AKB卒業発表の大島優子「アイドル活動は限界だった?」(12月下旬の人気記事)

ranking0105.jpg  新年あけましておめでとうございます。今日から仕事始めという方も多いと思いますが、年末年始も芸能界は大忙し。杉田かおるや、鈴木京香、高橋ひとみの再婚・結婚報道のほか、原田知世の離婚など、とくに熟女たちのニュースが目立ちました。そんなこんなで、今年も日刊サイゾーは業界屈指の情報網でみなさまに旬なニュースをお伝えしますので、引き続きご愛読のほどよろしくお願いいたします。それでは新年一発目のランキング、始まります! 第1位 “バーニング系”紛糾! テレビ局・スポーツ紙は谷口元一氏のどんな横暴を放置してきたのか 芸能界七不思議のひとつです。 第2位 「これで堂々とやれるかも」立花胡桃を“ゴリ押し”しまくったストーカー報道・谷口元一氏にテレビ界が熱視線 結局、後追いしたのはうちだけ? 第3位 「大先輩に、あまりにも失礼!」元夫・中村獅童の母の死去で竹内結子に批難殺到のワケ 嫁姑の因縁深し? 第4位 原因は島田紳助の廃業? 引退宣言のmisono「ナンバーワンになりたかった」発言の違和感 引退撤回の可能性大。 第5位 「目が死んでる」「メンタルやばそう」AKB48・大島優子に高まる“うつ病”説 そんなにAKBが嫌だったとは……。 次点 ファンの股間を触る金タッチ会、全裸、ハグ……アイドルのプロモーションが過激化する背景とは? 実力で勝負しようよ~。 次々点 「ついに禁じ手を……」“無料ライブ招待”でも6万枚しか売れなかったK-POP少女時代のジリ貧ぶり 今年こそ、サヨナラかしらん?

タイカレー缶とカップラーメンのスープで作る絶品タイカレーライス

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汁が少ないタイカレーの缶詰だが、カップラーメンのスープで伸ばせば、ご飯にも合う!
「男のダジャレレシピ」で世間を沸かせた男が挑む、新たな挑戦――300円を握り締め、誰も食べたことのないオリジナル料理を作る!  100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという試みの第5回。  今回は100円ショップの大ヒット商品ともいえる、いなばのタイカレーを使った、カレーライスに挑戦してみたい。  本場タイで製造されているというタイカレーのシリーズは、その色や具の違いで数種類存在するようだが、今回はグリーンのチキンカレーをセレクトしてみた。
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大好き、タイカレー。
 このタイカレー、100円ショップで気軽に買える缶詰とはとても思えない完成度を誇っているのだが、問題が一つだけある。  そのまま、おかずやつまみとして食べるのであれば完璧なのだが、ご飯に掛けてカレーライスとして食べるには、ちょっと量が少ないのである。2缶食べればいいと思うかもしれないが、それだと汁と具の量のバランスが、ご飯とは合わないのだ。もっと汁が欲しいのである。  そこで組み合わせてみるのが、カップラーメンである。ライスはタイ米がよかったのだがレトルトのものは売ってなかったので、麦飯を選んでみた。そういえば小学校の給食では、カレーの時はかならず麦飯だった覚えがある。
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ラーメンは豚骨にしてみた。
 タイカレー缶、カップラーメン、麦飯という3つの組み合わせで、タイ人もびっくりのカレーライスを作ってみよう。  まず最初の工程だが、お湯を沸かしてカップラーメンを作り、麺だけを全部食べる。  これでお腹がいっぱいになってしまうかもしれないが、このカレーライス作りには、カップラーメンのスープが必要なのだ。
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スープを飲まないように注意しましょう。
 カップラーメンの麺を食べ終わったら、麦飯を電子レンジで温め、そして残ったラーメンのスープにタイカレー缶を加え、鍋で温める。  そう、汁が少ないというタイカレー缶のウィークポイントを、カップラーメンのスープで補ってやるのである。  カップラーメンのセレクトは、醤油味や味噌味よりも、シーフードや豚骨やチャンポンなどのコッテリ白濁系がベターだろう。
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調味料は、ほかにはいらないはず。
 お皿に麦飯を盛り、そこにカップラーメンのスープで伸ばしたタイカレー缶を掛ければ、簡単タイカレーライスの出来上がりだ。
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見た目はちゃんとタイカレー!
 食べてみると、スパイスがしっかり効いたタイカレー缶を使っているので、カップラーメンのスープで倍以上の量に伸ばしても、ちょっとマイルドになるくらいで、十分美味しいタイカレーとなっている。  さまざまな調味料がブレンドされている、そのまま飲んでもおいしいラーメンスープで伸ばすのは、どうやら正解のようだ。  水分の少ない麦飯と、ジャブジャブしたタイカレーの相性もバッチリ。タイカレー缶に加えるスープの量は、各自調整していただきたい。  このタイカレーライス、カップラーメンが大好きな日本人の口に合うこと間違いなし。 「タイカレーだけに、おいしすぎて、一杯だけではタイランド(足らんどー)!」  税別300円で、ラーメンとタイカレーをたっぷりを楽しめるのだから、これは発明といっていいのかもしれない。食が細い人なら、昼飯に麺を食べて、夜にタイカレーライスを食べるという流れもいいだろう。

「速いだけでなく、強いチームを!」鬼監督・大八木弘明がつくり出した駒大陸上部の黄金時代

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『タスキを繋げ!―大八木弘明-駒大駅伝を作り上げた男』(晋遊舎)
アスリートの自伝・評伝から読み解く、本物の男の生き方――。  今年も箱根駅伝の優勝候補に名乗りを上げている駒澤大学。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝で2連勝した駒大にとって、今回の箱根は「学生駅伝3冠」という大記録をかけた戦いだ。この駒大陸上部を率いるのが、選手たちから「鬼」と恐れられ、同時に慕われている名将・大八木弘明。1996年に監督に就任すると、それまで低迷にあえいでいた駒大陸上部を見事強豪チームに仕立て上げ、02~05年の4連覇をはじめ、箱根駅伝で実に6回の優勝を飾っている。  いったい、大八木監督は、どのようにして、チームを最強の駅伝軍団に仕立て上げてきたのだろうか? ノンフィクションライター・生江有二氏による大八木監督のドキュメント『タスキを繋げ!』(晋遊舎)から、その秘密を見てみよう。  学生時代は、駒大の選手として箱根を走っていた大八木。1年生の時には山登りの5区を、そして2、3年生の時には花の2区を任されていた。しかし、4年生の時には箱根駅伝に出場していない。ケガや体調不良ではなく、年齢制限に引っかかったためだ。  高校卒業後、大八木は家庭の事情によって大学進学をあきらめざるを得なかった。印刷会社に就職し、実業団選手として経験を積むも、高校生の頃に抱いた「箱根を走りたい」という夢は捨てきれない。川崎市役所に勤めながら、駒澤大学の夜間学部に進学したのは25歳の時だった。  遅いデビューだったものの、周囲の学生よりも身体が出来上がっていたことが幸いし、念願の箱根で区間賞を2回獲得する活躍を見せる。また、この当時から後輩たちの指導を行っており、すでに監督としての才能を発揮していた。その後、ヤクルトで実業団選手兼コーチとして活躍していた大八木が、駒澤大学のグラウンドに戻ったのは96年、38歳の時だった。  だが、彼の前に現れたのは、やる気に満ちあふれるアスリートたちの姿ではなかった。合宿所にはゴミが散らばり、あたかも「山賊のすみか」のような様相を呈している。スロット台や麻雀卓だけでなく、長距離選手にとって天敵ともいえるタバコが灰皿にうず高く積まれており、朝練も不定期……。「毎日のように罵声を飛ばして生活改善からはじめなければならなかった」と、大八木は当時を振り返る。  京子夫人の協力を得て、選手たちにバランスのよい食事を摂らせ、生活習慣を改善。規律を取り戻し、練習に打ち込める環境を整えていくと、だんだんと選手たちの顔色も変わっていく。1年目の箱根こそ総合12位という成績に終わったものの、2年目には早くも復路優勝(総合6位)という快挙を成し遂げた。  ある時は、視聴者から「監督がうるさい」とクレームがくるほど、大八木は声が枯れるまで選手たちに檄を飛ばす。その熱量に促され、選手たちも自らの体力の限界を超えた走りをすることができるのだ。大八木の下でコーチを務める高橋正二は、その育成方法についてこう証言する。 「(大八木監督は)練習の中でつかみ取る気迫を鍛錬することが第一義であると語っているように思います。集団走で離れたら、離れっぱなしで終わらせるな、必ず追いつけと、指示を出す。そうした我慢強さ、挑戦心を選手に持てと言うのですね」  大八木は、地味で粘り強く走る「泥臭い走り」が好きだと明言している。彼の理想は「速いだけでなく、強いチームを!」だ。駅伝はゴールまでの速さを競う競技であると同時に、チーム対チーム、人間対人間の勝負でもある。選手たちの「気迫」や「我慢強さ」を鍛え上げることで、駅伝という「競技」で勝てるチームを育て上げているのだ。  しかし、大学の運動部である以上、選手たちは純粋なアスリートではない。駅伝の指導者でありながら教育者でもある大八木は、08年の箱根駅伝に優勝した喜びの中、自身の仕事をこう語った。 「心から感動したことが、走ることをやめたのちも、常に生きていく支えになっていく。その瞬間を選手ひとりひとりに知ってもらいたい。それが私の願いだし、鬼になる理由です。1位になった栄誉とか、大学の名誉とかいうのは一瞬ですが、全員で笑い合って感動したという思い出は一生忘れません」  この正月も、箱根の山に鬼監督・大八木の声がこだまする。そして、その声に力をもらった駒大選手たちは、過酷な箱根への道を走り抜けていくだろう。レース中に聞こえる大八木の怒号は、選手にとって、その後の人生を支える希望としても響いてゆくだろう。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

2013年【週刊誌スクープ大賞】BEST10はこれだ!

