女性信者に性行為を強要していた中国カルト教団「妊娠が発覚したら“神の水”を飲ませ……」

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呉沢衡にすがる女性信者。彼女もまた被害者か……
 体制に都合の悪い宗教を“邪教”として認定し、迫害している中国だが、異論を挟む余地のない正真正銘の邪教も存在する。  自らを釈迦の生まれ変わりと信者に騙り、洗脳した女性信者に性的暴行を繰り返していた新興宗教「華藏宗門」の教祖、呉沢衡と教団関係者が、広東省珠海市で逮捕された(「人民網」7月15日付)。  5年前から信者数を急激に伸ばし、国内外に数千人の信者がいたとされる同教団。教祖として絶対的な存在だった呉容疑者は、複数の女性信者に自らとの性行為を強要し、少なくとも6人の子どもを出産させていたという。  20代の元信者の女性によると、呉容疑者は「男女が一つになることで仏教の悟りが開け、最高の力を手に入れることができる」と詭弁を弄し、多くの女性信者に関係を迫っていたという。  その言葉を信じてしまったこの女性は、呉容疑者の子どもを3回にわたって妊娠。しかし、呉容疑者からもらった「神の水」を飲むと、流産してしまったという。神の水の正体は、中国の薬局で市販されている堕胎薬だとみられている。  また、当局の調べによると、この呉容疑者は弟子をカモにした詐欺も行っていたようだ。新しい信者を獲得すると、入会費、献上費、グッズ購入、僧衣購入、数珠購入などの名目で金銭を巻き上げていた。さらに、2011年の東日本大地震の直後には、「地震除け」と称して、400円以下で市販されている携帯用の仏具グッズを、約2万円で販売していた。
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信者たちによる集合写真。若い女性信者も多い
 強姦と詐欺の容疑で逮捕された呉容疑者の元からは、1億4,000万円相当の現金や、信者から巻き上げたとみられるマンションの権利書などが見つかったという。  中国ではここ数年、新興宗教絡みの犯罪が多発している。14年5月28日には、山東省のファストフード店内で、新規の信者獲得のため勧誘をしていたカルト教団「全能神」の信者が、店内の一般客と口論となり、この客を殺害するというショッキングな事件が起きたことも記憶に新しい。  中国では、極度の競争社会にさらされる若年層や、一向に縮まらない格差に悶える貧困層を中心に、心の拠りどころとして宗教を求める人々が増えている。そんな社会的弱者をターゲットにした、カルト教団やインチキ宗教が跋扈しているのだ。  また、一部のカルト教団は、潤沢な資金をもとに、日本にも進出しているともいわれており、日本人も対岸の火事ではいられない。

観光地でよく見かけた「パチモンTシャツ」は絶滅したのか

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 缶コーヒー「BOSS」のキャラクターが坊主頭になっていて、ロゴが「BOZU」になっている。はたまた、「PUMA」のシンボルマークが熊のシルエットになっていて、文字が「KUMA」になっている。そういったパロディTシャツを観光地の土産物店の店頭で見かけることがある。ダジャレの勢いのみで作られたと思われるパチもんTシャツ。  見かけはするものの、あまりにバカバカしくて、「ああいうのずっと昔からあるけど誰が買うんだ……」と思いつつ、通り過ぎてきた。しかし最近ふと、自分がそういったパチもんTシャツを長い間目にしてないことに気がついた。ひょっとして絶滅したのか? そんな予感にいても立ってもいられなくなり、早速調査に乗り出した。  まずやってきたのは、東京・浅草の仲見世通り。パチもんTシャツが売られていそうな土産物店というと、この辺りが真っ先に思い浮かんだ。  さまざまなTシャツが店頭に並んでいるが、そのどれもが日の丸や浮世絵をあしらったような「和」を打ち出したものばかり。外国人観光客向けのラインナップになっているのだろうが、BOZUはどうした!  ようやくパチTを取り扱っている店舗を発見。
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 ジャイアント馬場をモチーフにしたものや、NOVAうさぎっぽいイラストで「SOVA」とか、ネタの時計がどこかのタイミングで止まっている感じである。辺りを歩き回るも、収穫はこの一店のみという状況。  慌てて東京タワーを目指す。東京タワーの2階には古き良き雑多な雰囲気の土産物店が立ち並ぶ一角があり、たまにのぞいてみると楽しい。  しかし、ここでもパチT取扱い店舗はたった一店。Tシャツを扱う店舗は多数あるものの、並ぶ商品のどれもが浅草同様、「JAPAN」とか「絆」などの文字がデカデカと書かれた「和」テイストのもの。さらに上野の「アメ横」周辺も探したが、同様の状況。少なくとも、ここ東京ではパチもんTシャツは絶滅の危機に瀕しているのかもしれない。  次に、筆者の住まいのある大阪に戻り、ファッションショップが立ち並ぶ「アメリカ村」近辺をうろついたり、通天閣付近の土産物店を片っ端からめぐったりした。が、ここでもパチTが売られている店を見つけることはできなかった。  修学旅行生が集まる場所で売られているような印象があったので、京都の嵐山へも足を伸ばした。JR嵯峨嵐山駅近くのお店なら、過去に確実にパチTを見かけた記憶がある。が、やはりここでも和柄Tシャツ、「嵐」と書いた漢字Tシャツなどは多数見かけるものの、求めているパチもん系は皆無。  「パチもんTシャツを売る店は姿を消した」と自分の中で結論付けてから数カ月、まったく別の用事で訪れた沖縄で衝撃的な光景を目にした。那覇市のメインストリート「国際通り」周辺が、パチもんTシャツだらけなのである! しかも「BOZU」式の見慣れた品ではなく、沖縄の名物を上手に取り入れたオリジナルの品ばかり。
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 目にしたものの中から、グッときたTシャツBEST5を紹介したい。 第5位「monster goya」
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 強引にゴーヤを打ち出してくるところに、勢いを感じる。元ネタ再現度はかなり高く、ロゴのデザインなども細部まで凝っていて、結構苦労したんじゃないかなと思わせる。 第4位「Red Buta」
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 今度は、こっちのエナジードリンクネタ。沖縄といえば、美味な「豚肉」。それを堂々と誇る一枚である。ほぼ同じデザインで、「Bad Buta」と書いてあるTシャツも見かけた。 第3位「amedas」
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 亜熱帯気候で雨の多い沖縄・那覇ゆえのデザインだろうか。過剰な装飾を避け、少しだけ降らせている雨に洗練すら感じるではないか。ちなみに隣に見える「OCOSHITE」は、メジャーリーガーのイチロー選手が愛用していることでも話題になった人気の品。 第2位「NANKLE NIKE」
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 ぜひ声に出してみてほしい!「なんくるないき」と。なんだろう、この心地よい響きと脱力感。あまりのしょうもなさに、ちょっと感動すら覚えた。同行者がポカーンと口を開けて「マジで欲しいかも……」とつぶやいていたのが印象的だった。 第1位「Chample」
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 「ちゃんぷる」である。デザイン的にはシンプルの極致。遠くから見たらほとんど気づかないほどの完成度である。ロゴ下には「AUTHENTIC OKINAWAN APPAREL(信頼の沖縄ブランド)」とある。堂々たるウソがむしろ爽快なほど。これは欲しい! ***  ここで紹介したほかにもスターバックスネタ、クロネコヤマトネタなど、まだまだ多数のパチもんTシャツが存在した。また、パチ系以外でも、そもそも「おバカなTシャツ」自体が市民権を得ているらしく、前面にデカデカと「私、今物すごいエロいこと考えてます。」と書いてあるTシャツをおそろいで着ている女性の集団とすれ違ったりして笑った。  開放的な風土と、暖かい気候、そして何よりネタになる名物の多さが結びついて生まれた沖縄のパチもんTシャツ。旅のお土産に、ぜひ探し歩いてみてほしい! (文=スズキナオ http://roujin.pico2culture.jp/

偽札か、イタズラか……人民元の“透かし毛沢東”がウインク!? マニア垂涎の珍・エラー紙幣

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エラー紙幣(上)と通常の50元札を並べて見せる董さん
 山東省済南市に住む董さんが、市場で買い物をし、お釣りで50元札を受け取った。もしかしたら偽札をつかまされたかもしれないと心配になった董さんは、家に帰ってから光にかざしてお札を見てみると、透かしの中にいる毛沢東主席の目が、片方は開き、片方はつぶっている。なんと、毛沢東がウインクしている透かしだったのだ。  これは偽札に違いないと近所の銀行に行って調べてもらったところ、驚いたことにホンモノだという鑑定結果が出た。
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この角度からだとわかりにくいが、上のお札の向かって左側の目がつぶっているように見える
 これは、いわゆる「エラー紙幣」で、お札を印刷する際にミスが起こり、それがそのまま市中に出回っているお札のこと。存在そのものが珍しいことから、コレクターの間では高値で取引されているシロモノだ。  日本でもこういったエラー紙幣のマニアは存在するが、中国では今年6月、一部の報道で100元札(約2,000円)のエラー紙幣が100万元(約2,000万円)前後の価値があるという記事が出た。そのため、一般の人たちまでが、手持ちのお札に印刷ミスがないか探そうとする騒ぎに。  エラー紙幣などそうそう見つかるわけはないのだが、中国の場合、やたら変な印刷ミスのお札があるのも事実だ。
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こちらは笑顔の毛沢東の透かし
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痩せた顔と太った顔。どちらもホンモノだというのが信じられない
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こちらも最近発見された、10元札のエラー紙幣。市場価値は約14万円だという
 「印刷がズレてしまった」「お札の表面に傷がある」「二重に印刷されてしまった」「番号にミスがあった」などというのは、印刷工程を考えれば理解できるし、日本のエラー紙幣のほとんどもこの類いである。  しかし、今回の50元札のように、透かしの毛沢東がウインクしているというのはどういうことか。これ以外にも、笑顔の毛沢東、太った顔、痩せた顔の毛沢東などがあり、しかも偽札などではなく、どれもホンモノ。もはやこうなると印刷ミスなどではなく、イタズラで作ったとしか思えない。そもそも、こういうデザインの原版がなければ、ウインクした毛沢東の透かしなど、印刷できるはずがないのだから。  これについて解説している現地メディアの記事が見つからなかったので真相はわからないが、造幣局の職員がわざとエラー紙幣を作り、こっそりと高値で売りさばいている……なんていうのは、穿った見方だろうか? (文=佐久間賢三)

