“精神疾病リスト”除外から15年 中国初「同性愛者不当解雇裁判」の行方

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ネット上にアップされた穆易さんと男性のトラブルの様子
 中国で、「精神疾病リスト」から同性愛が除外されておよそ15年。文化革命以降、1996年までは罪として取り締まり対象だった同性愛者は、いまや全国に5,000万人とも、それ以上ともいわれている。そんな中国で今、職場における同性愛者差別に対する最初の判決の行方に注目が集まっている。  原告は、深セン市に住む30歳の男性、穆易(ボクエキ)さん(仮名)だ。彼は、勤務していた会社から、規律違反を理由に解雇を言い渡された。その後、会社との話し合いの中で、彼が同性愛者であることが解雇の決定的要因であることがわかった。これを人権侵害として、同市南山区の地方裁判所に告訴したのだ。  穆さんが同性愛者であることを会社が知った経緯は、なんとも中国の世相を反映している。
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会社の不当解雇を訴える穆さん
 穆さんは昨年、男性同性愛者専門(ゲイ)の出会い系アプリを利用して知り合った男性とホテルの一室で落ち合った。  ちなみに中国国内では、ネットを介したゲイ同士の手軽な出会いが、HIV蔓延の一因となっているという指摘もある。国家衛生・計画生育委員会によると、HIV感染者とエイズ患者の数は昨年1年間で10万4,000人増加。さらに性行為による感染者のうち、約75%が同性愛者であり、15~19歳の男性が特に多いとしている。  しかし、穆さんと男性が性行為に及ぶことはなかった。現れた男性の容姿に落胆した穆さんは、すぐにその場を後にしようとしたのだ。すると男性はタクシー代を要求。ホテル前の路上で、警察も出動するトラブルへと発展したのだ。さらに、この一部始終はその場に居合わせた人によって撮影されており、動画はネット上で拡散。穆さんの会社関係者も知るところとなったわけだ。  第一審では「解雇が同性愛差別によるものであることを証明するに至らない」と、穆さんの訴えは棄却されている。穆さんはこれを不満として控訴。現在、第二審が進められている。  中国の民事裁判は二審制を採用しており、次に出される判決が、中国の職場における同性愛者差別に対する最初の判例となることになる。
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ミュージックビデオに「小紅帽」の名前で登場した穆さんのトラブルの相手。歌詞は、騒動を揶揄するような内容だ。
 さらにこの一件には、こんなサイドストーリーも用意されていた。穆さんがトラブルとなった相手の男性だが、ネット上に拡散した動画の中で、オネエ言葉でまくし立てるキャラクターに人気が集まり、芸能界デビュー。現在はプロダクションに所属し、歌手としてミュージックビデオにも出演しているという。  しかし同じトラブルの当事者で、片やクビ、片や芸能界デビューとは皮肉すぎる。

主要観光地の宿泊施設6割が不法営業か……ソウル浄化作戦決行で、ぼったくり業者が大ピンチ! 

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イメージ画像 Photo By Adrián Pérez from Flickr.
 6月13~14日、新宿歌舞伎町にぼったくりキャバクラ摘発のための捜査が入り、6店舗で17人が逮捕された。警察によると、昨年1~4月に106件だった通報が今年に入って10倍の1,052件に増加したという。  その報道を見た韓国ネチズンの中には「取り締まる意思があれば、なくなるはずなのに……」という声もあったが、“ぼったくり被害”に関しては韓国も負けてはいない。  韓国のぼったくり業者にとって一番のターゲットは観光客であり、その不満は毎年高まっている。韓国観光公社が発刊した「2014年観光不便申告総合分析書」によれば、「観光不便申告(クレーム)センター」に届けられた観光客からのクレームは、2013年に比べて47件増加した1,154件に上った。  クレームの中で最も多かったのは、「不親切・価格」など、ショッピングに関連するものが317件。次点が「タクシーの不当料金徴収および乗車拒否」(128件)、「宿泊施設」関連(84件)と続いた。  韓国のあるメディアが現状を調べようと中国人観光客に扮して調査してみたところ、中国人観光客が多い南大門(ナムデムン)市場周辺では、通常価格4万9,000ウォン(約4,900円)のジャケットが3倍近い16万5,000ウォン(約1万6,500円)で売られており、靴やカバン、タクシー料金なども相場より3万ウォン(約3,000円)以上、ぼったくるケースが多かった。また、宿泊施設などでは正規の料金のほか、サウナやマッサージといった後付けのセットを強要して、強引に宿泊料金の底上げを図る手法も蔓延しているそうだ。  ちなみに、近年では中国人観光客をターゲットにした整形手術のぼったくりが横行している。韓国語のわからない中国人の仲介役が整形外科医と共謀して、不必要な手術などを行って、相場より50~70%以上も上乗せした料金を請求するのだ。  観光客をターゲットにした“ぼったり被害”が増加していることから、韓国警察は、観光客が増加する日本のゴールデンウィーク(4月29日~5月6日)と、中国のメーデー(5月1~3日)期間にかけて、ソウルを中心に主要な観光地一帯の宿泊業者250カ所を一斉調査。その結果、なんと151カ所の店舗で不法営業行為が行われていたことが発覚した。  警察関係者は「持続的な啓蒙にもかかわらず、一部観光業者の自浄努力が不足している」と現状を嘆くコメントを残している。    こうした現状を憂いたソウル中区は5月30日、観光特区である明洞(ミョンドン)や南大門の常習的なぼったくり料金の取り締まりを強化することを発表。6月末までに3万カ所余りの小売店の調査に乗り出し、一度の警告で改善されない店舗には30~1,000万ウォン(約3~100万円)の過怠金を賦課する予定だ。  チェ・チャンシク中区庁長は、「外国人観光客が安心して訪れられるように、快適で安全なショッピング環境を作るために持続的に努力する」と意気込みを見せた。  MERSの流行で、ただでさえ旅行者が減少している韓国。ぼったくりを防ぐための努力は続けてほしいものだが、積み重なった不信感を払しょくするのはなかなか難しそうだ。

「中国で働いたほうが稼げる?」問題山積みの外国人技能実習制度、儲かるのは仲介者だけ!?

