1979年から国策として導入された一人っ子政策によって、人口増加に歯止めをかけてきた中国。両親や親戚の寵愛を一人で受け、過保護に大切に育てられてきた子どもたちの中には、協調性や人間性に問題を抱えている者も少なくない。彼らが、そのワガママっぷりから、「小皇帝」と呼ばれていることは有名な話だろう。 そんな中、いま社会問題になっているのが、90后と呼ばれる1990年代以降に生まれた若者たちの就職活動だ。「重慶晩報訊」(7月19日付)では、今年、重慶市内で行われた大学生向けの就職説明会で目撃された、驚くべき小皇帝の実態についてレポートしている。 (1)両親と一緒にやってきた小皇帝/女子大生A(女性・21歳) 就職説明会の会場では、たくさんの会社がブースごとに学生たちの面接を行っている。現地のアパレル会社の人事担当者が、Aのエントリーシートを見ながら質問をする。 「興味のある部署はありますか? 長所はなんですか?」 すると突然、Aの父親が人事担当者に逆質問をしだしたのだ。 「うちの子には、どれくらいの給料を保証してくれるんだ? 職場の環境は?」 矢継ぎ早に面接官に逆質問をする父親の横にいるAは、とても気まずそうにしていたが、やがて退屈になったのか、携帯でゲームを始めたという。 就職をするのは、親と子のいったいどちらなのだろうか……。とりあえずゲームはやめろ! (2)自分が何をしたいのかがわからない/専門学校卒Bさん(女性・21歳) Bは昨年、専門学校を卒業したのだが、残念ながら就職浪人になってしまった。この1年間、条件に合った仕事を見つけることができなかった。就職説明会のこの会場で、ふらふらさまよい歩く彼女を見かねて、IT企業の人事担当者が声をかけた。 「あなたは学校で何を専攻していたの? どんな仕事を探しているの?」 Bの答えに、人事担当者は言葉を失った。 「自分でも、何がしたいのかわからない……。専門学校では一応、経済について勉強しました。アルバイトで子ども服を販売したことがありますが、これからなんの仕事をしたらいいのかわかりません」 この就職説明会の関係者の話によると、両親と共に就職説明会に現れる就活生や、履歴書などの書類すら持ってこない就活生が急増しているという。「微博」(中国版Twitter)でも、小皇帝の就職活動に苦言を呈するユーザーが多い。 「就活に親が同行するって、めっちゃ恥ずかしいな」 「親が子どもを信用していない証拠。つまり、親が子どもにしてきた教育を親自身が否定してしまっている。子どもへの教育に自信がないから、なんでも親がやろうとしているんだ」 「研修や入社式も親子で来るんじゃないか」 深セン市に住む、就職活動中の中国人大学生はこう語る。 「同じ大学の寮に住む室友(同部屋の同級生)は毎日、親と電話していて、親の選んだ会社にしかエントリーシートを送っていませんでした。大学で専攻した学部も親が選んだと言っていましたよ。しかも、本人は企業に送る志望動機書がまったく書けないので、これも親に書いてもらっているみたいです」 小皇帝の中でも、特に都市部の小皇帝は学校の成績は優秀でもメンタルが弱く、企業に入社しても2週間もたたず辞めてしまう人が多く、中国でも社会問題となっている。広東省で下請け工場を経営する日本人社長はこう分析する。 「都市部の若者と農村部の若者では、親孝行の考え方が違うのです。都市部の若者にとっては、親が敷いたレールの通りに人生を歩むことが親孝行。農村の若者にとっては、都市部で頑張っていい会社に入り、お金を稼いで親に楽をさせるのが親孝行だと考えている。ウチでも辞めずに頑張っているのは、意外と地方出身の若いヤツが多い」 小皇帝世代が中国社会の中心となる数十年後だが、その頃、中国はどうなってしまうのだろうか? (取材・文=青山大樹)中国の就職合同説明会の模様。大卒の就職難も社会問題となっている
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残念というか、やはりと言うべきか……「Windows 10」公開日になってもアップデートできず?
7月29日、Windows 10が正式にリリースされ、無償アップデートがスタートした……はずなのだが、筆者の環境ではアップデートできていない。昨日深夜から、Windows 8.1PCを2台、Windows 10 IPが2台、仮想OSに入れてあるWindows IPを1台、計5台で待ち構えていた。もちろん、すべての環境はWindows Updateで最新の状態にしてある。 ネットにも公式情報は出ておらず、掲示板などでユーザーが悲鳴を上げている状況。実は、対象ユーザーのPCには「$Windows.~BT」というフォルダが作成され、Windows 10の無償アップデート用のデータがダウンロードされているようだ。これが、なんと6GBを超えるサイズ。これが途中で止まっているユーザーも多いのだ。筆者も12時間以上起動し続けているが、1~5GB程度しかダウンロードできていない。Surface Pro 3にインストールしたWindows 10のビルド10240は、フォルダのダウンロードさえ始まらない。 何がおかしいかというと、今アップデートする予定のないPCにまでダウンロードされている点。まずは、Windows Insider Program参加者からアップデートすると発表しているのだから、Windows 7/8.1ユーザーのダウンロードは後回しでもよかったはず。ネットでは、無償アップデートの予約をキャンセルしたのに、ダウンロードが始まっているという報告もある。もしくは、もっと前からダウンロードを開始し、当日はキーとなる小さなファイルのみをダウンロードさせるようにすればよかったのだ。 まぁ、Windows Insider Program参加者できちんとアップデートした人は、製品版と同等のビルド10240になっていると思うので、機能的にそれほど差はない。しかし、そこは「当日にアップデートしました!」という報告をしたいところ。特にライターなどは、仕事にも差し障りが出てくる。せめて「アップデート終了は●時間後」とか、タイミングを予告してくれるだけでもありがたいのだが……。 マイクロソフトとしては、スタートダッシュを決めて一気に普及させたいところだが、いきなりグダグダの状況。一両日中に挽回しないと、泥沼にはまりそうな気配もある。気合を入れて、アップデートを頑張ってほしい。それにしても、どうして無償アップデート用のISOファイルを公開しないのだろうか? サーバ負担が、ずっと小さく済むと思われるのだが。マイクロソフト公式サイトより
これはドキュメンタリーなのかドラマなのか? 『廃墟の休日』で交差する日常と非日常
