少年時代の夢が叶ったのに、 居心地いいような悪いようなカフェって!?

 小春日和の晩秋の午後、柔らかな木漏れ日の中でアイスティーと熱々のベーグルで一息。イヤなことはすべて忘れてリラックスできる、至福のひととき。でも、よく見ると写真左上に見えてるのって、民家の屋根じゃね? てことは、いったいここは……。
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 ここはそう、こんな感じの見晴らしのいいベランダみたいなカフェなのだ。眼下に見える屋根の位置からして、そうとう高い場所にあるのがわかるだろうか。
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フェンスや照明も手作り感たっぷりというか、モロ手作りなのが雰囲気を盛り上げる。
 肝心なのは、そのカフェがどこにあるのか。国道沿いにクルマを駐め、石段を上り、若干ガケ崩れ気味の細い路地を歩いた先に見つけたカフェがあったのは……、  大きな木の上!!    まるで少年の頃に読んだ『トムソーヤの冒険』に出てきたツリーハウスが、まんま現実になったカフェなのだ。も~ぅ、秘密基地っぽさに、男心はくすぐられっぱなしだ!
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屋根に乗っかった見えにくい黄色い看板がなければ、完全に秘密基地だ。
 しかし、店に入って狭い店内や店外を見渡してみると、そこは女子、じょし、ジョシ、女子だらけ! 男心をくすぐられる少年の夢だったはずのツリーハウスは、女子に占領されてしまっていたのだ。
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吹きさらしのカフェなので、荒天の日は休みというので来店時には要注意。
 店内、店外も含め定員20人程の店で、男性客は記者ひとりぼっちっち。入店時は奇跡的に一席空いていたが、常に満席状態だとか。木の下には空席待ちの客が待機していて、もちろんこっちも女性だらけ。  上も下も女子だらけの空間に平気で長居できる男性がいるとしたら、空気が読めない強者か、よっぽど木の上での一杯に癒されたかのどちらかだろう。男性にとっては、居心地いいんだけど悪い、微妙なカフェだった。  ほうれん草とベーコンのベーグル、うもうございました。 横浜市三ツ沢下町 なんじゃもんじゃカフェ インパクト ☆☆☆!! 味     ☆☆ 店     ☆☆☆!!

