ドイツのスターバックスで、韓国人が差別を受けたとして話題になっている。複数の韓国メディアによると、舞台はドイツのミュンヘン。同地スターバックスの店員が、韓国人女性が注文したドリンクのプラスチック製カップに、目の細い人を描いて提供したという。「目の細い人」というのは、東洋人や韓国人を蔑視するニュアンスがあるとか。 この“差別対応”が明るみになったのは、1月25日未明。あるコミュニティサイトに「ドイツ・スターバックスの特別なサービス」というタイトルの書き込みが掲載され、作成者は「韓国人が注文すると絵を描いてくれた」として、1枚の写真をアップした。写真を見てみると、確かにプラスチックのカップに「目の細い人」の全身が描かれている。この書き込みのすべてが事実かどうかは不明だが、一部のネットユーザーたちは人種差別と非難し、スターバックスに抗議メールを送ったそうだ。 そもそもドイツは、世界で一番、韓国を嫌っている国ともいわれている。イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”によると、韓国を最も否定的に評価した国はドイツで、否定派は65%にも上った。 ドイツ人が韓国人を嫌う理由は、あまりに多くネタがありすぎて絞りきれない。 例えばスポーツに関しても、2002年日韓ワールドカップで韓国がドイツと対戦した際、韓国サポーターが「ヒトラーの子孫たちは去れ!」というプラカードを掲げたこと、12年ロンドン五輪のとき、ドイツのフェンシング選手のFacebookに韓国人がサイバー攻撃したことなどが挙げられる。また経済でいえば、1960年代に韓国はドイツの協力を受けて経済発展を実現した背景があったが、現在少なくない韓国企業がドイツの輸出産業を脅かしているという分析も。政治的にも、過去に分断を乗り越えたドイツにとって、いまだに分断国家である韓国は“問題を抱えた国”に映るという話も聞こえる。国民性においても、秩序や規則を重視するドイツ人と、無秩序でラフな韓国人では馬が合うはずもない。ドイツ人は何か特定の理由があるというよりも、複合的に分析して韓国人を嫌っていると見るのが妥当であろう。 ちなみに、スターバックスにおける韓国人差別は、ドイツに限らない。12年にはアメリカ・アトランタの店舗で、店員が韓国人客にドイツと同様の絵を描いたコーヒーカップを渡して議論になっている。スターバックス・コリアの14年の売上額は、前年比22%増の約6,200億ウォン(約620億円)といわれており、韓国でも大人気なわけだが、どうやらスターバックスは韓国人が嫌いなようだ。 いずれにせよ、スターバックス店員によって、再びドイツに嫌われていることを再確認することになってしまった韓国。前出の国家イメージアンケートで、逆に韓国の側が最も肯定的な評価を行っていた国はドイツであったことが、なんとも皮肉だ。くだんのイラスト
「06連載」タグアーカイブ
世界各地27人の患者に臓器提供し天国に旅立った、韓国「美しすぎる少女」
世界的に見て、脳死臓器提供の数が少ないとされる韓国。欧米では人口100万人当たり、年間10~25件の脳死臓器提供が行われるのに対し、韓国は1.3件という統計がある。これは、同じ東アジアの地域、台湾の3.7件に比べても少ない数である。そんな韓国で、アメリカに住んでいたとある韓国人少女のエピソードが、悲しみと尊敬を集めている。 アメリカに留学していた19歳の韓国人少女・ユナさんが、アリゾナ州チャンドラーで不慮の事故に遭った。妹と共に、叔父が運転する車に乗っていたユナさんは、その事故で重傷を負い、脳死状態に陥った。 その後、彼女の両親は娘の臓器移植を決意。世界各地、27人の患者に臓器が提供され、ユナさんは天国に旅立った。彼女の両親にしても、非常に苦しい決断だったに違いない。彼女の母親は、娘の臓器を提供した心情について、手紙を通じて次のように明らかにしている。 「病院に到着した時、あなたの姿を見て嗚咽を我慢することができなかった。あなたの代わりに私がベットに寝ていればよかったのに。(中略)あなたの脳死判定を聞いて、いつか回復すると奇跡を願い続けるべきか、安らかに天国に送るべきかとても迷ったし、怖かったわ。