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中国で技能実習生として採用され、日本へと向かう一行
シンガポールの中国語新聞「聯合早報」は6月8日、「週刊朝日」(朝日新聞出版)の記事を引用し、技能実習生として来日し、地方で働く中国人女性たちの多くが虐げられた生活を送っていると報道。実習受け入れ先で奴隷のように虐げられ、レイプされた女性実習生までいるという内容は、中国のネット上でも反響を呼んだ。   この報道では、受け入れ側である日本の体制が一方的に非難されているが、中国人実習生に頭を悩ませている受け入れ企業側も少なくない。 「中国人実習生の途中帰国が相次ぎ、受け入れ先の痛手となるケースが増えている」  そう指摘するのは、外国人技能実習制度を管轄する国際研修協力機構(JITCO)の関係者で、中国人実習生の世話役を務めてきた男性だ。  その背景にあるのは、ここ数年で急激に進んだ円安だという。 「実習生に対する最低賃金の全国平均は、昨年9月の段階では時給780円で、生活費などを引くと実習生の手元に残るのは、年間平均して100~150万円ほどです。実習期間は最大で3年ですが、それを満了した場合、中国側の仲介者である送り出し機関に支払う支度金、100~160万円を差し引いても、300万円ほどを持ち帰れる計算となります。しかし、円安人民元高が進んだことで、人民元換算の価値は3年前に比べて4割近く目減りしている。また、中国の平均給与も上昇していることから、『こんなことなら、中国で働いておけばよかった』と後悔している実習生も多い。数カ月間を実習生の教育に費やし、やっと戦力になると思ったら途中帰国されてしまっては、受け入れ先にとって損失。さらに、帰国しないとしてもやる気を喪失してしまう実習生も多く、深刻な問題となっています」(同)  受け入れ先に対し、「外国人実習生を安価な労働力と見なしている」という批判が向けられることもしばしば。しかしこの男性によれば、「実習生が受け取る賃金が時給700~800円であっても、実習生受け入れまでに必要な諸費用を含めると、受け入れ先の負担としては実質時給1,000円くらいになる。それに加え、実習生をつなぎ留めるため、国の家族と連絡が取りやすいようにネット環境を無料で提供したり、毎月一度郊外から市内へ焼き肉の食べ放題に連れて行ったり、実習生が誕生日の時にはケーキを用意したりする受け入れ先まである」(同)という。  中国人実習生にも日本の受け入れ先にも難点の多い同制度だが、「約200ある中国側の送り出し機関の利益は、実習生1人当たり40~60万円とホクホク。賄賂を受け取って実習生を採用しているところもあると聞く」と男性。本来、なんのための制度なのか、再考が迫られている。

IP電話はネットバンクのアカウントよりも高リスク? すぐにできる“乗っ取り”防御策とは

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 6月12日、総務省から「第三者によるIP電話等の不正利用に関する注意喚起」が公表された。IP電話サービスに不正アクセスされて、勝手に国際電話をかけられ、高額な通話料を請求されるという問題だ。  IP電話はネット回線を利用して通話する仕組みで、通話料が無料~激安になるので人気を集めている。SkypeやLINE電話050 plusなどが有名で、アメリカとは1分当たり2~5円で通話できるのだ。しかし、アカウントを不正アクセスされても、通話が目的であればたいした金額にはならない。通話先の情報から身元がバレて捕まってしまうリスクのほうが大きいだろう。もちろん、IP電話を不正に乗っ取るのは、大金を稼ぐのが目的だ。  乗っ取られたIP電話は、シエラレオネやギニアなどのアフリカや、ラトビアといったヨーロッパにかけられることが多い。もちろん、IP電話なのでリーズナブルではあるのだが、これらの地域だと1分当たり100~200円ほどかかる。そして、プログラムを使って、一晩に数千回というオーダーで発信するのだ。当然、通話料は数十万円から数百万円になる。この通話料はIP電話会社や相手国の電話会社に支払われるが、当然これらの企業が不正を働いているわけではない。しかし、開発途上国の電話会社の中には、国際電話料をキックバックするところがある。つまり、海外からたくさん着信を受ける人や企業が、通話料の一部を受け取れるというわけだ。このキックバックを狙って、不正アクセスをしようとする輩がはびこっている。  実は、この手口は昔からある。一昔前は、電話回線を通してインターネットに接続していたが、そこで、PCにウィルスやマルウェアを感染させ、モデムを介してダイヤルQ2や国際電話に電話させていたのだ。そして、その業者や相手国の電話会社からキックバックをもらっていた。今回は、そのルートがIP電話になっただけ。  さて、不正アクセスされたユーザーは、犯罪の被害に遭っているわけだが、電話は実際にかかっている。IP電話会社から通話料の一部が相手の国の電話会社に支払われているのだ。たいていの場合、被害を訴えても、相手の国は交渉などにまったく応じない。莫大な通話料を請求されたユーザーには同情するが、救済方法がほとんどないのだ。財布を落として現金を抜かれたり、空き巣に入られてタンス預金を盗まれたというのに似ている。ほとんどのケースは、請求額を支払うことになるだろう。  防御策はいくつかある。まず、IPサービスを使わないこと。もしくは海外に発信できないようにすること。しかし、これは本末転倒だ。通話料を安く抑えているユーザーには我慢できないことだろう。次に、パスワードをしっかりと運用すること。本連載で繰り返し述べているが、きちんとアカウントを管理していれば、そうそう不正アクセスの被害に遭うことはない。定期的にパスワードを複雑な文字列に変更するクセさえつけておけば、情報が漏洩しても被害は限定される。  とはいえ、今回の件はIP電話の仕組みにも大いに欠陥がある。まず、外貨獲得を狙い、悪徳業者が跋扈する仕組みを作っている国への発信は止めてしまえばいいのだ。それが無理だとしても、個別に発信を禁止する設定を行えるようにすべき。海外発信でひとくくりにされると、アメリカや台湾など安全で安い通話ができる国にも発信できなくなり、大迷惑。恐ろしいことに、IP電話サービスの中には、海外発信さえ禁止する設定がないところもある。  すべてのIP電話業者は、すぐに怪しい国への発信を制御する仕組みを導入すべきだ。そうしないと「万一が怖いし、解約しておくか」という流れになりかねない。そうすれば、自分で自分の首を絞めることになる。業界の未来を守るなら、いま被害に遭っている人たちへの請求を一部でもいいので補填してあげてはどうだろうか。自分で血を流せば、早急に対応する必要性も感じられることだろう。 (文=柳谷智宣)

「元少年A」のゴーストライターは誰だ!? 幻冬舎・見城徹氏との怪しい関係とは?

