リアルに飛び出す物体に大興奮! 赤青メガネで見た、懐かし3D映像スペクタル

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『3D世紀 ―驚異! 立体映画の100年
と映像新世紀』(ボーンデジタル刊)
アナログとデジタルの過渡期であった1980年代。WiiもPS3もなかったけれど、ジャンクでチープなおもちゃがあふれていた。足りない技術を想像力で補い、夢中になって集めた「キン消し」「ミニ四駆」「ビックリマンシール」......。懐かしいおもちゃたちの現在の姿を探る!   80年代、藤子アニメ、ディズニーランド、博覧会……。これらのワードに共通する要素をあえて一つ挙げるとするならば、「3D」だ。特製メガネをかけて映像を見れば、アラ不思議! 画面上の物体がリアルに飛び出す3D映像のスペクタクルに、みんな大興奮! そんな80年代は3D一色だった(ほとんどが赤青の2色の世界だったけど)。子ども向け雑誌には毎月のように赤青メガネで3D映像を楽しむ「飛び出す付録」がついてきたものだ。今回は、そんな夢いっぱいな3D映画のお話をしよう。  最初に断っておきたいのは、3D映画に赤青メガネが使用されていたのは日本国内のみだということである。アナグリフ式と呼ばれるこの方式に対して、世界的には偏光メガネを使った偏光式と呼ばれる方式が主流だったそうだ。現在の3D映画もほぼ偏光式で上映されているが、今回取り上げる3D映像、映画は、アナグリフ式がまだまだたくさん作られていた時代の作品だ。  さて、3Dの歴史をひもとくと、その始まりは意外と古く、古代ギリシアにその起源はあったそうだが、実際に「立体視」──飛び出して物が見えるツールの元祖が生まれたのは1832年。イギリスの物理学者チャールズ・ホイートストンが発明した「ステレオスコープ」にある。ステレオスコープはモノクロの静止画が飛び出すといった原始的なツールだったが、ほどなくしてカラー化、そして3D映像の技術が誕生したというから驚きだ。そしてついに1850年にはフランスにて「ビオスコープ」という立体動画を生み出す技術が考案された。  映画の歴史といえば、19世紀後半に発明王エジソンやリュミエール兄弟らの発明に端を発するという説が主流だが、実はそれよりはるか以前に3D映像の歴史は始まっていたのだ。昨年末に発売された世界初の3D映画書籍『3D世紀 ―驚異! 立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル刊)にて、堂々400ページにわたり3D映画の歴史をまとめ上げた3D映画ジャーナリスト・大口孝之氏はこう語る。 「3D映像は映画の創成記よりも前から存在しました。一番初めの3Dムービーカメラがだんだん省略されて、2Dカメラになっていったんです。人間が映像を撮影しようとすると、人間の目をトレースすることから始めるので、なんでも3Dが先行します。2D映画が進化して3Dになると思われがちですけど、実は反対なんです」  つまり、映像の歴史は「3D映画の歴史」そのものでもあったのだ。大口氏は同書において、長い映画史の中で1950年代、1980年代、2005年以降の3次にわたる3D映画の大きなムーブメントが存在していたと語る。
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大口孝之氏
 テレビという新たなメディアの普及で人気を押され始めた映画界の起死回生策として、3D映画が大量生産された50年代。ホームシアターやBlu-rayの普及により映画館に行く必要性を感じなくなった観客を、再び映画館に呼び戻すために3D映画が脚光を浴びるようになった00年代といったように、3D映画のムーブメントの裏には映画界の危機的状況があったそうだが、80年代の3D映画ブームはどういう経緯で発生したのだろうか? 「80年代は、ほかのブームとは少しニュアンスが異なります。ビデオデッキが普及し始めた80年代初頭、アメリカにおいてパッケージソフトとして発売された『IT CAME FROM OUTER SPACE』と『大アマゾンの半魚人』という作品が発売されたのがきっかけです。アナグリフで見る仕組みだったんですが、当時のテレビでは色がにじんだり家によって色がまちまちだったので、ほとんど立体感があるのかないのかわからず、結局商売にならなくて回収されました。ところが、ケーブルテレビで放送されると、わりと好評でした。その結果、“3D映画は商売になるのでは”と判断されて、劇場作品が作られるようになったと考えています」  ビデオデッキの普及とケーブルテレビ放送における成功が、80年代の3D映画ブームのきっかけだった。そう大口氏は推測する。一方、日本での流行は一線を画している。 「日本における3D映像ブームの火付け役は『国際科学技術博覧会』(通称、科学万博-つくば’85)です。富士通パビリオン、住友館、鉄鋼館、日立グループ館、松下館の5つのパビリオンで3D映像が展示され、爆発的な人気を得ました。その原型が1983年に新潟市で開催された『上越新幹線開通記念 新潟博覧会(略称:’83新潟博)』の『あすの新潟館』で上映された、新潟の文化や自然を3D映像で撮影した『はばたきの時 ニイガタ』です」  ちなみに、海外で3D映像作品をビデオでリリースしようという企画を立ち上げた人物も、『はばたきの時 ニイガタ』で使用されたレンズを作った人物も、スチュワーデスのセックス・ライフを描いたアメリカ製3Dポルノ映画『淫魔』(1969年)のスタッフだったそうだ。つまり、80年代の3D映画ブームの陰にエロの力があったということだ。エロ・イズ・ワンダー! エロが3D映画史の1ページを作ったのである。  その後、3D映画は一般劇場用作品としても上映されるようになり、百花繚乱の80年代中盤に突入する。『13日の金曜日Part3』『ジョーズ3』といった人気シリーズの第3弾(映画業界には、なぜかシリーズ第3弾が3D映画になりがち、という法則があるそうだ)をはじめ、数え切れないほどの3D映画が制作された。
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大口氏が選ぶ、80年代を代表する3D映画。
 日本国内では『新立体アニメ オバケのQ太郎 とびだせ!バケバケ大作戦』をはじめとする藤子不二雄アニメが赤青メガネを使った3D映画で多数制作されたほか、新東宝映画が3Dポルノ映画を制作。濡れ場になると、そこでのみメガネをかけるという仕組みだったそうだ。  もう一つ忘れてはならないのが、80年代後半に世界中のディズニーランドを席巻したアトラクション「キャプテンEO」だろう。世界的スターのマイケル・ジャクソンが、歌とダンスで暗黒の女王に立ち向かうという、非常にマイケルらしいドリーミーな内容のミュージックビデオ風映像作品である。ジョージ・ルーカス製作総指揮、フランシス・コッポラ監督という超豪華スタッフによって制作された本作は、90年代後半に一旦クローズされたものの、マイケルの死後である2010年に期間限定で復活。現在はレギュラーアトラクションとなっている。 そんな80年代のバブルムードにシンクロするように、ズズイと画面から勢いよく飛び出し続けていた3D映画たちだが、80年代の3D映画を一言で語るなら……? そう尋ねると、 「劇映画に関しては全部クズ、ですね。一作品たりとて傑作が存在していません。その中で比較的いい作品に恵まれたのが博覧会向け映像や、『キャプテンEO』などのテーマパーク向け映像などです。クズな作品は特にSF作品に多かったのですが、『スター・ウォーズ』がその元凶なのかなと思っています。『スター・ウォーズ』自体はシンプルなお話だけど、ものすごいお金と技術をかけてヒットしたわけですが、“安っぽい映画でもヒットする”と勘違いした制作者たちが、お金も技術もかけないどうしようもないSF映画を大量生産したのが80年代だったんです」 と、大口氏はバッサリ。しかし、その「クズ」という評価は、ジャンクでチープなホビーに胸を熱くさせていた80年代を回顧するこの連載にぴったりではないか! ただ間違いなく言えるのは、ここ最近のゴージャスな3D映画とは比べるべくもないが、お手軽な赤青フィルムの向こうに、かつての僕たちは無限の世界を確かに見出していた、ということだろう。  ちなみに大口氏が3D映像に関心を持つようになったのは、つくば万博で富士通パビリオンの3D映像『ザ・ユニバース』を見たことがきっかけらしい。彼もまた80年代、夢と希望に満ち溢れた3D映像に魅了された一人なのだ(ちなみに『ザ・ユニバース』は1分間あたり1億円という巨費を投じ制作されたそうだ。今で例えるなら、スーパーコンピュータの「京」を1年間専用で回すクラスの超大作だったというから驚きだ)。彼の辛口な80年代3D映画評は、リアルタイムで当時を体験したからこそ言える愛情の裏返し……なのかもしれない。 (取材・文=有田シュン) ◆「バック・トゥ・ザ・80'S」過去記事はこちらから

いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生”

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かわいい顔して、やることはエロオヤジな『テッド』。
日本語字幕の監修は町山智浩、日本語吹替えは有吉弘行という
通好みな日本語対応。
 子どもの頃に『ドラえもん』『オバケのQ太郎』などの藤子不二雄ワールドを観て育った世代には堪らない大人向けのファンタジーコメディ『テッド』。人間の言葉をしゃべる陽気なクマのぬいぐるみと彼を唯一の親友として育ったコドクな少年との心温まる奇跡のヒューマンドラマ、の27年後の物語。かつては愛らしいかったぬいぐるみのテッドだが、すっかり人間社会に染まって下ネタ大好きなエロ中年オヤジ化してしまい、少年は体こそデカくなったものの、いつまでもぬいぐるみのテッドを手放せないボンクラ野郎に育ってしまった。最初は優しかった恋人も「いい加減、ぬいぐるみと別れろッ」と怒り出す始末。ぬいぐるみとの友情を取るのか、それとも恋人とケジメをつけて結婚するのか? ぬる~く育った元少年は重大な決断を迫られる。2012年6月に全米で公開され、R指定ながら2億ドルを突破、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(09)を越える大ヒットコメディがようやく日本でも公開される。  物語はクリスマスの奇跡から始まる。いじめられっ子のジョンは友達がまるでおらず、両親からクマのぬいぐるみをプレゼントされて大喜び。ぬいぐるみにテッドと名前を付けて、唯一無二の親友となる。テッドがいれば、もうジョンはコドクではなかった。でも、どうせなら、テッドとおしゃべりできればいいのに。「神さま、他には何もいりません。テッドとおしゃべりさせてください」。テッドが祈るとあ~ら不思議、少年の純真な願いは叶い、テッドは口を開いた。「僕をハグして!」。じーん……。なんて素敵なファンタジーだろう。ところが奇跡の夜から27年の歳月が経過し、ジョン(マーク・ウォールバーグ)は勤務先のレンタカー会社に遅刻ばかりしてるだらしな~い大人となり、一方のテッドは「しゃべるぬいぐるみ」として全米の注目を集めたのも過去の栄光。幻覚キノコの所持で逮捕されて以降、すっかり墜ちたセレブ状態。写メを求める女の子のおっぱいを触ったり、マリファナ吸ってまったりする日々。そんなテッドを変わらず受け入れてくれるのは、やっぱりジョンだけ。2人でB級SF映画『フラッシュ・ゴードン』(80)を見直しては盛り上がっている。まるで永遠の中学生みたいなジョンとテッド。男の友情、サイコー!  お前らホモかよとツッコミたくなるくらい仲のよい2人に怒り心頭なのが、ジョンと同棲中の恋人・ロリー(ミラ・クニス)。最初はジョンの子どものような純粋さに心を惹かれていたが、ベッドでこれからお楽しみというタイミングで度々邪魔に入るテッドは苦々しい存在。テッドは見た目はかわいらしいテディベアだが、性格はただのエロオヤジ。ジョンとロリーがデートから帰ってくるとコールガールたちを部屋に連れ込んで乱痴気パーティーを開くわ、フロアにはウ●コが落ちてるわのやりたい放題。一体どんなプレイしてたんだ? 「なんで私がウ●コ掃除しなきゃいけないの?」とロリーの怒り爆発! ロリーとの結婚を考え始めていたジョンは、親友か恋人かの二者選択を迫られる。
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交際4年目になるジョン(マーク・ウォールバーグ)とロリー(ミラ・クニス)はそろそろ
結婚を考えるが、ぬいぐるみのテッドが障害に。
 ぬいぐるみのテッドは少年時代のジョンをコドクから救ってくれた、大切な存在。友達のいないジョンの一途な想いが生み出した、いわばイマジナリーフレンドの一種だろう。ただし、ぬいぐるみという“よりしろ”があるため、他の人にもその存在が確認できる。通常のイマジナリーフレンドは少年が社会性を身に付けることで消滅していくが、ジョンにとっての“少年性”の象徴であるテッドはいつまでも消えることなくジョンと暮らし続けている。ジョンが30歳を過ぎても大人になり切れていないからだ。もちろん恋人のロリーのことは大好きなんだけれど、結婚して家庭に収まることにはまだ躊躇してしまう。今の職場で骨を埋める気にもなれない。もうちょっと遊んでいたいし、たまにはヤンチャもしてみたい。テッドと別れることは、そういった自分の中の“少年性”を断捨離することであり、なかなか踏ん切りをつけれずにいる。煮え切らない態度が、よりロリーをブチ切れさせてしまう。  テッドとジョンのバカ丸出しなセリフの応酬に、『フラッシュ・ゴードン』の主演俳優サム・ジョーンズや人気歌手ノラ・ジョーンズたちを本人役で引っぱり出すなどのカメオギャグが全編にわたってぎっしり。子どもの頃に夜店でリンゴ飴を口いっぱいに頬張っていたような至福感が溢れ出ています。やっぱり遠慮なく、いつでもバカやれる男友達ってサイコーなわけですよ。『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(11)のマーク・ウォールバーグ、『寝取られ男のラブ・バカンス』(08)『ステイ・フレンズ』(11)のミラ・クニスというコメディもOKな2人に、3DCGのぬいぐるみのテッド(声はセス・マクファーレン監督)の絡み具合が絶妙です。人間とぬいぐるみが共存する世界は『ザ・マペッツ』(12)ですでに描かれているけど、『テッド』はひたすらギャグ至上主義で楽しませてくれる。
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映画史上屈指の大盛り上がりを見せるテッドの引っ越しお祝いパーティー。
テッドとジョンに極上のブツを勧める金髪の男性は……?
 テッドはジョン自身が生み出した一種のイマジナリーフレンドなわけだけど、他者にも見えるという点ではジョンにとってのリアルな家族・親戚とも言える存在。子どもの頃によく遊んだ仲のいい兄弟や従兄弟でも、その後ヤクザな道に進んでたり、借金まみれの自堕落生活を送っていた場合、自分の婚約者に引き合わせるのはちと考えてしまいますよ。果たして婚約者はどーゆーリアクションを見せるのかハラハラドキドキするじゃないですか。自分の恥ずかしい過去や身内を、自分の最愛の人はどう受け止めてくれるのか、くれないのか。本命の彼女がいたら、一緒に『テッド』を観に行くといいかも。お下劣ギャグ満載の『テッド』で爆笑してくれたら、すげーいい娘に思えるじゃないですか。まぁ、でも、女の子は発言と行動が一致しないことがままあるので、男子のみなさんはご用心を。 (文=長野辰次) ted_0004.jpg 『テッド』 製作・原案・脚本・監督/セス・マクファーレン 出演/マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、ジョエル・マクヘイル、ジョヴァンニ・リビシ、パトリック・ウォーバートン、マット・ウッシュ、ジェシカ・バース、ノラ・ジョーンズ、サム・ジョーンズ、トム・スケリット 配給/東宝東和 R15+ 1月18日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー  (c) 2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.(c)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved./Iloura(c)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved./Tippett Studio http://ted-movie.jp ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? 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なぜ今頃? 富山資産家夫婦放火殺害犯「犯行声明文」をめぐる、県警と文春の不可解な対応

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「週刊ポスト」1月25日
グランプリ 「誰も知らなかった『憲法改正』の基礎知識」(「週刊ポスト」1月25日号) 第2位 「富山資産家夫婦放火殺害犯人の警察官は『犯行声明文』を週刊文春に送っていた!」(「週刊文春」1月17日号) 第3位 「再起した同郷の宰相へ 弱き者 汝の名は『安倍晋三』作家 田中慎弥」(「週刊新潮」1月17日号)  成人式(1月14日)が大荒れである。といっても天気のことだが、朝から東京は雪が舞っている。式場へ向かう女の子たちは、会場で着替えるのだろうか、大きな台車のついたバッグをゴロゴロ引きずって歩いている。  毎年、成人式の日の新聞には、サントリーが青年たちへの言葉を掲載している。  だいぶ前から作家の伊集院静が書いているが、今回は「二十歳の元気」と題して、このようなことを言っている。 「いま、日本は、不景気だとか、希望がないと言ってうつむく大人であふれている。このままじゃダメなんだ。君たちがうつむき加減のこの国を変えて欲しいんだ。二十歳じゃ何もできないって? そんなことはない。君にしかないものがある。それは二十歳の元気だ。(中略)失敗してもかまわない。笑われてもかまうことはない。(中略)私たちの先頭を走って欲しい。そうすればきっと何かが変わるはずだ」  正直、たいした内容ではない。昔は作家の山口瞳が書いていたが、そこには人生の先輩として、これだけは知っておいてほしいという「何か」が文中にはあった。これだけはわきまえておけ、という大事な処世術も書かれていた。たとえば「青年よ、思いきって行け」というのは、このようだ。 「この世で好ましいものの一つが『礼儀正しい青年』だ。反対に、猪口才(ちょこざい)な奴、青二才、嘴(くちばし)の黄色い奴、甘ったれは大嫌いだ。  『若者だから、このくらいは許されていい』なんて思っていたら大間違いだ。……こう書いてきて、僕なんか、顧みて忸怩(じくじ)たるものがある。  成人式を迎えた諸君! 今日から酒が飲める。  そこで、僕は、諸君に、『酒の上の失敗を怖れるな』と言いたい。  思い切って行け! ガンガン行け!  先輩は馬鹿じゃない。諸君の若さを理解してくれるはずである。  ただし、それは、その根底に、礼儀正しさと謙虚さがある限りにおいては、という話になる」  成人式を迎えた若者たちに与える言葉は、「期待しているよ」だけじゃダメなんだ。  さて、このところの週刊誌は、どこもかしこも「安倍バブル」大歓迎一色である。一番囃し立てているのは週刊現代で、今週も「安倍バブルでGO! 株価はどんどん上がるぞ 」とはしゃいでいる。  先週は「日経平均2万円もある」とぶち上げ、今週は「1ドル100円で大儲けする日本企業ベスト100」「この株で100万円儲けよう」と証券会社の回し者のような特集ばかりである。  文春も新潮も、同じようなものだ。 「『私は、ツナミのあった3・11以降、一貫して日本株を買っている。個別の銘柄には言及したくないが、最近もアベが総選挙で勝つことが確実な情勢になった時点で、日経インデックスを買い増した』  かつてジョージ・ソロスと共同でファンドを設立し、”伝説の投資家”と呼ばれるジム・ロジャーズ氏は、文春の取材にこう明言した。  ロジャーズ氏の目に曇りがなかったことは間違いない。安倍晋三氏が自民党総裁に選ばれた昨年九月二十六日に約八千九百円だった日経平均株価は、一月四日の大発会では約一万七百円をつけた。三カ月余りで二○%もの急上昇である。  ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニール会長は、昨年の総選挙前に『ウィ・ウォント・アベ』と述べたが、まさにその通りの展開となっているのだ。  当面、株式市場の勢いは衰えなさそうだが、この活況はいつまで続くのか。  ロジャーズ氏はこう語る。 『今年の日経平均株価がどこまで上がるか、それはなんとも言えない。一年はとても長い期間だし、私は物事の推移を見守りながら投資の判断を下すからだ。よって、いまここで”予想“を伝えることにはあまり意味がない。一つだけ言えるのは、私はまだ保有している日本株を手放すつもりはないということだ。それが十年後になるのか、もっと早い時期になるのかはわからないが』  世界的な影響力をもつ経済紙フィナンシャル・タイムズは、安倍政権の経済政策を念頭に置き、日本経済を好意的に取り上げている。 『二○一三年の逆張り投資、日本株が一番人気』と題した記事ではこう書いた。 <ファンドマネジャーやストラテジストらが提案する、最も人気のある逆張り投資先の一つは、二十年余りずっと投資家を失望させてきた投資先だ。日本株である>(一二年十二月二十日付)  十二月二十八日には、 『「日本の経済政策、安倍政権は時計の針を戻すのか?『今回の成長戦略は九○年代のバラマキとは違う』」と題した記事も掲載している」(文春)  新潮は、こうだ。 「『今年はロケットスター卜を切りたい。日銀の金融政策が決定的に重要だ』  4日の年頭記者会見で、2%の物価目標ばかりか、為替についても、日銀に責任の自覚を迫った安倍首相。政権トップの声に、多くの機関投資家が「円売り・日本株買い」に全面シフトの様相だ。円安の恩恵を受ける輸出関連株をめぐっては、「今、買わないやつは愚か者」とまで言い切る専門家もいて……。  『辰巳天井』――これは投資家に伝わる格言である。確かに辰年は、日経平均株価の平均上昇率が十二支中、1位。巳年も前々回の89年には30%近くも上昇し、約3万9000円の史上最高値をつけた経緯がある。こうした投資家の願望通り、目下のところ、株価は右肩上がりの状態だ。 『この傾向が続けば、年内に為替は1ドル=95~100円まで円安が進み、平均株価は1万3000~1万3500円まで上がると予測できます』  大和総研チーフエコノミストの熊谷亮丸氏はこう語るが、さらなる円安を予測する専門家もいる。 『私は2007年当時の1ドル=120円まで、ほぼ一本調子で戻ると見ています』  と言うのは、蔦峰義清・第一生命経済研究所首席エコノミストだ。 『アベノミクスヘの期待以上にドル高要因も強まっているからです。アメリカは6年前に住宅バブルが崩壊しましたが、その借金の清算がようやく終わり、今年は痛手から脱却できそうなのです。米経済が回復すれば、為替も以前の状態に戻る。来年中には120円まで行くと思います』」(新潮)  慎重な週刊朝日でさえも「『バブル』かもしれないが、狙い目は、どんな銘柄だろうか」と株へ目がいっている。  だがおかしいのは、これほど「アベノミクス」を持ち上げている現代だが、コラムを読んでみると、安倍の経済対策に懐疑的な論調が多いのだ。 「安倍にだまされるな! 景気は絶対に良くならない」(大橋巨泉「今週の遺言」) 「アベノミクスが復興を遅らせる」(古賀茂明「官々愕々」) 「焦げつき額は80兆円! 株高円安のウラで進行する安倍ミニバブル崩壊の衝撃」(森功「ジャーナリズムの目」)  インフレターゲットや金融緩和など、まだ動き出してもいないうちから反応する株価や為替は、アベノミクスがうまくいかないと分かれば、あっという間に下がる(円は上がる)のは必定。  参議院選まで力ずくで景気がいいように見せかけたとしても、サラリーマンの給与に反映されるのはずっと後になる。参議院選挙後に経済対策が破綻すれば、給与は上がらず、物価や消費税アップで家計はさらに苦しくなる。  いまメディアに求められるのは、アベノミクスで自民党が何をしようとしているのか、成果が出る、または失敗する1~2年後までじっくり観察し検証することである。  さて、今週もイマイチの記事が多く見られた。  編集長が木所隆介に替わったフライデーの「猪瀬直樹東京都知事が『愛して脅した』美人マネージャー」にちょっぴり期待したが、美人マネが60代では読む気をそがれる。  約束した金額を払わなかったことからトラブルになったことがあるようだが、それもだいぶ前の話である。  都知事選挙に出るに当たって彼女から、猪瀬とのかつてのトラブルがメディアに出るかもしれないと伝えたところ、彼が「黙っていたほうが得だよ」と脅すようなことを言ったとある。  彼女は、猪瀬が権力を得たことで家族に何をするかわからないと怯えているようだが、そんな男のマネージャーになったのがそもそも不運である。  現代の「『痴漢報道』――JR西日本の重役はなぜ死ななければならなかったのか」は、かつて上前淳一郎が書いた『支店長はなぜ死んだか』(文藝春秋)を思わせるタイトルだが、内容は不十分なものだった。  確かに、取り調べをしただけで警察は記者発表し、それを自前で検証もせず実名と顔写真を報じたテレビなどは批判されてしかるべきである。このケースも、決め手は彼を痴漢だと訴えている17歳の女子高生の証言だけである。その声を聞いて電車から逃げ出したところを現行犯逮捕されている。  容疑を否認したまま2日ぶりに自宅に帰った重役は、テレビで自分の名前や顔が公開されたことで絶望したのであろう、公園の便所で首を吊って死を選んでしまった。  本人が死んでしまったことと女子高生の話を聞けないことで、難しい取材ではあるが、もう少し粘って取材を重ね、痴漢報道とはどうあるべきなのか、新聞やテレビも巻き込んでじっくり論じてほしかった。  私は、よほど悪質な痴漢行為や常習犯でない限り、刑が確定するまで実名報道は避けるべきだと思う。  作家・渡辺淳一が地方紙に連載していた小説が、その過激な描写に読者から批判が寄せられ、ほとんどの地方紙が止めてしまったというポストの記事を興味深く読んだが、それ以上の話には拡がっていない。  日経新聞などでは、その過激さゆえに部数が伸びたとまでいわれた渡辺文学だが、地方に密着している新聞では、一部にせよ批判の声があがると持ちこたえるのは無理なのであろう。  今週の3位は、安倍総理と同じ山口県生まれの芥川賞作家・田中慎弥が書いた安倍についての文章。これがとても面白い。  田中は、去年7月に下関で開かれたイベントで安倍に会った印象から書き起こしている。何を言っているのかさっぱり聞き取れない挨拶の後、関係者に案内された安倍が田中のところへ来る。そして、こう言った。 「田中さんの本は読んだんですが、難しくてよく分かりませんでした」  田中は、そのときの安倍の印象をこう書く。 「至近距離なのでさすがに声は聞き取れたものの、表情は愛想笑い程度のうつろなもので、これが本当にかつて首相であり、今後の返り咲きも噂されている政治家だろうかと思った(向こうは向こうで、こいつが本当に芥川賞作家か、と思っていたに違いないが)。  かなり無理しているのではないか、本人はほぼ治ったと言っているが、首相辞任の原因となった病気がまだ癒えてないのではないか、とも感じられた。  政治家っぽくない人、向いていない仕事を背負わされている人という印象だった」  山口県人は「自分の意見が一番正しいのだという我の強さ、強情さをもつ人が多い気はする」(田中)そうだが、県民性以上に安倍を強くあらねばならないと駆り立てているのは血筋だと見ている。 「安倍氏は明らかに、政治家としての自分を強く見せようとしている。強くあろうとしている。なぜか。安倍氏は弱い人間だからだ。強くあろうとするのは弱い証拠だ。だったら、あるがままに生きてゆけばいい。弱いことは、人間として決して悪いことではない。だがここで、血筋の問題が出てくる。  祖父と大叔父と実父が偉大な政治家であり、自分自身も同じ道に入った以上、自分は弱い人間なので先祖ほど大きなことは出来ません、とは口が裂けても言えない。  誰に対して言えないのか。先祖に対してか。国民に対して、あるいは中国や韓国に対してか。違う。自分自身に対してだ。くり返すが、強くないなら強くないままでいい。  首相になった安倍氏は、もはや弱い自分に戻ることは絶対に許されない。  一度失敗しているだけになおさらだ。だが、弱い者はどうあっても弱い。  だからこそ、よけいに強くあろうとする。敵の前でひるむことなく自分を強く見せる必要がある。(中略)  安倍氏が憲法改正や自衛隊の国防軍への移行、集団的自衛権などを主張し、『戦後レジームからの脱却』を掲げているのは、それらが自民党の本来進むべき道であり、特に自主憲法制定が結党以来の悲願でもあるが、そういう党の中にいる安倍氏が、偉大で強い家系に生まれた弱い人間だからだ」  田中は、そんな安倍総理は命を縮める危険な状態にあると危惧し、「その危うさを含めた過剰な強さが、私に『怖い』と感じさせる」というのである。  安倍総理の本質を突いていると思う。  女性セブンは安倍総理の妻・昭恵のインタビューをしている。昭恵が脱原発の集会に参加するなど、原発維持の夫と意見が対立していることを聴かれ、こう答えている。 「原発に関しては、これからもどんな天変地異があるかもわからない。何かあった時に、本当にパッとコントロールできるんだったらいいけれど、それができない限り、やっぱり私は反対なんですね」  彼女は、安倍の病気にはストレスが一番いけないと認めている。内憂外患の安倍総理には心休まる場所がなさそうである。  第2位は文春の気になる記事。  2010年4月に富山市で起きた老夫婦殺人放火事件で、富山県警警部補加野猛容疑者が逮捕されたが、彼が事件の2カ月後に文春に犯行を認める「手記」を書くという内容のCD-Rを送付し、高額で買わないかと持ち掛けていたというのである。  新聞各紙も報じているが、文春は誌面で全文を掲載している。  中には遺体の位置を記した略図があり、これを富山県警に見せれば、自分が犯人だと分かると書いている。  文春も当時、真贋を確かめるため富山県警に取材を行い、見取り図を見せたところ、県警の反応は「犯人、および警察、消防の一部関係者しか知りえないことが書いてある」というものだった。  だとしたら、文春はその時点でなぜ記事にしなかったのだろう。「鬼畜のような殺人放火犯から来た手紙 独占公開」とでもやりそうなものだが。  その後、犯人からの接触はなかった。県警からはCD-Rの任意提出を継続的に求められたが、拒否してきたという。情報源の秘匿。情報提供者からの信頼を失い、今後の取材活動に支障をきたすからだという理由だ。  だが、県警は事件が解決しないために焦ったのだろう、事件から2年以上がたった昨年8月に、任意ではなく差し押さえに踏み切った。  これほど遅かったのはなぜだろう。このCD-Rを送り付けたのが犯人に間違いないと思ったのなら、文春側となんらかの取引をしてでも手に入れなかったのか。もちろん、編集部側が拒否していたためだろうが、2年以上も時間がたってから差し押さえに踏み切るというのは、やり方はもちろんだが、県警のやる気を疑いたくなる。  しかも、専門家がCD-Rを分析したところ、データ上に「カノタケシ」という名前が残されていたというのである。  いろいろな報道によれば、加野と殺された夫婦とは親しかったそうである。  なのに、文春によれば「そこから県内外の多くの『カノタケシ』をリストアップし、一人ずつ検証する捜査が始まった」というのだから呆れる。  殺された夫婦の交友関係も調べていなかったのか。バカバカしくて涙が出てくる。  犯人は、罪もない夫婦を殺し金を奪った上に放火までした。その上、犯行をほのめかす手記を週刊誌に持ち掛け金を稼ごうとした卑劣犯である。CD-Rを渡さずとも捜査に協力して、もっと早く逮捕されるような方策を考えられなかったのだろうか。  取材源の秘匿はもちろん大事だ。だが、この加野のように、明らかに真犯人だと思われる人間の手記を載せるために編集部が金を払うことはないはずだ。話した後に自首するとか、事件が時効になっていれば別だろうが。  取材源の秘匿は絶対不可侵ではない。すでに名誉毀損裁判などでは、取材源の秘匿は多くの裁判官によってボロ雑巾の如く打ち捨てられているではないか。  富山県警のお粗末さがハッキリ分かる記事だが、取材源の秘匿というメディアにとって重大な問題を考えさせられる記事でもある。  今週のグランプリは、ポストの憲法改正についての記事。先週の「裏エンディングノート」もそうだったが、この特集もコロンブスの卵のような記事である。  こういうところへの目のつけ方がポストはとてもいい。  圧倒的な数の安倍自民党政権になり、安倍自身もライフワークと称している憲法改正が遠い先のことではなくなってきた。憲法改正の手続き法である国民投票法もできているから、参議院選挙でねじれが解消すれば、いち早く改正に動き出すという観測もあるが、事はそう簡単ではないとポストは窘めるのだ。  どちらかといえば、憲法改正派と見られているポストだが、こうしたものを巻頭にもってくる心意気を買ってグランプリ。  まず憲法改正のスタートは、衆議院議員100人、参議院議員50人以上の賛成で発議(提案)される。その際重要なのは「関連事項ごとに区分けして行う」ことだ。たとえば第1条の「天皇」に関する条文と、第9条の「戦争の放棄」に関する条文改正は別々に発議されるのである。  したがって、自民党が作っている改正草案をすべて実現しようとすると100以上の発議が必要になるというのだ。発議、本会議での趣旨説明の後に、衆参それぞれに設置された憲法審査会で議論される。ここを通過しても、憲法改正発議には議員定数の3分の2以上の賛成が必要。後院(発議したところとは別の院)でも同じ数が要る。両院議長から発議された改正案は、発議から60~180日以内に国民投票にかけられる。投票は有効投票の過半数で承認されるが、100以上に分かれた場合、区分ごとの投票箱が必要になり、投票を済ませるまでに数時間かかることもあり得るというのである。  このように、憲法改正までは「途方もなく長く、煩雑な道程」(ポスト)が待っているのだ。  さらにポストは「自民党改憲草案」には4つの重大問題があるとする。  まずは「『国防軍創設』(9条改正)に憲法改正は本当に必要か」と問う。9条改正論者の小林節慶応義塾大学法学部教授でさえ、自衛隊を国防軍に改称するだけなら憲法改正の必要はないといっている。 「憲法改正しなければできない国防軍の活動があるとすれば他国への侵略戦争だが、それは自民党の憲法改正案でも禁じている」(ポスト)のだから、9条改正の目的は集団的自衛の行使への道を拓くためだと見られる。だが、先の小林教授は、日米安保条約を結んでいるのだから、竹島、北方4島、尖閣諸島に急迫不正の侵害があった場合は、集団的自衛権を有しており、憲法改正は必要ないとしている。  2点目「なぜ『基本的人権の由来』(97条)を削除するのか」では、自民党は国家の権力を制限するためにできた立憲主義を覆し、統治者側の視点から国民の権利を制約する押し付け憲法を目指していると批判する。  第3点は「メディアを縛る『表現の自由』(21条)改正は大問題」だとする。  21条は言論表現の自由を定めたものだが、そこに自民党案はこういう文言を入れているのだ。 「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない」  公の秩序を害すると判断するのは権力側である。これでは権力監視なども「害する」と判断されてしまう可能性が高い。日本から言論表現の自由がなくなることを意味する。  第4は「中央集権の固定化をはかる『地方自治』(92条)改正」。橋下徹大阪市長が言っているような地方分権は退けられ、「地方自治を住民サービスの実施に限定したうえで、これまで憲法に位置づけられていなかった、国が税金を徴収して地方に分配する財政調整機能(地方交付税)を新条項として盛り込んだ。これでは、中央集権体制の固定化であり、、『財源は地方に渡さない』といっているのに等しい」(ポスト)  憲法改正といっても、自民党と維新やみんなの党の方向性は正反対だから、改憲政党の中でも大きな対立が起きるとポストは結んでいる。  こうした特集を巻頭に持ってきたポストに拍手を送りたい。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

「ライブは年間120本!」【鈴木まりえ】16周年のロコドル道

suzukimarie1.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の21回目! 今回は、神奈川・海老名のご当地アイドルとして活動されている鈴木まりえさんが来てくれました! 貴重な20世紀正統派アイドルの生き残りですよー! ――鈴木さんは今年でデビュー16周年なんですよね、大先輩がやってきました! 鈴木 無駄に長いだけで、ライブばっかりなんですけど(笑)。 ――アイドルで年間にライブを120本やられているって、すごすぎますよ。 鈴木 入った事務所が良かったみたい。事務所に入るとやりたいことと違うことをやらされるのかな、と思ってたんですけれど、事務所に入ってすぐ「あ、もう、そのままでいいですよ」って言われて……。 ――もう完成されていたんですね。曲も、今時のアイドルには珍しい王道のアイドルソングが多いですよね。 鈴木 自分が昔のアイドルソングが大好きなので、作ってもらう曲もみんな似ちゃうんですよね。ファンじゃない人が聴くと「どれも同じだね」って思うんじゃないかな……。 ――むしろもっと色々と聴きたくなりましたよ、素晴らしかったです、鉄道をバックに歌ってる「恋のドレミファインバータ」! カバーも多くやられてるんですよね? 鈴木 嬉しいです! オリジナルとカバーを半々くらいでやらせていただいていて、カバーだと「こういうのにして欲しいです」ってお願いして曲を作っていただいて、怒られるんじゃないかってくらいそっくりにしたりして(笑)。前におニャン子クラブのカバーをやらせていただいたとき、ジャケットをそっくりにするためにジャケットに20何人も私が出ているっていう……。 ――(笑)! 自己プロデュース能力がすごいです! 鈴木 そんなことばっかり考えているもので……。 ――鈴木さんが出演されているVシネマ『マイティレディ』のテーマ曲の「魅惑のVライン」も良いですよね。どういう流れで出演が決まったんですか? 鈴木 アレも不思議なご縁で急に決まった仕事で……。はじめは楽曲を作ってくださる方を探していて、たまたまその会社に連絡したら「主演でやって欲しい」と言われて。 ――えー!! 鈴木 監督がグラビアアイドルを使って仕事をしている方だったので、私のことも知ってくださっていたみたい。歴代いろんなグラビアアイドルの子が出ているのに、私だけ何回変身してもずっとハイレグの衣装なんですよ。それでキャッチコピーが「魅惑のVライン」になって(笑) ――あのハイレグスーツを考えた人、天才だと思いました! 衣装がいつも素敵ですけれど、昨年、同窓会に行かれた時のブログを見たら、同窓会でも完全なステージ衣装でしたね。皆さんは普段着の中、お一人だけ見事なフリフリで感動しましたよ。 鈴木 地元の海老名のイベントにもよく出ているので、イベントの後にそのまま食事に行ったり、ドレスのまま道を歩いていても大丈夫なんですよ。地元の人に“まりえちゃん”って覚えられてるっていうのもあって、そのまま道を歩いていても「どうせまりえちゃんだろう」って。なので同窓会もドレスで行って大丈夫(笑)。 ――同級生や先生も応援してくれてるってことですよね。さすがご当地アイドル……! 鈴木 でも、みんなアイドルになるとは思わなかったみたいですね。中学3年生の時に進路相談で先生に「アイドルになりたい」って言ったら「現実を見なさい」って言われて……。 ――先生、正論! 鈴木 「やっぱり芸能界に行くって良いことじゃないんだ!」って思って……結局高校に入ってすぐ始めちゃったんですけど(笑)。 suzukimarie3.jpg ――ご両親は賛成だったんですか? 鈴木 高校に入ったときは「まぁ、部活程度だろう」と思ってたみたいで、高校を卒業したら、大学に行ってないから「まぁ、サークルに行ってると思って4年くらいは……」に変わって、みんなが大学を卒業する頃になると、就職が冬の時代で就職しないで専門に行く子も多かったから「まぁ、まだ……」って続けていたら、最近もう諦めたのか、イベントに来るようになりました。 ――のばしのばしにした結果、ついに認めてもらえたんですね! 16年目の雪解け! 鈴木 今までは「年越しくらいは家にいなさい!」って感じだったんですけど、最近は、もう「仕事もっとがんばりなさい」「テレビとかに出ればいいのに」って、言われて。 ――ご当地アイドルで、地元で名が知れたのも大きいんでしょうか? 鈴木 そうですね、はじめは海老名で活動するのは「さすがにちょっと近すぎて……」って思ってたんですけど、意外と大丈夫でしたね。3年前にやっと弟にも活動のことを言えました。弟が結婚するときに、一応あちらの親戚の方にご迷惑をおかけしないか心配で……。思い切って言ったら「あ、うん、わかってたけど」みたいなリアクションでした(笑)。地元でライブがある時も、父は観にきてくれるんですけど、弟は遠くから観て言葉を失って……まさに絶句していますね。 ――あはは! 鈴木さんのライブはすごく面白いですよね。「学ランキッス」っていう曲は、イントロに小芝居があるじゃないですか。 鈴木 毎回25秒の台詞が入るんです。CDには普通のポエムが入ってるんですけど、ライブだと、私を初めて観てくれた人に伝わりやすいように、そのライブにあった台詞を入れているんです。 ――セーラー服で登場して、イントロで突然「先輩、パンチパーマって、なんですか?」「一緒にマッポ、巻きましょう!」って話し出して爆笑しました! 鈴木 「先輩、リンチってなんですか? 私はメンチをきることなら誰にも負けないんですけど」とか(笑)。露出度が高いグラビアをやってる女の子の誕生日のライブに呼ばれたときは、その子の水着の面積を底辺×高さ÷2で計算して「体の9.999割を露出していることになります」とか、細かいんですよね。この間、それでテレビに呼ばれたんですよ。たけしさんと石橋貴明さんがやってる番組の、イントロに命をかける売れないミュージシャンたちが出る企画で(笑)。 ――「学ランキッス」の発売当時、鈴木さんは32歳でジャケットも制服で撮影されたんですよね。これも鈴木さんのアイデアですか? 鈴木 それは作ってくださった方のコンセプトで(笑)。1学期、2学期バージョンがあるんですけど、1学期は三つ編みで英語の教科書を持ってるんですけど、2学期になると長いスカートはいて「チャンプロード」を持ってるんですよ。 ――……グレた!? 鈴木 女の子が2学期になると急に大人びてたりするじゃないですか? それがテーマなんです。まだ3学期を作ってないんですけど、3学期には集会とかにも行きたいです。 ――次は特攻服ですね! 似合ってるから問題ないですよ! 鈴木 ですよね。以前、結婚式と法事が続いてしまったときに、同じ服を着るわけにもいかないし、「え? セーラー服じゃダメ? 正装だし」って言ったらママは「うん、悪くないわね」って感じだったんですけど、パパに「もう学生じゃないんだからダメだ!」って怒られて、弟はどん引きでしたね……。 ――楽しそうなご家族ですね(笑)! ちなみに歌って踊れる曲のレパートリーはどれくらいあるんですか? 鈴木 600曲以上ですかね、できるまでやる、歌えるまで歌うんです。いっきに増やしすぎも覚えられないので、間隔を空けて、お客さんが飽きてしまわないように考えながらやっています。メイクや衣装の小道具も出来るだけ本人に似せるようにしています。衣装だけどんどん増えていきますよ(笑)。 ――凄まじいですね、アイドルにハマりだしたのが1985年からということで、その時代に今の基礎をつくられたんでしょうか? 鈴木 そうですね、当時、本当に学校でみんなウィンクの振り付けとか、おニャン子クラブの振り付けで遊んでいる時代だったので。リカちゃん人形に伊藤ミキって名前つけたり、私のリカちゃんの名前は荻野目洋子だったんですけど……。 ――もうリカちゃんではないですね! 鈴木 私のリカちゃん、髪を切ってしまってショートカットだったので(笑)。あの時代はアイドルの歌番組がたくさんあったので楽しかったですよね。 ――鈴木さんのCDデビューも90年代なんですよね。 鈴木 2000年になってしまうと文化も変わってしまうだろうし、大好きなアイドルがたくさん活動していた90年代の仲間にどうしても入りたかったんです。1999年の12月にギリギリデビューできて、すっごく嬉しかったです。 ――90年代正当派アイドルをそのまま続けている方は貴重ですよ! また、年齢も感じさせないですよね。 鈴木 若くありたいです。この業界は若い子が多いので……この間、楽屋でアイドルの子が「ママがスカウトされちゃって恥ずかしい」って話してたんで、「ママ何歳?」って聞いたら私と同じ年だったんですよ……! その子は18歳だったんですけど、それ聞いたら「エッ!?」って。そういう子たちと同じステージに並んでるって……これは負けていてはいけない、と思って……! _MG_2886-2.jpg ――16年続けていると、プライベートはどうなるんでしょう? 地元では特に顔バレもありますし、不便じゃないですか? 鈴木 私は車の免許もとってないし、海外旅行にも一度も行った事がないし、同い年の女の子からしてみたら「仕事のために色んなものを犠牲にしてる」と思われがちなんですけど、私は好きでやっているので、犠牲にしてると思ったことはないんですよ。時間が惜しいんです。辞めようかなって、思ったことがないというか、思う時間もなかったです。すぐ、また次のライブが入るから(笑)。 ――このまま伝統芸能みたいに続けて欲しいです。ありがとうございました! (撮影=宍戸留美/文=小明) _MG_2977.jpg ●すずき・まりえ 1978年11月15日生まれ A型 157cm 特技 アイドルの振り付け 趣味 イチゴグッズを集める 電車を背景に写真を撮る 日本青年館でコンサートをやることを夢に、今年で活動16年目になる、正統派アイドル。東京でのアイドルライブに多数出演。日ごろのライブ活動の中では、オリジナル曲以外に、子供のころ大好きだったアイドルのカバー曲などを歌い、カバーCDも多数リリース。当時を知るベテランのファンから、鈴木まりえによって往年のアイドルを知った若いファンまで、幅広い層から支持を受けている。時代の流れを感じつつ、活動スタートからブレることなく、フリフリ衣装に身をつつみ、正統派アイドル路線を未来に伝えていく。 ほぼ毎週、ライブに出演しています。ぜひ一度鈴木まりえのステージに触れてみてください。 スケジュールはwebにてご確認ください。 オフィシャルwebサイト『すずまり族』 http://suzumarizoku.web.fc2.com/ ブログ『アイドル吊り掛け式日記』 http://blog.oricon.co.jp/mariex/ ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信!! ★3/19下北沢clubQUE ★映画はなかっぱ『蝶の国の大冒険』4/12日から全国ロードショー!! 同時上映は宍戸留美演じるももかっぱちゃんとアゲルちゃんのミュージカル!! ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方

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毎年100体前後の遺体が見つかる富士の樹海を舞台にした『青木ヶ原』。
遺体捜索のボランティアに参加した村松(勝野洋)の奇妙な体験が描かれる。
 光と影は常に表裏一体の関係にある。霊峰として崇められる富士山だが、すそ野に広がる樹海は自殺の名所となっている。多くの人が富士山に向かって幸せを祈る一方、樹海には人知れず息を引き取った身元不明者たちの遺体が眠っている。映画『青木ヶ原』はそんな自殺の名所として知られる富士の樹海をめぐる異色ミステリーだ。若き特攻隊員たちを主人公にした『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)で賛否を呼んだ石原慎太郎(原作・企画)&新城卓(製作・脚本・監督)コンビが5年ぶりにタッグを組んでいる。前作『俺は、君のために−』は愛する者を守るため、お国のために命を投げ出した若者たちの実録ドラマだったが、本作は愛するものもなく、自分の生まれ育った国に居場所を見つけることができずにいる現代人たちの寄る辺なきファンタジーとなっている。  80歳にして国政に復帰し、精力的な日々を送る石原慎太郎氏が2000年に発表した同名短編小説が原作。かつて秋の恒例行事となっていた青木ヶ原の遺体一斉捜索にボランティアスタッフとして参加した地元男性が体験する奇妙なエピソードが綴られている。小説は、翌日に遺体捜索を控えた主人公が行き着ける地元のバーが主舞台。主人公はバーの客やバーテンダーを相手に、樹海での遺体捜索がいかに大変な作業であるかを愚痴り続ける。『完全自殺マニュアル』などのベストセラー本に煽られて、樹海で発見される遺体が一気に倍増したこと。全国各地から安らかな眠りを求めて自殺志願者たちが樹海に向かうが、見つかった遺体は悲惨さを極めていること。鳥によって目玉を突かれ、野犬、タヌキ、キツネら野生動物によって体が中途半端に喰いちぎられているそうだ。遺体捜索中、自分が遺体の第一発見者にならずに済むと「ラッキー」と感じるらしい。年々遺体は増え続け、ほとんどの遺体は引き取り手が現われないため、地元のお寺では納骨堂を拡張せざるを得なくなったともいう。
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溶岩流の上にできた富士の樹海は磁性が強く、氷穴や風穴がところどころにある神秘的な空間。
この世とあの世の緩衝帯で、村松たちは何を見たのか?
 樹海で発見される遺体には、ある傾向があるそうだ。ほとんどの遺体は道路からそれほど離れていない場所で見つかっている。多くの場合は遺書を残していない。どうやら、樹海に足を踏み入れた自殺志願者たちの多くはギリギリまで死ぬか生きるか迷い続け、そのため遺書も用意できず、人目に付きやすいところ、救出されやすいところで息を引きっているらしい。多分、自殺を考えたものの直前で思い直して引き返す人も多いのだろう。主人公たちはそう推測する。孤独に死ぬことを選択した人たちが集まる“自殺の名所”は、実はもっと生きたいと願い、「自殺なんてバカなことはやめろ」と言葉を掛けてほしがっている人たちが足を停める最後の緩衝帯ではないのかと逆説的な視点が小説には盛り込まれている。  小説は捜索前夜のバーでの“自殺談義”と翌日の捜索現場で起きた不思議な体験までを描いた2日間の物語だったが、映画ではその後日談が続く。富士山麓の忍野村でペンションを営む村松(勝野洋)は樹海の一斉捜索で中年男性(矢柴俊博)の遺体を見つける。遺体は地元で火葬されるが、村松の視界に人の良さそうなあの中年男性の姿が度々入ってくる。そのことを相談した寺の住職(津川雅彦)に「何か頼みたいことがあるんだろう」と言われ、気になった村松は中年男性の身元を調べ始める。男性は滝本という名前で、東京の老舗紙問屋の若旦那だった。経済的に恵まれ、熱愛のすえに結婚した妻(長谷川真弓)と育ち盛りの息子もいた。村松は遺族に滝本が樹海で見つかったことを伝えにいくが、遺族側は遺骨の引き取りを拒否する。さらに生前の滝本と交流のあった知人を訪ねると、滝本には若い恋人・純子(前田亜希)がいたことが分かる。純子は今どうしているのか? 滝本はなぜひとりで息を引き取ったのか? 妻子持ちの中年男には、ままならないラブロマンスがあったことが浮かび上がってくる。
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原作者の石原慎太郎氏。昨年10月の東京国際映画祭で上映された際
「知事を辞めた後は自分で映画を撮るつもりだったが、また道を間違った」と漏らした。
 人生のままならなさから、せめて最後は自分の望む場所で眠りに就こうと滝本は樹海に向かったわけだが、そんな滝本さんと純子さんに樹海に行く前に観て欲しい映画がある。1月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開される『エンド・オブ・ザ・ワールド』(配給/ミッドシップ、ツイン)だ。『40歳の童貞男』(06)でブレイクしたスティーヴ・カレルと『危険なメソッド』(12)で統合失調症患者を大熱演したキーラ・ナイトレイが共演した、地球最後の日をロマンチックに描いたラブコメディとなっている。小惑星が地球に接近し、人類は滅亡を避けられない事態に。こんなとき、人間は3つのグループに分かれる。残された日々を思う存分ハメ外してドンチャン騒ぎする人々、絶望してさっさと自殺しちゃう人々、そして死ぬのは何だけどドンチャン騒ぎにも加わる気になれず最後まで普段通りに暮らそうとする人々。保険の営業マンであるドッジはいつも通りに会社に出勤しようとするが、上司は自殺し、帰宅すると妻は愛人と蒸発。普段通りに平穏に過ごしたいドッジだが、ひとりぼっちになってしまう。そんな折、街で暴徒たちが暴れ始めたため、ドッジはアパートに残っていた隣人のペニーととりあえず安全な場所に避難することに。妻に逃げられたドッジと男運の悪いペニー。今まで顔を合わせても会話を交わすことすらなかった2人だが、人類滅亡まで残り数日という状況の中で人生最後の恋に墜ちていく。  いよいよ人類最後の瞬間を迎え、ペニーは「もっと早く出会えたらよかったのに」と嘆くが、ドッジはそれは違うよと優しく諭す。人生の最後に、最愛の人と出会うことができたのだと。ペニーは人生のままならなさを悲しむが、ドッジは人類滅亡の日だからこそ2人は結ばれたのだと肯定的に受け止めている。ドッジの言葉にうなずくペニー。サイコーに幸せな気持ちで、2人は巨大な光に包まれていく。滝本さんと純子さんに限らず、人生のままならなさを感じている人におススメの一本です。 (文=長野辰次) aokigahara4.jpg 『青木ヶ原』 企画・原作/石原慎太郎 製作・監督/新城卓 脚本/水口マイク、新城卓 出演/勝野洋、前田亜希、矢柴俊博、田中伸一、ゴリ(ガレッジセール)、中村育二、長谷川真弓、二木てるみ、左とん平、渋谷天外、津川雅彦 配給/アークエンタテインメント 1月12日(土)より有楽町スバル座ほか全国ロードショー (c)新城卓事務所 <http://aokigahara-movie.jp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第203回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第204回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! [第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』 [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! 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莫大な富を有する資産家夫婦は誰に狙われたか? “取り巻き”と「日中混成強盗団」の影を追う──

警視庁HPより
何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。 第22回 板橋・資産家夫婦殺害放火事件 (2009年5月)  東京全域が激しい雷雨に見舞われていた、2009年5月25日午前0時半。東京都板橋区弥生町の豪邸が炎に包まれた。まもなく消防隊が駆けつけたものの、火勢が強く、家屋は全焼。焼け跡から、この家に住む瀬田英一さん(当時74歳)と妻の千枝子さん(当時69歳)の遺体が発見された。2人は鈍器で何度も頭部を殴られた上、胸部と腹部には刃物で刺された形跡も……。警察は殺人放火事件と断定し、捜査を開始した。  警察の調べによれば、犯人は24日午後11時から25日午前0時過ぎの間に瀬田さん宅に侵入し、夫妻を殺害。その後、おそらく証拠隠滅のため、ポリタンクに入っていた灯油を撒いて放火したものとみられている。ちなみに、ポリタンクは同宅にもともとあったものだという。英一さんは25日未明に豊島区内の飲食店に赴く予定があり、千枝子さんは24日午後10時45分の閉店まで板橋区内のパチンコ店で遊戯を楽しんでいた。つまり、2人は自宅で一緒になったわずかな時間の間に、何者かによって殺害されたのである。さらに、殺害現場となった部屋には2,000万円以上の札束が散乱していたという。一体なぜ、犯人はそのような大金を残したまま立ち去ったのだろうか?    その疑問はすぐに解消される。英一さんは、江戸時代からこの地域に続く大地主の跡取り。火を放たれた邸宅を含め、約80物件ものアパートや土地を所有し、100億円にも迫る総資産を有していたのである。自宅には常に何千万円もの現金が保管されていたというのだから、部屋に残されていた大金は、犯人が“盗まなかった”ものではなく、“運びきれなかった”ものと推測できる。  生前の英一さんの豪奢な遊び方は、とりわけ夜の池袋界隈では有名な話。高級スーツをまとい、毎晩のようにネオン街に現れ、一晩で数十万円を使うことは日常茶飯事だったという。なじみのホステスには、「自宅から他人の土地を踏まずに池袋(距離にして約4km)まで行ける」と語っていたほどである。  地元の誰もが知る裕福な暮らしぶりを見せていた夫妻だが、地域住民との接触は異常なまでに少なかったという。自宅にいてもほとんど電話に出ることもなく、来客にすら応じなかったのは、意図的に他人を避けていたからかもしれない。例えば、夫妻と連絡を取る場合には、手紙を書いてポストに投函するか、FAXを送るしか方法がなかった。証言者の多くが、夫妻の用心深い性格を指摘し、「数回会っただけの人物を、瀬田さんが家に招き入れるはずがない」と口々に語るほどである。いったい何を契機に、夫妻は凶悪犯の標的となってしまったのだろうか?  被害者の人間関係の乏しさから、今現在も事件解決に困難を極めているこの事件だが、夫妻の日頃の生活をたどれば、事件解決の糸口になりそうな人物像もいくらかは浮上する。夫妻は連日のように一緒にパチンコ店に通っていたのだが、同じ常連客からは「2人の周りにはみすぼらしい格好をした“取り巻き”が何人もいた」との証言も。さらに、ある関係者も「人付き合いの少ない瀬田さんにとって、唯一心を開いていたのが“取り巻き連中”だったのかも」と語る。つまり、ビジネスとして近付いてくる人間より、だらしがなくても酒や食事を奢られて喜ぶ取り巻きのほうが、人間味が感じられたのではないか、というのだ。確かに、そういった人間であれば、用心深い瀬田さんの自宅にも容易に入れたのかも知れない。しかし、事件と彼らの関係は、今も明らかにはされていない。  2010年10月、事件は突如として動き出す。「瀬田さん夫妻殺害の協力を依頼された」という男が、警視庁に上申書を提出したのだ。そこには、犯人が中国出身のリーダーの男、同じく日本に帰化した男、そのほか日本国籍の暴力団員で構成された十数人の日中混成強盗団であると書かれていた。強盗団内部での内輪揉めを解決するため、多額の金が必要となったメンバーが中心となり、事前調査で資産家と判明した瀬田さん夫妻を襲ったというのである。さらには、事件の直前、リーダー格の中国人男性から、「『資産家の夫婦の寝込みを襲う。数千万円が手に入る』と聞かされた」という衝撃的な内容が記されている。尚、この強盗団のメンバーの一部は、別の強盗事件ですでに逮捕されているが、この殺害事件への関与はいまだに明らかにされていない。つまり、その上申書自体の信憑性も不明という判断である。  被害者の成仏のためにも、そして、安心して暮らすことができる市民社会の秩序回復のためにも、事件解決は警察の急務である。真犯人(たち)は、今も次なる標的を狙っているかもしれない。 (取材・文=神尾啓子) <事件の情報> 名前:瀬田英一さん(当時74歳)    瀬田千枝子さん(当時69歳) 発生場所:東京都板橋区弥生町79番所在の一戸建て住宅内  <連絡先> 「板橋区弥生町所在の住宅内殺人及び放火事件」特別捜査本部 TEL.03-5272-0110(板橋警察署 特別捜査本部/直通) TEL.03-3581-4321(警視庁/内線7863-6501・6502) 「日本"未解決事件"犯罪ファイル」過去記事はこちらから

妻や子に見せてはいけない!? 自分の性生活を振り返る“裏エンディングノート”

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「週刊ポスト」1月18日号
企画賞 「ポスト版 エンディングノート」(「週刊ポスト」1月18日号) イマイチで賞 「維新は『犯罪』のデパートだ!」(「週刊文春」1月3・10日号) 「選挙違反だけじゃない橋下徹ベイビーズの呆れた『学歴詐称』」(「週刊新潮」1月3日・10日号) 読んでみてもいいで賞 「『安倍晋三』総理『独立自尊! 私は経済を立て直す!』対談櫻井よしこ」(「週刊文春」1月3・10日号) どっちつかずで賞 「全国民必読 2013年『ジェットコースター政権』の始まり、始まり」(「週刊現代」1月19日号) どこがいいので賞 「壇密」(「週刊現代」&「週刊ポスト」)  綾瀬はるかが好きなので、何十年かぶりにNHKの大河ドラマ『八重の桜』を見た。綾瀬は冒頭に出て、銃をぶっ放しながら「ならぬものはならぬものです」というセリフを言うだけで、八重の少女時代へ戻ってしまうから、はるかファンとしてはいささか物足りないが、子役の少女がとてもいい。  子役と動物に役者は勝てないとよくいわれる。その通りで、ほかの俳優たちを圧倒している。第1回だからか、時代背景の説明が多く物語の展開が遅いのが気になるが、もう少し見てみるしかないだろう。  山本八重が戦ったのは戊辰戦争(1868~1869年)である。明治政府を樹立した薩摩・長州藩を中核とした新政府軍と旧幕府勢力が戦った日本の内戦で、八重がいたのは敗れた会津藩。いまでも会津人の薩摩・長州人への怨念は消えていないといわれている。  頑固者「会津っぽ」を主人公にした大河ドラマが、彼らが嫌悪する長州人の末裔・安倍晋三が総理になった直後に始まったのは、NHKの先見の明か、歴史の皮肉か。  会津藩には藩士の子弟を教育する組織「什(じゅう)」があった。そこには什の掟というものがあり、それを基に会津若松市が「あいづっこ宣言」を策定しているが、その最後にも「ならぬことはならぬものです」という一節がある。  ダメなものはダメだという意であるが、宣言の三には「虚言を言ふ事はなりませぬ」とある。  安倍総理が公約を果たさず、元の自民党のように公共事業を垂れ流し、財界ベッタリの「強者強靱化」政策を進めるなら、会津っぽたちは黙ってはいまい。  このドラマが終わる頃まで安倍政権が持ちこたえているかどうかも注目である。  さて、週刊誌は今年どんな仰天スクープでわれわれ読者を楽しませてくれるのだろう。年末年始号を見る限り、残念ながらこれはというスクープにお目にかからなかった。  そこで、スクープ賞とは別に特別賞を設けてみた。まずは現代とポストで競っている、今人気のセクシークイーン「壇密」のグラビアだが、私には彼女の魅力がわからない。  確かにいやらしい表情と体を持った女性であることは認めるが、ふるいつきたくなるほどの美人ではないし、なぜ騒いでいるのか理解不能だ。  女性の好みは人それぞれだから、壇密ファンをどうこういうつもりはないが、私は以前ポストのグラビアを飾っていた「謎の美女YURI」のほうがなんぼかいいな。Come back YURI!!  現代の「安倍バブル」の記事もようわからん記事だったな。  1部から6部まであって、1部は経済のプロ50人が「安倍バブル」をどう見ているかアンケートした特集だが、サブに「わずか半年で天井越え! とにかく上がる上がる」とあるように、株を買え! の連呼だ。  ポストも同様に「まだまだ上がるぞ 日経平均1万3千円で儲ける安倍銘柄スクリーニング36」をやっているが、現代のほうは「日経平均2万円へ」だから、ケタが違う。  だが表をザッと見てみると、多くのプロが1万2,000~3,000円で、円高予想も90円台がほとんどである。2万円まで上がるなどと予想しているのは森永卓郎だけで、円が110円まで下がると予想しているのも3人だけだ。  これを読んでいると、バブルの頃の現代を思い出す。株を買わないのはバカだと言わんばかりの誌面作りが毎号続いた。  週刊朝日の連載「案ずるよりフジマキに聞け」で藤巻健史はこう書いている。 「バブルの経験からして、景気と『間違いなく関係ある』のは不動産と株の価格である。あの狂乱経済と言われたバブルは、不動産と株の高騰によってもたらされたもので、消費者物価指数は低位安定していた。上昇率はせいぜい1~2%である」  だが、日銀の澄田智元総裁が後に言っているように、地価と株価が急騰しているのに金融引き締めが遅れたのは「認識が不十分だった」ためで、安倍総理の言っているインフレターゲットは、「景気対策として景気と関連性の薄い消費者物価指数を念頭に置くのは、『そのときの反省が生かされていない』と言わざるを得ない」と批判している。  その上、日銀は政府の言いなりだと国民や外国人に思われてしまったら、単なる紙幣印刷所に成り下がり、ハイパーインフレへの道を突き進むとも警告している。  テレビのワイドショーでは、暮れから年明けにデパートなどの売り上げが伸びたと浮かれているが、まだ給料が1円でも上がったわけでもないし、景気がいいという実感など、ほとんどの国民は持っていないはずである。  もう二度とメディアに踊らされて、ぬか喜びするのはよそう。多くがそう思っているはずである。  だが現代は「日経平均2万円は決して絵空事ではない」と、「乗り遅れるな!『2万円相場』主役はこの株だ」と煽る煽る。「優良企業がバーゲンセール」「プラチナは3月まで値が上がる」。なんと金融円滑化法、いわゆるモラトリアム法で何とか生き残っている中小の貸金業が相当数倒産すると予想されるので「ケネディクス」や「レーサム」などの不良債権処理、不動産の流動化ビジネス関連株がいいとまで言うのだ。  中小企業が倒産することを“期待”しているのか?  現代は、この「安倍バブル」の賞味期限は参議院選挙のある7月までで、選挙目当てで自民党は株高を続けるだろうという読みがある。このバブル、あっという間に破裂する可能性が高いと警告もしているのだが、先の記事に比べると扱いは小さい。  日中関係にも言及しているが、ここは省く。最後に付け足しのように「アベ『格差社会』で若者と老人は路頭に迷う」と、安倍政権では、金持ちはより金持ちに、貧乏人はもっと貧乏になると書いている。  生活保護の制限、年金受給開始年齢の引き上げ、物価は上昇するが所得は上がらない社会を明るいとは言わない。  安倍バブルの提灯持ちはテレビや新聞に任せて、週刊誌は安倍政権を監視し、チェックする役割を担わなくては、圧倒的多数の自公のなすがままになる。一過性かもしれない円安、株高に浮かれている場合ではないと思うのだが。  そういう意味でも新潮の安倍インタビューは、内容はたいしたことはないが「読んでみてもいいで賞」。櫻井のインタビューを受けたのは総理になる前だが、こう発言している。 「経済においては、我々は金融政策と財政政策、それに成長戦略の3本柱で危機を突破していきたいと考えております。先の自公政権時代は、円高は是正できましたが、デフレからの脱却はあと一歩のところで果たせなかった。この反省の上に立って、経済政策におけるパワー不足を補うため、次元の違う政策を打ち出していこうとしています。とりわけ金融政策については、伝統的な手法にとらわれず、インフレ・ターゲットを設けて、大胆な金融緩和を行うという目標を掲げました。いろんな批判があるかもしれませんが、ご存じの通り、2%という目標を示しただけで、実際に為替は動き、株価も上昇しましたね。(中略)  一方では、仮に株価が上がったって、一部の金持ちの利益にしかならないじゃないかと批判する方もいる。しかし、これは間違いです。なにしろ年金の運用の一部は、株式市場で行っているのですから。したがって、株価を上げていくということはとても大切なんです。たとえば、先に私が政権を担わせていただいた2006年から翌年にかけては、日経平均が約1万4000円から約1万8000円にまで上がりました。これによって、3兆円の運用益が出たんです。つまり、経済成長を続け、確実に株価を上げていけば、年金などの財政的な基盤も強化されていくわけで、非常に重要な点だと考えております。我々はこの経済政策で断固としてデフレから脱却するんだ、円高是正を進めるんだという強い国家意思をマーケットに示していきたい。(中略)  先の安倍政権時代には、金融の量的緩和のおかげもあり、名目GDPが513兆円に増え、税収も51兆円まで数兆円増加した。しかし、そんな中、2006年の前半に日銀は金融の量的緩和をやめてしまったんです。デフレ・ギャップが埋まったという判断からです。しかし、その後、デフレ・スパイラルに陥り、日本経済は閉塞状況から抜け出せなくなった。もしあの時にインフレ・ターゲットを導入していれば、まだ物価上昇率が足らなかったわけですから、量的緩和は続けられていました。そうすれば、GDPは名目が実質を逆転し、デフレ不況からも脱却できていたのではないかと悔やまれてなりません。(中略)  前回の総理在任中に靖国を参拝できなかった事は痛恨の極みだと申し上げました。やはりお国のために一生懸命働き、尊い命を失った英霊たちに国のトップが崇敬の念を表明するのは当然のことで、どの国のリーダーもそうしています。(中略)  我々は民主党政権と違い、『二番』ではなく、『世界一』を目指しますから。あらゆる分野で世界一になることによって、日本を復活させます」  参議院選まで見かけの景気はよくして、参議院でねじれを解消できれば、8月15日には中国がどう言おうと靖国公式参拝を強行し、自衛隊を国防軍と変え、集団的自衛権を認め、憲法改正する腹づもりであろうことが透けて見える。  選挙が終わって、未来の党ほどではないが、すっかり影が薄くなった維新の党だが、落選した者も当選した者も、脛に傷を持つ者が多いようだと、文春と新潮が書いている。  維新は、比例で復活当選した上西小百合議員や桜内文城議員らの運動員が公職選挙法違反容疑で逮捕されたが、文春はさらに、維新のプリンスといわれる初当選した井上英孝議員に「暴行」されたという女性の話を取り上げている。  井上議員は大学時代にラグビーをやっていたようだが、呑むと女性にきついことを言ったり、叩いたりする「ドS」の癖があるというのだ。  それは、彼が市会議員だった6年前に起きた。酔っぱらった席で女性にからみ、彼女の首を絞めて吊り下げたというのだ。真偽のほどは定かではないが、これが事実だったら、とんでもない爆弾を抱えた議員を維新は据えたことになる。  新潮は初当選した西岡新代議士の経歴に学歴詐称があると指摘している。  選挙公報には「明治大学公共政策大学院中退」とあるが、地元政界関係者に言わせると、彼は高校で中退した中卒だというのだ。  中卒で議員というのは立派なような気もするが、詐称はよくない。  本人いわく、2012年の4月から11月まで「明大大学院のガバナンス研究科」に通っていたというのだが、新潮調べでは、ここは25歳以上で3年以上の職務経験さえあれば面接だけで入学できる、カルチャー教室のようなものだという。それで大学院中退はないだろう。  維新が選挙前のように輝いていた時期なら関心を持たれたかもしれない記事だが、今となってはイマイチだ。  最後に、売り物記事がないときは企画で勝負。一見なんでもない「特別付録」のエンディングノートだが、後半の「裏エンディングノート」には笑ってしまった。  表のノートには、病気の告知について「病名も余命も告知してほしい」か、そのどちらもしてほしくないか。延命治療はどうするのか、最後を迎える場所はどこがいいか。臓器提供や献体はどうするのか。  葬儀のときの形式や戒名、葬儀のときに流してほしい音楽、墓について。預貯金や保険、不動産、有価証券。大切な人へ残したいメッセージなどがある。  ガンなどのように、いくらか最後を迎えるまでに時間があればいいが、突然死の場合、後に残された者のことを思って、こうしたものを書いておく必要はあるだろう。私もそろそろ書いておこうと思っている。  だが、裏ノートはどう書こうかとしばし考え込んだ。表紙には「ここからは妻や子に見せてはいけない!」と書いてある。  記入してすぐ焼却するもよし、信頼できる人に託すもよし、日記に挟み込んでおくのもよしとある。  では、なぜこういうものを書くのだろう? 「体が健康なうちに、自分自身をより深く、見つめ直す」ためだという。  まず開くと、「春の歩み―私の女性遍歴」とある。童貞消失が何歳で、相手は誰で、場所はどこか。これは今でもハッキリ覚えているから書けるな。  思い出のsex欄には20人まで書き込める。名前、期間。思い出sexとあるのは、何をどう書けばいいのだろう。  次に、1番好きだった女、1番sexがよかった女、生涯で1番思い出に残っているsex、変態告白、あぶない思い出とある。  その次が興味深い。「墓場に持っていく話」とあり、隠し財産、隠し負債、犯罪、処分してほしいものリスト、妻子に内緒で自分のことを伝えてほしい人リスト、最後に言い残しておくことと続く。  最後のページに「この裏ノートを保管してほしい人の名」とあるが、これが一番難しい。  このほかにも、自分の人生の来し方を見つめるためにしておかなくてはいけないことは多くあるはずだ。年の始めに、そうしたことをゆっくり考えてみるのもいいかもしれない。この企画、天晴れ! (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

半日SEX、即席ラーメン……現役ホストが崇拝する、伝説の“パイセン”武勇伝

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 ファッションなんてまったく興味がないので、もちろん自主的にファッション誌なんて買ったことのない非オシャレサブカルなボクが、なんの因果かメンズファッション誌をレビューすることになっているこの企画。  モテモテになるテクニックがギッシリ詰まったメンズファッション誌たちを読んで、ボクもモテモテになってしまいたいところなんですが、まあ雑誌を読んだくらいでモテたら苦労はないですわなぁ……。  ま、とりあえず雑誌を読まなきゃ始まらないので本屋に買いに行ったものの、ヨレヨレのジャージを着たおっさんがメンズファッション誌を山ほど抱えてレジに行くという作業が、もはや苦行以外の何ものでもありませんでした。そんな羞恥プレイを乗り越えてボクがセレクトした今月のランキングがこちら! 【12月発売のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】 1位 「俺たちの性癖診断書」(「MEN'S egg」2月号) 2位 「夜王を超える伝説のパイセン☆武勇伝録」(「MEN'S KNUCKLE」2月号) 3位 「原宿の正しい楽しみ方」(「Samurai ELO」2月号) ■田舎者が上京するために  表紙にドーンと書かれた「結果、女子ウケはキレイめ服(コーデ)なんだって!!」というキャッチフレーズからも分かるように、とにかく女子からの評価というものを重視しているセレブカジュアル&キレイめ系ファッション誌「Samurai ELO」(「エロ」じゃなくて「イーエルオー」って読むんだよ)。悪羅悪羅系メンズファッション誌「SOUL Japan」今月号に載っている「セックス以外で女と会いたくない」「暴力とセックスで女を言いなりにしてた」という女子に媚びないにもほどがあるスタイルもどーかと思いますけど、「Samurai ELO」の媚びすぎっぷりもどーかなという感が。  まず、「自己満足SEXはNG!」という特集では、「20分以上かけてじっくり前戯しよう」「アソコをガン見したいところだけど、ちゃんと暗くしよう」「フェラをされたらクンニをちゃんとお返ししよう」……などなど、女子に優しいセックスを提言。うーん……正論なのかもしんないですけど、男ってそこまで女子に奉仕しなきゃならないんですかねぇ?  さらに「女の子と長く付き合える男のデート術」でも、「会ってすぐに洋服を褒めちぎるべき」「ランチにハンバーガー屋はNG」「彼女が席を外した隙に会計を済ませる」「お店を出たらさりげなくガムを渡す(口臭対策)」「ひと言声をかけてからキスするのはNG」……と言われたい放題。め、めんどくせぇ~! ここまでしなきゃならないなら、もう彼女なんかいらないよ。  そういや誌面に登場している読モたちも、よく言えばスラッとしていてスマート、あまり気を使わずに表現するならば、どいつもこいつもヒョロヒョロしたもやしっ子ばっか。「SOUL Japan」の怖すぎる読モたちとケンカになったら、2秒で骨折しちゃうことでしょう(ボクもだけど)。日本男児よ、もうちょっとガンバレ!  そんな、サムライというわりには若干軟弱すぎるきらいのある「Samurai ELO」の中で、今月ボクが心を打たれた特集は「原宿の正しい楽しみ方」。  おじさんたちにとっては、原宿といったら「竹の子族」とか「ホコ天」「クレープ」「タレントショップ」(マーシーズとかね!)というイメージしかないですが、おそらくこういうファッション誌を読んでいるヤングたちは、みんな原宿で服買いたいと思ってるんでしょ? ……ということで、この冬休みに田舎から原宿に遊びに行こうと思っているボーイズたちに向けて、ショップの場所からグルメ、使いやすい公衆便所まで細かく紹介してくれている、まあ一見フツーのガイド企画。  しかし、その中の「東京の人は本当に冷たいのか検証」という企画がスゴイの。要は「東京みたいなコンクリートジャングル、怖いわぁ~……きっとチーマーに絡まれて金取られちゃうに違いないべ」とか、ビクビクしている田舎者を安心させるための企画なんですが、「歩行者に道を訪ね、教えてくれるのか調査」はまだ分かるけど、「リンゴを転がしてみた!!」ってどーゆーことだ!?  両手に山盛りのリンゴを抱えた田舎者がすっ転んで、歩道にリンゴをぶちまけてしまったら東京の人は拾ってくれるのか? という実験なんですが、そもそもリンゴを両手いっぱい抱えて原宿にやってくるというシチュエーションが分からなすぎます。貧しい青森のリンゴ農家の子が、原宿でリンゴを売った金でなんとかオシャレ服を買おうとしている……とかなんですかねぇ? そして、気になる実験の結果は……!? 東京にビビッてる田舎の人は必見ですよ。 ■伝説のパイセンから受け継いだゴーグルの秘密とは  ストリートスナップにつけられた宇宙的なセンスから繰り出されるキャッチフレーズが話題の「MEN'S KNUCKLE」ですが、今月はどんな名フレーズが飛び出しているのでしょうか? 「赤はワイルドの国へのチケット」(スギちゃんに教えてあげなきゃ!) 「着ぶくれなどオレの辞書にはない」(確かに着ぶくれてないけど、寒そう) 「オレ自身が一個の色彩という真実」(そうですか……としか言いようがない!)  さらに「黒服だけじゃ人生も影になるぜ?」とキャッチのついた写真の隣に、「黒は最高のストーリーを感じる色」と書いてしまうパラドックス! いやあ、今月も絶好調です。  そんな「MEN'S KNUCKLE」の中でボクが度肝を抜かれた特集が「夜王を超える伝説のパイセン☆武勇伝録」。現役ホストが崇拝する伝説の「パイセン」たちが残したスゴイ武勇伝を紹介しているんですが、文化系サブカル者には想像もつかない酒池肉林な生活をしているであろうホストたちが、さらに崇拝しちゃっているパイセンたちの武勇伝、まあハンパないですよ。  駐車場や路地裏、ゴミ捨て場までどんな場所でも気にせずセックスしまくり、24時間のウチ半分はセックスをしているといわれている伝説のパイセン。娘と母親をヤッてしまうという男のドリーム・親子丼を実現してしまったパイセン。さらには、クラブでベロベロになった女子を待ち伏せてお持ち帰ったり、路上で泥酔している女子を連れてホテルに直行したりと、どんな女子でも3分で落としてしまうテク(落としてるのか? ソレ)をマスターした「即席ラーメン先輩」と呼ばれるパイセンなど、ミラクル級の伝説を持つパイセンが続々。  中でもGRANDIR-unity-の麗鬼さんが、とあるパイセンから譲り受けたゴーグルに秘められた伝説がすさまじい。一見、クラシックなバイク用のゴーグルに見えるのですが、問題のパイセンがどんな時に使用していたのかというと……なんとセックス中!
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 上半身を丹念に愛撫した後、おもむろにゴーグルを装着するらしいのです。で、黄金の2フィンガーで下半身に刺激を与えると、どんな女子でもドバドバーッと潮を吹きまくってしまうんだとか。その量、なんとひとり平均3リットル以上! 大量の潮が目に入らないように、セックス時にゴーグルは必須というわけ。  しっかし……平均3リットルって! セックスが終わった後、体重が3キロ減ってるってこと!? 悪魔超人・アトランティスの必殺技「セントヘレンズ大噴火」(全身の水分を噴出させる技)級のデンジャラスなテクニックですよ! ■変態読モを超えるカップル登場!  そして、今回の1位もまた「MEN'S egg」でした! スミマセン、だってボク好みのエロバカ企画が載りすぎてるんですもん。  まず、新年号ということで、おめでたい企画「ご来光deあけおめKO!」。思いついても口に出すのはちょっとはばかられるお正月ギャグ「あけオメコ!」を堂々と企画タイトルに付けた上、そんな最低の下ネタダジャレを実写化してしまった、攻めすぎ企画です。  ギャグを実写化ってどういうことかといいますと……水着ギャルを浜辺に立たせ、日の出の光をオメコ部分に当てて写真を撮るという……。まあ、オメコがご来光でピカーッと光っている、それだけのグラビアページなんですけどね。このためにクソ寒い冬の海で水着になってるギャルたちもスゴイし、実際にやっちゃう編集部もスゴイ!  ダジャレ企画といえば、「オッパイ共和国のオッパマ大統領」も完全にどーかしています。国土の90%がオッパイPUBだという「オッパイ共和国」から来日したオッパマ大統領(顔黒塗り)が、パイオツカイデーなお姉ちゃんたちと戯れまくるというバカすぎるグラビア企画なんですが、それにしてもオッパマ大統領って……現役アメリカ大統領をここまでおとしめるダジャレがあったでしょうか!? ちなみに、この企画の撮影カメラマンは「おめこ」さん……誰だよ!  で、全メンズファッション誌中、今月最もヤバかった特集が「俺たちの性癖診断書」。読モたちの変態すぎる性癖暴露大会と化した先月号の「宅飲み」の好評を受けてか、今月号でも性癖特集がレベルアップして登場! 今回も読モたちが「マンコのオイニーLOVE」「首絞めF○ck」(マンコはオッケーなのにFuckは伏せ字なんだ)「I(はーと)小便」「マンコジュースでわっしょい!!」「コーラをマンコに注ぐ」などと、狂った性癖をカミングアウトしまくっています。  そんな中、やはり頭ひとつ抜けているのが我らがたあはむ(はーと)! 先月「マンカスを食べながらのオナニーが至高」という名言を残した彼が、最近はマンカスをつまんで食べるだけにとどまらず、水に溶かして飲むという新たな技を編み出してしまったようです。「それがまた美味~(はーと)な感じで、飲んだ日は一日テンションアッゲ~」らしいです。ちなみに前述の「オッパマ大統領」は顔面黒塗りなんで分かりづらいですが、たぶん正体はたあはむ(はーと)です。  今月号でもたあはむ(はーと)のひとり勝ちか……と思われたこの企画ですが、「消しゴムの角をちぎったかのような大きめのマンカスだけがオレの性欲を満たしてくれるんだ」と言ってのける変態読モ・たあはむ(はーと)に最強の刺客が。それは、スカトロ大好きという太陽クン&ひかりチャンカップル! meneku0202.jpg  このカップル、ウンコをボディクリーム代わりに使用したり、週に一回食事会をしたり(ウンコベットリ系の彼女と硬めのオレ、2種類楽しめるからうれしい! とのこと)、アナルセックスで伝説のゲリ潮吹きを楽しんだりと、かなりハイレベルな変態プレイに興じているらしいのですが、彼氏の太陽クンのほうはさらにエスカレートして彼女のウンコじゃ飽き足らず、最近は路上に落ちているウンコにまで興味を持っている模様。「サスガに食べはしないけど、匂いはガン×2嗅ぎます!!」って! 食糞するスカトロ・マニアはそれなりに存在するとは思いますが、野生のウンコにまで(おそらく犬グソでしょ?)ストライクゾーンを広げているのは彼くらいのもんじゃないでしょうか。  うーん、やっぱり面白すぎる「MEN'S egg」! しかし、メンズファッション誌でここまでハイブローなエロバカ企画をやる必要性がどこにあるのかは謎です。  さて、来月は「MEN'S egg」の変態企画を超えるメンズファッション誌は現れるんでしょうか? ……もっとファッション面で評価しろという話もありますが。 (文=北村ヂン)

『20センチ少年』『前戯なき戦い』『天空の塔ドピュタ』……たけしが選ぶ、AVネーミング大賞

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「週刊ポスト」1月1・11日号
佳作1 「人間を幸福にしない日本というシステム」(「週刊ポスト」1月1・11日号) 佳作2 「人生の9割は血液型で決まる」(「週刊ポスト」1月1・11日号) 佳作3 「神田うの『家庭崩壊』危機!」(「週刊文春」12月27日号) 佳作4 「ビートたけし 帰ってきた『AVネーミング大賞』歴代ナンバーワンを発表するっての!」(「週刊ポスト」1月1・11日号)  今週もグランプリの該当作はなしだが、そこそこの読み物は揃っている。  現代の安倍政権になると「あなたの預貯金、財産が『3分の1』になる」という特集は、選にはもれたが安倍晋三新政権に対する国民の不安をよく捉えている。  私のような年金生活者は、今のようなデフレが続いてくれたほうが暮らしやすい。それが安倍総理になると札をジャンジャン刷り、ゼネコンにばら撒くというのだから、物価は上がり消費税も上がり、ますます生活が苦しくなるのではないか。  円高になれば輸出産業は息を吹き返すというのだが、そううまくいくのだろうか。安倍インフレ政策が家計にどう響くのか。消費者物価指数が2~3%上昇するだけで、食料品やガソリンなどの生活必需品が10%も値上がりするというのは、クレディ・スイス証券チーフ・エコノミストの白川浩道だ。 「物価が上昇した分だけ賃金が上がれば、消費は落ちずにすむかもしれませんが、企業の業績がよくなったからといってすぐに給料が上がるわけではありません。そもそも円安になったからといって、すべての企業の業績がよくなるわけではない」  年金生活者は大変だ。物価上昇に応じて支給額は増えるとはいうものの、増額されるのは翌年以降になる。  株価はどうなるのか。輪転機でお札をどんどん刷れば「資産インフレ」が起こると、慶應義塾大学ビジネススクールの小幡績准教授は言う。  日本個人投資家協会副理事長の木村輝久は、民主党政権でもデフレ解消のためにいろいろ手を尽くしてきたのに、結果を出せなかった。安倍が日銀にプレッシャーをかけて金融緩和をさせカネをダブつかせても、使う人がいなければ景気は回らないと話す。  雇用は「円安になれば輸出産業に恩恵があると思われていますが、そうではない。海外でのドル建ての利益を円に替えると見かけ上は利益が増えるかもしれませんが、必ずしも雇用は増えません。そもそも日本の人件費は新興国の4~5倍も高いわけですから、円が120円になったとしても、新興国との価格競争で直ちに優位に立てるとは限らない」(小幡准教授)  格差の拡大も心配される。経済ジャーナリストの荻原博子は、小泉純一郎内閣から第一次安倍内閣の時を思い出せという。 「このとき、日本はいざなぎ景気を超える長期の景気回復を達成していました。実質経済成長率も年平均2%弱だったんです。しかし、そんなことは誰も覚えていません。ナゼかと言えば、この好景気の時期も含めて、労働者の賃金は下がり続けているからです。01~07年の間だけでも民間の給料は平均で年間17万円も減っています。だからデフレになったのです。(中略)次の安倍政権でも同じことが起きるのではないでしょうか」  もっと恐ろしいのはインフレを抑制することができず、際限なく物価の値上がりが続くハイパーインフレに陥ることだ。  みずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也がこう指摘する。 「安倍氏が金融緩和を続けるということは、日銀のバランスシートにリスク資産を取り込む度合いを増やすことになります。今の日銀への信認度は『プラスチックの棒』みたいなものです。ある程度までは力を入れても折れないが、一定以上の力がかかるとポキッと折れてしまいます。一度、日銀の信用が失われると、二度と元には戻らない。このことのほうが心配です」  そうなっても困らないように自分の資産は自分で守れと現代は書いているが、そんなことが各自できるのなら、もっと早くこのような景気の悪い時代から抜け出していたはずだ。  庶民の暮らしなど分かろうともしない安倍と麻生(太郎元総理)のお坊ちゃまコンビに任せておいたら、この国はさらに沈没すること間違いないようだ。  軟派記事が面白くない。ポストの袋とじ「春画の秘宝 発掘!葛飾北斎幻の桃色春画12枚」を開けて見たが、なんということはなかったな。  ちょっと気になったのは、週刊朝日の連載「ニッポンスッポンポン」。文筆家兼女性向けアダルトグッズショップを経営する、北原みのりのコラムである。  女性器整形を望む女性が増えているという。それも、最近は40代の既婚女性の整形も増えているし、介護職に就いている女性の整形が目立って高くなっているというのである。  北原の知り合いの女医はこう言っている。 「介護を通して、初めて他人の性器を見たという女性が多いです。セックスのためというより、将来、自分が介護された時のことを考えて整形するんですよ」  北原は15年以上前に、ニューヨークであるワークショップに参加した。そこでは数人の女性たちが女性器を見せ合い、女性器について語り合うワークショップだったそうだ。  佳作にあげたポストのビートたけし「新春スペシャル」が意外に面白い。  18禁のAVネーミング大賞を発表してきて今回で7回目だというが、なかなか笑えるタイトルがついている。  週刊誌などもそうだが、タイトルには制作者の汗と涙が染みついている。いくつか挙げみよう。映画からとったものが多い。  『20センチ少年』『前戯なき戦い』『天空の塔ドピュタ』『マゾの宅急便』『風の谷のナニシタ』『この女、淫乱につき』『亀頭市』『床ジョーズ』『家政婦の股』『世界の射精から』『女熱大陸』『限りなく透明に近いブルセラ』『1Q84(イクワヨ)』『シコシコジャパン』  こういうのは好きだね。ちなみに、たけしが大賞に選んだのは『あしたのニョー』だった。ジャン、ジャン!  佳作3は、タイトルに惹かれて読んだ文春「神田うの『家庭崩壊』の危機!」だが、ややタイトル倒れだったな。  神田うのはいまやママタレ界の女帝なんだそうだ。パンストやウェディングドレスのブランドを持つデザイナーでもある。  夫は年商1500億円を誇る、パチンコ関連企業「日拓」の経営者・西村拓郎。  この夫、女遊びが激しいらしい。彼と1年間愛人関係あった北川景子似の銀座ホステス・吉田愛(仮名)が激白している。  今回の読みどころは、西村が彼女に話したうのとの夫婦生活だ。 「私も興味があったんで『うのちゃんとはどうしてるの?』と聞くと、『夜の生活はないよ』と彼は言っていました。うのちゃんは彼のことを『パパ』と呼ぶみたいで、自分でデザインしたランジェリーを着て『パパ、しばらくしてないじゃん』、『パパってば』とベッドに入ってきて迫ってくるんだそうです。西村さんは『ウゼーんだよね』と言って嫌な顔をしていましたね」  彼の女性関係にうんざりしたうのが別居したりといろいろあったようだが、美川憲一に「子どもでも作りなさいよ」とアドバイスされ、それが実って女の子を出産した。  それからは夫も夜遊びをピタリとやめて、夫婦仲良く暮らしているというのだ。めでたしめでたしである。  佳作の2はお決まりの血液型についてのうんちく。血液型本はときどきベストセラーになるが、私は血液型で人の性格をできるというのは信じない。  なぜなら、私は会社に入るまで自分の血液型はB型だと信じていたのだ。ときどき雑誌の血液型性格診断などを見ては、B型は自分の性格や行動の仕方にいくらか似ていると思っていた。  それが会社の健康診断で、お前はA型人間だと知らされたのである。これまでB型人間として行動してきた自分はなんだったのか。戦争に負けてそれまでの価値観がひっくり返ってしまった日本人のようになってしまったのだ。  以来、血液型は信じていないから、そうした本も見ないのだが、今週のポストの「人生の9割は血液型で決まる」というタイトルに惹かれて読んでみた。  これを提唱しているのは、20数年間鍼灸や整体を通して人間の性格や行動を研究してきたという小萩喜一。  彼は血液型をこう説明する。 「太古の昔、人類はみんな狩猟採集生活を営むO型だったといわれています。その後、農耕生活が進むなかでA抗原を持つA型が生まれ、放牧生活のなかでB抗原を持つB型が生まれた。そしてA型とB型の交配が進んで、AとB両方の抗原を持つAB型が生まれました。O型は他の血液型のように抗原を持っていないため、形にとらわれず、無限の可能性を持っているのです」  これによれば、O型はすごいそうだ。競う相手やチャレンジする対象があったり、自分の力を注ぎ込める仕事があれば無類の強さを発揮するという。実業家、政治家、冒険家に向いているというのだ。  私のようなA型はこうだ。 「A型が几帳面なのは“散らかると面倒だから早めにきれいにする”という、その根には、無精さがあるからです。A型の人生は、ある意味この面倒くささとの戦いで、無精の自分を自覚した上でスムーズに行動を起こせる習慣にたどりつければ最強の人生を送れます」  B型に向いているのは音楽や芸術分野で、これはと思うものに出会ったら、そこに照準を合わせて一心不乱に取り組むと成功するそうだ。  AB型は研究員や哲学者に向いているそうで、「人を生かすことに力を注ごうと心が定まればAB型は無敵。人の悩み相談に徹すれば成功します」(小萩)  私のように「無精だけどマメ」な性格は、A型の典型らしい。気になる人は一読を。  佳作の1はポストの巻頭に載ったカレル・ヴァン・ウォルフレン・アムステルダム大学名誉教授の寄稿である。  ウォルフレンは今度の選挙をこう総括している。 「自民党勝利の前から、『政権交代』は起きていた――それが私の実感である。野田佳彦・首相時代に、すでに『官僚独裁主義』は完全復活を遂げていたからだ。彼は財務省の言いなりとなって消費増税を断行し、各省庁の希望通りに公共事業を復活し、民主党がマニフェストに掲げた『脱官僚』や『コンクリートから人へ』といった改革への期待を裏切った。  今回勝利した安倍自民党は、単にその流れを引き継いだに過ぎない。官僚にとっては、野田政権よりさらに扱いやすいだろう。(中略)  安倍氏は『日本は経済再生のためにお金を使うべきだ、公共投資が必要だ』と繰り返し説いている。だが、そのお金はどこに流れていこうとしているのか。国会議員たちが自分たちの選挙区向けに全く必要のない橋やトンネルにお金を注ぎ込む。これまで慣れ親しんだ『戦後復興プログラム』そのものではないか。  かくして、本気で改革の舵取りをしようとする政治家を押しのけて、自動操縦装置任せで目先の利益に左右される政治家が選ばれた。そして、『日本というシステム』の一翼を担ってきた自民党政権が復活したのだから、この選挙結果は確かに悲劇というほかない」  ウォルフレンは、こうした悲劇から脱却する鍵となるのは若者たちだと期待をする。  しかし、今の若者たちには政治に対する正しい情報がメディアから与えられておらず、官僚にとって都合のいい無関心な状態に置かれている。  そこから彼らが目覚め、新聞を疑い始めたときに本当の変化が起きる。その時期は決して遠い将来ではないと説いている。  若者たちが覚醒することはあるのだろうか。私はその考えにやや否定的だが、今度の選挙で、とんでもない選択を日本人はしてしまったという思いは同じである。 (文=元木昌彦)

UFO大好きセックス教団の年越しパーティー

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宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  「日刊サイゾー」読者のみなさま、こんにちは。このたび連載をさせていただくことになりました、「やや日刊カルト新聞」主筆の藤倉善郎と申します。さて、連載開始早々ですが、今年も残すところあとわずかとなってしまいました。そこで今回は、あまりオススメできないカルトな年越しパーティーを紹介したいと思います。良い子は行かないように。  「ラエリアン・ムーブメント」という団体があります。人類は宇宙人エロヒムが遺伝子操作で創り出したもので、聖書で神によるものとされる奇跡などの出来事は宇宙人が科学技術によって起こしたものだと主張する、UFO大好き教団です。フランス人教祖のラエル氏(本名クロード・ボリロン)は、UFOにさらわれて宇宙人やクローン技術で復活したイエス・キリストに会ってきたとか。宇宙人との関係は謎ですが、「いろんな人とセックスすると脳のニューロンが増えて頭が良くなる」というセックス教義があったり、ラエル氏が現在「マイトレーヤー」(弥勒菩薩)を名乗ったりしています。  教団の本部はスイスにあり、将来的にはイスラエルに宇宙人を迎える大使館を作ることが目標だそうです。古くから日本でも活動していて、ラエル氏は最近、日本に定住しているようです。  2010年10月、ラエル氏の住居近くの千葉県香取郡多古町本三倉640に「弥勒菩薩光臨堂」という寺院が建設されました。その年の大みそか、私は仲間と連れ立って参拝に行ってきたのですが、建物の内も外も壁が赤く塗りつぶされ、上がり口には賽銭箱。その脇の壁には「創造者エロヒムからのメッセージ」というポスターが祀られていました。
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 内部には六芒星(ユダヤのマーク)と逆卍(ナチスのマーク)を組み合わせた、金色のマークが掛けられています。いろいろヤバい感じのこのマークがラエリアンのシンボルで、信者たちは同じ形のネックレスなどを身につけています。  アポなしで乗り込んできた私たちを、信者たちは温かく迎えてくれました。ちょうど年越しパーティーが終わったところだったらしく、余った豚汁をごちそうしてくれました。  誰でも入れると謳っている「光臨堂」ですが、実際に参拝する部外者はいないようで、信者たちは「世界初の一般参賀~!」と大盛り上がり。勢いで記念写真を撮った際には、バニーなコスプレの女性信者がカメラに向かってパンチラして見せるなどノリノリです。あまりのテンションの高さに、いたたまれなくなった私たちは早々に引き揚げてきました。  信者たちは、教祖の著書を薦めてくる程度で、とくだん勧誘などはしてきませんでした。みんないい人たちなので、楽しいといえば楽しいです。
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 その後も「光臨堂」では毎年、大みそかにパーティー、元旦にセミナーなどを開催しています。今年の元旦には、グループで宇宙人とテレパシー交信する「コンタクト」という集まりをやっていたようです。実際に交信できたのかどうか知りませんが。今年の大みそかは、年越しソバ、ゲーム、カラオケ大会、新年カウントダウン花火が予定されています。カラオケでピンク・レディーの「UFO」でも歌えば、盛り上がるかもしれませんね。  この団体は、セックス教団として有名です。藤倉が10年ほど前にこの団体が地方のホテルを借りきって開催したエロ合宿セミナーに潜入した際には、レクチャーはセックスの話ばかり。開場ではコンドームが販売され、教祖の号令で信者たちが「オールウェイズ コンドーム!」と拳を振り上げて叫ぶ場面もありました。ダンスパーティーでは若い女性信者が乳丸出しで踊り、大浴場は混浴。風呂場で乳繰り合う信者や脱衣所のトイレでセックスをする信者もおり、カラオケルームは“メイク・ラブ・ルーム”と呼ばれ、ラブホ代わりに使われていました。  しかし、「この団体に入ればセックスができるかも」などという期待はしない方が賢明です。藤倉は、エロ合宿に行ってもまったくモテず、何一ついいことはありませんでした。  世俗でモテない男は宗教でもモテない。  エロい期待を持ってこの団体に行っても、こんな現実を思い知らされるだけです。宗教に入って思い知らされる現実というのは、それはもう本当に救いようのない現実なのでしょう。世の中には、知らないほうが幸せなこともあります。  また、この団体は、雑誌やネットで「セックス教団」などと書くと、すぐ抗議してきます。勧誘はしつこくありませんが、こじれると面倒くさい団体なので、参拝に行っても名前や住所等の個人情報は教えないほうがいいかもしれません。 ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。 ●「やや日刊カルト新聞社主催~人類滅亡したよな!死にぞこない新年会~」 マヤ暦の都合で、2012年12月21日から12月23日ぐらいに人類は滅亡します。しかし多少は生き残るはず。そこで、死にぞこないの出演者と死にぞこないのお客さんで、正月早々、人類を偲ぶ飲み会を開催。出演者のトーク半分、飲み会半分。「人類もなかなかいいとこあったよな」「カルトとか面白い連中もいたよな」「人類滅亡したから、もうどうでもいいけどカルトの衆院選と都議選どうなった」とか語り合います。 【日時】2013年1月4日 18:30開場/19:30開演 【場所】阿佐ヶ谷ロフトA 東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1 JR中央線阿佐谷駅パールセンター街徒歩2分 電話:03-5929-3445 FAX:03-5929-3446 【出演】 藤倉善郎(死にぞこないのやや日刊カルト新聞社主筆) 鈴木エイト(死にぞこないのやや日刊カルト新聞社副代表) 村田らむ(死にぞこないの漫画家) 笹原雄一(死にぞこないの株式会社キャッシュボックス代表) ほか、死にぞこないのやや日刊カルト新聞記者たち ほか、死にぞこないそうな人に出演交渉中!! 【料金】 前売り¥1,500/当日¥1,600(共に飲食代別) 前売りチケットはローソンチケット【L:33346】、下記WEB予約にて大絶賛発売中!!! ロフトA web予約ページ<http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=113>