才色兼備で語学堪能! 習近平を取り巻く、中国共産党「美しすぎる通訳」に熱視線

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習近平訪米に同行した際の周宇さん(右から2番目)
 9月22日から28日にかけて中国共産党の習近平主席が訪米し、中国の官製マスコミはこぞって「訪米は成功裏に終わった」「成果を収めた」とはやし立てていたが、一方の人民たちは、まったく別のところを見ていたようだ。  それが、習主席に同行していた女性通訳者の周宇さんである。彼女が常に習主席の近くに付き従っている写真がネット民たちの目に留まり、美人通訳としてネット上で一気に話題に。中国のマスコミが、彼女に関する特別記事を組んだほどだ。
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フツーのおばさんにしか見えないのだが……
 実は彼女、2年ほど前から美人通訳として一部で注目されていたのだが、今回の訪米同行により、その人気が大きく広まったというわけだ。  その美貌については、賛否が分かれるところであろうが、1995年に外国語専門の高校としては名門の武漢外国語学校を卒業、99年に北京外国語大学を卒業し、外交部(日本の外務省に当たる)に入ったというから、推定年齢は39歳で、かなりの才女であることがわかる。  この周宇さん人気に便乗してか、人民日報社の「環球人物網」が、「美人通訳はほかにも」とばかりに特集を組んでいる。  そのひとりが張★(★は弓へんに路)さん。1977年生まれで、中国でもトップクラスの大学である外交学院国際法科を卒業し、現在は外交部通訳室英文所の副所長を務めている。かつては、胡錦濤前主席や温家宝前首相の首席通訳も務めていたという。
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張★(★は弓へんに路)さん
 続いて張蕾さん。彼女は、今年3月に開かれた中国人民政治協商会議の記者会見に登場してから人気が高まった。席上でスポークスマンが官僚腐敗問題についての質問に対して「(官僚は)みんなワガママなのだ」と答えた時、その「ワガママ」という言葉を「capricious」(気まぐれな、移り気な)という、極めて難しい単語に通訳したことが話題になった。
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張蕾さん
 3人目が姚夢瑤さん。2007年に北京外国語大学英語科を卒業後、外交部に入った。ネット民の間では「さわやか通訳」と呼ばれているという。
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姚夢瑤さん
 そして最後が、張京さん。03年に杭州外国語学校を卒業後、外交学院で英語を専攻。07年に外交部に入った。13年の全国人民代表大会での記者会見で記者たちからの注目を集め、彼女にレンズを向けるカメラマンも続出。以来、「最も美しい通訳」「最もクールビューティな通訳」「趙薇(ヴィッキー・チャオ、中国の有名女優)似の通訳」などと呼ばれている。
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張京さん
 次はぜひ、美人日本語通訳も見てみたいものである。 (文=佐久間賢三)

殺人事件にまで発展! 野良猫を毛嫌いする“動物愛護精神ゼロ”な韓国人

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イメージ画像 Photo By Javier Kohen from Flick.
 猫好きにとって、野良猫に餌をやったり、お世話をしたくなるのは当然のこと。ただ、韓国ではそれが命がけの仕事になるかもしれない。というのも、10月8日、野良猫のために屋外シェルターを作っていた50代女性が、何者かにレンガブロックを投げつけられ、殺される事件が起こったのだ。  亡くなった女性は、韓国で「キャットマム(Cat Mom)」と呼ばれる野良猫のボランティア。寒い冬に備えて野良猫たちに暖かい寝床を作ってあげたいという善意が、何者かの悪意に潰されてしまった。今回の事件に対し、韓国人は怒り心頭で、ネットも大炎上。警察は公開捜査を行い、犯人逮捕のため積極的に取り組んでいる。  韓国人の野良猫嫌いは今に始まったことではないが、最近は、野良猫の保護活動を行うボランティアの人まで攻撃される事件が増え、問題になっている。2012年には、野良猫に餌を与えるのを不満に思った男性がボランティアの女性に暴力を振るった後、女性をマンションの大型ゴミ置き場に閉じ込めるという事件もあった。もはや野良猫に関わるボランティアの人も、野良猫と同じく毛嫌いされてしまっているわけだ。  ボランティア歴10年の女性の話によると、野良猫の世話をしていると、近所の高齢者に怒られたり、暴力を振るわれたりするのは日常茶飯事だという。  13年、ソウル・江南のマンション住人たちが数十匹の猫を地下室に閉じ込め、へい死させた事件もある。この事件の原因のひとつは、野良猫だけではなく、キャットマム・ボランティアが訪ねてくること自体が嫌だったからだという。ほかにも、野良猫に餌をやる人々をめぐるトラブルは後を絶たない。  そんな韓国人の“キャットマム嫌い”が極端に表れるのが、やはりインターネットの世界である。ポータルサイトで「キャットマム」と検索すると、真っ先に出てくるのが「キャットマムをひどい目に遭わせる方法」「うちのマンション内をうろつくキャットマムを追い出したい」といった書き込みである。  その内容もひどいもので……「野良猫に鶏の骨を食べさせて、内臓を破裂させる」「ツナ缶に不凍液を入れておく」など、キャットマムを卒倒させるような、卑劣な猫虐待方法のオンパレードだったりする。 さらに「そんなに野良猫が好きなら、自分の家に連れて行け」「エゴイスト」「偽善者」など、ボランティアに対する罵詈雑言もあふれている。今回のキャットマム殺人事件をきっかけに、猫愛護コミュニティのサイトでは「ボランティア活動の際、命に気をつけてください」という、まるで難民キャンプにでも派遣されるかのような注意文も散見される。  現在、韓国国内に生息する野良猫は推定100万匹。日本ほど猫に対する理解のない韓国においては、確かに社会問題だろう。しかし、今後は野良猫の数よりも、野良猫に対する韓国人の態度が、より深刻な問題となるかもしれない。 (文=李ハナ)