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「週刊新潮 2015年6月25日号」(新潮社)より
今週の注目記事・第1位 「少年A『手記』出版 禁断の全真相」(「週刊文春」6/25号) 「気を付けろ!『元少年A』が歩いている!」(「週刊新潮」6/25号) 「醜き『中年A』が15年前に書いた“恥ずかしい小説”」(「週刊ポスト」7/3号) 同・第2位 「安保法制は撤回せよ」(「週刊朝日」6/26号) 同・第3位 「北海道4人死亡 飲酒ひき逃げ 鬼畜の素性を暴く!」(「週刊文春」6/25号) 同・第4位 「安倍支持率急落!『次の総理』は誰になる」(「週刊ポスト」7/3号) 同・第5位 「安倍オフレコ発言ぜんぶ書く」(「週刊現代」7/4号) 同・第6位 「新国立競技場に『巨人が本拠地移転』」(「アサヒ芸能」6/25号) 同・第7位 「『私をレイプして』偽投稿で襲われた『リベンジレイプ』被害女性の悲痛告白」(「週刊ポスト」7/3号) 同・第8位 「35年目の危機 柴門ふみは弘兼憲司の“それ”を我慢できない」(「週刊文春」6/25号) 番外 現代とポストのセックス記事の勝者はどっちだ!  ポストはセクシーグラビア競争から退くようだ。今週はいつも通りの「マナミという名の実」と「現役大手生保レディ 決意のヌード挑戦」の2本。「マナミ」の写真は迫力はあるが、はやマンネリ気味だ。  現代は巻頭グラビアで「深田恭子」のセクシー、企画もので「エロスは『日常』に潜んでいる」、新体操の「小森美来」の大開脚ヘアヌード、袋とじで「美少女百合沙がいる街 百合沙が、すべてを脱ぎ捨てる!」と特集記事がイマイチなのを補おうとしているのか、気合いが入っている。グラビア勝負では現代の圧勝。  記事では、先日、私がネタがなくなったのかと書いたせいでもあるまいが、ポストは「死ぬまでSEX生涯現役宣言!」を復活。  日本性科学会の「中高年セクシュアリティー調査」(2012年)によれば、70代男性の性欲が活発化しており、「配偶者との性交渉を望む」70代男性は、00年調査の24%から38%に上昇したという。  70歳を過ぎても、4割の男性が妻とのセックスを望んでいるそうである。ED薬などが出てきたことも関係しているのだろうが、いい迷惑だと妻たちは現代で告白している。  もう1本は「LOVE48愛の48手組んでみた」と題されたYouTubeに挙げられた動画が話題だとして、動画のコマ割りを載せている。これは世界シェア1位を誇る英国のコンドームブランド・デュレックスが新商品PRで6月1日から配信したものだそうだ。  さまざまな体位をプロレス風に見せる斬新なアイデアが話題となり、16日間で16万回超のアクセスがあったという。まあ、これは昔話題になった『性生活の知恵』(昭和35年に池田書店から出版されたハウツー本)の二番煎じのようなものだ。  現代は、年をとった亭主が性欲だけは盛んで困り果てているというお話だが、そうとう笑える。いくつか紹介しよう。 「夫の肌の感触が嫌なんです。脂ぎってベトベトしているし、メタボでぶよぶよ。汗は雑巾みたいな匂いがする。隣で寝ているだけで嫌なのに、上に覆いかぶさってくるんですから最悪ですよ。  夏は暑苦しくて、正常位で夫が腰を動かす度に、下っ腹の肉が私のお腹に張り付いて、『ペッタン、ペッタン』と音を立てる。 『餅つきか!』って突っ込みたくなります。肝心のペニスは肉に埋もれて奥まで届かず、ちっとも気持ちよくありません」(綾子さん・45歳) 「勃ちが悪いのは、夫の年齢(57歳)を考えれば仕方のないこと。ただ、射精に行き着くまで粘りに粘られるのは嫌なんです。なかなか勃起しないので、フェラチオを延々とさせられるんですけど、5分もすれば口が疲れてきますよね。勃起に導いて、ようやく挿入したと思ったら中折れ。  双六でいうと、『振り出しに戻る』です(苦笑)。いったんフェラチオやシックスナインに戻って、再び勃起すればまたインサートの繰り返し。60分を超えると、ちょっと勘弁してほしい。『あぁ、この時間で録画していたドラマ1本見れたのになぁ』って考えちゃうと、時間の無駄に思えてくるんです。  いったん私の中に入った愛液のついたアレを舐めるのにも、抵抗があります。なのに、『お前の味だよ』とか言ってくる。ああ、話してるだけで気持ち悪くなってきました」(麻由美さん・54歳)  これが妻たちのホンネであろう。はやく女性のためのバイアグラが発売されないと、亭主の一人相撲で嫌がられるだけだろう。だけど、妻がバイアグラを飲んで迫ってきたら怖いぞ~!  今週は質量ともに現代の圧勝だ。  今週も新潮がトレーニングジム「ライザップ」に高いカネを払って通っていた人たちの「被害」をレポートしている。6月16日のasahi.comが「ライザップ」が「広告でうたっている『30日間全額返金保証』について、『会社が承認した場合』との返金条件を撤廃すると発表した」と報じた。  新潮が指摘しているトレーナーの訓練不足や長時間労働など、まだ「ライザップ」には答えるべき問題点が多くある。こうしたことは事件化しなければ新聞はやらないから、週刊誌の独壇場である。  その新潮が維新の党の代表・松野頼久氏が12億円の借金まみれだと報じている。渋谷区松濤にある豪邸のローンや、母親の建てた貸しビルなどが自転車操業状態で、資金繰りが大変のようだが、ご本人は毎月の返済額は8,000万円ぐらいにはなるが債務超過ではないと話している。  松野氏の父親・頼三氏には何度か会ったことがあるが、貫禄のある政界の寝業師だった。息子はどうも線が細いのが気になる。  さて今週の第8位。柴門ふみと弘兼憲史といえば漫画界きってのおしどり夫婦だと思われていたが、『婦人公論』(中央公論新書)で柴門さんが夫の「家庭での不在、たび重なる女性関係の発覚。同居していた弘兼氏両親の介護への無関心」を語って話題だと文春が書いている。  結婚35年で、柴門さんも離婚は考えていないようだが、現在は半別居状態だという。  こうした人気のある漫画家や作家の「ゴシップ」は週刊誌が書けない。今回は『婦人公論』発だから取り上げたのだろうが、現代やポストではやれないだろう。  リベンジポルノとは、元交際相手の裸の写真や動画をインターネット上に載せる悪質な犯罪行為だが、ポストがこうしたことが頻繁に行われ、被害者が続出していると報じている。  しかも写真の公開だけではなく、相手の住所や電話番号などを晒した上に、「私を犯してほしい」と誘う嘘の書き込み「リベンジレイプ」が横行しているというのである。 「〈刺激が欲しい〉  今年2月、出会い系サイトに21歳の女子大生の顔写真付きでこんな書き込みがされた。すぐに男たちからメールが殺到し、“彼女”は約30人の男性に〈レイプ願望があります〉といったメッセージとともに『自宅の住所』を伝えた。  その数日後、自宅近辺で見知らぬ男が彼女に声をかけた。しかし、“願望”は現実にならなかった。彼女はレイプ願望などはもっておらず、自宅住所を男に送ってもいなかったからである。  6月12日、この女子大生になりすまし、無断で掲示板に写真などを掲載したとして野村証券社員の牧野雅亘容疑者(39)が名誉棄損の疑いで警視庁に逮捕された」(ポスト)  このケースでは幸いにも女性に身体的被害が加えられることなく犯人が逮捕されたが、今年3月に北海道で実際に女性が集団強姦されるという事件が起きていた。  疑似レイプ愛好者が集う掲示板はネット上に複数ある。そこには女性の写真や名前のほか、電話番号、メールアドレスとともに〈犯してくれる人を探している〉などのメッセージが添えられているという。  ポストによると、関西地方の住所とともに名前やメールアドレスが書かれていたA子さんは、セックス中の姿を写した、いわゆるハメ撮り写真が掲載されていたそうだ。ポストはA子さんと連絡を取ることができたが、彼女はまだ10代だった。  写真を見せると「これは、私です」と絶句したという。 「実は最近、知らない人から“今日は何時の電車に乗るの?”とか“近所に住んでるから学校の帰りにレイプしてやろうか”といったメールが送られてきました。  裸の写真についてはいいにくいのですが……、以前、援助交際したことがあって、その時に撮られたものだと思う」  と語った。  なりすましで掲示板に書かれた女性を強姦したら、どうなるか。弁護士の奥村徹氏がこう話す。 「裁判で、“承諾があると信じていた”という弁解がすんなり通る可能性は低いでしょう。  故意ではないと主張しても、暴行や脅迫が伴った性行為であれば、強姦罪が成立する可能性が高い。