
あっという間に梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。こんなに早く梅雨が明けてしまったので、早くも「ガリガリくん」は品薄状態だそうです。こんな書き入れ時に電力制限とは、アイス業界も大変です。どうにかしてよ、東電さん!
そんな猛暑にも負けず劣らず、芸能界もメラメラ盛り上がっております。AKB48ともちん"公開処刑"の後日談や、肉食女子・黒木メイサができるまでなど、7月上旬も日刊サイゾーならではのちょっと危ないニュースが人気を集めました。
それでは、人気記事ランキング、スタート!
第1位
「オセロ・中島の休業でバレちゃった!」井上陽水の"火遊び"と家庭不和
みんな知ってたっしょ?
第2位
AKB48古参トップヲタが現場出入り禁止に ファンが恐怖する"出禁"の裏側
出禁が怖くてオタが務まるか!
第3位
「新人時代からトラブルも」羽賀研二 転落人生の影にあった闇人物との"黒い交際"
裁判の動向を追っているのは、サイゾーだけってウワサ。
第4位
AKB48板野友美 人気モデルに囲まれた"公開処刑"に、やはり涙していた
あれは誰だって泣いちゃうよ。
第5位
『マルモ』大健闘でも業界視聴率トップは『鈴木先生』!? 春ドラマ総まとめ
これ読めば、最近のドラマ事情はだいたい分かる。
次点
伊藤英明と熱愛報道の黒木メイサ "肉食系"になったのは事務所への反発!?
モリモリ食べちゃうよ!
次々点
「AV撮影に間違えられたことも......」エヴァ芸人・稲垣早希がハードに挑む"ブログ旅"
けっこうカラダ張ってます。
「06連載」タグアーカイブ
学校からの帰り道、狂気の刃物男とのすれ違いが青年の夢を絶った……

何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。
第18回
京都精華大学生通り魔殺人事件
(2007年1月)
2007年1月15日午後7時50分ごろ、京都市左京区岩倉幡枝町の歩道で、当時20歳の千葉大作さんが、小型の鋭利な刃物で胸など全身を刺されて死亡した。刺し傷は十数カ所あり、きわめて残忍で強い殺意を感じさせる犯行だった。
事件当時、千葉さんは京都精華大学マンガ学部マンガ学科の1年生。仙台に育った千葉さんは、漫画家になる夢を抱き、1年の浪人生活を経て世界初のマンガ学部として知られる同大学の同学部に合格。将来への希望あふれる大学生活をスタートさせてから間もない悲劇だった。事件は、千葉さんが学校から友人宅に向かう途中の午後7時40分ごろ、自転車で学校の駐輪場を出た直後に起こった。
現場は京都市の北部、鞍馬山の麓に位置する叡山電鉄鞍馬線・木野駅から南に約100メートル、京都精華大学から南東に約600メートルの場所。周辺は一戸建て中心の住宅街で、周辺には田畑が多いのどかな光景で、とても残忍な事件が起きるとは思えない閑静な場所である。
千葉さんと同じく、刺した犯人も自転車に乗っていた。畑に沿った歩道で、千葉さんと犯人が自転車ですれ違った直後、事件は起きた。第一発見者の男性が現場を通りがかった際、「畑で倒れている千葉さんと、歩道に座り込んでいる若い男を見た」という。男は、顔を見られたくないかのように俯き、その隣には自転車があった。発見者の男性は一度通り過ぎたものの、不審に思って再び現場に戻ると、男性と反対の方向に逃げたためか、犯人の姿はなく、自転車も消えていた。歩道には、大量の血を流しながらも携帯電話で友人に助けを求めるメールを打つ千葉さんがしゃがみ込んでいて、畑の中には千葉さんの自転車とカバンが落ちていた。千葉さんは、全身十数カ所を刺されながらも、まだ意識があり、「通報してほしい......」と力を振り絞って発見者に懇願した。京都府警によると、通報があったのは午後7時52分。しばらくして救急隊員が到着し、千葉さんは病院に搬送されたが、直後に帰らぬ人となってしまった。
一体、何がきっかけで千葉さんは凶行に巻き込まれてしまったのだろうか? 千葉さんは、救助に当たった救急隊員に、「知らない男に刺された」と話している。また、事件が起こる直前、現場で犯人と千葉さんが口論しているところも目撃されている。犯人は上半身を左右に揺すりながら、「アホ!」「ボケ!」と言い放ち、関西弁をまくし立てながら激高していたという。千葉さんのカバンに入った財布には現金が残されていたため、金品目的の犯行ではなかったと見られている。
京都府警の調べでは、現場には2台の自転車の急ブレーキ跡があったことが判明。現場の歩道は自転車がすれ違うためのギリギリの幅しかなく、犯人と千葉さんのトラブルになった原因は、自転車同士がすれ違う際の接近や接触によるものではないかという見方も強い。しかし、普段から刃物を持ち歩き、突然の路上でのトラブルで殺人に及んだ犯人の"異常性と凶暴性"を考えれば、事件のきっかけにどれだけの意味があるだろうと思わざるを得ない。何かのトラブルや口論があったとしても、千葉さんに命を奪われる理由は微塵もないのだ。
千葉さんは明るく温厚な性格で、人望も厚かったという。友人や大学の講師は、「彼が恨まれるわけがない」と口をそろえる。また、「絵が抜群にうまく、とにかく研究熱心だった」という。事件から約1年後、京都精華大学で千葉さんを指導した講師が、「事件を風化させてはいけない」と、千葉さんが殺害された状況や犯人の特徴をマンガとして描いた小冊子を作成。遺族や友人たちと街頭で配布し、情報提供を呼び掛けている(現在、この小冊子のマンガはインターネットでも公開されている)。
現在も京都府警は数十人体制で捜索を行っているが、凶悪犯はまだ野に放たれたままだ。事前に準備された犯行ではなく、自転車に乗っていたことを考えても、犯人は現場からそう遠くない場所に住む人間であることは間違いない。それだけに、近隣住民の不安は尋常ではないだろう。
将来のある青年の夢を奪った凶行を、我々は忘れてはならない。漫画家の夢が潰えた千葉さんに、犯人が逮捕されたという報告ができる日を待ち望みたい。
(取材・文=神尾啓子)
<情報>
【犯人の特徴】
・20~30歳
・身長170~180cm
・髪はセンター分け(ボサボサ)
・上下黒っぽい服装
・黒っぽいママチャリ風の自転車に乗っている
・興奮すると顔や上半身を左右に振り言葉尻に「アホ」「ボケ」を連発し、目の焦点が合わない
<連絡先>
京都府下鴨警察署
「左京区岩倉幡枝町における殺人事件捜査本部」
TEL.075-703-0110(代表)
TEL.0120-230-663(フリーダイヤル/24時間受付)
未解決事件ファイル 真犯人に告ぐ 告ぐ。
●バックナンバー 【第17回】10年前、白昼の繁華街で消えた"美人"女子高生 背景に複数の「疑問点」が浮上......!! 【第16回】飲みかけのココアを残し、消えた少女......奇妙な「怪文書」が示唆する事件の真相とは!? 【第15回】 胸と内臓を刃物でえぐり取られ......切断された島根の女子大生殺害事件から1年 【第14回】 "栃木女児殺害事件"発生から5年 7歳少女の顔を執拗に殴打し、胸を12度も刺した犯人の残忍性 【第13回】 15歳ハーフ美少女が夏祭りの夜に失踪 3日後、見知らぬ町で変わり果てた姿に...... 【第12回】 "白昼の惨殺劇"母親が刺殺される一部始終をトイレの中で聞いていた娘...... 【第11回】 全裸発見の茨城大女子学生絞殺遺体 遺留品から検出の"男性2人分のDNA"の謎 【第10回】 愛知・蟹江町の"眼球破裂"通り魔事件 昨年5月「母子3人殺傷事件」と同一犯か!? 【第9回】「逮捕で迷宮入り!? "時効延長"直前に起きた「愛知母子4人殺害・放火事件」 【第8回】「上智大生殺人放火事件」時効まで残りわずか! 昨年10月の「千葉大生殺害放火事件」との関連は!? 【第7回】全国有数の"失踪事件"多発地域で女性記者が姿を消してから11年 【第6回】見知らぬ男が家に侵入して17歳長女を刺殺 顔を見られた犯人は妹と祖母を追い回し...... 【第5回】被害者とその親友──2人の"佐藤梢"と消えた男のリアル・ミステリー 【第4回】 ストーカー行為を働いた挙げ句にターゲット女性の家族を惨殺して逃亡 【第3回】 事態急転!「リンゼイさん殺害事件」市橋達也整形術前後の写真入手で逮捕秒読み!? 【第2回】大量の遺留品が招いた初動捜査の混乱 果たしてDNAに人格は認められるか? 【第1回】「おい、小池!」で日本中に知られた男は本当に名前を呼ばれる日を待ち続けている
あおり派週刊誌に宣戦布告!? 「ポスト」覚悟の総力大特集、その中身とは?

