復帰のシナリオは引退直後から? 紳助「復帰ドキュメンタリー」

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「週刊ポスト」5月25日号 中吊り広告より
グランプリ 「島田紳助『復帰ドキュメンタリー』ただいま極秘撮影中!」(「週刊ポスト」5月25日号) 第2位 「告白『塩谷瞬に、私は歯形が残るほど噛まれました』」(「フライデー」5月25日号) 第3位 「嫁と娘は出て行った 宮沢りえの夫がぼやく不同意別居と離婚」(「週刊新潮」5月17日号)  5月14日の朝日新聞朝刊を開いて仰天した。「6月6日開票 AKB48総選挙」の一面広告が3ページぶち抜きで載っている。  今年が第4回で、前回の総数が約116万票だったとあるが、投票券が欲しくて何枚もCDを買うファンがいることに、金権選挙ではないかという批判があることを朝日が知らないわけはない。  この企画は、朝日グループの日刊スポーツと朝日新聞広告局が製作したとあるから、そんなことは知ったことではないということか。  驚くのはまだ早い。有力メンバー4人が大きく載っている見開きの下には、「日本クレジット協会」の広告があるのだ。篠田麻里子の写真と共に「正しく使って、より安全・安心 クレジットカード」「好きですルールを守る人」と特筆大書してある。  CDを買い込むためにクレジットカードを使う若者も多いはずだ。一時の衝動で大量買いしたが翌月支払えず、トラブルになるケースもあることは間違いない。  クレジットカードは「無理なく計画的に利用することが大切」だと書いてあるのは、悪い冗談としか思えない。投票熱をあおり、大量にCDを買わせるあくどい商法がクレジットカード会社を太らせているのに。  総選挙は、無料かハガキで投票できるようにするべきではないか。そう紙面で論評するのが朝日新聞の良識というものではないのか。  星浩論説委員がコラム「政治考」で消費増税論争について、「メディアは様々な案を吟味して正確に論評する。竹下流(竹下登元首相=筆者注)に言えば、メディアも『歴史の巡り合わせ』を肝に銘じる時である」と、消費税増税をやることが歴史的使命だと野田佳彦首相を全面バックアップしている。  これも、一方的な押しつけではないか。「消費増税よりも行革や経済成長を優先させるべきだという政治家は、行革や成長の中身を具体的に示してくれ」と書いているが、そうした中身を十分に出させてから、議論を詰めるべきではないのか。朝日新聞は消費税に反対している小沢一郎にも真っ正面から論争を挑むべきであろう。  朝日新聞の良識とは、強くて怖い者とは堂々と切り結ばず、世の顰蹙(ひんしゅく) を買っているグループのイベントでも儲かれば「正確な論評もなく」片棒を担ぐ程度のものなのか。  惜しくもベスト3に入り損ねたが、週刊文春の「朝日新聞主筆 若宮啓文氏 女・カネ・中国の醜聞」は、若宮が主筆に就任する前の2008年2月、中国に出張する際、女性秘書を同行させ、しかも会社の経費を使ってビジネスクラスに乗せ、高級ホテルに宿泊していたと書いている。  このことが後日、社の内部監査室による調査で発覚して、若宮もそれを認めて全額を会社に返済したという。読んでみると若宮に同情すべきところもないわけではないが、朝日新聞の社論を決める最高責任者・主筆としては、ややお粗末なミスであることは間違いない。朝日新聞が自信を喪失してきている。そう感じるのは私だけだろうか。  最近、橋下徹大阪市長についての記事が目立つ。それも、週刊現代のように「総理間違いなし」から今週は「橋下徹内閣に『あの男たち』が入るらしいぞ」という気の早い記事まで登場している。  日本を変える真の改革者になるのか、ローカルの裸の王様で終わるのか。言っていることがコロコロ変わる、カメレオンのような言動を見ていると心許ない。  ここは週刊朝日の「橋下徹大阪市長の品格を問う」にあるように、 「あまりの閉塞状況に期待を寄せたい気分はわからないこともない。だが、希代のポピュリストの行く末は、まだまだ、注意深く見守る必要がある」  と、私も思う。  さて、今週は週刊誌発のスキャンダルを3本選んでみた。まずは新潮がスクープして発覚した宮沢りえの離婚騒動。  宮沢が6歳上の男と「デキ婚」したのは3年前。サングラスの有名ブランド「オークリー」のマーケティングを担当していて、「07年に彼女がハワイにCM撮影に訪れた際、彼がコーディネート役を務めたから。その後、りえにもサーフィンを教え、急速に関係を深めていきました」(芸能記者)  しかし、ハワイを中心に活動している亭主とりえの間にすれ違いが生じてきたようだ。  今年2月頃、浅草のフィリピンパブに来ていた亭主がこう嘆いていたという。 「かみさんが……りえがいなくなったんだよ。このまえ、ハワイから帰ってきたら、りえが娘を連れて、家を出て行っちゃったんだ。俺の荷物だけ残して、あとはもぬけの殻さ」  理由は、その店の関係者がこう語っている。 「収入の格差と、ハワイと日本を行き来するヒロさん(亭主=筆者注)の“二重生活”に、彼女の方が嫌気がさしたから、と聞きましたね」  新潮側に宮沢りえから次のような回答が寄せられたという。 「主人と別居中であることは事実です。現在、弁護士を立てて、離婚の交渉をしているところです」  これをスポーツ紙が知り、ワイドショーも動いて騒動になった。  『Santa Fe』(朝日出版社)で素晴らしいヌードを披露してくれたのが18歳。それから20年以上が経った。女優としてもう一皮むけるのにはちょうどいい時期なのかもしれない。  離婚を機に、あれから様々な男を経験してきたアラフォー・りえの熟れたヘア・ヌードをぜひ見たいものだ。  2位には、「二股交際」で一躍有名になった塩谷瞬(29)のきっかけを作ったフライデーの記事。  ビートたけしも「そもそもオイラはこの塩谷ってのが何者だかわかんないし、相手のオネエチャンたちだって初めて聞く名前なんでさ」というように、どうということない俳優とモデル、料理研究家の三角愛のトラブルなのだが、フライデーがモデル・冨永愛(29)とのツーショットをスクープして「大騒動」に発展した。  文春も塩谷と付き合っているときに「歯形が残るほど噛まれた」女たちを登場させて、塩谷とのセックス話をさせているが、フライデーには噛まれた女性のふくらはぎの写真が載っているため、この記事はフライデーの判定勝ち!  この塩谷という男、俳優としてはともかく、“すけこまし”としては一流のようである。  恵比寿のキャバクラで働いていた玲子(27)が、塩谷と別れようと思ったのも噛み癖が原因だった。 「肩、太腿、ふくらはぎに噛み付いて、『痛いからやめて』と懇願しても、なかなか口を離してくれない。歯形が黒く残り、1週間以上消えず、隠すのが大変でした。そんな時、セックスで中出しまでされてしまって」  歩美(29)もセックスの最中に噛まれたという。 「挿入はいつもナマで、下腹部に出してフィニッシュ。セックス自体は淡泊で、いつも1回かぎりだったので、きっと性欲が強いわけではなく、寂しがり屋で一人でいられないタイプなんでしょう」  噛まれたふくらはぎ写真は、歩美のものである。  塩谷は小さい時分に両親が離婚し、母親の名前も知らずに育った。父親も多忙で家に帰ってこなかったために食事も十分にとれず、路上で倒れてしまったこともあるという。  愛情に飢えていた子ども時代を取り戻そうと、せっせと女漁りをしているのだろうか。そう思えば、かわいそうで寂しい奴なのかもしれない。  フライデーは東テレの看板アナ・秋元玲奈(26)が横浜DeNAの主将・石川雄洋(25)と熱々で、お泊まり愛&同伴出勤をしているとも報じている。  秋元は姉がフジテレビの『ニュースJAPAN』でキャスターをしている秋元優里(28)で、父親は外務省のキャリア外交官というエリート一家。  目黒区にある石川の高級マンションに入った秋元は翌日、石川とともに出てきて、車で国道246号を神奈川方面へ走る。  横浜スタジアムの近くで降りた秋元は球場の「関係者入り口」へ向かい、石川も同じ入り口へ。ナイショの同伴出勤である。  今週のグランプリはポストの島田紳助が「復帰ドキュメンタリー」を極秘に撮影しているという記事に贈る。  文春の4月26日号に島田紳助インタビューが掲載されたとき、私はこの欄で、紳助は復帰したいと考えていて、このインタビューがその第一歩だと書いた。  ポストによれば、復帰のシナリオは引退会見直後から描かれていたことになる。 「制作を手がけるのは、これまで吉本興業関係のバラエティ番組を数多く手がけてきた制作会社。これをフジテレビが放送する予定だという。そしてこの番組で世間の反応を見て、大丈夫そうであれば本格復帰するシナリオが描かれており、他にも撮影予定の番組が控えているようだ」  この番組は吉本側が制作し、フジテレビがそれを買ったという体裁を取るという。  この復帰計画を進めているのは複数名おり、そのひとりは大崎洋吉本興業社長ではないかといわれている。  だが、今年1月4日に行われた新春会見の席で、大崎社長は紳助に戻ってきてほしいとラブコールを送ったが、抗議の電話などが殺到して厳しい批判にさらされた。  しかも、紳助は記者会見の時、暴力団と一緒に写っている写真など絶対ないと豪語していたにもかかわらず、フライデーがスクープし、ウソだったことがばれてしまった。  そんな状況の中でも吉本が紳助復帰を画策するのは、吉本側に事情があると業界関係者は語っている。 「紳助の抜けた穴は想像以上に大きく、(中略)経営状態も盤石とはいえず、“稼ぎ頭”に早く戻ってほしいというのは切実なる本音でしょう」  番組制作には紳助自身も参加して行われているという。  暴排条例の全国施行を大いにアピールした紳助の引退宣言だったが、早くもテレビに復帰が実現すれば、警察はどうするのか。  紳助のインタビューによれば引退後、警察には一度も事情聴取されていないと言っている。一部に紳助は冤罪だとの声もある。  しかし、公に暴力団との交際があったことを認めて引退したのだから、ここは警察が任意で紳助に事情を聞き、暴力団との親密交際はクロなのか灰色に近いシロなのかを会見して発表したらどうだろうか。  なかなかの才能を持った芸人であることは間違いないのだから、このままなし崩し的に復帰させるのは本人のためにもよくないと思うのだが、読者諸兄はいかがお考えだろうか。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか

復帰のシナリオは引退直後から? 紳助「復帰ドキュメンタリー」

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「週刊ポスト」5月25日号 中吊り広告より
グランプリ 「島田紳助『復帰ドキュメンタリー』ただいま極秘撮影中!」(「週刊ポスト」5月25日号) 第2位 「告白『塩谷瞬に、私は歯形が残るほど噛まれました』」(「フライデー」5月25日号) 第3位 「嫁と娘は出て行った 宮沢りえの夫がぼやく不同意別居と離婚」(「週刊新潮」5月17日号)  5月14日の朝日新聞朝刊を開いて仰天した。「6月6日開票 AKB48総選挙」の一面広告が3ページぶち抜きで載っている。  今年が第4回で、前回の総数が約116万票だったとあるが、投票券が欲しくて何枚もCDを買うファンがいることに、金権選挙ではないかという批判があることを朝日が知らないわけはない。  この企画は、朝日グループの日刊スポーツと朝日新聞広告局が製作したとあるから、そんなことは知ったことではないということか。  驚くのはまだ早い。有力メンバー4人が大きく載っている見開きの下には、「日本クレジット協会」の広告があるのだ。篠田麻里子の写真と共に「正しく使って、より安全・安心 クレジットカード」「好きですルールを守る人」と特筆大書してある。  CDを買い込むためにクレジットカードを使う若者も多いはずだ。一時の衝動で大量買いしたが翌月支払えず、トラブルになるケースもあることは間違いない。  クレジットカードは「無理なく計画的に利用することが大切」だと書いてあるのは、悪い冗談としか思えない。投票熱をあおり、大量にCDを買わせるあくどい商法がクレジットカード会社を太らせているのに。  総選挙は、無料かハガキで投票できるようにするべきではないか。そう紙面で論評するのが朝日新聞の良識というものではないのか。  星浩論説委員がコラム「政治考」で消費増税論争について、「メディアは様々な案を吟味して正確に論評する。竹下流(竹下登元首相=筆者注)に言えば、メディアも『歴史の巡り合わせ』を肝に銘じる時である」と、消費税増税をやることが歴史的使命だと野田佳彦首相を全面バックアップしている。  これも、一方的な押しつけではないか。「消費増税よりも行革や経済成長を優先させるべきだという政治家は、行革や成長の中身を具体的に示してくれ」と書いているが、そうした中身を十分に出させてから、議論を詰めるべきではないのか。朝日新聞は消費税に反対している小沢一郎にも真っ正面から論争を挑むべきであろう。  朝日新聞の良識とは、強くて怖い者とは堂々と切り結ばず、世の顰蹙(ひんしゅく) を買っているグループのイベントでも儲かれば「正確な論評もなく」片棒を担ぐ程度のものなのか。  惜しくもベスト3に入り損ねたが、週刊文春の「朝日新聞主筆 若宮啓文氏 女・カネ・中国の醜聞」は、若宮が主筆に就任する前の2008年2月、中国に出張する際、女性秘書を同行させ、しかも会社の経費を使ってビジネスクラスに乗せ、高級ホテルに宿泊していたと書いている。  このことが後日、社の内部監査室による調査で発覚して、若宮もそれを認めて全額を会社に返済したという。読んでみると若宮に同情すべきところもないわけではないが、朝日新聞の社論を決める最高責任者・主筆としては、ややお粗末なミスであることは間違いない。朝日新聞が自信を喪失してきている。そう感じるのは私だけだろうか。  最近、橋下徹大阪市長についての記事が目立つ。それも、週刊現代のように「総理間違いなし」から今週は「橋下徹内閣に『あの男たち』が入るらしいぞ」という気の早い記事まで登場している。  日本を変える真の改革者になるのか、ローカルの裸の王様で終わるのか。言っていることがコロコロ変わる、カメレオンのような言動を見ていると心許ない。  ここは週刊朝日の「橋下徹大阪市長の品格を問う」にあるように、 「あまりの閉塞状況に期待を寄せたい気分はわからないこともない。だが、希代のポピュリストの行く末は、まだまだ、注意深く見守る必要がある」  と、私も思う。  さて、今週は週刊誌発のスキャンダルを3本選んでみた。まずは新潮がスクープして発覚した宮沢りえの離婚騒動。  宮沢が6歳上の男と「デキ婚」したのは3年前。サングラスの有名ブランド「オークリー」のマーケティングを担当していて、「07年に彼女がハワイにCM撮影に訪れた際、彼がコーディネート役を務めたから。その後、りえにもサーフィンを教え、急速に関係を深めていきました」(芸能記者)  しかし、ハワイを中心に活動している亭主とりえの間にすれ違いが生じてきたようだ。  今年2月頃、浅草のフィリピンパブに来ていた亭主がこう嘆いていたという。 「かみさんが……りえがいなくなったんだよ。このまえ、ハワイから帰ってきたら、りえが娘を連れて、家を出て行っちゃったんだ。俺の荷物だけ残して、あとはもぬけの殻さ」  理由は、その店の関係者がこう語っている。 「収入の格差と、ハワイと日本を行き来するヒロさん(亭主=筆者注)の“二重生活”に、彼女の方が嫌気がさしたから、と聞きましたね」  新潮側に宮沢りえから次のような回答が寄せられたという。 「主人と別居中であることは事実です。現在、弁護士を立てて、離婚の交渉をしているところです」  これをスポーツ紙が知り、ワイドショーも動いて騒動になった。  『Santa Fe』(朝日出版社)で素晴らしいヌードを披露してくれたのが18歳。それから20年以上が経った。女優としてもう一皮むけるのにはちょうどいい時期なのかもしれない。  離婚を機に、あれから様々な男を経験してきたアラフォー・りえの熟れたヘア・ヌードをぜひ見たいものだ。  2位には、「二股交際」で一躍有名になった塩谷瞬(29)のきっかけを作ったフライデーの記事。  ビートたけしも「そもそもオイラはこの塩谷ってのが何者だかわかんないし、相手のオネエチャンたちだって初めて聞く名前なんでさ」というように、どうということない俳優とモデル、料理研究家の三角愛のトラブルなのだが、フライデーがモデル・冨永愛(29)とのツーショットをスクープして「大騒動」に発展した。  文春も塩谷と付き合っているときに「歯形が残るほど噛まれた」女たちを登場させて、塩谷とのセックス話をさせているが、フライデーには噛まれた女性のふくらはぎの写真が載っているため、この記事はフライデーの判定勝ち!  この塩谷という男、俳優としてはともかく、“すけこまし”としては一流のようである。  恵比寿のキャバクラで働いていた玲子(27)が、塩谷と別れようと思ったのも噛み癖が原因だった。 「肩、太腿、ふくらはぎに噛み付いて、『痛いからやめて』と懇願しても、なかなか口を離してくれない。歯形が黒く残り、1週間以上消えず、隠すのが大変でした。そんな時、セックスで中出しまでされてしまって」  歩美(29)もセックスの最中に噛まれたという。 「挿入はいつもナマで、下腹部に出してフィニッシュ。セックス自体は淡泊で、いつも1回かぎりだったので、きっと性欲が強いわけではなく、寂しがり屋で一人でいられないタイプなんでしょう」  噛まれたふくらはぎ写真は、歩美のものである。  塩谷は小さい時分に両親が離婚し、母親の名前も知らずに育った。父親も多忙で家に帰ってこなかったために食事も十分にとれず、路上で倒れてしまったこともあるという。  愛情に飢えていた子ども時代を取り戻そうと、せっせと女漁りをしているのだろうか。そう思えば、かわいそうで寂しい奴なのかもしれない。  フライデーは東テレの看板アナ・秋元玲奈(26)が横浜DeNAの主将・石川雄洋(25)と熱々で、お泊まり愛&同伴出勤をしているとも報じている。  秋元は姉がフジテレビの『ニュースJAPAN』でキャスターをしている秋元優里(28)で、父親は外務省のキャリア外交官というエリート一家。  目黒区にある石川の高級マンションに入った秋元は翌日、石川とともに出てきて、車で国道246号を神奈川方面へ走る。  横浜スタジアムの近くで降りた秋元は球場の「関係者入り口」へ向かい、石川も同じ入り口へ。ナイショの同伴出勤である。  今週のグランプリはポストの島田紳助が「復帰ドキュメンタリー」を極秘に撮影しているという記事に贈る。  文春の4月26日号に島田紳助インタビューが掲載されたとき、私はこの欄で、紳助は復帰したいと考えていて、このインタビューがその第一歩だと書いた。  ポストによれば、復帰のシナリオは引退会見直後から描かれていたことになる。 「制作を手がけるのは、これまで吉本興業関係のバラエティ番組を数多く手がけてきた制作会社。これをフジテレビが放送する予定だという。そしてこの番組で世間の反応を見て、大丈夫そうであれば本格復帰するシナリオが描かれており、他にも撮影予定の番組が控えているようだ」  この番組は吉本側が制作し、フジテレビがそれを買ったという体裁を取るという。  この復帰計画を進めているのは複数名おり、そのひとりは大崎洋吉本興業社長ではないかといわれている。  だが、今年1月4日に行われた新春会見の席で、大崎社長は紳助に戻ってきてほしいとラブコールを送ったが、抗議の電話などが殺到して厳しい批判にさらされた。  しかも、紳助は記者会見の時、暴力団と一緒に写っている写真など絶対ないと豪語していたにもかかわらず、フライデーがスクープし、ウソだったことがばれてしまった。  そんな状況の中でも吉本が紳助復帰を画策するのは、吉本側に事情があると業界関係者は語っている。 「紳助の抜けた穴は想像以上に大きく、(中略)経営状態も盤石とはいえず、“稼ぎ頭”に早く戻ってほしいというのは切実なる本音でしょう」  番組制作には紳助自身も参加して行われているという。  暴排条例の全国施行を大いにアピールした紳助の引退宣言だったが、早くもテレビに復帰が実現すれば、警察はどうするのか。  紳助のインタビューによれば引退後、警察には一度も事情聴取されていないと言っている。一部に紳助は冤罪だとの声もある。  しかし、公に暴力団との交際があったことを認めて引退したのだから、ここは警察が任意で紳助に事情を聞き、暴力団との親密交際はクロなのか灰色に近いシロなのかを会見して発表したらどうだろうか。  なかなかの才能を持った芸人であることは間違いないのだから、このままなし崩し的に復帰させるのは本人のためにもよくないと思うのだが、読者諸兄はいかがお考えだろうか。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか

誰よりチュッパチャップスが似合う女の子……「内田理央の≪口元≫」

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撮影/尾藤能暢
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう......? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!  あなたは初対面の人の気持ちを探るとき、顔のどの部分を見ますか? 目、頬、口……人によってそれぞれあるとは思いますが、多くの人は自分が気づかない間に口元の動きから感情を読み取ろうとしていると聞いたことがあります。  「目は口ほどに物を言う」なんて言葉がありますが、初対面の人の感情を目だけから読み取るのはなかなか難しいみたいですね。  彼女を初めて見たとき、私はその天真爛漫な笑顔に惹かれてしまいました。ベタかもしれませんが、まさに笑顔が魅力的だったのです!
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『おとなりお』
(ラインコミュニケーションズ)
 DVD『おとなりお』の中の彼女は、タイトルの通り大人な部分と、無邪気な子どもの部分が見え、表情がとても豊かなのだと感じました。  なぜこんなにも、彼女の表情はどれも魅力的なのか……。その答えは、彼女の唇だと私は気づいたのです。  大きめでぷっくりとした形からは色気が感じられ、そこから伝わるのは大人の魅力。そして彼女の魅せるさまざまな表情から唇の柔らかさも伝わり、ふんわりとした女性らしさも印象づけるのです。  最近、目を大きく見せたい女の子が多いですが、美人に通じるパーツは大きめの目より大きめの唇だと私は思うのです!  私がグラビアのお仕事を始めた当初、鏡に映る自分と雑誌を並べ、雑誌に載っているモデルの口元と自分の口元を比べてみたものでした。どこをどう比べるかというと、笑ったときに見える歯の数。そのときに見たモデルの唇から覗く歯は、8本だったのを覚えています。自分も同じくらい口角を上げたくて、鏡に映した笑顔から見える歯を一生懸命数えていました。  彼女の口元で素晴らしいのは、唇の形や質感だけではありません。口元からのぞく歯も白くて清潔感があり、歯並びもとてもキレイ。「芸能人は歯が命」というCMがありましたが、まさにその通りだと思います。  そして、シャープなあごのラインが爽やかな印象を与え、口の横にできるえくぼがなんともかわいらしく、見ているこちら側を笑顔にしてしまうのです。
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 こんなスペシャルな口元を持っている彼女ですから、チュッパチャップスがよく似合います。  なぜ突然、チュッパチャップスなのだと思われる方もいるかもしれませんが、グラビアのイメージDVDでは、アイテムとしてよく使われるのです。  残念ながらコレは、口の小さい子だと画になるカットにするのがちょっと大変。舐め始めたばかりのものだと小さい口には大きすぎて、かじる仕草や、ほっぺの中に入れる仕草がマヌケになってしまうのです。私もそんなに口が大きいほうではないので、いつも試行錯誤しながら使います。だから、彼女のような口にとても憧れるのです。  きっと彼女なら、アメリカンサイズのハンバーガーにかぶりついたり、りんごやトマトをまるかじりするカットも、かわいく爽やかにこなしてしまうことでしょう。個人的には、彼女がリポートしながら作る料理番組をやってほしいです。もちろん、つまみ食いをたくさんしてもらって、そのたびハートを鷲づかみにされたいですね。  きっと、これからも彼女に出会うたくさんの人たちは、初対面から彼女の魅力に引き込まれてしまうことでしょう。自分が気づかない間に……。 (文=木嶋のりこ) ●きじま・のりこkijimanoriko_senzai.jpg 1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)。舞台『月葬(げっそう)』(09)。 ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」 http://ameblo.jp/noriko-kijima/ 公式HP「木嶋食堂」 http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html ■バックナンバー 【第11回】絶妙なバランスが究極的な背中の"そり"を生む......「安藤遥の《ライン》」 【第10回】まるでそこだけスポットライトが当たっているよう......「森田涼花の《華》」 【第9回】毎朝、その声で起こしてほしい......何度でも再生してしまう「高部あいの《声》」 【第8回】"初めての撮影"という魔法にかかった「川崎裕菜の《素》」 【第7回】涙袋にくすぐられるフェチ心......「逢沢りなの《パーツ》」 【第6回】真夏の大空に咲く大輪のひまわりが見せた涙......「岡本玲の《親近感》」 【第5回】自分の素材を使い分ける天才......「山本ひかるの《センス》」 【第4回】見つめられ、そして私は恋をする......「多田あさみの《視線》」 【第3回】 カラダもココロも......彼女のようになりたい「田中涼子の《バランス》」 【第2回】華やかさと親しみやすさのギャップを生み出す天然の武器「田中れいなの《方言》」 【第1回】すべてが自然体! 一緒にプライベートを過ごしたい「フォンチーの《しぐさ》」

着ぐるみってどうやって作ってるの? 着ぐるみ制作会社に潜入!

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この、オサレな工房で着ぐるみを作っているのだ。
もっと町工場みたいなところを想像してた!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第15回は、着ぐるみ制作会社に潜入してきました。 ■ゆるキャラ&着ぐるみを作って儲けたいのだ  長引く不況でもはや死に体の地方経済を活性化すべく、ご当地B級グルメやローカルアイドル、街コンなど、さまざまな企画が打ち出されているけれど、そんな中でも、ご当地の知名度アップ、経済効果ともに大きく貢献しているのが「ゆるキャラ」だろう。  一時のブームで終わるかなー……という予想を覆し、最近では完全に一般層にまで定着してきているようで、各地方自治体がどんどん新しいゆるキャラを生み出し、ますます盛り上がりを見せているご様子。
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我が地元のゆるキャラ・もんじゃ焼きの「もじゃろー」。
手作り感あふれ過ぎてる着ぐるみ!
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着ぐるみのゆる過ぎ感もさもさることながら、足下が
またねぇ……もうちょっと気を遣って下さいッ!
ゆるいにもほどがあるよ。
 着ぐるみはもちろん、グッズやお土産なども作られ、人気ゆるキャラはテレビやイベントにも引っ張りだこ。……いやあ、銭ッコのニオイがプンプンするじゃないですか! そもそも、ああいう行政の仕事ってギャラよさそうだし。  ボクも一応、イラストなんかを描く仕事をしているもんで、いつか、どっかのゆるキャラのデザインをして、ボロ儲けした……いやいや、着ぐるみ化されたらうれしいなぁ、なんて思っているのだ。自分のデザインしたキャラクターが着ぐるみになって、子どもたちに囲まれているのを見たら、お金なんかには代えられない喜びがあると思うんですよね。……お金も欲しいけど!
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まあ、銭のニオイはしないね……。
 しかし、そもそも着ぐるみって、どこで、どんなふうに作ってるのか? そして、作るのにはどれくらいお金がかかるものなのか? 全然分からないでしょ。  というワケで今回は、着ぐるみの制作からショーのプロデュースまでを一手に請け負っている「ゴーゴープロダクション」の二村直範社長に、突撃取材してきた! ■表に出られない! 着ぐるみアクターの苦悩 ――着ぐるみ専門の会社を作ったきっかけは、なんだったんですか? 「もともとは、僕自身が着ぐるみのアクターだったんです。でも、着ぐるみの世界って難しくて、優秀なアクターがいてもなかなか認めてもらえないんですよ。表に出るわけにいかないから名前が知られることもなく、だから頑張っていても、なかなかギャラを上げてもらえないし……」 ――ああ、「中に人なんか入ってない!」ということになってますからね。 「呼んでくれる側からも『人気キャラクターの着ぐるみを着て、それなりに演技してくれれば』程度のことしか期待されていないですからね。だから、もっと着ぐるみアクターの地位向上ができないかなと思ったわけです。そんな時に、以前から考えていた『着ぐるみがプロダンサー並みのダンスを踊ったらショーとしても話題になるし、認めてもらえるんじゃないか』というコンセプトを実現するために会社を立ち上げたわけです」
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こんな本格的ダンススタジオが、着ぐるみ工房に併設されているのだ。
――アクターとして立ち上げた会社で、オリジナルの着ぐるみを作るようになったきっかけは? 「当時、デパートの屋上ショーで使われているような着ぐるみって、ものすごくレベルが低かったんですよ。背中のファスナーは丸見えだし、口の穴や首のスキマから中が見えちゃったりとか……。某・夢のランドに、着ぐるみのリサーチをしに行ったら、日本で作られている着ぐるみとは全然レベルが違っていて、ビックリしましたから」 ――確かに、あのランドの着ぐるみは相当レベルが高そうですね。 「一方、日本で着ぐるみを作っている会社って『着ぐるみってこんなもんでしょ』という感覚のところばっかりだったんです。だから、着ぐるみを作り始めるにあたっても、従来の着ぐるみ工場ではなく、それぞれの素材を扱っている工場に行って技術を教えてもらいました。そもそも、ダンスみたいな激しい動きができる着ぐるみなんてなかったですし。ウチの着ぐるみはヒップホップ、タップ、ジャズ……それぞれ得意のダンスが設定されていて、その動きを邪魔しないような設計になっています。ダンスに対する理解がない人には絶対作れないと思いますよ」
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ゴーゴープロダクションのオリジナル着ぐるみ。
手足の可動性が違うらしいです。
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こんな、着ぐるみの粋を超えたダンスパフォーマンスを
やっているそうです。
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ものすごく小さい人が入ってるように見えるけど、
胴体まで頭部に入ってるんですね。
■オリジナル着ぐるみを制作するには? ――ちなみに、オリジナルの着ぐるみ制作をお願いする場合、いくらくらいかかるんですか? 「大体、50~60万くらいですね」 ――思ったよりは……という感じですね。 「発泡スチロールの削り出しで作る場合の値段なんですが、もっと作りを精巧にしたり、複数体を制作する場合には、型を作ってFRPという素材で作ることになるので、また変わってきますけど」
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コレが制作途中の着ぐるみ。
中身はこんな感じなんすね。
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FRP素材で製作する場合は、こういう型を使って作ります。
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天井まで着ぐるみのパーツがギッシリと……。着ぐるみは
置き場所に困るので、完成したらすぐに発送
しちゃうんだそうな。
――作りやすいキャラクター、作りにくいキャラクターってあるんでしょうか。 「最近はCGで制作されているアニメもありますけど、ああいうのって難しいんですよ。着ぐるみは人が着ることが前提なので、どこかに関節やのぞき穴を作らなきゃいけないんですが、CGのキャラだと3Dのデータが存在しているせいで、ごまかせないんですよ。実は、平面的にデザインされているキャラクターのほうが自由度が高くて作りやすいんです」 ――着ぐるみを制作する上で、一番気にするポイントはどこですか? 「のぞき穴の位置ですね。着ぐるみの中に入っていると、生活している上で普段どれほど目に頼っているかって分かりますよ。多少、動きづらかったり、換気が悪かったりしてもなんとかなりますが、視界が悪いとホントに大変なんです」 —――ああ、前が見えないと、子ども蹴り倒しちゃったりしそうですしねぇ。 「いや、着ぐるみの中に入っている時に必要な視界って、実は前方よりも足元が重要なんですね。だから、口の部分をうまくのぞき穴にして、足元が見えるようにしています。口を閉じているキャラクターだとそれができないので、お願いしてデザインを変えさせてもらったりすることもあるんですよ」
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口の部分にこんな透ける素材を貼って、のぞき穴にするんだとか。
――はーっ、どうも目がついている着ぐるみだと、そこから見ているイメージを持っちゃいますけど、実は口から見ているんですね。それじゃ最後に、今後の目標なんかがありましたら……。 「やっぱり、着ぐるみアクターの地位向上ですね! ゆるキャラブームなどのおかげで着ぐるみ自体の需要は増えてはいるんですけど、着ぐるみだけ作っちゃえば、あとはバイトや社員さんが着ればいいだろう……くらいに考えている方がすごく多いんですよ。ちゃんとプロのアクターが中に入ってキャラクターの魅力を引き出さないと、せっかく作った着ぐるみも活かせないと思います。理想としては、ひとつのキャラクターは同じ人しか演じない、というのが一番いいと思うんですけどね。ウチのアクターたちにも『この人で』と指名されるようなアクターになれって、いつも言ってますから!」  な、なるほどー。自腹でもなんでも着ぐるみさえ作っちゃえば、あとはそれを自ら装着していろんなところに出没してれば、たとえば最近ネットで話題の勝手ご当地キャラ「にしこくん」みたいに人気キャラになれるんじゃ……なんてスイートな考えを持っていたんだけど、そりゃ確かに動きまで含めてのキャラクターだもん、中に入る人も人気キャラになる重要な要素なんだろうな……。 ――ま、それはそれとして、せっかく着ぐるみ工房に来たんだから、着ぐるみをかぶってみたいんですけど……。 「ああーっ、どうぞどうぞ!」  ……と、着ぐるみの頭部を持ってきてくれたんですが、いざかぶってみようと思ったら、頭が引っかかって入らないの。ボ、ボクの頭、そんなにデカイのかな。
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仕方ないので取材に同行していた編集部のK女史にかぶってもらいました。
(取材・文・写真・イラスト=北村ヂン) ●株式会社ゴーゴープロダクション 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-10丸二ビル1F 電話:0422-27-5523 <http://www.myquee55.com/> i04gogo.jpg ●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第14回】プロマイドの殿堂・マルベル堂で俺プロマイドを作る 【第13回】名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

着ぐるみってどうやって作ってるの? 着ぐるみ制作会社に潜入!

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この、オサレな工房で着ぐるみを作っているのだ。
もっと町工場みたいなところを想像してた!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第15回は、着ぐるみ制作会社に潜入してきました。 ■ゆるキャラ&着ぐるみを作って儲けたいのだ  長引く不況でもはや死に体の地方経済を活性化すべく、ご当地B級グルメやローカルアイドル、街コンなど、さまざまな企画が打ち出されているけれど、そんな中でも、ご当地の知名度アップ、経済効果ともに大きく貢献しているのが「ゆるキャラ」だろう。  一時のブームで終わるかなー……という予想を覆し、最近では完全に一般層にまで定着してきているようで、各地方自治体がどんどん新しいゆるキャラを生み出し、ますます盛り上がりを見せているご様子。
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我が地元のゆるキャラ・もんじゃ焼きの「もじゃろー」。
手作り感あふれ過ぎてる着ぐるみ!
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着ぐるみのゆる過ぎ感もさもさることながら、足下が
またねぇ……もうちょっと気を遣って下さいッ!
ゆるいにもほどがあるよ。
 着ぐるみはもちろん、グッズやお土産なども作られ、人気ゆるキャラはテレビやイベントにも引っ張りだこ。……いやあ、銭ッコのニオイがプンプンするじゃないですか! そもそも、ああいう行政の仕事ってギャラよさそうだし。  ボクも一応、イラストなんかを描く仕事をしているもんで、いつか、どっかのゆるキャラのデザインをして、ボロ儲けした……いやいや、着ぐるみ化されたらうれしいなぁ、なんて思っているのだ。自分のデザインしたキャラクターが着ぐるみになって、子どもたちに囲まれているのを見たら、お金なんかには代えられない喜びがあると思うんですよね。……お金も欲しいけど!
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まあ、銭のニオイはしないね……。
 しかし、そもそも着ぐるみって、どこで、どんなふうに作ってるのか? そして、作るのにはどれくらいお金がかかるものなのか? 全然分からないでしょ。  というワケで今回は、着ぐるみの制作からショーのプロデュースまでを一手に請け負っている「ゴーゴープロダクション」の二村直範社長に、突撃取材してきた! ■表に出られない! 着ぐるみアクターの苦悩 ――着ぐるみ専門の会社を作ったきっかけは、なんだったんですか? 「もともとは、僕自身が着ぐるみのアクターだったんです。でも、着ぐるみの世界って難しくて、優秀なアクターがいてもなかなか認めてもらえないんですよ。表に出るわけにいかないから名前が知られることもなく、だから頑張っていても、なかなかギャラを上げてもらえないし……」 ――ああ、「中に人なんか入ってない!」ということになってますからね。 「呼んでくれる側からも『人気キャラクターの着ぐるみを着て、それなりに演技してくれれば』程度のことしか期待されていないですからね。だから、もっと着ぐるみアクターの地位向上ができないかなと思ったわけです。そんな時に、以前から考えていた『着ぐるみがプロダンサー並みのダンスを踊ったらショーとしても話題になるし、認めてもらえるんじゃないか』というコンセプトを実現するために会社を立ち上げたわけです」
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こんな本格的ダンススタジオが、着ぐるみ工房に併設されているのだ。
――アクターとして立ち上げた会社で、オリジナルの着ぐるみを作るようになったきっかけは? 「当時、デパートの屋上ショーで使われているような着ぐるみって、ものすごくレベルが低かったんですよ。背中のファスナーは丸見えだし、口の穴や首のスキマから中が見えちゃったりとか……。某・夢のランドに、着ぐるみのリサーチをしに行ったら、日本で作られている着ぐるみとは全然レベルが違っていて、ビックリしましたから」 ――確かに、あのランドの着ぐるみは相当レベルが高そうですね。 「一方、日本で着ぐるみを作っている会社って『着ぐるみってこんなもんでしょ』という感覚のところばっかりだったんです。だから、着ぐるみを作り始めるにあたっても、従来の着ぐるみ工場ではなく、それぞれの素材を扱っている工場に行って技術を教えてもらいました。そもそも、ダンスみたいな激しい動きができる着ぐるみなんてなかったですし。ウチの着ぐるみはヒップホップ、タップ、ジャズ……それぞれ得意のダンスが設定されていて、その動きを邪魔しないような設計になっています。ダンスに対する理解がない人には絶対作れないと思いますよ」
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ゴーゴープロダクションのオリジナル着ぐるみ。
手足の可動性が違うらしいです。
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こんな、着ぐるみの粋を超えたダンスパフォーマンスを
やっているそうです。
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ものすごく小さい人が入ってるように見えるけど、
胴体まで頭部に入ってるんですね。
■オリジナル着ぐるみを制作するには? ――ちなみに、オリジナルの着ぐるみ制作をお願いする場合、いくらくらいかかるんですか? 「大体、50~60万くらいですね」 ――思ったよりは……という感じですね。 「発泡スチロールの削り出しで作る場合の値段なんですが、もっと作りを精巧にしたり、複数体を制作する場合には、型を作ってFRPという素材で作ることになるので、また変わってきますけど」
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コレが制作途中の着ぐるみ。
中身はこんな感じなんすね。
08gogo.jpg
FRP素材で製作する場合は、こういう型を使って作ります。
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天井まで着ぐるみのパーツがギッシリと……。着ぐるみは
置き場所に困るので、完成したらすぐに発送
しちゃうんだそうな。
――作りやすいキャラクター、作りにくいキャラクターってあるんでしょうか。 「最近はCGで制作されているアニメもありますけど、ああいうのって難しいんですよ。着ぐるみは人が着ることが前提なので、どこかに関節やのぞき穴を作らなきゃいけないんですが、CGのキャラだと3Dのデータが存在しているせいで、ごまかせないんですよ。実は、平面的にデザインされているキャラクターのほうが自由度が高くて作りやすいんです」 ――着ぐるみを制作する上で、一番気にするポイントはどこですか? 「のぞき穴の位置ですね。着ぐるみの中に入っていると、生活している上で普段どれほど目に頼っているかって分かりますよ。多少、動きづらかったり、換気が悪かったりしてもなんとかなりますが、視界が悪いとホントに大変なんです」 —――ああ、前が見えないと、子ども蹴り倒しちゃったりしそうですしねぇ。 「いや、着ぐるみの中に入っている時に必要な視界って、実は前方よりも足元が重要なんですね。だから、口の部分をうまくのぞき穴にして、足元が見えるようにしています。口を閉じているキャラクターだとそれができないので、お願いしてデザインを変えさせてもらったりすることもあるんですよ」
10gogo.jpg
口の部分にこんな透ける素材を貼って、のぞき穴にするんだとか。
――はーっ、どうも目がついている着ぐるみだと、そこから見ているイメージを持っちゃいますけど、実は口から見ているんですね。それじゃ最後に、今後の目標なんかがありましたら……。 「やっぱり、着ぐるみアクターの地位向上ですね! ゆるキャラブームなどのおかげで着ぐるみ自体の需要は増えてはいるんですけど、着ぐるみだけ作っちゃえば、あとはバイトや社員さんが着ればいいだろう……くらいに考えている方がすごく多いんですよ。ちゃんとプロのアクターが中に入ってキャラクターの魅力を引き出さないと、せっかく作った着ぐるみも活かせないと思います。理想としては、ひとつのキャラクターは同じ人しか演じない、というのが一番いいと思うんですけどね。ウチのアクターたちにも『この人で』と指名されるようなアクターになれって、いつも言ってますから!」  な、なるほどー。自腹でもなんでも着ぐるみさえ作っちゃえば、あとはそれを自ら装着していろんなところに出没してれば、たとえば最近ネットで話題の勝手ご当地キャラ「にしこくん」みたいに人気キャラになれるんじゃ……なんてスイートな考えを持っていたんだけど、そりゃ確かに動きまで含めてのキャラクターだもん、中に入る人も人気キャラになる重要な要素なんだろうな……。 ――ま、それはそれとして、せっかく着ぐるみ工房に来たんだから、着ぐるみをかぶってみたいんですけど……。 「ああーっ、どうぞどうぞ!」  ……と、着ぐるみの頭部を持ってきてくれたんですが、いざかぶってみようと思ったら、頭が引っかかって入らないの。ボ、ボクの頭、そんなにデカイのかな。
11gogo.jpg
仕方ないので取材に同行していた編集部のK女史にかぶってもらいました。
(取材・文・写真・イラスト=北村ヂン) ●株式会社ゴーゴープロダクション 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-10丸二ビル1F 電話:0422-27-5523 <http://www.myquee55.com/> i04gogo.jpg ●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第14回】プロマイドの殿堂・マルベル堂で俺プロマイドを作る 【第13回】名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

政治の流れは橋下徹へ? つくづく“角栄になれなかった男”小沢一郎

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第1位 「驚愕スクープ 小沢一郎に隠し子がいた!」(「週刊文春」5月3・10日特大号) 第2位 「弟子を殴って殴って殴る『貴乃花親方』の日常」(「週刊新潮」5月3・10日特大号) 第3位 「なぜ小沢でなくて、橋下なのか――この時代の読み方」(「週刊現代」5月19日号)  ゴールデンウイークは雨に祟られ、最後の日曜日は各地で強風・豪雨・落雷があり、茨城や栃木では竜巻が発生して大きな爪痕を残した。  5月4日(金)に、ジャーナリストの青木理さんに頼まれてTBSラジオの『ニュース探究ラジオ Dig』という番組に出た。『Dig』は、私も何度か出たことのある『アクセス』の後番組で、青木さんが金曜日を担当している。女子アナはカワイイ江藤愛さん。  週刊誌について話してくれ、という。「フライデー」や「週刊現代」の編集長時代の昔話や、張り込みスクープの裏話、後半は報道の自由とプライバシー問題や、AKB48に牛耳られている週刊誌の困った現状、それでも「権力よりも反権力、強者よりも弱者の側に立ち、正義よりも興味」を優先させれば、週刊誌は生き残っていくだろうなどと話してきた。  今日、「現代」「週刊ポスト」「AERA」が発売され、一部のキオスクでは「週刊朝日」と「サンデー毎日」も売っているが、誌面に元気がない。  「毎日」が山田道子編集長から潟永秀一郎編集長に替わった。51歳の単身赴任だと「編集長後記」に書いているが、タイトルを見る限り「誌面が変わる」という雰囲気が漂ってこない。  雑誌は編集長のものだ。思う存分、やりたいようにやったらいい。それが新聞とはまったく違う、雑誌の面白さである。これからに期待しよう。  さて、今週の第3位は「現代」の記事。小沢一郎に無罪判決が出て、各誌「無罪判決でついに小沢一郎『総理への道』」(朝日)的な記事が多いが、どれも似たり寄ったりで読む気が失せる。  ならば「現代」の、「小沢ではなく橋下へ日本の軸は移った」というほうが読む気を起こさせる。  3部構成になっているが、1部の田中秀征×田崎史郎の対談はスルー。2部の石川知裕×後藤謙次のほうがまだいい。  石川は小沢の元秘書で、政治資金規正法違反で一審有罪判決を受け控訴中だが、小沢が無罪判決が出た後、電話一本なかったことを、こう話している。 「『自分は無罪判決を得たけれども、みんなの苦労は決して忘れないから』ぐらいの労いの言葉はあってほしかったですね」  また、小沢が消費税増税に反対していることに対しても、 「93年に著した『日本改造計画』では、消費税を10%にして所得税を半減させるという直間比率の見直しを謳い、細川政権では国民福祉税構想を打ち出した。ではなぜいま、増税に反対するのか。この問いに小沢元代表がどう答えるのかということが大きなポイントです」  と、親分・小沢とは距離を置いているようだ。  橋下と小沢との連携も、組むか組まないかの決定権は橋下にあるという。 「選挙で勝ち上がってきたメンバーを見てからの橋下さんのひと言が決め手になると思います。いずれにしろ、いまの勢いでは、橋下さんのほうが相手を選ぶ立場です」  元秘書の言を、小沢はどう聞くのだろうか。  政治ジャーナリストの後藤も、最後にこういっている。 「小沢氏から橋下氏に、もう『政治の流れ』は変わってしまったんだと思います」  「毎日」は巻頭で「衆議院『300選挙区』当落」を予測しているが、その中で選挙プランナーの三浦博史は、維新の会をブレークさせるための「超サプライズ」は「ズバリ東京1区から橋下氏自らの出馬です」と言っている。  そこにメディアの注目を集めて維新の会を全国的なブームにしていけば、相当な議席を取るというのである。  党派別の議席獲得予測では、大阪維新の会が29、維新の会と近いみんなの党が35議席とると見ている。  「現代」に戻ろう。3部では「好きでも嫌いでも『次の総理』橋下徹」だと言い切っている。  これまでの20年、政界は「小沢か、非小沢か」で動いてきたが、これからは「橋下か、非橋下か」に変わるというのだ。  消費税増税、原発再稼働に走る野田佳彦政権を批判し、首相公選制導入を掲げ、国民にも「自立、自己責任、自助努力」を求める橋下流が、これからの流れになっていくのだろうか。  我こそ日本のリーダーだと胸を張り、わかりやすいキャッチフレーズ、国民にも痛みを分かち合ってもらう改革を訴えているところは、あの小泉純一郎元総理によく似ている。  橋下流は初めに大風呂敷を広げておき、相手が反撃してくると話を小さくさせたり、問題をすり替える手法を使うと、ジャーナリストの大谷昭宏は批判する。 「原発も、自分から『大飯原発を止めろ』と言っておきながら、今になって『府民にも応分の負担をしてもらう』『その痛みを府民は受け入れる覚悟はあるのか』と、今度は責任を府民に押しつけようとしている。たちの悪い酔っ払いのような手口です」  「現代」は、「『一度はこの男に賭けてみたい』そんな期待と不安が、沈滞ムードに沈む日本を揺り動かし、いま大きく変えつつある」と結んでいる。  私は、橋下大阪市長が英雄だとは思わないが、よく言われるように、英雄を求める時代が幸せな時代でないことは間違いない。  「強いリーダー」かもしれないと幻想を抱き、熱狂した小沢一郎や小泉純一郎の化けの皮は剥がれ落ちた。その愚を、今度は橋下で繰り返すのだとすれば、この国の近未来はなおさら暗くなるに違いない。  第2位は相撲界の不祥事を追及してきた「新潮」の告発記事。タイトルがすごい。  貴乃花親方といえば、不祥事続きの角界の中で唯一といってもいい、汚れのない希望の星である。  それが「貴乃花お前もか」と言わざるを得ない“暴行事件”を起こしていたというのだから、驚かざるを得ない。  春場所直前の2月、前途有望といわれていた弟子が脱走してしまっていたのだ。その当人がこう話す。 「1月の初場所で、僕は頑張って頑張って勝ち越しできた。2年前に16歳で入門して以来、初めての勝ち越しでした。もちろん嬉しかったし、親方も喜んでくれると思ってました。それで部屋に帰ってから親方に報告に行くと、いきなり“なんで先輩よりも先に報告に来るんだ!”と怒鳴りつけられ、腹を5、6発、拳骨で力任せにボコボコ殴られた。それで腹を庇うと、今度は顔面もボコボコ。もうこれ以上、親方の暴力には耐えられない。実は、これまでもずっと日常的にそんな暴力を受けていて、しかもその理由がまったく分からない」  このままでは命が危ないと思って部屋を飛び出し、逃げたというのである。  決心を促した理由はもう一つあった。中学3年生の弟が来年、貴乃花部屋へ入門する予定だったので、それを止めるためでもあったのだ。  「新潮」によれば、これまでも貴乃花部屋では、親方による暴行が10人少々の弟子たちに対してほぼ満遍なく行われていたという。  貴乃花部屋は、先代の二子山親方時代から鉄拳制裁が部屋の伝統という環境にあったといわれるが、今の時代、問答無用の暴力で弟子が居着くはずがない。  5年前に時津風部屋で親方や兄弟子たちによる暴行で弟子が死亡し、逮捕される事件に発展した。その後、相撲協会は再発防止を誓い、稽古場に竹刀やバットを置かないよう厳重注意したのだが、以後も、春日野親方のゴルフクラブによる暴行や、芝田山親方が書類送検される事件が続発するなど、角界の体質は変わらない。  そこに、角界の体質を改革すると唱えて理事に就任した貴乃花だったが、裏の顔がこのザマだったとは。  それにしても、異常に激やせした貴乃花が薄ら笑いを浮かべながら弟子を殴るのは、ホラー映画のようで怖いな~。  今週のグランプリは、松田賢弥記者を起用して小沢一郎の隠し子問題を抉った「週刊文春」に捧げる。  これまでも、小沢が総理になるチャンスは何度かあった。彼は、いろいろな理由をつけて断ってきたが、その背景には不透明なカネの問題と、愛人との間にいる“隠し子問題”があるといわれてきた。  よく知られているように、かつて紀尾井町にあった料亭の女将と小沢は相思相愛だった。しかし、結婚したかった二人を田中角栄が許さず、現在の妻である和子と結婚させてしまったのだ。  しかし、結婚後も二人の関係は切れることはなく、現在も続いているというのが大方の永田町住人たちの見方である。  94年、私が「現代」の編集長の時に、松田記者に「小沢に隠し子がいる」というルポを書いてもらったことがある。  その当時、小沢の彼女が3歳の男の子を突如養子として引き取り、手元で育てているというウワサが流布していた。  彼女の子ではないのは間違いないが、父親は誰で、母親は誰なのか。  そのルポでは、父親は小沢一郎で母親は芸能界にいた女性だったと書いた。二人の接点は小沢が幹事長の時、ホテルのスイートルームを貸し切り、小沢たち数名と彼に呼ばれた女性たちが飲み食いするパーティーが何度か開かれたことがあった。  小沢と彼女はそこで知り合い、しばらくして彼女は姿を消してしまうのである。そして90年夏に、彼女は男の子を出産する。  その子を2年半も手元で育てながら、なぜか小沢の彼女にその子どもを渡してしまうのだ。  このあたりまでは、当時の「現代」に書いてある。  松田記者はその後もこの情報を追い続けて、今回、その子を産んだ女性と結婚した男性と親しかったという、Xなる人物に接触することができた。  その当時の詳しい経緯を聞き出すことに成功し、産みの母とその娘の育ての母親にも直撃インタビューしている。  松田記者の執念が、政治家にとって一番嫌な隠し子の存在を白日の下に晒したのである。  妊娠中、彼女は小沢の友人で世田谷区野沢で不動産売買を営む男に、中絶を要求されたこともあったという。  その男が、彼女が出産後、小沢とのメッセンジャー役も担ったと松田記者は推測する。  小沢の彼女(文中では裕子になっている=筆者注)に引き取られた子ども(文中では健太=筆者注)のその後を、こう書いている。 「健太君は小学校を卒業すると、都内でも有数の中高一貫の有名校に進んでいる。直美(産みの母親=筆者注)はそれを大変喜び、一度はその体育祭に足を運んだこともあるという。グラウンドの人混みの中に二歳半で別れた健太君の姿を探していたのだ。その有名校を卒業した健太君は、現在二十一歳になり、すでに裕子の住むマンションを出ているという」  松田記者は、小沢の師・田中角栄とその彼女だった佐藤昭の関係を挙げて、角栄は認知こそしなかったが、娘・佐藤あつ子をわが子のようにかわいがったと書いている。角栄とは違って、子どもの存在をひた隠しにしてきた小沢についてはこう難じている。 「産みの母親から引き離され、裕子のもとに引き取られた建太君は、どんな思いで生きてきたのか。小沢が角栄のような愛情を建太君に注いだことが、果たしてあったのか。(中略)やはり小沢は、つくづく『角栄になれなかった男』と言わざるを得ない」  無罪判決の日(4月26日)に合わせて、小沢が一番嫌がるだろうテーマをぶつけた「文春」と松田記者の「覚悟」に脱帽である。 「報道の自由とプライバシー保護のどちらかを選べといわれて、倫理観に縛られて、プライバシーの保護を選ぶようではマスコミで働く意味はない」。パパラッチ発祥の国・イタリアの有名編集長はこう言った。週刊誌はこうでなくちゃいけない。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか

初夏の新定番! スパルタンな「カツオの100タタキ」

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料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「ただいまー! 頼まれた買い物してきたよー」  「ありがとう。カツオのタタキは買ってきてくれた?」 IMGP2759.jpg  「うん。なかなかウマそうなのがあったよ」  「やった! この季節はやっぱり初カツオよね。どれどれ……コラー! ちょっと何これ!?」  「何って、カツオのタタキだよ」  「違うじゃない! これはカツオの刺身でしょ!」 IMGP2772.jpg  「あ……。まあ、いいじゃん」  「よくないわよ! 私が食べたかったのは、皮と身が香ばしく焼かれたカツオのタタキ! あなたをタタキにしてやろうか!?」 IMGP2780.jpg  「スパルターン! ご、ごめん。こんな悪いカツオは、包丁で100タタキにしちゃおう!」  「ちょっと、あなたが間違えたのが悪いのに、なんでカツオに八つ当たりしているのよ」 IMGP2794.jpg  「えいえい! カツオのタタキの特徴である『焼く身』の代わりに、『薬味』を入れてと……」  「え、これってまさか……」  「はい! カツオの100タタキ! タタキはタタキでも、アジのタタキ風にしてみました。どうかこれでご勘弁を……」 IMGP2834.jpg  「どれどれ、あら、おいしいじゃない! 普通のカツオのタタキよりも、アジのタタキよりも好きかも!」  「よかったー。じゃあ、許してくれる?」  「まあ今日のところは、このおいしさに免じて許してあげるわ。カツオだけに武士(ブシ)の情けよ!」 ■材料  ・カツオの刺身 ・タマネギ ・シソ ・生姜 ・ニンニク ・味噌 ■作り方 1、タマネギ、シソ、生姜、ニンニクをみじん切りにします。 2、カツオの刺身を包丁で叩き、1の薬味と味噌を加えて混ぜながら叩きます。 3、ポン酢かしょうゆをちょっとかけていただきます。 ■玉置メモ ・アジのタタキ(ナメロウ)をカツオで作るという、新発想のカツオのタタキです。違いをわかりやすくするため、「カツオの100タタキ」と名付けました。 ・ネギではなくタマネギを使うのと、隠し味に味噌を加えるのがポイントです。オリーブオイルやバルサミコ酢で洋風にしてもいいですね。 ・ご飯の上に乗せてカツオのタタキ丼にしたら最高です。そこにお茶をかけてお茶漬けにしてもいいでしょう。ハンバーグのように焼いて、サンガ焼き(アジのナメロウを焼いたもの)風にするのもアリですね。 ・とてもおいしかったのですが、せっかく買ってきたミョウガを入れ忘れたのが心残りです。 (文=玉置豊) ■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第25回】勝手にコラボ! ケンタッキーフライドチキンラーメン 【第24回】炊飯器で作る簡単ピラフ!「SPAM × SPAM」(SMAP×SMAP) 【第23回】北北西を向いてガブリ!「......え、フォー巻き!」 (恵方巻き) 【第22回】アラフォーはちょっとツラい!? 「とってもジューシー(牛脂)な格安すき焼き 」 【第21回】悪い酔いスウィーツで年忘れ!「レディーボーデン会 (女子の忘年会)」 【第20回】万能味噌を使った魔法の料理「西京の相性は黄身(最強の相性はキミ)」 【第19回】旬のサンマをギニア風に「イイコブ、ニコム、サンコン(イッコン、ニコン、サンコン)!」 【第18回】永谷園で作る秋の味覚「松タケご飯(まつたけご飯) 」 【第17回】アジ釣りで大漁! 「アジしめちゃいました(味占めちゃいました)」 【第16回】うなぎと乗り切れ! "ダシ"が違う夏のひつまぶし 【第15回】夏にピッタリ! 旬の魚で手軽にできちゃう「狂う水(クールビス)」 【第14回】蒸し暑い時期にピッタリ! 梅干しの酸味が効いた「上を向いて歩こう(梅と麦とアルコール)」 【第13回】レストランにも行きたくない出無精なあなたに「大型連休ギュウギュウ詰め(O型レンコン牛牛詰め)」 【第12回】旬の素材が盛りだくさん「ネギに大葉 ヤマウド・ノビル 初鰹(目には青葉 山ほととぎす 初鰹)」 【第11回】スタミナ満点! よくばりどんぶり「ごはんと胃・レバー・牛たくさん(ゴホンと言えば、龍角散)」 【第10回】甘党にはたまらん!  「オリゴ糖、黄身と和えて、ようかん食った(ありがとう、君と逢えて、よかった)」 【第9回】捌けなくても大丈夫! 包丁要らずのカンタン鍋「捌き無知鍋(サバキムチ鍋)」 【第8回】惚れてしまいそうな大人の味「バーレーン・タイ キッシュ(バレンタイン・キッス)」 【第7回】3分で出来るお祝い料理「脂肪コーン、5を書く!(志望校合格)」 【第6回】正月ボケに効果てきめん「意外! タイなら七臭粥(胃が痛いなら七草粥)」 【第5回】気分次第でアレンジ可能「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!(まーボーナス! 欲しいもの買っちゃう)」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー「三択ロース(サンタクロース)」 【第3回】ぜいたくの極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり(『いきものがかり』のいきものばかり)」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天(タンカレー No.10)」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ「マスタードナッツ(ミスタードーナツ)」

初夏の新定番! スパルタンな「カツオの100タタキ」

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料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「ただいまー! 頼まれた買い物してきたよー」  「ありがとう。カツオのタタキは買ってきてくれた?」 IMGP2759.jpg  「うん。なかなかウマそうなのがあったよ」  「やった! この季節はやっぱり初カツオよね。どれどれ……コラー! ちょっと何これ!?」  「何って、カツオのタタキだよ」  「違うじゃない! これはカツオの刺身でしょ!」 IMGP2772.jpg  「あ……。まあ、いいじゃん」  「よくないわよ! 私が食べたかったのは、皮と身が香ばしく焼かれたカツオのタタキ! あなたをタタキにしてやろうか!?」 IMGP2780.jpg  「スパルターン! ご、ごめん。こんな悪いカツオは、包丁で100タタキにしちゃおう!」  「ちょっと、あなたが間違えたのが悪いのに、なんでカツオに八つ当たりしているのよ」 IMGP2794.jpg  「えいえい! カツオのタタキの特徴である『焼く身』の代わりに、『薬味』を入れてと……」  「え、これってまさか……」  「はい! カツオの100タタキ! タタキはタタキでも、アジのタタキ風にしてみました。どうかこれでご勘弁を……」 IMGP2834.jpg  「どれどれ、あら、おいしいじゃない! 普通のカツオのタタキよりも、アジのタタキよりも好きかも!」  「よかったー。じゃあ、許してくれる?」  「まあ今日のところは、このおいしさに免じて許してあげるわ。カツオだけに武士(ブシ)の情けよ!」 ■材料  ・カツオの刺身 ・タマネギ ・シソ ・生姜 ・ニンニク ・味噌 ■作り方 1、タマネギ、シソ、生姜、ニンニクをみじん切りにします。 2、カツオの刺身を包丁で叩き、1の薬味と味噌を加えて混ぜながら叩きます。 3、ポン酢かしょうゆをちょっとかけていただきます。 ■玉置メモ ・アジのタタキ(ナメロウ)をカツオで作るという、新発想のカツオのタタキです。違いをわかりやすくするため、「カツオの100タタキ」と名付けました。 ・ネギではなくタマネギを使うのと、隠し味に味噌を加えるのがポイントです。オリーブオイルやバルサミコ酢で洋風にしてもいいですね。 ・ご飯の上に乗せてカツオのタタキ丼にしたら最高です。そこにお茶をかけてお茶漬けにしてもいいでしょう。ハンバーグのように焼いて、サンガ焼き(アジのナメロウを焼いたもの)風にするのもアリですね。 ・とてもおいしかったのですが、せっかく買ってきたミョウガを入れ忘れたのが心残りです。 (文=玉置豊) ■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第25回】勝手にコラボ! ケンタッキーフライドチキンラーメン 【第24回】炊飯器で作る簡単ピラフ!「SPAM × SPAM」(SMAP×SMAP) 【第23回】北北西を向いてガブリ!「......え、フォー巻き!」 (恵方巻き) 【第22回】アラフォーはちょっとツラい!? 「とってもジューシー(牛脂)な格安すき焼き 」 【第21回】悪い酔いスウィーツで年忘れ!「レディーボーデン会 (女子の忘年会)」 【第20回】万能味噌を使った魔法の料理「西京の相性は黄身(最強の相性はキミ)」 【第19回】旬のサンマをギニア風に「イイコブ、ニコム、サンコン(イッコン、ニコン、サンコン)!」 【第18回】永谷園で作る秋の味覚「松タケご飯(まつたけご飯) 」 【第17回】アジ釣りで大漁! 「アジしめちゃいました(味占めちゃいました)」 【第16回】うなぎと乗り切れ! "ダシ"が違う夏のひつまぶし 【第15回】夏にピッタリ! 旬の魚で手軽にできちゃう「狂う水(クールビス)」 【第14回】蒸し暑い時期にピッタリ! 梅干しの酸味が効いた「上を向いて歩こう(梅と麦とアルコール)」 【第13回】レストランにも行きたくない出無精なあなたに「大型連休ギュウギュウ詰め(O型レンコン牛牛詰め)」 【第12回】旬の素材が盛りだくさん「ネギに大葉 ヤマウド・ノビル 初鰹(目には青葉 山ほととぎす 初鰹)」 【第11回】スタミナ満点! よくばりどんぶり「ごはんと胃・レバー・牛たくさん(ゴホンと言えば、龍角散)」 【第10回】甘党にはたまらん!  「オリゴ糖、黄身と和えて、ようかん食った(ありがとう、君と逢えて、よかった)」 【第9回】捌けなくても大丈夫! 包丁要らずのカンタン鍋「捌き無知鍋(サバキムチ鍋)」 【第8回】惚れてしまいそうな大人の味「バーレーン・タイ キッシュ(バレンタイン・キッス)」 【第7回】3分で出来るお祝い料理「脂肪コーン、5を書く!(志望校合格)」 【第6回】正月ボケに効果てきめん「意外! タイなら七臭粥(胃が痛いなら七草粥)」 【第5回】気分次第でアレンジ可能「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!(まーボーナス! 欲しいもの買っちゃう)」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー「三択ロース(サンタクロース)」 【第3回】ぜいたくの極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり(『いきものがかり』のいきものばかり)」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天(タンカレー No.10)」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ「マスタードナッツ(ミスタードーナツ)」

ナマポ不正受給、携帯へし折り、5股交際……芸能人の裏の顔(4月下旬の人気記事)

RANKING0501.jpg  4月下旬の人気記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。今期は芸能人の方々の“裏の顔”に関するニュースが注目を集めました。早速チェケラ! 第1位 「書いたら許さへんで!」母親の“生活保護不正受給疑惑”を報じられた中堅芸人の仰天主張 いったい、誰でしょうか? 第2位 和田アキ子、AKB48板野の“携帯へし折り”は愛のムチだった! さすがに鉄拳は封印? 第3位 「男運抜群!?」芸能界入りからキャバ時代の人脈を駆使しまくった井上和香の剛腕人生 お見事!! 第4位 「5股、隠し子疑惑も……」塩谷瞬 大手事務所から独立したらスキャンダルが押し寄せてきた! マスコミの格好の餌食に……。 第5位 「小池栄子が第2の小林幸子になる!?」芸能プロ・イエローキャブで勃発しそうな“お家騒動” 仕事もプライベートもゴタゴタ。 次点 紅白絶望の小林幸子 騒動の原因となった「衣装代」のカラクリとは 早く仲直りしたほうがいいよー。 次々点 ミスチルも危ない!? 「音楽事務所」というビジネスの終焉 独立か、解散か。

“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』

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才能がありすぎるがゆえに、冷遇されてきたディー判事(アンディ・ラウ)。
近年のツイ・ハーク自身を思わせる主人公だ。
 永遠のケレン味職人、こけおどし美学の求道者、ホラ吹き大魔人、黒忍者ハッタリくん……。どれも、香港映画界の巨匠ツイ・ハークに捧げたい尊称だ。もちろん、B級映画を愛する人間にとって、最大級の誉め言葉のつもり。“香港のスピルバーグ”と呼ばれたツイ・ハークといえば、ちょっとエッチな伝奇ファンタジー『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』、ジョン・ウー監督の出世作となった香港ノワール『男たちの挽歌』、ジェット・リーが驚異的な身体能力を発揮した武侠ロマン『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』などの人気シリーズを80~90年代に大ヒットさせた人気プロデューサー&監督。ツイ・ハークが表舞台に引っ張り上げたジョン・ウーがハリウッドで大成功し、香港に凱旋後も超大作『レッドクリフ』をメガヒットさせたのとは対照的に、近年のツイ・ハークはかつての輝きが失われた感があった。すみません、それって間違った認識でした。ツイ・ハークの本当の黄金時代はこれから始まるんじゃないかと思えるほど、アンディ・ラウ主演作『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』が破壊的に面白いんですよ。
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都市伝説でおなじみ“人体発火事件”が唐の都
で連続発生。巨大仏の建立に関わる王朝貴族が
次々と犠牲になる。
 史実や民間伝承に巧みにフィクションを注入し、観る者をイマジネーションの世界に誘い込むのが、ツイ・ハーク作品の面白さ。本作の主人公は、ディー・レンチェ判事。唐の時代、中国四千年の歴史にあって唯一女帝の座に就いた則天武后に仕えた実在の名判事。“中国のシャーロック・ホームズ”と称されている人物だ。超常現象を一切信じない現実主義者のディー判事が、唐の都を騒がせる“人体発火事件”の真相を解き明かすというミステリー仕立てになっている。  ツイ・ハークはアイデアマンゆえに、SFXや小道具などに凝りすぎるきらいがあったが、今回はディー判事による謎解きという縦軸がしっかりあるため、内容にブレがない。ディー判事(アンディ・ラウ)を支えるキャラクターたちも明快。SMの女王さまばりにムチを操る男装の麗人チンアル(リー・ビンビン)、アルビノっぽいビジュアルの若い司法官ペイ(ダン・チャオ)がそれぞれの思惑を胸に隠しながらディー判事の捜査に同行し、共に王朝転覆をめぐる陰謀を追う。人体発火事件に加え、牛久大仏を遥かに凌駕する巨大仏、言葉をしゃべる鹿、敵の武器の弱点を瞬時にリサーチする降龍杖……とツイ・ハークならではケレン味たっぷりなキーアイテムが続々登場。まさにアイデアのマトリョーシカ状態。それでもって今回は、それらのアイデアがディー判事の謎解きによって見事にググ~ンと収斂されていくんです。  今回の設定の中で、ひときわユニークなのが物語中盤に登場する“亡者の市”。漢時代に地割れによって沈んだ旧市街地が地下に残っており、お尋ね者や訳ありな人たちが徘徊するアンダーワールドを形成している。犯罪に関する裏情報を収集するなら、裏社会の住人に尋ねるのがいちばんということで、ディー判事ら一行は地下都市へと降りていく。洞窟で撮影されたというこのパートは、香港アクション映画の伝統芸であるワイヤーアクションが満載。各キャラクターが敵味方入り乱れて、洞窟内をビュンビュン飛びまくる。ちなみに本作のアクション監督はサモ・ハン。80年代の香港映画を思わせる、ユーモラスさのあるアクションが本作の味わいをより深めてくれます。
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デ、デカい! バベルの塔かスカイツリーかと
いうくらいの高さを誇る超高層仏“通天仏”。
クライマックスで大崩壊しちゃいます!
 そして、クライマックスの舞台となるのは、スカイツリーとためをはるくらいの超高層大仏“通天仏”。真犯人との対峙は、2時間ドラマでは崖の上かビルの屋上と決まっている。人はなぜ、高い所に登ると「許してくれ。オレがやった」とか「結婚しよう。今度一緒に登るときはきっと3人だね」とか余計なことを口走しちゃうんだろうか。それはまぁ置いといて、きちんとサスペンスドラマのツボを押さえてくれるツイ・ハークのサービス精神がうれしい。そして、謎の解明と同時に始まるのが、通天仏の大崩壊! このお約束感がたまらんッ。正直いって、この巨大仏がいかにもCGでの書き割りっぽいんだけど、このチープさ、こけおどし感こそ、香港映画のダイゴ味でしょう!  溢れんばかりの才能がありながらも日の当たる場所に出ることができずにいるディー判事はツイ・ハーク自身の心情が投影されているのかなぁとか、かつては志をともにした仲間との決別はツイ・ハークとジョン・ウーの関係を匂わせているのかなぁとか、そんな周囲が邪推する諸々の恩讐もB級映画ならではのうさん臭さもすべて巻き込んで巨大仏がぶっ倒れていく。ザ・カタルシス。神も仏も名声も、頼るべきものはもう何もない。後に残るは、観客を徹底的に楽しませるべきエンターテイメント道だけである。  ツイ・ハーク卿、ここに大復活! “香港のスピルバーグ”といういかがわしい呼称の代わりに、今後はエンターテイメント道を突き進む彼の背中を追う“ツイ・ハークの息子”たちが世界各地から続々と現われることだろう。『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』という長たらしい邦題の本作は、王朝貴族の人体だけでなく、B級映画マニアのハートまで熱く焦がしてくれる快作だ。 (文=長野辰次) ocho4.jpg 『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』 監督/ツイ・ハーク アクション監督/サモ・ハン 出演/アンディ・ラウ、リー・ビンビン、ダン・チャオ、レオン・カーフェイ、カリーナ・ラウ 配給/ツイン 配給協力/太秦 5月5日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開 <http://www.dee-movie.com/> (c)2010 Huayi Brothers Media Corporation Huayi Brothers International Ltd. All Rights Reserved. ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! 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[第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! 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