一方、実行犯に強姦罪が認められれば、女性になりすまして書き込んだ人には名誉毀損罪に加えて、強姦罪の教唆が問われます」  6月22日のasahi.comが「LINEで女性の裸を拡散容疑 リベンジポルノ法初適用」と報じている。 「無料通信アプリ『LINE』(ライン)に知人女性の裸の画像を投稿、拡散させたとして、警視庁は川崎市中原区上小田中1丁目、無職内川一樹容疑者(27)をリベンジポルノ防止法違反と名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕し、22日発表した。同庁によると、ラインで画像を拡散させたとして同法が適用されたのは全国初という。  警視庁によると、逮捕容疑は4月16~17日、スマートフォンからラインのグループトーク上に、20代の知人女性の上半身裸の画像を送信し、不特定多数に閲覧させるなどしたというもの。容疑を認め、『グループトークが盛り上がると思って投稿した』と供述しているという」  気をつけよう、暗い夜道とリベンジポルノ。  さて、東京五輪のメイン会場になる新国立競技場建設に暗雲が漂っている。建設費が予定より大幅にオーバーしているからだが、「建設費3000億円」「維持費70億円」もかかるといわれる新国立建設に「ウルトラC」が浮上したとアサ芸が書いている。  自らも「仰天」と謳っているように奇想天外な計画ではあるが、週刊誌の企画は頭の体操という面もあるから、こういう見方もありうるのではないかと可能性を提示することもあっていいと思う。  巨人は年間主催の試合や巨人軍グッズ、飲食代で100億円稼ぐといわれ、東京ドームには年間25億円もの使用料を払っているそうだ。  その上、巨人軍が本拠地を新国立に移転した後は、東京ドームを競輪場にしようという案があるともいう。  この競輪場案はたしかに存在する。石原慎太郎都知事もそうしたかったが、東京にこれ以上ギャンブル場はいらないという反対の声が大きく、手を付けられなかった。  だが、新国立は野球場にしてはキャパシティが大きすぎるし、競輪場は今の情勢では難しいはずだ。新国立建設費を国が全部負担するのか、それとも都が一部負担するのか。まだ迷走は続きそうである。  現代は安倍首相のオフレコ発言をぜんぶ書くといいながら、失礼だが、これまで報じられたことの焼き直しである。  読みどころはここだけ。官邸記者クラブのキャップが集うオフレコの懇親会、いわゆる「オフ懇」というのがある。  6月1日の午後7時過ぎに、赤坂の老舗中華料理店「赤坂飯店」のオフ懇に出席した安倍首相は、到着してすぐに注がれたビールを飲み干したそうだ。  この日は町村信孝前衆院議長の訃報があり、その後、目黒の町村邸を弔問に訪れる予定だったにもかかわらずである。 「さらに安倍総理は、こうも言った。話題が集団的自衛権のことにさしかかった時である。『安保法制は、南シナ海の中国が相手なの。だから、やる(法案を通す)と言ったらやる』 要するに安倍総理は、中国を自衛隊と米軍の『仮想敵国』だと考えている。  この『誰もがうすうす感じているけれど、決して口にはしてはならないこと』を、あろうことか、当の総理が認めてしまった」(現代)  集団的自衛権は違憲だという憲法学者や多くの有識者の反対、世論の高まりもあり、ある自民党衆院議員がこういう。 「ここは焦らずに、一度引いて仕切り直したほうがいいという声も党内では出始めています」  しかし、それでも安倍は夏が終わるまでに押し切るという構えを崩そうとしない。その理由を、またしても体調が悪化してるからだと明かすのはある自民党関係者だ。 「長年の悲願である憲法改正までたどり着けないのではないか、という懸念が総理の中で出てきているんですよ。  ここ最近官邸でよく言われているのは、トイレの回数がやたら増えている。30分に1回行く日も珍しくなくて、そんな時は『ちょっとヤバいね』と噂になっているんです。精神的にもかなり疲れていますからね」  支持率も下落してきている安倍首相だから、そろそろポスト安倍を考えたほうがいいとポストは特集を組んでいる。  安倍首相支持派の読売グループの日本テレビが6月14日に発表した世論調査では、内閣支持率41.1%と最低で、不支持率が39.3%にもなっているのだ。  これで強行採決でもしようものなら、支持率は20%台まで落ち込むことは間違いない。それに現代が書いているように体調の不安もある。  だが、政治家OBや政治評論家、政治部記者37人にアンケートした結果は、失礼だがバカバカしいものである。  安倍首相が電撃辞任した場合のベスト3は、谷垣禎一、麻生太郎、菅義偉の順だ。  安倍首相が任期満了した場合の候補ベスト3は、稲田朋美、石破茂、岸田文雄。望ましい総理候補のベスト3は、菅義偉、小泉進次郎、橋下徹だそうな。  この中で目新しいのは小泉進次郎だけ。稲田のポスト安倍は絶対ないと、私は思っている。やはり深刻なのは人材不足ということだが、見方を変えれば安倍首相でもできるのだから、誰でもいいということではある。  嫌な事件ばかり起こるのは、みんな安倍政権が悪いのだというつもりはないが、北海道砂川市の「日本一長い直線道路」で起きた一家4人死亡事故には言葉を失う。  永桶弘一さん(44)一家が乗った軽ワゴン車に時速100キロを超えるスピードで走ってきたBMWが激突したのだ。弘一さんと妻の文恵さん、長女の惠さんは死亡し、次女の光さんは重体。長男の昇太くんは路上に投げ出され、後ろから来たシボレーのピックアップトラックに1.5キロも引きずられて命を落とした。  BMWを運転していたのは土建業の谷越隆司容疑者(27)、後続車に乗っていたのは仲間の解体工の古味竜一容疑者(26)。どちらも事故の30分前まで居酒屋で飲んでいたことがわかっている。  2人とも飲酒運転の常習者で、日頃から常軌を逸した暴走運転で悪名高かったと文春が報じている。谷越は「信号は青だった」といい張り、古味のほうは酒気を抜くためか約10時間後に出頭している。しかも古味は、人を引きずっていることを知りながら蛇行を繰り返していたというのだから「鬼畜」である。  永桶さん一家には申し訳ないが「死に損」という言葉が口を衝いて出てくる。新潮によれば、こんな連中でも死刑にはならないそうだ。 「危険運転致死傷罪の最高刑は20年となります。(中略)古味容疑者に対しては、人をひいて故意に引きずって死なせた可能性が高く、今後は殺人罪が適用され得る。となれば『懲役20~25年』の可能性が出てきます」(板倉宏・日大名誉教授)  死刑にできないのなら、日本にはない終身刑でもと思ってしまうのは、私だけだろうか。  ところで、おいおい週刊誌諸君といいたくなる。安倍首相が今国会会期中に成立を目指している安全保障関連法の一括改正案と国際平和支援法案が、ここへきて圧倒的多数の憲法学者たちから「違憲」だと指摘され、先行きが不透明になってきた。この“重大事態”に、ほとんどの週刊誌がこの問題を真っ正面から取り上げていないのはどうしたことだ。  わずかに週刊朝日が小林節慶應大学名誉教授と、自民党推薦なのに憲法審査会に呼ばれて「集団的自衛権の行使は違憲」と述べた長谷部恭男早稲田大学大学院教授との対談「安保法制は撤回せよ」を慎ましくやっているだけだ。そこで長谷部教授はこう述べている。 「日本が攻撃された時の個別的自衛権と、外国が攻撃されたときの集団的自衛権はまったく違う。正当化できるはずがありません。いかにも限定的に見える言葉は武力行使を限定する役割を果たしていない。従来の政府見解の論理とは整合せず、法的安定性は大きく損なわれた。憲法違反です」  要は、自国が攻撃を受けたときの自然権としての自衛権は憲法が認めているが、他国が攻撃された場合に一緒に戦う集団的自衛権は一切認めていない。だから、それをどうしてもやるというのなら憲法改正しかないという至極当然の論理である。  安倍首相や菅官房長官らは、集団的自衛権が憲法違反であることは十分に承知しているはずだ。だから、憲法の番人である内閣法制局長官に集団的自衛権行使容認に積極的な小松一郎氏を無理矢理据え、集団的自衛権について触れていない「砂川判決」を持ち出してまで、世論に自分たちの正当性を訴えようとしているのである。  だが『報道ステーション』(テレビ朝日系)で憲法学者の木村草太氏は「砂川判決は個別的自衛権についてすら判断を保留している。この判決を集団的自衛権の根拠にしている人は判決文を読んでいない」と批判している。  国会軽視と批判されることを承知で、夏までには法案を成立させるとアメリカ議会で「確約」してしまった安倍首相は、強行採決しか道はないと思い定めているに違いない。  維新の党の前代表である橋下徹大阪市長と急遽、会談し、採決の時に欠席しないでくれと頼んだようだ。与党だけで強行採決すれば世論の大きな反発を招き、先にも書いたように支持率が大幅に下落することを恐れてのことであろう。  専門家からはダメを出され、自民党OBたちからも反対の声が上がり、支持率も下落しているなかで強行採決などしたら、それこそ日米安保条約で辞任した岸信介の二の舞になる。  否、岸も憲法を改正したかったのだろうが、まずは日米の同盟関係を見直す安保条約をやってからという「常識」はもっていた。その孫である安倍は、違憲状態を作り上げてから憲法改正に持っていくという、本末転倒どころか「憲法違反」を白昼堂々と行おうとしているのだ。何度でもいう。狂気の沙汰である。  1997年に起きた酒鬼薔薇聖斗事件。当時14歳だった少年Aが山下彩花さん(当時10歳)と土師(はせ)淳君(当時11歳)をむごく殺した神戸連続児童殺傷事件だが、その元少年Aも32歳になった。  そのAが太田出版から『絶歌』を6月11日に発表して大きな波紋を広げ、今も収まらない。初版10万部で増刷5万部。  各誌大きく取り上げているが、新潮のタイトルは「気を付けろ!『元少年A』が歩いている!」。これは81年にフランスで女子留学生を殺してその肉を食った佐川一政氏が、心身喪失状態での犯行と判断されて不起訴処分になり、日本へ戻ってきたとき、新潮社の名編集者・斎藤十一氏が付けた「気を付けろ! 佐川君が歩いている」は名タイトルといわれているが、それを真似たものだ。  文春によれば、元々は幻冬舎の見城徹社長のところにAが手紙を送ってきたことから始まったという。幻冬舎は社内に特別チームを立ち上げAに連絡を取り、初めて会ったのは2013年の初めだという。 「出すにはあまりにもハードルが高すぎたので」(見城氏)フィクションでやらないかといったが、Aはノンフィクションに強いこだわりをもっていたため、手記の形にすることになったようだ。  地方の都市で派遣労働をしていたAだが、書くことに専念したいというのでカネを貸した。総額は400万円ぐらいになるという。  何度も書き直しをさせたが、なぜか幻冬舎では出さずに太田出版へと振るのだ。それには今年1月に新潮が、幻冬舎がAの手記の出版に動いていると書いたことが影響しているのではないか。  Aの手記を出せば話題になり売れることは間違いないだろうが、出版社に対する風当たりも相当なものになると判断したのであろう。  ともかく太田出版はそれを引き受けた。以前『完全自殺マニュアル』を作ったことのある落合美砂氏が担当した。「私は編集者として一言も本文に言葉を加えていません。直す時は本人に伝えて彼が自分で直している」そうだ。  この本に対する批判の中で多いのは、出版社やAが本を出すに当たって被害者側の了解を取っていなかったというものだ。その理由を落合氏は「彼がもっとも恐れていたのが、反対されて出版を止められることだった」からだと話しているが、そうではあるまい。  出版社側も10万部刷った本が売れなくなることを恐れていたはずだからだ。  定価は1,500円で印税は10%程度だというから、初版だけで1,500万円になる。Aの両親は被害者への賠償金として総額約2億円を払うことになっているそうだが、この印税がその一部になるのかはわからないようだ。  この本が出たことで、被害者の親たちが憤り本の回収を求めたのは当然としても、担当弁護士や有識者からも批判されている。 「ようやく遺族の方々に対して、誠意が伝わってきたのではないか。今回の出版は、そういう感触を得られた矢先のことで、これまでの関係者の努力を無にしてしまった」(Aの両親の代理人を務める弁護士) 「全くの嘘を書いているとは思いませんが、真実を余すところなく書こうとしているとは思えず、何かしら意図をもって書かれた印象を受けました」(Aの弁護団長を務めた野口善國氏)  文春誌上で物書きたちは「読むに値する書きぶりだと思った」(関川夏央氏)と一定の評価をする人がいる一方で、「A自身が、冷静に自己分析できないまま執筆した本は、まだ出されるべきではなかった」(久田惠氏)「第一部の、どうだ見てみろと言わんばかりの装飾を凝らした文章に吐き気をおぼえる」(高山文彦氏)というような批判も多い。  この手記をA自身が書いたのかと疑問を持つ人も多いようだ。その疑問を解く鍵がポストに載っている。ポストは01年3月9日号に「全文掲載 18歳・酒鬼薔薇が綴った『700字小説』」という特集を組み、そこでAの書いた「作文」を紹介しているからだ。 「18歳の青年Aが書いた小説の一部を改めて抜粋する(以下、すべて原文ママ)。 《題 愛想笑いに手には名刺を 『桜木町』、『桜木町』。僕の横から現れた彼女に風太郎は書きかけの手帳を慌てて仕舞い込む。彼女の口許には絶えず微笑が刻み込まれているがまだ、十代のあどけなさが残っている。 『この乗り物は、桜台二丁目まで行きますの?』はっと我に返った僕は職業心が芽生える。まだ間もない身ではあるが、 『奇遇ですね、私の地本なんです』  奇妙なタイトルもさることながら、内容も要領を得ない。誤字も散見された」(ポスト)  この短編小説と今回の手記を比べると、文章力は格段に進歩している。同じ人間が書いたものと思えないとポストはいっているが、大方はそう思うだろう。出版関係者もこういつている。 「いかにも文学青年崩れが書きそうな修飾過多の文章からは、一部ではゴーストライターの作に違いないとみられている」  そういえば幻冬舎の見城氏は元々作家志望だったと聞くが、彼の手が多く入っているのではないのかと邪推してしまう。  先にも触れたとおり、この本は幻冬舎から出されるはずだったのだろうが、幻冬舎の内外から異論が出るようになったという。 「編集に携わった社員も“あまりに自己愛が強くて、文章は自己陶酔が激しい。悔悟の気持ちがどれほどあるのかわからない”という印象を抱くようになったといいます。また、手記の発表は幻冬舎と付き合いのある小説家らからの反発も予想されました」  ノンフィクション・ライターの高山文彦氏は手厳しくこういう。 「猫殺しの詳細な描写や愛した祖母の遺影の前で自慰にふけるシーンなどが再現ビデオのように精緻に描かれているだけで、彼が本当に書かなければならなかったことには全く触れられていない。それは淳君をはじめ被害者の殺害へ至る道程を自らの身体を切り刻むような思いで自己分析し、なぜ淳君らが殺されなければならなかったかを明らかにすることです。(中略)  深い内省や苦悩も見られない低レベルの“私小説”で終わりにしようなんて、ムシがよすぎる」  弁護士の紀藤正樹氏も憤りを隠さない。 「これはAと出版社が一種の不当収益を得たことになります。彼があの忌まわしい犯罪を行っていなければ今回の印税収入はなかったわけですから、結果的に“犯罪で得た収入”です。凶悪な犯罪行為で有名になり、その知名度を背景に出した本により殺人犯が法外な収入を得るような事態を放置していいはずがありません。ペナルティーなども含めて、早急に何らかの法的措置を整備する必要がある」  アメリカでは約40州で犯罪者が自らの事件の暴露などで得た利益は、被害者の救済基金に納めなければならないとする「サムの息子法」が施行されているそうである。  私はまだこの本を読んでいないので内容をとやかくはいえないが、いくつかこの騒動でいっておきたいことがある。まず、こんな本を出版すべきではないという意見には与しない。これまでも連続射殺魔・永山則夫の本(これは完成度の高いものだったが)や佐川一政の本、連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤の本も出版されてきたではないか。  私が現役の編集者だったら、この本を出版することに躊躇することはなかったと思う。もちろん事前に遺族や関係者たちにできうる限りの理解を求めることはいうまでもない。  今回、太田出版がこのやるべきことをやらなかったことは批判されて然るべきである。話題にして売りまくればいいというホンネが透けて見えてしまっている。  もう一つ重要な点は、いくつかの書店がこの本を取り扱わないということである。啓文堂書店を運営する京王書籍販売(東京・多摩市)は、遺族の心情を考慮してこの本を取り扱わないとしているそうだが、私には理解できない。  多様な言論が民主主義を担保するのだ。卑劣な殺人犯の手記であろうと、その善し悪しを判断するのは読者であるべきだ。 (文=元木昌彦)