またテレビ東京で、変な番組が始まった。思わずそうつぶやいてしまうような、異色すぎる番組が『廃墟の休日』(テレビ東京系)だ。これは旅番組なのか、ドキュメンタリーなのか、それともドラマなのか。どんなジャンルと呼ぶべきか、さっぱりわからない。 「超帰りたいッス」 「廃墟を巡るんじゃなかったの? ジャングル探索じゃん」 そんなふうに愚痴りながら、生い茂る草むらをかき分け、山頂へ向かう2人。第1話から第3話の旅人はTEAM NACSの安田顕と、その友人でディレクター・ライターの野口照夫である。2人は、兵庫県の摩耶観光ホテルから長崎県の軍艦島といった有名な廃墟を巡り、最終目的地である中ノ島にたどり着いた。その山頂にある、公園跡を目指しているのだ。 『廃墟の休日』は、SNSで知り合った、廃墟に詳しい「ジョン・T」に誘われ、俳優とその友人のクリエイター2人が、指定の廃墟を訪れるという設定だ。そこで、即興の芝居を撮影するまでを描いている。 番組の公式ホームページによると、「廃墟を訪れる俳優らの素顔が見られる<ドキュメンタリー>と、彼らが道中や廃墟で 繰り広げる<エチュード(即興芝居)>という2つの要素から成る、ロードムービー的ドキュメンタリー×ドラマ」とある。ちなみに4話目以降は、田辺誠一とスミマサノリに交代し、アメリカの廃墟を訪れると発表されている。 第2話では、前述の通り、軍艦島(端島)を訪れている。廃墟ファンならずとも、有名な日本有数の廃墟。「これぞ、廃墟」と呼べるような島だ。その美しい光景に圧倒されながら、2人は“廃墟”とは何かと考えを巡らせていく。「廃墟と遺跡の差って、なんなのだろう?」と。 そんな中で、安田は「廃墟」の思い出を聞かれ、学校の旧校舎に入ったことがあると語り始める。 「女子トイレって、廃墟じゃなかったら入ったらいけないところですよね。廃墟ってことは誰もいないわけだから、女子トイレに入れる。だから僕は初めて旧校舎で、大手を振って女子トイレに入りました」 真面目な顔で、いかにもヤスケンなエピソードを披露するのだ。 もともと「ジョン・T」の指示は、“廃墟の王様”である軍艦島ではなく、その隣に浮かぶ中ノ島だった。「海が荒れていると上陸できない」ことから、2人はいったん軍艦島に上陸したのだ。中ノ島は、その軍艦島から船で5分程の無人島である。軍艦島があまりにも有名なため注目されないが、「忘れられた」という意味では、より廃墟度が高い。「また夕方に来るけんね」と船頭が言い残し去って行くと、安田は「夕方に来てね!」と念を押す不安げだ。それもそのはず、島はジャングルのように自然が生い茂った、文字通りの無人島なのだ。足元を動き回る数多くのフナムシなどの虫を目の当たりにして、安田はひとつの結論を下す。 「生活の名残を感じさせるのが廃墟。再生が始まって、虫とかいきものが住み始めるのが遺跡」 なのではないかと。 かつて、この島には火葬場と公園があったという。軍艦島の住民の憩いの場であり、死後、ここで火葬されていたのだ。 「なんで軍艦島に火葬場を作らなかったのだろう?」と野口が疑問を口にすると、安田は朽ち果てた火葬場の跡を眺めながら言った。 「軍艦島で生まれて亡くなった時に、ここで魂になった時、これ(この風景)を見せてあげたかったんじゃないか」 確かに、そんな想像力を喚起させるほど、中ノ島から見える軍艦島の姿は美しかった。朽ち果てた廃墟の姿は、あまりにも非日常だ。しかし、かつてそこにも、確かに日常があった。廃墟に残された断片から、その日常を想像することができる。 『廃墟の休日』は、廃墟をただ歩くドキュメンタリーと、廃墟を背景にエチュードを繰り広げるスケッチが交差する構成だ。それはまさに日常と非日常が交差し、ないまぜになっているかのようだ。この番組のジャンルが一体なんなのかが曖昧なように、非日常と日常の境目が曖昧になっていく。いわば、『廃墟の休日』は日常と非日常、フィクションとノンフィクションの境界を巡る旅なのだ。 「すげえ非日常だな……」 神秘的な廃墟の光景を眺めてそうつぶやいた安田は、わずかに沈黙した後、 「ブッ!」 と、豪快におならの音を廃墟に響かせた。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから廃墟の休日:テレビ東京
めちゃ×2イケてる中居正広のオトし方 フジ『FNS27時間テレビ』(7月25日&26日放送)を徹底検証!
今年の『27時間テレビ』のテーマは「めちゃ×2ピンチってるッ!本気になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!!」というものだった。番組の全体的な内容や、あるいはそもそもテレビはピンチなのか、といったことにはここでは触れない。この連載はタレントに焦点を当てるものであり、そして今年も『27時間テレビ』では数多くのタレントが活躍した。その中でも、最も素晴らしい働きをしていたのは、紛れもなく中居正広だろう。 『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のメンバーをメインに据えた今年の『27時間テレビ』だったが、MCのナインティナインと共にほぼ出ずっぱりで番組を支えていたのは中居正広だった。時にナインティナインを立ててフォローに回り、時に自らが出ていって番組を進行し、さらにSMAPのメンバーとしての仕事もきっちりとやってのける。まさに、八面六臂の大活躍だったといえるだろう。 バラエティの中居正広を語る上で、避けて通れない名前がある。中居正広はかつて雑誌で、こう述べているのだ。 「僕は野球でもダンスでも芝居でも、『絶対の人』を見つけてその人についていく。テレビのバラエティに関しての『絶対の人』は、『いいとも』で出会った片岡飛鳥さんです」 片岡飛鳥といえば、『めちゃイケ』の生みの親だ。今回の『FNS27時間テレビ』でも総監督を務めている。そんな「絶対の人」の前で、また自分と同じように片岡飛鳥を信頼する盟友、ナインティナインの横で、中居正広は見事な仕事人っぷりを発揮していた。それが最も如実に表れていた場面のひとつが、26日の13時ごろから始まった「TED×27hTV」のコーナーである。 「TED」とは「テレビがえらいことなってるけど、どーすんの?」カンファレンスの略。TEDカンファレンスに似せたセットで、何人かの芸人が今日のテレビ界へ提言、苦言をプレゼンするというコーナーだ。芸人が一人ずつプレゼンをするという流れになるため、プレゼンごとにオチをつける必要がある。そのオチによってCMへ行く、というのが基本的な展開だ。 もちろん、プレゼンをする芸人自身がオトすのであればそれでいいわけだが、そうでない場合、他者がオトさなくてはならない。そこでの中居正広のテクニックは、まさに見事だった。ここでは象徴的な、3人の芸人について中居正広がどうオトしたかを述べてみたい。 <カンニング竹山> カンニング竹山は写真を使ってプレゼンをする。感動的な写真を紹介し、一枚ずつその素晴らしさを述べて、最後に『笑っていいとも!』の最終回の写真を見せる。そのはずだったのだが、実際にモニタに映し出されたのは、かつて「週刊現代」(講談社)に掲載された自身の浮気写真。ドッキリを仕掛けられた竹山は憤慨し、彼のもとに矢部浩之と中居正広がマイクを持って話を聞きに行く。 矢部浩之と中居正広は、竹山からのコメントを引き出し続ける。ここでの中居正広のしつこさがすごい。オチになるようなキラーワードが出るまで、しぶとく粘る。矢部浩之の「(この浮気は)本気?」という問いかけに対して竹山は「あの日だけは本気だよ!」と答えるが、それでもまだオチには足りない。そこで中居正広は「(場所は)どちらで?」と質問し、竹山から「京王プラザだよ!」という絶叫を引き出し、それが無事にオチとなる。 重要なのは、中居正広は決して自分の言葉でオトそうとしていないという点だ。あくまでも、オチの言葉は竹山でなくてはならない。だからこそ、彼は何度も竹山に質問をするのであって、それは結局、中居正広が芸人という仕事をリスペクトしているからだろう。粘れば必ず、オチになる言葉を出してくれる。そう信じているからこそ、変に自分がオチ要員になろうとせず、竹山からの言葉を待ち続けるのだ。 <田村亮(ロンドンブーツ1号2号)> プレゼンをするのは田村淳だ。淳は「ある人」と中継をつないでいると煽る。数年前に事件を起こして表舞台から姿を消しているが、今回の『27時間テレビ』で復帰するのではとウワサされている人物を想起させながら、「彼は犯罪者じゃない! しゃべっていいんですよ!」と切々と語る。そして中継がつながった先では、視聴者が想像する「あの人」ではなく、淳の相方である亮が釣りをしていた。 亮に対してはこの中継はドッキリであり、当然ながら何がなんだかわかっていない。そこでの中居正広の一言目が、まずすごい。 