"初めての撮影"という魔法にかかった「川崎裕菜の《素》」

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撮影/尾藤能暢
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう...? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!  想像してみてください。  あなたは高校生で、今日はクラスの憧れの女の子が自分の家に遊びに来ています。あなたの目の前でその子が無邪気にはしゃいでいる......。  私は彼女のDVDを初めて見たとき、そんな感覚になったのです。  彼女の存在は以前から知っていました。彼女のファーストDVD『Cookie』は、私の所属事務所の社長である梶野竜太郎さんが監督している作品だからです。  私が司会を務めるイベント「東京アイドルパーク」で彼女をゲストとして迎えたとき、初めて彼女のDVDを見ました。  アイドルのファーストDVDは今までに何度か見たことがありました。  慣れないながらも一生懸命、グラビアアイドルとしての自分を演じようとする子。もう既に自分の世界を持っている子。さまざまなタイプの子がいると思います。 kijima012002.jpg  そんな中で彼女のように、終始、《素》に近い状態でいられるアイドルは初めて見ました。いや......今まで《素》を見せていたアイドルたちとは、一味違ったので、そう感じたのかもしれません。  グラビアの経験を積んできたアイドルが、慣れてきたからこそ見せることができる《素》というのはあると思います。  そして、まだそこまで経験を積んでいないアイドルが、緊張から見せてしまう《素》もあると思います。  しかし、彼女からは、その緊張が見られません。  ファーストDVDで、緊張を見せずに《素》を見せるというのは、グラビアアイドルとしての自分を演じるよりも、緊張する行為だと私は思うのです。  東京アイドルパークのときは確かに、「めちゃくちゃ緊張した」と話していたDVDのはずなのに、まるで同級生の女の子が家に遊びに来たところを撮影したかのような、余裕さえ感じられる、彼女が見せる《素》......。  無理に飾ろうとせず、その時の感情をそのまま見せてくれるので、見ているこっちは、思わず笑みがこぼれてしまったり、突っ込みたくなってしまったり......。私は中にいる彼女と、会話ができそうな感覚になってしまったくらいでした。  スカートの中を見せる、といったシーンでも、今まで私が見たアイドルの表現は、恥ずかしそうに照れてみたり、いじわるそうに覗き込んだり、無邪気に笑ってみたり......。感情が読み取れるものがほとんどでした。
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『Cookie 川崎裕菜』
 しかし、彼女の凄いところは、そのシーンの感情が読み取りにくく、こちら側の想像力を掻き立てるところです。  きっと緊張や恥ずかしさがあったでしょうに、それを見せないので、その姿が強がりにも見えて、見ているこちら側は余計にドキドキするのです。そうかと思えば、少し笑ってみせて、今までそんな風に想像していた気持ちを、今度は彼女に見透かされたような気分になります。  そして、そんな飾らない彼女だからこそ、ふいに見つめたり、子犬のような笑顔を向けた瞬間、思わずドキッとしてしまいます。  きっと、家に遊びに来た同級生と、無邪気に遊び、彼女の心の中を探っている瞬間にそんな目を向けられたら、心臓がいくつあっても足りないでしょう。  私は、《ファースト》とは、《魔法》だと思っています。  初めての瞬間は、その時にしか訪れない......。だからこそ、未完成な部分も、その時にしか出せない貴重な瞬間で、その女の子の本当の部分が見えるのではないでしょうか。  今年の春、高校を卒業するという彼女。  無邪気さに、大人の魅力も加わり、《素》の部分でもこんなにもドキドキさせてくれる彼女が、《自分を演出》したらどのように変わるのか......。  今から楽しみで仕方がありません。 (文=木嶋のりこ) ●きじま・のりこkijimanoriko_senzai.jpg 1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)。舞台『月葬(げっそう)』(09)。 ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」 http://ameblo.jp/noriko-kijima/ 公式HP「木嶋食堂」 http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html
Cookie 川崎裕菜 はにかみ系。 amazon_associate_logo.jpg
■バックナンバー 【第7回】涙袋にくすぐられるフェチ心......「逢沢りなの《パーツ》」 【第6回】真夏の大空に咲く大輪のひまわりが見せた涙......「岡本玲の《親近感》」 【第5回】自分の素材を使い分ける天才......「山本ひかるの《センス》」 【第4回】見つめられ、そして私は恋をする......「多田あさみの《視線》」 【第3回】 カラダもココロも......彼女のようになりたい「田中涼子の《バランス》」 【第2回】華やかさと親しみやすさのギャップを生み出す天然の武器「田中れいなの《方言》」 【第1回】すべてが自然体! 一緒にプライベートを過ごしたい「フォンチーの《しぐさ》」

3分で出来るお祝い料理 「脂肪コーン、5を書く!」

IMGP1558.jpg 料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。 太郎 「た、ただいま......」 IMGP1553.jpg  「おう、太郎おかえり。なに入りづらそうにしているんだ。志望校の合格発表を見てきたんだろ。ダメだったのか?」 太郎 「うん、ダメだった」  「そうか、まあ仕方がないな。父さん、お前の合格を期待して、こんなお祝い料理を作って待っていたんだけどな」 IMGP1580.jpg 一郎 「なんだ、ただのコーンバターじゃん」  「惜しいな。コーンをバターじゃなくて牛の脂肪で炒めんたんだ。名付けて脂肪コーンだ」 一郎 「なんでそれが合格祝いなの?」  「これをこうやって並べて、文字を書くんだ」 IMGP1582.jpg 一郎 「数字の5だよね。脂肪コーンで5を書く......分かった!」 父&一郎 「脂肪コーン5を書く(志望校合格)!」  「でも落ちちゃったから、こうかな」 IMGP1589.jpg 一郎 「プラスとマイナスの符号? 脂肪コーンで符号書く......分かった!」 父&一郎 「脂肪コーン符号書く(志望校不合格)!」  「味はどうだい?」 一郎 「とっても牛脂ー(ジューシー)!」 ■材料 IMGP1549.jpg ・コーンの缶詰 適量 ・牛脂 適量 ・調味料(塩、胡椒、醤油、ステーキソースなどお好みで) ■作り方 1、フライパンを火にかけ、牛脂をたっぷりと溶かす。 2、水気を切ったコーンの缶詰を加えて炒める。 3、お好みの味付けをする。 ■玉置メモ ・たっぷりと牛脂をまとったコーンは、ステーキの付け合わせのような味。 ・酒のつまみにするならば、コーンバターよりも断然こっちがオススメ。 ・ここにガーリックとご飯を入れて炒めれば、絶品チャーハンの出来上がり。 (文・写真=玉置豊) ●たまおき・ゆたか へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。 < http://www.hyouhon.com/>
バカ田大学 入学試験問題 馬科 ここなら入れそう。 amazon_associate_logo.jpg
■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第6回】正月ボケに効果てきめん 「意外! タイなら七臭粥」 【第5回】気分次第でアレンジ可能 「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー 「三択ロース」 【第3回】贅沢の極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ 「マスタードナッツ」

「評価されすぎ!?」副知事辞任で見えた河村名古屋市長の実像と虚像

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「フライデー」2月4日号より
●第76回(1月18日~1月24日発売号より) 注目記事1 「ダルビッシュ『古閑美保と裏切りの連泊愛』撮った!」(「フライデー」2月4日号) 注目記事2 「新芥川賞作家西村賢太『ダメな自分とどう付き合うか』」(「週刊現代」2月5日号) 注目記事3 「河村たかし『庶民革命』の正体」(「週刊文春」1月27日号)  いきなりだが、沢尻エリカ(24)という女優はしたたかな女である。23日都内で、夫の高城剛氏(46)との離婚に合意したことを涙ながらに明かしたと、ワイドショーが騒いでいた。  この程度の女優に振り回される芸能マスコミが情けない。離婚も芸能界復帰もどうぞ御勝手にと、無視すればいいのだ。報道で見る限り、ワガママで、マスコミを振り回すことで自分は人気者なんだと錯覚しているおめでたいだけの女が、女優として大成できるとはとても思えない。  と、まあ、腹の立つことの多い毎日、そうした鬱憤を晴らしてくれるのが週刊誌のはずだが、相も変わらず小沢一郎騒動ばかりで、ますます腹が立ってきた。  「朝日」の小沢熱烈擁護記事「小沢『強制起訴』はやっぱりヘンだ」は、いわんとしていることは分かるが、もう満腹。違う話を読みたいね。  しかし、他にこれといって新味のある記事があるわけではない。残念ながら今週は、大賞も順位もなしに、注目記事3本にせざるを得ない。  まずは名古屋方面を騒がせている河村名古屋市長(62)を批判している「文春」の記事。先頃退任して、東京都知事選出馬を目論んでいるといわれる東国原氏や、地方自治の旗手のようにもて囃されている橋下氏など、どう控えめに見ても「評価されすぎ」ではないかと思われる首長が多いが、この名古屋弁のおっさんもそのひとりのようだ。  発端は、自ら副市長に抜擢した大西聡氏が、1月11日に辞職したことだった。大西氏が市長に愛想を尽かしたというのがその理由だ。  河村市長が選挙で勝ったのは、公約に「市民税10%削減」を掲げたからだが、その上選挙期間中に「市長の年収を800万にする」と後先考えずに言ってしまって、自分の首を絞めるようになったという。  元々ケチだった河村氏は、ケチに拍車をかけたがそれでも間に合わず、河村夫人と私設秘書が大西氏に、「収入が減って苦しいから、私設秘書二人分の給料を負担してくれ」、その上、大西の個人所有の乗用車をいつでも使えるようにしてくれないかと要求したのだ。  実像と虚像の隔たりに、市長選でブレーンを務めた名古屋大の後房雄教授まで、当選後1年で河村市長と訣別したそうだが、その理由をこう述べている。 「議会との対決を煽ってマスコミで目立つことが、公約を通すための手段ではなく、目的になってしまっている。その一方で、減税を担保する歳出削減を政治主導でやる気もないし、勉強もしない。二万七千人の職員のトップとして経営手腕を振るう仕事の重大さがわかっていないのです、あの人には」  この言葉は、小沢一郎氏との対立ばかりを煽り、政治主導を放棄し、この先の国のかたちを決めるための勉強も疎かにしている菅直人総理大臣にもそのまま当てはまる。国の長も自治体の長も、実像はこんなものということか。  2番目は、芥川賞発表の会見で「風俗に行こうと思っていたが、行かなくてよかった」と発言して話題になった、西村賢太氏のインタビュー。  小学5年生のとき父親が性犯罪事件で逮捕され、両親は離婚。中学を卒業して家を飛び出し、肉体労働などのフリーター生活を送ってきた43歳。自身も2度警察のご厄介になっているという。  二昔ぐらい前は、こうした書き手はいっぱいいたが、今どきは珍しい「平成の破滅型作家」の登場である。  今回の受賞作『苦役列車』(新潮社)は、19歳の主人公が中学卒業後、日雇い仕事を続け、安酒を飲み、自慰にふけり、少しずつ貯めた金でソープランドに行く。飲んだくれてすぐにキレ、女性に暴力を振るい、すべて他人のせいにする情けない男だが、描き方はユーモラスで笑いを誘われる私小説だという。  私小説に拘り、「自分を戯画化するって、独りよがりではできないこと。私小説は奥が深いですよ」と語る。  次の言葉が潔い。「自業自得の部分もありますが、僕のように生きてきた人間には、普通に会社に勤めたり家庭を持ったりする資格がないと思っています。一人住まいの部屋で、毎晩11時頃から小説を書き始めますが、書けないときは何日経っても一行も出てこない。その場合は酒を飲み続けます」。  これを読んでいて、私が編集者になった翌年(1971年)、『オキナワの少年』で芥川賞を受賞した東峰夫さんのことを思い出した。  確か訪ねたのは、三鷹あたりの古いアパートだったと思う。沖縄から集団就職で出てきて、小説を書くために路上生活をしたり日雇いのアルバイトを続けながらの日々を送ってきた。  人の目を見ず、下を向きボソボソと話す優しい人だった。ガキだった私にも、こんな繊細な人が、このまま書き続けられるのだろうかと心配になったほどだった。  だが、『オキナワの少年』のような作品を書けと求めた編集者を拒み、以来15年間で4作しか発表せず、81年に『大きな鳩の影』を出した後、姿を消した。02年に『ガードマン哀歌』で復活するが、長い沈黙であった。  私は『赤目四十八瀧心中未遂』で第119回(98年上半期)直木賞を受賞した車谷長吉が好きだ。彼の、自分の臓腑まで抉り取るような私小説が好きだ。このインタビューを読んで、西村氏の作品を読んでみたくなった。  もう一本は「フライデー」の張り込みネタ。この"噂"は、先に「週刊女性」が推測記事を書いている。初出ではないのでスクープ賞はあげられないが、相当な執念をもって張り込んで撮ったことがよく分かる記事である。  野村克也氏をして「かつての南海ホークス・杉浦忠と並ぶ日本球界の大エース」といわしめた日ハム・ダルビッシュ有(24)のお話。  宮崎市で自主トレをしているダルビッシュに、トレーナー、マネジャーの他に、女子プロゴルフ界では有名な古閑美保(28)、それに笠りつ子、古閑のマネジャーとキャディが参加しているが、ダルと古閑が熱愛中だというのだ。  ダルは現在、紗栄子夫人と離婚調停中で、まだ離婚は成立していない。故に不倫ということになる。  二人の熱愛行動は「フライデー」によれば、「自主トレから6日目の1月13日、コンドミニアム内での夕食を終えたダルと古閑が揃って古閑の部屋に消えたのは夜8時半頃。そのまま玄関の明かりは消えた。翌14日の朝9時前、二人は揃って古閑の部屋から姿を現す」  1月15日は、東京から帰ってきたダルが、食事後、古閑と一緒に古閑の部屋に消えていった。翌17日、朝8時50分頃、古閑の部屋から別々に朝食へ。「要は《女性アスリートと自主トレ=関係が怪しい》のではなく、もはや『関係のある男女』が、揃って自主トレをし、『夜も一緒に二人きり同じ部屋で過ごしている』わけなのだ」と「フライデー」は書いている。  二人が親密になったのは昨年7月、古閑の誕生日の頃からだという。二人の関係は紗栄子夫人も気づいているようで、今はダルのほうが年上で豪快な古閑に真剣だそうだ。  慰謝料は24億円とも言われているが、この不倫で、その額がもっと上がらないか、こちとら、そのほうが心配である。 (文=元木昌彦)
おい河村!おみゃぁ、いつになったら総理になるんだ なれないよぉ。 amazon_associate_logo.jpg
"シンブンキシャ"の思考は停止中? なぜ日本の新聞はダメなのか 東京-ロス間90分も夢じゃない!? 人類初・商業宇宙旅行がいよいよスタート 誤植が動かぬ証拠!? 水嶋ヒロ「八百長美談」にポストが斬り込む!

バレない浮気の疑似体験MOVIE『セブンカラーズ』

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(C)2010 板場広志/竹書房
アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 バレない浮気の疑似体験MOVIE 『セブンカラーズ』 監督:蒲原生人 女性主演:あいださくら、成瀬心美、浅乃ハルミ、倖田李梨
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『セブンカラーズ』
彼女の美貴(あいださくら)と同
じ大学に通うため、美貴の母親
(倖田李梨)が経営するアパート
越してきた秀一。しかしそこは、
某一流企業の社長秘書・若葉(西
野翔)、国際線CA・夏樹(夏川
亜咲)、女医・静(浅乃ハルミ)、
女教師・あずみ(成瀬心美)たち
美女だらけの楽園だった!? 若葉た
ちは毎夜、秀一の部屋に押しかけ
宴会三昧。美貴との半同棲生活を
夢見ていたが、ままならない状況。
しかも、秀一のモノが大きすぎて、
美貴とのHもお預け状態。はたして
若葉たちの誘惑に打ち勝ち、美貴
と初Hをすることができるのか......。
 グラビアデビューを果たし、「なんつ~ビーバー顔の女の子なんだろ~」と思ったら、いきなりの着エロや脇毛の剃毛シーンで話題となり、それからわずか2年後、18歳でAVデビュー......。  映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が、往復29万6,000光年の旅を2時間18分で説明しちゃったのと同じくらい早い展開、それが、あいださくらだ。  グラビア&AV道まっしぐらの、あいださくらに芝居ができるか!? いきなり主人公に持って来ちゃったよ~! というのが、今回の作品です。  恋人と同じ大学に通うために、彼女の母親が経営するアパートへと越してきた主人公。なんとそこは、一流企業の社長秘書、国際線CA、女医、女教師たちが住む"ドキッ! 美女だらけの楽園"だった――。しかもこの美女たち、毎晩毎晩主人公の部屋へ転がりこみ宴会三昧。彼女と同じアパートに住むことで半同棲生活を夢見るも、まったくままならない生活だ。しかもこの彼氏、異常な巨根なほどのため、彼女からは拒否されお預け状態、美女たちは誘惑されまくり......。果たしてこのカップルは無事に(?)エッチすることができるのか?  この手の"同じアパートLOVE実写映画"としては、安田美沙子の『ルナハイツ』や、七瀬なつみの『ツルモク独身寮』や、石原真理子の『めぞん一刻』などが有名である。ゆく手を阻むアパートの住民をかわしながら、愛しの彼女のもとへ......という展開が一般的。実は、アパート題材って映画にとって最適なんですよ。個性的な隣人が描きやすいからね。 5N4D3513.jpg  この『セブンカラーズ』も同じく、ジャマする隣人をかわして、愛しの彼女へ! なんですが、ジャマする隣人全員が、「ゴールの愛しの彼女より美人」というとんでもないお話。腹ぺこで牛ヒレステーキの誘惑を乗り越え、ゴールに置いてある牛丼を食え! というものですな。さぁ! 美女軍団の誘惑を乗り越え、憧れのビーバー系アイドルAVにたどりつけるかぁ!! しかし、ほとんどが男子と思われる視聴者の気持ちを鑑みたら、「あいださくらをGETせよっ!」ではなく、「ジャマする者に捕まっちゃえ!」という気持ちになるのが本心。この作品が上手なところは、実はそこなんです。  「がんばれ!」という気持ちと「捕まれ!」という気持ちを両方とも網羅しちゃってるワケですが、この喜も怒も哀も楽も、美人に囲まれたハッピーオンリーの作品をどう楽しく見ていくか。  この作品、ズバリ「バレない浮気の疑似体験MOVIE」なのです。  どうですか! 男にとって「バレない浮気」って、最強じゃないですか!? どんなに彼女を愛していたとしても、物凄い自分の好みのロリでキャピでおっぱい大きい女の子が現れても、理性に悩まなくてもいいっていうことですよ!? 愛しているけど、はに丸に似ている彼女と、絶対にバレない原幹恵クラスの美女との浮気! そんな疑似体験のつもりで見るとたまらないんです。 5N4D3647.jpg  では、一体、この作品の何が疑似体験なのか?「そんな美味しい話の映画、山ほどあるじゃないか!」と思う人も多いですが、この作品、ちゃんとその時の男の眼になってるんです。これを撮った監督さん、さすがです。  意図的なのか、本心なのか。  恋人のあいださくらと毎回うまくいかないSEXの場合、なんかカメラが攻めに入らず、ちょい引きで2人を撮影。まるで、AVの導入部分のように。ぎこちなく、うまくなく。なのに、あいださくらの裸はしっかり拝める。そう、つまり、手に入れたくても入らない彼女にまだ勇気を出しきれない弱さと、理性が格闘するように撮影されています。  一方、本命ではないけど、ムチャクチャ美女軍団とのエッチシーン。これこそ本命ではないはずなのにそりゃもーおっぱいは大きいわ、こっちは何もしなくてもするだけしてくれるわ、ある意味、楽園パラダイス!(同じだよ)  そして、このシーンの場合、物凄いんです! カメラの寄りがっ! これぞ男心!! これぞ性欲! これぞ快楽! これぞ3Dじゃないけど、3D級映像!! こうなるんですよ、浮気が絶対にバレsないという安心感と、巨乳のお姉ちゃんを好き放題できるという気持ちをカメラで表現すると!!  同じ女でもその2パターンをカメラで表現したこの作品。無駄に気持ちいいハッピー性欲作品であります。どうせならさ! ジャマする美女たちを4人なんていう少ない数字にしないで、48人行っちゃいませんか!! はやりのフォーティエイトでっ!! 現実的にはありえないので、せめて映像でっ! 予算下さい!! 予算くれたら、私が撮りますっ!!!! (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
セブンカラーズvol.1 vol.2もあるようで。 amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第21回】『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』思い切りさらけ出す演出と"AV女優"の必然 【第20回】『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

「"声優"の仕事の幅広さにびっくり」【稲村優奈】10年に詰まったスクランブルデイズ

inamurayuna01.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の8回目です! 今回は主演実写映画『つるし雛』の公開を控える女優・声優の稲村優奈さんです! ――稲村さんは今年でデビュー10周年なんですよね。振り返ってみて、どうですか?  あっという間ですよね。事務所に入って一生懸命レッスンをして、ドラマのエキストラとかちょっとでもテレビに出られたらいいなって頑張っていた時期も......。 ――エキストラって! 芸能界に入る人にしては珍しく目標が低いですね!  ちょっとずつ目の前の目標をクリアしていくようにしていたんです、ゲームみたいな感じで。お仕事した人たちは事務所の壁に「○○役」って写真が貼られるので、「次は私も壁に貼ってもらえるように頑張ろう!」って。 inamurayuna02.jpg ――へー! やっぱりNo.1が一番上で、キャバクラみたいな感じですか?  違います(笑)。その後、壁に自分の写真が貼られたら、「今度は新聞に出ている事務所の広告に載るように頑張ろう!」とか、ちょっとずつ目標を作っていって......本当に、ゲームみたいな感じでいろいろなことを体験できて面白かったです。 ――ちなみにどんなことを体験されましたか?  スクランブル交差点の真ん中で突然気分が悪くなってしゃがみ込む役があったのですが、カメラさんは写り込まないようにビルの2階にいるので、撮影をしていることを知らない一般の方々が心配して「大丈夫ですか? 救急車呼びましょうか?」って声を掛けて下さって......これはマズイ! と思い「あ、大丈夫です(汗)」って笑顔で答えたら、その笑顔がNGになってしまい何回もやり直しに(笑)。う~む。皆さん、ややこしい役ですみませんでした......。 ――本当に救急車呼ばれなくて良かったですね......。  あと、自動車教習所で流れる映像の撮影で、猛スピードのドライブ中に突然の急ブレーキとスピンを体験しました。運転する人はスタントマンなんですけれど、私はその隣に座っている人なので、あれはちょっと心臓が......。あとは、別のお仕事で崖ぎりぎりのところで車が止まるっていうのもありましたね。 ――なかなか貴重な経験をお持ちです! ところで、稲村さんは保育士の資格をお持ちなんですよね。  そうなんです。ずっと芸能のお仕事に興味があったんですが、大学では演劇とは別のことを勉強したくて。でも、「英語? 無理無理! 国語も無理無理!」って感じで(笑)。私は美術と音楽と体育と演劇が好きだったので、母から「あなたは多分、幼稚園か保育園の先生が向いてるんじゃない?」って言われて。子ども大好きだし、保育の勉強はいろいろなところで役に立つし、何よりも自分が楽しく勉強出来そう! と思い、ちゃんと資格をとって卒業する! という目標を立てて、今の事務所と両立しながら学生時代を過ごしました。 inamurayuna03.jpg ――両立だと、かなり忙しかったんじゃないですか?  授業が終わったらダッシュで事務所に行ってレッスンやお仕事をして、朝になったらお弁当屋さんでバイトして、大学に行って、終わったらまた事務所に行って......。 ――昭和の苦学生のような生活! 睡眠時間を削って勉強するわけですね!  いや、当時は夜の11時くらいになると眠くなってたんで、毎日6時間くらいは寝てましたね(笑)。みんなとワーッと騒ぐときは頑張って起きていたんですけれど、時間が遅くなると、「もう限界です......」って(笑)。 ――健全です! 自堕落な生活で寝ずにここに来ている自分が情けないです。  いやいや、あの頃は健全でした......。今は調べ物をしたり、何か作ってたりしたら、「あら? もう午前3時?」ってことが多くて。 ――ブログを見てると、たまに「就活に行ってきます」と書かれてますが、就活というのは......?  大学で、友達が幼稚園や保育園に就職活動に行っているとき、みんなに「いいね、就活がなくて」って言われたんです。でも私は、お仕事を得るために一生"オーディション"があるわけで......。芸能界は不安定な職業だし、どうなるか私自身も不安だから、オーディションを頑張ったり、普段の練習を頑張ったり......そういう意味で当時から「オーディションは就活だ!」と思っていて、「みんなは今頑張ればしばらくはお仕事していけるけど、私は一生就活なんだよー!」って、同級生を励ましていました。 inamurayuna04.jpg ――なるほど! ボーナスとか有給休暇とか、まずもらえない仕事ですもんね......。ちなみに、2003年の『WOLF'S RAIN』のミュウ役で声優デビューされたわけですけれど、初めて声優の仕事が決まったときはどんなお気持ちでしたか?  びっくりしました! まさか声優のジャンルに自分が関わりを持つとは思っていなかったので。でも、小学生の頃から妹と一緒にマンガに声を当てたりしていたから、それがここに繋がった! 面白いなって(笑)。妹と一緒に、「じゃあ、私が今日はヒロインやるから、あなたはこっちの人ね」とか、「声の高さはもっとキャピキャピにしてみたら?」とか言っていたりして(笑)。だから声優のオーディションを頂いたときは、初めに一番信頼できる妹に聞いてもらって、「お姉ちゃん、それはちょっとイメージが違う。もっとこうした方が良いよ」とかアドバイスをもらっていました。そうするとだいぶ高い確率で受かるんです! ――いいなぁ! 私も子どものころ声優さんに憧れて、自宅でひとりアテレコしてました! 姉に見つかって爆笑されて言いふらされて心が折れましたけど......仲の良い姉妹、羨ましいです! 内側から見た声優業界って、どんなところなんですか?  以前は"声優さん=とっても可愛いアニメ声の方"って言うイメージだったんです。一番初めに受けたオーディションで見た声優さんが、こやまきみこさんで......。 ――それはまたガーリーな!  そうなんです。普段からアニメ声だったりラブリーな服装をされている方だったので、「声優さんになったらとにかく可愛くしないといけないし、高い声も出せるように頑張らないと......」って。でも、実際入ってみたらいろんな方がいらっしゃったので、私、間違っていたなーって。それに、"声優=表に出ないお仕事"っていうイメージが強かったんですけれど、ラジオもあるし、雑誌もあるし、歌も出すし、声優さんがパーソナリティをしているテレビのお仕事もあるし、どのタレント業よりも幅広くお仕事をこなしている業界なんだなって、びっくりしました。 inamurayuna05.jpg ――今年は声優業だけじゃなく、映画『つるしびな』で主演したり、良い10周年になりそうですね! どんな役どころなんですか?  父親に反対されながらひとりで子どもを産み、父との間に確執が生まれ疎遠になってしまっているシングルマザーのナース役です。子育て、仕事、いろいろなことを一人で抱え込み苦悩し、泣くシーンも沢山ありました。作品は、家族愛をテーマに描かれています。台本は何回読んでも泣けてしまって......。私、家族愛に関するものとか、人が死んでしまう作品、そういうのに弱くて。『つるしびな』でも母親を小さい時に亡くしている役なので、もし「自分の母が死んでしまったらどうしよう!」って、自分の事に置き換えて考えたら悲しみのスイッチが入っちゃって......。 ――すごいなぁ、大勢のスタッフさんがいる中で涙を流せるのは、本当に女優さんですよね。  でも、恋愛ものとかで、恋人と別れる役になると泣けなくなるんです(笑)。 ――えっ、どうして?  その感情スイッチがまた別なんでしょうね(笑)。いくら悲しいんだろうなって思っても、何故か泣けない。もちろん頑張って泣きますが......。だからこの役が家族愛の話で良かったです。 ――恋人に現実味がないとか? 稲村さんはどういう感じの男性がお好きなんですか?  私がオヤジギャグとか、楽しいことが大好きなので、一緒にノリノリで馬鹿をやってくれる人が良いですね。「この人、私より馬鹿なんじゃない!?」ってくらい前向きな人! 妹と弟が先に結婚したので、「お姉ちゃんはいつ嫁に行くんだ?」って仕事現場でも心配されて、親も最初は「ゆっくりでいいわよ」って言ってたのに、最近は「誰かいないの? 本当に良い人いないの?」って言われるんです。 ――私はもう母親に気を遣われて、そういう話が禁句になってきてます......。  私はお仕事なんかでそういう話が出たときには、豪華な共演者の方々が「優奈ちゃんの結婚式の時には私たちが頑張るから!」って言ってくれて、余興をやってくれる人が何人もいるし、演奏してくれるミュージシャンもいるし、準備は万端です(笑)。たいそう楽しい式になるんじゃないかと。 ――是非行きたい! 結婚のご予定はあるんですか?  ないです(きっぱり)。 ――......えっと、じゃあ、10周年で、何かやりたいことはありますか?  10年間の間にドラマ、声優、いろんなお仕事をさせていただきました。その中でアニメのキャラクターソングもいっぱい歌わせていただいたのですが、1回も人前で歌えなかったものがたくさんあるので、何かイベントが出来たらいいなって思っています! それが実現したら、是非遊びに来て下さい☆ ――楽しみにしてます! 今日はありがとうございました! (撮影=宍戸留美/取材・構成=小明) ●いなむら・ゆうな 1982年、鹿児島県生まれ。2003年アニメ『ウルフズレイン』ミュウ役で声優デビュー、以降『ギャラクシーエンジェる~ん』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』等、様々な作品に出演。ドラマ・舞台・映画・ライヴと幅広く活動中。3月17日より池袋シアターグリーンで公演する『ニコニコミュージカル・ニコニコニーコ』に出演。主演映画『つるしびな』は2011年公開予定。 ブログ『You+優』http://blog.livedoor.jp/inamurayuna/ Twitter http://twitter.com/yuna_inamura ●ししど・るみ 1973年福岡生まれ。90年アイドルデビュー。92年フリーランスアイドルへ。現在はシンガーソングライター、歌手、声優、カメラマン、司会等で活躍中!! ■ワンマンライブ「ホロヨイサングリア vol.5」 下北沢BAR CCO(バル シーシーオー/下北沢440系列のワイン&イタリアンバー) OPEN:19:00~START:20:00~(2ステージ予定) 予約メール→ shop@rumi-shishido.com ■USTREAM音楽番組「宍戸留美×津田大介 Oil in Life」 隔週金曜日放送中!! 次回予定!1/28(金)22:00~ 2/11(金) http://www.ustream.tv/channel/junstv?lang=ja_JP ■下北沢発インターネット音楽市場【Majix】ニューアルバム「CHERBOURG→BRIGHTON」発売中!! http://www.majix.jp/artist_content/187 公式HP http://rumi-shishido.com/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
アイドル墜落日記 小明ちゃんは芸歴9年目です! amazon_associate_logo.jpg
【声優 on FINDER!】バックナンバー 【vol.07】「ビキニを着たこともないんです」【蝦名恵】3カ月目のヴァージン・シュート 【vol.06】「生き急いだ分、戻ってやり直しができると思う」【江里夏】10歳で見たデイドリーム 【vol.05】「何でも出来るって、とりあえず言っちゃう」【矢野明日香】360度のワークフィールド 【vol.04】「考えてると、寝ちゃうんです......」【窪田涼子】東経135度のモラトリアム 【vol.03】「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド 【vol.02】「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 【vol.01】「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート

"シンブンキシャ"の思考は停止中? なぜ日本の新聞はダメなのか

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「ニューズウイーク日本版」1月19日号
●第75回(1月13日~1月17日発売号より) 第1位 「だから新聞はつまらない」(「ニューズウイーク日本版」1月19日号) 第2位 「『抗がん剤は効かない』は本当か!?」(「週刊文春」1月20日号) 第3位 「現場の磁力 ルポライター故・朝倉喬司さんが見た〈異界〉の風景」(「週刊ポスト」1月28日号)    今週の「ポスト」と「現代」は共にグラビアで「春画」の大特集。ここまでおおらかにドアップでアソコを見せられる時代が来たのだ。私のように、外国のポルノ小説の翻訳でも、いたずらに性欲を興奮させないように言い替えたり削除したりと苦労した世代には、今昔の感がする。だが、あまりにあっけらかんとしていて、猥褻だとは感じない。  「現代」の大特集「猥褻の研究」では歴史と現状の問題点に触れているが、評論家・芹沢俊介氏の、「ヌードやポルノが、時代に反逆性をもっていた時期がかつてありました。しかし、今はそういう力もなくなってきている」という言葉に頷けた。  さて、私の友人でルポライターの朝倉喬司さんが昨年暮れに亡くなってから、いろいろな人が彼について書いている。少し前の「文春」コラム「さすらいの女王」で、中村うさぎさんが事件を一緒に取材した思い出に触れ、彼が死んだ後、朝倉さんの手元にあった彼女の文庫本を、編集者から渡されたそうだ。  そこには、「朝倉さんの字で書き込みがしてあった。こんなに真剣に読んでくれてたんだ、と思うと、ありがたさに胸がぎゅっと締めつけられた。女王様がホストにねだられてドンペリを入れるシーンには、傍線とともに『バカ!』と書いてあった(笑)」  温かい人柄だった。「ポスト」の連載「現場の磁力」でも"朝やん"のことを取り上げ、彼が愛してやまなかった大阪西成の飛田地区のルポとともに、朝やんの死を惜しんでいる。  新宿ゴールデン街で、酔うと茶碗を割り箸で叩きながら「河内音頭」や「犬殺しの唄」を歌ってくれた。  彼が尽力し、錦糸町で毎年8月に開かれるようになった「河内音頭」は夏の風物詩になった。徹底した取材と達意の文章、それ以上に飄々とした人柄が愛され、多くの友人の輪ができた。「朝やんの視線は真ん中からはずれたもの、市民社会の〈異物〉にいく」人だった。  記事を読みながら、酔っていて、何か気にくわないことがあると飛び出す決まり文句、「ちょっとまたんかい、こら」も、もはや聞けないのかと思うと、本当に寂しい。  「文藝春秋」1月号に掲載された近藤誠氏の「抗がん剤は効かない」が大きな反響を呼んでいるが、それに対する専門医の反論を載せた「文春」の記事が第2位。  同様の記事は「現代」でもやっている。「大論争 抗がん剤治療は本当にダメなのか」がそれだが、同じ社の週刊誌で批判したことを評価して「文春」にした。  このなかで勝俣範之国立がん研究センター中央病院・腫瘍内科医長と上野直人テキサス大学MDアンダーソンがんセンター教授は、近藤氏の意見を「研究を始めたばかりの初心者にありがちな誤り」とバッサリ斬り捨て、患者がこうした論文の影響で間違った選択をしてほしくないという思いから意見を述べるとしている。  まず、近藤氏が、急性白血病や悪性リンパ腫など「血液のがん」の多くに抗がん剤は効くが、肺がんや胃がんのような「固形がん」にはたいした効力がないといったことに、そんなことはないと主張する。  現在使われている抗がん剤の多くは、再発防止や延命効果が実証されているとし、抗がん剤の効果を「寿命が延びているかどうか」だけで判断するのではなく、がんの増殖を防いで症状の悪化を抑えることで、患者の生活の質を維持することなども考慮されるべきだという。  だが、近藤論文の「抗がん剤に延命させる力はない」は間違いだが、統計的に見ると抗がん剤の延命効果は、ものによっては数ヶ月で、これを長いと見るか短いと見るかは人それぞれだといっているが、私などは、そんなに短いんだと思ってしまった。  「文藝春秋」2月号の近藤氏と立花隆さんの対談の中で、芸能レポーターの梨元勝さんが急死したのは抗がん剤で亡くなったという発言については、このケースは分からないが、そうしたことがあることも事実で、その原因は、抗がん剤を投与する医師が専門家でないことがある。したがって医師も患者も「薬が合わないようなら、いつでも抗がん剤治療をやめる」選択をする勇気を持っていなければならないと書いている。  さらに近藤氏が提起した「臨床試験にはインチキがある」という点には、データをねじ曲げたり隠したりすることが事実なら、薬事法違反の大スキャンダルだから告発すべきで、現在は「臨床試験は甘いものではない」と反駁している。  確かに、以前から近藤氏の極論は物議を醸してきた。だが、がんにかかった患者は藁をも掴む想いで医者に自分の命を託すのだが、そうした患者側の願いや疑問に十分に答えない医者が多いのも事実である。  こうした論争をきっかけに、近藤氏と専門医たちが直に向き合って、最良のがん治療とは何かという議論をもっと深めていってもらいたいものだ。  今週の第1位は、日本の新聞記者を「ニューズウイーク」が徹底批判した記事。  なぜ日本の新聞はテレビと並んで「マズゴミ」とまで酷評されているのか。それはよく言われるような記者クラブの閉鎖性や、クラブを通して権力者たちと癒着しているだけではない。問題の本質は「シンブンキシャ」という人種の多くが思考停止していることにある。その原因は、失敗を過度に恐れる文化や硬直した企業体質、それに現場主義と客観報道の妄信にあるとしている。  なかでも政治部記者は、記者会見が始まると一斉にノートパソコンのキーボードをたたきはじめ、その姿はジャーナリストというよりタイピストか速記係のようだと揶揄している。  さらに思考停止する理由は、日本の記者が掲げる「現場至上主義」にあるのではないか。現場に行って取材すればそれで終わりと満足し、ニュースについて深く考える機会を自ら放棄しているというのだ。  高いレベルのジャーナリスト精神や膨大な情報をもっている記者もいるのに、紙面に反映されることがないのは、事実や中立性に重きを置く「客観報道」を理想とあがめ、それを、名誉毀損で訴えられたときの逃げ道にもしていると斬り込んでいる。  日本の新聞が変われないのは、これまでの硬直化したメディア環境を当然だとしてきた読者側にもあり、新聞を批判する側も思考停止に陥っていると結んでいるが、欲をいえば、もっと多くの第一線の記者や編集の責任者のインタビューをして、病根を深く掘り下げてほしかったと思うが、ピリッと胡椒のきいた新聞批判にはなっている。  新聞はもはや、速さを競ったりスクープ合戦できるメディアではない。外国のクオリティペーパーのように、遅いけれど正確な分析記事を書くような新聞にするのか、中立公正・客観報道などという幻想を棄てて、一人ひとりの記者の主観で、読者の読みたい情報を提供する新聞にしていくのか。どちらにしても、新聞を含めたメディアにとって、今年は生き残りをかけた厳しい年になることは間違いない。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
新聞・TVが消える日 はい、消えた~。 amazon_associate_logo.jpg
東京-ロス間90分も夢じゃない!? 人類初・商業宇宙旅行がいよいよスタート 誤植が動かぬ証拠!? 水嶋ヒロ「八百長美談」にポストが斬り込む! 名経営者は名政治家になりえた!? 松下幸之助「無税国家論」の神髄

失神KOでも擁護される青木選手とボブ・サップ試合ドタキャン、噂の真相は?(1月上旬の人気記事)

ranking1115.jpg  浜崎あゆみの電撃結婚で幕を開けた2011年の芸能界。5年前だったら空前のお祭り騒ぎになったであろう歌姫の吉報ですが、残念ながら近年のあゆの人気は下降の一途。紅白での演出もイタすぎました......。たとえめでたい話でも、世間は思ってるほど優しくないんです。どんまい、あゆ。  そんなあゆそっちのけで日刊サイゾーユーザーのみなさまの注目を集めたのは、大晦日に行なわれた「Dynamite!!」。失神KOされた青木真也選手にビビりまくりの格闘技界や、ボブ・サップが試合をドタキャンした裏事情など、当サイト独自取材により、衝撃の事実が判明しました。  それでは気になる人気記事ランキングをチェックしてみましょう。 第1位 "国際女優"島田陽子をドン底に突き落とした内田裕也に山路氏批判の資格ナシ! 裕也だってヤンチャだったじゃん! 第2位 反則乱発&失神KO負けの青木真也 それでも格闘技界から"ヨイショ"殺到の裏事情 ディスったら後でどうなることやら......? 第3位 ボブ・サップ 試合ドタキャンの真相は「プロレスだと聞いていたのに......!?」 チキンか否か。 第4位 ことごとく空回りしてきた浜崎あゆみ 突然の国際結婚は独立への切り札か 痛々しいあゆなんて、見たくない! 第5位 「"芸能界のドン"がマジギレ中!?」少女時代がレコ大・新人賞を逃した裏事情 K-POPアイドルがいまいちブレイクしきれない原因は"アノ人"だった? 次点 「戦略かガチ交際か」上戸彩とEXILE・HIROの真剣交際報道を鵜呑みにできない理由 もったいぶらなくてもさ~。 次々点 ショック! AKB48・板野友美がソロデビュー曲熱唱もメンバー全員無表情 アイドルなんて足のひっぱり合い?

東京-ロス間90分も夢じゃない!? 人類初・商業宇宙旅行がいよいよスタート

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「週刊朝日」1月21日号
●第74回(1月4日~1月12日発売号より) 第1位 「2011年宇宙の旅」(「週刊朝日」1月21日号) 第2位 「麻木久仁子 カネまみれ『略奪婚』全真相」(「週刊文春」1月13日号) 第3位 「EXILE HIRO&上戸彩『本誌が見た一つ屋根の下の愛』」(「フライデー」1月21日号)  私事だが、昨年暮れから年始にかけてニューヨークへ行き、入国の際にちょっとしたハプニングがあった。入国審査で、パスポートチェックと両手の指紋と顔写真撮影が終わったら、いきなり別室へ連れて行かれたのだ。  中には40人ぐらいのアラブらしき人がいて、1時間近くも待たされた。揚げ句に、何も説明せずに出ていってよしときたから、拙い英語で「何が問題だったのか説明すべきだ」と言ってやった。  すると図体の大きな黒人係官が目を剥き出して、「そんなに文句をいうなら別室へしょっ引くぞ」と睨みつけやがった。本当はそこでこう啖呵を切ってやりたかった。 「9・11テロ犠牲者への哀悼の気持ちは、俺だって持っている。テロを憎むことも人後に落ちないつもりだ。しかし、第二次大戦後、他国の戦争に介入し、多くの民間人を殺してきたことが、アメリカへの憎しみを生んでしまったことも事実じゃないか。一人のテロリストを見つけ出すために、多くの乗客の人権を蹂躙するような身体検査をやり、アラブからの人間と見れば疑いの目で見て、理由も明かさず長時間留めてチェックするのがアメリカの正義なのか」ってね。  しかし、こちとらの英語力では伝わらないだろうし、楽しみにしてるニューヨークのクリスマスを見ることができないかもしれないと、彼の前のカウンターをバーンと叩いて出てきてしまったが、勇気がなかったと反省している。  9・11以降、多民族が共存する自由の国アメリカは失われつつあり、偏狭な怯えた国になっていることを実感できた"貴重"な体験だった。  さて、帰ってきて早速週刊誌を読んだが、年が替わっても相も変わらぬ小沢と菅の確執話ばかり。編集者たちは飽きがこないのかもしれないが、読者はとっくに離れているのではないかと心配になる。  「ポスト」は親小沢だから当然だが、中曽根大勲位まで登場させて、反小沢勢力と小沢では「要するに政治力の差ですよ」と言わせている。「現代」も「小沢を生き埋め」とタイトルを付けながら、内容は菅と小沢では器が違うという話で、私などには小沢擁護・待望論としか読めなかった。  時の権力者を批判するために、対抗勢力を持ち上げるのはよくやる手法だが、今の風潮はいささか行き過ぎではないか。週刊誌編集長時代に小沢批判を連続してやり、意図とは逆に、彼の虚像を膨らませてしまった私がいうのは忸怩たる思いがあるが、いまは、ほとんどの週刊誌が挙って小沢の虚像を大きくしていることに危うさを感じてならない。  私の経験から、新年最初の発売号というのは作りにくいものだ。特に「現代」「ポスト」は4日発売だから、ほとんど企画もので、紅白も小沢の新年会も入らない。  そんな中で、今年初のこの欄で選んだのはこの3本。3位の「フライデー」の記事は、内容はイマイチだがビッグネーム二人という話題性で選んだ。  二人の熱愛が発覚したのは昨年10月のこと。二人は、上戸が十代の頃からダンスレッスンを通じて面識があったが、昨年夏頃から真剣交際に発展したという。  だが、当代の人気者だけに逢瀬を重ねるのも容易ではない。そこでいっそ一つ屋根の下に暮らせば行き来の時間も短縮できると、都内のタワーマンションに別々に部屋をもって暮らしているのだという。  忙しい中、上戸は時間を割いてかいがいしく手料理を作っているという微笑ましいエピソードも紹介されている。上戸の所属事務所もHIROのほうも、「フライデー」の取材に対して交際を否定していないところを見ると、この熱愛の実る日も近いのかもしれない。  それに反して、第2位の記事は、クイズの女王と言われる麻木久仁子(48)に勃発した不倫話。私もときどきテレビで見かけるが、テレビ芸人とはひと味違うコメントや、なかなかの博識ぶりに注目していた女性だ。  そんな知性派でも色恋の道は別である。大桃美代子(45)が結婚していたAPF通信社代表なる山路徹氏(49)と不倫関係にあり、部屋やクルマまであてがい、揚げ句に略奪婚していたことが、大桃のTwitterで暴露されてしまったのだ。  と、ここまではよくある話しだが、それに対する麻木の会見での「不倫ではない」発言が嘘だったことが問題になり、冬枯れで獲物を探していたゴシップ雀を喜ばせてしまった。また、相手の山路氏のモテモテぶりと、ジャーナリストとしての資質にも疑惑が持ち上がり、こうしたネタがめっぽう好きな「文春」と「新潮」が競って取り上げている。  内容的には同じだが、ページ数とねちっこさで「文春」のほうに軍配を上げる。麻木は知性派タレントというイメージが崩れ、テレビ現場のスタッフたちからの不評ぶりも明かされ、いくつかの番組を降板したが、このダメージを回復するのは容易ではないだろう。  また山路氏も「報道の羽賀研二」と言われているようで、そのモテ方は凄いが、ジャーナリストとしては「最低の戦場ジャーナリスト」(文春)とまで書かれるように、悪評ふんぷんのようだ。 自分の会社の人間を使って某氏をラブホで盗撮し、それをテレビ局に売り込んだというのだ。また彼は、「警視庁管内防犯対策推進本部 管理部長 山路徹」という名刺を使って、警視庁から「官名詐称」に問われ、書類送検されていたそうだ。これらが事実なら、ジャーナリストの名に恥じる行為である。  二昔前の週刊誌の新年定番企画は、今年はどういう年になるのかという予測特集だったが、最近は、日本の将来に希望がなくなってきたのか、あまり見かけなくなった。  そこで少し夢のある記事はないかと探したら、「朝日」の「宇宙の旅」を見つけた。少し前なら夢物語として、こうした記事はよく見られたが、これを読むと、早ければ今年にも宇宙旅行に出かけられるというのだ。  ニューメキシコ州に開港予定の「スペースポート・アメリカ」と呼ばれる宇宙港は、3,000メートルの滑走路とターミナルビルを持ち、ここを拠点に早ければ今年から、人類初の商業宇宙旅行が始まるという。  ここで発射されるロケットには6人しか乗れず、宇宙空間を4分間弾道飛行したら地球に戻ってくるのだが、料金が20万ドル(約1,700万円)にもかかわらず、すでに世界中から400人の申し込みがあったそうだ。  その他にもさまざまな民間会社が参入する背景には、NASAの開放政策がある。NASAは05年に、商業軌道輸送サービス計画なるものを発表し、民間が開発したロケットをNASAが購入し、そのための資金500億円も用意するという驚きの内容なのだ。  こうしたことが進めば、宇宙を経由して東京・ロサンジェルスを90分で結ぶことができるというが、アメリカへの日帰り出張など、私は願い下げだが。  これからは小型衛星ビジネスが増え、そうすればその分野を得意とする日本にビジネスチャンスがあると、和歌山大学宇宙教育研究所の秋山演亮所長は語っているが、新年の初夢は大きいほどいい。私も今夜は、宇宙からオーロラを眺める夢でも見ようとしようか。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ) 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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世界各国にあるのに"祝日天国"日本にはない「教師の日」って?


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イメージ画像 photo by naosuke ii from Flicker.
世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。  世界の中でも、日本は祝日が非常に多いことで有名です。その数、年間15日。先進国の中では断トツで、だいたい他の国の倍近くあるそうです。その分、フランスのバカンスのように法律で定められた連続した休みがなく、「普段、コマネズミにように働かされているから、祝日が多くても素直に喜べない。それよりサービス残業をなんとかしようよ」なんて声もあります。  年間15日以外にも、皇室関係の冠婚葬祭の日が臨時に祝日になることもあります。たとえば1990年11月12日「即位の礼正殿の儀」、1993年6月9日は「皇太子徳仁親王の結婚の儀」でそれぞれ祝日になっています。一昨年の2009年11月12日も「今上天皇御在位二十周年を記念する日」として特別に休日になるはずでした。あとは法律案を通すだけだったのですが、政局のゴタゴタで衆議院が解散。そのため廃案になってしまいました。  ともかく世界有数の祝日の多さを誇る日本ですが、多くの国にあるのに無いのが「教師の日」です。「教師の日」って、馴染みのない私たちにはなんかヘンな気がしますね。  儒教などでは「師を尊敬すべし」という教えがあり、アジアを中心に「教師の日」が存在します。月日は国によってさまざまですが、儒教圏以外でも「教師に尊敬の意を表し、感謝する日」として、マレーシア、ベトナム、インドなどにも存在します。  多くの国で「教師の日」は祝日で、生徒たちや保護者などが先生の家を訪れて花を贈ったり、感謝の意を表すとのこと。ちょっと良い風習ですね。  実は日本でもかつて昭和63年を中心として何回も国会で「教師の日」を作ろう! と提案され、当時の竹下登総理大臣が「今後、慎重に検討すべき事柄」として話し合っていた記録が、正式に国会議事録に残っています。結局、制定はされませんでしたが......。  もし「教師の日」が制定された場合の問題点、また「なぜ制定されないのか」について、次のような点が指摘されています。 「先生以外のいろいろな業種の人や団体が同様な日を制定するように求めてくる可能性がある。たとえば『医者の日』『お米の日』『大人の日』......。こうなると、どの職種を祝日にするか収拾がつかなくなるし、職業差別にもつながりかねない」  この点に関して、世界の国々では、 ・エジプトの「警察記念日(Police Day)」 ・アメリカの「復員軍人の日(Veterans Day)」 ・イラン「石油産業国有化記念日(The Nationalization Day of Oil Industry)」  などがあります。  また、日本では「先生=聖職者」というイメージが馴染まないということもあるようです。衆議院で昭和61年に話し合った際も「先生は専門職という意識が少なく、半分の教師はたんなる労働者と自分の事を思っている」点が問題にされました。  TBSの名作ドラマ『3年B組金八先生』を見て育った世代の人にとってはちょっと寂しいかもしれませんが、以上のような理由で、日本には「教師の日」は出来なさそうです。  ところで「教師の日」ですが、麗しい習慣ととらえつつも、場所によっては問題が起っています。一部で、先生への感謝の表し方が「親による先生へのワイロ」にまでエスカレートしているからです。2008年には中国で「教師の日」のプレゼントとして、ある保護者が先生に「日本への旅行」「別荘に1週間招待」をしたと報じられています。これは誠意なのかワイロなのか、微妙な気もしますが、いずれにせよ保護者による「先生への誠意(?)」を見せる絶好の機会として使われているんですね。  ともあれ、休みは一日でも多い方がいい、というのが人情というもの。次は一体、どんな祝日が生まれるのでしょうか。 (文=のり・たまみ) ●のり・たまみ 世界中の「へんなもの」をこよなく愛する夫婦合体ライター。日本のみならず、世界中の政治の仕組みや法律などをこよなく偏愛している。主な著書に『へんなほうりつ』(扶桑社)、『日本一へんな地図帳』(白夜書房)、『へんな国会』(ポプラ社)、『へんな婚活』(北辰堂出版)などがある。
「国民の祝日」の由来がわかる小事典 なるほど。 amazon_associate_logo.jpg
■へんな社会学 バックナンバー 【第13回】 女性サンタからブラックサンタまで 世界のクリスマス事情 【第12回】 長崎県の18歳未満にコンドームを売ってはいけない!? 時代に取り残されたへんな法律 【第11回】 人生の一大事にはぜひ使いたい! じゃんけん必勝法 【第10回】 「イソジン」は風邪予防にならない!? 意外と知らない世界の"うがい"事情 【第9回】魚◎と書いてなんと読む? あなたの知らない漢字予備軍 【第8回】「ち●こ祭り」と「ま●こ祭り」がまさかのコラボ 愛知県の奇跡とは...... 【第7回】一時の流行語で終わる可能性も...... 実はテキトー&曖昧な「メタボ」の実態 【第6回】未成年だけじゃない!? 知られざる日本の不自然な養子縁組 【第5回】世界でも日本だけ!? 血液型にこだわる日本人の国民性 【第4回】読み方は自分で決められる!? あなたが知らない日本人の名前の秘密 【第3回】"交通事故死減少"は真っ赤なウソ!? 軍事国家時代から続く「大本営発表」のカラクリ 【第2回】あの阿久根市より凄い! おっぱいで勝負をかける山口県光市 【第1回】皇居、ディズニーランド、甲子園球場......好きな場所に勝手に住み込む方法とは?

正月ボケに効果てきめん 「意外! タイなら七臭粥」

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料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「ただいまー。また今日も新年会で、胃が荒れちゃっているよ。痛たた......」 IMGP0650.jpg  「パパサン、オカエリー! オツキアイ、タイヘンネー!」  「そうなんだよ。だからこの時期、日本では胃に優しいお粥を食べるんだ」  「シッテルヨー! イガイタイナラ、ナナクサガユデショ!」  「さっすが、タイから来日して丸五年。もうそんな伝統文化まで理解しているのか」  「チャント、ナナクサガユ、ヨウイシタヨ!」  「それはうれしいな。でも、日本人だって間違って覚えている場合があるから、一応確認しようか。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、すずな、すずしろ、ほとけのざ!」  「パセリ、ナンプラー、ココナッツ、パクチー、レバー、ニンニク、ニラギョウザ!」 IMGP0681.jpg  「全然違う! 一応最後まで聞いてみたけど、全部違う! 特に後半は最後の"ざ"しか合っていない!」  「ニホンジン、コマカイネー! タイデハ、コウナノ!」  「いや細かいとかじゃなくて、そのお粥は意外過ぎ。特にニラギョウザはおかしいだろ。しかし、タイではずいぶん臭いお粥を食べるんだな」  「アハハ! 『胃が痛いなら七草粥』ガ、『意外! タイなら七臭粥』ニナッチャタヨー! ゼンブクエヨー!」 IMGP0686.jpg  「ギャーー! まずいー!」 ***  「......あなた、あなた、どうしたの? うなされていたわよ」  「ゆ、夢か......」 ■材料 IMGP0668.jpg ・七つの臭いもの(パセリ、ナンプラー[魚醤]、ココナッツミルク、パクチー[香菜]、豚レバー、ニンニク、ニラギョウザなど) ・米 ■作り方 1、お粥を炊く。 2、七つの臭いものを具として加える。 ■玉置メモ ・一口食べてみたら、悪夢から覚めるような強烈な味だったので、正月ボケを直すのには最適かもしれません。 ・タイで本当にこのようなお粥が食べられていると思ってはいけません。 ・正月から夢オチですみません。 (文・写真=玉置豊) ●たまおき・ゆたか へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。 < http://www.hyouhon.com/>
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■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第5回】気分次第でアレンジ可能 「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー 「三択ロース」 【第3回】贅沢の極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ 「マスタードナッツ」