キャリア権推進ネットワーク理事を務めている。そもそも大学院に入学したきっかけを、01年に出産した第二子の長女が乳児期に脳梗塞を発症したこと。健常児の長男と、ハンディキャップをもった長女──「圧倒的に(社会において)壁が存在したのは障がいのある娘のほうで、矛盾を感じたのです」(「STORY」光文社/13年10月号)と菊池は言う。 「(長女は)身体の弱さゆえに、幼稚園や小学校を探すことが難しいという現実にぶつかります。地域の就学相談も脆弱に感じました」(生産性出版『キャリア・チェンジ!』コラムより)  14年2月に開かれた講演では、菊池は長女が幼稚園に進学するころ、娘本人からこんな質問を受けたことを明かしている(「女性自身」光文社/14年3月11日)。 「ママ、私って普通の小学校に行けるの?」「私は将来、どんなお仕事ができるの?」  この問いに、「確かな答えを持っていなかった私は、いい加減なことを言ってその場をごまかしてしまったんです」と言う菊池。そして「子どもたちのキャリア形成をとりまく社会構造に疑問と問題意識」をもった彼女は、キャリアについて学びたいと考えるようになった。 「病気とか障害という人の心と繊細につながった部分に、何の知識もない私がいたずらに踏み込むことは、危険ですよね。ほんのちょっとのことで、人を傷つけたりします。だからこそ、大学院での学びが、私には必要だったんです」(同前)  キャリアを“誕生から人生の終焉まで”と捉え、自分の芸能活動を通じてキャリアと雇用の問題を広く社会に発信したい。そうした強い思いをもった菊池が、「1億総活躍国民会議」の席で“お飾り人形”でいるはずはない。むしろ、威勢ばかりがよくて実質を伴わない空虚な安倍政権の政策に、弱者の視点に立った提言をぶつけてくれるのではないだろうか。  それにしても、安倍首相はいまごろ頭を抱えているはずだ。普段は有識者委員会などを「お友だち人事」で固め、異論が出ないようあらかじめセッティングするのが安倍首相の常套手段。しかし今回、菊池を選んだのは安倍首相の右腕である加藤勝信・一億総活躍担当相だ。しかも選考理由は「加藤大臣が以前から(菊池の)ファンだった」(「週刊新潮」新潮社/11月12日号)から。「明らかに破格の扱いで、向かい合わせに座った加藤大臣は終始、彼女に見とれていたとか」というから呆れてしまう。だが、菊池はただカワイイだけの元アイドル教授ではなかった。彼女が真っ当なことを言えば言うほど、「1億総活躍社会」の綻びは露わになる。これは政権にとって“大誤算”だったのではないか。  実際、第二回目の会合で菊池が「企業、学校の採用基準の一斉見直し」を提案したことについて、「総理からの何か言葉をかけられたか」と記者から訊かれた菊池は、「今日は個別で1人1人へのお言葉はありませんでした」と答えている。  今後、菊池は会議で冷たい扱いを受けることもあるかもしれないが、ぜひ奮闘してほしいと願わずにいられない。そして、安倍政権が排除しようとする、弱い人びとの声を届けてほしいし、その期待に応えてくれるはずと信じたい。なにせ、彼女は前掲書『キャリア・チェンジ!』のなかで「生涯にわたり学習を続ける決意です」と述べ、こんなふうに力強く宣言しているのだから。 「動き出した私は、もう止まることはないでしょう」 (大方 草)

『X-メン』新作が2017年に撮影開始へ?

