失われた文化が息づく“ユートピア”としての台湾90’s青春グラフティ『あの頃、君を追いかけた』

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落ちこぼれと優等生との恋愛を描いた台湾映画『あの頃、君を追いかけた』。アキレスと亀のように2人の想いはなかなかひとつに重ならない。
 日本映画からストレートな青春ものが消えて久しい。リアリティのある若者像を描くためには、『桐島、部活やめるってよ』(12)のようにレイヤー化された学園生活を俯瞰して見つめる視点か、もしくは仲里依紗主演の『時をかける少女』(10)のように青春という言葉がまだ輝きを放っていた時代にタイムスリップするなどの設定が必要となってくる。日本では空席状態となっているこの席を近年温めてきたのが『サニー 永遠の仲間たち』(11)や『建築学概論』(12)といった韓国映画だろう。台湾で2011年に大ヒットを記録した『あの頃、君を追いかけた』も日本映画が失ってしまった“キラキラした青春”を描いた作品。本作でデビューを果たしたデギンズ・コー監督は1978年生まれ。『ドラゴンボール』『ジョジョの奇妙な冒険』など日本のコミックやアニメと共に育った世代だ。コー監督の自伝的ストーリーだが、日本人がデジャヴ感を覚えるほど親しみを感じさせるものになっている。  『あの頃、君を追いかけた』は、90年代の台湾高校生たちを主人公にした青春グラフティもの。台湾の中西部にある街・彰化で暮らす高校生コートン(クー・チェンドン)は勉強はろくにせず、『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』といった日本の格闘漫画に夢中になっている。同じクラスの仲間であるアハ(スティーブン・ハオ)やマタカキ(ツァイ・チャンシエン)たちも『スラムダンク』は欠かさず読んでいる。もうひとつ、コートンたち男子が夢中になっている存在が、クラスでいちばんの優等生チアイー(ミシェル・チェン)だ。教室でふざけてばかりいるコートンたちを子ども扱いしているが、そんな澄ました表情もまたコートンたち男子をグッとさせている。
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ポニーテールにしたチアイー(ミシェル・チェン)。髪型を変えただけで、コートン(クー・チェンドン)ら男子を手玉に取ってしまう。
 コートンがあまりに勉強ができないことから、見かねたチアイーは放課後に2人で居残り勉強することを提案する。渋々とOKするコートンだが、内心はうれしくて堪らない。2人っきりで過ごす至福の時間だった。調子に乗ったコートンは「次の試験でどっちが勝つか賭けようぜ」とチアイーに持ち掛ける。賭けるのは、お互いの髪型。勝ったほうが相手のヘアスタイルを好きにすることができる。かつてなく猛勉強に励むコートンだが、試験結果は当然ながらチアイーの圧勝。コートンは頭を丸めるはめに。だが、数日後、クラスの男子たちがどよめいた。チアイーがそれまでの髪型を変えて、初めてポニーテールにして登校してきたのだ。クラスのみんなは、コートンとチアイーの賭けのことを知らない。クラスでいちばんの美少女が髪型を変えた理由は、コートンだけが知るささやかな秘密だった。コートンたちの高校生活は夢のように過ぎていく。  『あの頃、君を追いかけた』で描かれる台湾は不思議な世界だ。『スラムダンク』を連載していた井上雄彦は交通事故で亡くなったことになっている。大学の寮で暮らすようなったコートンは飯島愛出演のアダルトビデオでオナニー三昧の日々を過ごす。またコートンが格闘技のトレーニングに励むようになったのはブルース・リーに憧れて。高校時代のコートンの部屋では、『チャイニーズ・ゴーストストーリー』(89)で大人気を博したものの芸能界から去ってしまったジョイ・ウォンが微笑みを投げ掛けている。日本では生きている人が死んで、逆に死んでしまった(もしくは引退した)過去の人たちがコートンの中では生きている。生と死が逆転した、奇妙なパラレルワールドである。現実とは異なるこの微妙なズレが、独特のトリップ感を日本人にもたらす。  ちなみにコートンが教室で熱心に読み耽っているのは「少年快報」という台湾の漫画誌。80年代後半から90年代前半に青春時代を送った世代にとっては忘れがたいアイテムらしい。この雑誌は「少年ジャンプ」で連載された『聖闘士星矢』や『ドラゴンボール』、「週刊サンデー」の『らんま1/2』、「週刊マガジン」の『コータローまかりとおる!』など、出版社の異なる人気漫画が1冊の中にまとめて掲載されていた優れものの海賊雑誌だった。92年に「少年快報」は廃刊となるが、この時代のアジア各国はまだ著作権の概念が一般化しておらず、コートンたちは成熟期を迎えた日本のコミック、アニメ、ドラマ、アダルト作品が楽しみたい放題だったのだ。世間知らずのコートンたちのおバカな青春は、台湾の人たちにとってもやはり特別な感慨が湧くものらしい。
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教室で海賊誌「少年快報」を読み耽るコートン。「漫画家になりたかった」というギデンズ・コー監督の思い出が投影されている。
 物語は後半、大学編へと移行する。異なる大学に進んだコートンとチアイーは最初こそ遠距離恋愛ごっこを楽しんでいたが、結局はきちんと交際することなく疎遠になっていく。コートンはチアイーの気を惹くために、力自慢の男子学生を集めて「天下一武道会」を開く。チアイーは大学生になってもまだ子どもじみたコートンに付いていけない。「なんで男のロマンを理解しようとしないんだ?」と逆ギレするコートン。雨の中、チアイーとコートンは別々の道を歩むことになる。「ごめん、オレがバカだった」とチアイーの後を追い掛ければいいのに、大人になりきれないコートンにはそれができない。ずっと一途に想い続けていたコートンの恋心はあっけなく破れてしまった。風に揺れる紙風船のように、あまりにもモロい初恋だった。  ケンカ別れしてしまったコートンとチアイーだが、大学を卒業して大人になった2人に再会する場が待っていた。ギデンズ・コー監督は自分自身の“アバター”であるコートンにラストチャンスを与える。コートンとチアイーはお互いに「あんなに想いあった相手はいない」という意識を持っているのに、キスどころか手さえ握ったこともない。このまま幼き日の思い出として胸に秘めたまま終わったほうがいいのか、それともきっちりとオトシマエをつけるべきなのか。ラストシーンを見て、驚いた。テレビ東京の深夜バラエティー『ゴッドタン』の人気企画「キス我慢選手権」を思わせる意表を突く展開が待っていようとは!? どうやら偶然の産物らしいが、子ども心を失わずに最愛の人への想いを遂げるこのラストシーンも日本と台湾文化の親和性の高さを感じさせる。  『あの頃、君を追いかけた』で描かれる世界は、まさにユートピアとしての台湾だ。日本のポップカルチャーを吸収して育った若者たちが、日本からは消えてしまった眩しい青春ドラマを真っすぐに演じている。国境や過去の歴史に囚われることのない、とても美しく、とても自由な夢の世界がスクリーンの中に広がっていた。 (文=長野辰次) anokimi_04.jpg 『あの頃、君を追いかけた』 原作・脚本・監督/ギデンズ・コー 出演/クー・チェンドン、ミシェル・チェン、スティーブン・ハオ、イエン・ションユー、ジュアン・ハオチェエン、ツァイ・チャンシエン、フー・チアウェイ 配給/ザジフィルム、マクザム、Mirovision 9月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー  <http://www.u-picc.com/anokoro> ◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから

「公園や車は当たり前」「公衆トイレは鉄板」ピッチピチJKの最新SEX事情

menz09.jpg  祝・東京オリン○ック開催決定!(まんま書くと、JOCに怒られるらしいので)  オリンピック開催期間中は、コンビニからエロ本が撤去されるんじゃないか……なんてことも言われていますが、メンズファッション誌は大丈夫なんですかね? 結構な確率でドエロ企画ページが含有していますし、乳首丸出しのほぼエロ本状態なグラビアも載っていたりするし……。  まあ、7年後まで生きてるかどうかも分からないし、どーでもいいか。……というわけで、今月もメンズファッション誌に載っている、どーかしている企画ページを見ていきましょう。 【8月のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】 1位「神マンアーカイブス~今、JKがヤバいっ!」(「men's egg」9月号) 2位「エロトーーク」(「MEN'S KNUCKLE」10月号) 3位「週刊・鼠ジャーナル」(「BITTER」Vol.9) ■メンエグが大人になると……  さて早速ですが、今回新たに発掘したメンズファッション誌があります。それが「BITTER」。これまでも本屋で見かけていたような気はするものの、妙にアダルティな雰囲気(エロという意味ではなく)を放っていたため手に取ることのなかった「BITTER」ですが、よくよく見たら本連載において不動の帝王として君臨している「men's egg」の増刊だったんですよね。ほほーっ、知らなかった。  雑誌名の上に「センスと色気を求める、すべての男たちへ――」なーんて書かれているように、メンエグよりは若干大人向け。ギャル男を卒業した大人な男性の、ちょっとSEXYなファッションを紹介している雑誌なのです。  とはいえ、メンエグの増刊と聞けば、やはり期待してしまうのはエロバカ企画! エロバカ全開だったギャル男が大人になったら、一体どんなことになってしまうのか!? ワクワクしながらページをめくるものの、チョロッとキャバクラ嬢のインタビューが載っているくらいで、エロバカな企画ページは皆無。メンエグでは「マンカス最高!」とか言ってたのに、ちょっと大人になったら脱エロかよ! bitter.jpg  ……ということで、ファッション誌としては至極真っ当なんでしょうが、ボク的には読み甲斐がほとんどないこの「BITTER」。唯一気になったのは、鼠先輩の不定期連載「週刊・鼠ジャーナル」くらいでしょうか。雑誌自体が週刊ではない上に、不定期連載なのに「週刊」ってところからして不思議だし、どうして今さら鼠先輩なのかも謎すぎるこの連載。毎回、ゲストを招いて鼠先輩と対談しているようなのですが、今回のゲストはあのビッグダディこと林下清志!  下世話感あふれるビッグダディに対して、鼠先輩も「けっこうな収入になったんじゃないの?」「美奈子サンがAVに出るって言ったらどうします?」などと、ゲスい質問を連発しています。ちなみに、美奈子AVに関しては「もちろん、買うでしょ!」とのことです。買うのか!  さらに、『痛快!ビッグダディ』の続編の放送予定があるらしいんですが、美奈子はタレント事務所に所属してしまったため、出演はたぶん不可能らしいという情報も。美奈子……そこに出ずして、どんなタレント活動をしていくつもりなのだ!?  さて、この「BITTER」は次号から月刊化スタートするらしいのですが、月刊化したらぜひとも「men's egg」的なエロバカ企画もやってほしいものです。 ■「まぁいっか」で放尿&脱糞  チャラいメンズファッション誌のパイオニアとして、数々のエロバカ企画を生み出してきたものの、最近は若干エロ度抑えめになっていた「MEN'S KNUCKLE」が、今月号ではかなり直球なエロ企画を掲載しています。その名も「エロトーーク」(アメトーーク風のロゴで)……ホント、ストレートだなぁー。  タイトルも直球ですが、内容も負けずにド直球で、メンナク男子大好きなギャルたちが自分のエロ武勇伝を紹介してしまうという、非常に分かりやすいエロ企画です。  とはいえ、さすがメンナク。安直な企画ながら、その内容はすさまじくレベルが高い……。見出しだけ見ていっても「カラオケ退室5分前で前戯ナシの生挿入とかイミフ(はーと)」「犬の散歩中、カレシに全裸にされて騎乗位(はーと)」「LINEの男友達にアナル掘られた件」「土下座でフェラを強要するドS彼は小学校の先生です(はーと)」……などなど。  高校時代を童貞のニオイでむせ返るような男子校で過ごしたボクにとっては、どれもこれもファンタジーとしか思えないような話ばかりですが、最近のギャルたちはこんな性生活を送っているみたいですよ。実にうらやま……ケシカランことです。 mennaku09.jpg  中でも衝撃的だった武勇伝が「ウンチを自分の体に塗りたくって、オヤジがナメナメ」というもの。もう、完全にイヤな予感しかしませんが、おそらくアナタの予感は的中しています。  ベロベロに酔っぱらって58歳のオヤジにホテルに連れ込まれた挙げ句、「オシッコ飲ませてくれ」「ウンチしてくれ」と懇願されたギャル(23)は「まぁいっかと思って」放尿&脱糞。さらに自らのウンコを全身に塗りたくられて、オヤジにペロペロなめられたんだとか。  うーん……100歩譲って放尿&脱糞までは「MAICCA~まいっか」(EAST END×YURI)で済ませちゃったとしても、さらにウンコを体に塗りたくられそうになったらさすがに抵抗しようよ。ギャルたちの性はここまでフリーダムになっているのかっ!  ちなみに問題のオヤジは、ウンコをなめながら「美味、美味」とカンゲキしていたそうです。 ■渋谷の公衆トイレは、セックス待ちでいっぱい!?  一方、現代のエロバカ・メンズファッション誌の帝王として君臨している「men's egg」のほうも負けてません。神のようなマ○コを持つ女の子たちを紹介する連載「神マンアーカイブス」では、「今、JKがヤバいっ!」ということで、女子高生の最新マ○コ事情を紹介しています。  こちらもやはり、かなりハイレベルな内容でして……たとえば「オナニーの相棒はケータイ!(バイブ機能でオナニーするんですね)イケメンから電話がかかってくると、まずアソコに当ててから会話するんだ~」くらいは序の口。「チンコの裏スジを下から覗くのが好き」だの「失神しちゃうんじゃないかってくらいに首を絞められるのが好き」という窒息マニアの女子高生や、「乳首を食いちぎられちゃうんじゃないかというくらい噛まれるのが好き」というドM女子高生。さらには「アナルの匂いを嗅ぐのにハマッている」なんていう女子高生まで……。「アナルは汗の匂いとは違うけど、それがまた格別」って、それ拭き残したウンコの匂いだよッ!  まだまだ人生長いのに、高校生のうちからそんなにハイレベルなエロをしていたらどーなってしまうことやら……。  さらに「ピッチピチJKが大暴露・真夏の性事情Talking!」(「ピッチピチ」というあたり、おっさんライターが書いてるんだろうなぁ……と感じてしまうのが悲しいですが)では、「お金がないからラブホテルなんか使えない」女子高生たちが、それぞれのフェイバリット・セックス場所について熱く語っています。  「公園の茂み」や「カーSEX」なんてのは当たり前(車を買う金あるなら、ラブホくらい行けという気もしますが)。「海開き初日で人がミッシリ状態な海の中で」とか「花火を見上げながらの野外SEX」(回りは花火に夢中だから気付かれない!)、さらには「公衆トイレは鉄板」なんて意見まで。「いついかなる時もヤレちゃうのが、個室トイレの強み」じゃないだろう! meneg09.jpg  なんでも渋谷の公衆トイレは、時間帯によってはセックス待ちが多すぎて使えないこともあるとかないとか……。自分がウンコ漏れ寸前で切羽詰まっている時に、そんなセックス待ちでいっぱいの公衆便所に当たってしまったら、ホント、火ィつけてやりたいよッ!(泣)  ところで、本連載でも毎回気にしている、エロバカ企画で大活躍していた変態読モ「たあはむ」ですが、今月号でもちょろっとしか登場していません……。たあはむ時代、終わってもうたの?  先月号では、ストリートスナップのモデル名のところに「ドタキャンクソ野郎」と書かれていて「たあはむ、何かやらかしたの?」と心配していましたが、今月号では職業欄が「ちんちん」になっていました。……ホント、メンエグ編集部内で「たあはむ」の扱いはどういうことになってしまっているのでしょうか!?

闇の色は少女をキレイにする──『ボクが修学旅行に行けなかった理由』

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――アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 『ボクが修学旅行に行けなかった理由』 監督:草野翔吾 女性出演:荻野可鈴、冨田真由、星名美津紀、増井みお他 <http://aliceinmovie.info/bokuga.html>
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『ボクが修学旅行に行けなかった理由』
ある私立学校の芸能コースに通いながらアイドル活動をしている4人組「P☆GIRLS」は、学校の修学旅行を欠席してライブハウスで公演をしていた。公演後、修学旅行欠席者に出された宿題を学校に忘れてきたことに気付いた4人は、夜の学校に忍び込むが……。女子高生アイドルたちの日常と非日常、輝かしいステージの裏に隠された葛藤などを描いた青春劇。『非公認戦隊アキバレンジャー』のアキバイエロー役で知られる若手女優の荻野可鈴、「シークレットガールズ」の冨田真由、『PASSPO☆』の増井みお、根岸愛らが出演。10月25日にDVDがセル・レンタルともにリリース予定。
 これほどまでに、「これ、売れなきゃダメだよ!」って思った作品も珍しい。  “アイドルを女優として撮る”というコンセプトを持つ私が、この作品をTwitterでベタ褒めしたら、配給会社さんから「監督! お株を奪われるようなこと書いちゃダメですよ!!」って、おいおい、自分の作品と比べてないですよ。ってか、そこは譲れませんなっ! でも、そんな誤解を招くくらい、絶賛してしまった。  わかりやすいキャッチをつけるとしたら、“現代の女子高版スタンド・バイ・ミー”。  この手の映画で一番嫌なのは、“現状の女子高生はこんなに悪いぜ!”みたいな、心のかわいさをすべて捨てた作品。その必要以上に汚らしい部分が、この映画にはない。あえて消しているのではなく、必要ない。なぜなら、表現することがほかにたくさんあるから。  今の女の子たちの、ピュアで頑張り屋で、でもワガママで~みたいな特徴をちゃんとつかんでいる、気持ちのいい物語になっている。  ある私立学校の芸能コースに通いながらアイドル活動をしている4人組「P☆GIRLS」は、学校の修学旅行を欠席してライブハウスで公演をしていた。公演後、修学旅行欠席者に出された宿題を学校に忘れてきたことに気付いた4人は、夜の学校に忍び込むが……。女子高生アイドルたちの日常と非日常、輝かしいステージの裏に隠された葛藤などを描いた青春劇。 UP_tomita.jpg  まず、シチュエーションが面白い。ターゲットとなるのは、私立校の芸能コースに通う女の子4人! しかも、地下アイドル的存在!  なんと平成2ケタ以降のお話ですね。同じ環境の女の子を応援するアキバ系のファンはみんな気持ちわかるし、芸能コースの女の子たちも「わかるわかる~」って共鳴するよ!  その平成アイドルガールズを演じるのは、荻野可鈴を筆頭に、グラビアもちゃんとやってくれるアイドルたち。そして!! いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの“ドロリッチ巨乳ロリ”星名美津紀! 正直に言おう。客寄せパンダだと思ってた! マジ!!  胸が大きい等身大の女の子だったからか、ものすごく“素”、気持ちいいくらい“素”。当然、アイドルムービーではないので、水着シーンも一回もない……というか、あってはいかん! この作品にはね!!  ここまで絶賛するのは、上記のこと以外に、「アイドル評」的な分析をするならば、「闇は女をキレイにする。それが女子高生だとしても!」ということなのだ。  これだけかわいいアイドルが揃ってるのに、たぶん87%以上は闇の中だと思う。ジョン・カーペンターの『ザ・フォッグ』のように!  例えば、グラビアアイドルDVDに闇のシーンってあります? ないですよね。なんでか? 簡単、太陽やキレイな光の中のほうが、かわいくキレイに撮れるから。あまりにも当たり前。なのにこの映画、ライブハウスで始まって、夜の学校で、ライブハウスで〆る。ね、闇っしょ! bokusyu_1.jpg  アイドルを撮るにはタブーなはずなのに、照明部さんがものすごく頑張ってて、月の光や、ほんのちょっとの蛍光灯の漏れが、10代の若い女の子たちの頬や太ももを舐める。特にキレイなのは、瞳。  ……瞳でイケますか!? イケるんですっ!!  夜は光と闇以外にも、何かいけないことをしている感がある、特に学校ね。女の子がいけない……昭和の書き方で表現すると、“イ・ケ・ナ・イ”ことをする時の顔って、ものすごく魅力的じゃないですか?  初めての夜遊びとか、初めてのベッドインとか、遊びで触り合ってたら感じてきちゃった女子2人とか、ちょっと中に入れてみたら気持ちよすぎてそれがデビューだったりとか、ペットのチョロをバター犬にさせてみたりとか……キリがない! それだけ「暗いところの女の子」は魅力的だってことです。  本当にいい女の子たちだけで構成されていて、ほとんどが暗い場所での撮影なのに、頑張ってるアイドルたちならではの傑作。ぜひ見てほしいですね。 kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 1964年東京生まれ。映画監督&脚本、タレントプロデューサー。短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。アイドルを女優として扱う映像が特徴的でファンを多くつかむ。11年に『魚介類 山岡マイコ』、13年に『こたつと、みかんと、ニャー。』を発表。アイドル映画という枠には収まらない、独特なファンタジーワールドを展開。新作もめじろ押し。木嶋のりこ等が所属するプロダクションを持っている。 ブログ <http://ameblo.jp/ryutarokajino/> ◆【アイドル映画評】過去記事はこちらから

「一人はモー娘。一人は宝塚女優……」“女を運んだ”当事者が明かすバーニング肉弾接待の実情

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「週刊文春」9月12日号
今週の注目記事 第1位「中途半端すぎるオバマの選択」 (「ニューズウィーク日本版」9月10日号) 同第2位「NHKが頭を抱える『八重の桜』プロデューサー モー娘。肉弾接待騒動」 (「週刊文春」9月12日号) 同第3位「知らないのは日本人だけ 世界から見たニッポン」 (「週刊現代」9月21・28日号) 同第4位「ジェームズ・ワトソンが登場!『老化を防ぐ方法』教えます」 (「週刊現代」9月21・28日号) 同第5位「参院選投票日に誕生した『山本太郎参院議員』の隠し子」 (「週刊新潮」9月12日号) 今週のワースト記事「藤圭子『転落死写真』撮影者の目撃談」 (「フライデー」9月20日号)  日曜日(9月8日)は、私にとっていいことが何もなかった。  朝3時起きして見た2020年五輪招致国に、まさかの東京が選ばれてしまった。予想外の安倍首相の英語スピーチのうまさに感心はしたが、汚染水漏洩問題について「抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、すでに着手している」と発言したのは納得がいかない。  これまで東電任せで国が十分に関与してこなかったからこそ、このような事態になってしまったのだ。五輪目当てで慌てて「責任を持ってやります」といわれても、日本国民はだまされない。  私が五輪招致に反対してきたのは、五輪のためにゼネコンが東京中を掘り返し、今以上の殺伐とした街になることを嫌うからである。  昭和39年の東京五輪は、敗戦から立ち上がった日本を世界の人たちに見てもらいたいという熱い想いがあった。  新幹線に象徴されるようなインフラ整備への期待もあった。そして何よりもベトナム戦争の「特需」があり、高度成長路線を進み始め、明日は今日よりよくなるという夢が持てた時代だった。  その夢をもう一度と考える政治屋たちが五輪招致に躍起になったのだろうが、ソウルも北京も、五輪がきっかけで経済成長率が伸びたという話は聞かない。  日本が20年のオリンピックを経済成長のきっかけにするには、第2のベトナム戦争が必要になる。それがシリア戦争になるのかもしれないが、集団的自衛権を容認する国になってしまえば、日本も戦争に参加しなくてはならなくなるのである。  ベトナム戦争のように「遠い戦争は買い」などといっていられなくなるのだ。  東京五輪決定でガックリして、競馬も惨敗。夕刻からは友人で名編集者だった中川六平氏の通夜に行ってきた。享年53歳。数々の名著を世に送り出し、無類の酒好きだった六ちゃんの通夜には、昔のべ平連仲間が大勢来ていた。  飾られた写真を見ても涙は出なかったが、心から寂しいと思った。  フライデーが「藤圭子の自殺直後の写真」と大きなタイトルを打った記事を読んでみた。  マンションの前の道路に人影のようなものは映っているが、モザイク処理されているのでよくわからない。遺体を運んだ後の血糊のようにも見える。飛び降りた死体を前にしているにもかかわらず、歩道にいる男たちが慌てていないのも「直後」とは思えないが、これ以上の詮索はやめにしておこう。何も無惨な写真をそのまま掲載しろというわけではないが、写真を使うのであればもっと編集上の工夫がほしかった。そこで今週のワーストにした。  フライデーも今や400円である。新潮370円、文春380円に比べると割高感は大きい。値段に見合う内容の充実がないと、読者は離れていく。もっと危機感を持つべきであろう。  アサヒ芸能には、新宿2丁目の「ウリ専バー」に昔、藤がよく来ていたという話が出ている。気に入った男を連れ出しても性的な興味はなく、話し相手をしてもらうためだったという。  事実だとすれば、腹を割って話せる身内も友達もいなかったのだろう。藤圭子の救いようのない寂しさが伝わって来る。  注目記事には載せなかったが、現代とポストの軟派記事のエスカレートが激しい。といってもタイトルの上だけだが、現代は袋とじ特別付録が「女性外性器のしくみ」。最新技術を駆使して「見えないところまで見える」というのだが、そのものズバリが出ているわけではない。  ポストはオナニーグッズ「TENGA」の代理店になったのではないかと思えるほどに、TENGAの発売する大人のオモチャ(ラブグッズというんだそうだ)の紹介と、他のグッズの製品紹介を小雑誌にして、W袋とじとしてやっている。  そのうちポストで大人のオモチャの通信販売でも始めるのだろうか。私見だが、現代・ポストどちらでもいいが、大人のオモチャやアダルトビデオなど中高年のためのセックスグッズを売る通信販売を本格的に始めたらいいと思う。  現代はうまいものの通販はすでにやっているが、それよりなんぼか儲かると思うけどな。早いもん勝ちやで。  ポストに「謎の美女YURI」のグラビアがあり、写真集が遂に発売と書いている。  先日、飯田昌宏編集長から写真集を送っていただいた。『YURI愛のアルバム』(小学館)というタイトルで1,300円。こうしてまとめてみると一層彼女の魅力が伝わってくる。私のようなYURIフアンには堪らない一冊である。  週刊新潮はよほど山本太郎(38)参議院議員が嫌いと見える。今週も彼の隠し子が参院選投票日に誕生していたと報じている。これが第5位。  8月24日に妻と離婚し、それを隠して参議院選を戦ったことは以前報じたが、参院選投票日に付き合っていた女性、下村恵子さん(仮名・39)に子供が生まれていたというのである。  新潮によれば、女優の満島ひかりに似た美人。東日本大震災後の反原発運動を通じて知り合い、深い仲になっていったようだ。  事情を知る関係者はこう語っている。 「子供を欲しがったのは、太郎のほうだったと言います。恵子さんも子供をつくれる年齢を考えてそれを了承し、“子供をつくろう”と2人で決めて行為に及んだ。そうしたらすぐに妊娠した、ということのようです。  その後、太郎の母親が“私も同居することが結婚の条件”と言い出したのです。恵子さんがそれに難色を示すと、マザコンの太郎は“お袋に認めてもらわないと結婚はできない”と言う。恵子さんは“2人で子供つくるって決めて妊娠したのに責任を取ってくれないなんて”と泣いて訴えたそうです。(中略)  太郎と恵子さんと赤ちゃんで、大阪にいる太郎の母親に会いに行ったという。そこで恵子さんは母親から“太郎の財産目当てなのか”などとヒドイことを散々言われたそうです」  この取材の時点ではまだ子供を認知していなかったそうだが、取材をしている間に「東スポ」が「スクープ公開 山本太郎議員 隠し子」という記事を掲載し、それで発売前に認知したそうである。  妻と離婚したのだからさっさと結婚すればいいのに、逃げ隠れするからこうして書かれるのだ。反原発を訴えるときのように堂々とナゼできないのだろう。このままでは在任中顰蹙を買い続けた横峰さくらプロの親父のようになってしまいかねないと、心配になるが。  お次は現代の「世界の知性に聞く」第3回。今回は分子生物学者の第一人者ワトソン氏で、ノーベル生理学・医学賞を受賞している。  タイトルにあるような「老化防止」について詳しく話しているわけではないが、所々に注目すべきところがあるので紹介しよう。脳についてどれぐらいわかっているのかという質問に対して、こう話している。 「いま、脳の老化について唯一の糸口となっているのは、『運動する人はしない人に比べて認知症を発症する人が若干少ない』ということです。運動をする人はまた、がんを発症する割合も約30%少なく、ある種の糖尿病になる可能性も少ないことがわかってきています。(中略)  また、糖尿病の治療薬はアルツハイマー病の発症を遅延するという研究報告もあるため、うまくいけば脳の機能を高い状態に維持するための、最初の薬になるかもしれません」  がん克服についてはこう述べている。 「がんについてはもうすぐ対処法が見つかるかもしれません。がんは細胞の突然変異により起こされますが、科学はやっと細胞を理解するところまで来ています。たとえば、がん細胞を飢えさせる方法があります。つまり、糖分を控えること。がん細胞は正常の細胞より、より多くの糖分を必要とします。こうしたがんの基本は分かってきています」  脳をいつまでも活性化させておくために必要なことを話しているが、ここが私には一番興味深かった。 「大事なのは、自分にとって何が重要かを判断することです。例えば85歳の人にとって重要なことは何でしょうか? それは脳を生き続けさせることかもしれません。あるいは歴史が好きな人や、経済学者になりたい人にとっては何が重要か。そして、自分にとって重要なことを判断したら、過去から最良のものを学び、打ち込み、思考することです。  そしてその際、何が必要かと言えば、人はもっと『なぜなのか?』という疑問にフォーカスすべきなのです。  私の野心は科学的偉業を成し遂げて有名な科学者なることでした。アインシュタインを除けば、今、私はダーウィン以降では最も有名な科学者でしょう。しかし、有名になったからといってそのことを気にかけてはいません。いまも、科学的問題をいかに解決するかを考え続けながら生きているのです」  脳を老化させないためには常に「?」を持ち、考え続けること。あたりまえだが、たしかにその通りであろう。  3位には現代の巻頭特集。五輪は日本に決まった! と、いち早く報じていた現代だが、東京五輪決定前に作られたからか、意外に日本や安倍政権に辛口の論調である。  たとえば福島第一原発の汚染水漏れ事故に対してはこうである。 「安倍首相は、9月4日から9日までの2泊6日の外遊中、『福島問題は7年後の2020年にはまったく問題ない』と強調した。だが世界は誰も、安倍首相のことを信じていない」  日中、日韓についてもこう書いている。 「アメリカの東アジア研究の権威であるハーバード大学のエズラ・ヴォーゲル名誉教授がアドバイスする。 『日本はとにかく、東アジアを不安定にさせないことを心がけるべきです。尖閣諸島の問題が「蟻の一穴」となり、日中戦争に発展することだってないとは言えない。東アジアの安定は、日本の国益にも直結するのです』  安倍政権の面々は、周辺諸国の挑発的な言動は控え、無用な争いを起こさないようにすべきだろう」  安倍首相がオバマのシリア攻撃を支持したことについても、こう批判している。 「ドイツの中央銀行にあたるドイツ連銀は、こうした事態を見越してか、8月に出した月例報告で、アベノミクスを酷評した。 <アベノミクスによる景気の押し上げは、『藁についた火』のようなもので、一時的な効果で終わるだろう。具体的には、2013年のGDPは1.25%増加するだろうが、’14年には効果は大幅に縮小し、’15年には逆に景気のマイナス要因となると見込まれる>  たしかに、今後のシリア情勢は、アベノミクス全体を狂わせていくリスクを秘めている。オイル価格の上昇と消費税増税のダブルパンチになれば、消費は低迷し、スタグフレーション(インフレ下の不況)という最悪の事態が現実化する可能性もあるからだ」  論調はやや弱いが、雑誌のもつ重要な役割「反権力」に少し目覚めてきたかなと思わせる記事である。  第2位は天下のNHKの花形プロデューサーに噴出したスキャンダルを取り上げた文春の記事。まずはこういう内容である。 《『八重の桜』で注目を浴びているNプロデューサー。いまでこそエグゼクティブプロデューサーと持ち上げられているが、いまだにバーニング周防郁雄(社長*編集部注)との関係を切ることができないでいるため、本人も困っていると関係者に話していると言う。  NがまだNHKエンタープライズ時代から仕事も遊びも周防に抱きかかえられ育ってきたからだ。特に関西に仕事で来た折には必ず、京都に足を運んで御茶屋『H』で我々と一緒に羽目を外したものだ。  特に記憶に残っているのは、女性関係。私もテレビで見たことのあるモーニング娘の二人が途中で参加してきたのだ。周防から言われたので、小遣いを数十万づつ渡してやると喜んでいた。後に周防とNが宿泊している京都ブライトンホテルに送ってやったのだが、『周防さんもNさんも変な趣味があるのでいやなんです』と二人が酔った勢いでしゃべりながら周防とNの部屋に消えていった。  先日、当時の立て替えた御茶屋の支払い代金をNHK・Nプロデューサー宛に請求したがなんの返答もないので、少額訴訟でもしようかと思っている!》(原文ママ。イニシャル表記はホームページでは実名)  これは「大日本新政會」というホームページにある文章である。  この會は神戸に本拠を置く暴力団「松浦組」系の民族派団体で、上の文章を書いているのは、バーニングの周防氏と、かつて“兄弟分”のような付き合いをしていた大日本新政會の笠岡和雄総裁だという。  千葉の産業廃棄物処理場建設で両者の間に金銭トラブルが起こり、2年前に2人の仲は決裂したそうである。  ここに出ているN氏はNHKの花形プロデューサー(56)で、大河ドラマ『天地人』で平均20パーセントを超える高視聴率を叩き出したドラマ制作のエキスパート。放送中の『八重の桜』の制作統括でもあり、全国各地の講演にもひっぱりだこの、NHKの顔だという。  そんな売れっ子プロデューサーの醜聞だが、芸能界のドンと暴力団がらみでは、NHKとしても弱っているのではないか。  NHKの制作担当者がこう話している。 「Nさんは“バーニングの人間”ですよ。周防さんに可愛がられ、便宜を図ってもらい出世したというのが局内の定説です。ドラマ制作にはジャニーズ派とバーニング派という派閥があって、バーニング派の首領が彼なんです。温厚な人柄ですが、外見とは裏腹にエリート意識が強く、したたかな人物です」  文春は京都へ飛び、事情を知っている人間を当たっていく。そして「ついに小誌は事件の“当事者”に辿り着いたのである」 「女を運んだのは私です」と語るのは、松浦組とも周防氏とも近い関係者。 「実はあの夜、周防は祇園のお茶屋『T』に、ひそかに二人の女性タレントを待機させていました。周防がNを接待した『H』の宴会が終わった後に、周防からホテルに連れて来てくれないかと連絡があり、人目につかないよう気をつかって二人をホテルまで運んだんです」  この御仁、2人の女性芸能人の実名を出しながら、「一人はモー娘。のメンバー、一人は宝塚出身の女優だった。二人は笠岡氏のポケットマネーを受け取った」と説明し、こう続ける。 「女たちは意外にもサバサバした様子でした。二人のうちハキハキした女の子は周防、もうひとりの無口な方がNの担当ということでした」  事実だとすれば、芸能界のドンだけあって豪勢な“接待”である。私も現役時代は何度か周防氏と食事はしたが、こんなことはまったくなかった。やはりNHKだからだろうか。  ちなみにNHK朝の人気ドラマ『あまちゃん』の主人公・能年玲奈や小泉今日子、小池徹平らがバーニング系俳優というのは業界では知らぬ者のない事実だと、文春は書いている。これも接待の賜物か?  N氏は周防氏と密接な関係かという取材に対して、こう答えている。 「そんなことはないですけど、密接って、何をもってそう言うのか……あのお、周防さんの接待は受けてません」  周防氏のほうも否定しているが、一方の笠岡氏は取材に対し、こういっている。 「あそこに書いたのは本当の話です。私はホテルの部屋の前で、周防の紹介でNと名刺交換をした。お茶屋代は私が払いました。秘密は墓場まで持ってくつもりやったんやけど、周防とのことやら、いろいろと許せないことがあってね」  NHK側はN氏の事情聴取をしたそうだが、ホームページの書き込みには抗議などしていないという。ここまで具体的に書かれた以上、視聴者に対してNHK側は何らかの説明をすべきであろう。  今週の1位は、G20でロシア、中国と意見が真っ二つに分かれたシリア攻撃を巡るオバマ大統領への批判記事。  シリア政府が反体制派を化学兵器で殺戮したというのが攻撃する根拠だが、アメリカ国内では議論百出で、オバマへの批判も強まっているとニューズウィーク日本版が報じているのである。 「米政府は先週末、シリアのバシャル・アサド政権による化学兵器の使用で1400人以上が死亡したと発表。バラク・オバマ米大統領は限定的な武力行使を検討していると述べた。  シリア内戦は、アメリカの国益と複雑に絡み合っている。その複雑さ故に、米政府が実現すべき国益上の目標も、そのための戦略も多数ある。  それだけにシリアへの軍事介入については、積極論にも慎重論にもなるほどと思える部分がある。だが残念ながら、オバマは不可解で最悪のアプローチを選択したようだ。  オバマ政権はシリアへの介入に慎重な立場を繰り返し表明してきた。だが同時に、アサド大統領の排除を強く主張し、化学兵器の使用は『越えてはならない一線』だと政権側に警告する一方、反体制派への小規模な軍事支援を行ってきた」  だが、このやり方は最悪の選択だという。 「中途半端な対応を重ねるうちに、目標を達成できないまま泥沼にはまる──ベトナムの二の舞だ。何もしないか、それとも『限定的』ではない本格的な介入に踏み切るか。オバマはどちらかを選ばなくてはならない。  介入慎重論の根拠は、シリアはアメリカの国益にとって死活的に重要ではないというものだが、その背景には軍事介入がもたらす結果への懸念がある。  アサドは残忍な暴君だが、反体制派の内部ではイスラム過激派が勢力を増している。彼らが権力を握れば、イスラム教アラウィ派、同ドルーズ派、キリスト教徒といった少数派を虐殺しかねない。(中略)  大掛かりな介入に踏み切るか、まったく手を出さないかのどちらかであるべきだ。シリア内戦を終結させ、ましてやアメリカにとって好ましい結果をもたらすためには、地上軍の投入が不可避とまでは言わないまでも、現在オバマ政権が考えているよりはだいぶ大規模で長期の活動が必要になる。(中略)  唯一の誤った選択は、シリアにおけるアメリカの長期的な目標と戦略を考慮せずに、行動を決めることである。しかし不幸なことに、いまのアメリカはまさにそういう選択を行おうとしているように見える」  また「今の反体制派にはアサド政権という共通の敵がいる。だが体制崩壊後は全員が敵になる」とも書いている。  オバマはベトナム戦争の教訓から学ばず、再び、泥沼の戦争へと足を踏み入れようとしているようである。  このところ安倍首相に素っ気なかったオバマが、急に電話会談やG20で首脳会談をしたのも、同盟国のイギリスやドイツがシリア攻撃に参加せず、孤立感を深めているからだろう。  それに2月に会ったとき、安倍首相は「集団的自衛権を容認する」といってしまっているのだ。そうなればオバマは、自衛隊をシリアに派遣してくれと要請してくることは間違いない。  私も、そうはいっても集団的自衛権など、平和憲法がある限り容易いことではあるまいと高をくくっていた。  だが、先日、東京新聞論説兼編集委員の半田滋氏と対談したとき、驚く話を聞いた。安倍首相は集団的自衛権を行使できる「国家安全基本法」を、憲法改正なしに「議員立法」で成立させようと企んでいるというのである。議員立法で提出すれば、過半数の賛成で成立してしまう。  これは半田氏の書いた『集団的自衛権のトリックと安倍改憲』(高文研)に詳しいが、これをやられたら憲法九条は有名無実化し、戦争のできる国へとあっという間に大転換してしまうのだ。  半田氏がいうには、第二次大戦後のベトナムやアフガニスタン、イラクなどの紛争の大義名分は「集団的自衛権」の行使で、しかもそれを行使した国はどこも勝利していないという。  10月に安倍首相は消費税増税をどうするか決断する。それが終わったら、いよいよウルトラタカ派の本性を現し、自衛隊を国防軍に変容させるつもりではないか。  しかし大新聞も他のメディアも、これほどの重大問題に触れようとさえしないのは「メディアの劣化」ですまされることではあるまい。猛省を促したい。 (文=元木昌彦)

【3カ所目・福島県】原田真緒「47都道府県グラビアイベント」緊急レポ!

グラビアの魅力を全国に伝えるため、47都道府県すべてでグラビアイベントを敢行中の“はらだん”こと原田真緒によるドキュメンタリー連載。  どうもー! 愛媛生まれ温泉育ち、伊予柑おっぱいグラドルのはらだんこと原田真緒です。私は今、ニッチな存在になりつつあるグラビアアイドルイベントの楽しさを全国に広め、グラビア界を盛り上げるためにただいま47都道府県を廻っております! このコラムでは、そのイベントの様子を中心にレポートしています。  6月26日、この日は栃木県にて同イベントを行った後、移動して福島県に!  福島県には郡山駅周辺に撮影会を開催できそうなスタジオがあまりないらしく、タクシーに乗ってスタジオまで移動。途中タクシーのドアガラスに「バサバサッ」と生い茂った草が当たるような小道を通りながら着いたのが、このクレヨンスタジオさん。田んぼや林ばかりの緑に囲まれており、スタジオを見るまでは「本当にこの辺りにスタジオがあるの?」と皆で危惧するほどのどかな場所でした。 IMG_5346.jpg  このクレヨンスタジオさんは結構長い年月営業しているようで、タイムスリップしたかのようなどこか懐かしい雰囲気のある木造つくりでした。いくつかセットがあったので、一通り見てから、いざ撮影会スタート!  まずはブルーを基調としたセットで“THE・グラビア”といった感じで撮影。何気に床にゴザが敷いてあったのが味があって面白かったです。  その後はセットを移動し、水着に手錠や首輪の小道具をプラスして撮影! P1480719.jpg  ただ水着でいるよりも、こういった小道具を足すことにより少しエロさが増すと思いませんか? 撮影会では、なるべくいろんなお写真を撮って満足していただきたいので、こういう水着と合わせられそうなアイテムは常にチェックしております! 撮影会は、スタジオさんに衣装があることもあるのですが、あらかじめ用意した私物で登場するグラドルも少なくありません。1日に8パターンほどの衣装がいる時などは、キャリーバックでスタジオ入りする子もたくさんいます!  と、グラドルのお荷物事情はさておき、その後は学校の保健室のベッドを彷彿とさせるセットへ移動。ここではYシャツを羽織り、チューブトップのビキニを隠して“着ていない風”な写真などを撮影しました! P1480725.jpg  いかがでしょうか? 赤いライトがあったため、参加者の皆さんとライティングもこだわったりと協力しながらの撮影で、かなり雰囲気のあるお写真を撮っていただけたのではないかと思います!  このスタジオで撮影会をして気付いたことは、「グラドルとカメラと参加者さんが居れば、結構どこでも撮影会ってできるんだな!」という事です。福島県ではグラドルの撮影会はきっと行われたこともあまりないと思うのですが、やろうと思えばできるんだ! と、少し自信が付きました。  これからもきっと、撮影会が滅多に行われないと思われる都道府県にも赴いて行くことになると思いますが、どんな環境でも楽しいイベントになるように工夫して行こうと思います。  撮影会が無事終了した後は、タクシーで郡山駅前へ移動。因みにこの時のタクシーの運転手さん、行きの時に「ここじゃタクシーもなかなか捕まらないでしょうから、終わるころに来ますので」とスタジオまで迎えに来てくださったのです! 何て人情味に溢れているのでしょうか。  その後は第2部のお茶会。あいにく時間や予算の関係で郷土料理屋さんなどではなくファミレスだったのですが、参加者の皆で和気藹々とした時間が過ごせたのではないかと思います!
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 今回は初めての1日に2県でのイベントということでバタバタしたところもあったのですが、栃木県から一緒に移動して下さったり、撮影も皆さんで協力して下さったりと、本当に皆さんのお影で成功する事ができました! あと44都道府県、どんなことが待ち構えているのか分かりませんが、グラドル界を盛り上げていくため我武者羅に邁進して行こうと思います!  皆さんも、はらだんがお近くの都道府県にお邪魔した際には、是非この前代未聞で無謀なイベントに参加してみてくださいね!
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福島制覇!
 47都道府県イベントの最新情報は、原田真緒所属事務所PIKE PLANNINGのHP(http://pike-plan.com/)をチェックしてみてください! ●原田真緒 通称はらだん 現在東京MX・千葉テレビにて放送中の『真夜中のおバカ騒ぎ!』に出演中。ブログやTwitterにて自身で考えた企画を敢行し話題を集める自己発信型グラドル。 彼女のツイキャスは短時間で数千人が視聴している。またニコニコ生放送にて毎週月曜21時から放送している冠番組『倉持×原田の女子動画【生】』はグラドルらしからぬ過激な言動によりニコ生のランキング上位に君臨する人気番組となっている。 オフィシャルブログ『はらだん@ちゃんねる』http://ameblo.jp/haradan0805/

同性に惹かれ合う美少女たちの甘く危険な世界!『ジェリー・フィッシュ』の新進女優が眩しい

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「女による女のためのR-18文学賞」作品の映画化シリーズの第2弾『ジェリー・フィッシュ』。主演の大谷澪と花井瑠美が新鮮な魅力を放つ。
 海の中をフワフワと浮遊するクラゲたちの群れは、忘却の彼方にある記憶を思い起こさせる。その昔、人間の先祖はまだ水溜まりの中で暮らす小さな原生動物であり、無性生殖によって仲間を増やしていた。つまらないモラルもなく、男女の性別もなく、とてもシンプルで美しい生き物だった。修学旅行先の水族館で水槽いっぱいに群生するクラゲに見とれていた夕紀は、同級生の叶子に声を掛けられてハッとする。2人が口を利くのは初めてだったが、静かな水槽の前でじっとクラゲの群れを並んで見つめた。ひんやりとした海底に2人きりでいるような気分だった。いつの間にか手を繋いでいた2人は口づけを交わして、その場を離れた。それは夕紀にとって生涯忘れられない恋の始まりだった。映画『ジェリー・フィッシュ』は、女子高生2人の甘く危険な恋愛の始まりから破局まで、その短くて掴みどころのないフワフワした一生を描いた官能ドラマだ。今なおカルト的な人気を博している『1999年の夏休み』(88)の金子修介監督が少女たちの繊細な世界を美しく幻想的に撮り上げている。  高校生の夕紀(大谷澪)はクラスの中で浮いており、いつもひとりぼっちで図書館で過ごしていた。そんな夕紀の孤独な姿が、友達に囲まれている人気者の叶子(花井瑠美)には風変わりで新鮮に映った。修学旅行から帰ってきて、学校内で夕紀と叶子が会話を交わすことはなかったが、放課後のバス停で2人は人目を忍んで口づけを重ね続けた。女の子同士の口づけはとても柔らかくて気持ちよくて、まるで2人は元々は一体のクラゲだったかのようだ。やがて叶子は夕紀の部屋に遊びに来るようになり、2人はベッドの上で戯れる。好奇心旺盛な叶子はお互いの首を締め合うというプチSMプレイを提案する。叶子に嫌われたくなくて、夕紀はそのプレイを受け入れる。少女たちは性の概念が希薄なだけでなく、生と死の分別もまだ曖昧だった。酸欠状態で気を失った夕紀は、海を浮遊するクラゲたちの一部になっていた。
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積極的な性格の叶子(花井瑠美)からのアプローチを、夕紀(大谷澪)は戸惑いながらも受け入れる。孤独から解放されたのが何よりうれしい。
 『ジェリー・フィッシュ』に主演したのは、オーディションで選ばれた2人の若手女優。夕紀役の大谷澪はミスマガジン2008審査員特別賞受賞をきっかけに芸能デビュー。朝ドラ『カーネーション』や橋本愛主演のホラー映画『アバター』(11)などの出演歴があるが、本作が初主演作。ショートヘアが印象的な叶子を演じたのは花井瑠美。3歳から21歳まで新体操の選手として活躍し、日本代表にも選ばれた元アスリート。本作がまったくの演技初挑戦だった。オーディションでは演技キャリアのある大谷が先に決まり、大谷が他のオーディション参加者たちと次々とキスシーンを演じることで、大谷との相性の良さから花井が選ばれたそうだ。それほど金子監督の目には、大谷と花井のキスし合う姿がとても自然なものに映ったらしい。「役者という仕事をやっていく上で、裸になるということも通るべき道のひとつ」と大谷が言えば、「根性と度胸だけで、今まで生きてきた」と花井も応える。思い切りのいい主演女優2人の脱ぎっぷりから目が離せない。大谷と花井の鮮烈なベッドシーンを見て、金子監督は『デスノート』(06)や『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)などのヒットメーカーである前に、日活ロマンポルノ出身だったことを思い出した。  人気監督ほど、作品の中に監督自身の性的嗜好性や死生観が色濃くにじみ出てくる。宮崎駿監督作品に登場する少女たちは重力や社会常識に縛られない軽やかな魅力を放つが、大人になるとはかなげで色褪せた存在になっていく。北野武監督は自分の中に巣食う破滅願望を作品として吐き出すことで、自分の内面を浄化している。三池崇史監督の作品には必ずといっていいほど緊縛シーンが登場する。イマジネーション豊かなサディストであり、同時に貪欲なマゾヒストでもある。園子温監督は露出狂だ。自分が脱ぐ代わりに女優たちを裸にしてしまう。映像作家というよりは職人的立場にある金子監督だが、やはり作品の中からはある種の匂いが立ち込めている。それは美少女たちをフィギュア的に愛でる視線だ。『1999年の夏休み』で思春期の少年を演じた深津絵里、『ウルトラマンマックス』(TBS系)で表情のないアンドロイドを演じた満島ひかりをはじめ、金子作品のヒロインたちは命を与えられたばかりのフィギュアのような初々しい魅力を漂わせている。『ジェリー・フィッシュ』に主演した大谷も花井も、金子作品の正統的なヒロインの系譜にある。
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叶子はクラスきっての人気者。「夕紀のことがいちばん好き」と言いながら、男子とも付き合ってしまう。二股掛けられた夕紀は大ショック!
 原作小説にはないが、金子監督は劇中でウィリアム・ワイラー監督の『噂の二人』(61)を引用する。オードリー・ヘップバーンとシャーリー・マクレーンが共演した『噂の二人』は寄宿舎で暮らす2人の女性教師にレズビアン疑惑が向けられ、日陰ものへと追いやられる悲劇だ。女性教師たちは美し過ぎるがゆえに、社会からその存在を抹消されてしまう。ウィリアム・ワイラー監督は『ローマの休日』(53)や『ベン・ハー』(59)など映画史に残る名作を残した巨匠中の巨匠だが、『噂の二人』と共に『コレクター』(65)も忘れがたい。『コレクター』の内気な主人公フレディーはお気に入りの美大生にクロロホルムを嗅がせて、自宅の地下室に監禁してしまう。そして彼は美しい昆虫標本を愛でるように、美大生にありったけの愛情を注ぐ。『コレクター』を観ていると、映画監督という仕事も新種の美しい女性を見つけて、その可憐さを映像として記録することではないのか、そんな気がする。背徳的なものを感じさせるが、そんな映画にこそ危うい魅力が込められている。  ひとりの少女が同性に抱いた恋愛感情は一体どのような一生を終えるのだろうか。夕紀が水槽の中のクラゲに夢中になり、フレディーが蝶の標本を愛でたように、我々もまたスクリーン越しに息を潜めて、この不安定な恋愛の行方を見つめるしかない。 (文=長野辰次) jerryfish04.jpg R18文学賞VOL.2『ジェリー・フィッシュ』 原作/雛倉さりえ 脚本/高橋美幸 監督/金子修介 出演/大谷澪、花井瑠美、川田広樹、川村亮介、奥菜恵、秋本奈緒美、竹中直人  R18 配給/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 8月31日よりシネマート六本木ほか全国順次公開中  (c)2013「ジェリー・フィッシュ」製作委員会  <http://www.r18-jellyfish.com> ◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから

から揚げ粉で作る、簡単ペペロンチーノ「カラポリスパ」

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材料費は4人前で税込315円!
「男のダジャレレシピ」で世間を沸かせた男が挑む、新たな挑戦――300円を握り締め、誰も食べたことのないオリジナル料理を作る!  100円ショップが大好きである。一部商品を除いて、何を買っても100円というわかりやすさがいい。100円均一というお得感が、自分にとって本当に必要なのかのどうかという境界線をあやふやにし、よく考えたら要らないものまで、ついつい買いすぎてしまいがち。  そんな100円ショップだが、最近は雑貨だけではなく、食品類も充実してきている。そこで100円ショップで売っている3品を厳選し、それだけを材料として、自分でも作ったことのないオリジナル料理に挑戦してみようと思う。ただし、通常の台所にある調味料や油などは自由に使っていいものとする。  オリジナル料理とは、組み合わせの産物。果たして税込315円で、一体どんな料理が出来上がるのだろうか?
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ということで、某100円ショップにやってきました。
 まったくのノーアイデア、脳みそがまっさらな状態でやってきた100円ショップの食品コーナーにて、腕組みをしながら商品を眺め、じっくりとレシピを考える。  そんなのいくらでも思いつくだろうと気楽に考えていたのだが、これが実際にやってみるとなかなか悩ましい。ありきたりなメニューではなく、自分でも味の想像がつかないものはなんだろう……。落語の三題噺のように、材料を誰かに決めてもらったほうが、まだ料理しやすいかもしれない。  選べる材料は3品のみ。今回は初めての試みなのでオーソドックスに、メインとなる食材、味付けのための食材、具となる食材を1品ずつセレクトしてみることにした。
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こちらの3品にしてみました。
 買ってきたのは、スパゲティの乾麺と、ポリッピーというスパイス味の豆菓子、そしてから揚げ粉である。  材料を見てもらえばわかるだろうが、から揚げ粉でスパゲティを味付けして、そこにポリッピーを具として加えようという魂胆だ。から揚げ粉のスパイスと、ポリッピーのスパイスで、ダブルスパイス効果を狙ってみたい。  まずは、スパゲティを電子レンジで茹でる。この茹でる容器も、以前に100円ショップで購入したものだ。
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100円均一好きならみんな持っているこの容器。
 続いては、熱したフライパンに適当な油(オリーブオイルでもごま油でもいいけれど、今回はシンプルにサラダオイル)を多めに引き、茹であがったスパゲティを炒め、そこにから揚げ粉をたっぷりと投入して混ぜ合わせる。
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味付けはとりあえずから揚げ粉のみ。ドバドバ。
 から揚げ粉を調味料と考えると入れすぎの感じがするけれど、主な材料は小麦粉なので、多めに入れるくらいがちょうどいいはずだ。から揚げ以外でから揚げ粉を使うのは人生初だが、いろいろとスパイスが入っているっぽいので、めんつゆ並みの万能調味料となってくれると信じている。  ところで、よく考えたらスパゲティもから揚げ粉も小麦粉なので、「小麦粉 & 小麦粉 with 油」で、とっても太りそうなメニューだ。だが、それが炭水化物大好き星人にとってはたまらないはず。  目の前にあるのはスパゲティなのに、匂ってくるのはから揚げのあの匂い。そんな視覚と嗅覚のコントラストを楽しんだところで、仕上げにポリッピーのスパイス味を投入。ペペロンチーノにおける唐辛子とニンニクを超える役割を果たしてくれるのではと期待しているのだが。
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ポリッピーを1/4袋入れる。
 ざざっとかき混ぜたら、から揚げ粉風味のペペロンチーノ・ポリッピートッピング、名付けて「カラポリスパ(から揚げ粉ポリッピースパゲティ」)の完成だ! うん、味の想像ができない。
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多少顔が赤いのは、ビールを飲んでいるからです。すみません。
 さてどんな味かとズルズルっと食べてみると、味うんぬんの前に、まずむせてしまった。ケフンケフン。粉をまとったスパゲティ、むせるね。  すでに半分になっているビールを飲んで気を取り直し、再度落ち着いて食べてみると、なんともジャンクフード的な不思議な味がして、これがビールと相性ピッタリ。スパゲティにたっぷりと絡みついたから揚げ粉が、どこか懐かしい感じがするんだけれど、何を食べているのかよくわからないという、不思議な風味を醸し出している。  唯一の具として入っているポリッピーは歯に詰まりがちだが、詰まったところでビールをグイッと流し込むと、詰まりがとれてまたこれが気持ちいい。から揚げに豆菓子の組み合わせなので、ビールに合って当然か。ビヤガーデンにぜひ置いてほしいメニューである。ポリッピーではなく、柿ピーやミックスナッツを使っても面白そうだ。  から揚げ粉というしっかりとした味のベースを生かしつつ、さらにしょうゆを入れたり、バターを落としたり、タバスコを振ったりして、少しずつ味を変えながら、ビールのつまみとして楽しませていただいた。 「から揚げ粉、からあげこ、こらあげこ、こりゃあげこ、こりゃあけっこう!」  材料費は、4人前で税込315円。4人前が作れてこの味だったら、初挑戦としては上々なのではないだろうか。 (文=玉置豊)
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汚染水地獄に、首都直下型地震の可能性も……2020年五輪東京開催は茨の道

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「週刊文春」9月5日号 中吊広告より
今週の注目記事 1「『東京五輪』を脅かすフクシマ『ダダ漏れ汚染水地獄』」 (「サンデー毎日」9月15日号) 2「藤圭子自殺 実兄藤三郎独占告白『家族をバラバラにした宇多田照實を許さない』」 (「週刊文春」9月5日号) 3「ジャレド・ダイアモンド『なぜ人間は60歳になってもセックスがしたいのか』」 (「週刊現代」9月14日号) 4「『秋田書店』に何が起きている」 (「サンデー毎日」9月15日号) 今週のワースト記事 「あなたの会社にいる『中国スパイ』」 (「週刊現代」9月14日号)  NHKの朝ドラ『あまちゃん』がいよいよ3.11東日本大震災に入ってきた。宮藤官九郎がどういう描き方をするのか、ラストまで目が離せない。  TBSの『半沢直樹』も好調だ。9月2日のasahi.comがこう伝えている。 「1日に放送されたTBS系のドラマ『半沢直樹』の視聴率は、関東地区で30.0%、関西地区で31.2%、北部九州地区23.1%で、名古屋地区で29.2%だった」  劇画調、都合のいいストーリーの作り方に、面白いが違和感がある。このドラマが受けているのは、日頃からの銀行への鬱憤が背景にあることは間違いない。  アサヒ芸能(9月5日号)の「井筒監督の毒舌ストレート時評 アホか、お前ら!」を愛読しているが、今週の彼の言うとおりである。 「銀行というのは世界でいちばんの悪行や。どうして自分の貯金を下ろすだけで手数料を払わなあかんのか。ペテンもいいとこ。こちら金貸してやってるんやぞって。何が“お手数”じゃバカタレが。人様からむしり取った金を人に貸し付けて食ってけつかる集団や。ヤツらは元から悪知恵だけしか働かない。で、『半沢直樹』か。社会派でチョー面白い? 誰が言うとんねん。あのドラマのどの辺が社会をエグってるねん? どんなピンチになろうが毎回助かって、あぁよかった? ワルが土下座して善が勝つ? オマエら初めから全員ワルやないか! 何が『倍返し』や、子供にアホな言葉覚えさせるな!」  さて、今週は月曜日発売組の圧勝で、文春・新潮には精彩がなかった。  だが、ワーストも現代の記事。要は中国政府の指示で、日本の企業に入りこんだ中国人従業員が、その会社の企業秘密を盗み出しているから気をつけろというのであるが、一歩間違えれば、中国人差別につながりかねない“危ない”記事だと思う。  現代はこう書いている。 「法務省によれば、11年には5344人の中国人留学生が、留学終了後、本国へ帰らずに、日本企業に就職している。だがこうした優秀な中国人社員たちが、中国当局に、次々にピックアップされていっているのである。これまで発覚したケースから推定すると、最初はカネをチラつかせ、それでも動かないと、今度は法治国家では考えられない社会主義国家特有の脅しに出るというパターンだ。こうした硬軟両用の手法によって、中国人社員たちは、いとも簡単に『転ぶ』というわけだ」  スパイ活動をしている人間が皆無だとはいわないが、日本語を学び、日本人より優秀な多くの中国人が日本で一生懸命働いているのに、周囲にいるバカどもから「スパイ」呼ばわりされたらどう思うか。そういうことを考慮に入れたら、こういう記事は作れないと思うのだが。  秋田書店といえば、「少年チャンピオン」を出している老舗漫画出版社である。そこが「読者プレゼントの当選者を水増ししていた」ことが、元女性社員の告発によって明らかになった。  だが、会社側は、不正を止めるよう訴えていた社員を、逆に解雇してしまったのである。その上、「元社員は、あたかも社内の不正を指摘し、改善を訴えたために解雇されたなどと主張しておりますが、解雇の理由は、元社員が賞品をほしいままに不法に窃取したことによるものです。また、元社員は業務上ではなく、私傷病による休職です」と開き直っている。  こうした問題を出版社系週刊誌は、自分のところも脛に疵を持つからか扱わない。  毎日が短い記事だがこう書いている。 「この女性や女性が加入する労働組合『首都圏青年ユニオン』によれば、景品を盗んでいたどころか、不正をやめるように上司に訴えていたというのだ。上司は『この会社にいたかったら、文句を言わずに黙って仕事をしろ』と言い放ったという。  その後もパワハラは続き、睡眠障害などを発症した女性は11年9月から休職。懲戒解雇は休職中に行われた。同ユニオンの神戸紅事務局次長は『不正を強制されたのに、それに抗議した彼女に罪をなすりつけた。許されない』と憤る。(中略)  消費者庁の指摘に同社も不正を認めた期間に注目すると、女性が担当していた『ボニータ』では、11年2月号から12年5月号までとある。11年9月に彼女が休職した後も延々と複数媒体で不正が続いている。そのことへの説明はない。(中略)  消費者庁幹部は記者会見で『個人の不正ではない。会社が組織ぐるみで行ったもの』と明言した」  凋落の出版界に、さらに追い打ちをかけるような恥さらしな“事件”である。こんなことは日常茶飯事なのかもしれない。次に出てくるのはどこだろうかと、出版社の経営者たちは戦々恐々なのであろう。  今週も現代は「『昭和のSEX』全公開」、ポストは「60歳からの『アダルトビデオ』」をやっている。実用という点ではポストに軍配をあげるが、強く勧める気にはならない。  ポストはポスト「YURI」にしようというのだろうか、「台湾からやってきた謎の美女『U』」というカラーグラビアをやっている。確かにかわいいが、ただそれだけ。YURIを超える娘ではない。  読める軟派記事といっては失礼だろうか。現代で始まった「『世界の知性』に聞く」で『続・病原菌・鉄』の著者・ジャレド・ダイアモンドUCLA教授にセックスについて聞いているが、こちらのほうが面白いので紹介しよう。  日本で高齢者がセックスに積極的になっている(実態は現代とポストが煽っているだけではないか?)ことについて聞かれ、こう答えている。 「(中略)多くのアメリカ人高齢者はセックスに興味持っています。面白いのは、高齢者が伴侶を亡くした際、よく聞く再婚の理由が『セックスのため』というものです。50年前には、こんなことは恥ずかしくて口に出せなかった。『高齢者はセックスをしないものだ』『80歳でセックスなんて気持ち悪い』と考えていたんです。でも今はそうではありません」  興味深いのは、昔々、女性が排卵日を隠すというのは生物学的に意味があったというのである。 「われわれの祖先の猿人の女性たちは、排卵日を隠すことによって、多くの男性たちが持つ敵意を抑えることができるようになったのです。どういうことかと言うと、それまで男性は、周囲にいる自分の遺伝子を持っていない子供、つまりライバルの子を平気で殺していました。しかし女性が排卵日を隠せば、目の前の子は自分とセックスして生まれた子かもしれないので、男性側はその子供に危害を加えることができないのです。  そしてまた、人間の女性は、排卵日以外にも男性にセックスさせることによって、男性を自分のもとにとどめておくことができるようになったのです。人間の女性は、妊娠期や出産期、子育て期に男性に庇護してもらう必要があるからです」  父母がセックスして自分がこの世に生を受けた意味については、こう考えているという。 「人間の存在というのは、自然淘汰の法則の結果、あなたの父母が性欲を得てあなたに遺伝子を残した。生物学的進化論の結果として、あなたが存在しているということです。それは犬や猫がこの世に存在していることと同じです」  したがって人生の意味については、こう考えたらいいという。 「自分の有限の人生を、存分に楽しめばよいのです。伴侶や子供、友人など愛する周囲の人々に満足感を与え、未来の世界の人々の満足度を増やすように生きていけばいい。自分の生が遺伝子の引き継ぎでしかないと知ってこそ、人生の楽しみ愛する人の大切さが分かってきます。  生物学的進化の結果ということで言えばセックスも同じで、先ほど排卵日の隠蔽の話をしましたが、これによってヒトは一夫一妻制というスタイルに変わり、『受精』という呪縛を超えた、『楽しみのためのセックス』を手に入れました。(中略)  私たちは一夫一妻制という夫婦関係がどれほど安寧をもたらしてくれるのか、また、セックスがどんなに楽しいものかを知っているのです。そして私は、それはとても素晴らしいことだと思うのです」  世界の知性がセックスについて語ると、何やらありがたくなるから不思議である。このダイアモンド氏、37年生まれだから75歳ぐらい。まだセックスのほうも現役なのだろうか。  “怨歌歌手”藤圭子の死は週刊誌も挙って取り上げている。文春と現代が実兄の藤三郎氏のインタビューを掲載しているが、発売日の関係で文春のほうを注目記事にした。  三郎氏はこう語っている。 「22日の午前中に、ある方から『圭子ちゃんが飛び降りた!』という一報を聞きました。翌日、遺体が安置されている新宿署に駆けつけました。『実の兄です』と言ったら、警察は慇懃な感じで『証明書を見せろ』という。証明書を見せて、『遺体と面会したい』と言っても、のらりくらりと拒否をするのです。  そして『もし、娘の宇多田ヒカルさんが遺体を引き取れないということがあるなら、私が引き取りますと申し出たら、警察は『それは100%ありえません』と断言するのです。  おかしいのは遺体の身元引き受け人が宇多田(照實)君だということなんです。圭子は宇多田君とは離婚して籍が抜けているし、他人なのです。  せめて面会だけでもと思い、警察に電話番号を渡して、『宇多田君に電話をくれるように伝えてくれ』と言いました。しかし、連絡は一切ありません。彼には圭子を私に会わせるつもりがないのでしょう。  宇多田君はこれまでも圭子と家族を切り離し、会わせないようにしてきました。圭子が死んでもなお、同じことを続けるのかと絶望的な気持ちになりました」  離婚している元夫の宇多田照實氏が葬儀を取り仕切り、ほとんど人を寄せ付けないやり方に、藤の親族からも、後援者からも不満が出ているようである。  三郎氏は藤と宇多田の結婚生活をこう語る。 「圭子と宇多田君は、六、七回くらい離婚と再婚を繰り返していますよね。そのうち何回かは、宇多田君が勝手に籍を入れていたこともあった。圭子が宇多田君と上手くいかなくて、おふくろのところに逃げ帰ってきたことがあったんです。その後、圭子は体調を崩して入院した。そこに宇多田君が現れて、連れていこうとしたけど、離婚して身内じゃないんだからと追い返されたんです。そうしたら、今度は勝手に籍を入れた上で、『亭主だから』と圭子を病院から連れだしアメリカに帰ってしまったのです。二人は何回も離婚をするけど、すぐに宇多田君がお金に困り圭子のところに戻ってくる。それの繰り返しだった」  ヒットを次々に飛ばす藤は、安保闘争で挫折した若者たちの熱烈な支持を受け社会現象にまでなったが、デビューのときの“貧しい17歳の少女”というキャッチは、売り出すために作られたと、三郎氏は話している。 「赤貧の中で育った、みたいなことをデビューしてから言われていましたが、あの頃はみんな貧しかったのですからね。両親からは運動会の時にバナナを買ってもらったり、正月に新しい洋服を買ってもらったりしていました。同級生に比べて特に貧しかったということはないと思いますよ。赤貧、というのは芸能界で売り出すためのストーリーだったのでしょう。  彼女のキャッチフレーズは『演歌の星を背負った宿命の少女』。少女で18歳というのも何だかなということで、1つ年をごまかして17歳ということにしたんですね」  人気絶頂の19歳で歌手の前川清と結婚したが1年で破綻している。  79年、28歳のとき突然引退を発表してアメリカへ居を移し、82年に宇多田氏と結婚、83年に長女・光(宇多田ヒカル)を出産するのだ。  新潮(9月5日号)は前川との離婚の原因は性の不一致だったと、前川の告白を紹介している。 「『僕らには夫婦生活と呼べる期間があったのですかね。いや、なんというか……とにかく、セックスがなかったのですよ、ぼくらには、ホント。/初夜だけだった、といって間違いないところだなあ。一回だけですよ』(『週刊現代』72年8月31日号)」  推測するに、ヒカルが生まれた頃からヒカルが歌手デビューするまでの間が、藤の人生の中で一番平穏なときではなかっただろうか。  娘が莫大なカネをもたらし、それが三人の中を引き裂いていったようだ。  三郎氏は藤の金遣いの荒さについて、こういう見方をしている。 「圭子はもともと麻雀や競馬もしていましたが、お金には無頓着でした。カジノで五億円を散財するみたいな異常な使い方をしていると聞いたとき、圭子はお金に復讐をしているのではないかと感じました。人間を狂わせ、愛娘のヒカルを遠ざけてしまったもの。そのお金を無駄に使うことで、ヒカルちゃんを母親へと振り向かせたかった。そんな思いがあったのではないでしょうか」  娘・ヒカルも結婚・離婚を経験し、3年前に母親同様、突然無期限の音楽活動休止を宣言し、今は8歳年上の福田天人氏とロンドンに暮らしているという。 「二人が同棲を始めてからのことです。ある夜、突然、藤さんがいらっしゃったんだそうです」と語るのは福田氏の祖母である。  恋人の母親の急な来訪。当然、福田氏は驚いた。そんな彼の困惑をよそに、こう藤は告げたそうだ。 「娘を、よろしくお願いします」  これだけ言うと、藤は帰っていった。  藤圭子の家系は目が弱く、母親も盲目で長年付き人と生活を共にしていた。兄の三郎氏も加齢とともに視力が弱くなったといい、藤圭子も同様だった。宇多田ヒカルの『光』という名前は、圭子が娘の目にいつまでも光があるようにとの願いを込めて付けたものだという。  三郎氏の宇多田氏を恨む口調は弱まることがない。 「彼が苦しむ圭子の傍らに最後までいてくれた人間だったら私は何も言いません。でも離婚して、娘とも会えず、圭子は孤独と絶望の淵に追いやられていた。そして死んでもなお、彼女は孤独のままなのです。  宇多田君は藤圭子を四十年来応援してきた後援者の前で彼女のことを説明できるのか。天国のおふくろに顔向け出来るのでしょうか。そして、亡くなった圭子の顔をまともに見ることができたのでしょうか。彼には真実を話して欲しい。このままでは圭子は成仏できません──」  藤圭子が誰にも知られず西新宿で過ごしていた日々。ある知人は彼女のこんな言葉を聞いて、絶句したという。 「日本は自由に見えるけど、厚いガラスの壁に囲まれた国よ。寂しい。毎日が辛い。誰も話す人がいないの」  命までもと好いた男に捨てられても、京都から博多まで追っていく“バカな女”の怨み節は、他人から押し付けられた「借り着」だったのだろう。それを脱ぎ捨てたくてアメリカまで逃げていったのに、彼女が普通の女に戻ることは叶わなかった。  娘の歌手としての成功は、彼女の中にかつての“悪夢”を甦らせたのかもしれない。そんな自分と葛藤している間に夫と娘は離れていってしまった。  さすらい流れた果てに、彼女は新宿へ戻ってきて自死を選んだ。娘・ヒカルが藤の亡骸と対面したのは彼女の死から6日後である。ヒカルは自分のブログにこう書いた。 「彼女の最後の行為は、あまりに悲しく、後悔の念が募るばかりです」  “彼女”といういい方が二人の距離を表しているようで、哀れである。  9月7日(日本時間8日の朝)に2020年のオリンピック開催国が決まる。それを各誌取り上げているが、内容的には五十歩百歩である。  ポストによれば現在の「票読み」はこうなっているという。 「●東京…東アジア、オセアニアを中心とした約3割前後 ●マドリード…欧州と南米を中心とした約4割強 ●イスタンブール…北アフリカや中東などイスラム圏を中心に約2割強」  1回目の投票で過半数を取る国はないだろうから、東京としては2・3位連合を画策して、招致を決めたいと、猪瀬都知事ばかりでなく、安倍首相も精力的に動いているようだ。  だが「東京決定」に大きな壁になるのが福島第一原発の「汚染水地獄」だと、毎日が巻頭特集を組んでいる。これが今週の第1位。毎日はこう書いている。 「安倍首相自ら先頭に立つ五輪招致も、ここへきて『黄色信号』(超党派の五輪招致議連の自民党議員)が灯っている。その原因は、東京電力福島第一原発の放射能汚染水事故を巡るつたなさだ。原子力規制委員会は8月28日、汚染水の国際原子力事象評価尺度の暫定評価を『レベル3』(重大な異常事態)に引き上げた」  原発問題への関心は、海外で非常に高い。 「たとえば、米紙『ウォールストリート・ジャーナル』は『汚染水をコントロールできない』と痛烈に批判、英紙『インディペンデント』も『事故は収束できるのか』と疑問を呈した。また米CNNや英BBCなどの報道番組も専門家のインタビューなどをまじえ、『技術的、政治的に解決は困難』と報じている」(毎日)  外務省OBもこうも話している。 「海外の反応が高まり始めたのは、7月22日に東電が発表した“汚染水が海に流れた”という時点から。東日本大震災の瓦礫が太平洋を越えて米国にも流れ着いた。潮の流れや海産物には国境がない。そこへきてダダ漏れタンクの問題も発覚した。東電がやったこと、と釈明しても海外から見れば、すべて『日本政府の責任』になるのは当然です」  それなのに安倍首相には危機感がないと、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は語っている。 「福島第1原発からの汚染水漏れが明らかになった8月20日、安倍首相は山梨県のゴルフ場で山本有二衆院予算委員長らとゴルフに興じていた。汚染水問題に危機感が足りないのではないか。10月の臨時国会は間違いなく“汚染水国会”になる」  その上、2020年に首都直下型地震が東京を襲う危険があると、ポストが書いている。  防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏がこう話す。 「貞観地震の9年後に、関東大震災クラスの南関東地震が起きている。史実は、震災の9年後にあたる2020年に首都直下型の地震が起きる可能性を示しているのです」  放射能に大地震の危険のある都市に五輪をやらせるのか? 私は難しいと思う。  ポストは開催が決まっても、放射能問題に敏感な外国人選手の多くが来ないこともあり得るとしているが、汚染水問題が処理できなければ、そうした声も上がるはずである。  五輪招致国はもうすぐ決まるが、もし東京に決まったとしても“茨の道”はその後も続くことになる。五輪よりも被災地の復旧・復興、原発事故の収束をこそ急がなければならないこと、言うまでもないはずである。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 

韓国では、大統領もヤクザも似たようなもの? 嫌韓流も楽しめる、裸の韓国人像『悪いやつら』

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ハウメニーいい顔ぞろい! 80年代の釜山を闊歩する『悪いやつら』のみなさん。彼らの顔を観てるだけで、ご飯が1升くらい進みそう。
 ホタテの貝柱のように、噛めば噛むほど味わい深いエキスがどんどん染み出てくる。韓国映画『悪いやつら』に登場する、コワモテな男たちの一挙手一投足から目が離せない。主演は『オールド・ボーイ』(03)『悪魔を見た』(10)の超演技派チェ・ミンシクと『チェイサー』(08)『哀しき獣』(10)で若手No.1の実力派に躍り出たハ・ジョンウという初顔合わせ。イタリアン・マフィアの実態に迫った『ゴッドファーザー』(72)や『グッドフェローズ』(90)、戦後復興期の日本人の生き様を活写した『仁義なき戦い』(73)を思わせる快作だ。韓国ならではの血縁社会を題材に、本能の赴くままに男たちが裏社会でのし上がっていく姿を、こってりジューシーにあぶり出している。  『悪いやつら』は韓流映画ファンだけが楽しむにはあまりにももったいない。嫌韓流の方たちも拍手喝采したくなる、素っ裸の韓国人像が描かれている。ここまで韓国社会の内情をさらけ出し、エンターテイメント化してみせた作品はそうそうないだろう。中国から伝わった儒教文化の影響が根強く残る韓国は、法律よりも血の繋がりが優先される絶対的な父系血縁社会だ。さらに長幼の序が一族内だけでなく、あらゆる組織や集団の中でも定まっている。そんな保守的な社会の中で、底辺にいる人間が這い上がる手段は非常に限られている。小さいときからひたすら受験勉強に打ち込んで名門大学に入るか、ワイロを使っていい職場に潜り込むか、もしくは裏社会と結託するかぐらいしかない。
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外では悪いことやりたい放題のイクヒョン(チェ・ミンシク)だが、家族の前では教育熱心なインテリパパに早変わりする。
 当然ながら『悪いやつら』は、名門大学には縁のなかった人たちのお話。釜山の税関に勤めるチェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)はなけなしのワイロを渡して、この職に就いた。就職するのに元手が掛かったが、家族のためにもしっかり回収しなくてはならない。税関に通う業者たちのチェックを甘くする代わりに、「お食事代」「お車代」をたんまりといただく。イクヒョンだけでなく職場のみんながやっていることなので罪悪感はまるでない。ところが運悪く税関に査察が入り、職場を代表してイクヒョンひとりが詰め腹をさせられるはめに。なんでオレだけ貧乏クジを? 憤懣やるせないイクヒョンの目に留まったのは、港の倉庫に隠されていた大量の覚醒剤。「日本に送りつけて、日本人をみんなシャブ中にしてしまえ!」とイクヒョンは退職金代わりに覚醒剤をネコババ。裏社会への横流しを請け負うことになったのが、新興ヤクザの若き親分チェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)だ。同じ姓なので、イクヒョンが出身地を尋ねると、2人は親族関係であることが判明。親戚同士で自分のほうが年上なことから、イクヒョンは急に態度がデカくなる。彼のお調子もの人生がここから始まった。  イクヒョンは税関時代の人脈を活かして、ビジネス界と裏社会のコーディネイターとして暗躍。地元の警察署や司法関係者にもせっせと贈り物を届けるなど抜け目ない。イクヒョンの小ズルい処世術とヒョンベのここ一番でのバイオレンスパワーががっちり噛み合い、2人はたちまち釜山一帯の顔役に収まる。ショービジネスやカジノの権利も手に入れ、2人はウハウハだ。頼れるものはやっぱり血縁関係だと、ヒョンベもすっかりイクヒョンに心を許すようになる。  韓国映画の魅力は振り切った演出にある。マーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』を100回観たというユン・ジョンビン監督(1979年生まれ!)は怖いもの知らずで、韓国社会の実情を暴き出していく。同じく韓国映画『トガニ 幼き瞳の告発』(11)や『生き残るための3つの取引』(10)でも描かれていたが、韓国の公務員たちはワイロ漬けで不正がはびこり放題。役人もヤクザもまるで一緒。みんな自分や自分の身内が甘い汁を吸うことしか考えていない。そして、そんな役人たちの大ボスにあたるのが韓国大統領だ。
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アクション大作『ベルリンファイル』も韓国で大ヒットし、人気と実力を兼ねそろえたハ・ジョンウ。カリスマ性が漂います。
 1980年代の釜山を舞台にした本作では、ノ・テウ大統領が“犯罪との戦争”を宣言し、暴力団の一掃を図る。それまで濡れ手に粟状態だったイクヒョンとヒョンベの蜜月関係に亀裂が生じることになるが、ノ・テウ大統領自身も退任後の1995年に政治資金の隠蔽が発覚し、刑務所送りとなる。韓国の大統領は末路が実に悲惨だ。2009年に検察の取り調べを受けていたノ・ムヒョン元大統領が自殺に追い込まれたのをはじめ、ほとんどの大統領がクーデターによる失脚、暗殺、投獄……とズタボロの晩年を送るはめになっている。身内に便宜を計るあまり、政権交替後のしっぺ返しが尋常ではない。しがない小役人だったイクヒョンが血縁関係のあるヒョンベの力を借りて裏社会であざとく出世していく姿は、歴代韓国大統領たちのサクセスストーリーの縮小版にすぎない。  悪いやつらが次々と登場する本作だが、どこか妙な懐かしさも感じさせる。お調子もののイクヒョンは力の強い相手にはペコペコしているが、酒を呑むと急に慣れ慣れしくなる。調子に乗りすぎて、ヒョンベの部下パク(キム・ソンギュン)にボコボコにされてしまう。カタギにもヤクザにも徹しきれないイクヒョンは“パンダル”と呼ばれるハンパものだ。浮かれ具合としょんぼりしたときの落差があまりにも大きく、やたらと人間臭い。そして、その憎みきれないお調子ものぶりは、映画を観ていた自分に忘れかけていた過去の記憶を思い起こさせる。  その昔、親戚一堂が集まる冠婚葬祭の場に、イクヒョンによく似たオッサンがときどき現われた。そのオッサンはいつも場違いな服装で浮いており、酒を呑んでは顔を真っ赤にしていた。酔っぱらう度にそのオッサンは景気のいい話をやたらと吹いていたが、やがて親戚中から借金をしまくった挙げ句に消息を絶ってしまった。オッサンが消えた後の空き家には、催促状の束が溢れ返っていたそうだ。多分、あのオッサンは自分の居場所を、この国の中にはどこにも見つけることができなかったのだろう。うさん臭いという言葉がいちばん相応しかったあのオッサンに、旅先でばったり再会した気分だった。もはやホラ吹きなあのオッサンが生息できる場所はスクリーンの中しかなかった。 (文=長野辰次) waruiyatsura04.jpg 『悪いやつら』 監督・脚本/ユン・ジョンビン 出演/チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、マ・ドンソク、クァク・ドウォン、キム・ソンギュン、キム・ヘウン、クォン・テウォン、キム・ウンス 配給/ファインフィルムズ 8月31日(土)よりシネマート新宿、9月14日(土)よりシネマート心斎橋ほか全国順次公開 (c)2012 SHOWBOX/MEDIAPLEX AND PALETTE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. <http://waruiyatsura.com> ◆『パンドラ映画館』過去記事はこちらから

ぼっち参戦も可能! 大人が本気で遊ぶ美術館『おもちゃ美術館』

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2万個の木のボールが敷き詰められた「木の砂場」で寝転がる。
 「当館は大人が本気で遊ぶ美術館ですので、十分に体調を整えていらしてください」 『東京おもちゃ美術館』に取材依頼をしたら、こんなことを言われた。四谷の廃校を改装して作られた『東京おもちゃ美術館』は、知る人ぞ知る“全力で遊べる美術館”。展示物の7割を触って楽しめるのだという。一体どんなハードなおもちゃ遊びが待っているのだろうか……。十分な睡眠をとった8月某日、現地へ行ってきた。  校舎の教室をそのまま展示室として使い、部屋ごとにそれぞれ「テーブルゲーム系おもちゃ」「昭和系おもちゃ」などテーマが設けられているが、できることは大きく分けて「見る」「作る」「遊ぶ」の3つ。 【おもちゃを見る】……「グッド・トイ展示室」「企画展示室」 【おもちゃを作る】……「おもちゃ工房」 【おもちゃで遊ぶ】……「おもちゃの森」「グッド・トイ展示室」「おもちゃの街 赤」「おもちゃの街 黄色」「ゲームの部屋」  そう、とにかく展示物の数も部屋の数もべらぼうに多い。館内案内図をもらった瞬間、「十分に体調を整えて~~」の意味が分かった。すべての展示おもちゃで遊ぼうとすると、半日は悠に過ごせる。  まずは受付近くの「グッド・トイ展示室」へ。色や形、感触、コミュニケーション性などの観点から選考された歴代の「グッド・トイ」が並ぶ部屋だ。展示のみのものもあるが、触って遊べるものがほとんど。夏休みという時期柄、やはり親子連れは多いが、中には若者が何かに取り憑かれたように木のおもちゃを積み上げている姿も……。単調ながらも病みつきになるタイプのおもちゃが多かった。
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「グッド・トイ展示室」
 隣の部屋に入ると、そこは「企画展示室」だった。年に数回、さまざまなテーマに沿って作品が飾られるこの部屋、今は日本の都道府県の伝統おもちゃが所狭しと並べられていた。ただ、館内で唯一、触って遊べるものがない展示のみの部屋だからか、やや閑散としていて、ほかの部屋と比べると華やぎに欠ける。ショーケースに近づいてよく見ると、味わい深い人形が多いのに……。
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「道祖神土鈴(長野)」。この二頭身と唇の存在感。袖には「米」の字が。
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「岐阜の張り子(岐阜)」。見透かされているような目。
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「八朔人形(栃木)」。質素な顔立ちが、いい味を出している。
 けん玉やだるま落としなど、昔ながらの昭和おもちゃを堪能できるのが「おもちゃの街 赤」の部屋。その隣の「おもちゃの街 黄色」では、ドイツのオストハイマー社製の高級な木のおもちゃや、一風変わったサイエンストイなどで遊べる。
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構造学を学ぶおもちゃ「スフィア」。ボール程度大からぐんと広がる。
 これだけでもずいぶんな数のおもちゃと触れ合ったが、ここまででまだ半分。部屋だけでなく、廊下にもところどころにおもちゃが置いてあり、通りすがりに軽く遊びつつ、次の部屋を目指す。部屋と部屋の移動ですら絶え間なくおもちゃ。ストイックにおもちゃ。おもちゃ以外のことを考える余裕もない。
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足の倍くらいの大きさの巨大ぽっくり。「モクバイク」というおもちゃだ。
 奥の部屋「おもちゃ工房」では、かざぐるま作り体験をやっていたので参加してみた(作るおもちゃは日替わり)。
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ボランティアスタッフの“おもちゃ学芸員”さんに教えを請う。
 上の写真では、楽しそうにスタッフさんに教わっているように見えるが、折り方の表裏を間違え、糊を塗る場所を勘違いしと、あらゆるドラマチックな出来事があった後の、付きっきりで教えてもらってホッとしている図である。図工の授業では誰よりも作品の完成が遅かった記憶が蘇った。工作が不得手な星の下に生まれた以上、もう一生こうなのだろう……。
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居残り……。他の参加者はとっくに完成。
 意外と没頭するのが、世界中のアナログゲームを体験できる「ゲームの部屋」。見覚えのあるボードゲームにテーブルサッカー、正式名称のよく分からない中国の謎のパズルなどが置いてある。日によっては日本テーブルサッカー協会の日本代表選手が教えに来てくれることもあるらしい。
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独楽を回してボウリングをするおもちゃ。
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中国のパズル。球体を組み合わせてピラミッドを作る。
 そして、最後にして最大のおもちゃ部屋「おもちゃの森」。入った瞬間、ふわっと木の香りに包まれるこの空間は、木のおもちゃを通して森林浴をする部屋だ。木の人形や積木、楽器などの正統派に混じって、箱いっぱいに詰まったそろばんの玉のコーナーが……! おもちゃの美術館なのに、なぜそろばん? と冷静になった今となっては思う。だが、そろばん玉を前にしたときは、それどころではなかった。そろばんの玉といえば、触り心地に定評がある。誰しも、そろばんの玉の一粒一粒をこう、指の腹でツルツル撫でたこと、あるでしょう? あのツルツルが、箱の中に10万個も詰まっているというのだ。干し草のベッド、ねこバス、と並んで、10万個のそろばん玉の中に手を入れるのは憧れの体験なのだ。  そろばん玉の中に、そろばんの枠を入れ、ガサガサと左右に動かし、そろばん作りの過程の一部も体験できる。玉をたくさん拾うには、枠を左右に動かす際に八の字を描くようにするといいそうだ。
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永遠にこのツルツルの中にいたい。
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特大サイズのそろばんもあった。
 そろばんで気持ちが高ぶりすぎて、すっかりクライマックスのような口ぶりになってしまったが、本当のクライマックスはこちら、「木の砂場」である。館内のエース的存在で、これ目当てに来るお客さんも少なくない。北海道産の木で作られた丸い楕円形のボールが2万個敷き詰められた“砂場”。
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座るもよし、寝るもよし。埋まるもよし。
●もり度 ★★★★★  盛りだくさんの『東京おもちゃ美術館』、外せないのは「おもちゃの森」。他は、和モノが好きなら「おもちゃの街 赤」、変わり種が好きなら「おもちゃの街 黄色」へ。「ゲームの部屋」以外は一人で遊べるおもちゃが多いため、ぼっち参戦も可能。 (取材・文=朝井麻由美) ●「東京おもちゃ美術館」 <http://goodtoy.org/ttm/> 新宿区四谷4-20 四谷ひろば内。丸ノ内線四谷三丁目より徒歩7分。開館時間は10:00~16:00、木曜休館。入館料は子ども500円(3歳~小学生)、大人700円(中学生以上)。なお、「おもちゃ工房」のおもちゃ作り体験は、土日は予約制、平日は午後ならいつでも参加可能。なお、’13年11月に沖縄県に姉妹館「やんばる森のおもちゃ美術館」( http://goodtoy.org/ttm/curator/yambaru.html )が設立される予定。 ◆「散歩師・朝井がゆく」過去記事はこちらから