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 2013年は政治とメディアの年だった。特定秘密保護法の成立や猪瀬直樹都知事の辞任、年末には安倍晋三首相の靖国参拝で、中国・韓国ばかりではなくアメリカにまで批判されてしまった。  こうした権力をチェックするべきメディア側にも不祥事が続発してしまった。これで権力の監視はできるのか。不安を残したまま新しい年を迎える。  去年今年貫く棒の如きもの。2013年に起きた事件や提起された問題は、忘れることなく引き続き考えていかなくてはならない。  そのためにもこれらのスクープ記事を読み返してほしい。 第10位「今度は『共謀罪』まで言い出した 安倍総理、気分はもう戦争」 (「週刊現代」12月28日号/12月16日掲載)  編集長が交替して、かなり安倍政権への批判を強めようとしている現代だが、今週も巻頭で「安倍総理、気分はもう戦争」と小気味いい。これを今週の第1位に推す。  鈴木崇之編集長は「音羽の杜から」でこう書いている。 「いま自分たちも猛烈な砂嵐の中にあって、いつの間にかとんでもない事態になっているんじゃないか。特定秘密保護法に続き、共謀罪創設なんて話も聞こえてくる昨今。日本が戦争への道を進み、恐竜たちのように滅びるのは真っ平御免です」  現代によれば、EU(欧州連合)28カ国の在日本大使館の政治担当参事官が毎月1回集まり、世界情勢について意見交換する昼食会を開いているそうである。  その会合に先日、米国の政治参事官が呼ばれた。目的は安倍晋三総理がいま、何を考えてるのかを聞き出すためだったという。欧州の大使館関係者がこう語る。 「そこで米国の参事官が、安倍総理が中国と戦争するつもりではないかとの危惧を示したから会議が騒然としました。会合では今夏の麻生太郎財務相のナチス発言に触れて、いまの安倍政権の特定秘密保護法案への強硬姿勢も、まるでナチスと同じ手口ではないかという声も上がりました。要するに、いま欧米先進国の間では、安倍政権が戦争に突き進むのではないかとの不安が渦巻いてる。それほどまでに、日本は世界から『気分はもう戦争』という危険状態にあると見られているのです」  さらに驚いたのは、12月11日に「政府は共謀罪の新設検討」と朝日、日経新聞などが報じたことだ。共謀罪というのは殺人など重大犯罪の実行行為がなくても、謀議に加わっただけで処罰の対象とされるもので、現代の「治安維持法」として批判されてきたのだ。その悪法が、ここへきて急浮上してきた。 「安倍政権は11月末に『国家安全保障会議(日本版NSC)』創設関連法も成立させている。NSCは総理大臣、官房長官、外相、防衛相をメンバーとする『4者会合』を中核とし、外交・安全保障政策の司令塔となる組織。巨大な権限を持つことから、『戦争司令部』になりうると批判されているものだ。こうした既成事実を列挙すれば、確かに安倍政権は『戦時モード』へ突き進んでいるようにしか映らない」(現代)  現役米大使館幹部もこう話す。 「誤解されていますが、米国は秘密保護法に反対の立場です。東アジア情勢が安倍政権下で悪化する中で、なぜ戦時下の言論統制を連想させるような法案をあえて可決しようとするのかと、頭を抱えているほどです。オバマ大統領は、キャロライン・ケネディ駐日大使を通じて、安倍総理に『靖国だけには参拝するな』『これ以上中国を刺激して尖閣問題が再燃したら、米国は日本を助けない』とのメッセージも届けています。しかし安倍政権の動きを見ていると、忠告が全く響いていないように見える」  さらに現代は、安倍政権はこれに飽きたらず、戦時モードの強化へと突き進もうとしていると追及する。  NSC、秘密保護法はまだ序の口で、来年の通常国会では、本丸である国家安全保障基本法案が提出される見込みだというのである。 「昨年7月に自民党がまとめた法案の概要を見ると、戦争ができる国への一歩を大きく踏み出そうとしているのがよくわかります。例えば第3条では教育、科学技術など各内政分野は、国防を優先しろとの旨が書かれている。さらに第4条では『国民の責務』として『安全保障の確保に寄与』とある。早い話が国民も国防に協力しろという、国家総動員法まがいの内容です。さらに第10条では集団的自衛権を認め、第12条では武器輸出を解禁しようとしています」(弁護士の伊藤真氏)  国家安全保障基本法案がどれほど危険なものか。ビジネス情報誌「エルネオス」(13年10月号)で東京新聞編集委員の半田滋氏と対談したとき、半田さんはこう言っている。 「国家安全保障基本法案というのは去年の7月、自民党が野党だったときに総務会で決定しました。概略しか自民党はつくってませんけど、その中で自衛隊というものを法的に位置づけると言っていて、その中身を読んでいくと憲法とほとんど変わらないような規定なんです。たとえば『国民の責務』という項目があって『国民は、国の安全保障施策に協力し、我が国の安全保障の確保に寄与し、もって平和で安定した国際社会の実現に努めるものとする』と書いてある。  自民党の憲法草案にも似たような文章があって、要するに国防の義務を国民に負わせていくというような趣旨で、憲法九条の二項に『陸海空戦力をこれは保持しない』と書いてあるけれども、この中では『陸上・海上・航空自衛隊を保有する』と書いてあります。戦力という書き方じゃなくて自衛隊と明記した上で保有するとあって、国連には個別的・集団的の区分けがないところをうまく利用して、集団的自衛権の行使をやると書いている。  重要なのは、この法案は憲法よりは下だけれど国家安全保障の全体像を描いた上位法です。この法律だけでは漠然としてるので、下位法として集団自衛事態法をつくる。また自衛隊法を変えて集団自衛出動的任務規定を盛り込むということが書いてあります。それと国連の安保理制裁決議で武力行使が行われる場合には参加できるという項目もあるし、驚くべきことに武器の輸出ができるという規定まであります。  私がこの本(『集団的自衛権のトリックと安倍改憲』(高文研)=筆者注)を書いたときは、自民党の幹部の方が、これは議員立法でやりますと明言していたんです。三権分立ですから立法府としてこの法律をつくります。行政府、内閣はこの法律に従って自衛隊の活動を規定してくださいと要求していく。それによって自ずと自衛隊の海外における集団的自衛権の行使や武力行使ができるようにすると言っていた。  ところが今はシナリオがちょっと変わってきていて、安倍さんは内閣立法でやると言い出している。つまり安全保障は国の責任でやるべきだから閣法提出にすべきだ。それが内閣法制局長官の交代につながっているんです。つまり閣法で出すということは、内閣法制局で今の憲法解釈と齟齬がないか吟味してもらわなければいけません。これは合憲ですよと言ってもらわなければいけないわけで、イエスと言える法制局長官に差し替えて、万全の態勢で出していくという手続きが必要だと変わってきているんです」  内閣法制局長官を替え、体制は着々と整いつつある。これを阻止するには、民意の結集が必要である。  幸い、特定秘密保護法を無理やり通した後の世論調査では、NHKやJNNが10ポイントも下がって50%になり、共同通信などは47.6%にまで落ち込んでいる。  国民の怒りをくみ取り、安倍首相がしようとしている「戦争のできる普通の国」をやめさせるために週刊誌は何ができるのかを、真剣に考え誌面化しなくてはいけないこと、言うまでもない。 第9位「現役100人ヤクザ世論調査」 (「週刊ポスト」1月1・10日号/12月24日掲載)  ポストがヤクザ100人に世論調査をしたという。  対象は山口組、住吉会、稲川会といった広域団体をはじめ、全国の指定暴力団に限定してあるという。  役職の内訳は一次団体のトップである代紋頭1名、一次団体幹部6名、二次団体幹部67名、一般組員が26名。  まず「景気は回復していると思いますか?」という問いに、「いいえ」が94%。暴力団側の言い分はこうだ。 「今のヤクザの景気は飛行機の尾翼だ。上がるのは最後で落ちるときは最初」(56歳、東京)  「安倍政権を支持しますか?」では、「いいえ」が81%にもなる。その理由を聞いてみると、 「目が死んでる。線が細すぎる。死ぬ気でやってるとは思えない。本気で喧嘩ができるようにも見えない」(66歳、中国)  意外にも「自宅は持ち家ですか? 賃貸ですか?」には、持ち家が73%もいる。  「月々の飲食費はいくらですか?」には、0~5万円が41%、5万~10万円が25%、それ以上使うヤクザが34%もいる。  「去年と比較して年収は上がりましたか?」には、「いいえ」が96%と、ほぼ全員が暴力団排除法などの影響を受けて収入は下がっているようである。  「結婚していますか?」という問いには、「はい」が56%もいる。「生まれ変わってもヤクザなりますか?」というのには、なんと「はい」が60%もいるのだ。しかも、若いヤクザに多いというのである。 「俺はヤクザという生き方が好きなんで、何度でもヤクザをやる」(25歳、中部)  「はい」と答えた暴力団員の9割は20代の若手組員だったそうだ。「NO」と即答したのはすべて年配の経験豊富な上層部だったという。  こんな面白い世論調査は、週刊誌にしかできない。  第8位「『ユニクロ』『ワタミ』はなぜ新入社員が次々やめるのか」 (「週刊現代」4月13日号/4月2日掲載) 「ワタミ」には失礼だが、論じる価値はあまりないと思うが、天下の「ユニクロ」が“ブラック企業”のようなところがあるというのは興味津々である。  冒頭、現代はショッキングな数字を示す。09年に「ユニクロ」に入社した新卒新入社員の「3年内離職率」が、なんと53%にもなるというのである。しかも、ここ数年間も50%前後で推移しているというのだ。  11年に入社して昨年退社したA君が、こう語る。 「採用活動自体は、エントリーシート、筆記試験、面接数回、という他の企業と変わらないものでした。ただ、内定後からとたんに厳しくなった。まず研修。僕のときは、夏休みにホテルに2~3日軟禁状態にされ、23カ条に及ぶ長い社訓を丸暗記させられました。  最後の日にテストをするんですが、一字一句間違えてはいけない。かなりの数の内定者が合格できず、居残りで勉強させられた。営業部長クラスの社員が指導に当たっていたんですが、『ふざけてんのか』『やめたい奴は今のうちに言っておけ』と常にプレッシャーをかけられていましたね」  入社してからが、さらにきつかったという。店長になるための昇進試験を受けさせられるのだが、そのために、会社が作っているマニュアルを覚える。門外不出のため、店を閉めてから勉強を始めるから深夜に及ぶこともある。  A君は見事一発で店長試験に受かり、わずか半年で店長になる。しかし、試験に受かっていない年上の部下と、スーパーバイザーと呼ばれる上司との板挟み、売上げ目標の達成が至上命令で、半年ぐらいで「うつ病」と診断され、結局退職する。  仕事量は多く、新入社員は残業代が出るが、店長は管理職扱いだから、朝から夜中まで働いても残業代は出ない。  しかも、幹部社員全員の口調が柳井正社長にソックリで、恐ろしくなったと、元社員のB子さんが話している。  こうした個人企業は得てして宗教団体のように、一人のカリスマの下にひれ伏してしまうようになりがちだ。それ自体が悪いとは言わないが、今どきの新入社員はそうしたものに馴染めずに辞めていくのだろう。  学生側の甘えの体質にも問題はある。だが、早すぎる管理職登用は、安く社員をこき使おうという会社の意志だと思われても仕方あるまい。日本有数のグローバル企業のお寒い内情は、柳井社長が率先して反省し、変えていくしかないはずである。  「ユニクロ」は週刊誌にとって大事なクライアントではないのかもしれないが、天下の「ユニクロ」に噛みついた現代の心意気やよしである。 第7位「『大手マスコミ』の人事部長が就活女子学生をホテルに連れ込んでいた!」 (「週刊文春」5月23日号/5月21日掲載)  グランプリが出るのは久しぶりである。だがこの記事、興味を持って読み始めたが、どうもよくわからない。  昨年暮れ、有名大学に通うA子さんは、企業説明会で共同通信総務局兼人事部長だった52歳の今藤悟氏と知り合い、作文の添削をしてあげると呼び出された。  夕食をともにし、その後、酒を飲んだのだろう。終電がなくなり、タクシー代もなかった彼女は、男が「ホテルを取ってあげる」という言葉を信じて(?)、ホテルの部屋に入ったところで、関係を迫られたというのである。  ここにはどこまでコトが進んだのかは書いていないが、彼女は男の卑劣な行為が許せない、訴えたいと思い、男と会って話したが平行線に終わり、彼女は文春に持ち込んだのであろう。  その後、今藤は上司にこのことを告白し、部署から姿を消してしまうのである。  本人も会社側も、彼女との件を知った上での処分なのかと思うと、文春のインタビューに共同通信の三土正司総務局総務は、その件は承知していないと答えている。  それに「単なるウワサでいちいち調査します?」とまで言ってのけているのである。  今藤のほうは「合意の上」とでも上司を言いくるめているのであろうか。文春は実名まで出して書いているのだから、相当な裏付けがあるはずである。  それにしては大通信社の対応がはっきりしないのはなぜなのか。こうしたウワサが出ること自体、メディアにとって由々しきことなのだから、はっきり調査をして事実関係を調べるべきであろう。  こう思っていたら、今日(5月21日)のasahi.comにこの記事が出た。 「共同通信社は20日、就職活動中の女子学生に不適切な行為を行ったとして、今藤悟・前人事部長を懲戒解雇とし、監督責任がある石川聡社長を報酬減額とするなど計6人の処分を決め、発表した。  同社によると、前人事部長は同部長だった昨年12月、就職活動中の女子学生と個別に接触し、作文指導したのをはじめ、不適切な行為をしたという。社長らその他の役職員は、前人事部長への管理監督責任が問われた。前人事部長については、週刊文春5月23日号が「企業説明会で知り合った女子学生を呼び出し、ホテルに連れ込んだ」などと報道。共同通信社は「『不適切な行為』の詳細は説明できない」としている。(中略)  <共同通信社の伊藤修一専務理事の話> 今回の事案を極めて重く受け止めており、二度とこのようなことを起こさないよう職員の規律維持に全力を挙げ信頼回復に努めます。これまで公表してこなかったのは当該学生の就職活動に影響がないよう配慮したためです」  明らかに伊藤専務理事は虚偽の発言をしている。文春が報道しなければ、ウヤムヤにすまそうと思っていたに違いない。三上総務は「ウワサだ」と断言しているのだ。  比較的良心的だといわれる共同通信でさえ、この体たらく。メディアの信用はどこまで落ちれば底を打つのか。暗澹たる気持ちになる。 第6位「週刊朝日新編集長が“セクハラ常習”で更迭」 (「週刊文春」10月17日号/10月15日掲載)  週刊朝日にまたまた不祥事が起こり、編集長が更迭されてしまったというのだ。それも文春が取材してから、慌てて処分を発表したのだから、朝日新聞のコンプライアンスはどうなっているのかと心配になる。  朝日は佐野眞一氏の「ハシシタ」で橋下徹大阪市長から猛烈な抗議を受け、当時の編集長が更迭され、朝日新聞出版社長が辞める大騒動になってしまった。  その立て直しを図るべく小境郁也氏が編集長になったが、その小境編集長が「セクハラ常習者」だったというのだから、お粗末すぎて開いた口が塞がらない。  朝日新聞出版関係者がこう話している。 「いまは朝日新聞社と朝日新聞出版に分社化されていますが、08年までは同じ会社だった。社員の行き来がある2つの会社のなかの何人かの女性が、小堺氏と関係を持っていたというのです。小境氏には妻子がいますが、長く別居していて現在は一人暮らし。ある女性記者と不倫関係にあったのは社内では有名だし、過去にも別の女性問題が取り沙汰されたこともありました」  別の朝日新聞出版関係者もこう語る。 「気に入っている女性がいると、『○○と飲んでるからおいでよ』と動誘いだし、女性が来ると同席していた人を帰らせて2人っきりになるのが常套パターン。酔った勢いで抱きついたり、いきなり胸を揉んだり無理やりチューしたり。テーブルの下で強引にスカート内に手を入れ、太ももの奥を触りまくることもありました」  今回はセクハラを受けていた女性が周囲の女性に相談し、これまで関係があった女性の名前などを書いた連判状のようなものを作り、朝日新聞本社に報告したという。  だが、文春の取材に対して朝日新聞側は「現在、事実関係を調査中」と悠長なことを言っていたのだが、文春が発売される前日に「週刊朝日編集長を懲戒解雇 重大な就業規則違反」と紙面で発表したのである。 「朝日新聞出版は、同社が発行する週刊朝日の小境郁也編集長(53)=朝日新聞社から出向=に重大な就業規則違反があったとして編集長を解任し、朝日新聞社は8日付で小境編集長を懲戒解雇処分にした。併せて朝日新聞出版は上司の監督責任を問い、9日付で青木康晋(やすゆき)社長を役員報酬減額、尾木和晴雑誌本部長を減給処分とする」  後任の編集長には、朝日新聞東京本社写真部の長友佐波子(ながとも・さはこ)フィーチャー写真担当部長が9日付で就いたという。女性ならセクハラはないだろうという朝日新聞らしい姑息な考えのように思えるのだが。  その長友新編集長は、今週号の挨拶でこう書いている。 「前編集長は重大な就業規則違反があり、8日付で懲戒解雇処分となりました。昨年、小誌は橋下大阪市長の差別記事を掲載した反省から『家庭で安心して読めるニュース週刊誌』を目指してスタートしたばかりでした。1年にも満たない時期での不祥事に読者の皆様の期待と信頼を再度裏切ることになりました。深くお詫びします。(中略)たいへん厳しい状況ではありますが、1922年発刊、92年目を迎えた週刊朝日が社会から信頼される雑誌となるために、編集部一同、初心に帰って努力していきたいと思います」  先週オフィスへ来た、AERAで働いたことのある人間がこう言っていた。 「小境編集長は以前から女性関係に問題のあることで有名でした。あんな人を橋下の不祥事のあった後に据えるのは問題だと言われていた。今度の長友編集長にも、そうした噂があると聞いています。なぜ朝日はそうした人を据えるのか。人材がいないのでしょうね」  次に何か起こせば確実に休刊となる。長友編集長には相当な覚悟で臨んでもらいたいものだ。それと、もっと面白い読みでのある雑誌にしてほしいと、お願いをしておく。  なんとか創刊100周年までは頑張れ! 第5位「不倫露見で私生活が『死のロード』『阪神和田監督』と『モノマネ女王』修羅7年の記録」 (「週刊新潮」7月11日号/7月8日掲載)  2012年は巨人の原監督に女性スキャンダルが出て大騒ぎになったが、今週は阪神を率いる和田豊監督(50)の女性スキャンダルを新潮がすっぱ抜いた。この記事に久しぶりのグランプリを贈りたい。私がアンチ阪神だからというわけではありませんぞ。念のため。 「和田さんは元々、松田聖子さんの大ファン。それで、聖子さんのモノマネもしている私のファンになったそうです。初めて会ったのは、03年の冬。(中略)それからしばらくの間は友人としての関係が続きました。(中略)  初めて肉体関係を持ったのは05年の10月。この年、阪神はリーグ優勝し、日本シリーズの相手はロッテだった。で、日本シリーズの4戦目、この日負けたら終わり、という試合を甲子園まで見に行ったのです。結局、試合には負けてしまい、その日は和田さんの友人たちも一緒に居酒屋で残念会になった。(中略)  その後、和田さんがホテルまでタクシーで送ってくれ、一緒に部屋に入り、キスをしてベッドに倒れこんで……。避妊はしなかった。和田さんと付き合い始めてから、私はピルを飲むようになりました。  同じ年の12月、ハワイの優勝旅行があったのですが、和田さんから頼まれて同行しました」  こう語っているのは松田聖子などのモノマネで知られるタレントの星奈々さん(40)。星さんは93年にテレビのモノマネ番組に出演して芸能界デビュー。以降、フジテレビの『ものまね王座決定戦』の常連となり、2000年までに優勝3回。幅広いレパートリーを誇る「女王」としてモノマネ界に一時代を築いた。  男と女の関係になったのは和田氏が42歳、星さんが32歳のときになる。和田氏はその当時、阪神の一軍の打撃コーチだったそうだ。  