テレ東・大江アナ、芹那……“天然キャラ”には裏がある!(2月上旬の人気記事)

rankingu0215.jpg  AKB48峯岸みなみの丸刈り号泣謝罪騒動で幕を開けた今クール。各方面から「ヤラセ」説が浮上する中、板野友美の年内卒業やら柏木由紀の合コン発覚やらで、なんだかうやむやなまま収束に向かいつつあるようです。それもこれも、峯岸さんのパッとしなさが原因なのでしょうか? それでは、日刊サイゾー人気記事ランキング、始まります! 第1位 「暴行事件でも走り回った」市川團十郎さん逝去で、市川海老蔵の尻に火がつく!? 自分で「ヤンチャ」って言ってたね。 第2位 丸刈り号泣→笑顔でWピースのAKB48峯岸みなみ スポーツの1面内定していた── もう勝手にやってくれよ! 第3位 NY赴任のテレ東・大江麻理子アナ “バラエティ仕様”に作り込まれた「天然キャラ」の裏側 これだから女子アナは怖い! 第4位 上原さくら「法廷で不倫暴露も!?」泥沼離婚問題にタレント仲間・事務所・マスコミもドン引き中! 醜い。 第5位 芹那の計算高すぎる“裏の顔”に、熱愛報道のサッカー長友「芸能界って怖いね……」 芹那って怖いね。 次点 AKB48峯岸みなみ“丸刈り謝罪” 噴出する各方面からの「ヤラセ」論に、運営はどう答えるのか そういえば、ゆきりんは坊主になったの? 次々点 吉高由里子をモノにしたRADWIMPS野田洋次郎 カリスマミュージシャンたちの「モテ度」とは いーなー。

【『ニコ生ナックルズマガジン』出張版】東京不良少年史1990年代初頭~「関東連合」の復活と台頭

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 1970年代に結成された関東連合だが、数代目あたりまでは会長が存在していたものの、80年代半ばから90年代にかけては有名無実化していた。僕は二代目会長のA氏にインタビューした事があったが、彼は50歳半ばでそのあたりまでは幹部会議などを開いていた。しかし、次第にチーム単独ごとの活動になっていき、関東連合としてのそれはなくなっていった。  実質活動していなかった関東連合だが、いわゆる現在、話題となっている関東連合はいったい、いつ誰が復活させたのだろうか。  最早、時代はチーマーであり暴走族の人数も減少していた。復活させたのは世田谷の上町、豪徳寺の付近の不良少年を中心とした「小次郎」である。70年代、関東連合結成当時の中心チームは「ブラックエンペラー」「マッドスペシャル」だったが、当時の関東連合の中心は「小次郎」「ブラックエンペラー」「鬼面党」「メデューサ」等である。  彼らは単独チームだけでなく大きな看板が欲しかった。それで、目をつけたのが関東連合の存在である。「うちは関東連合に属していただろ」と。従って「小次郎」などは当初は「関東連合上町小次郎」を名乗っていた。  そして、それを思いついて実行したのが、後に東京の不良少年の間ではカリスマ的存在となったA氏である。  整理すると、関東連合のメンバーはA氏のような40歳から30歳後半を上として下の年代は海老蔵事件で有名になった伊藤リオン氏の20代後半、また本も出版した石元太一氏の年代までを言うと思っている。  それ以降は関東連合ではなく、「関東連合の後輩」と称するのが正確だろう。また世田谷と杉並のメンバーで構成されているのも特徴的だ。といっても一枚岩ではなく、世田谷と杉並のメンバーでは微妙に意識の差があると感じられる。関東連合の象徴とも言うべきA氏は渋谷に目をつけた。  国道246号沿いであり世田谷から近いという事もあった。また本来は暴走族のテリトリーで言えば狂走連盟であるのだが、当時は渋谷を流していなかった。チーマーの武闘派も進んでいた。結果的に関東連合は渋谷の不良少年シーンを制圧するのだが、それは三軒茶屋、三宿を中心として起きた「三茶抗争」がターニングポイントだと僕は見ている。  いわゆる暴走族(関東連合)対チーマーの対決である。それは暴走族「三茶愚連隊」と渋谷のチームのいざこざが発端と言われている。  暴走族側はリーダーたち三人の頭文字をとって「3K」と言われた人物が中心となって、チーム側に苛烈な攻撃をしかけた。顔が分からなくなるほどボコボコにされたチーマーや暴走族が三軒茶屋、三宿の墓地に捨てられたり拉致されたりした。  チーマーはしかし、劣勢を立て直そうと武闘派だけで結成した「湖池屋」が反撃に出る。因みに湖池屋の由来はCMの「いけいけゴーゴー湖池屋、ポテトチップス」からきている。つまり、それほどイケイケのチームだという事だ。  だが結局、チーマーたちはセンター街に出る事はなくなり、暴走族側の勝ちとなる。やはり集団の喧嘩は結束力がモノを言う。地元の結束力で固まる暴走族と、色々な地区から来て集まったチーマーとは結束力に差があった。  結果、渋谷センター街は実質的に、関東連合が仕切る事になった。また、チーマー側を裏で動かしていた人物がいたのだが、先ほど述べた関東連合の象徴的存在A氏が少年院から出所してから、徹底的にヤキを入れられ、彼も「飛んで」しまう。  こうして、渋谷センター街は関東連合の支配下になった。  現に、以前関東連合幹部にインタビューした際、「他の地域は知りませんが渋谷の場合はチーマーのケツもちは暴走族なんです」と言っていた。  ただし、チーマーも依然として存在しており、有名なのはチーマー史上最大規模と言われた「TOP-J」である。が、実態としては関東連合がケツもちと見られている。このチームの頭もかつては「用賀喧嘩会」に属しており、用賀喧嘩会はチーマーから暴走族化していき、結果、関東連合系となる。「系」というのがポイントで例えば、海老蔵事件で名前が出た伊藤リオン氏の「宮前愚連隊」も本来は関東連合「系」である。70年代結成時、宮前愚連隊はなかったからだ。また、関東連合は世田谷中心という意識が一部ではあり、杉並の関東連合は傍流という見方もある。  また、俳優高岡蒼甫がブログで兄貴分と慕っていた、2008年西新宿で撲殺された金村氏の属していたチーム「新宿ジャックス」も関東連合系と見られている。  関東連合はしかし、次第にスタイルが暴走族からチーマーのようなお洒落な恰好をする人間も出てきた。反面、特攻服を着て、わざわざ電車の中で写真を撮ったり、ハチ公前やセンター街を歩いたりした。示威行為である。  関東連合幹部は「僕らは人数が少なかったのでパフォーマンスをするしかなかったんです」とも言う。しかし、その喧嘩は次第に過激化し相手の家に乗り込んで火をつける、負けた相手を裸にし、男同士で69させた写真を撮るといったものである。  こういった行動を取る事により、関東連合は怖いというイメージを植え付けた。僕も69写真を見せてもらったが、余りにエグくて当時、「実話ナックルズ」の編集長をしていたものの掲載するのを止めたほどである。  関東連合は渋谷の不良少年シーンを制してから、六本木に進出していくのだがそれはクラブを抑えた事が大きい。イベント狩り、スカウト狩りで関東連合は名をなしていく。  当時はスーパーフリー的全盛期だった。 「関東連合にはかなりイジメられました。僕らが女の子に声をかけている関東連合が『何やってんだ』と集まってくるんです」(当時のスカウト会社社員)  またクラブのイベントでも、数人でバットや鉄パイプを抱えて乱入し「関東連合だ。誰に断ってイベントなんてやってんだ」とやる。  結果、イベントは関東連合に一言断ってから開かざるを得なくなる。こうしてクラブシーンを制していった。スカウトを仕切った関東連合はAV業界に進出していく。金を持った幹部は続いて、六本木のクラブに行く。そこで人脈を作り、さまざまな分野で関東連合のメンバーが関わっていく事になり現在に至る訳だが……。 (つづく/文=久田将義) ●ひさだ・まさよし  1967年東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜育ち。法政大学社会学部を卒業後、(株)産経メディックスに入社。その後、三才ブックスに入社、「別冊ラジオライフ」編集部に所属。後に、ワニマガジン社へ移籍、その傍ら、ムック「ワニの穴」シリーズの編集人。2000年、ミリオン出版に移籍し「ダークサイドJAPAN」の創刊編集長。2001年、「実話ナックルズ」編集長。2005年、「実話ナックルズ」編集長兼任で「ノンフィクスナックルズ」「THE HARD COREナックルズ」創刊、2012年9月末日にミリオン出版を退社。2012年9月より、ニコニコでブロマガ「久田将義の延長!ニコ生ナックルズ」を配信開始。 ・久田将義の延長!ニコ生ナックルズ http://ch.nicovideo.jp/hisada ●本日20時から生放送! taitol_tatehanbun2.jpg

奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』

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独房で孤独な闘いを続ける奥西死刑囚を仲代達矢が演じた東海テレビ製作ドラマ『約束』。
劇場公開で世論を動かすことができるか。
 東海テレビ報道部の齊藤潤一ディレクターが撮ったドラマ『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』は、3つの村社会に向かってそれぞれ一石を投じている。ひとつはスケープゴートを出すことによって小さなコミュニティーの平穏を守ろうとする実在の村社会に。もうひとつは裁判所の威厳を保つために再審を認めようとしない頑強な縦社会である司法界へ。そしてもうひとつは、わかりやすいもの、面白いもの、当たり障りのないものしか取り上げようとしないテレビ業界に向かって。平和を装う、それら3つの村社会に対して、『約束』は疑問を投げ掛ける。東海エリアで2012年6月30日に放送された『約束』は大きな反響を呼び、2月16日(土)より劇場公開されることになった。波紋がどれだけ広がるか注目される。  『約束』は、サブタイトルにあるように“名張毒ぶどう酒事件”の真相に迫ったものだ。この事件は昭和36年、1961年に三重県名張市の小さな集落・葛尾の公民館で5人の女性が薬物死したもの。亡くなった5人の中に妻と愛人がいた奥西勝を警察は重要参考人として連行し、自宅に2人の幼い子どもを残していた奥西が「ぶどう酒に農薬を混入した」と自白したことから逮捕された。その後奥西は無罪を主張し、第一審では自白に信憑性がなく、物的証拠も乏しいと無罪を言い渡されている。ところが、名古屋高裁は一転して死刑を宣告。1972年の最高裁で死刑が確定。奥西が自白した直後に村の人たちの証言が二転三転するなどの不可解さが多いことから、冤罪の可能性が高い事件として知られている。  齊藤ディレクターは東海テレビ報道部に籍を置き、これまでに戸塚ヨットスクールの現状を追った『平成ジレンマ』(11)、光市母子殺害事件でバッシングを浴びた安田好弘弁護士に密着した『死刑弁護人』(12)などの問題作が劇場公開されたドキュメンタリストだ。地元エリアである三重県で起きた名張毒ぶどう酒事件を題材に『重い扉 名張毒ぶどう酒事件の45年』(06年放送)、『黒と白 自白・名張毒ぶどう酒事件の闇』(08年放送)、『毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀』(10年放送)と3本のドキュメンタリー番組を作ってきた。奥西死刑囚に仲代達矢、その母・タツノに樹木希林、と日本映画界の名優2人をキャスティングした『約束』は、齊藤ディレクターにとって初めてのドラマとなる。
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5人の女性が亡くなった凄惨な事件を再現。
懇親会の席で振る舞われたぶどう酒を飲んだ女性たちが次々と倒れていった。
齊藤「僕が初めて撮ったドキュメタリーが『重い扉』で、名張毒ぶどう酒事件について合わせて3本のドキュメンタリーを作りました。でも奥西死刑囚にはまだ取材できずにいます。死刑確定囚に会えるのは家族か弁護人、一部の支援者だけに限られているんです。これまでは面会した関係者をインタビューしたり、直筆の手紙をナレーターが読み上げることで、いつ処刑されるか分からない日々を過ごす死刑囚の心情を伝えようと試みてきました。でも、3本のドキュメンタリーを作り、もう手はないなぁと。ある種、ドキュメンタリーとしての限界にぶつかってしまったんです。そこで、まったく経験はなかったけれど、奥西死刑囚を主人公にしたドラマを撮ろうと思い付いたんです」  仲代達矢は『毒とひまわり』のナレーターを務めており、冤罪の可能性の高い奥西死刑囚に強い関心を持っていた。舞台公演のスケジュールを調整して、難役のオファーを快諾した。樹木希林は当初、ローカル局が作る“再現ドラマ”への出演を拒んだ。しかし、齊藤ディレクターが事件に関わる資料を送るとちゃんと目を通し、「一度、村を見てみたい」と申し出てきた。名古屋からローカル線に乗って片道約3時間かかる三重県と奈良県の県境にある集落まで、齊藤ディレクターと2人で足を運んだ。さらに奥西死刑囚の妹にも会っている。再現ドラマへの出演に気乗りではなかったはずの樹木の周到な役づくりが始まっていた。2人の名優に対し、齊藤ディレクターから演出することはなかった。ただ、これまでに取材してきた情報をもとに、奥西死刑囚がどのような状況で独房で過ごしているのか、ひたすら息子の無罪を信じ、釈放を願ってきた母・タツノがどのような手紙を残してきたのかをそれぞれ仲代と樹木に説明したそうだ。シーンごとの状況を理解し、後は半世紀にわたり独房に閉じ込められている死刑囚と「人殺しの母親」と罵られながらも息子の帰宅を待ち続けた老女の内面を名優たちは演じてみせた。
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村を追われた後、アパートで息子の帰宅を待ち続けた母・タツノ(樹木希林)。
獄中の息子に宛てた手紙は969通に及んだ。
 ドラマパートを際立たせているのが、ドキュメンタリーパートだ。齊藤ディレクターが手掛けた過去の作品も含め、東海テレビがこれまで取材してきたニュース素材、ドキュメンタリー素材を要所要所に盛り込み、この事件の闇の部分に斬り込んでいく。事件について証言した村の関係者たちの顔と声はモザイク処理やボイスチェンジャーで加工されることなく映し出されていく。奥西死刑囚が冤罪ならば、村の人たちは偽りの証言をしていることになる。村の人たちは口裏を合わせて、自白した奥西をそのまま犯人にしなくてはならなかった。奥西が犯人でなければ、村の中に別の真犯人がいることになり、小さな集落の“平和”が維持できなくなるからだ。真実を語っているのは誰か? どこまでが真実で、どこからが偽りなのか? 真実から目を背けて、口を閉ざしているのは誰か? カメラは噓も真実も両方を映し出していく。観る側は目を見開いて、見極めなくてはならない。仲代や樹木らプロの俳優だけでなく、彼らもまた村の平和を守るためにカメラの前で必死で演じているのだ。  ドキュメンタリーパートで白眉と言えるのが、秋山賢三元裁判官のコメント。裁判所はトイレへ行くにも食事を摂るのもエレベーターに乗るのも、すべて厳格に順列が決まっている。そういった習慣が身に付くと、先輩である裁判官が出した判決を覆すようなことはできなくなると。司法の世界では、再審に興味を示す裁判官はエリートコースから外れるのだと。秋山元裁判官は「徳島ラジオ商殺人事件」の再審を認めたことで、出世コースから外れることになった。ラジオ商殺人事件で冤罪に問われた冨士茂子さんは再審の結果無罪を勝ち得たが、それは冨士さんが亡くなってからの名誉回復だった。秋山元裁判官は涙を浮かべながら、自分が25年間を過ごした裁判所の内情を振り返る。 齊藤「秋山さんのコメントは、僕の初めてのドキュメンタリー『重い扉』を撮ったときのものです。カメラの前で自分が属していた体制側に対して異議を唱える発言をすることはかなり勇気がいったはず。カメラを回しながら、僕も体が震えました。コツコツと地道に取材を続けていると、たまにドキュメンタリーの神さまが微笑んでくれるときがあるんです」
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事件当時、奥西勝(山本太郎)には中学生の長男と小学校入学を控えた長女がいた。
母を失った子どもを心配するあまり、噓の自白をすることに。
 何度も再審請求した奥西死刑囚は、2005年にようやく再審が認められた。だが、再審を認めた名古屋高裁の小出錞一裁判長は1年後に退官。2006年には門野博裁判長によって再審は取り消される。「死刑が予測される重大事件で、噓の自白をするとは考えられない」と自白を重視した門野裁判長は翌年、東京高裁への栄転を果たす。高学歴の人たちが集う裁判所もまた、恐ろしく前近代的な封建社会であることが分かる。裁判所とは真実を明らかにする場所ではなく、あくまでも体制を維持するための頑迷極まりないシステムなのだ。 齊藤「再審を取り消した裁判官たちの顔と名前を出すことに関しては、プロデューサーと何度も話し合いました。批判を受けることは覚悟の上ですが、やはり裁判官は人の運命を左右する責任ある立場にあるんじゃないでしょうか。『テレビのドキュメンタリー番組は中立公正であれ』とよく言われますが、中立公正を守っていると冤罪事件を追うことはできない。名張の事件は東海テレビが開局して間もない頃に起きたこともあり、報道部の先輩記者やカメラマンたちが『奥西死刑囚は冤罪である』という確信のもと、代々バトンを受け継いで取材してきたもの。『約束』はその総決算でもあるんです。ドラマにしたことで幅広い世代からの反響が届きましたが、ドラマといってもすべて分かりやすく描いた内容にはしていません。あまり丁寧に説明しすぎると、観る人たちを受け身にして、考える力を奪ってしまうからです」  何気ないシーンだが、拘置所の高い壁の前を小学生たちの集団が歩いていく様子が何度か挿入されている。壁の外側にいる子どもたちは齊藤ディレクターが東海テレビに入局する以前の姿であり、また私たち自身の姿でもあるのだろう。子どもたちは知らない。壁の中に無実の罪を背負わされ、今日にも処刑されるかも知れないという恐怖と闘い続けている男がいることを。自分の無実を証明するために懸命に生命の炎を保ち続ける奥西死刑囚は現在87歳となる。  仲代達矢、樹木希林らの入魂の演技に胸が熱くなるドラマだが、それだけではこのドラマは終われない。奥西死刑囚の無実が証明されたとき、初めてこのドラマは完結する。固く閉ざされた村社会の扉を、このドラマは激しくノックする。 (文=長野辰次) yakusoku_005.jpg 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』 監督・脚本/齊藤潤一 製作/広中幹男、喜多功 音楽/本多俊之 音楽プロデューサー/岡田こずえ 撮影/坂井洋紀 照明/角川雅彦 録音/遠藤淳 美術/高宮祐一 記録/須田麻記子 題字/山本史鳳 音響効果/久保田吉根 編集/奥田繁 助監督/丹羽真哉 監修/門脇康郎 プロデューサー/阿武野勝彦  ナレーション/寺島しのぶ 出演/仲代達矢、樹木希林、天野鎮雄、山本太郎 製作・配給/東海テレビ 配給協力/東風 2月16日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 (c)東海テレビ放送 <http://yakusoku-nabari.jp> ※東海テレビ取材班による原作本『名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀』(岩波書店)が2月15日(金)より発売 ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? 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奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』

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独房で孤独な闘いを続ける奥西死刑囚を仲代達矢が演じた東海テレビ製作ドラマ『約束』。
劇場公開で世論を動かすことができるか。
 東海テレビ報道部の齊藤潤一ディレクターが撮ったドラマ『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』は、3つの村社会に向かってそれぞれ一石を投じている。ひとつはスケープゴートを出すことによって小さなコミュニティーの平穏を守ろうとする実在の村社会に。もうひとつは裁判所の威厳を保つために再審を認めようとしない頑強な縦社会である司法界へ。そしてもうひとつは、わかりやすいもの、面白いもの、当たり障りのないものしか取り上げようとしないテレビ業界に向かって。平和を装う、それら3つの村社会に対して、『約束』は疑問を投げ掛ける。東海エリアで2012年6月30日に放送された『約束』は大きな反響を呼び、2月16日(土)より劇場公開されることになった。波紋がどれだけ広がるか注目される。  『約束』は、サブタイトルにあるように“名張毒ぶどう酒事件”の真相に迫ったものだ。この事件は昭和36年、1961年に三重県名張市の小さな集落・葛尾の公民館で5人の女性が薬物死したもの。亡くなった5人の中に妻と愛人がいた奥西勝を警察は重要参考人として連行し、自宅に2人の幼い子どもを残していた奥西が「ぶどう酒に農薬を混入した」と自白したことから逮捕された。その後奥西は無罪を主張し、第一審では自白に信憑性がなく、物的証拠も乏しいと無罪を言い渡されている。ところが、名古屋高裁は一転して死刑を宣告。1972年の最高裁で死刑が確定。奥西が自白した直後に村の人たちの証言が二転三転するなどの不可解さが多いことから、冤罪の可能性が高い事件として知られている。  齊藤ディレクターは東海テレビ報道部に籍を置き、これまでに戸塚ヨットスクールの現状を追った『平成ジレンマ』(11)、光市母子殺害事件でバッシングを浴びた安田好弘弁護士に密着した『死刑弁護人』(12)などの問題作が劇場公開されたドキュメンタリストだ。地元エリアである三重県で起きた名張毒ぶどう酒事件を題材に『重い扉 名張毒ぶどう酒事件の45年』(06年放送)、『黒と白 自白・名張毒ぶどう酒事件の闇』(08年放送)、『毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀』(10年放送)と3本のドキュメンタリー番組を作ってきた。奥西死刑囚に仲代達矢、その母・タツノに樹木希林、と日本映画界の名優2人をキャスティングした『約束』は、齊藤ディレクターにとって初めてのドラマとなる。
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5人の女性が亡くなった凄惨な事件を再現。
懇親会の席で振る舞われたぶどう酒を飲んだ女性たちが次々と倒れていった。
齊藤「僕が初めて撮ったドキュメタリーが『重い扉』で、名張毒ぶどう酒事件について合わせて3本のドキュメンタリーを作りました。でも奥西死刑囚にはまだ取材できずにいます。死刑確定囚に会えるのは家族か弁護人、一部の支援者だけに限られているんです。これまでは面会した関係者をインタビューしたり、直筆の手紙をナレーターが読み上げることで、いつ処刑されるか分からない日々を過ごす死刑囚の心情を伝えようと試みてきました。でも、3本のドキュメンタリーを作り、もう手はないなぁと。ある種、ドキュメンタリーとしての限界にぶつかってしまったんです。そこで、まったく経験はなかったけれど、奥西死刑囚を主人公にしたドラマを撮ろうと思い付いたんです」  仲代達矢は『毒とひまわり』のナレーターを務めており、冤罪の可能性の高い奥西死刑囚に強い関心を持っていた。舞台公演のスケジュールを調整して、難役のオファーを快諾した。樹木希林は当初、ローカル局が作る“再現ドラマ”への出演を拒んだ。しかし、齊藤ディレクターが事件に関わる資料を送るとちゃんと目を通し、「一度、村を見てみたい」と申し出てきた。名古屋からローカル線に乗って片道約3時間かかる三重県と奈良県の県境にある集落まで、齊藤ディレクターと2人で足を運んだ。さらに奥西死刑囚の妹にも会っている。再現ドラマへの出演に気乗りではなかったはずの樹木の周到な役づくりが始まっていた。2人の名優に対し、齊藤ディレクターから演出することはなかった。ただ、これまでに取材してきた情報をもとに、奥西死刑囚がどのような状況で独房で過ごしているのか、ひたすら息子の無罪を信じ、釈放を願ってきた母・タツノがどのような手紙を残してきたのかをそれぞれ仲代と樹木に説明したそうだ。シーンごとの状況を理解し、後は半世紀にわたり独房に閉じ込められている死刑囚と「人殺しの母親」と罵られながらも息子の帰宅を待ち続けた老女の内面を名優たちは演じてみせた。
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村を追われた後、アパートで息子の帰宅を待ち続けた母・タツノ(樹木希林)。
獄中の息子に宛てた手紙は969通に及んだ。
 ドラマパートを際立たせているのが、ドキュメンタリーパートだ。齊藤ディレクターが手掛けた過去の作品も含め、東海テレビがこれまで取材してきたニュース素材、ドキュメンタリー素材を要所要所に盛り込み、この事件の闇の部分に斬り込んでいく。事件について証言した村の関係者たちの顔と声はモザイク処理やボイスチェンジャーで加工されることなく映し出されていく。奥西死刑囚が冤罪ならば、村の人たちは偽りの証言をしていることになる。村の人たちは口裏を合わせて、自白した奥西をそのまま犯人にしなくてはならなかった。奥西が犯人でなければ、村の中に別の真犯人がいることになり、小さな集落の“平和”が維持できなくなるからだ。真実を語っているのは誰か? どこまでが真実で、どこからが偽りなのか? 真実から目を背けて、口を閉ざしているのは誰か? カメラは噓も真実も両方を映し出していく。観る側は目を見開いて、見極めなくてはならない。仲代や樹木らプロの俳優だけでなく、彼らもまた村の平和を守るためにカメラの前で必死で演じているのだ。  ドキュメンタリーパートで白眉と言えるのが、秋山賢三元裁判官のコメント。裁判所はトイレへ行くにも食事を摂るのもエレベーターに乗るのも、すべて厳格に順列が決まっている。そういった習慣が身に付くと、先輩である裁判官が出した判決を覆すようなことはできなくなると。司法の世界では、再審に興味を示す裁判官はエリートコースから外れるのだと。秋山元裁判官は「徳島ラジオ商殺人事件」の再審を認めたことで、出世コースから外れることになった。ラジオ商殺人事件で冤罪に問われた冨士茂子さんは再審の結果無罪を勝ち得たが、それは冨士さんが亡くなってからの名誉回復だった。秋山元裁判官は涙を浮かべながら、自分が25年間を過ごした裁判所の内情を振り返る。 齊藤「秋山さんのコメントは、僕の初めてのドキュメンタリー『重い扉』を撮ったときのものです。カメラの前で自分が属していた体制側に対して異議を唱える発言をすることはかなり勇気がいったはず。カメラを回しながら、僕も体が震えました。コツコツと地道に取材を続けていると、たまにドキュメンタリーの神さまが微笑んでくれるときがあるんです」
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事件当時、奥西勝(山本太郎)には中学生の長男と小学校入学を控えた長女がいた。
母を失った子どもを心配するあまり、噓の自白をすることに。
 何度も再審請求した奥西死刑囚は、2005年にようやく再審が認められた。だが、再審を認めた名古屋高裁の小出錞一裁判長は1年後に退官。2006年には門野博裁判長によって再審は取り消される。「死刑が予測される重大事件で、噓の自白をするとは考えられない」と自白を重視した門野裁判長は翌年、東京高裁への栄転を果たす。高学歴の人たちが集う裁判所もまた、恐ろしく前近代的な封建社会であることが分かる。裁判所とは真実を明らかにする場所ではなく、あくまでも体制を維持するための頑迷極まりないシステムなのだ。 齊藤「再審を取り消した裁判官たちの顔と名前を出すことに関しては、プロデューサーと何度も話し合いました。批判を受けることは覚悟の上ですが、やはり裁判官は人の運命を左右する責任ある立場にあるんじゃないでしょうか。『テレビのドキュメンタリー番組は中立公正であれ』とよく言われますが、中立公正を守っていると冤罪事件を追うことはできない。名張の事件は東海テレビが開局して間もない頃に起きたこともあり、報道部の先輩記者やカメラマンたちが『奥西死刑囚は冤罪である』という確信のもと、代々バトンを受け継いで取材してきたもの。『約束』はその総決算でもあるんです。ドラマにしたことで幅広い世代からの反響が届きましたが、ドラマといってもすべて分かりやすく描いた内容にはしていません。あまり丁寧に説明しすぎると、観る人たちを受け身にして、考える力を奪ってしまうからです」  何気ないシーンだが、拘置所の高い壁の前を小学生たちの集団が歩いていく様子が何度か挿入されている。壁の外側にいる子どもたちは齊藤ディレクターが東海テレビに入局する以前の姿であり、また私たち自身の姿でもあるのだろう。子どもたちは知らない。壁の中に無実の罪を背負わされ、今日にも処刑されるかも知れないという恐怖と闘い続けている男がいることを。自分の無実を証明するために懸命に生命の炎を保ち続ける奥西死刑囚は現在87歳となる。  仲代達矢、樹木希林らの入魂の演技に胸が熱くなるドラマだが、それだけではこのドラマは終われない。奥西死刑囚の無実が証明されたとき、初めてこのドラマは完結する。固く閉ざされた村社会の扉を、このドラマは激しくノックする。 (文=長野辰次) yakusoku_005.jpg 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』 監督・脚本/齊藤潤一 製作/広中幹男、喜多功 音楽/本多俊之 音楽プロデューサー/岡田こずえ 撮影/坂井洋紀 照明/角川雅彦 録音/遠藤淳 美術/高宮祐一 記録/須田麻記子 題字/山本史鳳 音響効果/久保田吉根 編集/奥田繁 助監督/丹羽真哉 監修/門脇康郎 プロデューサー/阿武野勝彦  ナレーション/寺島しのぶ 出演/仲代達矢、樹木希林、天野鎮雄、山本太郎 製作・配給/東海テレビ 配給協力/東風 2月16日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 (c)東海テレビ放送 <http://yakusoku-nabari.jp> ※東海テレビ取材班による原作本『名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀』(岩波書店)が2月15日(金)より発売 ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! [第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』 [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! 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学校行事で訪れたキャンプ場、忽然と姿を消した女児……“肝だめし”下見中に一体何が起こったのか?

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ひるがの高原キャンプ場 公式HPより
何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。 第23回 岐阜・小学生女児キャンプ場行方不明事件 (2009年7月)  飛騨高地の南、岐阜県のほぼ中心に位置する郡上(ぐじょう)市。長良川の流域として知られる自然豊かな山岳丘陵地帯である。この地域では、江戸時代から続く伝統行事として、毎年7月半ばから約2カ月間にわたって「郡上おどり」と呼ばれる盆踊りが開催されている。そんな活気にあふれる田舎町で、2009年7月24日に奇怪な事件が発生した。  場所は郡上市高鷲(たかす)町の「ひるがの高原キャンプ場」。学校行事の野外授業として同施設を訪れていた愛知県常滑市立常滑西小学校5年生の女児・下村まなみちゃん(当時10歳)が、忽然と姿を消したのである。彼女の同級生や学校関係者ら約100人が周囲にいる状況下、さらにはキャンプ場という開放的な場所で発生したこの事件は、多くのメディアで“現代の神隠し”として報道された。多くの謎に包まれたこの事件、一体まなみちゃんは、どこに行ってしまったのか……? 事件の顛末を順に追ってみよう。  事件が起こったのは、夏休みに入ったばかりの金曜日。同校5年生の野外授業として、児童85人と校長・教員ら数名が前日の23日から隣県の同施設を泊まりがけで訪れていた。野外授業は毎年の恒例行事であり、この年も3日間のキャンプを予定。その2日目の24日午前7時半頃、この日の夜に予定されていた“肝だめし”の下見のため、まなみちゃんは同級生の女の子3人と一緒に出かけたという。しかし、午前8時頃、遊歩道をしばらく歩いていた同級生たちが、同行していたはずの彼女がいなくなったことに気づいたという。報道によれば、彼女は身長120cm、体重20kgと小柄で体も弱く、普段の学校生活においても、教員や同級生のバックアップを必要としていた。後日、テレビ番組に出演した母・益代さんによれば、まなみちゃんはダウン症を患っていたという。  事件発生当時の状況を振り返ってみる。キャンプ場で最後にまなみさんを目撃したのは、同校の校長である。午前8時を回る少し前、まなみちゃんら4人は遊歩道にある林道のカーブに立っていた校長の前を通過。校長の証言によると、このとき彼女は、ほかの女の子たちから随分と遅れて歩いていたという。その姿を見て心配になった校長は、しばらくしてグループの後を追う。その直後、引き返してきた女の子たちから、まなみちゃんが行方不明になったことを知らされたのである。その間、わずか10分。たったそれだけの時間で、何者かが彼女の身を襲ったのだろうか?  失踪の通報を学校から受けた岐阜県警は、すぐに同施設の捜索を開始する。約15万平米もあるキャンプ場全体には数百人もの捜査員が動員され、重機を使って崖までも切り崩すローラー作戦を展開。しかし、その甲斐もなく、まなみちゃん本人はおろか、彼女の所持していた物さえ一切発見されなかった。広大な森の中とはいえ、人通りのない早朝、同級生や校長らが近くにいる中での失踪は、まさしく“神隠し”としか言いようがない。  一見平穏なキャンプ場で、短時間の間にまなみちゃんの身に起こった出来事は、いまだに謎とされている。例えば、同市の各地でツキノワグマの出没も目撃されていたことから、事件発生当初は「クマに襲われたのではないか?」との予想もなされた。しかしながら、警察の捜索で衣服や靴などが発見されていないことから、その可能性は極めて低いとみられている。現状で最も可能性が高いと考えられているのは、何者かが彼女をさらったとする誘拐説だ。その場合、偶発的にその場に出くわした人物、もしくは、同日に野外授業が行われることを知っていた人間が前夜~早朝にかけて施設に潜入し、グループから遅れて歩くまなみちゃんを発見し、拉致したということになる。非科学的な話を無視すれば、後者の説が有力だとは思うが、なぜそこにいたのか、誰の目にも留まらないように小学5年生の女の子を連れ去ることが可能か、など疑問は多く残る。  現在、事件から3年以上が経過しているが、いまだ彼女の行方は知れない。しかしながら筆者は、まなみちゃんは現在も必ず生存していると信じている。拉致を実行した何者かが彼女の病気を利用して、外出させないように注意を払い、どこかで息を潜めているのではないだろうか。“神隠し”というのは、人間の想像力が低かった時代のただの都合のいい解釈であり、この事件が人間の所業によるものであることは疑いようもない。この世に犯人や被害者が生きている限り、証拠は残されていなくても、事件解決の糸口はゼロではないはずだ。せめて我々は、まなみちゃんが無事に笑顔で帰宅する日を信じて待ちたい。 (取材・文=神尾啓子) <事件の情報> 名前:下村まなみ(当時10歳/愛知県常滑市立常滑西小学校5年生) 体格:身長120cm/体重20kg 行方不明時の服装:白地に袖が水色の長袖Tシャツ、薄いピンク色のズボン、水色の運動靴、髪の毛を2カ所ゴム留め 発生場所:ひるがの高原キャンプ場(岐阜県郡上市高鷲町ひるがの4714番地2) <連絡先> 郡上警察署 TEL.0575-67-0110

内柴正人被告と同罪? 安倍内閣・徳田毅代議士“未成年女性”泥酔姦淫で訴えられていた!

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「週刊新潮」2月14日号 中吊り広告より
グランプリ 「『徳田毅代議士』が慰謝料1000万円の『未成年女性』泥酔姦淫」(「週刊新潮」2月14日号) 注目記事1 「ロックオン挑発にドタバタ安倍官邸の『勝算』」(「週刊朝日」2月22日号) 注目記事2 「AKB柏木由紀 Jリーガーとの『深夜合コン』撮った!」(「週刊文春」2月14日号) 注目記事3 「官邸VS.日銀の戦い 白川総裁『怒りの辞任』に官邸「逆ギレ」財務省は冷ややか」(「週刊朝日」2月22日号) 注目記事4 「『殺人スモッグ』PM2.5襲来!」(「週刊文春」2月14日号)  中国の大気汚染は「殺人スモッグ」といわれているそうだが、春節を迎えた中国・北京市内で鳴らされる爆竹が一層汚染を深刻にしていると、多くのテレビが報じている。  文春はそのすごさを、こう伝える。 「北京在住十二年になる、フリーランスライターの小林さゆり氏は、『北京はこの十二年間で最悪の空気』と語る。 『冬の暖房はクリーン化が進んだとはいえ、石炭や練炭を燃やすのも一因でしょう。今年の冬は特に、近隣工場からの排煙が増しているのか、部屋の中で過ごしていても、燻されたような匂いがして、常にけむい。窓を閉めてもダメで、部屋の中でもマスクを二重にしています。街中は、白い靄がかかっていて、まさに五里霧中。バス停でバスを待っていても、数十メートル先も見えず、路線バスの番号も分からない。交通事故も増えていて、先日も高速道路で何十台もの追突事故がありました。うっかりマスクを忘れて百メートル先の店に自転車で買い物に行っただけで気持ちが悪くなり、嫌な空気が肺の中に残る感じが半日、ずっと消えませんでした』  北京大学公共衛生学院などが中心となってPM2.5の健康被害に関する報告書を公表したのは、昨年12月のことだった。そのタイトルは「危険的呼吸」。報告雪にはこう書いてある。 <もし汚染水準が改善しなければ、四都市(北京、上海、広州、西安)でPM2.5が原因で早死にする人は年八千五百七十二人に達し、早死による経済損失は計六十八億元(約一千億円)に上る>  だがこれに対し、米・ハワイ大学の環境研究家・薫良傑氏は、 『これはまだ控えめな統計といえる。中国では一年間に、大気汚染により三十五万人以上が早死にしているといわれている』  と、21CN新聞のインタビュー(一月十七日)で答えている。  PM2.5は黄砂よりも微細な物質のため、気道上部や鼻だけではなく、肺や血管にまで入り込む。そのため、瑞息の悪化だけでなく、呼吸器疾患、脳卒中、心筋梗塞の死亡率も悪化させる」(文春)  大気汚染、砂漠化は北京だけの問題ではない。中国の大都市が抱える重大な健康被害問題は解決の方法があるのだろうか。  安倍晋三総理は、何もしないうちから株価が上がり円安が進行する「タナボタ」景気で浮かれているようだが、これは日銀の白川方明総裁を政治力でねじ伏せたことが発端である。  渋々2%の物価目標を飲んだ白川総裁だったが、2月5日、突然任期途中で辞任すると表明したから、官邸は「逆ギレ」していると朝日が書いている。  日銀内部では、こういう見方が広まっているという。 「『白川さんは怒っているはず。日銀も怒っていると言っていい。政治が職権を越えて他人の城に手を突っ込み、強引に横車を押したんですから。それでも公には口にしないところが、白川さんらしい』(日銀幹部)  途中辞任は怒りの表現、すなわち『無言の抵抗』だと受け取ったわけだ。中央銀行(日本では日銀)は政治から独立し、通貨や物価の安定を図る組織だ。そのトップが政権と対立し、任期をまっとうできないのは、金融界から見れば、かなりの異常事態なのだ」  朝日は、後任総裁は財務省OBの武藤敏郎・大和総研理事長か黒田東彦・アジア開発銀行総裁と見ているが、文春では岩田規久男学習院大教授(70)が最有力で、自身「日銀総裁の覚悟ある」と話している。以下は岩田教授の“覚悟”のほどである。 「今は経済戦争の最終決着の時なんです。  デフレ派に聞きたい。バブル以降のデフレで、財政は再建できたのですか? 景気は良くなったのですか? 株価は上がったのですか? 十五年間の壮大な『デフレ経済実験』の結果 はすでに明確に出ている。デフレでは、駄目なんです。  インフレ二%というと『ハイパーインフレが来る』『九百八十三兆円の財政赤字の利払いで日本は破綻する』と彼らは言う。では、どうしろと言うのか? これからの十五年も、またデフレの実験を続けるのですか?  インフレで経済を立て直せるかどうか、確かにこれはやってみないと分からない。ただ、やる前から『絶対成功する根拠を示せ』という議論は無理がある」  金融政策を実現するためには、日銀法の改正が必要だと続ける。 「先月の、日銀金融政策決定会合でも、二%のインフレ目標の責任が日銀に全てあるのか、政府も一翼を担うのか曖昧なままでした。ここを改善しなくては機動的な金融政策は不可能です。  日銀には『目的の設定権利はなく、手段選択の権利は持たせる』。そして目標に対する全ての責任を負わせることです。要するに、『言い訳を許さない』。  これまでの経済の低迷の原因はデフレにあり、デフレにした責任は日銀にある。日銀が全て悪いのかと聞かれれば、私は『その通り』と答えます」  この御仁が日銀総裁になったら、この発言との整合性はどう取るのだろうか。財務省OBか大学教授か、アベノミクス第一の試金石である。  今週、文春のターゲットになったのは、メンバー随一の清純派“ゆきりん”こと柏木由紀(21)。若きJリーガーたちとの、朝まで続いた合コンである。これが注目記事の2位。 「『彼女は「アイドルの中のアイドルを目指す」と公言する“処女キャラ”です。キャッチフレーズは「寝ても覚めてもゆきりんワールド! 夢中にさせちゃうぞ!」。握手会では目線を逸らさず、ファンの手を両手で包み込む“十秒握手”でファンの心を掴んできた』(AKB担当記者)」  総選挙では常に上位に食い込み、一昨年、昨年と3位だった。  合コンが行われたのは、皮肉にも柏木主役のドラマが放送された初日の深夜0時過ぎだった。  場所は目黒のダイニングバー「S」。文春が先週報じた峯岸らAKBメンバーが参加したパーティーが開かれたのと同じ店である。柏木を誘ったのは、やはり峯岸だという。 「柏木が仲が良いのは、峯岸や指原。峯岸は一期生。柏木にとっては年下でも先輩にあたるんです」とAKB担当記者が話している。  午前0時30分。柏木に遅れて峯岸、その後からカリスマAV女優の明日花キララ(24)も参戦した。今回のお相手はロンドン五輪にも選ばれたセレッソ大阪の扇原貴宏(21)と杉本健勇(20)ら。  峯岸が酔ってフラフラと引き上げたのが午前3時過ぎ。柏木と明日花は男性陣とカラオケルームへ入り、ご帰還は朝の7時過ぎ。  ちとハメを外しすぎではないかね。不祥事続きのAKBだが、元メンバーたちが「恋愛禁止条例」についてこう語っている。 「もともとあってないようなルールだし、バレたら終わり、バレなければOK。それだけですよ」  バレた峯岸や柏木は運が悪いということか。秋元さん、また坊主にしますか?  注目記事1位は、一つ間違えれば日中戦争勃発になりかねなかった、中国フリーゲート艦から照射された火器管制レーダー“事件”についての朝日の記事。  海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」がレーダー照射されたのは1月30日。安倍総理は毅然としながらも、中国側の挑発には乗らなかったことが評価されているが、舞台裏ではいろいろあったようだ。 「与党関係者によると、レーダー照射の詳細な情報が小野寺五典防衛相から安倍首相に伝えられたのは、5日の発表直前だったという。  報告が遅れた理由には、1月19日、海事のヘリ『SH60』が中国海軍の艦船からレーダー照射を受けたと疑われる事案を巡る“疑心暗鬼”があった。 『このとき防衛省の事務方が小野寺氏と外務省に報告しました。すると、小野寺氏が『これは大事なことだ。すぐ安倍首相に報告しよう。きちんと声をあげないとダメだ』などと言い出した。事務方は仰天し、 『疑いの段階で公表すれば日中関係が大変なことになる。ウラかとれるまで待ってください』と押しとどめました』(官邸関係者)(中略) 『大臣に綴告すると、また「公表する」と騒いで情報が漏れかねないと制服組が警戒した。防衛省は2010年の尖閣沖の漁船衝突事件などで民主党政権の対応に不信感があり、今でも政治家に情報を上げるのを極端に避ける傾向にありますから』(防衛省関係者)  ようやく報告が上がったのは5日の昼ごろだった。小野寺氏はすぐに官邸に乗り込んだというが、慌てていたため菅義偉官房長官や岸田文雄外相に根回しせずに、安倍首相に「中国の暴挙を国際社会に発表したい」と直談判したという。  本来は公表前に、外交ルートで中国側に正式に抗議をしなくてはいけないのに。  この件は、中国政府側は本当に知らなかったという見方があるが、習近平が総書記に就任以来、こうした軍部の“暴走”が続いているのは心配である。  現場の一指揮官の誤った判断が、戦争へとつながった歴史は枚挙にいとまがない。そんな悲劇を繰り返さないためにも、一日も早く日中首脳会談が行われることを望みたい。  今週のグランプリは、安倍内閣初のスキャンダルをものにした新潮の記事。  スキャンダルの主役・徳田毅代議士は41歳の若さで安倍内閣の国土交通大臣政務官に抜擢され、ゆくゆくは総理大臣候補かとごく一部ではウワサされていたようだ。彼は新潮に自身のスキャンダルが掲載されることを知り、自らから辞任を申し出て、アッサリ受理されてしまった。  徳田代議士がやったことは、泥酔状態の教え子に乱暴したとして準強姦の罪に問われた柔道金メダリスト・内柴正人被告と同じだと、新潮は難じている。事の経緯を新潮から引用してみよう。 「原告の女性が徳田代議士と知り合ったのは、事件が起こる前年の平成15年10月頃だった。当時、彼女と交際していた男性が徳田代議士と知り合いで、その紹介により、複数のメンバーで会食の機会を持ったのである。その後、徳田代議士から食事の誘いを受けたという。その結果、彼女に何が起きたのか。さらに訴状をひもとき、その顛末を見ていこう。 「<平成16年2月10日、原告は、〈中略)午後10時ころ、地下鉄赤坂見附駅の近くで被告と待ち合わせた。合流した後、被告は原告を和食屋に連れて行った。原告は飲食店の名前等は覚えていないが、忍者の扮装をした従業員が接客する飲食店であった。その店で、被告は原告に食事と酒を勧め、ビールの後に焼酎をボトルで注文し、いずれも原告と一緒に飲んだ。飲食中、被告は自分がいかに金をたくさん持っているかなどを得意になって語り、原告は、(中略)焼酎を多量に飲んでかなり酔った>  食事を終えた後、さらに、 <『今度は自分の知っているバーに行こう』と言ってカウンターバーのような店に原告を連れて行った。そのバーで、被告は原告に強引に酒を飲ませたため、既にかなり酔っぱらっていた原告は、完全に酩酊し、歩くのがやっとの状態になってしまった>  バーを出た後、彼女はフラフラの足で、徳田氏の後をついていく。やがて彼が入っていったのは、赤坂見附の交差点近くにある高級ホテル。しかし前後不覚に陥った女性はその建物をホテルと認識できず、もう一軒、飲食店をハシゴするものと思っていた」  そのホテルで、このようなことに及んだというのだ。 「<部屋はツインルームで、被告は、原告をベッドの1つに座らせ、原告の服を脱がせにかかった。原告は、泣きながら抵抗しようとしたが、酔いが回りすぎていてまともに抵抗することができず、泣きながら『やめてください』と何度も何度も言うだけであった。結局、被告は原告の着衣を脱がせ、自分も服を脱いで、原告の抵抗を抑圧して性行為に及んだ。原告は、そのまま意識を失ってしまった>  平成19年2月、東京地裁に提出された、一通の訴状にはこう記されているという。  登場する原告は、被害に遭った平成16年当時19歳の、事業家を目指す女性。 「被告と書かれた男性は当時32歳で、国会議員公設秘書であり、かつ医療法人グループの関連会社役員、後に国政に打って出て代議士となる徳田毅氏だ」(新潮)  昨年末に平成23年分の政治資金収支報告書が公表されたが、徳田議員は2億5285万円もの資金を集め、収人ランキング上位の常連である亀井静香や「日本維新の会」の平沼赳夫、さらに2年連続首位だった小沢一郎をも抑え、堂々のトップに輝いた。  彼は当選3回の駆け出し代議士だが、彼の実父は全国に280以上の医療施設を経営する医療法人徳洲会の徳田虎雄理事長(74)である。 「鹿児島県・徳之島出身の虎雄理事長は、今から30年ほど前、奄美群島区を含む旧鹿児島l区で自民党の保岡興治議員と、血で血を洗う壮絶な選挙戦を展開したことが語り草となっている」(新潮)  その被害女性は、当時交際していた男性に相談し、損害賠償の訴えを起こしたのである。慰謝料は当初500万円だったが、その後2000万円に増額された。  この一件を、彼はどのように決着させたのか。当時の事情を知る人物が、こう解説している。 「『毅さんが裁判所に提出した答弁書は、要するに、女性が未成年であるとは知らなかったこと、彼女にお酒を勧めた事実はなく、自分で進んで飲んでいたという内容です。男女関係を持ったことは認めましたが、あくまで合意の上だと……。つまりこの前の内柴被告と全く同様の主張ということ。しかし、最後は、事態を収拾しようとして、平成19年に和解。結局、女性とその彼氏だった男性にまで謝罪し、慰謝料として各500万円を支払ったのです』  2000万円の要求に対して計1000万の支払いならば、少なくとも多少の罪の自覚があったればこそに違いあるまい」  この件は徳田理事長にも伝わっているそうだが黙認したと、新潮は書いている。カネで解決したのに、今回政務官になったばかりに、女性と、彼女と交際していた男性の怒りに再び火を付けてしまったのだろうか。  安倍内閣はスキャンダルの宝庫かもしれない。これをきっかけに、これからも大臣、政務官たちのスキャンダルが続々出てきそうだ。 (文=元木昌彦)

9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』

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CIAのビンラディン追跡チームに実在した女性分析官を主人公にした『ゼロ・ダーク・サーティ』。
機密情報の漏洩や拷問の有無をめぐって米国の配給会社にはクレームが寄せられている。
 いかにしてビンラディンは潜伏先をCIAに探し当てられ、米軍特殊部隊によって殺害されたのか。キャスリン・ビグロー監督、ジェシカ・チャステイン主演による『ゼロ・ダーク・サーティ』はその一部始終を記録したシリアスドラマだ。上映時間2時間38分にわたって異様な緊張感が持続する。映画というよりも映像による殺人調書と呼んだほうがいいかもしれない。2月25日(月)に発表されるアカデミー賞に作品賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞、音響効果賞の5部門にノミネートされている。  米国人に多大なトラウマを与えた9.11同時多発テロの首謀者であるアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンを追い詰めたのは、実在するひとりの女性だった。CIAのビンラディン追跡チームの中心メンバーとして活躍した若き女性分析官マヤがこの物語の主人公だ。過酷な職場に放り込まれた女性が伝説のテロリストに関する情報収集と潜伏先の割り出しという仕事を成し遂げることで大きく変容していく様が描かれる。『ツリー・オブ・ライフ』(11)、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(11)、『テイク・シェルター』(11)で若奥さん役を演じたジェシカ・チャステインが冷血な爬虫類を思わせる風貌で“アメリカの敵”と対峙する。『ディア・ハンター』(78)に出演していた頃のクリストファー・ウォーケンを彷彿させる、冷たく光る青い瞳が印象的だ。
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新米局員だったマヤ(ジェシカ・チャステイン)だが、同僚たちが次々と倒れていく中、
上司に噛み付くタフな女になっていく。
 10年近くにわたるマヤとビンラディンとの水面下での戦いを『ハート・ロッカー』(08)でもコンビを組んだ脚本家のマーク・ボールと女傑ビグロー監督は詳細な資料に基づいて追っていく。CIAパキスタン支局に配属されて間もないマヤ(ジェシカ・チャステイン)は見るからに華奢で、こんな娘がテロリストに立ち向かえるのかと観ているほうが心配になる。案の定、秘密施設内でチームリーダーのダニエル(ジェイソン・クラーク)が捕虜を水責めにすると、マヤは正視できずに吐き気に襲われる。米国内では違法となっている捕虜への拷問まがいの尋問が、海外では平然と行なわれていた。マヤの様子をみてダニエルはやれやれと肩をすくめるが、上司のブラッドリー(カイル・チャンドラー)は澄ました顔でいう。「彼女はああ見えて、けっこー冷血らしいよ」。  その言葉通りだった。なかなか口を割らない捕虜への拷問を続けていく日々に、先輩のダニエルのほうが先に心が折れてしまう。残ったマヤは膨大な量の情報を分析しながら、執拗に尋問を続けていく。同僚のジェシカ(ジェニファー・イーリー)は仕事熱心なマヤを心配して食事に連れ出していたが、気配り屋の彼女は自爆テロの犠牲となってしまう。百戦錬磨のベテラン局員たちの後ろに隠れるように佇んでいたマヤだったが、望むも望まざるもいつの間にか自分がビンラディン追跡チームを率いていかなくてはならない立ち場となっていく。一度も逢ったことのないひとりの男の暗殺こそが、公務員であるマヤの使命となる。  ニーチェの言葉に「怪物と戦うものは、己が怪物にならぬよう気をつけよ」という一節がある。マヤはこの言葉をあたかも逆利用する。伝説のテロリストに立ち向かうために、自分自身を怪物化する道へ進む。すでに死んでいるかもしれないビンラディンを探すことに予算や労力を割くよりも、犠牲者を増やさないようテロ防止により力を注ぐべきだと唱える上司のブラッドリーをマヤはこっぴどくなじる。莫大な情報提供料(当初は30億円だったが、07年には60億円にまで増額)を支払うことで手に入れたアルカイダ関係者の家族の電話を盗聴し、アルカイダとビンラディンとを繋ぐ連絡員の所在を洗う。マヤの指示に従って危険地帯で動く現地スタッフは命がいくつあっても足りない。
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2011年5月1日午前0時30分、ビンラディン捕縛作戦が実施。
パキスタンの市街地にある邸宅に米軍特殊部隊が強襲を掛ける。
 気が遠くなるような捜査を積み重ね、ようやくパキスタンの首都イスラマバード近郊にある町・アボッターバードに高い壁に囲われた不審な屋敷があることを突き止める。この屋敷の主人はいっさい屋外に出ようとしない。スパイ衛星にキャッチされることを避けているに違いない。ここまで徹底して身を隠す必要がある人間は非常に限られている。宿敵の隠れ家がようやく判明したのだ。それなのに、なぜ上層部は即行動に移さないのか? マヤはCIAテロ対策センターの責任者であるジョージ(マーク・ストロング)を逆パワハラ同然の行動で連日突き上げる。拷問を見て嘔吐していた女の子の面影はまるでない。もはやCIAにマヤをコントロールできる人間はいなかった。かくして屋敷の主人がビンラディンであるという確実な証拠がないまま、海軍の特殊部隊ネイビーシールズを投入した「海神の槍作戦」が実行される。  マヤが見守る「海神の槍作戦」を再現した映像は、まるでスナッフフィルムでも観るかのようにまがまがしいリアリティーに満ちている。作戦が開始されたのは2011年5月1日、タイトルとなった午前0時30分。暗視カメラで撮影された映像の中、極秘開発されたステルス型ヘリコプター2機から降り立った特殊部隊の精鋭24名と爆発物探知訓練を受けた軍用犬が屋敷の中へと瞬く間に侵入していく。真夜中の侵入者に気が付いた男たち2人がまず射殺され、一緒にいた女性も犠牲となる。続いて、様子を見にきたビンラディンの息子も射殺。屋敷の1階を制圧した突入隊は2階にいたビンラディンの妻子たちを確保。3階へと逃げるビンラディンを追う。この日のために殺人トレーニングを積んできたプロたちの前では伝説のテロリストもあっけなかった。銃を持って反撃する暇もないまま胸と頭部を撃ち抜かれた。捕獲ではなく抹殺することが作戦の当初からの目的だった。作戦に要した時間はわずか38分。着陸時に損傷したヘリコプター1機を爆破処理して、24名の隊員と軍用犬は無傷のまま引き揚げた。事前に情報が漏れることを恐れ、パキスタン側には作戦のことはいっさい知らされなかった。他国に不法侵入しての軍事行動だったが、おおむね諸外国は世紀の大犯罪者を最小限の犠牲者で仕留めたオバマ政権を賞讃した。  ネイビーシールズが持ち帰ったビンラディンの遺体とマヤは対面する。マヤを普通の女性から怪物へと変容させた相手は、すでに冷たいムクロとなっていた。マヤは念願のミッションをコンプリートし、同僚や同胞たちの仇を討つことに成功した。彼女は自分に与えられた困難な仕事を最後までやり抜いたのだ。通常のドラマなら、仕事を通した女性の成長ぶりに感銘を覚えるクライマックスなのだが、そこには感銘とは大きく異なるザラザラとした違和感だけが残る。長年の責務をやり終えた彼女を優しく出迎えてくれる家族は果たしているのだろうか。彼女には精神的な拠り所としている宗教はあるのだろうか。マヤに関する具体的な家族構成や生い立ち、宗教観は最後まで明かされない。彼女を特定するような情報があると、報復の手掛かりとなってしまうからだ。伝説のテロリストは莫大な予算と多大な犠牲者を伴うことで抹消された。だが、テロの火がこの世界から消えることはない。 (文=長野辰次) zdt04.jpg 『ゼロ・ダーク・サーティ』 脚本/マーク・ボール 監督/キャスリン・ビグロー 出演/ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン  配給/ギャガ 2月15日(金)よりTOHOシネマズ有楽町ほか全国公開  Jonathan Olley(c)2012 CTMG. All rights reserved. <http://zdt.gaga.ne.jp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! [第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』 [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! 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上祐さんのサインをもらった

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宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  約18年前に、長野県松本市の住宅街や東京の地下鉄に化学兵器“サリン”をまいて、約6,300人もの死傷者を出したカルト教団があります。オウム真理教です。その広報担当者として、事件当時メディアで教団の無実を主張してきた上祐史浩氏は、その詭弁ぶりから、「ああ言えばこう言う」をもじって「ああ言えば上祐」と揶揄されました。  その上祐さんが昨年12月、告白本『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)を出版。その報告イベントを1月22日に東京・新宿のライブハウス「ロフトプラスワン」で開催しました。そこに藤倉、上祐さんの対談相手としてゲスト出演させていただけたので、「あれだけの事件を起こしておいて、どの面下げて」などと言いたい放題、言ってきました。 ■言いたい放題言ってみた shot0013.jpg  上祐さんは死刑や無期懲役が決まって塀の中にいる教祖や高弟たちと違って、サリン散布や殺人などに直接関与しなかったということで、偽証罪などで懲役3年の刑を受けただけ。1999年に出所し、現在は娑婆でオウムの残党を率いて宗教団体「ひかりの輪」の代表をしています。  しかし上祐さんは教団が東京・亀戸で炭疽菌をまいたテロ未遂事件には関与していたし、サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件などについても教団の仕業だと知っていながら、メディアで教団の無実を主張していました(その辺りのことも『オウム事件 17年目の告白』に書かれています)。  つまり上祐さんは元テロリストで、なおかつテロ集団の顔として世間に向けてウソをつきまくっていた人物です。現在は麻原信仰を捨て、「オウムを超える」「麻原を超える」宗教を標榜して「ひかりの輪」の代表を務めていますが、ひかりの輪の信者の多くはオウム真理教の残党です。 ■言いたい放題言ってみた shot0024.jpg  ロフトプラスワンでのイベントで、私は 「ひかりの輪は解散すべき」 「あれだけの事件を起したテロ集団の元幹部が残党を率いて、宗教だの思想だのと言っているのって、“どの面さげて”という感覚」 などと、自分の出番のしょっぱなから割と言いたい放題言ってみました。これに対する上祐さんの返答は、要約すると、こういうもの。 「自分は麻原を超える思想を創造したい」 「被害者支援機構との賠償契約がある」  宗教によって無差別殺人テロを起こした団体の幹部が、いまだに「宗教」だ「思想だ」と言っていることへの違和感には答えていませんし、賠償が目的なら、宗教ではなく賠償のための団体でもいいはずです。 上祐さんは、 「解散したら、個々の信者は賠償しないだろう」 「宗教は賠償のための事業」 といった趣旨の説明をしていました。もっともらしい言い分に聞こえるかもしれませんが、これって言い換えれば、 「賠償する気なんかない信者たちからカネを吸い上げて、彼らが望んでいない賠償にそのカネを使うのが、ひかりの輪という宗教」 ということです。冷静に考えると、けっこうひどいことを言っています。 ■“ああ言えば上祐”健在か  残党が組織を存続させる限り、信者が家族のもとに戻ったり社会復帰したりということは難しく、彼らにとって永久に「オウム事件」は終結しません。しかし上祐さんは、そんな信者たちを団体から“解放”し、社会復帰させる努力をした形跡もなく、このイベントでも、そのような意思を表明することはありませんでした。 上祐さんはイベント中、 「敵を師とする」 「私を批判する藤倉さんのような人も私の師匠だ」 と言っていました。しかし、私と一緒に出演した真宗大谷派僧侶の瓜生崇さん(やや日刊カルト新聞の記者でもあります)は、こうツッコミを入れていました。 「そう言う割には、何かを言うても全部、『それはこうなんです、ああなんです』って返ってくるんですよね。『その通りですね。私が間違ってました』という言葉を上祐さんから聞いたことがない。『みんなが師』と言う割には、本当はそんなことは全然思ってないんじゃないの?と思うんですが」  イベント後、複数のお客さんから 「“ああ言えば上祐”は健在ですね」 という感想をいただきました。 ■上祐さんはシャレがわからない  かつての上祐さんは、悪い意味でインパクトのあるパフォーマーでした。あるときは、テレビカメラの前で「ばかばかしいですよ!」と声を荒らげてフリップを投げ、警察を非難して見せました。オウム幹部・村井秀夫が刺殺された後のインタビューでは、村井を殺したのはマスコミだと言わんばかりに「次は尊師(麻原彰晃)を殺すんですか!」と報道陣にキレて見せました。  しかし、現在の上祐さんは違います。著書でもイベントでも、批判に対して謙虚で殊勝そうな態度は崩さず、口先で批判をいなすだけ。何も面白いことはしてくれません。当然、伝説の“フリップ投げ”もイベントでは披露しませんでした。  しかしイベント中に、上祐さんの言葉ではなく行動に、お客さんから批判の声が上がった場面が1度だけありました。休憩時間に、上祐さんがお客さん相手にサイン会を行っていたからです。 「どういう気持ちでやってるんでしょうか? サインというのは一般に、芸能人とか作家とか、やましいことがない人が書くのが自然。会場の人も、どういう気持ちでサインを受け取っていたんでしょうか?」(お客さん)  これは、ものすごくいい質問でした。テロ集団の元幹部で、現在も残党組織の代表者である人がサイン会って、確かに変です。 「署名することで販売を促進して、被害者への賠償になればという気持ちでやっていますが、そういった印象を抱かれる方もいらっしゃると思いますので、今後、やり方、その他考えながらやっていきたいと思います」(上祐さん)  もはや上祐さんにとって「賠償のため」は自己保身の最終兵器。これさえ言っときゃOKみたいな印象です。イベントが終わると、やっぱりまたサイン会が始まりました。  実は、お客さんからの批判が出るより前に、私もイベントの中で、 「上祐さんを文化人扱いすべきではない」 と発言していました。というわけで、ようやく私が上祐さんを「いじる」ネタができました。  イベント後、上祐さんは、会場に残った20人ほどの観客を相手に「懇親会」という名の説法会状態に。そこへ私が、色紙とマジックを持って突撃です。 藤倉 「サインしていただけますか?」  色紙へのサインなので、書籍の販売促進にはなりません。でも上祐さんはOKしてくれました。そこで、もうひと押し。 藤倉 「サインの下に“文化人”って書いてください!」 上祐さん 「それ、どういう意図ですか?」 藤倉 「カルト化しないためには、シャレを理解すべき」 DSCN5079.JPG  結局、サインはもらえましたが、「文化人」とは書いてもらえませんでした。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。

あの重大事件の犯人たちは今……赤軍、オウム、林真須美ら死刑囚78人の肉筆

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「週刊文春」2月7日号 中吊り広告より
グランプリ 「桜宮高生徒・保護者が初告白『バスケ部と家庭の真実』」(「週刊文春」2月7日号) 第2位 「死刑囚78人の肉筆」(「週刊ポスト」2月15・22日号) 第3位 「AKB峯岸みなみEXILE弟分ダンサー宅にお泊まり愛!」(「週刊文春」2月7日号)  安倍バブルに、私はいまだに懐疑的である。まだ何もしていないのに期待感だけ膨らますのは、まさに危なっかしいバブル(泡)そのものであろう。  このままいけば宿敵・韓国を再び追い越せると囃し立てるのがいるが、韓国が優位に立っているのは円高だけではない。技術革新と斬新な物作りで日本のソニーやパナソニック、シャープを凌駕したからで、円安で多少競争力は増すだろうが、根本的なところで追いつかないと腰砕けになる。  週刊朝日までが「1カ月後に1割上がる株142銘柄」をやっている。専門家6人に予測させているが、そのうち4人が推しているのが「三菱商事」。2月1日の終値1,890円が1カ月後には1割上がって2,079円になるというのである。銘柄に驚きはない。  ギャンブルの世界の鉄則は「人の行く裏に道あり」である。ガチガチの1番人気でも、来ないことがままあるのだ。「当て事と畚褌は先から外れる」という言葉もある。  みんながいいと言い出したら、その株の妙味は薄れる。「三菱商事」は今から買っても仕方ないのではないか。  朝日には「実は日銀『やる気なし』」という特集もある。安倍に言われて嫌々やっているだけの面従腹背で、物価上昇は日銀の金融政策だけでは難しいとの考えが、日銀の内外にあるというのだ。  今週も「もう止まらない『安倍バブル』あっという間に株価1万2,000円」と、私には悪乗りとしか思えない週刊現代だが、ノーベル経済学者ポール・クルーグマンまで引っ張り出して「1ドル100円越え、アベよ、これでいいのだ」と赤塚不二夫みたいなことを言わせている。だが、クルーグマンもこう言っているのだ。 「残された問題は、今はまだ唱えられている段階の政策が実行された際に、十分強力であることを維持できているかどうかだ。いざ実行に移す際に見かけ倒しに終われば、人々の期待感は一気に消えてしまうだろう」  これから安倍総理の「本物の総理の器かどうか」が試されるのだ。浮かれるのはまだ早い。  今週の第3位は、AKB48スキャンダルがお家芸になった文春のスクープ撮。峯岸みなみ(20)の「お泊まり愛」撮った! だ。  峯岸のキャッチフレーズは「年中無休の反抗期!」だそうだ。  ギョロギョロした目が特徴で、“みぃちゃん”の愛称で知られる峯岸はAKB48の1期生。昨年の十代最後の総選挙では14位に順位を上げ、見事選抜メンバー入りした。 「最近ではダウンタウンの浜田雅功やタモリらお笑い界の大御所にも可愛がられ、多くのバラエティ番組に出演している。『オネエタレントに“ブス!”とイジられながら、いいポジションを勝ち取った。トークも上手い。今では指原にかわる、AKBのバラエティ担当です』(番組制作スタッフ)」  そんな彼女が1月17日深夜、密かに男の家に向かったところをキャッチした。文春によれば、 <相手の男性は白濱亜嵐(19)。人気グループEXILEの弟分、昨年メジャーデビューした「GENERATIONS」の人気メンバーだ。「まだまだ名前も知られていない白濱ですが、昨年はドラマ『GTO』や『ろくでなしBLUES』に出演。秋の深夜ドラマ『シュガーレス』では主役をつとめました」(芸能デスク)  亜嵐が住むマンションは小さなデザイナーズマンション。住人の部屋の入口はどれも目視が可能なつくりになっている。  その夜、黒い帽子に黒パンツ、コートをまとった峯岸が亜嵐の部屋にはいったのは○時九分、部屋の電気が消えたのは三時間後の深夜三時過ぎだった。  寒空のもと、二人が出てくるのを待ちつづけること四時間、最初に出てきたのは亜嵐。黒のニット帽にマスク姿、白黒のチェックのブルゾンを着て、何度も後ろを振り返り、駅方面へ歩いていく。地下鉄に乗り、赤坂のTBSへと向かっていった>  峯岸のほうは三十分後にタクシーを呼び、途中コンビニで朝食の椀物とダイエットコーラを買って自宅へ戻ったそうだ。  この記事が出てから大騒ぎになった。朝日新聞までがこう報じている。 「AKB48の峯岸みなみさん(20)が、動画サイト『ユーチューブ』に丸刈り姿で登場、涙の謝罪をした。一体何があったのか。『たくさんの皆様にご心配をおかけしまして、本当に申し訳ありません』。映像は1月31日午後、同サイトのAKB公式チャンネルで公開された。ロングヘアだった峯岸さんが丸刈り姿で冒頭に謝罪の言葉を述べ、約8秒間頭を下げた。『私がしてしまったことは軽率で自覚のない行動』『まだ……頭の中が真っ白で』と言葉をつなぐ。不ぞろいな額の生え際が生々しい。『いてもたってもいられず(略)誰にも相談せずに坊主にすることを自分で決めました』と、左目から涙がこぼれた。大粒の涙を流し、『AKBをやめたくない』と訴え3分49秒の動画は終わる」  秋元康の演出だろうが、いつまで「AKBは恋愛御法度」などとお題目を唱えているつもりだろう。健全な肉体をもった若い娘が異性と付き合うのはごく自然な行動。なまじ禁止するから、夜陰に乗じて不善を為すのだ。老婆心だが、もっとおおらかにしてやったほうが、彼女たちのためにもなるのではないだろうか。  ポストに載っている死刑囚たちの肉筆を見ている。几帳面な文字、細かい字でビッシリと書かれた文字、自分の思いを一筆書きのように一気に書いているものもある。  中には光市母子殺人事件の元少年のように内容を判読しがたいものもあるが、多くは率直に現在の心境や死刑制度に対する考え方を綴っている。  これは昨年9月から11月にかけて、福島瑞穂社民党党首が法務省に事前に断った上で、全死刑囚を対象にアンケートを実施し、133人のうち78人が回答を寄せたものからの抜粋である。  裁判で死刑が確定すると、拘置所での待遇は大きく変わる。塀の外との交流は遮断され、面会や手紙のやり取りは指定された親族などごく一部に限られてしまう。  以前は運動や集会などで死刑囚同士が顔を合わせる「集団処遇」があったが、今は生活の大半を独居房で過ごす。  福島党首は、外部との交流を極端に制限するのは、死刑に対する情報を閉ざすとともに、死刑囚の精神状態にも悪影響を及ぼしかねないと批判している。  オウム真理教の井上嘉浩死刑囚は「何という恐ろしいとりかえしのつかないことを、しかも救済すると信じてやってしまったのだと、たとえようのない苦悶の波におそわれます。(中略)犯した大罪をどれほど苦しみもだえても、苦しんでいるものまねにすぎないと思い知らされ、ただただとりとめなく悲しみがあふれます」と、悔恨の情がうかがえる文章を書いている。  連合赤軍事件の坂口弘死刑囚のように「過去の過ちを克服して社会に貢献せんとしている姿を伝えたい」と前向きな考えを書いている者もいる。  死刑執行の日に脅える者も多い。 「私のいる舎房は今の所は何も有りません。でも独房の鉄のとびらを急にあけたり、しめたります(ママ)ので、鉄のとびらですので大きな音がして、自分の番がきたと思って、脅えるので有ります」(江東恒・堺夫婦殺人事件)  世の中への怨みを綴る者もいる。 「まじめに働いて安心して生活できるなら犯罪なんて起こしたいとは思わないし……ましてや死にたいなんて考えて事件をなんていうことはありません」(松井喜代司・群馬、交際女性ら3人殺人)  自分に死刑判決を下した裁判官への批判を書いているのもいる。 「私を死刑にした裁判官がバスの中で19歳の大学生の女のパンツの中に手を入れ捕まっています。こんな奴らからしてもないことを信用されずに判決されたのかと思うと」(中原澄男・福岡・長崎、元組長ら殺人)  判決への部分的異議を含めて、78人中46人が再審請求中だという。週刊新潮の「『死刑囚』30人 それぞれの独居房」では、東京拘置所で数年間衛生夫として服役した30代の男性が、彼が見てきた死刑囚の姿を語っている。  その中に「再審請求中は死刑執行のないことは暗黙のルール」だという記述があるが、そういうことが再審請求の多さに関係があるのだろうか。  和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚は、自分は無実だと訴え続けている。 「そんなこと考えたこともない。死刑確定者という法的身分ではあるが、自分では、死刑確定者有実(ママ)人殺し者だとは、全く思い考えたことはない」  中にはこんなのもある。 「世の中には悪い人がいっぱいいる。その一人を私が殺した」(川崎政則・香川祖母・孫姉妹殺人) 「人生は何事においても一発勝負だという事が今頃になってようやく気がつきました。これから残りの人生はオマケの人生として生きていこうと思います」(加賀山領治・大阪2人強盗殺人) 「自民の安倍総裁は改憲論者、この先、世の中どうなるのやら」(早川紀代秀・坂本弁護士一家殺人など)  わずかな楽しみを夢に求める者もいる。 「楽しみは夢の中で娘と逢って会話すること」(神宮雅晴・京都・大阪連続強盗殺人)  死刑制度についても聞いている。 「死刑は残虐な刑罰にはならないと云うのであれば、また8割の国民が制度存続を認めていると云うのであれば、刑を公開すれば良い」(小林正人・大阪・愛知・岐阜連続リンチ事件) 「死刑は都合の悪い者は殺してもいいという殺人を肯定する意識を国民に植え付け、殺人や暴力を助長する」(林泰男・地下鉄サリン事件など) 「死刑囚は被害者でもない刑務官によって殺されるのは頭に気(ママ)ます。被害者の立ち会いで執行ならかまいません」(西川正勝・女性4人殺人)  死後に臓器提供したいのに、そうできない現行制度を批判する者もいる。 「私は自分の臓器などを提供するドナー登録をしているのですが、現行の法律では死刑囚の臓器提供はできないようになっていますので、その点を変えていただけたら」(松田幸則・熊本男女強盗殺人)  ポストはこう結んでいる。 「国家の名の下に人の命を強制的に奪い去る死刑は最高度の権力行使である。だが、この国ではその実態が極度に隠されている。そして、死刑囚たちは単なる凶悪非道なモンスターではない。死刑制度を是とするにせよ、非とするにせよ、本特集のアンケートをじっくり読んで欲しい。議論はそこから始まる」  重い特集ではあるが、多くの人に読んでほしいものである。これが今週の第2位。  今週のグランプリは、文春の桜宮高校の体罰問題を追った巻頭特集。  これまで桜宮高校で起きた自殺問題は、体罰が原因と報じられてきた。橋下徹大阪市長もそう主張してきたが、文春は「日常的に体罰を行っていたというK顧問が処分されるのは当然」としながら、A君は他にも重大な悩みを抱えていたというのだ。  大阪市立桜宮高校で、自殺したA君と付き合いの深かった同級生がこう語っている。 「Aが亡くなったとき、実はバスケ部員たちは、『先生の体罰が原因じゃない』と言っていた。Aには他にもっと悩んでいることがあったから」  桜宮高校関係者はこの問題が起こった後、こんなことが起きていると嘆く。 「市長が『桜宮は腐っている』と煽るので、運動部と関係のない普通科の子までが桜宮というだけでバスに乗せてもらえなかったり、通学途中に罵声を浴びたりしておるんです。校舎の窓には投石され、自転車も嫌がらせでパンクさせられるといういわれのない差別がある現状を知ってほしい」  橋下市長はワイドショーなどに出て「この学校では暴行が常態化していて、それが原因で一人の生徒が自殺している。こんな学校をそのまま継続させるような価値判断はやっちゃいけない」という主張を繰り返しているが、どこまで桜宮高校の実情を知っているのか、これを読むと疑念が湧いてくる。  バスケット部のOBは、こんなことを語っている。 「A君のお母さんはバスケ経験者で、K先生の一種の信奉者でした。保護者の間で、K先生の指導法を一番と言っていいほど容認していました。他のお母さんが『一発でも、手を出したら体罰じゃないの』とK先生に抗議しようとしたとき、『桜宮のバスケ部に入ってきた以上、覚悟があるはずでしょう』『厳しい指導は承知で入部してきたんじゃないの』などと先頭に立って諌めたこともあります」  バスケット部の関係者もこう言う。 「先生は『勝利至上主義』みたいに言われていますが、実際は『たかがバスケ』という考えの人。『僕はバスケを教えたくて教師になったんじゃない。教師になりたいから教師になったんです』が口癖で、どちらかと言えば自主性を重んじるタイプの指導者です。試合ではベンチ入りメンバーも選手同士で決めさせたりするし、テスト前になると『勉強も頑張らなアカン』って言って、放課後の練習時間を割いて皆で勉強させられます」  きっかけは、昨年10月にA君がバスケット部のキャプテンに自ら立候補したときからだというのだ。  A君はレギュラーになるのには苦しい実力だったが、どうやらキャプテンになれば大学進学に有利になると考えていたようだと、先の同級生が話している。  しかし、キャプテンにはなってみたものの、なかなか部内でうまくいかないため、本人もキャプテンを辞めたいと考えていたようだ。  練習試合中にK先生から注意され、十数発のビンタを両頬に食らったA君は、その後、キャプテンを辞めたいとK先生に告げに行き、衝撃的な事実を告げられてしまう。 「その日、A君は初めて先生に『もう無理です。キャプテンを辞めたい』という旨を伝えた。K先生はA君に『じゃあBチーム行きやで』と、這い上がって来いという親心を込めて言ったんです。でも本人はBに落ちたらいやですよね。『じゃあやっぱりキャプテン続けます』って言った。先生が『お前、どうしてそこまでキャプテンにしがみつくねん?』って聞いたら、『大学進学のためです』と漏らした。先生が『そんなこと誰に言われたんや?』って聞いたらA君は無言だったみたいなんですけど、先生が『お母さんに言われたんか?』って聞いたら『そうです』と。それで先生は『キャプテンをやったからといって、大学には行けない』という現実の話をして、A君はそれにショックを受けたようなんです。桜宮から指定校推薦の枠は無い。でもA君はその時まで、バスケで進学できると信じて疑っていなかった。目標があったからこそ、嫌々ながらもキャプテンを必死にやっていたのに……」  A君が遺書を書き、自宅の寝室で首を吊ったのは、その日の深夜から翌日の未明にかけてと見られているようだ。  思春期の子どもは多感である。それを「体罰は反対」というだけで学校に介入し、問答無用で桜宮高校を解体しようというのはおかしいと、「桜宮を応援する会」の伊賀興一弁護士が語っている。 「生徒を主人公にして、職員と保護者が学校の問題点を忌憚なく言えるような場にしていかなければならないのです」  橋下市長は、主人公である生徒たちの声を真摯に聞くところから始めなくてはいけなかったはずだ。今からでも遅くない。生徒たちと車座になって、自分も受けてきたという体罰の思い出を話し、生徒の生の声を聞いてみたらいい。  そういえば、『スパルタ教育』(光文社)という本をベストセラーにし、生徒への体罰によって死者を出した戸塚ヨットスクール戸塚宏校長とも親交のあった石原慎太郎共同代表は、この問題でなぜ発言しないのだろう。  本の中の100か条に「子どもをなぐることを恐れるな」とあるはずだが、橋下市長と「いい体罰と悪い体罰」とでも名付けて公開論争をしたらいいのに。  蛇足だが、ポストの袋とじ大型ピンナップ「YURI 顔」がいいよ! (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

和洋折衷のあったかお鍋、湯豆腐+ポトフ=ポ豆腐(ポトーフ)!

IMGP8412.jpg  「今日の夕飯は鍋だよー」  「あら、寒い日には最高ね。で、なんの鍋?」 IMGP8304.jpg  「今日は和洋折衷の鍋なんだ」  「へー。いつも“鍋といったら湯豆腐”のあなたが、和風じゃない鍋なんて珍しいわね。流行のトマト鍋とかカレー鍋かしら?」  「まずは昆布でしっかりとダシをとります。ここまでは和風だね」 IMGP8311.jpg  「昆布のダシで豆腐を煮れば湯豆腐だけど、ここに入れるのは、ローリエ、ベーコン、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、キャベツ、鶏肉。そして、コンソメスープの素を少々入れて味を調える」  「へえ、土鍋なのに、なんだか一気に洋風になったわね! 鍋というよりポトフみたい」 IMGP8379.jpg  「具にしっかりと火が通ったら、真ん中に水切りをした豆腐をドーン! この豆腐がうまいんだ」  「ふーん。最初と最後の工程だけは、湯豆腐みたいなのね」 IMGP8398.jpg  「豆腐が程よく温まったら完成。湯豆腐とポトフの和洋折衷鍋だよ」  「なんだか体が温まりそうね。この料理の名前、もうわかったわ」  「湯豆腐とポトフだから……」 男&女 「ポ豆腐(ポトーフ)!」 IMGP8428.jpg  「ベースが昆布ダシだし、豆腐が入るから、さっぱりしていて、いくらでも食べられちゃうよ。ポン酢でもマスタードでも、どちらでもどうぞ!」 ■材料  ・昆布 ・コンソメスープの素 ・ローリエ ・豆腐 ・タマネギ ・ニンジン ・ジャガイモ ・カブ ・キャベツ ・ベーコン ・鶏肉 など ■作り方 1、鍋に昆布でダシをとり、豆腐を水切りしておきます。 2、ダシで豆腐以外の材料を煮て、コンソメスープの素で味を調えます。 3、最後に豆腐を加えて、温まったら出来上がり。 ■玉置メモ ・まだまだ寒い日が続きますが、そんな夜は鍋が一番。和風の鍋もいいですが、和洋折衷のこんな鍋もたまにはどうですか。 ・和風の昆布ダシと洋風のコンソメスープが合うのです。豆腐だけではなく、コンニャクやがんもどきなどのおでんダネを入れてもおいしいですよ。 ・鍋の締めはうどんを入れてもいいし、カレー粉を入れて、カレーおじやにするのも最高です! (文=玉置豊) 「男のダジャレレシピ」過去記事を読む