今、情熱大陸より熱いのは映画大国インドだ! 青春“ナマステ”コメディ『きっと、うまくいく』

kittoumakuiku01.jpg
学歴偏重社会に疑問を投げ掛けたインド映画『きっと、うまくいく』。
インドだけでなく、受験競争の厳しい中国、台湾、韓国などアジア各国でヒットした。
 人口12億人を抱え、ヒンドゥー教、イスラム教、仏教と様々な宗教に、ヒンディー語、タミル語、テルグ語、カンナダ語……と30以上の言語が飛び交うインドは、まさにスパイシーカレーのような複雑な味わいを持つ国だ。近年はIT産業を中心にした経済成長が目覚ましく、ムンバイをはじめとする大都市は超イケイケモード。年間1200本以上の製作本数を誇る世界一の映画大国としても知られ、2012年の製作本数は実に1600本にまで膨れ上がっている。そんな世界でもっともホットな国インドの現状をリアルに伝えてくれるのが、インド映画歴代興収1位の大ヒットとなった『きっと、うまくいく』。歌って踊って恋をして、という従来のインド映画ならではのエンターテイメント性はそのままに、経済成長が進んだことでインド社会に大きな歪みが生じていることに言及した社会派コメディとなっている。  インド映画というと、日本で1998年に公開された『ムトゥ 踊るマハラジャ』(95)やSFX大作『ロボット』(10)の主演俳優ラジニカーントの濃い~オッサン顔が思い浮かぶが、実はラジニさんはタミル語圏のスターであって、“ボリウッド”と呼ばれるインド映画のメインストリームとはちと異なる存在。例えていうなら、吉幾三の歌謡ショーをたまたま観た外国人が「ジャパニーズエンターテイメント、最高デ~ス!」と大はしゃぎしているようなものだったらしい。「俺ら東京さ行ぐだ」もいいけど、インド映画の主流、ボリウッドの勢いを感じさせてくれるのが、公用語であるヒンディー語で製作された『きっと、うまくいく』なんですよ。
kittoumakuiku02.jpg
インドの工科大学が舞台。インド映画なので、主人公たちはキャンパスで歌って踊り出す。
さぁ、みなさんご一緒に「うまーく、いーく♪」。
 『きっと、うまくいく』の舞台はインドの誇る超名門工科大学。IT立国インドの将来を支えるエリートエンジニアの卵たちが、一流企業への就職を目指して競い合っている。新年度を迎えた学生寮では、インド各地から選抜された新入生たちが先輩たちの手荒い洗礼を浴びようとしていた。そこへ呑気に遅れて現われたのがランチョー(アーミル・カーン)。「お前もさっさとズボンを脱げ」と理不尽に命じる先輩を、理工系ならではの電光石火の機転で見事に撃チンしてみせる。序盤から下ネタでのスタートだ。学生たちから一目置かれるようになったランチョーは、続いて学長にも噛み付く。テキストの内容を丸暗記して、試験でいい成績を残すことがそんなに重要なの? ランチョーと寮で相部屋となったファルハーン(R・マーダヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョーシー)まで学長から睨まれる。でも、本宮ひろ志の漫画の主人公のように人間としてのスケールのデカいランチョーと一緒にいると毎日が刺激的で冒険の連続だ。かくしてランチョー、ファルハーン、ラージューは工科大名物の「3バカ」として試験勉強や就職活動に取り組むことに。  勉強に追われる理工系大学生たちの青春を恋愛エピソードも絡めながらイキイキと描いた本作だが、いつも能天気なランチョーはキャンパス内である事件に直面する。インドの大学生たちの間で多発している自殺問題だ。学歴社会を勝ち抜いたエリートたちがインドの経済成長を牽引しているわけだが、一方では競争から弾き出され、みずから命を断つ学生たちが相次いでいる。留年を苦にした学友の自殺現場に遭遇し、何のために自分たちは勉強しているのか、レースに勝ち抜くことが本当に幸せなのか、3バカは改めて考えずにはいられない。  インド映画に詳しいアジア映画研究家の松岡環さんに、『きっと、うまくいく』で描かれているインドの社会背景について聞いてみた。
kittoumakuiku03.jpg
合理主義者のランチョー(アーミル・カーン)だが、恋愛は別。
運命の相手と出会ったときは、風がなびき、月が大きく輝くと信じている。
松岡「1990年代以降、インドは急激な経済成長を果たし、都市生活者のライフスタイルは大きく変化しました。でも富裕層が増えた一方、社会格差が大きくなったという側面があるんです。かつてインドではカースト制度が大きな問題となっていましたが、今は貧富の差が新しい差別として深刻な問題になっています。そのため裕福ではない家庭の学生は、『いい大学に入って、いい企業に就職してほしい』という親からの期待が非常に大きく、そのことをプレッシャーに感じている学生が少なくないんです。近年のインドでは、若者の自殺の増加が社会問題になっています」  “カースト制度”をめぐる問題も大学で巻き起こったそうだ。 松岡「1950年に憲法でカースト差別が禁止され、都市部ではカーストが表面化することは少なくなりましたが、今でも職業などにカースト制度の名残があるのは確かです。教育を受ける機会に恵まれなかったカースト下位の人たちを大学や役所で受け入れる特別枠を設けるよう政府が決めたときは、これに抗議するカースト上位の大学生たちの自殺が相次ぎ、大変な騒ぎになりました。自分たちは懸命に受験勉強をして大学に入ったのに、成績が悪くても入学や就職ができる制度が導入されることに抵抗を示したわけです。また、カースト下位であることをカミングアウトしなくては特別枠に入れないことから“逆差別”との批判も起きました」  IT化が進み、都市生活者はすっかり洗練されたライフスタイルを享受するようになったが、自殺などの事件をきっかけに社会の歪みに溜まっていた膿が一気にドロッと噴き出すようだ。  また、松岡さんによると、動物好きなファルハーンに大学卒業後はエンジニアになることを厳命する父親がいる一家はイスラム教徒、ビンボーでいつも神様に頼ってばかりいるラージューの一家はヒンドゥー教徒という設定だそうだ。イスラム教徒とヒンドゥー教徒の間では度々宗教抗争が起きているが、『きっと、うまくいく』ではランチョーを介してファルハーンとラージューは無二の親友となっていく。ここらへんも、インド人にはウルッとくる展開らしい。コメディというスタイルの中で現在のインド社会が抱える問題点を巧みに料理しているところが、従来の勧善懲悪ものが中心だったインド映画のパターンとは異なる点だろう。  本作はインド国内で歴代興収第1位の大ヒットになっただけでなく、世界40カ国ですでに公開され、好成績を収めた。インドの3バカが心の中で感じている「有名校に合格して、有名企業に勤めることが、本当の幸せなの?」という疑問は、世界じゅうの若者たちが感じている疑問でもある。そして、『きっと、うまくいく』はその答えを探しにいく物語でもある。大学を出て、それぞれの道を歩み出した伝説の3バカが再び一緒になったとき、その回答がようやく見つかる。それはランチョーひとりでは正解を導くことができなかった生きた方程式だった。 (文=長野辰次) kittoumakuiku04.jpg 『きっと、うまくいく』 監督/ラージクマール・ヒラニ 字幕/松岡環 字幕監修/いとうせいこう  出演/アーミル・カーン、カリーナ・カブール、R・マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー、ボーマン・イラニ、オーミ・ヴァイディヤ  配給/日活 5月18日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国公開 <http://bollywood-4.com> (c)Vinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第222回]「劇的ビフォーアフター」と岩井ワールドが合体『建築学概論』で味わう“蛇の生殺し”感覚! [第221回]美しさを求めるあまり“怪物”と化した哀しい女『モンスター』の高岡早紀が見せた女の情念! [第220回]きうちかずひろvs. 三池崇史による“男の世界”!『藁の楯』に立ち込める濃厚なるVシネマの香り [第219回]19世紀末のロンドンで起きた“セックス革命”! 世界初の電動バイブ開発秘話『ヒステリア』 [第218回]ジャッキー先生が体を張って教えてくれたこと。最後のアクション大作『ライジング・ドラゴン』 [第217回]金髪美女への偏愛が傑作サイコホラーを生んだ!? 映画界最強のバディムービー『ヒッチコック』 [第216回]えっ、小泉麻耶が身障者専門のデリヘル嬢に!? “性”のバリアフリー化『暗闇から手をのばせ』 [第215回]サイエントロジーをモデルにした『ザ・マスター』人間は何かに依存しなくては生きていけない? [第214回]閉塞化した世界を笑い飛ばす、常識破りの怪作! メタメタおかしい底抜け脱線ホラー『キャビン』 [第213回]若松孝二監督が銀幕に遺した“高貴で穢れた楽園”芸能ものの血が騒ぐ男たちの饗宴『千年の愉楽』 [第212回]裏方スーパースター列伝、あの超絶技が蘇る!『セックスの向こう側 AV男優という生き方』 [第211回]いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録 [第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! [第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』 [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』 [第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』 [第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』 [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

国民栄誉賞受賞も、祝う家族はなし……“英雄”長嶋茂雄の悲しき余生

motoki0513.jpg
「週刊新潮」5月16日号 中吊り広告より
今週の注目記事 第1位 「国民栄誉賞『長嶋茂雄』晴れの舞台のあとの寂寥」(「週刊新潮」5月16日号) 第2位 「雅子妃が『小和田雅子』に戻られた夜」(「週刊文春」5月16日号) 第3位 「坂口憲二・伊藤英明『真夜中のダブルス』撮った!路チュー&立ちション疑惑」(「週刊文春」5月16日号) 第4位 「『猪瀬さんは男の風上にも置けない』櫻井よしこ」(「週刊文春」5月16日号) 第5位 「火宅のウクレレ『牧伸二』の愛人と隠し子」(「週刊新潮」5月16日号) 第6位 「橋本愛『共演俳優とオフは自宅で』」(「フライデー」5月24日号) のっけから私事で恐縮だが、このところ馬券が好調である。先週のNHKマイルこそ10番人気のマイネルホウオウにやられたが、天皇賞のフェノーメノとトーセンラーは3点買いでバッチリ。フロ-ラステークスは1番人気と2番人気だがまとめ買い。  昨日のヴィクトリアマイルはヴィルシーナとサウンドオブハートの2頭から馬単で流した。12番人気のホエールキャプチャも東京、1600メートル巧者だから押さえて見ていた。ヴィルシーナが先頭に躍り出て勝利を確信したところにホエールが矢のように外からすっ飛んできて、やられたと思った。しかしホエールも苦しくなったのだろうヴィルシーナに馬体を寄せて、内田と蛯名の叩き合い。もう一度ヴィルシーナがグイと出たところがゴールだった。きわどい写真判定。ハナ差でヴィルシーナが勝って、馬単は1万2600円の好配当になった。  今朝(5月13日)は朝早く起きて男子ゴルフツアー「プレーヤーズ選手権」の最終日を見た。タイガー・ウッズがきわどい1打差ながら優勝。これで優勝回数は78となった。  話をこの欄の本道に戻そう。土曜日(5月11日)に月刊誌「創」の座談会に出てきた。テーマはノンフィクション・ライター佐野眞一氏の週刊朝日の連載打ち切りや、宝島から出た『佐野眞一が殺したジャーナリズム』について。出席者はノンフィクション・ライターの森功氏と今西憲之氏。「創」の篠田編集長が司会。  週刊朝日問題についてはこの欄でも何度か触れているので書かないが、『佐野眞一が殺した~』についていえば、嫌な感じのする本である。たしかに、本来なら「引用」とすべきところを、出典を明記せず、あたかも自分が調べたかのように書いた佐野氏に非があることは間違いない。だが、彼がこれまで発表してきたノンフィクションにおける業績を全部否定するかのようなやり方は、私は認めるわけにはいかない。佐野の書いたものがノンフィクションに値しないのなら、大宅賞に何度もノミネートされ、『旅する巨人』で受賞することはないはずである。彼は間違いなく、優れたノンフィクション・ライターなのだ。  先日会った田原総一朗氏も「あの本はひどいね」と怒っていた。水に落ちた犬は叩けとばかりのやり方は、少なくともノンフィクションに携わる人間のやることではない。  このところノンフィクション氷河期といわれるほど、ノンフィクションが売れない。出版社も出したがらない。そんなときに仲間内でモメていていいのか。    座談会でも話したが、1970年代に柳田邦男、本田靖春、沢木耕太郎などが出てきて日本にノンフィクションの時代を作り上げたとき、各氏らとノンフィクションとはどうあるべきかを、夜を徹して語り合ったものである。  伝聞の会話はどこまでが許されるのか。ゲイ・タリーズが自らソープランドを経営して書いた『汝の隣人の妻』の手法について侃々諤々の議論をした。  沢木氏は自分の見たこと、聞いたことしか書かないという手法で『一瞬の夏』を朝日新聞に連載して話題になった。  佐野氏や猪瀬直樹氏はノンフィクション第二世代といわれるが、第一世代が試行錯誤して築き上げてきたものを、ただ真似するだけではなく、自分たちがそれを発展させていく役割を担っているはずである。それが十分にできていないところに今のノンフィクションの低迷があると、私は述べてきた。  寄り道ばかりで恐縮だが、昨年下半期のABCの雑誌部数調査が出たので紹介しよう。週刊文春が約48万部でトップ。第2位が週刊現代で約43万。週刊新潮が約37万。週刊ポストが約32万。フライデーが約17万。週刊大衆が約14万で週刊朝日が約13万。前年同期比100%を超えたものは一誌もない。この数字から見ても、フライデーと週刊朝日は休刊目前の危険なところにあると思う。もう二踏ん張りしないといけない。  そのフライデーの記事が今週の第6位。  NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が好調のようだ。中で使われる「じぇじぇじぇ!」という言葉も流行の兆しを見せているそうである。『あまちゃん』の主役ではないが、「北鉄のアイドル」こと足立ユイ役を演じて人気急上昇中の若手女優・橋本愛(17)のかわいいツーショットである。  橋本は映画『告白』で注目を集め、『桐島、部活やめるってよ』では日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数多くの賞を獲得している。  4月中旬の深夜、世田谷区内を2人が歩いている。相方のイケメン男性は、俳優の落合モトキ(22)。芸歴は長くて4歳で子役として芸能界に入っているそうだ。落合のほうも『桐島』に出ていて、愛が演じるヒロインと人目を偲んで交際する男子高校生という役である。  この小さな愛の物語、うまくいくといいね。  「やんなっちゃった節」で一世を風靡した牧伸二(78)の自殺は、私のように彼の全盛時を知っている人間には相当ショックである。なぜ自殺までしなければならなかったのか。それを追った新潮の記事が第5位。  新潮によれば、自殺の背景には彼が会長を務める東京演芸協会の「資金流用疑惑」があるという。  コトの概要はこうだ。「同会には、歴代会長から引き継がれ、会長が保管する資金がある。その額は約650万円とされ、いつごろからか、それを牧が私的に流用している、との噂が会員の間で囁かれるようになった」というのだ。  真偽のほどはわからないが、5月の総会で牧は、その疑惑をはっきりさせると言っていたという。  牧には金が必要だった。 40年来の付き合いの愛人がいて、彼女との間には、今は30代になっている娘までもうけていたそうだ。 「愛人は元芸者だという話で、現在、70歳くらいになっていると聞いています。娘の下の名前は、彼の芸名と同じ“マキ"らしい。そして、いつまで続けていたのかわかりませんが、少なくとも数年前までは毎月、生活費を渡していたはずだと小耳に挟んだことがあります」(事情通)  奥さんも承知の上で二重生活をしていたようだ。だが、かみさんが2人いるようなもので、もはや浮気などというものではないだろう。  650万が小さい金だとは思わないが、死を選ぶほどのことはなかろうに。02年に脳出血で倒れているから、思うに任せない体と頭に「あ~やんなっちゃった」ということも考えられないでもないが、もう少し頑張ってほしかった。  猪瀬直樹都知事のイスラム圏に対する発言は、各方面に波紋を呼んでいる。  文春では櫻井よしこさんと佐藤優氏が猪瀬発言に過激に怒っている。これが第4位。 「道路関係四公団民営化推進委員会委員当時の猪瀬さんを見ていて感じたことは、彼は他者を褒めるよりも、けなすことで自分の評価を高める、という手法をよく使うということでした。敵を作り上げることで、自分を正義の味方のように見せていく。偽りの自画像を作り上げることで足場を固めるという印象が今も色濃く残っています。同じ手法を、五輪招致の場でも使おうとしたのは大変残念ですね。  また、『九十八%は東京をPRしていた』と語っていますが、日本国を代表して、招致委員会の会長として海外メディアの取材に答えているのですから、発言の一つ一つが重い意味を持ちます。  それを、『最後の雑談をクローズアップされた』などというのは、言い訳にもなりませんし、男の風上にも置けません。政治家の風上にも置けない。情けない発言です。謝るなら最初から『私が不適切なことを言いました。すみませんでした』と潔く謝罪すべきだったのではないでしょうか」  佐藤優氏は、猪瀬発言は日本へのテロを誘発しかねない危険があると、こう話す。 「猪瀬さんの一連の言動はツイッターやフェイスブックを通して、国際的に拡散しています。アラーにまで言及し、イスラム全体を侮辱した発言が、例えばイスラムの過激派をどう刺激するかに思いが至らないようでは、政治家をやる資格はありません」  この問題はまだまだ尾を引きそうである。 「美女と仲睦まじく手をつなぐのは、今をときめくイケメン俳優・坂口憲二。レンズが見つめているとも知らず、美女と組んずほぐれつを繰り広げたかと思えば、なんと立ちション疑惑まで招いてしまったのである。  それから数刻、イチャつく2人のところに現れたのは、これまた美女をご同伴の伊藤英明。現在TVドラマ『ダブルス』でも共演中の2人、プライベートでもバディを組んでいるらしい」  こう書いて、文春がカラー、モノクロ、活版を使ってやっているのは坂口憲二(37)と伊藤英明(37)、イケメン俳優の夜の御乱行。グラビアをご覧いただきたいという通り、カラーとモノクロで撮られた写真がとても面白い。これが第3位。  伊藤は、中野美奈子(33)や山田優(28)、黒木メイサ(24)など、数々の女性との恋中が報じられてきた当代きってのプレイボーイ。  坂口は女性と絡んでいたかと思うと、急にズボンのチャックを下げて建物の物陰に行って用を足したようだ。終えてからまた女性と路チューしたりと組んずほぐれつ。  そこに伊藤が登場。友人とみられるモデル風美女と業界関係者と思われる男性らとタクシーを降り、坂口と合流。一行は手を挙げて大はしゃぎしながら伊藤の自宅へと入っていった。  この記事が二重に面白いのは、文春が前号で報じたAKB48の河西智美(21)とAKS運営会社の窪田康志社長の「お泊まり愛」を張り込んで撮っていたとき、この2人が偶然そこへ飛び込んできたことである。  なんでも伊藤と窪田は馬主仲間で、仲がいいそうだ。坂口は『ダブルス』に主演している関係で警視庁新宿署から感謝状をもらっているそうだから、立ちションはまずいだろう。要反省!  雅子妃バッシング記事を見ない週はほとんどない。今週はオランダ訪問の際、雅子妃が両親と会ったことが取り沙汰されている。中でも文春の記事が当夜の状況をよく伝えている。これが第2位。 「ご両親との笑顔のご対面が撮れるかもしれない。各局のカメラマンはホテルの駐車場の入り口でそのチャンスを狙っていました。  ですが、カメラが近付くと小和田氏は『撮るな』と言わんばかりに、急いで車内のサンバイザーを下ろしてカメラを遮ったのです。その動作はメディアに顔が出るのを遠慮するというような慎ましいものではなかった。マスコミに対する嫌悪がありありと見てとれました」  これは皇太子夫妻がオランダ滞在4日目に、夫妻が宿泊するホテルオークラアムステルダムに滑り込んできた雅子妃の両親、小和田恆・優美子夫妻が乗るクルマを目撃していた記者の談話である。  テレビなどでは、ご両親にお会いできてよかったというコメントが多かったが、現場はそんな雰囲気ではなかったようなのだ。  当然ながら文春には、皇太子妃の両親なのだから、メディアに顔を背けるような行動をとるべきではないという、天皇皇后に近いある千代田関係者(どんな関係者なんだ!)の批判コメントが載っている。  報道陣は帰りの小和田夫妻への取材を要望し、宮内庁東宮職を通じて伝えたが、そこでも一悶着あったようだ。  テレビカメラを向けられるのは困るという小和田氏からの意向があったのか、帰りの映像は代表取材だけになったのである。 ギリギリまで決まらず、ようやく実現したオランダ訪問だから、雅子妃にとって気分を変えるいいきっかけになるのではないかと期待されていた。  だが新潮によると、オランダ紙「メトロ」などに「彼女は、流産を3回経験している」という事実無根のことまで書かれたそうで、心静かにというわけにはいかなかったようだ。  唯一の心楽しい時間が両親と会うことだったのだろうが、文春は美智子皇后の父親、正田英三郎氏の例を出し、「正田家は、皇后陛下が嫁いでからは身を慎み、特に英三郎氏は世間の目を引くような会合に出席されることさえ控えるようになりました。それが『けじめ』だとお考えになったからでしょう」(別の千代田関係者)と、ここでも小和田家に批判的である。  おまけに昨年9月には小和田夫妻の金婚式のお祝いの会までやっている。両陛下にはなかなか会いに行かないのにと、小姑のような書き方である。  女性セブンがさらに火に油を注ぐように「雅子さまを追って! ご出発翌々日 実は小和田夫妻は日本から発った」という記事を掲載している。  4月30日、成田空港に向かうため、自宅からハイヤーに乗り込む小和田夫妻を撮っているから、念が入っている。  雅子妃のオランダ訪問が直前まで決まらなかったのは、小和田氏が雅子妃と相談していたからだとし、外務省関係者にこんな話をさせているのだ。 「小和田さんは3月下旬に帰国されました。恆さんは帰国して間もない3月27日に、安倍晋三首相と面談しています。このとき、雅子さまのオランダ訪問について首相に相談されたそうです」  雅子妃の“健康問題"を心配しての親心なのだろうが、ここまで来ると、いささか親の過干渉ではないかとも思えてくる。  どちらにしても、これだけ情報が漏れてくるというのは、東宮職や宮内庁の中にディープスロートがいるのであろう。雅子妃にとってはメディアが最大のストレスだというのは、わかる気がする。  今の彼女に一番必要なのは、皇太子と娘とともに静かに過ごす時間であろう。今しばらく温かく見守ってあげることができないものだろうか。  長嶋茂雄と松井秀喜の東京ドームでの国民栄誉賞セレモニーは、安倍首相の政治利用が見え見えで腹立たしかったが、長嶋の肉声には、涙が止まらなかった。絶望的とまでいわれた脳梗塞から9年。自らに厳しいリハビリを課しての奇跡的な復活は、これこそ国民栄誉賞ものであろう。  長嶋の不自由な体をかばい、自然な仕草で師を支えた松井もよかった。安倍首相のどや顔は見たくなかったが、いい授賞式であった。  だが新潮によると、その日、ホテルで記者会見を終えた後、長嶋は一人で自宅に帰り、その家を訪ねてくる者は一人もいなかったという。こうした視点が老舗週刊誌、新潮のいいところである。これを今週の第1位に推す。  亜希子夫人は6年前に他界しているが、長男の一茂や次女の三奈も、他の子どもたちも顔を見せなかった。  一茂は父親に無断でミスターゆかりのグッズを売り払い、父親に激怒された。また「長嶋茂雄」の商標登録をめぐって一茂と三奈の間で揉め、訴訟一歩手前までいったこともあった。そのために一茂は実家に近寄りがたく、双子の子どもを父親に会わせられないそうである。  長嶋と親しい張本勲氏がこう憤っている。 「とにかく、一茂が大バカ者なんです。私は友人の『セガサミー』(大手パチスロメーカー)の里見治さん(会長)に頼んで、亜希子さんの縁の品は取り返してもらった。しかし、親父の分はダメでした。本当に不幸な家族ですよ。長嶋さんは何も言わないけど、寂しいに決まっている。子どもが4人もいるというのに……、あれだけの人を、どうして他人が面倒を見ているのか」  長嶋は毎日のように、開門前の公園で1キロほどの早歩きをしている。厳しいリハビリにも週に4、5回は通っているという。栄光の背番号3番は何を思って歩いているのか。天覧試合のサヨナラホームランのことだろうか。  ここではほとんど触れなかった現代とポストについて書いておきたい。現代は部数維持のためなのだろう、アベノミクス礼賛ばかりが目立つ。今週も6月は株が暴騰するか暴落するかの正念場だとしているが、中味は安倍首相が決断できるかどうかにかかってはいるが「期待感をパンパンに膨らませている」(現代)。また、参議院選挙予測5000人調査をやっているが「合計すると、自民党の推定獲得議席は77。今回の非改選組と合わせると参院での勢力は126に達し、安倍首相が目標とする『単独過半数』が可能となる」(現代)そうである。  まるで自民党の機関紙を読んでいる気がするのは、私だけだろうか。週刊誌は反権力などというお題目さえも、誌面のどこにも感じられない(あるのは大橋巨泉のコラムだけか)。  ポストはやや安倍政権に批判的ではあるが、今号では「安倍超長期政権10年計画」という特集を組み、安倍が退いたあとの後継者には、他派閥ながら小野寺防衛相が有力視されているというのだから、眉に唾つけながら読んでも解せない。  そんな両誌がともに力を入れているのが、60歳以上はどんどんセックスを楽しめという特集である。現代などは「一挙19ページ」も割いて「60で始めるセックスの流儀」まで載せている念の入れようである。  これほどの大特集を組んでいるのは、それなりの読者がいるということであろう。たしかに還暦を超えても性の意欲が衰えない男性もいるだろうし、妻より若い女性とセックスしたい者もいるだろう。だが、みんながみんな渡辺淳一化しろと檄を飛ばされているようで、いささかげんなりする。  現代やポストを買い込んでバイアグラをせっせと飲み、小汚い連れ込みホテルの安ベッドでデリバリーされてくるオネエチャンを待つのは、侘びしさの極地だろう。まあ、そんな心境もたまにはいいと思うが、セックス以外にもっと楽しい老後の楽しみ方はないのかね。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。     

