【現地ルポ】スリランカ最大の都市に中華街が出現!? チャイナマネーによる大規模開発計画が復活

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 スリランカ最大の都市、コロンボのインド洋に面した長い砂浜に、金網のフェンスで囲われた一角がある。フェンスの向こうには積まれた砂利によって新たにできた陸地が、沖へとせり出している。  周辺に建てられた看板には、アルファベットやシンハラ文字に混ざり、「中国港湾工程有限責任公司」と漢字で書かれている。
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 市民の憩いの場だったベイエリアの沖合を埋め立て、住宅や大型ショッピングモール、カジノに、インド洋沿岸初となる中華街を建築する「ポートシティ・プロジェクト」が持ち上がったのは2012年半ばのこと。親中派だったラージャパクサ前大統領が、中国からの出資を取り付け、開発費用14億ドルという一大プロジェクトをぶち上げたのだ。この工事を請け負うのが、看板に名前のあった中国港湾工程有限責任公司だ。  また完成後は、東京ドーム約50個分に相当する233ヘクタールという広大な敷地の一部を中国企業が所有し、それ以外にも、一部を長期貸与という形で中国企業が専有する契約となっていた。  このプロジェクトは中国にとって、単なる不動産事業ではなかった。中国はコロンボ港を、香港からポートスーダン(スーダン北東部の都市。紅海に面し、同国最大の港湾を擁す)を結ぶシーレーン戦略、いわゆる「真珠の首飾り」の要所とすることをもくろんでおり、同プロジェクトもその一環であった。ちなみにラージャパクサ政権時代には、中国海軍の潜水艦もコロンボに寄港している。  しかし今年1月、ラージャパクサ前大統領を破って当選したシリセナ新大統領は、一転して中国依存から脱却する方針を表明。3月初めに「議会の審議を経ていない」として、プロジェクトの一時保留を発表し、ウィクラマシンハ新首相は「今後、中国の艦艇が国内に寄港することはない」と公言した。  ところが3月26日、北京を訪問中だったシリセナ大統領は、習近平国家主席との会談の場で、「問題が整理されれば、プロジェクトを再開する」と約束したのだった。  しかしこれに対し、スリランカ国民からは、不満の声が上がっている。市内で拾ったタクシーの運転手も、筆者にこう漏らした。 「どうせ儲けは大企業と中国が持っていく。それに中華街なんて、スリランカ人は誰も望んでいないよ。中国は、海軍兵士の保養所にでもするつもりなのだろうがゴメンだね」  コロンボの中国大使館前では、同プロジェクトに反対する市民らによるデモ活動も行われている。一方、政府予算の1割にも匹敵する大規模プロジェクトだけに、財界からは続行を望む声も大きく、国を二分する争点となっている。  中国の海洋進出は、日本にとっても脅威となり得るだけに、我々も他人ごとではいられない。 (文=奥窪優木)

自殺率は先進国トップ、国民幸福度も絶望的……“肯定経験”皆無な現代韓国社会の闇

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「Thinkstock」より
 「国民が幸せな国」と聞かれたときに、真っ先に思い浮かべる国はどこだろうか? 国民の幸福度を表す「肯定経験指数(positive experience index)」を米ギャラップ社が発表した。調査対象国は143カ国の中で、1位はパラグアイ(89点)。2位にはコロンビアやエクアドルなどが84点で並んだ。日本は83位(66点)と、世界平均71点よりも若干下にランクイン。アジア勢からは、フィリピンとシンガポールが11位(80点)で最上位、ブータン(79点)、インドネシア(78点)などがトップ30にランクインしている。ちなみに、トップ10入りを果たしたのは、すべてラテンアメリカの国家だったそうだ。    国連が定めた3月20日の「国際幸福デー」を迎えて発表された今回の「肯定経験指数」に対して、ダメージを受けている国がある。お隣・韓国だ。結果は143カ国中、118位(59点)。先進国といわれている国家の中でも特に低い、3ケタ台の屈辱を味わうこととなった。何よりも、毎年発表される「肯定経験指数」において、年々点数を下げていることが問題だ。2012年64点、13年63点、そして最新の14年が59点だ。世界の平均が71点であることを踏まえると、50点台はかなり深刻な数字といえるかもしれない。  そもそも米ギャラップ社の「肯定経験指数」は、国民1,000人が以下の5つの質問にYESと答えられるかどうかで決められるという。(1)昨日ゆっくり休めたか (2)昨日誰かから尊敬を受けたか (3)昨日たくさん笑ったか (4)昨日面白いことを行ったり、学んだりしたか (5)昨日楽しいことをたくさんしたか。つまりは“主観”なのだが、主観だからこそ、GDPをはじめとする経済的な数値からは測定できない“人々の幸福度”に迫ることができると、米ギャラップ社は考えているようだ。  それを証明するかのように、「肯定経験指数」は「自殺率」(WHO調べ、調査対象173カ国)と相関関係にあるといえるかもしれない。例えば、「肯定経験指数」1位のパラグアイは、自殺率が110位と低い。「肯定経験指数」2位のコロンビアも自殺率は120位だ。そして、韓国の自殺率はというと、先進国の中でトップとなる3位。「肯定経験指数」には一定の信ぴょう性があると言ってもいいだろう。  実際に、「肯定経験指数」が年々低下している韓国の自殺率は、近年急増している。10万人あたりの自殺者数は、1993年当時は9.4人にすぎなかったものの、20年間で28.1人に膨れ上がった(韓国統計庁調べ)。老人の自殺問題も深刻で、2000年と比べて現在は約3倍に増加したとの数字もある。さらに付け加えると、ここ10数年で、若年層の自殺率が46.9%も増加しているというのだから驚きだ。経済的な困窮、成績や進学など学業に関する問題が主な原因となっており、格差や競争の激しさが構造的な問題となってしまっている。  高い自殺率に加えて、今回の調査で「国民が幸せな国」でもないことが判明してしまった韓国。どこに原因があるのかは不明だが、問題が山積していることだけは間違いなさそうだ。

