「整形手術が危ない!?」週刊誌が暴いた“糸リフト”に潜む危険とは

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週刊文春2015年2月19日号
今週の注目記事・第1位 「美容整形最大手品川美容外科『糸リフト』が危ない!」(「週刊文春」2/19号) 第2位 「仰天! 飛田新地の『ちょんの間』に“普通の女子大生”が殺到している」(「週刊ポスト」2/27号) 第3位 「秋吉久美子の長男『転落死』」(「週刊文春」2/19号) 第4位 「『イスラム国人質事件』が露わにした大新聞“ネトウヨ化”の醜さ」(「週刊ポスト」2/27号) 第5位 「和歌山小5惨殺犯 中村桜洲22歳の父は『高野山密教』の権威」(「週刊文春」2/19号) 「『和歌山児童惨殺』引き籠もりの殺人者を生んだ“家族の風景”」(「週刊新潮」2/19号) 第6位 「中谷美紀と渡部篤郎が15年愛に決着をつけた長い夜」(「フライデー」2/27号) 第7位 「イスラム国今だ残る8つの謎」(「週刊文春」2/19号) 第8位 「認知症予防は『歯が命』」(「週刊文春」2/19号) 第9位 「カオスの時代に俗人的な『大人のお金』ガイドブック」(「週刊新潮」2/19号)  今週は週刊現代の不調が目立つ。週刊誌ではなく月刊誌のようなつくりで、しかも取り上げているテーマが、私にはピンとこない。 「まもなく不動産大暴落へ」「してやったり! 菅官房長官 でも『野中広務』にはなれません」「微妙なトップ人事、微妙な社内」「『寝たきり』の分岐点」と並べても、読む気をそそられない。 「脇役の流儀」も、今なぜこの話題なのかわからないし、「佳子さま、すごい人気です」に至っては、それがどうしたの? と聞きたくなる。  このつくり方では先が心配になると思うのは、余計なお世話か。  さて、それにつけてもカネの欲しさよと、口に出してはため息をつく今日この頃だが、新潮に、ちょっぴりおいしいカネの話が載っている。  まず、カリスマ投資家で棋士の桐谷広人氏が、株で大きく儲けるのではなく「株主優待生活」をするのが、老後の安心につながると話す。  桐谷氏は3食すべてを優待券で賄っているという。吉野家やマクドナルド、レストランチェーンを展開するコロワイドは、申し込むと優待商品を送ってくるという。  映画はもちろん、洋服が欲しくなったらタカキューの背広がタダで手に入る。もちろん株を購入するための資金はいる。桐谷氏は退職金が2,000万円あればいいという(これってなかなか大金だがね)。  100株ずつでも多くの銘柄をもつことがポイントだ。1万株でも100株でも、得られる優待は1つということが多いからだそうだ。  もう1つ。私は知らなかったが「デパート友の会」に入会することだという。毎月一定額を積み立てると、1年後の満期に1カ月分が加算される「デパート積立」。たとえば1万円ずつ毎月積み立てると、1年後には13万円分の買い物ができるのだ。  だが、現金ではなく13万円分のデパートの商品を買わなくてはいけない。だが年率にすると8.3%になるから、実に高利回りである。  また高島屋の「友の会」では、お中元やお歳暮の時期には5%割引券を配るという。積立は5,000円から1万、2万、5万というコースがある。5万円コースを2口入っていれば、120万円が1年後に130万になる。ためしに1万円コースでもやってみようと思っている。  このところ認知症の記事が、どの週刊誌でも花盛りである。俳優の名前が出てこない、予定をダブルブッキングした、買ったはずの勝ち馬券を買い間違えていた。そういう症状が表れてきた62歳の編集者が「もの忘れ外来」に駆け込んで受けた様々な体験を書いて評判になった、週刊朝日の連載をまとめた『ボケてたまるか!』(山本朋史著・朝日新聞出版)の売れ行きも好調だという。  今週の文春は「認知症予防は『歯が命』」という特集をやっている。厚労省の統計によると、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるというから、たしかに放ってはおけない大問題だ。  それに、厚労省も認知症と歯の関わりを認知症対策に盛り込んだというのである。  なぜなら、親知らずを除いて28本ある歯だが、厚労省が愛知県の高齢者4,400人を調査した結果、「歯がほとんどないのに義歯(入れ歯)を使用していない人」は、「二十本以上の歯が残っている人」の1.9倍も認知症のリスクが高かったというのである。  なぜ歯が脳の病気である認知症に関係するのかというと、歯から脳に刺激を送る際、歯の根っ子と骨の間にある「歯根膜」が重要な役割を果たしているからだという。 「歯根膜は感覚の万能受容器で、硬さや厚さを認知して、その食べ物に合ったペースで口に入れる。歯根膜が失われると、食べ物の正確な情報が脳に行かなくなります」(神奈川歯科大学の山本龍生准教授)  そのために食べる楽しみが失われ、脳の萎縮が進んでしまうのだ。  そうさせないためには、食後すぐに歯を磨く、できない場合はキシリトールガムを噛む、漬け物を食べてお茶を飲むことが歯にいいという。  女性のほうが虫歯になりやすいのは、唾液の分泌量が少なく、PH緩衝能という中和力が弱いからだそうだ。  たしかに歯は万病の元ともいわれる。歳をとったらより歯を大事にすることが長生きの秘訣のようだ。これから歯医者に行ってこよう。  イスラム国が呼びかけるテロの連鎖は、まだまだ終わりそうもない。  デンマークの首都コペンハーゲンでも、イスラム国との関係は不明だがテロ事件が起きた。 「表現の自由についての討論会場とシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)が相次いで銃撃され、2人が死亡し、警官5人が負傷したテロ事件で、地元当局は15日、追跡中の警官に発砲したとして射殺された容疑者の男は、デンマーク出身の22歳であることを明らかにした」(2月16日asahi.comより)  文春は後藤さんの殺害に残る謎について特集を組んでいる。冒頭で後藤さんが最後に雇ったシリア人ガイドに裏切られたと、旧知のガイドに電話してきたことを取り上げ、こんなヤツに頼まなければ後藤さんは人質にならなかったのではないかと追及している。  そのガイドはヤーセル・アルハジ氏。彼はFSA(自由シリア軍)にパイプを持ち、軍関係者とジャーナリストをつなぐフィクサーだと、ジャーナリストの藤原亮司氏が説明している。  彼は元サッカー選手で、自分のサッカーグラウンドも持っているという。彼はカネに汚く、英語もしゃべれるアメリカナイズされた男だが、イスラム国への密告者が多い危険な地域で、あそこまで生きてこられたのが不思議だと藤原氏がいうように、謎の多い人物のようだ。  事件の検証には、この人物の聴取も必要であろう。  また、シリアで夫が行方不明になったと知った後藤夫人は、外務省中東アフリカ局中東第一課に相談したと同時に、拉致・誘拐など危機管理を専門とするコンサルティング会社に交渉を依頼したと文春は報じている。  これが事実だとしたら、夫人は日本政府の交渉力には端から期待していなかったのではないか。  事実、首相側近は、「ISISに交渉する気なんてない。実際、何も出来ないけど、政府として何かしているようにしないといけないんだ」と明かしている。  信じがたいことだが、後藤さんが解放されるという「朗報」が官邸を駆け巡ったことがあったと、文春は報じている。  湯川さん殺害の動画が配信された5日後の1月29日だ。 「官邸は、イスラム国にパイプがあるトルコルートを使っており、この日、後藤さんを解放させることが出来そうでした」(官邸関係者)  だが内部のイラク系とシリア系で抗争が起き、強硬派のシリア系が勝ち、後藤さんは殺されてしまったというのだが、もしそんなことがあったとしたら、政府はそれをナゼ公表しないのか。  官邸がここまで努力していたという証拠になると思うのだが、一端でも明かさないところを見ると、疑わしい情報だと思うのだが。  米軍がイスラム国への空爆を始めてから半年、すでに2,200回を超えているというが、イスラム国は一向に抵抗をやめていない。  文春によると、潤沢に武器はあるし、世界中から志願兵が来ており、現在も兵士は約3万人はいるといわれるそうだ。  さらにイスラム国には空軍もあるという。 「ミグ21、ミグ23、ミグ25(いずれもソ連が開発した戦闘機)を保有していることが確認されています」(軍事ジャーナリスト世良光弘氏)  壊滅させるのに1年はかかるのではないかと世良氏はいっている。厄介なテロ集団を、中東は生んでしまった。アメリカ・オバマ大統領はイスラム国掃討に53億ドルを予算計上したが、国内では、その程度のカネではイスラム国を壊滅させることはできないと批判の声が上がっている。  先夜、フジテレビのドラマ『ゴーストライター』を見た。天才小説家として世間から注目を集めていた遠野リサ(中谷美紀・39)が、行き詰まりを感じて、小説家を目指しているアシスタントに作品を代筆させる。そこからさまざまなドラマが起こるというストーリーだ。  佐村河内守騒動にヒントを得たのかもしれないが、出版界にはよくある話だ。今では大作家になってエッセイも常に評判になる某氏には、昔から「ゴーストライター」がいるというウワサが絶えない。  中谷という女優の私生活は知らなかったが、フライデーが今週、彼女が俳優の渡部篤郎(46)と「15年愛に決着をつけた長い夜」という張り込みネタをやっている。  長い交際の末に別れたのかと思ったら、そうではない。ドラマで知り合って理無い仲になった2人には大きな障害があったといっては失礼だが、渡部はその当時「RIKACO(当時は村上里佳子)」と結婚していて、子どももおり、豪邸を建てることになっていた。  しかも妻と中谷は友人だったから、泥沼不倫といわれていたようだ。だが05年に離婚が成立。2人は結婚すると周囲では思われていたのだが、中谷は2人の子どもたちを傷つけまいとマスコミの目を避け、入籍も求めないで大人の恋愛関係を続けてきたそうだ。  昨年、長男が成人し、次男も16歳になったのを機に、中谷も決意を固め、近々入籍するというのだ。  この日の2人の姿は「長かった15年間の道のりを確かめるよう」に仲むつまじかったとフライデーは書いている。なかなかいい話じゃないか。  2月5日、和歌山県紀の川市で小学五年生の森田都史君(11)が腕や頭、右胸など十数カ所を刺されて殺された事件は、2日後に、近所に住む中村桜洲容疑者(22)が逮捕された。  殺し方が残虐なため、そうとう強い犯行動機が考えられるはずだが、文春は「それは他愛もない出来事が原因だった」として報じている。それはこうだ。 「指をさして笑ったり、竹刀を素振りする姿をマネしてからかっているようでした。しばらくすると、中村さんが気付いて、二人に向かってにやりと笑みを浮かべたのです。仕事もせずに引きこもっている中村さんが竹刀や木刀を素振りしていることは、以前から近所で評判になっていました」  これは近くに住む女性の証言だが、この文春報道のあと、新聞も中村容疑者が動機は「からかわれた」からだと取り調べで話したと報じている。  ここで少し横道にそれるが、現代とポストは、共にこの事件を報じていない(コラムにはあるのかもしれないが)。事件を報じない週刊誌なんて、クリープを入れないコーヒーのようなものではないか。事件取材から編集者も記者も育っていくのは新聞と同じ、否、新聞よりも記者クラブがないため、訓練になることは間違いないのだが。  さて、文春と新潮ともに報じているが、中村の父親は和歌山県の私立高野山大学で教授を務める密教の権威、中村本然氏で、母親も同じ大学を出ている教育熱心な家庭だというのだ。 「今年、開創1200年を迎えた高野山が運営する高野山大学は、弘法大師空海の思想に基づく教育や研究を行う大学である。卒業生の3分の2は、僧侶になっていくという」(新潮)  父親は地元の区長を務め、母親は民生委員をやり、近隣住民の間では「立派な家」として知られていたそうだ。  父親は順調に出世コースを歩み、程なく高野山大学の学長になると目されていたと新潮は報じている。  中村容疑者も小さい頃はスポーツ好きで、剣道教室に通い、おとなしいがギャグをいって笑う普通の子どもだった。  だが高校進学の時、希望する学科に入れなかったことで挫折を味わい、剣道部に入っても練習についていけず、退部してからは遅刻や欠席も目立ち、高校2年の時に中退したそうである。  新潮は近隣住民の、こんな言葉を載せている。 「あそこの一家は母親も子どもも皆、父親に対して敬語を使っているということでした」  高校を中退し、5年以上もニート生活を続ける息子に、宗教家の父親の目は厳しかったに違いない。  