「口裂け女」は特撮ヒーローモノに!? 進化し続ける、韓国の都市伝説

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赤いマスクを題材にした韓国の映画
 数多くの都市伝説が存在する日本。お隣・韓国にもウソかホントかは定かではない、都市伝説がいくつも存在する。昔から語り継がれているおなじみの話といえば、「口裂け女」と「赤い紙、青い紙」。日本でも有名な怖い話だが、なぜか韓国でも古くから言い伝えられている。ウォシュレットが普及している今となっては「赤い紙、青い紙」はすっかりおとぎ話扱いだが、「口裂け女」の話はまだまだ健在だ。  ただ、韓国では「赤いマスク」と呼ばれ、学生たちの間で周期的に流行している。内容はこんな感じだ。  学校帰りに赤いマスクをした女が現れ、「私、きれい?」と問いかけてくる。「きれいですよ」と答えると、女は静かにマスクを取って裂けた口を見せながら不気味に薄笑いを浮かべて「これでも?」と、もう一度返事を迫ってくる。恐怖に脅えながらそれでも「きれい」と答え返すと「じゃあ、あんたもきれいにしてあげる」という女に口を裂かれてしまうし、「きれいじゃない」と答えたら女に即座に鎌でメッタ斬りにされてしまうというオチだ。  基本的には日本の「口裂け女」とほぼ変わらない都市伝説だが、地域によっては、「お前、血液型は何?」と問われる「赤いマスク:血液型バージョン」もあるらしい。  A型と答えた場合、口を左右1cm裂かれ、AB型の場合は赤いマスクの女と同じくらいまで裂かれるというもの。B型だと耳まで、O型ならば顔を全部切り裂かれるという話だ。なぜA型は軽めで、O型になると全部切り裂かれてしまうかは定かではないが、血液型によって人を分類・区分けしたがる韓国人らしい「口裂け女」の発展バージョンといえるだろう。  また、最近の子どもたちの間では、赤いマスクの女には「青いマスク」といわれる最強の彼氏が存在し、この彼氏はテレポートが可能なので、絶対逃げられないという。ストーリーはどんどん広がって、赤いマスクと青いマスクを捕まえるべく、2人を追いかけている医者の「白いマスク」とその助手の「緑のマスク」も登場。彼らは正義の味方で、2人1組で今もどこかで赤いマスクの女と青いマスクの男を追いかけているという。もはや都市伝説というより、特撮ヒーローっぽい話となり、子どもたちの間で広まっているのだ。    この「赤いマスク」は口コミから始まったといわれているが、韓国らしく、ネット上でウワサが拡散した都市伝説もある。「ノルマンディーのコリアン」がそれだ。  第二次世界大戦の転機となったノルマンディー上陸作戦。ドイツ軍の制服を着たアジア人が、米陸軍部隊の捕虜になっている写真が大きな話題となり、さまざまな臆測が飛び交う中でこんな話がささやかれるようになった。くだんのアジア人は、日本の植民地時代に生まれたヤン・キョンジョンという名の朝鮮人で、大日本帝国陸軍に徴用された後、ソビエト軍の捕虜となる。仕方なくソビエト軍所属としてヨーロッパで戦う中、今度はドイツ軍の捕虜に。ヤンはドイツの軍人として生き延びるが、ノルマンディー上陸作戦の開始とともに米陸軍部隊の捕虜となり、捕虜収容所に送られた……。  こんな波瀾万丈な生涯を送った男が実在の人物であるかを検証するべく、韓国の地上波放送局はスペシャル番組まで企画。戦争に関するあらゆる記録を調査するも、ヤン・キョンジョンという男の記録はどこにも見つからず、「ノルマンディーのコリアン」はやはり事実無根であると結論付けた。ただ、それで終わらないのが韓国だ。この話をモチーフに、チャン・ドンゴン&オダギリジョーのダブル主演で、映画『マイウェイ 12,000キロの真実』(11年)が製作され、そのほかにもさまざまな小説、舞台が創られている。    ちなみに、韓国人なら誰もが一度は食べたことがあるはずの“ジョリポン”というお菓子がある。1990年代に春川(チュンチョン)のある高校の教師が「中高生の間でジョリポンという単語が、女性器を意味する俗語として使われている」という論文を発表したほど、よく見ればそれっぽくも見えるお菓子だ。そんなこともあって、韓国の政府機関である女性家族部では昔からジョリポンの販売禁止をメーカーに要求しているという、いわば「ジョリポン怪談」が広がっているのだ。ジョリポンのほかにもテトリスが性行為を連想させるので禁止すべきだなど、女性家族部発とされるさまざまな都市伝説が後を絶たない。  果たしてこの夏は、どんな新しい都市伝説が生まれるのだろうか? (文=李ハナ)

放尿、盗撮&痴漢行為にセックスまで……中国“絶対に入りたくない”プールは今夏も平常運転!

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今年も出た! この光景!!(四川省内のプール)
 日本同様、中国各所でも夏のシーズンが到来し、各地で30~35度を記録する真夏日が続いている。毎年、この時期に日本でも話題になるのが中国のプールだろう。週末や連休には、各所の海やプールに大量の人民が訪れ、完全にキャパオーバーな過密状態となるからだ。  今年の各地のプールも、大量の人民の体温と垢で、まるで濁った温水プール状態となっている。海のない内陸の四川省遂寧市のプールには1日平均8,000人が訪れ、もはや“泳ぐのはもってのほか”という状態で、浮かんでいるのが精いっぱい。いったい、何が楽しいのだろうか……っと思ってしまう。  そんな中、「網易新聞」(7月18日付)では、プール利用者やネットユーザーに対して、これまで体験したプールでの最悪な体験についてのアンケートを行い、結果を報告している。 (1)プール内でのおしっこ  具体的なプールの場所は明らかにしていないが、あるネットユーザーはプールのすぐ脇で、中年男性が突然立ち止まったので観察していると、股間部分から液体が勢いよく脚を伝って流れ出ている様子を目撃したという。また、別のネットユーザーは、プール内で泳いでいると、信じられない親子の会話を耳にした。『おしっこがしたい』と父親に話しかけた幼児に対し、父親はプールの中でおしっこをするように促したという。海に浸かったままの放尿行為ならまだしも、プールでの放尿なんてあり得ない!
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プールでイチャつくカップルたちも問題視されている
(2)カップルによるラブラブ行為  江蘇省南京市のプールで「網易新聞」の記者が、プール内で熱いディープキスを繰り広げる若いカップルを発見。周りにいた子連れの家族は、必死に子どもの気をそらしていたという。ある母親は、記者に「なんで公共の場であんなことするの! 家でしなさいよ! 子どもに見せられない!」と語った。また重慶市洋人街のプールでは最近、北京のユニクロの試着室で発生したカップルのセックス事件(記事参照)を受けて警戒を強め、「ここは北京のユニクロではありません。セックス禁止」という注意書きが加えられたという。これだけ混雑していたら、密着したカップルによる性行為も見分けられないということか。
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水の中で女性を眺めたり、触れたりする痴漢行為も多発しているという
(3)痴漢行為  日本でも毎年、各所のビーチで盗撮犯などによる卑劣な犯行が発生するが、中国でもプールにおける痴漢行為や犯罪が後を絶たないという。昨年は浙江省温州市内のプールで、女装した男が女子更衣室に侵入し、盗撮の現行犯で逮捕されている。しかし、大量の人が集まる市民プールは、痴漢にとって格好の場所。女性の胸や下半身を触り放題なのだ。満員のプールは満員電車と同じで痴漢行為の犯人が特定されにくいため、最初から痴漢目的でプールにやってくる不届き者も少なくないという。また最近ではスマートフォンの普及により、プールの更衣室内での女性の「自撮り」行為をめぐり、利用客同士のトラブルが続出しているという。 ***  この記事を見ていると、中国のプールに行く際は、かなりの覚悟と勇気が必要なようだ。 「昨年、日本から出張に来た若いビジネスマンが、興味本位で『あの人混みだらけのプール、行ってみたいっす』と言うから連れていったんです。私は水に入らずプルーサイドで待っていたんですが、『前後に巨乳の女がいて、ギュウギュウ詰めだったけど、いい経験でしたよ』と当初は喜んでいた。でも夜になり、目から涙が止まらなくなり、翌朝は目が開けられないほど目ヤニがたまったんです。そのまま帰国して、日本で眼科に行ったところ『原因不明の細菌感染』と診断されたそうです。日本人は中国の細菌に免疫がないんだから、あんなプールに入っちゃダメですよ」(杭州市在住の日本料理店オーナー)  中国の夏の風物詩は、パンデミックを起こしかねない危険な場所だということか。 (取材・文/青山大樹)

「100%客の要求に応える」世界一の“性都”東莞の狂乱と中国の歪み『中国 狂乱の「歓楽街」』

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『中国 狂乱の「歓楽街」』(KADOKAWA)
 2014年2月、中国広東省の都市・東莞(とうかん)で、売春の一斉摘発が行われ、中国全土に激震が走った。売春が非合法とされているとはいえ、暗黙のうちに行われている事情は日本と変わらない。にもかかわらず、「激震が走った」のは、この東莞が中国一、いや、世界一の“性都”として知られている街だったからだ。では、いったいそこではどのような売春行為が繰り広げられていたのだろうか? この事件を中心に、中国の深い欲望を解き明かすのがジャーナリスト・富坂聰氏による『中国 狂乱の「歓楽街」』(KADOKAWA)だ。  もともと、香港や深センにほど近く、マカオとは隣同士という地の利を得て、90年代以降から急速に発展した東莞。そこには、経済特区である深センからあふれた資金が流入し、外国企業の工場が多数進出する。さらに、その工場の労働者として若者たちが農村部から多数流入し、安い賃金に耐えられなくなった女性たちの一部は、工場よりもはるかに実入りのいい売春に手を染めるようになっていく……。このような流れから、東莞では風俗産業が花開いていったのだった。  しかし、これらの条件だけでは中国の他の都市と事情は変わらない。東莞が「世界一の性都」として発展していった要因は、「東莞ISO」と呼ばれたそのクオリティだ。東莞でナイトクラブを経営していた男は、富坂のインタビューにこう証言する。 「100%客の要求に応えるというのが東莞の基準だったんだよ。どんなサービスでもできますよ。しかし『お値段も頂きますよ』というのが東莞のスタイルだったんだ。世界の金持ちたちが集い、世界一の遊びを満喫する。それが東莞という街だったんだ」  独自基準によって、その名が響き渡ることで、対岸のマカオをはじめとして、世界各地から外国人売春婦たちが次々と東莞に上陸していった。売春婦の数は100万人を超えていたといわれ、その中には、日本人の売春婦の姿も見られたという。東莞は、金さえ払えばなんでも実現できる性風俗のメッカだったのだ。しかし、一部の富裕層だけが東莞を楽しんだわけではない。一晩100万円以上の高級コンパニオンがいる一方で、工場労働者相手に数十元で身体を売る売春婦まで、この街はさまざまな男たちの欲望に応えてきた。中国人も日本人も、外国人も、金持ちも貧乏人も、東莞の夜を前にすればすべての人々がその欲望をさらけ出した。    だが、その栄華はある日突然終わりを迎えた。この街の風俗の実態を暴くドキュメンタリ番組が中国中央電視台(CCTV)によって放送されるや否や、公安当局は6,000人以上の警察官を動員する前代未聞の摘発に乗り出したのだ。世界一といわれる歓楽街も、この動きに対抗することができず、東莞の風俗産業は壊滅。GDPに対する貢献度のうち、20%を占めていたといわれる性風俗産業の火はあっけなく消えてしまった。  摘発後、東莞の街は、死んだように静まり返り、売春の舞台として使用されていた5ツ星高級ホテルでも閑古鳥が鳴くありさまに。東莞を追われた100万人の売春婦たちは、中国の各都市へと散り散りになっていった。しかし、摘発から数カ月もすると、彼女たちは再び東莞に戻りつつあるという。他の都市では売春に対する視線はとても厳しく、売春婦を狙った殺人事件も横行している。東莞という街は、買春をする男性にとってばかりでなく、売春婦にとってもまた居心地のいい場所だったのだ。  中国国内では、東莞摘発の発端となったCCTVに対してこんな非難の声が上げられているという。 「なぜこんな弱い者いじめをするのか。メディアはもっと大きな悪を追求すべきじゃないのか」  この摘発が、たびたび「強権政治」と評される習近平政権の意向が反映されたものであることは想像に難くない。中国は、売春に対してこのまま規制の動きを強めるのか? それとも、必要悪と認め、黙認せざるを得なくなるのだろうか? どんなに規制が強化されようとも、世界最古の商売といわれる売春がなくならないことは、洋の東西でさまざまな国の歴史が証明している。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