中国農村部の悪しき風習“ベトナム嫁買い”が生んだ、人身売買の闇「実の子を売り物にするケースも……」

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中国のベトナム妻紹介の広告。「3カ月以内に成婚 20万元ぽっきり」と書かれてある。
 3月2日、広東省潮州市郊外の饒平県で、30代の男性とその母親が惨殺された。殺人事件自体はさほど珍しくない中国だが、この一件は中国にはびこる悪しき風習を浮き彫りにした。  犯人として逮捕されたのは、ベトナムから中国に嫁いだ21歳の妻と、共犯の3人のベトナム人男性だった。彼らは、男性と妻がもうけた、生後3カ月に満たない双子の息子たちを売り飛ばす予定で、すでに一人あたり約125万円で、それぞれ中国人の買い手が付いていた。  この妻自身、数年前に、約55万円で被害者の家に「売られて」やって来たという。嫁不足に悩む中国の農村部では、妻をめとることができない息子に父親が嫁を買い与える習慣があるのだ。  中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、中国人のベトナムからの嫁買いについてこう話す。 「比較的ベトナムに近い中国南部の農村では、仲介業者に支払う紹介料は95万円程度。業者は『ベトナム嫁買いツアー』を頻繁に開催しており、男性は現地に足を運んで花嫁候補を探すんです。妻となる女性の家族には、結納金として60~100万円程度を納める。現地への渡航費用や滞在費を含めれば200万円以上が必要だが、それでも中国人女性との結婚に比べれば費用は安い」  一方、地元警察によると、中国に売られて来るベトナム人妻たちは夫と一定期間を過ごした後、姿を消し、新たな嫁ぎ先を見つけてさらなる利益を得ようとするケースが多い。さらに、自らの子どもを連れ出し、「売り物」にすることがあるという。  今回の事件でも、ベトナム人妻は自ら自由の身になるためか、さらなる儲けを得るために犯行に及んだ可能性が高い。  ベトナム側の資料では、1998~2010年までの間に結婚で海外へ移民したベトナム人女性は29万4,000人余りで、移民先は50カ国に及ぶが、中国や韓国が大半を占めている。中国内で正式な婚姻届が出されていない案件も多く、彼女たちの正確な数は把握されていない。家族にいい生活をさせようと、自ら望んでやって来た者もいれば、だまされて連れて来られる者もいる。  殺人に至ってしまったことは償うべきだが、国境を越えて身売りしなければならなかった彼女もまた、格差や人権問題の被害者だったのかもしれない。

貯めたらイイことあるかも? 3月スタート『SODポイント』って!?

manasi-ru2.jpg  制作者の技術の粋を集めた、いわばAVの顔ともいえるジャケット。  じっくりと見つめてAV購入の参考材料になることもあれば、ふら~っとジャケットを見て、思わずジャケ買い、なんてこともあるんじゃないでしょうか。ただ、中には家族にAVが見つかるのが恥ずかしい……と、買ったそばからジャケットを置いて帰ってしまうユーザーさんもいらっしゃるとか。  …そんなアナタ、ちょっと待ってください!  3月からは手放す前によく! ジャケットを! 見てみてください!  実は、3月発売の新作DVDのジャケットから「SODポイントシール」なるものがついてくるんです! 「SODポイントシール」とは、めくると、あなただけのシリアルナンバーが記載されているシールです。飲料水とかによくついてるプレゼントキャンペーンシールみたいなものですね。  ただ、SODのシールはスケールが違うんです! そのシリアルナンバーを専用サイトに登録し、SODポイントをためると、なんと、なんと…  詳しい情報はHPで随時更新中!  アナタを夢の世界に誘ってくれるのは「SODポイントシール」だけ!……かもしれない。  最後にもう一度。シールは捨てずにとっておいてくださいね! ●ソフト・オン・デマンド公式サイト http://www.sod.co.jp/ manasi-ru00.jpg

黒澤明より、北野武より……韓国人の“オールタイムベスト邦画”最有力は、ミポリン主演のアノ作品だった!?

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『Love Letter』
 「おでん」「うどん」「刺身」など韓国で通じる日本語は意外に多いが、「お元気ですか?」も実はその一つ。食べ物などが日本語のまま通じるのはわかるが、挨拶言葉である「お元気ですか?」を韓国人の多くが知っているのには、ちょっと変わった理由がある。  3月8日に放送された人気バラエティ番組『スーパーマンが帰ってきた』に、在日韓国人であり、いまや韓国で家族そろって人気の格闘家・秋山成勲が出演した際のこと。北海道のスキー場で秋山と娘のサランちゃんに、妻でモデルのSHIHOが「お元気ですか?」と叫び、視聴者の笑いを誘ったという。日本人からすると不思議な光景だが、これはとある映画を“パロッた”もの。その映画とは、ちょうど20年前、全盛期の中山美穂が主演した岩井俊二監督作『Love Letter』。日本でも有名な映画ではあるが、いま日本でこの光景をパロディと気付く人は、ほぼいないだろう。ずいぶん前の作品にもかかわらず、しかも隣国でこれほど“特別な映画”であることは意外に知られていないかもしれない。韓国のネットには「韓国人が最も好きな日本人監督は岩井俊二」とまで書かれていたりする。  『Love Letter』が韓国で公開されたのは、1999年11月。その前に、韓国で一般公開となった初の邦画は、ヴェネツィアで金獅子賞を受賞した北野武監督作品『HANA-BI』。同年に黒澤明監督の『影武者』も公開されている。それに続いた『Love Letter』はファンタジックな内容ながら、より日本の日常のムードを感じられる作品だったのではないだろうか。いま以上に“近くて遠い国”という関係性、“知りたくても知ることのできない国”という状況下で、韓国にとってのファーストインパクト的作品こそが『Love Letter』だったのかもしれない。黒澤映画も北野映画も邦画には違いないが、より“普通の日本”を想像させたであろう『Love Letter』は、動員140万人と当時としてはかなり異例の、そして日本を超える大ヒットを記録。岩井監督も予想だにしなかったであろうが、今でも韓国でパロディCMが作られるほど影響力があり、韓国人の記憶に残る名作と位置付けられている。 “韓流”の象徴的ドラマ『冬のソナタ』などから逆算して考えると、あの手の作品の作り手たちは『Love Letter』を邦画オールタイムベストに選びそうな気はする。全体的に霧がかかったような白く淡い映像のように、どこか奥ゆかしくあいまいな情緒は日本的であり、“洗練された作風”として映り、後の韓国映画やドラマにも影響を与えたのではと思わせる。 スタッフやキャストなどの詳細は明かされていないが、『Love Letter』は今年の下半期には韓国ドラマとしてリメイクされることが決定しているという。また、先月末から3月初旬にかけて韓国で開催された第4回マリ・クレール映画祭には、岩井俊二監督が招待されて『リリイ・シュシュのすべて』など数作が上映された。  果たして、リメイクドラマ版は一体どのように仕上がるのか? これだけ愛される映画なだけに、時を超えた“ラブレター”なレスポンス作品になることを願う。 (文=梅田ナリフミ)

