幸せになるのが怖かった。スキャンダラス番長の懺悔録『ロマン・ポランスキー 初めての告白』

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1977年に起こした少女淫行事件を理由に、
スイスで軟禁状態となったロマン・ポランスキー監督。
スキャンダラスな生涯を赤裸々に振り返る。
 幸せになるのが怖かった。温かい家族に囲まれている自分が想像できなかった。不幸と長く付き合ってしまった人間は、いざ自分が幸せになるチャンスを手に入れても、怖じけづいてせっかくのチャンスを手放してしまう。ロマン・ポランスキー監督の半生は、あまりにも波瀾万丈すぎた。ユダヤ系ポーランド人であるポランスキーの少年時代、妊娠中だった母親はナチスの収容所送りとなり、そのまま帰ってこなかった。終戦後、再婚した父親とは疎遠になった。映画監督となったポランスキーは、ハリウッド進出作『ローズマリーの赤ちゃん』(68)で大成功を収めるが、最愛の妻シャロン・テートはカルト集団によって惨殺される。シャロンは妊娠8カ月だった。心のストッパーの壊れたポランスキーは13歳の少女との淫行事件を起こし、米国から欧州へと逃亡。『テス』(79)の主演女優ナスターシャ・キンスキーとの破局後、33歳年下の女優エマニュエル・セニエと結婚する。ようやく訪れたパリでの平穏な生活だったが、セニエが妊娠することをポランスキーは恐れた。せっかく積み重ねた幸せが、またジェンガのように壊れていくのではないか。天才監督は自分自身の主演する物語がハッピーエンドを迎えることに躊躇した。  2009年、チューリヒ映画祭で生涯功労賞を受賞することになったポランスキーはスイスへと向かうが、空港に到着した直後にスイス警察に拘束される。1977年に起こした少女淫行事件のことを米国司法が蒸し返してきたのだ。ポランスキーは刑務所に9カ月間拘留された後、保釈金450万ドルを支払って釈放されたが、その後もスイスにある別宅での軟禁状態を余儀なくされた。『ロマン・ポランスキー 初めての告白』は別宅からの外出を禁じられたポランスキーを取材撮影したドキュメンタリー作品だ。長年のビジネスパートナーであるアンドリュー・ブラウンズバーグが聞き手となり、ポランスキーが経験してきたスキャンダラスな事件の数々を自分の口で語らせている。『戦場のピアニスト』(02)さながらの決死の逃亡劇を体験した少年時代、『ローズマリーの赤ちゃん』が悪魔崇拝を題材にしたオカルト映画だったことからシャロン・テート事件の真犯人はポランスキーではないかと疑われたこと、少女淫行事件ではマスコミが騒いだことで被害者少女のその後の実生活まで暴かれたこと……。ポランスキーが過去の淫行事件を認め、被害者親子に謝罪の手紙を送ったことも明かされる。多分、脚本家がドラマ化しようとしたら「こんな荒唐無稽なストーリー、ありえないから」とお蔵入りされるだろう。
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『戦場のピアニスト』の撮影現場。少年期をゲットーで過ごした
ポランスキー監督の体験がそのまま投影された作品だ。
 ポランスキーは名監督であると同時に、非常に優れた俳優でもある。『チャイナタウン』(74)での狂気を目に宿した殺し屋役は絶品だった。本作ではカメラを前にして自分のこれまでの人生を振り返るが、まるで哀しみと憎しみの彼岸に立ったような淡々とした表情だ。自分の中に渦巻く業だとか宿命だとかを、自分なりに受け止める術を76歳となったポランスキーは身に付けたらしい。決して、遠い昔の出来事として記憶が薄れたわけではない。ゲットー(ユダヤ人強制居住区)時代に強制作業で紙袋を作らされた少年期の思い出を語るシーンでは、テーブルにあった紙を折り畳んで、そのとき作っていた紙袋を瞬く間に再現してみせる。顔は笑っているが、ポランスキーの体に染み付いた記憶はいつまでも消えることはない。収容所送りとなった母親との別れの瞬間、ポランスキー少年は泣くことが許されなかった。涙を流したら、自分や他の家族たちもユダヤ人であることが発覚してしまうからだ。それまで穏やかに話していたポランスキーだが、70年前に別れた母親のことを思い出して、大粒の涙を浮かべる。70年ものの涙はあまりにも苦い。  『フランティック』(88)の主演女優エマニュエル・セニエと一緒に暮らし始めるも、しばらくはセニエが妊娠すること、自分が父親になることを迷い続けた。実の母親も、「自分がもっとも輝いていた時期」と振り返る30代のときに結婚したシャロン・テートも妊娠中にポランスキーの前から消えていった。目の前の幸せと不幸な過去との間で、ポランスキーは揺れ動いた。自分が家族の真ん中に佇むことに戸惑いを感じていた。だが、ここでそれまで聞き手だったアンドリュー・ブラウンズバーグが面白い仮説を打ち出す。長い間、本当の家族と過ごす幸せを知らなかったポランスキーだが、映画の製作スタッフやキャストのみんなが彼にとっての家族だったのではないかと。ポランスキーのことを敬い、慕ってくれる仕事仲間たちがいたからこそ、今日のポランスキーがあるのではないかと。数々のトラブルに見舞われながらも、ポランスキーは決して映画製作を止めることはしなかった。ポランスキーの自宅に飾られた撮影現場の記念写真では大勢のキャストやスタッフに囲まれたポランスキーの笑顔があった。映画製作を通して、ポランスキーは“父親”になることをすでに経験していたのだ。
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2番目の妻となった女優シャロン・テート。
結婚の翌年、1969年にチャールズ・マンソン・ファミリーによって殺害される。
 ポランスキーはスイスでの軟禁中にユアン・マクレガー主演の政治ミステリー『ゴーストライター』(10)のポストプロダクションを済ませ、軽快なコメディ『おとなのけんか』(11)の製作準備を進めていく。それまでのポランスキーは恐怖、孤独、猜疑心を扱った作品が多かったが、『おとなのけんか』はジョディ・フォスターやケイト・ウィンスレットら大人の俳優たちが子ども同士のケンカを巡って大騒ぎするユーモアたっぷりな室内劇で、最高にシャレたエンディングが印象的だった。子どものために、親たちが真剣にケンカする。巨匠となったポランスキーにとっても、『おとなのけんか』の撮影は夢のように愉快な体験だったに違いない。 (文=長野辰次) RomanPolanskiAFilmMemoir04.jpg 『ロマン・ポランスキー 初めての告白』 製作/アンドリュー・ブラウンズバーグ 監督/ローラン・ブーズロー  配給/マーメイド・フィルム 6月1日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて6週間限定ロードショー ※ニュープリント版『ローズマリーの赤ちゃん』(68)、デジタルリマスター版『水の中のナイフ』(62)、『反撥』(65)、『袋小路』(66)を同時上映。 (c)2011 ANAGRAM FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED. <http://mermaidfilms.co.jp/rp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第224回]原恵一監督の実写デビュー作『はじまりのみち』職も財産も失った男がリヤカーで運んだものは? [第223回]今、情熱大陸より熱いのは映画大国インドだ! 青春“ナマステ”コメディ『きっと、うまくいく』 [第222回]「劇的ビフォーアフター」と岩井ワールドが合体『建築学概論』で味わう“蛇の生殺し”感覚! [第221回]美しさを求めるあまり“怪物”と化した哀しい女『モンスター』の高岡早紀が見せた女の情念! 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ゲイのイケメン弁護士の物語が、非モテのオッサンを泣かせる理由『きのう何食べた?』

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『きのう何食べた? 7』(講談社)
男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介!  文字どおりの意味で「自慢じゃない」のだけれど、僕はモテない。若い頃ならともかく、32歳になる今まで彼女のひとりもいなかったとなると、たいていの人に「なんで?」と聞かれる。僕からするとなぜもクソもなくて、中学生の頃に彼女がいなかったのと同じ感覚のまま32歳になったというだけだったりする。それが当たり前だった。要するに子どもなのだ。  だから、彼女がいないことにほとんど深い悩みも抱かず、なんとなくこのままひとりでやっていくんだろうと思っていた。何、ずっとそうだったんだから大したことじゃない。そう思っていた。『きのう何食べた?』(よしながふみ)を読むまでは。  よしながふみは最近だと映画化、ドラマ化された『大奥』で知られているだろうか。『大奥』は流行病によって男性が激減した鎖国中の日本を舞台にした作品で、特に同性愛的な作品ではないが、よしなが作品の多くはいわゆるBL(=ボーイズ・ラブ。男性同士の恋愛を描く作品)に分類される。  BLはご存じのとおり、基本的には女性向けジャンルだ。だが、その中にあってよしながふみはちょっと特別な存在といっていい。「BLは読まないけど、よしながふみは読む」という男性読者がたくさんいる。よしなが作品で初めてBLに触れ、そこからBLにハマっていったという人もいる。徹底的に女性のためだったBLというジャンルに、00年代初頭に男性を流入させた大きなきっかけとして、よしながの存在は大きかったといえるだろう。  そんなよしながが「モーニング」(講談社)で月1連載しているのが、『きのう何食べた?』だ。主人公は40代のゲイカップル。話はなんてこともない。彼らの日常を、彼らの自炊レシピとともに淡々と綴っていくというもの。ドラマチックな物語では決してない。  だけど、この作品を読んでいると不意に涙が出ることがある。彼らの話は、カラッカラにモテない僕の話でもあるのだ。  いや、別に僕はゲイではないし、主人公の筧のようにイケメンでもない。むしろ、弁護士でまめまめしい料理好きで、同棲中の恋人もいる完璧超人である筧なんて、僕とは正反対といってもいい。    けど、筧は僕の未来像でもある。ゲイである彼は、恋人がいても、どんなにしっかり者でも、結婚はできないし、子どもをもうけることはない。  「結婚しないんじゃないかな」と薄ぼんやりと思っていた僕は、ずっと「まぁ、別に子どもも好きじゃないし」くらいに思っていた。実際、今だって「結婚できれば結婚するほうが絶対にいい」とは思っていない。他人と一緒にいる幸福は、他人と一緒にいる不自由と背中合わせで、そのどちらがいいかは、今の日本では個人個人が選べばいいくらいの問題だ。  だけど、3巻で実家に帰った筧が母親に問い詰められるシーンを読んだとき、「ああ」と思った。 「あなたもう44ですよ!? そういう老いじたくの事とかちゃんと彼と話した事あるの!?」  筧は44歳だから、というのはもちろんある。けど、そういうのと無関係に、子どもをもうけない人間にとっては、次のステージはもう自分の「老後」なのだ。それは、ふんわり結婚しないだろうなと思っていた僕にとっても同じだ。子どもを育てる周囲の友人たちをよそに、これから僕は自分の老後のために、自分のためだけに生きていくんだなと。結婚しないと決めることは、そういう人生を引き受けることなんだなと、そのときようやく気付いたのだ。  筧と両親、特に母親とのエピソードはどれもとても好きなのだけど、この3巻にはほかにも響くエピソードがある。正月に実家に帰った筧を描いた第19話。隣のお宅の小さな子どもたちがやってきて、勝手知ったる様子で筧の実家で遊び回る。その姿を見て、筧は思う。 「そうか きっとこの人達(両親)はもう孫の代わりにお隣の子を可愛がる事に決めたんだ…」  ずっとずっと長いこと、モテないことは自分だけの問題だと思い続けてきた。別にどう生きたって人が思うよりも幸せでいられると思い続けてきたし、今もそう思っている。だけど、自分がどう生きるかが、ほかの誰かの問題でもあることは想像したこともなかった。どうだって生きられるけど、どう生きるにしても選んだ生き方に付随するすべてに僕はもう責任を取らないといけないのだ。  基本的にはほんわかゆるゆるとしたお料理系日常マンガである『きのう何食べた?』だけれど、その淡々とした中に、よしながはちゃんと重みを持った現実と老いを描き込んでいる。そういうところが、よしながふみの怖くて魅力的なところなのだ。 (文=小林聖<http://nelja.jp/>)

維新の会、橋下徹の慰安婦問題をめぐる発言でいよいよ分裂か!?