そんな時、あなたと同じキリスト教を信じる17歳の少女が、脳死状態になり、人々に臓器を提供したという記事を偶然見つけたの。ただ、私はそれでも怖くてそのことを黙っていた。しばらくして、あなたのお父さんが安楽死を選ばせてあげようと決意したの。親族が最後にあなたを見守る中、お父さんが近づいてきて私に話したわ。『臓器を提供してあげないか』と。私はもう迷わないことにした」 母親によれば、ユナさんは敬虔なカトリック教徒で、教会に行くのが好きだったという。また、両親が悲しむからという理由で、ボーイフレンドと付き合うのを遠慮するほど、親孝行な娘だったという。 ユナさんの家族のように、海外に移民する韓国人が多いという事実は、さまざまなメディアを通じて指摘されて久しい。そしてその話のほとんどは、韓国国内の経済格差や社会の閉鎖性と関連して語られている。確かに、一面ではその通りなのかもしれない。 ただ、ユナさんや両親にとって、移民生活は、不幸なことばかりではなかったはずだ。母親は手紙の最後にこう付け加えた。 「ユナ、短い人生だったけど幸せだったでしょ? お父さんとお母さんも『かわいくて、しっかりした娘だね』と褒められることが多くて、とても幸せだったわ。天国でも、ここで暮らしていたように楽しく過ごしてくれたらうれしい。ユナ、愛しています」 ユナさんと家族のエピソードは現在、韓国大手メディアやSNSで大きく取り上げられている。今後、韓国における脳死臓器提供の文化に、ひとつの影響を与えるかもしれない。ユナさん(dispatchより)
世界各地27人の患者に臓器提供し天国に旅立った、韓国「美しすぎる少女」
世界的に見て、脳死臓器提供の数が少ないとされる韓国。欧米では人口100万人当たり、年間10~25件の脳死臓器提供が行われるのに対し、韓国は1.3件という統計がある。これは、同じ東アジアの地域、台湾の3.7件に比べても少ない数である。そんな韓国で、アメリカに住んでいたとある韓国人少女のエピソードが、悲しみと尊敬を集めている。 アメリカに留学していた19歳の韓国人少女・ユナさんが、アリゾナ州チャンドラーで不慮の事故に遭った。妹と共に、叔父が運転する車に乗っていたユナさんは、その事故で重傷を負い、脳死状態に陥った。 その後、彼女の両親は娘の臓器移植を決意。世界各地、27人の患者に臓器が提供され、ユナさんは天国に旅立った。彼女の両親にしても、非常に苦しい決断だったに違いない。彼女の母親は、娘の臓器を提供した心情について、手紙を通じて次のように明らかにしている。 「病院に到着した時、あなたの姿を見て嗚咽を我慢することができなかった。あなたの代わりに私がベットに寝ていればよかったのに。(中略)あなたの脳死判定を聞いて、いつか回復すると奇跡を願い続けるべきか、安らかに天国に送るべきかとても迷ったし、怖かったわ。そんな時、あなたと同じキリスト教を信じる17歳の少女が、脳死状態になり、人々に臓器を提供したという記事を偶然見つけたの。ただ、私はそれでも怖くてそのことを黙っていた。しばらくして、あなたのお父さんが安楽死を選ばせてあげようと決意したの。親族が最後にあなたを見守る中、お父さんが近づいてきて私に話したわ。『臓器を提供してあげないか』と。私はもう迷わないことにした」 母親によれば、ユナさんは敬虔なカトリック教徒で、教会に行くのが好きだったという。また、両親が悲しむからという理由で、ボーイフレンドと付き合うのを遠慮するほど、親孝行な娘だったという。 ユナさんの家族のように、海外に移民する韓国人が多いという事実は、さまざまなメディアを通じて指摘されて久しい。そしてその話のほとんどは、韓国国内の経済格差や社会の閉鎖性と関連して語られている。確かに、一面ではその通りなのかもしれない。 ただ、ユナさんや両親にとって、移民生活は、不幸なことばかりではなかったはずだ。母親は手紙の最後にこう付け加えた。 「ユナ、短い人生だったけど幸せだったでしょ? お父さんとお母さんも『かわいくて、しっかりした娘だね』と褒められることが多くて、とても幸せだったわ。天国でも、ここで暮らしていたように楽しく過ごしてくれたらうれしい。ユナ、愛しています」 ユナさんと家族のエピソードは現在、韓国大手メディアやSNSで大きく取り上げられている。今後、韓国における脳死臓器提供の文化に、ひとつの影響を与えるかもしれない。ユナさん(dispatchより)
見るからに餃子inギョーザ? ウルトラそのまんまな『でっかい親子餃子』
JR東京駅・八重洲口の地下街「グランルーフ」と「グランルーフ フロント」で、ウルトラなイベントが開催されているのを知っているか!? その名も『ウルトラメニュー大集合!!』だ。 『JR東日本 帰って来たぞ! 我らのウルトラマンスタンプラリー』イベントのひとつで、ウルトラマンにちなみ、ウルトラのっぽのハンバーガーや、ウルトラでっかいアナゴ天ぷら、ウルトラ辛い山わさび丼など、全20種類のウルトラメニューは、まさにこの珍級グルメのためにあるんじゃないかってくらい、珍なイベントなのだ。その中でも今回はもっともインパクトある、つまり“ウルトラ珍”なグルメを紹介しよう。メニューは全20種類。鶏天は全長20センチ、タワーバーガーは40センチもあるぞ。
この半円形の食べ物、パッと見、何に見える? 大きなプレートにサルサソースと一緒に乗っかっているのは、オムライスでもなければパイでもない。ふっくらしすぎたナンでもない。何が入っているのか切り開いて中身を覗いてみると……こんな感じ!遠目にはでっかい餃子にも見えるが……。
パイのような生地とチーズに包まれたなんか小さいものが並んでいる。そう、この中に入っているのは小ぶりな餃子なのだ!!
本来はカルツォーネというイタリアのメニューで、ピザ生地でタマネギやアンチョビ、ソーセージなどとチーズを包んだサンドイッチ的な軽食らしい。ウエイトレスのお姉さんは、 「餃子っていうよりは、メキシカンな感じですよ」 って言うけど、サルサソースが付いてるからそうなんだろうね(笑)。 生地は、ピザと同じで柔らかサクサク。香りはやっぱり餃子だが、チーズとトマトソース、サルサソースで、中華、メキシカン、イタリアンのトリニティー(三位一体)っぷりがハンパない。ビールでもワインでもバッチリ。いわば、でっかいラビオリっていう感じだ。 乗り換えのついでだけじゃもったいない。わざわざ食べに行っても十分楽しめる珍メニューが揃っている『ウルトラメニュー大作戦』は、2月26日まで開催中だ。ウルトラ6兄弟オリジナルめんこ(数量限定)ももらえるよ。うもうございました。開いてみると中身はやっぱり餃子。チーズとトマトソースがイタリアンの風味を。
東京駅 ACORN『ウルトラギョーザのカルツォーネ』1200円 インパクト ☆☆☆ 味 ☆☆☆ 店 ☆☆☆ (写真・文=よしよし)店頭はバー風だが、店内はシックな雰囲気のテーブル席もあるワインバーだ。
話題のローラレシピ「ZENパスタ」は、しらたきで作れるのか?
100円ショップで売っている商品から3品を選んで、気になる料理に挑戦してみようという企画の30回目。 今回は参考図書として、あえてこの企画から一番遠い場所にあるレシピ本を買ってみました。 『Rola's Kitchen』(エムオン・エンタテインメント)という、あのローラさんが出した初のレシピブックです。海外で人気だと評判の「ZENパスタ」を再現してみました。
この本に掲載されているレシピは、難しくはないんだけれど組み合わせが斬新だったり、チアシードやキアヌなど聞いたことない食材が出てきたりと大変興味深いものが満載なのですが、その中でも気になったのが「ローラのダイエットパスタ」です。 これは、パスタの代わりに乾燥しらたきを使うのが特徴で、生パスタみたいにモチモチで低カロリーなんだとか。なんでも「ZENパスタ」として、海外で人気の食材だそうです。 乾燥しらたきは100均では売っていないけれど、「普通のしらたきでも、一度冷凍することで乾燥しらたき風になると書かれていたので、こちらで試してみたいと思います。 ちなみに、私は生でローラさんを見たことがありますが、今まで出会ってきた人類の中で一番スタイルが良かったです。ここで再現できるような料理はあるのだろうか?
しらたきの説明書きには「凍らせないでください(一度凍ってしまうと、しらたきの水分が抜け、細く縮んで食感が堅くなります)」と書かれているが、あえて凍らせることで、パスタの食感に近づけるということなんですかね。生のしらたきを凍らせると、ZENパスタになるらしいですよ。
とりあえずローラさんを信じて、しらたきをよく洗ってから、フリーザーバックに入れて冷凍します。 それを解凍してみると、説明書きの通りに細く縮んでしまいました。なんだか、乾燥春雨みたいですね。凍らせちゃダメって書いてありますね。
でも、これが水を吸うことで生パスタ風になるんだろうなと熱湯でゆでてみたのですが、一度失った水分は戻りきってくれません。切り干し大根を煮ても、生の大根にはならないように。大丈夫かな。
いくらゆでても、これ以上は吸水してくれないようなので、湯切りをしてカルボナーラのソースをかけて食べてみることにしましょう。 もちろんローラさんの本ではレトルトではなく、豆乳を使った「とろりん卵のカルボナーラ」というおいしいそうなレシピが載っていますよ。あれー。
春雨にドレッシングかけているみたいですね。
料理の見た目だけでもローラさんに近づこうと、粉チーズとこしょうをふって、卵黄を乗せたら完成です! ローラさんの本だと、もっちりしたうまそうなパスタの写真が出ているけれど、こちらはどう見ても戻し切れていない春雨。 使ったシラタキが細すぎたのかなと思いながら食べてみたところ、これが見た目通りの歯ごたえで、何度かんでもかみ切れない!
もうそろそろ飲み込めるだろうと喉を通そうとしたら、まだ切れていなかった部分があったようで、思いっきりむせてしまいました。 餅より危ない、冷凍しらたき。ゲフンゲフン。 もし試される方は、事前にしらたきを適当な長さに切っておくことを強くお勧めします。 よくかまないと食べられないという点では、ダイエット向きともいえますね。ソースはよく絡みますが、なかなかかみ切れないです。
さて、どうにか命拾いしたところで、本当はしらたきを冷凍するのではなく、ひと回り太い糸こんにゃくが正解では? という仮説に挑戦。 しらたきは、こんにゃく粉を糊状に溶いて穴から出して細く作ったもので、糸こんにゃくは板状のこんにゃくを切ったものらしいですよ。 ということで、用意したのがこちら。ゲフウゥ。
しらたきと同じように凍らして試してみたところ、長さも太さもちょうどいいのですが、やはり冷凍したことで変わるゴリゴリとした食感がパスタっぽくないかな。ところてんのように作ったと思われる、つきこんにゃく。
では、何が正解なのだろう? 本物のZENパスタとはどんなものなんだ? ということで、自然食品を扱う店で、乾燥しらたきを買ってみました。 商品名が「乾燥しらたき」で、名称が「乾燥糸こんにゃく」になっていて、どっちだよと突っ込みたいところです。 名称としては乾燥しらたきが広まっているけれど、実際の製法としては糸こんにゃくを乾燥させたものなんですかね。喉に詰まることは少なそうですが、やっぱりモチモチではないですね。
売っている状態は乾燥春雨の太いものという感じなのですが、これをお湯で戻したらびっくり仰天。 少し乾物っぽい硬さはあるものの、ほぼ生のしらたきじゃないですか。ムカゴこんにゃくという種類を使ったインドネシア産のようです。
ということで、もしZENパスタの代用品をご家庭で作る場合は、わざわざ冷凍せずに糸こんにゃくをしっかりとゆでて使うことをお勧めします。でも、ローラさんは好きです。 冷凍したしらたきを使うと、ZENパスタどころか、ぜんぜんパスタじゃないものになるかもしれません。 もしかしたら、輸出の関係で乾燥させているだけで、生の糸こんにゃくの代用品が乾燥しらたきなのかもしれませんね。 (文=玉置豊)これなら喉に詰まらない!
司法博物館で日本人戦犯の供述書を展示!? 中国で止まらない“ハコモノ”愛国政策
愛国政策の拠点として、中国全土で日中戦争の戦跡や抗日戦争紀念館などの整備が進められている。そんな中、1月6日に北京市内でオープンした新しい博物館も、当局による思惑が詰まったものとなっている。 その名は、中国法院博物館新館。展示内容は、中国古代から現代までの裁判の歴史に関するもので、「新京報」によると、中国の法治国家としての歩みを発信する拠点として新設されたという。 同紙によると、展示の目玉のひとつは、昨年6月に無期懲役の判決が下った周永康や、重慶市長在任中に失脚した薄熙来など、最近汚職で失脚した元大物政治家たちの裁判資料や証拠品の数々だ。 しかし、もうひとつの目玉が、「正義的審判」と題されたコーナーだ。展示されているのは、中国で裁かれた日本人戦犯たちの供述書や裁判資料の数々である。 中華人民共和国の建国後、1,109人の日本人が戦犯容疑で中国に拘留された。その後、1956年6~7月に遼寧省の瀋陽市と大連市で行われた特別軍事法廷では、45名の日本人戦犯に有罪判決が下され、8~20年の有期刑が下されている。横浜正金銀行を改装し開館した中国法院博物館新館
同館に実際に足を運んだ、中国在住フリーライターの吉井透氏はこう話す。 「日本人戦犯を裁いた特別軍事法廷を『中国の司法のもと、外国の干渉を受けず、外国人侵略者を裁いた最初の事例』と、絶賛していました。また、日本人戦犯のひとりである鈴木啓久中将の『約60名の中国人女性を誘拐し、慰安婦にした』という証言を大々的に取り上げていた。法院博物館の名を借りてはいるものの、南京大虐殺紀念館や抗日戦争紀念館などと同列の施設であることは明白でしょう。当日も、課外活動で訪れた地元の中学校の一団が、展示について説明する博物館員の話に耳を傾けていました」 ちなみに同館の建物は、東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の前身となった横浜正金銀行北京支店として建てられたものという皮肉付きである。 (文=青山大樹)実際に実物が展示された、周永康と薄熙来の裁判判決書
韓国社会を蝕む“精神的貧困”が原因か……韓国で急増する“理由なき”犯罪
1月26日、ソウル都心部を走る地下鉄の駅構内で、包丁を持った男が暴れるという事件が起きた。乗客は全員、すぐさま隣の車両に退避。幸いにもケガ人が出ることはなく、男は事件発生から1時間20分後に警察に逮捕された。男は「人が多くて嫌気が差した」と、犯行動機を語っている。 韓国ではここ数年、同じような通り魔事件が急増している。メディアが報じたところによると、2000~09年の間、同様の事件はわずか4件だったが、10年以降にはすでに100~200件近く起きているという統計もある。 韓国では、通り魔事件のことを“ムッチマ(聞くな)犯罪”と表現する。つまり、動機が不明瞭なまま行われる犯罪、というニュアンスになる。 ちなみに今回、事件を起こしたのはホームレスだった。現在、韓国の地下鉄構内には、警備スタッフらに監視、管理されているホームレスが100人ほどいるという。事件を起こした男は、その中でも“特別”に監視されていたトラブルメーカーだったそうだ。 事件当時、男は酒に酔っ払っていたようで、自暴自棄になって犯罪を起こした可能性が高いと、メディアは書き立てている。例えば、テレビ局YTNのニュース番組に登場した韓国犯罪学研究所研究委員は、通り魔事件とホームレスの関係について次のように指摘している。 「ホームレスは、正常ではないからホームレスなのだ。そしてそのホームレスの中には、アルコールを飲んで中毒になっている人や、自暴自棄になっている人が多い」 正直、専門家の発言としては問題があると言わざるを得ない。「ホームレスは正常ではない」という言い切り方もそうだが、深刻化する格差など、その背景についてはまったく言及していない。彼ら・彼女らがなぜホームレスになったのか、なぜ貧困状態に陥り、精神的に自暴自棄になったのか、その根を絶たなければいくらホームレスを必死に監視したところで、通り魔事件を減らすことはできないだろう。 また、経済的貧困以外にも、通り魔事件の温床になっている要因がある。韓国社会に蔓延している精神的貧困だ。ここ数年、韓国では、ツバを吐いたことを注意されたり、また肩がぶつかったというようなささいな理由で凶器を振り回し、無関係な人々を傷つけた果てに逮捕される者が少なくない。キレる人間が多く生まれる背景には、貧困以外の問題も潜んでいるはずだ。 なお、なお韓国では通り魔事件以外にも、日本で言うところの「オレオレ詐欺」などもムッチマ犯罪に含まれる。共通する最大の特徴としては、被害者と加害者の社会的接点が見当たらないという点。韓国では知人を狙った詐欺などの犯罪件数が多かったが、近年急増するムッチマ犯罪は、少し異なる性質を持つようだ。 これまで“人情に厚い国”とされてきた韓国。ただ、通り魔事件が増加する状況を見る限り、その古き良き人々のつながりは、徐々に希薄になってきているようだ。 (取材・文=河鐘基)2003年に起きたテグ地下鉄通り魔放火事件、192名の死亡者を出した(polinlove.tistory.comより)
見た目は完璧! 盗み食い癖のあるルームメイトに“段ボール製チキンカツ”で報復
段ボールを使った料理は、もはや中国の伝統なのだろうか? 2007年、首都・北京で材料に段ボールを混ぜて作った肉まんが国内外で大きな話題となったが、今度は段ボールで作ったチキンカツがネット民の間で話題になっている。 まず先に、07年に起こった事件を簡単におさらいしておくと、北京のテレビ局が肉まんを製造・販売する店に潜入取材し、段ボールを使った肉まん作りの実態を番組で放映したのがきっかけだった。それを新聞が追っかけ取材したことで、中国全土に知れ渡ることに。肉まんは毎朝、朝食として食べられているため、人民の間で大騒ぎになった。 結局、これは番組スタッフのやらせだったということが判明し、中国当局は番組スタッフを逮捕。事態の収拾を図ろうとしたが、かえってそれが人民たちの間で疑いを広める結果となり、コトの真相はいまだに明らかになっていない。 さて一方、今回話題となっている段ボール製チキンカツは、店で販売して金を儲けたわけではなく、私怨を動機に作られたものである。これが、段ボール製チキンカツ。とてもニセモノだとは思えない作り
まずは、型を取った段ボールを、2枚重ねて接着する
段ボールの“肉片”をタレにつけて味付けする
作ったのは、ルームメイトの盗み食いに業を煮やした人物。仕返しのため、段ボールでチキンカツを作って冷蔵庫に入れていたところ、ルームメイトはまんまとこれにかぶりついたという。この人物がネットで公開している段ボールチキンカツのレシピは、以下の通り。 肉の部分には段ボールを使っているものの、そのほかの素材は本物のようで、作り方も本格的。この完成度の高さにはネット民たちも「見た目は完璧。もしかしたら、食べても気づかないかも」と脱帽している。パン粉をつけるのも忘れずに
日本で同じことをやったら、すぐにバッシングを浴びそうなところだが、中国では面白がられているところに、日中の文化の違いを感じる。これが中国文化の懐の深さなのか、それとも単に、ニセモノに対する人民の許容度(慣れとも、あきらめともいう)が高いだけなのだろうか。 (文=佐久間賢三)出来上がったら、ラップをかけてさりげなく冷蔵庫の片隅に
℃-ute岡井千聖はやさしさで人を笑顔にする フジ『クイズやさしいね』(1月26日放送)を徹底検証!
テレビのタレントの枠のひとつに、バラエティアイドル、というジャンルがある。アイドルが神秘的な存在から素を見せる人間に変化を遂げた1980年代に生まれたこの枠は、かつてはバラドルと呼ばれ、少し前まではおバカタレントと呼ばれていた。だが現在では、指原莉乃、菊地亜美、嗣永桃子といった、空気が読めて仕切りもでき、あるいは逆にいじられることもできるアイドルがその席に座っている。そんな中、2016年、この潮流に真っ向から抗おうとするアイドルがいる。彼女の名は岡井千聖。アイドルグループ、℃-uteのメンバーである彼女が、徐々にテレビに見いだされつつある。 彼女の武器は、堂々たるアホさ加減だ。バラエティがスタイルとして進化を遂げた今、原点回帰ともいえる真っ向勝負。これまでも『アフロの変』(フジテレビ系)への出演や、『ミレニアムズ』(同)での暴露トークなどで着実に結果を残してきた岡井がここ最近出演を果たしたのが、内村光良が司会を務める、優しい人なら解けるクイズ番組『クイズやさしいね』だ。ここでパネラーとして座る岡井の破壊力は尋常ではなく、1月19日に放送された2時間SPと翌週の1月26日の放送では2週連続で出演。八面六臂の活躍を見せている。 それでは果たして、岡井のタレントとしての魅力はどこにあるのか? 1月26日に放送された同番組から検証してみたい。 <1>誰もが思いつかない発想力 とにかく、クイズの回答の破壊力が尋常ではない。クイズ番組であり、岡井に求められているのは多くの場合、正解ではなくアホ回答なのだが、視聴者の予想と期待をはるかに超えてくる。たとえば「50代以上の女性向けの、コンパクトのやさしい工夫とは?」という問題。やさしい工夫がされているらしい。50代以上にとって、ということは、老眼の方に向けた工夫だろうか? 鏡が何か特殊なのかもしれない。そこで岡井が出した回答が、これだ。 「マトリョウシカみたくあければあけるほど違う鏡が出てくる」 どういうことなのか、まず理解ができない。岡井の頭の中では、どんな光景が浮かんでいるんだ。どうやったら、こういう発想ができてしまうのか。さらにいえば「マトリョウシカ」という書き方や「みたく」という言葉の使用法も味わい深い。これ以上の面白い回答がちょっと浮かばないほど、独特の感性である。 この番組は知識勝負ではなく、やさしい人なら考えて解くことのできる番組だけに、発想がすべてだといえる。そういった意味で、岡井は番組のテイストにもフィットしており、司会の内村の「昨日どんな酒飲んだ?」「もう一度飲み直してきてください」というツッコミも、やさしさを引き立てている。これは努力でどうこうなるものではなく、ひとつの才能である。幼い頃からこの世界で暮らし、純粋培養で育った彼女の生き方が、笑いという形で結実されているのだ。 <2>テレビとは思えないほどの自然体 テレビであり、かつゴールデン番組である。普通だったら緊張する。そして、さまざまな準備をして臨むだろう。だが岡井は、完全に手ぶらで番組に臨んでいる。考えるタイプが多い昨今のアイドル業界では、かなりまれだといっていい。だがその新鮮さが、むしろ個性として発揮されている。紛れもなく、それは彼女の素の魅力だ。 たとえばクイズの問題を考えるとき「なんですかねぇ」と、頭の中の言葉がつい口から出てしまう。内村は「なんだろうね。それを答えるのが、クイズ番組だよ」と、やさしく伝える。さらに彼女は、日村勇紀(バナナマン)の「一回聞いてみ?」という差し金を受けて、「あの……これってなんですか?」と内村に直接訊ねてしまう。かつ、そこに笑いを取ろうという作為や、わざとらしさが一切ない。ただ感情が赴くままに、彼女は言葉を発している。 かつて島田紳介は『クイズ!ヘキサゴン』(同)で、おバカというネーミングによってクイズを大喜利化した。それは、ある意味では競技に近く、全体の空気を読めるという資質が出演者には求められていた。だが、岡井の場合は本当に空気を読んでいない。面白い回答をしようとか、目立とうとか、笑わせようという気持ちさえそこにはなく、ただただ純粋にクイズと向き合う。そのピュアな姿勢が、作られたものにいささか辟易した現在の視聴者には合っているのだといえるだろう。 <3>そもそもの人間性がやさしい 『クイズやさしいね』は知識や知能を競う番組ではなく、やさしさが問われる番組だ。そして、岡井がこの番組で結果を残せているというのは、彼女が単純にやさしい人間であるという証明にほかならない。そう、彼女は、そもそもの人間性がやさしい人物なのだ。 それは、クイズに不正解したときにも表れている。通常クイズ番組とは、クイズの正解が出るまでの過程を楽しむものであり、クイズの正解が出てしまった後の場面は、ほぼ使われない。だが岡井には、そんな大人の常識など関係ない。クイズの正解が出た後でも、自分の小学校時代の体験を思い出し、それを長々と語ってから、「思い出せれば良かったですね。くそー、次は頑張ります!」と感想を述べる。子どもの読書感想文のようだ。大人が忘れてしまった大切なものが、そこにはある。内村を「なんて前向きな子なんでしょう」と、驚かせるほどに。 かつて岡井は℃-uteのメンバーに、自分たちが老人になった頃には年金がもらえなくなってしまうらしいという話を聞かされたとき、こう答えたという。「大丈夫、いい子にしてたらもらえるよ」と。この発想が普通にできてしまうやさしさが、彼女にはある。やさしさは、たいていの場合、無力で、甲斐もなく、裏切られることもしばしばだ。それでも岡井は、あるいは人は、やさしくあろうと願い続けることができるほどにはしぶとい。そんなひどくシンプルな、だけど人生にとってとても大切なことを、彼女は教えてくれるのだった。 【検証結果】 また、岡井の魅力のひとつに、考えている顔が面白い、というものがある。クイズ番組だから、一生懸命考える。その一生懸命さが表情として顔に出てしまい、ああ、一生懸命考えているんだなあ、というのが見ているこっちに確実に伝わってくるのだ。そういったとき、人はどこかやさしい気持ちになる。自らのやさしさで視聴者をやさしくする、それが、岡井千聖という人物である。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa℃-uteオフィシャルサイトより
“おカタい”中国当局にはジョークも通じない!? 新聞を改ざんしてネットにアップした男が逮捕
1月19日、中国版LINE「微信」に、あっと驚く新聞紙面がアップされた。見出しには「市が二妻政策を全面開放へ」とあり、ひとりの男性が妻を2人持つことができる政策を市が決定したというニュースだった。 中国ではつい最近、36年にわたって実施されてきた一人っ子政策を廃止して、2人目以降の子どもを持つことが全面的に許されるようなったばかり。そればかりか、今度は奥さんを2人まで持てることになるのかと、ネット民たちは大騒ぎ。 「いったいどこの市だ? すぐそこに引っ越す!」 「奥さんひとりだけでも持て余しているのに、2人目なんてとてもムリ!」 「政府のお偉いさんには、昔から二妻政策が全面開放されているじゃないか」 「未婚男性が余っているんだから、二夫制度も解禁したほうがいい」 よくよく調べてみると、この新聞紙面は広東省陽江市の新聞「陽江日報」(1月14日付)の第1面だった。しかし「市が二妻政策を全面開放へ」とあった部分は、実は別の見出しであることが判明。つまり、ネットに流布した新聞紙面は、パソコンで見出し部分が書き換えられたものだったのだ。 この件を知った「陽江日報」は中国版Twitter「微博」の公式アカウントで、あらためて「市が二妻政策を全面開放へ」の見出しを否定。改ざんされた紙面が500回以上転載されているとして、地元警察に捜査を求めたと発表した。赤く囲まれた部分に「市が二妻政策を全面開放へ」という見出しが
たかがネット上のメッセージの件で、新聞社が警察に捜査を求めるというのはどういうことなのか? 中国のネット事情に詳しい上海在住の日本人フリーライターは、こう説明する。 「政府の政策や役人に対するさまざまな悪口がネットで流されていることに業を煮やした中国当局が、“社会秩序を保つため”と称して、インターネットに投稿された中傷的なメッセージが5,000回以上閲覧されたり、500回以上転載された場合、そのメッセージを投稿した人間は名誉毀損で起訴され、最高で懲役3年の刑に処されるという法律を作ったんです。今回のケースは、それに当たるのでは」 すぐさま捜査に当たった陽江市の警察は、22日に容疑者を逮捕、法律にのっとって処罰すると発表した。供述によると、容疑者は18日、会社での昼休みの暇つぶしにスマホで撮影した新聞紙面をパソコンに取り込み、画像処理ソフトのフォトショップを使って見出しを書き換え、ジョークのつもりで微信上に流したのだという。 誰も誹謗中傷していない、悪意のないジョークを発表しただけで、問答無用で逮捕されてしまう中国。かつての文化革命を彷彿とさせる、暗黒の時代に逆戻りしてしまったかのようである。 (取材・文=佐久間賢三)実際には「市の政治協商会議を1月19日に開催」という、なんの変哲もない見出しが入っていた