社の不始末を一社員に押し付け!? パワハラ裁判で発覚した損保会社の深い闇

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「週刊新潮」4/2号中吊広告より
今週の注目記事 第1位 「AKB48盗撮事件 犯人は事務所元役員」(「週刊文春」4/2号) 第2位 「『これが陸自3佐か、情けない……』防衛省が嘆いた被害女性の臆病と感傷」(「週刊新潮」4/2号) 第3位 「わが東京海上との『1300日裁判』」(「週刊現代」4/11号) 第4位 「人はなぜ性器をなめたがるのか」(「週刊現代」4/11号) 第5位 「『日経平均2万円』という濃霧を歩く『羅針盤』情報」(「週刊新潮」4/2号) 第6位 「大塚家具 父・勝久会長“娘への遺言”『久美子よ、私は春日部に帰る』」(「週刊文春」4/2号) 第7位 「世界のトップが見たニッポン国の『本当の実力』」(「週刊現代」4/11号) 番外 今週のセクシーグラビアの勝者はどこだ!  今週はポストの「すべてを魅せた物理のセンセイ」の勝ち。 「心残りは、生徒たちにきちんと“さようなら”を言えなかったこと。こんなことになるなんて本当に悔しい」  こう語っているのは、ポストの3月9日発売号に登場した小川桃果さん(25)。彼女は中高1貫の名門校で物理の教師として働きながらAV撮影に臨み、5月には作品がリリースされる予定であった。  池袋でスカウトされたことをきっかけに女優としての道を決意した彼女だったが、職責をまっとうすべく、3学期の授業で最後まで教え、修了式に出席した後に退職して、メディアに出るはずだった。 「20日に発売された写真週刊誌に掲載日の約束を一方的に破られ、表紙に大きく“物理の現役教師がヘアヌード”と書かれて記事を掲載されてしまいました。顔に目線は入っていましたが、黒板に書かされた私の字などから特定され、その日のうちに学校から連絡があり、懲戒解雇になりました」  生徒に別れを告げるまでは、女優ではなく教師でいようと決めていた思いは、もろくも崩れ落ちた。  ちなみに、彼女のAV『新人 Dear TEACHER 現役の教師AVデビュー 小川桃果』はMAX-Aより5月8日発売。  3月27日、衆人環視の中の「父子ケンカ」と注目されていた大塚家具の株主総会が終わった。  父親で創業者の大塚勝久氏(71)と長女の大塚久美子氏(47)は、互いに記者会見を開き、雑誌にセクハラだパワハラだと中傷合戦を演じた。  ビジュアル的には美人の久美子氏優勢だったが、勝久氏も負けてはいなかった。  だが、株主総会では久美子氏ら10人を取締役とする会社提案が、出席株主の6割の賛成を得て可決され、久美子氏の社長続投が事実上決まった。  勝久氏は「敗戦」を覚悟していたのか、文春「“娘への遺言”『久美子よ、私は春日部へ帰る』」の中でこう語っている。 「家族がこうしてバラバラになっている。妻が一番可哀想です。ご近所に恥ずかしいって言って、買い物にも出られない。だから毎日、私がスーパーで肉や野菜を買って帰るんです。(中略)実は近い将来、春日部に戻るつもりで、千百八十坪の土地を購入してあるんです。やはり最後は生まれた故郷に帰りたい。父と母、私と妻が作った会社はあの場所から生まれたんです」  文春によれば、勝久氏は子どもたちの収入が異なることを気遣って、生活支援のためのスキームを作っているが、現在久美子氏にも、そこから金が支払われているという。  さらに久美子氏の住む都内の高級マンションの代金は、9割を勝久氏の奥さんが負担しているそうだ。  なんのことはない、みんなして大塚家具に寄生しているのだ。  勝久氏は、議決権の19%を握る大株主である。総会前の取材には、今回負けたとしても「1度や2度で終わる気はない」と話し、社長復帰を目指し、今後も同様の株主提案を続ける可能性が高いという見方も一部にはある。  だが、こうした醜悪な「家族の内輪もめ」は、大塚家具の信用を大きく失墜させたことは間違いない。勝者は誰もいないということに、どちらも気がつくべきであろう。  株価が2万円を超えそうな勢いである。株の記事では週刊誌の色分けがハッキリしてきた。株が上がるぞ、6万円もあるぞと鉦や太鼓で囃し立てる「煽り派」は週刊現代。週刊ポストと週刊新潮は「懐疑派」。週刊文春とフライデーはほとんど取り上げていないから「関心ない派」と3つに分けられる。  懐疑派の新潮は先週も取り上げたように、5頭の「クジラ」が東京株式市場を遊泳していて、2万円を突破するのは通過点で、さらなる高みを目指せると豪語する証券アナリストたちの声を載せてはいるが、本音は「現在の急激な株高に、あの80年代後半のバブル崩壊直前の危険な匂いを感じ取っている専門家もいる」というところにある。 「所詮、日本株の売買の7割を占めるのは、海外投資家です。その主力であるヘッジファンドの決算期は5月が多い。決算までに利益を確定するため買い進んだ株式を売り抜けます。2年前の5月は、ある大手ヘッジファンドが大量の日本株を売り、それに引きずられて日本の金融機関も一斉に売り出したので、日経平均が大暴落した」(RFSマネージメントチーフエコノミストの田代秀敏氏)  今のところ懐疑派が優勢なようだが、皆さんはどの週刊誌を信じますか?  このところ死ぬまでSEXという記事が影を潜めたが、それに替わって現代は「蘊蓄」記事をやるようになった。  今週は「性器をなめる」ことについての蘊蓄を、こう長々と書いている。 「クンニリングスは、古より、男を惹きつけてやまなかった。クンニリングスは、ラテン語のcunnus(女性器)とlingere(舌でなめる)に由来する。紀元前4世紀、イタリアの古代都市・ポンペイで描かれたとされる壁画にはすでに、クンニをする男女が登場している。また、古代中国で発達した道教は女性の愛液を不老不死の薬であると考え、膣からほとばしる女性の『気』を飲む大切さを説いている。