貧困世帯のJKに忍び寄る、“性春”の甘い誘惑「スカウトマンが校門前に出没するケースも……」

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「週刊ポスト」12/12号 中吊広告より
今週の注目記事 「専門家50人が徹底分析 日本経済1年後はこうなっている」(「週刊現代」12/13号) 「死の後妻業『千佐子』を食い物にした『先物取引』営業マン」(「週刊新潮」12/4号) 「共演者キラー『向井理』が『国仲涼子』に陥落してしまった理由」(「週刊新潮」12/4号) 「西島秀俊は不器用じゃない! 16歳下結婚相手は元“地下アイドル”」(「週刊文春」12/4号) 「ダルビッシュと交際 山本聖子父が絶賛『遺伝子的には最高』」(「週刊文春」12/4号) 「白鵬『天皇陛下に感謝』発言に隠された『モンゴル人親方』の決意」(「週刊ポスト」12/12号) 「『MEGA地震予測』最新MAP」(「週刊ポスト」12/12号) 「追悼『高倉健』実に器用なエピソード集!」(「週刊新潮」12/4号) 「高倉健 ドキュメント『最後の日々』」(「週刊文春」12/4号) 「“女”を安売りする『JK(女子高生)』の“性春”」(「週刊ポスト」12/12号)  週刊誌は「平治に乱を起こす」ぐらいの誌面づくりをしないと、読者は振り向いてくれない。テレビの選挙報道に自民党から局に対して「公正に扱え」という要請が来たからではないだろうが、各誌の選挙についての特集に冴えが感じられない。  ポストに至っては、小沢一郎のインタビューが巻頭である。いくら小沢シンパの週刊誌でも、今ここでページを割いてやる話ではあるまい。「野党結集で日本再生を進めよ」なんて、彼に言われなくてもわかっちゃいるけど、できないのだ。  朝日新聞によれば、197選挙区で野党一本化ができたというが、どれだけ魅力のある候補を擁立できたのか、疑問である。  こういうときこそ週刊誌は、安倍自民党を崩壊させる、そこまでいかなくても打撃を与えるスクープをぶつけてほしいものだが、今のところその影さえない。  ほかの記事もドングリの背比べ。よって、今週も順位はつけない。  毎回やっているセクシーグラビア対決だが、このところポスト・現代ともに低調である。ポストは「おかもとまり 24歳『覚悟の全裸』」と、元CAだったらしい女性の「私、制服脱ぎました」の2本だが、どちらもセクシー度はそれほどでもない。  現代は「深田恭子 波乗りセクシー」と、またまた関根恵子の袋とじ「青春名画ヌードを一挙出し!」。袋とじでやるほどのものではないが、以前から言っているように、袋とじはそれほどの写真ではないときにこそ使われるので、そういう意味では合点がいく。  深田はさすがにいい表情と身体をしているが、セクシー度はイマイチ。今週はどちらも決定打がなく痛み分けだ。  以前ほど話題にならなくなったが、JKリフレの“お仕事”の場は、秋葉原から地方へ移っているとポストは書いている。JKリフレとは女子高生によるマッサージで、2012年頃から急増したが、18歳未満が働くことを禁じられたため、「JKお散歩」「JK撮影会」などと「非接触系」のものが増えてきたという。  当然ながら、やっていることは変わらず、腕枕、膝枕、女性による馬乗りは5分で1,000円。ジャケットを脱いでワイシャツ姿になると2,000円。逆リフレといって、客が女子高生の肩や脚を揉むのが、5分で2,000円だそうだ。こうしたオプションを積み上げると、1日で2~3万円になるそうだが、当然ながら「裏オプション」といって、性行為そのものへとエスカレートしていくケースが多いという。  このところは、業者が出会い系サイトで相手を探し、女の子たちに売春を斡旋する「援デリ」というのが出てきていて、売り上げを半々にするそうだ。  こうしたJKリフレや援デリで働く女子高生が増えている背景には、「貧困」がある。親が生活保護をもらっていたり、父親が早期退職させられたりしている家庭の子が多いという。  学力の低い高校の校門付近に、彼女たちをスカウトする人間まで出没しているそうだ。このような貧しい女子高生にカネを払い買春しているのが、アベノミクスであぶく銭を稼いでいる企業のサラリーマンだとしたら、アベノミクスの陰の部分は、ますます広がって行くに違いない。  また70年代のヤクザ映画を牽引した名優が逝ってしまった。菅原文太、享年81歳。高倉健と同時代に活躍したが、晩年の2人の生き方はかなり違っていた。  健さんは映画一筋だったが、文太は家庭を守り、山梨で有機農法をやったりしながら、脱原発、戦争反対を声高に語り続けた。  今週も文春、新潮は健さん特集を大きくページを割いてやっている。 「後輩の役者が挨拶に来ると、自身もすっと立ち上がり、一礼をする。まめに手紙を出す。サプライズ・プレゼントを贈る。私も母が亡くなった時、健さんから葬式に香典とお花を贈っていただきました。かように、健さんは気遣いの人なのです。ただ客観的に見れば、こうしたことからも、彼が処世術に長けた人だということが分かります。不器用どころか、実はすごく器用な方だったと評価できる。知人に数え切れないほどロレックスをプレゼントしており、確かに気前は良いのですが、値段の高いデパートなどでは買わず、輸入会社から直接仕入れていました。こういう細やかさ、周囲への気配り、まめなところは、剛健な俳優というより、柔らかさを持った女優的なものを感じます」  『網走番外地』シリーズ時代からスチール撮影で健さんに密着し、公私ともに親交の深かった写真家のムトー清次氏は、新潮でこう分析している。  今週は各誌グラビアを含めて、健さん一色といってもいい。週刊誌には「おめでた1号悲しみ3号」という言葉がある。結婚などのおめでたい話は1週間しか持たないが、有名人の離婚や葬儀は3週間持つというのだ。  健さんのプライバシーの多くはベールに包まれているが、少しずつ明らかになってきている。たとえば、江利チエミにぞっこんだった健さんは、ストーカーまがいのことをやっていたという。彼女の所属事務所社長だった木村隆氏が振り返る。 「生前のチエミから聞いた話ですが、大豪邸だった江利家の前の電柱に、夜な夜な身を隠すようにして立つ人影があったそうです。家人が気味悪がり、父親が誰何すると、“俳優の高倉健です”と答えた。しかし、空前の人気を誇ったチエミに比べ、当時の健さんはまだ無名。父親は“そんな俳優、知らん”と取り合わなかった」  それでも彼はチエミ詣でを続け、鉄格子の門からチエミのいる洋館のほうに向かって靴を投げ込み、自分の来訪を知らせたという。父親も、ここまで娘のことを思っているならと交際を許したそうだ。  健さんが東京にいるとき、世田谷・瀬田の自宅から毎日通っている「場所」があった。  ポルシェやマセラッティなど、こだわりの車コレクションの管理にロケ同行、諸々の手配をこなす「チーム高倉」がそれだが、そこは港区・高輪の商業施設内にある理髪店なのだ。 「一見したところ、高級理髪店の雰囲気なのですが、隠し部屋がありまして。実はそこ、健さんの“執務室”になっているんですよ」(ベテラン芸能記者)  部屋の中央に散髪台が置いてあるほか、テレビやFAXなども完備していて、店主とコーヒーを飲みながら歓談して一日を過ごした。  健さんにはしばしば「ゲイ説」が流れたことがあったが、実際の彼は無類の女好きだったと、ベテラン映画記者が明かしている。 「古くは、東映ニューフェイスの2期生として入社した直後に同期の女優、丘さとみに手を出し、付き合っていた。江利と結婚していた当時も、女遊びは豪快でした。たとえば木曽でロケを行った際、1日時間が空くと、後輩たちを引き連れて、名古屋まで繰り出し、遊郭で遊ぶこともありました」  倍賞千恵子とも男女の仲を疑われたことがあった。60代半ばに差し掛かった90年代後半、ある女性タレントに夢中になっていたという。長渕剛や広岡瞬と結婚、離婚を繰り返し、当時は独身だった女優で歌手の石野真子だ(健さんて、こういうのが趣味なのか?)。  口説き方もすごい。北海道・札幌すすきのにある豪壮な寿司屋を丸ごと借り切り、2人きりで寿司をつまみながら語らい、彼女への熱い思いをぶつけ、その夜、彼女を口説き落としたそうだ。  さらに健さんには、80歳を超えてなお、親密に会食を楽しむ女性がいたという。この数年、自宅に近い高級イタリアン・レストランに40代の女性を伴って、お忍びで食事に来ている姿が何度も目撃されていたそうだ。  文春によると、健さんが入院した病院は慶應大学病院のVIP病棟。の知人がこう話す。 「健さんが本当に心を許していた人は、数少なかった。俳優では小林稔侍さん、中井貴一さん。それに、毎日のように通っていた理髪店の主人Sさんと、都内で飲食店を経営するJさんです」  特に、中国から来日して、苦労して事業を成功させたJさんを弟のようにかわいがっていて、中国ロケの際も通訳として同行させた。闘病中もずっと一緒で、悪性リンパ種を患った健さんを連れて上海、北京に行き、高名な漢方医や鍼灸医、気功医に見てもらっていたそうだ。  Jさんは自宅に大きな祭壇を作っていて、そこに健さんと親しかった人たちが訪れ、別れの挨拶をしているそうである。先日は、長嶋茂雄も顔を見せたという。  人一倍寂しがり屋で話し好きだった健さんは、生涯「孤高の昭和の男」を演じ続けた。最後の映画俳優の死を心から悼む。高倉健も立川談志もいない人生なんて、寂しい。  ポストは、東大名誉教授の村井俊治氏が顧問をしている会社が出しているメルマガ「週刊MEGA地震予測」が、先日の白馬で起きた「震度6弱」の地震を、またまた予測していたと報じている。  村井氏の予測方法は、国土地理院が全国1,300カ所に設置してある設備のデータをウォッチするのだが、これまでも首都圏地震や群馬・埼玉で起きた地震を予測・的中させている。  村井氏は今回の白馬については、長野県・御嶽山の噴火や北関東で地震があったため、地震活動は落ち着くのではないかと考え、警戒レベルを落としていたので、的中したわけではないと言っている。  まだまだ自分の予測法は完全ではないというのだが、それでも潤沢なカネをもらって成果を上げていない地震予知学会などよりも信頼できると、ポストは書いている。  2015年春まで警戒すべき地域を、村井氏がこう指摘している。  「奥羽山脈」「首都圏・東海」「南海・東南海」「九州・南西諸島」が要注意地域だそうだ。あまりに広すぎるという批判があるかもしれないが、御嶽山や阿蘇山が噴火したのに続いて富士山の噴火の可能性も騒がれているようだから、常に万が一に備えておくことを忘れてはいけない。  同じポストから。九州場所で大横綱・大鵬の記録に並ぶ32回目の優勝を飾った白鵬だが、優勝インタビューで語った「天皇陛下に感謝したい」という言葉が波紋を呼んでいると報じている。  私は聞いていなかったが、白鵬は最初モンゴル語で挨拶し、続いて日本語でこう話したという。 「この国の魂と相撲の神様が認めてくれたから、この結果があると思います。明治初期に断髪事件が起きた時、大久保利通という武士が当時の明治天皇と長く続いたこの伝統文化を守ってくれたそうです。そのことについて天皇陛下に感謝したいと思います」  日本人でも知らない「故事」を出したのは、どうしてなのだろう? なぜ唐突に、日本人をアピールしたのだろうと話題になっているそうである。  古くからの角界関係者はこう語っている。 「白鵬はモンゴル国籍のまま親方になることを目指している。近しい人間を通して、帰化せずに親方になれるよう角界の重鎮に相談している。白鵬には一代年寄りを襲名して『白鵬部屋』を創設したいという希望があるが、それをあくまでモンゴル人として実現したいと考えているようだ」  白鵬は日本人女性と結婚しているから、帰化することはさほど難しくないはずだ。だが、これまで帰化していないということは、モンゴル人に誇りを持っているのであろう。また相撲の起源はモンゴル相撲からきたといわれるから、そうした“意識”もあるのかもしれない。  だが、大相撲には厳然とした規定がある。「年寄り名跡は日本国籍を有する者しか取得資格がない」というものだ。北の湖理事長も、特例を認める気持ちはない。  そのために、今回天皇の名前を出すことによって、白鵬に特例を出してもいいのではないかという声が協会の外から出ることを期待しているのではないか、という見方が出ている。モンゴル語で話したのは、モンゴル人の誇りをPRしたのではないかともいわれる。  このままいけば、白鵬があと数場所優勝することは間違いない。そうした場合、閉鎖的で融通の利かない相撲協会は少しは動くのだろうか。  私はモンゴル出身の力士が上位に君臨している今の大相撲ならば、モンゴル籍の親方が誕生してもいいと思う。一定の枠、白鵬部屋でもモンゴル出身の力士は半数を越えてはいけないとかの縛りをすればいい。  モンゴルの横綱に日本人力士が挑み、負かす日が来るのを待ちかねている相撲ファンも多いのだ。そうしてこそ再び「若貴」時代のような隆盛が戻ってくるはずである。  向井理と西島秀俊、ダルビッシュ有は当代のモテ男だそうだ。その3人がそろって婚約や交際中だと公表したから、女性たちから悲鳴が上がったという。  『ゲゲゲ』と『ちゅらさん』の結婚と新潮が書いている、向井理(32)と国仲涼子(35)。12月下旬に入籍すると伝えられているそうだ。  向井と国仲の交際が始まったのは2年前にさかのぼると、スポーツ紙の芸能担当がこう語っている。 「最初は向井の事務所は2人の結婚に反対していたと聞いています。“1年待て”と言われ、1年たったら“もう1年待て”と言われたようです。しかし、国仲はもう35歳。子供を産むなら早いに越したことはない、すでに2年待ったので、もういいだろうと結婚に踏み切ったのだと思います。国仲は3歳年上ですが、どちらかといえば引っ張っていってもらいたいタイプ。向井は気の強い性格ですが、前々から“結婚するなら、自分と違うタイプが良い”と言っていました。そういう意味で控えめな国仲と向井の相性は良かったのだと思いますね」  お次は、結婚したい男ナンバーワンの西島秀俊(43)。文春によれば、10月19日の報道各社宛のファクスで結婚を報告したという。  2人については、フライデーが5月2日号で、渋谷区にある瀟洒なマンションで、西島が彼女と半同棲生活を送っていると報じた。3年間の交際が実を結んだのだ。  フライデーが張り込みに成功した当時、彼女は某自動車メーカーのコンパニオンだった。だが彼女は、学生時代にはカメラ小僧の間でちょっと名の知られた地下アイドル的存在だったそうである。 「女子大生イベントコンパニオンとして有名でしたが、素人カメラマンを集めた撮影会もやっていて、まるでアイドルみたいでした」(地下アイドル事情通→こんなのがいるんだね) 「16歳下とはいえ、ハードボイルドなイメージの西島の妻としては少し軽薄なようにも」と文春は心配してるが、2人には余計なお節介であろう。  ダルビッシュ有(28)も、女性関係なら西島、向井に引けを取らない。これまでもプロゴルファーの古閑美保、明日花キララや横山美雪といったAV女優、フジテレビの加藤綾子アナとのデートなど、さまざま報じられている。  だが、今度のはちと違う。バツイチだが元レスリング世界王者の山本聖子(34)なのだ。  ダルのTwitterに、仲良く抱き合っている2人が写っている。  山本のところはレスリング一家だ。父親の郁榮氏はミュンヘン五輪の代表選手、姉は美憂で兄はKIDである。聖子は世界選手権を4度制覇をしている。  このレスリング一家にダルの血が入れば、どんなすごい子どもが生まれるか。父・郁榮氏に、お孫さんを期待しているのでは? とインタビューをしている。 「ははは、そんなの思ってないよ(笑)。ただ、イラン(ダルの父親はレスリングが国技のイラン人=筆者注)はアジア圏でも(レスリングが)一番強い。遺伝子的に見たら、(ダルは)もう最高ですよ。才能というのは遺伝がベースだから。遺伝的な良さがない人がいくら努力しても、ある程度のところまでしかいけない。世界で優勝するか二番手になるかの違いはそこです」  何しろ聖子の全盛期は後輩の吉田沙保里が歯が立たないほど強く、吉田との通算成績も5勝5敗の五分。吉田が119連勝する前、最後に負けたのも聖子だった。  ダルもそろそろ、自分の父親の遺伝子をどう受け継いでいったらいいのか、考え始めたのだろうか?  筧千佐子容疑者(67)が京都府警に殺人容疑で逮捕されてから、連日ワイドショーは彼女のことを放送しているが、みな同工異曲。週刊誌も同様である。  だが、今週の新潮は「これぞ週刊誌」という視点から事件に迫っているので、紹介しよう。  府警が彼女の自宅など数カ所を家宅捜索して千佐子名義の通帳を10冊以上押収したが、銀行口座の残高はゼロだったという。彼女が“稼いだ”10億円もの大金は、一体どこに溶けて消えてしまったのかを追っているのだ。横並びから一歩抜き出た切り口である。  捜査幹部が重い口を開いてこう語っている。 「千佐子はマンション投資をしていたし、ねずみ講に手を染めていたのも事実。しかし、そんなもの10億円という大金からすれば端金に過ぎない。彼女が大枚を叩いて投じていたのは、ありとあらゆる金融商品。良い時もあったようだが、最終的に約8億円を損している」  彼女が一番熱心だったのは、先物取引だったという。だが、先物取引に関しては元銀行員の彼女も素人だから、毎回勝てるはずがない。「死の自転車操業」(新潮)といったところだが、彼女が投資していた先物取引の種類を、府警担当記者が説明する。 「初期段階は、比較的値の安定している金。次第にパラジウムや白金などの、ハイリスク・ハイリターンのギャンブル性が高いものにシフトして、途中からは一任勘定という方法で投資していました」  一任勘定とはどんな運用方法なのか。先物会社社員がこう話す。 「一任勘定とは、取引内容をすべて我々に任せることを言います。つまり、丸投げですね。ただし、投資家の自己責任の原則に反するので、法律で基本的には禁じられています」  それを知っていてあえてやったのであれば、彼がやったことは犯罪で逮捕されても不思議ではないそうである。  先の府警担当記者も「千佐子の犯行の動機は、金銭欲。その異常な欲求を利用した先物会社の営業マンは、彼女が夫を殺害して遺産を手にしていたことに薄々気づいていたはずです」と指摘している。  欲に目がくらんだ女と、その女のカネを奪い取った営業マン。どちらが本物のワルなのか。これからの捜査が見物である。  今井照容氏責任編集の「文徒」(12月2日)に、オリコンの「2014年年間“本”ランキング」が発表されたという記事がある。  オリコンが発表した「2014年年間“本”ランキング」(集計期間:2013年11月18日~2014年11月16日)。 「BOOK総合」で1位に輝いたのは、予想通り『妖怪ウォッチ2元祖/本家 オフィシャル攻略ガイド』(小学館)であった。  2位『人生はニャンとかなる!』(文響社)、3位『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)、4位『妖怪ウォッチ オフィシャル攻略ガイド』(小学館)、5位『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)、6位『まんがでわかる7つの習慣』(宝島社)、7位『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)、8位『村上海賊の娘 上』(新潮社)、9位『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、10位『アナと雪の女王』(偕成社)。  『妖怪ウォッチ』で、小学館が2冊ランクインさせている。『妖怪ウォッチ』が同社にとってカミカゼであったことがわかる。何しろ小学館が刊行した関連本は、13作230.3万部にも及ぶ。出版の面白さは、文響社が他の大手出版社を押しのけて2位にランクインしていることだ。ダイヤモンド社が2冊をベスト10にランクインさせていることも、特筆すべきだろう。アスコムは相変わらずタイトルが上手だ。そうそう、2014年はミリオンセラーがゼロとなったことも忘れてはなるまい。講談社の本が一冊も入っていないことも言及しておきたい。  さて、まったく盛り上がらない衆議院選だが、安倍首相の言うように「アベノミクスの成果に対してイエスノーか」というのであれば、現代の巻頭特集が判断基準になり得るのではないか。  専門家50人にアベノミクスをこのまま続けた場合、1年後にはこうなっていると予測させているからだ。  私は自慢ではないが、経済についてはずぶの素人だから、アベノミクスについてもいい悪いの判断はつかない。だが、急激な円安と見せかけだけの株高が、日本経済をいい方向へ持って行けるとは到底思えないのだ。 「米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、日本国債の格付けを『Aa3』から、『A1』に1段階引き下げた。21段階ある格付けの上から5番目。消費税率の再引き上げの延期などで、財政赤字の削減目標が達成できるかどうか、『不確実性が高まった』とした」(朝日新聞12月2日付)  10月の勤労統計によると、労働者の実質賃金は1年4カ月連続で減っている。これからも、安倍首相が怖れていることが次々に顕在化してくるのは間違いない。その前に解散・総選挙をしてしまえというのが安倍の真意である。  この50人の回答を見てみても、1年後の日本経済が少しでもいい方向へ向かうと見ている人間はほとんどいないのだ。  その数少ないものを紹介しよう。 「年金制度とNISA(少額投資非課税制度)が充実する」(大江英樹 オフィス・リベルタス代表) 「4月に株価が落ち込むが、その後反発する」(窪田真之 楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト) 「歳出削減、社会保障改革が本格化する元年」(小林喜光 三菱ケミカルHD社長) 「緩やかながら着実な成長が持続する」(榊原定征 東レ会長、経団連会長) 「1000億円超の大型不動産取引が活発化」(関大介 アイビー総研代表) 「夏頃に政府がデフレ脱却宣言」(中野晴啓 セゾン投信代表) 「日本経済は2%前後のプラス成長を達成」(大和証券株式ストラテジスト) 「インフラ投資ブームで福祉施設が充実化」(藤根靖晃 ティー・アイ・ダヴリュ代表) 「日経平均が2万5000円に迫る」(武者陵司 武者リサーチ代表)  全部で9人。その多くが、企業の社長クラスか、株価が上がることに期待を寄せている人たちのようである。  あとの41人のほとんどがアベノミクスでは経済が復活しないか、それほど期待できないと言っているのだ。こうしたことを頭に入れ、我が物顔に振る舞って国民のことを蔑ろにする安倍自民党をギャフンと言わせる投票行動を国民が示すことが、今回の選挙の最大のテーマだといってもいい。  そのためにも、12月14日は投票に行こう。自分の考えを国政に反映させるために。 (文=元木昌彦)