『X-メン』新作映画が2017年から撮影開始されると報じられている。同人気シリーズに関する噂はここ数か月に渡って渦巻いており、ジェニファー・ローレンスやヒュー・ジャックマンら常連キャスト陣がこの新作を最後にシリーズから卒業することが分かっている一方でブライアン・シンガー監督は2年以内にもう1作でメガホンを取る方向になっている。 『X-MEN:アポカリプス』の撮影が行われているメル・スタジオのマイケル・トゥルーデル代表取締役はル・ジャーナル・ドゥ・モントリオール紙に対し、「2013年に『X-メン』作品をモントリオールに呼びよせられたことは奇跡でした」「フォックスを2度ならず3度も呼び戻せたことは奇跡としか言いようがありません」と話した。 『X-MEN: フューチャー&パスト』と『X-MEN:アポカリプス』の大部分はモントリオールで撮影されているため、新作も同地で撮影される可能性は十分に高いとみられていた。 先日にはニコラス・ホルトは『X-MEN:アポカリプス』の内容について語っていたばかりで、「まだベールに包まれているんだ。でもオスカー・アイザックがアポカリプスっていう強大な力を持つミュータントを演じるんだよ。1980年代を舞台に過去の作品からのキャラクターも再登場したりするけど、若かりし頃のストーリーのほうが多く語られるね」と明かしていた。

『テラスハウス』今井華がアジャコング化!? ハーフタレントの専売特許「タメ口使用」と「復縁詐欺」で干され気味に…

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『筧美和子 公式インスタグラム』より。
 13日、モデルの筧美和子が自身のインスタグラムに、『テラスハウス』(フジテレビ系)で共演した今井華、近藤あやの誕生日会の様子を投稿したのだが、プレゼントを手に破顔して写る今井に対して、「アジャコングに似てないか?」「オワコンのテラハメンバーだけあって、オーラを感じない」などと指摘する声がネット上では上がっている。 「今井はもともと、ギャル雑誌『egg』(大洋図書)で専属モデルを務め、ギャル界では知られた存在だったのですが、2013年から『テラスハウス』にレギュラー出演したことで、ストレートな言動や宮城大樹との恋愛模様が注目されるようになると、ギャル以外の同世代の女性からの人気をも獲得するようになりました。一方で、ギャルモデル特有といいますか、世の男性からのウケはイマイチよくないようで…… 「おたぽる」で続きを読む

『テラスハウス』今井華がアジャコング化!? ハーフタレントの専売特許「タメ口使用」と「復縁詐欺」で干され気味に…

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『筧美和子 公式インスタグラム』より。
 13日、モデルの筧美和子が自身のインスタグラムに、『テラスハウス』(フジテレビ系)で共演した今井華、近藤あやの誕生日会の様子を投稿したのだが、プレゼントを手に破顔して写る今井に対して、「アジャコングに似てないか?」「オワコンのテラハメンバーだけあって、オーラを感じない」などと指摘する声がネット上では上がっている。 「今井はもともと、ギャル雑誌『egg』(大洋図書)で専属モデルを務め、ギャル界では知られた存在だったのですが、2013年から『テラスハウス』にレギュラー出演したことで、ストレートな言動や宮城大樹との恋愛模様が注目されるようになると、ギャル以外の同世代の女性からの人気をも獲得するようになりました。一方で、ギャルモデル特有といいますか、世の男性からのウケはイマイチよくないようで…… 「おたぽる」で続きを読む

ついに赤字転落したフジテレビ亀山社長は風水頼み疑惑! テレ東の『孤独のグルメ』ヒットにフジ幹部が…

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「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)11月14日号
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  いよいよここまで来たか──。フジテレビの2015年9月期中間連結決算が発表されたが、ついに開局以来初めて営業利益が赤字となったのだ。  この結果は冷静に考えれば「さもありなん」だろう。ドラマ、バラエティ、情報とすべてのジャンルで低視聴率続きだったフジが「背水の陣」で行った4月期の大改編はことごとく失敗。肝いりではじめた『直撃LIVE グッディ!』『みんなのニュース』はもちろん、新規バラエティも軒並み惨敗し、10月期改編番組も低空飛行。"何をやっても当たらない"という目も当てられない状態になっている。  そんななか、フジの末期的状況を物語るニュースが報じられた。それは今年、お台場のフジテレビ社屋の敷地内につくられた「テレビの泉」なる噴水をめぐる"疑惑"だ。  地球を思わせるシルバーの球体が中央に配された、一見、なんてことはない噴水。じつはこれがフジ社内で「亀山千広社長が風水にこだわって造らせた」と評判になっているらしい。  この話題を報じているのは、「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)11月14日号の特集「誰がテレビを殺すのか」。これはフジの構造的欠陥を追及した特集なのだが、そのなかで「社長がとうとう神頼みを始めた」として噴水問題が取り上げられているのだ。  噴水=風水疑惑の噂は建設当初から囁かれていた。「週刊ポスト」(小学館)6月5日号でも、フジ関係者が「"切羽詰まった亀山(千広)社長が風水か何かに影響されて、縁起担ぎで作らせたらしい"ともっぱらの噂」「"ウチはそこまでヤバいのか"とザワついています」と証言。数年前まで同じ場所に噴水があったものの、撤去するや否や視聴率が落ち込んだことから「噴水を復活させた」という"縁起担ぎ説"も紹介している。  風水に影響されたにせよ、縁起を担いだにせよ、こんな話で社内が持ちきりになるのは、亀山社長はじめ上層部に対する不信感が渦巻いている証拠だ。なかでも象徴的なのは、『孤独のグルメ』に関する、こんなエピソードだろう。 『孤独のグルメ』といえば、テレビ東京が2012年1月に同名マンガ作品を原作にドラマ化。主演・松重豊による食事シーンが最大の見せ場であるこのドラマは「深夜の夜食テロ」として瞬く間に評判に。現在は第5シーズンが放送中で、テレ東の人気シリーズへと成長した。  だが、この『孤独のグルメ』は、フジ・メディア・ホールディングスの子会社である共同テレビが制作している。前出の「週刊ダイヤモンド」によると、もともとは共同テレビのプロデューサーが原作のファンで、実写化のために奔走したというが、そのプロデューサーが〈初めに話を持ち込んだのはフジだった〉という。  というのも、原作は同グループの扶桑社が版元の「SPA!」で連載され、単行本も同社から出版。実写化で最初に掛けあったのがフジというのは自然な流れだ。しかし、話を持ち込まれたフジのほうは〈幹部は首をひねるばかり〉。結果、〈企画は一蹴され、最後に手を差し伸べたのがテレ東だった〉というわけだ。  いかにもフジの時代を読む目の衰えを表すエピソードだが、フジのスタッフが憤るのは、いまになって上層部が「なぜうちでやらなかったのか」と口にしていることだという。まさしく"ダメな会社、ダメな上司"の典型例だ。  にもかかわらず、上層部は〈過度な現場介入〉を繰り返す。その態度は"フジ凋落の戦犯"というべき亀山社長の定例記者会見の発言に顕著だ。  先日も、現在フジが放送しているドラマ『オトナ女子』の低視聴率に対し、「涼子ちゃんがあまりに美しすぎるので、イタくないんですよね」と苦言を呈したが、土曜深夜のドラマ実験枠で放送した『She』にも「大いに実験してもいいが、ただの実験で終わると評価にならない。独りよがりの実験にならないように」などと発言。自身がドラマ畑出身でトレンディドラマブームの立役者という自負があるせいか、4月の定例会見でもフジ苦戦の原因を「ドラマ」だと言及した。だが、このような的外れの難癖ばかりつけて、挙げ句、社長の小言が新聞で報じられ、そのことで番組に悪いイメージを与えられてしまえば、現場の士気はダダ下がりになるのは目に見えている。  実際、前出「週刊ダイヤモンド」に掲載されたフジ社員のコメントは、厳しいものばかりだ。 「定例会見で、視聴率低迷の原因をドラマのせいにした亀山社長には、さすがに「何言ってんだ、こいつ」となった」(制作・中堅) 「亀山社長を筆頭に、上層部は巨人軍の長嶋(茂雄・元監督)みたいな人が多い。ヒットを打つこつを言うときに「腰をクイッとやって、バーンと打つ!!」みたいな。感覚で物を言うので、対処に困る」(制作・若手) 「トレンディドラマ出身者には妄想癖がある人が多い。お花畑のような思い付きを、情報番組にまで持ち込むからたちが悪い」(制作・若手)  こんな調子で、一体これからフジテレビはどうなってしまうのだろう。まずは亀山社長とフジ社内にこびりつく「若者に支持されるフジテレビ」「12年間も視聴率三冠王に輝いた記録」などという"実体のないプライド"を捨てることからしか、再生の道はないのではないだろうか。 (大方 草)