一休さんで知られる一休宗純は77歳にしてクンニに熱中し、『美人の陰部は水仙の花の香りがする』(美人陰有水仙花香)という漢詩を残したし、フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトは妻の女性器を『チーズの風味』と評して愛した。かたや、ラテン語のfellare(吸う)を語源とするフェラチオもまた、古くから施されたセックスの奥義であった。古代インドで編まれた性典『カーマ・スートラ』には、フェラチオの技法が8通りほど教えられているし、古代エジプトの女王クレオパトラは一晩で100人もの男を、絶妙なフェラチオで満足させたという」  女性は性交とフェラチオのどちらに抵抗感を持つのか? 現代によれば、あまり好みではない男性からフェラチオもしくは避妊具をつけた挿入を強いられた場合、女性はどちらのほうにより抵抗するかといえば、これまで行われた多くのアンケート調査で明らかなように、フェラチオのほうだという。  なぜ人はなめるのかという問いには、そのキーワードこそが愛だというのだが、それだけではないようだ。 『性の進化論』の著者で心理学者のクリストファー・ライアン氏がこう語る。 「性器をなめれば、その味や匂いで、セックスをする相手の健康状態のほかに、免疫上の相性が良いかどうかもわかるはずです。そのように行為中に意識をする人は少なくても、動物行動学的には、そんな本能的な力が人間にも備わっているはずなのです。つまり、その相手とセックスした結果できる子供が、どれくらい健康に育つか、性器をなめることで事前に検知できるんです」  そもそも性器の周辺には身体の匂いの発生源であるアポクリン腺が集まっているそうで、陰毛は、その人固有の匂いを籠もらせるために残っているという説もあるほど、性器は相手の匂いをどこの部位よりも強く感じられる領域なのだそうだ。  なんだか、クンニが神秘的で哲学的に思えてくるではないか。  さて、東京海上日動火災保険といえば損害保険業界大手だが、そこで社員による訴訟が起きていると現代が報じている。  そこに勤める50代の現役社員、田中一郎氏(仮名)がそれだ。東京の有名私立大学を卒業した田中氏は、北海道にある支店に勤務していた2010年7月、突然降格人事をいい渡されたそうだ。  課長代理から主任に格下げとなり、権限も大幅に奪われ、入社24年にして入社3年目の社員と同じ扱いを受けるようになったというのだ。  代理人を務める菅谷公彦弁護士によると、「05年、田中氏は最高評価のSランクでした。これは3000人以上いる課長代理クラスの、上位5%にしか与えられません」。  ところが06年、田中氏の知らないところで評価は一気に3段階落ち、Bになり、10年には最低のDとされ、異例の降格人事を受けたのだ。  田中氏は社内の苦情処理委員会に諮ったが十分な説明はなく、翌11年に降格の無効を求める労働審判手続きを札幌地裁に申し立てた。だが、裁判官らによる1カ月間の審議と調停も不調に終わる。  その間に会社側からは、社内の書類を奪われるなどされる。弁護士からは「自らの人権を守るために裁判所に提出しようとしている証拠書類を渡す必要はない」と言われていたのに、元上司らは懲戒解雇もありうると言わんばかりの勢いだったので抵抗できなかったそうだ。  この直後、田中氏は北海道から遠く離れた西日本の支店に転勤となる。4年間、約1300日、毎回自費で札幌地裁に通う闘いの日々が始まった。  05年に発覚した大手損保各社の不払い問題は、直前の3年間で約18万件、総額84億円超に達し、東京海上を含む26社が金融庁から業務改善面命令を受けたが、これと田中氏の降格が深く関わっているというのである。菅谷弁護士がこういう。 「報告書には『田中氏の不十分な指示のために、担当者が、支払い漏れへの対応業務に必要な書類の入ったフォルダーを廃棄した』とか、金融庁の指示による調査に際しても田中氏が、本来支払い漏れとカウントすべき事案を『一律「支払い対象外」とする報告を独断で行った』などと書かれていた」  つまり、一部の不払いの責任が田中氏にあるかのように報告されていたというのである。  裁判ではこんなこともあった。12年8月、会社側が田中氏の「勤務態度が悪かった」ことを裏付けるとして、驚くべき「新証拠」を提出したという。A3用紙2枚半にびっしりと書かれた「指導記録」だ。  だが、この書類はエクセルで作った表のプリントアウトで、作成時期がわかる元のデータを出せといっても出してこなかったという。  その課長は指導記録について、一般的なもので他の社員にも同様の指導記録を作成していると証言していた。  だが、裁判官に確認されると、くだんの課長は「いや、田中氏だけです」と言ったのだ。  そうして3月18日、札幌地裁の判決では、田中氏の降格人事は不当なものだったとして、田中氏の地位を元に戻すことが認められた。しかし、処分の理由は解明されておらず、慰謝料も認められなかった。  不服な田中氏は、このままでは引き下がれないと、札幌高裁に控訴する予定だそうだ。  現代の報道が事実だとすれば、社の不始末を一社員に押し付けたということになろう。田中氏の言うように、処分の理由を東京海上側が明らかにしない、または明らかにできないのでは、我々も納得がいかない。損保会社の深い闇をこじ開けられるのか、注目ではある。  さて、3月18日にアフリカ大陸の北端に位置するチュニジアの首都・チュニスで発生したテロ事件で、死傷者は約70人。邦人3人も死亡している。  先週のポストは、安倍首相はイスラム国の人質事件の後、「彼らに罪を償わせるために人道支援する」「日本人には指一本触れさせない」と言ったのに、それを果たせなかったではないかと責めている。それは安倍首相にいささか酷な気はするが、イスラム国がいっているように、日本人はどこにいても過激派の標的になる時代が来たことは間違いない。  