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「週刊文春」5月30日号 中吊り広告より
【今週の注目記事】 「維新壊滅 ソープ接待にご満悦 橋下徹と風俗街の“深イイ関係”」「『ハシモトはクレイジー』『全米軍を敵に回した』ケビン・メア」(「週刊文春」5月30日号) 「『秋元康』盟友の黒い交際 AKB48創始者と暴力団の証拠写真」(「週刊新潮」5月30日号) 「松嶋菜々子・反町隆史『ドーベルマン襲撃事件』の凄惨現場」(「週刊文春」5月30日号) 「NHKが検察に屈した『取り調べ可視化』番組放送延期事件」(「週刊ポスト」6月7日号) 「『痛風がビールで治った』って本当?」(「週刊ポスト」6月7日号) 【ワースト記事】 「米国発 すごい大暴落がやってくる」(「週刊現代」6月8日号)  また競馬の話で恐縮だが、今回のダービーはいろいろな意味で面白いレースだった。  現役花形騎手の藤田伸二が書いた『騎手の一分』(講談社現代新書)という本がある。今のJRA体制への痛烈な批判を含めて、半端な覚悟で書いたのではない本である読みどころはいろいろあるが、騎手仲間、特に岩田康成への厳しい評価、それと正反対に武豊への友情あふれる書き方が興味深い。  昨今はエージェント制があり、仲間や言いなりになる騎手でないと馬が回ってこないそうだ。その上、巨大馬主たちが我が物顔に振る舞い、レースにどう乗るかにまで口を出すそうである。そうしたエージェントや馬主たちに擦り寄らない藤田や武には有力な馬が回ってこないから、勝ち星が挙がらなくなっている。藤田は、武豊の騎乗技術は外人騎手を凌ぐものがあるのに、おかしいと怒っている。  今回のダービーに3頭も出走させた藤沢厩舎は、コジーンの主戦騎手である横山典弘からウイリアムズに替えてしまった。  騎手の中で3本指に入る名ジョッキーを替えてしまう“非情”なやり方には、いくら勝ちたいからといってもやり過ぎだと、私を含めた多くの競馬ファンは思っている。  レース前、武の勝利とウイリアムズ騎乗のコジーンの凡走を祈っていた。レースは予想通り、アポロソニックの逃げで始まったが、向こう正面に差しかかり、藤田騎乗のメイケイペガスターがまくり気味に先頭に並びかけ、場内がどよめいた。  藤田はレース後に「ペースが遅すぎて、掛かり方が半端じゃなかった」(スポニチ)と語っているが、私の推測だが、ペースが遅く、最後方から追いこむキズナには不利と見た藤田が、ペースを上げるために思いきって先頭にまで馬を押しやったのではないか。  もちろん、まったくの成算がなかったわけではないだろうが、追い込みを武器とする馬の乗り方ではない。  直線では案の定、前が塞がり、馬群を割って出られないでもがくキズナを尻目に、福永騎乗のエピファネイアが先頭に立つ。間に合わない。見ている者の多くはそう思ったに違いない。最後の100メートルで空を飛ぶが如く追い込んできたキズナの脚は、文字通り“鬼脚”だった。レース後、武豊が目を押さえるシーンをテレビが映していた。日本一の騎手から並みの騎手へと落ち、屈辱に耐えた日々を思い返していたのかもしれない。  長々と書いてしまったが、競馬に関心のある人は、ぜひ読んでほしい本である。  今週は、現代には失礼だが、ワーストを設けさせてもらった。  驚くべき変わり身というしかない。株が上がる株が上がる株が上がるぞ~と囃し立ててきた現代が、5月23日に日経平均株価が前日比1,143円の大暴落をしたからだろうが、180度転換して「大暴落から早く逃げよ」と巻頭特集を組んだのだ。  もちろん週刊誌だから、毀誉褒貶は日常茶飯事。驚くことではないのだろうが、それにしても、ちょっと前まで3万円もあると煽っていたのに、と思わざるを得ない。  この欄でも何度か書いたが、株高、円安誘導は、安倍政権が有効な手を次々繰り出したわけではない。アベノミクスという言葉と国民の期待感がマッチし、そうした空気が後押ししたに過ぎない。  物価は上昇し、長期金利も上がり、アベノミクスの副作用が目に見える形で出始めたところへ、アメリカや中国の不安材料が重なり、歴史的といってもいい大暴落へとつながったのであろう。  現代は「もう売るしかない」と小見出しをつけ、「結局、日本株はアベノミクスで上がっていたのではなく、米国の動向を受けていただけに過ぎない。『米国がくしゃみをすれば、日本が風邪を引く』という構図は21世紀になっても変わっていないのだ」と書いているが、おいおい、今頃そんなことに気がついたのかと、こちらもビックリ。  日本が欲しがるシェールガスについても、シェールガス会社による投機的なやり方が問題になっており、これを実行しているのが投資会社だから「シェールガス革命はバブル以外のなんでもない」(MITのモリス・アデルマン名誉教授)というのである。  結びで現代は「先般の暴落はまだ端緒に過ぎない。株式市場のさらなる大暴落はすぐそこまできている」としているが、これまで現代を読んで株を買ってきた読者は、この記事をどう読むのだろうか。  私の周りにも痛風で悩んでいる友人がいる。ゴルフ場でゴルフが終わって飲むビールは格別だが、そうした人はビールではなく、焼酎の水割りなどを飲んで、恨めしそうにこちらを睨んでいる。  痛風に悩む人には朗報なのだろう。ポストは「ビールを飲んで痛風が治った」という記事を掲載している。  『ビールを飲んで痛風を直す!』(角川書店)の著者で元昭和薬科大学教授、現在は病態科学研究所の田代眞一所長(医学博士)がこう豪語しているという。 「日本人の場合、尿酸の排出機能が低下するケースが多く、いかに尿酸を体外に出すかが問題となっている。ビールには利尿作用があるので、ビールをどんどん飲んで、余分な尿酸を体外に出せばいいというのが、私の考え。もちろん、ビールでなければ痛風が治らないというわけではありませんが、ビールを含めた水分をとることが重要なのです」  また、元鹿児島大学病院長の納光弘医師も『痛風はビールを飲みながらでも治る!』(小学館文庫)を書き、こう語っている。 「日本酒に換算して1日1.5合(270ミリリットル)は尿酸値を下げ、3合(540ミリリットル)まで飲むと尿酸値が上がった。つまり、適量さえ守れば、ビールを飲みながら尿酸値をコントロールできるのです」  風が吹いても痛いというのが痛風だ。水代わりにビールを飲めばいいというのは朗報だが、よし、といって飲んで痛みがきたらどうするのかね。いささか心配ではある。  同じポストがNHKの番組放送延期の問題を取り上げている。ポストによれば、こうである。 「NHKの報道番組『かんさい熱視線』(毎週金曜夜7時30分~55分)だった。関西の“いま”を切り取る同番組の4月8日放送回は、『“虚偽自白”取調室で何が』と題され、被疑者が嘘の自白をさせられてしまう取り調べの実態に迫った。番組ハイライトは、10年9月、兄弟ゲンカの末に弟の首を絞めて窒息死させたとして、兄が逮捕・起訴された事件の検証である。  大阪地検の検事が作成した調書には『隙をついて背後に回り首を絞めた』『手加減しなかった』などと書かれてあり、兄が弟の首を絞めている認識があったかのように読める。しかし取り調べの模様を記録したDVDが裁判員裁判に公開されたことで検察のストーリーは崩壊した。  DVDには調書に署名した後に、兄が『結果的にそうなってしまった』と話すシーンが録画され、兄の証言が調書の内容と食い違うことが明らかになったのだ」  結局、調書は信用できないとして、兄は無罪となり、大阪地検は控訴を断念した。  これはNHKの『クローズアップ現代』でも放送される予定だったのに、延期になってしまったのだ。それも待ったをかけたのはNHKの内部からだったというのである。NHK関係者がこう話す。 「NHK東京本社の記者が検察の激怒を知って、上層部に進言したそうです。『証拠DVDを再度放送すれば番組関係者が検察に捜査される可能性もある』として、番組中止を訴えた。当局にすり寄る記者連中と、それに反発するディレクターの対立というのはNHKではよくある構図ですが、今回はあまりにもひどい」  そのうち放映される予定だというが、内容が骨抜きにされる可能性があるようだ。NHKの権力に弱い体質が、ここでも露呈したようである。  さて、松嶋菜々子と反町隆史夫妻が飼っていたドーベルマン・カイザーが同じマンションの住人に大けがをさせたことがワイドショーで取り上げられているが、この事件、かなりのものだったと文春が報じている。  事件を知る関係者が、阿鼻叫喚の現場を解説している。 「反町の娘は、愛犬の散歩のためカイザーを二階フロアの共有スペースに連れ出していました。その時A子さんと子どもは一つ上の三階フロアの廊下を歩いていたのです。  すると突然カイザーが暴走し、反町の娘を半ば引き摺るようにして三階に駆け上がった。そしてカイザーはリードをふりほどき、A子さんと子どもに襲いかかるように突進していったそうです。そもそもドーベルマンは力が強く、とても六歳の子どもの手では引っ張りきれるわけもない。カイザーは咄嗟に我が子を守ろうと盾になったA子さんの太腿に咬みつき、そのままずっと離れなかった。A子さんの子どもは横で怯えて泣いていたそうです」  文春によれば、ドーベルマンが人を襲う事件は少なくないという。2010年には愛知県で老人と飼い犬のトイプードルが近所のドーベルマンに襲われ、老人は脳挫傷、トイプードルは咬み殺された。  11年には部活動中の東京の大学生がドーベルマンに襲われ重傷を負っている。環境省の統計によれば、犬による咬傷事故は年間5,000~6,000件にも上り、あまり知られていないが、犬による“殺人事件”も実は少なからず起きている。05年度には年間で11人の被害者が死亡しているが、そのほとんどが老人か子どもだというのである。  飼うには相当な注意が必要なのだ。反町は雑誌「愛犬の友」(08年8月号)のインタビューでこんなことを話している。 「飼い方の責任というのは、かなり問われるなと僕は思っているんです」  反町たちが住んでいたマンションは、大型犬の飼育は禁止されていたというのだから、責任感が欠如していたといわれても致し方なかろう。  AKB48スキャンダルは文春ばかりではないぞと、新潮が「AKB48創始者と暴力団の証拠写真」を掲載している。  この創始者とは秋元康、窪田康志と一緒にAKB48立ち上げた芝幸太郎である。彼は「office48」の代表取締役で、AKB48の48は「芝(しば)」からの語呂合わせである。  芝氏は、強引な取り立てで有名になった「商工ファンド」の優秀な営業マンを振り出しに、いくつかの起業を経て、今のオフィスを設立した。  新潮では以前「秋元康研究」を連載し、そこで芝氏が「暴力団との付き合いもあった」と書いたことで、損害賠償請求訴訟を起こされているのである。  それを証明するために、新潮編集部は取材し、今回の写真を入手したのであろう。さすが新潮。写真には前に男女、後ろに4人の男がいる。左端の人物を除いて全員目隠しをされている。  新潮によれば左端の男が芝氏で、和服姿の女性は山口組後藤組の組長夫人で、その隣にいるのが「後藤組と極めて近い総会屋」、他の男たちは山口組の組関係者だという。  撮られたのは10年ほど前で、組長夫人がやっていたお店の何周年かのお祝いのパーティを、静岡県富士宮市のホテルで開いたときに撮られたものではないかと、書いている。  芝氏は新潮の取材に代理人を通じて、パーティには行ったことがあるが、暴力団との交際はないと答えているが、いささか苦しい言い訳ではないか。  またAKBのバカ騒ぎ「総選挙」が始まった。5月23日付の日刊スポーツがこう報じている。 「まさかの1位だ。21日に投票が始まった第5回AKB48選抜総選挙の速報結果が22日、東京・秋葉原のAKB48劇場で発表された。昨年総選挙1位のAKB48大島優子(24)が過去最低の3位となる中、昨年4位のHKT48指原莉乃(20)が初の首位に立った。2万8563票で2位渡辺麻友(19)に倍近い大差。スキャンダルで移籍した影響を感じさせない驚きの強さを示した。投票締め切り日は6月7日、開票イベントは横浜・日産スタジアムで6月8日に開催される」  アイドルやファンたちの夢舞台の裏で、新潮、文春が報じてきている“黒い交際”や、商品である彼女たちを“愛人”にするような事実があるとすれば、この巨大アイドル・プロジェクトの崩壊も近いかもしれない。  最後の注目記事は、文春の橋下徹大阪市長批判の記事。  5月27日、慰安婦発言で追い込まれた橋下は「外国特派員協会」での会見に臨んだ。  ニコニコ動画で生中継していたから見てしまったが、冒頭、神妙に沖縄の在米軍司令官に言った「風俗へ行け」発言は全面的に謝罪した。  大戦中の慰安婦に対しても謝罪し、二度とこうしたことがあってはいけないと言ったが、河野談話にある、国家が関与して女性を強制的に慰安婦にしたというところは、今のところ明確な証拠はないから、日韓双方での歴史的な検証が必要だと、繰り返し述べた。  質問する側の突っ込み不足が目立った。最初にこのところの一連の発言に関して全面降伏し、その後の真摯なやり取りを含めて、会見自体は決定的なマイナス点にはならなかったのではないだろうか。  私だったら、慰安婦問題で女性の人権を蹂躙したと認め、謝ったことと、在日米軍は性欲処理のために女を買いに行けばいいといったことの整合性が取れていないが、あなたの根底に女性に対する差別意識があるのではないのか、と聞いてみたかった。 「維新が支持を集めてきたのは、『橋下総理』というカードがあったから。橋下氏に期待感はあっても、維新の議員に支持があったわけではなかった。ところが、今回の一連の言動で、橋下氏が総理にはなれない人物であることがはっきりした。これまでは橋下氏の人気が、維新の“求心力”だった。だが、厳しい世論調査の結果を受けて、橋下離れをアピールしないといけないという“遠心力”が働きだした。六月の都議選で惨敗すれば、分裂の方向に進むのではないか」  これは文春の中で政治部デスクの言葉であるが、女性票は間違いなく逃げたと、私も思う。  会見でも質問が出たが、文春は橋下市長がかつて、大阪西成で今も売春が行われているといわれる飛田新地の風俗店を束ねる「飛田新地料理組合」の顧問弁護士をやっていたことを暴露している(橋下も顧問をやっていたことは認めた)。  橋下が風俗好きで、よく通ったという兵庫県福原にある高級ソープランド店Xの従業員は、こんな話をしている。 「橋下さんが弁護士だったころ、よく来られていました。橋下さんが顧問をしているとかで、飛田新地の方が接待をしていたそうです。おそらく大阪で風俗に行くと目立ってしまうので、福原まで足を延ばされたんと違いますかね。サービスした女の子に聞くと『橋下さんとはベッドとマットで二回戦。プレーは普通やけど、凄く風俗が好きなんだろうなというのがわかった』と言うてましたわ(笑)」  橋下市長の風俗好きは年季が入っているのだ。しかし、自分が好きだからといって、あんたたちも「風俗へ行け」と公的な場で、在日米軍司令官に言ってしまうとは、なんと政治家として無自覚なことか。ケビン・メア元国務省日本部長が語っている。 「米軍人みんなが怒っています。私も腹が立っている。『そんな人が政治家になるのか』と。米軍の軍法では、女性の人権侵害になるため、軍人が売春婦を買うこと自体を禁じているのです。風俗施設でお金を払って、性的関係を持ってもいいという考え方はそもそも米軍にはない。私も沖縄に三年いましたが、米軍人の性犯罪は日本の法律のもとで厳しく対処すべきでしょう」  橋下氏の心ない発言が、女性や韓国だけでなく、アメリカまでも怒らせてしまったのだ。老婆心だが、これ以上舌禍をしないためにも、政治の世界から早く身を引いたほうがいいのではないだろうか。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。     

原恵一監督の実写デビュー作『はじまりのみち』職も財産も失った男がリヤカーで運んだものは?

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松竹を辞めて、無職となった木下惠介こと木下正吉(加瀬亮)。
故郷の浜松に戻り、自分の原点を見つめ直していく。
 いつの間にか大人になってしまった、かつての少年たちの涙腺のツボをピンポイントで攻めてくる原恵一監督。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)や『河童のクゥと夏休み』(07)を観て、顔面がぐしゃぐしゃになった大人たちは相当数いるに違いない。日々の雑務に追われて記憶の片隅へと追いやってしまった、少年期の大切な忘れ物を鮮やかに思い出させてくれる得難いアニメ監督だ。これまで実写映画さながらの細やかな演出が高く評価されてきたが、加瀬亮主演作『はじまりのみち』でついに実写デビューを果たした。原監督らしい派手さを排した、戦闘シーンのない静かな戦争映画となっている。  かねてより木下惠介作品のファンであることを公言してきた原監督の実写デビュー作は、若き日の木下惠介監督を主人公にしたノンフィクションドラマ。木下監督はデビュー作『花咲く港』(43)が山中貞雄賞を受賞し、『姿三四郎』(43)で同賞を分け合った黒澤明監督と共に日本映画のこれからを担う若手監督と目されていた。時局がら、木下監督は国策映画『陸軍』(44)を撮るが、田中絹代演じる母親が出征する息子を涙ながらに見送るラストシーンが「国威発揚映画にふさわしくない」と情報局から睨まれてしまう。このため準備を進めていた新作は撮影中止に。上司の城戸四郎がなだめるのを振り切って、木下監督は辞表を出して故郷・浜松に向かう。だが、終戦間際となった翌夏、木下監督は再び撮影所へと戻ってくる。映画界を離れた空白の数カ月、木下監督の身に何が起きたのか? 『二十四の瞳』(54)、『喜びも悲しみも幾歳月』(57)などの大ヒット作を放ち、戦後の日本映画を代表する巨匠となっていく木下監督の内面の変化を、実写映画化することで探ってみようという試みだ。
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兄の敏三(ユースケ・サンタマリア)と共に、母・たま(田中裕子)を
山奥へと疎開させる。正吉にとって生涯忘れられない夏休みに。
 狭き門である松竹に入社し、念願の映画監督に就いたものの、外部からクレームが付けられ、あっさり退職してしまった木下惠介こと本名・木下正吉(加瀬亮)。映画の世界を離れた正吉にとっての最大の懸案事項は、脳溢血で寝たきり状態になっていた母・たま(田中裕子)を安全な場所へ疎開させることだった。戦局は思わしくなく、東京だけでなく浜松も空襲に遭い、身動きのとれない母を山間部の気田まで運ぶことにする。だが、脳に障害を抱える母を長時間揺られるバスに乗せるわけにはいかない。そこで正吉はリヤカーに母を載せ、約60kmの道程を人力で運ぶことを思い付く。兄の敏三(ユースケ・サンタマリア)と2人掛かりで、荷物は便利屋(濱田岳)に任せるとはいえ、延々と続く坂道をしかも炎天下の中を進んでいくのは無謀というもの。いつ敵襲に遭うかも分からない。周囲が反対するのをスルーして、正吉は母を載せたリヤカーをずんずんと引き始める。  『はじまりのみち』は男たちが汗だくでリヤカーをひたすら引っぱり続ける、シンプルすぎるほどシンプルなロードムービーだ。他人の言葉に耳を貸さない正吉。兄の敏三は弟の性格を知っており、余計な口は挟まない。母・たまは黙ってリヤカーの上で横たわっている。便利屋は最初こそ減らず口を叩いていたが、道が険しくなるにつれて口数が減っていく。みんな黙々と坂道を進んでいく。このときの正吉がリヤカーに載せて引っ張っていたものは、病気を患った母だけではなかった。大好きだった映画が思うように撮れなくなったことへの苛立ちや悔しさ、東京の住まいだけでなく浜松の実家まで空襲に遭い、財産を失ってしまった不安や恐怖も一緒に引き摺っていた。母親を載せた以上の重さを、正吉はずしりと感じていた。  夏の陽射しに照らされ、土砂降りの雨にも見舞われ、舗装されていない坂道をリヤカーで一歩一歩進む行為は、肉体的には堪らない苦痛だったはず。だが、正吉にとっては最愛の母と濃密な時間が過ごせる至福の体験でもあった。働き者だった母・たまは、中学生になったばかりの正吉にカメラを買い与えるなど、感受性豊かな正吉の才能を育んでくれた良き理解者だった。戦局は日に日に悪化していく。母の病状が回復する見込みも少ない。でも、正吉はヘトヘトになりながらも、掛け替えのない幸せを味わっていた。正吉が感じる重さは、母・たまが自分を産んで育ててくれたことの苦労や愛情と繋がっているように思えたからだ。正吉の目に映るのは、緑に溢れた田舎の風景だけで、日本が米国や中国を相手に戦争をしていることもしばし忘れさせてくれる。喜びと苦痛がせめぎあう中、正吉はふと気づく。このリヤカーの重みは、自分ひとりが感じているものじゃないと。運ばれている母も同じように感じている。そして、みんな誰もが負っているものなんだと。
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お調子者の便利屋(濱田岳)と一本気な性格の正吉はウマが合わない。
それでも便利屋は「仕事がなければ、うちで働けよ」と正吉を気遣う。
 約30年間にわたってアニメ作品を手掛けてきた原監督だが、初の実写作品となった本作で印象的なシーンを撮っている。夜中からリヤカーを引いてきた男たちは、坂道の途中で休憩しながら自分が食べたいものを夢想する。長引く戦争の影響で食料が不足している。食い意地の張った便利屋役の濱田岳は、地元名産のシラスの天ぷらが食べたいと言う。揚げたての熱々のシラスの天ぷらは、キンキンに冷えたビールにぴったりだ。シラスの滋味とビールの苦みが心地よく口の中に広がる。この様子を濱田はパントマイムで実に美味しそうに演じてみせる。ここらへんの肉体表現は、アニメーションではなかなか難しいところだろう。もうひとつは田中裕子の見せ場。一行はようやく旅館に到着するが、口の利けない母・たまはリヤカーの中で泥まみれ、埃まみれになっていた。そのことに気づいた正吉は、旅館に上がる前の母の顔を濡れた手ぬぐいで丁寧に拭く。それまでの病人顔だった母が、凛としたひとりの婦人の顔へと変貌する。台詞らしい台詞が与えられなかった田中裕子が、演技派としての実力を発揮してみせた瞬間だ。生身の俳優たちを演出する楽しさを原監督は堪能したに違いない。  戦争のさなか、職を手放し、財産も失った木下正吉だが、リヤカーを引き続けた2日間で自分にとって大切なものは何かを見つめ直す。この直後、焼け野原状態の東京に戻り、映画製作を再び始める。米軍による占領期に撮影された『お嬢さんに乾杯』(49)は戦後版『モテキ』と称したくなる抜群にシャレたラブコメディだ。日本初のカラー映画として製作された大ヒット作『カルメン故郷に帰る』(51)は跳ねっ返りの純情ストリッパー、リリー・カルメンが田舎に帰省して大騒ぎを起こすというもので、山田洋次監督の『男はつらいよ』(69)の原型となった。松竹を離れた後は黎明期のテレビ界に拠点を移し、良質のホームドラマを次々とプロデュースした。映画界とテレビの世界を股に掛けて多彩な作品を手掛けた木下監督は、戦時中の何もないビンボー時代に戻ってもヘッチャラだよという気構えが強みだった。母親を載せたリヤカーを引っぱった体験が、巨匠にとっての揺るぎない“基準点”だった。道に迷えば、そこに戻ればいい。基準点さえ見失わければ、自分の居場所を見失うことはないと。  市井の人々の愛すべき日常生活を描き続ける原恵一監督にとって、“木下惠介”という存在が基準点なのだろう。『河童のクゥと夏休み』や『カラフル』(10)でアニメ表現を極めた感のある原監督だが、尊敬する木下監督が道に迷った頃のエピソードを実写化するという冒険を経験し、多くの刺激を受けたはずだ。アニメの世界へと帰還するのか、それともさらに実写作品に挑むのか。いずれにしろ自分の基準点を見つめ直した原監督が、これからどんな作品に取り組むのか興味深い。そして、原監督の実写デビュー作『はじまりのみち』は、見終わった後にこんなことを感じさせる。自分にとっての基準点は一体何だろうかと。迷い込んだ森の中で、しばし地図を広げてみる。 (文=長野辰次) hajimarinomichi04.jpg 『はじまりのみち』 監督・脚本/原恵一 出演/加瀬亮、田中裕子、濱田岳、ユースケ・サンタマリア、斉木しげる、光石研、濱田マリ、山下リオ、藤村聖子、松岡茉優、相楽樹、大杉漣 ナレーション/宮﨑あおい  配給/松竹 6月1日(土)より東劇、MOVIXさいたま ほか全国ロードショー (C)2013「はじまりのみち」製作委員会 <http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/hajimarinomichi/> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第223回]今、情熱大陸より熱いのは映画大国インドだ! 青春“ナマステ”コメディ『きっと、うまくいく』 [第222回]「劇的ビフォーアフター」と岩井ワールドが合体『建築学概論』で味わう“蛇の生殺し”感覚! [第221回]美しさを求めるあまり“怪物”と化した哀しい女『モンスター』の高岡早紀が見せた女の情念! [第220回]きうちかずひろvs. 三池崇史による“男の世界”!『藁の楯』に立ち込める濃厚なるVシネマの香り [第219回]19世紀末のロンドンで起きた“セックス革命”! 世界初の電動バイブ開発秘話『ヒステリア』 [第218回]ジャッキー先生が体を張って教えてくれたこと。最後のアクション大作『ライジング・ドラゴン』 [第217回]金髪美女への偏愛が傑作サイコホラーを生んだ!? 映画界最強のバディムービー『ヒッチコック』 [第216回]えっ、小泉麻耶が身障者専門のデリヘル嬢に!? “性”のバリアフリー化『暗闇から手をのばせ』 [第215回]サイエントロジーをモデルにした『ザ・マスター』人間は何かに依存しなくては生きていけない? [第214回]閉塞化した世界を笑い飛ばす、常識破りの怪作! メタメタおかしい底抜け脱線ホラー『キャビン』 [第213回]若松孝二監督が銀幕に遺した“高貴で穢れた楽園”芸能ものの血が騒ぐ男たちの饗宴『千年の愉楽』 [第212回]裏方スーパースター列伝、あの超絶技が蘇る!『セックスの向こう側 AV男優という生き方』 [第211回]いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録 [第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? 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胸元を美しくする照明技術『脱衣麻雀バトルロワイアル』

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――アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 『脱衣麻雀バトルロワイアル』 監督:マック・P・フォーエヴァー 女性主演:Nina、佐々木杏、宇佐野瞳、東尾真子、霜月るな  ご無沙汰しております。私の新作『こたつと、みかんと、ニャー。』という作品の公開で、バタバタしておりました。
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『脱衣麻雀バトルロワイアル』
闇の組織が運営する番組
「ザ・脱衣麻雀」は、ワケあ
りの女たちが集められ、自ら
の衣服を賭けて対局に挑む
“リアル脱衣麻雀”。優勝者
には賞金一千万円が、全裸の
敗者は心も身体も犯された後
に死の制裁が下る。そして運
命の対局が始まった──。
(Amazonより引用)販売元:
アルバトロス/税込価格:
3,990円/(c)2011「脱衣麻雀
バトルロワイアル」製作委員会
 木嶋のりこ、福見真紀、鎌田紘子を主演に迎えた……いや、この3人しか出てこない百合物の映画を撮り、おかげさまで大好評でした。タイトルは、こたつ、みかん、ニャー(ネコ)という、冬の風物詩的な匂いをさせながら、こたつ=タチ、みかん=間、ニャー=ネコ、と、百合だからこその深い意味を隠し、タイトルだけでは内容がわからないようにしました。  冬の風物詩の中に隠されたメッセージ。タイトルだけではどんな内容なのかもわからない……。そして今回、そのまったく逆で、タイトルだけで、それこそ物語、内容、もしかしたらエンディングまで読めてしまう作品を見つけました!  それが、この『脱衣麻雀バトルロワイアル』……わかりやすい~~~!! 内容当てクイズやっても正解者99%でしょう!!  物語は、ワケありの女たちがリアル脱衣麻雀を繰り広げるスリラー。闇の組織が運営するネット番組『ザ・脱衣麻雀』に参加した女子高生アイドル・優花、エリート弁護士・葵ら4人の女たち。優勝者には賞金1,000万円、全裸の敗者には死の制裁が待っている!  うん! そのまんま!! 意外性、どんでん返し、まったなし!! わははははは!……いやいや、これでいい! これでいいのだ!  もともと「脱衣麻雀」とは、ゲームセンターの麻雀テレビゲームから出てきた。当時、シューティングやアクションばかりだったゲームセンターの中で産声を上げた麻雀ゲーム。それが「ジャンピュータ」。もーね、流行しすぎちゃって、ゲーセンに住んでたような人もいた。  このテレビゲームの麻雀の特徴。それは対局のみということ。4人いないのだ。(後に4人打ちも出てきます)  だとしたら、相手は女の子のほうがいいよね、ゲームだし。負けたら脱いでってほしいよね!! ゲームだしーーー! ってな感じ。
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 今思えば、よくもまぁ、マリオブラザーズくらいドットの粗い女の子のイラストで興奮したよな~~~~。「脱衣麻雀」とは男の永遠の夢……ドリーム・ギャンブルなのであります。そのVシネ化!!  解説に書いてあるように、プレイヤーはワケアリで一攫千金を狙う女ばかり。負けては命を奪われ、イカサマあり、友情あり、裏切りありの物語。4人は正直、芝居はうまくないが、そんなことはどうでもよい。  かわいい女の子がいろんなパターンで脱がされていく。ソフトSM、スパンキング、「ブラ一本釣り」(なんのこっちゃ)、「鉛筆最強」(もっとわからん)……and more.  芝居がヘタッピだからこそ、リアルすぎず笑えるエロ麻雀。楽しい♪  そんな中でも、この作品が“ただの脱衣”で終わらないところ。それが、ライティング。つまり照明。  ホラーではよくあるシチュエーション物、狭いひと空間で起こる物語っぽく作られているので、仄暗い雰囲気~なのだが、ここで照明さんが頑張っている。この仄暗い世界観の中、まるで『トロン』『トロン:レガシー』のような蛍光灯系のライトを使っている。それにより、仄暗い世界観の中にものすごくキレイな発色が生きている。  特に胸元! おっぱい近辺のこの発色は、自然光の次に好きかもしれない。  カメラがおっぱいに寄る時も、「おお~~~~。なんだ!? このキレイなおっぱいは……」光と闇の祭典におっぱい……それはまるで、デビルズタワーの上に降りてきた『未知との遭遇』のUFOの如く(オーバーだろ)。東京鼠ランドのデコレーションパレードの如く(夢も魔法もないよ!)。  ちょいエッチな気持ちを求めている時は、ものすごく楽しい。なんたってタイトルで物語のすべてがわかっちゃうんだから! なんて安心なVシネなんでしょ!! (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。アイドルをちゃんと女優として扱う映像が特徴的でカルトなファンを多く掴む。11年に『魚介類 山岡マイコ』を公開し、アイドルものとしてもファンタジーとしても好評価を得る。同映画のアニメ版、マンガ版等、マルチコンテンツとして世に出す等、プロデュースも行う。 ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/ ●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第28回】AV女優、変幻自在! 男の勝手な妄想ムービー『AI高感度センサー搭載 メイドロイド』 【第27回】ジュニアアイドル・ワールドへようこそ!『実写版 マイコうそみたい!』 【第26回】AVの焼き直しがこんなピュアな作品に!?『平成百合族 ある愛の詩』 【第25回】すべてが中途半端! だがそれが美学!!『後ろから前から』 【第24回】なんでこの娘が主演なんだ? 田代さやか、徹底追求!『18倫』 【第23回】覗きを越えた見せたがる演出『Oh!透明人間』 【第22回】バレない浮気の疑似体験MOVIE『セブンカラーズ』 【第21回】『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』思い切りさらけ出す演出と"AV女優"の必然 【第20回】『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

共同通信人事部長が就活学生をホテルに連れ込み! 「文春」スクープに、上層部のお粗末すぎる対応

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「週刊文春」5月23日号 中吊り広告より
今週のグランプリ 「「大手マスコミ」の人事部長が就活女子学生をホテルに連れ込んでいた!」(「週刊文春」5月23日号) 注目記事 「マイナンバー制度 実は巨額利権だった」(「週刊現代」6月1日号) 「静かなブーム、女性向けAV」(「週刊朝日」5月31日号) 「NHK野球解説『武田一浩』の馬乗りDV診断書」(「週刊新潮」5月23日号) 「『八代亜紀作』の絵は私が描きました」(「週刊文春」5月23日号) 「食卓に米国産『危なすぎる食材』」(「週刊新潮」5月23日号) 「裁判所が検察・警察のいいなりでどうすんの!」(「週刊現代」6月1日号) 「ストレス解消に“涙活”してみる?」(「週刊朝日」5月31日号)  今週の発表をする前に、私の個人的な趣味で恐縮だが、ポストの「謎の美女YURI」をずっと注目してきたことは、この欄で何度か書いている。  そのYURIが今週、初めて「衝撃の告白」をしているのだ。それによると長崎生まれで、20歳の時に上京してきて、いろいろアルバイトをやり、夜のお店もちょっとだけやったとある。現在27歳の一般人。ここで見逃せないのは、アサヒ芸能でAV嬢だと暴露された件について「アダルトビデオですか……知りません。私じゃないと思います」と曖昧に否定していることだ。  私が購入したAVビデオの女性は偽物なのか? アサ芸さん、早速、事実関係を確認してほしいね。  現代とポストは、よほど60歳以上の読者が多いらしい。「死ぬまでSEX、生涯現役 60歳超えた恋は不倫じゃない!」(ポスト)「60歳過ぎたら遠慮はいらない あの素晴らしいセックスをもう一度!」(現代)と、じいさんたちに盛りをつけようと、大特集を組んでいる。  恋とかセックスは「秘すれば花」とまでは言わないが、こう大声で「やれ、やれ!」と連呼させると、いささかげんなりしてくる。そのうち袋とじで「還暦セックス」特集を組むんじゃないだろうか。見たかないね。  さて、みなさんは“涙活(るいかつ)”って知ってました? 泣きたい人たちが集まって意識的に涙を流す会があるという。こういう新情報を得るのも、週刊誌を読む楽しみである。  その会を主催している、自称「涙のソムリエ」嵯峨崇司さん(31)が名付け親だという。朝日によると、この日は宮沢賢治の詩「告別」の朗読を聞いたり、泣ける動画を見て、ともに泣くのだそうだ。参加した40代の半導体のエンジニアはこう言っている。 「泣くことで自分を出せると思いました。知らない人たちだから気にせず、それに周りの人たちが泣けば雰囲気に流されて泣けるのでは、と参加しました」  泣くことは若さの秘訣でもあるという。ホントかいな?  泣ける映画として、韓国映画の『建築学概論』『サニー 永遠の仲間たち』を挙げている。また、男泣きできる本として『ほかならぬ人へ』(白石一文)、『そうか、もう君はいないのか』(城山三郎)、『悼む人』(天童荒太)なども紹介している。  今の世の中、泣きたいことがいっぱいあるというのに、それに気づかない人が多いということなのだろうか。  現代の、株が上がる、株が上がると連呼する特集に私はまったく興味がないが、「PCなりすましネコ男事件」をしつこく追及する姿勢には拍手を送りたい。  今回が「連続追及第11弾」。元東京高裁の判事・木谷明氏がこう告発している。 「4回の逮捕に2回の起訴が行われ、片山(祐輔)君(30歳)は2月10日に逮捕されてから、すでに100日間も身柄を拘束されています。検察の言い分を鵜呑みにして、拘留を認めているのは裁判所です。その対応に、私は心底落胆しています。  しかも裁判所は、せめて母親や弟さんだけでも会わせてやってほしいという弁護人の申し出も棄却しました。『罪証隠滅のおそれがある』というのが、その理由です。検察官は『接見を許せば、被疑者が(家族などに)真犯人を装ったメールを送信させるおそれが高い』と主張しています。検察の言いなりになって、裁判所は家族との接見さえ認めていないのです。  しかし、母親や弟さんとわずかな時間、しかも看守立ち合いの上で接見させることで、証拠隠滅工作などできるのでしょうか。とくにパソコンにまったく詳しくない母親に、そんなことができるわけないではありませんか。裁判所が本気で証拠隠滅のおそれがあると考えているのだとしたら、その常識を疑わざるを得ません」  木谷氏は今は弁護士で、片山氏の弁護も引き受けている。その立場からの発言だが、十分うなずける言い分である。  木谷氏は裁判官の不甲斐なさをこう嘆く。 「(中略)裁判官の多くは、検察が違法行為に手を染めるなどと考えていないのです。  しかし、捜査機関は時として『違法な捜査』に手を染めることがあります。捏造は論外としても、これまで検察は被告人に有利な証拠を隠してきました。(中略)ただ、その問題に入り込むと、警察、検察という巨大な国家機関に対して、裁判所が真正面から大戦争をしなければなくなる。それが厄介だということで、裁判官が『捜査の違法性』という根本的な問題を避けているのではないかと、私には思えます」  検察と裁判官は一体。これが冤罪を生み出す悪の“温床”になっていることは、間違いない。早く全面取り調べの可視化をするべきである。  お次は新潮の記事。文春の向こうを張って、危ない食材は中国だけではない、アメリカのほうがよほど危ないという特集を巻頭で組んでいる。  「日本人視察者が目を疑った『牛肉』飼育現場は糞尿まみれ」では、アメリカの飼育現場や食肉処理場がいかに汚いかを山田正彦元農水相に語らせている。  「米国産『牛乳』輸入禁止24年で欧州はホルモン依存性ガンが減少」では、北海道対がん協会細胞診センター所長の藤田博正医師がこう言っている。 「米国産牛肉には、国産に比べると赤身で600倍、脂身で140倍のエストロゲン(女性ホルモン)が含まれていたのです」  エストロゲンは、乳がんや子宮体がん、前立腺がんなどの「ホルモン依存性がん」の危険因子である。日本におけるホルモン依存性がんの発生率は1960年代と比べて5倍になっている。それと比例するように、牛肉消費量も同じく60年代比で5倍に増えていて、そのうち約25%は米国産牛肉と見られているという。 「カリフォルニア産オレンジに強烈なる『防カビ剤』」では、農薬や殺虫剤の主原料でもあるOPPは発がん性が、TBZには妊婦が多量に摂取すると奇形児を出産する恐れがあると指摘されている。そのため約40年前には、当時の厚生省がOPPなどを使用した柑橘類の輸入を自粛するように警告していた。  だがその後、アメリカ側がOPP使用容認を強く迫ってきたため、日本は食品添加物として認可してしまったそうである。  日本人の好きな養殖サーモンも危ない。衝撃的なレポートがコーネル大学など米国の名門大学の研究者によって05年に発表されたという。それは「養殖鮭と天然鮭を消費する際のメリットおよび危険性に関する定量分析」というタイトルのレポートである。そこにはこうあるという。 「米・メイン州、ワシントン州の養殖サーモンを食べるのは年に3回から6回に留めるべきだ」 「養殖の鮭で何より危ないのが脂身です。畑などに撒かれた農薬や殺虫剤は、川の流れに乗って沿岸部に行き着き、養殖場の鮭の体内に取り込まれる。この時、化学物質を最も吸収しやすいのは脂肪分なのです」(食政策センター ビジョン21の安田節子氏)  そのほかにも「袋を開けたらカビだらけだった『カリフォルニア米』の有毒性」「米通商代表部が『大腸菌付着に問題なし』と冷凍フライドポテト」などがある。  TPP加入よりも先に国内の食糧自給率を上げる政策をとらないと、日本人の体は外国食材でボロボロにされそうだ。  八代亜紀という歌手、昔は好きではなかった。ただ、高倉健と倍賞千恵子が出ていた映画『駅 STATION』で、雪深い汚い居酒屋で、2人が酒を飲んでいるところに流れる紅白歌合戦の「舟歌」は絶品である。  最近では、絵を描いたり本格的なジャズを歌う姿がいいと思うようになった。  彼女の絵はフランスの「ル・サロン展」にも入賞しているというが、その彼女に「盗作疑惑」が起きていると文春が報じている。  美大系の学生Aさんがこう語る。 「私が最初に八代さんの絵を描いたのは、四、五年前のことです。当時、私は首都圏にある美大受験専門の予備校に通っていました。ある日、その予備校の職員Xさんから、授業が終わった後に別の教室に来るように指示されました。指定された教室へ行くと、私を含めて、だいたい十人くらいの生徒が集められていました。そこで『猫の絵を描くように』と指示され、油絵の紙にアクリルで猫を描いたのです。ちなみに、私は油絵を専攻しているわけではありません。油絵専攻だけでなくいろんなクラスの生徒が集められていたので、不思議に思いました。それに、なぜか絵を『完成させないで』といわれたこともありました。こうして描いた絵はすべて回収され、私たち学生の手元には戻ってきませんでした。  こうした異例ずくめの授業は何度かあり、他にも『麦わら帽子』や『紙風船』を描いたことも覚えています。授業の中では八代さんの名前は一切出ませんでした」  八代の絵のモチーフは猫や麦わら帽子が多いという。この話が事実なら盗作とはいわないまでも、いささかモラルに欠けると言わざるを得ないかもしれない。  だが「ル・サロン展」そのものが、なんの権威もないものだそうだから、目くじらを立てることでもなさそうだ。美術史家で神戸大学大学院准教授の宮下規久朗氏がこう言う。 「本物の美術ファンは八代氏の絵には見向きもしないでしょう。演歌ファンが有り難がるだけで、彼女の絵はもともと予備校生のレベルと変わらない素人の作品なのです」  素人の絵をもて囃したメディアの目が節穴だったということだ。  夫婦ゲンカものは週刊誌の“華”であるが、新潮の元プロ野球投手・武田一浩(47)の話には驚いた。武田の奥さん(35)がこう語っている。 「いつの間にか、ナイフは叩き落とされ、私は仰向けに倒されていた。夫は、私に馬乗りになり、髪の毛を掴んで何度も何度も頭を床に打ちつけたり、首を絞めたりしました。その横では、娘を抱いた夫の妹から“迷惑なんだよ!”などと罵声を浴びせかけられた。私が嘔吐したら、2人は“コイツ、ゲロ吐きやがった”とあざ笑いました」  これが事実だとしたら、尋常な暴力ではない。  彼女が警察の勧めで取得した診断書には、頸部捻挫、両上肢、大腿部打撲傷などで、全治3~4週間と記されているという。  武田はプロ野球選手としては申し分のない実績の持ち主である。1988年、明治大学からドラフト1位で日本ハムファイターズに入団。その後福岡ダイエーホークス、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツを渡り歩き、12球団全てから勝利を収める史上3人目の快挙を成し遂げている。  ただ一匹狼の面があり、気性が激しいので、自分が納得できなければ誰であろうと反発していたと、スポーツライターの永谷脩氏がいっている。  武田は8カ月になる子どもを連れて家を出てしまったそうだが、武田の言い分は、かなり違っている。 「DV? 僕の方が被害者です。彼女はお酒を飲むと暴れて、噛み付いてきたりしました。僕が子供を連れて家を出たのは、彼女と一緒にいると子供が危険だからです。ミルクも与えているし、おむつも替えている。ちゃんと面倒をみています。ただ子供のことを考えれば、離婚するよりも、やり直せないかと考えていますけど……」  奥さんのほうは弁護士を立てて離婚調停を申し立てる予定で、加えて、暴行の刑事告訴の準備も進めているという。  どうやら、このバッテリーの修復は難しいようである。  女性向けAVの売れ行きが好調だという。3,000本売れればヒットいわれるAV業界の中で、1万本以上のヒット作品を出しているそうである。  ソフトで女性の気持ちに寄り添った作りは当然だが、男優が向井理を思わせる甘いマスクと清潔感があるというのだから、なるほどと思う。  朝日の山岡三恵記者が突撃取材している。 「業界初の“専属男優”である一徹は、女性向けAV人気の火付け役。有名大学法学部を卒業後、公認会計士になるべく専門学校に通う勉強漬けの中で、アダルトサイトで見つけた男優募集に応募し、業界入り。既婚者で、パパでもある」(朝日)  撮影現場での注意事項が興味深い。 「女優に対しては、<(男女とも)オーバーな『イク~!』はNG。イキそうなときは『気持ちいい』や『もうだめ』><いきなり舌を出すキスはNG><男性の乳首をつままない><あえぎ声はいつもより抑え気味に>  などなど。一般女性が共感しづらい『アバズレ感』『下品に見える行為』はほとんどNGなのだ。男優に対しても、 <パンツの上からでも激しく触らない><キスは唇だけでなく顔面、首筋、もも、指など、至るところに><淫語は言わない>  そして、最大の特徴はコンドームをつけるシーンが必須なこと。当初は啓蒙的な意味だったが、男性が彼女のことを考える優しさが伝わってきた、と好評だったという」(同)  現代やポストのセックス記事よりためになる。  5月9日に納税や年金などの情報を国が一元管理する「共通番号(マイナンバー)制度」法案が衆院を通過したが、大きな話題にはならなかった。  国民ひとりひとりに番号を振って年金や納税、家族構成などの情報を管理するため、政府の試算によればシステム構築に3,000億円程度の税金が必要になる。法案が成立すれば2016年1月から施行されることになるのだ。  2002年に導入された「住民基本台帳ネットワーク」(住基ネット)も同じようなものなのに、なぜ必要なのか? 現代が「ITゼネコン(大手ITシステム会社)の巨大利権だから」だと報じている。  元経産省官僚の古賀茂明氏が住基ネットの現状をこう語る。 「数々の反対を押し切り、システム構築に約400億円もかけて導入したけれど、今に至るまでほとんど使われていません。交付率は10年経った今でもわずか5%(!)。にもかかわらず、年間百数十億円もの維持運営経費をつぎこんでいます。これに輪をかけた壮大なムダが、今回のマイナンバー制だと思ってください」  元財務官僚で嘉悦大学の高橋洋一教授も、住基ネットをそのまま使えばカネがかからないのに、やるのは「ITゼネコン」のおまんまのためだといっている。 「米国では、日本のマイナンバーに相当する社会保障番号(以下、SSN)が広く普及している。SSNには、名前・住所・生年月日・家族構成・メールアドレスなどの個人情報が入っており、納税などの際公的機関で使われるほか、就職やクレジットカードの申し込み、保健、医療サービスなど、さまざまな分野でその人を証明するIDとして使われてきた。その結果、番号の窃盗による詐欺などの被害が、なんと年間5兆円にも達しているのだ」(現代)  被害もそうだが、個人情報を国家だけが握ってしまうことへの危機感が、日本人にはない。そこが一番危険だ。  今週のグランプリには文春のスクープを挙げる。グランプリが出るのは久しぶりである。この記事、興味を持って読み始めたが、どうもよくわからない。  昨年暮れ、有名大学に通うA子さんは、企業説明会で共同通信総務局兼人事部長だった52歳の今藤悟氏と知り合い、作文の添削をしてあげると呼び出された。  夕食をともにし、その後、酒を飲んだのだろう。終電がなくなり、タクシー代もなかった彼女は、男が「ホテルを取ってあげる」という言葉を信じて(?)、ホテルの部屋に入ったところで、関係を迫られたというのである。  ここにはどこまでコトが進んだのかは書いていないが、彼女は男の卑劣な行為が許せない、訴えたいと思い、男と会って話したが平行線に終わり、彼女は文春に持ち込んだのであろう。  その後、今藤は上司にこのことを告白し、部署から姿を消してしまうのである。  本人も会社側も、彼女との件を知った上での処分なのかと思うと、文春のインタビューに共同通信の三土正司総務局総務は、その件は承知していないと答えている。  それに「単なるウワサでいちいち調査します?」とまで言ってのけているのである。  今藤のほうは「合意の上」とでも上司を言いくるめているのであろうか。文春は実名まで出して書いているのだから、相当な裏付けがあるはずである。  それにしては大通信社の対応がはっきりしないのはなぜなのか。こうしたウワサが出ること自体、メディアにとって由々しきことなのだから、はっきり調査をして事実関係を調べるべきであろう。  こう思っていたら、今日(5月21日)のasahi.comにこの記事が出た。 「共同通信社は20日、就職活動中の女子学生に不適切な行為を行ったとして、今藤悟・前人事部長を懲戒解雇とし、監督責任がある石川聡社長を報酬減額とするなど計6人の処分を決め、発表した。  同社によると、前人事部長は同部長だった昨年12月、就職活動中の女子学生と個別に接触し、作文指導したのをはじめ、不適切な行為をしたという。社長らその他の役職員は、前人事部長への管理監督責任が問われた。前人事部長については、週刊文春5月23日号が「企業説明会で知り合った女子学生を呼び出し、ホテルに連れ込んだ」などと報道。共同通信社は「『不適切な行為』の詳細は説明できない」としている。(中略)  <共同通信社の伊藤修一専務理事の話> 今回の事案を極めて重く受け止めており、二度とこのようなことを起こさないよう職員の規律維持に全力を挙げ信頼回復に努めます。これまで公表してこなかったのは当該学生の就職活動に影響がないよう配慮したためです」  明らかに伊藤専務理事は虚偽の発言をしている。文春が報道しなければ、ウヤムヤにすまそうと思っていたに違いない。三上総務は「ウワサだ」と断言しているのだ。  比較的良心的だといわれる共同通信でさえ、この体たらく。メディアの信用はどこまで落ちれば底を打つのか。暗澹たる気持ちになる。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。     

麺屋武蔵本店の前でロッテリア『麺屋武蔵ラーメンバーガー』を食べながら

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麺は普通の中華麺。チャーシューが若干小さい。
スープは本物をよく再現している。さらに替え玉。
 どうですか、この炭水化物を炭水化物で挟んだ奇妙な食べ物は。まさかの焼きそばパン? ロッテリアが麺屋武蔵とのコラボで完成させた「麺屋武蔵ラーメンバーガー」が5月17日、関東エリア137店で先攻発売された。目を引くのは、バンズの上に鎮座まします中華麺だ。  記者は本物の味を知るべく、前もって麺屋武蔵本店にて武蔵ら~めん並盛りあっさり味(1,000円)を食べてから、ロッテリア新宿小田急エース店にてラーメンバーガーを購入し、再び麺屋武蔵本店前に戻ると、路上にてラーメンバーガーに着手した。
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本家を見ながら本日二杯目のラーメン。『麺屋武蔵ラーメンバーガー』は5月20日(月)より
全国のロッテリアにて7月頃までの限定販売らしい。
「ん……ん? 無味」  一口目は、バンズと麺の端っこにかぶりついたのでモソモソ感しか伝わってこない。しかし、二口目には特製の甘ダレとマヨネーズの酸味が。三口目には、柔らかい角煮のトロける食感と肉汁が襲って来た。 「甘ダレと中華麺。それに、柔らかい角煮とマヨネーズ、最高のバーガーですやん!」  一流ファーストフード店のコラボ商品は、やはり普通の焼きそばパンとはまったく違っていた。  コラボといえば、麺屋武蔵スタッフの風体に似合わずかわいらしい「オッケー」の声もやはりファーストフードとのコラボだろうか。  おいしゅうございました。
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麺屋武蔵 武蔵ら~めん並盛りあっさり味1,000円
(写真・文=セキグチヒサヨシ(仮))

明るくて、ポップで、まるで香りが漂ってくるような……「大川藍の《笑顔》」

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撮影=尾藤能暢
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう......? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!  私が仕事をする上で、大切にしていることがあります。  それは、笑顔。  自分と関わった人を、自分の作品を見た人を、笑顔にすることができるかどうか。そして、自分が笑顔でいられるかどうか。以前どこかで「笑顔でいると病気が治る」なんてことを聞いたことがありますが、笑顔にはそれくらいの力があると、私は思うのです。  彼女のことは、テレビで何度も目にしていましたが、最初はあまり気に留めていませんでした。元気で明るい女の子。そんな表面上の印象だけで眺めていたのは、彼女の出演していたバラエティ番組。トークに花が咲き、スタジオの空気が盛り上がっていったまさにその時、私の心臓が高鳴ったのです。それは、今までほかの出演者に向けられていた笑顔が、カメラと液晶を通して私の元まで届いた瞬間でした。笑顔とは伝染するもので、気がつくと私の口角も上がっていました。
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『大川藍 VIVID』
(ラインコミュニケーションズ)
 彼女のDVD『VIVID』は、そんな彼女のさまざまな笑顔が見られました。私が番組で見た時の笑顔は、例えるならキャンディの香りがしそうな笑顔。明るくてポップで、ちょっぴり甘い……。DVDの中では、カラフルなビキニにマラカスを振ってダンスしているチャプターがまさにそれです。きっと彼女が友達とはしゃぐ時は、こんなふうに笑っていることでしょう。  DVDの中で私が一番みなさんに見ていただきたいのは、濡れた髪で、花柄のビキニを着た彼女です。彼女のチャームポイントの一つでもある大きな目が、このチャプターではより印象的に見えるのです。艶っぽく、色気のある雰囲気に、誰もが吸い込まれてしまうことでしょう。  注目していただきたいのは、肩越しの笑顔。口元が肩で少し隠れて微笑んでいるカットなのですが、この笑顔はバラの香りが漂ってきそうなのです。今までの元気でかわいい雰囲気とは違う、大人できれいな彼女……。もっと近づきたい、触れたい、と思わせるその表情に、思わず画面へ手を伸ばした方もいるのではないでしょうか。
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 チェックのスカートをはいた、デートを想像させるチャプターもまた魅力。ここでは彼女の口元の色っぽさが際立ちます。真っ白な歯に、ぷるっとしたピンク色の唇は、清潔感と色っぽさを同時に感じられ、ソフトクリームを食べるナチュラルな仕草にもドキッとしてしまうのです。デートの終盤、「手を握ってください」というセリフと共に見せる爽やかな青春色の笑顔は、サイダーの香り。少しはにかむように笑う彼女を見ていると、甘酸っぱい気持ちになります。目の前でこんな笑顔をされたら、思わず抱きしめてしまうことでしょう。  女性らしい曲線がきれいな身体に、マシュマロのような肌、長い指……。彼女の魅力的な部分はたくさんあります。だけど、いざ彼女に笑いかけられると、その瞳を見て一緒に笑いたくなるのです。ほかにも見ていたい場所はたくさんあるはずなのに、まるで魔法にかかったかのように。  時にはかわいらしく、時には色っぽく……彼女の見せる奇跡の笑顔を見たら、きっとあなたも知らないうちに笑顔になっていることでしょう。 (文=木嶋のりこ) ●きじま・のりこkijimanoriko_senzai.jpg 1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)、舞台『月葬(げっそう)』(09)。 ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」 http://ameblo.jp/noriko-kijima/ 公式HP「木嶋食堂」 http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html

明るくて、ポップで、まるで香りが漂ってくるような……「大川藍の《笑顔》」

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撮影=尾藤能暢
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう......? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!  私が仕事をする上で、大切にしていることがあります。  それは、笑顔。  自分と関わった人を、自分の作品を見た人を、笑顔にすることができるかどうか。そして、自分が笑顔でいられるかどうか。以前どこかで「笑顔でいると病気が治る」なんてことを聞いたことがありますが、笑顔にはそれくらいの力があると、私は思うのです。  彼女のことは、テレビで何度も目にしていましたが、最初はあまり気に留めていませんでした。元気で明るい女の子。そんな表面上の印象だけで眺めていたのは、彼女の出演していたバラエティ番組。トークに花が咲き、スタジオの空気が盛り上がっていったまさにその時、私の心臓が高鳴ったのです。それは、今までほかの出演者に向けられていた笑顔が、カメラと液晶を通して私の元まで届いた瞬間でした。笑顔とは伝染するもので、気がつくと私の口角も上がっていました。
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『大川藍 VIVID』
(ラインコミュニケーションズ)
 彼女のDVD『VIVID』は、そんな彼女のさまざまな笑顔が見られました。私が番組で見た時の笑顔は、例えるならキャンディの香りがしそうな笑顔。明るくてポップで、ちょっぴり甘い……。DVDの中では、カラフルなビキニにマラカスを振ってダンスしているチャプターがまさにそれです。きっと彼女が友達とはしゃぐ時は、こんなふうに笑っていることでしょう。  DVDの中で私が一番みなさんに見ていただきたいのは、濡れた髪で、花柄のビキニを着た彼女です。彼女のチャームポイントの一つでもある大きな目が、このチャプターではより印象的に見えるのです。艶っぽく、色気のある雰囲気に、誰もが吸い込まれてしまうことでしょう。  注目していただきたいのは、肩越しの笑顔。口元が肩で少し隠れて微笑んでいるカットなのですが、この笑顔はバラの香りが漂ってきそうなのです。今までの元気でかわいい雰囲気とは違う、大人できれいな彼女……。もっと近づきたい、触れたい、と思わせるその表情に、思わず画面へ手を伸ばした方もいるのではないでしょうか。
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 チェックのスカートをはいた、デートを想像させるチャプターもまた魅力。ここでは彼女の口元の色っぽさが際立ちます。真っ白な歯に、ぷるっとしたピンク色の唇は、清潔感と色っぽさを同時に感じられ、ソフトクリームを食べるナチュラルな仕草にもドキッとしてしまうのです。デートの終盤、「手を握ってください」というセリフと共に見せる爽やかな青春色の笑顔は、サイダーの香り。少しはにかむように笑う彼女を見ていると、甘酸っぱい気持ちになります。目の前でこんな笑顔をされたら、思わず抱きしめてしまうことでしょう。  女性らしい曲線がきれいな身体に、マシュマロのような肌、長い指……。彼女の魅力的な部分はたくさんあります。だけど、いざ彼女に笑いかけられると、その瞳を見て一緒に笑いたくなるのです。ほかにも見ていたい場所はたくさんあるはずなのに、まるで魔法にかかったかのように。  時にはかわいらしく、時には色っぽく……彼女の見せる奇跡の笑顔を見たら、きっとあなたも知らないうちに笑顔になっていることでしょう。 (文=木嶋のりこ) ●きじま・のりこkijimanoriko_senzai.jpg 1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)、舞台『月葬(げっそう)』(09)。 ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」 http://ameblo.jp/noriko-kijima/ 公式HP「木嶋食堂」 http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html

“ゴマキの弟”後藤祐樹、“あゆの元カレ”内山麿我がサイゾーに独白! (5月上旬の人気記事)

ranking130517.jpg  5月上旬の人気記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。今期は、ももクロパクり疑惑や橋本愛のお泊まり、GACKTのレイプ疑惑など芸能界も騒がしかったのですが、それを横目に日刊サイゾーでは、“ゴマキの弟”後藤祐樹、“あゆの元カレ”内山麿我、“キングオブ潔癖症”坂上忍にインタビューを敢行。他メディアでは聞けない、興味深い話が次々と飛び出しました。それでは早速、ランキングをチェックしていきましょう! 第1位 “二股騒動”の園山真希絵が決意のヌード初挑戦! 「けろけろけろっぴにしか見えない」 園山さん、独占インタビューお願いします! 第2位 「吉高見てるとムカツク」「原作を勝手に変えないで!」4週連続20%超え『ガリレオ』の下降する評判 『ガリレオ』神話崩壊!? 第3位 やはり口パク禁止? 『FNSうたの夏まつり』に嵐やAKB48が出ないワケ ガックンも出ないよ! 第4位 「全体的に左にずれている!?」『SMAP×SMAP』出演で再燃する少年隊・錦織一清の“頭髪”問題 これはスタッフが悪い。 第5位 「スターダストの脇の甘さが……」ももクロ危うし!? 次々と騒動が持ち上がるワケ 有名税ってやつね。 次点 小5で学校に放火、小6でバイク泥棒、中1で校長をブン殴る……“ゴマキの弟” 後藤祐樹の告白 かなりぶっちゃけてくれました。 次々点 “ホームレス生活”を経て、芸能界へ殴り込み! 浜崎あゆみの元カレ“マロ”内山麿我がすべてを語った  “あゆの元カレ”バリューはまだまだ使えそう。