相次ぐ芸能人への“棒読み”攻撃、ダルを悩ます“女性タレント”ストーカー……人気者はつらいよ!?

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 11月下旬に話題になった記事を振り返るこのコーナー。今期は、故やしきたかじんの闘病生活に迫った『殉愛』をめぐる騒動や、昭和の名優・高倉健の訃報が世間を騒がしていたようですが、当サイトでは、人気芸能人への“棒読み”攻撃や、ダルビッシュのストーカー被害など、有名人ならではのトラブルが話題になりました。  それでは早速、ランキングをチェックしていきましょう! 第1位 坂上忍に「やめたい」、矢口真里に「きえろカス」、乃木坂・松村に「最低糞女」……“縦読み”の被害者たち ネットって、こわいね。 第2位 亀田三兄弟の妹・姫月の顔が激変! 突然のギャル化は“AKB48入り”を諦めたから? メスゴリラからギャルへ。 第3位 Xデー間近か!? 薬物疑惑の清原和博“命綱”のパチンコ営業も減少中「サービスも悪すぎて……」 自暴自棄ですか。 第4位 V6が『紅白』内定、『レコ大』がEXILEだらけ、中島美嘉がチャッキー化、ブラン娘が逮捕…… そんな中島さんも、もうすぐ人妻です。 第5位 堂々交際宣言のダルビッシュ有を悩ませた“ストーカー”女タレントの存在 古閑さんの精神状態が心配です。 次点 テッパンのあのネタに隠された愛情物語――COWCOW善しと、ちょっとヘンなおばあ イイハナシダナー 次々点 モー娘。道重さゆみが伝える3つの仕事の極意 日テレ『おしゃれイズム』(11月16日放送)ほかを徹底検証! ライターさん、渾身の原稿です。

ついにここまで来たか……「私たち、無料です」フリー素材アイドル登場に、業界騒然!?

 ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。
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謎の政治サイト「日本未来ネットワーク」が誕生して波紋を呼ぶ

  ITライター・Dr.T(以下、Dr.T) 選挙が近づいてきたってことで、ネットでもそっちのネタが豊作だね! 新米編集者・アキ(以下、アキ) ここで取り上げるような内容だと……やっぱりアレですか? 小4を騙った「かいさん」炎上事件。 Dr.T うん、まぁ、そうなんだけど、あれはもう一連の流れが白日の下に晒されすぎて皆知ってるし、今さら感あるよね。僕が気になっているのは、そっちに紛れてひっそりと開設された「日本未来ネットワーク」(http://mirai-senkyo.com/)だよ。 アキ 日本未来……えっ? なんですか、それ。 Dr.T ご大層な名前ではあるんだけど、正体は一切不明。選挙で「白票」を投じることに「今の社会を変える力がある」と主張するウェブサイトだよ。 アキ 白票って、選挙に影響あるんですか? Dr.T うーん、どうかなぁ……。それについてはここでは扱わないけど、少なくともネットでは「ミスリードを誘っている」として、かなり批判を受けているみたい。それよりも、書き手の顔が見えないことといい、隙のないサイトの構成といい、何か得体の知れない不気味さを感じるんだよね……。 アキ 見てみましたけど、確かに誰が作ったサイトなのか、まったく情報がないですね。ページもトップだけのペライチだし。でも、これってなんで広まったんですか? Dr.T 主にTwitterだね。そこもうさん臭いところなんだけど、この件を報じた「Buzzap!」(http://buzzap.jp/news/20141127-mirai-senkyo/)によると、どうやら「SNSで紹介することでお小遣いがもらえるサービス」を使って宣伝したようなんだ。これに釣られたユーザーの大量ツイートによって拡散されたというわけだよ。好ましい手法とはいえないよね。 アキ スマホでも、特定のアプリをダウンロードしたらポイントとかお小遣いがもらえるっていうサービスがありますよね。ああいうのと似たやらしさは感じますね。 Dr.T 「小4炎上事件」とはまったく違う、異質な何かを感じるよね。ちなみにネットでは、さっそく有志が動きだしていて、ドメイン情報やサーバのIPから追いかけているみたいだけど、特定作業は難航しているようだね(http://anond.hatelabo.jp/20141128102439)。 アキ 小4炎上事件は、あんなにあっさり正体がバレたのに……。 Dr.T あれはそもそも、隠そうとすらしてなかった気もするけどね……。とにかく、この日本未来ネットワークを誰が何の目的で立ち上げたのか、わからないままだと気持ち悪いから、今後の特定作業に期待だね。 アキ それはそれとして、選挙には行かなきゃですね。

とうとう任天堂がニコ動での実況動画を公認へ

 
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Dr.T ついにか~、ついにこの日が来たか~。 アキ 家賃が払えなくなって、追い出される日? Dr.T 違う! もしそうなら、とっくにアキちゃんに金の無心をしてる! アキ 絶対貸さないですよ。 Dr.T 冷たい目やめて! とにかく、そうじゃなくて、任天堂がついにニコニコ動画での実況プレイ動画を公認したんだよ!(http://live.nicovideo.jp/watch/lv197733721アキ へ~! ……というか、今までは禁止だったんですか? Dr.T 禁止かっていうと微妙なところなんだけど、基本的にはあまりよろしくなかったよね。任天堂の著作物を、無断でアップしているわけだから。ただ、これまではほかのゲーム会社と同様に、非営利のファン行為ということで任天堂も黙認していたんだ。ちなみに実況動画だけじゃなくて、ゲーム音楽を演奏したり、イラストを描くなどの二次創作が幅広く公認されたんだ。全タイトルじゃないけど、かなりの量が許可されているよ(http://faq.nicovideo.jp/EokpControl?&tid=289723&event=FE0006)。 アキ そうだったんですね。でも、どうしてわざわざ公認したんですか? 黙認のままでもよかったんじゃ? Dr.T そのほうが、自社にとっても利益が出ると判断したからだろうね。アクションやパーティーゲームはむしろ、実況動画が宣伝につながるケースもありそうだし、逆に禁止タイトルを実況することへの抑止力にもなるんじゃないかな。任天堂といえば、名だたるゲーム会社の中でも特にたくさんのヒットタイトルを持つメーカー。そこが公認した影響はデカいと思うよ。 アキ ずいぶん興奮してますね、Dr.Tも、実況してたんですか? Dr.T いや、まだやったことはないけど……でも公認となると、ちょっとやってみようかなって気にもなるよね。僕みたいなチキンがそういうふうに思えるようになったことが、一番の効果かもしれないね。ゲームの裾野が広がりそう。 アキ その前に、Dr.Tは滑舌の悪さをなんとかしたほうがいいと思いますけどね! Dr.T 放っといて!

「フリー素材アイドル MIKA☆RIKA」登場! アイドル戦国時代に新たな逸材!?

 
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Dr.T ネットでメディアやブログをやっていると、フリー素材は重宝するよね。 アキ そうなんですよねー……なかなかいいのがなかったりして、探すのに時間がかかることが多いですね。特に、人物写真は少ないです。 Dr.T そんなアキちゃんに、おすすめのフリー素材を教えてあげる! 「フリー素材アイドル MIKA☆RIKA」(http://mika-rika-free.jp/)だよ! アキ フリー素材アイドル……? えっ? どういうことですか? Dr.T そのまんま、フリー素材なんだけど、アイドルってことだよ! MIKA☆RIKAっていう2人組のアイドルが、「もっと多くの人に知ってもらいたい」という思いから肖像権を捨てて、自らをフリー素材として売り込んでいるんだ。フリーだから自由に使えるし、しかも、素材としてもクオリティ高いものが多いよ。 アキ へ~! 確かに、これは使えそうですね。アイドルだから、ルックスもバッチリだし。 Dr.T いやしかし、いろいろ考えるよね。会いにいけるアイドルとしてAKB48が出てきたかと思ったら、その後はいろいろなタイプのアイドルが出てきて差別化するのが大変になって……ついに、フリー素材まで来たかって感じ。 アキ そこまでしなきゃ、注目されない時代なんですかねー……。 Dr.T でも、逆にこういうのは最初にやらないとダメだから、うまいところに目をつけたなって思うよ。アイドルは人目に触れてナンボだしね。ちょっと気になるのは、ブレークした後で露出を絞ろうとしても、もうかなり出回っているから、ファンの飢餓感を煽れないってことかな……。 アキ 唐突なプロデューサー目線、やめてください! (構成=Dr.T)

ゲロっても平然と飲み続ける!? アヤパン、加藤シルビア、宇賀なつみ「新旧“酒豪アナ”論」

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TBS公式サイトより
 いよいよ年末の忘年会シーズンが近づき、まもなく酒好きたちの武勇伝が繰り広げられる。そんな酒豪に負けず劣らず、女子アナの中にも酒にまつわる豪快なエピソードの持ち主が存在する。そこで今月の「女子アナ名鑑」では、酒豪アナにスポットを当ててみたい。   まず、懐かしいところでは、アヤパンこと高島彩アナの酒豪エピソードが有名。ある飲み会で酔いすぎた彼女は吐きそうになり、とっさにセーターの襟元を開いて“事”を済ませた。その後、何食わぬ顔でトイレに向かい、上着を脱ぎ捨てるとコート一枚を羽織ってそのまま飲み続けたという。ほかに、TBSの小倉弘子アナは大トラとして知られていて、身長170㎝を超える大柄のために、酔うと店の備品を壊してしまうことがよくあったらしい。そのゆえに、彼女が出演する番組の打ち上げでカラオケボックスを予約するときは、どんなに小人数でもパーティールームにする、と関係者から聞いたことがある。  次に、最近の女子アナ界の酒豪といえば、やはりハーフアナだ。ポーランドと日本のハーフであるTBS・加藤シルビアアナは同局きっての酒好きとして知られ、一部メディアで「ウォッカ好き」と報じられている。かなり痛飲するタイプのようで、先輩の青木裕子アナ(現在は退社)の自宅で飲んだときは、酔ってタバスコの瓶を壁に投げつけたことがあると暴露された。また、酩酊するとポーランド語になって誰彼構わず話しかけたり、ハイテンションで踊り出すことを告白。極めつきは、上野の飲み会で泥酔して眠りこけ、起きたら服がグショグショになっていたとか。それでも濡れた服を買い替えて平然と飲み続けたようで、そのタフさには驚かされるばかりだ。また、先日では若い男性を逆ナンしたものの、お持ち帰りに失敗する様子が週刊誌で報じられた。ちなみに、フランスと日本のハーフである日テレ・葉山エレーヌアナも大の酒好きとして有名。以前、番組でプライベートを紹介した際、仕事帰りとなる昼間にひとりでレストランに入り、ジョッキでビールをグビグビとあおっている姿を見せている。彼女たちは天真爛漫でサバサバしているが、酒席においてもその豪放磊落さは変わらないようだ。  ハーフアナのように「いかにも」というタイプとは異なり、とても酒豪には見えない清楚系アナの中にも酒豪は存在する。その代表格がテレ朝の加藤真輝子アナと宇賀なつみアナだ。  加藤アナは大和撫子を思わせるおしとやかなルックスで人気だが、あるインタビューではストレスの解消法として「お酒を飲むこと」を挙げている。とくにビールが大好きで「最初の3杯はビールに決めている」とか。自分では「あまり強くないです」と謙遜しながら、「(種類は)なんでもいけます」や「甘いお酒はあまり飲みません」などと答えていて、かなりの猛者であることがうかがえる。プロフィールでも、同期の板倉朋希アナから「ラーメンとお酒が大好き」と紹介されているあたり、彼女の酒豪っぷりは局員たちも周知の事実のようだ。  そんな加藤アナとよく一緒に飲んでいるのが、同期の宇賀なつみアナ。テレ朝の公式HPには2人の“サシ飲みあるある”が加藤アナから紹介されていて、「ビールに始まり、焼酎、日本酒、ワイン、ウィスキー何でも飲む」「平均5時間は2人で飲み続ける」「いくらリーズナブルなお店でも、お会計の時に金額を見てびっくりする」と、双方ともに生粋の酒飲みであることが分かる内容。そして、「加藤のほうが必ず先に酔う」とのことから、宇賀アナは加藤アナを超える酒豪であると断定されている。ちなみに、宇賀アナ本人もこの結論について「はい、私も私だと思います」と答えていて、自他共に認めるテレ朝きっての酒豪アナなのだ。  高嶺の花というイメージのある女子アナだが、ファンにとってはお酒が好きというだけで身近に思えるもの。ストレス発散ができて好感度アップにつながる好ましい趣味ではあるが、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!

平常時とは、まるで異なる倫理観と時間の流れ──ブラピ主演映画『フューリー』の硬質なる魅力

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シャーマン戦車の76ミリ砲は“男根”の象徴なのか? 男臭さがプンプン漂う、ブラッド・ピット主演の戦場映画『フューリー』。
 時間とはとても感覚的なものであり、一定の速度で流れることがない。楽しい時間ほどあっという間に過ぎ去り、辛い時間ほど足元にまとわりつくようにゆっくりゆっくりと流れていく。第二次世界大戦末期、連合軍側の戦車部隊の兵士たちを主人公にした『フューリー』の場合は、鉛のようにずしりと重く冷ややかな時間がすべてを押し潰すかのように流れていく。たった1日の間に、少年のようにあどけなかった新兵が熟練兵へと変貌していく姿が克明に描かれる。まばたきすることすら憚れる、濃厚さを極めた2時間15分が観る者の脳裏に刻み込まれる。  『フューリー』の時代設定は1945年4月。米軍の激しい空爆を受けて日本の焦土化が進んでいた頃、ヨーロッパ戦線も最終局面を迎えていた。米軍を中心にした連合軍はすでにバルジの戦いでドイツの主力部隊を撃破し、連合国側の勝利は揺るぎないものになっていた。終戦まであとわずか。今さら命を落とせば、犬死に等しい。だが、窮地に追い込まれたドイツ軍は必死に抵抗してくる。そんな予断ならない状況の中、米陸軍の第2機甲師団にひとりの若者が配属された。18歳の新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)は、ドン・コリア軍曹(ブラッド・ピット)が車長を務めるM4中戦車シャーマンの補充兵として迎え入れられる。“フューリー(激しい怒り)”と名付けられたその戦車のハッチをくぐったノーマンがまずやるべきことは、亡くなった前副操縦士の肉片が飛び散ったシートをぬぐいさることだった。  フューリー号に搭乗する4人の部下を束ねるドン軍曹にとって最速最大の任務は、新兵ノーマンを1分でも1秒でも早く一人前の兵士に仕立て上げること。早く一人前になってもらわないと、ノーマン自身の命はおろか、チーム全員が道連れになってしまう。装甲で守られた戦車とはいえ、5人が一心同体となって操縦できなければ、逃げ場のない鉄の棺桶に入っているのと同じだからだ。それまでタイプライターを打つ訓練しかしなかったノーマンは、最初の野戦でまともに機関銃を撃つことができなかった。見かねたドンは捕虜となったドイツ兵をノーマンの前に突き出し、処刑するように命じる。投降してきた丸腰の敵兵を射殺すれば、それは戦時中でも犯罪である。激しく抵抗するノーマンだったが、ドンは冷酷にノーマンに銃を握らせて引き金を引かせる。戦場で生き延びるためには、理想も正義も神の教えも棄てなくてはならない。血染めの儀式を終え、ノーマンは否応なくフューリー号の一員となる。
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第二次世界大戦時に米国で大量生産されたシャーマン戦車。現存する希少なティガー戦車との対決シーンがあり、ミリタリーマニアは大興奮。
 『マネーボール』(11)や『ワールド・ウォーZ』(13)で新しい時代のリーダー像を演じてきたブラッド・ピットが、今回はフューリー号に搭乗する5人の男たちの“家長”役を渋く演じる。ドンは鬼軍曹として徹底した厳しい顔を持つが、それは部下たちを無事に本国へ帰すための必然に迫られてのことだ。ドイツ武装SS部隊との市街戦を制したドンたちは束の間の休息をとることに。ノーマンを連れたドンがアパートのドアを開けると、そこには民間人である未亡人イルマ(アナマリア・マリンカ)とその従姉妹エマ(アリシア・フォン・リットベルク)が潜んでいた。最初は怯えていたイルマたちだったが、ドンが民間人には優しいジェントルマンであることを察し、有り合わせの食材でドンとノーマンをもてなす。言葉は通じないものの、若く美しいエマにノーマンは心を惹かれる。戦場で花開く、はかない恋愛感情。1時間後の命さえわからないノーマンは、エマをベッドに押し倒す。それに応えるエマ。あわただしく脱童貞&脱ヴァージンを果たす若者たち。身も心も大人になっていくノーマンを、我が子のように見守るドンの眼差しがそこにはあった。激しい戦闘描写が売りである本作だが、ノーマンの童貞卒業シーンがとても胸に染みる。  ほんのひと時のラブロマンスの後、フューリー号の5人はもっとも過酷な時間を迎える。ドイツ軍が誇る重戦車ティガーとの交戦だ。ティガーI型は88ミリ砲と100ミリのブ厚い装甲を備え、量産型であるMA中A3シャーマンの76ミリ砲と64ミリ装甲を大きく上回る戦闘力を有している。『機動戦士ガンダム』で言うなら、ジオン軍の切り札ビグ・ザムに連邦軍の量産型モビルスーツのジムが立ち向かうようなもの。ティガーとの死闘、さらにはドイツの精鋭部隊300名との肉弾戦が待ち受ける。その日の午前中に配属されたノーマンだったが、夕刻にはすでにフューリー号に欠かせない一員となっていた。平時の若者が肉体の成長とシンクロさせながら青春を謳歌するのに対し、ノーマンはわずか数時間で青春時代を終え、キャタピラーの地響き音に合わせて殺人マシンへと変貌を遂げていく。  本作のデヴィッド・エアー監督は『トレーニングデイ』(01)や『S.W.A.T.』(03)の脚本家として知られ、POVスタイルで撮った監督作『エンド・オブ・ウォッチ』(12)が高い評価を得た。今回はPOVスタイルではないものの、戦場に初めて配属された新兵の目線を通し、最初の1日の出来事を狭い戦車内を中心に描くことで、POVスタイルと同様の臨場感たっぷりな戦場映画に仕上げている。エアー監督自身が手掛けた脚本も、実にシンプルで効果的だ。ドンをはじめとするフューリー号の搭乗員たちが軍隊入りする前の回想シーンの類いはいっさいなし。時間はまったく迷うことなく、過去から現在へと一方的に流れていく。砲弾で吹き飛ばされた者には確実に死が訪れ、もう二度と目を開けることはない。少しでも長生きしたい者は五感を研ぎ澄まし、一瞬一瞬の判断を的確に下しながら生きていくしかない。戦場で過去をセンチメンタルに振り返る余裕はいっさいない。
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新兵役のローガン・ラーマンは青春映画『ウォールフラワー』(12)をはじめ、童貞少年役で引っ張りだこ。戦時中ながらドイツ人女性といいムードに。
 怒濤のごとく押し寄せてくる時間の流れの中で、ノーマンは立ち止まることを許されない。その日、ノーマンは捕虜を殺害し、出会ったばかりの女を抱き、酒を呑み、そして仲間たちと共に戦った。『フューリー』は戦場映画であると同時に、時間をめぐる物語でもある。長い長い1日が終わった。ノーマンはもはや新兵ではなく、老成した疲れ果てたベテラン兵となっていた。 (文=長野辰次)
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『フューリー』 製作総指揮/ブラッド・ピット 製作・脚本・監督/デヴィッド・エアー 出演/ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッド  配給/KADOKAWA 11月28日(金)より全国超拡大ロードショー  (c)Noman Licensing,LLC 2014  http://fury-movie.jp

大人も楽しい、“子ども向け”音楽番組『どぅんつくぱ~音楽の時間~』の正義

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『どぅんつくぱ~音楽の時間~』フジテレビ
 『どぅんつくぱ~音楽の時間~』(フジテレビ系)では、音楽の妖精たちが住む世界のお姫様・アイナちゃん(西澤愛菜)が毎回ゲストに訊く質問がある。 「わるいおとなのみきわめかたをおしえてください」  もちろん、TM NETWORKがゲストのときも、この質問を投げかけた。それに対し、小室哲哉は即座にこう答える。 「最初から優しい人は気をつけたほうがいいよ」  その回答に、王子様・ココロくん(寺田心)が目を丸くしていると、ピエール瀧が声を務めるロックの妖精・ロック田ベイビーがすかさず「最初から優しい人は、後にどうなるんです?」と続ける。  「結論から言うと、突然優しくなくなるんだよね。急に変わるんだよ。笑ってたのに、急に怒るんだよね」と小室。  ロック田が「ココロ、アイナ、この世界で30年もやってると、いろんなことがあるってことだ。わかった?」と言うと、2人の子どもたちは「わかったーー!」と元気いっぱいに答えるのだった。  『どぅんつくぱ~音楽の時間~』は、6歳のココロくん、5歳のアイナちゃんと世話役お姉さん・まりやさん(西内まりや)がMCを務める音楽番組である。彼らをサポートするのが、ロック田ベイビーやストラディ・バリ子(茅原実里)といった音楽の妖精たち。アートディレクターを務めるのは、天才・ニイルセン。彼が「80年代の本質は“ちょっとアカぬけない愛嬌の良さ”」(「週刊SPA!」扶桑社)と語る通り、どこか80年代をにおわせる、ポップで愛嬌のあるセットやキャラクターたちが特徴的だ。『カリキュラマシーン』(日本テレビ系)、『ウゴウゴルーガ』(フジテレビ系)、『シャキーン!』(Eテレ)などに連なる、子ども番組の系譜といえるだろう。  ココロくんやアイナちゃんが、ゲストのアーティストに「こどもはすきですか?」「ちいさいころはどんなこどもでしたか?」など無邪気な質問をぶつけていくのが、この番組のメインコーナー。子ども相手だから、優しく分かりやすく答えようとする、ゲストの普段はあまり見られない表情が新鮮だ。その合間合間に、おかしなコーナーが挟み込まれる。  たとえば、特攻服に身を包んだ“不良”たちが、「クラリネットをこわしちゃった」「気球にのってどこまでも」などの童謡を合唱する「北関東少年少女合唱団」や、『みんなのうた』(NHK)のパロディの「みんなとオマエラの歌」(ちなみに、これらはもともと同局の『今夜はアリエナイト』で放送されたものだ)。また、ガンズ・アンド・ローゼズ、ザ・フー、ニルヴァーナ、レッド・ツェッペリンなどのロックな人生を紹介する「ロック昔話~爆弾つき~」などもある。  極めつきは「スクリーンセーバー新垣さん」。あのゴーストライター問題で注目された新垣隆に、ココロくん、アイナちゃんが「ラテンのリズムはどうしてウキウキするの?」「ラップのニュースクールとオールドスクールはどうちがうの?」などという、音楽にまつわる質問をするというコーナーだ。そんな質問に、真摯に答える新垣さんだが、画面上では新垣さんの顔がスクリーンセーバーのように浮遊し分裂したりしていて、おぼつかない訥々とした口調と相まって、その説明がまったく頭に入ってこない。あまりにもシュールな映像だ。ちなみに小室哲哉がゲスト出演した回では、エンディングで新垣隆と小室哲哉という稀代の音楽家の夢のコラボレーションが実現。小室の名曲「Get Wild」を2人で連弾。それに合わせてココロくんとアイナちゃんが元気いっぱいに歌っていた。  これらのコーナーも魅力的だが、やはりこの番組の最大の魅力はココロくんとアイナちゃんのキャラクターに尽きる。ひたすら子どもっぽいココロくんと、ちょっとませた女の子のアイナちゃん。『アナ雪』や『妖怪ウォッチ』などはやりものにはノリノリで自ら率先して歌いだしたりするアイナちゃんは、自分が中心の時は本当に楽しそうで、めいっぱいの愛嬌を振りまいている。だが、ひとたび自分がメインではなくなると、集中力が切れてしまうのか、あからさまにつまらなそうな表情をしてしまう。  一方、ココロくんは常に全力。いつも声を張り上げ楽しそうにしているが、『妖怪ウォッチ』の話題にだけは乗ってこない。なぜなら『ポケモン』派だから。ゲストに『妖怪ウォッチ』の主題歌を歌うキング・クリームソーダが訪れた時のテンションの下がりっぷりは、ロック田が思わず「ココロ、頑ななポケモン派なところ、俺は好きだよ」とフォローするほど。彼らの典型的な“男の子”“女の子”感がとても愛らしく、チャーミングでたまらない。  『どぅんつくぱ』は、あくまでも“子ども向け”音楽番組の姿をしている。金曜の夜に夜更かしした子どもたちが見れば、釘付けになるだろう。だが、『カリキュラマシーン』や『ウゴウゴルーガ』などがそうであるように、上質な子ども向け番組は、結果的に子ども以上に大人も楽しめるものだ。なぜならそういった番組は、子どもをバカにせず作られた、子どもを背伸びさせるようなものだからだ。その目線は大人にちょうどいい。「分かりやすさ」が最優先される今のテレビの中で、その真逆を行く姿は、ある意味かっこいい。ニイルセンは「『かっこいい』『かわいい』『元気がいい』は物事の“三大正義”」と語っている。画面にはかわいいセットやキャラクターたちがあふれ、子どもたちは元気いっぱい。  だったら、やっぱり『どぅんつくぱ』は正義だ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

ネットでの偽装やねつ造は絶対にバレる! 「小4なりすましサイト」騒動に見る、最新ステマ事情

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くだんのサイト「どうして解散するんですか?」
 小学4年生になりすまし、安倍晋三首相の衆院解散をちゃかした件が話題を集めている。「どうして解散するんですか?」というサイトを立ち上げ、速攻でバレて炎上してしまったのだ。事の是非はさておき、身元バレと炎上の経緯をチェックしてみよう。  11月20日、ウェブサイトが公開、同時にTwitterアカウントも作成された。手書きふうの「しつもんです。」という意見が公開され、Twitterで拡散を始めた。しかしサイトが立派すぎて、一目でプロの仕業ということがわかる。サイトは「why_kaisan」の独自ドメインを取得しており、Twitterにはハッシュタグを付けている。ホームページにはアクセスカウンターのような数字があり、賛同した人が「(どうして解散するのか)わかんない!」ボタンを押すと、数字が増えるような仕組みもあった。アクセスカウンターの数字は200万以上だったが、実はこの数字はランダムに表示されるデタラメなものだった。さらに、ツイートは政治家宛てに発信されるスパムになっていた。とどめは、ウェブサーバーにAmazon Web Servicesを利用している点。  有名人に片っ端から拡散希望のツイートを飛ばし、民主党マスコットの民主くんや蓮舫議員がリツイート。一気に拡散してしまった。当然、「大人の仕業だろ」というリプライが飛ぶが、ここで致命的に方向を誤った。バレた、と思ったのなら「はい、私は○○です。啓蒙するために、このサイトを作りました」と認めてしまえばよかったのだ。それなのに、「大人ってよくわからないや」ととぼけたのが、泥沼の始まり。  結局、ドメインの登録情報をチェックすると、あるNPO法人の名前が出てくる。そして、ウェブサイトに掲載されている画像のメタデータに、制作者の名前が見つかる。これは、画像編集ソフトによっては自動で付いてしまうものだ。ドメインの取得代行業者を使ったり、後でメタデータを削除しておけばよかったのだが、なかなか細かいところまでは気が回らないもの。ここでギブアップして謝罪。NPOの代表を辞任することになった。  しかも、謝罪文(http://why-kaisan.com/)で、4000万PVを集めたこと、みんなが政治に興味を持ってくれてホッとした、と述べるなど、まったく反省していない様子を見せたため、さらに炎上している。炎上マーケティングを仕掛けたと見る向きもあるが、大失敗に終わったと言っていい。確かに注目は集めたものの、本人叩きがエスカレートしてしまったのだ。さらにダメ押しで、首相のFacebookで「最も卑劣な行為」と批判された。これは、ざくざく燃料を追加した本人たちにも原因があるし、そもそも燃え上がりやすい政治ネタという理由もある。しばらく表立った行動をするたびに、今回の話題が付きまとうことだろう。  さて、ではドメインとメタデータまで気を回して隠ぺいした場合、どうなっただろう。もくろみ通りの効果を上げられただろうか? しかし、誰がどう見ても大人が作っているし、リツイートしたり称賛している人たちが同じレイヤーにいる人なのは一目瞭然。ヘタをすれば、特定の組織が仕掛けたようにも見えてしまう。もちろん、ねつ造という言い訳できない行為をしているので、巻き込んだ人たちすべてに迷惑をかけることになる。  こだわるなら、本当に小4の子どもに文章を書かせて、“お下がり”という設定の古いiPhoneで撮影して、無料ブログにアップすべきだった。Twitterもありだが、ハッシュタグはなし。リプライには反応せず、手書きの紙を撮影した画像だけを時々投稿していれば、即バレはしないだろう。しかし、これもいつかは無理が来る。ネットユーザーは、鏡に映った小さな映像から場所を特定したり、端しか映っていない紙から雑誌や新聞の発売日などを判別する。結局、いつかはボロが出て、その時は子どもを含めて仕掛けた人間が総攻撃を食らうことになる。  ステマやねつ造は、いまや非常に難しくなっている。万人の目に触れても破たんしないように作るには、ハイレベルな知識と手間が必要になる。ソニーや食べログといった企業のステマもすぐにバレているので、事実上ほぼ無理と考えたほうがいい。ネットをちょこちょこ使って世論を誘導してやるぜ、などと考えているなら、即座に中止することを強くお勧めする。 (文=柳谷智宣)