安倍首相は3月20日の国会質疑で自衛隊を「我が軍」と答弁した。麻生太郎副総理の「未曾有(みぞゆう)」などとは比べものにならない重大発言だが、安倍首相御用達の大新聞は情けないことに及び腰の批判しかしていない。  自衛隊を「我が軍」と思っている安倍首相には、この新潮の以下の記事はショックだったであろう。  なぜなら、休暇を利用して母親との観光旅行中にテロリストたちによって負傷した被害者のひとりが、ただの民間人ではなかったからだ。  その人は結城法子氏(35)。銃撃された彼女は左耳などにケガを負い、現地の病院に搬送されて全身麻酔での手術を受ける事態となった。  その彼女の手記がいくつかの新聞で掲載され、そこには彼女が自衛隊中央病院に勤める陸上自衛隊の3等陸佐であることは書かれている。新潮は彼女が負傷したことや、その大きなショックがあることには配慮しながら、3佐といえば旧日本軍の少佐に相当する要職なのに、その手記には「臆病と感傷」しかないと難じている。  彼女は自衛隊員の健康管理等にあたる医官で「約200人の部隊を指揮するほどの職責を担っている。(中略)有事の際は海外に派遣される可能性もあります」(防衛省担当記者)。  陸上幕僚監部広報室も「医官といえども陸上自衛官ですから、自衛隊員としての最低限の訓練は受けております」と認めているように、「結城氏は立派なわが国の『防人』の1人なのである」(新潮)  そういう立場の人にしては、手記に立場を意識していない言葉が並んでいるのは如何なものかというのである。たとえばこういう箇所だ。 「外でも、救急室でも、多くの人がいて写真やビデオを向けられ、とても不快でした」「私は一日中泣いていたせいで目が腫れ上がって開けることができず……」  新潮はこう書いている。 「ここには『被害者としての思い』が前面に押し出されているものの、他方で『何か』が決定的に欠けているとの違和感が拭い去れない。それは手記が徹頭徹尾『私』に終始しており、陸自3佐という『公の立場での思い』が見事なまでにすっぽり抜けている点に起因する」  また彼女を取材しようとして大使館の人間とやりとりしている朝日新聞の記者の声を、「日本語で怒鳴っている声が聞こえ、ショックでした」と書いているところについても、こう書いている(朝日新聞の記者は、彼女の手記の後ろに、そのときのことについて書いている)。 「手法の是非はともかく、メディアが被害者の生の声を聞こうとするのはごく自然な行為であり、彼女が矛先を向けるべきは朝日ではなく、テロリストであるはずだ。しかしながら、手記にはテロの犯人を非難する記述は一行たりとも見当たらない……」  そんな彼女に「国防の前線に立つ自衛官の自覚を感じるのが難しい」(同)といい、それを象徴するのが「結城3佐は、海外渡航承認申請書を提出しておりませんでした」(陸幕広報室)という点だと指摘する。  自衛官には私的休暇であっても日本を離れる際には、事前に届け出を行わなければならない義務が課せられているそうだ。彼女は無断渡航だったのだ。 「病院へ着くと、パスポートなどが入ったバックは取られて、携帯もなくなってしまいました」「日本大使館の方がいらして、日本の家族の連絡先を聞かれましたが、携帯がなかったので実家の固定電話しか分からず、なかなか連絡がつかなかったようです」  こうした記述にも、元陸自北部方面総監の大越兼行氏は愕然とするという。 「家族との連絡よりも何よりも、真っ先に防衛省に連絡を入れて、自分が置かれた状況を報告し、何をすべきか指示を仰ぐことが自衛官には求められるはずです。それもせずに、手記を公表する……。彼女の一件が、自衛隊に対する国民の期待を裏切ることにつながりはしないかと危惧しています」  彼女の場合、重傷を負ったわけだから、ここまで言のは少し酷な気が、私にはするが、我が軍隊だと考えている安倍首相はどう感じているのだろう。新聞記者はそのことについて質問するべきである。  文春は「ゴールデンウィーク旅行 危険な観光地リスト」という特集の中で、こうしたテロに遭う危険性のある観光地を挙げている。  北アフリカに近いイタリア。今年に入ってベルギーやデンマークでイスラム過激派によるテロ事件が起きている。カナダでも銃乱射事件が起きた。当然のことながらアメリカは最も危ない。東南アジアでもインドネシアやタイの南部、さらにフィリピン南部のスールー諸島などなど。  結局、どこへ行っても危険は伴うということだ。比較的安全なのは国内旅行だけだというのでは、寂しい連休になりそうである。  ところで3月27日、テレビ朝日の『報道ステーション』で古舘伊知郎と元経済産業省官僚でコメンテーターの古賀茂明が番組内で口論になったことが波紋を呼んでいる。  安倍政権に批判的な発言を繰り返してきた古賀がこの日を最後にコメンテーター降板となったわけだが、それはテレビ朝日の早河洋会長や古舘プロダクションの佐藤孝会長の意向によるものであると突然、番組で語り始めたのだ。  私は後からYouTubeで見たのだが、これはテレビ朝日側からの要請で削除されたようである。だいたい以下のようなやりとりがあった。 古賀「ちょっとその話をする前に。わたし、今日が最後ということで、テレビ朝日の早河(洋)会長とか、あるいは(制作協力している)古舘プロダクションの佐藤(孝)会長のご意向でですね、わたしはこれが最後ということなんです。これまで非常に多くの方から激励を受けまして。で一方で、菅(義偉)官房長官をはじめですね、官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども、まあ、それを上回るみなさんの応援のおかげでですね、非常に楽しくやらせていただいたということで、心からお礼を申し上げたいなというふうに思います。本当にありがとうございました」 古舘「古賀さん、ちょっと待ってください。ちょっと待ってください、古賀さん、待ってください。今のお話は、私としては承服できません。