しかし、甘い交際は長くは続かなかった。06年1月に、和田氏の奥さんから「もうやめていただけますか?」というメールが来るのだ。  自宅のパソコンにあった2人のやり取りを、すべて見られてしまったのである。  それからの和田家の惨状は凄かったようだ。奥さんのほうは一度は離婚も考えたようだが、子どもがいるため踏みとどまった。  その後も和田氏のほうが煮え切らずズルズルと関係を続けていくが、07年の末に、あることがきっかけで2人の仲は決裂してしまう。  彼女はそのことでうつ病になり、声が出なくなる。歌が歌えないので仕事も来なくなり、借金をするまでになってしまったという。  和田氏は新潮の取材に、俯いたまま何も答えなかったが、弁護士からの回答文で、彼女との関係を認め、深く反省しているとしている。彼女は、和田氏が無言だったということに憤り、こう語る。 「しかし、彼はまたしても逃げた。私から逃げ、取材からも逃げた。曖昧な態度に終始して逃げ続けたことが今のこの事態を招いたという事実。彼は未だにそれが理解できていないのでしょうか」  阪神ファンの反応はどうなのか。甲子園で和田監督へのヤジは飛ぶのだろうか。 第4位「三鷹ストーカー殺人事件」 (「週刊文春」10月24日号/10月21日掲載)  東京・三鷹市でタレントの卵、鈴木沙彩さん(18)が池永チャールストーマス容疑者(21)に殺された事件は、週刊誌の格好のネタだと思うのだが、新潮にしては珍しくワイドの一本でしかやっていない。  現代、ポストも続報はなし。文春だけが5ページ割いて追っているが、捜査担当者から聞き出したに違いないと思わせるほど、かなり詳しい内容である。事件取材はこうでなくちゃいけないと思わせてくれた文春が今週の第1位だ!  事件が起きたのは10月8日16時50分頃、三鷹市の閑静な住宅街に住む私立高校3年の鈴木さんは、自宅内にいるところを、かつての交際相手だった池永容疑者に襲われた。  池永容疑者は昼ごろ、鍵のかかっていなかった2階の窓から鈴木さん宅に侵入、潜んでいた。  文春は犯行までの経過をこう書いている。 「十月八日──。犯行直前、池永は沙彩さんの自宅内にいた。隣家の室外機を伝って無施錠だった二階窓から侵入し、一階にある沙彩さんの部屋のクローゼットの中で身を潜めていたのだ。  その暗闇の中からスマートフォンを操作し、A君(池永の友人=筆者注)らに無料通話アプリ『LINE』を通じて、次々と唐突な文言を送り始める。 〈ふんぎりつかんからかなりストーカーじみたことをしてる〉(中略)  その後も、立て続けに池永からのメッセージがA君のスマホに表示される。 〈元カノの家の押し入れにて〉 〈誰がいるかわからないんだ〉 〈普通にでようども鉢合わせしたら終わってしまう〉(中略)  十四時三十分。池永からのメッセージは次の一言で途切れた。 〈詰みだわ〉  約二時間後、沙彩さんが学校から帰宅。前述の通り、沙彩さんはこの日の朝、両親と三鷹警察署を訪れ、池永によるストーカー被害を相談したばかりで、彼女が三鷹署員から帰宅確認の連絡を受け取ったのが十六時五十一分。約二分後に通話が終わると、クローゼットを飛び出した池永は、刃体約十三センチのペティナイフを手に、制服姿の沙彩さんを強襲したのだった。  池永は凶行後に再び親友たちと連絡を取った。今度は直接、A君の携帯電話が鳴る。電話口の向こうでは息切れが聞こえ、走りながら通話している気配があったという」  池永容疑者は京都出身で、フィリピン人の母親と日本人の父親をもつハーフ。日本国籍を持っている。  身長は約180センチと大柄で、高校時代は柔道部に所属していた。沙彩さんは刃物で首や腹など4、5か所を刺され、首の動脈が斬られたことが致命傷になった。使用された凶器は、9月末に現場からほど近い吉祥寺の雑貨チェーン店「ロフト」で購入したペティナイフだった。  逮捕された池永容疑者は取り調べに対し「交際をめぐり恨んでいた。殺すつもりで刺した」と供述しているという。  文春によれば、出会いは2011年の秋だったという。京都在住の池永は立命館大学の学生だと偽り、フェイスブックで沙彩さんと知り合った。遠距離恋愛の始まりだった。  だが、池永容疑者は沙彩さん以外の女性にも「卑劣な腹いせ行為」をしていたというのである。  被害者は兵庫県在住のB子さん(24)。B子さん本人とその家族から事情を聞いた人物がこう打ち明けている。 「一昨年の秋頃、出会い系のチャットで知り合ったのが池永でした。ハーフで英語が得意だといい、モデルのようなイケてる写真を送ってきたそうです。会うようになって何度か体を重ねたが、行為中に携帯で動画を撮られた自覚があったとのことでした。  その後、池永が持ち歩いていたノートパソコンを覗く機会があり、B子さんはその中に大量の女性の裸の画像を保存したファイルを見つけてしまった。池永本人らしき男が映りこんでいるものもある。B子さんは池永に不信感を抱き、もう会わないと切り出した。それが昨年の二月のことだったそうです」  しばらくして、B子さんのもとに池永から“恨みのメール”が送られてきた。 「そこにはURLが貼られていて、リンク先に以前撮られた動画がアップされていた。女性は友人男性に相談し、池永に削除するようかなり強い口調で電話をしてもらった。池永はその際はあっさり謝罪して引き下がっている。今回の事件後、B子さんの家族に警視庁から電話があり、事情を聞かれたそうです」  リベンジポルノといわれる嫌がらせを沙彩さんのときだけではなく、常習だった可能性があるようだ。  沙彩さんと池永の交際は1年弱。彼女から別れを切り出したが、池永のほうは未練たっぷりで、よりを戻したいと訴えていた。  今年6月、沙彩さんの父親が池永に、娘に連絡をしないでくれと通告している。  そして両親と一緒に三鷹署に相談に行った日に、彼女は刺殺されてしまったのである。  京都市右京区のマンションで、池永とは年の離れた妹と暮らす母親にもインタビューしている。 「妹もいるのになんでこんなことを……。この妹が十年してどう思うか。ショック。アホ。息子でも許せない。息子はサアヤがオンリーワンで、初めての彼女だったのに」  と絶句したという。この母と娘のこれからが心配である。  桶川女子大生殺人事件でストーカー法がつくられたが、その後もストーカー殺人は後を絶たない。法を生かす警察側の積極的な運用が必要な時期である。 第3位「安倍総理夫人が夫への『違和感』を告白」 (「週刊現代」12月21日号/12月9日掲載)  今週の第1位は、現代の安倍首相夫人・昭恵さんインタビューである。インタビュアーはジャーナリストの松田賢弥氏。  松田氏はもともと現代に籍を置いて仕事をしていたが、ここ数年は現代を離れ、文春の仕事が多かった。そのエース記者が古巣へ戻って、先日は菅義偉官房長官インタビューをやっていたが、これはどうということはなかった。  だが、今週号の安倍夫人インタビューは面白い。これが今週の第1位。  このインタビューの面白さは、インタビュアーの突っ込みのよさもあるが、ひとえに昭恵夫人の率直な受け答えにある。これほど現役総理夫人が“ホンネ”で語ったことはほとんどなかった。いくつか紹介しよう。  まずは、希代の悪法「特定秘密保護法」を強引に通したことについてどう思うかと聞かれ、こう答える。 「最近、皆さんにそのことを聞かれます。たしかに大きな時代の流れとしては、情報の開示は進めたほうがいいと思うんですね。主人は時代に逆行してるように見えるかもしれない。けれども、国民をだまして戦争しようとか、そういうことではないと信じている。日本という国がきちんと独立していく過程で必要な法案であり、いま通さなくてはいけない理由が、何かあるんだと私は理解しています」  この「いま通さなくてはいけない理由」こそが問題なのだと、私もあちこちでいっているが、彼女もそう感じていることが読みとれる。  石破茂自民党幹事長がデモとテロはあまり変わらないと言ったが、どう思うかと聞かれ、「デモができるということは健全な社会である証拠ですから、それをテロと言うことはちょっと許されないと思います。私には原発反対デモをしている知人もいますし」  亭主の政敵への“批判”もちゃんとするところがいいね。  彼女は反原発派で知られるが、亭主との違いを聞かれてはっきりとこう答えている。 「はい。もし、もう一度事故が起きれば、日本は終わってしまうと思うんです。以前、福島第一原発の20km圏内にも行きましたが、これだけの広範囲に未だに誰一人入ることができないという状況は、やはり普通ではないと感じました。(中略)子どもを持つお母さんたちは不安とストレスを抱え、風評被害は収まらず、除染も進まない。そんな状況で『原発は安全でしかも安い』と言われても。何か起きてしまえば莫大なお金がかかるわけですから、安いとは考えられません」  しかし、亭主は海外に原発を輸出するセールスマンになっているではないか。 「国内の事故が収束していないのに、外国に原発を売るというのは、私個人としてはなかなか心苦しいところがあります。(中略) 主人は『中国製の原発の方が危険なんだから、日本製を買ってもらったほうがいい』と言っています。実際、そうなのかもしれません。でも理想としては、日本が原発に代わる技術を開発して、それを売り込むのが筋なんじゃないか、と思います。なかなか簡単ではないでしょうけれど」  中国の原発なんか買う国があるわけないじゃないか。パチパチパチである。彼女は韓流ファンとしても知られるが、やはり相当プレッシャーがあるらしい。 「この前、日韓交流のイベントに行ったと(Facebookに=筆者注)書き込んだら、炎上するほど批判が寄せられたりして、大変な部分もあります。(中略)私は以前からずっと、日韓関係をよくしたいと考えていましたから、韓国の方々が喜んでくださるならそれでいいかな、と個人的には思います。でも、最近は非常に(日本国民からの批判が)厳しいですね…… 韓国のことについて発言すると」  これを読んでいて、私にはあるアイディアが浮かんだ。  きっかけは、『現代中国悪女列伝』(文春新書)というすこぶる面白い本を書いた、福島香織さんと会ったことだった。  この本には「金欲と情欲にまみれた中国を、ウラで動かす美女たち」という帯が着けられている。薄熙来の妻の谷開来や、温家宝の妻の張培莉などの「悪妻」と並んで、習近平の奥さんの彭麗媛夫人の「あげまん」ぶりが書かれているが、彼女は美人で中国を代表する歌手でありながら、現役将校でもある。彼女のおかげで習が人民解放軍に影響力を持てるといわれているほどだが、彭夫人は親日家でもあるといわれている。  実際、彼女は日本で公演を行い、皇太子ともパイプを持っている超大物だが、彼女と安倍昭恵首相夫人を会わせて「日中の女性問題を考える」というイベントでもしたら、深刻さを増す日中関係がほぐれるきっかけになるのではないか。ついでにミシェル・オバマ大統領夫人も加えたら最高だろう。  外交下手の習近平と安倍首相に任せていたら、両国関係は進まない。男がダメなら女の知恵を借りて、どうにもならないものを動かしてみたらいいのではないか。このインタビューを読みながら、そんな“夢”を描いてみた。 第2位「『みのもんた』の背中が育てた『超バカ息子』全行状」 (「週刊新潮」9月26日号/9月24日掲載) 「みのもんた『成金コネ一家』の崩壊」 (「週刊文春」9月26日号/9月24日掲載)  文春と新潮がみのもんたの次男逮捕の特集を組んでいるが、タイトルは新潮に軍配をあげるが、内容は文春に分あり。両誌を今週の第1位にした。  文春では社会部記者が、次男逮捕の経緯をこのように述べている。 「事件発生は逮捕の約1ヶ月前、8月13日の午前1時過ぎ。新橋の路上で泥酔していた40代男性に警官が声をかけたところ、近くにいた不審な男が逃げるように走り去った。男性はバッグを盗まれており、直後に任意で事情を聞かれたのが雄斗容疑者。  その日のうちに帰されたが、のちの捜査でコンビニの防犯カメラに、男性のカードでATMから現金を引き出そうとする容疑者の姿が写っていたことが判明した。映像が決め手となり、逮捕につながったのです」  みのもんたの次男で日本テレビ勤務の御法川(みのりかわ)雄斗(31)が窃盗未遂容疑で警視庁に逮捕されたのは9月11日であった。  新潮は、みのが2007年に上梓した『義理と人情』(幻冬舎)という新書の中で、いじめ問題に触れてこう書いているとしている。 「教育委員会がどうの、校長はどうの、教師がどうのと言う前に、子供をきちんと躾けることを問うべきだと思います」  次男も慶應幼稚舎から慶應大学で、相当なやんちゃなこともしたそうだ。日テレもコネ入社だといわれているそうである。しかも親の七光りがあると勘違いしていたのか、態度も悪かったと新潮で日テレ局員がこう話す。 「髪は長めで、ところどころ金色に染まっている部分があり、チャラいと思いましたが、それ以上に、他の新入社員とは態度が違った。普通は何でもがんばりますという態度で仕事に取り組むものですが、彼は“おはようございます”とか基本的なあいさつもできず、一切質問もしてこない。仏頂面で、真剣に仕事をしないので、こちらも何ひとつアドバイスをしなかった。どこの部署に行っても使いづらいだろうな、と思いましたね」  やはり、しつけが悪かったのか。だが、こうなった責任はみのを甘やかしたテレビ局にもありそうだ。  キー局関係者が、銀座のバーでのテレビ局トップの行状をこう言っている。 「みのさんに酒を勧められれば、局の上層部でも断れない。某局のトップなんか、べろべろに酔わされて、店の床柱を抱きかかえてミンミン鳴く“蝉の芸”をやらされたそうです」  TBSでは「毎朝9時になると、生放送を終えたみのを、幹部やスタッフが一列に並び、最敬礼で見送るという光景が繰り返されてきた」(文春)というのである。  白い巨塔の大名行列のようだ。これでつけ上がらないほうがおかしいのかもしれない。  文春によれば、「みのは『せがれとはしばらく会う機会がなかった』と話したが、これは真っ赤な嘘だ」と追及している。 「事件から10日後の8月23日、みのと雄斗は東京・銀座の超高級クラブ『B』で豪遊していたのだ。  居合わせた目撃者が言う。 『Bはみのが行きつけのクラブで、以前から次男やTBSにいる長男をよく連れてきていました。その日はみのの誕生日の翌日で、次男と、もう一人連れの男性がいた。いつものようにグラスにクラッシュアイスを敷き詰め、バランタインの30年ものをなみなみ注いだ“みのスペシャル”を一気飲み。次男も同じものを飲んでいた」  30を過ぎた息子が逮捕されようが、本来なら親とは関係ない。だが、テレビの司会者で、社会的な発言をしてきた人間が、自分の息子が警察に呼ばれたというのを知っていて、銀座で一緒にバカ騒ぎでは、親の責任はどうなるといわれても仕方あるまい。  看板番組『朝ズバッ!』(TBS系)を降ろそうという動きもあるようだが、そうなれば年間5億円といわれるギャラが吹っ飛ぶ。みの人生最大のピンチのようである。  この事件でも、いつも通り「親の責任論」がやかしい。現代がそれについて特集を組んでいるが、評論家の呉智英氏のコメントが一番面白かったので紹介しておこう。 「日本では家族主義、親族主義が強いため、『食卓のない家』(円地文子作=筆者注)で描かれたような議論は昔からありました。今回のみの氏とその息子の一件に関して言えば、みの氏が成人した子供の責任を負う必要はないと考えるなら、徹底して突っ張るべきだと思います。報道番組だろうと、バラエティ番組だろうと出演自粛などしなければいいのです。  みの氏が、『社会人として息子を罰すべきは、きちんと罰してください。私を罰すると言われても、私には責任がない』と断言したら、インパクトはあるでしょうね。それがプラスになるか、マイナスになるか。私は信念を持って毅然と言い切れば、最終的にはみの氏にとってもプラスになると考えます」  この意見を、みのもんたはどう聞くのだろうか。 第1位「シャブ&飛鳥の衝撃」 (「週刊文春」8月8日号/8月6日掲載) 文春の「シャブ&飛鳥」はタイトルもさることながら、内容的にも衝撃度は高レベルである。  人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKAが、クスリ漬けだというのだ。  ASKAが覚せい剤を吸引しているビデオが「一部の暴力団関係者など、闇ルートに流出している」(文春)そうで、以下はその映像の描写である。 「映像はシンプルな部屋を映し出す。あまり物を置いておらず、掃除が行き届いている清潔そうな室内には、中央に三人掛けの大きなソファが置いてある。その真ん中にゆったりと腰掛けるのは大物人気デュオ『CHAGE and ASKA』(以下、チャゲアス)のASKA(飛鳥涼、本名=宮崎重明、55)だ。(中略)  ASKAはテレビで見るようなシャープな輪郭ではなく、顔が病的にむくんでいる。そんなASKAに何者か分からない男が、『はい、これ』と言って、小さなビニール袋に入った何かをテーブル越しに手渡す。少し前かがみになって受け取るASKA。白い結晶のようなものが光っている。ASKAは慣れた手つきでビニール袋を指でなぞるように確認し、かたわらにある透明なガラスのパイプを取り出した。  その動きに淀みはないが、終始無言でピリピリとした緊張感が漂っている。ビニール袋から白い結晶のようなものをパイプに入れたASKAは、軽くパイプを口にくわえた。その後、右手でライターを取り、おもむろにパイプを下から火であぶると、結晶が気化した白い煙を深く吸い込んだのだった。  一服するとASKAはソファーの背もたれに深く体を預け、足を大きく開いて座りなおした。その姿勢のまま目を閉じ、まるで霊的な気体を吐くように口をゆるませ、恍惚の表情を浮かべた」 「CHAGE and ASKA」は大学在学中に結成され、ヤマハ・ポプコンで入賞した「ひとり咲き」でデビュー。91年に「SAY YES」が300万枚の大ヒット、93年には「YHA YHA YHA」がダブルミリオンを記録している。  しかし、デビュー30周年の2009年1月に「無期限活動休止」を発表し、事実上解散していたが、今年1月、唐突に復活を宣言してファンを喜ばせた。だが6月になって、ASKAの事務所の公式ホームページで、ASKAの体調が悪いため延期すると発表していた。  ASKAのクスリ疑惑は、知る人ぞ知るだったようだ。  そのきっかけは、札幌に拠点を置く山口組系暴力団の山本(仮名)だというである。山本とASKAは中学時代の同級生だった。ASKAと親しい芸能関係者がこう語る。  「ASKAは山本にクスリの手配を依頼し、山本は頼まれたブツを持ってわざわざ北海道から東京に来ていました。またASKAは6年前に札幌円山公園近くのタワーマンションを購入し隠れ家にしていて、山本は頻繁にそこを訪れているのです」  ASKAはコカインやマリファナも好きで、くだんの山本によると、シャブをひと月に30グラムも使用しているという。麻薬Gメンによれば、ヘビー麻薬常習者でもひと月4~5グラム程度だというから、相当な末期麻薬中毒者であろう。  だが、その山本ともカネのことで揉め、件のビデオはその山本が隠し撮りしたというのだ。  ASKAの体を心配したCHAGEがライブの延期を言い出し、ASKAが殴りつけたという情報もある。確かに、文春のインタビューに答えるASKAの言葉は支離滅裂で、聞き取りにくい。だがクスリで揉めていることには、こう答えている。 「──山口組系暴力団員からクスリのことでゆすられていると聞いていますが。 『(少し間があり)……そうそう、それはね「お金を貸してくれ」って言われたの。それで、俺は嫌だって言ったらね。「嫌だ」って。そうそうそうそう、それで揉めただけでぇ』」  以前から言われていることだが、芸能界の麻薬汚染は相当に拡がっているのは間違いない。警察は動くのか?  ASKAの所属事務所は1日、公式サイトでこう否定した。 「報道内容は事実に反しており、大変遺憾です。弊社としてはこれらの報道に対し、厳重に抗議します」  しかし「厳重抗議」ではなく、事実でないなら告訴すべきであろう。ASKAの音楽生命が絶たれるかどうかの瀬戸際である。この事務所の対応からも、この問題の深刻さがうかがえる。 (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2013年のテレビ事件簿【バラエティ編】