だがそれだけで、あのような犯罪を犯す人間にになるとは考えにくい。まだ何かほかにも理由があるのであろう。  文春の取材に、母親はただ涙を流し、傍らには帽子、メガネ、マスクをつけた男性がおり、申し訳ないといいながら「父親はいまどこにいるかわからない」と話したそうだ。だが、この男性こそ父親であった。  不殺生は仏教の基本的な教えであるはずだが、この父親は、息子には教えていなかったのだろうか。  週刊誌の大きな役割のひとつはメディア、特に新聞批判だが、この役割を十全に果たしているのは週刊ポストだと思う。  特にイスラム国の人質問題で、テレビはもちろんだが、大新聞がネトウヨ化し、安倍政権批判をしないことを痛烈に今週も批判している。  中でも読売と産経新聞の論調はいかがなものかと、舌鋒鋭い。 「もちろん、後藤氏の判断や行動を賞賛できないという考え方もあっていい。しかし、あの惨劇の後で自国民に対して一切のリスペクトも評価も口にしない安倍首相は異様である。読売や産経も、彼らが大好きな日本人の武士道がまるで感じられないのは残念だ。  その後、シリアに渡航しようとしたフリーカメラマンのパスポートを外務省が取り上げる事件が起き、そこでも読売と産経は、 〈命か、憲法が保証する渡航の自由か、議論するまでもないだろう。“蛮勇”が途方もない代償を払うことを思い知ったばかりだ〉(2月9日付、読売)〈外務省は警察庁とともに(中略)再三にわたって渡航の自粛を強く要請してきた〉(2月10日付、産経)と、政府に追従して『ジャーナリストは取材を自粛せよ』という。朝日新聞がシリアに取材に出向いたことも両紙は厳しく批判した」  だが、安倍首相が大好きなアメリカの対応は違う。 「1月にジャーナリストの安全に関する国務省の会議が開かれ、ケリー国務長官はこう述べている。 『ジャーナリズムに危険が伴うことは避けられない。唯一の方法は口を閉ざすことだが、それは(テロや脅威に)屈することになる。世界は真実を知る必要がある』  ここでも日本政府や読売、産経と180度違う。  ジャーナリズムを敵視し、憲法で保障された移動の自由さえ奪おうというのは先進国のやり方ではない」  しかも許し難いのは、人質救出が失敗に終わったのは、どこがどう間違ったのかを検証することさえも、今のままではままならないのに、新聞が真っ向からこれに異を唱えているところはほとんどないというおかしさである。 「安倍首相は衆院予算委員会で今後、(人質事件を=筆者注)情報公開するかを問われて、『テロ事件であることから、(特定秘密に)該当する情報が含まれ得る』  と語り、情報公開しない考えを示唆した。  これでは検証委が政府の自己弁護にお墨付きを与えても国民やメディアは検証しようもない。その検証委は役人のみで構成され、政治家の聴取はしないことが決まっている。(中略)政府の情報隠蔽を許し、現地取材や政府批判さえ否定する大新聞は、自ら国民の木鐸たる立場を放棄している。それはジャーナリズムの自殺だ。民主主義も自由社会も危うくする恐怖の領域に踏み込んだと言わざるを得ないが、彼らの論理に従うなら、それは自己責任だから誰も救ってはくれない。政治家も官僚も笑いを噛み殺して彼らの記事を読むことだろう」  この記事を大新聞の記者たちは手帳に入れて、常に読み返したらいい。  話はガラッと変わるが、女優・秋吉久美子の長男が不審な転落死をしていたと文春が報じて話題になっている。  36年前、「太陽がくれた季節」を大ヒットさせた青い三角定規の岩久茂氏との結婚報告会見で、あの有名な「卵で産みたい」と発言し、その後産まれたのがこの長男だったそうだ。  だが10年で結婚生活に終止符が打たれるが、それ以前からこの長男は、秋吉の実家がある福島県いわき市に預けられていたという。  離婚後も男関係は衰えず、秋吉は年下の男性と恋愛沙汰を繰り返す。その間、件の長男がどのように暮らしていたのかは不明のようだ。  そして1月13日の未明、港区の病院の地下に続く階段下に転落して死んでいるのを発見された。  携帯の履歴から彼の知人と思われる人間に連絡したところ、しばらくしてから秋吉が現れたという。  なぜ彼が、そんな時間にそのようなところにいたのか。この長男はどういう生活を送ってきたのか。解明されなければならない謎は多い。  世間の大きな関心を集めた子どもの36年後の孤独な死を、還暦になった秋吉はどう偲んでいるのだろうか。  飛田新地といえば今でもディープな売春窟というイメージが浮かぶが、ポストが飛田新地に普通の女子大生が殺到していると報じている。ほんとかね?  飛田の元料亭経営者で、現在もスカウトマンとして活動する杉坂圭介氏がこういう。 「“料亭”が作る組合のしっかりした管理により、暴力団排除から性感染症の防止策まで徹底している。昔の『怖い』『怪しい』『暗い』というイメージは薄れてきている」  どうやらほんとらしい。インターネット上に洒落た求人ページを作って女性を勧誘していることも、女子大生の応募が増えている理由だそうだ。  都内の名門大学に通う4年生の聡美さん(仮名)も、インターネットの求人広告を通じて応募したという。  ある求人ページには「大阪出稼ぎツアー 目指せ1週間で100万円」という見出しで、7日間で114万円を稼ぐシミュレーションまで載っているそうである。  そのため働くのも大変なんだそうだ。ある店舗経営者がこう話す。 「一般の人は驚くかもしれませんが、応募は殺到しています。ハッキリいって今は買い手市場。書類審査で半分ぐらい落とします。その後、500人ほど面接しても受かるのは70~80人だから採用率は2割に満たない」  別の都内に通う女子大生がこう証言する。 「私は六本木の高級キャバクラでも働いたことがありますが、女の子のレベルは飛田新地のほうが上だと断言できます」  なぜ人気か? ここで働いてもバレないという安心感が結構引きになっているそうだ。その女子大生がこういう。 「飛田新地は女の子を紹介するホームページもないし、街全体が写真撮影を禁止している。面接でも“絶対バレないようにするから”とお店の人にいってもらった。バレるリスクが少ないのは最大の安心です」  先の聡美さんは1週間で80万円稼いだテクニックをこう明かす。 「講習の時に、稼ぐためには“気持ちを相手にいっぱい伝えよう”と教えられます。フェラチオの時は上目遣い、唾液を溜めて音を立てると喜んでくれます。喘ぎ声も大きめに、感じる表情も豊かに。そうすると早くイッてくれます。そこがポイントなんです」  やはり100万円を稼ぐには、飛田新地で主流の20分コースで1日20人の相手をする必要があるという。したがって稼ぐには人数をこなさなければならない。聡美さんは客が早く果ててくれるよう工夫を怠らなかった。  客層も変化しているようだ。最近は円安やビザ緩和の影響で中国人観光客が急増して、京都や奈良の観光ツアーの中に飛田新地が組み込まれたものもあるという。  風俗記事としては出色の記事である。それは現代の「AVで顔出し本番」という記事と比べるとわかる。こちらはAVの解説記事だから、生々しさがない。  だが、こういう箇所には驚かされる。ひと月に発売されるAVは2,000タイトルを超える。仮に毎年1万2,000人がAVデビューしているとすると、その数は10年で12万人になる。最新の国勢調査によれば、18~49歳の女性は約2,500万人だから、「適齢期」女性の約200人に1人がAVに出演した経験があることになるそうだ。イヤー、すごい。あなたの彼女もAV出演の過去があるかもね。  AVに出る動機も変わってきたそうだ。8年前に行われた100人のAV女優に対する調査によると、1番の理由は「お金が欲しい」と「好奇心・興味」がほぼ同じで約4割ずつ。「有名になりたい」が0.5割だったそうだが、最近は「有名になりたい」が5割になるという。  だが1作品で100万円以上稼ぐ女優はほんの一握りで大半は1日15~20万円。本番なしでフェラチオだけの出演となると、わずか3万~5万円の出演料しか出ない。  それでも出るのは、AVをきっかけに有名になれるかもという願望からのようだ。  元AV女優で日経新聞記者となり、そこを退職して社会学者となった鈴木涼美さんは、こう解説する。 「私たちが育った時代は、家族の輪や大学や企業に続く道から逸脱せずに、『性の商品化』の現場に加担できる仕組みが整っていました。自らの性を商品化する理由は特別に求められてはこなかった。強いて言えば、しない理由がなかったんです。  AV女優たちに『いやいや仕事をやっている』といった態度はほとんど感じられません。現場には自分たちの業務を楽しんでいる雰囲気があります。そんな業務の中で溌剌と饒舌に自分を語り、新しいキャラクターに変わってゆくことが、彼女たちには快感なのかもしれません」  なるほどな~とは思うが、飛田に女子大生が殺到しているという記事と比べると、どちらが風俗記事としておもしろいか、一目瞭然であろう。  さて、品川美容外科といえば美容医療最大手で年商356億円、アンチエイジングブームの主役ともいえるところだが、文春は、ここで集団訴訟が頻発していると報じている。これは聞き捨てならない。  ここに勤務していたA医師がこう話している。 「美容整形の『品川美容外科』や美容皮膚科の『品川スキンクリニック』では、体内で“溶ける糸”を使って『顔のシワやたるみ、肌質が改善する』という施術を行っています。ところが、半年ほどで溶け始めるはずの糸が一年経っても溶けず、『ヒゲみたいに飛び出してきた』と来院する患者が何人もいた。医師の間では『いったいどんな糸を使わされているのか』と不安が広がっていました」  その他にも品川近視クリニックのレーシックに対する集団訴訟も起きている。東京都消費者生活総合センターに寄せられる美容医療に関する相談は年々増えていて、中でも目立つのが糸リフトなどの「リフトアップ(フェイスリフト含む)」だと文春は書いている。  A医師によると、本部から送られてくる糸の形状や品質にばらつきがあり、このままでは自分の患者にも何か起きるのではないかと思い、医師としての倫理問題を感じて辞めたという。  また高額の医療費を支払うためにローンを強引に組まされたりすることも、問題になっている。  各クリニックには毎月の売上目標が課せられ、それを達成できないと院長になれないばかりか、地方に飛ばされることもあるのだという。  また糸によるリフトアップは日常生活にすぐ戻れるため、患者への負担は少ない。しかし、顔には顔面神経や唾液腺、三叉神経などが通っているため、解剖学的なものを理解しなければいけないので、手術経験のある医師がやるべきだと自由が丘クリニックの中北信昭院長がいっているが、そうしたことが守られていたのか。  A医師はあそこでは売上至上主義、患者軽視の施術が行われていると指摘している。  こうした疑問点について綿引一理事長を文春が直撃すると、質問に終始俯いたままで、「糸リフトを強引に勧めていたのでは?」と問うと、「そういうことはございません」と絞り出すように答えたという。  韓国に行って簡単にできるプチ整形をやってきて、トラブルが起きているケースも多くなっているようだ。健さんの歌の文句ではないが「親にもらった大事な肌を」傷つけ、整形しようというときは、その病院のことを事前にしっかり調べていくことが肝心であるこというまでもない。 (文=元木昌彦) 【蛇足】 イースト・プレスから、私の週刊現代時代のことを書いた「『週刊現代』編集長戦記」という新書を出しました。田原総一朗さんが帯で「元木昌彦は日本で一番危険な編集者だ」と書いてくれています。ぜひ読んでください。 【蛇足2】 「どうしたらネット・ジャーナリズムをつくることができるか」第2回の勉強会を開催します。概要は次の通りです。  来られる方は直接、会場においでください。受付があります。 主催 一般社団法人日本インターネット報道協会 日時 平成27年2月27日(金)18時00分~20時00分(受付開始は17時30分) 場所 外国特派員協会 〒100-0006東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階 電話 03-3211-3161 Fax 03-3211-3168 講師 河内孝氏  1944(昭和19)年東京都生まれ。慶応大学法学部卒業。元毎日新聞常務。  全国老人福祉施設協議会および国際厚生事業団の理事を務める。  著書に『新聞社―破綻したビジネスモデル―』『次に来るメディアは何か』『血の政治―青嵐会という物語―』など。 テーマ 新聞の将来とメディアの劣化 参加費 無料

あの小泉純ちゃんも、きっと大好き! 横須賀庶民の味「ポテチパン」

 冬のパン祭もコレが最後! さーて、今回のパンは……なんと、ポテトチップスをを挟んだパンだ! って、前回と同じかよっ!!  と思った皆様、実は前回のカルビーキッチンの「ポテトチップスサンド」より、はるか昔から販売されていて、横須賀市民にはこっちの方が全然馴染み深いのがコレなんです。  その名も、ジャーン! 「ポテチパン」。
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ポテチパンは、品切れになることもある一番人気の商品。値段もうれしい130円。
 どう? フォルムも名前も可愛らしいでしょ?  にしても、パンにポテトチップスを挟むという発想がなぜ生まれたのか?   それは、今をさかのぼること40年以上前、ご主人の知人の菓子問屋さんから「くだけたポテトチップスのカケラを、どうにかできないか?」と相談があり、それを利用して作ったのが「ポテチパン」だったという。
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中身はポテトチップスのりしお味に、キャベツ、ニンジン少々、マヨネーズとマスタードで味付けされている。(撮影場所・三笠公園近く)
 カルビーの「ポテトチップスサンド」のザクザク感とは違い、しっとりとしつつもサクッとしたポテチの食感と青のりの風味が、炭水化物のパンと絶妙にマッチした、まさに庶民の味。
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他にも「イカフライパン」や「ベーコンエッグパン」など、ありそうでなかったパンが売られている。
 同店にはその他にもこんなユニークなパンが販売されている。  「ヒーハー」は肉屋で売られている三角形のポテト揚げとキュウリを挟み、チリソースで味付けしたもの。「イモジャン」はジャガイモじゃなくてサツマイモフライが挟まっていた。ポテチパン同様、イージーなネーミングだ。
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「ヒーハー」は、そのネーミングのごとくピリ辛。フライドポテトじゃなく、肉屋のポテト揚げってのがミソだ。
 今ではポテチパンは学校給食にも出されるようになり、横須賀ではポテチパンを知らない人はいないほど有名。珍級ではなくB級グルメとして庶民に愛されているようだ。  ポテチパン、うもうございました。
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国道沿いに佇む中井パン店。日本で一番有名なあの純ちゃんちもご近所だけに、きっと食べたことがあるに違いない
中井パン店「ポテチパン」130円 インパクト ☆☆ 味     ☆☆☆ 店     ☆☆

SODからバレンタインデーに、チョコよりすごいプレゼント!

 みなさん、おはようございます! SOD編集部のナツ子です! SODkoho0213.jpg  2月14日と言えば、バレンタイン。  デパートやスーパーに行けばチョコレートの特設売場会場が設けられていて、嫌でも目に入ってしまいますよね……。  そんなチョコを貰えない、憂鬱ダンディな皆様に朗報です!  SODの動画配信サイト「1PO3BU」より、「チョコよりすごいプレゼント」をお届け致します!  気になるそのプレゼントとは……  なんと、「超有名女優」の皆様の脱ぎたてほかほかの私物パンティ!!!!!!!  しかも真空パック状態! SODpanthi0213.jpg  しかも、抽選であたるとか、生ぬるいものではございません。  2月13日~15日の間に、「1PO3BU」の見放題コースにご入会していただくだけで、必ずもらえるんです!  あっ!!  今、みなさん、「なんだやっぱりカラクリあるんじゃん!」とか思いました? 聞こえましたよ!?  確かに、まぁ「カラクリ」はありますよ!  けど、「お金で買えない価値」があるモノだっていうのを分かってほしいんです! だって「超超超超有名な女優の!」『生脱ぎ』『真空パック』『おパンツ』なんですよ!?  今日は特別に、どんな女優さんのパンツがもらえるのか、皆様に一部を公開致しましょう!  コチラがその「超有名女優」さんたちです! rukawarina0213.jpg ueharaai0213.jpg matsuokachina0213.jpg minaminei0213.jpg arimurachika0213.jpg  どうですかこの豪華な女優陣!!  こんな方々の本物私物パンティが、必ずあなたの手元に届いちゃうんです。  チョコと生脱ぎパンティ、どちらが「より価値のあるものか……」  詳しくは、下記サイトへ! 1PO3BUlogo0213.jpg By ソフト・オン・デマンド

金メダリストの肉体を札束で手に入れた男の狂気! 米スポーツ界の暗部『フォックスキャッチャー』

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自分の存在を認めてほしい。過剰に膨らんだ承認欲求が呼び寄せた悲劇『フォックスキャッチャー』。実際に起きた金メダリスト殺害事件のドラマ化だ。
 巨匠ウィリアム・ワイラー監督の後期の作品『コレクター』(65)は、コミュニケーション能力に難のある男が“理想の女性”を自宅に監禁して飼育するという歪んだ愛情を描いた異色サスペンスとして人気が高い。今年のアカデミー賞で監督賞ほか5部門にノミネートされているベネット・ミラー監督の『フォックスキャッチャー』は、『コレクター』とよく似ている。大きな違いは、コミュニケーション能力に難のある男が飼育しようとしたのは“理想の女性”ではなく“理想の男性”だったという点。そして『コレクター』がフィクションだったのに対し、『フォックスキャッチャー』は1996年に起きた金メダリスト射殺事件を題材にしているということだ。  『コレクター』の内気な青年フレディは美大生ミランダを拉致する際に蝶の採集に使うクロロホルムを使用したが、『フォックスキャッチャー』の主人公ジョン・デュポンの手口はもっと巧妙だった。札束を積み、さらに相手の虚栄心をくすぐり、まんまと“理想の男性”を釣り上げてみせる。相手を傷つけることなく、金メダリストの美しい肉体を手に入れるのだった。  ジョン・デュポンは名門デュポン家の御曹司だった。デュポン家はアメリカ独立戦争の際に黒色火薬を製造販売して急成長を遂げた米国屈指の大財閥。生まれながらに富と権力が与えられていたジョン・デュポンは広大な自宅の敷地内にトレーニングセンターを設け、そこに有望なアマチュアレスリングの選手たちを集め、チーム・フォックスキャッチャーを名乗った。富と権力だけでは飽き足らず、自分が育てた選手にメダルを獲らせることで名声も手に入れようとした。1984年のロサンゼルス五輪ですでに金メダルを獲得していたデイヴ&マーク・シュルツ兄弟はそのための大事な切り札だった。それなのに何故、ジョン・デュポンは“理想の肉体”を持つ金メダリストを自分の手で射殺する凶行に及んだのか? 実録映画『カポーティ』(05)と『マネーボール』(11)で高い評価を得たベネット・ミラー監督は、ジョン・デュポン、デイヴ・シュルツ、マーク・シュルツの3人の男たちの金と汗と筋肉にまみれた危うい関係をあぶり出していく。  ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)がまず目を付けたのは、シュルツ兄弟の目立たない弟マーク(チャニング・テイタム)のほうだった。ロス五輪で兄デイヴ(マーク・ラファロ)はフリースタイル74キロ級で金メダル、弟マークも同82キロ級で金メダルに輝いた。ところが米国では大金が飛び交うMLBやNFLに比べ、アマチュアレスリングはマイナー競技に過ぎない。金メダリストながら、マークは経済的に困窮していた。一方の兄デイヴは社交性に富み、人望も厚いことから、コーチ業などの仕事に恵まれ、妻や幼い子どもたちと慎ましくも幸せに暮らしていた。マークにとって兄デイヴは優秀なレスリングパートナーであると同時に、いつも兄のおまけにしか自分は見てもらえないという劣等感を抱かせる存在だった。そんなマークに対し、初対面のジョン・デュポンは驚くほどの高年棒に加え、デュポン家の敷地内にある最新トレーニング施設と住居を無料で提供すると申し出てきたのだ。
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幼い頃に両親が離婚したシュツル兄弟。弟のマーク(チャニング・テイタム)は筋肉バカに、兄デイヴ(マーク・ラファロ)は人格者に育った。
 大財閥の御曹司は言う。「君は祖国アメリカのために体を張って闘った。それなのに祖国はあまりにも君に冷たいじゃないか」。マークにはジョン・デュポンが救世主のように思えた。幼い頃に両親が離婚するなど、ジョン・デュポンとマークには意外な共通項があった。兄デイヴは長年トレーニングを共にしてきたマークの旅立ちに一抹の淋しさを覚えるも、弟が独り立ちするいい機会だと快く見送る。デュポン家のバックアップのお陰で、マークは1987年の世界大会で金メダルを獲得する。だが、ジョンとマークの蜜月関係が続いたのはここまでだった。  自分が育てたマークが世界大会で優勝したことをジョン・デュポンは母ジャン・デュポン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)に誇らしげに報告する。大豪邸に引きこもるように暮らす彼にとって、母親に認めてもらうことが最大にして唯一の存在証明だった。だが、母親は「レスリングは下等な競技」とまるで興味を示さない。伝統と由緒あるデュポン家ではレスリングよりも馬術競技のほうがグレードは高く、金メダリストのマークはサラブレッドよりも格下の扱いだった。  母親に褒めてもらいたい。その一心でジョン・デュポンはブレーキが効かない暴走列車と化していく。兄デイヴも執拗な札束攻勢の前に、ついに陥落した。さらに全米レスリング協会に多大な資金援助を行ない、自分が率いるチーム・フォックスキャッチャーを米国の代表チームにしてしまう。指導力に優れたデイヴを中心にチーム一丸となってソウル五輪を目指すことになるが、弟マークは面白くない。せっかく兄の支配下から離れ、フォックスキャッチャーのエースになったはずだったのに、これでは元の木阿弥ではないか。次第にマークはジョン・デュポンの影響で覚えたドラッグや酒に溺れていく。ジョン・デュポンもまた、自分に対してYESマンにならないデイヴの大人の対応ぶりに苛立ちを覚える。ジョン、マーク、デイヴの3人はあまりにも危うい均衡の上で五輪に挑もうとしていた。  『アベンジャーズ』(12)で無敵の超人ハルクを演じたマーク・ラファロと『マジック・マイク』(12)のストリッパー役で見事な裸体を披露したチャニング・テイタムがマッチョな兄弟役で共演。言葉を交わさずとも組み合っただけでお互いの体調や心理状態が分かり合えるほどの濃い絆で結ばれた兄弟役をリアルなレスリングシーンを交えて演じてみせるが、そこにコメディ映画『40歳の童貞男』(05)で人気を博したスティーヴ・カレルがまったくの無表情で絡むことで不穏な空気がレスリング場に立ち込める。直接的なホモセクシャルシーンはないものの、特殊メイクで競り上がったスティーヴ・カレルの巨大な鼻はジョン・デュポンのプライドの高さと性欲の強さを象徴したものだろう。
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ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)は地元警察の有力な支援者だったことから“名誉警官”として銃の携帯を許可されていた。
 実際のジョン・デュポンは世界的な化学メーカー・デュポン社の創業一族の末裔ながら、デュポン社の経営からは隔離され、屋敷の中で孤独な生活を送っていた。結婚歴はあるが、DVが原因で1年足らずで離婚している。20代の頃は水泳と近代五種で五輪代表の座をマジで狙っていた。でも、デュポン家に受け継がれてきた脆弱な肉体では、五輪の代表選手になる夢は叶わなかった。そこで金の力で有力選手やスタッフを集めるのだが、自分の思い通りにならないと「みんな、俺の金が目当てのくせに」と感情を爆発させては、コレクションの銃を乱射した。レスリング協会や地元警察はジョン・デュポンの精神状態がおかしいことを知りながら、気づかないふりを続けた。シュルツ兄弟と同様に、レスリング協会も警察もデュポン家の財産の恩恵に預かっていたからだ。『フォックスキャッチャー』が描いているものはシュルツ兄弟に降り掛かった災難でも、デュポン家に起きた醜聞でもない。金権主義とマッチョ信仰に染まった現代アメリカの悲劇にほかならない。 (文=長野辰次)
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『フォックスキャッチャー』 監督/ベネット・ミラー 脚本/E・マックス・フライ、ダン・ファターマン 出演/スティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ シエナ・ミラー PG12 配給/ロングライド 2月14日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開  Photo by Scott Garfield (C)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED http://www.foxcatcher-movie.jp

若者の間ではFacebookよりも人気! 画像共有SNS「Instagram」が支持されるワケ

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Instagram
 「Instagram」というSNSを知っているだろうか。写真の投稿をメインとしたSNSで、2010年にスタートしている。サービス開始から1年半でユーザー数は3,000万人を超え、12年にFacebookが10億ドルで買収した。とはいえ、その時点では、TwitterやFacebookよりも規模が小さく、それほど目立つ存在ではなかった。しかし、この1~2年間で状況が一変した。13年秋にはユーザー数が1億5,000万を超え、14年3月には2億、12月にはなんと3億を超えた。これは、2億8,400万(2014年10月時点)ユーザーのTwitterよりも多い数字だ。最近では、Facebookアカウントを持ちつつも、普段の投稿はInstagramで行うというスタイルが広がっているのだ。  若い人ほどFacebookよりもInstagramを好む傾向にある。特にアメリカでは、ティーンエイジャーの多くがInstagramを利用している。Instagramは仲の良い人としかつながらないので、Facebookほど友達が増えないという特徴もある。両親や上司、同僚にプライベートを知られたくないのだ。そのため、年齢層やその人のレイヤーによっては、Instagramに疎いという状況になっている。  Instagramは写真がメイン。Instagramのアプリで写真を撮り、コメントを付けて投稿するだけ。アプリで画像の編集が行えるのも特徴だ。そのため、凝った写真の投稿が多い。写真が主役なので、「いいね!」がたくさん付く傾向にある。フォローしている友達が「いいね!」を付けた投稿が、こちらのタイムラインに表示されないのもうれしいところ。Facebookのように勝手に投稿の順番を操作されることもなく、Twitterのように単に時系列で並んでいる。情報の共有でも、意見を述べるわけでもない。日常を写真で切り取り、共有するSNSといえる。  ひとつ注意したいのが、写真に記録される位置情報だ。スマホで写真を撮ると、撮影場所の情報が埋め込まれる。後で閲覧する際、どこで撮ったのかわかるので便利なのだが、自宅や行動範囲がSNSで第三者にばれるのは避けたいところ。Facebookでは投稿する写真から自動的に位置情報が削除されるのだが、Instagramはその都度自分で選ぶようになっている。位置情報を写真に付けたくない時には、投稿時に「フォトマップに追加」をオフにしておくようにしよう。  普段はFacebookやTwitterを使っているが、Instagramにも興味がある、という場合は写真の投稿に利用してみよう。Instagramのアプリで撮影、写真の編集、コメントの入力を行うのだ。投稿時に、FacebookやTwitterなどのSNSに同時共有する機能を利用すればいい。今使っているSNSから無理に移行する必要はないが、しばらく使っていればInstagramの楽しさが理解できることだろう。その後、仲の良い人たちと少しずつつながっていこう。ちなみに、知り合いを片っ端から検索してフォローするのは引かれるので、避けたほうがいい。 (文=柳谷智宣)