「劇的ビフォーアフター」と岩井ワールドが合体『建築学概論』で味わう“蛇の生殺し”感覚!

kenchikugakugairon1.jpg
『建築学概論』でヒロインの大学1年生時を演じたスジ。
あらゆる男性を初恋に悶え苦しんだ郷愁の時代へ誘う“人間タイムマシン”だ。
 史上最高の美女は果たして誰か? クレオパトラ、エリザベート、グレース・ケリー、それとも壇蜜? いやいや、どんな美女も敵わない無敵の美女は他にいる。自分の思い出の中に閉じ込めてある初恋の女性に勝る美女はいないだろう。記憶というフィルターが掛かっている分、美しさが数倍アップし、その甘美な魅力はいつまでも色褪せることがない。初めて自分の体じゅうにアドレナリンを駆け巡らせた女性は、それだけ特別な存在だ。彼女持ちや妻帯者たちの多くが初恋の女の子に関する記憶を収集した“思い出の小部屋”を脳内に設け、厳重に鍵を掛けて他の女性が立ち入れないようにしている。だが、そんな秘密の扉のロックを簡単に解錠してしまう映画が現われた。韓国映画『建築学概論』がそれだ。映画を観ているうちに、自分自身が物語の主人公となり、ヒロインに自分の初恋の相手の面影を重ね合わせていることに気づく。自分だけのものだったはずの初恋の思い出がスクリーンに次々と大きく映し出されていることに驚く。  『建築学概論』は韓国で2012年に公開され、400万人以上を動員した大ヒット作。男性客のリピーターが続出し、初恋ブームなるものが起きたそうだ。主人公は30代半ばの建築士のスンミン(オム・テウン)。仕事は熱心だが、会社の業績には貢献できずにいる売れっ子建築家には程遠いタイプ。そんなスンミンの前に、謎の美女ソヨン(ハン・ガイン)が現われ、済州島にある実家を取り壊すことになったので新築する家の設計をお願いしたいと頼む。スンミンは新居の建築プランについて打ち合わせを重ねるうちに、大学1年生のときに建築学を学び始めたことを思い出していく。その頃、一緒に建築学概論の授業を受けていた女の子の存在が、スンミンの記憶の底から鮮やかに蘇ってきた。依頼主のソヨンこそ、大学生だったスンミンが狂おしいまでに想い続けていた初恋の女性だったのだ。その初恋の相手が15年ぶりに自分を訪ね、しかも学生時代より洗練された大人の女性となっているではないか。こりゃ、たまらん設定だッ。
kenchikugakugairon2.jpg
大学時代のスンミン(イ・ジェフン)とソヨン(スジ)。
童貞男子にとっては指切りの内容以上に憧れの女の子との肉体接触がうれしい。
 大人になったソヨンと打ち合わせを進めることで、スンミンの中で封印されていた思い出が次々とフラッシュバックしていく。現代と学生時代の2つのストーリーが絡まっていくという展開は、韓国でも爆発的な人気を呼んだ岩井俊二監督の往年のヒット作『Love Letter』(95)を彷彿させる。でもって、建築士となった主人公が依頼人の要望を取り入れながら家を建て直していく展開は「大改造!!劇的ビフォーアフター」(テレビ朝日系)を思わせるもの。ヒロインの思い出が刻まれた古い柱やセメントの足洗い場を残して、オシャレにリノベーションしていくところが心憎い。イ・ヨンジュ監督自身が建築士でもあるそうだ。15年の歳月を経て、スンミンとソヨンの恋愛もリノベーションできるのだろうか?  本作の何が素晴らしいかって、ヒロインの大学1年生時を演じたスジの初々しさに尽きるでしょ。スジはK-POPグループ「Miss A」のメンバーで、本作が映画デビュー作。済州島出身で、ソウルでひとり暮らしを始めたばかりという垢抜けない感じがサイコー。建築学概論の授業に飛び込んできたスジの登場によって、観客は一気にノスタルジックな世界に引き込まれるわけですよ。男が胸の奥に隠し持っているタイムマシンのスイッチを自動的にオンにしてしまう不思議な魅力の持ち主なのだ。帰り道が一緒で話し掛けようとするけれど、タイミングがつかめず挙動不審男になってしまう同じく大学1年生のスンミン(イ・ジェフン)。地方から上京したばかりのソヨンに常にマウントポジションをキープされ続ける、絵に描いたような童貞くんだ。音楽学科からの受講生であるソヨンは、男ばっかりの理工系キャンパスではあまりにも眩しすぎる。到底、スンミンの口から「俺と付き合ってくれ」とは言い出せない。それでもレポート課題を一緒に調べていくうちに、次第に距離が縮まっていく。同じイヤホンでCDウォークマンを一緒に聴いたり、夜中に酔っぱらってデカい声で彼女の名前を叫んだり、他の男子学生と仲良く話しているのを目撃して嫉妬の炎をメラメラ燃やしたり……。誰もが経験した童貞時代のあのモヤモヤした“蛇の生殺し”感覚が生々しくスクリーンで再現されていくわけですよ。どうやら“はづかしい恋”が記憶の中で純化され、“はつ恋”へと変わっていくものらしい。
kenchikugakugairon3.jpg
こちらは大人になったスンミン(オム・テウン)とソヨン(ハン・ガイン)。
学生時代のあの感情は、スンミンの片想いだったのかそれとも……。
 学生時代をノスタルジックに描いた韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』(11)が女たちの友情物語だったのに対し、『建築学概論』は完全に男目線によるストーリー。ようやく改築工事を終えた主人公たちの行動は、「えっ、それでいいの?」と思わずにはいられない。学生時代の主人公をさんざん振り回したヒロインを思い出の中に閉じ込めてやろうという、見方によってはかなり残酷な仕打ちにも感じられる。本作を10年ごしで完成させたイ・ヨンジュ監督自身がずいぶん初恋をこじらせたクチではないだろうか。自分自身の長く続いた“蛇の生殺し”体験にケリをつけたくて本作を撮ったんじゃないですかね。  『建築学概論』はある意味、男の身勝手さ、甘さ、バカさ加減を徹底的に美化して描いた作品だ。鈍感で設計図を引くこと以外に取り柄はなさそうなスンミンだが、そんな彼が曲がりなりにも建築士になれたのは初恋の女性・ソヨンとの出会いが大きかった。初恋の女性の唇からこぼれる言葉の数々は、男の一生をいとも簡単に左右してしまう。記憶の中で生き続ける初恋の女性は、男にとって永遠の聖女であるのと同時に魔性の女でもある。うかつに“思い出の小部屋”の鍵を開けることは気をつけたほうがいい。 (文=長野辰次) kenchikugakugairon4.jpg 『建築学概論』 監督・脚本/イ・ヨンジュ 出演/オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジュフン、スジ、チョ・ジョンソク 配給/アット エンタテインメント 5月18日(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー  (c)2012 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved <http://www.kenchikumovie.com> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第221回]美しさを求めるあまり“怪物”と化した哀しい女『モンスター』の高岡早紀が見せた女の情念! [第220回]きうちかずひろvs. 三池崇史による“男の世界”!『藁の楯』に立ち込める濃厚なるVシネマの香り [第219回]19世紀末のロンドンで起きた“セックス革命”! 世界初の電動バイブ開発秘話『ヒステリア』 [第218回]ジャッキー先生が体を張って教えてくれたこと。最後のアクション大作『ライジング・ドラゴン』 [第217回]金髪美女への偏愛が傑作サイコホラーを生んだ!? 映画界最強のバディムービー『ヒッチコック』 [第216回]えっ、小泉麻耶が身障者専門のデリヘル嬢に!? “性”のバリアフリー化『暗闇から手をのばせ』 [第215回]サイエントロジーをモデルにした『ザ・マスター』人間は何かに依存しなくては生きていけない? [第214回]閉塞化した世界を笑い飛ばす、常識破りの怪作! メタメタおかしい底抜け脱線ホラー『キャビン』 [第213回]若松孝二監督が銀幕に遺した“高貴で穢れた楽園”芸能ものの血が騒ぐ男たちの饗宴『千年の愉楽』 [第212回]裏方スーパースター列伝、あの超絶技が蘇る!『セックスの向こう側 AV男優という生き方』 [第211回]いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録 [第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! [第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』 [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』 [第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』 [第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』 [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

口癖は「3Pしてぇ~」!? 肉食系女子のさらに上をいく“恐竜女子”現る!

menz0508.jpg
 ゴールデンウィークも終わっちゃいましたね。みなさん、どんな感じで過ごされましたか? ボクは、学生時代の超・モテないカリカリの童貞期を共に過ごし、童貞をこじらせすぎたあまり「オシャレなヤツは敵、ギャル男には死を!」くらいのヤバイ思想を共有していた親友が久々にウチに遊びに来てたんですが、この連載のために毎月大量に買っているメンズファッション誌を発見され「お前……変わったな」と白い眼で見られてしまいました。  「ちが……違うんだ、コレにはワケが! 仕事に……仕事に使うんだよ!」と、懸命に弁解したものの、あんまりうまく説明できませんでしたよ。  そんな悲しい出来事にもめげず、今回もメンズ誌のどーかしている企画を紹介ちゃいMaxx! 【4月のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】 1位「ヤリチンもお手上げ!? 恐竜女子の真実」(「men’s egg」6月号) 2位「女の子も燃えるみたい・正しい学校SEX」(「samurai ELO」6月号) 3位「みんなのハヤリ&ハマリモノ50連発」(「MEN'S KNUCKLE」6月号) ■マイミク300人超え、ニコ生よりもツイキャス!?  ストリート・スナップの写真につけられるキャッチフレーズがスゴイことで知られる「MEN'S KNUCLE」「Men’s SPIDER」ですが、今月は「Men’s SPIDER」がお休みなので(隔月刊だから)メンナクのほうだけ紹介。 「オレがダンスまで得意ってのはヤバいだろ?」(ヤバい……んですかねぇ?) 「自分史上、今と未来のオレが一番カッコいい」(すごいのかすごくないのかよく分かりません) 「大人な街では微糖フェロモンを放つ“美闘男子(びとうだんし)”が勝つ!」(口に出して言いたくなる日本語「美闘男子」!)  今月号ではキャッチフレーズに加えて「意外な内面ギャップ」も紹介されているのですが、「男の涙ほどかっこいいモノなどない!!」というキャッチをつけられた人がフキダシで「泣き虫なんです…」と言っていたり、「シュールな笑いのセンスもモテ男の必須科目だ」という人が「COWCOW多田似(笑)」だったりと、かなり笑わせてもらいました。メンナクさん、今後もコレやってください!  さて、そんなメンナク、今月号の注目特集は「みんなのハヤリ&ハマリモノ50連発」。メンナク読者500人にアンケートを実施して、ギャル男たちの生態をさまざまなランキングを通して明らかにしているのですが、ボクらカツアゲされてた系男子にとっては未知の世界すぎるランキングです。  そもそも質問からしてどーかな、というものが多くて、たとえば「キングオブロック『ラルク』の名曲は?」って……。ここでいう「ラルク」とは、もちろんL'Arc-en-Cielのこと。ラルクに名曲はいっぱいあるかもしれないですけど、(ボクは1曲も知らんが)「キングオブロック」だったなんて初耳ですよ! 日本でキングオブロックっていったら永ちゃんとかさぁ、清志郎とかさぁ……こんなこと言ってるの、おっさんだけなのかな?  「好きなミュージシャンは?」というランキングでも、ラルクは4位。そして1位はEXILE。わ……分かりやすい。「EXILEってメチャクチャ売れてるらしいけど、周りにファンなんてひとりもいないけどなぁー」と思ってましたが、ここにいたんですね。ちなみに「AKB48の推しメンは?」もちろん板野友美が1位。「好きなAV女優は?」明日花キララが1位。そのまんまですね。  さらに「みんな大好き『ABC』の名曲は?」に関しては質問自体がよく分からない。「ABC」の名曲なんて、少年隊の「ABC」しかないでしょう! もしくは「ABCは知ってても~それだけ~じゃ困ります」の旺文社LL英語教室のCMソング。あとはオナニーマシーンの「恋のABC」とかアルファベットの「ABCの歌」くらいしか知らないよ(結構あったね)。……と思ってたら、この「ABC」とは「Janne Da Arcのyasuによるソロプロジェクト」とのこと。ふ、ふぅ~ん、そんなに「みんな大好き」なんですね。  驚いたのは「マイミクは何人?」の平均304人という結果! 最高じゃなくて、アンケートをとった500人の平均ですよ。みんな、そんなに友達いるんですね。……というか、ギャル男たちはいまだにmixiをやってるんですねぇ。ボクのマイミクたちは完全に過疎ってますよ。「君のまわりで流行っているモノは?」の1位も「ツイキャス」(動画の生配信サービス)らしいですし……。ニコ生やUSTREAMよりもツイキャスが流行ってるんだ!? mennaku0508.jpg  かつてはオタクしかやってなかったインターネットがようやくギャル男やギャルにまで浸透したと思いきや、同じネットの中でもギャル男たちとボクらでは全然違う文化圏なんですね。ちなみに「流行っているモノ」4位の「ぎゃるる」ってこの特集を読んで初めて知りましたが、「ギャルと出会える人気アプリ。出会い厨必見!」らしいのでボクも早速ダウンロードしてみようと思います(ワクワク)。 ■ヤッてる人はヤッてる学校SEX!?  今まで「女の子と長く付き合える男のデート術」やら「原宿の正しい楽しみ方」と、どっちかっつーとヤングで童貞感のあふれる特集が多かった「samurai ELO」ですが、今月はとてつもなくハイレベルな特集が組まれております。その名も「女の子も燃えるみたい・正しい学校SEX」。うわー!  タイトルそのまんま、教室や保健室、体育倉庫などなど、学校内のさまざまな場所でSEXをするためのテクニックを教えてくれる特集なんですが、学校でSEXって……そんなフキンシンなこと、リアルにやってる人なんているんでしょうか!? おぢさん、男子校出身だから信じられねーよ!  しかしこの記事によると「『学校でSEXなんてできるの?』と思ってるキミ、まだまだ青いぞ。実はやり方を工夫して、ヤッてる人はヤッているのだ」とのこと。まだまだ青かったのか。 samurai0508.jpg  肝心の学校SEXテクですが、「人に見つかってもすぐに体を離せる体位」や「服を着たままヤル極意」、さらに場所別に学校の備品を活用したプレイを紹介しています。「教卓や机って、実はHにとても便利なのだ」じゃないだろう!  しかし、いくら服を着たままうまいことSEXしてたとしても、少なくともチンポは丸出しのハズ。先生が急にやって来て、とっさに体を離したとしても、女子とふたりっきりの状態でチンポ丸出しにしてたらバレバレじゃないかと……。かといって、あわててズボンのチャックを上げようとすると、チンポの皮をはさんじゃうぞ(親にオナニー見つかりそうになった時に体験済み)。  そして、もちろんこんなテクニックをどんだけ学んでも、一緒にSEXしてくれる相手がいなければ、ザ・無意味ですよね。その辺も「学校SEXの正しい誘い方」でフォローしてますよ。  たとえば、保健室SEXの誘い方。「まずは1人で偵察する→『具合が悪くて』と呼び出す→あとはなんとかして彼女をベッドへ横に寝かせるだけ!」……その「なんとかして」部分を教えてほしいのにッ!  さらに体育倉庫SEXの場合は「『大事な話がある』と倉庫へ→戸締まりをし、窓を目隠し→勢いで一気に押しきる」テクニックが雑すぎるでしょう。「密室だと、強引に事を進めてもあまり拒否られない」って、ホントかよ!? くれぐれも、実践して停学とかにならないようにしましょう。  いやぁーしかし、こんなにいろんなことを学んでまで学校でSEX……したいんだろうなぁ。ボクもできるもんならしたかったよ! 実家暮らしでホテル代もない高校生、しかも共学だったらこんなドリーミングな特集、血眼になって読んでたと思います。 ■男を狩り、食い散らかす恐怖の恐竜女子  そして不動の1位は、またしても「men's egg」! 今月もメンズファッション誌というカテゴリーからは完全にはみ出したエロバカ企画が満載。なんと、新たな女子カテゴリーが定義されています。その名も、「肉食系女子」のさらに上をいく「恐竜女子」! 男子と交際するために積極的に行動する「肉食系女子」に対し「恐竜女子」は、とにかくSEXするために男を狩りまくり、食い散らかしまくる女子たちのこと。  そんな恐竜女子に迫った特集「ヤリチンもお手上げ!? 恐竜女子の真実」では、都会のイケメンはスカしているので、わざわざ田舎まで遠征してティラノサウルスのごとくイケメンを狩りまくっている恐竜女子。「1回で終わるような男はカス。3回くらいヤラなきゃ気がすまないの」といってのける連発希望な恐竜女子。口癖は「3Pしてぇ~」、最近のブームはイケメンを拝みながら、ブサ男に後ろから突かれること、という恐竜女子……などなど、恐るべき恐竜女子たちの実態が明らかにされています。  そんだけ毎日、男を狩りまくっていたら、さすがにネタ切れになるようで「大変な思いをしながら、なんとか狩ってるよ~」「主にSNSを使ってちょくちょく検索」「住んでいるところさえ近ければ、どんだけブサイクな男でもメッセ送ってる」らしいです。  こんな恐竜女子がちまたで急増中らしいのですが……そのわりにはボクは一度も狩られたことないよ! SNSだってTwitterやFacebook、mixiといろいろやってるのに、メッセなんて来たことないし。結局「どんだけブサイクな男でも」といっても、結構ハードル高いんでしょ!? 「恐竜女子」というなら好き嫌い言うなッ!  どうでもいいけど、誌面に登場している恐竜女子たちのほとんどは顔出しオッケーなのがまたスゴイ。仕込みのモデルだったりするのかもしれないけど、それにしても顔出しで「トイレでヤッてる時に他の人が入ってきて驚かれたコトもある」とか「やっぱヤルなら、何回でもヤレる男じゃなきゃ!」とか書かれるの、イヤでしょう……。その辺が恐竜女子のすごみなんでしょうか? meneku0508.jpg  さらに「女の子のエロスイッチ大調査!!」という特集も、かなりのエロバカっぷりでした。当連載でも大注目している変態読モ・たあはむの「エロスイッチの入れ方」は、「ソーセージなど、周りにあるものをエロに置き換えてトーク」そして「自分のチンコを触らせます」とのこと。「触ってくる女を見つけられれば楽勝っすね」って、そりゃそーだろう!  たあはむは他の企画でもガールズ居酒屋店員の自宅に潜入してパンツについたマンカスを採取するなど、今月号も大活躍しております。うーん、メンエグのエロバカ特集に対抗できるのは、もはやガチのエロ本しかないんじゃないでしょうか……。 (文=北村ヂン)

【『ニコ生ナックルズマガジン』出張版】深夜の六本木を歩く~六本木フラワー事件の余波

ch1177.jpg
 あの事件以来、すっかり静かになったかのような六本木だが現状はどうなっているのだろうか。週末の深夜の六本木を歩いてみる事にした(一人ではありません)。  まずは朝青龍事件のあったクラブ「F」のあたりから。対面はミッドタウンである。六本木という街の特徴は六本木通りを挟んで、まったく別の街のような様相を見せることだ。首都高の下を走る六本木通り。そしてそれを縦に走る外苑東通りを頭に入れて歩を進める。ミッドタウン側はサラリーマン姿の男性やOL風の女性が目立つ。それでも外苑東通りには黒人(アフリカ人だろう)のキャッチがちらほら。  あえて、表通りの六本木通り、外苑東通りを歩かず裏道を歩いてみた。少し歩くと驚くほど閑静な街になるのが六本木の面白い所だ。神社が多く、歴史の古い街なのだ。それでも新しいバーや飲食店が立っており、やはりここは日本、いや東洋有数の繁華街なのだということを認識する。  また、夜の六本木はなぜかトヨタのアルファードが多い。もちろん、色はブラックである。ナンバーを見てキリ番かどうか、など気をつけながら歩いてみる。「8888」「0111」「0893」などを見ると僕のセンサーがピンと嫌の方に働く。近寄らないようにする。  「ミッドタウン側は相変わらず平和だな」ということを確認しながら、外苑東通りと裏道を交差しながら歩く。裏道には小洒落た隠れ家的バーが目立つ。この不景気にもかかわらず、週末だからか繁盛している。ブルドッグの、大きな看板が目立つペットショップを曲がる。客引きがいた。女性である。SMクラブの客引きで、2階からボンテージを着た女性がこちらを見ながら手を振っている。愛想笑いをしながら手を振る。5万円くらいかかるだろうなと思い通り過ぎる。  六本木交差点にかかる。上を見ながら歩いていると、思わぬところに監視カメラが取り付けられているのに気がつく。麻布警察前の横断歩道などもそうだが、信号機の陰に取り付けていたりする、ドーム型のカメラは警察が設置したものだ。赤外線なので夜でも撮影可能。また180度の角度で人通りを見渡せる。また、長方形の細長いカメラは恐らく、町内会や店独自で付けたものだ。歌舞伎町などは町内会(というのだろうか)で付けている。  六本木交差点はキャッチとスカウトらしき男性、待ち合わせの酔客で混雑している。元々、交通の便が悪い土地である。大江戸線が通って何とか終電の時間が多少延びたが、西麻布まで行くと最寄りの駅はない。日比谷線しかないのにこれだけの繁華街によく発展したものだと思う。  交差点を越えるとそこはもう、「違う六本木」である。外苑東通りをロアビル方面に向かって歩く。旧「フラワー」があったビルだ。金曜日の今日はさすがに込んでいるかなと思ったのだ。すると黒人がすかさず寄ってくる。 「ブラザー!!」 「ブラザーじゃねえよ」  と、返答して通り過ぎようとすると「何で、わたし、ブラザー」としつこく付いて来る。 「10m以上、それすると迷惑防止条例か道交法違反のどっちかじゃないの」と言うと、くるりときびすを返した。  ロアビルには人だかりができていた。クラブ「B」に入る為に並んでいる客だ。もうここで起きた殺人事件のことなど忘れているのだろうか。もちろん、忘れてはいないだろう。入り口には厳重なセキュリティが施されていた。スーツ姿の屈強な男がIDチェックをする。そしてドレスコード。足首が出ているようなズボンやサンダルみたいな靴を履いている人は追い返される。僕は免許証を持っていないため、住基カードを見せて通過。  隣のビルのバーに入ってみる。高い階なので外苑東通りが見渡せる。対面にドンキホーテ。六本木フラワー事件の犯人らがここで目出し帽を購入したと推測する人間もいるが、どうだろうか。「夜の住民」たちの噂話に過ぎないのかも知れない。  ロアビル横に行ってみる。長方形の監視カメラが路上を狙っている。フィリピン大使館のある道だ。六本木フラワー事件の犯人らはこの道を使ったのだと思われる。するとこのカメラで撮影されたものが公開されたのだろうか。  道を渡って摘発された「ガスパニック」の前に行ってみる。驚くほどバウンサーが多い。こんなに多かっただろうか。フラワー事件の余波なのだろうか。それとも注意してみているから多いように見えるのだろうか。  六本木通りを渋谷方面に下ってみる。西麻布交差点を渡って右にはローソンがあり、その地下には一時人気を博した「トゥールズ・バー」があったのだが、今は飲食店に変わっていた。まったく変わっていなかったのが交番横の地下に降りるクラブ「S」だ。相変わらず目立たない作りで、気が付かなければ通り過ぎてしまうだろう。店内は週末だというのに混雑していない。タトゥーが入った白人が踊っている。この箱はこんなもんだったかなと思い、コロナビール一杯で退出する。かかっている曲がトランスということもある。最近の六本木におけるクラブの流行はトランスというイメージが、僕にはある。  道路を渡ると人気のクラブ「M」がある。女優Hがここで酔態をさらしたという事で有名になった(?)クラブだ。ここでも入店待ちの人だかりができていた。こういう場合は男同士の客は門前払いである。女の子を優先で入店させる。追い返された客は不愉快になるかも知れないが、しょうがない。それがクラブのルールである。  朝方になる。外人たちが騒いでいる。日本人の酔客が掴み合いをしている。しばらく様子を見て、エキサイトするようなら止めようと思ったがお巡りさんが駆け付けてきた。誰かが通報したのだろう。  「実話ナックルズ」の巻頭カラーを飾る篝一光さんや権徹さんの写真通りの光景が繰り広げられていた。 (文=久田将義) ●ひさだ・まさよし  1967年東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜育ち。法政大学社会学部を卒業後、(株)産経メディックスに入社。その後、三才ブックスに入社、「別冊ラジオライフ」編集部に所属。後に、ワニマガジン社へ移籍、その傍ら、ムック「ワニの穴」シリーズの編集人。2000年、ミリオン出版に移籍し「ダークサイドJAPAN」の創刊編集長。2001年、「実話ナックルズ」編集長。2005年、「実話ナックルズ」編集長兼任で「ノンフィクスナックルズ」「THE HARD COREナックルズ」創刊、2012年9月末日にミリオン出版を退社。2012年9月より、ニコニコでブロマガ「久田将義の延長!ニコ生ナックルズ」を配信開始。 ・久田将義の延長!ニコ生ナックルズ <http://ch.nicovideo.jp/hisada>