ranking2013bara.jpg  NHKと日本テレビがテレビ放送開始60周年、フジテレビとテレビ朝日が開局55周年という節目の年ということで、テレビを振り返る企画や番組が多く放送された2013年。NHKと日本テレビの共同特番『NHK×日テレ 60番勝負』では、28年ぶりに明石家さんまがNHKにサプライズ出演。そのサプライズに「今、テレビご覧になってる方は、本当にビックリされていると思う」と興奮するアナウンサーの声を遮り、さんまは言った。「いや、テレビの前の人はそうビックリしてないやろ、テレビやから」。テレビが、何が起きても不思議ではない“何でも起こり得る”メディアであることを端的に表す、さんまのテレビ哲学をはらんだ名言だった。  そんな「何でも起こり得る」テレビで今年、何が起きていたのかをトピックス形式で振り返ってみたい。 1位『笑っていいとも!』終了発表 2位『有吉反省会』など有吉の冠番組急増 3位『YOUは何しに日本へ?』など異形のドキュメントバラエティ台頭 ■“普通”の人の日常が面白い!  13年、僕が番組単位でベストバラエティ番組を選ぶとするなら、『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)だ。空港にやってくる外国人=YOUに日本に何をしに来たかをインタビューし、面白そうなYOUに密着するというだけの番組。それが毎回、心を奪われる。日本にまでわざわざやってくるのだから、ほとんどの場合、その動機は「好き」だから。好きなことを情熱的に語り、全力で楽しむ姿を見ていると感動してしまうし、こちらまで楽しくなる。しかも、その「好き」が日本に対する感情だから、誇らしい気持ちも芽生えるのだ。またNHK総合の『ドキュメント72時間』や『ファミリーヒストリー』も、“普通”の人たちの日常を切り取るドキュメントだ。いずれも今年シリーズを重ね、強く印象に残った番組だ。前者はある特定の一箇所に密着しそこに訪れる人々の話を聞き、後者はある著名人の先祖(すなわち多くが一般の人)をさかのぼり、彼らがどのように生きたのかを探るものだ。いずれも起用するタレントは最小限なのも特徴的で、切り取り方を工夫すればこんなにも“普通”の人の日常が面白いということをテレビで伝えることができるのだという証明だった。 ■有吉弘行の天下獲り  11年から始まった『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)もゲストのいないトーク番組という飽きられやすい形式ながら、完全に安定した面白さで続く中、いよいよ13年は有吉が天下獲りへ足場を固めた年といえるだろう。象徴的なのは『有吉反省会』(日本テレビ系)のスタートだ。96年、同じ日曜22時30分からの枠の『電波少年』で猿岩石としてブレークした有吉。しかし、アイドル的なブレークをしてしまったために、逆に人気が凋落した。地獄を見た有吉は07年頃から、あだ名芸がきっかけとなって再ブレーク。そしてついに17年の時を経て、メインMCとしてこの枠に戻ってきたのだ。今年始まっただけでも『今、この顔がスゴい!』(TBS系)、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、『有吉弘行のダレトク!?』『ひろいきの』『ぶらぶらサタデー「有吉くんの正直さんぽ」』(フジテレビ系)でそれぞれMCを務め、以前から続く『有吉AKB共和国』『もてもてナインティナイン』(TBS系)、『ロンドンハーツ』『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)、『オトナへのトビラTV』(NHK Eテレ)、『ヒルナンデス!』『ネプ&イモトの世界番付』『ウーマン・オン・ザ・プラネット』(日本テレビ)と、レギュラー番組を数多く抱える。しかも、放送時間帯も昼、ゴールデン、ネオプライム、深夜と多岐にわたり、内容も街ぶらロケ番組、アイドル番組から情報バラエティ、お笑い、トーク番組まで幅広い。さらに、役割もMC、パネラーと全方位的だ。その上、準レギュラーや不定期のシリーズ特番もある。今年は『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)のMCまで務めた。完全に中堅芸人のトップという枠を飛び越え、バラエティタレントとして中心的な役割を担うようになったのだ。 ■楽しいだけのテレビの終焉?  今年、なんといっても大きな話題は、30年以上続いてきた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の終了が発表されたことだろう。「楽しくなければテレビじゃないじゃん」という理念を体現するかのように『いいとも!』は、情報番組全盛の平日の昼という時間帯で、何の情報もない、なんの役にも立たない、バカバカしくて不毛で楽しいだけの番組を作り続けてきた。しかし、それが終わってしまう。  折しも「どういう企画会議をしてこれをやろうと思ったんだ?」と首をひねるほど毎回ハチャメチャで意味不明、けれど見ているとただただ楽しかった『ザ・狩人』(日本テレビ系)も、ついに今年終わってしまった。『GARIGARIくりぃむ』『GURIGURIくりぃむ』(テレビ朝日系)と、さまざまに番組タイトルを変えながらも一貫して「くだらない」バカな企画を繰り返していたくりぃむしちゅーのテレ朝深夜番組も『ギリギリくりぃむ企画工場』にリニューアルされると、ゲストの芸能人や一般人の「まいった」話を聞き、一番「まいった」話を決めるという「まいったなぁ互助会」なる「くだらなさ」を期待する視聴者からは「まいったなぁ」と天を仰ぎたくなる番組に変貌してしまった。『リンカーン』(TBS系)が終わり、あのダウンタウンまでも『100秒博士アカデミー』(同)、『教訓のススメ』(フジテレビ系)といった教養バラエティを始めた。こうして「くだらない」「楽しいだけ」の番組が終わってしまう。もはや楽しいだけではテレビ番組は続かないのだろうか?  だが、希望もある。『ゴッドタン』(テレビ東京系)は相変わらずフルスイングでバカ企画を連発し、ついに今年、看板企画である「キス我慢選手権」が、そのまままさかの映画化。『クイズ☆タレント名鑑』の流れをくむ『Kiss My Fake』(TBS系)が始まり、ジャニーズアイドルKis-My-Ft2を隠れ蓑に、やりたい放題やっている。『ギリギリくりぃむ』も年明けにはくだらない企画をやってくれそうだ。また「楽しい」が人の形をしたようなレイザーラモンRGは、いたるところに出没し、くだらない笑いを届けている。そしてコンビとして『THE MANZAI』(フジテレビ系)決勝にも進出した。楽しくなければテレビじゃないのだ。 ■総括~境界線からの熱~  印象深いのは、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)、『有吉反省会』(日本テレビ系)、『東野・有吉のどん底』(TBS系)といった番組で取り上げられた“境界線”を行き来する人たちだ。彼らの多くは何か「好き」なものに対して過剰な熱量で取り組んだ結果、境界線上に立つことになり「どうかしてる」烙印を押されている。今、そんな「どうかしてる」過剰な熱量の人たちが面白いのだ。『アウト×デラックス』や『ナカイの窓』(日本テレビ系)に出演し、過剰な熱量で「どうかしてる」姿を見せた森脇健児が再び注目され始めたのが象徴的だ。『YOUは何しに日本へ?』のYOUたちも過剰な熱量で楽しんでいるからこそ、魅力的なのだ。ラジオでは、「熱」を掲げるダイノジ大谷が深夜枠のオールナイトニッポンと夕方の帯番組のパーソナリティを掛け持ちするという、タモリ以来(1980年10月~83年9月『だんとつタモリ おもしろ大放送!』と『タモリのオールナイトニッポン』を掛け持ち)の快挙を果たした。この流れがいずれテレビにもやってくるかもしれない。  思えば、今年大活躍した有吉や大久保佳代子、壇蜜らはもともと境界線を行き来していた人たちだ。かつてのタモリだってそうだった。テレビは何が起きても不思議ではない。本流からよりも境界からやってくるほうが、いつの間にか主流のど真ん中に立つことだってある。そんな“奇跡”がテレビを面白くしてくれるのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2013年のテレビ事件簿【ドラマ編】

ranking2013dorama.jpg  『あまちゃん』(NHK)や『半沢直樹』(TBS系)が大きな話題を呼んだ2013年。いわば、テレビドラマの当たり年だった。『半沢直樹』は40%を超える好視聴率を記録。一方で、同じTBSの『夫のカノジョ』が今世紀民放連ドラ最低を更新したことも話題となった。「いいものを作れば『半沢直樹』のように視聴者は見てくれる」とよく言われるが、それは半分正しいが、半分は間違っている。「いいもの」は、これまでもちゃんと作られていた。しかし、それが「見つからなかった」だけだ。『半沢直樹』や『あまちゃん』の成功で、「連続ドラマを見る」という習慣が戻ってきた。いいドラマが見つかりやすくなったのだ。そのことこそが、『半沢直樹』や『あまちゃん』の大きな功績のひとつだろう。そこで今回は、今年のドラマ界の注目トピックスをランキング形式で選んでみた。 1位 朝ドラの当たり年  2位 オリジナルドラマの傑作が誕生 3位 個性派主演男優対決 ■堺雅人 VS 長瀬智也、そして綾野剛  13年を代表する俳優として、真っ先に思い浮かぶのは堺雅人だろう。『半沢直樹』では過剰な顔芸をシリアスに演じたかと思えば、『リーガルハイ』(フジテレビ系)でエキセントリックな弁護士・古美門研介をコミカルに演じ、視聴者を笑わせた。もともと、繊細で静かな役を演じることが多かった堺だったが、それとは180度違う役柄で魅了した。とかく「やりすぎ」と言われてしまいがちなところ、それを感じさせないのは、これまでの役で培った「品」があったからだろう。だから、過剰な演技の合間に見せるちょっとした仕草や表情に「憂い」のようなものを感じ、半沢や古美門が立体的で重層的な魅力を持つ人物となったのだろう。  また、長瀬智也も『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)と『クロコーチ』(TBS系)の2本で主演。まったく違うキャラクターを演じた。前者では、ヒロインが描く漫画の世界の住民で、その世界から現実の世界に飛び出した「はらちゃん」役。無知で無垢なキャラクターを演じた。一方、後者では、劇画の世界から飛び出したような無骨な刑事・黒河内役。策士で暴力的、荒々しくて豪快な男になりきった。まったく正反対の役を、それぞれハマリ役にしてしまった。  『最高の離婚』(フジテレビ系)、『空飛ぶ広報室』(TBS系)、そして大河ドラマ『八重の桜』(NHK)で印象的な助演を務めた綾野剛も印象的だった。 ■次々生まれたオリジナルドラマの傑作  震災前の数年、ゴールデンタイムに放送されるテレビドラマは刑事ドラマ、医療ドラマ、原作モノばかりになっていた時期があった。しかし、震災後の2012年、その傾向が変わり、オリジナルドラマの秀作が増えていった。それが結実したのが13年だろう。『あまちゃん』を筆頭に、『泣くな、はらちゃん』『最高の離婚』『リーガルハイ』『Woman』(日本テレビ系)、『独身貴族』(フジテレビ系)など、オリジナルドラマの傑作が作られた。「震災」という抗いようのない「現実」に、どう立ち向かっていくか。そのひとつの回答が、宮藤官九郎、坂元裕二、岡田惠和、古沢良太ら、現在のテレビドラマをけん引する脚本家たちが13年に書いたオリジナルドラマで見せた「物語の力」だった。  象徴的なのは『泣くな、はらちゃん』だ。「世界とは何か?」「物語とは何か?」「人間とは何か?」、そして「生と死とは何か?」を、無垢なはらちゃんの目を通して見つめ直している。そして人間が生きること、死ぬことを、物語の力でしかできない方法で肯定し、救おうとした。それはテレビの連続ドラマでしか成し得ないもので、テレビドラマとしての矜持があふれていた。 ■『あまちゃん』『ごちそうさん』 朝ドラ当たり年  傑作ドラマが多かった13年、その中でも突出していたのが『あまちゃん』だった。宮藤官九郎の脚本を井上剛、吉田照幸らが演出し、能年玲奈、橋本愛、小泉今日子らが演じたこの作品は多くの人を虜にし、語り合わずにはいられないドラマになった。かつて学校や会社で人が集まれば、「昨日あれ見た?」とテレビ番組の話題になるのが日常の風景だった。そんな見慣れた風景が失われて久しかった。だが、『あまちゃん』が始まってからというもの、人と顔を合わせれば「『あまちゃん』見た?」という会話をすることが多くなった。『あまちゃん』は日本の共通言語となったのだ。その話題も物語の行方はもちろん、役者の魅力や劇中アイドルたちの歌、モチーフにされた80年代カルチャー、そしてクドカンドラマの真骨頂とも言える小ネタの数々と多岐にわたり、果ては役者たちの今後までをみんなで心配する始末。「あまロス」などという言葉も生まれ、その後、数多くの関連番組も作られた。間違いなく13年を代表するドラマであると同時に、朝ドラ史、テレビドラマ史の中でも、これまでのテレビドラマを総括するような重要な作品のひとつであるといえるだろう。  そんな傑作の後で苦戦が予想された『ごちそうさん』は、それをいい意味で裏切り、視聴率でいえば『あまちゃん』を上回る好調っぷり。昔の「少女マンガ」のような展開と明るいノリだった「東京」編から「大阪」編に移ると、そのヒロインの明るさや前向きさの毒性という重いテーマを軽いタッチそのままに描く離れ業。  2本とも、毎週1時間という一般的な連ドラよりも毎日15分という現代の視聴習慣には合致しやすい朝ドラの優位性を活かした作りで成功している。13年は朝ドラの当たり年でもあったのだ。 ■総括~『あまちゃん』世代台頭で新時代へ~  上に挙げたもの以外でも、『ダンダリン 労働基準監督官』(日本テレビ系)、『信長のシェフ』(テレビ朝日系)、『名もなき毒』『刑事のまなざし』(以上、TBS系)、『家族ゲーム』『天国の恋』(以上、フジテレビ系)や、深夜ドラマも『裁判長っ!おなか空きました!』(日本テレビ系)、『放課後グルーヴ』(TBS系)、『終電ごはん』『まほろ駅前番外地』(以上、テレビ東京系)など、個性的で印象深い作品が多かった。  また特筆すべきは、NHKの単発ドラマ『特集ドラマ「ラジオ」』。震災後の女川を舞台に実在の女川さいがいFMを描いたドラマで、刈谷友衣子が主演し、繊細で瑞々しい演技が光った。思えば、刈谷は『あまちゃん』の能年や橋本と同世代。3人は10年の映画『告白』でクラスメイトとして共演している。この世代の役者が今後、ドラマでさらなる活躍をしていくはずだ。テレビドラマが新たな時代に突入することを予言するような新世代の台頭だ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