「亮くん。今ね、TED」 ここで最初に『27時間テレビ』であることをバラさない。何がなんだかわかっていない亮が何を言うかを待つために、わかりやすいネタバラシをしないのだ。実際に亮は「TED」という言葉の意味もわからないため、とんちんかんな返答をして笑いが起こる。亮のパーソナリティを存分に引き出す、素晴らしい仕事だ。 そしてまた、オチを呼ぶのも中居正広だ。「亮くん、ひとつ聞きます。テレビの危機についてお願いします」と問いかけ、亮から「……テレビは危機ではないと思います!」という亮らしい実にアホな答えを引き出し、見事にオチにする。ここでも、オチの言葉を発しているのは中居正広ではなく、あくまでも亮である。 <出川哲朗> 出川哲朗はリアクション芸人として、現代のコンプライアンスについてプレゼンする。だが本筋は、実はそこではない。舞台には落とし穴と熱湯風呂がひそかに仕掛けられていて、そこに落ちるまでが出川哲朗の展開だ。だが、出川哲朗は興奮してしゃべっているため、落とし穴が仕掛けられている場所よりも前のほうへ出てきてしまっている。 そこで中居正広がステージの上に立ち、出川哲朗をうまいこと落とし穴の場所へ誘導するのだ。カメラ位置やカット割りなど、よくわからない理屈をつけて。重要なのは、この仕事は、芸人にはできないという点である。いくらなんでも、出川哲朗がプレゼンを行っている最中に、ほかの芸人がステージに上がるというのは不自然だ。何かある、と感づかれてもおかしくはない。 だが中居正広は、芸人ではない。そこで出川哲朗に油断が生まれる。中居正広は、芸人のルールをよくわかっていないというような顔をしながら、出川哲朗がおいしくなるために動く。この空気の作り方は中居正広の軽やかさ、飄々としたスタンスがあるからこそできることであって、ほかの誰がやるのも難しいだろう。 このようにして中居正広は、芸人がオチを作る場所を周到に作り上げる。どうすれば芸人が面白くなるか、どうすれば芸人がオチとなるような破壊的に面白いフレーズを口にするか、それを考えて実行する。決して自分が主役ではない。芸人に対するリスペクトがあるからこそ、中居正広はその場所だけを作る。目に見える手柄を取りに行くのではなく、芸人のために、番組のために、中居正広はひそかに奔走していた。その姿を、めちゃ×イケてるッ! と思わない者が、果たしているだろうか? 【検証結果】 今回の『27時間テレビ』で何度かでてきたフレーズとして「型にはめたがるディレクター」というものがあった。確かに片岡飛鳥は、あるいは『めちゃイケ』は、その傾向を作ったのかもしれない。だがその上で、そこからはみ出る何かが、テレビの面白さだともいえる。片岡飛鳥を「絶対の人」と信頼する中居正広は、おそらくそのことを知っているだろう。「型にはめたがる」こと自体が悪いわけでは決してない。どのような型を作るか、そしてその型の中でどううまく動くかがタレントの肝であり、少なくとも「TED×27hTV」での中居正広はそういった意味で抜群の仕事をしていたというのは、紛れもない事実である。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa
団地の貯水タンクから男性の遺体!? 現地人も飲めない、中国“キケンすぎる”水事情
末期的な水質汚染が国家存亡の危機となっている中国。汚染水には慣れっこのはずの中国人だが、そんな彼らも思わず嘔吐してしまいそうな事件が発生した。 福建省の地元紙「福州日報」が7月19日に伝えたところによると、福州市内にある団地で、同じ棟に住む住民らから「水道水から異臭がする」との苦情が相次いだ。そこで、屋上にある水道タンクを調べてみたところ、そこで見つけたのは……なんと男性の死体だった。 調べによると、この男性は、近所で警備員として働く40代の男性で、この団地には友人がいたため、よく遊びにきていたという。ところが先日、この男性が団地に出かけたまま帰ってこないため、男性の家族から警察に捜索願いが出されていたところだった。事件が起こった団地の貯水タンク
屋上の水道タンクにはふだんは鍵がかけられており、どうやって男性が中に入り込めたのかはわかっていない。すでに警察は、事件の面から捜査を進めているという。 この水道タンクは業者によって徹底的に洗浄されたが、すでに死体エキス入り水道水を飲んでしまった団地の住民たちは「心理的にもう水道水は飲めない……」とボヤいている。貯水タンクの中。タンクというより、深い湯船のよう。下の黒いものは水垢か……
中国の水道水は浄水技術が未発達であるために、直接の飲用には適していない。地元の人でさえ、必ず一度煮立ててお茶にして飲むか、ペットボトルやタンクに入ったミネラルウォーターを購入して飲んでいるほどだ。 高層のマンションや団地などの場合、水道水は屋上に水道タンクを備え付け、そこから階下の住民たちに給水しているのだが、この水道タンクがクセモノ。定期的な清掃を行わず、タンク内に垢やサビが発生しているところも多いという。 上海在住の日本人男性はこう話す。 「かつて築30年のアパートに住んでいたときのこと、蛇口から出た水の中に糸ミミズのような赤い線状の小さい虫がうごめいていることがたびたびあった。朝起きると、台所のシンクの水たまりで動いていたこともある。中国の水は川の水と同じと思ったほうがいい。ハミガキやうがいなど、口に含む水はすべてミネラルウォーターというのがこの国の常識です」 中国の水道水は煮立てようが浄水器でろ過しようが、飲まないほうがよさそうだ。 (文=佐久間賢三)水道の蛇口から時折出てくる、糸ミミズ状の虫
韓国人トップ夜逃げで現地下請け企業が倒産……失速中のサムスンが中国で完全にオワコンか
主力となるスマホの販売不振で、韓国サムスン電子の凋落が指摘されて久しいが、頼みの綱である中国市場でも同社をめぐって混乱が起きている。 7月20日、サムスンの部品メーカーとして受託生産(OEM)を手掛けていた蘇州普光が倒産したというニュースが報道され、ネット上ではさまざまな臆測が飛び交った。「中国毎日経済新聞」が伝えたところによると、影響は同社が大株主である広東省の「東莞普光」にも波及。液晶ディスプレイをサムスンに提供する東莞普光は7月1日から現在まで約1カ月間、生産ラインがストップしている状況だという。 倒産した蘇州普光は、韓国財閥の普光グループが07年4月、蘇州市東南部に位置する呉江開発区に設立した企業で、主要な業務は新型電子部品の開発と生産だった。しかし、実質的な顧客はサムスン1社のみで、サムスンのあらゆる製品を受託していたため、親会社である韓国普光グループが破産申し立てを行うと、中国の現地法人も自然と立ち行かなくなった。蘇州普光はサムスンからの発注が減少していく中、徐々に経営困難に陥ったが、状況を悪化させたのは、現地法人で働く韓国人責任者が6月中旬に突如、“夜逃げ”するがごとく帰国してしまったことだ。管理責任者のいなくなった現場は大混乱に陥り、資産は債権回収のため銀行に差し押さえられたという。倒産した蘇州普光の工場。途方に暮れる若い従業員の姿も
蘇州普光は約1,900平米の敷地に800人余りの従業員を抱えており、従業員への補償問題が未解決状態だ。銀行から4億元余り(約80億円)の負債を抱え、下請け企業への支払いも滞っているため、債権者たちが集まって紛糾している。こうした状況の中、蘇州サムスンは話し合いの末、職員の給与と賠償金については開発区の管理委員会が債務状況を清算整理することが決まったものの、下請け企業への多額の支払いは依然、どうなるかわからない状況だという。 広東省東莞市に住む日本人ビジネスマンは、こう証言する。 「操業停止した東莞普光には、もともと3,000人以上の従業員がいたんですが、いまや200人以下しかいないそうです。管理職を含め、7月1日~8月1日まで給与なしの休暇通知が出されたタイミングで蘇州普光の韓国人責任者の夜逃げが伝わってきたので、若い従業員が朝から晩まで韓国人責任者の逃走を阻止しようと軟禁したそうです。併せて工場内でもかなりの乱闘騒ぎがあったみたいですが、東莞市の労働部門が介入し、職員との間に支払いを確約する取り決めが交わされ、やっと事態は収束しました」突然、操業を停止した東莞普光。韓国人責任者が軟禁される事態に