フレンチトースト? いや、俺ん家トースト!

IMGP4148.jpg 料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。  「今日のランチは、オシャレに決めてみたいと思います」  「あら、何を作ってくれるのかしら?」  「味の決め手はこれ!」 IMGP4095.jpg  「カフェオレといちごオレを料理に使うの?」  「そう。それぞれ生卵と合わせてよく混ぜておきます」  「一体何ができるのかしら?」 IMGP4104.jpg  「そこに四等分した食パンを浸します」  「あ、わかった。フレンチトーストね」 IMGP4109.jpg  「そう。フレンチトーストなんだけれど、牛乳じゃなくて、オレを使うのがポイント」  「なるほど、オレ流って訳ね!」  「そういうこと。これをバターで焼きます」 IMGP4166.jpg  「カフェオレにはシナモンシュガーを、いちごオレにはパウダーシュガーを掛けたら、オリジナルフレンチトーストの出来上がり!」 IMGP4138.jpg  「あら、普通にオシャレじゃない。いちごオレはほんのりいちごの味がして春っぽいわね。カフェオレはちょっと苦くて大人の味かな」  「牛乳の代わりにオレを使った、我が家特製フレンチトーストだけに、名前は……」 男&女 「俺ん家(オレンチ)トースト!」 ■材料  ・食パン ・卵 ・カフェオレ ・いちごオレ ・バター ・シナモンシュガー ・パウダーシュガー ■作り方 1、カフェオレ、いちごオレを、それぞれ生卵と混ぜまず。 2、卵液に食パンを浸して、バターで両面を焼きます。 3、お好みでシナモンシュガー、パウダーシュガーなどを掛けて完成。 ■玉置メモ ・いちごの甘いオレで作れば子どものおやつに最適。ビターなカフェオレで作れば大人好みの味になりますよ。 ・甘党の人は、さらにバニラアイスを添えてお召し上がりください。 ・カフェオレ、いちごオレ以外にも、フルーツオレ、バナナオレ、オレンジジュースなどで試してみてください。 (文=玉置豊) 「男のダジャレレシピ」過去記事を読む

首都圏の大学でカルト新聞4000部を無断配布

tokyou02.jpg 宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!  新聞といえば、契約を取るためには押し売りや悪徳商法まがいのことすらする悪名高き「新聞拡張団」の存在なしには語れません。新聞社とは別に、新聞の定期購読のための訪問販売を行う勧誘員集団です。有名新聞すらも「インテリが作ってヤクザが売る」と揶揄されるゆえんです。  しかし筆者が主宰する「やや日刊カルト新聞」は、トークイベントやコミケでお客様を待ち構える“受け”の販売しかしてきませんでした。新聞を名乗るからには、新聞拡張団のような“攻め”の姿勢も見せたいところ。というわけで、今年4月の約1カ月間、首都圏の大学を回って無断で新聞を配りまくるという活動をやってみました。  春先の大学では、大学生活のダークサイドをまだ知らない無垢な新入生を狙って、一般的な学生サークルに紛れてさまざまなカルト団体が勧誘攻勢をかけます。そこで大学生に向けて、カルト団体の名称や手口を伏字なしで掲載しまくった「やや日刊カルト新聞 2013年新入生歓迎特別版」を配りまくってやろうというわけです。 ■限界への挑戦  近年、全国の大学でカルト対策の機運が高まっています。2009年に設立された「全国カルト対策大学ネットワーク」には160以上もの大学が参加し、相互にカルト情報を交換しています。各大学で対策内容は違いますが、学生に注意を呼びかける掲示や配布物は基本中の基本。中には、学生向けにカルト問題に関する講義を開催したり、ガイダンスなどでカルト問題の専門家の講演を入れたりする大学も。カルト団体のダミーサークルに対して大学の公認を取り消した大学もあれば、サークルによる勧誘活動を届出制にしたり勧誘活動期間を定めてそれ以外の勧誘を許さないようにしつつ、大学職員が監視の目を強めたり。  とにかく、多くの大学が、カルト対策を頑張っています。  しかし限界はあります。ちょっとディスるとすぐ抗議してくるカルト団体のこと。大学側も警戒して、団体名を名指しして学生に注意を促すなどの対応はなかなかできません。  そこで、「やや日刊カルト新聞 2013年新入生歓迎特別版」では、統一教会、摂理、顕正会、親鸞会、ヨハン教会連合(ヨハン早稲田キリスト教会)、オウム真理教(アレフ)、幸福の科学、創価学会を名指し。大学での活動の問題を指摘し、学生に注意を呼びかけるため、無料で配布することに決めました。しかもカルトが大学に抗議することがないように、大学には無断で、カルト新聞の責任において勝手に配布することにしました。 tokyou01.jpg ■国公立大学ではやりたい放題  最もやりたい放題だったのは、東京大学駒場キャンパス。1限目が始まる前に、新入生の授業がある教室の机に新聞を置きまくりました。それが終わると、今度は構内の路上で「やや日刊カルト新聞」ののぼりを掲げ、授業に出席するためにやってきた学生たちに新聞を手渡し。最後は、学内の掲示板に勝手に新聞を貼りまくりました。  これだけやっても、大学の職員も教員も警備員も、誰も何も言ってきません。そりゃあ、カルト勧誘もやりたい放題になるわけです。  同じように警備が緩かったのは、首都大学東京や一橋大といった国公立大学です。私立大学は、あからさまに警備員が巡回していたりして、敷地内での配布は困難でした。早稲田大学や明治大学などでは、校門前の公道で配布を中心に行いました。基本的に複数人で配布していた上に、週刊誌やテレビの人が新聞配布の様子を取材しに来たりするなどしていたので、はた目にはずいぶん賑やかだったのではないかと思います。 syutou.jpg  明治大学では、大学職員たちが何人も出てきて、遠巻きにこちらを見守っていたりしました。  「カルト新聞」とでっかく書かれたオレンジ色ののぼりを立てて、謎の新聞を配る集団。そりゃあ大学関係者も怪しむでしょう。しかし学生の反応は案外よく、そこいらの資格の専門学校のティッシュなんかより、よっぽどたくさん受け取ってもらえました。通り過ぎた後、新聞を受け取るためにわざわざ引き返してくる学生もいました。筆者が悪ふざけして、 「カルト新聞だよ! 呪いのカルト新聞だよ! 読まないと地獄に落ちるよ!」 「恐怖新聞です!」 「日本一怪しい新聞配ってます!」 などと叫んでいたものだから、我々のことをカルトだと思った学生も多かったようです。しかし、それはそれで学生たちは喜んでくれました。通りがかった大学の先生が、「私の授業で学生に配る」と言って、ごっそり持って行ってくれたこともありました。「カルト新聞(のウェブサイト)読んでます!」とか「藤倉さんの本読みましたよ!」という学生もちらほらいて、中にはサインを求めてくる新入生まで…… ■創価大学前で警察沙汰に soukau02.jpg  この新聞配布活動は、「やや日刊カルト新聞」のウェブサイト上で予告したのですが、「○○大学で配ってほしい」という匿名のリクエストがいくつか寄せられました。その中に創価大学もありました。  創価大学の学生自体が、そもそもカルト信者じゃないのかという声もあるかもしれません。しかし創価大学の学生だって、統一教会などの街頭勧誘に出くわすことはありますし、某カルト団体が創価大学でビラまきを行ったことがあるという情報もありました。創価学会の信者とはいえ、彼らが他のカルト団体の勧誘に引っかかるのを見て見ぬふりはできません。  創価大学の学生もカルトから守らねば。そんな使命感に燃えて、筆者は八王子にある創価大学の正門前に立ちました。  しかし新聞を配るより前に、のぼりを掲げた時点で大学の職員が飛んできました。あっという間に2~3人の職員に囲まれ、「許可は取っているのか」「迷惑だからやめろ」と威圧されます。構わず新聞を配り始めると、職員たちはビデオカメラでこちらを撮影し始めました。ずいぶん手際がよくビデオカメラが出てくるものです。 soukau01.jpg  筆者と一緒に新聞を配っていた本紙・エイト記者に、職員が詰め寄ります。 「これ、これ! うちの!」  職員が指さす先には、「やや日刊カルト新聞」の「カルト教団」という大見出しや麻原彰晃受刑者、大川隆法総裁に並んで、池田大作先生の御顔が。 「ああ、池田大作さんですね」(エイト記者)  職員は、筆者に対しても「うちのどこがカルトなんだ! 説明してみなさいよ」と詰め寄ってきます。配布している紙面に、他大学に通う創価学会の信者学生が大学祭に偽装出店して宣伝活動をしていることが書かれていました。偽装伝道・偽装勧誘をしている時点で反社会的です。 「どこがカルトなのか、この新聞に書いてあるので読んでください」(筆者) 「読まないよ。あんたが自分で書いたんだろ。だったら説明しなさいよ」(職員) 「だから新聞を読んでください。読んでわからなければ質問してください」(筆者)  こんなやり取りをしながら新聞を配っているうちに、筆者たちを見張る職員の数は5~6人に。道の反対側から遠目に見張っている職員を含めると8人はいそうな勢いです。職員たちはしきりに「警察呼んだから」「警察まだ来ないな」と繰り返します。  他大学でも同じように新聞を配ったのですが、こんな対応をされたのは後にも先にも創価大学だけです。  そのうち学生の流れも少なくなったので引き揚げようと思ったのですが、「警察呼んだなら、警察が来るまで立ち去らないほうがいいですね」と言って、まばらになった学生たちに新聞を配り続けました。  創価大学の学生たちも、案外と新聞を受け取ってくれました。通りすぎてから引き返してきて新聞を受け取っていった学生もいました。職員が「受け取らないでいいですよ~」と言って、配布活動を妨害していたのですが、あまり効果はなかったようです。 soukau03.jpg  やがて警察が来たので、筆者たちは身分、目的、新聞の内容を全て正直に説明。警察官は「公道であっても、道路を占有するのだから警察の許可がいる」と言うのですが、こちらは道路を占有などしていません。通行の妨害も一切していません。それでも、どのみち引き揚げようとしていた矢先だったので、「とりあえず今日のところは収めてよ」という警察の言葉に従って、配布活動を終え、その場を後にしました。 ■トイレ貸してください  最近、やや日刊カルト新聞の編集部では、カルトの施設を見ると猛烈に尿意を催すという奇病が流行しています。  少し前、筆者が雑誌で書いた記事に幸福の科学が抗議してきて担当編集者を総合本部に呼び出したのですが、記事執筆者である筆者の同席を拒否しました。そこで筆者は、幸福の科学総合本部の前で「幸福の科学 DON'T IGNORE ME(私をシカトしないで)」というプラカードを首から下げて、「私に抗議して」という抗議活動を行いました。  教団広報との話し合いの末、とりあえず抗議活動を終了して撤収しようとしたのですが、その際、同行していたエイト記者を猛烈な尿意を襲います。すぐそばにコンビニは見えません。しかし幸福の科学は昨年末から、やや日刊カルト新聞の記者を全員出入禁止にしています。 「トイレ貸してくれませんか。漏れそうでヤバイんです」(エイト記者) 「仕方ありません。人道的配慮です」(教団広報)  エイト記者は「人道的というか、尿道的に助かった」と、幸福の科学に感謝していました。「幸福の科学総合本部のトイレに入ったら、心が洗われたような気分になった。手を洗うのは忘れた」とも言っていました。  創価大学の前で新聞を配り終え、警察への説明も終えて帰ろうとした時、今度は筆者が尿意発作に襲われました。 「トイレ貸してもらえませんか」(筆者) 「そういうことはしてません」(創価大学職員) 「幸福の科学は貸してくれましたよ」(筆者) 「うちは違いますから」(創価大学職員)  筆者たちは新聞配布後、正門向かいにある富士美術館(設立者:池田大作氏)で絵画を鑑賞する予定だったのですが、まだ開館していませんでした。警備員に「先にトイレだけ貸してもらえませんか」とお願いしましたが、警備員は「ちょっと待って」と言って立ち去り、そのまま開館時間まで筆者を放置しました。  開館後、ダッシュでトイレに駆け込みました。それでなんとか事なきを得たからいいようなものの、創価学会の関連組織は実に非尿道的であると言わざるを得ません。 ■「カルトな新聞拡張団」反省会  結局、この4月は首都圏10大学11キャンパスで計4000部以上を配布しました。新聞のデータをネット上で公表し、読者にも印刷と配布を呼びかけたのですが、ここでは1000部を印刷して配ってくれた読者がいたほか、北海道や愛知県の大学でも配布してくれた読者がいたようです。  中でも東京大学では、3回にわたって計2000部近くを配布しました。大学側の監視がゆるゆるだったという理由のほかに、現役学生の手引きと支援があったことが大きな要因でした。実際、東京大学は実にさまざまなカルトから狙われている(カルトも優秀な学生を欲しがっているのでしょう)ので、実にありがたい支援でした。  その現役東大生との雑談中、こんなプランが持ち上がりました。 「大学内で学生の手による“カルト新聞愛読者の会”のようなサークルを作ってもらい、来年度は学生の手による学内配布を目指してはどうか」 「カルト新聞の関連団体だと思われないように、“カルト新聞を糾弾する会”のほうがよくないか」 そこで6月6日、阿佐ヶ谷ロフトAで、やや日刊カルト新聞主催のトークイベント「カルトな新聞拡張団・営業反省会」を開催することにしました。今回の新聞配布活動に協力してくれた読者有志を招いて配布活動の報告と反省。さらに、来年に向けて、学内サークルの設立や配布活動に協力してくれる学生を大募集しようと思っています。 イベントには学割料金も設定したので、興味ある学生さんの参加をお待ちしています。もちろん単なる冷やかしも大歓迎ですが、「カルトな新聞拡張団」に参加表明してくれた方には、洗剤あげます。 「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから ●ふじくら・よしろう 1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。 ●やや日刊カルト新聞社主催「カルトな新聞拡張団・営業反省会」 【日時・料金】 2013年6月6日(木) OPEN 18:30 / START 19:30 前売¥1,500/当日¥1,600/学割¥1,000(全て飲食代別) ※学割料金:高校、高専、大学、短大、専門学校の学生証提示 前売りチケットはローソンチケット【L:39297】、ロフトAウェブ予約にて、5月3日より発売開始!! 問合せTEL:03-5929-3445(阿佐ヶ谷ロフトA) 【会場】 阿佐ヶ谷ロフトA 東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1 JR中央線阿佐谷駅パールセンター街徒歩2分 【出演】 藤倉善郎(やや日刊カルト新聞社主筆) 鈴木エイト(やや日刊カルト新聞社副代表) アンチ創価学会活動家 アンチ民青活動家 ほか交渉中!! これまでネットで書き散らかしたりコミケやイベントで新聞を販売するだけだった「やや日刊カルト新聞」。それがこの4月、突如として首都圏の大学で学生に新聞を無断配布する暴挙に出た。目的は「学生をカルト勧誘から守るため」。首都圏10大学11キャンパスで計4000部以上をばらまき、さらに読者有志が北海道、埼玉県、愛知県で計1000部以上を配布。ところが、やや日刊カルト新聞メンバーが勢い余って創価大学でも新聞を無断配布して通報され警察沙汰になるわ、配達途中の主筆が交通違反で警察に捕まるわ、カルト団体から痴漢冤罪工作を計画されるわ、学生から鼻で笑われるわ。そんな“カルトな新聞拡張団”の大反省会。来年はもっと計画的に大学で新聞を配布するため、学内サークル設立協力者の学生を大募集! 今なら押し紙10部と洗剤差し上げます。

美しさを求めるあまり“怪物”と化した哀しい女『モンスター』の高岡早紀が見せた女の情念!

monster01.jpg
『モンスター』の主人公・和子(高岡早紀)は、
見た目で人を判断する現代社会の軽薄さを呪う。
だが、そんな彼女自身が誰よりも外見を気にした。
 チキショーッ! チキショーッ! 整形手術を終えたばかりの女は、窓ガラスに映った自分の姿を見て腹の底から絞り出すように叫んだ。整形手術に失敗したから叫んでいるのではない。8万4,000円の費用で二重まぶたにする手術は成功した。それまでのゴツゴツした岩にできた裂け目のようだった一重まぶたが、少女漫画のヒロインのような愛らしいツブラな瞳に変わったのだ。どうして家族は整形手術を勧めてくれなかったのだろう。なぜ自分はもっと早く気が付かなかったのだろう。故郷でモンスターと呼ばれ、暗黒の青春時代を過ごしてきた女は、家族への憎しみ、自分自身の無知さ、世間の不条理さに対する怒りが混然となり、血を吐くように叫び続けた。そして吐き出された感情の中には、これから自分の人生は変わるかも知れないというひと筋の希望と自分をさんざん笑いものにしてきた人間たちへの復讐心が芽生え始めていた。高岡早紀主演の『モンスター』は整形手術によって別人へと生まれ変わろうとするひとりの女の情念を描いたサスペンスタッチの物語だ。  百田尚樹氏の小説『モンスター』は、醜い容姿に生まれつき、心を閉ざしたまま育った女性・和子が主人公。整形手術によって自信を得た和子は、様々な職業と男たちの間を変遷していき、美貌と知性を磨いていく。いわば歪んだ形のビルドゥングスロマンスだ。主演の高岡早紀は毎日2時間かけて特殊メイクを施し、撮影現場を訪問した原作者の百田氏が直視できないほどの異形の顔でヒロイン・和子の悲惨な日々を熱演した。生まれつき醜い和子は整形手術を重ねることで人工的な美しさを手に入れていくが、高岡の場合は逆に特殊メイクで顔を隠した状態からシーンが進むにつれて自分の素顔に戻っていく。美しさを手に入れて、コンプレックスから解放されていく和子の言動の数々には女性の本音が込められているようでゾッとさせられる。
monsterz02.jpg
ずっと目立たないように生きてきた和子だが、
整形手術をきっかけに性格が変わっていく。
自分を笑った同僚を血祭りにする。
 和子が“モンスター”と呼ばれるようになったのは、高校時代に起きた事件がきっかけだった。学校で友達もできず、家族からの愛情を感じることもなく育った和子だが、そんな彼女の心がときめく唯一の存在が高校の同級生・英介だった。実は和子と英介はまだ容姿を気にしない幼少期に一緒に町外れにある灯台まで冒険した思い出があった。夜道を迷子になりながらも英介はずっと和子の手を握ってくれていた。和子はそのときの手の温もりが忘れられない。和子にとって英介は初恋の相手であり、白馬の騎士だった。高校で再会した英介は和子のことをすっかり忘れていたが、他のみんなが外見だけでなく性格も暗い和子を敬遠するのに、彼だけは明るく挨拶を交わしてくれる。やはり自分には英介しかいない。だが、英介は学校中の人気者だ。そこで和子は実家の薬局からメチルアルコールを無断で持ち出し、カラオケパーティーの席上で英介に飲ませようとする。英介の目が潰れればいい。そうすれば、私が一生世話してあげる。幼い頃に灯台まで冒険した2人の淡い初恋物語を美しく完結させることができる。だが和子の企みはあっけなくつまずき、学校中でモンスターと呼ばれるようになった。故郷にいれなくなった和子は実家も追い出され、単身で東京へと向かう。人を愛したがために和子はモンスターと化したのだ。  上京した和子は名前を変え、ひっそり地道に働いていたが、ふと手にした雑誌に掲載されていた美容整形の広告に目が留まる。整形外科を訪ねた和子は感動に震えた。看護士や担当医たちは明るい笑顔で和子を迎え入れ、とても親切に美容整形の素晴らしさを説明してくれる。初めて人間らしい扱いを受けた。汗水流して働いた貯金は瞬く間に手術代に消える。しかしコンプレックスから解放される喜びには換えられない。度々手術を受けることを職場の同僚は笑ったが、自信を手に入れた和子は同僚をボコボコに締め上げる。長年にわたって溜め込んだ彼女のマイナスエネルギーに敵う相手はいなかった。瞳を大きくした次は鼻梁も高くし、さらにはアゴの骨を削って顔の輪郭ごと変えていく。手術費が足りなくなり、SMクラブのM女を振り出しに、ホテトル、ファッションマッサージ、ソープランドと性風俗の世界を渡り歩くようになる。完璧な美貌を手に入れた和子が最後に受けた手術は、顔に“ゆらぎ”をもたらすことだった。整い過ぎた人工的な顔はすぐに飽きられる。そこで左右がビミョーに異なる“ゆらぎ”を施す。そうすることで、右から見るとセクシーな大人の女性、左から見るとイノセントな童女のように映るのだった。男たちは誰もが彼女に夢中になっていく。
monsterz03.jpg
製本工場に勤めながら、SMクラブでM女として働き始めた和子。
男たちにいくら殴られ、辱めを受けても、手術費を稼ぐためなら平気だった。
 無敵の整形サイボーグとなった和子だが、いくつかの弱点があった。すべての歯を抜いて、アゴを細くしたために食事がほとんど摂れなくなってしまった。性風俗で体を酷使し、避妊剤や性病対策の抗生物質を大量に飲み続けたことで内臓が疲弊していた。そして子どもを産むことができない。子どもを産めば、苦労して手に入れた自分の容姿とは似ても似つかぬ我が子と対面することになるからだ。女としての幸せを享受できる時間があまり長くは残されていないことを悟った和子は故郷へと向かう。醜い自分を追い払ったトラウマだらけの町へと。自分が愛した唯一の男性にもう一度だけ逢うために。  整形手術によって“美貌”という武器を手に入れ、人生の勝利者となっていく和子。沢尻エリカ主演の『ヘルタースケルター』(12)と同じ題材を扱っているが、沢尻演じるヒロイン・りりこが芸能界で迷走していくのに対し、和子が暗い青春時代に溜め込んだネガティブパワーを反転させてゴールへと爆走していく様子はある種の快感をもたらす。また、和子は美しくなっていくにつれ、逆に生命力が徐々に衰えていくという設定がはかない。和子の中では、美しさと生命力は反比例の曲線を描いている。もはや和子に生きる気力を与えているのは、初恋の相手に逢いたい、あの腕に抱かれたいという少女期の乙女チックな願望だけだ。大九明子監督をはじめ、脚本、撮影、特殊メイクとメインスタッフは全員女性。高岡早紀が美熟女ボディ(部分的に特殊メイク仕様)をさらしているが、初恋の相手を演じた加藤雅也との絡みのシーンは女性目線のムードを重視したものとなっている。  和子は人を愛することでモンスターへと変貌した哀しい女だ。そして、その愛が成就したことで、和子の中のモンスターは死滅する。『ヘルタースケルター』のヒロイン・りりこが異国の地で異形のモンスターとして生きていく道を選ぶのに比べ、ラストも非常に対照的となっている。いずれにしろ女性モンスターは無敵の存在である。彼女たちに太刀打ちできる男は、今のところ何処にも見当たらない。 (文=長野辰次) monsterz04.jpg 『モンスター』 原作/百田尚樹 監督/大九明子 脚本/高橋美幸 撮影/大沢佳子 特殊メイク/江川悦子 出演/高岡早紀、加藤雅也、村上淳、大杉漣 配給/アークエンタテインメント R15 4月27日より丸の内TOEI、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中 (c)2013「モンスター」製作委員会 <http://www.monster-movie.jp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第220回]きうちかずひろvs. 三池崇史による“男の世界”!『藁の楯』に立ち込める濃厚なるVシネマの香り [第219回]19世紀末のロンドンで起きた“セックス革命”! 世界初の電動バイブ開発秘話『ヒステリア』 [第218回]ジャッキー先生が体を張って教えてくれたこと。最後のアクション大作『ライジング・ドラゴン』 [第217回]金髪美女への偏愛が傑作サイコホラーを生んだ!? 映画界最強のバディムービー『ヒッチコック』 [第216回]えっ、小泉麻耶が身障者専門のデリヘル嬢に!? “性”のバリアフリー化『暗闇から手をのばせ』 [第215回]サイエントロジーをモデルにした『ザ・マスター』人間は何かに依存しなくては生きていけない? [第214回]閉塞化した世界を笑い飛ばす、常識破りの怪作! メタメタおかしい底抜け脱線ホラー『キャビン』 [第213回]若松孝二監督が銀幕に遺した“高貴で穢れた楽園”芸能ものの血が騒ぐ男たちの饗宴『千年の愉楽』 [第212回]裏方スーパースター列伝、あの超絶技が蘇る!『セックスの向こう側 AV男優という生き方』 [第211回]いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録 [第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! [第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』 [第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』 [第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』 [第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』 [第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』 [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』 [第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』 [第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』 [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

AKB48は大丈夫!? 河西はお泊まり、ともちんは不機嫌、たかみなはバカだった!(4月下旬の人気記事)

ranking130501.jpg  4月下旬の人気記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。今クールはAKB48やら“ビックダディ”やら、常日頃からキナ臭いウワサがある方々の記事が話題になりました。それでは早速、チェックしていきましょう。 第1位 「いったいなぜ……」CMギャラ2,500万円の“天才子役”芦田愛菜がテレビから消えたワケ 余裕で安達祐実越え。 第2位 「殺された元カレ、実父が孤独死でミイラ化、ダディとの性生活……」ビッグダディの元妻が壮絶人生を告白 大家族って、すごいね。 第3位 『めちゃイケ』“不機嫌騒動”のAKB48板野友美 浮き彫りになった「タレントとしての能力の問題」 アッコに叱ってもらおう。 第4位 「どう考えても、おかしかった」AKB48河西智美と運営会社社長の“お泊まり報道”でつながる点と線 どうせ手つけるなら、もっとかわいい子いたんじゃない? 第5位 瞬間最高23.4%『めちゃイケ AKB48学力テスト』「たかみなは、やっぱりバカだった!」 知ってた! 次点 21歳アイドルが事務所解雇「彼氏とホテル街をいちゃつきながら平然と歩いてる姿をファンに目撃され」 アイドル失格! 次々点 超美麗ママドル白石茉莉奈がAVデビューへ! Gカップふわふわ美乳に直撃してきた!!  すごいな、SOD。

AKB48は大丈夫!? 河西はお泊まり、ともちんは不機嫌、たかみなはバカだった!(4月下旬の人気記事)

ranking130501.jpg  4月下旬の人気記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。今クールはAKB48やら“ビックダディ”やら、常日頃からキナ臭いウワサがある方々の記事が話題になりました。それでは早速、チェックしていきましょう。 第1位 「いったいなぜ……」CMギャラ2,500万円の“天才子役”芦田愛菜がテレビから消えたワケ 余裕で安達祐実越え。 第2位 「殺された元カレ、実父が孤独死でミイラ化、ダディとの性生活……」ビッグダディの元妻が壮絶人生を告白 大家族って、すごいね。 第3位 『めちゃイケ』“不機嫌騒動”のAKB48板野友美 浮き彫りになった「タレントとしての能力の問題」 アッコに叱ってもらおう。 第4位 「どう考えても、おかしかった」AKB48河西智美と運営会社社長の“お泊まり報道”でつながる点と線 どうせ手つけるなら、もっとかわいい子いたんじゃない? 第5位 瞬間最高23.4%『めちゃイケ AKB48学力テスト』「たかみなは、やっぱりバカだった!」 知ってた! 次点 21歳アイドルが事務所解雇「彼氏とホテル街をいちゃつきながら平然と歩いてる姿をファンに目撃され」 アイドル失格! 次々点 超美麗ママドル白石茉莉奈がAVデビューへ! Gカップふわふわ美乳に直撃してきた!!  すごいな、SOD。