『黒子のバスケ』脅迫事件、『進撃の巨人』大ヒット……2013年アニメ業界を総決算!

ranking2013.jpg  早いもので2013年もあと数日。残るイベントは毎年恒例の祭典・コミックマーケットのみ、というオタク諸兄も多いことでしょう。そこで今回は、この1年間のアニメ業界に起こった事件をランキング形式で振り返ってみます! 「あ~、あんなことあったな~」とか「えっ、あの事件って今年だったの?」とか振り返っていただければ幸いです! 10位「キルミーベイベーは蘇ったんだ!」  2012年に放送され、一部に「キルミスト」と呼ばれる中毒患者を生み出したものの、Blu-ray/DVD第1巻の売り上げ初動枚数は686枚と振るわず、半ばネタアニメ化していた『キルミーベイベー』(ちなみにアニメオタク界隈では1キルミー=686枚という単位にもなってしまった)。しかし、ファンや公式Twitterの地道な活動により徐々に評価を好転させていき、10月16日発売のOVA付きベストアルバム『キルミーベイベー・スーパー』は約7000枚。12月4日に発売されたBlu-ray BOXセットは約4000セットを初動で売り上げるという快挙を達成。  みにくいアヒルの子を地で行くようなサクセスストーリーに、多くのアニメファンは涙し、惜しみない喝采を送った。 9位「日常系アニメのニューウェーブが続々話題に!」  『ゆゆ式』『きんいろモザイク』『のんのんびより』と、いわゆる日常系アニメといわれるジャンルの作品が数多く注目を浴びたのも2013年の特徴だ。「何も起こらない日常を描く」のが日常系アニメだといわれているが、これまでの作品はそれでも何かしらの事件が毎回描かれて、それなりに起承転結がついていたといえる。が、今年放送された日常系アニメは、輪をかけて何も起こらない作品が存在感を放っていた印象だ。とにかくキャラクターの魅力を掘り下げて、登場人物たちの情緒を丁寧に描くことでなんともいえない感動をもたらすこれらの作品は、言うなれば「ネオ日常系」。  個人的には、限られた青春時代を思い切り謳歌するヒロインたちの天真爛漫な姿に、言いようのない切なさをオーバーラップさせた『ゆゆ式』最終話は、2013年アニメのベストエピソードだと思います! 8位「ラムズ消失」  さあ、だんだんきな臭くなってきます。社内にイベントスペース、スタジオなどを併設したり、アイドル声優ユニットを結成したりと、いわゆる「2000年代声優アイドルブーム」の一角を担った声優事務所・制作会社のラムズが倒産したのも今年。3月31日に宮崎羽衣、野川さくらなど所属声優が一斉退社した後、突如公式サイトがメンテナンス中になり声優ファンの間で話題となった。その後、6月7日に東京地方裁判所より破産手続き開始を受けたことから、ラムズは消失してしまった。  この事件は、アイドル声優業界に大きな一石を投じることになる……かと思いきや、そんなこともなかったようだ。しかし、一時代を築いた事務所の閉鎖は、声優ファンの間で大きな話題となった。 7位「ファンの暴行、炎上に巻き込まれる声優たち」  ブログ、Twitterの普及やイベントの増加により、ファンと声優の距離が急接近した昨今、その弊害ともいえる事件が多く発生した。6月22日、『超次元ゲイム ネプテューヌ』先行上映イベント中、ステージ上に凶器を持った男が乱入。イベントは中止。また、出演声優の一人、田中理恵を名指ししながら暴れたことから、田中はショックのあまりTwitterを一時休止することになった。  また、ファンの臆測がネット上で広がり、炎上してしまった事件も発生した。江口拓也がファッションブランド「perusona」を開設した際、ブランド運営関係者や住所などから「暴力団関係者と共同でブランド運営か?」と、根拠不明なウワサが声優ファンの間で拡散。江口自身がブログで釈明するという事態に発展した。その真偽は定かではないが、いずれにせよ芸能人としてメディアに出る機会が増えた声優たちもまた、自身の立ち回りについて再検討するべき時期なのかもしれない。 6位「東京オリンピック開催で思わぬ余波が!」  2020年の東京オリンピック開催が決定したのも今年。それ自体は喜ばしいことなのだが、その余波が、アニメをはじめとするオタク業界にも意外な影響を及ぼし始めている。  まず、毎年夏冬に開催されている日本最大の同人誌即売イベント「コミックマーケット」の会場となっている有明ビッグサイトが、2019年夏から2020年夏にかけて使用できなくなるかもしれないのだ。現在の招致プランによるとレスリング・フェンシング・テコンドーの競技のほか、プレスセンターが設置される予定となっており、準備期間を含めると、都合3回のコミックマーケット期間と被ってしまうのだ。  また海外から多くのメディア関係者、観光者が日本を訪れるということで、過剰なお色気描写のあるアニメや美少女コミック(いわゆるエロ漫画)、同人誌に規制がかかるのではないか、ともいわれている。確かにポルノ表現に敏感な昨今だが、そういった表現など清濁併せ持った作品のハイブリッド性が「クールジャパン」の魅力でもある。今後、アニメ・オタク業界がどういう動きを見せるか注目である。 5位「劇場アニメ大盛況!」  『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』『ドラゴンボールZ 神と神』『劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ』『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などなど、話題のアニメ映画が大量に公開されたのも今年の特徴。ここ数年はOVAクラスの作品を短期間イベント上映するという形での劇場用アニメが増加傾向だったが、今年は正統派(というのが正しいかどうかはわからない)劇場用アニメが大豊作。極めつきとして、『風立ちぬ』(宮崎駿監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)というスタジオジブリの二大巨頭による新作が連続公開という、非常に話題性の高い一年となった。 4位「声優の結婚ラッシュは続く」  驚異の結婚ラッシュだった2013年の声優業界。今年も置鮎龍太郎&前田愛の声優カップルに始まり、千葉千恵巳、三瓶由布子、門脇以、斎藤千和、遠藤綾、真田アサミ、そして声優界の珍獣として愛されてきた金朋こと金田朋子が、俳優の森渉と入籍を発表。昨年に負けず劣らずの結婚ラッシュで、僕らのライフはもうゼロよ! いやいや、みなさんおめでとうございます。個人的には、舞太の入籍・出産発表に、とりわけ力強いおめでとうコールをしたいと思います! 3位「Linked Horizon、水樹×TMが紅白に!」  日本の大みそかの風物詩・NHK紅白歌合戦に、Linked Horizonが初出場! 同人音楽出身のミュージシャン初のエントリーということで、日本のオタクシーンの躍進ぶりを象徴する事件だといえよう。また、水樹奈々とT.M.Revolutionも『革命機ヴァルヴレイヴ』主題歌で出場がほぼ確定。  その他、いきものがかりは『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』主題歌「笑顔」。徳永英明は91年のアニメ『ドラゴンクエスト ~勇者アベル伝説~』主題歌「夢を信じて」で出場予定。  今年の紅白はアニソンファン的にも要注目だ。 2位「『進撃の巨人』大ヒット!」  もはや何も言う必要がないくらいの大ヒットを記録した『進撃の巨人』。アニメ放送当初は作品のテンションの高さもさることながら、すさまじい枚数の動画とハイクオリティな作画を維持すべく、異例のアニメーター募集がTwitter上で行われたり、納期の都合で地方によって演出が異なるなど、ライブ感満点の制作体制に話題が集中。アニメファンから「大丈夫か?」「最終話まで持つのか?」と、不安視する声も上がっていたが、見事2クールを完走。終わってみれば、内容、クオリティ、盛り上がりのいずれの点でも2013年を代表するにふさわしい作品となった。  なお、主題歌シングル「自由への進撃」も大ヒット。主題歌を歌ったLinked Horizonが紅白歌合戦に出場することは先述の通りだ。 1位「黒子のバスケ事件は解決?」  2012年から続く『黒子のバスケ』を標的とした脅迫事件。昨年はイベント中止、コミケでの同人誌頒布中止といった形で被害が多数発生していたが、今年に入って250通を超える脅迫状の発送。お菓子、コミック、DVD、CDの店頭からの回収。また原作者の出身校である上智大学に、気化すれば致死量を超えるという硫化水素が持ち込まれるなど、より悪質に。このまま2014年を迎えるのかと誰もが思っていたところ、12月15日、警視庁は渡辺博史容疑者(36)を威力業務妨害の疑いで逮捕。容疑者は「ごめんなさい。負けました」と供述し、一連の事件についても容疑を認めている。  これで一連の「黒子のバスケ事件」は解決したといえるが、中には模倣犯もいたのでは? とみる向きもあり、事件の完全な解決には今しばらく時間がかかりそうだ。 ***  というわけで、駆け足で2013年のアニメ・オタク業界を振り返ってみましたが、今年はアニメ作品自体には明るいニュースが多かった一方、業界の今後を占う重要な出来事も発生した一年だったといえます。これらのニュースを受けて、来年はどんなエンタテインメントを僕らに見せてくれるのか、非常に楽しみですね。気がつけば、この連載も来年で3年目に突入! 業界内外からどんなにウザがられても、これからもマイペースにアニメ・オタク業界をウォッチしていきますので、そこんとこヨロシク! (文=龍崎珠樹)

人生観さえ一変させる遅効性のドンデン返し!! 贋作に残した愛の証『鑑定士と顔のない依頼人』

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名作『ニュー・シネマ・パラダイス』の進化形ともいえる『鑑定士と顔のない依頼人』。時間の経過に伴って印象が変わる奇妙な作品だ。
 『鑑定士と顔のない依頼人』をラストシーンまで見届けた直後は、誰しも「とんでもない悲劇だ!」と打ちのめされるだろう。だが、この映画の奇妙な面白さは、鑑賞を終えてから家路へと向かう途中で、じわじわと別の感慨が湧いてくるところにある。口の中に残っていた後味が、時間が経過するに従って、まるで違った複雑な味わいへと変化し始めるのだ。本作を撮り上げたのはイタリア映画界の名匠ジェゼッペ・トルナトーレ監督。『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)の鮮やかなラストシーンで映画ファンを号泣させたトルナトーレ監督だが、本作で仕掛けたラストシーンはより苦く、より深い哀しみに満ちている。大人向けの極上深煎りブレンド風味なのだ。この一杯の極上ブレンドを飲み干すことで、これまで観てきたすべての映画の印象や人生の価値観までも一変するかもしれない。そのくらい強烈なインパクトのある結末が待ち構えている。  主人公のヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は鋭い審美眼を持った美術品の鑑定士。両親の愛情を知らずに育ち、鑑定士およびオークショニア(競売人)として成功を収めたものの、誰も信用することなく優雅な独身生活を送っていた。高級ホテルのような豪邸で暮らす潔癖性の彼には裏の顔があり、元画家のビリー(ドナルド・サザーランド)と組んで名画を格安で落札しては、こっそり自分のものにしていた。ヴァージルしか入れない秘密部屋の内装が圧巻だ。ルノワール、モディリアーニ、ゴヤ……といった人気画家たちが描いてきた古今東西の美女たちの名画300点が壁中に飾られ、ヴァージルのことをじっと見つめている。いつまでも年をとらない二次元の美女たちに囲まれて、ヴァージルはうっとりする。コドクな初老の男にとっての至福極まりない空間だった。  寡黙な美女たちと共に一生を終えるつもりだったヴァージルの人生が、1本の電話によって大きく変わることになる。電話の声は若い女性で「両親が屋敷に残した遺品類を鑑定してほしい」と頼んできた。ヴァージルが屋敷に出向くと確かに彼好みの年代物の家具や美術品が多く、オークションに出品すれば相当の額になりそうだった。だが、鑑定を依頼してきた女依頼人は電話を掛けてくるだけで、一向に姿を見せようとしない。それまで生身の女性に興味を持つことがなかったヴァージルだが、声しか分からない女依頼人の正体が気になって仕方なくなる。やがて依頼人であるクレアは15歳のときにプラハである事故に遭遇し、それ以来“広場恐怖症”を患っていること、そして10年間以上も屋敷の奥にある隠し部屋に引きこもっていることが分かる。人間嫌いの鑑定士と引きこもりの女依頼人。2人は壁を挟んで次第に惹かれ合っていく。
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オークション会場を支配するオークショニアのヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)。美術品に対して絶対的な審美眼を誇っていたが……。
 本作の重要なキーワードとなっているのは、ベテラン鑑定士であるヴァージルが語る「贋作者は必ず痕跡を残す」という台詞だ。凄腕の贋作師の手にかかれば、名画と贋作の区別は一般人にはまるで分からない。贋作には贋作師によって、オリジナルの名画に匹敵するほどの狂おしい情熱が込められている。だが、それゆえに贋作師は贋作の中に誰も気がつかないような小さなサインをつい残してしまう。「すべての偽りには本物が隠されている」とヴァージルは説くが、そこが贋作の哀しさ。どんなに観る人の心を打つ作品だろうが、贋作は世間から評価されることがない。ヴァージルは贋作師が残した小さなサインを見つけ出しては、名画と贋作の違いを見極め、売れっ子鑑定士としての名声と富を得ていた。  生身の女性・クレアと知り合ったことで、ヴァージルのそれまでのモノクロのような生活が次第に色彩を帯びていく。隠し部屋にこもったままのクレアの姿をどうしてもその目で確かめたいヴァージルは、顔馴染みの修理工ロバート(ジム・スタージェス)にアドバイスを乞い、ようやくクレアとの初対面を果たす。10年以上も屋敷内にこもって暮らしていたクレア(シルヴィア・ホークス)は純真無垢なる美女だった。これまで女性と縁がなかったのはクレアと出会うためだったのだとヴァージルは浮かれ、自分のコドクだった過去にさえ感謝するようになる。クレアの広場恐怖症は時間をかけて気長に少しずつ治していこう。ずっと自己チューで高慢ちきだったヴァージルの態度が、クレアとの愛を育み始めてから日に日に柔らかくなっていく。恋はあらゆる人間を変えてしまう。
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ヴァージルに恋愛指南する修理工のロバート(ジム・スタージェス)。屋敷に残されていた部品から“からくり人形”を再現してみせる。
 ミステリー好きな人なら、本作のクライマックスに用意された大ドンデン返しは、ある程度予測できたに違いない。だが、本作の魅力はネタバレによって損なわれるものではないし、劇場では2回目以降は1000円で鑑賞できるリピーター割引キャンペーンを行なっている。絵画と同じで、観た人によって、また観る度に本作の印象はまるで違ったものに感じられる。さらに言えば、これまでバッドエンドムービーだと思い込んでいた作品も実は違った一面を持っていたのではないか、ハッピーエンドだと受け止めていた作品もそんな安直なラストではなかったのではないかという想いがもたげてくる。これまで自分が観てきたあらゆる映画の印象さえも、まるでオセロゲームのように一気に塗り変わってしまいかねない。それほど深い余韻をもたらす、二重のドンデン返しとなっている。一度目は劇中で、そして二度目は観た者の脳内で起きるドンデン返しだ。  ラストシーンの意味を咀嚼し、自分の体内での消化が進むにつれ、本作のドンデン返しは映画の解釈だけに留まらないことにも気づかされる。自分の心の中に古傷として残っている苦い恋愛体験さえも、愛おしく感じられるようになるのではないだろうか。サイアクな別れ方をしてしまった封印したい記憶だとしても、それは自分が生きてきた証でもあるのだと。「すべての偽りには本物が隠されている」という劇中の台詞がずっと口の中で溶けずに転がり続ける。映画という虚構の中でしか描けない真実が、だまし絵のようにこの映画には潜んでいる。 (文=長野辰次) kanteishito04.jpg 『鑑定士と顔のない依頼人』 監督・脚本/ジュゼッペ・トルナトーレ 音楽/エンニオ・モリコーネ 出演/ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・ホークス、ドナルド・サザーランドほか 配給/ギャガ 12月13日よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開中 PG12 (c)2012 Paco Cinematografica srl. http://kanteishi.gaga.ne.jp

TENGAなのに、18禁じゃない!! TENGAカップ型ライトがオシャレすぎる件

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 「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」──そんなコンセプトの下、さまざまなオシャレオナホールをリリースしてきたTENGA。その出荷本数はなんと3,000万本を超え、日本人男性の2人に1人がTENGAを使用した計算になるという。 tengaled02.jpg  だが、それほどまでに国民的人気を集めるTENGAも、従来は18歳以上の使用に限られてきた。好奇心旺盛な青少年たちにも、なんとかTENGAを届けたい……と思ったかどうかは別として、今回、TENGA公式ライセンスとして「TENGA LEDライト キーホルダー」が発売された。  TENGAの代表作ともいえる「ディープスロートカップ」を忠実に再現したこのLEDライトは、高さ105mm、直径25mmのコンパクトサイズ。全国のドン.キホーテ(※一部店舗を除く)のバラエティーグッズ売り場で、990円(税込)で手に入れることができる。  誰でも持ち歩けるTENGA、停電に役立つTENGA──そのスタイリッシュでファンキーな存在感は、TENGAを使えない中高生の間でマストアイテムとなるかっ!? 「Amazonアダルトランキング2013」大発表!!!  そんなTENGAが市場を賑わすネット通販大手「Amazon」で、今年もアダルトランキングが発表された。今年から「TENGA部門」が新設されるなど、注目度はピカイチのTENGA。まず注目したいのは「ローター部門」だ。  今年、「女性目線で考えられたセルフケアアイテム」として登場したローター「iroha」シリーズから、見事1位を獲得したYUKIDARUMAを筆頭に、3商品がランクイン。しかも、他社商品が軒並み1,000円前後とリーズナブルな商品が並ぶ中、4,500円程度で販売されているirohaシリーズがすべてランキングに入るという快挙を成し遂げた。  
iroha プレジャー・アイテム YUKIDARUMA [アダルト] 1位 amazon_associate_logo.jpg
iroha プレジャー・アイテム HINAZAKURA [アダルト] 5位 amazon_associate_logo.jpg
iroha プレジャー・アイテム HANAMIDORI [アダルト] 7位 amazon_associate_logo.jpg
 また、「総合部門」では4位に「フリップホール」、6位に「ディープスロート・カップ」がランクイン。「敢闘賞部門」では「VI-BO リングボール」が4位に、「ローション部門」で「ホールローション リアル」も4位にランクされた。
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がさつな善意は鋭利な凶器に変わる――ついに本性を現した『ごちそうさん』の毒

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NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』 
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  NHK朝ドラ『ごちそうさん』が、ついに本性を現し始めた。  大きな話題となった『あまちゃん』の後ということで、苦戦が予想された『ごちそうさん』だが、フタを開けてみれば、『あまちゃん』を上回る好視聴率。その大きな要因のひとつが「わかりやすさ」だろう。「東京編」では、西洋料理店「開明軒」を営む卯野家を舞台にめ以子(杏)と西門悠太郎(東出昌大)の恋愛模様が軸に物語が進んでいく。恋愛に奥手でおっちょこちょいのヒロインと、女心に鈍感な青年の恋愛劇という、いい意味で“昔の少女漫画”風のドタバタラブコメディーだった。王道だ。  め以子と悠太郎が結婚し、舞台が大阪に移ると、継母の静(宮崎美子)と姉の和枝(キムラ緑子)の仲がこじれ、その間に挟まれた妹の希子(高畑充希)が心を閉ざしている西門家で、め以子がその家族仲を改善させようと奮闘する物語に一変する。そこでめ以子を最も苦しめるのは、和枝の“いけず”(意地悪)の数々だ。祝言をあげるのを認めなかったり、め以子を女中扱いしたり、め以子が作った料理を食べなかったり、と枚挙にいとまがない嫁いびり。め以子は、和枝のいけずというわかりやすいヒール(悪玉)を相手に、持ち前の明るさや前向きさで立ち向かっていく、『小公女セーラ』のような『世界名作劇場』的なホームドラマに変貌したのだ。だが、これもど真ん中の王道だ。  献身的な努力で、奔放な継母の静や妹の希子と次第に打ち解けていくめ以子。それでも、和枝との壁はまだまだ乗り越えられなかった。だが、転機がやってくる。和枝が資産を増やすために通っていた株場で出会った安西(古舘寛治)と恋に落ち、再婚を決意したのだ。もともと嫁ぎ先の姑から嫌悪され、一人息子の事故死を機に離縁し出戻った過去を持っていた和枝。ようやく訪れたロマンスに、和枝の意固地な心も徐々に氷解していく。だが、安西は、和枝が当てた株の配当金目当ての詐欺師だったのだ。まさに王道展開。傷心の和枝はガス自殺を企てるが、寸前で救出され「20年、ええことなんてひとつもないんや」と泣き崩れる。そんな和枝に、これまで自己主張をしなかった妹の希子が激昂する。 「お姉ちゃんがええことないんは、お姉ちゃんの心がいびつやからと思う。今までいろいろ不幸せやったと思う。けど、それを人にやり返していい理由にはならへんし、そんなんしてたら、どんどん周りの人離れていくよ。せやからいつまでたっても寂しいんや。寂しいからつけ込まれたんや! ホンマに20年間、ひとつもええことなかったん? 今日かて倉田さん血相変えて捜してくれたし、市役所の人らも、うちらやって、みんな、お姉ちゃんのこと心配して……そういうのはええことちゃうん? お姉ちゃんのええことには入れてもらえへんの? そうやって悪いことばっかり振り返って……そやからいびつやって言うんや!」  希子の心を開かせたのは、め以子だ。その希子が、和枝のいびつになってしまった心を解きほぐそうとしたのだ。翌朝、和枝は静かに台所に立つ。和枝は改心し、再生する。誰もがそう思っていた。なぜなら、それが王道だから。しかし、いよいよ『ごちそうさん』は王道から巧妙にズレ始める。 「どないしても……あんたを好きになんか、なれへんわ」  和枝はめ以子を拒否した。「許されたほうが、どんだけ惨めかなんて思いもつかんやろう?」と。  なおも食い下がる、妊娠しため以子を和枝は突き飛ばす。 「それでも好きやなんて言えるんか!? 一緒に暮らそうなんて思うんか?」  おなかの子を守るため、ついにめ以子は決断する。 「……出てって。もう、出てって下さい!」  和枝は、め以子の口から自分を追い出させることで清算したのだ。和枝をよく知る、株場の倉田は言う。 「自分がされたんと同じことをあんさんにして、それでも全然めげへんあんさんがおって。しかも自分のこと、好きやとまで言う。何やもう自分のくだらなさ突きつけられて、やりきれんようになったんと違うかな」  かつて『カーネーション』(2011年度下半期朝ドラ)で、何事にも前向きなヒロインの悪性を一言で批評したセリフがあった。「あんたの図太さは毒や!」と。まさに、め以子の前向きさも同じだ。和枝にとって、毒そのものだった。彼女の明るさは深い影を生んでいたのだ。 「いけずは私のほうだったんですね……知らないうちに、ずっと」  『ごちそうさん』は、そんな朝ドラのヒロインの毒性を容赦なく突きつける。直後に起きた関東大震災。東京から避難してきた女性にもめ以子は前向きな言葉を投げかけ、結果的に彼女を追い詰めてしまう。人が弱っている時、ネガティブになって現実から逃げようとしている時に、め以子は「けど!」「でも!」と言って前向きになったほうがいいと諭す。もちろんそれは正論だ。しかし、弱った人間にとって、正論は栄養ではなく毒でしかない。がさつな善意は鋭利な凶器に変わる。それは料理も一緒だ。料理は、相手に対するおもてなしだ。万人が“おいしい”と言う料理なんてない。相手の立場や好みを考えてこそ、いい「料理」なのだ。  今思えば、『ごちそうさん』は王道な展開を隠れ蓑に、最初からそのことを描いてきた。たとえば第1週でも、形式にこだわり技巧を凝らすばかりの若き日の父・大五(原田泰造)の料理に、母・イク(財前直見)は言う。 「押し付けがましいんだよ、あんたの料理は! 『どうだ、おいしいだろう? 俺の料理は本格的だろう』って。お客さんはね、あんたの腕前を拝みに来てるわけじゃないんだよ。ちょいとおいしいものを、いい気分で食べたいんだよ!」  また、悠太郎の苦手な納豆を「おいしいですよ。人生を損してますよ!」と無理やり食べさせようとするめ以子に、大五は「しつけえんだよ!」と激怒した。「人にはそれぞれ、好みがあるんだよ。押しつけるんじゃないよ」と。  絶望の淵に立っても人は腹が減る。そんな時、高級な食事を食べたいわけではない。善意の押し売りは、毒にしかならない。相手のことを考えて工夫した食べやすい料理こそ、必要なのだ。め以子は納豆を細かく刻んで山芋を加え、それを油揚げで巾着にして甘辛く仕立て、悠太郎が気づかぬうちに納豆嫌いを克服させた。  『ごちそうさん』はそんな口当たりの良い料理のように、きめ細かい工夫が張り巡らされているドラマだ。程よい苦味を隠し味にして。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから