今週の注目記事 「沢村一樹OL27歳マンション“通い愛”撮った!」(「週刊文春」7月18日号) 「『騎手の一分』巨大組織JRAにたった一人で牙を剥く男」(「週刊文春」7月18日号) 「朝日記者が堕ちた中国人美女の罠」(「週刊文春」7月18日号) 「東電・吉田昌郎さんへのレクイエム」(「週刊現代」7月27日・8月3日号) 「今井メロ『薬物疑惑』で芸能界追放危機!」(「週刊文春」7月18日号) 「SKEグラビア女王とジャニーズ肉食男の泥酔キス」(「週刊文春」7月18日号) 朝日新聞にこんな記事が出た。 「AKB関連会社、請求認められず 人気アイドルグループ・AKB48のイベントの企画、運営などを行う会社『AKS』(東京都千代田区)が、週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社などに慰謝料など3300万円の支払いと謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁(宮坂昌利裁判長)は16日、AKSの請求を棄却した。 問題とされたのは、2011年6月9日号の『バカ騒ぎ「AKB48」総選挙の裏に「酒と男」の私生活』と題する記事。関係者の証言を紹介し、AKB48のメンバーの私生活が乱れている、などと報じた」 記事は、複数のメンバーと交際したという私大生と学生企業家が、AKB48メンバーとの“情事”を生々しく語るという内容だ。今後、運営会社社長などが文春、新潮を訴えている裁判の行方次第では、AKBは内部から崩壊していかざるをえないかもしれない。 今週の文春には、フライデー(6月28日号)に掲載されたジャニーズ1の肉食男子、NEWSの手越祐也(25)と熱烈キスの相手をした女を突き止めたという記事がある。 手越が友人と2対2で合コンした後、2次会で訪れた六本木の会員制バーで、美女と「ハッテン」してしまったことは報じられたが、相手女性の詳細が記されていないことから、いろいろなデマが飛び交ったという。 ズバリ女性の正体は鬼頭桃菜(19)。SKE48のメンバーで、二期生。毎年総選挙では圏外だが、B83 W59 H88の豊満ボディで、グラビア界では期待の星なんだそうである。 その上、彼女は肉食系で、男遍歴も半端じゃないとSKE関係者が語る。 「2010年、ファンのイケメンと遊んでいたことが運営や他のオタクにバレて研究生に降格されている。さらに今年、元カレと思われる男性がツイッターでキス写真やプライベート画像を暴露しました。他にも鬼頭は高校時代、別のファン数人と交際した過去がある。SKEきっての肉食女子なんです」 ここに、手越とのかなり乱れた写真が掲載されている。未成年にあるまじき、というのはヤボだが、かなり激しい。 手越の所属するジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長は事実を認め、はっきりとこう言っている。 「手越もバカ! 私も叱りましたし、彼も反省しています。店も初めての客にテキーラを出すなんて……」 それにしても文春のAKB関連記事の中に出てくる女の子たちは、よく飲む。それもラムやテキーラを一気飲みするらしい。 文春に直撃された鬼頭は、手越とイチャついたことも、飲酒の事実も否定した。だが、友人でSKEの井口栞里にこう話したという。 「ヤバいヤバい。週刊誌に直撃されたんだけどマジきもい。記事になってたらヤバいよね。どうしよう……」 こんな話は、掃いて捨てるほどあるんだろうな。 お次の注目記事も文春。今年4月に講談社からヌード写真集を出版して話題を集めた今井メロ(25)という女の子の話。 スノーボード日本代表としてメダルを期待されたが、トリノ五輪で惨敗。以来7年、彼女は着地を失敗した後のように、人生の坂道を転げ落ちていったと報じている。 キャバクラ嬢、デリヘル嬢への転身。2度の離婚、生活保護受給、整形手術をし、転落人生をカミングアウトして芸能活動を始め、ヌード写真集も出したが、思うようにはいかなかったようだ。 その上、男と付き合いだしたが「薬物を吸引している写真や動画をネタに、男から脅されている、数百万のギャラはその男のために費やしてしまった」と、泥沼のトラブルになっているというのである。 メロ自身がこう語る。 「元恋人Aとの間でトラブルが続いていることは事実です。でも、私は薬物はやってないし、そんな写真や動画は存在しません。Aとは昨年10月に私の誕生パーティで知り合い、今年1月から交際を始めました。当初はシングルマザーの私を気遣ってくれるいい人でしたが、しばらくして豹変した。私とのセックスのハメ撮り動画をばらまくと脅しお金をせびるようになったのです。これまで約500万円を彼に脅し取られました」 だが、Aに言わせると、お金はすべてメロが貢いできたのだと主張している。真相はやぶの中だが「もはやメロが芸能活動を続けられる状態ではないことは間違いない」と文春は書いている。 オリンピックで一時的にスポットライトが当たったために、そのことが忘れられず、人生を狂わせてしまう元選手は多い。彼女もその中のひとりなのだが、まだ若い。もう一度、一から始めるしか再生の道はないだろう。 東電の吉田昌郎元福島第一原発所長の死は、日本中にあの頃の“悪夢”を思い出させ、吉田所長の献身的な働きがなかったらどうなっていたかと、感謝の念を新たにした。 現代で吉田さんのインタビューをしたジャーナリストの門田隆将氏が、食道がんの手術をし抗がん剤治療を終えた吉田さんに会ったのは2012年の7月だったと書いている。184センチの長身でやや猫背気味の吉田さんの容貌が、ニュース映像とはまったく違っていたという。 だが、吉田さんは人なつっこい顔で「私は何も隠すことはありません」と、こう言ったという。 「チェルノブイリの10倍です」 続けてこう話した。 「福島第1には、6基の原子炉があります。ひとつの原子炉が暴走を始めたら、もうこれを制御する人間が近づくことはできません。そのために次々と原子炉がやられて、当然、(10キロ南にある)福島第2原発にもいられなくなります。ここにも4基の原子炉がありますから、これもやられて10基の原子炉がすべて暴走を始めたでしょう」 門田氏はこう書く。 「吉田さんたち現場の人間が立っていたのは、自分だけの『死の淵』ではなく、日本という国の『死の淵』だったのである」 吉田さんは、全電源喪失の中で暴走しようとする原子炉を冷却するには海水を使うしかないと決断し、すぐに自衛隊に消防車の出動を要請し、原子炉への水の注入ラインの構築に着手した。 「彼らは、放射能を遮断する全面マスクをつけて原子炉建屋に何度も突入し、この作業を展開している」(門田氏) 吉田さんらしさが最も出たのは、官邸に詰めていた東電の武黒一郎フェローから、官邸の意向として海水注入の中止命令が来たとき、敢然と拒絶したときのことである。 しかし、東電本社からも中止命令が来ることを予想した吉田さんは、あらかじめ担当の班長にこう言った。「テレビ会議の中では海水注入中止を言うが、その命令を聞く必要はない。そのまま注入を続けろ」と。 この機転によって、原子炉の唯一の冷却手段だった海水注入は続行され、なんとか最悪の格納容器爆発という事態は回避されたのである。 門田氏は「奇蹟のように日本を救い、風のように去っていった男」吉田さんに「お疲れさまでした。本当にありがとうございました」とお礼を述べている。 電力各社は赤字を理由に原発再稼働を申請し、安倍首相は認める方針だ。彼はまた原発を世界に売り歩いている。原発事故の現場で何度も死ぬ寸前までいった吉田さんは、どういう思いで、この日本の“あさましい”姿を見ていたのであろう。 猛暑日が続く中、参議院選挙で「脱原発」は争点にも上らない。再び原発事故が起きなければ、福島を除く日本人の多くは原発の恐ろしさに目覚めないのかもしれない。だがその日が来れば、日本に人が住めなくなるのは間違いないのである。 文春に朝日新聞記者が「中国美人」の罠に堕ちたと、思わせぶりな記事が載っている。この記者A氏は、優れた国際報道をした記者に贈られる「ボーン・上田賞」を受賞したことがあるという。 文春によれば「A記者の名声が社内外で高まるきっかけとなったのは、上海支局長時代の2011年7月に発生した中国版新幹線の衝突事故だった。中国当局が証拠隠滅のため、脱線した新幹線の先頭車両を地中に埋めたことをA記者がスクープ。この一報は世界中でトップニュースとして報道され」、それにより受賞したそうだ。 現在は北京の中国総局に在籍し、精力的に記事を書いているエース記者である。 そんな彼に、上海時代の不倫話があるというのである。中国特派員が相手の彼女のことをこう語る。 「彼女は、テレビ東京の上海支局に勤務する中国人スタッフのBさん(30)ですね。彼女は天津財経大学を卒業後、テレビ東京の現地スタッフとして採用されました。日本語、英語も堪能で非常に優秀な女性です」 彼女は、女優並みの美貌の上に巨乳だそうだ。そんな彼女と手をつないで歩いているところを何度も目撃されるようになったというのである。それだけではなかった。朝日新聞関係者が驚くべき証言をしたという。 「A記者は、しばしば支局にBさんを連れ込んでいたようです。2人が中で何をやっていたかまでは知りません。しかし、彼女が支局の端末を使ったことがアクセス履歴から発覚したのです。他社の関係者、しかも中国人を支局内に連れ込んで、そのうえ機密情報が入っているパソコンを触らせていたのはさすがにマズいのではないかと、内部でも問題視されました」 中国特派員の経験がある人間が、支局に勤める助手や運転手は、中国当局の管理下にあると考えて間違いないと言っている。要は、あまりにも脇が甘いということのようである。 さらに悪いことに、彼女は相当気性が激しいらしく、A記者が上海を離れ北京に異動することになって、彼からBさんに別れ話を持ち出したことから、ひと騒動になったという。 事情を知る関係者がこう語る。 「Bさんは気性が激しい上に酒好き。彼女の微博(中国版Twitter=筆者注)の自己紹介欄には“酒鬼”と書かれていましたが、これは酒乱という意味です(笑)。A記者に別れ話を切り出された後、酔った勢いなのか、彼女はA記者との写真など不倫関係を暴露するメールを各方面に流出させたのです。『A記者から弄ばれた上に捨てられた』と、怒りがにじみ出た文面でした」 こうしたことが影響したのか、A記者は北京赴任から1年と経たないのに、近くワシントンに異動することが内定したというのだ。 朝日新聞広報は、プライバシーに配慮のため説明できないとしているが、パソコン端末を操作させていたことはなく、異動はこの件とは関係ないと回答している。ということは、こうした女性とのトラブルがあったことは否定していないようである。 げに恐ろしきは女の執念。このA記者も心から思い知ったかもしれない。 さて、藤田伸二騎手(41)が書いた、現行の競馬界とJRA(中央競馬会)のあり方を批判した『騎手の一分』(講談社現代新書)が売れている。文春が藤田にインタビューしている。 今週は文春がやたら多いが、お許しいただきたい。新潮はワイド大特集だが、細切れ記事ばかりで読むところがない。 藤田は、ファンが馬券を買う上で何より求める公正確保という点でも、JRAには重要な課題があると指摘している。レース中の走行妨害などの不利や危険な場面があった時、失格や降着処分を下す裁決委員について、こう語る。 「3人の裁決委員が多数決で処分を決めるけど、誰も競馬に乗った事がない素人。とにかくレベルが低くてハナクソみたいなジャッジ。言葉の端々から騎手を見下してるのも分かるしね。まあこっちは中卒で向こうは大学卒の『おりこうさん』だから、議論しても言葉では勝てん。ただ、あの人らは相撲のように物言いがついた時にお客さんの前に出てきて説明をする訳でもないし、ファンに見えない密室で処分を決めてる。競馬に乗ったこともない連中が! 実は処分に対して異議申し立てはできるんやけど、三万円かかる。おまけにこれまで申し立てが通った事が一度もない。岡部さん(幸雄・元騎手)がアドバイザーになってるけど、本当に一緒に議論してるんかいな。俺はその事自体も疑ってるよ。本来、異議申し立てをしたら裁決委員、岡部さん、それから騎手会代表が顔を合わせて話をするべきだけど、そういう機会が一度もないっちゅうのはどういう事なんやろね」 毎週の競馬にも、改善すべき点は多々あるという。 「日本の馬場は固くてスピードが出る分、馬の故障が発生しやすいんです。ヨーロッパのように時計のかかるタフな馬場にした方が馬の負担は少ない。騎手はみんなそう言ってますけど、JRAは『芝の長さは規定通りです』とか言う。いやいや、同じ長さの芝でも季節や根付きよっても違うやろ、と。なんで長さにこだわるのかが分からん。 他にも、パドックを出てから発走するまでの時間が長すぎる。スタート地点でぐるぐる回って発走時間が来るのを待ってるんだけど、あれは何のためなの? 海外ではパドックを出て、スタート地点に行ったらすぐ発走ですよ。ぐるぐる回っているうちに馬のテンションが上がってきて、走る前に競馬が終わってしまう事もある。まあ、たまらんよ。 俺らは馬でメシを喰わせてもらってる。だから馬のことを一番労わらないといけないのに、それが出来てない。杓子定規な規則ばかりでね」 この覚悟ある告発にJRAが黙ったままでは、ファンが黙ってはいない。私は高校生の頃、シンザンのダービーを見て競馬ファンになった。命の次に大事なおカネを握りしめて競馬場や場外に行くファンを大事にしなければ、競馬ファンはますます少なくなること間違いない。 競馬が他のギャンブルと違うところは、公正にレースが行われているというファンからの信頼が厚いところであろう。しかし今年になっても減らないレース中の斜行や妨害、ラフプレー。こうしたことに毅然とした裁決をしなければ、ファンは納得しない。 負けても勝っても競馬は楽しい。レースが公正に行われているという前提があればだが。 俳優の沢村一樹(46)は“エロ男爵”のニックネームを持つ。下ネタがらみの発言で話題になることが多い変わったモデル出身のイケメン俳優だ。 彼は現在3人の男の子のパパ。デビューが29歳と遅咲きだが、これまでに『ショムニ』(フジテレビ系)や『篤姫』(NHK)など多くのドラマに出演。今月11日からは、主演ドラマ『DOCTORS 2』(テレビ朝日系)がスタートしている。 文春によると、沢村の近所に住んでいる27歳のOLにご執心で、頻繁に彼女のマンションに出入りしているところを何度か撮られている。 この日も、彼女と飲んで別れたところを直撃され、ややシドロモドロになりながらも“懸命に”答えているところが、スキャンダル童貞らしく微笑ましい。 「恋人?……彼女は気になる女性です。話をしてて面白い。そりゃ、ゆくゆくは彼女を狙ってますよ。脈がなきゃ誘わないでしょ。今日も飲んでました。まぁ、手を触ったりしますよ。何か物が欲しいといったら、もしかしたら買ってあげるかもしれません。(中略)隠してることもありますよ。(話してることは)100パーセントじゃないですよ。60パーセントくらい。彼女と僕が性的関係があるかないかで言うと、そりゃ彼女に興味はありますよ。でも行為はないですよ。セックスはしたいですけど、ないですよ。 記事が出たら彼女と出来ないですからね。こうやって邪魔されたらできないじゃないですか。どうしたらいいんですか、僕は! 3カ月泳がしてくださいよ、ヤリますから。もっとスクープに仕上げてあげますよ(笑)。でも、彼女はヤラせてくれないです。会ってみて話したらわかりますよ。彼女は下ネタが大嫌いですから。ウチのカミさんだって下ネタ大嫌いですからね(笑)。(中略)セックスをしたかしてないかは、皆さんの想像にお任せします。いやもう、してたでもいいですよ。バックでしました。(張り込みの場所から)見えないもんなんですか? してましたって書いておいてください。それでいいです(笑)」 彼が奥さんと交わした「浮気の条件」があるそうだ。「決して貢がない」「必ず1回で終わること」「絶対にバレないこと」。貢いでいるかどうかはわからないが、2条件は破ってしまった彼に、どんな“お仕置き”が待っているのだろうか。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。「週刊文春」7月18日号 中吊広告より
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1000種類の性癖を集める女性2人組
身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材! 人の性癖を集め続ける2人組がいる。名前は水の人美さん&まゐさん。2人は、いろんな人々の性癖をひたすらコレクションしている。実は以前、会いしたことがあるのだが、また新たなる取り組みを始めたとの情報を聞きつけ、訪ねた。 まずは、2人の簡単なプロフィールから。 水の人美:帰国子女の仮面をかぶった変態。おむドル(おむつアイドル)を世に輩出すべく、奔走中。 まゐ:嘔吐と悲鳴が好き。考える前に言葉にしてしまうため、どうしようもないタイプの変態。地方に住んでいる。 この時点で、すでに読者の皆さんにとってはツッコミどころ満載だと思うが、そのツッコミ衝動は小出しにしていくとして、今回は水のさんのお話を。 ■みんなの性癖展2013 2人は主に、年2回開催される「デザインフェスタ」のブースで性癖を集めている。通りすがりの人に聞いたり、Twitterのハッシュタグを使って募集した性癖をボードにひたすら書いていくというもの。集まったものの中から、お見せできる範囲の性癖を紹介(それでも、ごく一部です)。みんなの性癖展。ボードにギッシリと性癖が書かれていく。書けなくなったら新しいボードに書くのだが、それもすぐにいっぱいになる……。
やきそば(以下「や」) 「マイルドなものからキツめのものまで、いろいろ集めましたね。これまでに何種類くらい集まりました?」
水の人美さん(以下「み」) 「Twitterを通じて集まったものなど、過去数年間分を全部合わせると、1000種類です」
や 「そんなに!? そもそも、なぜ性癖を集めようと?」
み 「『性癖』の『性』は『性質』の『性』と書くように、性癖って本来は恥ずかしいものではないはずなのに、言葉のインパクトに押されて口に出せなくなってるんじゃないかと思いまして。それで、まずは自分たちから積極的に言っていこうと思ったんです。『私たちの性癖は○○なんです』って言えば、いろいろな人が教えてくれるようになるんじゃないかと思いまして」
や 「性癖の傾向は?」
み 「『腋』に関する性癖は多いですねー。なんでこんなに多いんだ? って思うくらいありますよ。ムダ毛が好きっていう人もいました。ちょっと処理が残っているほうがキュンとする、みたいな」
や 「あ~、分かります~~(共感)。1000種類の性癖を見てきた水のさんですら、なかなか理解し難い性癖ってありますか?」
み 「例えば『相手にツバを飲ませる』っていう性癖があって、それは行きすぎた愛情表現なんだろうな~と。気持ちは分かるんですが、『マスカラがついた女の子のまつ毛を毎晩見て寝る』っていう性癖を挙げた女性がいらっしゃいまして……。アイドルの自撮りの写真の、マスカラでモサっとしてるまつ毛を見て寝るっていう……」
や 「……」
み 「かわいい女の子を見てから寝たいって気持ちは分かるけど、なんでマスカラ&まつ毛に特化してるんだろうって」
ほかにも「休日はスクール水着を洋服の下に着ています」という男性や(もちろん、人に見せるわけではないらしい)、「ブラを着けて歩く」(もちろん、以下同文)という男性もいるとか。 ■ある意味、究極の性癖 や 「性癖展に来るカップルの反応も面白いですね」 み 「みんな引くんですよ(笑)。カップルで来てると最初は『性癖展だってぇ』って感じで寄ってきて興味を示してくれるけど、ボードのどこかを見て自分の許容範囲を超えた瞬間“うわっ!!”ていう顔をするんですよ。それが、見ていて『たまらん!』って(笑)」 や 「究極の性癖!!(笑)」 み 「心の中では『もっと嫌がれ』って思ってます。私、人のトラウマになりたいんですよ。強い感情を揺さぶった時のほうが、覚えてもらえるじゃないですか? 初対面の人を怒らせたり悲しませたりするのって、難しくないですか? でもトラウマって、けっこう一瞬で作れるから、その人は思い返してくれるんじゃないかと。帰ってからも、私たちのことを覚えててくれるかなって」 や 「うんうん(いや、感心している場合ではない)」 み 「好きな人も、最終的に別れるなら、別れる時にすごいトラウマを植え付けて別れたいって思うんですよ(笑)。これずっと言い続けてるけど、誰も納得してくれなくて……」 や 「『日刊サイゾー』の読者なら、今ごろ大きくうなずいてると思いますよ。ちなみに、相手に植え付けるなら、どんなトラウマがいいですかね?」 み 「トラウマなら、なんでもいいんですよ。なんか、ものすごいグロ画像を急に見せたりとか。私も見るから、同じトラウマを共有しようねって(笑)。昔からよくやるので、嫌われるんですけど」 や (付き合った彼氏は大変そうだな……) み 「性癖展で許容範囲を超えた性癖を見てしまって、彼氏との大事な時間を台なしにされた、と思って帰ってもらえたら成功だなと(笑)。基本、性格があまりよろしくないんですよ」 や 「うんうん(いや、ここでも感心している場合ではない)」 ■新鮮! 新たなる研究の誕生 性癖を集めている2人が、新たに研究対象としているカテゴリーがある。それが「クズ」「ゲス」「カス」だ。 み 「やらなきゃいけないのにやれない、ダメと分かっているのに行動に移せない、『でも』『だって』が口癖。負のルールで身の回りを囲い込み、しまいには『まあ、これが私(俺)だし』と謎のポジティブ思考にたどり着き、社会のほうが私(俺)について来いといわんばかりのクズ人間。この人たちも特殊性癖の持ち主であるととらえ、研究することにしたんです」 初めは「クズ」について考えていたが、クズ以外にも「ゲス」「カス」に細分化できることに気づき、「クズ」「ゲス」「カス」について突き詰めていくことにしたそうだ。
■クズ・ゲス・カスの違いについて や 「そもそも、クズ・ゲス・カスの違いって、なんですか?」 み 「クズは、生活面を中心にだらしないないタイプ。遅刻が多いとか、お金の管理ができてないとか。クズって、一定の距離を保って見ているとチョー楽しいんですよ。クズ・カス・ゲスの中では、一番割合が多いです。 ・「ゲス」とは? み 「クズなんだけど、顔や外面は良いし、才能もあるのに性格がやばいタイプ。これは私の相方のほうが詳しくて、『悪の教典』のハスミンが、まさに『ゲス』だって言ってました」 ・「カス」は話にならない み 「カスは、大物ではなく小物で、見た目も悪くて、頭のキレも悪いタイプ」 や 「ひょえ~~」 み 「ごめんなさい。普通にカスな人の悪口になっちゃってますけど(苦笑)。『クズとゲスはまだ許せるし、好きにもなれるって言う人がいるんですけど、カスは話にならない』と言う人が多いです。とりわけ、小物系は嫌われる傾向がありまして……」 あぁ、何がなんでも、カスにはなりたくないもんだ。 ■新たなる野望!「おむつアイドルオーディション」開催! ところで、水のさんは現在、おむつアイドルを募集している。全国の皆さんが一斉にキョトンとしたところで、水のさんからお知らせを。 み 「おむつってかわいいと思うんです。セーラー服を着て、下は柄の入っていないおむつを成人女性がはいたら、めちゃめちゃかわいくないですか? おむつって、私の性癖でもあるんですけど、かわいい写真(作品)を撮れたらと思ってます。モデルになってくれる方を募集していまして、このたびオーディションを行います」 腕利きのカメラマンによる撮影あり。 興味のある方は、「季刊 性癖」Twitter@seihekiseiheki もしくは「季刊 性癖」のサイトのトップページの下にあるメールフォームから問い合わせを。 すでに応募が集まっているそうだ。先着順ではないが、気になるという方はお早めに。 ※締め切りは2013年7月31日(水)
●「季刊 性癖」 <http://seiheki.is-mine.net/>「みんなの性癖展」で配布される「季刊 性癖」。好評につき絶版。
・性癖の一部も公開中!
・Twitterの「#季刊性癖」で性癖を募集中
●やきそば・かおる
山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談)
Twitter@yakisoba_kaoru
「淫乱処女」であるメガネ男子・関根くんは、非モテの敵か味方か――『関根くんの恋』
男だって、堂々と女子マンガが読みたい!――そんな内なる思いを秘めたオッサンのために、マンガライター・小林聖がイチオシ作品をご紹介! 「メガネ男子」ってやつが憎い。かくいう僕も、小学校時代からメガネをかけてきた生粋のメガネ使いだ。コンタクトレンズに浮気したことだって一度もない。なので、ごくごく当然のこととして、自分のことをメガネ男子だと思っていたんだけど、何年か前に女の子に言われた。「あんたはジャンルとしては、メガネ男子じゃなくて“のび太”だ」と。 のび太。彼女の区分では、日本を代表するメガネドレッサーであるところののび太は、メガネ男子ではないということらしい。確かにのび太は原作では、大人になってからメガネをやめているけれど、たぶんそういうことではない。メガネ男子とは、メガネをかけてりゃいいってもんじゃないのだ。 そんなこともあって、僕はメガネユーザーでありながら“メガネ男子”というやつに嫉妬している。それでいうと、ここ数年一番悔しいのが『関根くんの恋』(河内遙)の関根くんだ。関根くんに対する感情は、愛憎としかいいようがない。 『関根くんの恋』は、タイトルどおり主人公・関根圭一郎の恋愛を描いた作品だが、この関根くんがそそる。三十路で、周囲の女性がうっとりしてしまうほどのイケメン。仕事も抜群にできるし、なんでも人並み以上にこなせる。だけど、関根くんのすごみは、そういうスーパーマン的な部分ではない。 関根くんは、イケメンで優秀すぎるがゆえに、積極的に自分から女性にアプローチせずに済んできた。そういう関根くんが、人生で初めて自分の恋心に気付くところから物語は始まる。しかも、その恋に気付くのは、その相手が結婚した後なのだ。そして、そこから関根くんの新しい恋が始まっていく。 そういう関根くんの姿は、モテない男のそれでもある。ヒロインである如月サラに習う手芸に没頭しながら、ああすればよかったとかこうすればよかったとかイジイジ悩む姿は、はっきりいって童貞くさい。そういう関根くんが、どこか肯定され、許されていく物語は、モテない人生をやってきた僕にとっても共感でき、甘い気持ちにしてくれる。 一方で、関根くんの煩悶は強烈な魅力でもある。繊細なイケメンメガネ男子である彼が、童貞みたいに不器用に悩む。しかも、悩みながらも、女の子がベンチに座るときにさっとハンカチを敷いてあげたり、ごく当たり前みたいに花束を抱えて絵になってしまう。その立ち振る舞いが、いちいち完璧で色っぽいのだ。悔しいけれど、こんなことはモテない僕には絶対できないし、できてもサマにならない。関根くんは共感できる一方で、その色気で圧倒し、絶望させてくる。 はっきりいって、この関根くんのキャラクターは反則的だ。それは、女の子に置き換えるとよくわかる。イケメンで優秀、天然のタラシでありながら、不器用でウブという関根くんは、いわば「美人で淫乱な処女」みたいなもんだ。要するに本来は無理筋の存在で、美しい妄想だといっていい。 ただ、この反則性は欠点ではない。本来並び立たないはずの2つの魅力を、関根くんは説得力を持って同居させている。完璧な王子様の魅力を味わわせてくれると同時に、初恋のような初々しい気持ちもくすぐってくる。 いわゆる女性誌での作品発表が多い河内遙が、男性的な感性の作家だというつもりはない。本人がどういう人なのかも知らないし、男性観について聞いたわけでもない。だけど、河内作品の描く男性像は、常に煩悶している。脆さや舌足らず的な不器用さを持っている。 それは、単に草食系というより、モテない、恋愛に苦手意識がある層に響く力を持っている。だから、ひがむ気持ちの一方で、どうしても愛してしまうのだ。悔しいけど。 (文=小林聖 <http://nelja.jp/>)『関根くんの恋 4』(太田出版)
“毒殺未遂事件”を培養して生み出した問題作! システムを観察せよ『タリウム少女の毒殺日記』
狼はトナカイを殺すが同時にトナカイを強くもする。狼が居なければ群れ全体に弱さの毒が回り、やがてその群れは滅亡する―。2005年、実の母親に劇薬である酢酸タリウムを投与し、衰弱していく様子を観察し続けた16歳の女子高生が殺人未遂罪で逮捕され、社会に大きな衝撃を与えた。冒頭の一文はその女子高生が日記としてブログに綴っていたものだ。異色ドキュメンタリー『新しい神様』(99)で劇場デビューし、前作『PEEP“TV”SHOW』(03)でリアルとフィクションの境界の曖昧さを描いた土屋豊監督はこの文章にインスピレーションを受け、架空のキャラクター“タリウム少女”を主人公にした劇映画『タリウム少女の毒殺日記』を作り上げた。カエルの解剖実験や金魚をホルマリン漬けにするシーンを盛り込む一方、タリウム少女が既成のシステムを抜け出そうと試行錯誤する姿をポジティブに捉えた新感覚の映画となっている。劇薬を希釈することで良薬が生まれるように、土屋監督は実在の事件の中から人間の新しい可能性を見出そうとしている。 『タリウム少女の毒殺日記』はフィクションパートとドキュメントパートの多重構造となっている。フィクションパートでは、タリウム少女(倉持由香)が学校で同級生たちの壮絶なイジメに遭っている。だが、タリウム少女はどんなに悲惨な状況にあっても、常にクールだ。ドン底状態にある自分自身を客観視し、解剖したカエルや飼育しているモルモットと同じように、自分がいる社会そのものを冷静に見つめようとする。母親(渡辺真起子)に毒薬を投与する様子をブログに綴る傍ら、気になるニュースサイトや動画をクリックする。ドキュメンタリーパートとして実在する人々が次々に登場し、それぞれ斬新かつ個性的な自説を唱える。広島大学大学院理学研究科の住田正幸教授は交配によってスケルトン状に内臓が透けて見える“透明ガエル”を誕生させた。この研究が進めば、科学の殉教者として解剖実験の犠牲となる動物の数は激減するはずだ。全身にピアスを施した身体改造アーティストのTakahashiは体そのものが生きたアートとして眩しく輝いている。クローン人間の実験でかつて話題をさらった非宗教団体「ラエリアンムーブメント」も登場する。「日本ラエリアンムーブメント」の伊藤通朗代表によると、クローニング技術によって人間を完全に創造できるようになれば、神様は存在しないことも同時に証明でき、世界から宗教戦争がなくなるという。動物、そして人間の肉体を変えていくことで社会そのものを変えていこうというブラボーな人たちの理論的な熱気が成長過程にあるタリウム少女の心を揺さぶっていく。 “タリウム毒殺未遂事件”をモチーフにした本作の企画意図を土屋監督はこう語る。実在の事件をモチーフにした『タリウム少女の毒殺日記』。東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞を受賞したが、嫌悪感を示す声も少なくない。
土屋 「実際の事件を起こした少女のブログを読んで、『狼がいるからトナカイは強くなれる』という詩に強く惹かれたんです。イジメっ子がいるからシステムが成り立つし、そのシステムを私はちゃんと客観視しています、ということですよね。もしかしたら本人は無理矢理そう思い込もうとしていただけなのかもしれない。でも、ボクが映画の中に登場させた“タリウム少女”は完全にシステムとして理解し、システムだから仕方ない、その仕方なさにどうこう言っても始まらない。じゃあ、そのシステム自体を別のものに組み替えられないかと考えるんです。事件を起こした少女の理系的、科学的な独自の視点は非常に興味深いし、資本主義が高度に発達した現代社会をひとつのシステムとして冷静に見ている視点はボク自身にもある。ボクより若い人たちはもっと共感を感じるんじゃないですか。そんなタリウム少女の視点から、今の世の中を見てみたのが、この作品なんです」 仰向けにされたカエルはお腹を割かれ、母親が可愛がっていた金魚はホルマリン液の中で息絶える。タリウム少女はこう呟く。「神様なんか、いないよ。プログラしか、ないんだよ」。“アニマルライツ”をめぐって、海外の映画祭でも問題視されたこれらのシーンについて聞いてみた。 土屋 「動物愛護団体の影響力が強い米国では、『タリウム少女』は上映できないかもしれませんね。でも、そういった団体からの圧力で作品が上映できなかったり、問題視されたシーンが削除を求められることは怖いことだと思います。(動物実験など)現実に行われていることを存在しないことにしてしまう。問題そのものを忘れさせてしまい、話題に上がる機会さえ奪ってしまう。ボクは逆にもっと問題点は出していったほうがいいと思うんです。その点、映画の中のタリウム少女はちゃんと現実を直視しようとする。そして、飼っていた金魚をホルマリン漬けにすることとスーパーで買ってきたサンマを焼いて食べることはどう違うのかと大人に問い掛けてくるわけです」 あたかもマウス実験のように一緒に暮らす母親にタリウムを投与し、人間の持つ生命力の強さを凝視する少女だが、様々な人たちの多様な価値観に触れていく中で、さらに自分が暮らす社会と自分自身を徹底的に観察していく。最強の働きアリが女王アリへと目覚めていくように、自分自身の中に眠る未知のプログラムを覚醒させたいと強く願うようになっていく。まだ目には見えない段階だが、彼女の中で生命の進化の第一歩が始まろうとする。 過激なタリウム少女を演じたのは、日テレジェニック候補生にも選ばれた新進グラビアアイドルの倉持由香。土屋監督からはSNSを通じて映画主演のオファーを受けたそうだ。本作の題材となった事件もネットニュースで知り、問題のブログも当時読んでいたという。学校で連日のようにイジメに遭っているタリウム少女(倉持由香)。イジメられている自分自身も冷静に観察しようとする。
倉持 「事件当時、少女が書いたブログを読み、『サブカル趣味に憧れて、中2病をこじらせてしまった少女なのかな』という印象を受けたんです。ニュースではブログの文面から少女のことを“冷酷・非道”と報道していましたが、あの年齢くらいの時にはやたら難しい漢字や言い回しをカッコいいと思うことがあるので、一概には言い切れないのではないかと思いました」 実際の少女が母親にタリウムを投与したり、猫を殺害したことは残虐で許せないと言いつつ、映画の中のタリム少女には共感を覚えたと話す。 倉持 「映画の中のタリウム少女の『人間のフォーマットを飛び越えたい』という思いに共感できたんです。私自身も変身願望が昔から強く、何か人間じゃないものになりたいと思っていたし、今でも時々思います。私も映画の少女みたいにGPS付きのICチップを埋め込んでみたいです。どんな映画になるのか不安もあったけど、完成した作品をスクリーンで観て、違和感なく受け入れることができました。新しい手法がふんだんに盛り込まれた、『映画のフォーマットを飛び越えた映画』だと思いますね」 人間のフォーマットを飛び越えるために、まずは映画のフォーマットから飛び越えてみよう。飛び越えた先に待っているのは、透明ガエルたちが合唱し、遺伝子操作や整形手術によって永遠の美しさを手に入れた人間たちが科学を唯一の真実として信仰し、宗教戦争も社会的ヒエラルキーもなくなった新しい世界だ。タリウム少女と過ごす刺激的な冒険はまだ始まったばかりだ。 (文=長野辰次)身体改造アーティストのTakahashi。「このままでは人間は進化しませんよ」「ICチップを体に埋め込んでみませんか」と語り掛ける。
『タリウム少女の毒殺日記』
監督・脚本・編集/土屋豊 出演/倉持由香、渡辺真起子、古舘寛治、Takahashi 配給/アップリンク 7月6日より渋谷アップリンクほか全国順次公開中
<http://www.uplink.co.jp/thallium>
◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから
豪快だけどお手軽!「マグロのすがた(巣型)造り丼」
料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。
男 「じゃあ、マグロ釣りにいってくるから。今日の夕飯は、マグロの姿造りだからね! 期待していてよ!」
女 「マグロなんて簡単に釣れる訳ないでしょ。期待しないで待っているわ」
男 「ただいまー」
女 「おかえりなさい。で、マグロは釣れたの?」
男 「う、うん。同行の人が……」
女 「なんだ、やっぱり釣れなかったのね」
男 「でも、マグロのすがた造りは約束通り作るからね。といっても、材料はスーパーで買ってきたマグロだけど」
女 「え、これで姿造りを作るの?」
男 「そう。まず丼に酢飯をよそって、そこにサニーレタス、しょうゆに漬けたマグロ、海苔を乗せます」
女 「えー、これじゃ姿造りじゃなくて、ちょっと洋風な鉄火丼じゃない」
男 「違うんだな。これにウズラのゆで卵を乗せると、不思議とすがた造りになるんだよ。」
女 「え、どういうこと?」
男 「ゆで卵が乗ったことで、一気に鳥の巣っぽくなっただろ。ということは……」
男&女 「マグロのすがた(巣型)造り!」
男 「どうだい、味は?」
女 「マグロだけに、おツナ味ね!」
■材料
・刺身用マグロ
・酢飯
・サニーレタス
・海苔
・ウズラの卵
・しょうゆ
■作り方
1、丼に酢飯をよそいます。
2、その上に、サニーレタス、しょうゆに漬けたマグロの刺身、海苔を鳥の巣をイメージして盛り付けます。
3、ウズラのゆで卵をトッピングして出来上がり。
■玉置メモ
・マグロの姿造りはなかなか難しいですが、巣型造りならすぐにできますよ。なんだかカフェメニューっぽいですね。
・本当は生の卵を乗せようと思ったのですが、殻ごとの卵を乗せるのは抵抗があったので、茹でてみました。
・突然ですが、これにて「男のダジャレレシピ」の連載は終了となります。ご愛顧ありがとうございました!
(文=玉置豊)
◆「男のダジャレレシピ」過去記事を読む◆
週刊誌も真っ向対立! 未婚出産の安藤美姫“父親捜し”狂想曲

ふざけてるのか大マジメか!? 逆境こそがチャンスな創作寿司
日本食の代表・寿司。
最近では安くておいしい回転寿司も増えたが、中目黒に見つけたのは、ちょっと、というか大いに変わった寿司屋だった。
店に入りカウンター席に座り、愛想のいい大将に創作寿司を注文すると最初の一言が、
「怒らないでくださいね」
飲食店でこんな事を言われるのは初めてだ。しかし、出てきた寿司を見ると徐々にその意味が分かって来た。
シメサバのにぎりとろけるチーズ乗せ。
バジルのソースがかかっていてイタリアンな雰囲気。シメサバの味を楽しみにして頬張ったが、チーズの香りが強すぎてシメサバはどこへやら。マズくはないが、食べた後も上あごにチーズがべったりくっついていた。子供向けにはいいかも。
ベーコン、ウズラの目玉焼き乗せ。
モーニングセットという名前らしい。酢飯とも合い、普通にうまい。が、これが寿司か? 徐々に大将が最初に言った言葉の意味が分かって来た。
カレイのエンガワ豆乳しゃぶしゃぶゴマソースがけ。
日によってネタは変わるようだが、豆乳でトロトロになったクリーミーなエンガワが口の中でさらにトロけ、後からゴマの風味が香ってくる。すべてが絶妙にマッチしていて非常にうまい。
焼きシマアジのカブ千枚漬けサンド。
千枚漬けの味が強すぎて、魚の味が伝わってこずイマイチ。この辺で客、怒りだすのかも(笑)。
めんたいマヨネーズオムレツ。
もちろん中には酢飯が入っていて、想像通りの味。子供向きだがうまい。
アジの握り。
見た目は普通のにぎりだが、ごま油とにんにくのソースで、一瞬、焼き肉を食べたのかと思った。ネタの味を生かすという点では「?」だが、味そのものはいい。
アイスクリームの軍艦巻きマンゴー添え。
まあ、最悪の寿司のひとつ。冷たいアイスと酢飯、甘酸っぱいマンゴーと練乳、どれもがまったく合わず口の中で別々の味を主張し合っている。店の趣旨を理解していない客大爆発!ってところ(笑)。全部別々に食べればうまいのに。
他にも3貫出て、計10貫で2,950円。腹一杯。最後に大将に正直にベストとワーストを発表すると、うれしそうに聞いてくれた。さらに、創作寿司を始めたきっかけを聞くと、そこには大将の板前人生の転機があるのだった。その話は行って直接聞いていただきたい。
また、「食べ○グ」では酷評されているが、その客は入る店を間違えてしまったのだろう。その酷評すらネタ振りにしか思わない理解ある人が行く寿司屋である。
うもうございました。
中目黒駅から徒歩約5分 鯉寿司
(文・写真=よしよし)
シメサバのにぎりとろけるチーズ乗せ。
バジルのソースがかかっていてイタリアンな雰囲気。シメサバの味を楽しみにして頬張ったが、チーズの香りが強すぎてシメサバはどこへやら。マズくはないが、食べた後も上あごにチーズがべったりくっついていた。子供向けにはいいかも。
ベーコン、ウズラの目玉焼き乗せ。
モーニングセットという名前らしい。酢飯とも合い、普通にうまい。が、これが寿司か? 徐々に大将が最初に言った言葉の意味が分かって来た。
カレイのエンガワ豆乳しゃぶしゃぶゴマソースがけ。
日によってネタは変わるようだが、豆乳でトロトロになったクリーミーなエンガワが口の中でさらにトロけ、後からゴマの風味が香ってくる。すべてが絶妙にマッチしていて非常にうまい。
焼きシマアジのカブ千枚漬けサンド。
千枚漬けの味が強すぎて、魚の味が伝わってこずイマイチ。この辺で客、怒りだすのかも(笑)。
めんたいマヨネーズオムレツ。
もちろん中には酢飯が入っていて、想像通りの味。子供向きだがうまい。
アジの握り。
見た目は普通のにぎりだが、ごま油とにんにくのソースで、一瞬、焼き肉を食べたのかと思った。ネタの味を生かすという点では「?」だが、味そのものはいい。
アイスクリームの軍艦巻きマンゴー添え。
まあ、最悪の寿司のひとつ。冷たいアイスと酢飯、甘酸っぱいマンゴーと練乳、どれもがまったく合わず口の中で別々の味を主張し合っている。店の趣旨を理解していない客大爆発!ってところ(笑)。全部別々に食べればうまいのに。
他にも3貫出て、計10貫で2,950円。腹一杯。最後に大将に正直にベストとワーストを発表すると、うれしそうに聞いてくれた。さらに、創作寿司を始めたきっかけを聞くと、そこには大将の板前人生の転機があるのだった。その話は行って直接聞いていただきたい。
また、「食べ○グ」では酷評されているが、その客は入る店を間違えてしまったのだろう。その酷評すらネタ振りにしか思わない理解ある人が行く寿司屋である。
うもうございました。
中目黒駅から徒歩約5分 鯉寿司
(文・写真=よしよし)
夏本番! おチンチン系特集に賑わう男性誌「600円でギャルとヤル方法があった!」
だいぶ暑くなってきまして、反比例するようにやる気がグングン低下している昨今、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は、最近じゃ毎日の楽しみは『あまちゃん』だけという日々を送っております。もう能年玲奈ちゃんの笑顔に癒やされてばかりで、『あまちゃん』のdis記事をちょいちょい載っけている「日刊サイゾー」は許せませんよ、プンプン!
そんな心清らかなモードに入っているので、メンズファッション誌の性欲渦巻きまくりな特集なんて読みたくないんですけど、いよいよ夏直前ということで各誌のおチンチン系特集が本気を出しております。
【今月のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】
1位・「オレらのエコエコSEXライフ」(「men’s egg」7月号)
2位・「2013年、塩顔男子がきてる!」(「MEN’S NON-NO」7月号)
3位・「オンナにモテまくって夏を楽しみ隊・そんなモテ男スクール」(「MEN’S KNUCKLE」8月号)
■ギャル人気ナンバー1の「モテ職」はガテン系!?
さて、今月もまずは「MEN’S KNUCKLE」のストリート・スナップにつけられた、色々とアレなキャッチコピーから。
「こう見えて生徒会の副会長なのがオレなんだ」(なんでそこを自慢する!? しかも「副」会長……)
「オレの名は勝哉……青森から革命に来た男」(ちなみに「20歳まで童貞でした」とのこと。どんなアピールなんでしょ!?)
「気合いと根性が焔の赤となって燃え上がる!」(燃え上がってるわりに「ホストなのにお酒が飲めません……」と弱音を吐いています、そこは気合いと根性でがんばれ!)
「将来は官僚になる。それがオレの宿命……」(手堅い!)
メンナク系のホスト・ファッションと、男コスプレイヤーのファッションって、現実離れした髪型、行き過ぎたコーディネイトなど共通点が多いからなのか、最近のストリート・スナップなどを見ているとメンナクモデルのコスプレイヤー率が妙に高いのに気付かされます。
そんな読者層を想定してなのか、徐々にオタク情報も多くなっているメンナク。今月号も「ワンピ&エヴァ勝手に結末予想!!」という、なんでこのタイミングで!? という企画を敢行したり、メンモのマツタクが「とにかくNMB48の薮下柊が好きだ!」……というだけの話に丸々1ページ割いていたりしています。
中でもボクが個人的に気になったのが「次世代アイドル青田買い!!」という企画。今、人気急上昇中の「私立恵比寿中学」「チームしゃちほこ」といったスターダスト勢にまぎれて、なぜか群馬生まれの日系ブラジル人のみで結成されたブラジリアンガールズユニット「リンダIII世」も紹介されてたり。マニアックなところに目ぇつけてますねー!
もちろんオタク系企画ばかりではなく、おチンチン系の企画もバッチリ。それが「オンナにモテまくって夏を楽しみ隊・そんなモテ男スクール」!
ギャルたちの対談やアンケートから、どうやって「モテ男」になるかを分析するという特集なんですが、このギャルのご意見が偏りまくりなの。「やっぱり、イイ男ほどサプライズ上手である」という例で挙げられているのが「いきなり手錠をかけられて、さらに目隠しされるの! で、車に押し込まれて、知らない場所に連れて行かれて、気付いたら空港で『コレから海外にいくぞ!』みたいなの夢だぁ~」だもん……サプライズじゃなくて拉致ですよ、それ。
さらに「モテ職業(モテる職業)」に関するアンケート結果も偏っています。「彼氏にやってもらいたい職業」の1位が「ガテン系」、「夏っぽいカッコイーと思う職業」も1位「ガテン系」……異常なほどの「ガテン系」人気! その理由としては「彼氏にはチャラい仕事はしてほしくない!」「堅実な仕事が一番」「ニッカボッカにタオルを頭に巻くスタイルがヤバイ」などが挙げられていますが、堅実を求めるんだったらフツーの会社員が一番いいと思うけど……。

で、具体的にはどんな人が「塩顔」なのかといいますと、例に挙げられているのが加瀬亮や向井理、森山未來、星野源といった面々。うーん、なんちゅーか、これだったら「阿部ちゃん大好き!」「マークのマルチ商法応援できる!」とかいってる子の方が、まだ好感を持てるような……。「草食系男子」とかにも通じる、いろいろとこじらせまくっためんどくさい文化系女子が好きそうなメンツという感じビンビンです。
要は童貞男子が、木の実ナナのような濃い顔の女性には相手にしてもらえなそうだけど、堀北真希とか相武紗季みたいな薄顔の子なら優しく対処してくれるのでは……とか思うのと同じ発想でしょ?(サンプルを若干間違えたような気が)
顔が濃くても薄くても、美人は美人だしイケメンはイケメン。どっちにしろ「ブサイク・フェイス」の男女なんて相手にしてもらえませんよ。
さらに、「塩顔じゃなくても塩顔っぽい生活なら送れる!?」ということで、塩顔モデルとして人気の坂口健太郎さんの生活を紹介した「見て盗め! 坂口健太郎の塩顔ライフ!」もスゴイ。「塩顔」って、顔だけの問題じゃなくてライフスタイルにまで直結してるんだ……。
それでは坂口さんはどんな生活を送っているのかというと、
「朝はパンをくわえて登校」
「髪は自然乾燥でOK」
「ちょっとの雨ならフードでカバー」
「毎日、ラクで動きやすいカッコが一番」
「目に入ったものはとりあえず嗅いでみる」
う……ううーん、最近の婦女子は、こういう人がお好みなんですかね? どうせ全部「※ただしイケメンに限る」ってことでしょ?
こんなのボクだって、集合時間に遅れそうだけどおなか減ってる時には「ランチパック」とかをガンガン歩き食いしてるし、そもそもドライヤーや傘自体持っていない。さらに、毎日短パン&サンダルという超動きやすいカッコだし(冬でも)、冷蔵庫の中の食材はとりあえずニオッてから食ってるもん! それじゃあボクは塩顔男子ってことか? ほれほれ!
■カワイクない女の子に払うラブホ代はねぇ!
アベノミクスなんていいつつも、景気がよくなった実感なんてちっともない昨今。女の子を口説くにあたっても、豪華なディナーやホテルに誘って……なんてやってるお金はない! ということで今月「men’s egg」が提言しているのは「オレらのエコエコSEXライフ」。とにかく、金を使わずに女を騙くらかしてセックスするためにはどうしたらいいか……という、フェミニスト卒倒モノの特集です。
まず、「激安ギャルゲットBATTLE」では、大学生チームと高校生チームが、どれだけ「安く」ギャルをゲットできるかの勝負を繰り広げています。
入場無料のクラブに行って、シラフのまま口説いてそのままエレベーターでセックス! ……というトータル0円でギャルゲットした大学生もスゴイけど、最寄り駅でナンパ→マックでお茶(200円)→バスでFINISH(400円)という計600円の高校生もミラクル! もちろん「バスでFINISH」というのは、帰り道にバスに乗ったら乗客が他にいなかったから、バスの中でセックスしちゃった、ということ。そんな客がいたら、運転手もバスごと崖に飛び込みたくなりますよ。
まあこの企画、基本的にセックスをするのは「高架下」「雑居ビル」「カラオケ店」「漫画喫茶」「公衆トイレ」などなど、とにかくお金がかからない場所というのが基本。中には600円でビニールシートを買って公園で……という強者も。「過去にアオカンした時に『不潔!』とカナリ嫌がられたんで、それからバッグにシートを忍ばせて、用意周到なところをアピッてます」とのこと。アオカンがビニールシート付きになったところで、別に女の子は喜ばないと思うけど……。
さらに、謎のエコSEX集団「072狂う」なるグループも登場。「072狂う(オナニークルー)」というだけあって、オナニーばっかしてるからお金かからない童貞集団……なのかと思いきや、ただ単に適当に命名しただけで、7人合わせて1,000人超の女とやりまくっているヤリチン集団でした。むむー、お前らに「072」を名乗る資格はない!
そんな「072狂う」が指南してくれる「ラブホ代を浮かせるテクニック」がまたしてもドイヒーなものばかり。「友達カップルを誘って4Pした後に『金忘れちゃった』といって出してもらう」「女に貸してもらってバックレる」「女が寝ている間に金を払わずに帰っちゃう」「会計窓口の下をすり抜ける」……などなど。君たちには普通に家でセックスするという発想はないのか!? ……と思ったら、「072狂う」の代表はなんと17歳。実家住まいじゃ、なかなか家セックスもできないですよね。
それにしても「カワイクない女の子に払うラブホ代はねぇ!」というのは名言……いや、ドイヒー!
(文・イラスト=北村ヂン)
聞け、“泡沫候補”と呼ばれる男の魂の叫びを! 闘う父親たちのエレジー『立候補』『選挙2』
世間から嘲笑されても、マスコミから無視されても、巨大な組織を相手に無謀な闘いを挑む男たちがいる。“泡沫候補”と呼ばれる人々だ。彼らは本気〈マジ〉だ。負けるとわかっていても、彼らはリングへと向かう。闘わなくてはならない、どうしようもない何かに突き動かされているらしい。その何かとは何か? ドキュメンタリー映画『立候補』(現在公開中)と『選挙2』(7月6日より公開)は政党に組みすることなく、自分の信念に従って猪突猛進する現代のドンキホーテたちの姿をそれぞれ追っている。 「結局、選挙では何も変わらないんだよ!」「所詮、選挙は多数派たちのお祭りに過ぎないッ」。YouTubeの画面の中で外山恒一はそう叫ぶ。山口県在住の藤岡利充監督による初めてのドキュメンタリー映画『立候補』は、外山恒一、羽柴誠三秀吉、マック赤坂ら、いわゆる泡沫候補たちを題材にしたものだ。2011年の大阪府知事選の様子を中心にカメラは収めていく。天下分け目の大阪の陣だというのに、何かが足りない。そう、羽柴誠三秀吉の姿がないのだ。カメラは青森へと飛び、彼が病床にあることを伝える。肺ガンらしい。それでも出馬しようとするのを、周囲が懸命になだめた。泡沫候補にとって選挙は遊びではない。高額な供託金と共に、自分の命をも賭けた真剣勝負の場であることが分かる。羽柴誠三秀吉不在の中、府知事選の候補者たちがそれぞれの選挙活動を始めるが、カメラは次第にひとりの男をクローズアップしていく。スマイル党の党首・マック赤坂である。京大卒、伊藤忠勤務を経て貿易会社設立という経歴を持つマック赤坂。大阪府民をスマイルにするために府知事選に出馬する。『立候補』より。
「スマイル、してまっか?」「10度、20度、30度!」。NHKの政見放送で、街頭演説で、暴走するマック赤坂。公職選挙法に守られたマック赤坂に、警察もうかつに手が出せない。『立候補』の主演スターがマック赤坂なら、助演男優賞級の好演を見せるのがマック赤坂の息子・健太郎氏。伊藤忠退職後に貿易会社マックコーポレーションを立ち上げ、レアメタルの輸入でひと儲けしたマック赤坂だが、今は会社経営を息子に任せ、スマイル選挙に全力投球中だ。父親の見事な壊れっぷりと対照的に息子の健太郎氏は常にクール。「スマイルだけじゃ、会社は経営できません」「選挙は手伝いません」と父親とは一定の距離を置いている。かといって父親を軽蔑しているのではない。「目立ちたいから立候補したと思っていたけど、最近は違うのかなって。逆に道楽だったら失望しますね」と健太郎氏はカメラに向かって語る。父親の中には闘わずにはいられない、荒々しい業が渦巻いていることを息子は感じ取っている。 ドラマではありえない、予想外のシーンが飛び出すのがドキュメンタリーの魅力だろう。『立候補』のクライマックスはダブルでやってくる。最初のクライマックスは、大阪府知事選最終日の難波。当選が確実視される松井一郎と前府知事・橋本徹がツーショットで並ぶ選挙カーへと、マック赤坂はゲリラ兵のごとく襲い掛かる。だが哀しいかな、その場を盛り上げるテクニックに秀でたタレント政治家の舌先によって、簡単に手のひら上で弄ばれてしまう。チキショー、マック赤坂はこのまま負け犬で終わってしまうのか!? 2012年10月に新潟で試写会を開いたものの、「何かが足りない」と感じた藤岡監督は追加撮影を敢行し、2012年12月の東京都知事選の様子を2度目のクライマックスとして挿入した。秋葉原に現われたマック赤坂は「恥ずかしいよ!」「帰れ!」と罵声怒声が投げつけられる中、安倍晋三らが演説する自民党の集会へと突撃していく。このとき、カメラは奇跡の瞬間を収める。自民党という巨大政党を相手に、マック赤坂が『ロッキー・ザ・ファイナル』(06)のロッキー・バルボアのようにほんの一瞬だけまばゆい輝きを放つ。2011年11月に行われた大阪府知事・大阪市長のW選挙の中心人物・橋下徹。巧みな弁舌で聴衆を盛り上げる。『立候補』より。
『立候補』を撮った藤岡監督が参考にしたのが、NYに拠点を置く想田和弘監督の観察映画第一弾『選挙』(07)だ。2005年の川崎市議会の補欠選挙の様子を映し出したもので、想田監督の大学時代の友人である“山さん”こと山内和彦が自民党公認の落下傘候補としてドブ板選挙を展開し、初当選を果たすまでをつぶさに記録している。日本の民主主義の実状を伝える秀作ドキュメンタリーとして世界各国で高く評価されると同時に、日本国内でも選挙関係者たちにとって選挙のノウハウが学べる貴重なテキストとして知られている。『選挙2』は同じく山さんを主人公にした続編なのだが、2011年4月に行われた統一地方選挙に急遽再出馬を決めた山さんを取り巻く状況は前作とは大きく変わった。 前作は小泉自民党公認という大きな後ろ盾を得ての選挙だったが、今回の山さんは無所属での闘いなのだ。2011年4月の統一地方選は東日本大震災と福島原発事故後の初めての選挙だった。それなのに、選挙に臨むメジャー政党の候補者たちは原発問題についてまともに触れようとしない。原発を推進してきたのは自民党だったはず。原発事故に対応しているのは民主党ではないのか? 補欠選挙での穴埋め要員として用済み扱いされていた山さんは自民党と完全決別して、インディーズ候補として出馬することを決意する。ドブ板選を経験し、選挙に無駄な大金が掛かることを反省した山さんの2度目の選挙活動はとっても斬新。ガソリンを食う選挙カーは使用しない。選挙事務所も借りない。ボランティアスタッフとの打ち合わせはもっぱらファミレス。映画『選挙』の宣伝用のビジュアルを選挙ポスターに借用し、“脱原発”を中心に訴えたスローガンをポスターの隙間にびっちり書き記す。名前を連呼し、握手するだけの街頭活動も無意味なのでやらない。今回の選挙にかかった費用は、自作のポスター代とハガキの印刷代のわずかに8万4720円のみ。 山さんが自民党ではなく、完全無所属での出馬となった他にも、いろんな面で『選挙』から『選挙2』は状況が変わった。妻・さゆりさんとの間に息子・悠喜くんが生まれた。そして大震災と原発事故が起きた。それらに加え、『選挙2』では被写体となっている人々がみんな前作と違ってカメラを意識するようになった。山さん夫婦に前作のような派手な夫婦喧嘩はもう期待できない。だが、山さん夫婦とは別なところでバトルが勃発する。山さんだけでなく、他の候補者たちも想田監督のカメラを充分に意識している。その中で最も過敏に反応を示したのが自民党所属の現職議員たちだ。『選挙』では同じ自民党である山さんにエールを送る立場だった浅野文直市議、山さんの選挙対策本部長を務めた持田文男神奈川県議が想田監督のカメラに対し不信感を示し、「撮影拒否」を通告してきたのだ。想田監督はそのときの状況をこう振り返る。 想田 「撮影拒否には驚きました。ボクは彼らに対してまったく敵対心を持っていなかったのですが、どうやら先方の支援者側から『選挙』に対するクレームがあったみたいですね。自分たちが展開するドブ板選挙を笑いものにされたと感じたのかもしれません。でも、選挙は税金が使われた公的な活動であり、拡声器で演説している候補者たちは公人なわけです。それを「撮るな」なんて発言が飛び出したことが意外でしたし、「撮るな」と言われてこちらも引き下がれなかった。選挙活動の様子を取材できないということは、民主主義の基盤である重要なプロセスが取材不可能だということ。それを容認することは、民主主義にとって自殺行為に等しいですよ」前作『選挙』で選挙関係者にはすっかり有名になった山内和彦前川崎市議。1枚120円の手づくりポスターを張っていく。『選挙2』より。
“観察映画”を謳っている想田監督だが、監督自身がカメラごと現実の中に呑み込まれてく。そして、呑み込まれながらも想田監督はポスターでは爽やかな笑顔を振りまく現職議員たちがカメラを睨むコワモテな一面を切り取る。このシーンもまた台本のないドキュメンタリーならではの醍醐味である。 想田 「『選挙2』は2011年4月に撮影したものですが、2012年12月の衆院選の結果を眺めながら編集へのインスピレーションを得るまで、ずっと編集できずにいたんです。今思えば、撮影時に目撃したことが、あまりにも異常な光景に感じられ、なかなか消化できなかったんでしょうね。原発事故直後の日本は、映画に例えるならゴジラが来襲してきたような状況だったはず。自分たちの暮らしている町に放射能が降り注いでいるわけで、映画ならみんな『キャーッ』と逃げ出すのが定番でしょう。でもボクが見た光景はゴジラがノッシノッシと歩いているのに、いつもと同じようにサラリーマンたちが通勤列車に乗り込み、主婦は買い物をし、子どもたちが公園で遊んでいる様子だった。そして、いつもと同じように選挙カーが走り、候補者たちが駅前で自分の名前を連呼しながら、通行人と握手している姿だった。そして、あれだけの事故の直後であるにも関わらず、原発問題はタブー視されて誰も争点にしない。そんな状況を山さんは『おかしい』と訴えていたわけです。今回の山さんの選挙活動は異色すぎて“泡沫候補”と言われても仕方ないものでしたが、山さんにはちゃんとした主張があった。だけど、ちゃんとした主張があったから、日本の社会では浮いてしまった。異常な社会の中で正しいことを言うと、異常な扱いをされてしまう。そういう類いのことが起きていたんじゃないでしょうか」 『立候補』と『選挙2』の両作品に共通するのは、どちらも“親子のドラマ”という点だ。『選挙2』のラスト、投票日の前日に山さんは想田監督へのサービスか本来のコスプレ好きな性格のためか、白い防護服にガスマスクというスタイルで街頭演説を駅前で行う。フードを被っているため顔はほとんど見えず、ノボリは風に煽られてよく読めない。通行人の多くはスルーしていく。最初は父親のコスプレ姿にはしゃいでいた息子の悠喜くんはすぐに飽きて、ひとりカンフーごっこに夢中だ。それでも山さんは懸命に訴える。「私に一票入れてくださいとは言いません。投票率が50%を下回っている現状では、正しい形で選ばれているとは言えません。選挙にだけは行ってください。そこから民主主義は始まるんです」。 子どもたちよ、父親が闘う姿をその目に焼き付けてほしい。かっこ悪くても、笑いものになっても、父親は決して逃げず、最後の最後まで闘い抜いたことをいつの日か思い出してほしい。お父さんは、いつか君が投じる一票のために今、こうして身を挺して闘っている。愛とは平和ではない。愛とは闘いであることをお父さんは君に伝えたい。 (文=長野辰次)投票日前日、防護服姿で街頭演説をする山さん。古代進のコスプレも披露したが、残念ながらそちらの映像はお蔵入り。『選挙2』より。
『立候補』
監督/藤岡利充 製作総指揮&撮影/木野内哲也 音楽/田戸達英、岩崎太整、佐藤ひろのすけ 出演/マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一、高橋正明、中村勝、岸田修、櫻井武 配給/ポレポレ東中野、明るい立候補推進委員会 6月29日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開中 (c)2013word&sentence
<http://ritsukouho.com>
『選挙2』
監督・製作・撮影・編集/想田和弘 製作補佐/柏木規与子 配給/東風 7月6日(土)より渋谷イメージ・フォーラムほか全国順次公開 ※前作『選挙』も6月29日よりイメージ・フォーラムにて上映中 (c)2013 Laboratory X,Inc.
<http://senkyo2.com>
◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから
蒼井優、長澤まさみ……“清純派女優”の裏の顔(6月下旬の人気記事)
6月下旬に注目を集めた記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。3期連続でやぐっちゃんネタが上位を占めていますが、報道はだいぶ下火になってきました。今後、彼女が一体どんな形で芸能界にカムバックしてくるのか、目が離せません。そのほか、蒼井優の魔性の女っぷりや、長澤まさみと関東連合のつながりに関する記事が人気を集めた今期。これさえ読めば、あなたも芸能通!?
第1位
「おまえもアナ兄弟だろww」矢口真里の不倫騒動が、ミキティの夫・庄司にまで飛び火!
芸能界って、そういうもんでしょ?
第2位
「女の下半身には潔癖じゃないのか!?」矢口を擁護したばかりに坂上忍が“とばっちり”
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「中村昌也にまだ重大な秘密を握られている!?」矢口真里レギュラー完全消滅に隠されたウワサ
この際、全部言っちゃえ!
第4位
「必ずどこかで脱ぐ!」岡田准一、大森南朋、堤真一もトリコにした“新・魔性の女”蒼井優の超絶テク
脱ぐだけで“超絶テク”って……
第5位
「最近まで長澤まさみと付き合っていた」元・関東連合リーダー“闇”の暴露本で、裏社会に風雲急!
広末涼子のおさがりばっかり……。
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「男性ファンと抱きしめ合って、キス寸前!」元AKB48小野恵令奈のチェキ会に“完全に風俗”の声
もうなんでもあり!
次々点
敏腕実業家としての顔も……楽しんごが芸人仲間から「本気で嫌われてる」理由とは
芸人としては、ぜんぜん面白くないもんね。
















