親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』

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西村賢太の私小説『苦役列車』を山下敦弘監督が映画化。
貫多(森下未来)は想いを寄せる康子(前田敦子)に露骨に迫る。
金もなければ、ムードもなし。
 受賞直後のコメント「そろそろ風俗に行こうと思っていた。行かなくてよかった」で話題を呼んだ西村賢太の芥川賞受賞小説『苦役列車』が、山下敦弘監督によって映画化された。やはり、山下監督は『マイ・バック・ページ』(11)のインテリ青年よりも、『どんてん生活』(99)や『ばかのハコ船』(02)のようなどーしようもないダメ男を描くほうがイキイキしてくる。日雇い労働で日銭を稼ぎ、風俗に行くことを数少ない楽しみにしている主人公・北町貫多に『モテキ』(11)の森山未來。地方から上京してきたばかりで、都会への免疫がない日下部に若手演技派の高良健吾。貫多が惚れる古本屋の看板娘に前田敦子というキャスティングだ。汗あり、友情あり、そして汁ありの“王道”青春映画に仕上がっている。  大阪芸大出身の山下監督というと、大学時代からの盟友である人気脚本家・向井康介とのコンビで知られるが、今回はあえて定番となっている座組を変えて、ピンク映画界で活躍するいまおかしんじ監督が脚本を担当。この起用がうまくハマった。いまおか監督はデビュー作『彗星まち』(95)や林由美香主演の代表作『たまもの』(04)で青春時代の終わりを切なく描く一方、クリストファー・ドイルが撮影を担当した『おんなの河童』(11)や青春Hシリーズの一編『若きロッテちゃんの悩み』(11)などで独特のユーモアを漂わせている。原作者・西村賢太の若き日の姿である北町貫多の下品でお下劣などんぞこ生活が、いまおか流に脚色されることで青春の軽みや生きることのおかしみが加わったように思う。山下監督はいまおか監督より11歳年下だが、『たまもの』のトークイベントに呼ばれてから懇意となり、『苦役列車』で初めて一緒に仕事することになった。林由美香主演作を介して、2人の才人が出会ったというエピソードも、映画好きにはぐっと込み上げてくるものがあるではないか。  『苦役列車』の舞台は、日本がバブル期へと突入した1980年代後半の東京。でも、北町貫多(森山未來)はバブルとはまったく無関係の最下層の住人。小学生のとき、夜のワイドショー『ウィークエンダー』で父親が性犯罪を起こしたことが放映され、一家は夜逃げ&離散。中学を卒業した貫多は日雇い労働で汗を流し、稼いだバイト代は酒と風俗に消えていた。将来の夢も恋人もいない、味気ない毎日だ。そんな貫多に初めて親友と呼べる存在ができた。専門学校に通う日下部(高良健吾)とバイト先で仲良くなり、仕事帰りに一緒に飲みに行くようになる。気のいい日下部は、貫多が憧れている古本屋に勤めるバイト学生・康子(前田敦子)との仲介役を引き受け、口ベタな貫多は康子と“友達”になることに成功。灰色の日々を送っていた貫多の生活が、いっきにカラフルに色づき始める。
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友達のいなかった貫多だったが、バイト先で
同い年の専門学校生・日下部(高良健吾)と
仲良くなる。日下部はスポーツマンタイプ
のいいヤツ。
 貫多は自分の欲望にとことん忠実な男だ。最初の頃はそんな貫多のことを「気取りのない、真っ正直なヤツ」と好意的に感じていた日下部だが、家賃を滞納しまくった貫多が借金を申し込むあたりから次第にうんざりしてくる。康子とせっかく友達になれたにもかかわらず、貫多の頭の中には「女友達=セックスさせてくれる」という図式しか入っていない。性欲がみなぎった野獣のような貫多の表情に康子は怯える。自分に正直なのが貫多の数少ない長所なのだが、あまりに正直すぎるために貫多は社会生活において度々問題を引き起こす。貫多の青春は、まるでできそこないの線香花火のようにあっけなく終わる。  前田敦子演じる康子は映画版でのオリジナルキャラクターだが、マキタスポーツ演じるバイト先の同僚・高橋も原作では端役だったのが映画版ではかなり膨らんだキャラクターとなっている。人気ミュージシャンの思想模写で知られるマキタスポーツは40歳すぎてから売れ始めた、いわば“苦役列車芸人”。マキタスポーツの“所帯を持ち、芸人をしながらミュージシャン活動もする”というプロフィールがバイトしながら歌手を目指している高橋役にぴったりだったことから、オーディションなしで本作のキーパーソン役に抜擢された。  貫多よりかなり年上の高橋だが、この2人はひどく仲が悪い。休憩中に「お前ら、若いのに夢もないのか。オレは歌がうまいから、歌手になるぞ」と貫多と日下部に説教を垂れる高橋はうっとうしい存在だ。歌手になんか簡単になれるわけがない。夢を見れば、それだけ生きるのが虚しくなるだけだ。貫多にとっては、自分の将来の姿を見せつけられているようでムカムカする。高橋もまだ若くて人生のやり直しが可能な貫多に向かって、つい余計なひと言が言いたくなる。似た者同士でいがみ合ってしまうのだ。貫多にとって高橋は親友でもなければ尊敬できる先輩でもない。ただ、バイト先ですれ違っただけの関係。ところが意外にも高橋の存在が、無目的に生きていた貫多の人生に光を注ぐことになる。高橋自身も『小僧の神様』みたいに、そのことに気づいていない。人生を生きていく中で、家族、親友、恋人といった存在はもちろん大きいが、そうでない人たちの存在もけっこー大きいことを本作は教えてくれる。面白い人、つまんない人、面倒くさい人、いろんな人たちがいる中を、苦役列車は進んでいく。
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いつも自慢話か説教しかしない高橋(マキタス
ポーツ)のことが貫多は嫌い。でも、親しい
人には言えないことが、親しくない高橋には
言えてしまう。
 最後になったが、ヒロインである康子を演じた前田敦子について。AKB48卒業を心に秘め、かなり気合いを入れて本作に挑んだと思われる。でも、その気合いを入れてます感を感じさせないところが彼女の魅力なのだろう。寝たきりのおじいちゃんの下半身に溲瓶(しびん)をあてがうシーン、下着姿で冬の海に入るシーン、グチョグチョになりながらのキスシーン……。山下監督が用意したイジワルな難関を、まだピカピカの女優魂で挑んでいく。演技がうまいというのとは違うが、初めての山下組の撮影現場での、ちょこんとした身の置き方、控えめな佇まいが、地方から上京してきた康子のキャラクターと重なり、いい感じで作品に溶け込んでいる。  山下監督に女優・前田敦子の印象を聞いたところ、「つかみどころのない女の子。会う度に違った印象がある。できれば違う役でもう一本、彼女を撮ってみたい」と語っていた。山下監督の『リアリズムの宿』(03)では尾野真千子、『リンダ リンダ リンダ』(05)ではペ・ドゥナがやはりつかみどころのない不思議な女の子役で出演し、その後ブレイクを果たしている。山下監督のこの言葉は、AKBを離れて、彼女なりの“苦役列車”に乗り込む前田敦子にとって何よりもの餞別だろう。 (文=長野辰次) kueki_ressha4.jpg 『苦役列車』 原作/西村賢太 脚本/いまおかしんじ 監督/山下敦弘 出演/森山未來、高良健吾、前田敦子、マキタスポーツ、田口トモロヲ  R15 配給/東映 7月14日(土)より丸の内TOEI、新宿バルト9ほか全国ロードショー <http://www.kueki.jp> (c)2012「苦役列車」製作委員会 ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! 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ご当地検定だと思ったら大間違い!? 意外とガチな「甲賀流忍者検定」

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検定用の忍者コスプレはレンタルでも自前でも可。
筆者は無駄に気合いを入れて、専門店で2万5,000円
の衣装を購入(自腹)
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  履歴書の“資格等”の欄に、普通自動車免許以外のことを書けるようになりたい。それも、漢検や英検のような平凡な資格じゃダメだ。もっと突拍子もない検定でなければ。そんな折、5年前から滋賀県で行われている「甲賀流忍者検定」に受かれば忍者を名乗れる、との話を聞きつけた。これはいい。ご当地検定のようだし、観光ついでにヒョイッと受けて誰でも受かるようなものでしょう! と軽いノリで申し込んでみたのだが――。  こんな調子で、忍者検定をすっかり甘く見ていた私が検定用のテキストを開いたのは、検定の10日前。過去問を見た瞬間、絶句した……。  例えば、このような問題が出題されている。 「忍者が窮地から脱出するのに、逃げながら撒くのは“菱撒き退きの術”。撒き菱には、鉄ビシ、木ビシ、竹ビシ、天然ビシがある。では、天然ビシはどこで採れるか?」 →答え:池  ……どうやら、ヒョイッと簡単には忍者になれないようである。勉強がまるで間に合わず、当日、絶望的な気持ちになりながら現地へ向かった。  ちなみに、筆者が申し込んだ初級の試験は、50問の筆記試験(100点満点)に、コスプレ加点(5点満点)と手裏剣投げ加点(5点満点)がある。合格ラインは60点で、例えばもし、筆記試験が55点でも、コスプレで5点の加点を獲得したら合格になるという仕組みだ。筆記が異様に難しいのに、コスプレすれば許される――忍者検定、真面目なのかふざけてるのか……。  そして当日。検定の受付を午前9時台に済ませ、10時15分には試験開始となる。この空き時間に少しでも知識を叩き込もうと思っていたのに……そうは問屋が卸さなかった。会場は忍者コスプレだらけ。これからあの無駄に難しい試験を受けるとは思えないほど、おちゃらけた空気が蔓延していた。
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右も左も忍者だらけ。会場には、
なぜか信号みたいな色の忍者トリオもいた。
 こうなると当然の流れとして、お互いの撮影会である。忍者コスプレをしていれば、初対面だろうが年の差があろうが皆友達。撮ってください、撮らせてくださいの繰り返しでとてもじゃないけど、勉強の追い込みをするような雰囲気ではない。 「過去問、難しかったですよね? 勉強しました?」 「いやー、全然勉強できてないんですよー。たぶん落ちますね(笑)」 という会話が、ところどころで繰り広げられていた。いわゆる、試験前お約束の会話である。お前ら、その言葉信じるからな! 私は本当に勉強してないぞ! (だいたい、こういうときって、本当に勉強してない人のほうが少数派なのだよな……)  ちなみに、タイムテーブルは以下のようになっている。 10:15~10:45 筆記試験(この間にコスプレの採点もされる) 10:45~12:30 実技試験(手裏剣投げ)& 昼食 12:30~13:00 受験生有志による忍者パフォーマンスタイム 13:15~15:15 プロの忍者による講演&演武 15:15~    成績発表・表彰  10時15分、検定が始まった。筆記の制限時間は30分。筆記中に、審査員がコスプレの採点をしてまわるため、それなりにしゃんとした姿勢で試験に臨む。
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机の端には持参した手裏剣のオモチャを置いてみた。
小道具もしっかり揃えてきましたヨ、
という審査員への小さなアピールである。
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真剣に問題を解く忍者がズラリと並ぶ会場の光景は、少し異様。
 筆記試験が終わると、次は手裏剣投げの実技だ。筆記試験のハイレベル具合は先に述べた通りだが、手裏剣投げとて、今の時代の一般家庭では練習のしようがない。強いていえばダーツに近いものの、実技試験で使う手裏剣は鉄製でダーツよりもはるかに重く、感覚がまるで違う。ほかの受験生の手裏剣投げを見ていても、成功者はかなり少ないようだった。しかし、試験での得点が絶望的なだけに、ここでなんとしても加点がほしいところ――。
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試験官は当然投げ方を教えてくれないので、適当に投げるしかない。トリャー!
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あ、あれ!? 当たったー!! しかも一番高得点のところに!
 全部で三回投げるところ、一投目、二投目は的に届きすらしなかったが、三投目でまぐれの大当たり。  まさかの手裏剣が当たったことで、少し欲が出てきてしまった。実技試験に入るまでは、筆記の手ごたえがほぼ絶望的なだけに合格をあきらめていたのだが、手裏剣の加点が入ったため、まだあがけばなんとかなるかもしれない、と。そのとき、「午後からの“忍者パフォーマンス”に出れば、点数が加点される」とのウワサが流れてきた。パフォーマンスは、ダンス、歌、劇ほか、出し物であればなんでもOK。本来は、受験申し込みの段階で、パフォーマンス出演も申し込みをするのだが、どうやら飛び入り参加も可能らしい。  そこで、「なんとしても加点がほしい!」との思いと、手裏剣が当たって気が大きくなっていたのか、試験開始前に忍者コスプレの撮影会をしたメンバーを集め、9人で即興の忍者寸劇をすることになった。
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何しろ急ごしらえなので、忍者の武器も、
そこらへんにあった傘を使用。
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傘を開いて悪役を攻撃!
 悪者が現れ、ピンチに見舞われ、最後にはヒーロー忍者が助けに来る、といったストーリーとしてはベタもベタだったのだが、傘を武器に使うなどのチープさがウケたのか、なんと我々のチームは優勝してしまった。
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優勝賞品はビールケース。
 しかし。ここにきて、忍者パフォーマンスに関しては、優勝しても特に試験の加点にはならないことが発覚。なぜならば、忍者パフォーマンスタイムは、試験の採点の時間稼ぎのために設けられている単なるお遊びなのだそう。ああ、合格が遠のいてしまった。  そしていよいよ、結果発表の時間がやってきた。予想では、ギリギリ合格か、あと数点で惜しくも不合格か、のきわどいラインにいるはず。もしかしたら、もしかすると、とわずかな希望を胸に、合格者の名前が続々と映し出されるスクリーンを眺めていたのだが……結局、合格ラインには8点足りず、落第忍者になってしまった。今回は例年よりも合格率が高かったようで、初級は受験者98名中55名が合格したとのこと。不合格のほうが少ないだなんて! ちなみに、一緒に忍者パフォーマンスに出た9人のメンバーのうち、合格したのはたった2名だけというありさまだった。わざわざ滋賀県まで時間とお金をかけて行って、得られたものがビールケースだけって、一体何しに行ったんだろう……。  ただ、忍者コスプレの撮り合いっこや、「勉強した?」「全然ー」の“学生時代プレイ”も楽しめるため、友人と旅行を兼ねて参加するにはうってつけ。中学・高校時代と比べて記憶力が甚だしく落ちていることを心から実感するおまけ付きですけれども。 ●学生プレイ度 ★★★★★ 試験は午前開始のため、前日入りするか、夜行バスで行くかのどちらか。昨年の上位合格者の中には、忍者が好きすぎるあまり、単に腕試しとして再受験する検定リピーターになっている人も何人かいた。ちなみに、今回見事5位で合格した受験者の猪瀬隆さんによると、「市販の忍者本を読むよりも、甲賀市観光協会から過去問を数年分取り寄せて問題の傾向を掴んで、いかにも出題されそうなところを予想してネットで忍者について調べておくのが最も効率のいい試験対策」だそう。受験生さながらである。 (取材・文=朝井麻由美) ●『甲賀市観光協会』 < http://www.koka-kanko.org/ > 忍者検定を主催する甲賀市観光協会のHP。毎年6月に行われ、4月下旬頃から申し込みが始まる。受験料は1,000円。
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ちなみに、これが検定合格者に進呈される忍者認定の巻物。
いいなぁ……。
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー 【vol.14】まるでUFOキャッチャー!? ゲーム感覚で楽しめる‟釣り居酒屋” 【vol.13】工場長のテンションにも注目!? おもしろ消しゴム工場見学! 【vol.12】“新秋葉電気鉄道”出発進行! 鉄ヲタ大満足の鉄道居酒屋 【vol.11】ドレスコードはバンドT! ROCKにキメる『ジャケ弁講座』に潜入 【vol.10】かわいいメイドさんの正体はガンマニア!? シューティングメイドカフェ 【vol.9】ドヤ顔からてへぺろまで!? 自分にそっくりな石像が見つかる「五百羅漢」 【vol.8】ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方 【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる! 【vol.6】「舌の上でプチプチと......」知られざる珍味"蝉フルコース"にチャレンジ 【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談 【vol.4】"ライター"のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦! 【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱! 【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」 【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた

絶頂の瞬間を激写!! オヤジにはたまらない“袋とじ”2連発

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「週刊新潮」7月12日号 中吊り広告より
グランプリ 「生活保護の『元夫』に脅される家元『勅使河原茜』」(「週刊新潮」7月12日号) 第2位 「袋とじ ついにとらえた絶頂の瞬間」(「週刊現代」7月21・28日号) 第3位 「袋とじ 謎の美女YURI」(「週刊ポスト」7月20・27日号)  今週は現代とポストが合併号で420円。どちらも「お得感」を出そうとして苦心しているのがわかるが、イマイチ記事に見るべきものがない。  現代は「実名大公開!日本の大金持ち1000人」という大企画の前編がトップ。取材に手間暇かけたのはわかるが、東日本でいえば、毎度おなじみの顔ぶれがずらりと並ぶ。  1位はソフトバンク創業者の孫正義で約93億9,600万円。2位がユニクロ創業者の柳井正で約51億円。3位はパチンコメーカーのユニバーサルエンターテインメント創業者の岡田和夫で約36億円。  8位にもパチンコ・パチスロなどの遊技機大手セガサミー創業者の里見治が約23億6,000万円。パチンコ機製造大手SANKYOの創業者毒島邦雄が約21億円で11位に入っているから、不況になってもパチンコは強いことを立証している。  私の好きな競馬界からは、ディープインパクトなど良血な種牡馬を多数繋養する「社台スタリオンステーション」を持つ社台ファーム代表の吉田照哉が12位で約20億円、同じ代表の吉田勝己が約15億円で17位に入っている。  各県ごとに1位から20位まで実名で公表してあって、それなりに楽しいのだが、こちとら由緒正しい貧乏人には無縁の話である。  ポストは「橋下徹『愛人と隠し子』怪情報」のタイトルに惹かれて読んだが、案の定、怪情報のところで止まっている。  ポストによればこの数週間、このスキャンダルが流されていて、発信元は自民党で政権トップまで務めた長老だというから、森喜朗元総理あたりだろうか。内容はこうだ。 「大阪・北新地の名門クラブに勤めていた元ホステスとの間に隠し子がいる」  週刊誌お決まりの表現「事実だとすれば」大変だと、週刊誌の記者たちがウワサになった北新地の高級クラブに押しかけ、ホステスたちに聞いて回って「騒動」になったというのである。  もちろん、橋下市長側は「根も葉もない」と一笑に付す。いまや日本一顔の売れている橋下市長が女性と連れだって歩くだけで目立つのだから、愛人でもいれば隠しておけるはずもないだろう。  昔、自民党の金権腐敗を批判して飛び出し、新党をつくってブームを起こした若きリーダーがいた。  彼から直接聞いた話だが、オヤジの代から受け継いだ競走馬を新党の代表になるにあたって、みんな売り払ったという。私が、それほどまでしなくてもというと、「リーダーたる者、身辺はきれいにしておかなくてはいけないのです」と答えた。  あとで彼の側近から聞いた話だが、そのときいた彼女とも手を切ったという。  仮に、橋下市長にかつて彼女がいたとしても、政治に出るときには身辺を「始末」をしたであろう。そういう意味で小沢一郎は、自分のスキャンダルを書くのは現代と松田賢弥記者しかいないと、油断していたのだろう。  まさか、自分の妻がスキャンダルを暴露するなどとは夢にも思っていなかったに違いない。  イマイチといえば、フライデーの蒼井優の熱愛報道もやや迫力に欠けた。  彼氏だった大森南朋に電撃結婚されてしまった蒼井優(26)が、舞台や映画を中心に活躍する俳優・鈴木浩介(37)と「新しい恋」を始めたそうである。  6月中旬の某夜。東京・世田谷の庶民的な焼き肉屋に2人の姿があった。正確には蒼井のマネジャーも同席していたようだが、これはカモフラージュであろう。  蒼井が歩く横を鈴木が足早に通り過ぎて行く姿がバッチリ映っているが、持っている上着で顔を隠している。この女なんか知りませんよというフリなのだろうが、見え見えなのがおかしい。  2人のきっかけは、昨年12月の舞台『その妹』だった。 「この作品は武者小路実篤の名作で、ヒロイン役の蒼井はいつにも増して気合いが入っていました。でも、一部の評論家からは彼女の演技について厳しい意見もあったそうなんです。基本的に気が強い蒼井ですが、演技に関しては人一倍ストイックな分、批判に落ち込んでしまった。そんな時に彼女を励ましたのが、鈴木だったんです」(演劇関係者)  CMを多く抱えている蒼井は熱愛を報じられることには徹底的に注意しているようで、都心から少し離れた鈴木のマンションで会っているそうである。  今週号の文春恒例「好きな女優・嫌いな女優」で、好きなほうでは綾瀬はるかが1位で2位が吉永小百合で、蒼井は7位である。  嫌いなほうは、当然ながら沢尻エリカがダントツで、2位が泉ピン子だった。  この記事、順位を付ければ4位というところか。  さて、今週の現代、ポストのみどころはズバリ袋とじにある。まずはポストだが、謎の美女YURIを前と後ろのW袋とじにしてきた。  この欄でも以前から触れているが、このYURI、なんともいえない雰囲気をもった女性である。  かなり前から後半の見開きグラビアを使って、何気ない日常の清楚な姿と、彼女の裏の姿をなんの説明もなく載せていたが、これがじわじわ評判になったのだろう。  グラビアの中にこんな言葉が小さく書かれている。 「YURIって、誰? 日本人? ネットで調べたけどわからん。何か、異様にエロい……。あんまり脱がさないでください」  そう、やや愁いに満ちた表情と整った顔立ち、清楚な服装。  そんな彼女が部屋でオナニーをしている。納屋のようなところで下半身を露わにしているのも、オナニーの後か。あまり男の影を感じさせない女だ。  最後のページの、グラスを持ってかすかに微笑んでいる彼女を見ていると、日本ではなく中国か、東南アジア系かもしれないなと思えてくる。  グラビアアイドル界に久々に現れた大型グラドルであることは間違いない。ポストはいい女を見つけたものだ。  ポストの袋とじが3位で現代が2位なのは、「過激」さにおいて現代が優ったからである。  オーガズムを迎えると女性の体はどのような変化が現れるのか、その瞬間を撮影したとある。よくある手法ではあるが、今回は目を見張るほど過激である。  見開きに女性が2人。水沢真樹と当真ゆきとある。2人がマスターベーションを始め、だんだん絶頂を迎えていく。時間の経過とともに、閉じていた足が開き、最後は大きく開いて絶頂を迎える。  それを下半身のほうから撮っている。すごい! ヘアはもちろん、ヘアに隠れている秘所へ指を当てているところまで写っているのだ。もちろん秘所そのものは写っていないが、私のようなヘア・ヌードの元祖から見ても、なかなか刺激が強い。  次のページでは、別の女性2人が絶頂を迎えた瞬間が載っている。最後のページは、女性を絶頂に導くのは「性感脳」を開くことだとアダム徳永が話しているが、これはどうでもいい。  たしかに、こうしたものはネットの動画サイトに行けば無料で見られるが、雑誌でやるのはなかなか勇気がいることであろう。この二つの袋とじは必見である。  フライデーも現代にならって、袋とじで「『無毛』という新常識」をやっている。最初の見開きの「“世界初の無毛ドル”スペシャル撮り下ろし」がなかなかいい。輝真モアという25歳の娘だが、かわいらしくてそそる娘である。  お笑いタレントの河本準一の母親が生活保護を受給していた問題は大きな波紋を広げた。だが、そのため本当に生活に困窮している人が生活保護を申請しづらくなったり、生活保護で暮らしているために、世間から白い目で見られることが多くなっているようである。困ったものだ。  週刊朝日が片山さつき参議院議員と「ネットと愛国 在特会の『闇』を追いかけて」(講談社)を書いたジャーナリスト安田浩一との対談を載せているが、意見が対立してこれがなかなかおもしろい。  その中で安田は不正受給者の数をこう話している。 「実際は2010年度の不正受給額は約129億円と全体の0.38%に過ぎません。特殊な例を一般化して制度を厳格化してしまうと、受給すべき立場の人が受給できなくなったり、制度の枠からはみ出したりする人が、今よりさらに増えてしまうと思うんです」  木を見て森を見ずというのが今の生活保護不正受給問題だと思う。だが、それにしてもひどすぎるぜ~と思わせるのが週刊新潮の記事である。  草月流といえば、池坊、小原流と並ぶ生け花の三大流派の一つで、創設は一番新しいが、個性を尊重した自由な表現が多くの支持を受けている。  その4代目家元勅使河原茜の元夫というのが生活保護を受給しているが、その手口が度を過ぎていると書いている。  茜が夫になる風間義彦(仮名)と出会ったのは1985年頃。幼稚園教諭をやめた茜が草月で仕事を始め、遊びに行ったディスコで知り合った。カフェバーでバーテンをやっていたそうだが、インテリアに興味があると学校に通い始め、茜と同棲を始める。  2人は88年頃に結婚するが、風間の乱暴な言動に、父親の勅使河原宏は快く思っていなかったという。  そして一度離婚するが、風間にぞっこんの茜は再び結婚して、風間に金を自由に使わせていたが、2001年に再び離婚するのだから、男女の仲は一寸先は闇だ。  その後の風間は白金のマンションに住んで、知人からモノや金をだまし取ったりして暮らしていたようだが、なぜか生活保護受給者なのである。  白金のマンションは家賃11万円超だが、虚偽の家賃を記した賃貸契約書を偽造して生活保護を申請していた。偽造された契約書に記された家賃は5万3,700円。都内に住む単身生活保護受給者が受け取る住宅扶助の上限だという。  知人によれば、実家がある長野県の山林も所有しているが、2010年に養子縁組でもしたのか別姓で登記し直し、その後、風間姓に戻って生活保護の受給申請したという。  土地などの資産を持っていると、生活保護は受給できないそうである。  件の知人によれば、昨年7月に風間は勅使河原茜に屋敷の設計料だか何かの名目で金を請求したそうだ。その後、ある程度の金が勅使河原家から振り込まれたそうだが、その口座は風間の父親のものだった。風間は知人に「生活保護受給者の口座に記録が残るとまずい」と言ったそうだ。  新潮は風間が住む港区の区役所に、不正受給の件を聞いている。だが、 「縁もゆかりもない地域の土地を取得していたり、養子縁組で姓を変えて相続していたりすると、申告がないかぎりわからないですね。賃貸契約書を偽造して生活保護を受給しても、臨時の振込があっても、調査のしようがない」  と、お手上げ状態である。  こうした悪知恵を使って不正受給している輩をこそどんどん摘発するべきであろう。  生活保護は申請すれば受け付けなくてはいけないはずである。したがって、役所の窓口はできるだけ申請させないように、受給者の数を増やさないようにしている。  だから、札幌の老姉妹が孤立死したように、気の弱い、またはプライドの高い人は申請することを躊躇してしまって、こうした悲劇が繰り返される。  窓口は広くして申請をしやすくし、不正受給している人間の摘発は厳しくやることが、最後のセイフティーネットとしての生活保護のあり方ではなかろうか。  不正受給問題を昔から取り上げている新潮ならではのこの記事が、今週のグランプリ! (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

絶頂の瞬間を激写!! オヤジにはたまらない“袋とじ”2連発

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「週刊新潮」7月12日号 中吊り広告より
グランプリ 「生活保護の『元夫』に脅される家元『勅使河原茜』」(「週刊新潮」7月12日号) 第2位 「袋とじ ついにとらえた絶頂の瞬間」(「週刊現代」7月21・28日号) 第3位 「袋とじ 謎の美女YURI」(「週刊ポスト」7月20・27日号)  今週は現代とポストが合併号で420円。どちらも「お得感」を出そうとして苦心しているのがわかるが、イマイチ記事に見るべきものがない。  現代は「実名大公開!日本の大金持ち1000人」という大企画の前編がトップ。取材に手間暇かけたのはわかるが、東日本でいえば、毎度おなじみの顔ぶれがずらりと並ぶ。  1位はソフトバンク創業者の孫正義で約93億9,600万円。2位がユニクロ創業者の柳井正で約51億円。3位はパチンコメーカーのユニバーサルエンターテインメント創業者の岡田和夫で約36億円。  8位にもパチンコ・パチスロなどの遊技機大手セガサミー創業者の里見治が約23億6,000万円。パチンコ機製造大手SANKYOの創業者毒島邦雄が約21億円で11位に入っているから、不況になってもパチンコは強いことを立証している。  私の好きな競馬界からは、ディープインパクトなど良血な種牡馬を多数繋養する「社台スタリオンステーション」を持つ社台ファーム代表の吉田照哉が12位で約20億円、同じ代表の吉田勝己が約15億円で17位に入っている。  各県ごとに1位から20位まで実名で公表してあって、それなりに楽しいのだが、こちとら由緒正しい貧乏人には無縁の話である。  ポストは「橋下徹『愛人と隠し子』怪情報」のタイトルに惹かれて読んだが、案の定、怪情報のところで止まっている。  ポストによればこの数週間、このスキャンダルが流されていて、発信元は自民党で政権トップまで務めた長老だというから、森喜朗元総理あたりだろうか。内容はこうだ。 「大阪・北新地の名門クラブに勤めていた元ホステスとの間に隠し子がいる」  週刊誌お決まりの表現「事実だとすれば」大変だと、週刊誌の記者たちがウワサになった北新地の高級クラブに押しかけ、ホステスたちに聞いて回って「騒動」になったというのである。  もちろん、橋下市長側は「根も葉もない」と一笑に付す。いまや日本一顔の売れている橋下市長が女性と連れだって歩くだけで目立つのだから、愛人でもいれば隠しておけるはずもないだろう。  昔、自民党の金権腐敗を批判して飛び出し、新党をつくってブームを起こした若きリーダーがいた。  彼から直接聞いた話だが、オヤジの代から受け継いだ競走馬を新党の代表になるにあたって、みんな売り払ったという。私が、それほどまでしなくてもというと、「リーダーたる者、身辺はきれいにしておかなくてはいけないのです」と答えた。  あとで彼の側近から聞いた話だが、そのときいた彼女とも手を切ったという。  仮に、橋下市長にかつて彼女がいたとしても、政治に出るときには身辺を「始末」をしたであろう。そういう意味で小沢一郎は、自分のスキャンダルを書くのは現代と松田賢弥記者しかいないと、油断していたのだろう。  まさか、自分の妻がスキャンダルを暴露するなどとは夢にも思っていなかったに違いない。  イマイチといえば、フライデーの蒼井優の熱愛報道もやや迫力に欠けた。  彼氏だった大森南朋に電撃結婚されてしまった蒼井優(26)が、舞台や映画を中心に活躍する俳優・鈴木浩介(37)と「新しい恋」を始めたそうである。  6月中旬の某夜。東京・世田谷の庶民的な焼き肉屋に2人の姿があった。正確には蒼井のマネジャーも同席していたようだが、これはカモフラージュであろう。  蒼井が歩く横を鈴木が足早に通り過ぎて行く姿がバッチリ映っているが、持っている上着で顔を隠している。この女なんか知りませんよというフリなのだろうが、見え見えなのがおかしい。  2人のきっかけは、昨年12月の舞台『その妹』だった。 「この作品は武者小路実篤の名作で、ヒロイン役の蒼井はいつにも増して気合いが入っていました。でも、一部の評論家からは彼女の演技について厳しい意見もあったそうなんです。基本的に気が強い蒼井ですが、演技に関しては人一倍ストイックな分、批判に落ち込んでしまった。そんな時に彼女を励ましたのが、鈴木だったんです」(演劇関係者)  CMを多く抱えている蒼井は熱愛を報じられることには徹底的に注意しているようで、都心から少し離れた鈴木のマンションで会っているそうである。  今週号の文春恒例「好きな女優・嫌いな女優」で、好きなほうでは綾瀬はるかが1位で2位が吉永小百合で、蒼井は7位である。  嫌いなほうは、当然ながら沢尻エリカがダントツで、2位が泉ピン子だった。  この記事、順位を付ければ4位というところか。  さて、今週の現代、ポストのみどころはズバリ袋とじにある。まずはポストだが、謎の美女YURIを前と後ろのW袋とじにしてきた。  この欄でも以前から触れているが、このYURI、なんともいえない雰囲気をもった女性である。  かなり前から後半の見開きグラビアを使って、何気ない日常の清楚な姿と、彼女の裏の姿をなんの説明もなく載せていたが、これがじわじわ評判になったのだろう。  グラビアの中にこんな言葉が小さく書かれている。 「YURIって、誰? 日本人? ネットで調べたけどわからん。何か、異様にエロい……。あんまり脱がさないでください」  そう、やや愁いに満ちた表情と整った顔立ち、清楚な服装。  そんな彼女が部屋でオナニーをしている。納屋のようなところで下半身を露わにしているのも、オナニーの後か。あまり男の影を感じさせない女だ。  最後のページの、グラスを持ってかすかに微笑んでいる彼女を見ていると、日本ではなく中国か、東南アジア系かもしれないなと思えてくる。  グラビアアイドル界に久々に現れた大型グラドルであることは間違いない。ポストはいい女を見つけたものだ。  ポストの袋とじが3位で現代が2位なのは、「過激」さにおいて現代が優ったからである。  オーガズムを迎えると女性の体はどのような変化が現れるのか、その瞬間を撮影したとある。よくある手法ではあるが、今回は目を見張るほど過激である。  見開きに女性が2人。水沢真樹と当真ゆきとある。2人がマスターベーションを始め、だんだん絶頂を迎えていく。時間の経過とともに、閉じていた足が開き、最後は大きく開いて絶頂を迎える。  それを下半身のほうから撮っている。すごい! ヘアはもちろん、ヘアに隠れている秘所へ指を当てているところまで写っているのだ。もちろん秘所そのものは写っていないが、私のようなヘア・ヌードの元祖から見ても、なかなか刺激が強い。  次のページでは、別の女性2人が絶頂を迎えた瞬間が載っている。最後のページは、女性を絶頂に導くのは「性感脳」を開くことだとアダム徳永が話しているが、これはどうでもいい。  たしかに、こうしたものはネットの動画サイトに行けば無料で見られるが、雑誌でやるのはなかなか勇気がいることであろう。この二つの袋とじは必見である。  フライデーも現代にならって、袋とじで「『無毛』という新常識」をやっている。最初の見開きの「“世界初の無毛ドル”スペシャル撮り下ろし」がなかなかいい。輝真モアという25歳の娘だが、かわいらしくてそそる娘である。  お笑いタレントの河本準一の母親が生活保護を受給していた問題は大きな波紋を広げた。だが、そのため本当に生活に困窮している人が生活保護を申請しづらくなったり、生活保護で暮らしているために、世間から白い目で見られることが多くなっているようである。困ったものだ。  週刊朝日が片山さつき参議院議員と「ネットと愛国 在特会の『闇』を追いかけて」(講談社)を書いたジャーナリスト安田浩一との対談を載せているが、意見が対立してこれがなかなかおもしろい。  その中で安田は不正受給者の数をこう話している。 「実際は2010年度の不正受給額は約129億円と全体の0.38%に過ぎません。特殊な例を一般化して制度を厳格化してしまうと、受給すべき立場の人が受給できなくなったり、制度の枠からはみ出したりする人が、今よりさらに増えてしまうと思うんです」  木を見て森を見ずというのが今の生活保護不正受給問題だと思う。だが、それにしてもひどすぎるぜ~と思わせるのが週刊新潮の記事である。  草月流といえば、池坊、小原流と並ぶ生け花の三大流派の一つで、創設は一番新しいが、個性を尊重した自由な表現が多くの支持を受けている。  その4代目家元勅使河原茜の元夫というのが生活保護を受給しているが、その手口が度を過ぎていると書いている。  茜が夫になる風間義彦(仮名)と出会ったのは1985年頃。幼稚園教諭をやめた茜が草月で仕事を始め、遊びに行ったディスコで知り合った。カフェバーでバーテンをやっていたそうだが、インテリアに興味があると学校に通い始め、茜と同棲を始める。  2人は88年頃に結婚するが、風間の乱暴な言動に、父親の勅使河原宏は快く思っていなかったという。  そして一度離婚するが、風間にぞっこんの茜は再び結婚して、風間に金を自由に使わせていたが、2001年に再び離婚するのだから、男女の仲は一寸先は闇だ。  その後の風間は白金のマンションに住んで、知人からモノや金をだまし取ったりして暮らしていたようだが、なぜか生活保護受給者なのである。  白金のマンションは家賃11万円超だが、虚偽の家賃を記した賃貸契約書を偽造して生活保護を申請していた。偽造された契約書に記された家賃は5万3,700円。都内に住む単身生活保護受給者が受け取る住宅扶助の上限だという。  知人によれば、実家がある長野県の山林も所有しているが、2010年に養子縁組でもしたのか別姓で登記し直し、その後、風間姓に戻って生活保護の受給申請したという。  土地などの資産を持っていると、生活保護は受給できないそうである。  件の知人によれば、昨年7月に風間は勅使河原茜に屋敷の設計料だか何かの名目で金を請求したそうだ。その後、ある程度の金が勅使河原家から振り込まれたそうだが、その口座は風間の父親のものだった。風間は知人に「生活保護受給者の口座に記録が残るとまずい」と言ったそうだ。  新潮は風間が住む港区の区役所に、不正受給の件を聞いている。だが、 「縁もゆかりもない地域の土地を取得していたり、養子縁組で姓を変えて相続していたりすると、申告がないかぎりわからないですね。賃貸契約書を偽造して生活保護を受給しても、臨時の振込があっても、調査のしようがない」  と、お手上げ状態である。  こうした悪知恵を使って不正受給している輩をこそどんどん摘発するべきであろう。  生活保護は申請すれば受け付けなくてはいけないはずである。したがって、役所の窓口はできるだけ申請させないように、受給者の数を増やさないようにしている。  だから、札幌の老姉妹が孤立死したように、気の弱い、またはプライドの高い人は申請することを躊躇してしまって、こうした悲劇が繰り返される。  窓口は広くして申請をしやすくし、不正受給している人間の摘発は厳しくやることが、最後のセイフティーネットとしての生活保護のあり方ではなかろうか。  不正受給問題を昔から取り上げている新潮ならではのこの記事が、今週のグランプリ! (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

「なんでもあり」な80年代を象徴するツッパリキャッツ! なめ猫今昔物語

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(c)SATORU TSUDA
アナログとデジタルの過渡期であった1980年代。WiiもPS3もなかったけれど、ジャンクでチープなおもちゃがあふれていた。足りない技術を想像力で補い、夢中になって集めた「キン消し」「ミニ四駆」「ビックリマンシール」......。懐かしいおもちゃたちの現在の姿を探る!   「ツッパリ」と呼ばれる不良少年少女の増加が社会問題化していた1980年。イケイケドンドンなバブル景気の予感が漂う社会の片隅で、ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つけていた彼らが世間にガンを飛ばしていた当時、ツッパリスタイルの学ランとセーラー服に身を包んだ子猫が突如メディアに登場した。  「なめんなよ」のフレーズも勇ましい彼らの名は「なめ猫」。人間と同じ衣装を着た子猫たちを撮影したそのキャラクターグッズは空前の大ブームを巻き起こした。文房具やアパレル、ポスターから音楽CDまで、実に500種類以上も発売されたグッズはいずれも大ヒット。中でも、「なめられたら無効」と書かれた免許証カードは累計1,200万枚も販売されたというから驚きだ。  今回は、そんな80年代最初の大ヒットキャラクター「なめ猫」の生みの親であるグループS株式会社代表取締役の津田覚氏に、「なめ猫」誕生秘話と今の姿を聞いてみた。 ■なめ猫誕生秘話 「うちは動物園といわれるくらい、動物を飼っていました」
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(c)SATORU TSUDA
 動物好きが高じて、うさぎ、鳥、亀などありとあらゆる動物を自宅で飼育していた津田氏は、ある日、クリーニング屋のおじさんが捨てようとしていた生まれたばかりの4匹の子猫を引き取った。生まれたばかりで、片時も目が離せない子猫を育てることになった津田氏は、大きなバスケットに4匹の子猫を入れ、仕事場にも連れていくほど大切に面倒をみていたそうだ。その結果、 「最初に目を開けた時からずっと一緒にいたせいか、僕を親だと思っていたみたいです。布団に入ると、いっせいに4匹が潜り込んでくるんです」  というほど、子猫たちは津田氏に懐くようになったという。  まるで本当の子どものように育ててきた子猫たちも、生後1カ月後くらいになると自由に動き回るようになる。そんな時、当時付き合っていた女性が家に忘れていったフランス人形の衣装で子猫たちが遊んでいる姿を見かけた津田氏は、子猫たちに人形の衣装を着せて成長記録を撮るということを始めたそうだ。  この写真を友人が大絶賛。当初はその写真を商品にするつもりはまったくなかったそうだが、実際にグッズ化したところ大ヒットを記録。たちまち4匹の子猫は日本一のアイドル猫となったのだ。中でもとくに人気があったのは、くりくりした瞳と澄まし顔が印象的な三毛猫・又吉。彼女(実はメスだったのだ!)を中心に1980年から82年の間「なめ猫」グッズが展開した。
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「なめ猫」生みの親・津田覚氏。
 しかし、なぜ「ツッパリ」スタイルだったのだろうか。この疑問に対して、津田氏はこう答える。 「単純にあの当時、学ランとセーラー服が一番多くの日本人が通過するファッションだったからです。仮に大人の衣装を着たとしても、服の系統が細分化されているので『なめ猫』ほどのヒットになはらなかったでしょうね。ただ猫に服を着せたからヒットした、わけではないと思います」  偶然から生まれた「服を着た猫」というアイデアと、理にかなったリサーチから「なめ猫」は生まれたのだ。 ■手間暇かけて、愛情込めて行われた「なめ猫」撮影  なめ猫を語る上で忘れられないのは、「子猫たちをどうやって立たせているのか」論争である。当時、子猫たちが人間と同じ服を着て立っている姿に、テレビや雑誌ではとある識者が「動物虐待だ」とたびたび批判。中には「背中に定規を差し込んで立たせている」と、さも撮影を見てきたかのように語る人物や、「剥製だ」と主張する人物まで出てきたそうだ。
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社長室は「なめ猫」グッズでぎっしり。
 実は、子猫たちは立っていたわけではなく、座っているところに全身をすっぽり覆う形で衣装を着ていただけなのだが、「そのままにしておいたほうが知名度が上がるから無視していました」と津田氏は世間のバッシングを放置。  その後、知名度が上がり切ったところで、テレビ番組で撮影シーンの一部始終を公開したのである。これにより人気を維持したまま、世間のなめ猫バッシングは息を潜めることになったそうだ。津田氏、なかなかのやり手である。  そんななめ猫の撮影は、又吉たちが成長する前の、およそ1カ月間でほとんど終えてしまったそうだ。この間、8人の猫好きグループを結成。一匹ごとに一人ずつ担当スタッフをつけた上に、専属の洋裁スタッフや獣医などがつくという盤石の体制で撮影は行われた。 「撮影は大変でしたね。子猫の集中力が続かないので短時間しか撮影ができませんでした。だからまずダミーのぬいぐるみを置いて、配置やライティングを決めてから撮りました。おまけに子猫は服をすぐにぼろぼろにしちゃうんです。1着15万円もしたんですが、一回撮ったらそれでおしまいでした」  このように、手間暇をかけて撮影されたなめ猫グッズは、冒頭で述べたように大ヒット。カードは1200万枚、ポスターは600万枚の売り上げを記録した。この記録はいまだに破られておらず、キャラクターグッズ史上もっとも売れたキャラクターとしてなめ猫の名は、今も燦然と輝いている。 ■意外な「なめ猫」の副産物  動物に服を着せる、というかつてない発想で誕生したなめ猫だが、このアイデアは後に意外な副産物を生み出している。
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「当時、なめ猫の服を作りたいと言ってくる業者はたくさんいたのですが、それとおなじくらい犬の服を作りたいという業者もたくさんいました。うちしか動物に服を着せるようなことをしていなかったからみんな許諾を取りにきたんですが、『好きにしていいよ』と言っていました」  この津田氏の対応のおかげで、世の中に「犬に服を着せる」という文化が定着。今ではすっかり一般化した感のある「犬服」のルーツはなんと「なめ猫」だったのだ。 ■密かに大ブーム真っ最中! 「なめ猫」の今  数々の伝説を残した「なめ猫」だが、誕生から30年を経た今も密かなブームとなっている。きっかけとなったのが、2005年のグッズ再発売だ。その後、2006年に子ども向け漫画雑誌「月刊コロコロコミック」「別冊コロコロコミック」(いずれも小学館)で又吉を主人公にした漫画『~なめねこ又吉最強伝説~なめんなよ!』の連載をスタート。同時に少女漫画雑誌「ちゃお」(小学館)では写真を使った相談コーナーも始まり、低年齢層に大きな支持を獲得。2009年頃まで小学館発行の子ども向け雑誌で「なめ猫」が多く取り上げられた。
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 そのため、若年層の「なめ猫」人気はかなりのもので、再発売された免許証カードの売り上げはなんと累計1,700万枚。第1次ブーム以上の売り上げを記録しているのだ。 「コロコロコミックをはじめ、小学館さんがいろいろとやってくれたおかげで若年層に売れたのはありがたいですね。現在250アイテム出ていますが、とくに騒がれてないのにこんなに売れるなんて不思議です」  さらに近年は、警視庁の暴走族追放キャンペーンや肖像パブリシティ権侵害行為防止キャンペーンなど、モラル向上を促すポスターのキャラクターにも採用されることも増えている。世間の皆さんに迷惑をかける半端者たちに、硬派ななめ猫たちは今日も「なめんなよ!」とにらみをきかせているというわけだ。  かつてのように一大センセーションを起こしているわけではないが、定番キャラクターとして21世紀の「なめ猫」は社会に定着しつつあるのだ。 ■その後のなめ猫  ところで、復活した「なめ猫」グッズでは新世代の猫たちによる新たな写真は使われているのだろうか。そんな疑問に津田氏はこう答える。 「新たに撮影はしていません。今も当時の写真を使っています。というのも、寝食をともにした猫でないと自然な表情が撮れないんです。それに又吉って、やっぱりイケメンなんですよ。こんなに整った顔の猫はなかなかいないんです。又吉はとくにいい表情の撮れる猫でした」
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(c)SATORU TSUDA
 「なめ猫」は子猫たちと津田氏の一期一会の出会いが生み出した、奇跡のキャラクターだったのかもしれない。  大ブームが去った後、アイドルから「普通の猫」に戻った「なめ猫」たちは、のんびりと人生(猫生?)を謳歌し天寿を全うしたそうだ。とくに、又吉の彼女役だった「みけ子」は24年、人間の年齢に直すと130歳まで生きたという。  そんな多くの人間に愛された猫たちは、いまや日本だけでなく世界で愛される存在となりつつある。スイスの腕時計ブランド、フランク・ミュラーとコラボレーションして「なめ猫30周年モニュメントウォッチ」を生産したのを筆頭に、アジアでは台湾、香港。西欧圏ではアメリカでグッズを展開。昨今の「クールジャパン」ムーブメントもあり、日本のポップ・カルチャーの一つとして海外で紹介されることも少なくないそうだ。  なんでもありの時代と言われた80年代初頭に誕生し、まさに「なんでもあり」な空気を体現した「なめ猫」は、今も当時と変わらず世間に対して「なめんなよ」とつっぱっているのだ。 (取材・文=有田シュン) ●なめ猫公式サイト <http://www.nameneko.com/> ●【バック・トゥ・ザ・80'S】バックナンバー 【Vol9】貼って貼られて貼り返されて!? 「ビックリマンチョコ 悪魔VS天使シール」今昔物語 【Vol8】 "懐かしのおもちゃ"から"スポーツ"へ 「ルービックキューブ」今昔物語 【Vol7】練り続けて25年! 家族の絆を繋ぐ遊べるお菓子「ねるねるねるね」秘話! 【Vol.6】合体のロマンに全国の男子がハマりまくった! 「合体シリーズ」「ミニ合体シリーズ」今昔物語 【Vol.5】男子だって着せ替えしたいんです、プロテクターを! 「聖闘士聖衣大系」今昔物語 【Vol.4】学校で唯一読めたコミック! 『エスパークス』今昔物語 【Vol.3】ゲームの可能性を広げた80年代のミッキーマウス 「パックマン」今昔物語 【Vol.2】世代を超えて愛される地上最速ホビー「ミニ四駆」今昔物語 【Vol.1】手のひらに広がる大冒険!「ゲームブック」今昔物語

「なんでもあり」な80年代を象徴するツッパリキャッツ! なめ猫今昔物語

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(c)SATORU TSUDA
アナログとデジタルの過渡期であった1980年代。WiiもPS3もなかったけれど、ジャンクでチープなおもちゃがあふれていた。足りない技術を想像力で補い、夢中になって集めた「キン消し」「ミニ四駆」「ビックリマンシール」......。懐かしいおもちゃたちの現在の姿を探る!   「ツッパリ」と呼ばれる不良少年少女の増加が社会問題化していた1980年。イケイケドンドンなバブル景気の予感が漂う社会の片隅で、ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つけていた彼らが世間にガンを飛ばしていた当時、ツッパリスタイルの学ランとセーラー服に身を包んだ子猫が突如メディアに登場した。  「なめんなよ」のフレーズも勇ましい彼らの名は「なめ猫」。人間と同じ衣装を着た子猫たちを撮影したそのキャラクターグッズは空前の大ブームを巻き起こした。文房具やアパレル、ポスターから音楽CDまで、実に500種類以上も発売されたグッズはいずれも大ヒット。中でも、「なめられたら無効」と書かれた免許証カードは累計1,200万枚も販売されたというから驚きだ。  今回は、そんな80年代最初の大ヒットキャラクター「なめ猫」の生みの親であるグループS株式会社代表取締役の津田覚氏に、「なめ猫」誕生秘話と今の姿を聞いてみた。 ■なめ猫誕生秘話 「うちは動物園といわれるくらい、動物を飼っていました」
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 動物好きが高じて、うさぎ、鳥、亀などありとあらゆる動物を自宅で飼育していた津田氏は、ある日、クリーニング屋のおじさんが捨てようとしていた生まれたばかりの4匹の子猫を引き取った。生まれたばかりで、片時も目が離せない子猫を育てることになった津田氏は、大きなバスケットに4匹の子猫を入れ、仕事場にも連れていくほど大切に面倒をみていたそうだ。その結果、 「最初に目を開けた時からずっと一緒にいたせいか、僕を親だと思っていたみたいです。布団に入ると、いっせいに4匹が潜り込んでくるんです」  というほど、子猫たちは津田氏に懐くようになったという。  まるで本当の子どものように育ててきた子猫たちも、生後1カ月後くらいになると自由に動き回るようになる。そんな時、当時付き合っていた女性が家に忘れていったフランス人形の衣装で子猫たちが遊んでいる姿を見かけた津田氏は、子猫たちに人形の衣装を着せて成長記録を撮るということを始めたそうだ。  この写真を友人が大絶賛。当初はその写真を商品にするつもりはまったくなかったそうだが、実際にグッズ化したところ大ヒットを記録。たちまち4匹の子猫は日本一のアイドル猫となったのだ。中でもとくに人気があったのは、くりくりした瞳と澄まし顔が印象的な三毛猫・又吉。彼女(実はメスだったのだ!)を中心に1980年から82年の間「なめ猫」グッズが展開した。
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「なめ猫」生みの親・津田覚氏。
 しかし、なぜ「ツッパリ」スタイルだったのだろうか。この疑問に対して、津田氏はこう答える。 「単純にあの当時、学ランとセーラー服が一番多くの日本人が通過するファッションだったからです。仮に大人の衣装を着たとしても、服の系統が細分化されているので『なめ猫』ほどのヒットになはらなかったでしょうね。ただ猫に服を着せたからヒットした、わけではないと思います」  偶然から生まれた「服を着た猫」というアイデアと、理にかなったリサーチから「なめ猫」は生まれたのだ。 ■手間暇かけて、愛情込めて行われた「なめ猫」撮影  なめ猫を語る上で忘れられないのは、「子猫たちをどうやって立たせているのか」論争である。当時、子猫たちが人間と同じ服を着て立っている姿に、テレビや雑誌ではとある識者が「動物虐待だ」とたびたび批判。中には「背中に定規を差し込んで立たせている」と、さも撮影を見てきたかのように語る人物や、「剥製だ」と主張する人物まで出てきたそうだ。
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社長室は「なめ猫」グッズでぎっしり。
 実は、子猫たちは立っていたわけではなく、座っているところに全身をすっぽり覆う形で衣装を着ていただけなのだが、「そのままにしておいたほうが知名度が上がるから無視していました」と津田氏は世間のバッシングを放置。  その後、知名度が上がり切ったところで、テレビ番組で撮影シーンの一部始終を公開したのである。これにより人気を維持したまま、世間のなめ猫バッシングは息を潜めることになったそうだ。津田氏、なかなかのやり手である。  そんななめ猫の撮影は、又吉たちが成長する前の、およそ1カ月間でほとんど終えてしまったそうだ。この間、8人の猫好きグループを結成。一匹ごとに一人ずつ担当スタッフをつけた上に、専属の洋裁スタッフや獣医などがつくという盤石の体制で撮影は行われた。 「撮影は大変でしたね。子猫の集中力が続かないので短時間しか撮影ができませんでした。だからまずダミーのぬいぐるみを置いて、配置やライティングを決めてから撮りました。おまけに子猫は服をすぐにぼろぼろにしちゃうんです。1着15万円もしたんですが、一回撮ったらそれでおしまいでした」  このように、手間暇をかけて撮影されたなめ猫グッズは、冒頭で述べたように大ヒット。カードは1200万枚、ポスターは600万枚の売り上げを記録した。この記録はいまだに破られておらず、キャラクターグッズ史上もっとも売れたキャラクターとしてなめ猫の名は、今も燦然と輝いている。 ■意外な「なめ猫」の副産物  動物に服を着せる、というかつてない発想で誕生したなめ猫だが、このアイデアは後に意外な副産物を生み出している。
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「当時、なめ猫の服を作りたいと言ってくる業者はたくさんいたのですが、それとおなじくらい犬の服を作りたいという業者もたくさんいました。うちしか動物に服を着せるようなことをしていなかったからみんな許諾を取りにきたんですが、『好きにしていいよ』と言っていました」  この津田氏の対応のおかげで、世の中に「犬に服を着せる」という文化が定着。今ではすっかり一般化した感のある「犬服」のルーツはなんと「なめ猫」だったのだ。 ■密かに大ブーム真っ最中! 「なめ猫」の今  数々の伝説を残した「なめ猫」だが、誕生から30年を経た今も密かなブームとなっている。きっかけとなったのが、2005年のグッズ再発売だ。その後、2006年に子ども向け漫画雑誌「月刊コロコロコミック」「別冊コロコロコミック」(いずれも小学館)で又吉を主人公にした漫画『~なめねこ又吉最強伝説~なめんなよ!』の連載をスタート。同時に少女漫画雑誌「ちゃお」(小学館)では写真を使った相談コーナーも始まり、低年齢層に大きな支持を獲得。2009年頃まで小学館発行の子ども向け雑誌で「なめ猫」が多く取り上げられた。
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 そのため、若年層の「なめ猫」人気はかなりのもので、再発売された免許証カードの売り上げはなんと累計1,700万枚。第1次ブーム以上の売り上げを記録しているのだ。 「コロコロコミックをはじめ、小学館さんがいろいろとやってくれたおかげで若年層に売れたのはありがたいですね。現在250アイテム出ていますが、とくに騒がれてないのにこんなに売れるなんて不思議です」  さらに近年は、警視庁の暴走族追放キャンペーンや肖像パブリシティ権侵害行為防止キャンペーンなど、モラル向上を促すポスターのキャラクターにも採用されることも増えている。世間の皆さんに迷惑をかける半端者たちに、硬派ななめ猫たちは今日も「なめんなよ!」とにらみをきかせているというわけだ。  かつてのように一大センセーションを起こしているわけではないが、定番キャラクターとして21世紀の「なめ猫」は社会に定着しつつあるのだ。 ■その後のなめ猫  ところで、復活した「なめ猫」グッズでは新世代の猫たちによる新たな写真は使われているのだろうか。そんな疑問に津田氏はこう答える。 「新たに撮影はしていません。今も当時の写真を使っています。というのも、寝食をともにした猫でないと自然な表情が撮れないんです。それに又吉って、やっぱりイケメンなんですよ。こんなに整った顔の猫はなかなかいないんです。又吉はとくにいい表情の撮れる猫でした」
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(c)SATORU TSUDA
 「なめ猫」は子猫たちと津田氏の一期一会の出会いが生み出した、奇跡のキャラクターだったのかもしれない。  大ブームが去った後、アイドルから「普通の猫」に戻った「なめ猫」たちは、のんびりと人生(猫生?)を謳歌し天寿を全うしたそうだ。とくに、又吉の彼女役だった「みけ子」は24年、人間の年齢に直すと130歳まで生きたという。  そんな多くの人間に愛された猫たちは、いまや日本だけでなく世界で愛される存在となりつつある。スイスの腕時計ブランド、フランク・ミュラーとコラボレーションして「なめ猫30周年モニュメントウォッチ」を生産したのを筆頭に、アジアでは台湾、香港。西欧圏ではアメリカでグッズを展開。昨今の「クールジャパン」ムーブメントもあり、日本のポップ・カルチャーの一つとして海外で紹介されることも少なくないそうだ。  なんでもありの時代と言われた80年代初頭に誕生し、まさに「なんでもあり」な空気を体現した「なめ猫」は、今も当時と変わらず世間に対して「なめんなよ」とつっぱっているのだ。 (取材・文=有田シュン) ●なめ猫公式サイト <http://www.nameneko.com/> ●【バック・トゥ・ザ・80'S】バックナンバー 【Vol9】貼って貼られて貼り返されて!? 「ビックリマンチョコ 悪魔VS天使シール」今昔物語 【Vol8】 "懐かしのおもちゃ"から"スポーツ"へ 「ルービックキューブ」今昔物語 【Vol7】練り続けて25年! 家族の絆を繋ぐ遊べるお菓子「ねるねるねるね」秘話! 【Vol.6】合体のロマンに全国の男子がハマりまくった! 「合体シリーズ」「ミニ合体シリーズ」今昔物語 【Vol.5】男子だって着せ替えしたいんです、プロテクターを! 「聖闘士聖衣大系」今昔物語 【Vol.4】学校で唯一読めたコミック! 『エスパークス』今昔物語 【Vol.3】ゲームの可能性を広げた80年代のミッキーマウス 「パックマン」今昔物語 【Vol.2】世代を超えて愛される地上最速ホビー「ミニ四駆」今昔物語 【Vol.1】手のひらに広がる大冒険!「ゲームブック」今昔物語

東京に宇宙人がいた!? 宇宙村レポート

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宇宙村村長の、カゲローカッパこと景山さん……
キャラ強すぎるよ!
珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第17回は、摩訶不思議な宇宙村に行ってきました。 ■謎すぎる……宇宙人の経営する店「宇宙村」
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コレが宇宙村の中枢部。な……謎すぎる!
 東京に宇宙人がいた! こんな衝撃的なレポートを「月刊ムー」ではなく「日刊サイゾー」で書くことになろうとは……。  UFOと遭遇したというコンタクティや、宇宙人とコミュニケーションを取ることができるチャネラーなどの話は時々聞くことがあるが(たいていは、ただ単にオーバードライブ気味な脳の持ち主なんだけど)、宇宙人自体が東京にやって来ていたなんて……。その昔、岡本太郎がデザインした宇宙人・パイラ人が大活躍する『宇宙人東京に現わる』という映画があったけど、「現わる」どころの騒ぎじゃない。だって、宇宙人が東京に住んでるんだもん。しかも、お店までやっているらしいのだ。  オリオン座大星雲M42α-α-α(住所らしい)からやって来たという問題の宇宙人「カゲローカッパ」が経営するお店は、東京・新宿御苑近くにある「宇宙村」。「宇宙」から感じる壮大かつ未来的な響きと「村」という言葉の持つ牧歌的なイメージ、あまりにも食い合わせの悪いワードをムリヤリくっつけた「宇宙村」とは一体いかなるお店なのか!?
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思ってたんと違う!
 新宿通りに面したビルの一階という、かなりの一等地に存在する「宇宙村」だが、ショーウィンドウをのぞき込むと、古そうなツボやら仏像やらがズラズラーッと陳列されており、「宇宙村」というよりは古美術商や骨董品屋といった風情。しかも看板には「願いが叶う隕石」「流れ星パワーお守り・シール」などの文字が並べられ、印象としては……ワンワードで表現するならば「アヤシイ!」、ツーワードならば「チョー・アヤシイ!」としか言いようがない感じ。
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古美術? 骨董? 仏像? 流れ星パワー?
■宇宙人・カゲローカッパとご対面  少々、デンジャラスなニオイを感じ取りながら、おずおずと店に入ると、いきなりファンキー&エキセントリックなファッションのおっちゃんが出迎えてくれた。 「んんーっ、誰ぇ~? えっ、取材? そんなの聞いてないなぁ~。あ、電話くれた? そうだっけぇ~?」  イヤイヤイヤイヤ、取材が来るの分かってるから、そうやって衣装を着て待っててくれたんでしょう!? そんな人を煙に巻きまくるトークでウェルカムしてくれたこのおっちゃんこそ、自称宇宙人・カゲローカッパこと景山八郎さん。う……宇宙人……!?
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宇宙村……?
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……というよりは古美術商、もしくは物産展といった趣が。
 それにしても「宇宙村」なんてスペイシーかつコズミックな名前がつけられているわりに、店内は仏像や変な形をした石ばかりで、スペースシャトルもUFOもありゃしない。一体、コレのどこが宇宙だっていうんだろーか? 「あ、その石、宇宙から落ちてきた隕石!」  へ、コレが!?
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仏像たちに混じってシレッと置かれている隕石。
 子どもの頃から天文学に興味を持っていたという景山さんは、その後ロケットを作ったり、人工衛星関連の仕事に就いたりと、宇宙を研究し続けていたのだが、ある時「宇宙のことを知るためには、ロケットを飛ばすよりも隕石を調べたほうがいいッ! だって宇宙にあったんだから!」と悟り、隕石のコレクションを開始。やがて隕石に人の願いを叶えるパワーがあることを発見して、その幸せパワーをみんなに分けてあげるために、この「宇宙村」を始めたのだという。
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若かりし日のおっちゃん。こんなロケットを作っていたらしい。
スゲエ!
「こんな大きくてイイ隕石は普段は売らないんだけどねぇ、アンタになら売ってもイイよぉ~、560万円! どう、買わない? こんなのタダみたいなモンだよぉ。自分でロケット打ち上げて宇宙に隕石を取りに行くことを考えたら……」
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この隕石が560万円だ! ……安い?
 あ、はい……確かにロケット打ち上げることを考えれば560万円なんてタダみたいなモンだけど、ロケットを打ち上げる気がない身としては560万円は560万円だからねぇ……。えーっと、じゃあ隕石に関してはひとまずいいとして、この大量の仏像たちは……コレも宇宙から来たの? 「そんなワケないでしょぉ~、バカタレ。仏教でもキリスト教でも、死んだら天国に行くっていうでしょ? 天国っていうのは要するに宇宙のことなんだよぉ~。だから、仏像でもなんでも、みんな宇宙と関係があるんだよぉ~」 ■宇宙パワーに頭クラクラ
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隕石パワーを注入されているという「宇宙パワーシール」(1組100円~)。
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お手頃な小さい隕石も販売中(500円~)。
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なんと隕石で作ったナイフなんだとか(価格不明)。
 隕石や仏像に、パワーシール……ボクのような凡人の脳には負荷が高すぎるアイテムばかりで知恵熱出そう。さらに、たたみかけるように水(?)らしきものを差し出してきた。 「コレ飲んでけぇ~。隕石パワーが入った水!」  い、隕石パワー……水……?
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隕石パワー水! フツーの水にしか見えないけど……?
「隕石パワーで水の粒子が小さくなってるから、どんどん身体にしみこんでいろんな病気に効果があるんだよぉ~」  味がまろやかになる、と言われ飲んでみると……まあ、そう言われればそう感じるような感じないような? そもそも「まろやか」ってどんな味!? バカ舌なんであんまよく分からないけど……。  ところでこの隕石パワー水、どのようにして作られているかというと、ペットボトルに入れた水を隕石の近くに置いておくだけ! これによって隕石から発せられるミラクルパワーで水が変質するのだとか。ちなみに、「下町のナポレオン」でお馴染みの焼酎「いいちこ」も、隕石の近くに置いておくことによって特級酒のようになる(「特級酒」って、日本酒の等級だったような……)らしいぞ。
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「売るとしたら3億5,000万円」という貴重な隕石の上に
下町のナポレオンが……。
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金属質と石質が混ざっているためスライスするとこんな
感じに。「イミラック」という珍しい隕石らしいです。
「糖尿病って、下が勃たなくなっちゃうでしょ? でもコレ飲んだお客さんが一発で治って、硬くなったって喜んでたよぉ~。飲むだけじゃなくて、肌に塗っても効果があるからね。ワタシなんか毎日塗ってるから、75歳だけどアンタより肌キレイだよ。足の裏だってアンタの顔よりキレイだよぉ~。身体が中から外からキレイになっちゃうんだよぉ~」  足の裏より汚い顔扱いされ、いささかショックを隠しきれないものの、そんなにスゴイスゴイと言われると、ちょっと隕石にも興味が出てくるってもの。
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確かに75歳にしてはすごく血色いい!
 ま、基本的にスピリチュアルなものに対しては眉唾眉唾というポジションで接しているし、出雲大社あたりのパワースポットで諸手を広げ「パワーの充電! 充電!」とか叫んでいる頭も股もユルユルそうな女には「何が充電じゃ! お前はエネループか、ダボ!」くらいのことは言ってやりたいと思っているボクですが、こういう変わり者のおっちゃんがニコニコ説明してくれると、一応話だけでも聞いてみようかという気になってしまうのだ。
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これらの人形やぬいぐるみにもパワーが注入されているらしいぞ。
「アンタ、体調悪いところあるでしょ?」  いやぁ~、最近肩こりが……。 「あー治る! 隕石パワーですぐ治るよぉ~! ……アンタ、結婚は?」  いやぁ~、まだ独身で……。 「ダメだよぉ~、早く結婚しなきゃぁ。隕石パワーで運を引き寄せないと」  肩こりから結婚問題まで解決してくれるのか、なんちゅうオールマイティな石。いわゆる通販とかでよく見る「パワーストーン」とかの類なのかな? と思い訊いてみると、おっちゃんは「あんなのはただの地球上の石でしょぉ? 何にも効果ないよぉ~。ウチにあるのは正真正銘の宇宙から来た隕石だから!」とバッサリ。
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よく見る「パワーストーン」と呼ばれる石たち。
「商売だから置いてるけど、効果ないよぉ〜」とのこと。
 宇宙パワーがあるのかどうかは知らないけど、とりあえず、この「宇宙村」にある石は、宇宙から落下してきた隕石を拾い集める「隕石ハンター」と呼ばれる人たちに、かなりの大金を支払って買い付けていることは間違いないらしい。隕石の中には、地球上に存在しない物質が含有されており、そこから未知のパワーが発せられている(おっちゃん談)とかいないとか。ま、確かに本物の隕石なら、放射線とかいろいろ出てそうだけど。 「隕石からパワーが出てるから、この店、冬でも暖房いらないもん。ポカポカしてるんだよぉ~」  だったら真夏はさぞかし激暑なんじゃないか……という気もしなくもないものの、おっちゃんに言われるがまま、「おさわり自由」な隕石をペタペタしていると、ひどかった肩こりが若干緩和されたような気がするのだ。  ま、世の中、勘違いと思い込みでその気になっちゃえば意外とうまく回るような気もするし、思い込みでもなんでも、症状が治るんなら儲けものでしょ?  ……というわけで、効果の程は未知数ではあるが、話のタネにもなるし、ひとつ隕石のかけらを買って帰ろうとすると、 「ひとつでいいなんて……そんな自分のことしか考えないからダメなんだよぉ~。家族の分も買ってけぇ~」  なんだかんだでいろいろ買わされて、3000円近く買い物をしてしまった。エキセントリックなことを言いながら、なかなか商売上手な宇宙人である。まあ、3000円で肩こりが治って結婚できれば安いもんだが、果たして……!?
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0.1グラム単位までキッチリ計量して隕石のかけらを
売ってくれました。意外と細かい!
■宇宙村 住所:東京都新宿区四谷4-28-20 パレ・エテルネル1F 電話:03-3341-5239 営業時間:10:00~18:00 元旦から大晦日まで年中無休 <http://www.uchumura.co.jp/> i01mokuyou.jpg (取材・文・写真・イラスト=北村ヂン) ■イベントやります! 020mokuyou.jpg 7月8日(日)に東京カルチャーカルチャーで「へんてこナイト」というイベントをやります。ボクが普段追いかけている珍スポットや珍おじさんなど、とにかく「へんてこ」なものを紹介しまくるイベントです! Open 18:30 Start 19:00 End 21:00 (予定) 前売券2,000円・当日券2,500円 詳細はこちらから <http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_120617203955_1.htm ●「突撃取材野郎!」バックナンバー 【第16回】東京スカイツリー開業! その時、東京タワーは…… 【第15回】着ぐるみってどうやって作ってるの? 着ぐるみ制作会社に潜入! 【第14回】プロマイドの殿堂・マルベル堂で俺プロマイドを作る 【第13回】名古屋駅より徒歩5分。1泊1,500円〜のバカ安ホテルに泊まる 【第12回】大阪にそびえ立つ変な形の謎タワーに登ろうとしてきた! 【第11回】藤子不二雄Aだらけの町・富山県氷見市! 【第10回】ファン狂喜乱舞モノ!?  藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた 【第9回】男だけど女声を使いこなす"両声類"になりたい! 【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館 【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010 【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編) 【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編) 【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森......漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋 【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる 【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル......」僕らの愛したブルマーは今どこに 【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

小沢一郎に続く‟怒れる妻”スクープ! 元国税庁長官に脱法重婚&脱税疑惑

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「週刊朝日」7月13日号
グランプリ 「正妻が告発! 元国税庁長官に脱税疑惑『脱法重婚』で妻2人」(「週刊朝日」7月13日号) 第2位 「原一億円恐喝事件で『中畑清DeNA監督が元暴力団員を仲介した』」(「週刊文春」7月5日号) 第3位 「有名80社『夏のボーナス』実はこれだけもらってました」(「週刊ポスト」7月13日号)  このところ、興味深いといっては失礼だが、事件や報道が多い。 「芸能プロダクション「イエローキャブ」社長の帯刀(おびなた)孝則さん(58)が28日午後、事務所内で首をつっているのを社員が見つけた」(asahi.comより)  動機は、経営状態の悪化を苦にしてのものだったといわれているが、一時は隆盛を誇ったプロダクションだけに、感慨深いものがある。  6月29日の夜、反原発を旗印に数万人が首相官邸を取り囲んだが、そのデモの直前、こういう報道が流れた。 「大麻樹脂と乾燥大麻を自宅に隠し持っていたとして、近畿厚生局麻薬取締部神戸分室が兵庫県西宮市苦楽園一番町のヨガ講師、山本利華容疑者(48)を大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕していたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。山本容疑者は脱原発運動で知られる俳優の山本太郎さん(37)の姉で、容疑を認めているという。(中略)『脱原発運動や更年期障害で疲れ、気分を和らげるために使った』と供述しているという」(asahi.comより)  「わかった」とあるから、逮捕されたのは少し前なのだろう。山本太郎はこの日のデモの主役の一人である。意図的なデモ潰しのための、警察側の情報リークではないのか。  同じ日の朝日新聞朝刊が、社会面トップで「インターネット掲示板『2ちゃんねる』が覚醒剤の購入をあおる書き込みを放置したとされる事件で、掲示板の運営会社とされるシンガポールの会社が、2ちゃんねるとは無関係のペーパー会社だったことが、同社関係者への取材でわかった」と報じた。  警視庁は、麻薬特例法違反(あおり、唆し)幇助(ほうじょ)の容疑で、2ちゃんねるの国内の関係先を家宅捜索していた。だが創設者で元管理人の西村博之は2009年1月に同社をシンガポールにある「パケット・モンスター」社に譲渡したと発表して、2ちゃんねるとは無関係だと言っていたが、そのいい分が崩れたことになる。  この情報源も警察筋だろうが、西村の最大の危機であることは間違いない。  さて、今週の第3位はポストの「夏のボーナス」の記事。  経団連がまとめた東証1部上場企業の今期の妥結状況を見ると、平均給与額は77万2,000円あまりで、前年より率で3.54%、金額で2万8,380円の減と、3年ぶりのマイナスになった。  東京電力は、当然ながら昨夏の組合平均40万1,000円がこの夏は支給なし。昨夏より19万1,000円ダウンしたのはソニー。  自動車では、日産自動車、マツダ、ホンダが昨夏よりダウン。中でもマツダは他社に比べて海外生産比率が低く、円高の影響をもろに受けてしまった。  積水ハウスは大震災や電力供給不安による特需を追い風にして14万3,900円のアップ。  テレビでは視聴率で低迷するフジテレビだが、ボーナスは気前がよく昨夏より1.8%アップの約140万円。  金融界も景気がよく、三菱東京UFJ銀行は40代前半の支店課長クラスで前年比5%アップの230万円前後。三井住友銀行も40代前半の支店課長クラスで約220万円だそうである。  もっと驚くのは商社で、三菱商事は30代前半で約350万円、40代課長で約480万円。  この中で、おやっと思わされるのはJALとANAのボーナスの差である。  JALが約67万、ANAが約39万円。JALは大規模なリストラで業績が回復したためだというが、投入された膨大な公的資金はまだ返していないし、税金さえ払っていないのだ。  株券を紙切れにして多くの株主に迷惑をかけたのに、近々上場する話まである。浮かれるのが、ちと早過ぎはしないか。儲けたカネは運賃を安くしてお客に還元する、という姿勢を見せるべきではないか。ANAの人間たちは怒りをもって見ているに違いない。  今週の2位は、原巨人軍監督の1億円恐喝事件を追い続ける文春の第2弾である。 「実は原の恐喝の前に、HとKは中畑に相談しとるで。中畑はKのことを“おやっさん”と慕っていたから、Kが恐喝の仲介を頼んだんや。そしたら中畑は『野球選手は二千万円か三千万円しか持っていませんよ』と言いながら、原の携帯番号を教えてくれたそうや。ワシが09年の時に新宿にある中畑の事務所『ドリームきよし』に電話を入れて、恐喝のことを聞いたら、担当者が『その件はKさんに一切お任せしています』と言うとったで。つまり認めたっちゅことや」  原辰徳巨人軍監督が、元暴力団員Kと現役暴力団員Hに1億円を払っていたという先週の文春のスクープは、原監督もその事実を認めてコメントを発表。読売巨人軍も払った相手は「反社会勢力に属する者ではない」としながらも認めたことで、大新聞やテレビまでが大きく報じた。  今週は、2009年4月に、恐喝したHの兄貴分を名乗る元暴力団組長・山本正志(仮名)が、巨人軍の球団事務所と原に脅迫行為を続けて逮捕されたが、その山本にインタビューして、上記のような発言を引き出している。  スキャンダルは今期から「横浜DeNAベイスターズ」を率いている元絶好調男・中畑清監督にも飛び火し、球界全体を巻き込む大騒動となってきた。  しかも、事情を知る関係者の話としてこう書いている。 「中畑は原の携帯番号を教えただけではなく、実際に原と面談したと聞いています。K側は06年8月末に巨人の遠征先の熊本のホテルで、原に一億円を要求しましたが、それ以前に原監督と中畑監督の間でやりとりがあったようです。週刊文春の記事の金銭要求の場面で、K側の人物が指を一本突き出し、原が『一千万円ですか』と聞き、K側が『桁が一つ違う』と答えていますが、あのやり取りは実は原と中畑の間で交わされたものだったそうです」  これが事実とすれば、爽やかな人柄で人気のある中畑の致命傷になる。  文春によれば、中畑とKの出会いは今から約20年前だという。中畑が現役を引退して新宿で焼き肉店をやっていたときに知り合い、のちにKの息子が中畑と同じ駒澤大学に入り、親しくなっていった。  中畑は記者の問いかけに、Kは知っているし、彼がやっている旅館に行ったことは認めたが、事件については「まったく分からない話だ。もう勘弁してくれ」というだけだった。  6月20日に静岡県伊東市にあるゴルフコースで、Kが経営する旅館の7周年記念ゴルフコンペが開かれた。  演歌歌手の山川豊、鳥羽一郎、山本譲二なども顔を揃え、会場に届けられた花輪の中には中畑清のものもあった。  警察当局は「被害届さえ出れば捜査に乗り出したい」と言っているそうだ。文春はこう結んでいる。 「真実解明のため、巨人側は公訴時効を迎えていない06年の恐喝事件の被害届を警察当局に提出すべきではないか」  Kが元暴力団であることは、6月21日付の朝日新聞のインタビューで本人も認めている。しかし、金を払った相手が暴力団であった場合、野球協約180条に違反し、原の野球人生は断たれてしまうため、巨人側は反社会的勢力の人間だと認めるわけにもいかず、被害届を出すこともできないのではないかと文春は推測する。  また、先週の文春が発売される3日前に、読売巨人軍が文春の広告差し止めの仮処分を東京地裁に申し立てていたことを明らかにしている。  結局、19日になって読売側が申し立てを取り下げたが、こうした言論機関の「言論圧殺行為」に対して、田島泰彦上智大学教授はこう批判している。 「言論機関が事前の差し止めを法的に求めた、という事例を私は聞いたことがありません。これは言論機関の自殺行為です。今回は広告に関する差し止めですが、広告に掲載される見出しの表現も言論と一体のもの。雑誌と広告を分けて考えること自体、無理がある」  読売新聞には、原発を日本に持ち込んだ正力松太郎、白紙でも新聞を売ってみせると豪語した務台光雄という超ワンマンがいた。  務台が選んだ後継者・渡邉恒雄も二人を忠実に見習い、自分に逆らう人間を排除してナベツネ王国を築き上げたが、もはや瓦解寸前、いや、崩壊していると見るべきだろう。  私は昔、務台が会長のとき、もはや老害になってしまった務台はやめるべきだという記事を月刊現代でやって、読売社内が大騒ぎになったことがある。  これと同じことを、今の渡邊主筆にも言いたい。  週刊朝日で、今回の原スキャンダルのネタ元ではないかと疑われている清武英利元巨人軍GMが、鳥越俊太郎との対談の中で、こう語っている。 「今、読売社内では、多様性は認められず、渡邊社論のみです。やっぱり表現の自由って言論機関としてはいちばん大事なことじゃないですか。権力の監視というのも、とっても大事なこと。ところが権力の監視どころか、読売自体が権力になってしまっている」  今週のグランプリは久々に朝日がやってくれたスクープに贈りたい。  脱税疑惑を指摘されているのは大武健一郎(65)。財務省主税局と国税庁で一貫して税制改革に携わり、「税と社会保障の一体改革」と「国民総背番号制」を唱え、今の消費増税案の礎を築き上げ、国税庁長官にまで上り詰めた御仁で、告発したのはその妻・満里子(61)である。  大武は05年7月に国税庁長官を退官し、数々の天下りを経て、メディアにも出ている財務省の大物OB。  満里子はこう訴える。 「夫は退官後も公人です。公人の妻として、税金を払ってくださっている国民の皆さまに今、真実を知って頂くのは、私に与えられた責務だと思いました。手帳、通帳、確定申告などを調べた結果、官僚時代に給与外所得(講演料、原稿料等)を数百万円も過少申告し、“脱税”していました。さらに職権を乱用し、先輩である歴代の財務事務次官、国税長官の方々の年収を調べたり、愛人にせがまれるまま人事情報を漏洩したりし、公僕にあるまじき行為をしていたのです」  妻が言うには、大武は結婚以来、預金通帳や給料明細を一切見せず、収入の一部を現金で手渡してきたという。  長女が20歳になり、区役所から国民年金を納付するよう連絡が来たとき、大武は繰り返しこう言ったという。 「国民年金なんか払うな。将来は破綻してもらえないから損をする。俺は厚生省で年金のスペシャリストだったんだぞ」  この発言だけで罪万死に値する。  妻が退職後に公務員住宅を出て住む家を探そうとしたところ、預金が財形貯蓄の500万円しかなかったことがわかり、それを問い詰めると、彼女に馬乗りになり首を絞めたという。  そして07年1月以降は、1度も帰宅しなくなってしまった。  09年9月に満里子が大武の部屋を片付けているとき、12冊の黒い手帳を見つけた。そこには講演料、勉強会謝礼など給与外所得と思われる記述があった。  それによると、92年から94年の3年間だけで1,000万円近くの“脱税”をしていた疑いが濃厚だという。  藤井裕久、安倍晋三、松本龍などの政治家からの金額も書いてあり、朝日が取材してみると、松本議員は事務所を通して「大武氏へ10万円を現金で払ったのは事実です。(中略)勉強会のお車代だと思います」とコメントした。  ほかにも、主税局の有力な天下り先である税理士団体から「副収入」を得たかのような記述が並んでいた。  お定まりのように、この金を大武はA女という51歳の彼女に使っていたのだ。妻がこう語る。 「手帳を解読した結果、A女と夫との交際は86年以降、1,700回以上も記され、A女に対し、11年間で計3,800万円以上の飲食費、宿泊代などの出費があったと記されていました。(中略)夫の使途不明金の多くが彼女へ流れていたのです」  大武は家を出てからA女と暮らしているのかと、妻は思っていたが、自分の父親が住んでいた実家で別の女性と暮らしていることがわかったという。  それも07年4月には彼女を父親の養女にして、1年半後に父親が死ぬと実家を相続させていたのだ。  妻はこれを「脱法的な重婚」だと難じている。離婚が成立していないために考え出したやり方なのだろう。自宅を訪ねた記者にその女性は「妻です」と言い切ったそうだ。  直撃した朝日に対して、大武は弁護士と現役国税職員を引き連れて取材に応じた。  講演料などの雑所得と確定申告された額が数百万も違うが、脱税ではないのかと問う記者にこう答える。 「僕は現役中はビタ一文、謝礼はもらっていない。でも、講演料がいくらか主催者に聞き、将来、講演で自活するための参考資料として手帳に書いた。すべて僕の妄想だ」  車代だとお金をわたしたことを認めた国会議員がいたと話すと、同席した国税職員が身を硬くしたそうだ。  泣く子も黙る国税庁長官の実態が分かって、すこぶる面白い記事である。  小沢一郎の妻・和子の「離縁状」といい、今回のケースといい、げに恐ろしきは妻である。小沢も言ってはならないひと言「お前とはいつでも別れられるが、あいつ(長年付き合ってきた愛人=筆者注)とは別れられない」と言ったばかりに、人間としてだけではなく政治家としても「失格」であることを暴露されてしまった。  おのおのがた、くれぐれも気をつけよう「暗い夜道と妻の口」である。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

生レバー難民必見! 食感と滑らかさの絶妙ハーモニー「生レバー丼」

IMGP8366.jpg 料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「今日の晩飯は、レバーば買ってきたけん、オイが作るバイ!」  「どうしたの、急になまっちゃって」 IMGP8327.jpg  「おいどんがなまっている理由は、後まわしでごわす。このレバーでうまか丼を作るでがんすよ」  「私、生レバーが好きだったんだけど、もう食べられないのよね。それも加熱用でしょ?」  「牛のレバ刺しは国家権力によって規制されたばってん、加熱すればよかでっしゃろ。一口サイズに切ったレバーを、63度のお湯で中までしっかり火を通してみんしゃい」  「沸騰したお湯じゃなくて、63度のお湯を使うのがポイントなのね!」 IMGP8345.jpg  「低温殺菌牛乳にヒントを得た、『低温の魅力』でごわす」  「何それ、フランク永井みたい」  「今日は“食感の牛レバー”と“滑らかさの鶏レバー”の、ダブルレバーたい。これをたっぷりの薬味と好みの調味料で和えんしゃい。味は濃いくらいがよかよ」 IMGP8359.jpg  「あら、かなりおいしそうじゃない。焼酎のツマミに合いそうね」  「ツマミにもよかばってん、ご飯に味付けしたレバーを盛り付け、生卵の黄身を乗せれば、生卵乗せレバー丼、略して、生レバー丼の完成ですたい!」 IMGP8393.jpg  「なんだか紛らわし略し方ね。でもおいしい! 生のレバーとはやっぱり違うけれど、低温で茹でたレバーって柔らかいのね。これに卵の黄身が絡むと最高!」  「そげに褒められると、おいどん、うれしかばい」  「もう、なんなのよ、その変ななまりは。今まで『おいどん』なんて、言ったことないじゃない」  「ほら、言葉がなまれば、どんとなり申す」  「なまれば、どん…」 父&母 「生レバー丼!」 ■材料  ・レバー(鶏がおすすめ) ・薬味(シソ、ネギ、ニンニクなど) ・調味料(ごま油、塩、こしょう、しょうゆ) ■作り方 1、レバーを一口サイズにカットして、水で洗って血抜きをします。 2、鍋に63度のお湯を沸かし、レバーを入れて、再度加熱して63度をキープします。 3、低温でしっかりと火を通したら、よく水分を切って、薬味と調味料を混ぜ合わせます。 4、茶碗にごはんを盛り、味付けしたレバーと生卵の黄身を乗せたら完成。 ■玉置メモ ・厚生労働省の通知によると、牛レバーは中心部を63℃で30分間加熱すると安全なようです。 ・牛レバーが生で食べられなくなったのは残念ですが、低温で茹でたレバーもおいしいですよ。でも牛より鶏が圧倒的にオススメです。 ・デタラメな方言で失礼しました。 (文=玉置豊) ■男のダジャレレシピ・バックナンバー 【第27回】新感覚スウィーツ!?  夏はICECREAMで「アイススーパーカップヌードル」 【第26回】初夏の新定番! スパルタンな「カツオの100タタキ」 【第25回】勝手にコラボ! ケンタッキーフライドチキンラーメン 【第24回】炊飯器で作る簡単ピラフ!「SPAM × SPAM(SMAP×SMAP)」 【第23回】北北西を向いてガブリ!「......え、フォー巻き!」 (恵方巻き) 【第22回】アラフォーはちょっとツラい!? 「とってもジューシー(牛脂)な格安すき焼き 」 【第21回】悪い酔いスウィーツで年忘れ!「レディーボーデン会 (女子の忘年会)」 【第20回】万能味噌を使った魔法の料理「西京の相性は黄身(最強の相性はキミ)」 【第19回】旬のサンマをギニア風に「イイコブ、ニコム、サンコン(イッコン、ニコン、サンコン)!」 【第18回】永谷園で作る秋の味覚「松タケご飯(まつたけご飯) 」 【第17回】アジ釣りで大漁! 「アジしめちゃいました(味占めちゃいました)」 【第16回】うなぎと乗り切れ! "ダシ"が違う夏のひつまぶし 【第15回】夏にピッタリ! 旬の魚で手軽にできちゃう「狂う水(クールビス)」 【第14回】蒸し暑い時期にピッタリ! 梅干しの酸味が効いた「上を向いて歩こう(梅と麦とアルコール)」 【第13回】レストランにも行きたくない出無精なあなたに「大型連休ギュウギュウ詰め(O型レンコン牛牛詰め)」 【第12回】旬の素材が盛りだくさん「ネギに大葉 ヤマウド・ノビル 初鰹(目には青葉 山ほととぎす 初鰹)」 【第11回】スタミナ満点! よくばりどんぶり「ごはんと胃・レバー・牛たくさん(ゴホンと言えば、龍角散)」 【第10回】甘党にはたまらん!  「オリゴ糖、黄身と和えて、ようかん食った(ありがとう、君と逢えて、よかった)」 【第9回】捌けなくても大丈夫! 包丁要らずのカンタン鍋「捌き無知鍋(サバキムチ鍋)」 【第8回】惚れてしまいそうな大人の味「バーレーン・タイ キッシュ(バレンタイン・キッス)」 【第7回】3分で出来るお祝い料理「脂肪コーン、5を書く!(志望校合格)」 【第6回】正月ボケに効果てきめん「意外! タイなら七臭粥(胃が痛いなら七草粥)」 【第5回】気分次第でアレンジ可能「麻婆茄子! 干し芋乗っかっちゃう!(まーボーナス! 欲しいもの買っちゃう)」 【第4回】三つの味が楽しめる豪華ディナー「三択ロース(サンタクロース)」 【第3回】ぜいたくの極み! 「いい肝のカワハギのいい肝ばかり(『いきものがかり』のいきものばかり)」 【第2回】ひと手間かければ豪華な一皿! 「タンカレー ナンバナナ天(タンカレー No.10)」」 【第1回】甘くて辛い 大人のおつまみ「マスタードナッツ(ミスタードーナツ)」

これが本当のゆび祭り!? HKT48指原“ファン食い”騒動の余波(6月下旬の人気記事)

ranking0630.jpg  6月下旬の人気記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。今期はなんといっても、文春に過去の“ファン食い”をスッパ抜かれてしまった元AKB48・指原莉乃の話題が人気を集めました。1位~5位を独占するという快挙! それでは早速、ランキングをチェックしていきましょう。 第1位 “AKB48・指原莉乃 文春の“衝撃スクープ”余波と「ファンの脅迫に怯える」元カレの人物像とは だから“ファン食い”って怖~い。 第2位 「無関係な人物がさらされている!?」“ファン食い”で移籍の指原莉乃 うわさの元カレ身辺状況 いい迷惑! 第3位 「なぜ、さしこだけ……」TAKAHIROと熱愛報道のAKB48板野友美が処分されない理由とは こっちは遊ばれただけだから? 第4位 「フライデー」編集長が「卑怯すぎる」と指原“元カレ”批判……マスコミとAKB48の深すぎるズブズブ関係 やっちゃったね、フライデーさん。 第5位 「勝つのは難しい」でも関係ねぇ! 指原莉乃の熱狂的ファンが“損害賠償”求めて訴える!? 気持ちはわかるけど……。 次点 「過去にはセクハラ連発も……」また不祥事のフジテレビ長谷川豊アナ“島流し”先のNY支局で…… 女子アナは清々してるって? 次々点 あの桃色吐息の正体は!? ネットで話題のオリックス“うぐいす嬢”を直撃! 耳元で囁かれたい……。