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「南京大虐殺」ユネスコ記憶遺産登録めぐり、韓国メディアが“援護射撃” 捕虜斬首現場写真など公開へ

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聯合ニュースが掲載した、記録遺産の中身
 従軍慰安婦問題や強制徴用など、日本との歴史問題をめぐり、中国との連携を強めている韓国。今回、南京大虐殺関連の文書がユネスコ記憶遺産に登録された問題についても、各メディアが一斉に報じ、“援護射撃”に回っている。  中でも特に注目を集めているのが、韓国大手メディア・聯合ニュースの記事だ。同社は、ユネスコ記憶遺産に登録された資料の一部を“独占スクープ”として公開。その記事には、日本軍が中国人捕虜の首をはねる現場を収めたとおぼしき写真も掲載されている。  この写真は当時、日本軍が直接撮影したものだという。1938年、南京のとある写真館で見習いとして働いていた中国人・羅瑾氏が、日本軍に内緒で同写真を現像、保存していた。羅瑾氏は撮影された写真でアルバムを作成し、終戦まで保管していたという。同写真は、終戦後に行われた南京戦犯軍事法廷で、“第1号資料”として取り扱われた。  なお、聯合ニュースによると、今回のユネスコ記憶遺産には、同写真を含む16枚の画像資料のほかに、中国版『アンネの日記』といわれている程瑞芳氏の日記、アメリカ人宣教師ジョン・マギー氏(John Magee)が当時の状況を収めた16mmカメラの原本フィルム、日本軍に反抗し30カ所以上を刺され生き残った李秀英氏の証言などが採択されたとされている。 現在、南京大虐殺関連資料のユネスコ記憶遺産登録をめぐり、日本の政府関係者は不信感を通り越し、怒りをあらわにしている。13日午前には、菅義偉官房長官がユネスコへの日本の分担金停止や削減を検討する旨を示した。同日付の読売新聞には、ユネスコ記憶遺産登録の審査過程に対する菅氏のコメントが掲載されている。 「(ユネスコ審査過程は)秘匿、秘密の中で行われている。日本政府としてどんな文章が出ているかさえ見ることができていない(中略)分担金の支払いの停止等を含め、あらゆる見直しを検討していきたい」  実際、中国政府や韓国政府が、歴史問題を“政治問題化”している側面は否めない。両国ともに経済問題など政権が危うくなる可能性が潜在しているため、歴史問題に根差した“反日”は国民の支持を集める手っ取り早い手段となる。ただし、それに対抗して日本が分担金を減らすなどの行動に出ることにも懸念が残る。「なんでも金で解決しようとする」という国際イメージが広がれば、日本にとっては百害あって一利なしではないだろうか。これまで積み上げてきた日本の国際貢献の実績とイメージが、一気に瓦解する引き金にもなりうる。  歴史問題で国民の反日感情が深まる一方で、3国の経済的なつながりは日増しに強まっている。歴史問題はすでに、過去の問題ではなく現在進行形の問題となって久しい。今後も、歴史問題論争はあらゆる局面で、3国の国益の足を引っ張る材料となるのは間違いない。感情的対立に陥らず、議論可能な枠組みを根気強く模索する政治家のリーダーシップ、国民世論の後押しが必要とされている。 (取材・文=河鐘基)

ユネスコ記憶遺産登録も、捏造と誇張で塗り固められた「南京大虐殺」の真実

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イメージ画像(「Thinkstock」より)
 こんにちは。中国人漫画家の孫向文です。    2015年10月10日、ユネスコは、旧日本軍が中国の南京市において一般人を大量に虐殺したとされる、いわゆる「南京大虐殺」に関する資料を世界記憶遺産に登録しました。これに対し日本政府は抗議を行い、ユネスコに対する分担金支払いの凍結をほのめかしましたが、南京大虐殺は中国国民にとって旧日本軍の侵略行為を象徴するものとなっているため、今後日本側の対応を受け、反日感情が高まることが懸念されます。  日本の保守派の中には、南京大虐殺自体を捏造された事件と訴える人もいますが、ほぼすべての中国人は、虐殺行為があったことは事実だと捉えています。ただ、「30万人」という中国政府が発表する犠牲者数がプロパガンダのために誇張されたものであることは、中国人の中にも気づいている人は多いのです。先日の天津大爆発にしてもそうですが、災害時の犠牲者数の捏造や事実隠蔽は中国政府の常套手段ですので、大半の国民は政府の公式発表など信用していません。そのため、中国においても日本と同様、「実際の犠牲者は何人か?」という話題がネット上で頻繁に出ています。    今回の件でも、さまざまな世論が飛び交っています。ネット上の掲示板を閲覧してみると「日本に武力行使をしろ!」と過激な論調も飛び出す一方、少数派ながら「中国政府側の指示により、事実が捏造された可能性がある」と冷静な分析を求める声もありました。こうしたごく数名の分析派が「中国の歴史教科書には、1982年まで南京大虐殺に関する記述は一切なかった」という書き込みを行いましたが、その意見に対して「売国奴」などと批判が殺到し、激しい論争が繰り広げられています。  さらに詳しくこの分析派の意見をご紹介すると、中国の歴史教科書を調べた結果、虐殺行為に関する記述はまったくなかったというものと、「中国で日本軍による虐殺があった」程度の簡単な記述はあったという、2種類の証言がありました。ちなみに、中国の教科書は日本とは違い、国定による1種類のみです。ただ「犠牲者が30万人以上」など南京大虐殺に関する詳細は、82年以前はまったく記述がなかったのは事実のようです。「教科書に記述がなくても、南京大虐殺がなかったという証拠にはならない」という批判も起こっていますが、こうした事実を見る限り、南京「大」虐殺は82年に捏造された可能性もありそうです。 ■南京大虐殺は、なぜ生まれた?  南京大虐殺が捏造されたことを示す、有力な証拠があります。82年、当時旧日本社会党の委員長に就任した田邊誠氏は、旧日本軍が南京市で行った虐殺に関する記念館の設立を求めて当時の中国政府に交渉を行いました。中国政府側は資金難を理由に提案を断りましたが、旧社会党から3,000万円程度の寄付金が贈呈されたことにより、記念館が設立されたのです。その直後から写真や資料など、南京大虐殺に関するさまざまな証拠が中国政府から開示されるようになりました。ですが、この「売国」的な旧社会党の行為は中国国内で発表されていません。なぜなら反日政策を掲げる中国政府にとって、日本の政党が中国側に加担したという事実は都合の悪い情報だからです。  こうして82年に突如として浮かび上がった南京大虐殺ですが、現在でも多くの国民が日本に対して反感を持つ大きな要因となっています。これは僕の大学時代のエピソードですが、クラスメイトに日本のサブカルチャーに興味を持つ中国人(L君)がいました。L君は日本人の友達を作ろうと多くの日本人留学生に声をかけましたが、彼が留学生たちに行った質問というのが「南京大虐殺を認めるか?」というものでした。日本の文化に興味を持ちながらも、政治的には反日派だったL君は、南京大虐殺を肯定することを交流の条件としたのです。当然、留学生たちはL君を敬遠します。 L君は僕に助言を求めてきましたが、その際、僕は「日本人は君に復讐心があると思っている」と答えました。すると、L君は「もし日本人が再び中国に侵略して、孫君の家族を強姦して殺したらどうする?」と質問してくるに至り、僕はL君とその問題について話すことをあきらめました。彼をここまで意固地な反日にしてしまったのは、ひとえに教育にほかなりません。  中国の歴史教科書には南京大虐殺の証拠として、数々の残虐な写真が掲載されており、その写真を見た子どもたちは反日感情を強めます。僕自身も子どものころは写真を見て強い衝撃を感じ、それが本当にあったことだと信じていました。日中関係を良くするのであれば、今後、日本としては、絶対に中国に真偽不明で売国的な情報を伝えてはいけないのは言うまでもありませんが、中国の歴史における捏造や誇張にも、しっかりと中国、ならびに世界に対しても真実を伝えていかなければならないでしょう。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

ヒトラーは予知能力者か、それとも共同幻想か? 『ヒトラー暗殺』ほかナチスものが集中公開!!

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ドイツでは長年その存在が公表されなかったヒトラー暗殺犯ゲオルク・エルザーの半生を描いた『ヒトラー暗殺、13分の誤算』。
 世界中を戦渦に巻き込んだ狂気の独裁者として歴史に名を残すアドルフ・ヒトラー。若い頃のヒトラーは画家を目指していたことは有名なエピソードだ。ウィーンの美学校を2度受験し、不合格となっている。画家の道に進むことが叶わなかったヒトラーは、絵を描く代わりに自分の脳内で思い描いた理想世界を政治によって実態化することに取り憑かれていく。祖国の復興と民族意識に訴えかけたヒトラーの熱い演説に民衆は感銘を受け、ヒトラー率いるナチ党は合法的にドイツの第1党へと躍進していく。ヒトラーはキャンバスに絵を描くように、ドイツを、そしてヨーロッパの国々を自分の色に染めていった。ヒトラー没後70年となる2015年、日本ではヒトラーとナチスを題材にした映画が次々と公開されている。  ヒトラーのカリスマ性を高めたのは、プロパガンダ戦略の巧みさと恐るべき悪運の強さだった。ヒトラーは権力の座に就いてから度々暗殺の標的となっているが、すべて寸前で回避しており、そのことからヒトラーには予知能力があるに違いないとさらに神聖化されていく。『ヒトラー暗殺、13分の誤算』は独力で時限爆弾を作り上げた家具職人ゲオルク・エルザーの伝記ものだ。トム・クルーズ主演作『ワルキューレ』(08)はドイツ軍内の反ナチス勢力が大戦末期にヒトラー暗殺を組織的に企てた史実をもとにしていたが、『ヒトラー暗殺』のエルザーは単独犯であり、しかも多くのドイツ人がヒトラーの熱い演説に心酔していた1939年11月に事件は起きている。エルザーが入念に準備した時限爆弾だが、ヒトラーはその日の演説を早めに切り上げ、会場となったビヤホールを去った後に爆発した。ヒトラーの代わりにビヤホールの女性従業員を含む8人が犠牲となった。  エルザーはスイスへの逃亡中に逮捕されるが、ナチスは一介の家具職人が、しかも組織の支援なしでヒトラー暗殺を企てたことを頑なに認めようとしなかった。敵国の諜報部員か共産党によるクーデターだと考えた。『es』(02)や『ヒトラー 最期の12日間』(04)で知られるドイツのオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督は、秘密警察によるエルザー(クリスティアン・フリーデル)への拷問シーンを生々しく再現する。だが、エルザーに自白させる代わりに、オリヴァー監督はエルザーに美しい人妻と過ごした情事の日々を回想させる。慎ましい生活の中で子持ちの女性エルザ(カタリーナ・シュットラー)との束の間の幸せを噛み締めていたエルザーは、弱者を排斥しようとするナチスの政略を憎み、ヨーロッパの国々と戦争になることを憂いていた。下半身で禁断の情事に耽りながら、上半身はヒトラーに熱狂する社会を冷静に見つめていた。エルザーの決起は、社会からつまはじきにされた男による凶行だったのか、それともヒトラーの非道さを予期した人間愛ゆえの行動だったのだろうか。クローネンバーグ監督の人気作『デッドゾーン』(83)のノンフィクション版を思わせる痛切なドラマとなっている。
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豪華キャストながら日本公開が遅れ、いろんな憶測が流れた『ミケランジェロ・プロジェクト』だが、中身は意外とまっとーな戦争秘話もの。
 ジョージ・クルーニー製作・脚本・監督・主演作『ミケランジェロ・プロジェクト』もノンフィクションものだ。こちらは第二次世界大戦末期のヨーロッパ戦線が舞台。連合軍はノルマンディー上陸に成功し、ドイツ軍はフランスからの撤退を迫られていた。激しい消耗戦が続く中、ナチスは侵攻した欧州各国から美術品の数々を略奪していた。芸術をこよなく愛するヒトラーは故郷リンツに自分の陵墓と世界最大級となる“総統美術館”を造営することを計画していたのだ。その総統美術館を飾る展示品として、ミケランジェロ、ダヴィンチ、レンブラント、ピカソ……と名だたる芸術品が集まりつつあった。世界的な文化財の危機に立ち上がったのは米国ハーバード大学付属美術館のストークス館長(ジョージ・クルーニー)。ルーズベルト大統領に「若い兵士を派遣して、美術品の保護を」と要請するが、大統領の回答は「兵士が不足しているから自分たちでやってくれ」という素っ気ないもの。かくして実戦経験のない7人のオッサンたちが集まり、美術品奪回のための独立部隊“モニュメンツメン”が結成される。  画家になる夢を果たせなかったことがトラウマとなり、世界中の美術品を手中に収めることを目論んだヒトラー。そんなヒトラーの野望にモニュメンツメンのオッサンたちは立ち向かう。だが、モニュメンツメンの敵はヒトラーだけではなかった。味方である連合軍側からも「文化財を守るのと兵士の命とどちらが大切だと思っているんだ?」と冷たい視線を浴びる。7人のオッサンは戦場で浮きまくっていた。戦争映画ながら淡々と史実に沿ったドラマが展開される本作だが、終盤でようやくモニュメンツメンはドイツのある岩塩坑に辿り着く。果たしてナチスは、この暗い坑道の中に何を隠したのか。後にメトロポリタン美術館の館長となる学芸員ジェームズ(マット・デイモン)が開ける宝石箱の中身は必見だ。ナチスが生み出したおぞましい芸術品がそこには収められていた。
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大戦後、ほとんどのドイツ市民は強制収容所で行なわれたユダヤ人虐殺の事実を知らなかった。『顔のないヒトラーたち』より。
 すでに公開中の『顔のないヒトラーたち』にも注目したい。時間は流れ、戦争が終わり、経済復興に沸く1958年の西ドイツ。若い判事ヨハン(アレクサンダー・フェーリング)が勤める検察庁にひとりの新聞記者が現われ、アウシュヴィッツ強制収容所にいたナチス親衛隊(SS)が教師をしていることを伝える。興味を持ったヨハンが調べてみると、その教師だけでなく、多くの元ナチ党員が罪に問われることなく平穏に暮らしている事実を知る。終戦からまだ十数年しか経っていないのに、ほとんどの市民は強制収容所で大虐殺があったことを「知らない」と答えていた。  検察庁の同僚たちは「薮を突いて蛇が出てくることになるぞ」と忠告するが、正義感に駆られたヨハンは気が遠くなるような膨大な資料を調べ始める。捜査が難航する中、政府関係者にもナチ党員がいること、強制収容所で人体実験を繰り返していた医師ヨーゼフ・メンゲレ(『ムカデ人間』のハイター博士のモデル)も存命し、しかも逃亡先の南米と西ドイツを自由に行き来していることを突き止める。ヒトラーの死=ナチスの全滅ではなかったのだ。ヨハンは激しい返り血を浴びながらも、自国の暗部にメスを入れていく。
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 ヒトラーにまつわるこれらの作品を見て感じるのは、ヒトラーとは異界からやってきた醜い悪魔ではなく、閉塞感が漂う社会に風穴を開けてくれる強い指導者の出現を待ち望んでいた人々にとっての理想の人物像だったということだ。いわば、ヒトラーは当時のドイツ市民の共同幻想が生み出した産物だった。人々が願い続ける限り、第2、第3のヒトラーが現われるに違いない。 (文=長野辰次) 『ヒトラー暗殺、13分の誤算』 監督/オリヴァー・ヒルシュビーゲル  脚本/フレート・ブライナースドーファー、レオニー=クレア・ブライナースドーファー 出演/クリスティアン・フリーデル、カタリーナ・シュットラー、ブルクハルト・クラウスナー 配給/ギャガ 10月16日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネマライズほか全国順次公開 (c)Bernd Schuller http://13minutes.gaga.ne.jp 『ミケランジェロ・プロジェクト』 製作・脚本・監督/ジョージ・クルーニー 出演/ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン、ボブ・バラバン、ヒュー・ボネヴィル、ケイト・ブランシェット 配給/プレシディオ 11月6日(金)より全国ロードショー (c)2014 Twentieth Century Fox Film Corporraition,All Rights Reserved. http://www.miche-project.com 『顔のないヒトラーたち』 監督・脚本/ジュリオ・リッチャレッリ 脚本/エリザベト・バルテル 出演/アレクサンダー・フェーリング、フリーデリーケ・ベヒト、アンドレ・シマンスキ、ゲルト・フォス 配給/アットエンタテインメント PG12 10月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開中 (c)2014 Claussen+Wobke+Putz Filmproduktion GmbH / naked eye filmproduction GmbH & Co.KG http://kaononai.com

泉ピン子の恐るべしロケテクニックとは テレ朝『世界の村で発見!こんなところに日本人』(10月9日放送)を徹底検証!

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『みんな悩んでる ピン子のツンデレ人生相談』(光文社)
 泉ピン子。1947年9月11日生まれの御年68歳。『おしん』(NHK)や『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)といった国民的なドラマの顔であり、近年になっても『マッサン』(NHK)で存在感を見せつける大女優の中の大女優だ。おそらく、日本中で彼女を知らない人間はいないのではないかといえるほどの大御所であり、日本のテレビの歴史を支えてきたひとりであるといっても過言ではないだろう。  とはいえ、彼女は最初から女優としてそのキャリアをスタートさせたわけではない。10月12日に放送されたTBS60周年特別番組『TBSもさんまも60歳 伝説のドラマ&バラエティ全部見せます! 夢共演も大連発SP』ではレジェンドとしてゲスト出演した泉ピン子だが、初めてのTBSバラエティ出演は『決定版!!尾行大作戦』という、いわゆるドッキリ番組。当時は女優ではなく歌謡漫談家であり、スタジオでニセのケーキの中から飛び出すという、若手芸人的な扱いだった。  そう。泉ピン子は、芸人なのだ。そしてそれを見事に証明したのが、10月9日に放送された『世界の村で発見!こんなところに日本人 2時間SP』(テレビ朝日系)であった。大御所である泉ピン子が、番組MCの千原ジュニアと2人で旧ユーゴスラビアへ出かけ、日本人を探すという海外ロケ。このロケにおいて泉ピン子は、恐ろしいほどの現役感を見せつける。これがロケの教科書である、と言わんばかりの完璧なロケタレントとしての仕事を成し遂げていた。  そこで今回は、同番組での海外ロケにおける泉ピン子のすごさを検証してみたい。ただの大御所女優ではない、現役バリバリのロケ芸人としての泉ピン子が、そこには確かにいたのだ。 (1)最初に演出プランを宣言する  泉ピン子がロケVTRで放った最初の一言が、以下である。 「今日はですね、人を探して歩くというこのテーマですね。私はテレビを常々見ながら、なんてタレントはブーブーブーブー文句を言うんだろうと。私はさわやかに、人を探してみたいと思います」    この最初の一言によって、視聴者の見方が決定される。ここが、まずすごい。「人を探す」という番組のテーマはもちろん存在しているのだが、そこに「さわやかに人を探す」という演出を乗せると宣言するのだ、泉ピン子は。これは、視聴者に対してのわかりやすい誘導となる。このVTRをどう見ればいいのかという、いわば解説書を、最初に視聴者に呈示している。  すると視聴者は、果たして泉ピン子は本人が言うように「さわやかに人を探す」ことができるのだろうか、という期待値とともに番組に参加することになる。実際はかなり早い段階で文句を言いだすのだが、それはあくまでも結果論に過ぎない。泉ピン子は冒頭で早くも、視聴者にとっての最初の入り口として見方を呈示するという、基本ではあるが、重要なテクニックをさりげなく披露するのだった。 (2)編集を前提として、同じ質問をする  日本人を探して現地で聞き込みを行うわけだが、あるスーパーを訪れた泉ピン子と千原ジュニアは、その日本人を知っているという情報を店員から聞き出す。2人が探している日本人は、このスーパーをたまに訪れているらしい。どの辺りに住んでいるのかなどの質問をし、それでは探しに行こう、と店を出るその直前、泉ピン子はこう質問するのだった。 「(その日本人を)見かけたことはありますか?」  この情報はすでに入手しているものであり、見かけたことがあるからこそ、この店員と話し込むことになったわけだが、泉ピン子は最後の最後であらためてこの質問を投げかける。一見これは無駄に見えるが、決してそうではない。実際にこの最後の質問は編集で切らずに放送で使われているし、この質問と店員の回答をあらためて受ける形で、泉ピン子と千原ジュニアは次の場所に向かうという流れになっているからだ。  これは泉ピン子が、ロケというものは編集されるものだという前提に立っているからこそできることだ。使う必要がなければ、編集で切ればいい。だが、この「(その日本人を)見かけたことはありますか?」という質問と店員の回答は、確実にどこかでディレクターが使うはずの必要な素材であることは間違いないから、ある程度編集で切られる前提で同じ質問を繰り返している。つまり、使いどころを複数用意しているのだ。泉ピン子は、いわばロケをしながらディレクター目線で自らを見ている。この技術は、さすがにベテランならではといえる。 (3)事件は起きるものではなく、起こすものである  ロケの初日、セルビアに午後11時についた泉ピン子と千原ジュニアは、夜も遅いが現地のレストランで食事を取ることになる。店内では何やら楽器を持った人々が生演奏を行っているのだが、泉ピン子はそれを見つけた瞬間、その輪の中に飛び込んでいく。そして陽気に人々に声をかける。「何言ってるか、全然わかんないよ」と言いつつも、とにかくこの、事件を起こそうという姿勢が尋常ではない。  あるいは日本人を探す際でも、街を歩きながら大きな声で「日本人の方いませんかー!」と叫び倒す。このバイタリティは、いったいなんだろうか? そして泉ピン子のこの行動により、人々が集まってきて声をかけてくるが、アメリカ大使館の近所だったため、最終的には警官から叱られて撮影中止になるという展開にまで発展するのだ。  これほどまでの大御所であっても、決して受け身にならない。むしろ自分から動き、事件を起こそうとする。まさに「テレビは事件である」ということを理解しているからこそできる仕業だ。この攻めの姿勢は、泉ピン子の根幹が芸人にあるということを指し示している。 (4)対立構造を作る  このロケは泉ピン子と千原ジュニアの2人のロケであり、最初は仲良く協力してロケを行っている。だが、その関係が徐々にマンネリ化していると感じた瞬間、泉ピン子は千原ジュニアとの対立構造を作る。この緩急の付け方が、ロケに一種の緊張感を生むことになる。  対立構造の原因自体は「千原ジュニアがスーツケースから荷物を抜いている」というひどく些細なことなのだが、重要なのはその原因ではなく、対立構造を作るという目的そのものだ。これを中盤で作っておくことによって、視聴者の中での期待が膨らむことになる。いま2人の仲が良くても、また対立することになるかもしれない、という予想が視聴者の仲で出来上がるからだ。  2人が仲良くしているだけでは、ドラマは生まれない。ドラマとは葛藤や対立の中でこそ生まれるものだ。女優としての顔も持つ泉ピン子は、ロケの中にドラマをも持ち込んでいる。視聴者を飽きさせない、見事な名演ではないだろうか。 (5)最終的なオチはタレントがつける  ロケのテーマが「日本人を探す」というものである以上、日本人を見つけたらそれがひとつのゴールではある。だが泉ピン子は、非常にシビアに、視聴者としての目線も持っている。旅の途中、千原ジュニアが「苦労して探して日本人を見つけると、本当に感動しますよ」と伝えたときの泉ピン子の冷静な一言にも、それが表れている。 「感動する? でも、向こうはそうでもないんだよね」  この一言を受けて、千原ジュニアが過去に行ったロケのVTRが流れるのだが、実際に見つけられる日本人はそれほど感動しているわけではない。それはまあ、当たり前の話であり、見つける側がどれだけ苦労しようと、向こうにはそんなことは関係ない。だから「日本人を探す」という目的が達成されたからといって、それはあくまでも番組側の都合であり、少なくとも視聴者とってはそれがオチになるわけではない。  だから泉ピン子は、自らの手でオチをつける。それは具体的には、泉ピン子がちょっといい感じのことを言う、という形で行われる。遠いコソボで暮らし、少し弱気なことを言う日本人に対して、泉ピン子はちょっといい感じのことを言うのだ。 「人間、ほとんど決めてないわよ。その通りにいかないのが人生よ。ケセラセラ。どうにかなるわよ」  絶妙なまでに、ちょっといい感じだ。感動的になりすぎず、かといって、どうでもよすぎることもなく、ちょっといい感じの一言。泉ピン子がこのちょっといい感じのことを言うことによって、視聴者的なオチが生まれる。オチというか、安心感といってもいいだろう。これを作ることが出来るのは番組ではなくあくまでもタレントであり、泉ピン子は最後まで、抜群にすぐれたロケタレントなのであった。  泉ピン子。1947年9月11日生まれの御年68歳。大御所であり大ベテランではあるが、彼女は決してその位置に安住しない。考えに考えた上で挑戦を重ねる、現役のタレントである。少なくとも『世界の村で発見!こんなところに日本人 2時間SP』の泉ピン子のロケには、あらゆるタレントが学ぶべき技術があふれていた。大御所である。大ベテランでもある。だが同時に、泉ピン子の精神は、若手芸人のそれでもあるのだ。 【検証結果】  泉ピン子とのロケを終えた上で、千原ジュニアはこう語っている。「ピン子さんの根幹は芸人やねんな、とホンマに思いました。カメラが回っていないところでも、ずーっと面白い話をして、とにかくバッテリーを残さずに1日を終えるんです。そういうところは芸人としても見習わないといけないなとホンマに感じました」と。レジェンドは死なない。いつまでも現役で生き続けるからこそ、レジェンドは、レジェンドなのだ。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