【名古屋女性殺害事件】19歳女子大生だけじゃない! 増え続ける「殺すのは誰でもよかった」殺人

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今週の注目記事・第1位 「『安倍の国民を虐殺する』恐怖ゲームの代償」(「週刊ポスト」2/20号) 「安倍総理の選択は正しかったのだろうか」(「週刊現代」2/21号) 「この『火あぶりの刑』を見よ」(同) 「後藤健二さんが私たちに遺したもの」(同) 「後藤健二さん実兄・後藤純一氏慟哭手記『弟が生きた証を残したい』」(「週刊文春」2/12号) 「ムハンマド侮辱風刺画で警察出動 徳島在住30代男性に『殺害予告』」(同) 「池上彰『イスラム国 後藤さん処刑の論理』」(同) 「日本に宣戦布告!『イスラム国』狂気の残響」(「週刊新潮」2/12号) 第2位 「心に魔物を育てた老女殺害『名大女子学生』19歳の履歴書」(「週刊新潮」2/12号) 第3位 「『山口組百年記念式典』に完全密着!」(「アサヒ芸能」2/12号) 第4位 「『高倉健の最期』養女が始めて綴った!」(「週刊文春」2/12号) 「高倉健さん『伝説の授業』を入手」(「週刊現代」2/21号) 「未発表ヌードを発見 児島美ゆき」(同) 第5位 「酔い潰れた私はみずほ幹部行員にレイプされた」(「週刊ポスト」2/20号) 第6位 「本誌はなぜ『謝罪広告』を掲載するのか」(「週刊文春」2/12号)  今週は各誌、それぞれの特色を生かした記事が出てき始めた。もちろんイスラム国関連が多くページを占めるが、それも各誌の主張が独自色を持ち、読んでいてうなずけるところもあれば、首を傾げざるを得ないものもあるが、それは後で触れる。  さて、文春に1ページ大のお詫びが載っている。幸福の科学の大川隆法氏が、教祖の立場を利用して宗教的儀式を口実に、女性秘書に性的行為を強要していたという記事を平成24年7月19日号に掲載したが、事実に反していたのでお詫びするという文面。  文藝春秋松井清人社長と、週刊文春新谷学編集長名である。  だが、さすが文春。次ページで4ページにわたって「本誌はなぜ『謝罪広告』を掲載するのか」などの問題提起特集を掲載している。  文春側は、記事作成までの経緯をつづり、当事者には所在不明で取材できなかったが、十分に取材を尽くし教団側のコメントも掲載しているとしている。  そして、この記事の掲載後に訴えてきたのは幸福の科学で、大川教祖自身ではなく、その理由も「教団の名誉が毀損された」というものだ。したがって「教団と大川氏は“別異の人格”であるため、原告である教団の名誉を毀損したことにはならない」と裁判で主張したという。  その主張は一審では認められ文春側が勝訴したが、二審では記事の真実性は証明されておらず、「大川の全人格に対する社会的評価は幸福の科学と直結する」として名誉毀損を認め、文春側が敗訴している。  1月23日、最高裁で文春の上告を認めない決定が下され、文春側の敗訴が決定した。  ここからが本題になる。文春が掲載したお詫び広告の文面、見出し、活字の大きさも裁判所の指示通りで「本誌の自発的意思で書かれたものではない」とし、謝罪広告の掲載命令は憲法19条が定める「思想および良心の自由」に反する。自発的意思に基づかない謝罪を国が強制するのはおかしい、と問題提起しているのだ。  民法の権威と呼ばれた幾代通上智大学法学部教授の「ここまでの強制をすることは(略)、人間としての不遜の誹りを免れないと思う」という言葉を引用し、奥平康弘東大名誉教授の「媒体などが心から謝罪する気になって、自発的におこなう希な場合をのぞけば──『良心の自由』に違反すると思う」という言葉を引き、「民主主義的な国で裁判でお詫びを強制している国はほとんどありません」と、田島泰彦上智大学教授に言わせている。  なぜそうなるかといえば、1956年、最高裁大法廷判決が「謝罪広告は憲法に違反しない」という判決を出したからだが、60年も前の判例だし、その時にも2人の裁判官が反対意見を述べているではないかと主張する。  このことから、今の名誉毀損裁判のあり方や賠償額のおかしさへと及んでいくのだが、謝罪広告についてこのように誌上で反論したものは、私が知る限りほとんどないのではないか。  このことは雑誌協会全体で議論を深め、法務省へ申し入れすべきだろう。私の時代は謝罪広告の大きさや文字の指定などはなかったから、仕方なく謝罪するときも、できる限り小さく虫眼鏡で見ないとわからないぐらいの活字にして、風俗記事の下に入れたりしたものである。  してみれば、私には「良心」がなかったということになるのか。今は不自由な時代になったものだ。文春頑張れ!  次は、みずほ銀行の30代の総合職女子行員が、幹部行員にレイプされたと告白しているポストの記事。  都内のみずほ銀行の支店に勤務するAさんは昨年11月の終わり、個人営業をかけていた会社経営者から会食の誘いを受けた。同僚男性と、その上司で40代後半の管理職の男性Bに同席を頼んで高級フレンチの個室で食事をしたが、経営者の飲むピッチに合わせて飲みすぎ、Bに送られて自宅へ帰る途中で記憶を失ってしまった。気がつくと自宅で裸にされていて、Bが覆い被さってきて彼女を犯したというのだ。  翌日、休暇を取り自宅で呆然としている彼女に、Bからショートメールが何通か入る。同日、一緒に仕事をしている先輩から連絡があった際、「実はこんなことがあった」と話すと、「僕に預からせてくれ」と言われた。  以来、人事部から当日の詳細を聞かれ、支店長から「Bと接触するな。会社を休め」と言われ、4日間の休みを取る。  だが、Bへの処分は遅々として進まない。そこでAさんは父親を同行して支店長、人事担当者と面談する。彼らは「銀行として早急に対処する」と断言するが、銀行側が彼女に言ってきたのは「部署を異動しないか」など、彼女を「黙らせる」案を持ってきただけだったという。  やがて彼女は、会社は自分を辞めさせたいのだと気づき、1月末に警察に被害届を出す。ポストは「証言が事実なら、B氏の行為は準強姦罪に問われる可能性があり、それが職務中の出来事である以上、みずほ銀行の対応も問題視されよう」と指摘する。  Aさんは「この事件をきっかけに社内の悪しき体質が変わってくれることを心の底から望んでいます」と話しているが、これを読む限り「臭いものにはフタ」をする銀行という組織の体質は変わっていないと思わざるを得ない。  だが、「事件」から2カ月以上がたっている。警察がこの件をどう処理するのか、気になるところではある。続報を待とう。  文藝春秋が『永久保存版 高倉健 1956-2014』を出したが、その中に、健さんの養女になった小田貴(50)さんが文章を寄せている。  文春がその抜粋を掲載。18年間健さんのそばにいて、最期を看取った貴さんの言葉を紹介してみよう。  悪性リンパ腫が判明し、昨年4月から100日間の入院を余儀なくされたとき。 「高倉は担当医に『先生、何もしないとどうなるんでしょうか?』と、冷静に問いました。教授が答えて下さいました。『死にます』。それまで帰ろう、帰ろうと入院を嫌がった高倉でしたが、『人間いずれは死ぬんだけど、まだ、死ぬわけにはいかないんですよね。仕事があるんです。じゃ、お願いします』とそれまでの抵抗が嘘のようにあっさり治療を承諾したので、皆、拍子抜けしました」  入院中は、 「夕食の献立として最も喜んだのは、大量のガーリックチップを添えたフィレステーキ。グリーンサラダとフルーツとともに満足の笑顔が戻る時でした」  病状が急変したのは11月9日のこと。 「苦しい呼吸の中、一生懸命言葉を発し続けてくれました。最後に聞きとれたのは、『慌てるな、慌てるな』でした」  目を閉じた顔は安らかだったという。 「2014年11月10日午前3時49分。担当医による告知。モルヒネが使われることなく、高倉は自分の力で生き切り旅立って参りました」  先日、現代に載っていた健さんが好きだったというアップルパイを注文して食べてみた。林檎の甘みを生かした、上品な味だった。  現代には、12年11月22日に早稲田大学で高倉健が「授業」をしたときのグラビアが掲載されている。  これは健さんと付き合いのあった、毎日新聞客員編集委員で同大学大学院非常勤講師の近藤勝重氏が受け持つ授業を、健さんが受講したいと言ってきたことから実現したそうだ。  学生の数は15人。幸せな奴らだ。この日は文章論と演技論を絡めて話をしたと近藤氏は話している。  続けて、健さんが学生たちの質問に答える「特別講義」になった。 「近藤さんから(流浪の俳人だった)山頭火の句をいただいて、これがまたいい句でしてね。 〈何を求める風の中ゆく〉  たぶん山頭火はダウンコートをもっていたわけじゃないと思いますから、つらかったと思いますよ。でも、何かを求めて行ったんですよね。何を求めたかということ。これが一番大事なんです」  デ・ニーロ主演の映画『ディア・ハンター』についても熱く語り、こうも言っている。 「国がやった間違いを書かないとジャーナリストはたぶん駄目なんだと思いますよ」  その通りだね、健さん。  その健さんと、一時期付き合っていたと告白した女優・児島美ゆきのヌードを、現代は袋とじにしている。  2003年のものだというから、健さんと付き合っていた時期からだいぶ後になる。50代初めの彼女は、体も顔もやや衰えが目立つ。こういう体が好みだったのか健さんはと、ややガッカリ。  これだったら、ポストの酒井法子のSEXY写真のほうがいい。これは撮り下ろしだというから、彼女は40代半ば。表情、体も魅せる。  お次は、アサ芸ならではの独占カラー撮影。1月25日に開かれた、山口組「創立百周年記念式典」の一部始終だ。  親戚・友好12団体の親分衆を招いて行われた式典は華やかで、司忍六代目は今年の組指針に「温故知新」と「時を翔ぶ」を掲げたという。振る舞われた焼酎には、その言葉の隣に江戸時代の陽明学者、熊沢蕃山の作と伝えられ、田岡一雄三代目組長が座右の銘としていた、「憂きことの尚 この上につもれかし 限りある身の力ためさむ」の歌が描かれていた。  グラビア1ページ目には司六代目が大きく映っているが、さすがに貫禄がある。次のページからは式典の一部始終が掲載されている。  そして式典から2日後の1月27日は、銃撃されて死亡した竹中正久四代目の祥月命日であった。その墓前に手を合わせる司六代目の姿もある。  山口組の今を語る上で欠かせない特撮&特集であろう。  さて、国外だけではなく国内でも暗い事件ばかりが続くのは、日本という国が下り坂を滑り落ちている証拠なのだろうか。  19歳の女が77歳の女性を惨殺した事件は、ノーベル賞受賞者を輩出した名古屋大学の現役大学生という点でも驚かされた。多くの雑誌で特集を組んでいるが、やはり“事件の新潮”と言われているだけあって、新潮の記事が読み応えがある。  それに新潮は、他誌が少年法を遵守して匿名なのことにも異を唱え、名大理学部1年生の実名を出している。2000年2月に出された大阪高裁判決で「社会の正当な関心事であり凶悪重大な事案であれば実名報道が認められる場合がある」との判断が下されているのに、他のメディアはなぜ出さないのかという問題提起だ。  私が現役の編集長だったら、どうしただろう。「人を殺してみたかった」という犯行動機は許されるものではないと私も思うが、各誌を読む限り、この女は以前から相当病んでいたようだ。今のところ、別の殺人事件に関与しているとも思われないから、匿名にするだろう。よって、ここでも実名は伏せておく。  この女と被害者・森外茂子さんとの接点は、森さんが新興宗教「エホバの証人」(ものみの塔聖書冊子協会)の古参信者で、昨年10月に勧誘がきっかけで知り合ったという。  2人は急速に仲良くなったようだが、12月7日、女子大生が自室に森さんを請じ入れ、斧で背後から殴りつけた後、森さんのマフラーで首を絞め、遺体を浴室に置いたそうだ。  森さんの捜索願が出され、仙台市の実家に帰っていた女子大生に県警が連絡し、アパートに戻ってきた彼女に千種署署員が部屋を見せるようにいったところ拒んだため踏み込み、浴室で森さんを発見した。  仙台市青葉区で暮らす両親の家は豊かで、彼女のピアノの腕前は、母親がコンクールにも出られるほどの腕前だと話すほどだという。  だが、中学時代から斧やカッターナイフを所持し、友だちの飼っている猫に向かって「これで尻尾を切ったらどうなるんだろう」と言ったり、彼女の周辺で猫の変死が相次いで起きたことがあったという。  高校ではクラスの男子生徒が突然視力を失い、杖なしでは歩けなくなる状態になった。かろうじて失明は免れたが、今でも障害が残っているそうだ。その症状からタリウム中毒の疑いが濃厚で、今回の事件後の女のアパートからも、タリウムと思われる薬品が押収されたといわれる。  酒薔薇聖斗やタリウムで母親を殺そうとした少女を好きだとツイートし、「日常を失わずに殺人を楽しめることが理想なんだと思う」「名大出身死刑囚ってまだいないんだよな」ともツイートしていたそうだ。  こうした、「殺すのは誰でもよかった」殺人が増えるのはどうしてなのだろうか? だいぶ前に言われた、「衝動殺人」とは違うようだ。こうした犯罪を事前に抑止する意味でも、彼女の取り調べや精神鑑定の結果などを公表し、社会全体で考えていくことは必要であろう。いたずらに少年法で守り、すべてを闇に葬ってしまっては、こうした事件の再発を防ぐことはできないはずだ。  今週も各誌は後藤さんの死について、さまざまな角度から取材している。文春は実兄の後藤純一さん(55)の「慟哭手記」を巻頭に掲載している。  弟の死を受け入れざるを得ない動画を見て「覚悟はしていたはずなのですが、その後は虚無感だけが襲ってきました」と話している。  健二さんが行方不明になっているという連絡(どこからとは書いていない)があったのは、昨年11月7日だったという。  8歳下の弟の子どもの頃は「丸顔で本当に可愛かった」こと、高校時代はアメフトをやっていたが腰を痛めて辞めたこと、法政大学中にアメリカのコロンビア大学に語学留学してジャーナリズムに関心を持つようになったこと、テレビの制作会社を経て自分の会社を作ったが、仕事がなかったため、彼がやっている学習塾で英語を教えていたことなどを語っている。  仲間のジャーナリストに話を聞くと、普段は慎重に綿密な取材計画を立てて行動する弟が、なぜ今回に限って焦ってシリアに行ったのか。「今まで無事でいられたことによる自信過剰というか、慢心があったのではないか」と自らに問いかけている。淡々としてはいるが、兄の悲しみが心にしみ入ってくるインタビューである。  さらに文春は、この事件のさなかに徳島県の30代男性がとんでもない画像をツィッターに投稿して、大きな騒動になっていると報じている。 「十四世紀に編纂されたペルシャ語による歴史書『集史』。ここにはキリスト教三大天使のひとり、ガブリエルがムハンマドに天啓を授けている図を表した絵画が掲載されているのだが、問題画像はこれを加工し、ガブリエルがムハンマドの額を打ち抜いている姿にしてしまっているのだ」(文春)  ネット上で「このコラージュはさすがにマズいだろう」という意見が広まり、ハンドルネーム「ゆき氏」の犯人捜しが始まった。あっという間に実名、徳島市内の自宅住所、アルバイト先などが晒されてしまったというのである。  そしてアラビア語のハンドルネームを持つ者たちから怒りを込めた「殺害予告」がTwitter上に投稿されたという。  だが、文春によれば、これはどうやら「ゆき氏」というハンドルネームからたどり、それと共通点のある人間の情報を各々が無責任にネットに投稿したので、真の画像投稿者は別の「30代の男性」(徳島県警警備部公安課)だというのだ。これだからネットは怖い。  文春がさらに取材を進めていくと、このハンドルネームを最近使っていたのは徳島県内の10代の女性だという情報もあり、事態はより複雑だという。だが、それはさておき、このような画像を投稿するバカのおかげで、30代の男性の自宅や、間違われて実名を出されてしまった人の自宅周辺も県警の捜査員が警戒中だという。こういう下劣な画像を上げた人間に、言論・表現の自由を言う資格はない。  新潮は、これから誘拐の危険が高まる海外リゾートや、テロのリスクがある国内施設について触れている。  まず海外では欧州や中東よりも「むしろインドネシアのバリ島など、東南アジアのリゾート地だと思います」と話すのは軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。東南アジアには、狂信的なイスラム原理主義者が多いからだという。  国内では、渋谷のスクランブル交差点など人の多く集まるところは要注意だろうが、警視庁公安部外事三課の捜査員は、02年に都内に住むパキスタン国籍の人間を入管法違反で逮捕したが、その交友関係から大変な資料が出てきたと言っている。  その人間は、アルカイダのナンバー3の指揮下にある米国オフィスと頻繁に連絡を取り合っていたそうだが、出てきたのは0系から800系に至る新幹線の写真だったという。 「やつらがテロ対象として新幹線に強い関心を抱いていたのは間違いありません」(同捜査員)  新潟の柏崎刈羽原発や福井県の大飯原発など、複数の原発施設の写真も出てきたそうだ。  想像したくもないが、日本はテロリストたちにとって、やりやすい国であることは間違いない。そうした日本が、テロリストの標的にならないように「国民の安全と安心」を守るのがトップの役割であるはずだが、安倍首相はそれをわかっているのだろうか。  国会の答弁を聞いている限り、その覚悟は伝わってこない。「テロに屈しない」と言うだけで、今回の人質事件の詳細な経緯も「特定秘密」に当たる恐れがあるからつまびらかにできないのでは、政府がどのような対応をし、どこが間違ったのかの検証すらできないではないか。  第一、湯川遥菜さんはもちろん、後藤さんまでもが人質になっている情報をつかんでおきながら、中東歴訪中に「イスラム国と断固戦う」と強調する演説を行い、資金援助を表明したのはなぜなのか。これがイスラム国側の怒りを駆り立て、要求をエスカレートさせたのではないのか。  まずは安倍首相の責任を国会で明らかにし、野党がそれを十分にできないのであれば、もの言わぬ新聞、もの言えぬテレビに代わって週刊誌が「徹底追及」すべきである。  現代とポストはそこのところを衝いた特集を組んでいる。  現代は今「安倍総理に異を唱える輩は、テロリストの肩を持つのと同じだ」と決めつける空気が生まれつつあることへの危惧を呈し、2人の犠牲に報いるためには、安倍総理の対応の何が間違っていて何が正しかったのかを冷静に分析することだと書いているが、それはその通りである。  だが、安倍総理は13日間も公邸に泊まり続けたが、実際にできることはほとんどなかったはずだとする。  そして安倍が「『テロに屈しない』という信念で行動するなら、それは必ず相応の『結果』を招くことになるでしょう。今回の人質事件が、そのことを証明しています」(フィナンシャル・タイムズのデイヴィッド・ピリングアジア総局長)  ピリング氏はさらにこう言う。 「安倍総理の上げる気炎は『口だけ』、それどころか『憲法改正のために今回の悲劇を利用しようとしている』と受け止められても仕方がない」  結局、冷静に考えても「自らの選択によって失われる日本国民の命を、その人の想像を絶する痛みと苦しみを、引き受ける覚悟は安倍総理にはあるのだろうか」(現代)という結論になってしまうのである。  現代は、イスラム国によって火あぶりの刑になったヨルダン軍パイロットの処刑のシーンを、4枚の組み写真で見せている。これを掲載する是非はあるだろうが(ポストも一部を載せてはいるが小さいのでわからない)、これを見ただけでも、この連中の鬼畜のような残酷さを嫌というほど思い知らされる。  こんな奴らと戦うには、口先ではない真の覚悟を示す言葉で国民に語りかけなければ、国民の心を動かすことはできはしない。  ポストは安倍の不用意な言葉がイスラム国を刺激して2人の人質の悲劇につながり、これからは海外在留邦人約126万人、中東にはざっと1万人が生活しているが、その人たちの生命が危険な状況に置かれたと難じている。  ポストは昨年11月中旬時点で外務省関係者から「後藤氏がイスラム国に拘束された疑いが強い」という情報を得ていたのに、岸田外相が拘束されたことを把握したのは12月3日だったと言い張るのは「人質が取られたのを知りながら解散で空白をつくった」という批判をかわすためだと断じる。  安倍が「罪を償わせる」と発言したことで、日本は米英からテロとの戦いのメインプレイヤーに仕立て上げられようとしていると批判している。  カンナクズのように、ペラペラと口だけ番長のような中身のない言葉をまき散らす総理のおかげで、日本人全体がテロの脅威に怯えなくてはならなくなったことは間違いない。  現代は後藤さんが残した言葉を紹介するモノクログラビアを組んでいる。『もしも学校に行けたら』の中にこういう言葉がある。 「“本当の平和”とはいったいどんなものなのでしょうか?」  本当の平和は、積極的平和主義などから出てきはしない。  最後に、池上彰氏のコラムにある言葉を紹介しておこう。 「こうして見ると、単なる無頼の徒に見える『イスラム国』も、彼らなりの法律規範にもとづいて行動していることがわかります。でも、いまから1000年近く前の戦争の規定を、そのまま現代に適用しようという時代錯誤ぶり。それで後藤さんが犠牲になる。悔しい」  戦争は、お互いの正義から生まれる。英米のお仕着せの正義を振りかざしていては、テロとの戦いは永遠に終わらないということを、安倍首相は知るべきだ。 (文=元木昌彦)

現役アイドルに“顔射”を迫る鬼畜ドキュメント! アイドルvs.AV監督『劇場版BiSキャノンボール』

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3年半にわたってアイドルの常識を壊してきたBiSのメンバーたちだが、解散ドキュメンタリーで予想外の事態に追い込まれてしまう。
 人気アイドルグループの解散ドキュメンタリーを怖いもの知らずのAV監督たちが撮り上げるとゆー、とんでもない無茶ぶりで話題を呼んでいる『劇場版BiSキャノンボール2014』。撮られるアイドルグループは2014年7月8日に横浜アリーナにファン8000人を集めて解散ライブを行なったBiS。そのメンバー6人を解散ライブの前日から3日間にわたって密着取材したのは、カンパニー松尾を隊長とする大ヒット作『劇場版テレクラキャノンボール2013』(14)で異能ぶりを発揮したハメ撮り師たち。全裸PVやメンバー間の内紛さえもネタにしたアイドルらしからぬ非常識さで人気を得たBiSと『テレクラキャノンボール』で蛮勇を馳せたAV監督たちを掛け合わせると、一体どんな化学合成が生じるのか? 立ち見客でごった返すテアトル新宿の初日は、BiSファンと『テレキャノ』マニアとの期待と不安が入り交じった熱気で包まれた。  もともとはスペースシャワーTVで放送するBiSの解散ドキュメンタリー番組として企画されたものだが、非常識さで売り出したBiSの解散をフツーにまとめてもつまらない。そこで白羽の矢が立ったのが、希代のハメ撮りAV監督として熱狂的なファンのいるカンパニー松尾だった。でも、カンパニー松尾はBiSのことを知らないし、密着取材するにも時間があまりない。一度は断ることを考えていた彼の頭の中に閃いたのは、AV監督たちがどれだけ素人女性をナンパできるかを競い合う『テレクラキャノンボール』のフォーマットをそのまま活用するというアイデアだった。折しも、『テレクラキャノンボール』はAV作品ながら映画館で大入り満員が続いていた。そして奇しくもBiSメンバーは6人、『テレキャノ』のハメ撮り師たちも6人! 横浜アリーナでの解散ライブの前日のリハーサル、リハーサル後の夜、そして解散ライブ直後までの完全密着ドキュメントが始まった。  『テレキャノ』でおなじみカンパニー松尾らハメ撮り監督たちとBiSのマネージャー渡辺淳之介、スペースシャワーTVの高根順次プロデューサーらが集まった男だけの企画会議がめちゃめちゃ楽しそうだ。いつもは素人の女の子や熟女たちを相手にしているハメ撮り師たちは、現役アイドルをマンツーマンで撮影することになって浮き足だっている。ちなみにBiSメンバーには『情熱大陸』みたいなキレイなドキュメンタリー番組だよ~と伝えているらしい。でも、まぁ、フツーに考えれば相手は現役アイドルで、しかも解散ライブを控えている。ハメ撮りはありえない。じゃあ、逆にルール設定しても構いませんよねと、カンパニー松尾らはうれしそうにBiSキャノンボール用の得点システムを決めていく。  +3P→セミヌード、電話番号ゲット、貴重な過去の話  +2P→涙、寝顔、キス、靴下の匂い嗅ぎ、おなら  +1P→寝起き、ほっぺハグ、ハグ、肩叩き、手つなぎ  ただし「やめてください」は−5P、渡辺マネージャーからのクレームはポイント剥奪か退場  スーパーボーナスポイント  +100P→ハメ撮り  +9P→オナニー  +7P→フェラ  +7P→ヌード  +5P→手こき
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セクシーな肢体と男性客が狂喜する一瞬を提供してくれたのはコショージメグミ。彼女もまた思わぬ場面で、とんでもない目に。
 いよいよ撮影当日。BiSメンバーをカメラで追う監督たちの組み合わせが決まった。まずは第1ステージ。BiSメンバーをそれぞれの愛車に乗せ、都内から横浜アリーナまで誰がいちばん早く到着するかを競い合う。限られた時間の中で、BiSとは初対面の監督たちは彼女たちとの距離感を会話で探っていく。マスクで顔を完全ガードしているリーダーのプー・ルイをどう攻めるか、熟女系を得意とするタートル今田は考えを巡らす。AV好きなファーストサマーウイカは、カンパニー松尾が自分を撮ることになってはしゃいでいる。いいムードだ。そして『BiSキャノンボール』のキーワードとなる「伝説を残したい」という言葉をテンテンコから引き出したのは、ビーバップみのるだった。テンテンコはこの「伝説を残したい」という自分のひと言によって、悪夢のような一夜を過ごすことになる。  女の子の発した何気ない言動を見逃すことなく、がっちり食らいついていくハメ撮り監督の研ぎ澄まされた狩猟センサーに脱帽だ。第2ステージ。横浜アリーナでのリハーサルを終え、くたくたになっているBiSメンバーを近くのホテルまで各監督たちが送り届ける。横浜の夜景が見渡せるシティホテルの部屋は、どれもツイン。ベッドが2つ用意されている。各メンバーがOKさえすれば監督は朝までずっと密着取材できるのだ。メンバーは明日の解散ライブに備え、1分でも1秒でも早くベッドで眠りに就きたい。カメラで撮られていることを気にせず、下着姿になり、すっぴんを晒す。彼女たちのアイドルとしてのギリギリの結界とその結界の突破口を懸命に探し出そうとする監督たちとのせめぎあいが大きな見どころとなる。そして、その結界を平気で踏み越える狂人がいた! テンテンコから「伝説を残したい」という言葉を引き出したビーバップみのるだ。「僕と一緒に伝説を作ろう」と延々と粘る。ビーバップの考える伝説とは、“BiSなりのハメ撮り”である。ハメ撮りがダメなら、顔射させて。ホテルの窓の外は明るくなってきた。このままでは一睡もできずに解散ライブに臨まなくてはいけない……。悲壮感を漂わせたテンテンコは、ビーバップの提案した妥協案に協力するはめになる。  映画の撮影や写真を撮ることを、英語で表現するとshootになる。銃で狙い撃つことと、カメラで被写体を撮ることは同義語なのだ。撮るか撮られるか、撮影とは被写体とカメラマンとのタイマン勝負である。ビーバップみのるは自分が担当するアイドルのドキュメンタリーを「伝説に残る」ものにしようと一線を踏み越えてまで被写体を追い詰めていく。ホテルの一室で逃げ場のないテンテンコはBiS専用ラインで「死にたい……」とつぶやく。このシーンだけ見ると、ビーパップは大事な解散ライブを数時間後に控えたアイドルに極悪非道に振る舞う悪人に映る。だが、ドキュメンタリー取材とは、被写体の都合のいいときだけ、空気のように優しく寄り添うものではない。カメラが介在することで、被写体の意識はどうしても変化する。映像には被写体とカメラマンとの関係性がどうしようもなく映り込む。ドキュメンタリー撮影(もっと広く言えば取材するという行為全般)は、相手を容易に傷つけてしまうし、自分も返り血を浴びることになる。でも、そうやってガチで関係性を築いていくことでしか、観る者の心に響く作品を残すことはできない。『BiSキャノンボール』はそのことを改めて実証してみせる。
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ヌルいアイドルドキュメンタリーで終わらせるわけにはいかない。カンパニー松尾ら6人のAV監督たちは最後の最後まで粘り腰を見せる。
 最終ステージとなる横浜アリーナでの解散ライブ当日。ホテルでの出来事が知れ渡り、騒ぎとなる。AVに詳しいファーストサマーウイカが今回のドキュメンタリーは『情熱大陸』などではなく、『テレクラキャノンボール』だと気づいたのだ。騙されたこと、仲間がろくに眠らせてもらえずに解散ライブに上がらなくてはいけなかったことに、ウイカが大激怒する。ファンだったはずのカンパニー松尾に喰ってかかる。そして、その様子をカンパニー松尾はカメラに収め続ける。  結果、『BiSキャノンボール』はBiSメンバー6人の普段は見せない素顔に迫り、メンバーそれぞれの個性をくっきりと浮かび上がらせた。そして、テンテンコはアイドル界にひとつの伝説を残すことになった。『BiSキャノンボール』はアイドル映画の臨界点を塗り替えたといっていい。グループアイドルブームを反映したアイドル映画が続々と企画されているが、本作を上回る作品を生み出すのは簡単ではないだろう。 (文=長野辰次) 『劇場版BiSキャノンボール2014』 監督/カンパニー松尾 出演/プー・ルイ、コショージメグミ、ヒラノノゾミ、テンテンコ、ファーストサマーウイカ、カミヤサキ、渡辺淳之介、カンパニー松尾、バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田、梁井一、嵐山みちる、平澤大輔 配給/SPACE SHOWER NETWORKS 2月7日よりテアトル新宿ほか全国順次公開中(18歳以上のみ鑑賞可能) (c)SPACE SHOWER NETWORKS INC http://bis-cannon.jp

彼を知り己を知れば百戦殆からず ネットを介する悪意のある攻撃トップ10はこれだ!

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 情報処理推進機構(IPA)は2月6日、「情報セキュリティ10大脅威 2015」を発表した。これは、2014年に起きたインターネット関連の事件や事故の中から、影響の多い順に選んだもの。自分だけは被害に遭わないとか、大丈夫とか思っていても、思わぬタイミングで引っかかってしまうもの。どんな事件が起きているのかを知っておけば、いざという時に被害を回避できる可能性が高まる。まずは、悪意のある輩たちの手段をチェックしてみよう。  第1位は「オンラインバンキングやクレジットカード情報の不正利用」。やはり、現金を盗むことができるので、ネット銀行やクレジットカードは狙われる。IDやパスワードに加え、セキュリティコードなどは自分でしっかり管理すること。また、最も多いのが、偽装サイトを用意し、DMを送ってくるケース。残高のチェックやパスワードの変更など、もっともらしい理由を付けて、偽のサイトにログインさせてIDやパスワードを盗むのだ。偽装サイトを見破るには、URLをチェックしたり、暗号化通信を行っていることを示す鍵のアイコンを確認するという手法がある。しかし、最新のウイルスは高度な手法で、これらも偽装する。日ごろからセキュリティソフトをきちんと運用していることが重要だ。  第2位は、内部不正による情報漏えい。企業の経営者にとっては頭痛の種だが、ITの運用ポリシーをきちんと決めて、重要なデータを運用する必要がある。ユーザーは手軽にアクセスできて、お金になりそうなデータでも盗んだり売ったりしてはいけない。莫大な損害賠償請求や窃盗罪・横領罪・不正アクセス罪といった刑事責任を問われるなど、想像以上のリスクを負うことになる。  第3位は「標的型攻撃による諜報活動」。特定の組織を狙ってウイルスを仕込んだURLが書かれたメールを送信し、不正アクセスしようとするものだ。映画みたいな内容だが、2013年の調査では、約2割の企業がこの攻撃を受け、その3割が実被害に遭っている。  第4位は「ウェブサービスへの不正ログイン」。この対策は、本連載で何度も伝えているように、自分のアカウント情報はきちんと管理・運用すること。IDやパスワードの使い回しなど、もってのほかだ。  第5位の「ウェブサービスからの顧客情報の窃取」は、ユーザーとしての対応策はない。とはいえ、IDとパスワードを使い回していなければ、万一漏えいしても、他のサービスに不正アクセスされるようなことはないので、被害は抑えられる。  第6位「ハッカー集団によるサイバーテロ」や、第7位の「ウェブサイトの改ざん」は、個人が標的にされることはほとんどないので、企業のセキュリティ部門の問題。  第8位の「インターネット基盤技術の悪用」は広い意味で、他の項目すべてに当てはまってしまう内容。第8位にランクインする理由は不明だが、とにかく悪意のある輩たちは、よくも考えると感心するほど、網の目をくぐるのがうまい。例えば、DNSを偽装する最新技術は、第1位や第4位の詐欺サイトに利用されている。  第9位の「脆弱性公表に伴う攻撃の発生」はサーバーソフトなどの脆弱性を突いて、不正アクセスされてしまうこと。これは、ソフトのメーカーやセキュリティベンダーに頑張っていただきたいところ。  第10位の「悪意のあるスマートフォンアプリ」は、主にAndroidで広がっている野良アプリのこと。連絡先の情報を盗まれるなど、実害が出ることもある。セキュリティアプリを利用したり、アプリをインストールする際に権限をキチンと確認するといった対策が必要だ。もしくは、iPhoneを使えば、この手の心配は激減する。  以上が、脅威トップ10。個人ユーザーとしては、セキュリティソフトをきちんと使い、IDとパスワードを使い回しせず、わかりにくいパスワードを付けることが重要。これだけで、ほとんどの脅威は避けられる。次に、メールやメッセージで届いたURLをうかつに開かないこと。相手が本物かどうか確かめる癖をつけておくと安心だ。 (文=柳谷智宣) ■情報セキュリティ10大脅威 2015(http://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2015.html) 第1位 オンラインバンキングやクレジットカード情報の不正利用 第2位 内部不正による情報漏えい 第3位 標的型攻撃による諜報活動 第4位 ウェブサービスへの不正ログイン 第5位 ウェブサービスからの顧客情報の窃取 第6位 ハッカー集団によるサイバーテロ 第7位 ウェブサイトの改ざん 第8位 インターネット基盤技術の悪用 第9位 脆弱性公表に伴う攻撃の発生 第10位 悪意のあるスマートフォンアプリ ■2014年版 情報セキュリティ10大脅威(https://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2014.html) 第1位 標的型メールを用いた組織への スパイ・諜報活動 第2位 不正ログイン・不正利用 第3位 ウェブサイトの改ざん 第4位 ウェブサービスからのユーザー情報の漏えい 第5位 オンラインバンキングからの不正送金 第6位 悪意あるスマートフォンアプリ 第7位 SNSへの軽率な情報公開 第8位 紛失や設定不備による情報漏えい 第9位 ウイルスを使った詐欺・恐喝 第10位 サービス妨害

南キャン山里パニック! フジ『ミレニアムズ』の“卑屈疲れ”と“ナナメ”の夜明け

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『ミレニアムズ』フジテレビ
「これをやっちゃったらこの番組、コンセプト大丈夫?」  南海キャンディーズ山里亮太は、慌てふためいて叫んだ。  『ミレニアムズ』(フジテレビ系)の人気コーナー「カスママ」に訪れた、ゲストの柳原可奈子とのやりとりの一幕だ。  『ミレニアムズ』は2014年10月から始まった番組。オードリー、ウーマンラッシュアワー、ナイツ、流れ星、山里という、2000年デビューのお笑い界の精鋭たちを集めたユニット番組だ。  フジテレビのユニット番組といえば、『オレたちひょうきん族』までさかのぼる。以降、ダウンタウンやウッチャンナンチャンを輩出した『夢で逢えたら』、後の『めちゃ×2イケてるッ!』へとつながる『とぶくすり』、キングコング、ロバート、インパルス、ドランクドラゴンらの『はねるのトびら』、ピース、ハライチ、平成ノブシコブシなどの『ピカルの定理』と伝統は受け継がれてきた。『ミレニアムズ』も、この流れに続く番組だ。これらのほとんどは若手芸人の登竜門的番組だったが、『ミレニアムズ』のメンバーの多くは、すでに他番組などで実績のある、いわば“できあがった”芸人たち。だからこの番組では、これまで彼らが築き上げてきたキャラクターを生かしたコーナーが多い。それは『ミレニアムズ』の見やすさという長所でもあるが、既視感という短所もはらんでいる。  特に番組で強調されているのは、彼らの「卑屈」キャラだ。彼らは、上が詰まっているテレビ界の状況も相まって、“売れる”まで時間がかかっている。だから、妬み、嫉み、ひがみを募らせてきた。中でも、山里、オードリー若林正恭、ウーマンラッシュアワー村本大輔はその筆頭である。前述の山里がパニックを起こしたコーナーは、そんな3人がそれぞれ、にゃんちゅう(山里)、なべこ(若林)、オーサワ(村本)という番組ADの“3人娘”に扮し、行きつけのゲイバーを訪れるというコーナー。ホスト(ホステス)役のカスママに扮しているのは、「卑屈」とは対極にいるオードリー春日俊彰だ。  1月31日の放送で、カスママの店に訪れたゲストは柳原可奈子だった。柳原といえば、人間観察を通じたナナメ目線のコントを得意とする女芸人。いわば、山里たちと近いタイプと目される芸人だ。だが、柳原はカスママを前に正直な心境を吐露する。 「『柳原さん、もっとナナメの目線ください。もっと意地悪な目線ください』みたいな。……疲れちゃった(笑)」  「これは結構な爆弾だぞ!」「相撲取りがこれ以上太りたくないですって言ってるのと同じだよ」とおののく3人娘たち。すると、柳原は矛先を『ミレニアムズ』に急転換させる。 「あの番組のメンバーって、『卑屈』みたいな感じで言われてるじゃないですか。(略)そんな毎日毎日、卑屈なわけじゃないと思うんですよ。すごく、“あ、空が綺麗だな”って思う日もあると思うし、たくさんの人と楽しく飲みに行く日もきっとあると思うんですよ」  「そうそう」とうなずく若林、あたふたしたリアクションをとる山里、固まる村本。 「だけど、そういうふうに卑屈ばっかり求められて、絶対あいつら“卑屈疲れ”してると思うんですよ(笑)」  この柳原の発言に対し、春日は「アハハハハ!」と大笑い。そして3人娘は、三者三様のリアクションを見せる。山里は「ダメだよ、この船に乗ったら『ミレニアムズ』は終わるかもしれない。この船に乗っちゃダメ!」と大慌て。村本は「今、その船、涙で水没しそうになってる」と俯瞰してつぶやく。若林は「一回、船、ぶっ壊してみようよ」と不敵に笑う。  彼らが卑屈であることは間違いない。だが、番組としてパッケージにされたとき、「卑屈キャラ」という窮屈なものに変わってしまう。たとえば「ハロウィン」は、卑屈に生きる人にとっては格好の攻撃対象だ。だが、「ハロウィン仮装する人をイジっちゃうってことが、ナナメ側からしたら王道過ぎる」と若林が言うように、ハロウィンをことさら攻撃する人に違和感を抱くのもまたナナメ目線で生きる人にとっては必然だ。いまや若林は「卑屈キャラ」を演じる自分たちにも、ナナメの目線を向けてしまうのだろう。  だから、かたくなに「卑屈」キャラを守る山里に、若林は言う。 「まだそこなんだ?」 と。それに対し、山里は「本人先頭走ってると思ったら、周回遅れだったってこと?」とショックを受けつつも、「まだそこと戦っていきたい」と宣言する。  山里も若林も村本も、その卑屈さのレイヤーは当然さまざまだ。番組でパッケージされた「卑屈キャラ」というカテゴライズにそれぞれのナナメ目線で抗うことこそ、卑屈キャラの真骨頂であるはずだ。その“枠”からはみ出す部分にこそ、人間味が表れるのだ。 「ナナメの夜明けだ!」  若林は興奮気味にそう語った。「ついにこの時代が来たか」と。“できあがった”芸人たちのユニットだから、これまで“壊す”ことができなかった。だが、逆に言えば“できあがった”からこそ、“壊す”ことも可能なのだ。その時こそ、新しい何かが生まれるはずだ。  いよいよ『ミレニアムズ』が、真の意味でスタートラインに立ったのではないだろうか。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから 

渡辺徹に学ぶ“しんどくない”生き方 フジテレビ『有吉くんの正直さんぽ』(1月31日放送)を徹底検証!

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『GOLDEN☆BEST 渡辺徹~シングル・コレクション~』(ソニー・ミュージックダイレクト)
 なんだかしんどい世の中である。どこを向いてもギスギスしている。立場を明確にすることが何よりも求められ、かと言って自分と違う意見に耳を貸すのかと思えばそんなことはなく、壁を挟んだ言葉の応酬はお互いの差異を際立たせるだけで、延々平行線をたどるばかりだ。あらゆる人の、あらゆる場所を、しんどさが覆い隠そうとしている。そして、こういった呑気な考え方もまた批判されてしまいそうな、そんなしんどい世の中である。  そんなしんどい世の中でも、フジテレビ系では『有吉くんの正直さんぽ』が放送されている。有吉弘行と生野陽子アナウンサーがゲストとともに街を散歩するという、ただそれだけの番組には、一切のしんどさがない。散歩が好きな人が散歩をしている。ただそれだけだ。しんどくない。特にこれといったルールや目的地もない。それもまた、しんどくない。そして1月31日の放送でゲスト出演した渡辺徹(と、ずんの2人もだが)は、まさしくしんどくないタレントの筆頭といえるだろう。  昨年11月に放送された日本テレビ系『有吉反省会』でも指摘されていた通り、渡辺徹はまずそもそも、現在の本業がよく分からない。俳優として活躍していた過去はもちろん知られているが、今はどちらかといえば俳優というよりは「『ダウンタウンDX』(同)によく出る人」としてのイメージのほうがずっと強い。あるいは「かなり昔に『スーパーマリオクラブ』(テレビ東京系)の司会をやっていた人」だろうか。いずれにせよ、ほとんどの視聴者は、渡辺徹のことを俳優だとは思っていないはずだ。取り立てて、何もない人。それが渡辺徹だ。そしてその何もなさこそが、渡辺徹のしんどくなさ、言い換えれば安心感へとつながっている。  実際に『有吉くんの正直さんぽ』の中でも、渡辺徹は決して目立つような何かをしているわけではない。だが、明らかに場を支配している。それはなぜか。渡辺徹は、基本に忠実だからだ。ここで言う基本とは、すべての芸事に通じる「上げて、落とす」というスタイルである。渡辺徹はそのスタイルを絶対に崩さない。具体的に、この日の番組で実際に起こった一つの例を挙げよう。 (1)一同、銀座の街でウインドウに絵画が飾られた画廊を目にする。 (2)渡辺徹が「銀座には画廊が似合うねえ」と発言する。 (3)その発言を聞いたほかの出演者と視聴者が、確かに、と納得する。 (4)渡辺徹が「俺はこの絵がいいな」と言って、中華料理屋の看板の料理写真を指さす。 (5)出演者が渡辺徹にツッコんで笑いが起きる。  「上げて、落とす」になぞらえると、(2)が「上げて」であり、(4)が「落とす」である。重要なのは(2)の存在だ。(4)だけが単独で存在しても確かに落ちにはなるのだが、その落ちへの落差を大きくするために渡辺徹は(2)を自らの発言によって用意している。もちろん、基本中の基本ではある。ハリウッド映画の脚本メソッドにおいても、対立する場面を設置するというのはイロハのイだ。落差こそがカタルシスを生む。それは感動であれ、笑いであれ、同じことだ。しかし、この基本中の基本をやること、どれだけベテランになってもそれをやり続けるというまさにその点が、渡辺徹のタレントとしての真骨頂である。  さらに渡辺徹は、この「上げて、落とす」というシンプルな手法を突き詰めて、長い時間をかけた「上げて、落とす」を実践する。この日に番組で訪れたのは日本を代表する繁華街、銀座。このあたりには各都道府県のアンテナショップが多数存在していて、一同はその店舗を巡ることになる。渡辺徹は茨城県育ちだ。おそらく、というかほぼ間違いなく、茨城県のアンテナショップにも行くことになるのではないか。そう見越したであろう渡辺徹は、茨城県のアンテナショップに行ったときに「落とす」ことができるように、周到に準備をする。たとえば、有吉弘行の出身県である広島のアンテナショップで、あえて突っ込みどころを探して指摘していくのだ。それによって茨城県のハードルを「上げて」いる。茨城県のアンテナショッップで「落とす」ために。長い時間をかけて「上げて」きた茨城県の優位性を、その場所で「落とす」ことを狙って。  事実、番組の中で茨城県のアンテナショップにも行くことになるのだが、茨城県民の方には失礼な言い方になることは承知で、まあ、大したことはないわけである。そりゃあそうだろう。茨城県に限った話ではなく、その土地で愛されている素晴らしいものなんて、よそでありがたがるようなものではない。そして渡辺徹は「上げた」ハードルを「落とす」ように、茨城県の特産品を紹介する。自信を持って推せるものは、干し芋ぐらいしかない。クワの葉っぱのお茶も、取り立てて美味というわけではない。ワラで作った納豆を紹介する際は、製品として大量生産されている納豆と比べて「(味が)まったく違いますね」と言い切った渡辺徹だが、一同が感心する様子を見るとすぐに「いや、『まったく』は嘘ですけど」と正直に口にしてしまう。そういうものだろう。日常なんて、何か特別なことばかりがあるわけではないのだ。  しかしそれは、とここで一気に話を戻すが、しんどくない。心地よいしんどくなさだ。なんというか、それぐらいがちょうどいい。特別な何かがあるわけではない。干し芋ばかりが充実している。そこには勇ましい決意や言葉や態度はないけれど、しんどくない日常の景色がある。それぐらいで、いいんじゃないか。何もなくたっていいじゃないか。わざわざしんどくなる必要なんて、どこにもない。世界をギスギスさせるようなことを口にするくらいなら、干し芋をかじって笑っているほうがずっとましだろう。  渡辺徹の「上げて、落とす」というスタイルは、すべての芸事に通じる基本中の基本だが、同時に人生を生きる上での、基本中の基本でもある。「上げて」ばかりじゃしんどくなる。そのしんどさにずっと耐えられるほど、人はたぶん強くない。だからこそ人はユーモアや笑いを発明したのだし、テレビだってきっとそうだ。今の社会情勢を考えろとか、有事の際に何を呑気なことを言ってるんだとか、そんなのは本末転倒である。「落とす」ことができるからこそ、人生は生きるに値する。これは別に、理想論や夢物語なんかじゃない。少なくとも、渡辺徹は、それをずっとやっているのだ。  渡辺徹は銀座の街を歩きながら、こうつぶやく。何も特別な言葉じゃないが、だからこそ、どこか心に残る。 「銀座はやっぱり建物がおしゃれで、見て歩いてるだけで楽しいよ」  これぐらいで、いいんじゃないか。銀座だから特別なのではない。世界中のどこに行ってもその土地の景色はあり、「建物がおしゃれで」の部分を変えれば、どこでだってそう思うことはできるだろう。見て歩いてるだけで楽しい。世界はずっと昔からもう、そのようなものとして用意されているのだ。確かにしんどい世の中ではある。だけど、世界はそればかりじゃない。少なくとも2015年1月現在、私たちが暮らすこの国で、散歩は禁じられてはいない。 【検証結果】  『有吉くんの正直さんぽ』ではランチをどの店で食べるかという、極めてどうでもいいと思いがちだがとても大切な問題が、毎回のようにテーマとなる。この日はお店を探して歩く途中、ガード下にいろんなお店が連なっているスポットを発見。そこでは一軒一軒が日本のさまざまな地域の料理を提供しているのだが、もちろん茨城県に限定した店舗はない。そこで渡辺徹は「ここに茨城があった」と言って、指をさす。その指の先にあるのは、シャッターで閉じられた何かの跡地だ。そのジョークはとても面白かった。自分が茨城県の出身者だったら、もっと面白かっただろう。それぐらいの距離感でいい。それぐらいの愛がちょうどいい。しんどくない生き方へのヒントが、そこには確かにあったように思う。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa