大公開! 11年2月度「日刊サイゾー」Amazonで売れたものランキング!!

IMG_0422_0203.jpg  今や書籍のみならず、あらゆる分野の商品を揃えるネット上のマーケット空間「Amazon」。日刊サイゾーからも、記事の関連商品や人気の商品にリンクを貼り、ちょびっとだけアフィリエイト収入をいただいて、サーバー代やおやつ代をまかなっております。  日刊サイゾーからのリンクで購入されたAmazon商品をランキング形式で毎月発表しているこの連載。売れ筋商品から、日刊サイゾーという媒体の特性だけでなく、時代の流れまで見えてくるとかこないとか......。 ●本のTOP5 第1位
ろくでなし
1位は、伝説のミスター麻雀こと小島武夫氏の、酒と女とカネに生きた75年を綴った本。日刊サイゾーではミスターにインタビューを行いましたが、なんとも渋くて素敵な方でした。
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第2位
ワンピース最強考察
2位は、空前の大ヒット漫画『ワンピース』(集英社)を、作中に散りばめられたヒントをもとに 数々の謎について独自の視点で読み解いた「非公式」な研究・考察本。本当、『ワンピース』ってすげぇ!
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第3位
なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?
3位は、実話をベースにした日本初の「そうじ小説」が登場。なぜ日本にはこんなにそうじ信者が多いのか、この本を読むと分かるとか分からないとか。まぁ、汚いよりはキレイな方がいいのは間違いないですね。
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第4位
逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録
4位は、英国人英会話講師殺害事件で起訴されている市橋達也被告が、これまでほとんど明らかにしてこなかった逃走生活の全貌を克明に書いた懺悔の手記。賛否両論を巻き起こしました。
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第5位
ハナムラさんじゅっさい 1
5位には、ヘタレ漫画家の半生を綴った半自伝漫画。Pixivで趣味的に始めた連載が、無料コミックサイト「漫画街」でのウェブ連載を経て、まさかの単行本化です。
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●DVDのTOP5 第1位
SOFT ON DEMAND×浅草ロック座 小向美奈子 DANGEROUS STRIPPER
堂々の第1位は、世間を騒がす逃走劇の末、先日逮捕された小向美奈子容疑者のセクシーDVD。ストリップの世界でもう一華咲かせてほしかったですが。
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第2位
富田来海 Super Cyclone
2位は、着エロアイドル・富田来海ちゃんのエロすぎる、これ。"着エロ"というか、"着"の部分はほとんどありませんね。
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第3位
KARA BEST CLIPS
3位は、ゴタゴタ内部分裂中のKARAのPV集。ある意味、いい宣伝になってますね。これも電通さんの作戦なんでしょうか。
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第4位
Timeless Affection 源すず
4位は、八重歯がかわいい源すずちゃんの2枚目のDVD。こういう制服にパンチラって、オジさんたまらんです。
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第5位
たけしのコマ大数学科 DVD-BOX 第4期
5位は、人気バラエティ―番組のDVD化シリーズ最新作。さぁ、キタノ式数学のお時間です。
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●【番外編】ペット用品TOP3 ここでは毎回、ランダムに選んだジャンルのランキングを紹介します。 第1位
モンプチ プチボックス 新鮮しらす入り海の味づくし
栄養たっぷりの厳選海鮮ブレンド粒に、味わい豊かな「新鮮しらす」をトッピングした一品。普通にウマそうです。

第2位
デオサンド トイレに流せる紙タイプ 6L
かわいいペットちゃんとは言え、ニオイは気になります。これならトイレに流せるので、楽に処理できますね。

第3位
ドギーウォーカーS ブラウン
小型犬用の伸縮リード。シンプルな操作で、機能性は抜群です。おシャンレなあなたに。

不倫、離婚、懐妊…… 芸能界の色恋事情、勝ち組は?(2月下旬の人気記事)

ranking0304.jpg  小向美奈子容疑者逮捕に、沢尻エリカの離婚騒動、海老蔵裁判&麻央懐妊......。このところワイドショーを騒がすのは右を見ても左を見ても同じメンツで、ちょっと飽きちゃいましたね。ここらで一発、どなたかデカイ爆弾投下をお願いします!  それでは、2月下旬の人気記事ランキングをチェックしていきましょう! 第1位 10年前、白昼の繁華街で消えた"美人"女子高生 背景に複数の「疑問点」が浮上......!! どこかで生きていていてくれることを願います。 第2位 大ブレイク中のスリムクラブに暗雲 キャラ重視のバラエティーでは生き残れない!? 友達が真栄田さんに激似です。 第3位 「知らなかったはずはない!?」不倫スキャンダルの森泉に向けられる疑惑の目 白々しいぞ! 第4位 瑛太父の"家族葬"にカメラマンが乱入して隠し撮り! 斎場からピースサインで...... 本当にこれは許せません! 第5位 「喪主は瑛太で......」最愛の父、自殺の真相と"遺書"に隠された思いとは 家族って、いろいろありますよね。 次点 早稲田合格のAKB48・仲俣汐里の素顔 140回の公演で書き綴ったAKB48研究レポート AKB48イチの秀才か!? 次々点 示談成立ではなかったのか!? 海老蔵の「灰皿テキーラ」が暴露されたワケ ま~だまだ終わらないよ!

エロ×宗教×故事が混在!? 中国版・寺山修司が造り出すカオスな世界

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「Lamb of God」 ©Tianzhuo Chen
 『AKIRA』『ドラゴンボール』『ドラえもん』......子どもの頃、僕らの心をアツくさせた漫画やアニメが、海の向こうに住むアジアの子どもたちの心にも火をつけていた。今や日本人だけのものではなくなった、ジャパニーズ・ポップカルチャー。その影響を受けて育った、アジアの才能豊かなクリエーターたちを紹介します。 第14回 アーティスト Tianzhuo Chen(ティエンチョウ・チェン)  ティエンチョウ・チェンは、北京生まれのアーティスト。現在はロンドンをベースに、作品制作を続けている。解剖図、中国の水墨画、油絵やインスタレーションなど、さまざまな手法で作られた作品には、エロチシズム、宗教、物質界が混在し、極めてシュールな彼の世界観を表している。  
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『上海異人娼館/
チャイナ・ドール』
(紀伊國屋書店)
 1990年代に育った中国のほとんどの子どもたち同様、小さい頃は『エヴァンゲリオン』や『ドラゴンボール』、『セーラームーン』などのコミックを普通に読んでいたティエンチョウだが、ロンドンの大学でファイン・アートを学んでいるときに、日本のニューウェーブ映画にハマったという。特に寺山修司監督の作品は、彼にとって最大のショックだった。 「彼のショートフィルムが僕の作風に与えた影響は計り知れません。その"不条理さ"に夢中になりました。彼の作品には、サイケデリックなイメージと、深い批評性のバランスが存在している」
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シリーズ「Sick」(2007)より ©Tianzhuo Chen
 ちなみに最も好きな寺山作品は「映画だと『上海異人娼館/チャイナ・ドール』(80)、ショートフィルムは、本当に全部好きなんですが、『トマトケチャップ皇帝』(70)が僕のマスターピースです」。  「ジャパニーズ・カルチャーは、"不条理"な思想を、多くのレベルで許容しているように思います。それは映画やコミックや、他のさまざまなアートとして表現されているだけでなく、根本的に日本人の考え方に根ざしているものだと感じます。とにかく、日本文化における不条理な精神性からは、とても大きな影響を受けました」
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「Göbekli Tepe」(2010)より ©Tianzhuo Chen
 彼はまた、中国とイギリスという、複数の文化の中で育ち、学んだという経験を持つ。一見相反する文化同士のバランスをどう取っているのだろうか。 「僕は"バランス"ではなく、むしろ異文化の"衝突"と呼んでいます。それは"自分は何者か"と"どう作品を創るか"の間の衝突でもあります。中国文化も西洋文化も、僕にとって大きなインパクトであることに間違いはないし、どちから逃れることもできない。二つの異なる文化を背景に持つことが、僕に"異種交配"的な作品を創らせるのだと思うし、その衝突を美しいと思っています」
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「The Donne Triptych」 ©Tianzhuo Chen
 85年生まれのティエンチョウは、いわゆる「八十后(パーリンホウ)」。中国の一人っ子政策後に生まれ、文革や貧困など、いわゆる中国の負の部分を知らない新しい世代だ。しかし、自分が「八十后」だと感じるのは、誰かにそう言われたときぐらいだという。 「メディアや大衆が、国の変化を、怪奇現象のようにはやし立てました。もちろん、85年以降とそれ以前では、経済や文化に大きな違いがあり、これ以降の世代は、前の世代と比べると、オープンマインドで、新しいライフスタイルを受け入れているのは確かです。でも僕は、それは"西洋化"の一プロセスに過ぎないと思う。ごく普通のプロセスであり、遅かれ早かれそうなるものなのです。僕らの世代が革命的に見えるとすれば、それは僕たちがこの変化のただ中にいるからだと思います。僕らもまた、変化の産物であり、中国のような国でこうした変化が起きると、僕らを畸形扱いすることにつながるのだと思います」
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<画像をクリックすると拡大されます>Untitled  ©Tianzhuo Chen
 アーティストであると同時に、自分の立ち位置を冷静に分析する批評家でもあるティエンチョウ。彼が現在手がけるプロジェクトは、ギャラリーや公共の場所を、一時的な礼拝所に変える「テンポラリー寺院」の制作だ。 「人々が生活する場所が崩れ、モラルや信仰が崩壊している、ということを問いかけたいんです。身近な場所に置かれた神秘的な崇拝物が醸し出すユニークなコンビネーションは、見る人を、善と悪、秩序と混沌、低俗と神聖が等しく並べられた世界に誘うでしょう」  プロジェクトのテーマは、世界的に共通するものだから、発表する国を限定したくはないという。日本で彼の作品世界を体験できるチャンスも近いのではないだろうか。 (取材・文=中西多香[ASHU]) portrait.jpg ●ティエンチョウ・チェン アーティスト。1985年北京生まれ。セントラル・セントマーチンズ・カレッジ オブ アート アンド デザイン、チェルシー・カレッジ オブ アート アンド デザインでファイン・アートを学び、現在はロンドンをベースに活動。在学中からロンドン、北京、上海のギャラリーを中心に、グループ展に多く参加。2006年の上海ビエンナーレにも参加している。 <http://www.tianzhuochen.com/> ●なかにし・たか アジアのデザイナー、アーティストの日本におけるマネジメント、プロデュースを行なう「ASHU」代表。日本のクリエーターをアジア各国に紹介するプロジェクトにも従事している。著書に『香港特別藝術区』(技術評論社)がある。<http://www.ashu-nk.com > オンラインTシャツオンデマンド「Tee Party」<http://teeparty.jp/ashu/>
上海異人娼館 チャイナ・ドール デジタルリマスター版 「O嬢」が上海に売られたら。 amazon_associate_logo.jpg
■バックナンバー 【vol.13】昼間はOL、夜は寡黙なアーティスト ソン・ニが描く秘密の快楽の世界 【vol.12】まるで初期アニメ ローテクを駆使する南国のアート・ユニット「トロマラマ」 【vol.11】「造形師・竹谷隆之に憧れて......」 1000の触手を持つ、マレーシアのモンスター 【vol.10】"中国のガロ系"!? 80年代以降を代表するコミック・リーダー ヤン・コン 【vol.9】大のラーメンおたく!? シンガポールデザイン界を率いる兄貴、クリス・リー 【vol.8】メイド・イン・ジャパンに憧れて...... 香港の文学系コミック作家・智海 【vol.7】「血眼になってマンガを追いかけた」海賊版文化が育んだ中国の新しい才能 【vol.6】裸人間がわらわら 香港ピクセル・アートティストが放つ"アナログデジタル"な世界 【vol.5】ダメでも笑い飛ばせ! 香港の国民性を体現したグラフィック・ノベリスト 【vol.4】「教科書はガンダムの落書きだらけだった」 香港・原色の魔術師の意外な原点 【vol.3】「懐かしいのに、新しい」 読むほどにクセになる"タイ初の日本漫画家"タムくん 【vol.2】 マイブームはBL!? 香港の腐女子が描きとめる、消えゆく都市の記憶 【vol.1】「 :phunk版ガッチャマンが作りたい」 シンガポール発のデザイン集団が描く夢

捌けなくても大丈夫! 包丁要らずのカンタン鍋「捌き無知鍋」

IMGP3184.jpg 料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「よし、またサバが釣れたー! 今日はサバが入れ食いだーい!」 IMGP0319.jpg  「サバが釣れたのはいいんだけど、なんであなたは真冬なのにそんな格好なの?」  「上着を着てくるの忘れたから! ところで俺、釣りは好きなんだけど、魚は全然捌けないんだよね。捌くことに関してはまるっきり無知! 包丁使えない! でもサバは食べたい!」  「えー、捌くの無知なの? よし、じゃあ帰ったらあなたにぴったりの料理を作ってあげるわ」  「わーい!」  「はい、鍋に材料を入れて、これを煮るだけ!」 IMGP3178.jpg  「へー、これを煮るだけなんだ。簡単だね。でもなんでそれが俺にぴったりなの?」  「あなたは捌きが無知。この鍋の材料は、サバ缶とキムチ」  「サバ缶とキムチの鍋、サバ......キムチ......分かった!」 父&母 「サバキムチ鍋(捌き無知鍋)!」 IMGP3216.jpg  「でもこれ、釣ったサバを使ってないね。せっかくだから捌いて何か作ってよ」  「ダーメ! 魚を捌けない人にはサバ缶だけ。私は捌かん!」 ■材料 IMGP3133.jpg ・サバ水煮缶詰 適量 ・キムチ 適量 ・包丁を使わなくていい食材 適量 ■作り方 1、土鍋にサバ水煮缶詰を汁ごと入れ、キムチ、適当な食材を入れる。 2、鍋を火にかけ、水分が足りないようなら、様子を見て水や酒を入れる。 3、食材に火が通るまで煮込む。 ■玉置メモ ・包丁も調味料もいらないお手軽鍋。サバ水煮缶詰とキムチだけでいい味になりますよ。 ・今回は豆腐とマイタケを入れましたが、肉でも野菜でも魚介でも何でもいいです。オススメは骨付きの鳥肉と手でちぎれるニラ。ハマグリやカキなんかもおいしいです。包丁を使わなくても入れられる具って、けっこうありますよ。別に包丁を使ってもいいんですけどね。 ・食べ終わったら、ご飯を入れるか、うどんを入れるか、存分に迷いましょう。卵を落とせば完璧ですよ。 ・辛いものが苦手な人は、キムチを入れずに「サバ缶鍋(捌かん)鍋」にすればOK! (文・写真=玉置豊) ●たまおき・ゆたか へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。 < http://www.hyouhon.com/>
伊藤食品 美味しい鯖 水煮 オールラウンダーです。 amazon_associate_logo.jpg
■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第8回】惚れてしまいそうな大人の味「バーレーン・タイ キッシュ」 【第7回】3分で出来るお祝い料理 「脂肪コーン、5を書く!」 【第6回】正月ボケに効果てきめん 「意外! タイなら七臭粥」 【第5回】気分次第でアレンジ可能 「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー 「三択ロース」 【第3回】贅沢の極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ 「マスタードナッツ」

人気はSNSのお陰? これからが勝負の絶望的活劇漫画~諫山創『進撃の巨人』~

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『進撃の巨人 4』(講談社)
マンガ評論家・永山薫のコミックレビュー。連載第4回は諫山創『進撃の巨人』です!  オッサンは荒削りで勢いがあってハッタリの効いた漫画が好きなんだよ! というワケで、今回は話題爆裂、ミリオンセラー街道進撃中の諫山創の『進撃の巨人』(講談社)だ。漫画好きでこの作品のことを知らなかったらモグリだと思うが、モグリさんたちのために、簡単にまとめちゃうと、遠未来の地球らしきところを舞台にキショク悪い全裸巨人の群と人類が闘うのドラマ。  で、人類サイドは残念無念の連戦連敗中。高さ50mの壁に囲まれた城塞都市に立てこもってなんとか生き長らえている。ところが、巨人の中には壁よりもデカイ50m超級ってヤツがいて、こいつが壁をブチ壊す。その穴から並の15mサイズの巨人がワラワラと侵入。巨人どもは揃いも揃って美食家なので、人間を捕まえちゃあ生きたままバクバク喰っちゃう。  主人公の少年エレンを含む戦士の皆さんが果敢に対抗しているものの、基本ラインは絶望的な後退戦だ。一つの壁を粉砕されたら都市の一区画は見捨てられ、住人は美味しく完食されちまう。とは言え、一方的な殺戮の宴で終わっちゃったら全3巻で完結! サヨナラ人類なワケだけど、ご安心あれ。エレンが巨人と一体化したり、巨人化したりして、人型決戦兵器になるみたいな展開。  確かにこれは面白い。  逃げ場ゼロの閉塞感。容赦のない暴力描写。誇張された遠近感。キモすぎる巨人の造型。それだけでも充分お腹いっぱいなのに、この魅惑的な地獄世界を主に少年少女からなる戦士がワイヤーを使ってビュンビュン飛び回る。この「立体機動」の爽快な浮遊感は絶品。空中ブランコを乗り継ぎながら剣を振るうと言えばいいのか、これは絶対3D動画で見てぇ!  キャラも立っている。子ども時代、女の子を助けるために悪党を迷いなく刺殺したエレン。救われたミカサはそれがトラウマとなり、命懸けの闘いに参加することによって自らのアイデンティティを保っている。臆病だが直感に優れた少年。そう、これは今時の漫画らしく、どこか壊れた、あるいは欠損した思春期の少年少女の冒険譚なのだ。  ブログや書評で、俺が言いそうなことは大体書かれている。人類が立てこもる城塞都市は、逼塞(ひっそく)する現代日本の姿じゃないのかとか、特に若年層のやり場のない鬱屈を反映してるんじゃないかとか、ヱヴァンゲリオンの影響とか、ヘタウマだとか、諸々の過去作からの系譜だとか、全くその通りだと思う。そういうのを読みたい人は探して読んでくれ。  謎解きも始まってて、カバー下の表紙に描かれたタペストリー風の装画に書かれた文字を解読したブログが評判になっている。ネタバレが怖くない人は、検索して見つけて欲しい。だが、まだ単行本は3巻しか出ていない。全体に散りばめられた伏線、謎は全く回収されていない。この世界の姿も断片的にしか分からない。  巨人とは何なのだろうか? 人間が殺すことができるからには何らかの生命体なのだろうが、作中で語られるように人間のような知性を確認できず、生殖器が存在せず、従って繁殖方法が不明で、「そもそも巨人が/人間のいない環境下で/100年以上存在していることを/考えると......食事を摂ること/自体 必要無いものであると/推測できる」とされる存在とは一体? しかも50m超級の巨人に至っては、突然姿を現し、姿を消す(だったら城塞都市の中心にいきなり出現できると思うのだが)。巨人についてグルグルと考えを巡らせると、エレンやミカサのいるセカイが果たして現実の世界なのか? なんて疑問まで頭をもたげてくる。このセカイが地獄で巨人が鬼なのか? 巨大生物の中のセカイで、巨人は白血球みたいに異物である人間を喰っているのか? それともヴァーチャルなセカイで、巨人はウイルス/アンチウイルスなのか?  もちろん、あらゆる謎を明かにする必要はないし、不条理や不可知の部分もまた必要だ。とは言え、諫山創の拡げた風呂敷の面積はかなりデカイ。これをどう畳んでいくのかが見所でもあるわけだが、唯一、気になるのは作品の出来以上に注目と人気が過熱していることだ。画力を含め、これから伸びるだろう、いや伸びて欲しいというノビシロへの期待値が大きい。いや、大きすぎるんじゃないか? 作者には相当のプレッシャーがかかっていることは想像に難くない。この期待に応えられなかったら? そう考えると少々怖い。読者サイドに、「これは面白そうだから、じっくり育てよう」という我慢が足らないんじゃないか? と思えてしまう。少なくとも、昨年暮れに出た『このマンガを読め!』(宝島社)の男組第一位になっちゃったのはムチャだと思う。 『進撃の巨人』が注目されたのは、第1巻が出た2010年の3月頃。常に面白い漫画を探し求めているマニアックな漫画ファンや漫画系ブロガー、評論家スジの間では連載中から「これって、スゴイ漫画なんじゃ?」みたいな情報が飛び交っていたらしい。俺自身は夏目房之介さんのブログを読んで「へーっ、こんなのあるんだワクワク」となった次第だから相当遅い。単行本発売以降は加速度的に話題が拡がって、『このマン』男組一位に輝き、最近じゃ同時期のベストセラーランキングに1、2、3巻が並ぶという快挙まで成し遂げた。  面白い漫画が売れた。確かにそれだけの話だろうか? 掲載誌「別冊少年マガジン」(講談社)の発行部数はタッタの6万部にすぎない。「週刊少年マガジン」が157万部、「月刊少年マガジン」が85万部。桁が違う。それが、累計263万部(1月末)のミリオンセラーを生み出したんだから、これまでの常識からいえば「奇跡」に近い。  いくら素晴らしい作品でも掲載誌が少部数だと、最初から大きなハンデを背負うことになる。別マガ編集部もそのことは百も承知だ。テレビ番組でバラしてたけど、『進撃の巨人』の認知度を上げるために「週刊少年マガジン」に番外編を掲載するという出張作戦を展開している。こうした編集部、出版社の努力の効果も大きいのだろうが、果たしてそれだけだろうか?  答えの一つはソーシャルメディアの一般化ということではないか? 乱暴に言っちゃえば、中東諸国の独裁政権に対する民衆の蜂起も、東京都青少年育成条例騒動における反対の声の盛り上がりも、根っこは同じではないか? 日本のTwitter人口は2011年1月の段階で約1,421万人、mixiが約1,123万人、Facebookが460万人だ。情報は一気に拡散し、共有され、さらに拡散する。もちろん誰かが「この漫画が面白い!」とつぶやいただけで情報が拡散するという単純な話ではない。漫画レビュー系のブログ、ネットマガジンのコラム、あるいは紙媒体での評価という「情報の裏付け」など幾つかの条件が重なった時に「情報爆発」が起こる。  ある貧乏な漫画家にこの説を披露したところ、 「ということは、マイナー誌の無名の新人でも、いい作品さえ描けば売れる可能性が出てきたってことだよね」  と表情が明るくなった。もちろん、そこまで簡単ではないなけれど。少なくとも現状よりは少しは明るい展望が見えてきたのも事実である。その意味でも『進撃の巨人』の進撃の果ては、注目すべきだし、夢を託したいとも思うのだ。 (文=永山薫) ●永山薫(ながやま・かおる) 1954年、大阪府大東市出身。80年代初期から、エロ雑誌、サブカル誌を中心にライター、作家、漫画原作者、評論家、編集者として活動。1987年、福本義裕名義で書き下ろした長編評論『殺人者の科学』(作品社)で注目を集める。漫画評論家としてはエロ漫画の歴史と内実に切り込んだ『エロマンガ・スタディーズ』(イースト・プレス)、漫画界の現状を取材した『マンガ論争勃発』シリーズ(昼間たかしとの共編著・マイクロマガジン)、『マンガ論争3.0』(n3o)などの著作がある。
進撃の巨人(3) 巨人、巨人、巨人。 amazon_associate_logo.jpg
■【コミック怪読流】バックナンバー 【第3回】小さく産まれて大きく育った、お風呂漫画~ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』~ 【第2回】ホラー少女が鈍感力でライバルをなぎ倒す~椎名軽穂『君に届け』~ 【第1回】いっそゾンビな世の中に──花沢健吾『アイアムアヒーロー』

カッコ良すぎ!! "セレブ外交官"ジョージ・クルーニーの生き様

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「ニューズウィーク日本版」3月2日号
●第81回(2月22日~2月28日発売号より) 第1位 「セレブ外交官、ジョージ・クルーニー」(「ニューズウィーク日本版」3月2日号) 第2位 「独占公開 佐藤寛子 封印されたヘアヌード」(「週刊現代」3月12日号) 第3位 「独占公開 小向美奈子 in MANILA」(「週刊ポスト」3月11日号)  朝、駅で、「現代」「ポスト」「朝日」「AERA」を買って、早稲田のオフィスへ行く。優れもののタイガー電気ケトルでお湯を沸かし、最近気に入っている伊藤園の「抹茶入り緑茶・プレミアムティーバッグ」で濃いめのお茶を飲み、日本橋錦豊琳の「ねぎみそかりんとう」をボリボリ食べながら、週刊誌を読む。  昔は、甘い物など口にしなかったが、年を取るにしたがって好きになった。ときどき、午後3時頃近くの喫茶店に入り、コーヒー・ケーキセットを食べながら、ぼんやり、早稲田大学の正門通りを闊歩していく大学生を見ている。これって呆けてきたということかな。  今週選んだ二つは、ともにグラビアである。要は、大相撲の八百長記事や菅直人首相への罵詈雑言も聞き飽きたし、他に見るべき記事がなかったためだが、この二本は必見である。  一本目は、フィリピンから帰国し、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された小向美奈子のマニラで撮られたカラー写真。  先週号で「ポスト」が「独占インタビュー」に成功したが、その際撮影したものである。最初に出てくる「ヤシの木の下に佇む」姿は、ポスト記者が「かつての姿とは別人といっても過言ではない」と"断言"するほど変わり果てた(失礼!)小向が写っている。  先週号のモノクログラビアで小向を見たとき、思わず「女相撲」と叫んでしまったが、カラーで見るとさらに迫力を増す。ポールダンスとかいうのだそうだが、天井から伸びたポールにしがみついている小向は、どう見てもダンスというより、ゴリラが木にぶら下がっている図である。  記者が今の心境について聞くと、「自分に一番腹が立つ」と小向は答えているが、己の姿に腹が立っていることだけは間違いなさそうである。これだけ豊満な彼女を見ていると、覚せい剤をやっていたなんて信じられないがね。  お次は現代の人気グラビアアイドル・佐藤寛子のヘアヌードである。もったいぶって袋とじにしてあるが、だいたい、たいした写真でないときに袋とじにしたがるもんだと、ブツブツいいながらハサミで切り、開いた。おやーッ、これはなかなかの迫力である。  映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』(石井隆監督)の中からのショットだが、26歳になる佐藤の迫力ある肢体とヘアがバッチリ写っている。  こういう写真を評する言葉を持ち合わせないが、久しぶりにそそられる淫猥な雰囲気の漂う写真である。  思わず、DVDを買ってみようかなと思わせるが、佐藤の絡みの相手が竹中直人では、やっぱりやめとこうか。  このところ、ヘアヌードとは名ばかりのグラビアが多くて欲求不満気味だったが、これは汚名返上。こうした、きれいで迫力のあるヘアヌードなら、まだまだ売り物になるはずだ。そう思わせてくれた「現代」に、応援のエールを送る意味で今週の準優勝。  今週のグランプリは久々に「ニューズウイーク」の記事。これはいい。表紙に「セレブは世界を救えるか」とある。俳優のジョージ・クルーニーがさまざまな支援活動をしているのは知っていたが、これほど熱心でスケールの大きなものだとは思わなかった。  ボノ、ショーン・ペン、ディカプリオ、アンジェリーナ・ジョリーをはじめ、多くのスターたちが紛争地や被災した現場に出向き、政治を動かし、社会貢献をしている。  クルーニーもそのひとりである。だが、父親が報道番組のアンカーマンをやっていたこともあるのだろう、彼と北アフリカ・スーダンとの関わり方は、並みの外交官など真似のできない誠意と情熱がある。  アフリカ最大の国スーダンは長い内戦状態を脱し、南部スーダンは住民投票でようやく独立を勝ち取ったが、1983年以来の内戦で200万人以上の命が失われたと言われる。  今でも南北境界線は緊迫し、中央政府は5万5,000人の兵士を派遣している。そこでクルーニーは、「自分で資金を出して監視用の人工衛星を手に入れ、誰でもアクセスできるように公開(http://www.satsentinel.org)した。この衛星は今、緊迫する南北境界線付近の軍隊の動きを上空から監視している。(中略)『俺は国連ともアメリカ政府とも関係なく活動している。そして俺は480マイル上空に監視カメラを据えた』とクルーニーは言う。『いわば反ジェノサイドのパパラッチだ』」  父親と初めてスーダンを訪れたとき、滞在した難民村に、井戸や住居、地域センターを造る資金を寄付したが、その1年後、水や住居を狙う近隣住民に襲われて、何人もが殺されてしまったという体験から、いくらカネをばらまいても問題の解決にはならないことを知ったという。  彼は、貧困にあえぐアフリカ諸国を救済するために、債務の免除を各国に訴え、ブッシュ政権にエイズ治療薬への資金援助を増やすよう働きかけ、成功した。 「商品を売り込む以外にも、セレブの使い道はあるんだ」(クルーニー)  彼は現地を訪れ、緊張が高まる近隣地域の首長と話し、紛争を食い止めようと努力したり、北部から帰還してきたキャンプ地に行き、救援ワーカーたちと一緒に簡易ベッドで寝る。  独立を決める住民投票はほぼ絶望的だと、南部スーダンの人々も思っていた。だが、あと100日まで迫った時点で、クルーニーがメディアを通じて強力なキャンペーンを開始すると、関心は一気に高まり、形勢は大逆転したのである。 「『ここに暮らし、妻子が虐殺されることを恐れている男の訴えを世界に届けることが俺の仕事だ』と、クルーニーはセレブの役割について熱く語る。『彼は山の上で叫びたいだろうが、彼には大きなメガホンもなく、高い山もない。俺にはメガホンもあれば、山もある。彼に自分の代わりに叫んでくれないかと頼まれたら、一も二もなく答えるさ。いいとも、俺が代わりに叫ぶよ、と』」  彼は政治家になる気はないそうだ。「女遊びもドラッグも、散々やってきた」から、何度か誘いはあったが断ってきた。  だが、もし候補者になったらこう言うそうだ。 「クスリをはじめ、悪いことは全部やってきた。隠すつもりはない。さあ、こんな話題はもう終わりだ。この国の問題について話そう」  本当の格好いい男とは彼のようなことをいうのだ。見せかけだけで中身のない、日本の"芸ノー人"たちとは決定的に違う。ますますクルーニーが好きになってきた。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 〈お知らせ〉ノンフィクション・ライター朝倉喬司さんを偲ぶ会を3月13日(日曜日)、午後5時から一ツ橋の「如水会館」で行います。問い合わせは、03-3261-0781『現代書館』村井まで。 
ニューズウィーク日本版2011年 3/2号 参りました。 amazon_associate_logo.jpg
還暦まであと5年 桑田佳祐の音楽はどこへ向かう? 大相撲の「八百長」をのさばらせてきた大マスコミ・司法の責を問う 「評価されすぎ!?」副知事辞任で見えた河村名古屋市長の実像と虚像

日本ではミドルネームが認められない? 世界の名前の不思議

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名付け親はおばあちゃんだそうです。
世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。  「木村カエラ」さんの結婚前の本名を知ってますか?  「木村カエラりえ」さんといいます。苗字が「木村」、名前が「カエラりえ」です。瑛太(本名:永山 瑛太)さんと結婚して、今は「永山・カエラりえ」さんです。  なんか変だと思いませんか、名前が「カエラりえ」って。  木村カエラさんは、日本人とイギリス人のハーフです。もともと「カエラ」はミドルネームとして付けられました。ヘブライ語で「最愛の」という意味を表す言葉で、「木村家の最愛の娘、りえ」ということになります。普通なら「りえ」が名前にあたる部分ですが、芸名を決める際に「りえ」をとって「木村カエラ」としました。「カエラ」は日本には馴染みのない言葉なので、デビュー当時はよく、「カエル」と間違えられたそうです。  ミドルネームは、洗礼名だったり、祖国名だったり、「カエラ」のように親の思いだったりとさまざまな付け方がありますが、付けても付けなくてもOK。ただし、公的機関にも登録される正式な名前の一部です。  日本の法律では、名前は「苗字」+「個人名」の"二階建て"と決まっています。しかし欧米では、ミドルネームも含めた三階建てが一般的。  では、アメリカ人女性と日本人男性が国際結婚した場合、三階建ての名前はどうなるんでしょうか? 実は、日本では無理矢理、二階建てになります。本来なら「木村・カエラ・りえ」さんが「木村・カエラりえ」さんになるように、「山田・シューマッハ太郎」とか、「渡辺・ミカエル花子」とか、二階建ての名前になってしまいます。これは、公的な届けに「苗字」と「個人名」の欄しか無く、それに合わせなければいけないためです。  例えば、「祖国では山田・シューマッハ・太郎だった。意味があってミドルネーム付けたのだから、日本の戸籍上でもそうしてくれ!」と役所で押し問答しても、「山田・シューマッハ太郎」とするしかありません。  逆に、日本人女性がアメリカ人男性と国際結婚してアメリカ人になる場合、旧姓をミドルネームにいれて三階立てにすることも州によっては可能です。「ジャクソン・木村・加代」のようになるんですね。  私たちは「苗字」+「個人名」の二階建てに慣れきっているので、それが当然のように感じますが、世界には三階建てや四階建て、また逆に一階立ての文化も存在します。    一階立ての名前で有名なのが、ミャンマー。通常の「苗字」を表す部分はなく、全部「個人名」だけです。日本で言えば、「太郎」「花子」「秀夫」などという名前だけなんですね。「それでは祖先や家族が分からないのでは?」と思うのは私たち日本人の感覚。ミャンマーでは、その個人名だけで充分な文化なのです。  ノーベル賞を受賞した、日本でも有名な「アウン・サン・スー・チー」さん。日本の報道では、こうやって「アウン・サン・スー・チー」と区切られて書かれますが、それは私たちの感覚。実際は「アウンサンスーチー」という区切りのない一言の単語(名前)です。親や家族などは関係なく、「アウンサンスーチー」が「花子」みたいな個人名なのです。  三階立ての例だと、先にあげたミドルネームのほか、「父親の苗字+母親の苗字+個人名」と決まっているスペイン。ミドルネームに「父親の名前+ビッチ(子どもの意)」を必ず入れるロシアなどさまざまです。  他にも「本人の名前+父親の名前+祖先の名前+部族の名前」の四部構成の名前が主流の西アジア。さらに定冠詞がついて、わけの分からないほど長い名前が多い中東......などなど、決して日本のように「苗字+個人名」の二階立てが多いわけではありません。  欧米でミドルネームや場合によっては四階立ての名前が認められているのは、もともと移民も多く、いろんな文化を取り入れてきた歴史も関係しています。現在のオバマ大統領も、正式名は「バラク・フセイン・オバマ・ジュニア」と四階立てです。  かつては日本でも、「織田・三郎・信長」とか「源・九朗・義経」とか三階立ての名前が普通にあった時期もありました。それどころか徳川家康の「徳川次郎三郎源朝臣家康」とか、「豊臣秀吉」の「羽柴藤吉郎豊臣朝臣秀吉」とか、何階立てだか数えるのも大変だったり、時期によってどんどん名前が増えたり減ったり変わったりする場合もありました。  国際結婚率が5%になるなど、かつてないほど国際化が進んでいる日本。夫婦別姓など、名前を巡る論議も盛んですし、今後法律が変わって「三階立て」「四階立て」が可能になってくるかもしれません。 (文=のり・たまみ) ●のり・たまみ 世界中の「へんなもの」をこよなく愛する夫婦合体ライター。日本のみならず、世界中の政治の仕組みや法律などをこよなく偏愛している。主な著書に『へんなほうりつ』(扶桑社)、『日本一へんな地図帳』(白夜書房)、『へんな国会』(ポプラ社)、『佐藤・鈴木・高橋讃歌』(北辰堂出版)などがある。
佐藤・鈴木・高橋讃歌―名字のルーツおもしろ解析 「へんな社会学」でおなじみの、のり・たまみの新刊が発売になりました。佐藤さん、鈴木さん、高橋さんたちは日本に何故たくさんいるのか? 最も多い名字ベスト10を歴史・雑学・名前占いを交えてユーモアたっぷりに紹介します。 北辰堂出版刊/1365円(税込)/好評発売中 amazon_associate_logo.jpg
■へんな社会学 バックナンバー 【第14回】世界各国にあるのに"祝日天国"日本にはない「教師の日」って? 【第13回】 女性サンタからブラックサンタまで 世界のクリスマス事情 【第12回】 長崎県の18歳未満にコンドームを売ってはいけない!? 時代に取り残されたへんな法律 【第11回】 人生の一大事にはぜひ使いたい! じゃんけん必勝法 【第10回】 「イソジン」は風邪予防にならない!? 意外と知らない世界の"うがい"事情 【第9回】魚◎と書いてなんと読む? あなたの知らない漢字予備軍 【第8回】「ち●こ祭り」と「ま●こ祭り」がまさかのコラボ 愛知県の奇跡とは...... 【第7回】一時の流行語で終わる可能性も...... 実はテキトー&曖昧な「メタボ」の実態 【第6回】未成年だけじゃない!? 知られざる日本の不自然な養子縁組 【第5回】世界でも日本だけ!? 血液型にこだわる日本人の国民性 【第4回】読み方は自分で決められる!? あなたが知らない日本人の名前の秘密 【第3回】"交通事故死減少"は真っ赤なウソ!? 軍事国家時代から続く「大本営発表」のカラクリ 【第2回】あの阿久根市より凄い! おっぱいで勝負をかける山口県光市 【第1回】皇居、ディズニーランド、甲子園球場......好きな場所に勝手に住み込む方法とは?

10年前、白昼の繁華街で消えた"美人"女子高生 背景に複数の「疑問点」が浮上……!!

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何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。  第17回 北海道室蘭女子高生失踪事件 (2001年3月)  2001年3月6日の白昼、北海道室蘭市の繁華街で高校1年生の千田麻未さん(当時16歳)の行方が分からなくなった。自宅からアルバイト先に向かう途中、一体彼女の身に何が起きたのか?  失踪した麻未さんは、学校でファンクラブが結成されるほどの"美人"女子高生であったことや、人通りの多い繁華街で発生した失踪事件、アルバイト先の関係者に対する警察の捜査が報道されたことで、この事件は世間からの注目を集めることとなる。  麻未さんの通う北海道立室蘭栄高校は、室蘭市のなかでも一番の進学校。彼女はとても勉強熱心で、成績は常にトップクラスだった。事件が発生した3月6日は平日だったが、公立高校の入試日のため、麻未さんの通う学校も休みとなっていた。  室蘭市白鳥台の自宅は、両親と弟の家族4人暮らし。近くの大型スーパー内にあるパン屋でアルバイトをしていた麻未さんは、自宅から7kmほど離れたパン屋の本店に赴き、コーヒーの入れ方を学ぶ講習を受けることになっていたという。正午過ぎ、彼女はパン屋の本店に「午後1時過ぎに行きます」と電話をかけている(電話に出たのは同店の従業員)。そして、彼女は自宅を発った。  この日の麻未さんの服装は、ジーンズにベージュのブレザー、バーバリーのマフラーという、どこにでもいる女子校生風のファッション。途中でコンビニに立ち寄ったあと、彼女は市内を走る循環バスに乗車した。このときの友人の目撃証言によれば、バスに乗った麻未さんが自分に向かって後部座席から手を振っていたという。  このあと、関係者の証言が"すべて"事実だとすれば、麻未さんは非常に奇妙な行動をとったことになる。目的地のパン屋の本店に向かうのであれば下車すべきバス停「東通」で降りなかったのだ。  約束の午後1時頃、「東通」から3つ先の停留所「東町2丁目」で下車した麻未さんを、同級生の男子生徒2人が見かけ、道路越しに挨拶をしたという。その後、麻未さんはスーパー「室蘭サティ」に立ち寄り、午後1時26分から化粧品売り場で15分ほど過ごしているのを、店の防犯カメラが記録している。そして、この映像が麻未さんの最後の"目撃情報"となってしまった。  午後1時42分、麻未さんの交際相手が、彼女のPHSに電話をかけている。そのとき、麻未さんは交際相手に「下に着いた」と話したという。"下"とは、地元で繁華街周辺を指す呼称のこと。おそらく麻未さんは、「室蘭サティ」を出てバスに乗り、ようやく目的地のある「東通」に到着したと見られている(PHSの交信記録からも、アンテナの中継場所が「東通」付近だったことが判明)。  午後1時46分、再びかかってきた交際相手からの電話に出た麻未さんは、「いま話せないから、あとでかけ返す」と通話を切った。このとき、自分の身に危害が及びつつあったことに気付いて、交際相手に伝えることができていたなら、この事件はもしかしたら"未遂"で済んだかもしれない。  そして、麻未さんは忽然と消えてしまった。  しかし、いくつかの疑問が残る。なぜ麻未さんは、目的地の最寄りのバス停で降りなかったのか? それに、予定時刻を過ぎているにもかかわらず、なぜスーパーの化粧品売り場に行ったのだろうか? このことについて、彼女の性格を知る友人たちは、「律儀な麻未さんがそんなことをするわけがない」と口を揃えて語っている。それならば、約束の時間は証言した関係者の記憶違いだったのだろうか......。 ここで、麻未さんと会う予定だったパン屋の店長の証言が重要性を帯びてくる。 「麻未さんが昼過ぎに来ると思い、午後1時30分まで店で待ったが、来ないので外出した」 「その後、体調がすぐれなかったので、自宅で寝ていた」  北海道警は、麻未さんと「コーヒー講習」の約束をし、最後に会った可能性がある、同店長に疑いの目を向けた。3日間にわたって任意で取り調べを行い、所有する車両を押収し、自宅と店舗を捜索した。しかし、事件との結びつきは一切見つからなかった。  麻未さんの失踪から、もうすぐ10年を迎えようとしている。事件発生から道警は捜査員を延べ2,000人以上を投入し、徹底した捜索体制を敷いてきた。市民からは1,000件以上の情報が寄せられるなど、世間の注目度も高かった。しかし、生きていれば26歳となっているはずの彼女の発見には、未だ結びついていない。それでも彼女の家族は、麻未さんがどこかの場所で生きていることを信じ、待ち続けている。そう、いつの日か、元気な声で自宅に電話がかかってくることを......。 (取材・文=神尾啓子) <被害者の情報> 名前:千田麻未さん(ちだ・あさみ さん/当時16歳/室蘭栄高校1年生) 身長:153cm 体型:痩せ形 頭髪:ストレートの黒髪 服装:紺色のジーンズ、ベージュ色のブレザー、バーバリー製のチェック柄マフラー、緑色の革靴 <連絡先> 連絡先:室蘭警察署刑事第一課 TEL:0143-46-0110
未解決事件ファイル 真犯人に告ぐ 告ぐ。 amazon_associate_logo.jpg
バックナンバー 【第16回】飲みかけのココアを残し、消えた少女......奇妙な「怪文書」が示唆する事件の真相とは!? 【第15回】 胸と内臓を刃物でえぐり取られ......切断された島根の女子大生殺害事件から1年 【第14回】 "栃木女児殺害事件"発生から5年 7歳少女の顔を執拗に殴打し、胸を12度も刺した犯人の残忍性 【第13回】 15歳ハーフ美少女が夏祭りの夜に失踪 3日後、見知らぬ町で変わり果てた姿に...... 【第12回】 "白昼の惨殺劇"母親が刺殺される一部始終をトイレの中で聞いていた娘...... 【第11回】 全裸発見の茨城大女子学生絞殺遺体 遺留品から検出の"男性2人分のDNA"の謎 【第10回】 愛知・蟹江町の"眼球破裂"通り魔事件 昨年5月「母子3人殺傷事件」と同一犯か!? 【第9回】「逮捕で迷宮入り!? "時効延長"直前に起きた「愛知母子4人殺害・放火事件」 【第8回】「上智大生殺人放火事件」時効まで残りわずか! 昨年10月の「千葉大生殺害放火事件」との関連は!? 【第7回】全国有数の"失踪事件"多発地域で女性記者が姿を消してから11年 【第6回】見知らぬ男が家に侵入して17歳長女を刺殺  顔を見られた犯人は妹と祖母を追い回し...... 【第5回】被害者とその親友──2人の"佐藤梢"と消えた男のリアル・ミステリー 【第4回】 ストーカー行為を働いた挙げ句にターゲット女性の家族を惨殺して逃亡 【第3回】 事態急転!「リンゼイさん殺害事件」市橋達也整形術前後の写真入手で逮捕秒読み!? 【第2回】大量の遺留品が招いた初動捜査の混乱 果たしてDNAに人格は認められるか? 【第1回】「おい、小池!」で日本中に知られた男は本当に名前を呼ばれる日を待ち続けている

還暦まであと5年 桑田佳祐の音楽はどこへ向かう?

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「週刊ポスト」3月4日号
●第80回(2月15日~2月21日発売号より) 第1位 「完全独占告白 小向美奈子『覚醒剤と妊娠とイラン人』」(「週刊ポスト」3月4日号) 第2位 「今こそ世に問う元大鳴戸親方『怪死』マル秘メモ」(「週刊ポスト」3月4日号) 第3位 「大復帰インタビュー『桑田佳祐』と生きる」(「AERA」2月28日号)  講談社の社長交代が決まった。夫に早世され、主婦から社長に就任し20余年務めてきた野間佐和子氏が、息子の野間省伸副社長にその座を譲ることになった。  それに伴って、かなりの役員人事も行われるそうだ。1990年代の半ばに約2,000億円あった売上げが毎年のように減り続け、09年度は1300億円程度まで落ち込んだ。これを銀行員出身の彼が立て直せるのか、OBの一人として、大きな期待と少しの不安が入り交じる。  社長交代は2月の株主総会ではなく、4月になるそうだ。その理由は、占いか何かでその日がいいと(現社長の意向だと思われるが)決めたと聞いた。会社再建が神頼みだけにならないよう祈りたい。  さて、昨年7月に食道がんが見つかったが、幸い軽かったため、年末のNHK『紅白歌合戦』で元気な姿を見せた桑田佳祐(55)が、アルバムを発表したこともあるのだろう、引っ張りだこである。  「BRUTUS」3月1日号は「桑田佳祐」緊急特集を組み、「AERA」も巻頭インタビューしている。  それによれば、父も姉もがんで亡くしているがん家系で、「自分も可能性がなくはないな」と思っていたそうだ。がんだと知らされたとき、「呪いはしなかったけど、人生って不条理なもんだなあとは思いましたけどね」と、語っている。  入院中に聞いていたの「ボブ・ディランのテーマ・タイム・ラジオ・アワー」と小唄とジャズだったというのが面白い。  立川談志師匠も食道がんだったが、最悪の場合、声を失ったり声帯が傷つくことがある。もしそうなれば声を使う人間には致命的だが、幸い無事に手術を終えた。  術後、完成したアルバム『MUSICMAN』(ビクターエンタテイメント)にこんな歌詞がある。 「暗闇が目の前に迫り来る 生きるは寂しさを知るためか 涙こらえて口笛吹けば 星が瞬く空の下」(「グッバイ・ワルツ」より)  08年にサザンオールスターズの無期限活動中止を発表した心境をこう述べている。 「だんだん自分も年老いていくわけだし、いま主流の音楽と折り合いをつけるのはちょっと難しいなと思っていたんですね。(中略)周りを意識するほど、、時代とどうしてもすり合わせていこうとする。それで後悔していることもあるんですね。だからもう、年相応じゃないけど、楽になっちゃおうと思った」  桑田サザンと言えば砂浜と恋とサーフィン。だが、50代半ばになった桑田が紡ぎ出す音楽は、これからどこへ向かうのか。  湘南の海の男の象徴だった石原裕次郎は、そのイメージを残したまま52歳で亡くなった。同じイメージを持った加山雄三は70歳を過ぎても海の男を歌い続けている。5年後、60を過ぎた桑田は、どんな歌を歌うのだろうか。  今週の第2位は、数多ある大相撲八百長関連の中で、八百長追及の元祖・「ポスト」の記事にした。記事自体は今から15年ほど前に「ポスト」が書き立て、一部で騒ぎになったが、いまだに不可解な謎の多い「事件」として、私の記憶にも残っている。  当該の記事は96年2月にスタートした「元大鳴戸親方(元関脇・高鉄山)の告発手記」である。友人である橋本成一郎氏と二人で、詳細な八百長についての証言と、角界の薬物汚染や暴力団との交際など、タブーを洗いざらい暴露したのである。  今考えれば大変な重大証言だったが、いつも通り相撲協会も記者クラブも無視した。だが、日本外国特派員協会で講演することが決まり、二人は、これで角界浄化ができると喜んでいた矢先、突然二人とも亡くなってしまうのだ。それも同じ病院で、死因も同じ「重症肺炎」だった。  無念の2人が遺したメモが残っていて、そこにはこう書かれている。 「財団法人を隠れミノにしての脱税、ファンを裏切る八百長、暴力団との交際......。やっていることはデタラメばかり。これで人を殺せばオウム真理教と同じである。(中略)相撲を日本の文化とか国技というのはもってのほか。この世界は騙し合いと私利私欲の世界なのである」  「文春」がスクープした小向美奈子(25)の覚醒剤疑惑だが、今週は「ポスト」が、マニラで小向のインタビューに成功した。この記事が今週のグランプリ。  記事とは別にモノクログラビアで、2月10日に小向の友人が撮影した彼女の写真が載っているが、女相撲かと思うほどの膨れ方である。だが、インタビュー記事の彼女は、さほど太っていないように見えるから、ポールダンスとキャベツだけのダイエットが奏功したのだろうか。  ポスト誌記者は、今年1月4日に小向から電話をもらって、マニラへ行って英語とダンスの勉強をすると聞いていたから、逃亡ありきのフィリピン滞在ではないのではないかと、各メディアの報道に疑義を呈している。  それはともかく、逮捕された覚醒剤密売グループのイラン人が「小向に複数回、覚醒剤を販売していた」と供述したと伝えられていることに、大筋このように話している。  イラン人とは、彼女が付き合っていたシャブ中の彼氏からいわれて、その男のところへ覚醒剤を買いにいったことから始まった。  優しい男で、敬虔なイスラム教徒だから、親しいが小向と男女関係はないし、覚醒剤を買ったこともない。昨年夏前に、そのイラン人から「売人をやめたい」という相談があった。悩んでいる男を見ていて、そばにいずにはいられなかった。だが、親しかったイラン人が、彼女に覚醒剤を販売していたと話しているとすればショックだ。  そして、このことを「日本に戻ってきちんとありのままをお話しします。出頭します。逃げてるつもりなんてそもそもなかった。私はそもそも逃亡犯なんかじゃない」と、断言している。  しかし、グラビアを見る限り、太り方が尋常ではない。クスリを抜くためのマニラ行きだったのではないかという疑念は、インタビューを読んでも消えない。  小向は、10代半ばでグラビア・アイドルとして芸能界に入り、売春まがいの行為まで強要され、精神的に傷つき、シャブ中の男に溺れ、覚醒剤所持で逮捕される。絵に描いたような芸能界転落物語である。  もちろん本人の精神的な弱さが一番問題だが、彼女のような悲劇は枚挙に暇がない。芸能界という「魔界」に身を沈め、傷つき、どれだけ多くのタレントが消えていったことだろう。 「小向美奈子はバカな女だ」で済ましてはいけない。ジャリタレを食い物にしている悪徳プロダクション、暴力団が背後で操るクスリの密売組織などを徹底的に排除しなければ、小向のような悲劇はなくなりはしない。角界とほぼ同じ構造がここにもあるのだから。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 〈お知らせ〉ノンフィクション・ライター朝倉喬司さんを偲ぶ会を3月13日(日曜日)、午後5時から一ツ橋の「如水会館」で行います。問い合わせは、03-3261-0781『現代書館』村井まで。 
BRUTUS (ブルータス) 2011年 3/1号 国民みんながファンなわけではない。 amazon_associate_logo.jpg
大相撲の「八百長」をのさばらせてきた大マスコミ・司法の責を問う 「評価されすぎ!?」副知事辞任で見えた河村名古屋市長の実像と虚像 ターゲットは高齢者と富裕層 相続税増税で税率80%もあり得る!?

私が先生だったら、絶対にクラスにいてほしい「新川優愛の《透明感》」

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撮影/尾藤能暢
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう...? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!  人間が好感度を抱く要素の中で、清潔感というのは重要な一つだと私は思います。男女共に、「清潔感がある人が好き」という人は大勢いるのではないでしょうか。私自身、清潔感がある人は非常に好感が持てます。  さて、その清潔感というのは、どういう部分から感じるのでしょうか――。  服装や髪型、放たれている匂いからもそれを感じることはできます。むしろ今まで、そういう外面から感じる部分が、清潔感を表している物なのだと思っていました。しかし彼女のDVDを見てから、私の考えは変わったのです。
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 「ヤングマガジン」(講談社)で年に一度開催されるグラビアのビッグイベント、「ミスマガジン」。その2010年に、見事グランプリに輝いた彼女を初めて見た時、とにかく笑顔が魅力的な女の子だという印象を受けました。  私が以前このコラムでも書かせて頂いた涙袋もあり、「やっぱり、涙袋は癒し系美少女の証なんだ!」と改めて確信......。長いまつげを揺らし、ぷっくりとした唇から真っ白い歯を覗かせて向ける屈託のない笑顔は、素晴らしいほど殺人的スマイルなのです。  そんな彼女がDVDの中で海や自然と戯れている姿を見ていると、私の頭の中には二つの言葉が浮かびました。一つは清潔感。そしてもう一つ浮かんだのは、《透明感》。  もちろん、白い肌や黒のストレートヘアなど、外面からもそれを感じることはできます。しかし彼女は、仕草や笑顔など内面から出てくるものからも、透明感を感じさせたのです。  きっと彼女だったら、泥だらけの格好をしていても透明感を保っていられる――そんな風に思いました。  清潔感の話に戻りましょう。  なぜ、彼女のDVDを見て、私は考えが変わったのか......。それは、私が彼女に感じた清潔感は、彼女が内面から放つ透明感から感じたものだったからです。
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『ミスマガジン2010 新川 優愛』(バップ)
 透明感を持っている女性は大勢います。今まで考えたことがなかったのですが、透明感を持っている女性は皆、清潔感も持っているのです。好感度を抱かせる清潔感というのは、外面から感じるだけでなく、内面からも感じることができる。私は彼女からそれを学んだことによって、考えが変わったのです。  そして、私はもう一つ彼女から学びました。それは、透明感の持つイメージです。  普通、透明感という言葉を耳にすると、しっとりとした女性らしい姿を想像することが多いと思います。そんな中彼女は、元気でスポーティーなイメージが強いのです。それは、運動が好きだという彼女の気持ちがそう見せているのかもしれません。また、しっかりとした話し方から、芯の強さも感じさせます。そんな、ちょっとボーイッシュな雰囲気と、芯の強さを感じさせながら、透明感はいかなる時も失わない。そこが彼女の魅力だと私は思いました。まさに、《制服》や《学校》というフレーズが似合いすぎる女の子なのです。  もしも私が先生だったら、絶対にクラスにいて欲しいと思います。教室も体育館も似合う爽やかさで、「先生!」と呼ばれたら、きっと職員室では担任の争奪戦になることでしょう。  彼女は現在16歳、成長期真っ只中。元気いっぱいなところに、色っぽさも加わっていく素晴らしい時期――彼女はきっと色気を放ちながらも、透明感は失わずに成長していくことでしょう。 (文=木嶋のりこ) ●きじま・のりこkijimanoriko_senzai.jpg 1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)。舞台『月葬(げっそう)』(09)。 ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」 http://ameblo.jp/noriko-kijima/ 公式HP「木嶋食堂」 http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html
ミスマガジン2010 新川 優愛 瑞々しい。 amazon_associate_logo.jpg
■バックナンバー 【第8回】"初めての撮影"という魔法にかかった「川崎裕菜の《素》」 【第7回】涙袋にくすぐられるフェチ心......「逢沢りなの《パーツ》」 【第6回】真夏の大空に咲く大輪のひまわりが見せた涙......「岡本玲の《親近感》」 【第5回】自分の素材を使い分ける天才......「山本ひかるの《センス》」 【第4回】見つめられ、そして私は恋をする......「多田あさみの《視線》」 【第3回】 カラダもココロも......彼女のようになりたい「田中涼子の《バランス》」 【第2回】華やかさと親しみやすさのギャップを生み出す天然の武器「田中れいなの《方言》」 【第1回】すべてが自然体! 一緒にプライベートを過ごしたい「フォンチーの《しぐさ》」