違法アップロードに対抗!? 毛沢東や習近平が登場する日本のエロ漫画に、中国人もタジタジ

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 中国政府に批判的な書籍を扱っていた香港の書店関係者5人が失踪した事件。そのうち、タイで行方不明となっていた同書店筆頭株主が、「交通死亡事故の罪を償うため」として中国当局に出頭したが、大陸外にまで及ぶ中国政府の言論弾圧の恐ろしさを世界に知らしめた。  そんな中、日本初の「“禁書”間違いなし」のヤバすぎる漫画が、中華圏で話題となっている。  萌え系美少女の体をもてあそぶ中年の男たち。ここまでは成人漫画によくある設定だが、よく見ると中年の男たちは、隣国の国父・毛沢東と、現国家主席の習近平にそっくりではないか!  香港紙「明報」(1月10日付)によると、これらは、日本の漫画家ユニット「へち・真田カナ」の同人誌に登場するキャラクターだ。  日本のアニメや漫画の人気の広がりに伴い、中国のネット上には同人誌も多数アップされている。そんな中、自国の指導者に酷似したキャラクターが登場するこのアダルト作品は、大きな話題となったようだ。  中国のネット上では、「中国に対する挑戦であり侮辱と受け取れる行為」という批判や、「こんなこと描いたら存在を消されちゃうよ」と、作者の身の安全を心配する声も上がっているという。  また記事は、同ユニットは以前から、自らの作品が中国のネット上で違法アップロードや無断転載されることに対し怒りを表明していることから、故意に中国当局の検閲対象となる作品に仕上げた可能性があると指摘している。  ちなみに同ユニットは、過去にも『哨戒セヨ! 日本領尖閣諸島 ~天安門で革命を』という、政治的にデリケートなテーマを扱った作品も発表しているようだ。  日本の漫画のみならず、映像作品や音楽に至るまで、中国での知的財産権侵害は世界的問題となっているが、あえて中国当局が嫌がるアレンジを作品に施すことが、画期的な知財保護手段となるかもしれない!?

自分の部屋と家電付き!? 中国でひそかな人気職業「公衆トイレ住み込み清掃員」とは

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重慶に登場した「5つ星公衆トイレ」。冷蔵庫や電子レンジが見える
 中国・重慶市に「5つ星公衆トイレ」が開設され、ネットで話題になっている。 「中華網」(1月19日付)によると、重慶市に誕生した「5つ星公衆トイレ」には20の個室があり、施設内では高速Wi-Fiが無料で使えるほか、携帯の充電設備、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、ウォーターサーバーまで設置されているという。
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トイレに住み込みで働く清掃員。不景気の今、人気職種に!?
 このトイレが画期的なのは、トイレットペーパーが無料だというところだ。一般的に中国の公衆トイレは、トイレットペーパー持参が鉄則だ。5元(約10円)の有料トイレの場合、日本なら手を洗った後に使うペーパータオルのような硬さのグレーがかった再生紙を、「お尻を拭く用の紙」として2枚ほど渡される。  実は重慶市は、他の都市とは一線を画す“独創的なトイレ文化”を育んできた。2009年には、3,000平米の土地にさまざまなテーマと形状のトイレが約2,000も設置された、中世ヨーロッパのお城風のテーマパーク施設が誕生。また、同性愛者に比較的おおらかな土地柄のためか、15年には男女共用の公衆トイレも開設している。  ところで、中国の大型公衆トイレの敷地内には清掃員用の小さな部屋があり、たいてい煮炊き用のコンロや炊飯器などがある。1日数回清掃を行っているが、それに伴って清掃員は昼食や夕食をトイレの敷地内で作って食べたり、ベッドに横になって休んだりしているのだ。調理などは利用者の少ない時間帯にやっているものの、湯気の上がる炊飯器をトイレで見るとびっくりする。筆者が調べたところによれば、夜は自宅に帰るが、部屋に泊まることもできるらしい。
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トイレの横の部屋で自炊して食事する。日本では考えられないが……
 なお、公衆トイレの清掃員はどういう人なのかというと、もともと国営企業に勤務していた人が公衆トイレの清掃管理を委託されるケースが多いようだ。つまり公務員だ。地域差はあるが、月収はおおむね2,000~3,000元程度(約4~6万円)。上海でも深夜の工場勤務で4,000元(約8万円)程度の求人も多い中、重労働でもなくマイペースに仕事ができ、自分の部屋と家電がある清掃員の仕事は、一部の人にとっては悪くない身分といえるだろう。ただし悪臭を我慢できれば、という条件付きではあるが……。 「トイレの住み込み清掃員は、五輪開催を控えた北京市などで05年頃から増え始めました。中国では長らく『ニーハオトイレ』という、仕切りのない、衛生環境が劣悪で汚れ放題の公衆トイレが一般的だった。こうした状況を改善しようと、トイレに清掃員を常駐させて清潔にしようとしたのです。当初は、失業した出稼ぎ農民工を雇用して清掃員に充てていたようですが、最近では景気低迷で“人気職種”になりつつある。中には、幼い子どもを持つ夫婦が住み込んでいる場合もあり、子どもは学校でいじめられないのかと、他人事ながら心配してしまいます」(北京市在住の日本人大学講師)  超近代的な公衆トイレを作るのもいいが、まず住み込み清掃員がいなくてもトイレを清潔に保てるような仕組みが大切ではないか。 (文=ルーシー市野)

KARA解散で早々と“アイドル”の肩書を捨てたメンバーに非難轟々!「棒演技で女優転向って……」

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「ヒップダンス」が大ブレークし、日本のK-POPブームに一役買っていたアイドルグループ・KARAが、先月15日をもって事実上の解散となった。デビュー10周年を目前に控えていただけに、ファンからは悲しみの声が上がっている。KARAの同期だったWonder Girlsも空中分解してしまった今、「韓国3大ガールズグループ」の生き残りは、もはや少女時代だけとなる。韓国のアイドルグループが10年以上活動を続けることは、やはり難しいようだ。  今回、ホ・ヨンジを除く既存のメンバー3人の書類上の契約が1月31日で終了。ところが、所属事務所のDSPメディアは、再契約のための交渉に積極的ではなかったようだ。というのは、人気メンバーだったニコルと知英(ジヨン)が脱退した2年前から、日韓両国でKARAの人気が低迷。損益がマイナスにもかかわらず事務所はKARAへの投資を続けたが、人気は落ちるばかりだったのだ。事務所側は、これ以上メンバーへ巨額の契約金を提示することは不可能と判断、彼女たちを手放す覚悟ができていたようだ。彼女たちもまた、このような現実を受け入れ、KARAの存続よりも個人の未来を選んだのだろう。  3人は、それぞれ芸能人生第2幕を始めようとしている。といっても、狙いは女優業。すでにそれぞれドラマ出演の経験もある3人だが、演技力については今も不安の声が絶えない。中でも一番議論を引き起こしているのは、ク・ハラ。彼女はDSPとの契約終了3日後、ペ・ヨンジュンらが所属する大手芸能事務所キーイーストと専属契約を結んだ。過去に「演技に興味はない」と発言しておきながら、明らかに女優転向と思われる言動に、ネットでは「演技ヘタなくせに、キーイースト行きか。なんか納得いかない」といった否定的なコメントが多い。  新しい事務所に移籍したハン・スンヨンも同じである。子役出身ではあるが、以前出演した時代劇で「棒読み」と酷評を受けた。今後、本格的に演技活動を開始すれば、炎上は免れないだろう。しかし、解散後、バリスタの資格を取るなど、私生活でもエネルギッシュな彼女には「万が一芸能界を引退しても、どうにか食っていけそう。彼女の生活力の強さに驚いた」という好意的なコメントが寄せられている。  一方、パク・ギュリは、早くも女優としての活動をスタート。時代劇に出演中の彼女は、KARAの中では演技力が安定しているほうだといわれている。まだ実力不足だが、今後どうやって腕を上げていくか、業界も注目している。  ひとりDSPに残ったホ・ヨンジは、ソロとして黙々とスケジュールをこなしているようだ。ある番組では「とりあえず、ひとりで頑張ります」と発言。14年に新しく加入したため、3人に比べて認知度の低い彼女が、ソロ歌手としてブレークできるかははなはだ疑問である。  それにしても、K-POPの弱点はグループの寿命が短いということ。KARAというグループに会えなくなったファンを慰めるでもなく、早速“元アイドル”というイメージから脱却しようとする彼女たちに、一抹の寂しさを覚える人も多いはずだ。 (文=李ハナ)

アイドル顔負けの人気っぷり! 急成長中の韓国ウェブマンガ界に「4大美しすぎるマンガ家」降臨

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写真左上から『恋愛革命』の232さん、『今日の夜は暗闇が怖いの』のキム・ジンさん、『トランプ』のイ・チェウンさん、『未熟な友達はG球人』のチェ・ピプピャプさん(マネートゥデイ放送より)
 紙の出版文化が日本ほど強くない韓国では、日本の書籍が大人気。毎年、ベストセラーランキングには、日本の書籍が必ずといっていいほど登場する。無論、マンガも例外ではなく、韓国の書店に行けば日本のマンガ作品の翻訳本や原書が所狭しと並んでいる。  そんな韓国で、独自のマンガ文化が根付きつつある。縦スクロールで読むウェブマンガ、いわゆるウェブトゥーンだ。ウェブトゥーンサービスとしては、日本でも有名なLINEの親会社・NAVERが運営する「NAVERウェブトゥーン」などがある。  韓国のウェブトゥーン業界では近年、大人向けマンガ作品が充実し始めている。これまで「マンガは子どもが見るもの」というのが韓国の常識だったが、ウェブトゥーンは成年層も取り込み、大きな市場に変化しつつある。  社会的影響力が大きくなれば、当然、業界のスターも登場することになるのだが、最近話題を集めているのが、美少女マンガ家たちの存在だ。  中でも有名なのが、“4大美女マンガ家”だ。彼女たちの作品はもちろん大人気なのだが、最近ではその私生活にも注目が集まり始めている。メディアにも引っぱりだこで、アイドルや女性芸能人顔負けの活躍といっても過言ではない。チェ・ピプピャプさんに至っては、韓国における理系大学の最高峰、KAIST(韓国科学技術院)に在籍していたこともあるとの情報もある。そんな「才色兼備の女性が、なぜマンガ業界に?」という、彼女たちを取り巻くミステリアスな疑問が、人々の関心をさらに惹きつける要因のひとつにもなっている。  4人以外で美女マンガ家と呼ばれる女性には、『チーズ・イン・ザ・トラップ』のスンキーさんがいる。彼女のマンガは日本の一部でも知られており、韓国ではすでにドラマ化された。また、彼女たちの作品の中には紙の書籍として発売されたものもある。日本の背中を見て学んできた韓流マンガは、“マンガ界の女神たち”の登場で新たな次元に突入するのだろうか。彼女たちの今後の活躍が期待されている。 (取材・文=河鐘基)

中国人は大絶賛? 甘利前大臣辞任問題に見る、日本の政治の潔癖性「まったく恐ろしい国家だ……」

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イメージ画像(「Thinkstock」より)
 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。先月、『中国人が見た ここが変だよ日本人』(青林堂)という書籍を出版しましたが、今回のコラムでも、中国人の目から見た日本の違和感について書きたいと思います。  1月28日、企業から不正献金を受け取っていたことを理由に、甘利明経済再生担当相が辞任を発表しました。日本の世論は、辞任は当然だという声も多い一方、自ら辞任を申し出た甘利前大臣の対応を称賛する声もあり、賛否両論となっています。  さて、中国の反応を見てみると「3万元(約570万円)程度で辞任? そのくらい、居委会(中国の下級公務員)でももらっているよ」「今回の問題は秘書に責任があるのに辞任した。甘利氏の対応は素晴らしい」と甘利氏を擁護したり、「政治のみならず、企業、公共機関など日本の社会はすべて透明度が高い。まったく恐ろしい国家だ」と日本社会を称賛する声など、好意的な意見が数多く寄せられていました。  中国国内に目を向けると、最近でも安徽省合肥市地方政府の幹部が510万元(約9,200万円)を受け取っていたことが発覚。2011年5月には、浙江省杭州市の元副市長が1億9,800億元(約38億円)、13年には深セン市内の村の村長が20億元(約380億円)の不正献金を受け取るなど、日本では考えられないような多額の賄賂がやり取りされています。そのため、今回の問題を多くの中国人が称賛したのは、日本の政治の透明性を認識したのと同時に、政治家の不正献金事件が日常化している自国の社会を批判する意味合いもあります。  甘利氏は会見の際、「総理にご迷惑をおかけしている」と語りました。この精神は「他者に責任を押し付けない」という日本人ならではの美徳であり、自分のために不正献金をもみ消そうとする中国の政治家たちとは対極的な行動だと思います。そして、主要閣僚ですら問題が発覚した途端、すぐさま辞任するという今回の対応を見て、多くの中国人が「日本人恐るべし」と実感しているのです。    今回の不正献金問題は、中国のメディアでは大々的に報道されました。おそらく閣僚の問題を暴露することにより、中国国民の反日感情を高めようという中国政府のもくろみがあったのでしょうが、結果は真逆のものとなったのです。 ■なぜ、賄賂を渡した側は処罰されない?  僕個人的にも、今回の一連の件においては多くの違和感を覚えました。  まず、甘利氏を任命した安倍首相を批判する声が野党側から上がりましたが、今回の問題はあくまでも甘利氏周辺の問題であり、安倍首相には一切の責任はないようにも思えます。個人の不正が発覚した際に関係者全員を責め立てるという行為は「連座」と呼ばれ、ユダヤ人を迫害したナチス・ドイツ、チベット人、ウイグル人など少数民族を迫害する中国といったファシズム国家が好んで行う政策です。僕は野党側の対応を見て、諸外国の問題をあげつらい、自国民を団結させようとする中共政府を連想しました。  そして、中国においては、贈収賄事件の際、賄賂を渡す側は受け取る側よりも重罪です。なぜ甘利氏に賄賂を渡した側は、逮捕・公表されないのでしょうか? 日本の法律の問題なのかもしれませんが、これは非常に不可解なところでした。  今回の不正献金に関しては、野党側の陰謀説なども出ており、その裏にはいろいろとあるのかもしれません。ただ、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に対する交渉、マイナンバー制度の推進など、在任中に多くの実績を残してきた甘利前大臣の辞任は非常に惜しまれる事態だと思います。  日本としては、この綻びから中国につけ入られないよう、気を付けてほしいです。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun> 

「新人だと、主役でも1万5,000円!」【瀧本富士子】が声優業界のイロイロを大ぶっちゃけ!

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 元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の37回目! 今回は『魔法陣グルグル』のニケ、『超者ライディーン』の大鳥疾風、『まほろまてぃっく』の美里優など、多くのアニメで主役を演じる瀧本富士子さんが来てくれました! ――25周年、おめでとうございます! 具体的には、いつがデビューだったんですか? 瀧本 ありがとうございます。もう本当のデビューの月も忘れちゃって(笑)。けっこうみんな覚えているみたいなんで、私も「絶対に忘れちゃいけない」と思って何度も紙に書いたんですけど、結局その紙ごとなくしちゃうんですよねぇ……。 ――大丈夫ですか? 銀行口座のパスワードとか覚えられてますか? 瀧本 大丈夫、忘れたら大変なことになるから(笑) ――ちなみに、日付はさておき、どの作品でデビューしたかは覚えていますか? 瀧本 えっとー……ふふふふふ。 ――覚えていなさそう! 瀧本 多分、一番最初は声の仕事じゃなくって、エキストラだったと思います。あの頃、声優さんばかりでドラマを撮るっていうのがあって、そのエキストラ! 日本ナレーション演技研究所の生徒だったときにいただいたお仕事でしたね。役名があるお仕事だと、うーーーーん、ゲームのお仕事が先だったかなぁ……あ! 朝の番組でモデルをやったのが先かな!? 現場に行ったらビキニを着せられて、お風呂の中で「エクササ~イズ♪」って、痩せるための運動をしました。 ――それは、声は出るんですか? 瀧本 出ません。 ――(爆笑)! 瀧本 学生の頃に入ってきたお仕事って、アルバイトみたいな感じだったから、みんな楽しかったですね。「声優の仕事はいつできるんだろう?」とは思ってましたけど(笑)。 ――声優を志されたのはいつでしたか? 瀧本 子どもの頃から芝居に興味があったんです。でも、小学校には演劇部がなくて、似たものを探して落語部に入って。 ――落語部がある小学校の方がレアですよ! じゃあ、演劇部は中学から? 瀧本 それが、中学校にもなくって、高校でやっと演劇部に入れたんです。けど、女子校で、女が少年を演じるのが許されなくて、女子しか出てこない芝居しかできなかったんですよね。残念すぎ。 ――でも、その頃にはもう演劇部で声優に向けての下地作りが始まってそうですね。 瀧本 というか、その頃には、もう勝田声優学院で通信教育を受けていたんです。それを受講しながら演劇部をやっていたので、途中で「大阪でやってたら、関西弁は抜けない」って気付いたんですよ。自分では標準語をしゃべれていると思っても、関西のイントネーションが残ってしまうし、周りもみんな大阪人だから、指摘されないでしょ? それで「ダメだこりゃ」って、声優を諦めたんです。高校1年で。 ――切り替え早!! では、卒業後の進路は? 瀧本 私、虚弱体質なんですよねぇ。何かあるとすぐ寝こむ病弱さで、親にはずっと「あんたは体がそんななんだから、事務員になりなさい」って言われてて……。私の夢は高校1年でもう諦めちゃったから、「まずは親の夢を叶えましょう」って、就職して事務員になったんです。でも、「違うなぁ。私、馴染めないなぁ」ってずっと思っていて……。他の女の人は「新商品の口紅が~」ってやってるじゃないですか。私、もう、なんの話にも入っていけなくて、年数を重ねるごとに「やっぱり私のいる所はここじゃない」って思うことが増えていって……。それで、就職して4年目に入った頃かな。テレビを見ていたら、素人が出るモノマネ番組をやっていたんですよ。アニメのモノマネをする人も出ていたので、家族と「あんなん私でもできるわぁ~!」なんて言いながら見てたら、「言うだけやったらなんぼでも言えんねん! 悔しかったら出てみぃや!」「おう分かった、出たらぁ!」という流れになって(笑)。それでオーディションを受けたら受かっちゃって、関西代表で東京に行くことになったんです。
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――関西代表!? いきなりすごいじゃないですか!! 瀧本 別に賞は取らなかったんですけど、そこで「同じようにモノマネで出てくる人はいるけど、あなたの場合は本職でいけそうだね」って言われて、「そうかなぁ!?」って(笑)。その頃、アニメ好きの友達が「ザ・デビュー」っていう雑誌を持ってきて、「アーツビジョンって事務所に興味あるって言ってたよね? 何か募集してるよ~」って言うから「ナヌ!?」って。もし受かったら東京に出ようと思って。で、アーツビジョン放送劇団から合格通知が来たので、会社に「すみません、夢を追いかけさせていただいてよろしいでしょうか?」って辞めて……。 ――すごい辞め方!! 「一身上の都合」とかじゃないんですね!! 瀧本 あははは! まっしぐらなんですよね。会社の方も、皆さん優しい方だったので、「僕等の夢を乗せて頑張ってね」「ダメだったらいつでも帰ってきなさい」って、帰ってくるところまで予想されて励まされました(笑)。で、親に「3年ください」って言って。3年あれば、無理か、いけるか、わかると思ったんです。 ――ご両親は反対しなかったですか? 瀧本 いや、もう絶対に許してくれないと思ったので、強行突破で決めました。親は「あんたが一人暮らしなんてできるわけない! 電車もうまく乗れないのに!」って言ってましたし……。 ――えっ、まず、そこから!? 瀧本 過保護だったので、危ないから料理も作らせてもらえなくて、遠出もしちゃいけなかったんです。だから、ほんとに一通りの電車の乗り方しか知らなかった。親にしてみれば、「料理も何もできない、電車も一人で乗れない人が、知り合いも誰もいない東京で一人暮らしなんて無理でしょ?」って感じですよね。でも、出てきちゃった。家も借りて、仕事も見つけて……。 ――いっきに自立ですね! ホームシックになりませんか? 瀧本 ならなかった(きっぱり)。夢まっしぐらなので、「早くうまくならなきゃ、関西弁のなまりをとらなきゃ」って、そればっかりで、気がついたら2年3年と経ってました。学校に行っている間も特殊な感じでね、日ナレって、普通は進級審査を受けて、受かったら上のクラスに行けるんです。まず“基礎科”があって、それから“本科”、その次が“研修科”。それからやっと所属なんです。 ――ステップが多いんですね……! 瀧本 ただ、私は日ナレ本体ではなくて、アーツビジョン放送劇団っていう団体だったので、また別件だったんです。だから、入ってしばらく経ったら、放送劇団が本体に吸収されることになって、いっこ飛ばしで“本科”に入れたんです。それから1年後、進級審査落ちてまた本科で学んでいたある時、クラスを見にきた講師の先生に引き抜かれて、“研修科”にあがったんです。 ――それだけ実力があったってことですね、すごい! 瀧本 それが全然そうじゃなくって……「とにかく目につく奴を上にあげた」んですって! 私、たまたまその日は先生に怒られていて、泣きながら「はい! はい!」って言い続けてたんです。それが目についたみたいで、「辛抱強いというか、打たれ強いというか、それであげた。お前を上手いと思ったんじゃないから」って言われました(笑)。 ――さすがプロの着眼点、よくわからない! 瀧本 普通は「あなたは上手い」って認められた上であがる研修科に、下手なままあがっちゃったんですよ。それも面白かったです。うまい人たちに引っ張っていってもらえるし、良い先生との出会いもあったし、そのお陰で私は伸びたと思います。 ――なるほどー。ちなみに、ご自身が実際に声優になって、思ってたのと違ったことはありますか? 瀧本 最初の頃は、「声優になれた! 仕事ができる!」って喜びの方が強かったなぁ。でも、思ってもみなかったことは沢山ありましたよ。どれも新人だった頃の話ですけど。当時は、まだ昔からの風習が残っている厳しい現場だったので、新人がお茶を入れて配ったり、差し入れがあったら開封して配ったりと、普通の会社の新人OLがする仕事と同じ事をやるのが当たり前でした。座る席も、モニター画面が一番見えにくい場所に座ると決まっていたり、最初、それ知らなくて主人公だったから真ん中に座ったら、「あら、お偉いわね~」って言われて気付いて、すみません知りませんでしたと深くお詫びして端っこの席に座り直したこととかありました(笑)そういった現場でのルールって、誰かに教わらないと知ることが出来ないので怖かったです。マイクの使い方もそうだし。全部ルールがあるんです。他にも、とある番組にゲストで出演したんですけど、いつもの感じでニコニコして、隣の人に話しかけたりしてたら、後日「こないだの現場で、ニコ二二コしてたでしょ? 隣の人とかに話かけてたでしょ? アレ、やるな。新人は笑わず黙って座ってればいいんだよ。」って先輩からクレームもらって。「えええええ!!」ですよ。休憩時間にしかやってないのに。「明るく元気にいこう!」という精神を全て砕かれて、そこから私、ずっと暗い人になっちゃって……。 ――何それ!! 心が折れます!! 瀧本 現場でもずっと下向いてしょんぼりして、話しかけられた時だけ笑うから、“氷の微笑”って言われてました(笑)。「瀧本さんって全然しゃべんないし、笑ってても何考えてるかわかんないよね~」「芝居してるときはあんなに元気で明るいキャラやってるのに、なんで普段こんなに暗いんだよ」「あのさぁ、いつも気になってたんだけど何で怒ってるの?」って言われて(笑)「違うんです!! 喋るな、笑うなって言われてて!!」って説明したら、「あ、そうだったの!? なんか気に触ることしたかなあ?ってみんなで心配してたんだよ~」って誤解が解けて……。無表情だと本当に人相が悪いんですよね、私……。怒ってるような顔つきになっちゃうんです。今は、流石に25年経って中堅になってるので、喋ったり笑ったりしてますけど(笑) ――ちなみに、声優のお仕事だけで食べられないときはどうされてましたか? 瀧本 たぶんバイトですね! デビューしてからしばらくは、いっぱい仕事があってもギャラが安いんですよ、新人だから。寝られないくらい仕事があっても生活苦。私はアルバイトを掛け持ちする体力がなかったので、東京に出て来て、すぐに就職してます。
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――仕事辞めて東京に来て、また就職!? 瀧本 自分の夢を目指して出て来てるから、絶対に親からの支援は受けませんって断ってたから、親からの仕送りもナシだったので、東京で暮らせるお金は二ヶ月分しかなかったんです。2カ月以内に仕事決めないと、お金が底をついちゃう。だから、東京では、まずハローワークに行きました。 ――東京観光もせずに職安……! 瀧本 ハローワークの人に「こういう職を希望してるんですけど」って言ったら「こんなのないと思いますよぉ?」って鼻で笑われて、「こっちは真剣なのに!」って憤りながら「じゃあ自分で探すからいいです!」って別のスペースで探したら、あったんですよ、希望通りの仕事! だから、わざわざその人のところに行って「あ・り・ま・し・た!」って言ってやりました(笑)。そこに面接に行ったらすぐに採用してもらえて、翌日から働きましたねぇ。神様、味方してくれまくり! 初めて世の中に広く名前を知ってもらえた『魔法陣グルグル』(1994年~)の時もそこで働いていたし。 ――え!! ニケ、就職してたの!? 瀧本 そう! 「魔法陣だ~!」とか言いながら、会社では「はい、こちら○○○でございます、いつもお世話になっております」って電話うけてました。 ――あんな人気アニメの声優が!? 信じられない!! ちなみに、新人声優のお給料って、どれくらいなんでしょうか? 瀧本 日本俳優連合っていう協会があるんですよ。その協会に入っている人と、入っていない人で金額が変わります。 ――と、言いますと? 瀧本 入ってる方が、お金がキチッと整理されるんです。ランク付けがあって、そのランクによって金額が決まっていて、登録したばかりの新人はアニメ1本で1万5,000円です。 ――ほ、ほう! どの役でも、ですか? 瀧本 はい。主役で死ぬほどしゃべっても、一言「ヤッホ~」だけでも、ギャラは同じです。 ――ええええ! そうなんですか! じゃあ、それからベテランになっていくに連れて、ギャラは上がっていくんですか? 瀧本 その人によりますね。アイドル声優だったら、値段をつり上げても出せば売れるから年々上げていく人もいるのかもですけど、実際のところ自分以外の方のギャラがどうなっているかは知りません。一年ごとにギャラ更新があるので、そこで上げると申告すると上がる。本人が決定する事が出来るんです。でも、事務所に所属してる人は事務所との相談ですね。 ――わあ……自分で交渉できるなら協会に登録しない方が得って感じもしますけど、それはそれで難しそうですし……うーん、世知辛い! 瀧本 世知辛いですよ! 新人の場合は1万5,000円ですけど、そこから事務所に手数料を抜かれますよね。50%とるところだったら、残りは7,500円で、そこから源泉で750円引かれて、台本を取りに行くなら交通費の電車賃もそこから……ね? お金ないでしょ? ――どう頑張っても5,000円くらいしか残らない! 主役をやっても全然無理です!! 瀧本 事務所によって手数料の%は違うので、所属する際は、調べた方がいいかもですね。かなり手取り金額が変わりますからね。大体の場所は20%~30%が相場ではないかと思いますが。そんな訳で、ずっと普通の仕事と掛け持ちでしたよ。声優業が忙しくなってあんまり普通の仕事に行けなくなってからも、バイトに切り替えて行かせてもらって、7年間は働きましたね。その会社の方とは、今でも年賀状のやりとりしてますよ。 ――想像以上に厳しい業界です……! 今まで声優を辞めようと思ったことは? 瀧本 ないです。でも以前、“大人の事情で主役を降板”ってことが、1年で3回重なったことがあったんです。そのときは、自分が戦ってもどうしようもないし、絶対にひっくり返らないし、プライベートもうまくいかなくて、体重が37キロまで落ちちゃって。精神的にきちゃって、食べたくても食べられないし、眠りたくても眠れなくて、それでも仕事はしてるから、周りから心配されてしまってね。私は「痩せられるー!」とか思ってたんですけどね(笑)。この時は辛かったです。 ――危機感のなさが余計にヤバイ! 瀧本 でも、洋画の吹き替えの仕事の時、共演の方々に「みんなと一緒なら食べられるんじゃない?」って誘ってもらって、それがすごく美味しくて!「食べられた~♪」って言いながら。 そんなことをしていたら、オーディションなしで洋画ドラマの主役をいただいて、「こんなこともあるんだ、頑張ろう」って。その後も、またオーディションなしでアニメの主役をもらったんです。それが『まほろまてぃっく』(2001年)なんですけど、そのアニメにはすごく助けられました……。私が演じた優くんっていうキャラクターは、両親を亡くして大きな家に一人で住んでいるんですけど、そこに可愛いメイドさんがやってきて、人生が変わっていくんです。どんどん明るくなって、人生が良い方向に向かってくの。私も、優くんと同じようなところにいたので、本当に彼と一緒に明るい方に連れて行ってもらえた感じで……本当に、いつも作品に助けられています。 ――良い話! あ、良いお話と言えば、2014年は声優の荻原秀樹さんと結婚されましたね、おめでとうございます! 瀧本 あ、ありがとうございます! ――出会いは……? 瀧本 向こうは私のことをずっと認識してたんですって。『魔法陣グルグル』でニケをやってる時に、学校の生徒がアフレコを見学に来る日があって、彼はその見学者の中にいたらしくって。私も挨拶はしたけど、もともと顔が覚えられなくて(笑)。その後、共演も何度もしてるんです。でも、彼のやった役は覚えていても、彼のことは覚えてないっていう……(笑) ――ヒドイ!! 瀧本 『きこちゃんすまいる』(1996年)も『超者ライディーン』(1996年)もレギュラーで出ていて、そこに彼もゲストで来てたんですよ。他の子が「ヒデ、ヒデ」って呼んでたのは聞こえたけど、彼のことはまったく覚えてなかった(笑)。彼自身のことは、『グラビテーション』(2000年)でようやく認識しました。 ――それはまた長い道のりでしたねぇ……。 瀧本 その後、『まほろまてぃっく』(2001年)でようやくクラスメート役で共演者になって、「あ、確か『グラビテーション』で一緒でしたよね?」なんて言ったら、「瀧本さんの中ではそうかもしれないですけど、僕、ずいぶん前から何度も共演してるんですよ(笑)」って言われて、「え! アレも? ああ、アレも? ヒデって呼ばれてたの君だったんだ!?」ってなって(笑)。 ――やっと認識!! じゃあ、そこから付き合ってるんですか!? 瀧本 いえいえ、その当時は友達でしたよ(笑) ――長い友達期間を経ての結婚ってどうですか? 新婚とはいえ、一緒にいる時間が長すぎますよね。 瀧本 そうそうそう。だから、ただ籍が入っただけですよ。結婚して変わったこともないですし。普通にモンハンで遊んでたりする(笑)
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――あ、2月5日ライブをされますね。ご夫婦で出演されたりしないんですか? 瀧本 残念ながら私だけです、ゲストで呼ばれての出演ですし。でも、私は二人で何かライブだったり楽しくやれたら最高だなあっていう希望はずっと持ってます(笑) ――ブログに書いてあるライブの告知に、「人前に出るのが最後かもしれない」って書かれてたのが気になって、ブログを読み進めていたら、その前の年も「これが最初で最後の舞台かも……」って書かれていて、アメ横の閉店セールみたいになってましたよ! 瀧本 (爆笑)!! 出ない出ない詐欺ですね!!舞台はもともと立つ機会が全く無かったので、最初で最後かもと(笑)今回のライブも歌を歌いたいなら25周年ですし、折角ですしって誘って下さって実現したものなので次はいつライブやるかわからないよ?って。何が言いたいかというと、今が大事ってこと(笑)次行けたら行きますって人よくいるんですけど、未来のことはわからない。何かを開催するのはとっても大変なんですよって。人前に立つといえば、人前に立たない生活してると一般人な感覚になっていくんですよ、芸能人である自分を忘れていくような。けど、いつも、そういうときに、人前に立つ(出る)お話がくるんですよ。ライブもそうですし、こちらの声優 on FINDER!さんのコメントと撮影もそうで。天が私に「まだ芸能人だよ」と言ってくれているのかもしれない。 ――きっとそうです! ではでは、今後の野望は? 瀧本 最近はめっきり少年役がご無沙汰なので、また主役とか、少年役をやりたいなぁ。けど、そういう時代でもないのかなぁ。あとは、自分で頑張って曲を作って出したいと思ったりはするんですけど、才能がないので、勉強しなきゃな~と思ってるうちに時間が過ぎて、あれから1年、2年……ってなっちゃうんですよねぇ。でも、何かは作りたいなぁって思っています。 ――楽しみにしています! 今日はありがとうございました!! (取材・文=小明/撮影=宍戸留美) ●たきもと・ふじこ アーツビジョン所属 声優25周年を迎え、今年は26年目突入。 少年役を得意とし、様々な主役を演じている、老婆から赤ちゃん、動物なんでも演じる幅広さが特徴。神ゲーと呼ばれる作品の主役も務めるなど、ゲーム、アニメ、洋画、歌手、講師としても活躍している。 『魔法陣グルグル』(ニケ)、『ラブ★コン』(寿聖子郎)、『イナズマイレブン』(浦部リカ、ガゼル)、『グランディア』(ジャスティン) 時のオカリナ(子供リンク)、『クロックタワーゴーストヘッド』(翔)、『夢のチョコレート工場』(チャーリー)、『フリークスアンドギークス』(サム)など、様々な役で活躍。 2月にライブ、そして、4月にもグルグルの衛藤ヒロユキ先生主催DJpartyのスペシャルトークゲストとして参加が決まっている。 Twitter @inkarose77 ブログ http://angelkimagure.blog85.fc2.com/ HP http://angelring.chu.jp/ 仕事情報ブログ http://takimotofujiko.cocolog-nifty.com/blog/ 2016年2月5日(金)のライブ情報 『超AniROSSO~Valentine's Live~』 2016年2月5日(金) 場所:新宿 GYOEN ROSSO 198 OPEN 18:30 / START 19:00 チケット 前売り 3400 当日 3900 (ドリンク代別 1ドリンク600 2ドリンク1000 飲み放題2500) 前売りイープラスにて2016年1月30日まで 以降は、当日券または 本人連絡で取置きになります。 http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002171535P0030001 GYOEN ROSSO 198 新宿区新宿1-19-8 サンモール第7ビルB1F 電話03-5925-8333 「新宿御苑前駅」2番出口より徒歩3分 http://bar-rosso.com/ 出演者: スペシャルゲスト / うちやえゆか スペシャルゲスト / YOFFY(サイキックラバー) 瀧本富士子・ 那須めぐみ ・コウノイチロウ ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
ルミネッセンス 形態:8曲入り 定価:¥2,500(税込) 品番:SNDL-0003/JAN:4514306011869 レーベル:sundaliru amazon_associate_logo.jpg
【ライブ情報】 ■『宍戸留美ひとりひとりにサリューvol.4~ショコラ編~』 日程:2/14(日)会場:風知空知 開演:14時 ゲスト:minmin 前売り¥3,500(1D別) ◼︎『宍戸留美ひとりひとりにサリューvol.5〜11/6蠍座B型デビュー25周年編』 日程:2/20(土)会場:風知空知 開演:19時 ゲスト:瀧本富士子 OA:蝦名恵 前売り¥4,500(1D別) 詳細は下記リンクまで。 公式ブログ http://s.ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

「留学するから育てられない」!? 3歳女児を雪降る駅に置き去りにした、身勝手すぎる鬼母

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警察から祖母に引き渡された女児、後ろの赤いコートの女が母親だ
 厚生労働省の調査では、2014年に児童相談所が確認した児童虐待の件数は約9万件に上り、過去最多となった。一方、中国でも近年、児童虐待やネグレクトが急増しており、ニュースでも頻繁に取り上げられるなど社会問題となっている。  そんな中、河南省鄭州市内の駅で、3歳の幼児が母親に捨てられるという悲惨な事件が起こった。「新浪新聞」(1月23日付)によると、大雪の降る1月16日の夕方、開封駅構内の改札口で女児が大声で泣いているところを駅員に保護された。この女児は自分と母親の名前しか口にすることができなかったため、迷子を疑った駅員が防犯カメラの映像を確認。すると、女児を連れて駅構内に入ってくる母親らしき人物の姿が記録されており、子どもを置き去りにして走り去るという、ショッキングな姿が捉えられていたのだ。
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警察の事情聴取に応じる女児の母親と祖母
 さらに映像を解析すると、母親は駅待合室にカバンを置いて立ち去ったことが確認され、そのカバンを駅員が確かめると、中から女児のものと思われるおもちゃや食料、手紙が見つかったという。その手紙の内容に、駅員や警察官はあきれてものが言えなくなったという。手紙には、身勝手すぎる一文がつづられていたからだ。 <私はイギリスに留学に行きます。この子が、いい人に拾われますように>  その後、警察は防犯カメラの映像と遺留品のカバンから、母親の住所を割り出すことに成功。母親は事情聴取に対して「生活が貧しく、言うことを聞かない子どもに嫌気が差して、捨てることを思いついた」と供述したという。警察は、母親が十分反省していると判断し、釈放して子どもを引き渡したというが、中国版Twitter「微博」には、怒りのコメントが大量に寄せられている。 「次は殺してしまうかもしれないぞ。なぜ子どもを引き渡したのか、理解できない」 「こんなに頭のおかしい奴が留学だと? 国の恥だから、国内から出すな」 「子どもより留学を選んだくせに、貧乏で子どもを育てられなかった? 矛盾してる。この母親はクズだ」
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解決の決め手になった防犯カメラの映像
 子どもを捨ててまで留学を選ぶという理解しがたい今回の事件だが、こうした行動の裏に「中国独自の留学熱がある」と話すのは、深セン市で日本語学校を経営する日本人男性だ。 「日本以上に学歴社会の中国では、国内名門大学>海外留学>国内中堅大学といったヒエラルキーが存在しています。中国人の中に、国内のどこの大学に入れない人も多く、中卒者や高卒者は借金してでも海外留学をして“学歴ロンダリング”する人は少なくありません。中国人を受け入れる海外の学校の一部には、入学金や授業料さえ払えば単位をくれるところもある。日本でも一時期、地方の大学がこれに近いことをしていて事件になったこともある。それでも、『海外留学した』という実績にはなりますから、中国に帰国すると多少は就活が有利に進むようです」  この母親は、海外で教育を受ける前にまず、親として道徳教育を受けるべきではないか。 (文=青山大樹)

「それでも科学者?」責任転嫁、敵意むき出しの小保方晴子氏“告白本”に漂う空虚感……

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「週刊文春2/4号」(文藝春秋)
今週の注目記事 第1位 「甘利大臣<事務所>の嘘と『告発』の理由」(「週刊文春」2/4号) 「<『甘利大臣』を落とし穴にハメた> 『怪しすぎる情報源』の正体」(「週刊新潮」2/4号) 第2位 「小保方晴子『ハシゴを外した人たちへ』『ウソを書いた人たちへ』」(「週刊現代」2/13号) 「小保方晴子『告白本』の矛盾と疑問と自己弁護」(「週刊ポスト」2/12号) 第3位 「東京地検がフタ! 『企画調査課長』とNHK記者の不倫」(「週刊新潮」2/4号) 第4位 「そして株のプロたちが『日経平均2万3000円』と言い始めた」(「週刊ポスト」2/12号) 「世界経済『同時株安』の正しい読み方」(「週刊現代」2/13号) 第5位 「あぶない“横流し”食品の見分け方」(「週刊文春」2/4号) 第6位 「『八角理事長』の狡猾なやり口に怒った『貴乃花理事』」(「週刊新潮」2/4号) 第7位 「『琴奨菊』美人妻は4カ国語を操る『エルメスの女』」(「週刊新潮」2/4号) 【仲入り】袋とじ企画 現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 第8位 「SMAP『公開処刑』のその後 ジャニーズ事務所元社員が告白『<三智マネージャー>飯島さんが可哀相すぎます』」(「週刊現代」2/13号) 「SMAP『戦犯4人』の謝罪セレモニー」(「週刊新潮」2/4号) 「SMAPの命運は? 母メリー副社長と娘ジュリー副社長の『裁き』」(「週刊文春」2/4号) 第9位 「『がん10年生存率』の真実 5大がん別対処法」(「週刊文春」2/4号) 第10位 「精神科病院に隔離された『ASKA』の治らない後遺症」(「週刊新潮」2/4号) 第11位 「ゲス&ベッキー<本誌が掴んで書けなかった>“禁断”情報」(「週刊文春」2/4号)  ハワイに1週間行ってきた。何もせずに、浜辺で日光浴しながらKindleで読書。今回、行きたかったのはベトナム料理店「マイ・ラン」。ここは、高倉健が行きつけの店として有名だ。  アラモアナの近くで、高速通り沿いにひっそりと立っている。「蟹のカレー」が有名だが、値段は時価。この日はだいたい50ドルだから、6,000円ぐらいか。さっぱりとしたココナツ味で、フランスパンと一緒に食べる。  健さんの『南極のペンギン』(集英社)に、シェフのサムさんのことが書いてある。サムさんはベトナムの戦火を逃れて香港で中華料理を学び、ハワイへ来た。好きになった日本人女性に手紙を書くために、必死で日本語を覚えた。だが、その恋は実らなかった。 「サムさんの料理には、やさしい心を感じる。食べると、幸せな気分になれるよ」  健さんはそう書いた。  帰りに、健さん専用の個室を見せてもらう。健さんの本やDVD、写真集が所狭しと置いてある。こんなところでカレーを食べていたのか。そう思うと、なんだか少し寂しかった。孤独好きの寂しがり屋。矛盾したようだが、私にはよくわかる。  浜辺で健さんが好きだった、大塚博堂の「過ぎ去りし思い出は」(日本フォノグラム)を聞きながら過ごした。幸せを感じながら。  さて、今週はゲスな話から始めよう。ベッキーと「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音の不倫愛を文春は今週もしつこくやっているが、新しい情報はないようだ。  この三角関係、一番の被害者は川谷の妻だろうが、ベッキーの“ダメージ”も相当大きそうだ。CMや番組がなくなる中、とうとう休業に入ったらしい。 「関係者によると、ベッキーは食事が喉を通らずに痩せる一方で、睡眠も十分に取れない日が続いている。騒動後のテレビ番組では、いつものように明るく元気に振る舞っていたが『心身ともに壊れる寸前。とても仕事を続けられる状態ではない』といい、所属事務所が28日に休業を判断。同日、テレビ各局に『しばらくお休みしたい』と申し入れた」(スポニチアネックス1月29日より)  川谷は、あんなバンド名を付けなければよかったと、つくづく後悔しているに違いない。「ゲスの極み」が今年の流行語にノミネートされるのは、間違いないだろう。  覚せい剤で逮捕されたASKAが、意味不明の膨大なブログを書き、すぐに削除したことが話題になったが、新潮によれば病院で隔離されているそうである。  その病院は、東京のJR高尾駅から車に乗っていくそうだ。駅と病院を結ぶのは専用のシャトルバスだけ。この施設は、閉鎖病棟を備えた精神科病院。  薬の禁断症状は、相当きついようである。 「ASKAさんのように、薬物をやめてから1年以上たっても症状が続くのは明らかに“フラッシュバック”によるもの。あたかも、薬物を摂取した時と同じように負の症状に見舞われてしまうのです」(東京慈恵会医科大の柳田知司客員教授)  では、芸能界への復帰はありうるのだろうか? 「通常、覚せい剤の1回分の使用量は0.03グラムとされます。しかも、その効果は10~24時間と他の薬物と比べても長く持続する。にもかかわらず、その3倍以上の分量を毎日3回も摂取してきたわけで、逮捕されるまで事件を起こさなかったのが不思議なほど。(中略)彼が芸能界に復帰するのは難しいと言わざるを得ません」(同)  さて、昨年から私の友人たちが次々にがんを罹っている。今年は早々に一人が亡くなり、弔辞を読んだ。この年になれば仕方がないが、なんとかならないものかと思う。  文春によれば、国立がん研究センター等の研究グループは1月19日、がん患者の10年後の生存率を発表したそうである。  これまでは、5年後の生存率の統計が取られ、多くのがんの「治癒」の目安として使われてきたが、10年間追跡した調査は今回が初めてとなるようだ。  これを見て、がんを患っている人には失礼かもしれないが、意外に生存確率が高いので、少し安心する。  胃がんは5年生存率が70.9%→10年が69%、大腸がんは5年72.1%→10年69.8%と、それほど下がっていない。だが一方で、乳がんは5年88.7%→10年80.4%と8.3ポイントも低下している。肝臓がんは5年32.2%→10年15.3%と半減する。肺がんも5年32.2%→10年で15.3%と、数字的にも厳しい。  やはり肝臓がん、肺がんはまだまだ「難病」のようだ。からすま和田クリニック院長の和田洋巳医師が、こう語る。 「肺がんの中でも、特に発見と治療が難しいのは『小細胞がん』です。タバコの影響が関係するがんで、男性の罹患者が多く、非常に進行が早いという特徴があります。前年の検診で何もなかったと安心しても、半年たってがんが見つかるようなケースも珍しくない。つまり、肺がん治療はそれだけ困難だということです。喫煙者は咳が多少出るなどの自覚症状はあってもあまり気にしない人が多いですが、十分に気をつけるべきです」  私の友人は肺がんだが、昨年暮れから肺がんに新薬が使えるようになったそうだ。劇的に効いてくれることを祈っている。  SMAP分裂騒動は一応収まったかのように見えるが、まだまだ火種はくすぶりそうである。  文春によれば1月21日、5人は騒動後に初めて全員で『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の収録に臨んだ。仕事を終えて、午後10時過ぎにそれぞれが向かった先は、港区・麻布十番にある高級中華料理店「富麗華」だった。皇室もお忍びで訪れるミシュラン一つ星の店を貸し切りにして、ジャニーズ事務所のタレント一同によるSMAPの激励会が開かれたというのだから、豪華ではないか。  発起人は、今でもジャニーズのトップであるというマッチこと近藤真彦。彼の呼びかけで、東山紀之やTOKIO、V6、嵐など総勢25名のタレントが駆けつけた。ビュッフェスタイルの立食パーティーで、始めは皆、緊張した面持ちだったが、マッチが張り切って盛り上げ、場を和ませていたそうだ。  SMAPのメンバーから直接、謝罪の言葉はなかったというが、5人とも元気そうな様子で、不仲説がささやかれた木村と中居も、この日ばかりは笑顔で談笑していたと、事情を知るマスコミ関係者が話している。  この夜、タレント以外で出席したのはメリー喜多川氏の娘で次期社長の藤島ジュリー景子副社長だけだった。  だが、新潮によると雰囲気は相当違ってくる。その場の雰囲気は「和やか」とか「一致団結」と書かれていたけれど、最後まで重苦しく、まるでお通夜のようだったと民放幹部が話している。  どちらが真相かはわからないが、あれだけの騒動の後、ニコニコ「どうも」という雰囲気には、いくら軽いアラフォーアイドルでも、なれなかったのではないか。  さて、彼らの今後だが……。 「SMAPを特別扱いする雰囲気はありません。木村以外の4人は、ジャニーズ事務所の中で地盤沈下していくことは不可避です」 と芸能リポーターが語っている。 「『週刊新潮』に掲載されたメリー副社長のインタビューのとおり、4人は大手芸能事務所社長の顔を潰してしまった。それは、他の大手芸能プロも声をかけにくい“事故物件”化したということ。まったくしがらみのないプロダクションが突如力を持って現れるなら話は別ですが、それは土台無理なことなのです」(同)  木村を除いた4人の前途は、多難だという見方が多いようだ。ジャニーズ事務所とSMAPのことばかりが話題になるが、もう一方の当事者、飯島三智元マネジャーはどうなのか?  現代で、ジャニーズ事務所の元社員が「飯島さんがかわいそうすぎる」と告白している。  元社員は、それまでは事務所を支えていたのは飯島氏で、社長のジャニー喜多川氏も高く評価していた。だが、こうなったのは、母が娘を思うあまりだったという。飯島氏の台頭に危機感を抱いたメリー氏が、娘のジュリー氏を守るために、飯島氏を追い出したというのである。  そこでメリー氏側は、飯島氏が極秘で進めていた独立計画をお抱えのスポーツ紙などにリークし、計画は破綻。それにキムタクの裏切りが加わったというのだ。  だが、飯島氏が抜けた後のジャニーズ事務所の今後は大変だという。 「ジャニーさんとメリーさんがいなくなれば、テレビ局も態度を変える。何より、肝心のタレントがジュリー体制についていかないでしょう」(同)  ジャニーズ事務所の終わりの始まりが、今回のSMAPの独立騒動になると見ているようだ。人間の命には限りがある。事務所の屋台骨を支える2人も、相当な年だ。ジャニーズ帝国崩壊はそう遠くないと、私も思う。  ここで仲入り。今週の現代とポストのSEXグラビアと記事を見てみよう。現代は「ブラジルの血が騒ぐ ダレノガレ明美」。SEXYポーズだが、さすがにすごい迫力。「倉持由香 お尻の神様」100cmのビッグヒップだそうだが、私にはピンとこない。「『日本一の乳首』 宇田あんり」。  袋とじは、国民的元アイドルグループメンバーだった「三上悠亜 『本気SEX』連続写真」。要は、アイドルでは売れなくなった娘がたどる、AV路線というやつである。昔、「こんな私に誰がした」という言葉がはやった。そんな言葉を思い出させる写真である。  ポストは、巻頭から新シリーズなのであろうか、「きれいな渡辺さんがやってきた」。ある程度の年齢なのだろう、表情、仕草がいい。黒い下着を着けた後ろ姿にはドキッとする。なかなかいい女性を見つけ出したようだ。続けて「甦る!青春のヒロイン」は、松本伊代や麻生祐未、石川秀美。  後半の「艶色美熟女図鑑 白木優子さん 40歳」。なかなかカワイイポストの美熟女路線は正解だと思う。  SEXYとは関係ないが、モノクログラビアの「警視庁『女性警官の素顔』」の最初のページの「東村山署刑事組織犯罪対策課 江口弓絵さん(30)」が素晴らしく凜々しくてイイ! こんな人だったら、捕まってみたい。そう思わせる女性だ。これが、今週のグラビアの第1位!  ポストの記事は、今週は金髪娘たちの「エロ動画」を無料で見られる動画サイトの紹介。XVIDEOS、PornHub、xHamsterなどのアドレスと、英語でどう探すのかを懇切丁寧に紹介している。見たい人は買ってください。  現代は、「女性器内性器──『ヴァギナ』『愛液』『膣壁』の不思議を解明する」というもの。なんか医学書を読んでいるようで、コーフンしない。女性のほうだって、現代を読んでこんなふうに私の女性器を見ているのかと思ったら、気味悪くないか?  ということで、今週は美人女性警官もあったポストの圧勝。  7位は琴奨菊の話。新潮という週刊誌のすごさは、書き出しにある。 「歴史上の戦争は二つの種類に分けられる。一つは正義の戦争であり、もう一つは不正義の戦争である」  毛沢東の言葉を引用して始まる。読者はこれからどんな特集が始まるのだろうと読み進めれば、なんと琴奨菊の美人妻の話なのである。  相撲界では勝負事で運気を強めてくれる女性や、絶世の美女のことも、隠語で「金星」と呼ぶ。昨年7月、琴奨菊が入籍した祐未さん(29)が、それだというのである。  何しろ故障続きで負け越しすら経験し、カド番の危機に瀕していた夫を不死鳥のように蘇らせただけでなく、エルメスでその美貌を彩り、子どもの頃は親の仕事の関係でスウェーデンに4年間いたことがあるから、4カ国語を話せるという。帰国後、学習院大学の英語英米文化学科に進学し、手話サークルにも入会、能の研究までしていたそうである。  そして最大の趣味は、相撲だった。琴奨菊の人柄に惹かれ、3年ほど前、彼女のほうから知人の伝手を頼って、大関を紹介してもらったというのだ。  琴奨菊には、3カ月でスピード破局した手痛い過去があるのにである。そして交際がスタートし、2014年末、彼女はエルメスを退職し、一緒に暮らすようになったという。  結婚後は「アスリートフードマイスター」の資格も取り、夫の栄養管理をするとともに、毎晩彼女が一生懸命大関の体をマッサージするそうである。  美人で、夫想いで、才媛。ため息が出て仕方ない。まさに「妻をめとらば才長けて、見目麗しく情けあり」。私は金星ではなくてもいいから、星一つくらいは付いたカミさんをもらいたかった。  10年ぶりの日本人関取の優勝に沸く相撲界だが、新潮によると、その陰で理事長のやり方がおかしいと怨嗟の声が上がっているようだ。  昨年11月に急逝した北の湖前理事長後を継いで、理事長代行を務めてきた八角親方の形振り構わないやり方に、貴乃花親方が待ったをかけているというのである。  八角親方は今年3月末に任期切れとなり、そこで新しい理事長を選ぶことになる。だが、理事長の椅子に固執する八角親方は、汚い手を使ってでも自分が理事長職に残ると、ゴリ押ししているというのだ。  そのやり方に批判の声を上げているのが、貴乃花親方。  新潮によれば、八角親方が正式に理事長に就任したのは昨年12月18日。その日に行われた理事会は非常に問題が多かったと、事情を知る親方の一人はこう語る。 「通常、理事会の議題は事前に決めて、理事らに知らせます。あの日の場合、事前に決まっていたのは、『事業計画』や『決算』、そして『その他』という議題があったのですが、これがクセモノだったのです。理事会が始まってから、出席者の一人が“『その他』って何ですか?”と八角親方に聞いたところ、“理事長を決めることです”と言う。そんな重要議案は事前に知らせておくべきですが、彼はそれ以外にも出席者を驚かせることを口にした。なんと“理事長を決める際には、外部理事の方は退席してほしい”と言い出したのです」(同)  理事長を決めることが「その他」の議題とは、さすがにあきれるが、そうした強引なやり口が貴乃花をはじめ多くの親方衆の反対にあい、山口組と神戸山口組をも凌ぐ内部抗争になっているというのだ。  よほど居心地がいいのだろう、理事長職というのは。この抗争、どう決着が付くのだろうか。どう見ても、白鵬の衰えは隠せない。そうなれば、再び国技館に閑古鳥ということにもなりかねない。早くリーダーシップとビジョンのある理事長を選ばなければいけないはずだが、政界と同じように、人材がいないのだろう。  お次は、命にかかわる食べ物の横流しの話。ココイチ(CoCo壱番屋)を経営する壱番屋が昨年10月、冷凍ビーフカツ約4万枚の廃棄処分を、愛知県稲沢市の産業廃棄物処理業者「ダイコー」に依頼した。 「廃棄処分の理由は、異物混入だったにもかかわらず、ダイコーはその大部分をみのり(ダイコーが横流しした岐阜県の製麺業者「みのりフーズ」=筆者注)に1枚約33円で横流ししたのです。ダイコーの大西一幸会長(75)は、みのりの岡田氏(実質的経営者=筆者注)は、いわばビジネスパートナーですが、ダイコーは壱番屋からの廃棄費用も受け取っているので、二重取りをしたことになる」(社会部記者)  ひどい話だが、こうやって箱詰めされたビーフカツ2万2,000枚以上が岐阜県の弁当屋や愛知県内の食品ブローカーに流れ、さらに複数の卸業者を経て、愛知、岐阜、三重のスーパーや弁当店など65施設で販売されたことが確認されているという。  なぜ、今回のような横流しが横行するするのか? 「廃棄物処理法で処理方法や量などマニフェスト(管理票)へ記載することが業者に義務付けられていますが、行政も廃棄を依頼した企業もその実態をチェックしていません」(食品衛生管理を専門とする東京海洋大学大学院の湯川剛一郎教授)  ずさんな役所と、出してしまえば知らん顔の企業のおかげで、国民は命に害があるかもしれない食品を買わされているわけである。  だが、危ない食品を買わないことはできるのか? 食品安全教育研究所代表の河岸宏和氏は、注意すべきはミックスされた食品だと指摘する。 「例えばカット野菜です。スーパーでは売れ残りを混ぜてますが、商品の中で重量の50%以上をひとつの食材が占めれば、産地の表示義務が出てきます。逆に例えば中国産キャベツを49%、国産のキュウリを49%にして、ミニトマトを2%にすれば、産地を表示しなくていい。混ぜるのがポイントで、同じ理屈で、刺身の三点盛りや、合挽肉にも注意が必要です」  その上、危ない食品を避けるためには店頭で疑問に思ったことは、店員に尋ねることが大切だという。しかし、いちいち店員を呼んで、これはどこの産地だと聞くのは、なかなか勇気と気力のいることである。 『食品の裏側』(東洋経済新報社)の著者・安部司氏は、消費者の側からのアプローチが有効だと語る。 「とにかく安い物には気を付けろ、ということ。よく250円とか350円の弁当を見かけますが、常識的に考えて、その値段でできるはずがない。だとしたら中国産や、いわゆる横流し品などワケあり食材が使われているわけで、そう知った上で買うのかどうか。消費者が賢くなれば、本来、悪徳業者がツケ入るスキはないはずです」  朝、家で食べた納豆は賞味期限が2カ月過ぎていたが、これなんかはカワイイものだ。もっとすごいのを家の隅で見つけた。賞味期限切れ3年の羊羹である。カミさんにいわせれば、羊羹はそのぐらい切れてもまったく問題ないというのだが……。こうした連中が、横流し食品を大量に買っているのかもしれない。  さて、株価は一時の大幅下落から持ち直してはいるようだが、まだまだ予断は許さない。このところ現代とポストが攻守ところを変えて、慎重派と煽り派に別れているが、今週もポストは、ソニーやトヨタなどの大企業の経営状況を子細に検討していくと、少々のことでは揺るがないとし、危機を煽る報道のほうが軽薄だといい切る。  片や現代は、中国が爆買い禁止令を出し、原油安はとどまるところを知らず、これまでリスクを嫌うマネーが向かうのはアメリカだったが、米インテルの15年10月から12月の四半期決算で純利益が1.3%のマイナスになるなど、FRBの利上げが悪影響を及ぼしているから、世界経済全体が不安定化する可能性があると読む。  日経平均は「下げて下がる」と見るのが「今年の世界経済の正しい読み方なのだ」と悲観論である。さて、どちらが当たりますかな。私は、日本ばかりでなくどこを見ても好材料などない現状で、株などに手を出すのは「自殺行為」だと思うのだが。  それよりも、世界中が抱えている「格差と富の再配分」問題を春のサミットで真剣に話し合うことが喫緊であろう。  新潮が、東京地検が「企画調査課長とNHK記者の不倫」の事実にフタをしたと報じている。年明け早々、東京地検である職員の処分が下された。関係者がこう明かす。 「1月4日付で、総務部の企画調査課長であるベテラン事務官が『パワハラ』を理由に、部内で平事務官に2段階降格となりました。この事実は、司法記者クラブはおろか、一切公表されていません」  だが、この処分自体がカモフラージュであり、実際にはパワハラなどではないと追及する。 「実際にはパワハラなどではなく、司法クラブに所属するNHK女性記者との“不適切な関係”が処分の理由だったのです」(同)  司法記者もこう話す。 「彼女が来てから、NHKは特ダネの連発でした。司法試験問題漏洩事件や『村上ファンド』の村上世彰元代表への証券取引等監視委員会の強制調査、そして就学支援金を不正受給した三重の高校運営会社の事件など。クラブ内では『どんなネタ元をつかんでいるのだろう』と、たびたび話題になっていました」  女の武器を使ってネタを取る。どんな女性なのか見てみたいね。  次は、お懐かしい小保方晴子さんの登場だ。これも版元の講談社の現代は、当然ながらヨイショ記事にならざるを得ない。小学館側は悔しさ(?)もあるのだろうか、書いていることは矛盾と自己弁護ばかりだとケチを付ける。  私は、この本が講談社から出ることを知らなかったが、なかなかやるもんだと正直思った。内容はどうでもいい。どこの出版社でも狙っていたはずの小保方本を取ったのだから。  まだ未読だが、読まなくてもわかるし、ポストの言い分のほうが的を射ていると思う。共同研究者であった若山照彦・山梨大学教授に責任転嫁したり、毎日新聞の須田桃子記者の取材攻勢を「殺意を感じさせる」と難じ、他のメディアにも敵意をむき出しにしているのはいただけない。  そして最大のポイントは、ポストが指摘しているように「自らの口で発表した『STAP細胞はある』ことを科学者として示すこと」にあるのは、いうまでもない。そこを無視してどんな弁明を述べても、受け入れる人はいないはずだ。  私は以前からいっているが、もうSTAP細胞の件から離れて、小保方晴子の「すべて」をさらけ出したSEXYグラビアが見てみたいものだが、誰かスクープする編集者はいないだろうか。  今週の第1位も、甘利明大臣の首をとった文春の第2弾だ。まだまだ週刊誌には、底力があることを見せてくれたスクープだった。  文春が発売されると、議員宿舎でのオフレコ取材で菅官房長官は「一色氏はその筋の人らしいね」と発言し、自民党の高村正彦副総裁は「ワナを仕掛けられた感がある」などと、告発者を貶め甘利氏を擁護する発言を繰り返していた。  だが、屁のつっかい棒にもならなかった。確かにややうさん臭いところがある人物ではあろうが、甘利氏や彼の秘書どもが、一色武氏に食らいつき、貪ったことは間違いないからである。  そのへんのしたたかさは、一色氏のほうが甘利側よりなんぼか上であった。文春で一色氏はこういっている。 「実名で告発する以上、こうした攻撃を受けることは覚悟していました。その団体(某右翼団体=筆者注)に所属し、3年ほど政治活動していた時期もありましたが、私は過去に逮捕されたこともありませんし、“その筋の人”でもありません」  一色氏と甘利氏との関係は、金銭授受をする以前にさかのぼるという。 「私は20代の頃から主に不動産関係の仕事をしており、甘利大臣のお父さんで衆議院議員だった甘利正さんとも面識がありました。明氏と初めて会ったのは、まだ大臣がソニーに勤めていらっしゃった頃かと思います」  一色氏が、録音や渡したピン札のコピーなど、多数の物証を残してることについて、いぶかしむ声もあるが、こう反論する。 「口利きを依頼し金を渡すことには、こちらにも大きなリスクがあるのです。依頼する相手は権力者ですから、いつ私のような者が、切り捨てられるかわからない。そうした警戒心から詳細なメモや記録を残してきたのです。そもそも、これだけの証拠がなければ、今回の私の告発を誰が信じてくれたでしょうか? 万一、自分の身に何かが起きたり、相手が私だけに罪をかぶせてきても、証拠を残していれば自分の身を守ることができる。そして、その考えは間違っていませんでした」  覚悟が違うのだ。確かに、UR(独立行政法人都市再生機構)との交渉を有利に進めるために甘利氏の力を頼り、そのためにカネを配ったことは間違いない。  そうした腹づもりがあって、それがうまくいかなかったから、甘利側を告発するなど、あまりお行儀のいいやり方ではない。だが、それ以上に職権を乱用し、相手のカネにたかった甘利氏や秘書連中は断罪されてしかるべきである。  一色氏は、約1,200万円を甘利大臣や秘書たちに渡したと証言したが、それは確実な証拠が残っている分だけで、一色氏の記憶では、渡した金銭や接待の総額は数千万円に上るはずだという。  また、新潮も問題にしているが、現金授受現場の写真や甘利事務所がURとの交渉に関与している現場の写真を文春が掲載したことについて、文春はこう答えている。  文春が一色氏から、甘利事務所への口利きに関する具体的な話を聞いたのは、昨年8月27日のことだという。  その裏付けのため一色氏と秘書たちの行動確認を続けるうちに、彼らが行きつけの居酒屋からフィリピンパブへと流れる姿が複数回確認できたという。  そして10月19日、一色氏と清島氏が毎週ほぼ同じ時間に現れる喫茶店「F」で張り込んでいたところ、現金授受の瞬間をカメラでとらえることに成功したというのである。  一色氏は、結局、彼らにだまされていたことに気づき「彼らにとって私はキャッシュディスペンサーにすぎなかった」といい、「彼らはフィリピンパブやキャバクラ、銀座に行きたくなると、URの件で打ち合わせしましょうと私を呼び出し、金を支払わせるのです」とも語っている。  秘書の一人、清島氏はフィリピンパブ好きが高じて、一色氏と店を共同経営する話に乗り気になっていたそうである。  タカリだけでなく、あっせん利得処罰法に触れかねないURへの口利き、謝礼の授受現場の発言など多数の録音が残っているそうだ。  文春によれば膨大な録音記録は、甘利事務所の行為が単なる問い合わせではなく、口利きであることを物語っていると書いている。また一連の交渉についてUR側に確認を求めたが、調査中との回答だったとしている。  しかし、甘利大臣が辞職をすると、UR側は10数回にわたる甘利側との交渉記録を出してきた。役所にとってはもはや甘利氏は利用価値なしと見なしたのだろう。  要は、新潮で全国紙の社会部記者が語っているように、一色氏のいた千葉県白井市にある「薩摩興業」と一色氏は補償交渉でURからお金を取ろうと、甘利を利用しようとしたが、動きはよくなかったため、切り捨てて、文春に垂れ込んだという構図なのだろう。  一色氏が汚い、という見方もあるだろう。だが、私も多くの議員秘書を知っているが、彼らは親父が偉くなると、身形や金回りが違ってくる。  給料が上がったわけではない。議員に何かを頼みたい奴らが秘書に群がるのだ。甘利氏の秘書たちはその甘い汁を吸うことに慣れ、卑しくなっていってしまったのである。  甘利氏自身もそうしたことに慣れ、大物ぶって奈落に落ちたのだ。  今回のことで教訓があるとすれば、議員側にもこれから以後、何かを頼んでくる人間への警戒心が強まることだろう。何かを期待しないで、政治家にカネを出す奴などいないということだ。  一般の国民は政治家など信用してはいないし、そんな連中と袖擦り合いたくないと思っている。  近づいてくる連中には気をつけたほうがいい。政治家たちの周りにはそんな奴らしかいないのだということを、自覚したほうがいいと思う。 (文=元木昌彦)

つけっぱなしが原因で肺炎に!? 大寒波の中国で猛威を振るう「殺人加湿器」

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抵抗力の弱い子どもには、特に注意が必要だ(写真はイメージ)
 今年の冬は中国でも大寒波の影響で、各地で例年より気温が低く、特に内陸部では極寒の気候となっている。そんな中、新たな病気が広まりつつあるという。  陝西省に住む2歳の女児が、加湿器が原因で肺炎となったニュースが報じられた。極寒で部屋にこもりっきりだった親子は、1月1日以降、24時間加湿器をつけっぱなしにした状態で過ごしたという。すると、女児のせきが止まらなくなり、ぜんそくのような症状が出たことから、病院で受診。「加湿器肺炎」と診断されたという(「太陽日報」1月25日付など)。この病院では、数日前にも50歳の男性がせきの痛みとせきの症状を訴えて受診に訪れたが、こちらも加湿器が原因で「レジオネラ症(肺炎)」と診断されたという。  冬場、部屋の中の湿度は30~60%が理想的だが、過度に加湿し続けると気道の抵抗力が低下し、細菌感染の危険性が増すという。さらに、この親子は水道水を汲んで加湿器に使用しており、加湿器の洗浄もしていなかったという。こうした環境では、最近やバクテリアが加湿器内で増殖し、抵抗力の弱い子どもや高齢者が加湿器肺炎にかかる場合があるという。同紙では、加湿器には煮沸した水や精製水を使い、2時間ごとに停止させて空気を入れ替えることが望ましいという医者のコメントを紹介している。  一方で、体によかれと思って加湿器に薬品や調味料を入れて死亡したり、重症に陥る例も起きている。2011年、韓国では妊婦4人が加湿器に殺菌剤を投入したことにより、肺損傷で死亡。13年には中国・遼寧省大連で、60歳の老人が加湿器にお酢を足して肺炎になった。14年にも、安徽省の女性が加湿器に漢方薬を入れて、同じく肺炎になっている。
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中国で販売されている、廉価な超音波式加湿器
 加湿器による肺炎などが相次ぐ事態について、重慶市在住の日本人駐在員はこう分析する。 「中国で売られている加湿器のほとんどは超音波式の安物で、みんな水道水や井戸水をぶち込んでつけっぱなしにしている。殺菌される蒸気式と違って、細菌がウヨウヨいるんでしょうね。安いので、壊れたり汚れたら買い替えればいいと考えてるので、掃除なんかもしてないですよ。日本製だと超音波式でも殺菌機能がついているものが多いですが、そんなもの見たことない。PM2.5で部屋を閉め切っているので、加湿器で細菌をばらまいてるようなものです」  日本でもデスクトップ用の安価な加湿器は中国製が多く出回っているが、こまめに掃除しないと大変なことになりそうだ。 (取材・文=五月花子)

“世界一の韓国嫌い”ドイツのスターバックスで「韓国人差別」も、原因は真逆すぎる国民性か!?

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くだんのイラスト
 ドイツのスターバックスで、韓国人が差別を受けたとして話題になっている。複数の韓国メディアによると、舞台はドイツのミュンヘン。同地スターバックスの店員が、韓国人女性が注文したドリンクのプラスチック製カップに、目の細い人を描いて提供したという。「目の細い人」というのは、東洋人や韓国人を蔑視するニュアンスがあるとか。  この“差別対応”が明るみになったのは、1月25日未明。あるコミュニティサイトに「ドイツ・スターバックスの特別なサービス」というタイトルの書き込みが掲載され、作成者は「韓国人が注文すると絵を描いてくれた」として、1枚の写真をアップした。写真を見てみると、確かにプラスチックのカップに「目の細い人」の全身が描かれている。この書き込みのすべてが事実かどうかは不明だが、一部のネットユーザーたちは人種差別と非難し、スターバックスに抗議メールを送ったそうだ。  そもそもドイツは、世界で一番、韓国を嫌っている国ともいわれている。イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”によると、韓国を最も否定的に評価した国はドイツで、否定派は65%にも上った。  ドイツ人が韓国人を嫌う理由は、あまりに多くネタがありすぎて絞りきれない。  例えばスポーツに関しても、2002年日韓ワールドカップで韓国がドイツと対戦した際、韓国サポーターが「ヒトラーの子孫たちは去れ!」というプラカードを掲げたこと、12年ロンドン五輪のとき、ドイツのフェンシング選手のFacebookに韓国人がサイバー攻撃したことなどが挙げられる。また経済でいえば、1960年代に韓国はドイツの協力を受けて経済発展を実現した背景があったが、現在少なくない韓国企業がドイツの輸出産業を脅かしているという分析も。政治的にも、過去に分断を乗り越えたドイツにとって、いまだに分断国家である韓国は“問題を抱えた国”に映るという話も聞こえる。国民性においても、秩序や規則を重視するドイツ人と、無秩序でラフな韓国人では馬が合うはずもない。ドイツ人は何か特定の理由があるというよりも、複合的に分析して韓国人を嫌っていると見るのが妥当であろう。  ちなみに、スターバックスにおける韓国人差別は、ドイツに限らない。12年にはアメリカ・アトランタの店舗で、店員が韓国人客にドイツと同様の絵を描いたコーヒーカップを渡して議論になっている。スターバックス・コリアの14年の売上額は、前年比22%増の約6,200億ウォン(約620億円)といわれており、韓国でも大人気なわけだが、どうやらスターバックスは韓国人が嫌いなようだ。  いずれにせよ、スターバックス店員によって、再びドイツに嫌われていることを再確認することになってしまった韓国。前出の国家イメージアンケートで、逆に韓国の側が最も肯定的な評価を行っていた国はドイツであったことが、なんとも皮肉だ。