高倉健が元・名物編集長に漏らした本音?「俳優をやるのはカネのため、一生の仕事ではない」

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「週刊文春」11/27号 中吊広告より
今週の注目記事 第1位 「血税700億投入でなぜ今?『大義なき解散』全内幕」(「週刊文春」11/27号) 「295選挙区&比例区完全シミュレーション 安倍自民『過半数割れ』驚愕データ」(「週刊ポスト」12/5号) 「自民『50議席減』一気に倒閣へ」(「週刊現代」12/6号) 第2位 「高倉健緊急追悼特集」(「週刊ポスト」12/5号) 「さようなら健さん」(「週刊現代」12/6号) 第3位 「『出世する』セックス」(「週刊現代」12/6号) 第4位 「中田考・同志社大客員教授『外務省はイスラム国の日本人人質・湯川遙菜氏を見捨てた』」(「週刊ポスト」12/5号) 第5位 「変態バーで『全裸』現行犯逮捕された秋篠宮家宮務官の勤務態度」(「週刊文春」11/27号) 第6位 「『エイズ感染者』告知後に5人をレイプ」(「週刊現代」12/6号) 第7位 「喋りすぎる『毒妻』誰にも言えない過去」(「週刊現代」12/6号)  今週は40年前の「林檎ヌード」で一世を風靡し、テレビCMや歌手デビューしたが、わずか6年で芸能界を引退した麻田奈美を、現代とポストがグラビアで再び取り上げ競っている。現代のほうは、ポストより発売日が遅れる関係からか、袋とじである。  彼女のブームが来ているのだろうか? 12月24日に写真集の第2弾が発売され、来年3月には第3弾が出るそうである。  点数は現代のほうが多いが、迫力という点ではポストにやや分がある。先にアサヒ芸能でやっていたが、大場久美子「54歳の堂々ビキニ」もあることだし、今週はポストの勝ちだ!  さて、だいぶ前から週刊誌で話題になり、疑惑を報じていた筧千佐子容疑者(67)を、京都府警が殺人容疑で逮捕した。  直接の容疑は「京都府向日(むこう)市鶏冠井(かいで)町の民家で昨年12月、無職筧(かけひ)勇夫さん(当時75)が死亡し、体内から青酸化合物が検出される事件」(朝日新聞11月19日付)  連日ワイドショーが報じているが、彼女の周りで結婚相手や交際していた男の不審死がほかにもたくさんあるようだ。彼女は男を探すために結婚相談所にも申し込んでいたようで、相手の条件は70歳以上で資産家か、年収1,000万円以上というものだという。こんなバーサマになぜ男たちが群がったのか、本当に彼女は連続殺人犯なのか。週刊誌の格好のネタである。  現代によれば、彼女と交際していたパートナー10人以上が「怪死」しているというし、介護ヘルパーをしていた時期にも、訪問先の独居老人が死んでいたと報じている。  彼女の動機は単なるカネ欲しさのためなのだろうか? 金融商品に投資して大損し、今は借金を抱えているという報道もある。それに、どこで青酸化合物を手に入れたのであろう?  現代によれば、2人目の夫が兵庫県西宮市で薬局を営む11歳年上の男性(結婚して2年後に死亡)だったというから、ここから持ち出したのだろうか?  現代が「逮捕前に、勇夫さんの件以外で取り調べを受けたことは?」という質問をすると、 「ないです。だって、今回以外で殺人していませんし。あ、ちゃうちゃう一度も殺人はしてません!」 と答えている。薬物で死亡させたとすると、なかなか立証が難しいことを、彼女は読んでいるのであろうか? したたかな女性を、警察は追い詰められるのだろうか。注目である。  お次も現代。エイズ感染告知後に、5人の女性をレイプした強姦魔のことを報じている。  11月14日、横浜地裁は判決文で「被害者らが感じた恐怖と絶望と屈辱は、想像を絶するものがある」と言っているほど、許し難い犯行である。  被告人は三木英夫(49歳)。罪状は強姦、強姦致傷、住居侵入、窃盗で、懲役23年の実刑判決だった。  三木は5人の見知らぬ女性を次々と強姦した後、金品を盗んだ容疑で神奈川県警に逮捕されていた。  5人の女性をレイプしたという事実だけで十分すぎる非道な事件だが、逮捕後、それを超える特殊な事情が明らかになった。三木はエイズウイルス(HIV)に感染していたのだ。しかも、そのことを知っていながらレイプに及んでいたというのである。事件を取材した全国紙記者がこう語る。 「自身がHIVに感染していることを認識していながら、無差別に女性をレイプするなんて、国内では前代未聞です。しかし、この事件はテレビも新聞もほとんど報道していません。被害者への配慮というのがタテマエですが、『あまりにショッキングで、扱えない』というのが正直なところでした」  検査の結果、被害女性の中にHIV感染者はいなかったというから不幸中の幸いではあるが、ひどい奴がいたものである。  お次は文春。「変態バーで全裸現行犯逮捕された秋篠宮家宮務官」の事件を大きく報じている。これはハプニングバーといわれる、新宿区のバーで起こった。 「ベッドルームで男女それぞれが下半身丸出しで、セックスに耽る者あり、それを食い入るように鑑賞する者あり、それは異様な光景だったそうです」(社会部記者)  会員制だそうだが、11月8日に捜査関係者が踏み込み、経営者や従業員のほかに客3名も公然わいせつの現行犯で逮捕された。その中に宮内庁職員がいたのだ。  その男は、2011年から今年3月まで秋篠宮家の宮務官(事務方のトップ)だった人間で、現在は宮務課職員として宮家をサポートしているという。彼は周囲に「あの日は、仕事終わりに飲んでいて、あるカップルと意気投合して店に行った」と話しているようだ。書類送検されるのは間違いないだろう。  そういえば30年前にも、東宮侍従長が新宿のトルコ風呂(今のソープランド)で入浴中に亡くなって大騒ぎになったことがあった。  秋篠宮家の紀子さんは、この事件を聞いてどう思ったのだろうか?  ところで、「イスラム国」に日本人の湯川遙菜氏(42)が拘束されてから、3カ月が過ぎた。ポストによれば、外務省は「イスラム国」幹部とのパイプを駆使して湯川氏救出に乗り出したイスラム研究者の提案を黙殺していたという。その中田考同志社大客員教授をインタビューしているが、中田氏は10月に警視庁公安部によって家宅捜査されている。  北大生が「イスラム国」へテロ志願したという件だったが、中田氏は、くだんの学生はアラビア語もできず、戦闘経験もないのに、戦闘員になどなれるはずがないと話している。 「私は研究で培ったイスラム諸国とのパイプを活かして長年、外務省の要請により協力してきました。今回、イスラム国に拘束された日本人人質の解放のために危険を冒してシリアにも渡った。それなのに、日本政府は人質救出を支援するどころか、私を私戦予備の疑いで捜査している。どういうことなのでしょうか」  そもそも大前提として、コーランは同じイスラム教徒を殺すことを禁じているのに、彼がその「イスラム国」に協力するために行動することなどありえないとも話している。 「イスラム国の人間と連絡を取っているというだけで“テロリスト扱い”されて、私戦予備・陰謀の容疑をかけられたら、誰ひとりとしてイスラム国と連絡をとることができなくなります。日本ではイスラム国は全員が戦士のように誤解されていますが、そこで暮らす99%は普通の生活を営んでいる普通の人です。そうした現地の実態を伝える人間がいなくなれば、ますます無知と無理解が広がってしまいかねません。私はシリアのアサド政権が人々を殺戮していたときも、『空爆の前に人々を助けに行くべきだ』と発言してきました。トルコを含めてすべての国が国境を開かなければ、普通にそこで暮らす人たちが国を出ることができず犠牲になる。イスラム国やカリフ制を研究するだけで“テロリスト”とされるのであれば、これは表現の自由や学問の自由を脅かす事態ではないでしょうか」  もっともな怒りである。いくら無謀な人間でも、日本人である限り手を尽くして救出を図るべきである。日本人が忘れっぽいのをいいことに、こうした人質を見捨てることが許されていいはずはない。外務省を含めた国は、あらゆるルートを通じて交渉するのが当然である。  私は現役の編集時代に「出世するお中元 出世するお歳暮」という企画を考え、部員にやってもらったことがある。しかし、頭でこね回した企画だったから、できあがった原稿は面白くもなんともなかった。  しかし、この企画そのものは今でも大変気に入っている。現代の「出世するセックス」というタイトルで、そのことを思い出した。さて、その出来栄えはどうか?  現代によれば、セックスのうまさと仕事の能力は驚くほど比例していると、女性たちは口をそろえるそうだ。どちらも「感情を持つ人間」を相手にする営みであるために、その場面その場面でさまざまな能力が必要とされるというのだ。  出世する人は相手の女性の気持ちだけでなく、一緒に過ごす時間を最初から最後まで、総合的にマネジメントできなければいけないそうである。経営コンサルタントで心理コーディネーターでもある織田隼人氏がこう語っている。 「男性は女性を『コントロール』したがりますが、コントロールとマネジメントは以て非なるものです。コントロールは工場生産の場面では有効ですが、知的生産の分野ではうまくいきません。知的生産である経営も男女関係も、部下や女性の気持ちを汲み取るマネジメントが必要です。具体的には、男性と女性では見えている世界が全然違うことを意識して相手を思いやること、嫌がらない範囲でやや強引に振る舞うこと、褒めながらモチベーションを上げること、これらすべてです。経営学者のピーター・ドラッカーは、『知的労働者は、自らの意思で参加するボランティアとして扱え』と言いました。これは女性に対しても同じで、『目の前の女性は、私とボランティアで遊んでくれている人だ。では、どうすればこの人がもっと自分と楽しもうという気持ちになれるのだろうか』と考えましょう」  都内で働く25歳のOLは現在、会社の取締役(54歳)と不倫中だそうだが、彼女の言葉がいい。 「自分がしたいことをする男は二流だけど、こちらがしてほしいことをする男は一流ですよね」  まことにその通りであるが、なかなか難しい。女性とのセックスでコミュニケーションを取るより、仕事をしていたほうが楽かもしれない。これを読みながらそう思った。  さて、今週号最大の話題は、安倍首相の大義なき解散ではない。高倉健の突然の死である。享年83歳。不足ないといってもいい歳だが、われわれ70年安保世代は、健さんが年老いて首の周りのシワが幾重になろうとも、彼の後ろ姿に自分の青春時代の残像を見ていたのだから、ショックは大きかった。  高倉健は昭和の男だった。彼の生涯を書き連ねる気はないが、私のささやかな健さんとの思い出について書いてみたい。私が編集者になって、どうしても会いたい人が3人いた。吉永小百合と長嶋茂雄、そして高倉健である。  小百合(こんな言い方をしてゴメン!)とは残念ながら何度かすれ違っただけだが、長嶋さんとは食事をしたり、対談に出てもらったことがある。健さんとはニ度会うことができた。  初めは公開される映画についてのインタビューだったが、若造の私の拙い質問にも嫌な顔をせず答えてくれた。憧れの人に会えた緊張感で何を話したかは覚えていないが、背筋がピンと張った姿勢のよさと礼儀正しさは強く印象に残っている。  ニ度目は、青山にあった喫茶店。珈琲がうまく、健さんがときどき立ち寄る店としても知られていた。なんの取材だったか忘れたが、表通りの見える席で2人きり1時間ぐらい珈琲を飲みながら話を聞いた。  覚えていることは、珈琲が好きで日に40~50杯飲むが、インスタント珈琲でもなんでも構わない。酒は飲まないが、京都・嵐山に酒を霧のように吹きかけて出すそば屋があり、そこだけは気に入っていて、京都へ行くたびに食べに行く。しかし、食べすぎると酔っ払っちゃってね。印象に残った言葉は、俳優をやるのはカネのためで、男子一生の仕事とは考えていなかった。健さんが40代のときである。  健さんの映画は遺作になった『あなたへ』も含めてほとんど見ているが、晩年の作品では『ホタル』がよかったぐらいで感心しない。私のベスト3は一連の昭和残侠伝シリーズ、『居酒屋兆治』『八甲田山』。残侠伝は今でも気が滅入ったときに、気合いを入れるために見る。  私が「週刊現代」編集長になった当初、プレッシャーのためか、うつ状態になったことがあった。会社が近くなると冷や汗が吹き出てきて、動悸が速くなってしまう。  そんな自分の弱さを鼓舞するために、残侠伝を見てから出かけたことが何度もあった。ヤクザ、右翼、中核派などとトラブルになって話し合いに行くときには『唐獅子牡丹』の中の「なんで今更 悔いがあろ ろくでなしよと 夜風が笑う」という歌詞を口ずさんで“敵地”へ斬り込んだものだった。  安倍首相が解散に踏み切ったが、テレビで安倍と高倉健の映像を見ながら、不謹慎だが、こんなことを想像した。安倍さんの姿に健さん演じる花田秀次郎が殴り込みに行くときのシーンを重ね合わせ「安倍総理、死んでもらいます」解散はどうだろうかと。  ポストの12/5号で、ビートたけしは健さんについてこう語っている。 「30年近く前の映画『夜叉』(1985年公開 降旗康男監督)の撮影から、付き合いが始まったんじゃないかな。健さんは、雪がしんしんと降る中、オイラのロケ地入りを駅で花束持って待っててくれたんだ。(中略)団塊世代の男ならみんなそうだと思うけど、『高倉健』ってのは、ガキの頃からオイラにとっちゃ憧れだった。長嶋茂雄か、高倉健か。男の中の男っていうのはああいうもんだと子供ながらに思ってた。で、実際に会ってみると、想像以上の人だったんだ」  『鉄道員』『ホタル』で助監督を務めた佐々部清さんが、健さんの人柄を語る。 「『鉄道員』の完成をお祝いした時でしょうか。撮影所の中で、降旗さん、高倉さんを真ん中に記念写真を撮ったんです。倉庫整理の人、美術、カメラ整備など東映を下支えして定年を迎えられたり、退職した人たちを含めて100人ほどが集合しました。何十年、ともに映画をつくってきた人たちです。みな、おじいちゃんです。高倉さんは全員の名前を憶えていました。昔から、『そこの照明』とか絶対いわない人でしたが、その時もみなさんの名前を呼んで、おじいちゃんたち泣いておられました。高倉さんはおっしゃった。『あと何年、自分は役者でいられるか。もうあと何本出られるかわからない。だから何を撮ったかではなく、なんのために撮ったかが大事なんです』と」  現代では、芥川賞作家の丸山健二氏(70歳)の話が興味深い。健さんとの交流で強い印象を受けたという。 「我が家に来て早々、健さんは『世間では僕のことをホモと言っていますが、ちがいますからね』と言ったので驚きました(笑)。面食らいましたが、世間の噂話も気にされていたんでしょう。家内の料理も食べてくれたのですが、『糖尿病なんですよ』と言うので蕎麦にしました。病気を気遣っているようで、ペットボトルに自分用の水を入れて持ち歩いていました。(中略)俳優は、仕事としてやっているという意識だったのだと思います。プロの自覚が強い人なので、世間が抱く『高倉健』の印象に自分を合わせていたのでしょう」  健さんにかわいがられた谷隼人(68)のこんな話が、健さんらしくていい。 「ある時、『おい、明日何してんだ』と健さんに聞かれたので、『赤坂プリンスのプールに行って、肌を焼いてきます』と答えました。すると健さんに、『ばかやろう!』と叱られたんです。『おカネをとって映画を見てもらうのに、俳優がプールなんかで日光浴をしていたら申し訳ないだろう。お前の映画を観ている人が隣にいたら、どうするんだ。プールに行くぐらいなら、自分の家のベランダで肌を焼いて、ハワイに行ってきたような顔をしていろ!』俳優は観客の夢を壊してはいけない──。目からウロコが落ちる思いでした」  先の丸山氏は、任侠路線から実録路線の時代が来て、健さんが仕事に困っていた時、キャバレー王といわれていた人から声をかけられ、「うちのキャバレーで『網走番外地』を1曲歌ってくれたら1,000万出す」と口説かれた。金額に釣られてステージに上がったところ、店内は酔っ払いだらけで歌どころではなく、二度とやるもんかと痛切に思ったといっていたそうだ。  下積み時代、結婚・離婚、任侠路線のブームと終わり。いくつかの試練を乗り越え高倉健は「高倉健になっていった」のであろう。最後の映画俳優であった。合掌。  今週の1位は、安倍首相の大義なき解散についての各誌の記事を取り上げた。これほど解散する大義のない税金無駄遣い選挙は、前代未聞である。各誌選挙予測をやっているが、自民党が現有議席を減らすことは間違いないものの、それでも単独過半数確保はするだろうという見方が大勢のようである。  飯島勲内閣参与は文春で「電撃解散で自民は議席を上積みする」とまで言っている。その根拠はこうだ。 「四十三年間の永田町暮らしの経験から見て、間違いなく自民党は現有勢力から上積みをするよ。(中略)民主党がいくら慌てて候補者をかき集めて擁立しても、知名度のない新人が当選するわけないからさ。またもや議席減でしょうね。だいたいね、解散して公示、投票と流れていくこんな短期間で選挙結果がどうこうなんて、ほとんど何の関係もないんだよ。どんなに遅くても公示日の時点で九割の議席は当落が固まっている。その後の十日間余りは残り一割の戦いでしかないのよ」  ポストの連載で長谷川幸洋氏も、こう書いている。 「民主党はもともと増税に賛成だ。舞台裏では財務省があの手この手で増税根回しに動いていた。そこで安倍首相が先送りを言い出せば、政権を揺るがす大政局になったのは間違いない。大手マスコミはほとんど増税賛成だから結局、安倍は先送り断念に追い込まれただろう。そうなったら政権の求心力が低下する一方、景気は悪化するので最終的に政権が崩壊してもおかしくない。それどころか、増税せざるをえなくなった安倍政権は財務省にとって、もはや用済みである」  そうさせないために、安倍は解散に打って出た。その結果、増税派も雪崩を打って先送り容認に動いた。「戦う前から安倍首相の完勝である」というのである。  そんなバカなことがと、私は思うが、選挙民の最大の悩みは「自民党は嫌だけど、入れたい政党がない」ということだろう。そういう人は共産党か、それが嫌なら公明党でもいい。今度の選挙は争点がないといわれる。飯島氏の言うように、野党がバラバラだから自民は負けないとタカをくくり、単独過半数を維持したらアベノミクスが支持されただけでなく、原発再稼働も特定秘密保護法も憲法九条を蔑ろにしたこともすべて信任されたと、安倍首相は言い出すに決まっている。  そうさせてはいけない。この選挙を通じて国民の意思を表明するためには、自民党を勝たせないことだ。  潮目が変わったと思わせてくれたのが、沖縄県知事選挙だった。翁長雄志氏が現職の仲井真弘多氏を10万票もの大差で破り、当選した。日米両政府が普天間返還に合意した1996年以降の5回の知事選挙で、はっきり辺野古移転反対を掲げた候補が勝利したのは初めてである。  翁長氏は当選直後のインタビューで、おおよそこう述べた。 「本土の0.6%の土地に74%の基地を69年もの間押しつけてきた日本の民主国家としてのあり方が問われた。この沖縄の民意を無視することは認められない。安全保障は日本国民全体で引き受けるべきだ。安倍首相のなかには沖縄が入っていない気がする」  これに対して政府は「知事選は基地問題に対する県民投票ではない」「過去の問題だ」と切り捨て、国が動き出し(仲井真)知事が承認したものを覆すことは法的にもできないと主張している。  確かに辺野古移設を白紙に戻し、県外移設を実現することは容易ではない。しかし、今度の選挙ではっきりしたことは、基地を押しつけられ、切り捨てられ、忘れられ「侮辱のなかに生きてきた」沖縄の人々の怒りが沸点まで高まっているということである。  私は常々「沖縄から日本が変わる」といってきた。沖縄の意思はひとつにまとまった。今度は、本土の人間が意思を表明する番である。本当の意味で「戦後」を終わらせるために、これまで沖縄の人たちが味わった悲しみや怒りを我がこととするのは言うまでもない。  今度の衆議院選では、沖縄の基地固定化をもくろむ安倍自民党へ、本土の人間が「ノー」を突きつけるかどうかも問われるのである。  しかし、沖縄知事選の最中もそうだったが、週刊誌の沖縄への関心のなさはどうしたことだろう? 先週、文春が「沖縄知事選“最強の官房長官”敗れたり」をやっただけである。  菅官房長官は選挙中に沖縄入りし、県が望んでいるユニバーサル・スタジオ誘致に協力するなどと、露骨にカネをちらつかせて仲井真氏の応援をしたが、仲井真氏は惨敗した。菅の威信は地に堕ち、解散が早まったために間違いなく辺野古移転問題は総選挙の争点になる。  今度の選挙に橋下徹大阪市長が出馬するのか? 小渕優子はどうか? 石原慎太郎は引退するのかなど、各誌書いているが同工異曲で目新しい情報はない。  ポストは「295選挙区&比例区完全シミュレーション」して、「安倍自民過半数割れ」すると報じている。  それは、自民党王国と呼ばれる自民党岐阜県連の県議や市議、支持団体幹部たちが解散表明の3日前(11月15日)に、こう決議したことである。 「県内の業界団体の大半から『仕事はあるが、利益が出ない。いつもの年より厳しい年末になる。選挙をやっている余裕はない。選挙が年末商戦に響く。何のための解散なのか、意味がよくわからない』と反対や疑問視する声が相次いで出ている」  さらにポストによれば、自民党は去る11月15~16日に重点選挙区の情勢について独自の世論調査を行ったという。しかし幹部たちは、結果を見て色を失った。 「1か月前の10月に行った調査では、いま解散しても重点選挙区の取りこぼしはほとんどないという圧勝の数字が出た。官邸は気を強くして解散へと舵を切ったが、今回の調査では有権者の空気がまるで変わり、厳しい選挙区が大きく増えていた。明らかに逆風が吹き始めている。自民党支持層を固めていないのが大きい。逆風を止められなければ、短期決戦でもわが党は40~50議席ぐらい減らす可能性があると党執行部は青くなってきた」(自民党選対幹部)  政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏もこう語る。 「小沢(一郎=筆者注)氏はここぞというときには隠密行動で仕掛ける。最近も、維新の橋下共同代表や政敵の間柄と見られている民主党の前原誠司・元代表と会談して非自民勢力結集の必要性を説いたという情報がある。リアリストの小沢氏は新党がすぐには無理でも、民主と維新が中心になって全国に野党統一候補を立てることで自民党と互角に戦う体制をつくることが重要と分析しており、非自民勢力結集を自分の最後の仕事と考えているのではないか」  ポストのシミュレーションでは、自民党は現有295議席から60議席以上減らして、単独過半数割れの231議席という衝撃的な惨敗予測となったというのだ。  意外な安倍自民党の逆風に、安倍首相は北朝鮮と組んで選挙中に拉致被害者の「生存発表」という大陰謀を考えているとポストは報じているが、この数字は安倍を慌てさせる数字であることは間違いない。  現代も50議席減り、選挙後一気に倒閣へ動くと読んでいる。  米プリンストン大学教授のポール・クルーグマン氏は安倍総理と会談をしたが、「いますぐにでも消費税を5%に戻すべきだ」と言っている。同様のことを、世界的投資家のジム・ロジャーズ氏も言っているのである。  政治アナリストの伊藤惇夫氏は、こう分析している。 「常識的に考えれば、与党は議席を減らします。前回の12年の衆院選で自民党は大勝しましたが、実は小選挙区での得票率は、大惨敗を喫した09年の衆院選に比べて、わずか4%強しか増えていません。(中略)今回の選挙では野党の候補者調整がうまくいけば、自民党の負ける小選挙区が出てきます。もし40議席から50議席を減らすことになると、安倍政権の先行きに暗雲が漂い、来年9月の総裁選での再選に暗い影を落とすでしょう」  政治評論家の浅川博忠氏も、 「協調が完全にうまく行けば、野党合わせて200議席に届く可能性もある。今のままでは難しいと私は予測していますが、何かきっかけが起これば、わからない」  安倍政権批判では、舌鋒鋭い大橋巨泉氏が現代でこう書いている 「安倍の真意を読み解こう。今までもたびたび書いてきたが、彼の本当にやりたい事は、『憲法改正』であり『集団的自衛権』である。しかしこれを争点に選挙をしても勝てない。原発再稼働をテーマにしたら確実に負ける。だから支持率が高く、野党が分散して弱いうちに、特に争点のない選挙やって、とりあえず勝っておこうという、憲政史上かつてない、ふざけた解散なのだ。日本はマスコミがだめだから、あたかも安倍が、豪州のG20で大活躍したように報じているが、実際に豪州にいたボクは、あちらの新聞やテレビに、安倍が大きく取り上げられていたのを、見たことがない」  安倍首相のもくろみ通りには行かない雰囲気が出てきたと、私もそう思う。 (文=元木昌彦)

モー娘。道重さゆみが伝える3つの仕事の極意 日テレ『おしゃれイズム』(11月16日放送)ほかを徹底検証!

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『道重さゆみ SAYUMI』(ZETIMA)
 西暦2003年。朝青龍がモンゴル人として初となる横綱昇進を果たし、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が公開され、新語・流行語大賞に「なんでだろう~」が選ばれたこの年の1月19日、道重さゆみがモーニング娘。に加入した。あれから11年と10カ月。モーニング娘。が国民的スターだった時代も、セールス的に伸び悩んだ時代も経験した道重さゆみは、リーダーとしてグループの再ブレークを実現させ、そして未来のモーニング娘。を築くために、14年11月26日の横浜アリーナ公演でモーニング娘。’14を卒業する。  彼女の偉業を書き始めればきりがないので、ここではテレビタレントとしての道重さゆみに注目しよう。それを語る上でまず欠かせないのが、09年1月3日に放送された日本テレビ系『おとなの学力検定スペシャル小学校教科書クイズ!』だ。司会はくりぃむしちゅーの上田晋也。この番組にパネラーとして出演した道重さゆみは、当時自身の方向性に悩んでいた時期ということもあり、ここで結果を残すと心に決めて珍回答を連発、一気にバラエティ界の中心へと足を踏み込むのだった。  バラエティ番組のソロ仕事が増えるにつれ、道重さゆみはある事実に気付く。それは、一般層において、モーニング娘。の知名度は非常に低いという残酷な現実だった。「モーニング娘。」という閉じられた世界ではコンサートでもお客は集まるため、思いもよらなかったその事実を目の前にして、彼女は一つの決断をする。自分が嫌われてもいいから、とにかく今のモーニング娘。に興味を持ってもらおうという、それは明らかに茨の道。その道を、道重さゆみは自ら選んだ。  そして道重さゆみは、「私はかわいい」というアイドルとしては禁忌とも言えるナルシストキャラを開発、さらにそれを毒舌キャラへと進化させる。テレビ朝日系『ロンドンハーツ』でも脚光を浴びて完全にブレーク。この年の秋の「週刊文春」(文藝春秋)の「女が嫌いな女ランキング」で第10位に選ばれるほど、多くの視聴者から嫌われながらも、バラエティから必要とされる存在になることで、今現在のモーニング娘。の認知度を上げていった。  そのイメージの鮮烈さゆえに、テレビタレントとしての道重さゆみに対して今でもそういった印象を持っている視聴者は多いのではないだろうか? 実際、11月16日に放送された『おしゃれイズム』を見れば、それは明らかだ。くしくも『小学校教科書クイズ!』の司会であった上田晋也から「なんで辞めようと思ったの?」と問われた道重さゆみは、後輩たちが頼もしくなってきたからという理由を挙げながらも「自分も25歳っていう年にもなったし、かわいいうちに卒業したいっていうのは(ある)」「かわいいは確かに継続していくと思うんですけど、ピークは今だなって思ったんです」と回答。ここでスタジオの観客からは笑いが起こっている。これはまさに、道重さゆみのナルシストキャラが印象に残っているからこそ起こる笑いだ。  しかし、それは道重さゆみの、ほんの一時代のほんの一面にすぎない。彼女は普段から、アイドルに必要なものは「かわいさ」だと公言しており、モーニング娘。のリーダーに就任した際も「かわいいモーニング娘。にしたい」とマニフェストを掲げている。自身のかわいさについての「ピークは今だなって」という発言は、笑いを取りに行った発言ではなく、本心から彼女はそう思っている。だからこそ、人生を捧げて愛したモーニング娘。を去らなければいけないのだ。  かわいさのピークを迎えた道重さゆみは、11月26日にモーニング娘。’14を卒業する。それでは、彼女が残したものは何もないのだろうか? というと、もちろんそんなことはない。彼女は2014年5月14日に放送されたある番組で、自らが学んだ極意を公のものにしている。それはアイドルにとっての極意でもあるが、人生の半分近くをモーニング娘。のメンバーとして過ごした道重さゆみにとっては、人生の極意でもあり、また仕事の極意でもある。決して他人事ではなく、万人に共有されるべき金言なのだ。  道重さゆみがその極意を語った番組とは、テレビ金沢で放送された『となりのテレ金ちゃん 金沢駅で逢いましょう』というローカル番組である。この番組にゲストとして出演した道重さゆみは、ご当地アイドルとして活動するJumpin’のメンバーから相談を受け、アドバイスを伝えている。大きく分けて以下の3つが、彼女が後世に遺したその極意である。

【1】頭を使って努力する

 Jumpin’のメンバーから「目立っていくにはどうすればいい?」と尋ねられた道重さゆみはこう答える。「相づちやリアクションなど、常にカメラに映る意識をする」と。ほかのメンバーにスポットライトが当たっているときでも、後ろで大きな動作をするなどして注意を惹くようアドバイスをして実際に自分で実践して見せるのだが、確かにカメラが注目してしまうような表情と動作を、道重さゆみはこなしてみせる。  言われてみれば当たり前の話ではあるのだが、これを意識してやれているテレビタレントはそう多いわけではなく、逆にそれを意識してやれている者だけが生き残るのがテレビというジャンルだ。当然のように、スポットライトが集まるスターという人種はそう多いわけではない。そうであるならば、生まれもってのスターでない者は常に頭を使って努力し、呼ばれた場所で最大限の結果を残す必要がある。  実際、道重さゆみは番組出演にあたって、下準備と反省を欠かさないことで知られている。天才型ではないと自覚している彼女は、出演前には事前に過去の番組をできる限り確認し、共演者の下調べもして番組に臨んでいることで知られている。また出演後には、反省点を自らノートに記すのも彼女の日課であった。才能がないなら、そのぶん努力する。彼女は常にそれを意識し、行動に移したからこそ、テレビから必要とされたのだ。  「才能なんてあると思うな じゃないと努力しないだろ」というのは、モーニング娘。’14「君の代わりは居やしない」という曲の歌詞にもあるが、それを日々こなしたからこそ道重さゆみのテレビタレントとしての成功は成し遂げられたのだといえるだろう。

【2】自分自身を操作する

 まだ若いJumpin’のメンバーから「かわいさを維持するには?」と問われた道重さゆみは、「顔には自分の気持ちが出るから、常に『私はかわいい!』と言い聞かせて自分を褒めてあげる」と答えている。これは言わば、自己暗示に近い。だが、実際に道重さゆみ自身が25歳になってもいまだにかわいさをキープしている。というか、むしろかわいくなり続けている以上、この言葉は聞くに値するだろう。  道重さゆみは毎日自分の顔を鏡に映して「よし! 今日もかわいい!」と言うよう心掛けている。人が普段思っている以上に言葉というものの力は強く、その言葉によって彼女はかわいさを維持している。もちろん精神的なものもあるには違いないが、自分はかわいいと決めた人間は、その意志の力によってかわいくなることができる。これはかわいさに限ったことではなく、すべてにおいて通じる話でもあるはずだ。  大抵の仕事ができる人間というのは、できないかもしれない、という発想を持たない。自分ならできて当たり前だ、と考える。それはその瞬間には根拠のない自信かもしれないが、自分でそう思い込むことによって、自らのポテンシャルの壁を越えることが可能となる。今の自分ができるかどうかではなく、理想の自分はできて当たり前だと自分自身に信じ込ませることによって、限界を超えることが初めて可能になるのだ。  「諦めちゃ負けを認めちゃう それだけは出来ないの」というのは、モーニング娘。’14「Help me!!」という曲の歌詞にもあるが、現状の自分自身の勝ち負けなどは一旦度外視して、理想の自分の勝利を信じられるよう自分自身を操作する。それはアイドルという職業以外にも通じる極意ではないだろうか。

【3】周囲の人々に感謝する

 アイドルとしての後輩であるJumpin’たちに向かって、道重さゆみは最後にこう語りかける。少し長いが、そのまま引用したい。 「アイドルをしてたらかわいい衣装を着たりとかかわいくメイクしたりとか、歌って踊って、すごい楽しいことがいっぱいあると思います。でもその分、頑張っても頑張ってもうまくいかない日とかもあると思うんですけど、いつかその頑張りが自分の身に返ってくると思って、応援してくれている人がいることを忘れずに、支えてくれている人に感謝の気持ちと、そして信じる気持ちを常に持って、これからも頑張ってください」  これが、道重さゆみからのアドバイスである。  誰しも人は一人で生きられるわけではない。頼りになる同志がいて、支えてくれるスタッフがいて、そしてともに時間を過ごしてきたファンがいる。道重さゆみはそういった人たちへの感謝の気持ちを決して忘れることなく、折を見てその感謝の言葉を口にする。だからこそ、誰もが彼女の力になりたいと願うのだ。  加入当時、歌もダンスもまるっきりヘタだった道重さゆみは、常人が想像し得るよりもはるかに大変な苦悩を経験してきている。それでも彼女はモーニング娘。への愛を常に抱き続け、それを理解しているファンの存在がいつでも彼女のそばにあった。ピンクのTシャツをまとった愛すべき者たちは、いつだって彼女を笑顔にするために必死に生きてきた。それは彼女が「ありがとう」と思ってくれるからだ。その信頼関係は、何にも換えることのできない、あまりにも素敵すぎる経験である。  「歩いてる 一人じゃないから みんながいるから」というのは、モーニング娘。「歩いてる」という曲の歌詞にもある。道重さゆみにとっても大切なこの曲は、彼女と同じくらいに、ファンにとってもまた大切な曲だ。道重さゆみとともに歩いた12年近くのその道に残った足跡は、彼女が卒業したあとも、決して消えることはないだろう。 【検証結果】  テレビ金沢『となりのテレ金ちゃん 金沢駅で逢いましょう』で、道重さゆみはご当地アイドルのJumpin’に対して、最後にこんな言葉をかけている。「さゆみも頑張りますので、お互い頑張りましょう」と。モーニング娘。’14という日本のトップアイドルグループに所属しながら、若い後輩のご当地アイドルに対して、これほどまでに同じ目線で語りかけることのできる人間はそうはいないだろう。道重さゆみの業績はあまりにも大きいが、それは一人の人間が真摯な努力によって成し遂げた奇跡である。だから彼女は卒業後も、ファンの心の中で生き続けるはずだ。生きていく中でどんな大きな困難にぶち当たったときでも、心の中には道重さゆみがいる。それを人は、救い、と呼ぶのだ。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa