"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』

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戦場から生還した男は笑いの世界に魅了される。
この何者でもない男は、吉本に入っていなかったかもしれない、
もう一人の板尾創路の姿だろう。(c)「月光ノ仮面」製作委員会
 名優としての誉れが高い、板尾創路が主演・監督を兼ねた第2作『月光ノ仮面』。この作品は"地獄"から帰還を果たした男の物語だ。地獄に一歩足を踏み入れれば、そこはもう生と死の境界線はない。生と死の区別がなければ、もちろん自分と他者を隔てるアイデンティティーも存在しない。『月光ノ仮面』では"戦場"という名の地獄を共にした2人の男(板尾創路、浅野忠信)のうち、一人が死に、一人が生き残る。アイデンティティーなんてものは鉄の雨に洗われて、砕け散ってしまった。そうして生き残った、ひとりの男が戦後復興期の日本に帰ってくる。
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寄席に現われた復員兵を見て、弥生(石原
さとみ)は「森乃屋うさぎが帰ってきた」
と駆け寄る。弥生は本作のキーパーソン。
 本作について触れる前に、鈴木清順監督のことを話したい。清順監督といえば、原田芳雄主演作『ツィゴイネルワイゼン』(80)で生きているのか死んでいるのか分からない、夢うつつの世界を耽美的に描いたカルトな映画監督だ。2006年に自選DVD BOXがリリースされた際に、鼻に酸素チューブを挿した清順監督に話を聞く機会に恵まれた。清順監督の作品は、どれも虚無感と底が抜けたようなシュールな笑いが満ちている。その理由について率直に尋ねたところ、「そりゃー、やっぱり戦場を経験したからですよ」と清順監督はハッキリと答えた。  清順監督は20歳のときに、学徒出陣でフィルピンへ向かっている。ところが肝心の戦地に着く前に、乗っていた船団が米軍の襲撃を受けてことごとく撃沈。海に放り出された人間が残っていた船にハシゴを伝って上がろうとすると、そこを狙い撃ちにされた。また懸命に泳いで島に上陸しようとした人間は陸地で待ち構えていた敵兵の射撃の標的となった。何もできずに海にぷかぷかと浮かんでいた清順監督は、その光景を眺めながら笑うしかなかったそうだ。底抜けなドタバタ喜劇を観ているようだったという。ただし、倒れていく味方の兵隊から流れ出し、海を染める鮮血は血糊ではなく、本物の血だった。清順監督はそのまま流れに身を任せ、海を数日間漂い続けて命拾いした。そうして生き残った清順監督は戦後、食べていくために映画業界に入り、『殺しの烙印』(67)をはじめとするヘンテコな映画を次々と撮っている。米国のSF作家カート・ボネガットが味方によるドレスデン爆撃を辛うじて生き延びて、『スローターハウス5』などのナンセンス小説を生み出した経緯に通じるものがある。
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過剰な演技をしない浅野忠信と"引き算"
タイプの板尾創路。俳優としてのテイストが
似ていることから初共演となった。
 戦争こそ経験していないが、板尾創路もまた"地獄"を経験している。『板尾日記5』(リトルモア社)を読まれた方なら、2009年8月以降の彼が最愛の存在を失ったドン底状態から、どれだけ肉体的・精神的に苦しみながら復帰を果たしたかをご存知だろう。『板尾日記5』の帯に記された「あと、300年は生きたいと思います。」という言葉には、芸人として新たに生きる決意をした人間の凄みが伝わる。哀しみを吹っ切るために、テレビの収録や映画づくりに没頭していた感がある。その一方、妻のことを精いっぱい思い遣っている。井口昇監督のSF大作『電人ザボーガー』(11)では、巨大化した自分の娘を爆破するという過酷なミッションを劇中で背負った。板尾創路が『ザボーガー』の主役・大門豊に決まった際、映画スタッフからは「脚本を変えたほうがいいのでは」という声も上がったが、「板尾さんに決まったからといって、脚本を変えたら、それは板尾さんに対して失礼」という井口監督の英断によって当初の脚本通りに映画は完成した。『ザボーガー』で愛するものに別れを告げる板尾創路の顔は、哀しみと同時に愛するものに出会うことができた喜びと生きることへの慈しみが混じり合った、彼にしか演じられない表情だった。  『月光ノ仮面』のモチーフとなっているのは、古典落語の中でもシュールさを極めた『粗忽長屋』。長屋で暮らす熊さんはうっかり死んでしまい、同じ長屋に住む八さんに教えられて、自分の死体を浅草まで回収しに行くというものだ。2011年11月に亡くなった"落語界の革命児"立川談志が得意とし、二・二六事件の最中に反乱部隊の屯所で一席披露したエピソードで知られる五代目柳家小さんも十八番としていた。その『粗忽長屋』を大胆にアレンジした形で映画は進む。
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監督業と主演俳優を掛け持つ板尾創路。
「作品が勝手に独り歩きしていく感じが好き
なんです」と語っている。
 終戦後、復興を遂げつつある街に、ひとりの復員兵が現われる。笑い声が聞こえてくる寄席へと男の足が向かう。笑いに釣られて、男は高座に上がってしまう。男は舞台袖に控えていた噺家たちに取り押さえられ、「あそこはオレたちにとっての戦場なんだ」と諌められる。男は戦争ですべての記憶を失っていたが、どうやら戦前に大人気を集め、真打ち昇進寸前だった"森乃家うさぎ"らしい。婚約者だった弥生(石原さとみ)は男の顔が火傷で別人のように変わってしまったことに驚くが、無事に生きて帰ってくれたことに大喜び。満月の夜、男に抱かれる。やがて、記憶喪失の男はリハビリを兼ねて、場末の小屋の高座に上がることに。だが、生きるか死ぬかの地獄をかいくぐってきた男が物語る笑いは、常人の理解を越えたものだった。  主演である板尾創路は、独り言のように『粗忽長屋』を呟くが、前作『板尾創路の脱獄王』に続いて、台詞らしい台詞はない。板尾創路と戦友である浅野忠信の目のやりとり、また板尾と石原さとみの身体的な距離から、それぞれの心情を察するしかない。男が一世一代の笑いを披露する、ラストの高座シーンも、観た人間によってどのようにも解釈できるものになっている。ただ言えることは、噺家にとっての高座、芸人にとって舞台は戦場であるのと同時に、彼らにとって生を完全燃焼させるための場所だということだろう。板尾創路の笑いに対する想いと覚悟が凝縮化したエンディングが、観る者を静かに待ち受けている。 (文=長野辰次) gekkou5.jpg 『月光ノ仮面』 監督/板尾創路 脚本/板尾創路、増本庄一郎 出演/板尾創路、浅野忠信、石原さとみ、前田吟、國村隼、六角精児、津田寛治、根岸季衣、平田満、木村祐一、宮迫博之、矢部太郎、木下ほうか、柄本佑、千代将太、佐野泰臣  配給/角川映画 1月14日(土)より角川シネマ有楽町、シアターN渋谷ほかロードショー <http://www.gekkonokamen.com>
板尾創路の脱獄王 こちらも合わせて。 amazon_associate_logo.jpg
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「女性セブン」1月19・26日号
第1位 「スクープ独占告白 宮根誠司(48)に隠し子!」(「女性セブン」1月19・26日号) 第2位 「宮崎あおい衝撃の『不倫疑惑』相手は超有名ジャニーズアイドル」(「週刊文春」1月5・12日号) 第3位 「首都厳戒 山口組VS関東連合『新時代の抗争』全内幕!」(「週刊アサヒ芸能」1月12日号)  年末年始の合併号は残念ながら、この時期らしい華やかな記事が見当たらなかった。わずかに「ポスト」がAKB48のクリアファイルを袋とじでつけたのが新年合併号らしく感じられただけだった。  子どもの頃、新年号というと近くの本屋へ飛んでいき、本屋のオヤジさんにハタキで叩かれそうになるまで、迷いに迷って1冊を選ぶときのワクワク感は忘れられない。  付録は雑誌の華であった。宝島のブランド品でなくていいから、こんなのがほしかったんだという夢のある「付録」をつけることを考えてみたらどうだろう。  考えればいくらでもあるはずだ。「フライデー」ならAKB48前田敦子がつけている香水の香り付き等身大ポスター。「現代」なら立川談志師匠の手拭い。「ポスト」なら小沢一郎のサイン入り色紙(笑)。  さて1月7日に韓国映画『哀しき獣』を見た。監督は『チェイサー』のナ・ホンジン。 「主人公のグナム(ハ・ジョンウ)は、中国・延吉に住む朝鮮族のタクシー運転手。生活苦の中、借金取りに追われているが、韓国へ出稼ぎに送り出した妻とは音信不通の上、賭け麻雀で大負け。そこに取引を持ちかけてきたのが、殺人請負業者のミョン(キム・ユンソク)。ソウルに行き、ある男を殺せば、借金を帳消しにするという。うまくいけば妻も見つけて、やり直せる。グナムは密航船で黄海を渡って韓国に入るが、待っていたのは、さまざまな黒い思惑がうずまく世界。罪をかぶせられて警察から追われる身となり、ミョン、そして標的を狙っていたもう一人の男、テウォン(チョ・ソンハ)からは、命までも狙われる」(読売新聞1月6日)  うらぶれた延吉や韓国の裏町がいい雰囲気を出している。徹底した暴力と血しぶき、迫力あるカーチェイス。これぞフイルムノワールの傑作である。  こうした映画を日本の作品で見ることができなくなって久しい。かつては『仁義なき戦い』や『仁義の墓場』などの深作欣二監督作品、一連の『昭和残侠伝』はヤクザの世界を素人衆に垣間見せてくれた。  めったやたらに人を殺す映画ばかりつくってきたビートたけしも、最近はバイオレンス度が低くなってきている。  昨年話題になった「暴力団排除条例」の以前から、ヤクザを賛美したり暴力を肯定するような映画は自粛するようになってきている。  新宿・歌舞伎町が石原慎太郎都知事のおかげで殺菌されたような無味乾燥な街になり、浅草も錦糸町も家族揃って遊べる街になってしまった。  ヤクザや暴力団関係者、その周辺の愚連隊(懐かしい言葉だね)が一人もいなくなったわけではない。彼らとて生きていかなくてはならない。いまでも多くのバーや飲食店が上納金を彼らに召し上げられ、売春やクスリは大きな収入源である。だがフツーの人たちは、何か事件でもない限りその存在を忘れて暮らしている。すぐ近くに彼らが生息しているのにだ。  暴力団の情報を知りたければ「アサヒ芸能」「大衆」「実話」を読めばいい。警察寄りではない暴力団の実態が時にはリアルに描かれている。  今週の第3位は「アサ芸」のそんな記事である。新聞やテレビでも報じられたが、昨年12月14日午前2時50分、六本木の雑居ビルにあるキャバクラ店で惨劇が起きた。  ジャージーやダウンジャケットを着たラフな格好の男たちが約20人乱入してきて、店のウイスキーのボトルなどを手にして、奥にあるガラスに囲われた席にいた4人の男をめった打ちにしたのだ。  被害者は山口系の幹部3人と極真連合会の元組員。3人は脳挫傷で意識不明、外傷性くも膜下出血、骨折などの重傷だった。  捜査関係者によると、六本木の路上でのトラブルが原因だったようだが、それにしてもすさまじい襲撃である。  襲ったのは「関東連合」と「怒羅権(ドラゴン)」といわれているが、住吉会系の組員も数人いたことがわかり、すわ山口組が抗争に突入するかと厳戒態勢が敷かれたという。  しかし12月19日に住吉会系組織のトップが詫びを入れ、和解条件を提示したことで話し合いに動いているようだと編集部は見ている。  ヤクザ同士では話がついても「関東連合」や「怒羅権」のような愚連隊とはどうなるのか。  「関東連合」がクローズアップされたのは2010年1月に起きた市川海老蔵暴行事件だ。それ以外でも元横綱朝青龍の暴行事件、押尾学の麻薬譲渡事件、上原美優の自殺などでも、ここの影がちらついているといわれる。  「関東連合」は1970年代に東京の複数の暴走族で結成された連合体だったが、最近世間を騒がせているのは90年代に不良少年だった30代から40代の関東連合OBたちだと、事情に詳しいジャーナリストが語っている。  彼らはクラブに遊びに来た上場企業の社長を美人局でハメ、大金を脅し取ったりして、実業家に転身して成功を収めている連中もいるそうだ。その連中に面倒を見てもらっている後輩たちが群がっている集団なのだ。  「怒羅権」のほうは帰国した中国残留孤児の2世3世が結成した愚連隊。最近では残留孤児とは関係ない日本人もメンバーにいるそうだが、その残忍さは相当なもののようだ。  こうした組織として不透明な愚連隊グループは、「暴対法や組織犯罪処罰法といった法律が成立していく90年代以降に、関東連合をはじめとする愚連隊が増長していった点は見過ごせない」(アサ芸)。こうした愚連隊のややこしいのは、組織自体が流動的で責任者の所在もハッキリしないことだ。  山口組も関東の組織も抗争厳禁の方針を打ち出しているのだから、報復はしにくいだろうと広域組織関係者が話している。  新時代なのかどうかはわからないが、警察に追い詰められている広域暴力団と、それをいいことに傍若無人にふるまう愚連隊グループを、警察はどう取り締まっていくのか。このままでは市民が巻き添えを食う危険性はますます高まってきている。そう思わざるをえない。  第2位は文春の宮崎あおい(26)「不倫疑惑」報道である。  年末に高岡蒼佑(29)と離婚した宮崎だが、その裏にジャニーズアイドルとの「不倫」があったというのだ。  語っているのは高岡の知人で、彼が所属するプロダクションの元社員。離婚を切り出したのは宮崎のほうからで、11月上旬、六本木の中華料理屋で「もう無理だよ......」と、やり直すつもりがないことを告げたという。  その後、離婚届が郵送されてきた。だが高岡は、自分名義で契約している携帯の支払い明細を見て「ある特定の電話番号」と頻繁に通話していることに気がついた。  高岡は意を決して電話をかけてみたが、相手は名乗ろうとせず「何か誤解されていませんか」と繰り返すだけだった。  高岡が相手の正体を知ったのは12月6日の夜。会いたいという高岡の申し出に相手がが応じて、都内の会員制のバーで会ったという。知人がこう話す。 「程なくして現れたのは、ニット帽に黒縁メガネをかけた、V6の岡田准一さん(31)だった。高岡は、さすがに岡田さんが来たことに驚いた様子でした。岡田さんは、高岡と宮崎の結婚式にも来ていましたからね」  始めは相談を受けていただけだと弁明していた岡田だったが、高岡が明細を突き付けると観念して謝った。 「高岡が彼の携帯電話を確認すると、そこには二人の親密さを示すメールのやりとりが残されていました。岡田さんから宮崎さんに送った〈今温泉に来てるよ〉というメールに対し、彼女が〈私も行きたい。また一緒に入ろうね〉と返していたのです」(知人)  岡田は映画『天地神明』(今年公開)で宮崎と夫婦役を演じている。岡田は平謝りで、芸能界を引退するとまでいったという。だが高岡は悩んだ末に離婚届に判をついた。  このスキャンダルはかなりのものだと思うが、テレビではほとんど取り上げられなかったようだ。当代の人気女優とジャニーズ事務所のアイドルとなればそれも致し方ないか。  NHKの『紅白歌合戦』を見ればわかるように、今のテレビはNHKでさえもジャニーズに乗っ取られた感がある。  その上、吉本興業の社長が「島田紳助の復帰を望む」発言をした。この非常識な発言に大マスコミが批判しなかったのはなぜだ。ジャニーズと吉本に牛耳られているテレビの惨状は、まだまだひどくなっていくようだ。  今週のグランプリは女性誌ながらスクープを発信し続ける「セブン」の記事。  『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)や『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で司会を務める宮根誠司(48)に隠し子がいたというのだ。発端は宮根が長年付き合ってきたA子さん(32)の知人から「宮根には奥さんでない人との間に3歳の子どもがいる」という情報からだった。  取材を申し込むと宮根は困った表情を浮かべながらも、一部始終をこう語った。 「A子さんと知り合ったのは6~7年前のことです。彼女は当時、夜のお店の接客スタッフとして大阪・北新地で働いていて、はじめはホステスと単なるお客という間柄でした。(中略)そのうち男女の関係になって、彼女の家にも行くようになりました」  宮根は93年に元モデルと結婚したが04年に離婚する。その後現在の妻であるB子さんと当時は恋人同士で、A子さんには「ぼくとは結婚できない」といってあったという。だが、結婚後A子さんから電話がかかってきた。 「07年の春ごろでした。ちょうど仕事が終わって夕方ぐらいに、ひさびさにA子さんから電話があって......。単刀直入に『子供ができた』といわれました。(中略)そのとき、ぼくが一瞬でも悩まなかったかといったら、嘘になると思います。正直、『困ったな......』とも思いました。だけど、尊い命が、すでに彼女のお腹の中にいると思ったら、ぼくがそれを奪ってええんかって考えて......」(宮根)  妻にそのことを伝えるまで1カ月ほど悩んだという。打ち明けると妻は沈黙を続け、1時間ぐらい経ってからこういった。 「(子供を中絶しなかったのは、)それはとりあえず正解や。あとはあなたのできる範囲で、自己責任でちゃんとやりなさい」  できた奥さんやわ! その前に宮根はA子さんの実家を訪れて両親に頭を下げている。  女の子が生まれたとき、彼は「ぼくにとってカノジョは宝だなって思いました」。2カ月後にその子を認知している。そして昨年5月に宮根と妻の間にも女の子が誕生した。  宮根はこう夢を語ってもいる。 「ぼくが70才ぐらいになったときに『お前ら、集合!』って、ふたりのむすめたちを呼んで、3人で飲みたいですね」  私は宮根の番組をほとんど見たことがない。だがこの記事を読んで見てみたくなった。宮根っていいやつじゃん。  テレビで有名になったためにスキャンダルで潰れていく人を何人も見てきた。だがこの記事にはホッとさせられる何かがある。  昔、結婚式でカミさんの叔父から、こういわれたことがある。 「スキャンダルを書いても、それが出たあと、その人間からありがとうといわれる記事を書く編集者になってくれ」。  自分にはできなかったが、こういう記事のことをいうのかも知れないと、読んでいて思った。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
チェイサー [DVD] ナ・ホンジン監督デビュー作。なかなか芯のある力作ですよ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・米軍イラン攻撃、富士山噴火、紳助復帰......"賢者"が2012年を大胆予言!千客万来で競争激化! 復興景気に沸く東北・仙台のネオン街2ちゃんサーバー管理会社にガサ入れ! 忍びよるネットの言論統制 

宮根誠司に隠し子!でも……"芸能人を潰さないスキャンダル報道"の在り方

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「女性セブン」1月19・26日号
第1位 「スクープ独占告白 宮根誠司(48)に隠し子!」(「女性セブン」1月19・26日号) 第2位 「宮崎あおい衝撃の『不倫疑惑』相手は超有名ジャニーズアイドル」(「週刊文春」1月5・12日号) 第3位 「首都厳戒 山口組VS関東連合『新時代の抗争』全内幕!」(「週刊アサヒ芸能」1月12日号)  年末年始の合併号は残念ながら、この時期らしい華やかな記事が見当たらなかった。わずかに「ポスト」がAKB48のクリアファイルを袋とじでつけたのが新年合併号らしく感じられただけだった。  子どもの頃、新年号というと近くの本屋へ飛んでいき、本屋のオヤジさんにハタキで叩かれそうになるまで、迷いに迷って1冊を選ぶときのワクワク感は忘れられない。  付録は雑誌の華であった。宝島のブランド品でなくていいから、こんなのがほしかったんだという夢のある「付録」をつけることを考えてみたらどうだろう。  考えればいくらでもあるはずだ。「フライデー」ならAKB48前田敦子がつけている香水の香り付き等身大ポスター。「現代」なら立川談志師匠の手拭い。「ポスト」なら小沢一郎のサイン入り色紙(笑)。  さて1月7日に韓国映画『哀しき獣』を見た。監督は『チェイサー』のナ・ホンジン。 「主人公のグナム(ハ・ジョンウ)は、中国・延吉に住む朝鮮族のタクシー運転手。生活苦の中、借金取りに追われているが、韓国へ出稼ぎに送り出した妻とは音信不通の上、賭け麻雀で大負け。そこに取引を持ちかけてきたのが、殺人請負業者のミョン(キム・ユンソク)。ソウルに行き、ある男を殺せば、借金を帳消しにするという。うまくいけば妻も見つけて、やり直せる。グナムは密航船で黄海を渡って韓国に入るが、待っていたのは、さまざまな黒い思惑がうずまく世界。罪をかぶせられて警察から追われる身となり、ミョン、そして標的を狙っていたもう一人の男、テウォン(チョ・ソンハ)からは、命までも狙われる」(読売新聞1月6日)  うらぶれた延吉や韓国の裏町がいい雰囲気を出している。徹底した暴力と血しぶき、迫力あるカーチェイス。これぞフイルムノワールの傑作である。  こうした映画を日本の作品で見ることができなくなって久しい。かつては『仁義なき戦い』や『仁義の墓場』などの深作欣二監督作品、一連の『昭和残侠伝』はヤクザの世界を素人衆に垣間見せてくれた。  めったやたらに人を殺す映画ばかりつくってきたビートたけしも、最近はバイオレンス度が低くなってきている。  昨年話題になった「暴力団排除条例」の以前から、ヤクザを賛美したり暴力を肯定するような映画は自粛するようになってきている。  新宿・歌舞伎町が石原慎太郎都知事のおかげで殺菌されたような無味乾燥な街になり、浅草も錦糸町も家族揃って遊べる街になってしまった。  ヤクザや暴力団関係者、その周辺の愚連隊(懐かしい言葉だね)が一人もいなくなったわけではない。彼らとて生きていかなくてはならない。いまでも多くのバーや飲食店が上納金を彼らに召し上げられ、売春やクスリは大きな収入源である。だがフツーの人たちは、何か事件でもない限りその存在を忘れて暮らしている。すぐ近くに彼らが生息しているのにだ。  暴力団の情報を知りたければ「アサヒ芸能」「大衆」「実話」を読めばいい。警察寄りではない暴力団の実態が時にはリアルに描かれている。  今週の第3位は「アサ芸」のそんな記事である。新聞やテレビでも報じられたが、昨年12月14日午前2時50分、六本木の雑居ビルにあるキャバクラ店で惨劇が起きた。  ジャージーやダウンジャケットを着たラフな格好の男たちが約20人乱入してきて、店のウイスキーのボトルなどを手にして、奥にあるガラスに囲われた席にいた4人の男をめった打ちにしたのだ。  被害者は山口系の幹部3人と極真連合会の元組員。3人は脳挫傷で意識不明、外傷性くも膜下出血、骨折などの重傷だった。  捜査関係者によると、六本木の路上でのトラブルが原因だったようだが、それにしてもすさまじい襲撃である。  襲ったのは「関東連合」と「怒羅権(ドラゴン)」といわれているが、住吉会系の組員も数人いたことがわかり、すわ山口組が抗争に突入するかと厳戒態勢が敷かれたという。  しかし12月19日に住吉会系組織のトップが詫びを入れ、和解条件を提示したことで話し合いに動いているようだと編集部は見ている。  ヤクザ同士では話がついても「関東連合」や「怒羅権」のような愚連隊とはどうなるのか。  「関東連合」がクローズアップされたのは2010年1月に起きた市川海老蔵暴行事件だ。それ以外でも元横綱朝青龍の暴行事件、押尾学の麻薬譲渡事件、上原美優の自殺などでも、ここの影がちらついているといわれる。  「関東連合」は1970年代に東京の複数の暴走族で結成された連合体だったが、最近世間を騒がせているのは90年代に不良少年だった30代から40代の関東連合OBたちだと、事情に詳しいジャーナリストが語っている。  彼らはクラブに遊びに来た上場企業の社長を美人局でハメ、大金を脅し取ったりして、実業家に転身して成功を収めている連中もいるそうだ。その連中に面倒を見てもらっている後輩たちが群がっている集団なのだ。  「怒羅権」のほうは帰国した中国残留孤児の2世3世が結成した愚連隊。最近では残留孤児とは関係ない日本人もメンバーにいるそうだが、その残忍さは相当なもののようだ。  こうした組織として不透明な愚連隊グループは、「暴対法や組織犯罪処罰法といった法律が成立していく90年代以降に、関東連合をはじめとする愚連隊が増長していった点は見過ごせない」(アサ芸)。こうした愚連隊のややこしいのは、組織自体が流動的で責任者の所在もハッキリしないことだ。  山口組も関東の組織も抗争厳禁の方針を打ち出しているのだから、報復はしにくいだろうと広域組織関係者が話している。  新時代なのかどうかはわからないが、警察に追い詰められている広域暴力団と、それをいいことに傍若無人にふるまう愚連隊グループを、警察はどう取り締まっていくのか。このままでは市民が巻き添えを食う危険性はますます高まってきている。そう思わざるをえない。  第2位は文春の宮崎あおい(26)「不倫疑惑」報道である。  年末に高岡蒼佑(29)と離婚した宮崎だが、その裏にジャニーズアイドルとの「不倫」があったというのだ。  語っているのは高岡の知人で、彼が所属するプロダクションの元社員。離婚を切り出したのは宮崎のほうからで、11月上旬、六本木の中華料理屋で「もう無理だよ......」と、やり直すつもりがないことを告げたという。  その後、離婚届が郵送されてきた。だが高岡は、自分名義で契約している携帯の支払い明細を見て「ある特定の電話番号」と頻繁に通話していることに気がついた。  高岡は意を決して電話をかけてみたが、相手は名乗ろうとせず「何か誤解されていませんか」と繰り返すだけだった。  高岡が相手の正体を知ったのは12月6日の夜。会いたいという高岡の申し出に相手がが応じて、都内の会員制のバーで会ったという。知人がこう話す。 「程なくして現れたのは、ニット帽に黒縁メガネをかけた、V6の岡田准一さん(31)だった。高岡は、さすがに岡田さんが来たことに驚いた様子でした。岡田さんは、高岡と宮崎の結婚式にも来ていましたからね」  始めは相談を受けていただけだと弁明していた岡田だったが、高岡が明細を突き付けると観念して謝った。 「高岡が彼の携帯電話を確認すると、そこには二人の親密さを示すメールのやりとりが残されていました。岡田さんから宮崎さんに送った〈今温泉に来てるよ〉というメールに対し、彼女が〈私も行きたい。また一緒に入ろうね〉と返していたのです」(知人)  岡田は映画『天地神明』(今年公開)で宮崎と夫婦役を演じている。岡田は平謝りで、芸能界を引退するとまでいったという。だが高岡は悩んだ末に離婚届に判をついた。  このスキャンダルはかなりのものだと思うが、テレビではほとんど取り上げられなかったようだ。当代の人気女優とジャニーズ事務所のアイドルとなればそれも致し方ないか。  NHKの『紅白歌合戦』を見ればわかるように、今のテレビはNHKでさえもジャニーズに乗っ取られた感がある。  その上、吉本興業の社長が「島田紳助の復帰を望む」発言をした。この非常識な発言に大マスコミが批判しなかったのはなぜだ。ジャニーズと吉本に牛耳られているテレビの惨状は、まだまだひどくなっていくようだ。  今週のグランプリは女性誌ながらスクープを発信し続ける「セブン」の記事。  『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)や『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で司会を務める宮根誠司(48)に隠し子がいたというのだ。発端は宮根が長年付き合ってきたA子さん(32)の知人から「宮根には奥さんでない人との間に3歳の子どもがいる」という情報からだった。  取材を申し込むと宮根は困った表情を浮かべながらも、一部始終をこう語った。 「A子さんと知り合ったのは6~7年前のことです。彼女は当時、夜のお店の接客スタッフとして大阪・北新地で働いていて、はじめはホステスと単なるお客という間柄でした。(中略)そのうち男女の関係になって、彼女の家にも行くようになりました」  宮根は93年に元モデルと結婚したが04年に離婚する。その後現在の妻であるB子さんと当時は恋人同士で、A子さんには「ぼくとは結婚できない」といってあったという。だが、結婚後A子さんから電話がかかってきた。 「07年の春ごろでした。ちょうど仕事が終わって夕方ぐらいに、ひさびさにA子さんから電話があって......。単刀直入に『子供ができた』といわれました。(中略)そのとき、ぼくが一瞬でも悩まなかったかといったら、嘘になると思います。正直、『困ったな......』とも思いました。だけど、尊い命が、すでに彼女のお腹の中にいると思ったら、ぼくがそれを奪ってええんかって考えて......」(宮根)  妻にそのことを伝えるまで1カ月ほど悩んだという。打ち明けると妻は沈黙を続け、1時間ぐらい経ってからこういった。 「(子供を中絶しなかったのは、)それはとりあえず正解や。あとはあなたのできる範囲で、自己責任でちゃんとやりなさい」  できた奥さんやわ! その前に宮根はA子さんの実家を訪れて両親に頭を下げている。  女の子が生まれたとき、彼は「ぼくにとってカノジョは宝だなって思いました」。2カ月後にその子を認知している。そして昨年5月に宮根と妻の間にも女の子が誕生した。  宮根はこう夢を語ってもいる。 「ぼくが70才ぐらいになったときに『お前ら、集合!』って、ふたりのむすめたちを呼んで、3人で飲みたいですね」  私は宮根の番組をほとんど見たことがない。だがこの記事を読んで見てみたくなった。宮根っていいやつじゃん。  テレビで有名になったためにスキャンダルで潰れていく人を何人も見てきた。だがこの記事にはホッとさせられる何かがある。  昔、結婚式でカミさんの叔父から、こういわれたことがある。 「スキャンダルを書いても、それが出たあと、その人間からありがとうといわれる記事を書く編集者になってくれ」。  自分にはできなかったが、こういう記事のことをいうのかも知れないと、読んでいて思った。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
チェイサー [DVD] ナ・ホンジン監督デビュー作。なかなか芯のある力作ですよ。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・米軍イラン攻撃、富士山噴火、紳助復帰......"賢者"が2012年を大胆予言!千客万来で競争激化! 復興景気に沸く東北・仙台のネオン街2ちゃんサーバー管理会社にガサ入れ! 忍びよるネットの言論統制 

あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』

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『東京生活Qどうする?』(発行:マガジンハウス 編集・発行人:秦義一郎)
 忘れ去られた文化の断章を記録していくシリーズ【100人にしかわからない本千冊】。今回は、痛い青春を思い出して恥ずかしくなる本を紹介してみる。  季節は冬。センター試験も近づき、世の中は受験シーズン真っ盛り。地方では、今でもバラ色の東京生活を夢見て、短い青春を受験勉強で散らす若者たちがいるのだろうか......。見事に合格を勝ち取って、キャンパスライフを夢見ながら上京した人には、この『東京生活Qどうする?』を、思わず買ってしまった人もいるんじゃないだろうか。発行日は1995年12月、出版社はマガジンハウス。言わずと知れた、オシャレ出版社の代表格である。  この本、表紙からして役に立ちそうである。なにしろ、表紙に輝くキャッチが都会に慣れない若者のハートをグィグィと突き刺す 「東京人に近道したい!」 「何食べる? どこで買う? お金がない! 恥かきたくない! 女のコにもてたい! イザという時にアワテない 安いとこに住みたい ──でも努力したくない」  たった1,200円払うだけで、東京人に近道できるなんて! こんな本が書店に平積みされていたら、もう買うしかないよね。千円札1枚と百円玉2枚の投資で女のコにモテるんだったら(筆者が、この本を持っている理由は推して知るべし)。  表紙を開くと見開きのSONYの広告が、早くも時代を感じさせる。「音楽スタジオの音質をポケットサイズに」をウリにするDATウォークマン。CDサイズに近づいたことをウリにするCDウォークマン。ミニコンポのウリは「ジャストCDジャケットサイズ」という具合だ。
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もはや、ハードウェアが時代を感じさせる
 そんな本書は「なるべく多くの東京新生活者のアンケートを中心に今、何が知りたいのか、何に困っているのか、みんなの本音を聞いて作った」というもの。「食べる」「お店」「マナー」などテーマ別に「フレンチの基礎知識」とか「おしゃれな人は、ブランド選びの重要性を知っている」と、早い話が「ここで買って、ここで食べろ」と手取り足取り教えてくれる本なのだ。ファッションの項目では「上品キャリアタイプは、"L.L.Bean"とか"ポール・スミス"で服を買う」とか書いてあったりして、思わず「もう、そんなヤツいねえよ」と突っ込みたくなる。そう、当時はまだ誰もユニクロが定番になるなんて、思っていなかったのだ。
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深夜営業店ガイドも充実。まだ、漫画喫茶も少なかった
 とまあ、マガジンハウスらしい説得力のある解説が続くが、「大学生」がテーマのページあたりから、次第に怪しくなってくる。ここでは「カラオケでは相手にダサい、暗いと思われるのは致命的なので、どんなに歌いたくてもアニソン(アニメソング=アニメの主題歌)を2曲以上続けて(1曲ならシャレでごまかせるが、それでも結構勇気がいる)」とか「クラスの友人やサークルの仲間など、まわりの多くの友人に恋人がいない環境で生活していると、悪循環でますます恋人はできにくくなります」とか。  余計なお世話だと思って読み進めていたら、巻末に「(このページは)マンガ『東京大学物語』で「大学をおもしろくする会」を結成する学生としてマンガに登場している岩田夏弥クンが執筆・編集した」と記載されている。この会は『東京大学物語』でも登場していたように『大学をおもしろくする雑誌』なるミニコミ誌を発行していた。当時からリアルワールドでも「おもしろくする雑誌なのにおもしろくないんだよ......」と、散々な評判だった記憶がある(執筆者の岩田夏弥も今ではTBS記者として活躍中で、たまにニュース解説に出演している)。たしか3号くらいまで発行されたと記憶しているが、ネットにも情報はほとんどないし、こちらも100人にしかわからない本のひとつといえる。
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こんな暇そうな大学生活ってまだあるのか?(クリックすると拡大表示します)
■なぜかネタ満載の「セックス」マニュアル  そして、待ってましたと始まるテーマは「女のコにもてたい」と「セックス」だ。年に一度はセックス特集を組む『an・an』の発行元だけあって、このテーマの充実度は激アツ、いや、ぶっ飛んでる。  「もてたい」テーマのページでは、オリジナル性の高いデートプランを解説しているのだけれど、まず目を引くのは「ラッシュ体験」デート。一番のピーク時には乗っているだけで360キロカロリーを消費するから「ラッシュ体験はエクササイズに最適!」と本気で解説。さらに座禅会に出かけて「お前、お坊さんに7回たたかれていただろ。俺なんか3回だぞ」と競争しろとか、無茶なデートプランが。当時、もしこのデートに女のコを誘ってOKを貰った人がいたなら、教えてほしいよ。  「セックス」の項に入ると、ページに注入された情熱(たぶん、担当編集とライターの)は、さらにエキサイト。この項目は、ヤリチンの"本能寺"、童貞は喪失しているが未だ2戦目のリングに立てない"フツ山"、永遠の練習生"ジミ田"の3人の主人公によるストーリー仕立てで、デートからホテルへ連れ込むまで、ベッドでのテクニックといった知識を紹介していく。  おまけに、どういう意図なのかアキバ系設定のジミ田のストーリーだけがやたらと充実しているのだ。パソコン通信で知り合った女のコと初デートにこぎつけたジミ田は、自分がいかに「顔」なのか自慢するために秋葉原駅で待ち合わせ。ところが店に入れば馴染みの店員が「入りましたヨ」とH系CD-ROMを出してきて大慌て。ちょっと休もうと彼女が言い出せば「自販機ばかりが置いてある変な休憩所」で「ここでパンとジュースを食べるのが秋葉原の通なんだ」と。唖然とする読者を置いてけぼりにして、物語はさらに進む。  彼女を誘った「ディスコパーティー」は「コスプレ・パーティー」。「コスプレマニアの彼は、この日のために用意した"キング・オブ・ファイターズ95"の格闘キャラ、"八神庵"のコスチュームで臨む。貧弱なジミ田の体に、八神のコスプレは、見事にミスマッチ!」......いったい、このストーリーを通じて、読者になにを伝えたかったのか?  しかも、このストーリー。最後は未来のセックスがどう変化するかを予測しているのだが、マニュアル本のハズがなぜかSF展開に。  ここでは「未来のセックスシンボルは、機械仕掛けの女神さま」になりバーチャルセックスが当たり前になると予想するのだ。おまけに、前のページまで散々な書かれ方をしてきたジミ田は「パソ通で女のコと知り合うのが常識」になった21世紀には「セックスチャンプ」の異名を取り「彼が開発したフリーウェアのバーチャルセックスソフトも大人気」となるのだとか。......もしかして、これ予言書?
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未来はバーチャルセックス! もしかして、予言は当たっている?(クリックすると拡大表示します)
 1995年といえば、Windows95は発売されたけど、まだ世帯当たりのパソコン所有率は22.1%、携帯電話の契約台数は1,020万4,023台。どちらも、現在の10分の1余り。インターネットは、新聞などでは「世界最大のパソコン通信ネットワーク」として紹介され「マルチメディア時代」という意味不明な言葉が流行っていた頃。まだ、誰もが情報を得るツールは雑誌や本だった。だから、当時の読者は、ここに書かれていることを信じていたんだよ、きっと。  あえて総括するならば本書は、『an・an』や『Hanako』といった、オシャレで煌びやかな雑誌を出す一方で『週刊平凡』『平凡パンチ』といった雑誌も出していたマガジンハウスの、現在では完全に失われてしまった下世話な部分が最後に輝いた一冊といえるのではなかろうか。オシャレなものよりも、下世話なもの。今では、そちらのほうが魅力的に感じる。 (文=昼間 たかし)
東京生活Qどうする? 1995年が17年前だという衝撃。 amazon_associate_logo.jpg
【 昼間たかしの「100人にしかわからない本千冊」バックナンバー】 【第1回】超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号

あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』

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『東京生活Qどうする?』(発行:マガジンハウス 編集・発行人:秦義一郎)
 忘れ去られた文化の断章を記録していくシリーズ【100人にしかわからない本千冊】。今回は、痛い青春を思い出して恥ずかしくなる本を紹介してみる。  季節は冬。センター試験も近づき、世の中は受験シーズン真っ盛り。地方では、今でもバラ色の東京生活を夢見て、短い青春を受験勉強で散らす若者たちがいるのだろうか......。見事に合格を勝ち取って、キャンパスライフを夢見ながら上京した人には、この『東京生活Qどうする?』を、思わず買ってしまった人もいるんじゃないだろうか。発行日は1995年12月、出版社はマガジンハウス。言わずと知れた、オシャレ出版社の代表格である。  この本、表紙からして役に立ちそうである。なにしろ、表紙に輝くキャッチが都会に慣れない若者のハートをグィグィと突き刺す 「東京人に近道したい!」 「何食べる? どこで買う? お金がない! 恥かきたくない! 女のコにもてたい! イザという時にアワテない 安いとこに住みたい ──でも努力したくない」  たった1,200円払うだけで、東京人に近道できるなんて! こんな本が書店に平積みされていたら、もう買うしかないよね。千円札1枚と百円玉2枚の投資で女のコにモテるんだったら(筆者が、この本を持っている理由は推して知るべし)。  表紙を開くと見開きのSONYの広告が、早くも時代を感じさせる。「音楽スタジオの音質をポケットサイズに」をウリにするDATウォークマン。CDサイズに近づいたことをウリにするCDウォークマン。ミニコンポのウリは「ジャストCDジャケットサイズ」という具合だ。
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もはや、ハードウェアが時代を感じさせる
 そんな本書は「なるべく多くの東京新生活者のアンケートを中心に今、何が知りたいのか、何に困っているのか、みんなの本音を聞いて作った」というもの。「食べる」「お店」「マナー」などテーマ別に「フレンチの基礎知識」とか「おしゃれな人は、ブランド選びの重要性を知っている」と、早い話が「ここで買って、ここで食べろ」と手取り足取り教えてくれる本なのだ。ファッションの項目では「上品キャリアタイプは、"L.L.Bean"とか"ポール・スミス"で服を買う」とか書いてあったりして、思わず「もう、そんなヤツいねえよ」と突っ込みたくなる。そう、当時はまだ誰もユニクロが定番になるなんて、思っていなかったのだ。
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深夜営業店ガイドも充実。まだ、漫画喫茶も少なかった
 とまあ、マガジンハウスらしい説得力のある解説が続くが、「大学生」がテーマのページあたりから、次第に怪しくなってくる。ここでは「カラオケでは相手にダサい、暗いと思われるのは致命的なので、どんなに歌いたくてもアニソン(アニメソング=アニメの主題歌)を2曲以上続けて(1曲ならシャレでごまかせるが、それでも結構勇気がいる)」とか「クラスの友人やサークルの仲間など、まわりの多くの友人に恋人がいない環境で生活していると、悪循環でますます恋人はできにくくなります」とか。  余計なお世話だと思って読み進めていたら、巻末に「(このページは)マンガ『東京大学物語』で「大学をおもしろくする会」を結成する学生としてマンガに登場している岩田夏弥クンが執筆・編集した」と記載されている。この会は『東京大学物語』でも登場していたように『大学をおもしろくする雑誌』なるミニコミ誌を発行していた。当時からリアルワールドでも「おもしろくする雑誌なのにおもしろくないんだよ......」と、散々な評判だった記憶がある(執筆者の岩田夏弥も今ではTBS記者として活躍中で、たまにニュース解説に出演している)。たしか3号くらいまで発行されたと記憶しているが、ネットにも情報はほとんどないし、こちらも100人にしかわからない本のひとつといえる。
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こんな暇そうな大学生活ってまだあるのか?(クリックすると拡大表示します)
■なぜかネタ満載の「セックス」マニュアル  そして、待ってましたと始まるテーマは「女のコにもてたい」と「セックス」だ。年に一度はセックス特集を組む『an・an』の発行元だけあって、このテーマの充実度は激アツ、いや、ぶっ飛んでる。  「もてたい」テーマのページでは、オリジナル性の高いデートプランを解説しているのだけれど、まず目を引くのは「ラッシュ体験」デート。一番のピーク時には乗っているだけで360キロカロリーを消費するから「ラッシュ体験はエクササイズに最適!」と本気で解説。さらに座禅会に出かけて「お前、お坊さんに7回たたかれていただろ。俺なんか3回だぞ」と競争しろとか、無茶なデートプランが。当時、もしこのデートに女のコを誘ってOKを貰った人がいたなら、教えてほしいよ。  「セックス」の項に入ると、ページに注入された情熱(たぶん、担当編集とライターの)は、さらにエキサイト。この項目は、ヤリチンの"本能寺"、童貞は喪失しているが未だ2戦目のリングに立てない"フツ山"、永遠の練習生"ジミ田"の3人の主人公によるストーリー仕立てで、デートからホテルへ連れ込むまで、ベッドでのテクニックといった知識を紹介していく。  おまけに、どういう意図なのかアキバ系設定のジミ田のストーリーだけがやたらと充実しているのだ。パソコン通信で知り合った女のコと初デートにこぎつけたジミ田は、自分がいかに「顔」なのか自慢するために秋葉原駅で待ち合わせ。ところが店に入れば馴染みの店員が「入りましたヨ」とH系CD-ROMを出してきて大慌て。ちょっと休もうと彼女が言い出せば「自販機ばかりが置いてある変な休憩所」で「ここでパンとジュースを食べるのが秋葉原の通なんだ」と。唖然とする読者を置いてけぼりにして、物語はさらに進む。  彼女を誘った「ディスコパーティー」は「コスプレ・パーティー」。「コスプレマニアの彼は、この日のために用意した"キング・オブ・ファイターズ95"の格闘キャラ、"八神庵"のコスチュームで臨む。貧弱なジミ田の体に、八神のコスプレは、見事にミスマッチ!」......いったい、このストーリーを通じて、読者になにを伝えたかったのか?  しかも、このストーリー。最後は未来のセックスがどう変化するかを予測しているのだが、マニュアル本のハズがなぜかSF展開に。  ここでは「未来のセックスシンボルは、機械仕掛けの女神さま」になりバーチャルセックスが当たり前になると予想するのだ。おまけに、前のページまで散々な書かれ方をしてきたジミ田は「パソ通で女のコと知り合うのが常識」になった21世紀には「セックスチャンプ」の異名を取り「彼が開発したフリーウェアのバーチャルセックスソフトも大人気」となるのだとか。......もしかして、これ予言書?
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未来はバーチャルセックス! もしかして、予言は当たっている?(クリックすると拡大表示します)
 1995年といえば、Windows95は発売されたけど、まだ世帯当たりのパソコン所有率は22.1%、携帯電話の契約台数は1,020万4,023台。どちらも、現在の10分の1余り。インターネットは、新聞などでは「世界最大のパソコン通信ネットワーク」として紹介され「マルチメディア時代」という意味不明な言葉が流行っていた頃。まだ、誰もが情報を得るツールは雑誌や本だった。だから、当時の読者は、ここに書かれていることを信じていたんだよ、きっと。  あえて総括するならば本書は、『an・an』や『Hanako』といった、オシャレで煌びやかな雑誌を出す一方で『週刊平凡』『平凡パンチ』といった雑誌も出していたマガジンハウスの、現在では完全に失われてしまった下世話な部分が最後に輝いた一冊といえるのではなかろうか。オシャレなものよりも、下世話なもの。今では、そちらのほうが魅力的に感じる。 (文=昼間 たかし)
東京生活Qどうする? 1995年が17年前だという衝撃。 amazon_associate_logo.jpg
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早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』

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中国から黄海を渡って韓国に密入国した中国系朝鮮族のグナム(ハ・ジョンウ)。
代理殺人を請け負うと同時に、ソウルで消息を絶った妻を追う。
(c) 2010 WELLMADE STARM AND POPCORN FILM
ALL RIGHTS RESERVED.
 年明け第1弾から、2012年ベスト1映画と目される作品が公開される。実在した快楽連続殺人鬼ユ・ヨンチョル事件を題材にした犯罪サスペンス『チェイサー』(08)で衝撃的デビューを果たしたナ・ホンジン監督の第2作『哀しき獣』だ。新人監督はデビュー作に自分の持てる情熱のすべてをブツけるため、デビュー作には尋常ならざる力作が多い。ゴダールの『勝手にしやがれ』(60)しかり、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』(74)しかり、阪本順治の『どついたるねん』(89)しかり、ヤン・イクチュンの『息もできない』(10)しかり。逆に第2作以降は、デビューを果たした安堵感からボチボチな作品にまとまってしまいがち。しかし、『哀しき獣』はそんな"デビュー2作目のジンクス"を大きく覆す。前作『チェイサー』以上に超ハード、人間社会の暗部をえぐる社会派サスペンスに仕上がっている。  韓国だけで500万人を動員した『チェイサー』は快楽殺人鬼とデリヘル経営者が息詰まる大追跡劇を繰り広げた。殺人鬼を追い掛けるデリヘル経営者は正義感からではなく、商品であるデリヘル嬢にちょっかいを出すヤツが許せずに犯人探しを始めるという動機が斬新だった。規則に縛られて、犯人を取り逃がす警察組織を嘲笑した。きれいごとでは済まない人間の本音にガンガン迫る演出が冴え渡った。殺人鬼を演じたハ・ジョンウとデリヘル経営者を演じたキム・ユンソクの大熱演ぶりが絶賛された。『哀しき獣』も『チェイサー』に引き続き、ハ・ジョンウとキム・ユンソクが競演。ロシアと北朝鮮との国境に近い中国の延辺朝鮮族自治州を振り出しに、韓国のソウル、そしてプサンへと大追跡、そしてトンカチとナタを手にした大流血バトルが繰り広げられる。
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中国の延辺朝鮮族自治州で借金生活を
送っていたグナムは、麻雀仲間のミョン(キム・
ユンソク)から儲け話を持ち掛けられる。
 前作では快楽のために美女を次々と拉致殺害するサイコパスだったハ・ジョンウは、今回は朝鮮族自治州で暮らすしがないタクシードライバーのグナム役。借金まみれのグナムはお金のために殺人依頼を請け負う。その依頼をまっとうすれば借金がチャラになるからだ。平凡なタクシードライバーである自分に、見ず知らずの人間を殺すことができるのか。しかも、まったく土地勘のない韓国に密入国して。結局、グナムは殺人依頼を引き受ける。韓国に出稼ぎに行ったまま消息不明になっている愛妻を見つけ、連れ戻したいという個人的な目的があったからだ。妻と娘と再び一緒に暮らすことがグナムの夢だ。グナムは10日間という期間限定でソウルにいる大学教授を殺害し、その親指を切り取って持ち帰ることを命じられる。グナムは大連経由で黄海を渡航して、韓国に不法入国する。代理殺人と妻探しでいっぱいいっぱいなのに、グナムが想像もしなかった事態がソウルで巻き起こる。グナムに殺人依頼の仲介、及び韓国への密入国の手引きをする犬商人ミョン役がキム・ユンソク。一見、『冷たい熱帯魚』(10)のでんでんさながら動物好きで温厚な人物に見せながら、お金になるならどんな仕事でも仲介する闇ブローカー役だ。ハ・ジョンウもキム・ユンソクも前作とまるで異なるキャラクターを演じきり、韓国映画俳優の懐の深さを感じさせる。  日本人には馴染みが薄いが、主人公のグナムもミョンも中国の延辺朝鮮族自治州で暮らす朝鮮族(中国系朝鮮人)という設定。ナ・ホンジン監督に聞いたところ、もともとは『チェイサー』の最初の構想では快楽殺人鬼とは別に中国系朝鮮族がらみの殺人事件をサブプロットとして考えていたそうだ。『チェイサー』の脚本を書き上げるためにソウル警察に密着取材していたところ、朝鮮族の女性がソウルで失踪し、中国にいる姉が届け出たことでソウル警察が動き始めた事件があったという。その失踪した女性はソウル市内で男性と同棲していたが、「中国に帰る」と女性が言い出したために、同棲中の男性に殺されて貯水池に棄てられた。捜査に密着していたナ・ホンジン監督は、殺人を犯した男性が逮捕され、嗚咽する姿を見ている。ソウルには朝鮮族が固まって暮らすコミュニティーがあるが、朝鮮族の人々の閉鎖的な暮らしぶりも強烈な印象を残したようだ。警察取材を終えたナ・ホンジン監督は、快楽殺人鬼とは対照的に愛憎のもつれから殺人を犯す男のエピソードをサブプロットとして交え、『チェイサー』の初期ストーリーを構成した。だが、『チェイサー』の内容があまりにも過激で濃厚すぎることから、製作会社や出資者たちの要請により、ストーリーを簡略化することになり、泣く泣く朝鮮族のサブプロットを外したそうだ。
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お金になることなら何でもやるミョン。
後半からはミョンも韓国に乗り込んで大流
血戦を繰り広げる。キム・ユンソク大々熱演。
 サイコパスが主人公の『チェイサー』に対し、『哀しき獣』は金銭欲や人間の愛憎のしがらみから起きる犯罪なだけに、より身近な怖さがある。ナ・ホンジン監督がさらに取材を進めたところ、身元が分かりにくい不法入国者に代理殺人を安い金額で請け負わせる事件が増加しているという。また、中国の延辺にもシナリオハンティングのために長期滞在し、中国系朝鮮族の人々のお金への異常なまでの執着心に驚いたそうだ。「お金のために、人間として大事なものを彼らは失っているように感じた」とナ・ホンジン監督は語っている。  前作『チェイサー』同様に、本作も全力疾走で標的を追い掛ける物語だ。しかも、今回の主人公グナムは2つのものを同時に追い掛けなくてはならない。借金を帳消しにするための代理殺人のターゲットを探し出し、さらに連絡の取れなくなった妻を見つけるというダブルミッションだ。それも、まったくの土地勘のない異国で。物語後半はひとり娘が待つ故郷・延辺へ帰るための脱出方法を考えながら、同時に代理殺人を依頼した黒幕の正体を暴こうとする。さらにクライアントの都合によって、状況は刻一刻と変わっていく。警察の捜査網も迫ってくる。誰が味方で、誰が敵なのか分からない。本作を観るこちら側も頭をフル回転しないと、闇社会の中に置いてけぼりをくらいそうなほど怒濤のストーリーが展開される。  2つのものを同時に追い掛けることは、現代人に課せられたテーマだろう。一兎を追うもの二兎を得ず、と言われた牧歌的な時代はとうに終わってしまった。現代社会では地道に一兎を追うだけでは家族を養っていけない。グナムが手を染める汚れ仕事は"現実"であり、愛する妻を連れ戻そうとする行為は"理想"という言葉に置き換えることができる。主人公のグナムは、常に"現実"と"理想"を同時に追い掛け続けなくてはならない。人並み外れた体力を誇る犬商人のミョンならいざしらず、平凡で痩身の男・グナムにとって2つのものを同時に追い続けることは過酷な任務だ。しかし、次第に追い詰められていったグナムは悟る。追い掛けるものがちゃんとあるうちは、まだ自分は幸せだったんだと。代理殺人を依頼した黒幕の正体を知り、それまで懸命にサバイバルしてきたグナムは、もう何も追い掛ける気力を失ってしまう。  2つのものを同時に追い掛けるという行為は、ナ・ホンジン監督にも課せられている。デビュー作をさらに上回るクオリティーと、そして興行的な成功。本作が韓国ではR19指定となったことについて尋ねると、ナ・ホンジン監督は「自分が映画館で観たいと思う作品を撮った。大人が本当に面白いと思える映画を作ろう、と出資者や製作会社にも了解してもらった」と説明した。『チェイサー』以上に振り切った演出と三転四転する予測不能なストーリー展開もあり、韓国内での観客動員は残念ながら前作『チェイサー』には及ばない。韓国の俊英監督をもってしても、2つのターゲットを同時にものにするのは至難のワザなのだ。だが、明確にいえることは、理想も現実もどちらも懸命に追い掛けなくては手に入らないということ。ナ・ホンジン監督自身も、まだ2つのターゲットを追い掛けている途中なのだ。観る側も、その姿を見失わないよう懸命に追わなくてはならない。 (文=長野辰次) kanashiki04.jpg『哀しき獣』 監督/ナ・ホンジン 出演/ハ・ジョンウ、キム・ユンソク、チョ・ソンハ、イ・チョルミン、カク・ピョンギュ、イム・イェウォン、タク・ソンウン、イーエル、チョン・マンシクほか 配給/クロックワークス 1月7日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー
チェイサー ゾクゾク......。 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! 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[第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

真相は闇の中? あおい&V6岡田の不倫疑惑と高岡の黒い交友関係(12月下旬の人気記事)

ranking201201.jpg  倖田來未のデキ婚、宮崎あおい&高岡蒼佑の離婚に続き、元旦に一部スポーツ紙で報じられたEXILE・HIRO&上戸彩の来春結婚などなど、大きなニュースが立て続いた2011-12の年末年始。サプライズ感はあまりありませんでしたが、宮崎あおいとV6・岡田准一の不倫疑惑にはビックリ。事務所の圧力やなんやで後追い記事はほとんど出ていませんが、なんだかものすごーくドロドロしてそうなことは間違いなさそうです。"国民的女優"のあおいちゃんもメスだったってことですね......。  それでは、12月下旬の人気記事ランキング、始まりま~す! 第1位 「事務所はホッ......?」離婚の宮崎あおい 高岡のヤバすぎる交友関係に囲まれた10年愛 で、岡田クンとはどうなのさ? 第2位 EXILE・HIROが脱退&上戸彩と結婚へ――!? 岡村隆史「オカザイル」復活の裏事情 これもHIROのプロデュース力? 第3位 "海老蔵事件"レベルじゃない! 暴力団幹部襲撃事件で六本木に血の雨が降る しばらく六本木には行かないほうがよさそう。 第4位 「前田のソロがやばすぎた」AKB48が重大岐路に!「口パク→生歌」に路線変更の衝撃度 マジで衝撃だった......。 第5位 「収入はピークの半分! でも......」テレビから消えても生き残る"一発屋芸人"の経済学 もうかってまっせ~。 次点 視聴率40%!『家政婦のミタ』長谷川博己の"共演者食い"はPRのためのリークばかり!? どうせ食うならミタさんを! 次々点 「中居とも大人の関係で続いていた!?」倖田來未 結婚発表直前まで"自由恋愛"を謳歌か エロカッコイイ姐さんですから。

大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた!

ploo.jpg 珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第12回は、大阪にある謎のタワーに行ってきました。 ■大阪に、無名だけど巨大なタワーが!?  神への挑戦とばかりに天高く建造されたバベルの塔の例を挙げるまでもなく、人は皆、高くてデッカイ建造物に心奪われてしまいがちなもの。東京タワーやスカイツリーなど、日本各地に高くてデッカイ建造物がたくさんあるが、そのどれもが下から見上げて「ウヒョー!」展望台に上って「ヒョエーッ!」と、人を魅了して止まないのだ。......バカと煙は高いところに云々とか言うなよっ!  で、大阪にある高くてデッカイ建造物といって真っ先に思い浮かぶのは、やはり通天閣じゃないだろうか。日立の広告がズドーンと掲げられたコテコテ感あふれるルックスは、周囲のうさんくさーい街並みと相まって、大阪のシンボルとしての確固たる地位を確立している。あとは、大阪万博のシンボル・太陽の塔なんかも大阪におけるビッグなタワーの代表格と言えるか。  ちなみに高さは、通天閣が100メートル、太陽の塔が70メートルと、まあ東京タワー(333メートル)や東京スカイツリー(634メートル)といった東京勢には劣るものの、なかなかの巨大っぷり。  しかし、この通天閣や太陽の塔の2倍近い高さがあるにもかかわらず、知名度はビックリするほど低い不遇のタワーが大阪にあることをご存じだろうか? それは、大阪の富田林市にあるPLタワーこと大平和祈念塔。名前からして、少々アヤシイ雰囲気が漂っているが......!? ■幻想的で珍妙なタワー......こんなの見たことないよ。  さて、早速やって来た富田林駅。駅舎から出たらいきなり尋常じゃないフォルムをしたタワーが目に飛び込んできて驚愕のあまりヘコッと腰砕けしそうに。
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かなり遠目に見ても違和感に満ちあふれてますが。
 ごくごくフツーな地方都市の風景の中に、いきなりズドドーンとそびえ立つ変な形のタワー。東京タワーを紙粘土でコーティングした感じというか、ガウディっぽいというか......とにかく従来のタワーという概念を逸脱した珍妙な形状で、肉眼で見てなかったら「コレCG?」と思ってしまうほど違和感MAXな光景だ。こんなのを日常的に眺めている地元住人はどう思っているのやら。
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ちょっと近づくと全貌が......コレは変!
 とにかく近くに行ってみようと歩き出したものの、これがまた巨大すぎるせいで距離感がメチャクチャになってて、歩いても歩いても近づいているんだか遠ざかっているんだかよく分からないのだ。  そんなこんなで歩くこと約15分。ようやく大平和祈念塔の敷地内らしき場所に到着したのだが、間近で見るとホントにデカイ......デカすぎるよこのタワー!
たぶんココでいいんだと思いますけど。
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......なんだ、このキャラ?
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間近で見るとホントにデケエ!
   視界に入りきらないくらい超・ドレッドノート級なこのタワーの高さはなんと180メートル! もちろん東京タワーやスカイツリーの方が遙かに高いんだけど、東京タワーが鉄骨むき出しのシンプルなルックスなのに対して、コンクリート(?)でゴテッとくるまれた大平和祈念塔は重厚感&圧迫感満点。単体でこれだけ迫力のある建造物ってなかなかないぞ。
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グイグイ迫ってくる重量感よ。
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右端に写り込んでいる自動車とのサイズ差を見て欲しい。
■宗教絡みのタワーだったんですな  それにしてもこのタワー、一体なんのために建てられたものなんのだろうか。受付にいたおっちゃんに訊いてみたところ、 「この塔は、パーフェクトリバティー教団が歴史上のあらゆる戦争犠牲者の慰霊と鎮魂のために作ったものなんですよ。2階にある神殿には戦争犠牲者の情報がマイクロフィルムに記録されて保管されているんです」  パーフェクトリバティー教団といえば、高校野球で有名なPL学園などを運営していることでも知られる宗教団体ですな。しかし、電波を飛ばすわけでも、何かを監視したりするわけでもなく、慰霊のためのモニュメントとしてこれだけ巨大なタワーをぶっ建ててしまうとはなんと豪気な......。やっぱ宗教って儲かるのかね? 「見てもらったら分かると思いますけど、この塔は天に向かって指を突き立てた形をしているんですよ。『世界はひとつ』という願いを表現しています」
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「世界はひとつ」......は、はい。
 うーんと、そう言われてみれば確かに指を突き立てているように見えなくもないものの、どっちかというと巨大なファックユーという感じが......。もちろんそんなこと言ったらぶん殴られること必至なので、口には出さないけど。  ま、何はなくとも、これだけの立派なタワーにやって来たら登らずにはいられないでしょう。エレベーターはどこなの? 「いやあ、一般の方は上まで登れないんですよ。昔は展望台まで開放していたんですが、慰霊とか関係なくレジャー感覚で来る人が増えちゃったもんで......」  ガーン! 目の前に巨大なタワーを見せつけられてるのに登れないなんてっ。確かに、戦争被害者の慰霊のための施設だっていうのにカップルが展望台に上がって「いい景色だねー」とかなんとかいいながらイチャイチャイチャイチャしてるのを見かけたら思わず「お前の家に赤紙届けッ!」と呪いをかけちゃいそうだけど。
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神殿までは一般の人も入れます。
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この神殿がまた超・異次元なんですけどね。
 ダメだっつうのは仕方がないので、展望台に上がるのはあきらめて神殿を参拝させてもらって帰ることに。あまりに非現実的な光景を見過ぎたせいで、帰る道すがら「オレは夢を見てたんじゃないか......」という気分になってしまった。  ちなみに毎年8月1日には大平和祈念塔の周りで世界平和を願ってすさまじい量の花火がバッコンバッコン打ち上げられるんだとか。異様な形のタワーと花火のコラボレーションで、ますます非現実的な光景が観られそう。それも行ってみたいなぁ。
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タワーが見えなくなるほどに打ち上げられる花火!。
■大平和祈念塔 ■開館時間 午前10時から午後4時 ■休館日  毎週水曜日 ■所在地 大阪府富田林市新堂 2172 -1 pli01.jpg (取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
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●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた!

ploo.jpg 珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第12回は、大阪にある謎のタワーに行ってきました。 ■大阪に、無名だけど巨大なタワーが!?  神への挑戦とばかりに天高く建造されたバベルの塔の例を挙げるまでもなく、人は皆、高くてデッカイ建造物に心奪われてしまいがちなもの。東京タワーやスカイツリーなど、日本各地に高くてデッカイ建造物がたくさんあるが、そのどれもが下から見上げて「ウヒョー!」展望台に上って「ヒョエーッ!」と、人を魅了して止まないのだ。......バカと煙は高いところに云々とか言うなよっ!  で、大阪にある高くてデッカイ建造物といって真っ先に思い浮かぶのは、やはり通天閣じゃないだろうか。日立の広告がズドーンと掲げられたコテコテ感あふれるルックスは、周囲のうさんくさーい街並みと相まって、大阪のシンボルとしての確固たる地位を確立している。あとは、大阪万博のシンボル・太陽の塔なんかも大阪におけるビッグなタワーの代表格と言えるか。  ちなみに高さは、通天閣が100メートル、太陽の塔が70メートルと、まあ東京タワー(333メートル)や東京スカイツリー(634メートル)といった東京勢には劣るものの、なかなかの巨大っぷり。  しかし、この通天閣や太陽の塔の2倍近い高さがあるにもかかわらず、知名度はビックリするほど低い不遇のタワーが大阪にあることをご存じだろうか? それは、大阪の富田林市にあるPLタワーこと大平和祈念塔。名前からして、少々アヤシイ雰囲気が漂っているが......!? ■幻想的で珍妙なタワー......こんなの見たことないよ。  さて、早速やって来た富田林駅。駅舎から出たらいきなり尋常じゃないフォルムをしたタワーが目に飛び込んできて驚愕のあまりヘコッと腰砕けしそうに。
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かなり遠目に見ても違和感に満ちあふれてますが。
 ごくごくフツーな地方都市の風景の中に、いきなりズドドーンとそびえ立つ変な形のタワー。東京タワーを紙粘土でコーティングした感じというか、ガウディっぽいというか......とにかく従来のタワーという概念を逸脱した珍妙な形状で、肉眼で見てなかったら「コレCG?」と思ってしまうほど違和感MAXな光景だ。こんなのを日常的に眺めている地元住人はどう思っているのやら。
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ちょっと近づくと全貌が......コレは変!
 とにかく近くに行ってみようと歩き出したものの、これがまた巨大すぎるせいで距離感がメチャクチャになってて、歩いても歩いても近づいているんだか遠ざかっているんだかよく分からないのだ。  そんなこんなで歩くこと約15分。ようやく大平和祈念塔の敷地内らしき場所に到着したのだが、間近で見るとホントにデカイ......デカすぎるよこのタワー!
たぶんココでいいんだと思いますけど。
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......なんだ、このキャラ?
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間近で見るとホントにデケエ!
   視界に入りきらないくらい超・ドレッドノート級なこのタワーの高さはなんと180メートル! もちろん東京タワーやスカイツリーの方が遙かに高いんだけど、東京タワーが鉄骨むき出しのシンプルなルックスなのに対して、コンクリート(?)でゴテッとくるまれた大平和祈念塔は重厚感&圧迫感満点。単体でこれだけ迫力のある建造物ってなかなかないぞ。
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グイグイ迫ってくる重量感よ。
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右端に写り込んでいる自動車とのサイズ差を見て欲しい。
■宗教絡みのタワーだったんですな  それにしてもこのタワー、一体なんのために建てられたものなんのだろうか。受付にいたおっちゃんに訊いてみたところ、 「この塔は、パーフェクトリバティー教団が歴史上のあらゆる戦争犠牲者の慰霊と鎮魂のために作ったものなんですよ。2階にある神殿には戦争犠牲者の情報がマイクロフィルムに記録されて保管されているんです」  パーフェクトリバティー教団といえば、高校野球で有名なPL学園などを運営していることでも知られる宗教団体ですな。しかし、電波を飛ばすわけでも、何かを監視したりするわけでもなく、慰霊のためのモニュメントとしてこれだけ巨大なタワーをぶっ建ててしまうとはなんと豪気な......。やっぱ宗教って儲かるのかね? 「見てもらったら分かると思いますけど、この塔は天に向かって指を突き立てた形をしているんですよ。『世界はひとつ』という願いを表現しています」
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「世界はひとつ」......は、はい。
 うーんと、そう言われてみれば確かに指を突き立てているように見えなくもないものの、どっちかというと巨大なファックユーという感じが......。もちろんそんなこと言ったらぶん殴られること必至なので、口には出さないけど。  ま、何はなくとも、これだけの立派なタワーにやって来たら登らずにはいられないでしょう。エレベーターはどこなの? 「いやあ、一般の方は上まで登れないんですよ。昔は展望台まで開放していたんですが、慰霊とか関係なくレジャー感覚で来る人が増えちゃったもんで......」  ガーン! 目の前に巨大なタワーを見せつけられてるのに登れないなんてっ。確かに、戦争被害者の慰霊のための施設だっていうのにカップルが展望台に上がって「いい景色だねー」とかなんとかいいながらイチャイチャイチャイチャしてるのを見かけたら思わず「お前の家に赤紙届けッ!」と呪いをかけちゃいそうだけど。
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神殿までは一般の人も入れます。
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この神殿がまた超・異次元なんですけどね。
 ダメだっつうのは仕方がないので、展望台に上がるのはあきらめて神殿を参拝させてもらって帰ることに。あまりに非現実的な光景を見過ぎたせいで、帰る道すがら「オレは夢を見てたんじゃないか......」という気分になってしまった。  ちなみに毎年8月1日には大平和祈念塔の周りで世界平和を願ってすさまじい量の花火がバッコンバッコン打ち上げられるんだとか。異様な形のタワーと花火のコラボレーションで、ますます非現実的な光景が観られそう。それも行ってみたいなぁ。
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タワーが見えなくなるほどに打ち上げられる花火!。
■大平和祈念塔 ■開館時間 午前10時から午後4時 ■休館日  毎週水曜日 ■所在地 大阪府富田林市新堂 2172 -1 pli01.jpg (取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
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●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

大公開! 2011年「日刊サイゾー」Amazonで売れたものランキング!!

IMG_0422_0203.jpg  今や書籍のみならず、あらゆる分野の商品をそろえるネット上のマーケット空間「Amazon」。日刊サイゾーからも、記事の関連商品や人気の商品にリンクを貼り、ちょびっとだけアフィリエイト収入をいただいて、サーバー代やおやつ代をまかなっております。  日刊サイゾーからのリンクで購入されたAmazon商品をランキング形式で大公表! 売れ筋商品から、日刊サイゾーという媒体の特性だけでなく、時代の流れまで見えてくるとかこないとか......。 ●本のTOP5 第1位
泣けるAKB48メンバーヒストリー 少女たちの汗と涙の軌跡
トップ1に輝いたのは、AKB48評論家・本城零次氏のAKB本。今年の芸能界は本当にAKB一色で本城さんも大忙しでした。 【関連記事】岡島紳士×本城零次「ガチヲタの声をもっと伝えた方がいい」

第2位
被災地の本当の話をしよう ~陸前高田市長が綴るあの日とこれから~
第2位は、陸前高田市長・戸羽太氏の本。日刊サイゾーでは戸羽市長にインタビュー取材を敢行。被災地の復興を阻む、法規制という壁について語っていただきました。 【関連記事】被災地の本当の話を知るべし! 陸前高田市長が見た「規制」という名のバカの壁とは?

第3位
コワ~いパチンコ店の話
第3位には、パチンコ業界の黒~い事情を取材した本が登場。アノ手コノ手で客の懐から金を抜こうとする悪徳ホールの実態が暴かれています。 【関連記事】パチンコは必敗? 20兆円産業の黒いウラ話『コワ~いパチンコ店の話』

第4位
ワンピース最強考察
第4位は、大人気マンガ『ワンピース』の非公式ガイドブック。作品内にちりばめられた伏線の数々を読み解くのがツウな楽しみ方なんだそう。これを読めば、大人気の秘訣が分かる? 【関連記事】「伏線王に俺はなる!?」ワンピース非公式ガイドブックの金字塔『ワンピース最強考察』

第5位
元気な時代、それは山口百恵です 31日間の現在写真論
第5位は、巨匠・篠山紀信の写真集。日刊サイゾーのインタビュー取材では、お茶目でクレイジーな一面を見せてくれました。 【関連記事】「"あたしが時代よ"ってアイドルはオーラが全然違う」 篠山紀信が明かすアノ人の素顔

●DVDのTOP5 第1位
AKBがいっぱい ~ザ・ベスト・ミュージックビデオ~【初回仕様限定盤】(DVD/Blu-ray)
堂々の第1位は、こちらもAKB48! 今年は"アイドル戦国時代"なんていわれていましたが、結局のところ、AKB48の一人勝ち。さすがです、秋元センセイ。 【関連記事】握手からハグにキスまで!? エスカレートするアイドルイベントの中身

第2位
チャイナ・シンドローム コレクターズ・エディション
第2位は、まさに福島第一原発事故を予言していたかのような、サスペンス・アクションが登場。3.11後、再び注目されています。 【関連記事】「メルトダウン? 英語に訳せばそうなりますか」国民をナメきった東電副社長の答弁

第3位
4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 ~眩しさの中に君がいた~~LIVE DVD
第3位は、AKB48に負けず劣らずの活躍ぶりをみせた5人組アイドルユニット・ももいろクローバーの2ndライブDVD。あかりんこと早見あかりの涙の脱退セレモニーも収録されてます! 【関連記事】中高年を虜にした新機軸アイドル・ももクロ 過密スケジュールに心配の声も

第4位
ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある! 第4位は、サイゾーテレビからまさかのDVD化となった『ニコニコキングオブコメディ』が登場。番組を見てなくても楽しめますよ! 【関連記事】DVD『ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある!』本日発売!

第5位
鈴木先生 完全版 DVD-BOX
第5位は、今年ブレークした長谷川博己初主演の連ドラ『鈴木先生』のDVD-BOX。視聴率はイマイチぱっとしなかったけど、業界ウケはしたそうですよ。 【関連記事】『マルモ』大健闘でも業界視聴率トップは『鈴木先生』!? 春ドラマ総まとめ

●【番外編】高額商品TOP3 販売実数にかかわらず、温かい気持ちにさせてくれた高額商品のランキングです。 第1位
LPL 撮影照明 ホームスタジオブームバンクセット
5万7,750 円。プロの方でしょうか? ご購入ありがとうございます!!

第2位
Dyson ダイソン スティック型サイクロン式 コードレスクリーナー
3万2,300 円。掃除機といえばやっぱりダイソン! このフォルムがたまりませんっ。

第3位
コンビ コッコロEG UX
2万5,024円。超軽量で取り付けが簡単なチャイルドシート。早くこういうのが必要になりたいです。