サムスンはこの数年、モバイル部門の売り上げが中国でも不調だ。高機能で低価格なスマホを商品化する国産メーカーが次々と台頭してきたため、iPhoneとGalaxyが競り合う勢力図はあっという間に塗り替えられたからだ。2015年第二四半期の中国国内のスマホのシェア統計では、小米(シャオミ)が18%、華為技術(ファーウェイ)16%、Appleが12%と続き、vivo(歩歩高)が10%、サムスンが9%という結果となり、低迷感は拭えない。中国サムスンは利益の60%前後をモバイル部門が占めており、スマホの売り上げが傾けば企業全体への影響は避けられない。 中国の“アキバ”こと深セン市・華強北に住む日本人バイヤーは言う。 「つい2年ほど前までサムスンがひとり勝ちだったのに、いまや見る陰もない。サムスンのスマホを売っていた代理店も、みんなシャオミやOPPOなど国産メーカーの販売店になってしまった。例えば、最新のGalaxy S6はこっちで10万円以上するのに、同等スペックの中国製スマホは4万円くらいで買える。デザインも中国製は良くなってきているのに対し、サムスンは基本的に数年前からあまり変わってない。若い女性たちから見放されていて、いまやGalaxyを使っているのは農民工や田舎のオッサンだけ。中国でも、完全にオワコンです」 日本だけでなく、中国でもサムスン離れが加速する中、韓国経済を牽引する動力の失速は、世界経済にどんな影響を与えるのか? (取材・文=五月花子)中国で一世を風靡したGalaxyも、いまや完全にオワコンか
「書き出しはいいが、読後感はイマイチ……」元名物編集長が又吉直樹『火花』を斬る!
今週の注目記事 第1位 「安倍が怖れる『天皇談話』のあの“お言葉”」(「週刊ポスト」8/7号) 第2位 「『株主代表訴訟』対策か 東芝前社長 自宅を妻に生前贈与」(「週刊現代」8/8号) 第3位 「〈新聞は報じなかった白紙撤回の水面下!〉法螺と二枚舌の『新国立競技場』」(「週刊新潮」7/30号) 第4位 「元慰安婦が実名告白『韓国政府も日本とちゃんと話し合いなさい』」(「週刊文春」7/30号) 第5位 「『自治会長』を背後から刺した『17歳強殺犯』の育ち方」(「週刊新潮」7/30号) 第6位 「山口組侠たちが詠んだ『短歌・俳句』意地と哀愁」(「アサヒ芸能」7/30号) 第7位「脳で治す腰痛治療革命!」(「週刊ポスト」8/7号) 第8位「両親・恩師・親友が語る 又吉直樹『火花』の原点」(「週刊文春」7/30号) 第9位 「『ドクター秋津』のがんになるのはどっち?」(「週刊新潮」7/30号) 番外 現代とポスト SEX記事の勝者はどっちだ! まずは、現代とポストのグラビアを見ていこう。現代は「人気放送作家・鈴木おさむの話題番組に出演中! 7人のドラマ美女」と「大竹省二が撮った女たち」。鈴木おさむという人がわからないから、女の子たちを見ても興趣は半減する。大竹省二さんのほうは、五月みどり、金沢明子、麻倉未稀の3人。いま見ると、五月みどりというのはセックスの女神だね。今もなかなかきれいなおばあちゃんだけだど。 おまけの袋とじは「小出広美 美魔女ヌード」。昔アイドルだったらしいが、あまり覚えていない。身体はなかなか。 ポストは、こちらも美魔女なのだろう、47歳の「翔田千里」のヌードと「40歳 デビュー20年で見せた華原朋美『秘密のボディ』」。華原のセクシーポーズは、ファンなら垂涎だろう。今週のグラビアは引き分け。 記事のほうは、質量ともにポストが圧勝だ。なにしろ「大ヒンシュクでも本誌は続けます 死ぬまでSEX したことないこと、してみたい」と開き直って8ページ。 現代のほうは、よくある同窓会で再会して「クラスのマドンナと夢のようなSEX」をするという体験告白。 ポストのほうは、第1部は体験談「え、こんなスゴイことをしていたの!? 女たちが楽しんでいた『男もうらやむSEX』」。第2部は願望「変態だと思わずに真剣に聞いてほしい『俺はこんなSEXがしてみたかった』」。第3部は新潮流「バカ売れラブグッズから映像革命まで最新技術を大紹介 したことないSEXは、ここまでできる」。 ここでは、第3部を紹介しよう。 バイアグラはもう古い。今は陰茎の亀頭部分に薬剤を注入して大きくする「亀頭増大法」というのがあるそうだ。 青山セレスクリニック理事長の元神賢太氏がこう解説する。 「注射する薬剤には今まで、ヒルアロン酸やコラーゲンが用いられてきましたが、これらは注射後6~12か月程度で体内に吸収されるため、せっかく大きくした鬼頭が萎んでしまいます。そこで近年主流になっているのが、鼻やアゴのプチ整形にも使われるパーフォームという薬剤。体内に吸収されにくく、一度施術すれば効果は半永久的に持続します」 パーフォームの硬さは、テニスボールに近いという。硬すぎず柔らかすぎず、鬼頭増強には最適だという。 お次は、「アインス」なるバイブレータがバカ売れしているそうだ。ドイツに本社をおくFunFactory社が13年1月に発売し、日本でも好調な売れ行きが続いているため、7月15日には同社のセールスマネージャー、トーマス・ボーダイス氏が来日したというほどだという。 「アインスは同社が構想から3年の歳月をかけて開発したもので、単純なバイブレーションではなく、セックスにおける男性のピストン運動を再現した画期的な製品です」(トーマス・ボーダイス氏) 価格は2万5,920円とお高いが、なかなかの優れものだそうだ。 次は、6月にロサンゼルスで開催された世界最大規模のゲーム見本市でバーチャルリアリティ(仮想現実)技術を用いたディスプレイが大きな注目を集めた。 そんな最新技術を、スマホを使ってお手軽に体験できる「ハコスマ」と呼ばれる画期的な装置がある。 AV業界がその新技術を早速活用して、専用のエロ動画を制作し始めたそうだ。その代表格である「エロスハウス」の動画を、「ハコスマ」を使って視聴してみた。10人ものカップルのSEXシーンを、自分も参加しているような没入感で見られるそうだ。 お次は、コンピューターで作られた世界に自分自身が飛び込むVR(仮想現実)に対し、現実の世界と過去の映像を混同させることで実在しない人や物が目の前にあると錯覚させるSR(代替現実)という技術があるという。それをビジネスに生かそうとしているのは、オナニーグッズメーカーのTENGAである。 まず、ヘッドマウントディスプレーを装着して椅子に座る。目の前に女性が立っているのが見える。すると女性は記者の後ろに回り込んで一度視界から消え、再び目の前に戻ってきた。次に女性は突然服を脱ぎはじめ、美しい乳房を露わに。「触っていいよ」といわれ、前方に手を伸ばすが、そこには女性がいなかった……。 同社の取締役の松浦隆氏が語る。 「いま構想しているのは、ビデオボックス事業です。例えば、受付のきれいな女性に個室の中に案内されて、ヘッドマウントディスプレーを装着する。女性はいったん部屋から出ていく。再び戻ってきた女性が裸になってTENGAの製品でオナニーを手伝ってくれる。でも部屋に戻ってきた女性は映像で、実際は男性スタッフがオナニーを手伝っている、なんてことも可能なんです。一度現実の女性を見せているからこそ、映像で脳を錯覚させることができる。