「週刊朝日」7月22日号
第1位
「独占スクープ!! 福島第一原発最高幹部がついに語った フクシマの真実(前編)」(「週刊朝日」7月22日号)
第2位
「ウクライナの百倍緩い―チェルノブイリの汚染地域と日本の『規制値』を比べたら...」(「AERA」7月18日号)
問題提起特集
「『恐怖の放射能』の嘘を暴く-原発デマと節電ファッショの酷暑」(「週刊ポスト」7月22・29日号)
「覚悟の総力大特集」と謳ったポストの特集については、後で触れる。
日曜日(7月10日)の朝日新聞の読書欄で、柄谷行人が「いま、憲法は『時代遅れ』か」(樋口陽一著/平凡社)を評している中で、こう書いている。
「憲法は国民が国家権力を縛るものだ、という観点から見ると、現行憲法は『時代遅れ』であるどころか、きわめて今日的である。憲法25条1項には、こうある。《すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する》。たとえば、震災でホームレスとなり職を失った人々を放置するのは、憲法に反する。また、放射性物質の飛散によって人々の生存を脅かすのは、憲法違反であり、犯罪である」
1999年9月に起きたJCO東海村「臨界事故」で作業員2人が被曝して亡くなった。捜査が進むにつれ、手抜き手順を明記した裏マニュアルの存在など違法作業が日常化していたことや、上層部がこれを容認していたことが明らかとなり、幹部社員6人が業務上過失致死罪で逮捕されている。
今回の福島第一原発事故は、東電による「人災」であり、明らかに犯罪を構成すると思うのだが、東電トップの逮捕はないのだろうか。
さて、「AERA」の記事は2ページだが、へぇ~そうなんだと、考え込んでしまった。今回の福島第一原発事故はチェルノブイリの時と同じレベル7である。
しかも旧ソ連時代だから、言い方は悪いが、住民無視の政策をやっていたのではないかと、以前はそう思っていたのだが、原発周辺住民の避難(3年経って強制的に避難させられた人たちもいるが)や、その後の住民たちの健康調査など、思っていたほど悪くはないことを、このところの報道で知った。
ベラルーシやロシア、ウクライナ3国の食品についてのセシウム137の規制値も、日本に比べて驚くほど厳しいというのだ。
ウクライナの飲料水の規制値は1キログラム当たり2ベクレル。日本はセシウム134と137の合算値だが、200ベクレルである。
野菜は7倍以上、肉類で2.5倍、魚では3.33倍、果物は7倍、卵5倍と、日本の方がはるかに緩い。
「AERA」編集部が入手したウクライナ保健省の資料によると、原発事故以来、規制値は繰り返し改定され、徐々に厳しくなってきたようだ。その上、日本にはどこの国にもあるストロンチウム90についての規制値がないのだ。
原発事故による食品汚染問題に詳しい宮崎吉郎さんは、実際に放射能被害に苦しんだ地域から学ばないのはおかしいとした上で、こう語る。
「農産物について、必要な検査とその結果の公表を地道に繰り返し、消費者の信用を取り戻すためにも、日本はウクライナのデータを活用すべきだ」
今の永田町村の醜悪な権力争奪ごっこを見ていると、まだ旧ソ連の方がましだったかもしれないと思ってしまう。日本は「最大不幸社会」になっているのは間違いない。
1位の「朝日」の記事には最高幹部とあるだけで名前はない。文中に吉田昌郎所長のことが出てくる。私は、吉田所長本人が語っているのではないかと推測するのだが、その当否は別にして、なかなか興味深い内容である。
冒頭、玄海原発の再稼働問題について、「フクイチ(福島第一原発)の事故を経験した私に言わせれば、そんなバカなことはやめたほうがいい」と言っている。それは、玄海原発は老朽化が進み、現地はフクイチよりも地盤が軟らかいからだ。
フクイチ事故は、地震による被害も大きかったが、津波対策がおろそかだったため、事故が深刻化した。この心配は全国の原発に当てはまるという。
現場と東電本社との温度差があり、現場ではこれ以上汚染水を海に放出することは許されないと認識しているが、なぜか本社は海に流すことをいとわない雰囲気があるというのだ。
汚染水を循環するシステムは日米仏でやっているが、現場では、日本だけで十分やれると思っていた。それがなぜそうなったのかについては、「政府同士で商取引の約束でも交わしたのでしょうか。本社のある幹部は政府や経産省との絡みも暗ににおわせて、『勘弁してくれ。こちらでもどうにもならない』ということでした」と話す。
また、「安定したら、何とか核燃料を外に取り出したい。しかし、その燃料がどんな状況なのか、すでにメルトダウン、さらにはメルトスルー(原子炉貫通)もないとは言えない。飛び散っていることも考えられる」と、内部の現状把握もまだしていないことを明かした上で、今の一番の課題は、現場で作業をする「人」だという。
これからの暑さと、台風などによる雨の中で仕事ができるかどうかと心配する。吉田所長から聞いた話として、こうも言っている。
「恐らく今後、年内に安定化できるかどうかが焦点になるだろうが、それは正直厳しい」
原発事故から4カ月が経ち、福島第一原発事故が収束方向に向かっているように「錯覚」している国民も多いようだが、まだまだ予断を許さないことは、原発内部の幹部も認めているのである。
最後になったが、「ポスト」の「覚悟の総力特集」について書こう。
まずは巻頭2ページを使ったリードにやや圧倒される。これまで新聞・テレビが政府・東電の発表を垂れ流してきたことを批判している。だが、本丸はライバルである「現代」や「文春」、「朝日」のような「放射能の危険」をことさらあおる週刊誌である。
その連中に共通しているのは「知識の乏しさと科学リテラシーの低さ」で、ありもしない「放射能クライシス」をあおり立てる報道に対して、「これを正すことも報道機関の責務である」と、すごい気合いの入り方だ。
また、こうしたあおり派雑誌に登場する「専門家」は、原子力の研究者というより反米・反日活動家や、間違ったことを主張するために、学会で名誉ある地位を占められなかった人物たちであると難じる。
デマを真実と思いこんだ国民の中には、ノイローゼになったり、子どもを産むことに恐怖心を覚え、人工中絶するケースまで出ていることを憂い、「今回の事故による放射線汚染で、子どもが『奇形』や『遺伝子異常』で生まれる可能性は『ゼロ』だといっても過言ではない」と言い切る。
最後に、「ポスト」は「バイアスや信条、利権に基づいた報道はしないと読者に約束する。それこそがメディアの良心だと信じるからである」と結ぶ。
これだけ気合いが入った特集とは何かと見てみると、まずは、「50年前の日本は『放射線まみれ』だった」。スリーマイル島やチェルノブイリ原発事故があるもっと前、45年にアメリカが大気圏核実験して以降、今日までに世界中で2,000回以上の核実験が行われている。中でも62年には年間178回の核実験が行われ、世界中に「死の灰」がまき散らされたから、その当時の方が今とは比較にならないぐらいの放射線量があったと、「日本分析センター」というところの協力を得て、63年から今年までのセシウム137の測定値を表にしている。
ちなみに63年の秋田は3.36ミリシーベルト/年、東京も1.69ミリシーベルト/年であるが、その後減り続け、86年のチェルノブイリの時にやや上がるが、00年にはほとんど検出されなかったそうだ。
このデータを見れば、今よりもっと高い放射線量を浴びても、その後の日本人のがんの発症率への影響は見られないし、広島・長崎の原爆経験者の妊娠例を調査しても、被爆(「ポスト」は被曝を使っているが、原爆の場合はこちら)の影響による子どもの先天性異常がなかったことは確実であるとしている。
要は、原発周辺は別にして、現在の放射線量など心配しなくていいと言いたいのである。
その後には「逃げ惑う『ノイローゼママ』、離婚、中絶、子づくり延期、そして結婚差別」、「『内部被曝に効く』『放射能を除去する』インチキ商品、未公開株詐欺が横行中」、「『節電しろ』と言う人たちのオフィスの気温を測ってきた」、「灼熱の原発『潜入記』」ときて、ついにおまえもかと思った「放射線汚染量完全マップ」と続く。
この「完全マップ」は、医学博士の加藤洋首都大学東京放射線学科准教授(この大学って石原都知事が旗を振ってできた大学だね)と取材班が、モニタリングポストが使っているのと同じ方式のシンチレーションカウンター(価格は50万円)を使用して、東京の人気公園や関東沿岸の海水浴場を独自調査したというのである。
その結果は、あおり派週刊誌が大声で騒いでいるような計測値は出ないし、国が定めている1時間当たり3.8 マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト)を超えるところはなかったとしている。
わずかに都立葛西臨海公園で2.10 、都立水元公園で1.55という計測値が出たくらいで、心配せずに子どもと一緒に遊びに行ってもらいたいと結んでいる。
「ポスト」は、GM管の方式のカウンターでは2倍以上の数値になるところがあるが、これは安物だからで、信用できないとしている。
私はこうした方面に明るくないが、知人の専門家に言わせると、GM管はガンマ線だけではなくアルファ線、ベータ線なども計測してしまうので、文科省のやっているように覆いをして、ガンマ線だけにして計測すれば、ほぼ同じ値になるそうである。
しかし、今回の原発で使用されているウラン235やMOX燃料が核分裂した際に出てくるさまざまな核種は、主にベータ線を出すものばかりで、自然放射線源との明確な違いは、このベータ線の量の異常な多さだから、ベータ線を測らせない国のやり方はおかしいと、彼は言っている。
私は、国が安全だとしている年間20ミリシーベルトという数値への疑問もあるが、ここでは触れないでおこう。さて、あおり派、デマ週刊誌と「ポスト」から難詰された他の週刊誌は、沈黙するのではなく、挑戦を受けて堂々と反論すべきであろう。
放射能の問題は、子や孫だけではなく、人間が今後どう生きていくのかを考える根源的な問題なのだから。
(文=元木昌彦)