古賀さんは金曜日に、時折出てくださって、大変私も勉強させていただいている流れの中で、番組が4月から様相が変わっていく中でも、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと相変わらず思ってますし」 古賀「それは本当にありがたいことです。もし本当であれば、本当にありがたいです」 古舘「古賀さんが、これで、すべて、なにかテレビ側から降ろされるっていうことは、ちょっと古賀さんそれは、違うと思いますよ」 古賀「いや、でも、古舘さん言われましたよね、『私がこういう風になるということについて自分は何もできなかった、本当に申し訳ない』と」 古舘「もちろんそれは、この前お話したのは、楽屋で、古賀さんにいろいろ教えていただいている中で、古賀さんの思うような意向に沿って流れができてないんであるとしたら大変申し訳ないと私は思っている、今でも……。しかしさっきのはちょっと極端すぎる」 古賀「録音させていただきましたので、もしそういうふうに言われるんだったら、全部出させていただきますけれども」 古舘「いや、こちらもそれを出させていただくってことになっちゃいます、古賀さん」 古賀「いいですよ」  古舘の慌てようが滑稽であった。この古賀発言に対して賛否が分かれているようだが、私は古賀氏を断然支持する。  テレビに出ているのは電波芸者的コメンテーターが多い中で、こうした「ハプニング」が起きるというのは痛快である。  NHKを筆頭に、安倍や菅がテレビに圧力をかけているというのは周知の事実である。テレビを傘下に持つ新聞は、知っていながら批判もできない腑抜け集団である。メディアが腰が引けているのなら、たまたまそこに出ている人間が、たったひとりの反乱を起こせば、その影響はこのように限りなく大きい。  古賀発言を公共の電波を使ってなどと批判する輩は、自分たちが政府批判どころかジャニーズ事務所もAKB48も、バーニングも批判できない自らを反省すべきである。  古賀氏のような人間が次々に出てくることを望みたい。そうすれば、テレビに出てしたり顔に話すコメンテーターがいかにアホかがよくわかろうというものである。  さて今週の第1位も、テレビでは絶対できない大スキャンダルである。何しろ今をときめくAKB48の女の子たちを盗撮していた動画や写真を文春が入手したというのだ。 「動画のひとつを開く。画面はホテルの一室でカメラをセッティングする黒いTシャツの男を映し出す。長髪の男は角度を確認すると、小走りに部屋を出る。その一分後に入ってきたのが人気メンバーのA子だ。A子は当時未成年。上は黒のTシャツ、下は白いジャージのパンツを穿いている。その後ろから男も一緒に入室。(中略)男が退出すると、痩せてすらりとした体型のA子は、ジャージのパンツ、ストッキング、パンツを順に手早く降ろす。露になる臀部。A子は、あらかじめ用意されていた白いビキニの水着のパンツを穿き、次に上半身の着替えにかかる。(中略)そうして緑や黒、ピンクなど計五種類の水着の試着を終えたのだった」  これを盗撮していた男は、なんとAKB48のメンバーが所属している「オフィス48」の元取締役だった野寺隆志(38)だというのだ。  彼は10年に「一身上の都合」でそこを退社しているが、13年に小学生の女子児童に対するわいせつ行為で逮捕され、実刑判決が出ている。  その取り調べの際に、ライターやボールペン状のカメラで盗撮をしていたと白状しているのだが、なぜかその件では立件されていない。  その膨大な盗撮動画や写真を文春が手に入れたのである。動画は15時間75本もあるそうだ。冒頭に紹介したシーンはその一部である。  野寺というのはどんな人間だったのか。 「野寺さんは幹部の中でも現場に近い人。マネジャーのリーダーみたいな立場でした。同じくオフィス48の取締役で、劇場支配人でもあった戸賀崎(智信)さんの次に発言力があった。でも、野寺さんは権力をひけらかすことなく、現場スタッフに人気でした。お酒が好きで、後輩を飲みに連れて行ってくれたり、上に内緒で深夜にAKB48劇場を開放して、クラブイベントみたいな飲み会を開いてくれたこともありました」(元AKB関係者)  AKB48のメンバーも、気さくな彼に気を許していたという。その人間が、自分の邪悪な欲望を満たすために、盗撮を繰り返していたというのだから、彼女たちにとっても衝撃的だろう。  文春によれば「さらに悪質なのは、全ファイルの三分の一以上に上るトイレ盗撮だ。他の動画と同様、まずカメラをセットする野寺が映り、その後にメンバーが次から次へと映り込み、用を足す。その場面だけを切り取り、集めた上で、メンバーの名前を冠したファイルも存在した」というのだから、怒りと恥ずかしさで卒倒する女の子もいるだろう。  野寺は今年の初めに出所している。彼をインタビューしているが、ほとんどしゃべらずに逃げてしまったそうだが、それはそうだろう。  文春は、ある運営幹部に証拠の一部を提示した上で、今後の対応について訊ねたそうだが、運営会社AKSからはこんな回答しかなかったそうだ。 「今の段階で実関係を確認できていないため、コメントは差し控えさせて頂きます」  05年のAKB48の旗揚げ公演から、今年で10年になる。 「記念すべき節目の年に発覚した、この“重大事件”をなかったことには出来ない。野寺本人の罪は言うまでもないが、いま問われているのは、少女を預かる運営側の危機対処と管理責任なのである」(文春)  現・元メンバーやその親たちに、運営会社や秋元康たちはなんと言うつもりなのだろう。彼らは以前、この事実を警察から知らされていた可能性は十分にあるはずだ。  また、この前代未聞の盗撮動画がネットに流れないという保証はない。そうなれば、AKB商法が根底から崩れることは間違いない。  こうしたものが発覚するというのも、AKB人気の終わりの始まりであろう。 (文=元木昌彦)

韓国世界遺産級の史料が焼失!?  「訓民正音解例本」とカネをめぐる“ドロ沼法廷闘争”に終止符か

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イメージ画像 Photo By Republic of Korea from Flickr.
 韓国の慶尚北道尚州市のとある民家で、3月26日午前、火事があった。人的被害はなかったものの、ペ氏の自宅は全焼。現在、出火原因の調査が続いている。と、ことさら取り上げるまでもない事件だが、実はこのペ氏、骨董品や古書籍を数多く所有していた人物で、その中には訓民正音に関する世界遺産級の史料があった可能性があるということで、大騒ぎとなった。  訓民正音とは現在のハングルのことで、1446年に時の王・世宗によって創製された。その当時、訓民正音について解説した本が「訓民正音解例本」だ。1940年に発見された「解例本」は、訓民正音の創製動機や使用方法が紹介されており、価格をつけられない文化遺産と評価されている。実際、ベートーベンの「交響曲第9番」の自筆楽譜や日本の国宝『御堂関白記』と同じく、ユネスコ記憶遺産にも登録された。もちろん韓国の国宝(第70号)だ。「解例本」の出版日とされる10月9日は、現在韓国で“ハングルの日”に指定されており、休日となっている。そんな木版本の「解例本」は、長らく世界に1冊しか残されていないとされ、現在も澗松美術館に保管されている。 しかし、2008年7月、古書籍商のペ氏が自宅を整理していると、「訓民正音解例本」を発見。韓国文化財庁の調査員が確認してみると、国宝として保存されている「解例本」とまったく同一の版本で、保存状態はこちらのほうが良好だったという。 “だったという”と言葉を曖昧にしたのは、新たに見つかった「解例本」(便宜上「尚州本」と呼ぶ)が、広く世の中に公開されていないからだ。見つかった「尚州本」が偽物だったわけではない。その背景には、所有権をめぐる醜い裁判があった。 「尚州本」の発見からわずか1カ月後、ペ氏と同じ尚州市に住むチョ氏が本の所有権を主張。チョ氏は「あの『解例本』は私が保管していたのに、ペ氏が盗んだ」として、刑事告訴と民事訴訟を起こした。刑事告訴は嫌疑なしで処理されたが、民事訴訟ではチョ氏の主張が認められた。「尚州本」の所有権はチョ氏に渡ったことになる。しかし、ペ氏は本をどこかに隠してしまい、再三の捜査が行われたが結局、発見できずじまい。ペ氏は検察に拘束起訴され、最高裁まで争い、14年6月に「盗んだ証拠がない」として無罪を勝ち取った。 しかし、その後もペ氏は「尚州本」を公開しなかった。民事訴訟で敗れており、この間に亡くなったチョ氏が本を国家に寄付する意向を伝えていたからだ。韓国メディアの質問に、ペ氏が答えている。 「裁判を何年も行い、心と体があまりに傷ついた。367日間も獄中で過ごし、家宅捜索も受けて被害が大きい。すべての真実が明らかになるまで、絶対に公開しない。今の段階で公開したら、所有権は誰のものになるというのだ。これは絶対の原則だ!」  ちなみにペ氏は、最初の刑事告訴を乗り越えたところで、「尚州本」を100億ウォン(約10億円)で売却しようとして失敗している。最後の価格調整の段階で、破約となったようだ。  そんな状況下で起きた、ペ氏自宅の火事。相変わらず「尚州本」の“隠し場所”については口を閉ざしているが、最悪、焼失した可能性もある。所有権、つまりはカネをめぐる醜い欲望によって世界遺産級の史料が失われたとなれば、呆れてものも言えない。ましてや韓国が世界に誇るハングルだけに、ダメージは大きそうだ。