何年先になるかわかりませんが、いろんなビジネスを模索中です」 これからは男も女もリアルなのはいらなくなって、仮想空間で満足できる時代になりそうだ。私のような古い人間には寂しい気がしてならないのだが。 今週の第9位。先週に引き続き「がんになるのはどっち?」をやっている新潮を紹介しよう。 まずは「紫外線防止で『日傘をさす人』と『日焼け止めを塗る人』、皮膚がんになるのはどっち?」。日傘はいいが、日焼け止めクリームには、それ自体に皮膚がんを引き起こす成分「酸化チタン」が含まれていて、これが紫外線に反応して身体に猛毒な活性酸素を発生させるから、これの含まれていないものを買うべきだという。 では「自慰行為が習慣の男性」と「日々、禁欲的な男性」ではどうか。オーストラリアの研究者の研究で、定期的に自慰行為を行う男性は前立腺がんを防ぐことができるという結果が出ているという。 1週間に5回以上射精している男性は、そうでない男性に比べて、将来的に前立腺がんになる危険性が3分の1だというのだ。あなたも週5回、射精してみます? 遺伝性の高いがんは「大腸がん」「乳がん」「前立腺がん」だそうだから、親兄弟に前立腺がんがいる人は、せっせとセックスに励むことが「予防」になるということか。 幸い、私の親族に前立腺がんはいないようだから「死ぬまでセックス」しなくてもいいようだが、嬉しいようなちょっと寂しいような……。 さて、お笑い芸人・又吉直樹がアレヨアレヨという間に芥川賞を取ってしまった。私は読んでいなかったので言う資格はなかったが、正直、まさか取るとは思わなかった。 芥川賞は「新人賞」だから、ポッと出の作家でも取ることはあるのだが、今回はもう一作書かせてからだろうと思っていた。 だが、出版界は長引く不況で堪え性がなくなってしまったのかもしれない。話題先行、売れるものがあれば飛びついてしまう。 お笑い芸人としてもそこそこの売れっ子の又吉が芥川賞を取れば、8月に出る芥川賞が掲載される文藝春秋も売れるし、単行本も200万部いくかもしれない。 それにもう一つの芥川賞、羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』も文藝春秋だから、こんな美味しいことはないはずだ。 今週の文春でも、巻頭から又吉特集を組んでいるが、失礼だが自社のパブ記事だから、ここでは紹介しない。 とまあ、こんな邪推をしながら又吉の『火花』をあまり期待せずに読んでみた。だが、いきなり初っぱなの文章で、息を呑んだ。 「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい日差しの名残を夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。沿道の脇にある小さな空間に、裏返しされた黄色いビニールケースがいくつか並べられ、その上にベニヤ板を数枚重ねただけの簡易な舞台の上で、僕達は花火大会の会場を目指して歩いて行く人たちに向けて漫才を披露していた」 書き出しにこそ、神は宿る。売れない漫才師が花火大会の余興に呼ばれ、粗末な台の上で漫才らしきものを大声でやるが、花火に急ぐ人たちは足を止めてくれない。 芸人とその世界が持つ不条理が、これから描かれるであろう悲哀と破局を予感させる書き出しである。 又吉の分身である徳永と、彼が漫才師として尊敬する先輩神谷との関係を中心に話は展開する。売れない芸人のやり切れなさや、相方との行き違いなどのエピソードはあるが、全体を貫いているのは全身漫才師として生きようとする神谷の苦悩と狂気である。 又吉の考える「漫才論」も、そこここに散りばめられる。たとえば、こういう記述がある。 「必要がないことを長い時間をかけてやり続けることは怖いだろう? 一度しかない人生において、結果が全く出ないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう。無駄なことを排除するということは、危険を回避することだ。臆病でも、勘違いでも、救いようのない馬鹿でもいい、リスクだらけの舞台に立ち、常識を覆すことに全力で挑める者だけが漫才師になれるのだ」 だが、読後感は残念ながら、いい小説を読んだ満足感からは遠いものだった。売れない芸人としての悲哀も、神谷の狂気も、私にはさほどのものとは思われなかった。第一、徳永や神谷の「芸」も、私にはおかしくもなんともなかった。これでは、漫才師としては売れないだろうな。そう思わざるを得なかった。 本を読んだ後、YouTubeでピースのコントを何本か見てみた。私にはクスリとも笑えなかった。もっとも、私にとっての漫才は横山やすし、西川きよしで終わっているから、わからない私のほうが悪いのかもしれない。 海援隊の武田鉄矢をもう少し暗くしたような又吉の顔は、すでに作家の顔である。 太宰治が好きで、太宰忌(桜桃忌)には毎年、追悼の大宰ナイトをやっているそうだから、気分も生き方もすでにして作家なのであろう。 小説の中の徳永は、漫才から足を洗ってしまう。又吉もそうなるのではないか。 彼が大成するかはわからない。芥川賞というのは新人賞だから、受賞一作だけで消えていった者も多くいる。 気になるのは、あの若さで抱え込んでいる闇の深さのようなものである。太宰は38歳にして玉川上水に身を投げた。年は違うが、私が好きだった桂枝雀も自死してしまった。又吉の持つ暗さが、格好付けだけならいいが。 又吉の「真価」は、これから書くものを何作か読まなくてはなんとも評価ができない。それが私の『火花』評である。 ところで、腰痛で悩んでいる人は多いだろう。実に2,800万人もの人が苦しんでいるとポストは書いている。 先日の『NHKスペシャル』で、腰痛を扱ったものが評判だという。腰痛のメカニズムを知ればたちどころに痛みが消えるというのだが、本当か。 メリーランド大学助教授のデイヴィッド・セミノウィッツ博士に話を聞いたところ、こう説明してくれたという。 「脳内にあるDLPFC(背外側前頭前野)と呼ばれる人間の判断や意欲などを司っている部分は、脳内で作られた『痛い』というシグナルを鎮める役割を果たします。慢性腰痛を抱える患者の脳は、この部分の体積が減っていた(小さくなっていた)のです。これによって脳の構造の変化と痛みが関係していることがわかりました」 そのため、いたって手軽な運動で45%の人の痛みが改善するというのだ。お尻に両手を当てて息を吐きながら背中をゆっくり反らす。この姿勢で3秒間。ひざはできるだけ伸ばす。これだけの体操を一日数回やるだけで、ギックリ腰がなくなり、腰の痛みもなくなるというのだ。私もこれからやってみよう。 このところ週刊誌は軒並み「夏枯れ」だから、私好みのアサ芸「菱の侠(おとこ)たちが『短歌・俳句』に込めた意地と哀愁」を取り上げてみる。 司忍山口組六代目の肝いりで創刊された山口組の機関誌(いわば社内報)『山口組新報』に掲載された、傘下組員からの投稿による俳句や短歌を紹介している。 「厳寒に 堪えて芽を出す 蕗の薹」 「我が道を 行けよと燃ゆる 吾亦紅」 警察の包囲網が狭まる中、組員たちの苦悩が出ていてジンとくる? 「刻まれし 墓石に思う 烈人の 春に吹かれし 一筋の道」 「秋晴れに 真っ直ぐ咲いた彼岸花 我生き様も かくありたけり」 次の句は刑務所に入っている仲間を思って詠んだものだという。 「彼の為に 残したるかの 柿ひとつ」 先の又吉直樹が俳人・堀本裕樹に俳句について教えを請う『芸人と俳人』(集英社)がおもしろい。いくつか又吉の句も載っているが、この人の感性のよさを窺わせる。 「銀杏をポッケに入れた報い」 「激情や 栞の如き 夜這星」 「夏の蝶はははと笑い飛びにけり」 ところで、評論家で哲学者の鶴見俊輔さんが亡くなった。93歳だった。母方の祖父は政治家の後藤新平。1938年に渡米してハーバード大学哲学科に入学したが、日米開戦後の42年3月に無政府主義者の容疑で逮捕され、戦時交換船で帰国した。 戦後、丸山真男らと『思想の科学』を創刊。60年5月、新日米安全保障条約強行採決に抗議して東京工大を辞職し、翌年、同志社大教授となる。 大学紛争下の70年に辞職。作家の小田実らと米国のベトナム戦争に反対する「ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)運動を展開した。 私の周りには、鶴見さんに私淑する友人が多くいる。亡くなった中川六平、アメリカ国籍を取って向こうに住んでいる室謙二。六平さんは鶴見さんの「言葉」をまとめる本を書いている途中で死んでしまった。室さんは、鶴見さんのビデオをいくつも持っているはずだ。 2人とも「ベ平連」つながりである。今のような息苦しい時代にこそ、鶴見さんのような人が必要なのに、次々に世を去って行く。残されたわれわれでできることをやらなければ、あの世で鶴見さんたちに顔向けができない。 このところ「人を殺してみたい」というだけで、なんの関係もない人間を殺す犯罪が増えている。少年A症候群とでもいうのだろうか。 愛知県日進市で65歳の男性を背後からナイフで刺して殺した17歳の県立高校3年のケースもそうだ。新潮によれば「身を守ろうとしたときにできる“防御創”がほとんどない。だから、抵抗する間もなく殺害されたと捜査関係者はみています」(全国紙社会部デスク)。 犯行の後、6,000円の入ったショルダーバックを奪い、近くの公園で返り血を浴びた身体やシャツを洗い流したそうだ。 憎しみもない行きずりの人間を、こうも残酷に殺せるものなのか。この少年の両親は幼い頃に離婚し、おじいちゃんとおばあちゃんに引き取られたが、大事に育てられたそうだ。 学校では普通の生徒だったが、ネットでサバイバルナイフを購入し、人の殺し方に興味があると同級生に話していたという。 何がきっかけで、そうしたものに興味を覚えたのかはわからない。少年は人を殺してから捕まるまで、いつもと変わらず学校へ行っていたそうだ。 良心の呵責もなしに衝動的に人を殺す子どもたちの増加は、この国の将来への不安を示す予兆の一つなのかもしれない。 文春が韓国の元慰安婦の実名告白を掲載している。読んでみたら、失礼ながら“真っ当”な記事である。この李容沫さんは、これまでもメディアに出て日本政府を批判してきたが、ここへきて身内である韓国の支援団体や韓国政府を批判していると、勇躍、文春の記者は韓国・大邱市の郊外に飛んだ。 彼女の言い分は、戦後日本からの経済援助で経済発展してきた韓国政府が、慰安婦問題を解決するために日本とちゃんと話し合って、積極的にやってほしいというのである。 「ハルモニたちが生きているうちに、両国政府がきちんと話し合って、早く平和的に解決しないとダメなのです」(李さん) その通りである。この中で、彼女は数えで16歳のある夜、日本の軍服を着た男女に拉致され、大連に連れて行かれて暴行された後、台湾の新竹の慰安所で働かされたと話している。これが「軍の強制」でなくてなんと言おう。 安倍首相が本当に日韓関係をなんとかしたいのなら、慰安婦問題について朴槿恵大統領とすぐに会うべきである。 先日、ピン芸人・松本ヒロ(元「ザ・ニュースペーパー」。1998年11月から独立)の舞台を見に行った。立川談志さんにかわいがられ、いまは反安倍政権の旗手として引っ張りだこである。 そこで、森喜朗元総理の有名な「恥ずかしい英語力」のコントをやり、バカ受けしていた。総理時代、森がクリントン大統領(当時)に会いに行ったとき、「How are you?」というべきところを「Who are you?」といってしまった。驚いたのはクリントン。だが、とっさのユーモアで「I'm Hillary's husband」と答えたら、森は「Me too」。これには、クリントンも怒り狂った。 森氏は、このエピソードはねつ造だと言っているようだ。だが、現役時代は「ノミの心臓、サメの脳みそ」と揶揄され、いまは永田町の「老害」といわれる森氏のことだからありえると、皆が思うのは彼の「不徳」のいたすところであろう。 この“困った老害チャン”が、再び「新国立競技場問題」でクローズアップされている。 当初、1,300億円程度と考えられていた新国立建設費が2,500億円以上にまで膨らんだのは、森氏が強引に東京五輪の前年に開催されるラグビーW杯を新国立で行うよう推し進めたためだと“戦犯”扱いされているのである。 新潮は、安保法案の強行採決で「内閣支持率が滝のように落ち込んでいる」(新潮)安倍首相が危機感を持ち、新国立建設計画をすべて白紙に戻すことを発表したが、森氏を説得する会談では、ひたすら懇願するばかりだったと報じている。 「この場では安倍総理と森氏が約30分、下村氏(文科相=筆者注)と遠藤氏(五輪担当相=筆者注)を交えてさらに1時間の話し合いが持たれました。安倍総理はA4のメモを示すと、ひたすら“申し訳ない”と謝るばかりだったそうです」(首相官邸関係者) 安倍の祖父・岸信介を尊敬しているという森氏は、計画見直しをひたすら“お願いする”安倍の言い分を飲まざるを得なかったのだろう。 会談後、森氏はテレビに出演して「生カキがドロッとたれたみたいで、僕はもともとあのスタイルは嫌でした。見直しはしたほうがいい」と言い出しているが、本心ではないだろう。 安倍首相は1,600億円程度に建設費を圧縮すると言っているが、そうは問屋が卸しそうにない。 着工前段階のデザインや設計などの契約が計約59億円に上ることが明らかになったほか、新デザイン選定や工期の短縮などで、またぞろ当初予算がどんどん膨らんでいくことが予想される。 新潮よれば、この奇っ怪なデザインをしたザハ・ハディド女史に対して、事前になんの連絡もしていなかったという。ザハ女史にはすでに約13億円が支払われているが、今回のことで彼女の評判が落ちる可能性があり、そうなれば彼女が「建築家としての名誉を著しく傷つけられた」として慰謝料請求してきてもおかしくないと、東京電機大学の今川憲英教授が言っている。そうなれば、慰謝料だけで最大100億円ということもあり得るというのである。 さて、大企業・東芝が揺れている。田中久雄社長が辞任することになったが、現代は、田中氏に重大な疑惑ありと報じている。 田中社長が会見で語った内容を要約すれば、全社的に不適切な会計処理が行われていたから、会社のトップとして責任を取って辞任するが、自分は不正に手を染めたという認識はない。田中社長は、そんな自己弁護を会見で言い続けたのである。 現代によれば、それは巨額の損害賠償訴訟に備えて今から「自分は無実」と予防線を張っていたに違いないというのである。 今後、東芝経営陣は2種類の損害賠償請求訴訟を提訴される可能性があるという。1つは、有価証券報告書に虚偽記載がされていたために株価が下落し損害を被ったとして、株主が会社や経営陣に損害賠償を求めるというもの。 もう1つが株主代表訴訟。こちらは、会社に与えた損害を会社側が経営陣に請求しない場合、株主が代わりに損害賠償請求を提訴するもの。 しかし現代によると、田中社長は今回の不正会計問題が公になる前に、自らが所有する自宅マンションの所有権を移転しているというのだ。 「田中氏が横浜市内の自宅マンションを贈与という形で所有権移転したのは、今年3月7日のこと。97年に新築で購入した、約70平米の部屋である」(現代) 贈与相手は、この部屋に田中氏とともに住む田中姓の女性であるというから、贈与相手は妻と見るのが自然であろう。 SESC(証券等取引監視委員会)の指摘を受けて、東芝は社内で自己調査を開始したが、そんな最中に田中氏は自宅マンションを贈与していたことになるのだ。 第三者委員会の上田廣一氏は元東京高検検事長。その彼が、 「日本を代表する大手の会社がこんなことを組織的にやっていたということに衝撃を受けた」 と、記者会見で慨嘆した。経済ジャーナリストの町田徹氏はこう難じている。 「検察が出ていって、この粉飾に落とし前をつける。刑事責任を追及すべきです。東芝がナマぬるい処分で終われば、国策企業は守られるということになるので問題です。刑事責任を追及すべきは、退任を発表した歴代3社長だけではありません。組織的な粉飾を行っていたわけですから、粉飾に関わった部長以上、執行役員、カンパニー社長まで全員を対象にすべきです」 膿をどこまで出せるかが、今後の東芝を占う上で試金石になるはずだ。 さて、今週の第1位はポストの「安倍首相 vs 天皇」の記事。 8月に出される戦後70年の区切りの安倍首相の「談話」だが、6月下旬には首相自らが戦後70年談話を閣議決定しない方針を明らかにした。戦後50年の村山談話、戦後60年の小泉談話は閣議決定され、8月15日に発表されたのにである。 ポストは、安倍首相は何かを恐れている。それは安倍談話を覆しかねない「もう一つの戦後70年談話」なのだというのだ。 安倍首相が歴史認識の転換を行う内容の70年談話を出した場合、全国戦没者追悼式とは別に、天皇の特別な「戦後70年のお言葉」が発表されるという情報が流れているというのだ。 自民党幹部がこう語る。 「終戦記念日に陛下が先の大戦についてメッセージをお出しになるのではないかという情報は5月頃から流れている。陛下は先帝(昭和天皇)から、先の大戦で軍部の独走を阻止できなかった無念の思いや多大な戦死者と民間人犠牲者を出したことへのつらいお気持ちを受け継がれている。万が一、お言葉の中で首相談話から省いたアジア諸国の戦争被害に対する思いが述べられれば、安倍首相は国際的、国内的に体面を失うだけでは済まない」 今年の1月には、新年の「ご感想」で、軍部独走のきっかけとなった「満州事変」を上げて、「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」と語り、4月には、体調不良を押して日米の激戦の舞台となったパラオを訪問している。 ポストによれば、特に官邸を仰天させたのは、6月3日に国賓として来日したアキノ・フィリピン大統領の宮中晩餐会で天皇が述べた次の「お言葉」だったという。 「先の大戦においては、日米間の熾烈な戦闘が貴国の国内で行われ、この戦いにより、多くの貴国民の命が失われました。このことは私ども日本人が深い痛恨の心と共に、長く忘れてはならないことであり、とりわけ戦後70年を迎える本年、当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」 宮内庁関係者もこう話す。 「陛下の言葉に安倍総理は真っ青になったようだ。陛下は先の大戦を“侵略”ととらえ、お詫びする気持ちが込められていると受け止めたからだろう」 そこに、宮内庁側から二の矢が放たれたとポストは言う。 7月9日、宮内庁は昭和天皇の「玉音放送」の録音原盤と、終戦を決めた「御前会議」が開かれた皇居内の防空壕内部の写真と映像を8月上旬に公開する方針を明らかにしたのである。 天皇のご学友で、元共同通信の橋本明氏はこう見ているという。 「ほとんど知られていませんが、陛下は4月のパラオ訪問に出発する際、羽田空港に見送りに来た安倍首相を前にこう仰っています。 『(先の大戦では)激しい戦闘が行われ、いくつもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約1万人、米軍は約1700人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います』。首相へご自身の思いを伝えたい気持ちが強かったのではないでしょうか」 しかし、日本国憲法で天皇は政治的な発言をしてはいけないとされている。そこで宮内庁は、その対策として14年3月31日に退官した竹崎博允・前最高裁長官を今年4月1日付で「宮内庁参与」に起用したというのである。 竹崎氏は、文字通り憲法の最高権威である。 「最高裁の前長官を参与にしたのは安保法制などについての憲法判断について意見をすぐ聞けるようにという配慮ではないか。そうした法律顧問がいれば、ご自身のお言葉として憲法上、どこまで踏み込めるのかという判断についても意見を求めることができる」(宮内庁関係者) 支持率が下がり続ける安倍首相だが、手負いの安倍を追い詰める最後の切り札が、8月に出される天皇の「お言葉」だとしたら、安倍首相は亡き祖父・岸信介になんと言って詫びるのであろうか。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」8/7号 中吊広告より
SHIHO、元ハロプロの影響も? 韓国人男性が日本人女性を嫁にするワケ
韓国の国際結婚事情に、変化が起きている。 今年発表された統計で初めて、「日本人男性と韓国人女性のカップル数」を、「韓国人男性と日本人女性のカップル数」が上回った。これは、韓国統計庁・社会統計局人口動向課が発表した資料で明らかになったもの。2004年は、「韓国人男性と日本人女性のカップル数」は809組。約10年が経過した昨年の1年間では、1,345組と約60%増加していた。一方、「日本人男性と韓国人女性のカップル数」は04年に3,118組。昨年1年間では1,176組と、約60%減となった。 ちなみに、韓国人男性と結婚する外国人女性は中国人(34%)、ベトナム人(29%)が圧倒的に多い。次いで、日本人女性(8%)が多いという結果になった。韓国人女性が結婚する外国人男性の国籍はアメリカ(24%)、中国(22%)、日本(16%)の順となっている。この、韓国人女性の国際結婚事情について補足するならば、10年前には中国人、日本人との結婚数が圧倒的に多かった。が、ここ数年で両国の比率が急激に低下。アメリカ人男性との結婚数と逆転した。 離婚数の統計も興味深い。韓国人男性と日本人女性のカップル離婚数は290件と、中国(3,402件)、ベトナム(1,821件)、フィリピン(449件)に次ぐ4位だ。一方、日本人男性と韓国人女性のカップル離婚数は1,108件。2位・中国(1,025件)、3位・アメリカ(250件)を上回り1位となった。ちなみに、日本人男性と韓国人女性のカップルの離婚数は10年間でそれほど大きな変化はなく、そもそも同カップルの離婚数は他国と比べて多い傾向がある。 いずれにせよ、現在の韓国では「日本人男性と韓国人女性のカップル数」が減り、「韓国人男性と日本人女性のカップル数」が増えていることだけは間違いなさそうである。 韓国では03年頃から、「多文化家庭」という言葉が盛んに使われ始めている。これは、国際結婚をした家庭を指す。ここ数年、韓国に在留する外国人の数は増え始めており、現在では韓国全人口のうち3.5%(日本は1.7%)を占めるという統計がある。「多文化家庭」については、バラエティ番組などを通じて幸せそうな姿が報じられる一方、実際にはトラブルや問題が多く、離婚率も相対的に高いといわれている。 余談だが、最近、韓国人男性と日本人女性の結婚が増えている理由のひとつとして、韓国における日本人女性のイメージの変化がある。モデルのSHIHOや、元ハロプロの谷ルミコが韓国のテレビ番組に頻繁に出演して人気を博しており、日本人女性といえば「フレンドリー」で「正直」な嫁になるというイメージが定着しつつある。国際結婚の統計の変化は、現代韓国を知る上でのひとつの物差しとなるが、日韓カップルのあり方も徐々に変化しているようだ。 (取材・文=河鐘基)イメージ画像 Photo By Republic of Korea from Flickr.
群衆が逃げ遅れた中年女スリの服を剥ぎ、フルボッコ! “司法不信”の中国で犯罪者への「私刑」が横行中
湖南省の田舎町で、一人の中年女スリが群衆に囲まれて服を脱がされ、ボコボコに殴られるという事件が起こった。 スリの常習犯であるこの女は7月12日、仲間の男とともに地元の商店を訪れ、店主にある商品を取りに行くよう要求。店主が商品を取りに行っている間に、そこにあった店主の財布を置引し、逃亡しようとした。しかし、それに気づいた店主が後を追いかけると、商店街の人の助けもあり、女だけは捕まえることに成功した。女が盗んだ財布の中には、1万元(約20万円)以上の現金が入っていたという。 それで警察に通報すれば一件落着──のはずだったが、そうは問屋が卸さないのが中国。興奮した群衆が女スリを取り囲むや、引き倒して無理やり服を脱がせた上、殴る蹴るの暴行を加える騒ぎに。通報を受けた警察が現場に到着して、ようやく暴行は収まった。この暴行に、女性まで加わっているから驚きだ
暴力はもちろんだが、女性の服を脱がせるのは行き過ぎだ
群衆たちのこの暴挙には、さすがの中国でも大きな問題に。暴力による解決は違法だとして、こういった行為を戒める報道が相次いだ。 しかし最近の中国ではこれまでにも、捕まったスリや泥棒を怒った群衆が取り囲み、暴行を加える事件が起こっている。 2012年12月、湖北省武漢市の衣服市場で、スリと疑われた中年男性が店員4人から暴行を受けた後に警備員に引き渡されたが、間もなく病院で死亡している。 また13年7月には雲南省の村で、捕まえたスリに村人が暴行を加え、死亡させるという事件が起こっている。この事件では19人が逮捕され、6人が暴行傷害致死の容疑で起訴されている。 そして昨年11月には安徽省淮南市のショッピングセンターで、50代の夫婦がスリに間違われ、数名の警備員に殴打されてケガを負うという事件も起こっている。 もはや警察は無用とばかりに、犯罪者に自分たちで制裁を加える人民たち。司法に処罰を任せたところで、大した罪にならないということもあるのだろうが、彼らの姿は、世の中に対する日頃の鬱憤を晴らしているようにも見える。 (文=佐久間賢三)
「泥酔した体育教師が女子生徒に……」“世界有数の飲酒国家”韓国のアルコールトラブルが止まらない!
東大テニスサークルのコンパで焼酎を大量に飲み、急性アルコール中毒で亡くなった男子学生の両親が、コンパ参加者21人に慰謝料1億6,900万円の支払いを求めて提訴したことが話題となっている。日本の最高学府である東大に入学しながら、無謀な飲酒を強要されて命を落としたのは、両親からすれば大きな無念だろう。アルコールに関するトラブルは、学歴はもちろん、国家を問わず起こる問題だ。特に、お隣・韓国では、飲酒による事件・事故の発生率が高いことで知られている。 それもそのはず、WHOの調べによると、韓国は1人当たりのアルコール消費量は世界13位でありながら、焼酎やウイスキーといった高度数のアルコール消費量はなんと世界1位という世界有数の飲酒国家。最近では、アルコールに関する凄惨な事件が立て続けに起きている。 酔って口論となった相手の顔面を何度も殴打して殺してしまった50代男性。路上に止められていたトラックを盗んで、爆走して検挙された40代の男。飲酒運転で中央分離帯を越えて約4キロを逆走した末に、事故を起こした警察官。泥酔して友人の彼女にレイプ未遂をはたらいた20代の青年……すべて、7月のとある1週間の間に起きたアルコールトラブルだ。 もちろん、飲酒に関する事件はまだまだある。中でも、いま韓国を騒がせているのは、釜山(プサン)市内のある女子中学校の男性体育教師(50)が起こした事件である。 当日、体調不良のために休みをもらっていたはずのその体育教師は、なぜか泥酔した状態で校舎に姿を見せて、挨拶をしなかったという女子生徒たちに向かって、「お前たちを3秒の間に皆殺しにして、今日付で教師を辞めてやる」と脅し、さらに女子生徒たちの体に手を伸ばしたというのだ。ほかの教師が駆けつけそれ以上の被害は免れたが、女子生徒たちが負った心の傷は計り知れない。 2008~12年の韓国警察庁による統計を集計してみると、殺人・性犯罪・強盗・窃盗・暴力の「5大凶悪犯罪」のうち、犯人の28.4%が飲酒をしていたことが明らかになっている。中でも未遂を含む殺人事件は、4,828件中2,100件(43.5%)が酩酊状態で行われたというから驚きだ。 韓国の飲酒犯罪率が高いのは、酒に寛容な、社会的な雰囲気があるからだと分析されている。警察庁関係者は「酒を飲んでの犯罪に対して強力に処罰しようという議論はされているが、何よりも『そんなときもあるよな』という、酒に寛大な文化が一日でも早く見直されなければならない」と話している。 「酒は飲んでも飲まれるな」 日本では古くから言われる言葉だが、韓国の人たちにはぜひとも頭に叩き込んでほしいところ。さらなる犠牲者が出ないためにも……。イメージ画像 Photo By Gabriel White from Flickr.