撮影/佃太平
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
不買運動も? AKB48江口愛実騒動でグリコ株が急落!(6月下旬の人気記事)

6月9日の第3回AKB48総選挙以来、テレビでその姿を見ない日はないというくらい、大人気のAKB48。いくら人数が多いとは言え、こんなに出まくっていたら早々に飽きられてしまうでは? と心配でなりません。岡本夏生ネエさんのように「仕事セーブ宣言」するのも、芸能界で生き残る術の一つですよ?
さて、6月下旬の日刊サイゾーでも、そのAKBN48江口愛実騒動をはじめ、ゴマキの活動休止など、新旧のアイドルたちの話題で持ち切りでした。
それでは早速、人気記事ランキングをチェックしてみましょう!
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やっぱり合成だったAKB48・江口愛実 "騙された"ファン激怒でグリコ不買運動も
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風俗ライターの悲鳴が聞こえます。
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「なぜ"24時間ニュース番組"がない?」デーブ・スペクターが日本の震災報道を斬る!
これでも一応、テレビマン!
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即買いですね。
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「なんで島田紳助や韓流が!?」強引タイアップ曲にアニメファンが大ブーイング中
また紳助?
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男性の生涯未婚率"驚異の16%!" その裏にあるのは「年収600万円の壁」と「一夫多妻制」!?
キビシイ現実。
「井戸端会議で話題にもできない」"ホットスポット"で闘う母親たちの苦悩

「週刊文春」7月7日号より
第1位
「AKB48 芝幸太郎社長 隠された『ドス黒い履歴』」(「週刊文春」7月7日号)
第2位
「<理論物理学者ミチオ・カク教授>福島第一の再爆発に備えよ」(「週刊現代」7月16・23日号)
第3位
「すべての判断は母任せのつらさ 『ホットスポット』柏で闘う母の座談会」(「AERA」7月11日号)
今朝(7月4日)の新聞で、芥川賞と直木賞の候補者が出ていた。その中に、私の友人である石田千さんが、芥川賞にノミネートされていた。石田さんは、作家・嵐山光三郎さんの秘書をしていたころから、自らもエッセーを書き始めた。
最初の本『月と菓子パン』(晶文社)は、彼女にしか書けない何ともホンワカとした文体が魅力的で、多くのファンを獲得した。
その後、エッセーだけではなく、私小説風なものも書くようになった。候補作「あめりかむら」は「新潮」2月号に掲載された100枚の中編である。がん検診の場面から始まり、大学時代の友人の自殺、写真家に誘われて関西旅行へと続いていく。読み終わって、全体的にやや暗いトーンが気にはなったが、芥川賞に十分値する力作である。朗報を待ちたい。
このところ原発関係の本ばかり読んでいるせいか、「ポスト」のように楽観的にはなれない(今週もポストは放射能に関する特集はゼロ)。
「現代」で、広島での被爆体験があり、以来、放射能が人体に及ぼす研究を続けてきた肥田舜太郎医師がこう語っている。
「先日、福島の5歳の子どもに紫斑が出たという相談を受けました。(中略)この子どもさんも被曝の初期症状であることは間違いない」
同じ「現代」で、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」前の側溝で、毎時1.68マイクロシーベルトを計測したとある。早期に対策を求める住民の声が高まっているが、柏市は動いていない。
「AERA」が、その柏市で子どもを育てている母親3人に、現状と不安を語らせている。こうした普通の人たちの声に耳を傾けるのは、意外にどこもやらない。私は好企画だと思う。
彼女たちは毎日、外出時に線量計でチェックし、子どもには通学時にマスクをさせ、休みの日も家の中で過ごさせているという。
食材は西日本や輸入品で、水はミネラルウォーター。
それでも、学校給食が心配だという。学校から産地を出してもらったところ、千葉県産、それも柏産のものが多いという。
国の「安全だ、安全だ」という報道はウソだと感じているが、結局、判断はすべて母親に委ねられていることに戸惑いを隠せない。
柏市の幼稚園や学校によっては独自に砂を入れ替えたり、校庭の表土を削ったりするところも出てきた。しかし、市は「安全だ」というスタンスだから、表沙汰にしたくないため、こっそりとやらざるを得ないそうだ。
もちろん、彼女たちのような意識的な母親ばかりではない。政府の安全だという大本営発表で刷り込みをされている母親たちとは、放射能の話題すらできないため、井戸端会議がめっきり減ったという。
彼女たちと同じように危機感を持っていても、周囲に話せないで孤立してしまっている母親も多くいるそうである。
いくら訴えても動かない市や、放射能への恐怖から、一人の母親は、被災者向けの雇用促進住宅を申し込んだが、仕事は辞められないという夫と殴り合いのケンカになったそうだ。
また、夫が大分に単身赴任している母親は避難したいと思ったが、両方の実家がいわき市にあるため、そのことを話したらわだかまりができ、父親から「もう、うちには娘も孫もいないことにする」とまで言われてしまったそうだ。
福島第一原発事故による放射能の被害は、平凡な普通の家庭の幸せさえも崩壊させてしまうのである。
このところ、工程表通りに原発事故の収束などできないことが明らかになってきた。しかし、それよりも恐ろしい再爆発があるかもしれないから備えろと、全米で最も著名な理論物理学者ミチオ・カク ニューヨーク市立大学教授が「現代」で、ガンガン警鐘を鳴らしている。
ちなみにこのインタビューをしたのは、私の講談社時代の同僚・松村保孝である。彼は定年後、ニューヨークに住んでいる。
カク教授は、福島第一原発は、いつ状態が悪化してもおかしくない時限爆弾だというのだ。教授が考える最悪のシナリオはこうだ。
「仮に巨大余震に襲われて敷地内のパイプやタンクが壊れたとしましょう。その時点で大量の高濃度汚染水が溢れ出し、放射能レベルは一気に上がる。作業員は全員避難せざるを得ない。そこから原発事故は悪化の一途をたどるのです。原子炉内には水が絶えず注入されていないと、すぐ干上がってしまう。しかし、原子炉の破損がよりいっそうひどくなれば、壊れたカップに水を注ぐようなもので、いくら注いでも水はさっと流れ出す。そうなると炉心溶融が再開し、再び爆発が起こる」
カク教授は、福島第一原発が最悪の事態にまでいかなかったのは、東電の吉田昌郎所長が海水注入を決断したためで、奇跡だったという。
だが、彼のコンピュータによる分析で、日本政府や東電の発表した情報は、早くから正確ではないことが分かっていた。このような間違った情報を出し続けたことで、日本政府の威信は地に落ちたという。
原発からの撤退を段階的にしていくのはもちろん、東海大地震の予想震源域に建つ浜岡原発は一刻も早く運転を永久停止するべきだと言い切る。
カク教授がCNNに出たとき、この原発事故によって東北地方全域で人が住めなくなる可能性があると発言した。このインタビューでも、少なくとも、避難している福島の人たちが、もと住んでいた家に帰れることはないと断言する。
「日本政府は『いつかは正常に戻る』という根拠のない話をしていますが、問題は、福島に正常化などはないということです。本当のことを伝えなくてはいけない。さもなければ今後、現実を知らされたとき、人々はパニックに陥る」
チェルノブイリでさえ、25年経った今でも収束していない。福島の事故も、収束までにおそらく50年から100年はかかるだろうと語っている。
永田町の権力亡者どもや無責任な官僚たちは、こうした「極論」を読んでみた方がいい。あんたらの安全宣言は、日本のほとんどの国民に信用されず、アメリカを始めとした世界中で物笑いの種になっているのだから。
さて今週のスクープ大賞は、文春の「オフィス48」芝幸太郎社長の大スキャンダルである。
「AKB48」の名称の由来は、総合プロデューサーの秋元康、運営会社「AKS」の窪田康志、そして芝の3人の名前から取ったと言われている。
「オフィス48」はAKB劇場の管理を担当し、宮澤佐江、秋元才加が所属している。その芝社長の過去はドス黒く汚れ、彼の背中には緋鯉の彫り物まであるというのだから驚く。
高校卒業後、後に"臓器を売ってカネ返せ"と脅して話題になる「商工ファンド」に勤務し、営業マンとしてめきめき頭角を現し、22歳で山口支店長に抜てきされた。
その後も、ヤミ金業、それも振り込め詐欺のようなことをやっていたと、ヤミ金業者が話している。
その手口は、数百万円の融資をにおわせ、客に3万円程度振り込ませる。その後、週に1万円ずつ5回振り込んでくれといって、その後は、1日遅れたなどと難癖をつけ、いつまでも絞り取るやり方だそうである。
ヤミ金業のかたわら、裏カジノの経営にも手を出す。さらに違法なパチンコの裏ロム(大当たりが出やすくなる不正制御基板)まで販売していたというのだ。
「文春」によれば「AKS」の窪田社長とは、裏カジノで知り合ったようだ。そこから秋元とも知り合い、「AKB48」を作り上げていく。
先日、多くのマスコミが挙ってバカ騒ぎした第3回AKB48総選挙なるものがあった。投票するためにはCDを買わなくてはならない。こうやってCDを大量に売りさばく商法は、私にはあくどく見えて仕方なかったが、そこを批判するメディアはほとんどなかった。
こうしたファン心理につけ込む商法は、芝社長の過去の経歴から生み出されたのかもしれない。「AKB48」結成以来の大スキャンダルが勃発したが、私が知る限り、これを後追いしたマスコミは無いようだ。おかしいと思わないか?
(文=元木昌彦)

撮影/佃太平
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦!

いざ、出陣!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。
今回足を踏み入れたのは、ノンフィクション誌「レポ」presents「フリーライター大募集!公開!ライター売り込みナイト!生ライブ!ライターオーディションイベント」。仕事がほしいライターや、駆け出しライターが登壇し、1人5分の持ち時間で企画をプレゼンして、審査員が評価。「レポ」(http://www.repo-zine.com/)編集長の北尾トロさんの目にとまれば、「レポ」から執筆依頼が舞い込む、というイベントです。また、観客には、書き手を探しているメディア関係者もたくさん見に来るとのこと。
「『レポ』で書きたい」という下心と、「観客として来ているメディア関係者から新規の仕事をもらいたい」という下心と、「当連載のことをプレゼンで宣伝してPVを上げたい」という下心、そして、「壇上に上って目立ちたい」という下心――とにかくこれ以上ないたっぷりの下心ばかりを引っ提げて、会場の「東京カルチャーカルチャー」(運営:ニフティ/http://tcc.nifty.com)へ向かったのでした。
出場者13人中8人が女性と、意外にも女性が多いことに驚きました。控えスペースは隅っこに数人の男性陣、真ん中に女性たちが陣取り、高校の文系クラス状態。表面上は「普段なんのお仕事されてるんですか~?」と仲良さげに振る舞う女性陣ですが、あくまでもライバル同士。キャッキャと楽しく談笑しつつも、内心で腹の探り合いをするような、微妙な空気が流れていました。

写真右奥にひっそりと写っている2人が男性。あとはすべて女性。
そんな中、一人、また一人と壇上でプレゼンをしていきます。そのプレゼン内容も、「昔、彼氏(現・旦那)が出家しました。私、"お坊さん萌え"してます」「私の周りには変なおじさんばかりが寄ってくるんです」「私、ノーブラで就活しています!」等、"ワタシ変でしょ! 個性的でしょ! ね? すごいでしょ?"と言わんばかりのツワモノ揃い。
前のめりな出場者に反して、審査員は容赦なく手厳しいコメントを連発。審査員席に座っていたのは、北尾トロさんの他、「レポ」執筆陣の乙幡啓子さん、下関マグロさん、えのきどいちろうさん。
専門的な内容を分かりやすくプレゼンした出場者に対し、
「それは"企画"ですか? 今プレゼンしていただいて、知らなかったことばかりで、すごく勉強になったなー、と思っただけだったので......」
彼氏が出家したという「お坊さん萌え」プレゼンには、
「出家した彼氏は、今の旦那さんなんだよね? あなたそれ、ノロケ?(笑)」
また、非常に練られていて上手なプレゼンに対してさえも、
「企画の立て方はうまいけど、それ、本当に実現できるの?」
さらには、「ノーブラで就活していた」と渾身のカミングアウト、もとい、プレゼンをした美人現役女子大生の企画も、
「『レポ』で書くなら、"ノーブラ"程度では全然ダメ。パンツ一丁で生きていくくらいじゃないと」
と一蹴されてしまいました。......キビチイ。

歯に衣着せぬ審査員のみなさん。女子大生の
「ノーブラ発言」にもまるで動じません。
そして私も檀上でプレゼンするも、例に漏れず、完膚なきまでにたたきのめされたのでした。

恥を捨てて、"ロリ顔ライター"アピールを
必死に繰り返したのです......。
私 「あの、日刊サイゾーで、"ロリ顔ライター"として『散歩師・朝井がゆく!』という顔出しの冠連載を持たせていただいてまして。他に、男性誌を中心にお仕事しています」
審査員・下関マグロさん 「あなた、僕よりも全然ライター経験おありですね(笑)」
私 「えっ、とんでもない! えーと、企画なのですが、昔、児童劇団に所属していた経験があるので、経験者しか知らない子役オーディション事情などの裏話を語れます」
一同 「......。」
私 「(くっ......)あと、私、実はコラムニストの泉麻人の娘です。私しか知らない家での父の姿についてを書けます」
と、ズルいことを承知で切り札を出してみたものの、客席・審査員席ともにさほど盛り上がらず。中央線カルチャー臭がぷんぷん漂う「レポ」と親和性の高いネタかと思ったんだけど、......ダメ?

しーん。
審査員の北尾トロさんは、「面白い企画だとは思うけど、『レポ』じゃなくて、もっとギャラの高い媒体で書いた方がいいでしょう。『レポ』なんかギャラ安いんだから」と苦笑。さすがは"ノーブラ女子大生"にも陥落せぬコワモテ審査員です、取り付く島もありませんでした。

シビアなコメントに、ちょっぴり泣いた。
この厳しい審査の中、見事大賞の座を射止めたのは「私の周りには変なおじさんばかりが寄ってくるんです」と、今まで寄ってきた変なおじさん遍歴を自作の紙芝居で発表した中島とうこさん。

左端に立っている女性が、中島とうこさん。
審査員による決め手は、「中島さんは、Mとか、不幸体質のような印象を与えるから、変なおじさんが寄ってくるのかな? そのあたりの事件遭遇率の高さに、"ライターっぽさ"を感じた」とのこと。実際、出場者でただ一人、谷間と生脚を見せつけるようなミニスカワンピに、バッチリフルメイク。控えスペースではやや離れたところで煙草をくゆらす中島さんの姿は、最初からどこか異様な雰囲気を醸し出していました。しかし、ライター未経験の中島さんが"ライターっぽい"と言われ、曲がりなりにもプロとして数年やってきた私は華麗にスルーされたわけです。この先、私はどうすれば......? 廃業の危機?
審査員曰く、中島さんの"変なおじさん引き寄せ"や"不幸体質っぽさ"然り、「書き手自身が大変な目に遭っているような、汗臭さを感じるものを読者は読みたい。普通の人が持っている普通の生活や、仕事、家庭、そういったものを捨てる覚悟が必要」だそう。著名なエッセイストの方々の多くが、散々な目に遭っているプライベートを切り売りして、読者にウケていることを考えても、とても納得のいくお言葉。
大賞授与を終えて、控えスペースに戻ってきた中島さんに対して、「すごいですねー! おめでとうございます♪」と素直に称賛の辞を浴びせる出場者たち。え、みんな悔しくないの? もっと、歯ぎしりとかしないの? そんな心が美しい彼らを尻目に、私は端の方でブスッとしながらこの日交換した名刺の枚数を、1枚、2枚、と数えていました。プレゼンを見て気になった人がいたら、観客が各々、出場者控えスペースに赴いて名刺交換にやってくる、という仕組みの中、私に名刺交換を求めにきてくださった人数は、実は、全出場者中、最多だったのでした(たぶん)。

某版元編集者さんとの名刺交換。大賞は取れなくても、
一応、地味にモテてはいたんです!(負け惜しみ)。
交換した名刺の束だけが、私の心のオアシス。
さらに後日、雑誌「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)の編集者さんから、「イベント当日は私用で名刺交換できずに帰ってしまったのですが、ぜひ朝井さんにお仕事をお願いしたい、と直感的に思ってご連絡差し上げました」とのメールが! わざわざ人づてに私の連絡先を調べてくださったようです。カルチャー好きにとっての憧れの雑誌「ダ・ヴィンチ」様からじきじきにラブコールをいただけるとは! なんだ、モテるじゃん、私。女としての自信......じゃなかった、ライターとしての自信を喪失しつつありましたが、これでどうにか面目を保てそうです。やれやれ、めでたしめでたし。
(写真=永利彩乃/取材・文=朝井麻由美)
「ルーツは『天空の城 ラピュタ』」ウォン・カーウァイに見い出された香港の若き才能

(c)小克
『AKIRA』『ドラゴンボール』『ドラえもん』......子どものころ、僕らの心をアツくさせた漫画やアニメが、海の向こうに住むアジアの子どもたちの心にも火をつけていた。今や日本人だけのものではなくなった、ジャパニーズ・ポップカルチャー。その影響を受けて育った、アジアの才能豊かなクリエーターたちを紹介します。
第17回
イラストレーター/漫画家/アニメーター/脚本家/作詞家
小克(シュウハ)
小克(シュウハ)は、漫画家であり、脚本家であり、アニメーターであり、作詞家であり、かつてはぬいぐるみ作家だったこともあるマルチタレントだ。本人に、肩書きをどうすればいいかと聞くと「好きなように呼んでいいよ。自分では決められないんだ」という。学生のころにその才能をウォン・カーウァイに見い出され、彼の映画の脚本チームとして参加して以来、小克の活動は香港の若者の注目の的であり、今や香港のカルチャー・シーンでカリスマ的人気を誇る兄貴的な存在だ。
その小克に、日本のことをチラリと振ると、待ってましたとばかりに話し出す。
「日本のテレビアニメを見ること、それが僕の子どものころの一番大切な時間でした。10歳でサッカーを始めたのは、『キャプテン翼(足球小將)』の影響だし。あとは何と言っても『黄金戦士ゴールドライタン(飯冪鋩淪)』。僕の『ハーバー・ヒーローズ』は、ゴールドライタンの深い記憶から生まれた、彼らに捧げた作品です」
「ハーバー・ヒーローズ」とは、巨大ロボット風に描かれた香港の高層ビル群が、ローカルなネタをめぐって毎回珍騒動を巻き起こす、小克漫画の人気シリーズだ。香港っ子も大好きなヒーローたちの元ネタが、ゴールドライタンだったとは......。
「日本のプラモデルにも夢中でした。バンダイやタミヤの、ガンダムやタンクモデル。特に今も捨てられないのが、『ビッグワンガム』(のおまけについていたプラモデル)!! 子どものころ、母親に連れられてスーパーマーケットに行くたびに『ビッグワンガム』をねだりました。いつも買ってもらえたわけではないけど、僕がスーパーに行きたがった理由は、考えてみたらそれだけでしたね」
「生涯何度でも繰り返し見ることができるのアニメは『天空の城 ラピュタ』。宮崎駿は、僕のスーパーアイドルですから。『ラピュタ』が香港で初めて上映されたのは1986年。僕は12歳でした。ああ!! もう、これって、12歳の男子にとっての、ファンタジーそのものでしょ。冒険、父と息子の関係、愛と友情、夢、空を飛ぶこと、戦争、機械、ロボット、西洋的な風景、環境保護、工業革命、アトランティスの謎の石......他に何が必要か、教えてほしいぐらい! この映画がきっかけで、元ネタの『ガリバー旅行記』も読みました」

(c)小克
日本アニメを熱く語る小克兄貴。だが、コミックは数えるほどしか読んでいないという。
「テレビはタダだけど、漫画は買ったり借りたりにお金がかかったから。漫画を読まない漫画家というのは変かもしれないけど、でも楳図かずお(媒圖一雄)の『神の左手悪魔の右手』を読んだときの衝撃は今でも覚えているし、大学のときに出会った手塚治虫の『火の鳥』は、未来永劫僕の"ベスト・オブ・ザ・ベスト"です!」
小克は小説読みでもある。好きな作家を聞いてみた。
「最近は東野圭吾、向田邦子、宮本輝。東野圭吾は推理小説の発展にすごく貢献していると思う。向田邦子の文章や人物表現、そして彼女の悲劇の人生に感銘を受けました。宮崎輝は、常に大好きな作家なのですが、人生を描くときのリアルな描写力、彼の表現するリアリティーがすごい! 僕の作品に直接影響を与えたわけではないのですが、彼の書くものからは、自分とほぼ同じ感覚を受けるんです。まるで自分の考えを書かれているみたいに! 彼と僕は、すごく似た感覚を持っているのかもしれません。『錦繍』は、今まで読んだ中で最高の小説でした」
この夏、ビッグ・イベントが控えているという。
「香港のテルフォード・プラザというショッピング・センターで「Siuhak's mass landing 2011」というイベントを行います。7月18日から9月まで、僕の初の個展も開かれるなど、夏いっぱい、カーニバルが続く感じです。時間があったら、是非遊びに来てください!」
■画像ギャラリー<画像をクリックすると拡大します/(c)小克>




●小克
1974年、香港生まれの典型的なてんびん座。
96年、Hong Kong Polytechnic universityにて BA (Hons) Graphic design修得。
卒業後は、フリーランスで、イラストレーター、漫画家、アニメーター、脚本家、作詞家として活躍中。現在は杭州をベースに、香港を行き来している。
Web site : <http://siuhakfans.blogspot.com/>
●なかにし・たか
アジアのデザイナー、アーティストの日本におけるマネジメント、プロデュースを行なう「ASHU」代表。日本のクリエーターをアジア各国に紹介するプロジェクトにも従事している。著書に『香港特別藝術区』(技術評論社)がある。<http://www.ashu-nk.com >
オンラインTシャツオンデマンド「Tee Party」<http://teeparty.jp/ashu/>
「黄金戦士ゴールドライタン」オリジナル・サウンドトラック テコンVみたいな感じね。
■バックナンバー 【vol.15】「原点は日本のコミック」東南アジアを席巻する都会派クリエーター 【vol.14】エロ×宗教×故事が混在!? 中国版・寺山修司が造り出すカオスな世界 【vol.13】昼間はOL、夜は寡黙なアーティスト ソン・ニが描く秘密の快楽の世界 【vol.12】まるで初期アニメ ローテクを駆使する南国のアート・ユニット「トロマラマ」 【vol.11】「造形師・竹谷隆之に憧れて......」 1000の触手を持つ、マレーシアのモンスター 【vol.10】"中国のガロ系"!? 80年代以降を代表するコミック・リーダー ヤン・コン 【vol.9】大のラーメンおたく!? シンガポールデザイン界を率いる兄貴、クリス・リー 【vol.8】メイド・イン・ジャパンに憧れて...... 香港の文学系コミック作家・智海 【vol.7】「血眼になってマンガを追いかけた」海賊版文化が育んだ中国の新しい才能 【vol.6】裸人間がわらわら 香港ピクセル・アートティストが放つ"アナログデジタル"な世界 【vol.5】ダメでも笑い飛ばせ! 香港の国民性を体現したグラフィック・ノベリスト 【vol.4】「教科書はガンダムの落書きだらけだった」 香港・原色の魔術師の意外な原点 【vol.3】「懐かしいのに、新しい」 読むほどにクセになる"タイ初の日本漫画家"タムくん 【vol.2】 マイブームはBL!? 香港の腐女子が描きとめる、消えゆく都市の記憶 【vol.1】「 :phunk版ガッチャマンが作りたい」 シンガポール発のデザイン集団が描く夢
浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(後編)

■前編、中編はこちらから
玉袋 芸能界でいったらスキャンダルだから。そっから立ち直る人は大変だよ、これ。海老蔵どころの騒ぎじゃないよ、これ。
──そこから立ち直れたら相当タフになれますね! しかし、久しぶりに地元に帰って、そうやってウンコ漏らしたりウンコ爆発させてたバカな男子たちが、ものすごいちゃんとした大人になっていた時の焦燥感といったら......! 「仕事何やってんの?」って聞かれて、「いや~アイドルやって売れないまま9年目!」なんて言えませんよ。いくつだよって話ですよ。バカにしていたはずが、自分が一番のバカになっているんです。
玉袋 へっへっへって、笑うしかねぇよな。そうだよな。俺もそうだもん。若いころの遊びとかを、もっともっと取り返そうと思ってるもん。俺は小学校の時はいたずらっ子なんだけど、中学校になったら、もうすごいヤンキーブームで、周りみんな不良になってるわけよ。俺は、それはカッコ悪いと思ってやってなくて、遊びも何もしない暗い中学時代だったんだよね。それで高校時代もずっと耐えててさ、この歳になってものすごい遊んでるんだよ。いろんな悪さしちゃってるわけ。
──やっぱり遅咲きっていうのは後を引きますよね。そしてまだ、思春期にちゃんと青春を送れてた人たちを敵だと思っています。
玉袋 絶対、それはあるね。俺は中学の体育の授業なんか全部出なくて、1年から3年までオール1だったの。で、輝いてた運動部のヤツとか、その時流行ってたヤンキーとかも、嫌で嫌でしょうがなかったんだけど、たまにバッタリ会うんだよね。そうすると、その輝いてた、キレイな体してたヤツが120キロぐらいになってたりして。だからそいつ見て「今は俺の勝ちだ」と思いながらも「お前そんな体じゃなかったろ、ピッカピカだったじゃないかよ!」って。あと、中学の時にシンナーやってた不良3人組がいたんだけど、俺、わざとそいつらにいじめられてやってたんだよね。ちょっかい出してくるからさ、プロレスラーみたいに派手にリアクションしてやるわけよ。そっちの方がおもしれえじゃん? こないだ友達の母ちゃんの葬式があった時、知り合いに「あの3人はどうなってるの?」って聞いたんだよ。そしたら、2人は覚せい剤で捕まって、もう1人はヤクザになって、組長の命取りに行けってピストル渡されて、気が狂っておかしくなったって。
──......えええ!? 新宿、怖すぎ!! やっぱり田舎とは、グレた後に敷かれてるレールが違いますね......。
玉袋 だろ? けどさ、シンナーが覚せい剤にバージョンアップしてるだけなんだよ。カッコ悪いじゃん。まだマジメになってる方がカッコいいと思うんだけど。
──ですねぇ......。でも、玉袋さんも梶原一騎先生とか、そういうかっこいい不良漫画が好きだったじゃないですか。どうして中学で不良にならなかったんですか?
玉袋 やっぱ、殿のラジオを聞いたからじゃないかな。あいつらが憧れてたのは横浜銀蝿だからさ。殿の方がずっと不良だもん。俺はそっちに憧れてたから。マイノリティーだったけど、入ってくるんだよな、ザラついたところにさ。埋めてくれるんだよ。コンパウンドみたいなもんだよ。車が傷いっちゃってるところをワックス塗ったら直っちゃうみたいな。心のリペアをしてくれるよ。
──私も中学校の時は周りがヤンキーばっかりで、ひきこもりだったんですよ。「もう死にたい死にたい、生まれてごめんなさい」っていう思春期で、寺山修司さんとか読むようになって。
玉袋 またすごいとこいったね!
──『青少年のための自殺学入門』(土曜美術社)って本に衝撃を受けて......。その本に「心中は人生の一点豪華主義だ」っていう一節があって、「なるほど、私はコンプレックスだらけのダメな人間だけど、心中が出来たら勝ちだな!」と思って。悲しいまま人生を終えたくないんですよ。心中に限らず、むせかえるような幸せの中で死んで勝ち逃げしたい。「アイドルは売れないし引退します」って言うのは、負けてしっぽ巻いて逃げる状態じゃないですか。負けたまま終わると、その後の人生ずっと負ける気がして、せめて一花咲かすまで......と続けてたら精神を病んだんですが。
玉袋 そりゃあそうだ。そのまま続けて80歳で心中したりしてな。「それ寿命じゃねえか!」ってのが良いけどな。でも、いつかのための、押すボタンは用意してあるわけね。そんなにすぐ押しちゃダメだぞ。一回フタを開けるボタンとか、フタを割ってから押すボタンじゃないと。あと緊急脱出ボタンも必要だな。
──うっかり幸せを感じた時、「私は今、本当に幸せか? いや待て、そこまでじゃないな」みたいな。そうすれば中島みゆきさんの歌みたく、自然と幸せの後ろに別れがついてきますから(笑)。そうやってなんとか頑張って踏ん張ってやっていく。玉袋さんは、今、かつての不良や輝いてたヤツらとかに勝ってますけど、私は今がまだダメだから、「ウン爆」させてたヤツらとか、シンナーで歯が溶けてた女子とかに「小明も頑張りなよー(笑)」とか言われると、もう立っているのがやっと......という感じに......。
玉袋 いや、ダメだってまだ分かんねぇぞ。俺なんか、そんなヤツらと一緒になったら、しょんべんひっかけてやるよ! しょんべんシャンプーしてやるよ!
──かっこいい! でも女子は構造上、よほど工夫しないとムリ! あと人前で放尿とかもムリ! 私も小学校2~3年までは平気で外でおしっこ出来たんだけどなぁ~。
玉袋 あるある。俺もいまだに立ちションも野グソもしてるしな!
──えっ! 野グソはやめましょうよ!
玉袋 何もない野原だから仕方ないじゃない。
──ですよねぇ。
玉袋 トイレ貸してくれるコンビニも何もないんだからさぁ~。あんたならどうする?
――仕方ないです。
玉袋 でしょ? 男は「ちょっとキジを撃ちに行ってくるわ!」。女は「ちょっと花を摘んできます...」でいいのよ!
──モノは言いようですよねぇ...
玉袋 でしょ!? 俺、すごいよ、テクニック。土日とか、八百屋のおじちゃんと、メダカとかナマズとか捕まえに川とか行ってんだよ。何にもねぇから、「おじちゃんトイレどうしよう?」って言ったら、「そこらへんにしろ、バカヤロウ」とか言われてさ、最初は山の傾斜のところに入ったんだけど、それでウンコすると、傾斜だから流れてきちゃうんだよ。んで「汚ねぇ汚ねぇ」ってなっちゃって。で、上級者になってくると、山向きに、こう、角度が自然になってくる(しゃがんで実演しながら)。完璧だ......と。こないだなんてもっと完璧な......。
──こないだ!?
玉袋 そう、こないだ。先週の日曜。新しい野グソを開発したわけよ。田んぼの中にU字溝があるの。そこに水が流れてるの。「おじちゃん、これまたいでしゃがんだらウンコできるじゃん! 中国みたいでいいよ!」って。そしたら「バカ、そうじゃねぇよ、U字溝はまたぐんじゃなくて......U字溝の中に入っちゃえよ」って。水の中に尻まで入れてウンコする。そしたらジャーって流れてっちゃうし、おしっこも流れてくし、肛門もきれいで、素晴らしい。水洗なの、水洗。すっげぇ気持ちいいんだよ、それが。(やっぱりしゃがんで実演しながら)
──ナチュラルウォシュレット......ちなみに、それどこでやってるんですか?
玉袋 埼玉。
──普通に関東圏じゃないですか!
玉袋 そうなんだよ。いや~ついに到達したんだよ、完璧な野グソ。田んぼに汲み上げられるんだったらちゃんと肥やしにもなるし、ものすごいいいことだろ? エコロジーですよ! エセエコの野郎もいるけどさ、本物のエコ! ......なんなんだ、俺。ウンコの話に終始してるよ。
──本当ですよ......なんだろう、相談したいことはたくさんあったのに、すべてがウンコ色に......あっ、そうだ! 玉袋さんのご実家って元々は雀荘で、それがインベーダーゲームの流行でお客さんがゲームセンターに流れて、そのせいで雀荘が傾いてホモスナックになったじゃないですか。そんな切ないエピソードがあるのに、小学生時代の玉袋さんたちはすごく楽しくインベーダーゲームをやってて、小説のタイトルも『新宿スペースインベーダー』なんですね。もっとインベーダーを憎んでも良いと思うんですけど、そういう複雑な思いはなかったんですか?
玉袋 これがまたね、バカだったね、俺も。本当、親の心子知らずなんだよな。そうやって傾いてる原因のところにお金つぎ込んでるんだからさ。でも、この『新宿スペースインベーダー』の意味っちゅうのはさ、一生懸命インベーダーを打って、みんなで侵略者をやっつけてるわけだよね。で、うまいヤツなんて100円でずーっとできるわけよ。でも最終的には家に帰んなきゃいけないから、自爆して死ななきゃいけない。だから、結局ぜんぜん勝てねぇんだよ、俺たちは。新宿っていう街は、いろんな人間が集まる場所じゃない? そういう新しく来るヤツらに侵略されて、俺たちの居場所がなくなったっていうテーマなんだよ、これは。
──切ないですね......。そしてそれぞれが新しい自分の居場所をつくっていかなきゃならないわけだし、玉袋さん世代に限らず、もっと若い世代の課題でもありますよ。
玉袋 そうだな!小明ちゃん、加齢していけばスナックのママになれそうだ! マスター!
──いや! そこは別に目指してないです(笑)! でも、ありがとうございました!!
(取材・文=小明)
●たまぶくろ・すじたろう
1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。
●あかり
1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(中編)
■前編はこちらから
──芸人さんも良く本を書いて、当たれば映画化だったり監督デビューだったりで、きっとガッポガッポなことでしょう。以前、(品川庄司の)品川さんにも一回お話聞いてるんですけど......。
玉袋 まぁ、あれだな。あいつとはファイトスタイルが違うんだよな。あいつが大振りで当てていくなら、俺はカウンターを当てにいくんだよ、カウンター!
──玉袋さんの、そういう芸人さんとしての姿勢ってすごいです!
玉袋 ブレないな。
──本当にブレてないです!
玉袋 偉いだろ? もっと褒めろ!
──小説に出てくる少年時代の玉袋さんも悪巧みのクオリティーがやたらと高くて、本当に子どものいたずら心を持ち続けて大人になった感じがすごいです!
玉袋 「カツラKGB」とかな! これは「カツラをガンガンばらす」の略だぞ! そういえば「週刊文春」(文藝春秋)がさ、ある大物司会者にインタビューしちゃってるわけよ。「カツラKGBの浅草キッドが○○さんはカツラだって言うんですけど、どうなんですか?」って。なんでそこで俺たちの名前出すんだよ。博士は番組で共演して、俺はしてねぇけどさ、会いづれぇじゃん。やだなー。
──「僕が言ってるんじゃなくって浅草キッドが......」って保身しながらなんて攻めるなんて卑怯だ!
玉袋 卑怯だよ、「週刊文春」。やめてくれねぇかな。
──ちなみに、その方に会ったら、聞けます?
玉袋 いや、俺はね、聞かないな。爆笑問題の太田が本番中にズバリと言ってて、まぁ、あれも彼のテクニックだろうけど、またそれとも違った落とし穴を掘っていった方がいいよな。俺たちがやるんだったら、共演者に植毛の人を入れとくとか。○○さんがいて、植毛の人がいて、俺たちがいる、みたいな。
──ちょ、確信犯すぎます!
玉袋 見てる方は「やべーよ、やべーよ」ってなるけど、選手には分からない。プロレスみたいに、レフリーが試合を作るようなものだから。で、見てる方に、「これ本当にやってんだ!」みたいに思わせるのがテクニックかな。
──いろいろ参考にしたかったんですけど、そんなテクニック、一朝一夕じゃ無理ですよね......。
玉袋 できるできる! スナック行って、いい気になってるオヤジの横で、オヤジにずっとしゃべらせとくとかさ。
──でも、前に深夜ドラマでキャバクラ嬢役をやる機会があって、「よーし練習だ!」と、キャバクラに体験入店をしてみたんですけど、やっぱりコミュニケーション能力が足りなくてスーパーヘルプでしたよ。
玉袋 まぁ、キャバクラは時間で区切られちゃうけど、スナックは客もギラギラしてるから面白いよ。スナックでも、自慢話で来る人とか嫌な客いるじゃん? そういう客は嫌いなんだよね。「なぁちょっと、ママ聞いてよ」って、失敗から入ってくる人の話を聞くとかな。「俺が俺が」って奴の自慢話に同調しないでダメなトークで広げてくとか、そういうテクニックだな。だから、まず働くことだ。スナックにアルバイトとして入って潜入捜査!
──それならうっかり同業者やファンの方を接客して身バレしても、「今、潜入捜査中だから......シーッ」って言えてかっこいいかも! あと、幅広い年齢層と話を合わせられるようになりそうです。『新宿スペースインベーダー』も、いま40代の人の懐かしいワードが詰まった小説だから、どうしても世代の違いで分からない言葉が出てくるんですよ。それがもったいないなって。
玉袋 そう、だから俺、どういうふうに受け取られるかなぁと思ってたんだよ。今までけっこう取材を受けてるけど、だいたいインタビュアーは40代の男で、「分かる分かる」って感じなんだけど、やっぱり分からないアイコンが出てくるでしょ?
──インベーダーゲームも、野球の話も、ヤミ金の杉山会長も、梶原一騎先生の漫画も、一応知識として多少は知ってて、小説を「面白かったー!!」って読めても、どうしてもその世代の人が味わえる「懐かしくて仕方ない!」っていう感覚までは味わえないので、それは残念ですよね。
玉袋 ああ、それはあるかもしれねぇな。
──でも、嫌いな不良に陰で変なあだ名つけたり、ウンコに爆竹さして飛ばしたり、大都会新宿でも千葉の片田舎でも、バカな男子のやることは一緒でした!
玉袋 略して「ウン爆」な!
──PSPとかそういうものがない時代の子どもは、とんでもないもんで遊びますよね! 少年時代の玉袋さんの友達で、タカシっていう貧乏な子が出てくるじゃないですか? 基本、もらい物ばっかりだったり、同級生におごってもらったり、落としたアイスキャンディーを洗って食べてるところを見られてバカにされてたり......。そういうエピソードが自分の小さいころと同じで......。私は落ちてるチョコボールを食べたんですよ。それを同級生に見られて、「あいつウンコを食べた!」って言われて。
玉袋 へっへっへ。小学生からスカトロ女優として(笑)。
──エリート過ぎますよ! 私、名字が青木なんですけど、そこから「青木菌」って呼ばれるようになって、それが「青金玉」に変化して、最終的には陰で「金玉」って呼ばれてました......。
玉袋 そういう隠れたあだ名って、なぜかバレてんだよな。でもいいじゃない、金玉でも。俺だって玉袋だよ。
──本当だ! おそろいですね! うふふ!
玉袋 同じだよ! どうってことないよ! ハッハッハッ!
──玉袋さんは"玉袋筋太郎"っていう、一見ハイリスクな名前をすごく気に入っているんですよね。
玉袋 好きだよ。自分の本名よりもなげぇ付き合いだし。
──玉袋歴23年ですもんね。でも、前にキッドさんの本で「父親の名前が玉袋だから、子どもの授業参観や運動会に行けない」ってエピソードを書かれていて、そこがすごく切なくて泣けました。子どもって、ひょんなことでいじめに発展しますもんね。
玉袋 そこだけだな。こっちは他の親父と同じようにカメラもって追っかけたくてしょうがねぇんだから。
――玉袋さんの家庭の話は切なさだったりオチがついてたりするので、安心して聞けるし読めるんです。ひねくれてるなぁ、私。
玉袋 変節したくねぇし、変わらねえってことだな。結婚したって俺のまんまだし、子どもいたってまんまだし、そのスタイルを変えるのがあんま好きじゃないんだよ。
──やっぱり、基本スタイルは「ウンコ・チンチン!」なんですね! 見習わねば! ......そうだ! ウンコと言えば、私も小学校のときに体育のバスケットで、運動神経が本当になかったのでドリブルがうまく出来なくて、つま先にボールが当たってびよーんって校庭の外まで飛ばしちゃって、怒られて取りに行ったらボールに緩い犬のウンコがベッタリ付いてて......。先生に「すみません、ウンコが付きました」って報告して「バカ野郎! 洗ってこい!」ってまた怒られて、水道にウンコが詰まるといけないからまずは手でウンコを取ったときのあのベタッとした感触......。
玉袋 いいねぇ! いや、経験してないやつが多いから、ウンコの件に関しては。ものすごいマイノリティだけど、選ばれし人だから。だって俺も小学3年生の時にクラスでウンコ漏らしてさ、それまで人気者だったけど、そっからリスタートだよ。そっから3年間つらいよ? 中学行てもみんなに言われちゃうし。
──ウンコ漏らしてからまた人気者になるっていうのは相当ハードル高いですよ。私も尿までですよ、学校で漏らしたのは。
(後編に続く/取材・文=小明)
●たまぶくろ・すじたろう
1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。
●あかり
1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(前編)

モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第26回のゲストは、自伝的小説『新宿スペースインベーダー』(武田ランダムハウスジャパン)を上梓された浅草キッド・玉袋筋太郎さんです!
[今回のお悩み]
「コミュニケーション能力が低いです......」
──うおー! この連載は26回目なんですが、やっとたけし軍団の方にたどり着きました! やりました!
玉袋筋太郎(以下、玉袋) おめでとう! ......ぜんぜんめでたくねぇだろう、それ!
――昔、草野仁さんとキッドさんの『草野キッド』(テレビ朝日系)って番組に出そびれたんですよ。アイドルがファンに乗っかって騎馬戦する企画だったんですけど、騎馬になるファンが集まらなくて......。
玉袋 さみしい! さみしいねー! 3人だよ、騎馬戦って。3人集まらないって、なかなかいい経験だよ!
――戦場にすら上がれなかった悲しい思い出で......。あと、初めて握手してもらった芸能人がつまみ枝豆さんで、初めてVシネマお世話になったのが「〆さば」の〆さばヒカルさんでした!
玉袋 ヒカルは......死んじゃった方か。
――亡くなっちゃいましたね......。めちゃくちゃ良い人で、売れて欲しいなぁと思いつつ、あの人がテレビに出てるのを見たのは、深夜におちんちんにスッポンが食い付いて、すごいもがき方をしているところだけでした......浮かばれない!
玉袋 『朝までたけし軍団』(テレビ朝日系)だな。もうできねぇな、あれは。井手さんが土佐犬に犯されて......最高だったよな!
──もう伝説の番組ですよね! 〆サバさんの後は、レギュラーは脱落したんですけど、北京ゲンジさん司会のミニスカポリスにちょっとだけ出て、それから深夜番組『ド・ナイト』(テレビ朝日系)で、やっと浅草キッドさんとご一緒できて!
玉袋 おお、取材行ったの? 俺と行ってないでしょ?
──行ってますよ!! 博士も玉袋さんも一度ずつご一緒させていただいて、玉袋さんはなぜか楽屋で「江頭と一緒にいろんな風俗で出禁になってる」っていう話をしてくれました。
玉袋 あ、そうそう、本番強要して池袋あたりで出禁。ヒドイ話だね、わざと女性に好かれないようにしてるね。そこらへんの話をポーンとして、乗っかってくるか嫌な顔するか、リトマス試験紙として人を見てるんだよ、俺たち。それは結構あるんだよ。
──そんな話題に乗るの、十代そこらの女子には無理ですよ!
玉袋 ハッハッハッ、それは失礼したね(笑)。
──あの番組は玉袋さんや博士さんがいろんなジャンルの成功者にお話を聞きにいく番組だったじゃないですか? 私も今、たまたまこうして対談をさせていただく機会が増えて、いろんなジャンルの方とお話しさせていただくんですけど、もう、ひどいんですよ、コミュニケーション能力の低さが。
玉袋 そう? もう十分つかんでるじゃん。
──全然! 前回は前田健さんだったんですけど、実は結構な惨敗で......。私の中の前田さんの知識っていうのが、あややのモノマネとゲイってこと、あとはキッドさんのDVDで、前田さん含む各業界のホモであろう人たちを集めてサイコロトークをさせるんですけど、そのサイコロに「ウンコが漏れそうだった話」しかないっていう......。あれはすごい緊張感で......!
玉袋 それ、単にホモ疑惑のある人にホモの話を追求してくっていう話だよね。
──はい! 一人が「ウン漏れ話」をしちゃうと、もう王様ゲームのような空気で全員がしなきゃ寒くなるから、もちろん前田さんも苦笑いでとびっきりの「ウン漏れ話」をしてくれてたんですけど、いざ対談になって、前田さんを目の前にしたら、「無理! 私、そんなこと聞けない!」と怯んで、ずいぶんと小ギレイなインタビューをしてしまって......。
玉袋 なんだよ、そこで肛門の話しなきゃ! それがいかに気持いいか、そういう話しないとさぁ。
──そういうふうに、一歩踏み込むタイミングを逃して怯んで退散っていうのをずっと繰り返してしまって......。せっかくの対談だというのに、ウィキペディアに載ってるようなことを聞いても意味がないじゃないですか! それがもうずっと悩みで......。
玉袋 『潮騒』じゃないけど、「その火を飛び越えてこい」ってことだよ。うちの相棒なんかひどいよ。野球のカネヤン(金田正一氏)いるだろ? 400勝の、日本一の大投手だよ? だけど、会って第一声「400勝、ウソでしょ」って。カネヤンが「んんっ!? 何を言う、この小童!!」って。小童って久しぶりに聞いたよ! いきなり博士の先制パンチだよね。ズッコケたよ、俺も。
──入り口から失礼って、相当勇気がいる行為ですよね! 私はその勇気がない上に緊張しいなので、後で原稿にしながら「この人はこんなに良いことを言ってくれてるのに、私なんで違う話してるんだろう」ってことがすっごく多くて。キッドさんの著書に『みんな悩んで大きくなった!』(ぶんか社/99年刊)があるじゃないですか。
玉袋 あのオナニーの話の本ね。
──まさかオナニーの話とは思わず読みましたけど、すごく面白かったです。対談やインタビューって、特に何も用意しなくてもその場の雰囲気やアドリブでうまく転がしたり、吉田豪さんみたいに完璧な下調べで味方ですよって顔で相手の懐に入り込んでしゃべらせたり、いろいろな手法があるじゃないですか。
玉袋 ハッハッハッ、吉田豪ちゃんに書かれたら最終的には敵になるのにね!
──アハハ! ある漫画家さんがしゃべりすぎて原稿になるのを恐れて「吉田豪さん死なないかなぁ」ってTwitterでつぶやいてました! キッドさんの対談は、また全然違う切り口でやられてるので、是非参考にさせていただきたいと思いまして!
玉袋 どうなんだろうね。懐に入るってのは大事だよな。アウトボクシングもいいけれど。ライターの本橋(信宏)さんが「どんな偉い人と会っても緊張しないインタビュー術がある」って言ってて、それは、ヤクザの親分とか、そういうすごい人をインタビューする時に、その人がクンニをしてる顔を想像するんだって。この人もクンニしてるんだからと思うと全然緊張しなくなるんだって。で、俺も100人近くインタビューしたけど、「なんだよ、お前クンニしてんじゃねえか」って思うと全然平気。そこらの飲み屋のおやじと変わんねぇから。
──ギャハ! ひどい! でも、ホリエモンの対談の時にそれを聞きたかったです。あの時は完全に萎縮してしまって......いやー怖かったです。偉い人だったし。
玉袋 偉くも何ともねえよ、あんな野郎。
──でも、六本木ヒルズのすっごい上の方で対談したんですよ!
玉袋 それが偉いと思っちゃうのがだめなんだよ。豆腐一丁作れない野郎が社長だとか言ってんだから、たいしたことねえよ。もちろん緊張する人はいるよ。いるけど、やっぱりそのクンニ作戦はいいよなぁ。今後使ってください、本当に。
――分かりました! さっそく今日からクンニ作戦! 玉袋とかクンニとか、なんか完全に痴女みたい! えっと、キッドさんのお仕事では、生前の水野晴郎先生に堂々とホモ疑惑をかけていったのも、すごすぎました。本人を良い気持ちにさせたまま外堀がどんどん埋められていくんですよ。
玉袋 まぁね。褒め殺しでいくんだよね。「最高ですね!」って話から入って、潜入捜査的に「もしかしたらこいつらもその気あるんじゃねぇか?」って思わせるのも大事だよな。まぁ下調べはしてたけど、知ってても仮面かぶって、知らんぷりしてやるから、それがまた良いんだよな。きたねぇテクニックだよな。知らねえふりして、わざとそっちの話させるように持ってって、「え! そうなんですか!?」って大げさなリアクション。
──なるほど! 確かに『ド・ナイト』でも「そうなんですか!?」ってやってました! 本当は誘導してたんだ!
玉袋 こっちは全部知ってるんだから。『アサ秘ジャーナル』(TBS系)の時も、"ヨイショ付きの政見放送"って呼んでたんだよね。俺も博士も全部読んでるわけよ、その政治家のスキャンダルから何から。全部大宅文庫で分厚いのが来て、もう憂鬱だったんだけど、それを知らんぷりして、うま~く分かるやつに向けてボールを投げる。「おっ、わざと踏まないでその話聞いてるな?」みたいな。ある政治家がAV男優騒動とかあったじゃない? そんな時、わざと駅弁の話したりさ。「昔、私は駅弁を売ってたんです」って。「駅弁ですかぁ、こうやってですか?」(腕を腰の前でハッスルさせながら)「そう、こうやって」って、その人にポーズさせて「勝ち!」みたいな。分からない落とし穴をいっぱい掘っといて、相手がそれにズボッと落ちた時、心の中でガッツポーズする。
──意地悪!! 完全に落とし穴を掘ってから始まってるんですね!!
玉袋 落とす落とす。それがテクニックだな! ハッハッハッ!
──鬼畜ー! そんな玉袋さんの自伝的な童貞小説『新宿スペースインベーダー』を読ませてもらったんですけど、昭和の悪ガキたちが不良やホームレスと交流しながら成長していく、みたいな良い話も多くて、NHKの連ドラに出来そうじゃないですか?
玉袋 ハッハッハッ! ダメだろ、それ! だって××××にセックス教わった話とかあるんだよ、無理に決まってんだろ!
──ものすごく大雑把にジャンル分けすると『三丁目の夕日』とか『東京タワー』的な雰囲気は醸してるんですけどね......。
玉袋 あれらは違うんだよね、俺。あっちの『三丁目』だとか『東京タワー』だとか、俺は読んでねぇんだよ。ずっと鎖国してたんだよ、この何年間。文化とか映画とか、見ないようにしたの。影響とか受けたら悔しいじゃん。
──良い話の中に「完全にダメだろ......その話題......」みたいなショッキングなエピソードをがんがん入れ込まれてましたね! 知的障害の子の性描写とか、びっこのお婆ちゃんとか、子ども心に「踏み行っちゃいけない一歩」みたいなのをいつの間にか越えちゃって、後で暗くなるような、そういうデリケートな部分の気まずさを思い出しました。
玉袋 あえてだよね。あえて「ウンコチンチン!」してるって感じがねぇと、やなんだよね、そんなの。
──でも、ちょっとそっちに寄れば、莫大なお金が儲かったりしますよ。映画化とかドラマ化とかで。
玉袋 あ、そうなの? ......バカだったな、俺。
(中編に続く/取材・文=小明)
●たまぶくろ・すじたろう
1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。
●あかり
1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中





