【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第12話「ホームレスごめんなさい物語」(前編)

1akabanehomeless.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。    自分で言うのもなんだけど、俺はそこら辺の人たちよりも、ホームレスには優しいほうだと思う。  どんな場面でどういう形で絡まれようとも、絶対に笑顔で応じるし、物品やお金を求められれば喜んで差し出すし。  ……でも、その行為は純粋な善意ではなく、過去に自分が犯してしまったある過ちに対する贖罪なのかもしれない……。  小2の時。近所に一人のホームレスのおじさんが出没した。 2akabanehomeless.jpg  顔が認識できないほど、髪の毛も髭も伸び放題。ボロボロのジャンパーやズボンの中に拾ったモノをパンパンに詰め込みまくっていたため、筋肉ムキムキの「イエティ」のように見えた。  おじさんと遭遇したら、すぐに家に逃げ帰るほど、当時の俺は彼の存在が怖かった。  ある日、神社で一人で遊んでいた時。 3.akabanehomeless.jpg 4akabanehomeless.jpg  境内に座って、拾い集めたと思われるシケモクを吸っていたおじさんと不意に遭遇し、目が合ってしまった。 5akabanehomeless.jpg  俺は恐怖で、金縛りにあったかのように身動きが取れなくなった。 6akabanehomeless.jpg  おじさんは、歯抜けの口を大きく開け、ニタリと俺に微笑んだ。 7akabanehomeless.jpg  俺は反射的に、悲鳴を上げてその場を逃げ去った……。  今の俺だったら、好意アリと受け取って、おじさんと「始めてみる」ところだけど、子ども心には好意を向けられたところで恐怖以外の何物でもなかったのだ。 8akabanehomeless.jpg  後日、おじさんと遭遇した両親もかなり戦慄気味だったので、子ども心だけでなく、大人心にも十分恐ろしい存在だったと思われる。 9akabanehomeless.jpg  ある日、近所に住む悪友の横川くんがうちに遊びにやってきた。  ファミコンをやってる時、腹が減って餓死しそうになったので、食料を買い込むために、駄菓子屋へと馳せ参じることにした。 10akabanehomeless.jpg  玄関を開けると、あのおじさんが、俺んちのド真ん前で、シケモク拾いをしていた!!  反射的に、家の中に避難した。  初めておじさんに遭遇した横川くんは、絵に描いたように戦慄していた。  当時の俺には絵心がなかったので、横川くんの絵に描いたような戦慄っぷりを描けなかったけど、今の俺になら描けるぞ! 11akabanehomeless.jpg  こんな感じだ! 12akabanehomeless.jpg  俺と横川くんは、二階のトイレの小窓から恐る恐るおじさんの様子を伺った。  そして横川くんが、俺にある提案をしてきた。 13akabanehomeless.jpg (後編に続く/文・イラスト=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

元・名物編集長がアベノミクスの大本営発表に苦言「週刊誌よ、権力を疑え!」

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「週刊ポスト」3月29日号 中吊り広告より
注目記事第1位 「安倍首相『玉ネギ問答』の詐術」(「週刊ポスト」3月29日号) 注目記事第2位 「PM2.5+黄砂 首都圏直撃パニック」(「週刊文春」3月21日号) 注目記事第3位 「『強化プラスチック』のレプリカ!『奇跡の一本松』涙の復元は美談か茶番か!」(「週刊新潮」3月21日号) 注目記事第4位 「女性記者が潜入!『オンナの性欲』最前線」(「週刊文春」3月21日号)  今朝(3月18日)の朝日新聞に、今の若者は「さとり世代」だという興味深い記事があったので紹介しておきたい。 「『さとり世代』が最初に登場したのは2010年1月。ネット掲示板『2ちゃんねる』で、元日経新聞記者の故・山岡拓さんの著作『欲しがらない若者たち』を語るスレッドだった。  同書には、今の若者の消費動向について『車に乗らない。ブランド服も欲しくない。スポーツしない。酒は飲まない。旅行しない。恋愛には淡泊』とある。  これを受け、1人が『さとり世代』と書き込むと、『いい言葉!』『面白いフレーズ』などの書き込みが殺到。(中略)ネットで拡散した。  結果をさとり、高望みしない世代――。何歳くらいを指すのだろうか。  博報堂若者生活研究室アナリストの原田曜平さん(35)は『ゆとり教育を受けた世代と年齢的にほぼ重なるだろう』と話す。  ゆとり世代は、主に02~10年度の学習指導要領で学校教育を受けた人たち。1980年代半ば以降に生まれ、現在の年齢は10代から20代半ばだ。  物心ついたときにはバブルが崩壊し、景気は後退。一方で、ネットが普及し、自ら足を運ばなくても欲しい情報が手に入る環境を享受してきた。原田さんは『「ゆとり世代」はダメな若者を指す言葉になったが、「さとり世代」は、ゆとり教育を受けつつ、さらに勉強をし、現実的な将来を見通す賢い集団でもある。だからこそ、結果をさとらざるを得なかった』」(朝日新聞より)  われわれの若いときは「クルマ大好き、ブランド大好き、スポーツはしないが酒は浴びるほど呑みたい、世界旅行にも行ってみたい、もてないけどセックスにはどん欲」だったが、その世代は還暦を超えてもさとりなどとは縁遠い。  さとり世代が年を取ったら、どんな老人ができあがるのだろう。  WBCは準決勝でプエルトリコに完敗した。はじめから選手層の薄さが気になっていたが、監督采配を含めて、3連覇できるほどの実力ではなかったのだ。  ところで、先週のアサヒ芸能に、私にとっては、という意味ではあるが、ショッキングな記事が載っていた。  「謎の美女YURIの正体は」がそれである。週刊ポストでセンセーショナルに登場したYURIは、その清楚な佇まいと壇蜜を凌ぐ官能的な姿態で、多くのファンを獲得した。  私もそのひとりだった。少し東南アジア系を思わせる表情も魅力だったが、そのプロフィールはすべて秘密、秘密だった。  そして昨年夏に、突然引退を表明して消えてしまったのだ。まるで自分のガールフレンドが目の前から消えてしまったような寂しさを感じたものだ。  それがこのところ彼女の「消息」がポストに出始め、未公開写真がグラビアを飾り、彼女のあの姿を再び見られると喜んでいたのだ。  アサ芸にもYURIファンがいたに違いない。予期せぬところで再会を果たしたなどといっているが、血眼になって探し求めたのであろう(推測だが)。しかし、それがDVDショップで出会った、それもAVだったというのがショックである。  タイトルは『続・素人娘、お貸しします VOL.63』(プレステージ)。仮名で柏木美玲、22歳、家事手伝いとなっているそうだ。  間違いであってくれればいい。そういう私の切なる願いは、アイドル評論家の織田祐二が打ち砕く。 「顔や胸の谷間のホクロの位置が完全に一致しており、YURI本人だと断定できます」  アサ芸は「本番AV嬢だったんですね(苦笑)」と書く。嫌みだね。  私にとっては苦渋の選択だったが、すぐにそのDVDを通販で買って取り寄せたこと、言うまでもない。  ポストはアサ芸の記事を知ってか知らずか、今週もYURIのグラビアをやっている。そのタイトルは「誰も。。何も。。知らない」。意味深ではあるがね。  注目記事には入らなかったが、気になった記事を紹介しよう。  廣瀬直己東電社長が文春に登場して、池上彰の「誌上喚問」に答えている。池上が「文春は原発事故以来、厳しく東電の責任を追及してきた雑誌なのに、よく応じましたね」とやや驚いているように、登場させたことは“快挙”である。  廣瀬は「確かにだいぶお叱りを受けているという認識はございました。しかし、私どもの立場ではどんな媒体でも我々の考えをお話しできるのであればありがたいことだと考えています」と答えているが、額面通りには受け取れない。  文春、池上彰というブランド。それに付け加えれば、池上ならさほど厳しいことは聞くまいという計算があったのではないか。それとも、なんらかの取引があったのか。  予想通り、内容は通り一遍で、さして新しいことはないし、激しく斬り込んでいない。  強いてあげればこういうところか。 「池上 ただ、例えば敦賀原発のように日本原電が調査して活断層ではないとした場所が、別の学者が見たら一目瞭然で『活断層だ』と判定されてしまうと、そもそも今までの調査が非常に電力会社にとって都合のいい、いい加減なものだったと思いますね。 廣瀬 そういう批判を受けるのも仕方ないかもしれませんね」  終始、廣瀬社長は第三者のような口ぶりである。旧東電トップたちの刑事責任にも言及してほしかったね。  現代にも気になる記事がある。「医者はこんなときにウソをつくのです」がそれだ。  慶應義塾大学病院放射線治療科の近藤誠医師がこう語る。 「実は、医者がウソを言うのは、余命に関してが一番多いんです。初対面の医師が、いきなり『あなたは余命3ヵ月です』と言ってくるケースはよくある。特に若い医師に多いようです。  だいたい短めに言って脅し、不安にさせ、救いの手を差し伸べる。長めに言うと、患者はセカンドオピニオンを求めたり、他の治療法はないかと考えてしまう。そうした心の余裕を患者に与えないために、あえて短めに言うんです。昔は家族を脅すのに『余命6ヵ月』がよく使われたのですが、がん告知が当たり前になった今は『余命3ヵ月』に短縮された。そう宣告された多くの患者の話を、私は直に聞いています」  この「余命3ヵ月」には、もうひとつの理由があるというのだ。 「医療裁判に対する怯えは、がんに携わる医師のほとんどが抱いていると思います。余命に関しても、1年と言ったのに半年で亡くなったなどとなったら、医師の責任を追及されかねない。だから余命は短めに告げておくんです」(都内の総合病院外科医)  確かに医者が余命を確実に判定できるわけはない。医者意図を見抜く患者側の眼が必要なのだろう。  これも私のころからの定番の早稲田批判が現代に出ている。不思議なことに早稲田批判は部数が出るのだ。 Q  慶應に差をつけられ、明治に追い上げられている早稲田は慶応のマネをするようになった。 「大学の特色でもあった夜間部を’10年度までにすべて新規募集停止。女子学生と外国人留学生を増やした。最近では文科省の指導のもと、授業の出席率をあげようと、授業ごとに色の違う出席カードを用意したり、院生を雇って代返を監視させたりしている。  マネをしてみたが、結局慶応には勝てず、早稲田は『自由』という唯一の優位性すら失ってしまった。そして皮肉にも、早稲田は就職市場でもますます『魅力の薄い』大学になりつつある。就職率でみれば慶応83.6%に対して早稲田は76.1%と差は大きい」  早稲田のバンカラという気風も、もはや昔のこと。私のオフィスは早稲田の正門のすぐ近くだが、通る早稲田の学生はスマートなのが多い。早稲田はただの人数の多い特色のない大学になってしまったようである。  文春の連載「ワイセツ戦線異状あり」が面白い。今週の第4位に、25歳の文春女性記者が「オンナの性欲」最前線に突撃している記事をあげる。  まずはTENGAの女性版「iroha」に挑戦。とはいっても、触って感触を確かめているだけだが。  次はお決まりの渋谷円山町にある女性専用バイブの店へ。その後、午前3時過ぎに編集部で女性向けAVを見て、こう感想を漏らす。 「私がイメージしていたAVとはずいぶん違う。なんだか男女とも綺麗だし、卑猥な言葉を言うわけでもないし、大げさな演技とかもないし……見ていて正直、ちょっとうっとりしちゃいました」  そこからこれもお決まりのBL、ボーイズラブ、同性愛ものへと行く。  店頭でBLを買うのがためらわれる女性たちが、ケータイでBLを読むことが多くなっている。eBookJapanは、昨年3月の調査で、iPhoneで電子書籍をダウンロードしたユーザーのうち女性は60%で、売り上げランキングを見ると1位に少女マンガ『僕等がいた』で3位にBLコミックが入ったそうだ。  そういえば、3月12日のJ-CASTに「文化庁配信電子書籍でダウンロード数トップ『エロエロ草紙』の中身は『男子の妄想』」という記事があった。 「文化庁は2013年2月1日から、『文化庁eBooksプロジェクト』として、国立国会図書館のデジタル化資料のうち、有識者により選定された13作品を電子書籍化・実験的に配信していた。配信は3月3日に終了し、実験結果が9日に公表された。  それによると、配信期間中のダウンロード数1位は酒井潔の『エロエロ草紙』で1万1749件、2位以下に芥川龍之介の『羅生門』(1万163件)、同じく芥川の『河童』(8428件)が続いた。このほか『絵本江戸紫』(1765年)、『平治物語〔絵巻〕』(1798年)などの古典籍や、竹久夢二、柳田國男、夏目漱石、永井荷風、宮沢賢治などの作品が配信されていた。  これらそうそうたる『ライバル』を押しのけて、今回1位に躍り出た『エロエロ草紙』。そもそもなぜラインアップされたのか。  1930年11月に出版されるはずが、『公序良俗を乱す』との理由で製本中に発禁処分を受けた。その後長らく日の目を見ていなかったのだが、国立国会図書館デジタル化資料としてインターネット上に公開されると、その『露骨過ぎる』タイトルがネット住民から『人気』を集め、11年中ごろからサイトのアクセス数ランキング首位に君臨するようになった。  このデジタルデータのアクセス数や、国会図書館内での閲覧実績などを重視して、文化庁が配信ラインアップを絞り込んだため、『エロエロ草紙』には異論も出たものの、『やはり外せない』となったそうだ」  中味などどうでもいいのだ。やはりエロは強い! ということだ。  陸前高田市の高田町では、大津波のために7万本あった松がほとんどなぎ倒され、唯一残った高さ27メートル、樹齢173歳の松が復興のシンボルとなり、「奇跡の一本松」と呼ばれている。  新潮は、その松が樹皮の生木部分以外すべて人工的に復元され、まるでミイラのようなものとして残ることになったことへの疑義を唱えている。これが第3位。  この松は昨年5月に新芽が出ず、完全な死が見極められたため、市の主導で震災モニュメントとして復元されることが決まったのだが、その総工費はなんと1億5,000万円。しかも10年しか持たず、永久保存ではないのだ。  当然ながら、地元住民からも批判が出てきた。街や道路の整備、仮設住宅に住む人たちの復興住宅費用に充てるべきではないかというものだ。もっともである。  費用そのものは寄付金と全国から寄せられた義援金を充てているようだが、サイボーグのにようにして残すのでは見るに忍びない、という声も多くある。それに、この奇跡の松のDNAを残そうという試みは成功しており、苗木として育ち始めているそうである。  私も、苗木を育て、大きくなったら海岸に植えて「奇跡の一本松ジュニア」として、みんなで守っていけばいいのではないかと思う。  中国のPM2.5問題が深刻になってきている。これを取り扱った文春の記事が第2位。  大阪医科大学の河野公一教授がこう警告する。 「特に高齢者と乳幼児は抵抗力や免疫力が低いですから、慢性的に吸い続けているとCOPD(慢性的閉塞性肺疾患)になりやすい。最近、都市部の高齢者で呼吸器系疾患が多いのも、PM2.5の影響があると思われます。COPDは高齢者、特に八十歳以上の肺疾患で亡くなる方の死亡率第一位です。(中略)抵抗力の弱い乳児や子供も同様です。子供の場合は肺の発達成長の段階においてこういう疾患に遭うと、肺胞の正常な機能が保てなくなるといわれています。肺そのものの成長が鈍くなってしまうこともありえるんです。  また、PM2.5は発ガン性物質でもあるので、肺胞周囲におけるガンのリスクが高くなります」  日本ではこのところ煙霧が話題だが、これは寒冷前線の接近に伴って空気が対流し、地表付近の土埃やちりなどが巻き上げられて、水平方向に見通せる距離が10キロ未満になる気象現象のことだそうだ。文春は気象庁が「煙霧」と発表しているのは実は大本営発表で、中国へ配慮して「黄砂」といわないのではないかと、怒りを中国へと向ける。  さらに先のような健康への被害が心配され、PM2.5のような微粒子だと「肺胞にまで到達し、血液やリンパ節に移行していく。ちょうど肺への沈着率が高くなる大きさなのです」(河野教授)。その上中国では規制の緩いアスベストまでが飛んできている可能性もあるというのである。  北京から南西に約300キロのところにある中国のスモッグ・ワースト1位の都市(河北省)へのルポも敢行している。7歳の子供を連れた50代の工員はこう話している。 「春になると砂や煙が宙を覆って、真っ白で空も見えなくなってしまう。七、八年前に大きな工場ができてからというもの、小さい子供に気管支炎が増えている。発疹が出ることもある」  工場から離れた市の中心部に子どもを住まわせたら、発疹が自然と消えたという。  さらに文春は、07年に世界銀行が中国の水質汚染に関するレポートを発表し、大気汚染と空気汚染で年間約70万人が死んでいると述べられているのに、中国政府がその部分を削除するよう仕向け、最終版からはこの記述がなくなっていると報じている。  中国側へ「汚染物質抑制要請」をするべき石原伸晃環境大臣だが、なかなか腰を上げず、ようやく中国側に申し入れたところ、中国側は日本への影響を認めず門前払いされたという。中国側からすれば、お前のところは福島第一原発事故で放射能をばら撒いたではないか。そんなことを言われる筋ではないということなのかもしれない。  こうしたPM2.5対策としては空気清浄機が必須だというのだが、中でもスウェーデン製の「ブルーエア」が効果が高いそうだ。だが、20畳対応で8万円弱、半年ごとに交換しなくてはならないフィルターが8,400円と値段もかなり高めである。  庶民は、せめて帽子にメガネ、マスクぐらいで自衛するしかないようだ。  今週の注目記事第1位は、ポストの安倍バブル煽り派への批判記事にあげる。  現代はアベノミクスと黒田東彦日銀総裁を合わせて「アベクロ」バブルと称し、今週も「『アベクロ・ショック』世界同時株高が来た」と煽っているが、ポストは「“官製報道”をチェックするべき雑誌メディアまでがそれに丸乗りしている」と、私がこのところ言い続けてきたような批判をしている。  安倍首相は「中国の玉ネギよりも日本の玉ネギのほうが高くなったのは円高が是正されたためだ」という発言をした。だが、ポストが調べたところ、昨年末から国産玉ネギの値段は変わっていないし、円安で中国産玉ネギの輸入価格が一方的に高くなったのだから、これは詐欺師の口上のようではないかと難じている。  その裏では、来年の消費税引き上げへの布石を打ってきているというのだ。 「自民党は消費税引き上げの際、スーパーや量販店など小売業者が増税分を値引きする『消費税還元セール』を禁止し、値上げカルテルを認める特別措置法案を国会に提出することを決定した。特措法ではさらに中小企業の業界団体が増税分の価格上乗せ方法を共同で決める『転嫁カルテル』を認めて、独占禁止法の適用除外とする方針だ。  還元セールの禁止では、企業や小売店が経営努力で値引きすることもできなくなる。いわば『みんなで値上げしよう』法案であり、消費者のために値引きセールをした業者を、『税を取る役所』の国税庁(財務省)と『消費者を守る役所』の消費者庁が取り締まる。還元セールを行った企業は名前が公表され、調査が入る。値上げに協力しない企業は”犯罪者”扱いである。  一方で財務省は増税後の住宅需要冷え込み対策として、今年9月末までに注文住宅の購入契約を結べば引き渡しが来年4月以降でも税率を5%のままにする経過措置を打ち出した。税率引き上げが正式に決まってもいないのに『経過措置』とはふざけた話だが、これも増税の『来年4月実施』を既成事実化する露骨な動きだ」  3月8日に発表された内閣府の「景気ウオッチャー調査」もおかしいという。 「今回の調査結果(2月分)では、『現状判断DI』が前月比3.7ポイント上昇の53.2、『先行き判断DI』が前月比1.2ポイント上昇の57.7となった。  景気の先行きを示す指数は00年に調査を始めてから最も高い57.7となったという報道が多く見られたが、これは役所と記者クラブの「コンビネーションプレー」だったと批判する。 「しかし、今回の調査結果を注意深く読むと、手放しでは喜べない日本経済の実態が見えてくる。  25ページにわたる調査結果(全体版)の最終頁には、『参考』として『景気の現状水準判断DI』という指数が掲載されている。そこには『景気の現状をとらえるには、景気の方向性に加えて、景気の水準自体について把握することも必要と考えられる』との記述があるだけだ。  内閣府に問うと、『「現状判断DI」は3カ月前と比べて景気がどう変化しているかを質問した数字で、「現状水準判断DI」は、現在の景気について尋ねた数字です』と説明する。  つまり、『現状水準判断DI』こそが実体経済の実感を示している数字なのだ。この数字は今回調査で「45.9」と50を大きく下回り、いまだ過半数が『景気が悪い』と判断していることを示している。その数字を最後に『参考』として載せるのではなく、強調することこそ政府の義務というものだ」  さらに、作られた賃上げラッシュの裏で「首切り自由化法」が練られているというのだ。 「さる3月6日、産業競争力会議の『雇用制度改革』分科会の第1回会合が開かれた。そこで議論の中心になったのが、経済界の悲願である『金銭解雇ルール』の創設だ。 『日本では企業が社員を整理解雇する場合には4要件と呼ばれる厳しい制約がある。産業競争力会議でテーマになっている金銭解雇ルールとは、企業が『転職支援金』などの名目で一定の金額さえ支払えば自由に社員のクビを切れるようにするもので、実現すれば、サラリーマンはいつ会社から『辞めてほしい』と通告されるかわからない不安にさらされることになります」(ジャーナリスト・溝上憲文氏)」  昨今TPPが話題だが、そこにも裏があるという。農協の大規模な反対運動が報じられているが、政権と農協側は水面下で条件交渉を始めているそうである。 「TPP参加は既定路線だから、あとは農協を通じた農家への補助金交渉になる。農協は、93年にウルグアイ・ラウンドで米市場の一部自由化を決めた際には、8年間で6兆100億円という巨額の農業対策予算を引き出した。関税撤廃品目次第では、今回は10兆円規模の減額交渉になるのではないか」(安倍ブレーン)  自民党のTPP対策委のひとりもこう言う。 「北海道庁がTPPによる道内の損失額を米1130億円、小麦418億円などトータルで2兆1254億円と試算している。委員会では農水族の議員が『北海道だけでこれだけの数字になるんだ!』といいながら、補償額について話し合っている。最低でもウルグアイ・ラウンドの6兆円は超えるはずだ」  今の株高は一場の夢になるかもしれないと、慶應義塾大学ビジネススクール小幡績准教授がこう指摘している。 「小泉政権下でも景気拡大局面が現われて株高となったが、庶民はそれほど恩恵を受けられなかった。現在、それと同じような状況がある。株や土地が上がっても持たざる人や投資資金のない人には関係ない。円安で業績が好転して賃上げにつながるのは一部の大企業にすぎません。多くの庶民にとっては賃金が上がらない中で、物価だけが上がるというのはマイナスでしかありません」  ポストの報道姿勢を私は評価する。新聞やテレビなどの大メディアが大本営発表のような情報を垂れ流している中で、こういうときこそ週刊誌は「権力を疑え」という姿勢を貫かなければいけない。それが週刊誌の存在理由なのだから。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 

【『ニコ生ナックルズマガジン』出張版】歌舞伎町・リアル「龍が如く」

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 新宿・歌舞伎町をほろ酔い気分で歩いている。場所はあずま通り。区役所通りから一本、中に入った細い通りだ。もう一本入るとさくら通りになる。車が一台通れるような細い道だ。酩酊している訳ではないので、ある程度周囲の様子は認識できる。  すると前方から集団が歩いてきた。細いあずま通りをふさぐように。 「っち、横に広がって歩きやがって」  気が短い僕は、ムッとしながらその集団のど真ん中を突っ切ろうとした。が、数十メートル手前で気がついた。 「……ヤクザだ」  突っ切らないまでも、横を通りすぎることもできたが、さっと横道にそれて集団をやり過ごした。十年前の出来事だ。こんな情景は現在では見ない。暴対法改正までは見られたかもしれないが、暴排条例以降は皆無といっていいだろう。これがいわゆる「ヤクザのパトロール」、つまり「地回り」である。当時僕は、「物騒だな」と不愉快に思っていたし、あまり見たくない光景だった。  しかし、である。これがなくなったおかげで、迷惑防止条例のラインを越えているのではと思うキャッチや黒人の客引きが繁華街に増殖してきた。  地回りを住宅街や商店街でやったら、それは迷惑だし見たくもない。ただ繁華街では別かもしれない、と思うようになってきた。以前、歌舞伎町では風林会館の一階に「パリジェンヌ」という喫茶店があり、そこは僕が愛読していた漫画の『殺し屋1』にも出てくるが、ヤクザの会議場と化していた。だだっ広い店内の半分以上ヤクザが席を占め、何やら会議をしているのだ。ちなみにここでは発砲事件も起きている。  僕などは酩酊した時、少し寝たいから「パリジェンヌ」でうとうとして、はっと目が覚めたら周り中ヤクザで「会議」の真っ最中だったことがある。あわてて顔を伏せ、寝たふりをしたものだ。  また、ライターと飲んでいて、腹が減ったから餃子を食べようということになり区役所通り沿いの2階建ての餃子屋に入った。2階のトイレに行こうとすると、店員が苦笑しながらダメだという。いやいや、行きたいので、と2階に行ったら、2階が全席ヤクザでこれまた会議をしていた。店員が止めた理由がわかった。引き返すのも何なんで「すみません。ちょっとトイレを……」とトイレの前にいたヤクザに言ったら「ああ、はい」と言いながら席をあけた。  こんな光景はもう見られない。  地回りはヤクザの示威行為ではあるが、歌舞伎町、六本木などではたまに行われていて、誤解のないように言っておくが、それを歓迎していることはないものの、現在の悪質なキャッチなどを見ていると、繁華街においては必要だったのではないかと思うようになってきた。  例えば彼らは「わかりやすい恰好」をしているので、見かけたら避ければよいし、一般人に意味もなく手を出すことはない。今横行している、悪質なキャッチと違って。  客の前に立っただけでも迷惑防止条例違反であるはず。歌舞伎町を歩いている黒人が寄ってくる。日本人のキャッチが引きとめる。最近こんなことがあった。20メートルくらいしつこく、日本人のキャッチが歩いてくる。「行かないよ」と言ったら「行かないなら歌舞伎町なんかに来るなよ」との捨て台詞。  「ちょっと待て」と言ったらタバコをこっちに投げ、10メートルくらい先から走ってきた。咄嗟にタックルの体勢を取ったが、用事があるのを思い出してパンチをかいくぐってやり過ごした。場所はラーメン店「天下一品」の前あたりである。こんな状態である。そう思った。  機会があってヤクザの組長に取材することになった。歌舞伎町では誰でも知っている親分である。しかし、見かけは普通っぽく見えるし、服装も稼業のそれではない。  歌舞伎町さくら通りを歩いていると、事もあろうかキャッチが「DVDありますよ」と彼に声をかけてきた。周りで見ていた「関係者」たちが血相を変えて寄ってきて「バカ野郎、誰にキャッチしてんだ」と怒鳴りつけた。  僕はその話を聞いて呆れた。親分にまで声をかけるんだから、一般人はたまらないよな、と。暴対法でも暴排条例が施行されても、ヤクザはいなくならない。むしろ堅気にさせて、やっていることはヤクザのそれにする。あるいは架空請求などでご老人から金を取ろうとする。こういうのは論外だが、繁華街の在り様としてヤクザの地回りはあってもいいんじゃないかと今は思っている(当時は嫌だったが)。  ヤクザの語源は様々だが「役に座る」と書いて役座という説がある。その土地土地に顔「役」がいて、外からのヤカラを追い払うというものだ。「暴対法と暴排条例でヤクザはいなくなる」と言って喜んだ警察官僚がいたそうだが、余計に治安が悪くなっている気がする。  読者の皆さんにおかれましては、歌舞伎町も六本木もキャッチについて行かなければ安全だ、と言いたいところだが、アフリカ人を含む悪質なキャッチも多くなってきた。  僕からすれば完全に逆効果だ。それ以前はヤクザは分かりやすかった。だから近づかなければよい。それが今は通じなくなっている。どの時代にもどの国にもヤクザはいる。北朝鮮のような国は別だ。そして、無法なギャングや愚連隊を取り締まるのがヤクザだった。それが現在はいない。警察は果たして取り締まれるのか。僕にはどうもそうは思えない。「繁華街の在り様」がおかしくなっている。 (文=久田将義) ●ひさだ・まさよし  1967年東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜育ち。法政大学社会学部を卒業後、(株)産経メディックスに入社。その後、三才ブックスに入社、「別冊ラジオライフ」編集部に所属。後に、ワニマガジン社へ移籍、その傍ら、ムック「ワニの穴」シリーズの編集人。2000年、ミリオン出版に移籍し「ダークサイドJAPAN」の創刊編集長。2001年、「実話ナックルズ」編集長。2005年、「実話ナックルズ」編集長兼任で「ノンフィクスナックルズ」「THE HARD COREナックルズ」創刊、2012年9月末日にミリオン出版を退社。2012年9月より、ニコニコでブロマガ「久田将義の延長!ニコ生ナックルズ」を配信開始。 ・久田将義の延長!ニコ生ナックルズ <http://ch.nicovideo.jp/hisada>

閉塞化した世界を笑い飛ばす、常識破りの怪作! メタメタおかしい底抜け脱線ホラー『キャビン』

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“マルチ・レイヤー・スリラー”と銘打たれた新種のホラー映画『キャビン』。
2010年公開予定が、米国でも2012年にようやく公開に至った。
 たまたま2時間ドラマを見ていたら、旅館に着いたばかりの片平なぎさと船越英一郎がいきなり毒殺されてしまい、何と真犯人は事件を担当していた監察医の沢口靖子だった! しかも沢口靖子はロボットで、山村紅葉によって遠隔操作されていた!! そのくらいの衝撃ですよ。『キャビン』という何の捻りもないタイトルのホラー映画ですが、まったく期待せずに客席に身を委ねていると、常識破りの展開に目がテン&口あんぐり状態。一見、ゆる~いB級映画と思わせておいて、次々と底が抜けていく快感に身悶えすることに。ぜひ、みなさんも本作を舐めて掛かってください。  物語の始まりは、も~絵に描いたようなホラー映画の定番パターン。夏休みになり、浮かれまくる米国の若者たち。5人の男女はワゴン車に乗り込んで、避暑地にある別荘へレッツゴー! リーダー格はアメフト部のカート(クリス・ヘムズワース)。『マイティ・ソー』(11)『アベンジャーズ』(12)で売り出し中の雷様ですよ。カートにくっついて、いつもイチャイチャしているのは金髪美女ジュールス(アンナ・ハッチソン)。マジメ女子のデイナ(クリステン・コノリー)はカートの親友ホールデン(ジェシー・ウィリアムズ)とちょっとイイ雰囲気。お邪魔虫な感じで、マリファナ大好きなマーティ(フラン・クランツ)もくっ付いてきた。まぁ、ここはお固いことは言わず、人里離れた別荘でセックス&ドラッグを存分に楽しみましょうや。ところが山を越え、谷を渡って到着した先は、別荘とは名ばかりの怪しげな山小屋。すぐ近くには、どこかで見たようなデジャブ感ありありな湖が……。ホラー映画の二大教典『死霊のはらわた』(81)と『13日の金曜日』(80)を合体させたような舞台じゃないですか。こんな不気味な場所からさっさと引き返せばいいのに、5人の若者たちは肝試し感覚で山小屋の扉を開けてしまう。さぁ、未曾有体験の始まりはじまり♪
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よせばいいのに、謎の呪文を唱えてしまうデイナ(クリステン・コノリー)。
ホラー映画のお約束パターンに従って物語が進んでいきます。
 ホラー映画のお約束とばかりに、酔っぱらって調子に乗った若者たちは地下室に残してあった謎の呪文をわざわざ読み上げてしまう。その途端、山小屋の裏にあった墓場から、気持ち悪~いアンデッドたちがモコモコと登場。もちろん、真っ先に殺られるのはビッチな金髪女。「ビンゴ!」と手を叩いて喜んでいるのは、客席にいた我々だけではなかった。山小屋の様子を隠しカメラで眺めていた研究員風の男(リチャード・ジェンキンス)たちも一緒に大喜び。なんだ、このオッサンたちは? これは新しいドッキリカメラか殺人リアリティーショーなのか? どうやらこの盗撮集団は入念なシナリオを準備して、5人の若者たちをまんまと山小屋へと誘導したらしい。呪文を読んでしまったのも、ビッチな金髪女が最初に死んだのも、すべて脚本通り。『死霊のはらわた』&『13日の金曜日』的なホラーテイストが、いきなりSF映画『トゥルーマン・ショー』(98)を彷彿させるブラックな世界に大変貌!  カートたちはどうやら自分らが巧妙な罠にハメられたことに気づくが、『シャッターアイランド』(10)のごとく山小屋と湖の周辺は陸の孤島化しており、脱出できない。地下からはモンスターたちが続々と甦ってくる。焦れば焦るほど、正体不明な相手の思う壺。若者たちが次々と血祭りに遭う様子を、金魚鉢で蟻と蟻地獄を一緒に飼育するかのように冷酷に観察を続ける研究員風の男たち。しかも、この実験は米国だけでなく世界各地で行なわれているらしく、日本ではいたいげな小学生の女の子たちが貞子みたいなお化けと大バトルを繰り広げている真っ最中。一体、これらは何のための実験なのか?  『キャビン』はパターン化されたありふれた風景をひっくり返して見せる。80年代~90年代にアイデアが出尽くして閉塞状態となっていたホラー映画というジャンルを、丸ごと箱庭化してみせる。近年ブームとなっていた主観映像による疑似ドキュメンタリーとは真逆の、超客観的視点に立ったメタフィクションの世界だ。「新しいタイプのホラー映画はもう出てこないでしょ」とタカを括っていた自分の先入観が、ガラガラと音を立てて壊れていく心地よさがある。『キャビン』に登場するモンスターたちが攻撃しているのは、実は山小屋に閉じ込められた若者たちではない。モンスターたちが揺さぶりを掛けているのは、我々が当たり前のように身に付けている“常識”という名のメガネなのだ。常識という名のメガネは社会生活を送る上ではとても大切で便利なものだが、社会基盤が変動してしまうと度の合わないその常識メガネは逆に大きな負担となってしまう。
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勇敢な若者カート(クリス・ヘムズワース)の横にいるのが、
ヤリマン女のジュールス(アンナ・ハッチソン)。
彼女は自分の運命を知らない。
 三池崇史監督の『悪の教典』(12)もそうだった。学校の先生=未成年の自分たちを守ってくれる存在、という固定観念に縛られている生徒から真っ先にサイコパス教師(伊藤英明)に処刑されてしまった。子どもたちに常識を教えるはずの学校が、殺戮の場となった。三池監督は「悪は滅び、正義が生き残る」という旧態依然としたドラマツルギーを、伊藤英明を遠隔操作することで粉々にブチ壊してみせた。正義が生き残るのではなく、生き残ったものが歴史を作っていくのだ。フィクションの世界だけの話ではない。常識を盲目的に受け入れるととんでもない事態に陥ることを、日本人は最近学んだばかりだ。“日本の原発は安全”という根拠のない常識をみんな鵜呑みにしたために、大惨事を招いてしまった。『キャビン』で若者たちの行動をモニターを通して高みの見物していた研究員風の男たちも、「自分たちは安全」という常識に腰掛けていたために尋常ではない恐怖を味わうはめになる。  次々と底が抜けていく、この常識破りなホラーコメディを手掛けたのはジョス・ウェドン(脚本)&ドリュー・ゴダード(監督)のコンビ。ジョス・ウェドンは金髪女子高生がヴァンパイア退治する学園ホラーシリーズ『吸血キラー 聖少女バフィー』(97年~03年)でカルト的人気を博し、アメコミヒーローたちを呉越同舟させた『アベンジャーズ』に抜擢された監督。ドリュー・ゴダードは怪獣王ゴジラを主観映像で追った『クローバーフィールド/HAKAISHA』(08)や無人島サバイバルミステリー『LOST』(04年~10年)の脚本家で、本作で監督デビューを飾った。ジャンル映画の中で異彩を放つオタクな2人組は、面白さを徹底追及するうちにいつの間にか映画界のお約束はおろか、地球の引力圏からさえも離脱してしまったようだ。  では、この底抜けホラーコメディのクライマックスはどーなるのか? らっきょうの皮をどんどん剥いていくうちに、自分のいる世界まで剥いてしまった、そんな感じ? さぁ、うらぶれた山小屋の扉を開けてみよう。アナタが大切にしていた常識ってヤツは、真っ先にぶっ殺されるだろう。 (文=長野辰次) cabin46xs.jpg 『キャビン』 監督/ドリュー・ゴダード 脚本/ジョス・ウェドン&ドリュー・ゴダード 出演/クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィイアムズ、リチャード・ジェンキンス、ブラッドリー・ウィットフォード、ブライアン・ホワイト、エイミー・アッカー、あと某大物俳優がカメオ出演!  配給/クロックワークス R15 3月9日よりシネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー中  (C)2011 LIONS GATE FILMS INC.ALL RIGHTS RESERVED <http://cabin-movie.jp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第212回]裏方スーパースター列伝、あの超絶技が蘇る!『セックスの向こう側 AV男優という生き方』 [第211回]いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録 [第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? 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アルバイトが楽しかった時代「Olive」1982年7月18日号

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「Olive」1982年7月18日号
(編集発行人:木滑良久/平凡出版)
 今回は「Olive」1982年7月18日号を紹介しよう。「Olive」といえば「オリーブ少女」という言葉まで生んだ、マガジンハウスのファッション誌。でも、それは83年からのことで、それ以前は趣の違う雑誌だった。タイトルロゴの上には「Magazine for City Girls」のキャッチコピーを刻み、まんま「POPEYE」の女子大生版のテイストであった(ファッション誌にリニューアルした後のキャッチコピーは「Magazine for Romantic Girls」)。創刊4号目の、この号の一大特集は「保存版アルバイトの素敵な情報」である。 ■無謀な海外渡航もオシャレに見える?
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創刊号の広告。会社名のとこで「東京銀座」とオフィスの所在地を強調しているのが、
昭和的なオシャレ感。(「読売新聞」1982年5月17日夕刊より引用)
 いったいどんなアルバイトが登場するのかとページをめくれば、冒頭で紹介されるのはオーストラリアでのワーキングホリデーの解説だ。……「あれ、違う宇宙の話かな?」と戸惑うしかないが、本文を読むとネタではなく本気である。  しかも、よくもまあこんなに思い切りのよいネーチャンばかりを見つけてきたものだと感心する。  冒頭で紹介される女性は「一年間滞在するというのに、地図さえ持たず、当日の宿泊先を決めないまま一路シドニーへ。空港からユースホステルを電話で探し当てたものの、宿泊期限が5日間。どうにか2軒目のユースホステルに移り住み、その間に現在のフラットを新聞で見つけたというコト」。思い切りがいいんじゃない。これは、ワーホリじゃなくて、冒険だよ(フラットってなにかと思ったら、キャプションに「そう、フラットというのは、日本でいえばアパート。知ってた?」だって)。  キャッチで「働くことが大きな冒険ダヨ!」と煽るこのページ。紹介している仕事は土産物屋やホテルの受付、観光ガイドだけではない。やたらと推しているのが、ホームステイして、お手伝いすることで週給がもらえる仕組みだ。「ご主人の舵取りで休日はハーバー・クルーズの豪華さかげん」の煽りには「どこの分限者じゃ!」と唖然とするしかない。きっと、この記事を真に受けた結果、ガレー船並みに働かされたヤツもいるんだろうなあ……。
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このビミョーなスカートの丈に興奮できるようになったら一人前です(なんの?)
 続いて、この特集が推すのが「ナレーション・ガール」である。何かと思えば、イベントコンパニオンである。ここも「週2回2時間のトレーニングで晴海のアイドル」とか、煽りまくりだ。唖然とする怒濤の煽りの中で隔世の感を感じたのが、「ちょっと資格のあるバイト」として紹介されている「コンピューター・ガール」だ。ここの紹介文は、まさに時代を感じさせるので引用してみよう。 ■パソコンが使えれば日給1万円 「いま、企業で注目されているのはオフィス・オートメーション(OA)と呼ばれるもの。ようは、事務所のコンピューター化をめざしているのだ。となると、コピーや書類の整理をするオンナのコなんて、必要がなくなっちゃう。こうなれば、就職がだんだん難しくなるね。企業はOAマシンを使える人を求めている。OAマシンを知っていれば、もう、それだけで、就職運動の切り札になっちゃう。そこで、アルバイトをしながら、コンピューターやOAマシンの使い方を覚えちゃえば、就職運動とあいなるわけ」  
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こういう読者モデルの女のコたちって今はなにやってんのかな? 
フツーに主婦か?
 バイト代は5000円~1万円と紹介されており、前述のナレーション・ガールと同等のレベル。  本文中の「コンピューターの操作は、ちょっと難しいと思えるけれど、プログラムがしっかりしていれば、1つ2つのキーを押せば、簡単に動かせる。あとは機械まかせ」と、テキトーな解説が記されているように、今では当たり前のパソコンも80年代初頭ならば、立派な特技だったことがうかがえる。う~ん、今や50歳を過ぎた、この世代からパソコンを使える人=特技を持っている人の感覚が消えないのが、わかるような気がする。  ネタにしかならないものはたいがいにして、記事中に記された、さまざまなアルバイトのバイト料を羅列してみよう。 武道館のコーラ売り:時給500円以上 FM東京の翻訳業務:時給650円 「non・no」のモデル:プロ並み 「CanCam」のモデル:日給約5000円 バニーガール:平均時給1300円 巫女:結婚式一回880円 104番号案内:日給3500円 ミスタードーナツ:平均時給470円 ケンタッキー:時給500円 マクドナルド:時給500円前後 イッセイ・ミヤケのショップ:日給4000円以上 シップス・レディス:時給500円 ポンパドール:時給600円 CBSソニー:時給580円 新宿ルイード:時給600円  もはや30年ほど前の時給ゆえに現代よりも安いのは当たり前。そこで、比較のために、当時のモノの値段を調べてみた。82年の「小売価格調査(あらゆる物品の価格を羅列している役に立つ統計書だ)」では、次のように記録されている。 かけうどん:307円 ラーメン:344円 テレビ:10万5300円 私立大の年間授業料:32万8800円 (以上、東京区部平均) はがき1枚:40円 新聞月極:2600円 文藝春秋:530円 週刊朝日:250円 たばこ(ハイライト):150円  なんだか妙である。かけうどんは、30年たっても価格は同等(むしろ安くなった感がある)。対して、ラーメンや私立大学の授業料、たばこは倍以上。対して、テレビは半額以下といった具合だ。つまり、価格だけ見て当時が暮らしやすかったか否かを、単純に測ることはできない。 ■時給はベーコンエッグバーガー2個分
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制服の色使いが時代を感じさせる。この頃のファーストフードは、
滅多に行くことのできない天国だった。
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渋谷の人気ショップも続いているトコ、ないトコといろいろ。
この後、バブルを経てどうなっていったのだろうか。
 しかし、この特集を読んでいると、これだけは言える。「なんだか、楽しそうじゃないか、コイツら……」と。  この妙な楽しさは、なんだろうと考えて気づいた。春先になると、よく書店やコンビニに並んでいる「部屋テク」系のムックと同じ雰囲気が漂っているのだ。一人暮らしを始めたら、部屋をオシャレに飾っちゃおうと煽りまくるのが、それらのムックの基本スタイル。結果、ビレバンとかIKEAあたりで、妙な雑貨を買っちゃって、数年後には後悔する若者は多い(かくいう筆者も20代の後半になって、間接照明にこだわったが……視力が悪化した)。
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いつものネタですが、テクノロジーのシンポには驚きます。
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この時代の男のコって、ヒゲはやしている人が多いんだよね。
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目次を見ると、ベースが「POPEYE」なのが一目瞭然
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 でも、たとえ黒歴史になったとしても、そうした情報は、夢や楽しみを提供してくれたハズだ。  翻って、この特集で紹介されているアルバイトだってそうだろう。当然、楽な仕事なんてなかっただろうけど「出会いがあるかも」「貯金して……」とか、今よりもアルバイトを通しての夢は大きかったハズ。アルバイトに、単なる労働ではない付加価値があったことが、よく見えてくる。  そうした現代との感覚の違いを、特に感じさせるのが、ファーストフード店を紹介しているページ。前述のように時給がビミョーなのだが、今では信じられないくらいオシャレである。 「さか立ちしている白いヒツジちゃんとオレンジ色の看板がシンボル・マークなのが<ロッテリア>。永遠のアイドル(?)郷ひろみクンのCMや、あの秋吉久美子さんが映画『突然、嵐のように……』の中でアルバイトしていたお店として強く印象に残っています」 「<ファーストキッチン>はハンバーガーとミネストローネのお店。洋酒・ビールで有名なサントリーの外食部門だというのはあまり知られていないお話」  なんだか、ファーストフード店が妙にオシャレに見えてくる文章ではないか。ファーストキッチンを紹介している文章なんて、タイトルが「ベーコンエッグバーガー2個分がワタシの時給」って、バカにしてんのかとも思うが、妙にオシャレに錯覚してしまうのは、なぜなんだろう?  もはや、夢のある、楽しいアルバイトなんて話は聞かない。  アルバイトの仕組みも、80年代と今ではガラリと違う。80年代は日雇い系でも、多くは実際に就労する先の企業がバイト雑誌で募集をかけるのが当たり前だった。今では、そうした例は少なくなり、アルバイト募集系のサイトで検索すれば「派遣」の文字ばかりが目立つ。  否応なしに、アルバイト=いつでも替えのきく使い捨ての労働力と自覚せざるを得ない現在。でも、そうじゃない時代はあった。楽しくお気楽に、異性との出会いもあるアルバイト。そんなものは、80年代を最後に消え去ってしまったのか。 (文=昼間たかし)

18歳以上ならセーフ!? 「足を密着させて……」JKリフレの実態

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「週刊文春」3月14日号 中吊り広告より
注目記事 第1位 「『安倍の体調は相当悪いぞ』ギャング麻生太郎の野望」(「週刊文春」3月14日号) 注目記事 第2位 「凶悪冷血『未成年ペア』肖像写真と荒廃家庭」(「週刊新潮」3月14日号) 注目記事 第3位 「『原発&放射能の危機』これからが本番!」(「フライデー」3月22日号) 注目記事 第4位 「北海道湧別発 愛娘を胸に凍死した父の物語」(「週刊文春」3月14日号) 注目記事 第5位 「アキバは『非発射系風俗』の天国だ!AKBとJKリフレの境界線」(「週刊文春」3月14日号) 注目記事 第6位 「馬刺しを食べて長寿日本一になった!?『長野県』の研究」(「週刊新潮」3月14日号)  週刊朝日とサンデー毎日が毎年恒例の「東大・京大の合格者速報」をやるので、1日遅れの発売になる。ここでも何度か書いているが、一昔前までは出版社系週刊誌も学生アルバイトなどを動員してやっていたが、費用対効果が悪すぎるので止めた。学歴社会に異を唱えるべき新聞社系週刊誌が続けているのは、売れるからだろうが、おかしくはないか。  週刊現代で「大研究 ああ、東京大学」という特集をやっている。東大にガリ勉してやっと入った学生は、周りについて行けず苦労している話や、メガバンクに就職したが、東大卒がいない支店に配属されたために、みんなから弄られる若手東大卒の話が出てくる。  東大を出たからといって、人生の幸せが保障されているわけではない。これも昔話で恐縮だが、編集長時代に「犯罪を犯した卒業生の多い大学」ランキングというのをやったら、東大がダントツで多かった。公務員になって汚職や収賄で捕まるケースが多いのである。  「どこの大学を出た人間が幸せな人生を送っているのか」ランキングをやったらどうか。きっと、トップは東大や京大ではないと思う。  今週もグランプリ該当記事はない。それに6位までに現代、ポストの記事が入っていない。これも寂しいことだ。  現代は安倍総理・黒田日銀新総裁の「アベクロ・バブル」が上昇一途だとはしゃいでいるが、煽りすぎではないか。放射能の危険を煽ったときは、私は評価したが、今回のバブル礼賛はいただけない。  ポストは「土地の神話大復活」と、一見安倍バブルを喜んでいるようだが、読んでみるとそうではない。だが、どっちつかずの記事だ。「参院選も自民党圧勝 そして野党は消滅する」と予想しているようだが、まだ一波乱あると私は思っている。  どちらにしても、先週のポストが書いていたように、円安誘導によるインフレは貧乏人の懐を直撃することは間違いないのである。そこを考えながら記事作りをしていくことを望みたい。  長野県が長寿日本一になったが、新潮が「馬刺しを食べたことが長寿の秘訣」だったと報じている。これが第6位。  男性80.88歳、女性87.18 歳。全国平均の男性79.59歳、女性 86.35歳を上回り日本一に輝いた。1日当たりの野菜の摂取量が379グラムと全国平均の301グラムを大幅に上回り、減塩運動が進んだことも寄与しているのだろうが、馬刺しとは意外である。  長野は、熊本と並ぶ馬肉消費県。ここですき焼きといえば牛肉ではなく、馬肉のことだそうだ。  一般家庭の食卓に馬肉料理が並べられ始めたのは戦後だといわれている。伊那市内の馬肉料理店「越後屋」の福澤栄治氏がこう語る。 「食糧難の時代、すき焼き用の肉で牛や豚よりも、馬肉の方が身近で安くて手に入りやすかった。馬刺しを食べる習慣も、やはり戦後からだと聞いています。海のない長野では、馬刺しが魚の刺身の代替だったのかもしれませんね」  馬肉は非常に栄養価が高く、タンパク質は牛や豚の約2倍も含まれている。その一方で、 「馬肉のカロリーは牛肉の3分の1、豚肉の2分の1。脂質も、牛肉や豚肉の約8分の1にすぎません。つまり、高タンパクで低カロリーなヘルシー食材なのですよ」(日本馬肉協会の沢井圭造理事)  牛肉と同じように馬肉も脂身のサシが入った“霜降り”を喜ぶ人は少なくないが、赤身の方が健康によいと北里大学獣医学部の有原圭三教授がこう説明している。 「馬肉の赤身は、豚や牛の1.5 ~3 倍も鉄分が含まれている。しかも、タンパク質と結合しているので体内への吸収効率がよい。鉄分は、血液中の酸素を運ぶ赤血球の主成分へモグロビンを作るのに必須。鉄分の不足は貧血に繋がるので、馬肉はそれを予防する効果もあります」  さらに、リノール酸も豊富だという。 「リノール酸は、体温で容易に溶けて体内に蓄積されにくい脂肪です。必須脂肪酸とも呼ばれていてコレステロール値を下げたり、血液の循環をよくする効果がある。特に、脳卒中の予防には抜群です」(同)  今晩は、森下町の「桜なべ みの家 本店」へでも行って桜鍋をつつくことにするか。  桜鍋で精力をつけてというわけではないが、第5位、文春の「ワイセツ戦線異状あり」2回目の「非発射系風俗」ルポがなかなか読ませる。  1月27日に警視庁は秋葉原や池袋で女子高生150人を保護した。彼女たちが働いていたのが「JKリフレ」。JKは女子高生の略で、リフレとはリフレクソロジーというのだそうだ。つまり、女子高生が個室でマッサージを行う風俗なのだ。  だが、ここでは性的サービスが禁止されている。そんなところに男たちが殺到するのはなぜなのか? 記者が突撃取材している。 「三畳ほどの部屋には低反発のマットが敷かれている。現れたのは都内の高校三年、優子(18・仮名)。制服風の白いブラウスに紺のミニスカート姿だ。『十八歳は女子高生でも大丈夫なんです。この前の摘発でも十八歳のコは警察からすぐに帰されたんだって。うちでもあれから十八歳未満はリフレはなしで、お話だけになった』  給料は完全歩合で、客が払う料金の半分弱が彼女の手取りになるという。客の平均年齢は四十歳くらい。客は裸になるわけではなく、店員女性はセーラー服やメイド服などのコスプレ。スカートはミ二が基本だ。客はうつ伏せになり、店員はミニスカートのまま客の腰の上にまたがって、背中や腰、脚、腕を指圧する。射精を伴うような性的サービスはないが、漂う雰囲気はほぼ風俗店のそれである。 『五人に一人は触ってきますね。メイドのコスプレを着たときとかに胸をツンツンしてきたり、お尻をギュッと掴まれたこともあった。三回くらいダメと言ってもやめない人もいます。ホントやめてって思います。  オプションの一番人気は「ハグ」ですね。五秒で千円。「添い寝」も人気だけど触ったりはダメ。でも腕枕はできるよ』」  なぜこんな商売が成り立つのか? かつて都内でJKリフレを経営していた男性が語っている。 「客の八割から九割は、女性とまともに話したことが無い、いわゆるキモオタ。キャバやクラブの大人のホステスには、相手にされないとか、怖いと思っていて、まだ社会的、精神的に未熟な女子高生なら口説けると思っている。AKBオタクと同じなんですよ」  添い寝専門店を謳う「ソイネ屋」は昨年9月にオープンしたばかりだが、ブラジルのテレビ局も取材に来た有名店だそうだ。入会金と合わせて40分6,000円払うと三畳ほどのマットに布団が敷かれた個室に案内される。 「やがて胸元がゆったりと開いたピンクの部屋着姿で、麻友(21・仮名)が入ってきた。普段は病院に勤務しているという。  身体が接触するほど近くはないが、毛布をかけて仰向けに横たわると布団の中には体温がこもり、予想以上に“添い寝”感が強い。しばらくすると、『何かオプション入れてくださ~い』と言われ、三分千円の腕枕を選んだ。半身になりこちらを向いた彼女は記者の腕を持ち、自らの首の下に敷く。さらに『ヒザを曲げて』『伸ばして』。いつの間にか彼女の右脚が、記者の左脚の下に挟まれていた。 『冷たいでしよ? 末端冷え性なんです』  そう言うと、やはり冷えたふくらはぎを太ももに密着させてきた。この“寸止め”が売りなのだ。 『なかには興奮してルール違反する人もいます。いきなり上に乗っかかられたこともあります。別のコは持ち込んだバイブをいきなりアソコに当てられて泣き出したということもありました。お店間違えてるよね』」  ミニスカートの中を覗くことができる「コスプレ足踏みリフレ」、水着やコスプレの女性が密着して身体を洗ってくれる「洗体エステ」もあるそうだ。  川端康成の『眠れる美女』ではないが、これからは高齢者に受けるのではないか。裸の女子高生を横に寝かせて、添い寝するだけというのも悪くない。しかし、何もしないでいられるかは、自信はないが。  3月3日早朝、前日から続いた猛吹雪のせいで、北海道紋別郡湧別町の牧場用倉庫の前で父親が9歳の娘を抱きしめるように覆い被さり凍死したが、その代わりに娘の命を助けたという報道は、大きな感動を呼んだ。このことを詳報した文春の記事が第4位。  3月2日に記録的な暴風雪が発生した。当日の猛吹雪の様子について、地元住民がこう証言する。 「オホーツク沿岸に引っ越して三十年以上になりますが、過去にない、想像を絶する吹雪でした。目の前がまったく見えないんです。昔のテレビは放送が終わると画面がザーッと砂嵐のようになったでしょう。あんな状態です。強風と吹雪が顔に当たって痛い。まともに眼も開けられませんよ」  今回多数の死者が出た要因の一つに、急激な天候の変化があった。 「午前中は快晴だったんです。それが一時間もしないうちに急変して吹雪となり、五分か十分で雪が一メートル、二メートルとみるみる積もっていく。そんなのはこれまで考えられなかったです」(同)  2日の午後、岡田幹男さん(53)は漁業の仕事が終わると軽トラックで地元の「児童センター」に寄り、娘を連れて数センチ先が見えない道を車で走り始めた。  父親から「車が雪にはまって出られない」という電話が親族にあったのが午後4時頃。30分後にも電話があったが、それが最後になった。  父親は4年前に妻を亡くし、娘と2人暮らしだったが、とても仲が良かったという。  2人が倒れていた地点からわずか50メートル先に民家があったのだが、1メートル先も見えない猛吹雪のため、父親は自分のジャンパーを脱いで娘を覆い、自分の体温で娘を暖め続けたのだ。  娘は父親の死を知らされても気丈にふるまっているという。彼女は父親の愛情を一生忘れることはないだろう。  ところで今日(3月11日)は東日本大震災から2年だが、週刊誌にこれに関した記事が少ないのはどうしたのか?  それなりに取り上げてはいるが、通り一遍という印象は否めない。実体の伴わない安倍バブルで騒ぐより大切なことを見失ってはいけない。  そこで比較的大きく原発問題を取り上げたフライデーの記事を今週の第3位にする。  東電は3月1日に福島第一原発の構内を公開した。廃炉に向けて前進していることを示したかったのだろうが、1~3号機は依然として報道陣も近づけない状態で、道のりが遠いことを印象づけてしまった。  気になる話を、ドイツの物理学者で放射能研究の専門家、アルフレッド・コーブレイン博士が語っている。 「私はドイツ、ポーランド、ウクライナで20年以上に亘ってチェルノブイリ事故の影響を調査してきましたが、このたび原発事故が起こった2011年の福島の早期新生児死亡率(生後7日未満の乳児の死亡率)を調査して、驚きました。事故から2ヵ月後の5月の死亡率が、1000人中7人にも達していたのです。原発事故が起きなかった場合の予想値と比べれば約3倍にも達します。(中略)原発事故由来のセシウムの影響が強く疑われます」  また、福島の子どもたちの健康状態の調査を続けている深川市立病院の松崎道幸医師は、「現時点で、福島の子供達から3800人に1人の割合で甲状腺がんの発生が予測されていることが分かりました。チェルノブイリ事故の5~7年後に、医師の山下俊一氏らが行った調査では、甲状腺がんが発見された子供達は1万4000人に1人でした。すでに福島ではそれを上回る甲状腺がんの発生が予測されているのです。今後福島でチェルノブイリ以上のことが起きるのは、残念ながらほぼ確実なのです」と話している。  これが、福島第一原発事故から2年後の現実なのである。だが、テレビや新聞は東日本大震災の復興が遅々として進んでいないことは取り上げるが、放射能に関しては、忘れ去ったかのようにして触れないのは、どうしたことか。  特集の2番目に、「私は文科省から放射能測定値改ざんを強要された」とする「アルファ通信」豊田勝則社長の告白が載っている。豊田社長は2011年7月に、文科省が福島で設置する放射線量を測定する「モニタリングポスト」の入札に参加し、600台を受注した。  私が以前から主張しているように、文科省の放射能測定はガンマ線だけで、アルファ線やベータ線は測っていないから、その時点で「線量隠し」が行われているのである。  その上、600台の設置を終えたら、文科省は手持ちの測定器を持ち込み、「設置した6台を検査した結果、2割ほど高い数値(文科省の資料では15~40%)が出たから、これではダメだ」と言い始めた。  それからもやり取りがあり、納期期日の直前になって、「アルファ通信」の技術技師・武藤真人らを呼び出し、データに疑義があるから3日のうちにすべての測定器を再測定した上で、新しいデータを提出しろ」と強要する。  嫌がらせ以外の何ものでもない。「アルファ通信」側は昼夜分かたず努力をして、ほぼ全部の設置を終えたにもかかわらず、文科省は期限までに全部設置できなかったとして一方的に契約を解除してしまうのだ。  この後に「NEC」と「富士電機」が「アルファ通信」と同じ場所に設置したモニタリングポストの値が「実際の半分ほどの線量しか示さないことは、本誌の独自調査(3月8・15日号)で報じたとおりだ」(フライデー)となっている。  「アルファ通信」は文科省を相手取って損害賠償請求訴訟を起こし、現在係争中である。線量隠しの実態と原子力ムラ以外の業者の参入をなんとしてでも阻止したかった文科省の「目論見」が露見するのは時間の問題であろう。  3本目にはNHKの売れっ子だった掘潤アナウンサーが、反原発発言などをTwitterで発信したことで局内で問題視され、番組終了とともにUCLAに留学しながら、反原発のドキュメンタリーを作ったことを報じている。  日本人は、絶対に忘れてはいけないものまで忘れてしまう民族である。最近のアベノミクス礼賛報道も、同じ根っ子から出ている。われわれの世代が生きている限り、福島第一原発事故のことを忘れてはいけない。  新潮が吉祥寺で起きた、22歳の女性殺人事件の容疑者2人の実名を出して議論を呼んでいる。この是非を含めて、「問題提起」という意味で第2位に取り上げてみた。  新潮は実名を公表する理由を、こう書いている。 「いかなる凶悪犯罪であれ、未成年の犯人の実名や顔写真は少年法の厚いベールの内側に隠される。  しかし、少年の人権ばかりに重きが置かれるそうした状況に風穴をあける判決が下されたことをご記憶のムキもあるかもしれない。  1998年、大阪府堺市で当時19歳の男が無辜の人々を次々に刺し、幼稚園児が死亡、2人が重傷を負った『堺通り魔事件』。19歳の男の実名と顔写真を報じた月刊誌『新潮45』の記事について、2000年2月、大阪高裁が『違法性なし』との判決を下したのだ。加害者がたとえ少年であっても、事件が〈社会の正当な関心事〉であり、〈凶悪、重大〉であれば実名報道が是認される場合がある、とした画期的な判決。それに改めて触れたのは、社会の正当な関心事であり、凶悪かつ重大、そして加害者は少年……そんな事件が去る2月28日、東京・吉祥寺で起こったからである」  たしかに、単にカネがほしいだけで通りすがりの女性をナイフで刺し殺すというのは、許し難い犯罪ではある。だが、ルーマニア国籍の17歳の少年は、ルーマニア人の母親と別れて彼の地で暮らし、4~5年前に母親に引き取られて日本に来たという。言葉も不自由だったことと体臭がきつかったことでいじめられていたと、高校の同級生が語っている。  母親は日本人の再婚相手を見つけると、少年は「うざい」と言って毛嫌いした。やがて高校を中退後はお決まりの不良仲間に入り、転落していく。  私が編集長だったら、どう考えるだろう。罪を憎んで人を憎まずなどという聖人君子ではないが、私は実名を公表しなかったと思う。  主犯格のルーマニア国籍の少年には、まったく情状酌量の余地はないのだろうか? そういう迷いがあるとき、私は実名を出さない。だが、ほかの週刊誌がどう考えるかは、おのおのの編集長が判断することであり、その責任も当然ながら編集長が負うのだ。  安倍内閣は順風満帆だといわれているが、一皮むけば権力欲の塊のぶつかり合いで一触即発のようだ。中でも「ギャング麻生太郎」の野望はたぎっていると文春が書いている。これが今週の第1位。  麻生副総理の側近議員がこう話している。 「安倍さんはやばいな。麻生さんは『安倍の体調はそうとう悪いぞ。(持病の潰瘍性大腸炎の特効薬と言われた)薬が効かなくなってきている。顔がむくんでいるのがその証拠だ』と私に言っていた。麻生さんは安倍さんの体は長くもたないと思っている」(この議員の事務所は「そのような事実はありません」と回答)  いまやボルサリーノ帽を斜めに被り、黒いコートを羽織ったギャングスタイルがトレードマークになった麻生副総理だが、文春によれば安倍政権が前のように短命で終われば、73歳の彼でも総理に返り咲けると、自信満々なのだそうだ。  帽子は薄くなった後頭部を隠す「ハゲ隠し」で、愛娘から「マフィアみたいだからやめて」というメールが来たそうだ。  由緒正しい出にしては品の欠片もない麻生副総理だが、文春によれば、周りにいる人物も胡散臭いようである。財務官僚が絶対匿名を条件にこう語っている。 「麻生財務大臣によるミャンマー訪問のメインテーマは、三月末までにミャンマーに対して五百億円規模の円借款再開の表明とされましたが、これはすでに民主党政権時代から内定していた話。驚いたのは、この公式訪問に商社や建設会社と共に、突然、麻生氏の友人のX氏という人物が同行することになったことです。役人の間では『あいつは何者なんだ!?』と騒ぎになったのです」  このXは建設コンサルタント会社社長で、「素淮(そわい)会事務所(麻生氏の外事務所)によく出入りしている、麻生氏の相談相手」(麻生派議員)という人物。麻生氏とは食事やゴルフを重ねている仲だという。そもそもの馴れ初めを、自民党関係者が話している。 「麻生氏が学生時代、ボウリング場で不良に絡まれたことがあった。そのとき大学空手部だったX氏が助けに入ったことで、二人は親しくなったと聞いています。麻生氏と高級フランス料理店で会食する機会があったのですが、そのときの会計は同席していたX氏が支払っていましたね」  このXなる人物と麻生の秘書に疑惑ありとこう続ける。 「永田町では“表の秘書”が長く政策秘書を務めている村松一郎氏(現・財務大臣秘書)、そして、“裏の秘書”がこのX氏と評されたこともある。  ○四年、麻生氏が総務大臣を務めていたとき、この二人の“秘書”はきな臭い事件の登場人物となった。  まず、広く知られているのが同年三月、村松氏の自宅に四発の銃弾が撃ち込まれた事件だ。麻生氏が文教族の大物議員だったために、当時ある学園を巡るトラブルが原因とも報道されたが、未だに犯人は逮捕されておらず真相は闇の中だ。 『村松氏は麻生氏の威光を使って文科省で幅を利かせていたのは事実です。ある予算で陳情にいったときも、村松氏はすぐに「おい麻生事務所の村松だ。予算はどうなっている。トップで検討しろよ」と文科省に電話をかけてくれた。こうした彼の口利き行為がトラブルの原因になったのではないかと噂されました』(文科省傘下団体関係者)  同時期に文科省内で『衆議院議員麻生太郎顧問』の名刺を持ち歩いていたのがX氏だった。当時、取材をしたジャーナリストの瀬戸弘幸氏が語る。 『文科省発注の公共工事でX氏が介入、暗躍しているとの情報があり、取材をして「文科省を悩ます麻生太郎顧問」という記事を書きました。すると同和団体を名乗る人物から何度も圧力がかかるようになり、「今後、X氏は麻生事務所と関係を絶つから穏便に収めてくれ」と凄まれました。麻生事務所も「関係を絶った」と言っていたので、もう疑惑の人物との交際はないと思っていたのですが』  ところが小誌の取材では、X氏と麻生氏の関係が切れたことはなく、外相、首相と出世を続けてもその蜜月は変わっていないことが分かっている」  安倍政権は株価の上昇や円安で悦に入っているが、自民党の歴史は党内抗争の歴史である。昨日の友は今日の敵。身内に潰瘍性大腸炎、党内にいつ寝返るかわからない麻生副総理と石破茂幹事長を抱える安倍政権は、いつ崩壊してもおかしくないほど、実は脆弱なのである。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 

女装おじさん主催の封印漫画『キャンディ・キャンディ』展!

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珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第21回は、知る人ぞ知る女装おじさんに会ってきました。 ■ファン主催の『キャンディ・キャンディ』展  ちょっと前、「Business Journal」の記事(「あの名作マンガはなぜ買えない? 創作者に"ものすごい"力を許す著作権の常識」)でも話題になっていたが、知名度はすさまじく高いのに原作者の水木杏子と作画家のいがらしゆみことの間でトラブルが起こりまくり、大人の事情によって出版することができなくなっている封印漫画『キャンディ・キャンディ』。少女漫画史に残る名作ということで、読んでみたいと思っている若い人も少なくないとは思うが、読むためには、結構なプレミア価格のついた古本を買うしかない。  そんな現状を憂えた『キャンディ・キャンディ』ファンが、個人で所有するキャンディ・グッズを大放出し展覧会を開催しているという。……もはや作者や出版社、アニメ会社主催では開催不可能な状態にある『キャンディ・キャンディ』展だが、あくまでファンが個人的に行う非営利展覧会ということで強行開催しているという。そりゃあよっぽど熱いファンがやってるんだろうな、と思い見に行ってきたのですが、主催者は……女装したおっちゃんでした。
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この人が主催者さんです。
■キャンディおじさん、著作権問題を憂える!  こちらが『キャンディ・キャンディ』コレクション展の主催者であるキャンディ・H・ミルキィさん。フリフリの衣装にリボン&カチューシャという完全なる女装をしているわりに、顔はまるっきりおっさん。原宿などでもフツーにこの格好で歩いているため「キャンディおじさん」などと呼ばれ、名物おじさん化しているお方だ。  このキャンディおじさんの存在は知ってたけど、キャンディ・キャンディ・コレクターだったとは知らなかった。まあ、考えてみれば「キャンディ」って名前はそのまんまだしね。
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オネエ言葉を使うわけでもないから、余計にインパクト大なんですよ。
――やっぱりその女装も『キャンディ・キャンディ』の影響から? 「いや、女装は『キャンディ・キャンディ』と出会う前からです。子どもの頃から姉の洋服とか着てましたから。女装はただの病気です。そして『キャンディ・キャンディ』は宗教だと思ってます」 ——―それじゃ『キャンディ・キャンディ』との出逢いは? 「大人になってからなんですよ。確か27~28歳の頃。昭和59年くらいだと思いますが、アニメの再放送を見たら『キャンディ・キャンディ』って、こんなにいい話だったんだ……と」 ——―少女漫画には、もともと興味があったんですか? 「いや、全然ないですよ。今も『キャンディ・キャンディ』以外の少女漫画には興味ないですから。水木先生、いがらし先生の、ほかの作品も読んでませんもん」 ――あ、そうなんですね。じゃあ、それまでは普通に少年漫画とかを……? 「戦闘機マニアなんで『紫電改のタカ』(ちばてつや先生の戦争漫画)とかが大好きでした。でも『キャンディ・キャンディ』ってストーリーも壮大だし、第一次世界大戦時を舞台にしてて、当時の戦闘機がリアルに描かれているんですよ。いがらし先生の画力のおかげだと思いますけど、これはソッピースキャメルだ、フォッカーDr.1だ……ってちゃんと分かるくらい正確に描かれているんですね。アレは男も狂わせますよ」 ――それでハマッて、グッズのコレクションを始めたと。 「いや、特にグッズには興味がなかったんですけどね。時を同じくして、初めて女装趣味の人たちが集まる女装クラブに行きまして……」 ――おっと、話が急展開しましたね。 「そこで女装ネームをつけることになり、どうしようかなー……と考えた時に思いついたのが『キャンディ』っていう名前だったんですよ。そのクラブには『加賀美あつ子』(ひみつのアッコちゃん)とか、漫画の名前をつけてる人も多かったんで。で、そういう名前をつけてると、周りが、好きでしょ? って『キャンディ・キャンディ』グッズをくれるようになるんですよ。もともとコレクター気質はあったんで、ちょっと数が揃ってくるとハマッちゃうんですね。それから、自分でも買い集めるようになりました。だから、ボクのコレクションはリアルタイムで買ったものではなくて、後から中古で買ったものばかりなんですよ」 ――この『キャンディ・キャンディ』コレクション展はもう何回も開催されているそうですが、なぜ始めようと思ったんですか? 「それはやっぱり、『キャンディ・キャンディ』を読みたくても読めない現状を、なんとかしたいと思ってるからです。これだけ多くの読者にとって思い入れがある作品を、作者たちのトラブルで勝手に封印されちゃ困るんですよ! 今、コミックスもビデオも手に入らないし、倉敷にある『いがらしゆみこ美術館』にも『キャンディ・キャンディ』の展示はないんです。原作者と作画家が揉めたせいで、出版社やテレビ局も触れられない、こんなアンタッチャブルな作品になっちゃった。じゃあどうすればいいかと考えたら、ファンが非営利で勝手にやるしかないんですよ。これで『キャンディ・キャンディ』を盛り上げていって、水木先生といがらし先生に和解してくれとは言いいませんが、せめて復刊のオッケーは出してもらって、誰でも気軽に読める状態に、後世に伝えられる状態にしてもらいたいですね」
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著作権問題を真面目に訴えるキャンディおじさん。
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紙芝居にして、著作権問題を分かりやすく解説しているそうです。
  ■グッとくるコレクションたち  藤子不二雄のコンビ解消後、著作権の複雑さから、長らく『オバケのQ太郎』が封印状態となっていた(現在は『藤子・F・不二雄全集』で復刻済み)時期を知る藤子ファンのボクとしても、読みたい漫画を簡単に読むことのできないつらさはすごく分かる。  出版社もテレビ局もビビッてもう触れようともしない『キャンディ・キャンディ』だが、水木、いがらし両先生とも、コミックスの復刊に関しては交渉をする気がないわけではないらしい。どこか勇気のある出版社が手を挙げれば、可能性も……。タブーに切り込むサイゾーさん、どーですかね!?  ま、それはそうとして、展示されていたキャンディおじさんのコレクションたちがなかなかすごかったので、最後にそちらも紹介させてもらいましょう。
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連載当時の「なかよし」や単行本。グッズがギッシリ!
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あんまり似てない当時モノのキャンディ人形たち。
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こちらも造形がヤバイ! キャンディ・シャンプー。
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もはや誰だか分からないキャンディふりかけ。
そばかすというか、クリリンのお灸の跡ですよ。
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ダン池田と近江俊郎……キャンディ要素が薄すぎる「スターカラオケ歌合戦」。
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申し訳程度にテーマ曲が入ってるけど……
ピンク・レディーのグッズをシール貼り替えただけでしょ!?
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尋常じゃない感じの刺繍が入ったキャンディ水着。
当時はパチモンも多かったらしいですから……。
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キャンディおじさんいわく「いがらし先生の名前を先に表記しているのは、
オフィシャル商品じゃない可能性が高いです」とのこと。
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取材を終えると、キャンディおじさんはコレクション展の宣伝と
著作権問題のアピールのために、街に繰り出していきました。
i01candycandy.jpg (取材・文・写真・イラスト=北村ヂン) 「突撃取材野郎!」過去記事はこちらから

若松孝二監督が銀幕に遺した“高貴で穢れた楽園”芸能ものの血が騒ぐ男たちの饗宴『千年の愉楽』

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生まれつき容姿に恵まれた半蔵(高良健吾)だが、それゆえ女難が次々と降り掛かる。
信頼できる女性はオリュウノオバ(寺島しのぶ)だけ。
 2012年10月17日、日本映画界は偉大なるゴッドファーザーを失った。17歳のときに家出して上京、ヤクザ時代には拘置所暮らしを経験し、ピンク映画界へ転身、映画を武器に闘い続けた若松孝二監督がそのドラマチックな人生に幕を降ろした。若松監督にとって映画製作は食べていくことであり、同時に自分の中に渦巻く社会への怒りを吐き出すための手段だった。相反する2つの事象を、持ち前のエネルギーできっちり飼い馴らしてみせた。タブーの中に潜む人間の本質を突き詰め、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08)、『キャタピラー』(10)、『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(12)などの問題作を次々と放った。『海燕ホテル・ブルー』(12)のようなエロい作品もいっぱい撮った。怒ると怖い監督だったが、同時に“父性愛”に溢れた人で、自分の映画に関わった人々や上映会に集まったファン、「若松作品を観るのは初めて」という若い観客に対して、分け隔てなく温かく接する人だった。原発事故、白虎隊、731部隊、沖縄戦など新しい企画を温めていた矢先の訃報となってしまった。  2011年に撮り終えていた『千年の愉楽』が若松監督の最後の作品となった。同名の原作小説は芥川賞作家・中上健次が故郷・和歌山の“路地”と呼ばれる被差別部落を舞台に描いたもので、“高貴で穢れた血”を受け継ぐ男たちが生まれは死に、生まれては死に……を繰り返す神話的ストーリーとなっている。図らずも若松監督は“輪廻転生”をテーマにした作品を最後に残したことになる。
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「ひとりで戦っているヤツは嫌いじゃない」という若松監督の出演要請に応えた高岡蒼佑。
スマートに生きることができない哀しい男・三好を演じる。
 時代は不詳。路地で唯一の産婆であるオリュウノオバ(寺島しのぶ)の目を通して、“高貴で穢れた血”を受け継ぐ中本家の男たちの物語が紡がれていく。中本の男たちはみんな美貌に恵まれているが、同時に若死にするという悲しい業を背負っている。寂しがり屋の半蔵(高良健吾)は、人肌を求めるあまり地元の女全員に手を出してしまった色男。トラブルを起こして大阪の工場に勤めに出ていたが、しばらくして若い女・ユキノ(石橋杏奈)を身籠らせて路地に帰ってきた。母親代わりのオバは家庭を持てば半蔵のビョーキも治まるだろうと安心するが、半蔵は人の良さからまた悪い遊びを再開してしまう。人妻に手を出して、刀傷沙汰に巻き込まれる。半蔵の叔父に当たる三好(高岡蒼佑)も似たような人生を辿る。路地ものゆえに思うような職に就けず、それならばとワルぶってみせる三好。「体から火を噴くように生きたいんじゃ」と言いながら、ヒロポンや盗みに熱中する。三好もまた女性関係でトラブルを招く。中本の男たちを生まれた瞬間から知っているオバは、業に抗うように生き、結局は業に絡めとられていく彼らの生き様と死に様をただただ見守るしかない。中本の血が流れる達男(染谷将太)は気のいい若者だ。達男も同じような人生を進むのか。達男の若いピチピチした肉体を見ていたオバは、思わず後ろからハグしてしまう。大自然の中で重なり合うオバと達男。男と女の営みが続いていく……。  中本の男たちに流れる“高貴で穢れた血”とは何だろうか? 中上作品において路地とは被差別部落を指しているが、中上健次の実際の故郷とは異なり、若松監督が『千年の愉楽』のロケ地に選んだ場所は海に面した美しい集落だ。若松監督が描く路地は、社会からはみ出したヤツらが集う一種のユートピアのように感じられる。中上健次が『千年の愉楽』で綴った“高貴で穢れた血”を、若松監督は映画化することで“芸能ものの血”に塗り替えたように思える。“高貴で穢れた血”と河原ものをルーツに持つ“芸能ものの血”はきっとどこかで繋がっているのだろう。若松監督が“芸能ものの血”を受け継ぐ男たちに選んだのは『軽蔑』(11)に続いての中上作品への主演となった高良健吾、2011年当時Twitter騒動で渦中の人となっていた高岡蒼佑、そして『ヒミズ』(12)や『悪の教典』(12)などの話題作に出演し、将来を嘱望されている若手男優の染谷将太だ。
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半蔵、三好と同じ血が流れる達男(染谷将太)。
汗ばんだ達男の裸体を眺めていたオバは、ついムラムラッとしてしまう。
 若松組に初参加となる3人の男優たちは、劇中すっぽんぽんになる。公開中の『横道世之介』で爽やかなイメージを振りまいている高良健吾だが、本作では路地きっての好色男・半蔵として3Pなどの過激なFUCKシーンに挑戦。Twitter発言で所属事務所を辞めたばかりだった高岡蒼佑は、薬物や窃盗にしか生き甲斐を見いだせず、商売女との快楽に溺れる三好に成り切ってみせる。染谷将太は寺島しのぶとの青姦プレイに励む。男たちは生まれたままの姿で、欲望に身を任せて、あるがままに生きる。若松監督が描く路地は、どこか哀しいユートピアだ。路地内にいる限りは差別を意識することなく過ごすことができるが、路地内でいつまでも惰眠を貪り続けると淀んだ閉鎖環境の中で窒息死しかねない。路地から旅立って、外の世界で生きることができたなら、半蔵や三好はもっと違った人生が開けたかもしれない。達男は路地を飛び出して新天地を求めるが、やがて彼もまた自分の体に流れる血や背負った業と向き合わざるを得ない時がやってくる。  若松監督を家長とする映画の撮影現場では、俳優たちは役を通して自由になり、スタッフは仕事を介して一心同体になることができた。期間限定ゆえの理想郷だった。若松監督は自分のアイデンティティーを見つめ、社会の常識と闘うための“夢の砦”の数々を残して去っていった。お別れの夜、青山の葬儀所には涙雨が降り続けた。明るい黄色いバラやカーネーションで埋め尽くされた祭壇は、豊満な女体をイメージしたものだった。女体の股間部分に置かれた遺影の中でサングラス姿の若松監督は笑っていた。若松監督は亡くなったのではなく、お母さんの子宮の中へ、本当のユートピアへと帰っていったんだなぁと思った。 (文=長野辰次) sennen_yuraku4.jpg 『千年の愉楽』 原作/中上健次 脚本・監督/若松孝二 出演/寺島しのぶ、佐野史郎、高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太、山本太郎、原田麻由、井浦新、増田恵美、並木愛枝、地曵豪、安部智凛、瀧口亮二、岡部尚、山岡一、水上竜士、岩間天嗣、大谷友右衛門、片山瞳、月船さらら、渋川清彦、大西信満、石田淡朗、小林ユウキチ、大和田健介、真樹めぐみ、大西礼芳、石橋杏奈 配給/スコーレ 3月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー (c)若松プロダクション <http://www.wakamatsukoji.org/sennennoyuraku>

SOD宣伝部1年生・浅野えみちゃんが、ついにAVデビュー!「デスクの上で男優さんと……♪」

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撮影=尾藤能暢
 斬新な企画でアダルトビデオ業界をリードする、ソフト・オン・デマンドの宣伝部・入社1年目の浅野えみちゃん。イベント会場やブログでのユーザーとの交流を通じて、いまや多くのファンを持つ彼女の初々しい仕事ぶりを収録した会社説明VTRと、恥ずかし~い姿を収めた盗撮映像をパッケージした作品が2月7日にリリースされたばかりだが、わずか1カ月後の3月7日に「SOD宣伝部 入社1年目 浅野えみ(22)AV出演(デビュー)!!」でAVデビューしちゃうことが決定した! SOD史上最高にキュートな宣伝として活躍するえみちゃんに、AVデビューの裏側と作品の魅力をズバッと聞いてみたぞ。 ──SOD宣伝部に入社してほぼ1年の浅野さんですが、どんな一年間でしたか? 「あっという間の一年間でした。たくさん印象深いことがあったんですけど、2月7日に発売されたDVD(『2012年度入社社員の中で一番カワイイ!!と誰もが認める新人女子社員 SOD 宣伝部 入社1年目 浅野えみ(22) 「私は絶対脱ぎません!!」と断言する新人女子社員の業務に6ヶ月完全密着!!仕事中に撮れた映像を勝手に緊急発売!!』)が一番びっくりしましたね」 ──2月7日のDVDに収録されている恥ずかしいシーンは、ずっと盗撮されていたんですよね。 「そうなんです。新卒大学生向けの会社説明会用VTRを撮るっていうのはあらかじめ聞いていたんですが、その映像と盗撮されていた部分を一緒にしてDVDが発売されたんです」 ──盗撮されていたと知ったのは、どんなタイミングだったんですか? 「宣伝部だから、発売直前に作品紹介のサンプル誌が部署に届くんですが、それを見て気づいたんです(笑)。まさか、自分が商品になるとは思ってなくて……。気まずくて、それから一週間くらい会社を休んじゃって……。そしたら家に上司が来て、いろいろと謝罪を受けてまた会社に戻ってきたという感じです」 ──その映像はもう見ました? 378A3038.jpg 「まだ全部は見てないんですけど、イベントに来てくれた人が『料理シーンがよかったよ』と言ってくれたので、そのシーンだけ見てみました。まだ恥ずかしい気持ちがあるんですが、いつか全部見てみたいですね(苦笑)。でも、イベントに来てくれる人って、みんなDVDを見てくださってる方ばかりじゃないですか? 見てくれた上で来てくれてるってことは、悪くなかったってことだからうれしいです」 ──AV撮影現場を見学しているシーンがありますよね。 「あのシーンは、すごい顔をしているって言われてるんですよ(笑)。でも、生で見たら絶対にびっくりすると思いますよ! プライベートのエッチは真っ暗な中でしかしたことがなかったんですが、撮影現場はすごく明るくて、いろんな方がいて、音もリアルで(笑)。それを間近で見たので、びっくりしました」 ──そんなえみちゃんが3月7日、ついにAVデビューするわけなんですが、そこに至るまでにどんなドラマがあったのでしょうか? 「上司が盗撮の謝罪に訪ねてきた時にいろいろな話をしたんですが、『(先輩の)桜井彩さんも頑張っているし、ファンからお手紙とかプレゼントとかをもらって感謝しているだろ?』って、(AV出演のことを)言われて。その時はまだ決心はできなかったんですけど、その後にTwitterとかでみなさんからコメントをもらって、気持ちが固まってきました。自分なんかがAVに出てもうまくできるかは分からないけど、少しでもSODをアピールできるなら、やれる限りやってみようかなって」 ──宣伝マンの鑑みたいな言葉ですね。印象に残っているシーンはどんなところですか? 「久々に出社したら『少しでも間が空いたら、決意が揺らぐだろう』って言われて、いきなり撮影することになったところです。その時の下着の上下が違っていたので、恥ずかしくって……」 ──それはそれで、生生しくてアリだと思います! その撮影はどうでしたか? 「それが全然記憶にないんです。あっという間に終わったし、お腹が減っていた気がします。気持ちいいとかもよく分からなくて、終わってぼーっとしていると『片付けろ』って言われて、気がつくと男優さんとカメラマンさんと3人で後片付けをしていました(笑)」 378A3179.jpg ──男優さんとの初エッチはどんな感じでしたか? 「仕事で映像をよく見るんですが、そこで何度も見かけていた男優さんだったので、『え?あの人? まさか!』ってびっくりでした。でも優しくリードしてくれたので、怖いという気持ちはなかったですね。どんな初エッチだったかは、DVDを見てもらえたら……」 ──どんなシチュエーションでの撮影だったんですか? 「いきなり仕事場のデスクの上でヤったシチュエーションと、仕事の後にスタジオを借りて、普通の撮影と同じようにたくさんのスタッフさんが入った状態でのシチュエーションです」 ──また仕事場っていうのがいいですね……。働く男の夢ですよ! 職場の女の子が、デスクでエッチしちゃうなんて。 「しかも、自分の机ですからね(笑)。もうちょっと周りをきれいにしておけばよかった~って思いましたけど。でも2回の撮影を体験して、気持ち的に変わったような気がします。やっぱり撮られる側って、いろんなところに神経を使ってるんだなって。そういう意味で、もっと女優さんを応援してあげたい気持ちになりました」 ──今後も出演していくんですか? 「今回のDVDで評判がよかったら、また挑戦したいと思います。でも微妙な反応だったら、自粛します(笑)」 ──ネット上の反応を見てると、みなさんすごく期待されているみたいですよ。 「本当ですか? でもちょっと複雑ですね……。これから、AVデビューしないと思ってファンでいてくれた方と顔を合わせるのが、ちょっと恥ずかしいかな。みなさん親しくしてくれて、自分の友達に応援されている気持ちでいたから、いざデビューするってなったら、ちょっと心が痛いような……。申し訳ない気持ちもあるけど、そこもひっくるめて応援してくれたらうれしいですね」 ──ちなみに撮影後、周りのスタッフから何かコメントをもらいましたか? 「声がうるさいって言われちゃいました(笑)。」 ──ちなみに、えみちゃんの性感帯ってどこですか? 「自分で触っていると平気なんですけど、脇とかお腹とか人に触られるとくすぐったいし……たぶん全身だと思います」 ──開発されていない性感帯を触られるとくすぐったい、みたいな話をよく聞きますけど今後の開発が楽しみですね。 「開発されちゃうのかなあ……?(笑)」 ──今後挑戦してみたいエッチとかありますか? 「本田莉子さんがたくさんコスプレしている作品があるんですけど、私はいつもスーツだから、ああいうかわいいコスプレとか興味があります。スチュワーデスとか、高校生の制服とか着てみたいです。コスプレしたら、また違う感じでエッチができると思うんです」 ──ほかにも、いろんなことに挑戦していきたいですか? 「はい。不安なことも多いけど、その分、自分に返ってくることも多いと思うので、やりがいは感じています。毎日サインを書いたり書類を処理したりした後に、息抜きでTwitterでつぶやいたり。毎日が充実しています」 ――それでは最後に、SODの宣伝として自分の新作をPRしてください! 「自分が作品を発表するということに対してまだ自信がないんですけど、やり尽くした感があるし、自分も強くなったような気がします。良くも悪くも私の魅力を見ることのできる作品だし、230分という大ボリュームなので、ぜひみなさんに見てもらいたいです。そして感想をいただけたらうれしいです!」 (文=有田俊)

やはり前科あり!? “桜宮高校顧問”に抜擢された女子バレー柳本監督に体罰疑惑

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「週刊ポスト」3月15日号
注目記事第1位 「給料が上がらないのにサラリーマンの『値上げ地獄』が始まった」(「週刊ポスト」3月15日号) 注目記事第2位 「橋下徹が“桜宮高校顧問”に抜擢 柳本監督 女子バレー選手を『殴る』『蹴る』の前科」(「週刊文春」3月7日号) 注目記事第3位 「二重生活だった『サンフレッチェ広島』会長の道徳意識」(「週刊新潮」3月7日号) 注目記事第4位 「山形県『山田パター』がアマチュアに向く理由」(「週刊新潮」3月7日号)  内容に関係ないが、気になった広告がある。週刊現代の後半のグラビアに3本の「包茎治療」の広告が載っている。  週刊ポストにもあるのだが、私が見た限りでは本文の中ページに2本だった。現代が連載している「外性器」特集と関係があるのだろうか。それともここへきて、「包茎」や「早漏」に悩む人が増えたのだろうか。「包茎増大治療」とはどんな手術なのだろう。どうでもいいことだが、気になった。  表紙の裏の業界でいう「表二広告」や裏表紙の「表四広告」は料金も高く、雑誌でいえば第二の顔ともいうべきものだが、ここにナショナルクライアントの広告が載らなくなった。  表二に「LOUIS VUITTON」の広告が載っているのは、部数ナンバーワンの週刊文春だけだ。ポストはJT、現代はKasco、週刊新潮は日本歯科医師会、週刊朝日はTCエンタテインメント(DVDの広告)である。  昔話をしても仕方ないが、一昔前は消費者金融の広告は、編集部がいいじゃないかといっても広告部が認めなかった。消費者金融には失礼だが、雑誌の品が落ちるという理由だった。  雑誌の広告を見ていると、その時代がわかる。今はさしずめ「包茎の時代」とでもいうのだろうか。  さて、日銀総裁が黒田東彦に決まった。黒田は財務省出身だが本流の主計畑ではなく、主税畑と国際金融畑を歩み、通貨政策を取り仕切る財務官に就任し、2005年からはアジア開発銀行総裁。  文春で政治ジャーナリストは、黒田のことをこう評している。 「国際金融の世界でも知名度は抜群です。オックスフォード留学経験もあり、英語はオックスフォード訛りも使えるほど上手ですし、九〇年代から、当時の大蔵省では珍しくインフレターゲットを主張していましたからアベノミクスとの相性もいい。何より、典型的な財務官僚ではない国際派ですから、一般的には財務省に取り込まれた印象はない」  財務省としても15年ぶりに日銀総裁の椅子を奪還できるのだから、万々歳だというのだ。  この黒田には2つの懸念材料がある。財務省関係者がこう話す。 「人当たりはよいのだが、コアに頑固なものを持っていて、よくいえば芯がしっかりしているが、『清濁併せのむ』とか『融通無碍』という部分がない。政治家にも全く媚びないから、いわゆる事務次官タイプではない、というものでした」  今ひとつなのは、文春と新潮が書いているが、16年前に20代だった息子が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたことだ。  しかし安倍晋三総理は、すでに成人していた息子のことだから、黒田氏とは別人格、日銀総裁の適正とは関係ないと断を下したという。当然のことだろう。  これから安倍と黒田によるアベノミクスが本格稼働してくるが、その前から現代を筆頭に株が上がる土地が上がるとバカ騒ぎである。  現代では米国ロサンジェルスに拠点を置く資産運用会社ダブルライン・キャピタルのCEOで、数千億円規模のファンドを運用するジェフリー・ガンドラックなる者が「1ドル100円というのは来週起きてもおかしくありません。それより、私は1ドル=200円になると思っています」と言い放っている。  私は経済には疎いというより無知に近いから、本当のところはわからないが、1ドル200円時代が来たら日本経済はメチャクチャになるのではないか。  外国のハゲタカファンドは日本の株や不動産をいいように食い散らかし、残骸を庶民に押し付けて逃げていってしまうのは目に見えている。  そんなハゲタカのいうことを真に受けて、株を買え土地を買えと囃し立てるのはいかがなものだろうか。  いま私が読みたいのは、真っ当なアベノミクス批判である。これまで長い時間をかけてもデフレ脱却ができなかったのに、いち政治家が選挙目当てで吹いた公約で、いきなりどうこうなるはずはない。  最近読んでいて面白いのは「ニューズウィーク日本版」だ。中でも、中国情報やオバマ政権批判は小気味いい切れ味がある。  先週号になるが「二枚舌オバマの無気力外交」という特集をやっている。  オバマが「アジアに軸足」と公言しながら何も手を打たないで、北朝鮮と中国の野心を放置していると批判している。  北朝鮮問題に関して、北朝鮮担当特別代表にスティーブン・ボズワースを起用したが、彼はボストンの大学の学部長をしているから、「パートタイマー」にならざるをえず、それを見てもオバマの北朝鮮への関心の薄さがわかろうというものだと書いている。  オバマは東アジアより、シンガポールやフィリピン、インドネシアなどの東南アジアに関心が向いてきており、アメリカ一辺倒の日本は、アメリカに追随するだけでは戦略とも政策とも呼べないと批判する。  またノーベル平和賞を受賞したオバマだが、正義の名の下で無人機攻撃を続け、多くの民間人を殺していると難じ「オバマはおそらくアメリカ史上どの指導者よりも、政策目標を達成するために人々をひそかに殺害している大統領だ」と追及している。  そのオバマと手を組み、集団的自衛権を行使してさらなる人殺しに手を貸そうというのが安倍政権ということになる。  原発推進、憲法改正、盲目的なアメリカ追随と、安倍総理への危惧はさまざまあるのに、目先の見せかけの景気に踊らされるのは、週刊誌のやることではない。週刊誌の編集者もニューズウィーク日本版を読んだほうがいい。  今週の4位はそのオバマ大統領に取り入られようと、安倍総理が訪米したときに持参したパターが話題になっているという新潮の記事。  この、日本製「山田パター」の人気がうなぎ登りだそうだ。新潮によれば、オバマは上院議員になってからゴルフを始め、4年前には90を切るぐらいだったが、今ではシングルプレーヤー目前だというほどの腕前で、週末ごとにゴルフを楽しんでいるそうだ。何しろ、タイガー・ウッズとラウンドして、ウッズに「大統領は左利きでショットが上手」とまで言わしめたのだ。  オバマに贈られたパターは、山形市にある「山田パター工房」製で、山田透社長(57)がハンドメイドで作っている。山田社長はアメリカで独学でハンドメイドパターの製造技術を習得し、帰国後レッスンプロを続けながらパター生産を始めた。昨年5月に、このパターを使ったライン・ギブソンという選手がオクラホマ州で55という世界最小スコアを記録したことから、大きな話題になった。  気になる値段だが、2万3,100円から35万円まであり、オバマ大統領に届いたのは、在庫がなかったため一番安いものだったそうだ。  私のような下手なゴルファーが55と聞くと、ハーフで? と間違えそうになる。この夢のパターが2万円程度なら買ってもいいかな(ちなみに、山田製のパッティングストローク矯正機「ドリーム54」はネットで1万円ちょっとである)。  やはり新潮が、昨季Jリーグの王者となった「サンフレッチェ広島」の会長で大手家電量販店「エディオン」会長兼社長である久保允譽(63)が、泥沼の離婚訴訟を抱えていると報じている。これが注目記事の3位。  B子と結婚しているのにC子と不倫して2人の子どもまで産ませたとして、B子が離婚調停を申し立て、後に取り下げ、次に久保が離婚調停申し立てを行うも不調に終わり、昨年3月に久保が離婚訴訟を起こしたというのだ。  勝手にやってくれと言いたくなる話だが、新潮が本人取材をした3日後に、久保側は東京地裁に「プライバシー侵害に当たる」と、出版差し止めの仮処分命令申立てを行った。  サンフレッチェ広島の関係者が、サンフレッチェは経営状態が思わしくないから「この離婚訴訟は単なるプライベートな話ではなく、サンフレッチェの行く末にも影響を与えかねない重大事です」と語っている。  たしかにあまり他人に知られたくないプライベートなことではあろうが、彼は公人で、名誉も地位もあるのだから、書かれることは致し方ないと、私は思う。  やはり出てきたかというのが、文春の女子バレー全日本の代表監督を務めた柳本晶一(61)の体罰疑惑である。これが今週の第2位。  橋下徹大阪市長が大阪市立桜宮高校のバスケ部での体罰問題を受けて、市教育委員会事務局の改革担当顧問に柳本を起用すると発表した。だが彼は、体罰と無関係な監督だったのだろうか。  彼は東洋紡の女子チームの監督をしていたが、東洋紡関係者や元選手が男子チームの監督をやっていたときと同じだったと話している。 「五~七人一組で、ちょっとでもネットにかかったら『もう一周や』って。これを延々とくり返すんですよ。それが半日も続くこともあった。当然手が上がらなくなるし、スパイクなんか打てなくなりますよ。それでもやり続ける。根性練ばっかりでしたね」  柳本監督が手を出すのは、そんな時だったという。東洋紡関係者がこう話す。 「根性練で追いこんで、最後にもう立ち上がれないとなった時に、バーンとやる。殴ったり蹴ったりです。選手の気持ちを煽るためだと思いますが、体罰には変わりない」  厳しい指導のために、初年度はチームの三分の二近い選手が辞めてしまったというのだ。  こういう顧問に真の改革などできないと文春は結んでいる。この報道の通りであれば、彼がやってきた「指導」の実態を正直に話すところから始めなければ、改革などできはしないだろう。  ポストというのは面白い雑誌である。今週は巻頭から「安倍晋三はもしかしたら『大政治家』なのか!?」という大特集を組んでいる。  週刊誌が「!?」を末尾につけたら、大概はそうではないという論理展開になるのだが、読んでいくとそうではなく、安倍総理は1年で総理の椅子を投げ出したが、その後の失意の5年間で研鑽を積み、人脈を築き、視野を広げ力をつけたと評価している。  党内の反安倍派や、アベノミクスはこれからが正念場という言葉もちらほらあるが、安倍総理は大政治家になるやもしれずと読めるのだ。  現代ほど手放しの礼賛ではないが、ヘーッと思わせるものだが、続いているのが今週の第1位にあげた記事だから、ポストの考え方が奈辺にあるのか、理解に苦しむこところだ。  だが、物価は上がるも給料は上がらず、年金は減らされる「富める者さらに富む」アベノミクスは庶民の生活を地獄に堕とす危険性があることは間違いない。  電気料金値上げはおかしいとこう書いている。 「関西電力と九州電力が4月、東北電力と四国電力が7月の値上げを申請した。関電は11%という大幅アップで、停止中の原発の代替火力の燃料費高騰がその理由だ。  東京電力はいち早く昨年9月に電気料金を大幅値上げしたにもかかわらず、巨額の赤字(経常損益はマイナス1950億円)を出し、来年3月期も1200億円の赤字を見込んでいる。政府は2月に7000億円を支援したが、それでも再値上げは避けられそうにない情勢だ。  東京電力の常務は記者会見(2月6日)で、『1円円安になると燃料費が年間330億円増加する』そう悲鳴をあげてみせた。しかし、電力会社は『原燃料費調整制度』によって値上げ申請とは別に、燃料価格や為替の変動によるコスト増を毎月自動的に電気料金に転嫁している。4月はこの制度により、電力10社が3月に比べ標準家庭で24~131円値上げする。ちなみに値上げ幅最大は東電だ。電力会社は為替変動分を価格転嫁しているのだ」  ポストは、なぜ大幅値上げが必要なのかを電力会社に訊いてみた。関電広報室はこのように答えている。 「原発の再稼働時期が見通せないなか、火力燃料費などの負担が大幅に増加した。効率化や内部留保の取り崩しなどしてきたが、現行の電気料金水準では費用の増加を賄うことが困難となっています」  だが、実際に値上げ申請の資料を調べてみると、そこには燃料調達とは関係がないカネが多額に計上されていたのだ。 「本誌は以前、東電、関電などの電力各社が敦賀原発や東海第2原発を保有する日本原子力発電(日本原電)に『発電量ゼロ』にもかかわらず、巨額の『電力購入料』を支払っている問題を報じた(12年11月16日号)。  電力会社の共同出資で設立され、福島原発事故で引責辞任した“東電のドン”勝俣恒久・前会長が取締役に天下っている会社だ。昨年上半期だけで、東電から277億円、関電から162億円など計757億円を稼働しないでもらっている。  そのおかげで、同社は上半期の中間決算で209億円の過去最高益を上げた。  しかも、東電をはじめ、関電、東北電力は日本原電への支払いを値上げ分の電気料金の原価にそっくり上乗せし、国民に付け回ししている」  上昇を続けているガソリン価格も、大幅に下げる方法があるという。 「民主党は09年の政権交代の際、『ガソリン暫定税率』の廃止を公約した。鳩山内閣は財源不足で廃止を撤回したものの、かわりに租税特別措置法を改正し、ガソリン小売価格が3か月連続して1リットル=160円を超えた場合は本来の税率に上乗せされている特例税率(1リットル=約25円)を一時停止して価格を引き下げ、1リットル=130円以下に落ち着けば特例税率を復活させるという『トリガー条項(一定の条件の下で引き金=トリガーが引かれるという意味)』を設けた。  この条項は東日本大震災が起きた際、『復興財源が足りない』という理由で財務省が一度も発動しないまま凍結したが、いまや国民は復興増税を負担して財源をまかなっており、政府には13兆円の補正予算を組んで公共事業を大盤振る舞いするだけの余裕がある。  相沢幸悦・埼玉大学経済学部教授は、『いまこそ凍結したトリガー条項を復活させ、価格高騰に歯止めをかけるべきだ』と指摘する」  ガソリン高騰は家計だけではなく、企業のコストにも跳ね返るから、経済活動全体へのマイナスが大きい。それに、年金カットも行われる。 「政府はこれまでデフレ下でも不況対策として政策的に年金支給額を維持してきたが、財務省や厚労省はそれを『もらいすぎ年金』と批判して今年から大幅減額を決めた。夫婦2人の標準的な厚生年金支給額は現在の月額約23万円が今後3年で約22万5000円へと引き下げられる。月額5000円、年間にすれば約7万円のダウンで、年金生活者にとっては少なくない金額だ。  デフレ(物価下落)が今後も続くのならそれもやむを得ない。しかし、安倍政権はすでにインフレ政策へと転換した。アベノミクスの目標である物価が2%上がれば年金は目減りする。インフレ政策を進めながら、『デフレ期間に払いすぎた年金を返せ』と減額するのは、高齢者にムチ打つ行為ではないか」  パチパチパチ。ポスト頑張れと拍手を送りたくなる。  雇用対策で見落とせないのが、厚労省の『雇用調整助成金』制度の見直しであるとも言っている。 「不況で売り上げがダウンした会社が社員を解雇しないで出向や教育訓練をさせる場合に、国が最高で給料の5分の4を補填する制度で、デフレによる失業者の増大を防いできたとされる。それもこの4月からは助成金額を引き下げるうえ、円高で苦しむ輸出企業などに給付基準を緩和していた『円高特例』が廃止される。 『円安に振れたのだから円高対策はもういらない』という発想だろうが、当然、円安になれば今度は小売り業界など輸入業種が苦境に陥る。しかし、厚労省は『円安特例』は設けない」  ポストはこう結んでいる。 「国民にとっての悲劇は、民主党がデフレを前提に増税や社会保障の切り捨て政策のレールを敷き、これから国民負担増が本格化するという段階で、政権交代で登場した安倍政権が負担増にストップを掛けないままインフレ政策に突き進んでいることなのだ。  これから国民がどれだけの負担を負わされるかを列挙すると気が遠くなる」  これでも、ポストは安倍政権を支持しますか?  蛇足だが、もんじゅ事故で自殺した担当次長が残した極秘文書を入手して連載を始めた週刊朝日の「機密ファイルが暴く『原子力ムラ』の闇」が、今後注目される。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。