ふとした気の迷いから犯罪者へ転落 元博報堂社員が見た地獄

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第1位 「東大地震研 平田教授の『正体』」(「週刊文春」2月16日号) 第2位 「博報堂元社員が明かす『わが転落の記』」(「週刊現代」2月25日号) 第3位 「福島『求人』職種の危険度と賃金 被災地のハローワーク」(「AERA」2月20日号)  天皇陛下の玉体、それも心臓にメスが入ることになったことで号外まで出された。  2月11日から東大病院に入院され心臓の精密検査を受けていたが、薬やカテーテルによるステント治療ではなく、詰まった血管に迂回路をつくるバイパス手術をすることになった。  「週刊新潮」の「『天皇陛下』心臓にメスが入る日」によれば、「一番左端の左冠動脈左回旋枝はほぼ9割方ふさがっているのです。もう一本も相当程度、狭窄が進んでしまっている。しかも場所が悪いため、すでにステントを入れるのは不可能なのです」(東大病院関係者)  天皇の体は「冠動脈の狭窄や動脈硬化ばかりか、不整脈も患われ、心臓は悲鳴を上げている状態だというのである」(新潮)  体に負担がかかる手術になるそうだが、無事終わることを祈りたい。  今週の3位は、東日本大震災の被災地で起きていることを「求人」というキーワードから探ってみようという「AERA」の記事。  南相馬市の中心地にあるJR原ノ町駅前のホテルは復興関連の人々でごった返しているが、深刻なのは人手不足である。  放射能が怖くて20代から30代の女性が来てくれないのだ。時給700円ということもあるかもしれないが、経営的にそれ以上は無理だという。  しかし、有効求人倍率は復興事業支援策予算約11兆7,000億円もあって、福島県相双地区の場合、求職者数549人に対して求人数は1.7倍の962人ある。  被災地の求人数では、最も多いのが医療福祉で全体の19.1%、次いで建設が18.2%。  しかし、11月から求人を始めた福島市内の建設機器レンタル業者によると、時給800円でもさっぱりだという。ほかにわりのいい仕事があるからだ。  それは放射能の除染関連。防護服を着用しなくても済む一般住宅などの除染関連だと月給20万円ほど、放射線量の高い区域などでの直接的な原発事故関連作業だと25万円以上になる。  ハローワークで調べてみると、現場を2カ月から3年くらいかけて移動しながら、瓦礫撤去や構造物の解体、手作業による物資の積み込みの仕事は、1日の実働は4時間で月給は27万6,000円から34万5,000円。宿泊食事付きだ。だが「履歴書に必ず血液型と緊急の連絡先を記入」という特記事項が付いている。  この求人を出しているゼネコン傘下の零細業者は「30人の定員に全国から150人ほど応募があった。ただし、安全のため40歳以上の男性に限定しています」と話している。  原発から20キロ圏内の警戒区域で空き巣パトロールの仕事もある。3交代で24時間体制。従事しているのは地元消防団の人たちが多いという。日給は7,000円ほど。  樹木の伐採の求人も多い。だが山の急斜面での伐採は危険を伴うし、伐採時に放射性物質が飛び散る危険も加わる。林野庁が出した現場監督と調査を手がける係長の求人は月給24万6,800円から40万1,800円。  専門技術を必要とされる職種は当然ながら高賃金。例えば宮大工は、基本給の3倍の月給最高34万5,000円までを支給する建築会社(いわき市)がある。  ほかには放射線測定員が基本給16万から24万。韓国語や中国語の翻訳などの仕事もある。韓国語の翻訳員が基本給17万4,300円。中国語の通訳が基本給14万0,080円。  求人票からは復興が進まない分野も見えてくる。福島県内の漁協は操業を自粛しているために求人はゼロ。  少し違う視点から物事を見る。週刊誌ならではの記事である。  第2位は「週刊現代」の詐欺で捕まった元博報堂社員の告白である。平凡なサラリーマンがふとした気の迷いから、犯罪者に転落していった。身につまされる。  本間龍(49歳)は1989年に博報堂に入社し、一貫して営業を担当。  転落のきっかけは得意先企業からパンフレット制作の仕事を受注したことからだった。  その費用1,000万円が、向こうの社長の「期末を超えた請求はびた一文払わない」という身勝手な主張により回収できなくなってしまったのだ。  そのとき上司に話していればよかったのに、異動させられるかもしれないという恐怖心から言い出せなかった。  転勤先の北陸から戻って子どもが小さかったこともあり、なんとか陰で穏便に処理したいと思っているとき、博報堂の上場が話題になり、株の上場話を元に金を借りようと思い立つ。  自分が持っている株が上場になれば2,000万円ほどになる。それで返済すればいいと、大学の後輩やサークルの仲間に持ちかけて1,000万円作るのだ。  それをきっかけに彼の評価は上がり、電通が独占的に扱っていた大手石油会社の仕事を博報堂に持ってくるなどの成果を上げる  そうなるとほかの部門のスタッフのケアをしなければならず、得意先などにも身銭を切ってご馳走することも多くなる。  そしてお決まりの女性関係。10歳年下の派遣で来ていた人妻と理無い仲になり、夜仕事が終わってからの食事、ホテル代、タクシー代と嵩んでくる。  そうして彼はまた、博報堂の未公開株の購入を友人知人に持ちかけ、集めた額は2,000万円を超えてしまうのである。  それでも出て行く金は増え続け詐取した分を注ぎ込んでも足りず、ついに闇金に手を出してしまう。40社から800万円くらい借り、返済が滞ると自宅にも会社にも「コラァ、本間を出せや!」と催促の電話が入る。とても仕事どころではなくなる。  そうして2005年2月に博報堂が上場されるが、持ち株は2,000万円どころか800万円にしかならなかった。  上場から1年近く経って、もはやだまし続けるのは限界と、一人に「未公開株の話、実はウソだったんだ」と泣きながら告白する。  妻にも打ち明けるが、総額を知った彼女は離婚を切り出す。借りていた二人から合計1,800万円で告訴され、会社を退職し、妻子が出ていった数日後に詐欺容疑で逮捕されるのである。  懲役2年の実刑判決が出て、未決勾留期間を差し引いた1年4カ月服役し、08年10月に出所する。  馬鹿な奴だというのは容易い。だがサラリーマンを経験した人間には、彼と自分との違いはほんの僅かなものだと知っている。  1,000万円の未回収金を上司に相談していれば、始末書か異動で済んだのだろう。それを隠すために儲け話をでっち上げて金を借り、それがうまくいったことで仕事もうまく回り出し、借金が雪だるまのように大きくなっていく。  私にもクレジットカードで、それに近い経験がある。当座の資金にと借りた10万20万があっという間に100万を超す。  それを返すために新たにクレジットカードを作る。そうして借金は増え続ける。私が曲がりなりにも躓かなかったのは、気が小さかったからである。  彼ほどの金額でなくても、金銭的な問題で悩んでいるサラリーマンがいたら、これを読んで、すぐ上司に相談したほうがいい。そうすれば最悪「解雇」になるだけである。  今週のグランプリは、読売新聞1月23日付の「首都圏直下型 4年以内に70%」の発信元になった東大地震研究所平田直教授から、以下の言を引き出した「週刊文春」の記事である。 「だからね。その数字に意味はないって何度も言っているでしょ。五年~七年というのも僕のヤマ勘ですよ、ヤマ勘!」  読売の記事を受けて大騒ぎになり、他紙や週刊誌、テレビが追随した。平田教授も連日メディアに出て「解説」したため、首都圏はパニック状態になっているのだ。この数字がヤマ勘だったとは。  この数字に対する異論が次々に出てきた。京都大学防災研究所の遠田晋次准教授は明らかにこの数字は高すぎるという。  震災から今年1月21日までに首都圏で起きたM3以上の地震回数を、東大と同じと思われる計算方法でM7地震が起こる確率を計算してみたところ、「5年以内に起こる確立は28%」になったという。  なぜこんなに開きが出るのか。それは東大がとったデータは震災から9月10日までで、関東で頻繁に地震が起きていたときのものだったからだ。その後から現在まで地震の回数は減ってきている。  批判は身内からも出ていて、地震研のホームページには「平田直教授の伝え方、あるいは記事の書かれ方のいずれかの問題によって、(略)正確でない表現や記述不足がありました」と平田教授と読売新聞両方が批判されているのである。  平田教授は毎日新聞のインタビューにこう答えている。 「(今回の報道は)誤解を招きやすい報道でしたけれども、関東地方の油断に警鐘を鳴らす意義はあった」  東大地震研の学者が確たる根拠もなくて警鐘を鳴らすとは、地震研の名が廃る。  日本の今年度の地震調査研究関係予算は135億円、来年度の概算要求額は460億円を超えるが、それを牛耳っているのが東大地震研なのだ。  だが、地震研は地震観測一辺倒で、阪神淡路大震災が起きてからも、「予知は不可能だから、地震現象の基礎研究に重点を移す」としてしまった。 「そもそも『地震ムラ』は予知にはまったく手をつけてこなかったのです」(上田誠也東大名誉教授)  東日本大震災が起きて「地震学者たちは何をしていたのか」という批判が出てきたため、あわてて「予知モドキ」が出てきたのだそうだ。  つまり、自分たちのアリバイ証明として派手な花火を打ち上げたということらしい。  原発事故で原発ムラへの批判が噴出したが、地震ムラも東大地震研が牛耳っていて、「成果をほとんど挙げなくても、潤沢な予算を得ることが出来たのですから、学問として発展するはずがありません」(島村英紀元北大地震火山研究観測センター長)  こうした連中のひと言で右往左往する自分が情けない。だが、これから10年ぐらいの間に大地震が来ることは間違いないようだ。  いい加減な地震予知などで一喜一憂せずに、いつ来てもいいように寝室のタンスやテレビなどを固定し、非常時用の食料、水の用意、家族との集合場所などは早急に決めておく必要があるはずだ。あとは運否天賦。どこでそのときを迎えるかは誰にもわからないのだから。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる

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駐車場に一晩停めるのより安いよ!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第13回は、名古屋駅からすぐのところにあるバカ安ホテルに行ってきました。 ■ビジネスホテルならぬサラリーマンホテルとは!?  旅行をする楽しみのひとつに、ゴージャスなホテルで非日常の世界を味わう......なーんてのもあるのは分かるけど、ボクのようなザ・貧民の場合、旅行の目的はあくまで観光、ホテルは寝るだけ! と認識しているので、部屋や設備が多少ボロくてもいいから宿泊費は安けりゃ安いほうがうれしいというタイプだ。どうせ寝ちゃうんだから、別に部屋や設備が立派でもねぇ......。  とはいえ、いくら宿泊費を節約したくても、どんなボロいビジネスホテルだって最低4,000〜5,000円くらいはかかってしまうものだ。ところが先日、名古屋駅のすぐ近くでミラクル・プライスなホテルを発見してしまった。お値段なんと一泊1,500円から。漫画喫茶やビデオボックスで一泊するよりも安いよ!  まあ東京でも、いわゆる山谷のようなドヤ街まで行けばそれくらいの値段で泊まれる宿も見つかるが、さすがにメインステーションから徒歩5分圏内でこの値段というのはかなり衝撃的。  しかし、コレだけ激安だとさすがに少々不安が......果たしてどんなホテルなのだろうか?
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コレがホテルのエントランスです。
■激安だけど、ものすごい数のルールが  ホテルの入口というよりは、歯医者さん感が漂う無機質な雰囲気の入口からおそるおそる中へ入ると、いきなり壁に注意書きの数々が。
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ちょっと読む気にならない数。
 パッと見では何が書かれているのか把握しきれないほどミッチミチに書き込まれた貼り紙を読むと、どうやらこのホテル、トイレ・風呂は共同。さらにジェンダーフリーのこの時代に女人禁制とのこと。......まあ、好き好んで激安ホテルに泊まる女性もいないだろうけど。  さらに受付のおばちゃんからも「ウチはすごく部屋が狭いですよ?」「門限がありますからね、午後11時厳守です」「貴重品は自分で管理して下さい。紛失事故があっても一切責任は負えませんので」などと矢継ぎ早に注意事項が説明される。
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チェックアウト時には、この「かぎ入れ口」に鍵を突っ込んで帰るという
おおざっぱなシステム。
 居住性や便利さ等はどうでもいいからとにかく値段! という感じのホテルなので、後になってトラブルにならないようにチェックイン前にいろいろと説明しておこうという事なのだと思うけど、トイレ・風呂共同ということや門限があったりというのは確かに不便ではあるものの、値段を考えれば全然許容範囲! ......ところが、そんなボクの心をモッキリ折りそうになるショッキングな一言が。 「あ、今日は日曜日なんでお風呂には入れませんから」  共同であっても風呂に入れるならば漫画喫茶とかに泊まるよりは遙かにマシと思っていたら、日曜は風呂に入れないんだって。唯一の入浴手段である共同風呂がお休みになっちゃうホテルって一体......。さらに追い打ちをかけるように、 「それと、お部屋での電化製品の使用は禁止です。全館が停電になってしまうんで」  ええーっ! 電気使っちゃダメなの!?
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貼り紙にもやっぱり「停電になります」って書いてあるよ......。
 ホテルに着いてまずやるのは携帯電話やパソコン、ゲーム機などの充電、というくらい手持ちのデジタル・ガジェットの充電は重要な作業なのに、それを禁じられてしまうとは。そもそも、電化製品を使ったら停電になるホテルってどんなだよ。エアコンと電子レンジを同時に使ったら確実にヒューズが飛んじゃうオレん家かよ! 「ほほほ、ホントにダメなんですか?」 「万一、停電になったら責任とれないでしょ」 「あ......はい......(半泣)」 ■ホントに寝るだけならアリだと思う  ......まあいいや、布団があって寒さと雨露をしのげれば。必死でそんなポジティブ・シンキングを試みながら客室に向かうと。まあ、予想はしていたことではあるものの、これがまたスゴイのだ。
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ビックリするほど狭い通路の先には、ビックリするほど細い客室のドアが。
デブは入れそうにありません
 まず、ちょっと肩幅が広い人だったら身体を横にしなければ入れないんじゃないかというほど狭いドア。そこを入ると、だいぶ小ぶりなシングルベッド+α程度のスペースしかないザ・狭小ルーム。
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ここに写っているのが客室のすべて。
左上に写り込んでいる黒いヒモは電灯を消すヒモね。
 電化製品使用禁止とはいえ、部屋備え付けのテレビは使用オッケーらしい。もちろん100円入れないと映らないタイプ。右端に灰皿が写ってるけど......こんだけいろいろと厳しいルールがあるのに、普通のホテルが絶対に禁じている寝タバコはオッケーなの!?
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枕カバーがしわしわなのも気になりますが......。
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中身がものすごい色なのにも度肝を抜かれます。
 でも、ホントに寝るだけの部屋と考えたら布団一枚分のスペースさえあれば問題はないし、お風呂に入れなかったことと、充電ができなかったこと以外は特に不便を感じなかった。とにかく旅費を安くあげたい、という人にとって選択肢のひとつとしてアリじゃないだろうか。それに、意外とこうキュッと凝縮された部屋って落ち着くのだ。  ただ、ひとつだけビックリしたのは、門限が午後11時ということだったので、外で食事&ちょいと飲酒をした後、ギリギリの10時50分にホテルへ戻ったところ、ドアが完全に閉じられていたこと。  わーっ、なんで? 門限11時じゃないの!? と、泣きそうになりながら扉をガチャガチャやっていたら、 「あらービックリした、もう誰も来ないかと思って閉めちゃったわよ」  と中からおばちゃんが出てきてくれて、なんとか入ることができたんだけど。もう「あらービックリした」じゃないわよ、ホントに。こっちのほうこそ閉め出されたかと思ってビックリしすぎて泣きそうになっちゃったじゃないの!
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窓から「水やジュウスなど」を捨てるなという注意書き。
人として最低限のルールですよ。
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部屋で携帯電話を使うと全部屋に話し声が聞こえてしまうらしい。
壁、信じられないくらい薄いですからね。
■サラリーマンホテル・株式会社松竹梅 <http://2st.jp/syoutikubai/>
11nagoya_hotel.jpg
サラリーマンホテルの公式サイト。今時ちょっとお目にかかれないデザイン!
第3と第5があるのに第1、2、4は潰れちゃってもうないらしいです。
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(取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
秘密の隠れ宿厳選80軒 ある意味。 amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる

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駐車場に一晩停めるのより安いよ!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第13回は、名古屋駅からすぐのところにあるバカ安ホテルに行ってきました。 ■ビジネスホテルならぬサラリーマンホテルとは!?  旅行をする楽しみのひとつに、ゴージャスなホテルで非日常の世界を味わう......なーんてのもあるのは分かるけど、ボクのようなザ・貧民の場合、旅行の目的はあくまで観光、ホテルは寝るだけ! と認識しているので、部屋や設備が多少ボロくてもいいから宿泊費は安けりゃ安いほうがうれしいというタイプだ。どうせ寝ちゃうんだから、別に部屋や設備が立派でもねぇ......。  とはいえ、いくら宿泊費を節約したくても、どんなボロいビジネスホテルだって最低4,000〜5,000円くらいはかかってしまうものだ。ところが先日、名古屋駅のすぐ近くでミラクル・プライスなホテルを発見してしまった。お値段なんと一泊1,500円から。漫画喫茶やビデオボックスで一泊するよりも安いよ!  まあ東京でも、いわゆる山谷のようなドヤ街まで行けばそれくらいの値段で泊まれる宿も見つかるが、さすがにメインステーションから徒歩5分圏内でこの値段というのはかなり衝撃的。  しかし、コレだけ激安だとさすがに少々不安が......果たしてどんなホテルなのだろうか?
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コレがホテルのエントランスです。
■激安だけど、ものすごい数のルールが  ホテルの入口というよりは、歯医者さん感が漂う無機質な雰囲気の入口からおそるおそる中へ入ると、いきなり壁に注意書きの数々が。
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 パッと見では何が書かれているのか把握しきれないほどミッチミチに書き込まれた貼り紙を読むと、どうやらこのホテル、トイレ・風呂は共同。さらにジェンダーフリーのこの時代に女人禁制とのこと。......まあ、好き好んで激安ホテルに泊まる女性もいないだろうけど。  さらに受付のおばちゃんからも「ウチはすごく部屋が狭いですよ?」「門限がありますからね、午後11時厳守です」「貴重品は自分で管理して下さい。紛失事故があっても一切責任は負えませんので」などと矢継ぎ早に注意事項が説明される。
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チェックアウト時には、この「かぎ入れ口」に鍵を突っ込んで帰るという
おおざっぱなシステム。
 居住性や便利さ等はどうでもいいからとにかく値段! という感じのホテルなので、後になってトラブルにならないようにチェックイン前にいろいろと説明しておこうという事なのだと思うけど、トイレ・風呂共同ということや門限があったりというのは確かに不便ではあるものの、値段を考えれば全然許容範囲! ......ところが、そんなボクの心をモッキリ折りそうになるショッキングな一言が。 「あ、今日は日曜日なんでお風呂には入れませんから」  共同であっても風呂に入れるならば漫画喫茶とかに泊まるよりは遙かにマシと思っていたら、日曜は風呂に入れないんだって。唯一の入浴手段である共同風呂がお休みになっちゃうホテルって一体......。さらに追い打ちをかけるように、 「それと、お部屋での電化製品の使用は禁止です。全館が停電になってしまうんで」  ええーっ! 電気使っちゃダメなの!?
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貼り紙にもやっぱり「停電になります」って書いてあるよ......。
 ホテルに着いてまずやるのは携帯電話やパソコン、ゲーム機などの充電、というくらい手持ちのデジタル・ガジェットの充電は重要な作業なのに、それを禁じられてしまうとは。そもそも、電化製品を使ったら停電になるホテルってどんなだよ。エアコンと電子レンジを同時に使ったら確実にヒューズが飛んじゃうオレん家かよ! 「ほほほ、ホントにダメなんですか?」 「万一、停電になったら責任とれないでしょ」 「あ......はい......(半泣)」 ■ホントに寝るだけならアリだと思う  ......まあいいや、布団があって寒さと雨露をしのげれば。必死でそんなポジティブ・シンキングを試みながら客室に向かうと。まあ、予想はしていたことではあるものの、これがまたスゴイのだ。
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ビックリするほど狭い通路の先には、ビックリするほど細い客室のドアが。
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 まず、ちょっと肩幅が広い人だったら身体を横にしなければ入れないんじゃないかというほど狭いドア。そこを入ると、だいぶ小ぶりなシングルベッド+α程度のスペースしかないザ・狭小ルーム。
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ここに写っているのが客室のすべて。
左上に写り込んでいる黒いヒモは電灯を消すヒモね。
 電化製品使用禁止とはいえ、部屋備え付けのテレビは使用オッケーらしい。もちろん100円入れないと映らないタイプ。右端に灰皿が写ってるけど......こんだけいろいろと厳しいルールがあるのに、普通のホテルが絶対に禁じている寝タバコはオッケーなの!?
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枕カバーがしわしわなのも気になりますが......。
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中身がものすごい色なのにも度肝を抜かれます。
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窓から「水やジュウスなど」を捨てるなという注意書き。
人として最低限のルールですよ。
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部屋で携帯電話を使うと全部屋に話し声が聞こえてしまうらしい。
壁、信じられないくらい薄いですからね。
■サラリーマンホテル・株式会社松竹梅 <http://2st.jp/syoutikubai/>
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サラリーマンホテルの公式サイト。今時ちょっとお目にかかれないデザイン!
第3と第5があるのに第1、2、4は潰れちゃってもうないらしいです。
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(取材・文・イラスト・写真=北村ヂン)
秘密の隠れ宿厳選80軒 ある意味。 amazon_associate_logo.jpg
●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』

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韓国映画界のマイスター、イ・チャンドン監督の最新作『ポエトリー アグネスの詩』。
カルチャースクールで深淵なる人間ドラマが奏でられる。
(c )2010 UniKorea Culture & Art Investment Co. Ltd. and PINEHOUSE FILM.
 韓流映画の進化、ここに極まり。韓国映画はここ10数年間で驚異的な成長を遂げてきた。長年続いた軍事政権時代に溜め込まれた国民の"恨(ハン)"が映画という"よりしろ"を見つけて一気に吹き出した感がある。パク・チャヌク、キム・ギドク、ポン・ジュノ、ナ・ホンジン......とんでもない才能を次々と生み出してきた。韓国映画が国際的な評価を受けるようになった、その先鞭となったのがイ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディー』(99)。軍事政権時代に起きた光州事件から民主化運動を経て、高度成長を遂げた激動する韓国社会の20年間を自殺男(ソル・ギョング)が体験する走馬灯現象として鮮やかに描いてみせた。イ・チャンドン監督は続く『オアシス』(02)でベネチア映画祭監督賞を受賞、『シークレット・サンシャイン』(07)ではチョン・ドヨンにカンヌ映画祭主演女優賞をもたらした。1作ごとにより研ぎ澄まされた作品を放ってきたイ・チャンドン監督だが、最新作『ポエトリー アグネスの詩』ではカンヌ映画祭脚本賞を受賞。怒濤の進化を遂げてきた韓国映画の完成形とでも評すべき珠玉の人間ドラマに仕上がっている。また、"詩"を題材にすることで、人間と人間のすき間を埋める"メディア"の在り方について問い掛けてくる。  『ポエトリー』には、韓国映画が得意とする連続殺人鬼も裏社会も北朝鮮の特殊工作員も出てこない。主人公は人が良さそうな初老のおばちゃんだ。主人公ミジャ(ユン・ジョンヒ)は地方都市で暮らすおしゃれなおばちゃん。娘はプサンで働いており、中学生になる孫息子と2人で暮らしている。介護の仕事だけでは生活は苦しいが、いくつになっても少女のように明るく振る舞っている。ミジャはふと子どもの頃に教師から「詩の才能がある」と褒められたことを思い出し、カルチャースクールで詩の創作を学び始める。カルチャースクールの講師はこう語る。「人生で大切なことは"見る"ことです。みなさんはリンゴを見たことがありますか? いいえ、あなたたちはリンゴを見たことがありません。リンゴがどんなことを考え、何を伝えようとしているのか分からないようでは"見た"ことにならないのです」と。講師は1カ月後に詩を書いて提出するよう課題を出した。
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ミジャ(ユン・ジョンヒ)はアルツハイマーの
疑いがあり、自分の言葉を残そうと懸命。
タイムリミットサスペンスでもある。
 ミジャは美しい花を眺めたり、風のそよぐ音に耳を澄ませるが、ちっとも詩が思い浮かばない。どうすれば、人の心に届くような詩が書けるようになるのかしら? そんなとき、とんでもない事件が発覚する。数日前に孫息子の通う中学校で女子生徒の自殺が起きたのだが、自殺の原因は同級生の男子たちによる集団暴行だった。そして数か月にわたって集団暴行していた男子生徒のひとりが孫息子だったのだ。少女のように天真爛漫に振る舞って生きてきたミジャは、自分が自分の暮らす家庭すら"見て"なかったことを思い知らされる。  さらにミジャは人間社会の暗部を否応なく見つめさせられる。女子中学生を自殺に追い込んだ男子生徒たちの保護者が集まり、慰謝料を払うことで遺族の口止めを図ることになったのだ。学校側もスキャンダルが広まることを恐れ、示談を急がせている。いくら払えば女子中学生の自殺がなかったことになるか、保護者たちはソロバンを弾く。生活に余裕のないミジャには、たったひとりの孫息子のためとはいえ慰謝料を工面するあてがない。ミジャが美しい詩を書こうとすればするほど、ドス黒い人間の暗黒面が顔をもたげてくる。慰謝料の支払いの期限と同時に、詩を発表する日が近づいてくる。
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ミジャの孫息子ジョンウク(イ・デビッド)。
ミジャが愛情を注いで育てたが、最近は
「ムカつく」としか口にしない。
 劇中で触れられる女子中学生集団暴行事件だが、これは韓国で実際に起きた事件。イ・チャンドン監督は事件名を明言していないが、2004年に起きた「密陽女子中学生集団暴行事件」と思われる。女子中学生が男子学生たちに数か月間に及んで暴行を繰り返された事件だ。スキャンダルの発覚を恐れ、学校、保護者、地元の警察は事件をなかったことにしようとし、加害者である男子学生たちは立件されなかった。逆に被害者である女子中学生がネットなどで個人情報を晒されている。また、この事件が明るみになったのをきっかけに他の地域でも同様な性犯罪事件が起きていたことが次々と発覚し、韓国社会に大きな衝撃を与えた。キム・ギドク監督の助監督を経てデビューした新人チャン・チョルス監督の復讐バイオレンス映画『ビー・デビル』(10)もこの事件からインスパイアされたものだ。  『ポエトリー』の主人公ミジャは、詩を書くことで現実を見つめる手だてを知る。詩を通して、人間のキレイな部分と汚い部分の両面を知ることになる。これはイ・チャンドン監督にとっての映画を撮るという行為と同じなのだろう。イ・チャンドン監督は映画を撮ることで、民主化と同時に激変していった韓国社会をスクリーンに映し出してきた。民主国家として自由を手に入れ、さらに携帯電話やパソコンの普及によって情報伝達力は格段に発達した。けれども社会の豊かさやテクノロジーの進化と反比例して、こぼれ落ちるように孤立化していく人も少なくない。イ・チャンドン監督は映画を撮ることで、孤独を抱えるそんな現代人に寄り添おうとしている。
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詩の朗読会で知り合ったパク・サンテ刑事。
人間社会の暗黒面を知る2人は、美しい詩を
求める同志でもあった。
 映画の後半、カルチャースクールだけでは詩の書き方が身に付かないと感じたミジャは、有志による詩の朗読会に出掛け、ひとりの男と出会う。ふてぶてしい態度で、いつも下ネタジョークを口にし、詩の朗読会には相応しくない下品な男だ。この男の職業は刑事。警察組織の不正を摘発しようとして地方都市に飛ばされた、はぐれ刑事だった。職業柄、毎日のように人間のドス黒い面を見なくてはならないこの刑事は、自分なりに美しいものを求めて詩の朗読会に通い続けていたのだ。犯罪者たちを追い掛けるその体で、彼もまた美しい一編の詩を自分の内側から絞り出そうともがいている。  現実を見つめることは恐ろしい。美しいもの、汚いもの、自分にとって都合の悪いものも、有りのままに受け止めることは容易なことではない。イ・チャンドン監督は映画を通して静かに語り掛けてくる。詩を書くことも、映画を撮ることも、自分の人生を歩くことも、そこから始まるんだよと。ミジャが最後に詠む一編の詩はとてつもなく美しい。 (文=長野辰次) poetly5.jpg 『ポエトリー アグネスの詩』 監督・脚本/イ・チャンドン 出演/ユン・ジョンヒ、イ・デビッド、キム・ヒラ、アン・ネサン、パク・ミョンシン 提供・配給/シグロ、キノアイ・ジャパン 2月11日(土)より銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー<http://poetry-shi.jp>
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●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! 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財政危機のギリシャに学べ!? これからの時代を生き抜く生活防衛の基礎知識

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「フライデー」2月17日号
第1位 「白昼堂々! 浅野忠信・仲里依紗『抱擁&キス!の大阪デート一部始終』」(「フライデー」2月17日号) 第2位 「下り坂『日本』を歩く 生活防衛の基礎知識」(「週刊新潮」2月9日号) 第3位 「『たかがコミック』とは言わせない」(「ニューズウィーク日本版」2月8日号)  今年に入って、私が気になっているいくつかの言葉を紹介してみたい。  まずは「週刊金曜日」1月13日号のインタビューでの辺見庸の言葉。 「大震災の以前から、大きなパラダイム(枠組み)の変化はすでにあったのです。震災がそれを暴いてくれた。この国のマスコミ、文芸、市民運動を含めて、戦後しばらくは、状況に対する否定的な思惟というものがありましたが、八十年代ごろから現状を倦まずに批判し疑っていくという理念の芽を打ち消してきたのです。やがて疑問を持つこと自体を封じ、肯定的な思惟を強いるようになってきた。今回の出来事はそのことを明らかにしました。(中略)関東大震災では戒厳令が敷かれ、それ自体法的にもデタラメな戒厳令ではあったのだけれど、今はどうでしょう。自分たちで『心の戒厳令』を敷いてくれている。使用言語を限定するとか、テレビCMをやめるとか。国家権力が強制したわけでもないのに、みんな整然と下からのファシズムをやっている。(中略)『おずからのファシズム』です。それに対する言い知れぬ薄気味悪さ、耐えがたさ。そうしたものが『眼の壁』(詩集。第42回高見順賞を受賞した=筆者注)を執筆しているとき、心の底に流れていましたね」  次は経済評論家の内橋克人。朝日新聞1月8日付けのインタビューより。 「米国はじめ国内外の最強の秩序形成者に抵抗する力もなく、生活に追われて政治的な難題に真正面から対峙するゆとりもない。同時に、精神のバランスを維持するために『うっぷん晴らし政治』を渇望する。政治の混乱を面白がり、自虐的に、極めて反射的に、表面的に評価して、選挙権を行使する。大阪市の橋下徹市長の『ハシズム現象』も貧困マジョリティーの心情的瞬発力に支えられている面が大きい。(中略)民主政治を基盤とする国でのヒーロー待望論ほど異常なものはない。日本古来の『頂点同調主義』に加え、異議を唱える者を排除する『熱狂的等質化現象』が一体となる。『うっぷん晴らし政治』の渇望を満たそうとすれば、1930年代の政治が繰り返される。グローバリズムが生み出した『貧困ファシズム』の培地となりかねない」  最後は京都大学大学院教授・佐伯啓思の『反・幸福論』(新潮社)から。 「これから、かつて百年少し前に起きたのと似た様々な混乱、軋轢が生まれてくることは確実です。ロシア、中国、それからアメリカを中心とした激しい資源の争奪戦。食料の争奪戦も起きるでしょう。(中略)しかし日本が同じようなむき出しの力の争奪戦に入っても、勝てるわけがない。だとすれば、やはり日本的な価値観を掲げる以外にないのではないでしょうか。その価値観のベースになるのは、道義であり、京都学派的な言い方をすれば、『無』や『空』といった日本的精神だろうと思います。自由を極端に主張しない。自然権としての平等や人権ということも声高には主張しない。欲望の気のままな解放も主張しないし、競争というものも節度を持った枠内でしか認めない。これが本来の日本的精神です。調和を求め、節度を求め、自己を抑制することを知り、他人に配慮する。これを、今の世の中で実践するのは非常に難しいことです。しかし、これら日本的な精神に基づいた価値観を打ち出していく以外に、われわれの取るべき道はありません。それは間違いない」  今年は政治的にも経済的にも、昨年以上に厳しい混乱の時期が続くといわれている。そこで問われるのは一人一人がこの国をどうしたらいいのか、どう変えたらいいのかという確固たる「価値観」である。他人任せにしないで、おのおのの責任で考えることが一層求められることは間違いない。  今週も各誌が大地震特集を組んでいる。それもいつ大地震が来るかという予測記事ではなく、大地震が来たときにどう生き延びることができるのかという「具体策」に踏み込んでいる。  「4年以内に70%!『東京直下型大地震』死中の活」(週刊新潮)や「M8M9大地震 日本破滅 最悪の1週間はこうなる!」(週刊文春)が代表的である。  大地震ものを取り上げなければと思って各誌読んでみたが、内容的にはどれも似たり寄ったりで、これはというのがない。そこで今週は、読んで陰々滅々となる大地震記事とは少し違う記事を取り上げてみた。  まず「ニューズウィーク」の記事。バンドデネシ(BD)ってみなさん知ってましたか? フランスやベルギーのコミックのことなんですね。  書き出しは、昨年10月にロンドンで国際フェスティバルが開かれ、世界のコミックの有名作家が一堂に会したということから。  フランス語圏内と英米のコミックに対する認識のどこが違うかといえば、「リスぺクトの有無」だという。BDはフランス語圏内では長い歴史を誇り、「9番目の芸術」といわれているそうだ。  しかし、英米の意識も25年ほど前から変化した。そのきっかけになったのが、アート・スピーゲルマンの『マウスーアウシュヴィッツを生き延びた父親の物語』だそうだ。  これは図書館や大学の蔵書になりピューリッツア賞も受賞した。  以来、批評家もコミック作家の独創性に注目せざるを得なくなって、グラフィックノベルはフィクションや歴史、個人史を伝える重要なアートになりつつあるのだそうだ。  昨年秋には、イラン大統領選後の混乱の中、行方不明になった息子を捜す物語『ザハラの天国』(アミール)が12カ国で出版された。  哲学者バートランド・ラッセルが数学の真理を追究する『ロジコミックス』が25カ国でベストセラーになった。  現代ではスーパーヒーローものが衰え、女性の読者と作家が増えている。マウスのスピーゲルマンはコミックを「すべてを本質的に凝縮する」「絵による物語」と定義する。  コミックの一コマは教会のステンドグラスの窓で、そこには物語が詰まっている。  グラフィックノベルはアートとしても大きな可能性を秘めているが、パレスチナやボスニアの紛争ルポをアメリカで初めてコミック化したジョー・サッコが重視するのは「ドキュメンタリー機能」だという。  コミックは軽やかに時間を遡り、絵の力によって、難民キャンプや爆撃を受けた町の様子を、読者の意識に浸透させることができるからだ。  先ほどのアミールにとってグラフィックノベルは「究極の大衆メディア」で、「ストーリーを伝える上で最も早くて安くて便利な方法」だという。  エジプトではコミックの出版点数が急増しているそうである。ムバラク前大統領がエジプト初のコミックの出版を禁止したことへの反動で、アラブの春の一環と捉えられているそうだ。  文化評論家のマヤ・ヤッギはこう結んでいる。 「アートと行動主義というコミックの持つ2つの可能性が、人々に理解されるようになってきた。ブログやFacebookやTwitterと同じく、グラフィックノベルは革命を起こす武器になりそうだ」  何と日本のマンガと違うことだろう。電子書籍で一番手っ取り早くカネになりそうなのはマンガだと、マンガを持っている出版社は期待しているようだが、日本のマンガが受け入れられるのはごくごく小さな地域だけかもしれない。  マンガが世界的な認知を受け、広がっていくためには、漫画家の問題認識やドキュメンタリー性が必要になってくるのではないか。そうでないとマンガも「ガラパゴス化」していってしまう。  五木寛之の『下山の思想』(幻冬舎)が売れている。謳い文句は「再び世界の経済大国をめざす道はない。敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き『下山』を思い描くべきではないか。『下山』とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ」というのだ。  新たな山頂というのが何を指しているのかわからないが、もはや昔のようなバブル時代は望みようがないし、望むべきではない。  そこでこの下山の時代をどう生きていくのかは、一人一人にとって大難問である。週刊誌にその類の記事が多くあるが、今週の新潮の記事は一番役に立ちそうである。  第2位は「新潮」の「下り坂『日本』を歩く 生活防衛の基礎知識」。まずは「今やるべきは『資産』『ローン』『保険』の棚卸し作業」だと書かれている。 「生命保険を払いすぎている家庭が多いようですが、大黒柱が他界しても、子どもが18歳になるまで国から遺族年金が出る。夫名義の住宅ローンがあっても、たいていの家庭は団体信用生命保険に加入しているので、ローン残高は相殺される」  だから借金は極力返して家計をスリム化しろというのだ。  誠に真っ当な意見だ。さらにいえば、何千万の生命保険などに加入するより、その同じ額を毎月積み立てておいたほうがいい。早く死にたいなら別だが、満期になって戻ってくるカネは全額ではないのだ。  個人的には、生命保険は詐欺集団だと思いたくなるほど酷い仕組みになっている。だが若いときは、万が一を考えてしまう。そこが生命保険会社につけ込まれるのである。ご用心を!  メガバンクに金を預けても1年の金利は雀の涙。しかし、先日話題になった静岡銀行インターネット支店の「スーパー定期(1年もの)」なら金利は0.7%に跳ね上がる。ここは早々と目標額に達して終わってしまったが、探せば地方にはまだまだあるそうだ。  例えば、香川銀行のインターネット支店「セルフうどん支店」では1年ものの定期預金が0.5%。愛媛銀行のネット支店「四国八十八カ所支店」でも1年ものの定期が同じ0.5%。すぐにチェックしてみたらどうか。  インフレ対策にはコインパーキングがお奨めだそうだ。業者と組んで自宅の庭をコインパーキングにして自動販売機でも置けば、自販機1台で毎月5万円以上の利益を上げられるかもしれないというのだ。  国際的な話としては、建築基準が厳しくてなかなか新築が許可されないイギリス・ロンドンでは不動産価格はここ30年右肩上がりだそうだ。  廃屋をリフォームして値をつり上げて転売するのが財テクの主流だそうで、1,000万円で買って部屋を3つ増築した後、1億円で転売することも珍しくない。  かの地は外国人が不動産を手放した際、1物件に限り売却益は非課税になるそうだ。カネがありあまっている人はやってみたらいかがか。  金はまだまだ上がるそうである。 「過去にあった金の上昇相場では80年1月にピークを迎え、875ドルを記録しています。当時から比べると現在の物価は約2.5倍。これに合わせれば、金価格は2,200ドルまで上昇する余地がある」(ファイナンシャルプランナー深野康彦)  まあ、私はいくら金があっても金は買わないがね。  オフショア生保をご存じだろうか? 日本に支社や子会社を置いていないため自分から海外に行って手続きをしなくてはいけない生保なのだが、香港などで人気の元本保証の養老保険は、外資なので米ドルか香港ドルだが、月々3万円程度から始められ、5~25年の満期が設定されていて、利回りのよいものだと年利4.75%で複利運用してくれる。  45歳のサラリーマンが月3万円ずつ積み立てると65歳になれば運用益だけで500万円近くになる。リスクがまったくないわけではないそうだが、月々3万円ならやってみてもいいかもしれない。  ネットオークションは消費税もかからず、うまくやれば家計の足しになる。落札額で迷う人は「オークファン」というサイトがあり、楽天やヤフー、モバオクなどのネットオークションに出品されている商品の落札価格が調べられる。リスクもあるが、家計の助けになること間違いないそうだ。  その他に「ギリシャから学ぶ国破れて山河あり」は、財政破綻したギリシャや夕張がどれほど酷いことになったかを知ることで学べ、と言っている。 「こんな赤字国なのに、世界的に高水準の生活をしているのがおかしいんです。現在の生活水準を2割落として貯蓄に回し、最低でも現在の年収分の貯蓄を作る。ギリシャの人たちのように慌てないために、いずれ来る財政破綻に備えて、今から生活水準を下げておくのです」(東京福祉大学大学院水谷研治教授)  これからの「大変な時代」を生き抜くためには、きれいごとだけではダメで、絞った雑巾をさらに絞るような努力と知恵が必要なようである。もののあわれを感じさせる特集だ。  今週のグランプリは「フライデー」の記事。  浅野忠信(38)は渡辺謙に続いて世界的な俳優への道を歩き始めている。  出演作は70本以上。主演映画『モンゴル』でアメリカアカデミー賞にノミネートされたし、この冬キアヌ・リーブスと共演した『47RONIN』が公開される。  私生活では、95年に6歳年上のシンガー・Charaとできちゃった婚の末に入籍したが、2009年夏に子どもの親権を放棄して離婚した。 「別れる前、彼に女性の影があった。つまり、浅野の不倫が離婚の一因なんです」(テレビ局関係者)  その彼女とも別れて16歳年下の仲里依紗(22)と交際中なのだ。仲はスウェーデン人の祖父譲りの端正なルックスで人気の若手女優。昨年は映画『モテキ』で好演し、現在はフジテレビ系の月9ドラマ『ラッキーセブン』に出演中。  1月下旬の午後3時過ぎ。大阪の「アメリカ村」に真っ黒なサングラスを掛けたUKロック調なカップルが現れたと書いている。  あちこちウインドショッピングを楽しんだ後、心斎橋筋の商店街を北上。カフェに入り、通りに面したソファに並んで座り1時間ほどくつろぐ。  御堂筋のランドマーク、大丸前で信号待ち、手をつないでいた2人が見つめ合い、浅野が仲を引き寄せ、仲も両手で抱きつき、浅野が彼女の唇にチュッ! 一度顔を離すも再びチュッ!  この後、新幹線ホームで帰る仲を送って名残を惜しむ浅野。周囲を気にせず抱き合う。  とまあ、こうしたシーンが5枚の写真でバッチリ写っているのだ。  すごいのは巻頭の写真。浅野と仲が、まるで記念写真を撮るかのように正面を向いて写っている。  浅野は仲の肩に腕をまわし少し笑っている。とてもいい写真だ。これは2人も欲しがるのではないか。お見事フライデー!  最後に気になった記事を書いておきたい。  「週刊朝日」に吉本興業の中田カウスのインタビューが載っている。カウスがビートたけしと暴力団との本当の仲を話したとあるので期待して読んだが、まったくの期待外れだった。  「週刊文春」でたけしがカウスにハメられて渡辺山口組五代目組長(当時)に会わされたと告白していたことについて、会わせたことは認めたが、偶然会ったので意図的ではないし、組長とは20年近く会っていないと話している。  どちらの言い分が正しいのかはわからないが、全体がカウスの弁明で、勝手な言い分をそのまま載せただけのお粗末なインタビューである。  吉本興業を牛耳っているといわれる怪しい芸人の「疑惑」に切り込まなければ、この男を出してくる意味がない。「朝日」よ、猛省を。  「週刊ポスト」が東日本大震災の弔慰金(命の値段)に民と官で相当な開きがあると告発している。民間人は800万円で公務員は2660万円だそうである。なんたる格差。公務員には民間の大企業並みの見舞金や援護金が支払われ、それと別に市町村共済組合や関連公益団体から弔慰金が出るのだ。それらを合計すると、驚くほどの格差が出る。自分の命を落として中国人研修生20名を救った女川町の水産加工会社佐藤充専務にも、公的な補償は800万円なのだ。こんな官民格差があっていいはずがない。「ポスト」はいいところを指摘した。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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ジュニアアイドル・ワールドへようこそ!『実写版 マイコうそみたい!』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 『実写版 マイコうそみたい!』 監督:Yosshi.com 女性主演:小林万桜、愛川萌、朝倉みかん、倉田みな、日美野梓、片岡さき  日本は世界に誇るロリコン王国である。ロリコンといっても、犯罪的なほうではなく、ジュニアアイドルの女の子たちがグラビアなどで活躍することを世間がちゃんと認めている王国なのである。
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『実写版 マイコうそみたい!』
バトミントン部に所属する中学3年
生のマイコは夏の合宿へ来ていた。
昼はライバルと競い合い、夜は肝
だめし大会に怪談話と盛り上がる。
しかしそんな中、マイコに驚愕の
事実が襲い掛かる...。
(Amazonより引用)
DVD発売中/3,990円(税込)
 確かにコンビニに行けば、中高生のアイドルが水着で表紙を飾るマンガ誌や、情報誌が普通に置いてある。今人気の大物若手女優の方々もジュニアアイドル時代はグラビアをガンガンやってますし、モー娘。も、SPEEDも、デビューは小学生。子どものころから芸能界を目指す女の子たちにとっては、日本は最高のエンタメ王国なのである。  お菓子系(ブルセラ専門)雑誌や、女子中学生専門グラビア誌が定着し、市場も一息ついた2000年代。ジュニアアイドルたちを使ったオリジナル・ビデオ・シネマもたくさん発売された。その中で、U-15サポーターからすると夢のような共演......いや、言いすぎた。何でもミックスしちゃえ~~~的なキャスティングで、ちょっと話題になった(私の周りではね)作品が今回の『実写版 マイコうそみたい!』である。  物語はというと、アキバ中学3年生の真地マイコは、クラスの人気者。だけど、ちょっぴりドジな女の子。バドミントン部に所属するマイコの目標は、インターハイへの出場だ。そんなバドミントン部の夏合宿が始まった。ライバルの妙子をはじめ、美佳や、和美や、ハルと腕の競い合いに張り切るマイコ。夜は、テニス部の伝統の肝だめし大会。2人1組になって、キャーキャー叫びながら怖がる部員たち。怪談話大会には、なぜか旅館の番頭の太郎も参加する。彼が語る「本当にあった恐い話」とは? そして、マイコに襲いかかる驚愕の事実とは!? 「も~、マイコうそみた~い!!」 maikousomitai02.jpg  もー、ものすごい作品でした。全体のセリフの70%はアドリブ......いや、アドリブとはいわないな、キャーキャー遊んでるだけだもんな。要は30%しか台本がないと思っていい。4人の女の子たちは本気で戯れ、本気で叫び、本気で笑い、本気で楽しむ。  セリフとフリートークの境界線もしっかりわかる。肝だめしや、怪談のシーンの驚きはマジ。ちょっと引いちゃうナレーションが結構入り、ツッコミだけをする。でも、物語は存在し、ちゃんと進んでいく。  つなぎは粗いし、大きく遅刻してきた女の子に遅刻理由も聞かず、普通に溶け込んでたり(マジの遅刻っぽいな、たぶん)「うそみた~~~~い!」はこっちのセリフじゃ~~~~い!......って叫びたくなる作品なのに、最後まで見てしまう大きなポイントがある。それは、制服パンチラ? スク水? ブルマ? それもあるが、台本のセリフ以外のシーン、すべてにおいて、カメラ目線がひとつもないことなのだ! maikousomitai03.jpg  例えば、制服から水着への展開(脱衣のこと。業界用語です)シーンを4人一挙にしてくれるシーンも、一切カメラ目線なし。女の子たちはペチャクチャ喋りながら、徐々に脱いでいく。ひとりは大胆に、ひとりは隠しながら、ひとりは喋りに夢中~といった具合に。  それを誰一人としてカメラを見ない。そこだけはプロ! カメラを見ないってことは、こっちの存在感がない。つまり! ヘルスの女の子選びマジックミラールームの様!! それのジュニアアイドル版!(例えがあぶねーな)  例えば、風呂場での掃除のシーンは、みんなスク水(スクール水着のこと)なんですが、狭い温泉でスク水でキャッキャする画って素晴らしすぎるじゃないですか。お互いで泡を塗り合ったり、お尻をブラシでこすったり、男の存在がなく、ガールズトーク、いや、ガールズ・ボディランゲージが繰り広げられていく......それはまるで、ペットショップの子イヌをガラス越しに好き勝手に見ているのと一緒!! スク水パラダイス!! maikousomitai01.jpg  カメラを意識しないから、ヘタな芝居も、"安っぽさ"ではなく、"かわいいお遊戯"に、変わる。ここの境界線は大きい。そして、一番効果的なシーンが、物語の中でうれしいくらい数多くあるパンチラ......いや、そんなレベルじゃないな、パンモロシーンの数々だ。カメラマンが、ちょっとしたチャンスがあると、すぐ下からあおったアングルになる。スカートの中のパンツがチラリ~ではなく、スカートの中に入りたいんじゃーい!! どりゃ!! って感じ。そんなムチャパン撮影にも、女の子たちはカメラを意識しない。お見事! この作品で、女の子のことを褒めると思ってなかったよ。  そんなポイントが楽しい作品なんだけど、1つだけ『シックス・センス』を彷彿させる(言いすぎか?)物語が仕込んである。ありきたりといえば、ありきたりなんだけど、ありきたりじゃないお遊戯作品なだけに、ほほーって終われるところも面白ポイントとしてお勧めしたい。  まー最後に文句で〆るとしたら......「DVDのパッケージがカッコよすぎだろー! 騙されるじゃーん! うそみた~~~い!」 (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。アイドルをちゃんと女優として扱う映像が特徴的でカルトなファンを多く掴む。11年に『魚介類 山岡マイコ』を公開し、アイドルものとしてもファンタジーとしても好評価を得る。同映画のアニメ版、マンガ版等、マルチコンテンツとして世に出す等、プロデュースも行う。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
実写版 マイコうそみたい! うっそ~ん! amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第26回】AVの焼き直しがこんなピュアな作品に!?『平成百合族 ある愛の詩』 【第25回】すべてが中途半端! だがそれが美学!!『後ろから前から』 【第24回】なんでこの娘が主演なんだ? 田代さやか、徹底追求!『18倫』 【第23回】覗きを越えた見せたがる演出『Oh!透明人間』 【第22回】バレない浮気の疑似体験MOVIE『セブンカラーズ』 【第21回】『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』思い切りさらけ出す演出と"AV女優"の必然 【第20回】『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

ジュニアアイドル・ワールドへようこそ!『実写版 マイコうそみたい!』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 『実写版 マイコうそみたい!』 監督:Yosshi.com 女性主演:小林万桜、愛川萌、朝倉みかん、倉田みな、日美野梓、片岡さき  日本は世界に誇るロリコン王国である。ロリコンといっても、犯罪的なほうではなく、ジュニアアイドルの女の子たちがグラビアなどで活躍することを世間がちゃんと認めている王国なのである。
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『実写版 マイコうそみたい!』
バトミントン部に所属する中学3年
生のマイコは夏の合宿へ来ていた。
昼はライバルと競い合い、夜は肝
だめし大会に怪談話と盛り上がる。
しかしそんな中、マイコに驚愕の
事実が襲い掛かる...。
(Amazonより引用)
DVD発売中/3,990円(税込)
 確かにコンビニに行けば、中高生のアイドルが水着で表紙を飾るマンガ誌や、情報誌が普通に置いてある。今人気の大物若手女優の方々もジュニアアイドル時代はグラビアをガンガンやってますし、モー娘。も、SPEEDも、デビューは小学生。子どものころから芸能界を目指す女の子たちにとっては、日本は最高のエンタメ王国なのである。  お菓子系(ブルセラ専門)雑誌や、女子中学生専門グラビア誌が定着し、市場も一息ついた2000年代。ジュニアアイドルたちを使ったオリジナル・ビデオ・シネマもたくさん発売された。その中で、U-15サポーターからすると夢のような共演......いや、言いすぎた。何でもミックスしちゃえ~~~的なキャスティングで、ちょっと話題になった(私の周りではね)作品が今回の『実写版 マイコうそみたい!』である。  物語はというと、アキバ中学3年生の真地マイコは、クラスの人気者。だけど、ちょっぴりドジな女の子。バドミントン部に所属するマイコの目標は、インターハイへの出場だ。そんなバドミントン部の夏合宿が始まった。ライバルの妙子をはじめ、美佳や、和美や、ハルと腕の競い合いに張り切るマイコ。夜は、テニス部の伝統の肝だめし大会。2人1組になって、キャーキャー叫びながら怖がる部員たち。怪談話大会には、なぜか旅館の番頭の太郎も参加する。彼が語る「本当にあった恐い話」とは? そして、マイコに襲いかかる驚愕の事実とは!? 「も~、マイコうそみた~い!!」 maikousomitai02.jpg  もー、ものすごい作品でした。全体のセリフの70%はアドリブ......いや、アドリブとはいわないな、キャーキャー遊んでるだけだもんな。要は30%しか台本がないと思っていい。4人の女の子たちは本気で戯れ、本気で叫び、本気で笑い、本気で楽しむ。  セリフとフリートークの境界線もしっかりわかる。肝だめしや、怪談のシーンの驚きはマジ。ちょっと引いちゃうナレーションが結構入り、ツッコミだけをする。でも、物語は存在し、ちゃんと進んでいく。  つなぎは粗いし、大きく遅刻してきた女の子に遅刻理由も聞かず、普通に溶け込んでたり(マジの遅刻っぽいな、たぶん)「うそみた~~~~い!」はこっちのセリフじゃ~~~~い!......って叫びたくなる作品なのに、最後まで見てしまう大きなポイントがある。それは、制服パンチラ? スク水? ブルマ? それもあるが、台本のセリフ以外のシーン、すべてにおいて、カメラ目線がひとつもないことなのだ! maikousomitai03.jpg  例えば、制服から水着への展開(脱衣のこと。業界用語です)シーンを4人一挙にしてくれるシーンも、一切カメラ目線なし。女の子たちはペチャクチャ喋りながら、徐々に脱いでいく。ひとりは大胆に、ひとりは隠しながら、ひとりは喋りに夢中~といった具合に。  それを誰一人としてカメラを見ない。そこだけはプロ! カメラを見ないってことは、こっちの存在感がない。つまり! ヘルスの女の子選びマジックミラールームの様!! それのジュニアアイドル版!(例えがあぶねーな)  例えば、風呂場での掃除のシーンは、みんなスク水(スクール水着のこと)なんですが、狭い温泉でスク水でキャッキャする画って素晴らしすぎるじゃないですか。お互いで泡を塗り合ったり、お尻をブラシでこすったり、男の存在がなく、ガールズトーク、いや、ガールズ・ボディランゲージが繰り広げられていく......それはまるで、ペットショップの子イヌをガラス越しに好き勝手に見ているのと一緒!! スク水パラダイス!! maikousomitai01.jpg  カメラを意識しないから、ヘタな芝居も、"安っぽさ"ではなく、"かわいいお遊戯"に、変わる。ここの境界線は大きい。そして、一番効果的なシーンが、物語の中でうれしいくらい数多くあるパンチラ......いや、そんなレベルじゃないな、パンモロシーンの数々だ。カメラマンが、ちょっとしたチャンスがあると、すぐ下からあおったアングルになる。スカートの中のパンツがチラリ~ではなく、スカートの中に入りたいんじゃーい!! どりゃ!! って感じ。そんなムチャパン撮影にも、女の子たちはカメラを意識しない。お見事! この作品で、女の子のことを褒めると思ってなかったよ。  そんなポイントが楽しい作品なんだけど、1つだけ『シックス・センス』を彷彿させる(言いすぎか?)物語が仕込んである。ありきたりといえば、ありきたりなんだけど、ありきたりじゃないお遊戯作品なだけに、ほほーって終われるところも面白ポイントとしてお勧めしたい。  まー最後に文句で〆るとしたら......「DVDのパッケージがカッコよすぎだろー! 騙されるじゃーん! うそみた~~~い!」 (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。アイドルをちゃんと女優として扱う映像が特徴的でカルトなファンを多く掴む。11年に『魚介類 山岡マイコ』を公開し、アイドルものとしてもファンタジーとしても好評価を得る。同映画のアニメ版、マンガ版等、マルチコンテンツとして世に出す等、プロデュースも行う。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
実写版 マイコうそみたい! うっそ~ん! amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第26回】AVの焼き直しがこんなピュアな作品に!?『平成百合族 ある愛の詩』 【第25回】すべてが中途半端! だがそれが美学!!『後ろから前から』 【第24回】なんでこの娘が主演なんだ? 田代さやか、徹底追求!『18倫』 【第23回】覗きを越えた見せたがる演出『Oh!透明人間』 【第22回】バレない浮気の疑似体験MOVIE『セブンカラーズ』 【第21回】『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』思い切りさらけ出す演出と"AV女優"の必然 【第20回】『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

昭和の子どもたちに愛された "近所の怪獣"ヒバゴン 死因は老衰だった!?

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『本当にいる日本の「未知生物
(UMA)」案内』
(笠倉出版社)
UMA、心霊現象、都市伝説、オカルト......科学や情報技術が発達した現代でも、今なお話題に上がり続ける真贋不明な有象無象を、"摩訶不思議"のオーソリティー・山口敏太郎が縦横無尽にぶった斬る  昭和を代表するUMAといえば、日本中の山でウワサになった「ツチノコ」と広島の比婆山を騒がせた「ヒバゴン」だ。さらに、鹿児島の「イッシー」を加えて、 "日本三大UMA"と呼ぶ人々もいる。日本が元気だった昭和の頃、「ヒバゴン」は怪獣好きの少年たちにとって親しみやすい"近所の怪獣"であった。  この「ヒバゴン」、いまだに地元での人気は高い。「ヒバゴンの鼻くそ」というやや食欲が萎えるお菓子や、「ヒバゴン丼」という定番のご飯メニュー、各種キーホルダーなど貧弱な発想のヒバゴングッズがささやかな経済効果を及ぼしているのだ。  だが、肝心のヒバゴンが消息を絶って久しい。1970年から74年にかけてヒバゴンは、広島県比婆郡西城町・比婆郡比和町・庄原市と暴れまくった後(暴れまくったといえば格好がいいが、単に徘徊していただけともいえる)、忽然と姿を消している。  その後、80年になると広島県山野町で毛だらけの獣人が目撃され、地名からヤマゴンと命名、さらに82年になると広島県久井町でも毛だらけの獣人が目撃され、今度は久井町からクイゴンと命名された。  山野町も久井町も比婆山系と距離的に近いことから、ヒバゴンが移動したものと判断され、ヤマゴンもクイゴンもヒバゴンと同一個体と見られている。つまり、82年以降、ヒバゴンは目撃されなくなってしまったのだ。しかも心配なことに、82年の目撃者によると、その毛だらけの獣人の体毛には"白い毛"が混じっていたというのだ。  この"目撃されなくなったという部分"が、ヒバゴンの正体暴きの中で重要なファクターになってくる。つまり、ヒバゴンは種ではなく、あくまで類人猿の個体であるという可能性が高い。万が一、種ならば複数体が何十年にわたって目撃されてしかるべきである。言い換えれば、なんらかの理由で生まれた"特殊な個体"が82年以降に老衰で死亡した、と判断するのが合理的なのだ。  この"特殊な個体"だが、一体どこから来たのであろうか。これはあくまで筆者の推論に過ぎないが、太平洋戦争末期(44~45年)、広島県周辺(近県の可能性も)にあった動物園の飼育係が、政府から発令された動物たちの毒殺命令を無視して比婆山系に類人猿(チンパンジー)を放した。その後、広島に原爆が投下、混乱の中、山中で類人猿は独自の進化を遂げていった。だが、しょせんはリアルな生物であり、野生化したチンパンジーも、約40年後老衰で死んだというわけだ(この仮説に関しては、以前コアマガジンのコミックで漫画原作を担当したことがある)。  このままヒバゴンは忘却のかなたに消え去ってしまうのだろうか。実は、比婆山にて最近、二足歩行する小さい類人猿の目撃事件が発生している。これはいかなることであろうか。ヒバゴンの子孫なのか、それよもヒバゴンは個体数が少ない絶滅危惧種であったのだろうか。 (文=山口敏太郎)
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●【山口敏太郎の摩訶不思議ぶった切り】INDEX 【VOL.4】「世界滅亡の断言」を強要された!? オカルトにかかわるマスメディアの責任とは 【VOL.3】オカルトやホラーを家族で楽しむために「2012年 ハルマゲドン商法」を討つべし 【VOL.2】「いったい誰の仕業か」UFOの大群が飛来する怪事件が指し示すもの 【VOL.1】"オフィシャルか、プライベートか......現代における「妖怪と幽霊の違い」とは?

昭和の子どもたちに愛された "近所の怪獣"ヒバゴン 死因は老衰だった!?

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UMA、心霊現象、都市伝説、オカルト......科学や情報技術が発達した現代でも、今なお話題に上がり続ける真贋不明な有象無象を、"摩訶不思議"のオーソリティー・山口敏太郎が縦横無尽にぶった斬る  昭和を代表するUMAといえば、日本中の山でウワサになった「ツチノコ」と広島の比婆山を騒がせた「ヒバゴン」だ。さらに、鹿児島の「イッシー」を加えて、 "日本三大UMA"と呼ぶ人々もいる。日本が元気だった昭和の頃、「ヒバゴン」は怪獣好きの少年たちにとって親しみやすい"近所の怪獣"であった。  この「ヒバゴン」、いまだに地元での人気は高い。「ヒバゴンの鼻くそ」というやや食欲が萎えるお菓子や、「ヒバゴン丼」という定番のご飯メニュー、各種キーホルダーなど貧弱な発想のヒバゴングッズがささやかな経済効果を及ぼしているのだ。  だが、肝心のヒバゴンが消息を絶って久しい。1970年から74年にかけてヒバゴンは、広島県比婆郡西城町・比婆郡比和町・庄原市と暴れまくった後(暴れまくったといえば格好がいいが、単に徘徊していただけともいえる)、忽然と姿を消している。  その後、80年になると広島県山野町で毛だらけの獣人が目撃され、地名からヤマゴンと命名、さらに82年になると広島県久井町でも毛だらけの獣人が目撃され、今度は久井町からクイゴンと命名された。  山野町も久井町も比婆山系と距離的に近いことから、ヒバゴンが移動したものと判断され、ヤマゴンもクイゴンもヒバゴンと同一個体と見られている。つまり、82年以降、ヒバゴンは目撃されなくなってしまったのだ。しかも心配なことに、82年の目撃者によると、その毛だらけの獣人の体毛には"白い毛"が混じっていたというのだ。  この"目撃されなくなったという部分"が、ヒバゴンの正体暴きの中で重要なファクターになってくる。つまり、ヒバゴンは種ではなく、あくまで類人猿の個体であるという可能性が高い。万が一、種ならば複数体が何十年にわたって目撃されてしかるべきである。言い換えれば、なんらかの理由で生まれた"特殊な個体"が82年以降に老衰で死亡した、と判断するのが合理的なのだ。  この"特殊な個体"だが、一体どこから来たのであろうか。これはあくまで筆者の推論に過ぎないが、太平洋戦争末期(44~45年)、広島県周辺(近県の可能性も)にあった動物園の飼育係が、政府から発令された動物たちの毒殺命令を無視して比婆山系に類人猿(チンパンジー)を放した。その後、広島に原爆が投下、混乱の中、山中で類人猿は独自の進化を遂げていった。だが、しょせんはリアルな生物であり、野生化したチンパンジーも、約40年後老衰で死んだというわけだ(この仮説に関しては、以前コアマガジンのコミックで漫画原作を担当したことがある)。  このままヒバゴンは忘却のかなたに消え去ってしまうのだろうか。実は、比婆山にて最近、二足歩行する小さい類人猿の目撃事件が発生している。これはいかなることであろうか。ヒバゴンの子孫なのか、それよもヒバゴンは個体数が少ない絶滅危惧種であったのだろうか。 (文=山口敏太郎)
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●【山口敏太郎の摩訶不思議ぶった切り】INDEX 【VOL.4】「世界滅亡の断言」を強要された!? オカルトにかかわるマスメディアの責任とは 【VOL.3】オカルトやホラーを家族で楽しむために「2012年 ハルマゲドン商法」を討つべし 【VOL.2】「いったい誰の仕業か」UFOの大群が飛来する怪事件が指し示すもの 【VOL.1】"オフィシャルか、プライベートか......現代における「妖怪と幽霊の違い」とは?

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UMA、心霊現象、都市伝説、オカルト......科学や情報技術が発達した現代でも、今なお話題に上がり続ける真贋不明な有象無象を、"摩訶不思議"のオーソリティー・山口敏太郎が縦横無尽にぶった斬る  昭和を代表するUMAといえば、日本中の山でウワサになった「ツチノコ」と広島の比婆山を騒がせた「ヒバゴン」だ。さらに、鹿児島の「イッシー」を加えて、 "日本三大UMA"と呼ぶ人々もいる。日本が元気だった昭和の頃、「ヒバゴン」は怪獣好きの少年たちにとって親しみやすい"近所の怪獣"であった。  この「ヒバゴン」、いまだに地元での人気は高い。「ヒバゴンの鼻くそ」というやや食欲が萎えるお菓子や、「ヒバゴン丼」という定番のご飯メニュー、各種キーホルダーなど貧弱な発想のヒバゴングッズがささやかな経済効果を及ぼしているのだ。  だが、肝心のヒバゴンが消息を絶って久しい。1970年から74年にかけてヒバゴンは、広島県比婆郡西城町・比婆郡比和町・庄原市と暴れまくった後(暴れまくったといえば格好がいいが、単に徘徊していただけともいえる)、忽然と姿を消している。  その後、80年になると広島県山野町で毛だらけの獣人が目撃され、地名からヤマゴンと命名、さらに82年になると広島県久井町でも毛だらけの獣人が目撃され、今度は久井町からクイゴンと命名された。  山野町も久井町も比婆山系と距離的に近いことから、ヒバゴンが移動したものと判断され、ヤマゴンもクイゴンもヒバゴンと同一個体と見られている。つまり、82年以降、ヒバゴンは目撃されなくなってしまったのだ。しかも心配なことに、82年の目撃者によると、その毛だらけの獣人の体毛には"白い毛"が混じっていたというのだ。  この"目撃されなくなったという部分"が、ヒバゴンの正体暴きの中で重要なファクターになってくる。つまり、ヒバゴンは種ではなく、あくまで類人猿の個体であるという可能性が高い。万が一、種ならば複数体が何十年にわたって目撃されてしかるべきである。言い換えれば、なんらかの理由で生まれた"特殊な個体"が82年以降に老衰で死亡した、と判断するのが合理的なのだ。  この"特殊な個体"だが、一体どこから来たのであろうか。これはあくまで筆者の推論に過ぎないが、太平洋戦争末期(44~45年)、広島県周辺(近県の可能性も)にあった動物園の飼育係が、政府から発令された動物たちの毒殺命令を無視して比婆山系に類人猿(チンパンジー)を放した。その後、広島に原爆が投下、混乱の中、山中で類人猿は独自の進化を遂げていった。だが、しょせんはリアルな生物であり、野生化したチンパンジーも、約40年後老衰で死んだというわけだ(この仮説に関しては、以前コアマガジンのコミックで漫画原作を担当したことがある)。  このままヒバゴンは忘却のかなたに消え去ってしまうのだろうか。実は、比婆山にて最近、二足歩行する小さい類人猿の目撃事件が発生している。これはいかなることであろうか。ヒバゴンの子孫なのか、それよもヒバゴンは個体数が少ない絶滅危惧種であったのだろうか。 (文=山口敏太郎)
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