いったいどうやって渡るの!? 中国で複雑怪奇な「殺人横断歩道」が出現!

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 中国東部にある安徽省蕪湖市に、なんとも複雑怪奇な横断歩道が出現した。写真を見ていただければわかるように、大通りの交差点のど真ん中を分断するように1本の横断歩道が渡され、その両端から線香花火のように四方に白い線が散らばっている。
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交差点を上から見たところ
「いったいどうやって渡るんだ……」 「目がクラクラする」 「ここを通る運転手は混乱するんじゃないか?」  交差点の写真を見たネット民たちからは、驚きの声が上がっている。  ちなみに、この交差点での交通罰則ルールも変わり、赤信号で交差点に入ると6点の減点、車線から外れて走ると3点の減点になっている。赤信号無視はともかく、車線から外れるなと言われても、目の前は線ばかりで、運転手としてはかなり注意して運転しないといけなくなりそうだ。
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描かれた矢印の方向にしか車は進めない
 警察によると、この新たな交差点はラッシュアワーのピーク時の渋滞を緩和するために行った処置で、大通りを走る車は交差点で直進か右折しかできず(中国は、日本と逆の右側通行)、路地から交差点に入る車は右折しかできないようになった。つまり、路地からの車が大通りを横断することがなく、車の通行を滞らせがちな左折もできないので、その分、渋滞の原因が少なくなるというわけである。  それはそれでよしとしよう。でも、この横断歩道を渡る歩行者は、いったいどうすればいいのだろうか?  まずは歩道から両端の三角形部分まで渡り、それから大通りを渡るということまではわかる。しかし、写真で見る限りでは、歩道から三角地帯に渡る横断歩道に歩行者用信号が見当たらない。これでは、歩行者はいつまでたっても渡れない。中国では、「歩行者優先」という概念は運転手の頭の中に存在しないのだ。  中国には、いったい誰が考えたんだと頭をひねりたくなる交差点がほかにも数多くある。
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今年3月に湖南省チン州市にできた交差点。横断歩道の真ん中に花壇! 向こう側に渡れないよ……
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福建省アモイ市で。人の侵入を阻む横断歩道。そこには柵があった
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甘粛省蘭州市で。道路を渡ったら山を越える。まるでフィールドアスレチックのような横断歩道
 それ以外では、6年前の2009年に四川省成都市に「愛の横断歩道」と名付けられた横断歩道が登場。紅白の線にハートマークとI LOVE YOUの文字が書かれ、ここで結婚写真を撮るカップルも多かった。
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写真撮影をするカップルのために、警官まで動員して交通整理
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見るも無残な現在の「愛の横断歩道」。ここで結婚写真を撮ったカップルたちが、こんな状態になっていないことを祈るばかりだ
 中国語で横断歩道のことは「斑馬線」、つまり「シマウマ線」というのだが、中国の横断歩道は、アフリカの大地を駆け回るシマウマのごとく、当局のお役人がテキトーかつ自由奔放に書けるものなのかもしれない。 (文=佐久間賢三)

「おっぱいにも休日を!」中国OLに“金太郎ルック”がブームの兆し!?

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 「金太郎」のコスチュームとしておなじみの腹掛けが、中国で話題となっている。  6月12日、浙江省杭州市にある宋代文化のテーマパーク「宋城景勝区」で、「ピンクリボン活動」(乳がん予防の啓蒙活動)の一環として、従業員たちが大胆な行動に出た。なんと、女性従業員たちが全員「おっぱいに休日を与えよう!」と、金太郎そっくりな格好で出勤してきたのだ。
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出勤風景のようだが、さすがにこの格好で家から来たのではないだろう
 気になる腹掛けの下は、なんとノーブラ。女性職員たちにとって快適な装いで、病気になるリスクを低減し、さらに中国古典文化の美を自然に表現しようというのが行動の目的とのことだ。毎日ブラジャーをつけている女性は、つけていない女性に比べて乳がんになるリスクが高いという研究結果もあるのだとか。  ネット民たちは「史上最強の福利厚生だ!」とざわめき立っている。
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男性従業員にまで着させるのは余計だろう……
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これが水上公園のポスター。これはこれで楽しみだが
 ただ、同テーマパークが公表した写真には、腹掛け姿の男性も写っており、真の目的は謎である。   この腹掛け、中国語では「肚兜」といい、中国の伝統的な下着の一種である。その歴史をさかのぼると、神話時代にまでたどり着くのだという。  さらに19日から8月末まで、同テーマパーク内で「肚兜vsビキニ」なる腹掛け美女とビキニ美女が共演するイベントも開催されるといい、なぜか金太郎ブームをゴリ押ししようとしている。もしかすると、同テーマパークの社長のただの趣味なのかもしれない。  ちなみに、同テーマパークの責任者はマスコミの取材に答え、「女性従業員たちのおっぱいに休暇を与え、彼女たちが心身の健康を維持し、さらに仕事で頑張ってもらえることを望む」と語っている。   (文=佐久間賢三)

ロッテリアの「蒙古タンメンバーガー」を再現してみよう!

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失われた期間限定メニューを求めて
 100円ショップで売っている商品から3品を選んで、気になる料理に挑戦してみようという企画の23回目。  ファーストフード店の前を通るたびに、どんな新商品や期間限定メニューが出たかなーっとポスターを眺めるのが大好きだ。  これは一度食べなきゃとか、こんなの誰が食べるんだよとか、ツッコミを入れる要素があるくらいのメニューこそが真骨頂。かっぱえびせんバーガーとか。  最近では、ロッテリアの「蒙古タンメンバーガー」がそれである。ロッテリアは以前にも大勝軒のつけ麺をモチーフとしたように(記事参照)、なぜか麺類をハンバーガにしたがる。もうミスドみたいに、ラーメンを出せばいいのに。
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大丈夫か、ロッテリア!
 この偉大なる冒険心に、さすがはロッテリアと惜しみない賛辞を送るのだが、こういうメニューはいざ食べようと思った時には、すでに店頭から姿を消していることがほとんどだったりする。  今回の蒙古タンメンバーガーも、気が付けば近くの店に貼られていたポスターは、ラタトゥユなんとかバーガーに変わっていた。 あぁ、10年後とかに「そういえばあんなメニューもあったな~」と懐かしみたかったのに……。まあポスターがなくなっただけで、メニューにはあるのかもしれないのだが、食べそこなった異色のバーガーを再現してみたいと思う。  タンメンのバーガーだから、これを挟めばいいかなと思って買ってきたのが、このカップラーメンだ!
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ババーン! 汁なし坦々麺!
 これを買ってきてから蒙古タンメンバーガーの写真を見直し、「坦々麺じゃなくて、タンメンなのか!」と気が付いた。  しかもタンメンという名前の割には、麻婆豆腐がメインのようである。どうやら蒙古タンメンとは、麻婆豆腐の乗ったタンメンのことらしい。麻婆麺バーガーじゃん、それ。  そこで、レトルトの麻婆豆腐を購入。最近のレトルトって、豆腐もちゃんと入っているんですね。
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豆腐が自慢の麻婆丼!
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これを湯煎で温めておく。うん、ちゃんと豆腐も入っているな!
 麺はラーメンバーガーっぽく丸く固めるのではなく、普通に焼いたものを挟んでみることにした。  これが正解なのかはわからないのだが、口の中ですぐにほぐれてこそ麻婆と絡むと思うだよね。
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本当のタンメンなら麺を茹でるべきだろうが、水っぼさを避けるために焼きそばをセレクト
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付属のソースを少々かけて、うっすら味を付けておこう
 バンズは単体では売っていなかったので、バーベキュー味のハンバーガーを購入して、そこからハンバーグを抜くという罰当たりな作戦だ。  本当に罰が当たると困るので、抜いたハンバーグも後で食べますよ。
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これほどバーベキュー要素が見当たらないバーベキューバーガーもなかなかないぞ
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ハンバーガーを抜いて、オーブンで軽く温めておく。このソースがバーベーキュー要素なのかな
 さて、蒙古タンメンバーガーを再現するに当たって、もう一つ大切な材料がある。それはキャベツ。  普通のハンバーガーならレタスだが、このタンメンバーガーにはキャベツが挟まっているのだ。タンメンバーガーの「タン」は、このキャベツだけが背負っているといっても過言ではないだろう。  そこで、このキャベツをタダで手に入れるべく、スーパーの野菜売り場で剥かれて捨てられていたキャベツの外側を、「ウサギのエサに少しいいでしょうか」と言ってもらってきた。
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小学生の頃に飼育係でウサギの世話をしていた時にもらったなー
 というのはウソで、家の冷蔵庫にあったので、ちょっと挟ませていただきました。  キャベツは男の調味料! なので、今回は調味料扱いで加えます!  あとはこれらを順番に挟んで、それっぽい恰好に着替えをしたら完成である。
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再現度を上げるために、軽くコスプレをしてみました。似てません
 麻婆豆腐というのはご飯と一緒に食べるものだが、ここにあるのはパンと麺。  その組み合わせってどうかなーと思ったのだが、これが違和感なく食べられる。若干の食べにくさはあるものの、これは私の盛り付けの問題だろう。  こうして食べてみると、やはり歯ごたえとサッパリ感を与えるキャベツは必須。炭水化物の中で輝く淡色野菜。
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いったい自分が何を食べているのかわからなくて面白いです
 しかし、やっぱり本物を食べてみたかったな。  次にこの手のバーガーを店頭で見かけたら、高いとか普通が一番とかありきたりな文句を言わず、今度こそ一生の記念として食べようと思う。  気が付けば新しいバーガーと交代している期間限定商品、蒙古タンメンバーガー。もう交代麺バーガー。
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パンなしでもうまいけどね!
(文=玉置豊)

日本のホラー系AV『のっぺら女』に韓国人が戦慄「キンタマ縮こまる!」

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『のっぺら女』(青鬼/妄想族)
 ある日本のAVが、韓国のマニアの間で波紋を呼んでいる。  物議の対象になっているのは、妄想族グループのAVメーカー「青鬼」が6月19日に発売したタイトル『のっぺら女』だ。同メーカーは、過去に「ゾンビ女」「口裂け女」「全眼女」などのグロ系フェティシズムAVを多数発表している。  ちなみに、韓国では「のっぺら女」のことを「タルギャルキシン(卵お化け)」と呼ぶ。少し異なるのは、「のっぺら女」には口があるが、「タルギャルキシン」には口がないという点。同作品で初めて、日本のポピュラーな妖怪を知ったという韓国人も多かった。  ネット上の掲示板のレビューでは、「顔がない。すなわち、購入者が自分の好きな顔を想像することができる作品」と若干フォロー気味に紹介されていたが、「とにかく怖い」という評判で持ち切りだ。そのほか、こんな声が寄せられている。 「シバル(Fuck you」と似た意味)……キンタマ縮こまるぜ」 「俺はすでに縮こまった」 「まじで怖い」 「これ見てヌイた奴は、一回精神科の診察を受けるべき」 「脚本家の想像力は認めなければならない」 「こんな特殊メイクできる能力あるなら、他人の顔作って女優にかぶせることも可能?」 「これは、どこでダウンロードできるの?」  一部には、「人を驚かすだけの平凡な妖怪だから、安心しろ!」など、およそAV紹介のスレッドとは思えない書き込みも。また、「目のない女性は最高。理想的」「ろくろ首ものが見たい。期待」「のっぺら女の世界観を守るため、女優名を出さないあたりに職人魂を感じる」など、想像力豊かな人々も数名いた。  日本でも「だれ得?」「新感覚すぎる」と話題になっている『のっぺら女』。普段は日本のAVを愛してやまない韓国人だが、同作品には重度のカルチャーショックを受けている。果たして、韓国人は日本のフェティシズムにどこまでついていけるのだろうか? (取材・文=河鐘基)

美女はどこ? 「ミスコン史上、最も醜い」ミス香港候補者たちに大ブーイング!

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予選会場に現れた出場者たち
 6月11日、香港で美貌を極める……はずの参加者134人が一堂に集まり、「ミス香港」の第一次予選大会が行われた。主催するテレビ局がFacebookで参加者たちの写真を一挙掲載したところ、現地のネット民たちからは非難轟々の声が。 「今年はひどいな。見てびっくりした」 「きっと今回のスローガンは、“内面を重視!“なんだろうな」 「(参加者は)どこからその自信が出てくるんだ?」 「次回は書類審査で選んでから出してくれ。ミス香港のイメージがぶち壊される」 「ミス香港史上、最も醜い年。顔もボディもすべてダメ」 「街中で適当に選んで連れてきたほうが、まだマシかも」 とまあ、言いたい放題。  香港紙「明報」の報道によると、1,000人を超える応募者の中から書類審査により約200人を選出。第一次予選の会場に現れたのが、そのうちの134人だったという。それなりに選ばれた女性たちだったはずなのだが……。  あまりの批判の多さが影響したのか、掲載の翌日には、134人分あった写真の多くが削除され、残っていたのは89人分のみとなる始末に。
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えっと……なんの出場者だったっけ?
「最近はみんな化粧がうまくなってきたし、イマドキな顔の子も増えていますが、ほんの20年ほど前まで、香港に美人なんてほとんどいなかった。それはすぐお隣の広東省も同じ。要は、広東人に美人は少ないんです。だから最近は、ちょっとでもきれいな子がいると、すぐにモデル事務所などが囲い込んでしまい、ミスコンには出てこなくなってしまう。最近のミス香港では、大陸出身の子が幅を利かせていることが多いですよ」と、香港で30年以上にわたりビジネスを行っている日本人男性は言う。  しかも、香港女性はたいして美人でもないのに、超タカビーなケースが多いのだとか。 「香港も、かつては移民都市で男性の数が圧倒的に多く、数少ない女性は女というだけでモテた。そんな経緯があってタカビーな女性が多いのですが、最近は大陸の中国人女性と結婚する香港人男性が増えてきたんです。それでさすがに香港人女性もこのままではマズいと気づいたのか、優しい女性も少しは増えました(笑)」(同)  非難轟々の今回のミス香港候補者たちだが、美人がまったくいないわけではない。ネット民たちの間で一番人気なのが、英語名ルイーザこと麦明詩さん(23歳)。昨年、英国ケンブリッジ大学の法学部を卒業したという、ミス香港にふさわしい才女だ。  結果はもはや“鉄板”状態の今年のミス香港だが、毎年、候補者の悪いウワサがマスコミに流れて世間を騒がすのが“恒例”となっており、もしかしたら、何かこれから大どんでん返しが起こるかもしれない!? (取材・文=佐久間賢三)