まさに「日本女神」!? 中国広東省で見つけた“美人すぎる日本人留学生”の正体とは──

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長尾さんの人気ぶりを報じたニュース(『南方網』より)
 中国広東省で、ひとりの留学生が爆発的な話題を呼んでいる。同省恵州市の恵州学院で3月1日~15日まで交換留学生として学んでいた日本人、長尾寧音さん(19)が「かわいすぎる」として、中国のSNS上で大注目されているのだ。  同学院は17人の日本人交換留学生を受け入れているが、長尾さんが別格に美しく、同学院の生徒たちから「日本女神」「一番美しい交換留学生」「顔面偏差値最強の女神」などとあがめられているのだ。中国版Twitter「微博」では、キャンパス内の彼女の様子を写した写真などが大量に転載されている。
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同学院の学生が「微博」に投稿した長尾さんの写真
 カリキュラムの最終日に行われた卒業パーティーでは、長尾さんが参加したマジックのパフォーマンスを見ようと、多くの学生が殺到。彼女とのツーショット写真を撮りたい学生たちが列をなし、一時は騒然となったという。彼女自身、ここまで大きな騒動になるとは思っていなかったようだ。  しかし、それも当然の話かもしれない。長尾さんは芸能事務所・スターダストプロモーションに所属する芸能人だからだ。2007年に同事務所のオーディションで約1万人の応募者の中からグランプリに選ばれ、09年頃からCM・ドラマ・映画などに出演している。現在、彼女は札幌大学に在学中で、中国語の授業を受けた際、中国に興味を持ったという。
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所属事務所のプロフィールより
 「中国にいるときに違和感を覚えたことは?」という学生たちの質問に対し、「中国ではトイレに紙を流せないこと」と答えたという長尾さん。言うまでもなく、中国は下水道事情が悪く、トイレットペーパーは便器に流せない。平成生まれの長尾さんには、さぞかしカルチャーショックだったことだろう。  長尾さんは短期留学期間を終え、すでに帰国しているとのこと。中国人学生の“毒牙”にはかからなかったようだが、彼女は「来年、また戻ってきます」と述べているという(「南方都市報」3月25日付)。中国での知名度が上がってしまった今、「日本の女神」が中国人男性に奪われないことを祈るばかりだ。 (文=金地名津)

近代施設と旧き風俗街が並ぶ街は韓国の“新世界”と、なりうるのか?『永登浦(ヨンドンポ)』

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駅を背にして右の建物が新世界デパート。左のビルがタイムズスクエア。ちょんの間は路地を左に進んだところにある。
 今回の旅の宿は、ソウル市内、鍾路3街(チョンノサンガ)にあるゲストハウス。しかも、6ベッドのドミトリーである。予算の見積もりを失敗したシワ寄せがこんなところに現れてしまったわけだ。ま、バックパッカーだったので慣れてるけど、やっぱり、ね……。  しかも到着早々、トランクのカギが開かないトラブルに見舞われつつも、急ぎ足で向ったのは永登浦(ヨンドンポ)にある新世界デパートとタイムズスクエアの並ぶ路地だった。  駅から地下通路を歩けば3分というその一画にそびえ立つのは、新世界デパートと、国内最大級を誇る複合ショッピングモール「タイムズスクエア」である。青白くきらびやかに浮かび上がる近代的な“街”がそこにある。
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午後8時、まだ開店していないちょんの間と、そのうしろにタイムズスクエアがそびえる。
 しかし、もちろん、ここに来たのは買い物のためではない。そのキラキラした街の端っこにへばり付くピンク色に輝く街を見るためだ。新世界デパートとタイムズスクエアのすぐ隣、そこには、別世界のちょんの間街が残っているのだ。  永登浦はかつて工場地帯であり、タイムズスクエアの建つ場所も、元は紡績工場跡地だった。ちょんの間は、その町で働く労働者たちの慰労のためにできたといわれる。 「永登浦のちょんの間は、財閥と戦っているんです」  ガイドのP氏はそう語る。  2009年、ちょんの間街から見れば、すぐ裏に巨大なショッピングモールが完成したが、逆にモールの事業主から見れば、直近に風俗街があるなんて愉快なことではない。 「モールは駐車場の出入り口を、わざとちょんの間街の側に造ったんです」(P氏)
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ちょんの間街の外れに照明のついている店があったが、女のコはまだいなかった。左側の先に駐車場の出入り口があり、クルマはこの路地を通らないと駐車場に入れない。
 おおっぴらには顔を見られたくない風俗嬢たちをそこに居づらくさせて、ちょんの間を閉鎖に追い込む作戦に出たという。 「でも、その作戦は失敗でした。怒ったちょんの間の権利者たちは、何がなんでも店の権利は譲らないと強行策に出てしまった」(同)  その結果、グランドオープンから5年が過ぎた現在も、“新”と“別”の世界が同じ路地に存在している。どうやら、今のところは、ちょんの間側に軍配が上がっているようだが、相手はあの財閥系(前号の記事参照)。次の戦いやいかに……。
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龍山は壊滅しオーパルパルも縮小したのに比べると、永登浦は優秀な方だ。写真は2002年3月の永登浦。
(写真、文=松本雷太)

今度は“美女”と、小便器で「ニーハオ」!? 中国トイレ革命のヤバすぎる迷走ぶり

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小便器の向こうがガラス張りになっていて、その奥で“美女”たちがお出迎え。
“中国はトイレが汚い”というマイナスイメージを払拭するため、中国観光局局長が「トイレ革命」遂行を宣言。今後3年間で3万3,000軒の公衆トイレを新設し、既存の2万4000軒についても改装を行うという。  そんな中、山西省の省都・太原市のレストランに、革命的なトイレが登場した。男子トイレの小便器の正面に、露出度の高い衣装から下着がのぞく、セクシーな女性のマネキンが設置されているのだ。この小便器の利用者は、このマネキンに見つめられながら用を足すこととなる。
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西洋人風のロングヘアばかりなのは店主の趣味?
 レストラン店主がどんな意図でこのようなトイレにしたのかは不明だが、 「何も知らずに入って、女性トイレと勘違いしてしまった」 「緊張して出なくなってしまった」 「夜中にこんなトイレに入ったら心臓に悪い」 と、実際に利用した人たちの評判は芳しくない。
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桂林にできたシースルートイレ。外からは見えない設計になっているというが……。
 奇抜なトイレは、ほかにもある。今年2月に話題になったのが、風光明媚な観光地として日本でも有名な桂林にできた、透明ガラス張りのシースルートイレ。用を足しながら外の景色を楽しむことができるが、外からも丸見えなのだ。
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昔ながらの“ニーハオトイレ”。右手の溝は複数人用の大便器だ。
 かつて中国名物だった、壁や目張りのない“ニーハオトイレ”は、もはや農村部でも絶滅寸前だが、人民は、人目にさらされながら用を足していた時代が懐かしい!? (文=佐久間賢三)