祝TENGA10周年!『TENGA茶屋』ケンコバ×紗倉まなによる下ネタだらけの公開収録緊急レポ

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 今から10年前の2005年7月7日、ある商品が発売された。円筒形のスタイリッシュなデザインと今までにない使用感、真っ赤な色が印象的なその商品の名前は「TENGA」。この登場は、これまで世間にほとんど認知されていなかった「オナホール」というジャンルのアダルトグッズに革命をもたらし、日本のエロ文化の根幹を揺るがした。そんなTENGAの10周年を記念し、7月21日・オナニー(0721)の日に、東京・鶯谷にある東京キネマ倶楽部で、FM OSAKAのラジオ番組「TENGA茶屋」の公開収録イベントが行われた。  「妄想」をテーマに、TENGAをこよなく愛するケンドーコバヤシと、AV女優の紗倉まな、そしてお笑いコンビ・アインシュタインの2人がトークをするこの番組は、FM OSAKAの番組ながら、120%下ネタオンリーというその過激さがウワサを呼び、ラジコやポッドキャストなどによって全国にヘビーリスナーを抱えている人気番組。今回の公開収録も、東京での開催にも関わらず、1,000組以上からの応募があり、幸運にも当選したリスナー300人が集まった。 ■ケンコバ「一回だけ俺と寝てくれないか!」
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吼えるケンドー・コバヤシ
 株式会社TENGAの松本光一社長による10周年の謝辞とともに「7月21日を国民の休日にして、より安心してオナニーを楽しめる世の中にしたい!」という宣言から始まったこの日のイベント。餓鬼レンジャーによる、TENGAをテーマとして作られた曲『神の穴 feat.ケンドーコバヤシ』が披露され会場がヒートアップすると、いよいよメインパーソナリティのケンドーコバヤシが登場する。「ケンドー」という男性ファンからの野太い歓声が巻き上がる様は、まるでプロレスラーのようだ。  7月25日と8月1日にOAされる2週間分の放送を録音したこの日の公開収録。普通のタレントなら、意気揚々と登場するはずだが、ケンコバの気分は乗らないようで「僕は公開収録が大嫌いなんですよ!」と、不満を堂々と口にする。しかし、レギュラーメンバーの紗倉まなちゃんが登場し、いつも収録を行っているラジオ局のブースよりもまなちゃんに近づけることが判明すると態度が一変。隙あらば、まなちゃんに接近しようとその目は悪い輝きに満ち溢れている……。  「まなちゃん、キスしよう」「好きです」「本気になっちゃう」「一回だけ俺と寝てくれないか」と、ケンコバのアプローチはレギュラー放送以上に必死過ぎ! さらに、番組の最大の特徴である下ネタにも磨きをかけ「チンチン太いんです」「1日9回したことある」、さらに観客に向けても「近親相姦でもどうでしょう?」と、やりたい放題だ!  番組後半では、TENGA取締役の松浦隆氏が真っ赤な被り物を、さらにまなちゃんが真っ赤な着ぐるみを着て登場……。こ、これは、これはあのTENGAじゃないか!! この着ぐるみと被り物、実は、このイベントのために作られたわけではなく、なんとドンキホーテで8月からパーティーグッズとして一般発売される新商品。しかし、ケンコバはサプライズな新商品に目もくれず、着ぐるみ姿のまなちゃんに、ここぞとばかりに抱きついていた。
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ここぞとばかり!
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お下劣トークは果てしなく
■紗倉まな「チンカスが多い方がいい」  アインシュタインの漫才や、TENGA詰め合わせがプレゼントされる抽選会を挟んで行われた2週目の収録には、ゲストとして野性爆弾の2人が登場。紗倉まなちゃんと初対面という野性爆弾・川島は、「僕を観るときだけ目の色が違う」と、まなちゃんにすっかりメロメロ。しかし、またしても「(野性爆弾)ロッシーのチンコが小さい」というお下劣トークに花を咲かせ、さらにはまなちゃんによる「チンカスが多い方がいい」というぶっ飛び発言など、もはや放送コード完全無視のトークを展開! これ、ホントにちゃんと放送できるの!?  エンディングには、再び松本社長が登場し、ケンコバが「俺の身体を蝕んでいる」と絶賛(?)する「バキュームコントローラー」の素晴らしさについて、イベントの来場者とラジオリスナーに紹介。2リットルの水が入ったペットボトルをいとも簡単に持ち上げるそのバキューム力に、来場者からも驚嘆の声があがる! 「ぜひ、バキュームしながら射精をしてみてください。新しい快感を得ることができます!!」と自信満々にPRする松本社長。さらには、出演者のみ特別に、来年発売予定の新商品をチラ見せ! ある商品のバージョンアップらしく、ケンコバをはじめ、出演者一同はその試作品をじっくりと味わったものの、これは一体何なのか……詳細が一般ユーザーに明らかにされるのはまだ先のようだ。  「これからも革新的な商品をいっぱい作っていきます」と力強い宣言でこの日のイベントを締めくくった松本社長。日本人の、いや人類のさらなる快楽のために、これからもTENGAは革命を起こし続けていくのだ!

食料が尽きたはずの戦場で食べた奇妙な肉とは? 嘔吐感に見舞われる戦慄のグルメ映画『野火』

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戦場で味わった不思議な食材を題材にした『野火』。本作を観た後で『マタンゴ』(63)を見直すと、これまでと違った後味を感じるだろう。
 戦場で飢餓状態に陥った田村は、朦朧とする意識の中で戦友から不思議な肉を与えられる。この肉のお陰で田村は命拾いするが、それはこれまで一度も口にしたことがない奇妙な味の肉だった。戦友は「ジャングルで捕まえた猿の肉を干したものだ」と笑って説明するが、田村はジャングルで猿を見かけたことがない。その代わり、戦場には日本兵の死体があちこちに散乱していた。田村は自分が口にした肉の正体に気づき、また自分もやがて戦友の食料にされてしまうのではないかという激しい恐怖感に襲われる。大岡昇平原作、塚本晋也監督&主演作『野火』は、世にも恐ろしい禁断のグルメ映画だ。  原一男監督の『ゆきゆきて、神軍』(87)や松林要樹監督の『花と兵隊』(09)などのドキュメンタリー映画と同じく、『野火』は戦場におけるカニバリズムを題材にしている。第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。田村一等兵(塚本晋也)は結核を患っていたことから、分隊長(山本浩司)から病院行きを命じられる。わずかばかりの芋を持たされた田村は野戦病院に向かうが、病院はすでに負傷兵でいっぱい。診察費代わりに芋を巻き上げられた上に、「肺病ごときで入院しようと思うな」と病院から追い出されてしまう。部隊にすごすご戻れば、また分隊長にぶん殴られる。何度も部隊と病院を往復するが、田村はどこにも自分の居場所を見つけられず、ジャングルを彷徨うことになる。そうしているうちに戦況はますます悪化。米軍の砲撃と照りつける陽射しの中、食べるものはまったくなく、野草を口に入れて飢えに耐えていた田村は、目の前にゴロンと千切れて転がっている死んだ日本兵の足や腕に齧りつきたいという欲望に駆られていく。痩せ細った田村が狂気に取り憑かれていく様子を、塚本晋也監督自身が鬼気迫る表情で演じている。  塚本晋也監督といえば、製作・監督・脚本・美術・撮影・照明・出演・編集を兼任したインディペンデント映画『鉄男』シリーズで世界的に知られている存在。タランティーノやダーレン・アロノフスキーたちからもリスペクトされている。ブレイク作『鉄男』(89)は、都会で暮らす平凡なサラリーマンの身体が金属に侵蝕されていくという不条理なSFスリラーだった。息が詰まるような閉塞的な社会で、追い詰められた現代人が別の生命体へ痛みを伴って変貌していく姿を、塚本監督は度々描いてきた。『六月の蛇』(02)ではセックスレスの人妻(黒沢あすか)が、『KOTOKO』(12)では育児に悩むシングルマザー(Cocco)が精神と肉体のバランスを崩し、別人格が暴走を始める。ごく平凡な人間が社会状況に過剰に反応して、モンスター化してしまう恐ろしさが塚本作品には常に漂う。フィリピン戦線を経験した大岡昇平の原作小説を、塚本監督は高校時代に読んだそうだ。戦場という極限状態の中で平凡な男たちが餓鬼化していく『野火』は、塚本ワールドの原風景なのかもしれない。
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10年前から戦争体験者を取材し、フィリピン・レイテ島での遺骨収集に参加するなど塚本監督は地道に製作の下準備を進めていた。
 本来なら戦争映画として膨大な予算を要する映画のはずだが、塚本監督はギリギリの予算でフィリピンロケ、ハワイロケを敢行し、自主映画として完成させている。低予算ながら、米軍の砲撃による日本兵の人体破壊シーンなどは強烈だ。試写会で塚本監督はこのように語った。 「10年前からずっと撮ろうと考えていた作品です。いつか立派な監督になって、お金もふんだんに使って作りたいなと考えていましたが、立派な監督にもなれず、お金もない状況で作りました(苦笑)。先延ばししてもよかったけれど、最近どうも(社会情勢が)キナ臭くなってきている。ますます作りづらくなってきているように感じます。今しかないなと、むりくり作り上げました。予算は掛けていませんが、大勢の方たちの協力のお陰でやりたかったことができました。観た後はドッときて、2日くらい立ち直るのに時間がかかると思います。でも、立ち直ったときには、別の感慨が湧いてくると思うんです」  餓死寸前で行き倒れていた田村は、かつて野戦病院の前で食料を分けてやった若い兵隊・永松(森優作)に助けられる。奇妙な味の干し肉を口に押し込まれ、田村は辛うじて命を保った。永松は皮膚病で脚が不自由になった安田(リリー・フランキー)の分まで、“猿の肉”を手に入れるためにジャングルに出掛けていた。自分たちの食料も満足にないのに、なぜか永松と安田は親切に“猿の肉”を田村に分け与える。それは禁断の肉を食べてしまった自分たちの罪を田村にも背負わせるためなのか、それとも“猿の肉”が手に入らなくなったときのために田村を家畜として生かせておこうという魂胆なのか。多分、安田と永松とではそれぞれ思惑が異なる。若い永松は、食料を分けてくれた田村に恩返しすることで、ほんの少しでも人間らしさを自分の中に残しておきたいのだ。同じ日本兵の人肉を食うという餓鬼道に墜ちた安田だが、それでも完全な冷血鬼になりきることはできずにいる。『ヒルコ 妖怪ハンター』(91)の首から下がモンスター化してしまった親友たちのように、理性のひとかけが辛うじて永松を支えている。だが、どうしても自分が食べた肉の正体を確かめたくなった田村は、永松が生きた“猿”を狩猟している現場を目撃してしまう──。
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昼間は射るような陽射し、夜間は米軍の砲撃が容赦なく日本兵を襲う。戦闘シーンでは、自主映画と思えないような人体破壊描写あり。
 市川崑監督が撮ったモノクロ映画『野火』(59)では、主人公の田村(船越英二)は歯が悪く、干し肉を食べられないまま物語は終わる。終戦から14年しか経っていなかった当時は、カニバリズムを映画の中で直接的に描くのはあまりに生々しすぎたのだろう。だが、塚本監督が撮った極彩色の『野火』の主人公たちはしっかりと“猿の肉”を喰らう。あの世の食べ物を口にした人間は、もう現世には戻れないといわれる。戦争が終わっても、田村は以前の生活に戻ることはできない。田村の心の中ではいつまでもフィリピンで見た野火が炊かれ、黒い一条の煙が流れ続けている。 (文=長野辰次)
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『野火』 原作/大岡昇平 監督・脚本・編集・撮影・製作/塚本晋也 出演/塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作 配給/海獣シアター PG12 7月25日(土)より渋谷ユーロスペース、立川シネマシティほか全国順次公開 (c)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER http://nobi-movie.com

“香港の芦田愛菜”写真集は児童ポルノ? 下着姿のポーズに警察が捜査開始

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愛らしい顔立ちや話し方で人気の楊鎧凝(セリーヌ・ヤン)
 香港で今、子役アイドルが出版した写真集が大きな問題になっている。写真集のタイトルは『童萌時光』で、モデルは香港の人気子役アイドルである楊鎧凝(セリーヌ・ヤン)。  2008年7月生まれでもうすぐ7歳になるセリーヌは、3歳から広告モデル活動を始め、香港マクドナルドやレストランチェーンをはじめ数々のCMに出演するなど、お茶の間ではすっかりおなじみの顔に。その後、2013年には5歳で女優デビューを果たし、今ではさながら“香港の芦田愛菜”ともいえる存在になっている。
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『童萌時光』に掲載された写真の一部
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 今回の写真集は韓国で撮影したもので、セリーヌの愛らしい表情や仕草を写した普通の写真ばかりなのだが、その中に下着が見えたり、股を開いているポーズの写真が数枚あったことから、これは児童ポルノではないかと問題視する人が出てきた。  写真集の発売を記念して行われたサイン会の席で、記者からそれを指摘されたセリーヌの母親はビックリ。母親は写真撮影の場には立ち会ったものの、スケジュールの都合から写真の選択には関わっておらず、写真集の中身をまだ見ていなかったというのだ。  この件がマスコミで報じられるや、一大騒動に発展。セリーヌ側は予定していたブックフェアでのサイン会出席を急遽見合わせ、出版社側も写真集の出版を取りやめることを決定した。
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過去には入浴シーンの写真が撮影・公開されたこともある
 今回の撮影を担当したカメラマンであり、写真集の出版元の責任者でもあるロナルド・ラム氏は「この写真集は子どもの天真爛漫さを表したもので、決して扇情的なものではない。どうしてみんなそういう角度から見るのか理解できない。写真はすべて自然の流れの中で撮影したもので、ポーズを要求したりなどしていない」と説明している。  一方、市民からの通報を受けた香港警察は捜査を開始。香港の「防止児童色情物品条例」では、児童ポルノを印刷、制作、配布した者は、罪が認められれば最高で200万香港ドル(約3,200万円)の罰金および懲役5年の刑が科せられることになっている。  ラム氏は写真選択の際、確かに“親の視点”から見れば選ぶべきではなかったものもあると認めているが、子どもの無邪気で何気ない仕草の写真までが児童ポルノと見なされてしまう時代、子役アイドルの写真集出版は、これからますます難しくなっていくだろう。 (文=佐久間賢三)

韓国芸能界「ハーフタレント」は不人気? “混血疑惑”に15年間ダンマリを決め込んだ女優も……

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ダニエル・ヘニー
 日本の芸能界では、いまやおなじみとなった“ハーフ枠”。最近では、ベッキーやウエンツ瑛士などを筆頭に「ハーフ会」としてテレビ出演する機会も増えている。一時は「ハーフ」という呼び方が「半分ずつ」という意味合いから、差別的であり、「ダブル」と呼ぶのが正しいなどとの見方もあったが、ハーフに対する社会的な差別や偏見が少なくなり、むしろ憧れのまなざしのほうが強まっているが、お隣・韓国では少し事情が異なるようだ。  韓国のハーフタレントの代表格といえば、ドラマ『私の名前はキム・サムスン』でデビューした俳優ダニエル・ヘニー。アイルランド系アメリカ人の父親と、韓国人とタイ人のハーフの母親を持つ彼は、190㎝の長身に甘いルックスで人気も上々だ。また彼と比較されることが多く、「第二のダニエル・ヘニー」とも呼ばれる俳優デニス・オ(父親がアメリカ人、母親は韓国人)も人気が高い。この2人は、アメリカのバイラルメディア「BuzzFeed」が選んだ「ロマンティックなアジア系俳優」にも選ばれている。  だが、彼ら2人がデビュー当初よく指摘されたのは「韓国語がヘタ」ということ。音楽界であれば歌として歌えてしまえばいいが、俳優となると、どれだけ“韓国人らしく”振る舞えるかが重要になってくる。日本のように「カタコト」を生かしたキャスティングもまだまだ確立されておらず、俳優として活躍するためには語学力を無視できないのだ。  語学力とは別の大きな問題がある。今でこそハーフタレントは名前も含め、堂々と活動するようになったが、韓国社会はそもそもハーフに対する偏見や差別意識が強い。自国を「単一民族国家」と誇っているだけに、たとえ韓国の血が入っていても、残りの半分は外国の血という“混じりっ気”を好まない愛国心ゆえの保守的な傾向がある。1998年にモデルとしてデビューし、映画やドラマなどで活躍してきた女優イ・ユジンは、その韓国人離れしたルックスから“混血疑惑”をかけられていたが、長らく沈黙を守った一人。2003年にスペイン系アメリカ人とのハーフであることを初めてカミングアウトし、話題を呼んだ。15年間隠し続けた理由は、やはり社会的偏見にあったことは間違いないだろう。  また、7月上旬に放送されたガールズグループ育成番組『シックスティーン』にて、メンバー候補のソミという少女の告白は、ハーフに対する韓国社会の根深い差別や偏見を垣間見るものであった。カナダ人の父親と韓国人の母親を持つ彼女は幼少期、友達から「ハーフ」ではなく“雑種”と呼ばれたという悲しい過去を涙ながらに語っている。  以前に比べればマシになったが、韓国におけるハーフタレントの台頭は容易ではない。韓国芸能界の「ハーフ会」が結成されるのは、まだまだ先になりそうだ。 (文=梅田ナリフミ)