「蒸発した妻の捜索資金のため……」3歳の実娘を38万円で売りに出した非道男を逮捕=中国

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誘拐された子どもの情報を求める母親。人身売買される子どもには、誘拐されて売られるケースと、親族によって売られるケースがある。
 人身売買が社会問題となっている中国で、実の父親に売りに出された女児が無事保護され、話題となっている。  父親である男は雲南省出身で、広州へ出稼ぎに出て、定職に就かずフリーターとして生計を立てていた。その一方で、男は妻との間に4人も子どもをもうけており、逼迫する生活に耐えられなくなった妻はある日、子ども4人を残して蒸発した。  そこで男は何を思ったのか、妻を探す資金を確保するため娘を売りに出すという暴挙に出たのだった。  男はオンラインチャットで、4人の子どものうち、一番幼い3歳の女児の里親募集を行った。まもなく貴州省に住む、不妊症で悩む夫婦が書き込みを見つけた。今年1月、夫婦の元へ女児を連れて行った男は、夫婦から2万元(約38万円)を受け取り、娘を置いて広州へ戻った。  しかし数カ月たち、女児がいないことに気づいた男の母親が問い詰めると、男は事実を告白。母親は男に、警察に自首して孫娘の捜索を頼むよう説得した。  男の自首を受け、警察は複数の捜査員を動員。9月25日、女児を買った夫婦を割り出し、無事保護した。夫婦は女児を返すことをためらったが、警察にその犯罪性を指摘されると、最終的には同意した。  この一件に関し、中国版Twitter「微博」には「貧しい家に連れ戻されて、女児は幸せなのか。父親は牢屋に入っているだけ。里親のところにいれば、少なくとも寒くてひもじい思いをすることはないだろうに」と、現実的な声が多く寄せられた。  また「この男は、金は返したのか?」と、2万元の行方が報道されないことへの不信感をにじませる声や、「産めば産むほど貧しくなるのに、貧しくなればなるほど産む。これが中国の農民。子どもが多ければ繁栄すると思っている。しかも、男しか欲しがらない」と、農村部の習慣を問題視する書き込みもみられる。  農村部や地方都市では、育てられない子どもを売りに出す親は後を絶たない。同30日には、5月に2人の子どもを8万8,000元(約170万円)で売ろうとして雲南省の夫婦が逮捕された事件の裁判が開廷したことも報道された。   また、今回の一件でもそうであったように、売ろうと思えばすぐに買い手がついて取引が成立してしまう社会にも驚かずにはいられない。

“三角詐欺”に状態不良、モデルの偽装……韓国・中古車市場はロシアンルーレット!?

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イメージ画像 Photo By Kunal Mukherjee from Flick.
 韓国のプロサッカー選手が、とんでもない事件に巻き込まれた。巻き込まれたのはKリーグの仁川ユナイテッドでプレーする選手Aだ。  仁川警察書によると、Aは中古車ディーラーのBから自動車販売詐欺で告訴された。Bによると、BはAが乗るレンジローバーを買い取るため、車両確認後に売買契約書を交わし、Aが指定したCの銀行口座に5,900万ウォン(590万円)を入金したが、Aはレンジローバーを引き渡そうとしないというのだ。  だが、Aにも言い分があった。「入金が確認できたというCからの連絡を受けて車両の所有権移転手続きまでしたが、まだ自分の口座への入金が確認できない。お金をもらっていないから、引き渡さないだけ。ほかにも売り手がいたのに困っている。自分も被害者だ」とし、Bを同じく「自動車販売詐欺」の疑いで逆告訴した。  共に互いを告訴する状況をおかしいと見た警察が調査を進めた結果、AとBの両方が最近、韓国ではやっている中古車販売の“三角詐欺”に遭っている可能性が高いという。  というのも、Aは中古車販売サイトの個人売買コーナーに愛車を出品したところ、Cという人物から「6,500万ウォン(約650万円)で買いたい」という連絡があった。Cは「契約業務は知人のディーラーに任せてあるので、そのディーラーに会ってほしい」とし、AにBと会うよう仕向けたという。  一方、中古車ディーラーBの店舗にもCから連絡があり「自分はプロサッカー選手Aの先輩だが、Aが車を売りたがっている。ただ、Aは有名人なのであまり公にできず、携帯番号を教えることができない。仁川の某ホテルで会おう」と誘った。その言葉通りに仁川のホテルに行ってみると、Aがレンジローバーを乗ってやってきた。Aも、Bがディーラーだったため、Cをすっかり信用。2人はその場で売買契約書を交わし、BはAが指定したCの口座に代金を振り込んだ。だが、その後、CからAに入金はなく、Cとも連絡が取れなくなった。つまり、AもBもCに騙されたわけだが、韓国では近年、この手の中古車売買詐欺が増えているという。  警察によると、同じような手口の被害が今年だけでも10件近くあり、7月にはソウルの江南で3人が同様の手口を使った詐欺容疑で検挙され、9月には2人合わせて前科84犯の男たちが架空の中古車個人売買サイトを立ち上げ、3カ月で21名から大金を騙し取って逮捕されているのだ。  ちなみに韓国では近年、中古車が急速に普及している。国土交通部が発表した昨年度の自動車所有権移転登録状況の統計資料によると、今年上半期の中古車登録件数は181万5076台と過去5年間で最も多い。韓国の経済紙記者によると、不況が続く余波により、高額の新車よりも中古車が好まれる傾向にあるという。インターネットでオークション形式の個人売買サイトも増えており、一説によると月平均で約30万台の中古車が売買取引されているわけだが、取引が増えたことで中古車販売の詐欺被害も増えている。韓国消費者院によると、同院に寄せられた中古車売買関連の被害件数は2013年度こそ348件だったが、2014年度は459件に増加している。また、詐欺被害情報共有サイトの統計によると、中古車詐欺被害登録件数は2012年704件、2013年834件、2014年は1061件とこの3年間で50.7%も増加していることが報告されているのだ。  しかも、その被害形態も「状態不良」「事故情報の隠蔽」「走行距離の改ざん」とさまざまで、中には「様式・モデルの偽装」「浸水車両だったことを未告知」というものまであるという。  そうした中で新たにインターネットを悪用した“三角詐欺”が横行している昨今、その被害件数はますます増えそうな気配。まさに韓国の中古車市場は、ロシアンルーレットのような危うさが漂うと言わざるを得ないだろう。

フォトブックも発売! テレ東『週刊ニュース新書』の愛猫“にゃーにゃ”の癒やしと怖さ

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テレビ東京『田勢康弘の週刊ニュース新書』より
 11月11日、ついに「にゃーにゃ」のフォトブックが発売されるという。しかも付録として、DVDも付いているそうだ。これまでの成長を振り返るほか、にゃーにゃの1日に密着したものになるらしい。  にゃーにゃとは、『田勢康弘の週刊ニュース新書』(テレビ東京系)に“レギュラー出演”している猫である。お堅い政治番組の中に映るにゃーにゃの愛らしい姿は癒やしであり、にゃーにゃ見たさに、この番組を見ているという人も少なくないはずだ。  実は、にゃーにゃは2代目だ。もともとは「まーご」という猫が番組マスコットを務めていたが、2014年10月10日急逝。その死は、涙ながらに番組で伝えられた。それを受け、まーごの後継者として起用されたのがにゃーにゃだった。  ゴミ箱に棄てられていたところを、東京都環境局職員に保護されたというにゃーにゃは、まーご以上のおてんば猫だ。討論中も自由に駆け回っている。そう、番組中、猫は放し飼い状態になっているのだ。だから、ゲストの政治家がフリップを使って熱弁しているところを平気で横切って邪魔したり、セットとセットの間を飛び移ろうとして失敗して、ゲストに思わず「あっ!」と言わせたり、頭や体をなでられて気持ちよさそうにゴロゴロしたりと、自由気まま。一方で、セットの奥に行ったきり戻ってこず、しっぽしか映らなかったということもあったりする。民主党のゆるキャラ・民主くんが登場した際、怖がって一目散に逃げていく姿は悶絶モノのかわいらしさだった。その予定不調和な存在こそ、見るものを釘付けにさせるのだ。  猫をスタジオで自由にさせるという、この演出のアイデアは、番組ホストの田勢康弘によるものだった。いや、それどころか、田勢が番組を引き受ける際の条件のひとつが、「猫を出す」というものだったというのだ。 『週刊ニュース新書』と田勢は、このにゃーにゃに象徴されるように、とても“自由”だ。基本的には政治や社会問題をテーマにし、政治家や専門家を招いた討論形式のトーク番組だが、にゃーにゃのように番組も自由気まま。10月3日の放送では、テリー伊藤をゲストに招いて「テレビ」をテーマにトーク。その“参考映像”として、テリーがかつてテレ東で演出した『いじわる大挑戦』などの映像が流れた。いまや深夜に流すのも躊躇するような、稲川淳二が人間ゴキブリホイホイと化す「人間ゴキブリ取り器」や、ゆーとぴあがワニに襟巻きをつける「ワニをエリマキトカゲに」、ヨネスケがお尻に生花を挿し、街を歩く「お尻に生花」が、結構な長尺で土曜のお昼に放送されたのだ。  テリーはそこで、テレビがつまらなくなったと言われることについて「コンプライアンスを言い訳にしたくない」と語ったが、まさに『週刊ニュース新書』にもその心意気が見えてくる。なぜか、その回の後半のテーマが、急に「シニア世代の恋愛」になるというのも自由で謎だ。  謎といえば、8月1日の回も強烈なインパクトだった。作曲家の弦哲也をゲストに招き、「名曲でつづる昭和の歌謡史」と題し、作曲家生活の裏話などを聞いていた。そこまでは政治番組としては「え?」というテーマだが、『週刊ニュース新書』としては驚くようなものではない。だが、この回は、それでは終わらなかった。番組の最後に「北の旅人」を歌いだしたのだ。弦が、ではない。歌ったのは、なんと田勢だ!  もちろん、田勢に歌手の経験はない。政治ジャーナリストだ。どんな気持ちで見ればいいのかまったくわからない、シュールな光景だった。番組のエンディングで「きょうのあとがき」と題して、毎回、田勢が好きな俳句や短歌を紹介するというコーナーがあるのも謎だったが、それの究極版と思うしかなかった。 「政治」という堅いテーマに挟まれる、番組とにゃーにゃの自由さ。それこそが『週刊ニュース新書』の肝だ。すなわち、「政治」もまた、日常の延長にあるということだ。政治を大上段に掲げてしまうのではなく、猫や歌といった“生活”に根差したものと同じ地平にあることを示しているのだ。また、にゃーにゃへの接し方で、ゲストへの感じ方が変わっていくのもこの番組の面白さでもあり、怖さでもある。単なる癒やしの存在だけではなく、リトマス紙的な役割にもなっているのだ。  コワモテの政治家が、にゃーにゃをかわいがり、妙ににゃーにゃが懐いていると、自然とその政治家の好感度が上がってしまうし、逆にかわいがろうとしてもにゃーにゃが拒否してどこかに行ってしまうと、なんとなくその人への見方が変わってしまう。そんなことで左右されてはいけないと思いつつ、どうしてもそう感じてしまうのだ。  政治家を政策よりも最後は結局、人間性で選んでしまうというのは、人間の本質であり、サガだ。にゃーにゃは素知らぬ顔で自由に振る舞うことで、その本質を射抜いているのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから