なんらかの事情でテレビ局を退社後、フリーとして再ブレイクを果たす元局アナがいる。記憶に新しいのが、日テレを退社してから報道番組のキャスターの座を手にした夏目三久アナだが、このほかにも独特な方向性で再ブレイクを期する女子アナがいる。そこで今月の「女子アナ名鑑」では、ここ最近になって復活の兆しを見せる元アナドルたちにスポットを当てていく。 まず、2010年に日本テレビを寿退社した脊山麻理子アナは、今年1月に「週刊プレイボーイ」(集英社)のウェブサイトで水着グラビアに挑戦。すでに三十路を越えて33歳になっていながら、Dカップとウワサされる抜群のプロポーションを披露して男性ファンの注目を浴びた。脊山アナといえば、学生時代に「渋谷109広告モデルコンテスト」でグランプリを獲得したり、99年の「週プレ」にグラビアアイドルとして紹介されたほか、女優としてVシネマに出演するなど、数々の輝かしい肩書の持ち主。入社直後からアイドル級のルックスと天然キャラでアナドルとして注目され、先輩の鈴江奈々やTBSの青木裕子などの活躍で盛況だった女子アナブームを支えたひとりでもある。しかし、早朝の情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』に出演するも次第に低迷を続け、09年にアナウンス室からコンテンツ事業局に異動。そして、その翌年にひっそりと寿退社するとしばらくは表舞台から遠ざかっていたが、今年になってかつてのアナドル時代を彷彿とさせる新境地を開拓させたのだ。しかも、そのルックスは衰えるどころか、昔と変わらぬ若々しさであり、とても三十路とは思えないほどの魅力たっぷり。このまま行けば、“美魔女”としてさまざまなメディアから引っ張りだこになりそうな予感さえ覚える。ちなみに、今年4月からスタートする東京MXの『モーニングCROSS』やニッポン放送の『大谷ノブ彦 キキマス!』への出演が決まっており、いよいよ本格始動するので大いに注目したい。 この脊山アナと同じく、かつてのアナドルから脱却した姿を見せたのが元テレ東の亀井京子アナ。在局中は深夜放送でバナナを食するようなセクハラ演出の女王として、“ポスト・大橋未歩”と呼ばれた逸材だった。その後、結婚を機に家庭へ入るが、2010年にキャスター事務所へと所属してフリー活動をスタート。しばらくはゲスト出演のような単発の仕事で目立たなかったものの、今年2月に放送された『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP』では強烈な風水マニアぶりを告白して、視聴者に鮮烈な再デビューを印象づける。その内容は「ダンナに赤いパンツしかはかせない」や「トイレの神様である烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)のために赤い花を飾っている」など、あまりにディープすぎるために若干引いてしまうものの、合間に「股間が第一チャクラ」と往年のエロトークを挟むなど、バラエティの才能がいまだに健在であることをアピール。まだ大きな番組の担当には至っていないが、この強烈なキャラクターを武器に躍進する可能性は十分に考えられる。 アヤパンやナカミー、西尾由佳理アナのように絶大な人気を誇っていた元局アナたちは、そのほとんどがマジメ路線に走ってしまいがち。本人たちの意向やスタッフの遠慮などでアナドル時代のようなぶっ飛んだ演出を受けることもなく、さまざまな番組に抜擢されても無難な演出のために往年の魅力をうまく見せることができていない。アナドル時代を超えるようなインパクトを武器に再起を狙う元局アナたちがみるみる台頭して、大物と呼ばれるフリーアナたちのポジションを脅かす日が来るのはそう遠くないかも? (文=百園雷太)「週プレ No.13 3/31号」(Kindle版/集英社)
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残業やノルマが増えるだけ!? ユニクロ“パート正社員化”のカラクリ
今週の注目記事 第1位 「小保方晴子さん乱倫な研究室」(「週刊文春」3月27日号) 第2位 「ユニクロが1万6000人パート・アルバイトを『正社員化』 それって、いいことなの?」(「週刊現代」4月5日号) 第3位 「アベノミクスから逃げ出す人々」(「週刊文春」3月27日号) 第4位 「佐藤優のインテリジェンス・レポート プーチンは『世界のルール』を変えるつもりだ」(「週刊現代」4月5日号) 第5位 「4人の夫と死別で疑われた関西『67歳老女』の手にした遺産目録」(「週刊新潮」3月27日号) 第6位 「浦和レッズ『JAPANESE ONLY』の横断幕は誰を標的にしたのか?」(「週刊新潮」3月27日号) 特別付録 現代VS.ポストの「ヘアヌード対決」勝者はどっちだ 博報堂がメディアの今年2月の売上高実績を発表したが、累計の前年比で雑誌の伸びがいい。新聞が前年比99.9%、テレビが101.0%なのに、雑誌は104.1%。4.1%も増えているのは女性誌が好調なのであろう。雑誌広告に関してはずっと低迷してきたが、わずかだが光明が見えてきたのかもしれない。 消費税アップ前最後の発売の現代とポストだが、現代は消費税込みで420円。ポストは合併号にして、今日から3月31日までが420円で、4月1日からは消費税増税分を入れて432円だと書いてある。 そして、現代の次号は4月1日の火曜日、ポストは4月4日の金曜日発売になる。そうすると、両誌ともに430円に値上げするのだろうか。ここで何度も触れているが、たった10円の違いだが、この差は大きいと思う。せっかく広告がよくなり始めたのだから、ここは我慢して420円を守るか、いっそのこと思い切って400円に値下げしたらいいと思うのだが、そんな度胸は今の経営者にはありはしないだろうな。 さて今週のヘアヌード対決だが、現代は「元ギリギリガールズ荒井美恵子、5年ぶりの復活ヘアヌード」。ポストは話題になった謎の美女・YURIのようなブームを仕掛けようと「新謎の美女シリーズ 祥子の事。」を3週連続でやっている。 祥子の楚々とした服を着た姿とスレンダーな裸はいいのだが、わいせつさがなさすぎるのが難点だ。 荒井美恵子のほうは熟女真っ盛りで、崩れかかった豊満な肉体とヘアは、わいせつ感満点である。ヌードグラビアはわいせつ感があってこそという点で、今週は現代に軍配を上げたい。 人種差別的な横断幕を掲げたとして、日曜日(3月23日)の試合が「無観客試合」のペナルティを科せられた浦和レッズだが、この幕を出した犯人は誰なのか、この言葉は誰に対してのものだったのかを新潮が追跡している。 新潮によると、浦和には3,000ものサポーター集団があるそうだが、スネークという20人ほどのグループに所属している20代の3人だと、さるサポーターがささやいている。 彼らは、外国の観光客が来ると応援の統制がとれなくなるからだと弁明したそうだが、某スポーツ紙の記者はこう話している。 「96年以降、韓国人選手が加入していない浦和は“純血”こそが誇り。なので、相手チームの韓国人選手へのブーイングもすごい」 気になるのは今季浦和に加入した在日4世で、07年に日本に帰化した元日本代表選手・李忠成(28)に対する差別だと、スポーツライターの吉沢康一氏が言う。身内なのに、レッズの観客席から李に対してブーイングや差別的なヤジが飛ぶそうだ。こうした「差別を助長する愚挙」(新潮)は即刻止めなければ、日本サッカー界全体の恥である。 週刊誌は新聞やテレビと違って、疑惑段階で追及していくのが一つの役割だと、ここでも何度か書いているが、今週も多くの週刊誌が関西に住む67歳女性の「疑惑」を報じている。 新潮によれば、この女性は4度の結婚歴があるが、結婚した相手とすべて死別しているというのである。第2の木嶋佳苗事件なのか。 彼女はすでに夫を毒殺した疑いで、京都府警から事情聴取を受けているそうだ。彼女は数十人の報道陣の前でこう語った。 「彼が運ばれて病院で亡くなるまで、そばにいましたけど、その病院で警察に連れていかれて。1週間ずーっと捜査っていうんですか、聴き取りをされて」 嘘発見器にかけられたりもしたが、絶対にやっていないと訴えている。 彼女の夫は75歳。昨年12月28日の夜、自宅から緊急搬送されたそうだ。 「病院到着時にはすでに亡くなっていた状態で、遺体に不審な点があったため、京都府警が血液の簡易検査を行った。すると、青酸化合物が検出され、科警研などで詳細に調査することになりました。府警は老女に任意で事情を聞き、嘘発見器にもかけた。ですが、事件に繋がる証拠が見つからず、一旦、彼女を解放しているのです」(社会部記者) 結婚生活はわずか2カ月。それで彼女いわく、1,000万円の遺産を手にするというので、疑惑の目を向けられているのだ。 最初の夫とは24歳で結婚したが47歳の時に先立たれ、そのときは負債を負ったそうだ。それから10年後、67歳の男性と結婚するが、男性は2年半ぐらいで死亡する。その際、3,000万円近い遺産を受け取っているという。 2年後に3度目の結婚。相手は75歳だったが数カ月後に他界。ウワサでは、5,000万円以上の遺産を手にしたといわれる。 木嶋のときのように、週刊誌がヒステリックにならずに、割合冷静に報道しているのは、彼女の年齢が67歳ということもあるのだろう。 これを読む限りは第2の木嶋になるような気がするが、どう推移するのか注目ではある。 豪腕・プーチンロシア大統領への批判が高まっているが、どう見てもアメリカを始めEU連合も及び腰である。 それはプーチンが戦争覚悟だからだと、評論家の佐藤優氏が現代で言っている。これが今週の4位。 「アメリカに対する挑発的な言辞にはっきりと表れています。プーチンは『アメリカ人よ、あなたがたはアメリカ建国の時、民族自決権にもとづいて独立を宣言したのではないか』『同じことをクリミア人が言うと、文句をつけるのか』、さらには『東西ドイツの統一のときも、アメリカは民族統合を認めたではないか』と述べている。つまり、『クリミアで行った住民投票は、お前たちアメリカ人と同じ民主主義という価値観に拠って立つものだ。どこが悪いのか』というわけです。非常に挑発的であり、また一言で言えば、露骨に帝国主義的な発想です。現在の状況は、ちょうど100年前、第一次世界大戦直前の1914年によく似ている。ハンドリングを誤ると、戦争になりかねません」 佐藤氏は、北方領土問題も仕切り直しするしかないという。 「日本にとってこれからの課題は、ロシアと中国の接近をどうやって止めるかということになるでしょう。今回ロシアがクリミアで行ったような『力による現状変更』を、クリミアとは違い無人島である尖閣諸島で、中国が仕掛けてくる可能性もあるということです。 中東・東欧の二正面作戦を強いられたアメリカが東アジアまで手が回らなくなり、中国が尖閣の実効支配へ動けば、日本も東シナ海の防衛を強化することになるでしょう。日本の先制を恐れた中国は、逆に先手を打つ形で尖閣に上陸するといったシナリオは考えられます。こればかりは、今のところいい解決策は見当たりません。やはり中国との対話を絶やさないということに尽きるでしょう」 アメリカの必死の仲介で、ようやく日韓首脳会談が25日に開かれることになった。 安倍首相も朴大統領も、プーチンロシアの危機を乗り切るために知恵を出し合い、安倍首相は一刻も早く中国との首脳会談を実現させる方策をアメリカとともに考えるべきである。 手負いの熊が中国と手を組めば、アジア地域が冷戦時代に逆戻りする可能性だって無しとしない。安倍首相の器が問われているのである。 先週の現代で、世界一の投資家であるジム・ロジャーズ氏がアベノミクスに対する危惧を語っていたが、日本の株で儲けた海外投資家の無責任な放言と聞き流すことはできなまい。なぜなら、文春によれば安倍首相の“側近”たちも次々に逃げ出しているようだからである。これが今週の3位。 日銀の最高意思決定機関である金融政策決定会合のメンバーは安倍首相の言いなりの黒田東彦総裁ほか、副総裁2人、審議委員6人の計9人で、この人たちの多数決によって日本の金融政策が決まるという。 「昨年十月、『(2015年度までの)二年間で物価上昇率二%を達成』とする展望レポート案に三人が反対。野村證券出身の木内登英(たかひで)氏にいたっては『容易ではないだけでなく、適当でもない』と真っ向から異論を唱えたのです」 9人中3人にも反対者が出るのは極めてまれです、と日銀担当記者が語っている。 右顧左眄することで知られる竹中平蔵慶応大学教授は、アベノミクスを礼賛してきたが、結いの党による野党再編を目指す会合で講演し、こう話したという。 「世界の投資家の失望が高まっている。アベノミクスはこれから半年が正念場だ」 メディアの中でも同様だそうだ。アベノミクス応援団の産経新聞編集委員の田村秀男氏の筆にも変化が出てきていると文春は言う。 「“転向”はしていませんよ。『量的緩和の田村』と思われているようですが、金融だけでは限界がある、財政と金融の両方やるべきとも言ってきました。ただ円安効果があんなにないと思わなかった。構造的な要因がひどくて輸出が伸びていない。それは誤算でした。安倍総理も脇が甘かった。『buy my abenomics』と宣言しました。株価を気にしてモノを言ってはいけない。外国人投資家からすると思う壺。逆に彼らが売り始めるに決まっています。『息切れ』したのは消費増税が原因です。需要先食い、駆け込み住宅投資。消費増税はアベノミクスを殺すものです」 安倍首相は企業減税というニンジンをちらつかせながら大企業にベースアップを飲ませ、アベノミクス効果を広げたかったのだろうが、「考えが甘い」と身内からの反乱が起こっている。 現代が巻頭特集「あなたの税金が大企業のベアに化けた」の中でやはり、最終的に企業側が折れたのは、「最強カード」をチラつかされたからだと報じている。 「法人税の減税です。当初、法人税減税については政権内部でも麻生さんなどが後ろ向きだったが、『法人税減税と引き換えに賃上げをさせる』『それができなければ景気が腰折れして消費税の10%増税はできない』という理屈で官邸側が説得した経緯がある。そこまでして企業をベアに踏み切らせたかったわけです。実際、企業にとって法人税減税は喉から手が出るほど手に入れたかった。企業は賃上げに応じれば法人税率を下げてもらえるはずだという下心もあり、最終的に政府と大企業は手を組む方向で一体となったわけです」(経産官僚) 日産の3500円。トヨタがベアに相当する賃金改善分を2700円、ホンダが2200円、三菱自動車が2000円と回答した。パナソニック、日立製作所、東芝、富士通、NEC、三菱電気の大手6社でも、横並びのベア2000円を実施することを決定した。鉄鋼業界も新日鐵住金、JFEスチール、神戸製鋼所が’14年度と’15年度に1000円ずつ引き上げる形で足並みをそろえた。イトーヨーカ堂、ローソン、NTTなどもベアに踏み切ったが、それに呼応するように、安倍政権は早速法人税の減税に向けて大きく動き出しているという。 「3月12日に、安倍首相の諮問機関である政府税調で、法人税改革を議論するワーキンググループが初会合を開きました。(中略)3月12日というのは企業側がベアの回答をする集中回答日。まさに企業の賃上げを見届けながら、法人税減税の幕が開かれた形です」(税調関係者) 法人税減税については、1パーセントの減税で5000億円近い税収が失われるリスクがあるため自民党内ですら慎重論があるが、政府税調は「減税ありき」の議論を展開することが決定的だと現代は書いている。 「この会議で減税路線の下書きを作って、6月の『骨太の方針』に政府の方針としてはっきり盛り込むシナリオが濃厚です」(税調関係者) われわれは、税金が足りないために年金や生活保護といった社会保障がカットされる危険性があると脅されて、やむなく消費税増税を許したのだ。それなのに、増税が決まると今度は政府と大企業が手を組んで、法人税を減税しようというのだから「茶番としか言いようがない」(現代)。 先の税調関係者はこう言っている。 「消費税を1%引き上げたときの税収効果は2兆円ほどですから、法人税の仕組みをきちんと整備するだけで、実は消費税3%分の増税はいらなくなる。安倍政権は『そもそも消費増税など必要なかった』などとは口が裂けても言えないので、そんなことは黙っていますが」 現代が言うように「これでは結局、消費増税分で大企業社員の給料を上げたようなものではないのか」。4月1日の消費増税の日がエイプリルフールであれと願っているのは、当の安倍さんかもしれない。 今週の第2位は、パートのアルバイト1万6,000人を正社員化すると発表したファーストリテイリング(FR社)に疑問を呈している現代の記事。 社員化には落とし穴があるという。現在、現場の店長には「売り上げの増大」と「人件費の管理・削減」という難題が要求されている。FR社は「正社員化」される人々が納得できるような賃金アップをするつもりはあるのだろうかと、問いかけている。 また、賃金がある程度上がったとしても、それに見合わないほどの過重なノルマが課せられるようなことになっては「幸せ」とは到底言えないだろうとも指摘している。 ブラック企業被害対策弁護団の代表を務める、弁護士の佐々木亮氏がこう語る。 「現状の報道だけ見て、『立派な判断ですね』とは言えません。正社員化によって生み出されるのは、残業やノルマが増えただけの『名ばかりの正社員』という可能性もあるからです。柳井さんは正社員化の方針と同時に、『販売員には今の効率の2倍を求めます』と述べていますね。これまで店長が担っていた責任が、新たな正社員にも降りかかり、労働強化が行われることが容易に想像できます。そもそもユニクロは長年、長時間労働が問題視されてきました。その是正が同時に図られるのでしょうか」 働き手の仕事量や責任が増えるだけでなく、正社員化はクビ切りをしやすくする方策でもあると現代は追及する。 「すでに安倍政権は、仕事内容や勤務地などが限られた限定正社員を増やすことと、雇用ルールの見直しをセットで議論している。企業が各地の店舗や工場を廃止する際、そこに勤める正社員を簡単に解雇できる仕組みを構築しているとも言えるのだ。いともたやすく解雇される正社員──。これではパート・アルバイトが「限定正社員」と呼び名が変わっただけではないのか。呼び方が変わっただけならまだいい。正社員であるばかりに、パート・アルバイトとは異なり、サービス残業がごく自然かつひそかに課せられる可能性だってある」(現代) ユニクロを3年以内に辞めてしまう正社員は約半数、10年内離職率は8割を超えるといわれる。辞めなくても長時間労働と過重な責任、パワハラで追い込まれ、うつ病などで休職する若者も多くいるといわれている。 ワタミと並び称されるブラック企業が、その汚名を晴らすのはそう容易いことではないと思う。 ついにというか、やはりというべきか、疑惑のSTAP細胞騒動の主役・小保方晴子さんにスキャンダル勃発である。中でも文春は、小保方論文の疑惑がなかなか表沙汰にならなかった背景にまで踏み込んで詳細に取材し書き込んでいる。これが今週の第1位だ。 小保方さんの元同僚A氏はこう言っている。 「最初はおしゃれできれいなお嬢さんだと思いました。とても明るく社交的でしたし。でも、徐々に違和感が募ってきました。小保方さんは特定の男性に対してだけしつこくすり寄るのです」 女性週刊誌の女性セブンには「小保方晴子さんを踊らせた上司〈ケビン・コスナー〉の寵愛」というタイトルが踊っている。果たしてケビン・コスナーとは誰のことなのか? そこにこそ、このいい加減な論文が科学雑誌「ネイチャー」に掲載され、マスメディアが疑いも持たずに「ノーベル賞ものの大発見」と囃し立ててしまったバックグランドがあったのだが、一つ一つ見てみよう。 文春によれば、ハーバード大学の留学を終え、理化学研究所で客員教授になった小保方さんの最初の“ターゲット”は、クローンマウスの専門家である若山照彦氏(46・当時、理研チームリーダーで現在は山梨大学生命環境学部教授)だったという。 「若山先生に取り入ろうとする態度が露骨なのです。『センセ、センセ』とずっと追いかけ回すような感じ。甘ったるい声で『教えてくださぁい』と覗き込むときの距離も近すぎて、若山先生も困惑していました」(元同僚A氏) 若山氏は彼女から食事に誘われても2人だけでは行かないよう気を遣っていたようだが、同じラボには奥さんもいたため、一時は夫婦仲がギクシャクしたこともあったという。 小保方さんのもう一つの謎は金回りのよさだったと、元同僚のB氏が語る。 「研究員は貧乏暮らしが常ですが、彼女は上から下まで、ヴィヴィアン・ウエストを着て決めていた。『わたし、ヴィヴィアンしか着ないの』『本店から案内が送られてくるの』と自慢げに語っていましたね。でも、いちばんびっくりしたのが彼女の住まいです。彼女は理研に来てから二年間、神戸の高級ホテル『ポートピアホテル』でホテル暮らしをしていたのです」 文春が調べたところによると「同ホテルは最低ランクのシングルルームでロングステイ割引したとしても、一泊七、八千円はかかるという。部屋代だけで月に二十万円超の計算」になる。 彼女は12年末にSTAP細胞作製に「成功」するが、「ネイチャー」に投稿した論文は却下されてしまう。そこでケビン氏の登場である。 彼女はいつの間にか、理研CDBの副センター長である笹井芳樹先生に話を持っていったという。 笹井氏(52)は、受精卵から作られた万能細胞「ES細胞」の第一人者で、世界で初めてES細胞を神経細胞に分化させることに成功し、わずか36歳で京都大学医学部教授に就任したエリート中のエリートである。 「ネイチャー」掲載に堪えうる論文を小保方さんが執筆できるはずはなく、実質的に執筆したのは笹井氏ですと科学部記者がこう話す。 「彼女をCDBのユニットリーダーにするよう強く推挙したのが笹井氏といわれています」 さしたる業績もない30歳の彼女が抜擢されたことで、社内では情実人事ではないかと当初からウワサでしたと、現在もCDBに勤務するC氏は言っている。 このポストは大学教授とほぼ同等のポストで、給料も800万以上はあるそうだ。 だが、この世界も複雑で、笹井氏が小保方さんを利用しようとしていたという見方もあるようだ。そのC氏がこう語る。 「笹井先生は、iPS細胞でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京大教授への対抗心を燃やしていました。二人とも同学年ですが、もともと笹井先生の方が圧倒的にリードしていた。(中略)ところが、iPS細胞で山中先生が大逆転した。そんな笹井先生の前に、STAP 細胞という夢の万能細胞をひっさげて現れたのが小保方さんだった。これで一気に山中先生を追い越せると笹井先生は思ったのかもしれません」 笹井氏の小保方さんへの入れ込み方は、相当なものだったようだ。 「疑惑が浮上し始めてから、笹井先生は『僕はケビン・コスナーになる』と語っていたそうです。ケビン・コスナーが主演した『ボディガード』のように、小保方さんを守り続けるという意味なのでしょう」(C氏) こうした強力な「庇護」の下で小保方論文は守られ、その疑惑がなかなか明るみに出なかったようである。 だが、血液病理学が専門の医師で、広島大学名誉教授の難波紘二氏は、小保方論文に早い段階から疑義を呈してきた。それもちょっと考えればわかることだったという。 「メディアは、『リケジョの星だ』『おばあちゃんの割烹着だ』などと騒ぎましたが、そもそも割烹着を着ていること自体、研究者としておかしいでしょう。襟も背中も大きく開いている割烹着では異物混入の可能性もあり、実験には不適切です。またあのお化粧や、つけまつげにしてもそうです。専門家ならすぐに『あの人は何かおかしい』と思うはずです」 言われてみればその通りである。だがメディアは疑うこともなく、割烹着美人だと持ち上げたのだ。ある社の科学部記者はこう語る。 「あれだけ理研のビッグネームが揃っているのだから、そんなはずはない、信じたいという気持ちのせめぎ合いで、ある種、金縛り状態になっていたのです。あそこまで小保方氏を持ち上げておいて、確たる証拠もないまま掌を返して批判すれば、もし本当にSTAP細胞が見つかった時に大変だ、という気持ちもあり、なかなか積極的に動けなかった。(中略)論文が掲載されたのが、掲載率一割以下という審査の厳しさで知られる科学雑誌『ネイチャー』でした。それに小保方さんは、あのノーベル化学賞の野依良治氏が理事長を務める理化学研究所のユニットリーダー。加えて共著者の笹井氏は、三十代の若さで京大の再生医科学研究所の教授に就任した、その世界では有名な方ですし、同じく共著者の若山照彦・山梨大学教授もマウスを使った実験の世界的な権威。こうした名前の『ブランド力』を妄信してしまった部分はある」 その上、マウスの背中に人間の耳を培養したことで知られる、ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授から引き留められたほどの女性という評価もあったのだろう。 だが、3月20日付の朝日新聞にはこんな記事が載った。 「理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが2011年に早稲田大に提出した博士論文について、学位審査員だった留学先の米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授が、英科学誌ネイチャーの関連サイトの取材に『論文のコピーをもらったり、読むように頼まれたりしていない』と話していることがわかった」 こうして彼女ばかりではなく、周りの人間たちのいかがわしさも次々に明るみに出てきているのだ。 小保方、絶体絶命である。 第2の佐村河内事件どころではなく、日本の科学界の信用を失墜させたという意味では、かつてない大スキャンダルである。 世間的には有能な人間の集まりと思われていた理研の科学者たちが、たった一人の女性にコロリと騙されてしまったのである。 理研はもちろんマスメディアも含めて、なぜ彼女がこのようなことをしたのかを徹底的に検証し、すべてを公表しなければいけないこと、言うまでもない。 (文=元木昌彦)「週刊文春」3月27日号 中吊広告より
鳥山明は狙ってた!? 『ドラゴンボール』、「イマジナリーライン」解説ブログが大賑わい
ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。 ■Googleの検索結果ページのデザインが変更され、大混乱 ITライター・Dr.T 前回、佐村河内守氏の件を取り上げたけど、今はもうネットも世間一般的にも小保方晴子さんのコピペ問題一色になっちゃったね。 新米編集者・アキ 話題性的にはすっかり食われちゃいましたね、佐村河内さん。本人的には、話が早めに流れて「ラッキー!」なんでしょうか。それとも「話題を横取りしやがって!」って気分なんでしょうか。 Dr.T それは、本人のみぞ知るところだけど……記者会見でも逆ギレしていたみたいだし、小保方さんの件が落ち着いた頃に、また何か話題が出てくるかもね。 アキ 佐村河内さんと小保方さんの話題を交互に食べていくだけで、今年はおなかいっぱいになれそうですね! 佐村河内さん、小保方さん、佐村河内さん、小保方さん……ご飯と漬物みたいな関係ですね! Dr.T どんな例えだよ! だからまぁ、小保方さんの話はあえてやめておこう。ここでは、もっとネットに限定した話を取り上げていくよ。まずはネットといえばこれ! 「Googleの検索結果ページのデザインが変更されちゃった問題」(http://wakarukoto.com/?p=8880)だ! アキ 長いですよ! つぶやきだって140文字制限の時代ですよ! 短縮してくださいよ! Dr.T ……スマン。ええと、もうそのままの内容なんだけど、Googleで検索した結果を表示するページが、超久しぶりに変更されたんだよね。文字サイズが大きくなって、リンクのアンダーラインが消えたのが主な変更点かな。 アキ なんでまた変更したんですか? 飽きた? Dr.T そんな理由でホイホイ変えられたら困るんだけどね。どうやら、スマホでの検索結果表示とデザインを統一していくのが狙いみたいだね。確かに、いまやネットはスマホからアクセスする人のほうが多い時代だから。 アキ じゃあ今回の変更は、良いことじゃないですか。何が混乱したんですか? Dr.T ところがどっこい。検索結果で出てきたページのタイトル表示が「…」だけになるとか、みたいなHTMLタグが表示されてしまうとか、Googleにしては珍しいバグが発生してしまったんだ。一般社会的にはどうでもいい話だけど、ネットで商売をやっている人にとっては死活問題にもなりかねないからね。 アキ うわー……大変なんですね。確かに、私もお気に入りのBL本のタイトルで検索して「…」とか出てきたら、「何か強い圧力で消されたの!?」ってなると思います。 Dr.T ま、今はそのバグも修正されて落ち着いてきたみたいだけど、今回の出来事でGoogleだってネットのいち企業にすぎないんだってことを、あらためて実感したね。もはや、空気みたいな存在になりつつあったから。 アキ ネットメディアもGoogleに首根っこ押さえられているみたいなところありますもんね! Dr.T それは言わないで!
■ニュースアプリ「Gunosy」がリニューアルでユーザーから酷評される Dr.T 「Gunosy」って知ってる? アキ ぐのしー? なんですかそれ。新しいゆるキャラですか? Dr.T 違うよ! スマホアプリで、毎日ニュース記事を届けてくれるんだ。2011年からスタートしたサービスなんだけど、つい最近大きなリニューアルを行って、これが大不評なんだよ(http://appllio.com/20140308-4953-reasons-gunosy-changing)。 アキ リニューアル後の画面に、ユーザーが慣れてないだけじゃなくて? Dr.T それくらいならよかったんだけど、Gunosyはコンセプトも大きく変えてしまったんだ。元はユーザーの興味に合わせてチョイスしたニュースを配信するアプリだったんだけど、今は「一般ニュース」のほうを充実させてきているんだ。 アキ つまり、「僕だけのぐのしー」が「みんなのぐのしー」になってみんな激怒! ってことですか? Dr.T 合ってるような違ってるような……。ま、とにかく、一般ニュースを配信するアプリなんて腐るほどあるわけだから、Gunosyの強みが薄れてしまったのは事実かもしれないね。ただ、GunosyにはGunosyの狙いがあるわけだから、今後の展開に注目といったところかな。 アキ ユーザーを納得させるようなサービスになるといいですね! Dr.T なんか他人事だなぁ。
■漫画関連のニュースやブログがバズる Dr.T この2週間くらいは、やたらと漫画関連のニュースやブログがバズっていたね。たとえば一般的なニュースだと、『黒子のバスケ』脅迫事件の初公判が行われて、渡辺博史被告が犯行動機を語ったみたい(http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140313-00033522/)。 アキ 長く続いていた脅迫問題ですね。 Dr.T そっちの話は暗くなるのと、まだ決着がついていないのとで、なんとも言えないかな。あとは創作寄りの話だと、『ドラゴンボール』の読みやすさについて書かれたブログ記事がバズっていたよ(http://nikaidorenji.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html)。 アキ 確かに、『ドラゴンボール』って読みやすいんですよね。 Dr.T 鳥山明が狙って描いていたのかどうかは別にして、「左が未来で右が過去」という意見にはハッとさせられたね。詳しくは該当のブログ記事を参照してほしいな。あと、読みやすさといえば、イマジナリーラインの解説記事もバズってた(http://iharadaisuke.hatenablog.com/entry/2014/03/12/200406)。 アキ コマ割りひとつでこれだけ奥が深いのが、漫画のすごさですよね~。そういえば、私の好きなBL漫画でも……。 Dr.T (無視しよう……)最後は漫画とはちょっと違うけど、イラストレーターの中村佑介さんによるイラスト講座(http://togetter.com/li/641475)。Twitterでイラストレーターを目指す人たちに講座を開いていたんだけど、これがめちゃくちゃ詳しくて参考になると評判になっていたよ。はっきり言って、お金を取っていいレベルだと思う。 アキ へ~どれどれ……ホントだ! これすごいですね! めっちゃわかりやすいです! 次はぜひ、裸体の男性の描き方について講座を開いてほしいです! Dr.T……それはちょっと無理なんじゃないかな。 (構成=Dr.T) ●Dr.T 24時間ネットをウォッチするヲタ系ITライター。チキンなのでネットの揉め事には参加しない。好きな食べ物はガリ。 ●アキ ネットのコアなニュースに疎い新米編集者。よく天然といわれるが自覚はない。ちょっぴり辛口で、BLが好きな腐女子。
シャンプーハット・小出水は“義母”に●●していた!? タブーなき「TENGA茶屋」の公開収録で放送禁止用語続出!


会場は立錐の余地なし。
戦争映画の悲劇のヒーロー像にNOを突き付ける! 戦場で生き残る恐怖と痛み『ローン・サバイバー』
みんなはもう知っている。「この作品は反戦がテーマです」という戦争映画の製作者たちの言葉はただの建前でしかないことを。殺戮シーンや大炎上シーンを撮りながら、ミリタリー好きな製作者たちはカタルシスを感じていることを。「戦争という狂気を描きたかった」と言うのなら分かるが、「反戦がテーマ」ではあまりに薄っぺらでテキトーすぎる。その点、戦争映画としてはかなり規模の小さい『ローン・サバイバー』はそんな見え透いた建前は口にしない。最前線に送り込まれた兵士が体感する恐怖と絶望感をリアルに再現することに全力を注ぎ、観客を否応なしに戦場へ引き摺り込んでしまう。 『ローン・サバイバー』は米国の海軍特殊部隊ネイビーシールズに所属したマーカス・ラトレルが2007年に出版した実録小説『アフガン、たった一人の生還』(亜紀書房)が原作。2005年にアフガニスタンで行われた「レッド・ウィング作戦」に参加した当事者の視点から描いたものだ。このレッド・ウィング作戦だが、米軍が誇るネイビーシールズ史上最大の惨事とされている。アフガニスタンに拠点を置くタリバン勢力の指導者アフマド・シャーの暗殺を計画したものだったが、偵察部隊としてアフガニスタン山岳地帯に潜入したラトレルたち4人のシールズ隊員たちは200人のタリバン兵に包囲されるという絶望的状況に陥ってしまった。逃げ場のない最悪の状況下での3日間、4人は何を考え、どのように行動したかが描かれていく。 ネイビーシールズは、選び抜かれた屈強な兵士たちのみで構成された最精鋭部隊だ。『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)でも描かれたように、オサマ・ビンラディン殺害に成功し、その実力を広く知られている。本作はシールズの厳しい訓練の様子から始まる。マーカス・ラトレル一等兵(マーク・ウォールバーグ)たちシールズ隊員は2年半に及ぶ訓練に耐え、固い絆で結ばれていく。身体能力や戦闘術に優れている以上に、どんな局面になっても決してギブアップしない強靭な精神力が最大の武器だった。だが普段は、みんな家族想いで、故郷を愛し、ユーモア好きな愉快な奴らだ。そんな彼らに極秘作戦が言い渡される。アフガニスタンで米兵を虐殺しているタリバンの指導者アフマド・シャーを暗殺せよ。狙撃兵兼衛生兵としてマーカスが選ばれた他、通信兵のダニー・ディーツ二等兵、狙撃兵のマシュー・アクセルソン二等兵、そして指揮官にマイケル・マーフィー大尉の計4名が偵察部隊としてアフガニスタンの山岳地帯に舞い降りる。ターゲットであるシャーの姿はすぐに確認することができた。だが、前線基地との連絡が繋がらない。そんな折、マーカスたちが潜んでいた森を地元の山羊飼いたち3人が通りがかり、ばったり遭遇してしまう。このことからマーカスたちの運命が大きく変わっていく。ネイビーシールズ設立以来の大惨事となった「レッド・ウィング作戦」をリアルに再現。200人のタリバン兵を相手にわずか4人で戦うはめに陥る。
ひとまず3人の山羊飼いを拘束したマーカスたちだったが、その対応の仕方をめぐって4人の意見は紛糾する。口封じのために山羊飼いたちをこの場で殺すか、木に縛り付けて放置するか(日没後に凍死するか野獣に食べられる)、釈放してタリバン兵と戦うか。選択肢はその3つしかなかった。マーカスは「彼らは民間人だ。釈放するべき」と正論を唱え、アクセルソンは「彼らは射殺する。俺にとっていちばん重要なことは4人で無事に帰還することだ」と反対意見を主張する。4人の生命を左右する重大な判断はマーフィー大尉に託されることになる。 撤退することを余儀なくされたマーカスたちだったが、さらなる決断が求められる。土地勘がまるでない中、どこへ逃げるのか。タリバン兵たちの追撃を受けにくい場所へ逃げるのか、それとも基地と連絡がとれる可能性がある山頂を目指すのか。これもまた難しい判断だ。だが、悩んでいる余裕はない。予想以上にタリバン兵がマーカスたちに追いつくのが早かった。逃げ場のない崖っぷちでの抗戦を強いられる4人。死を恐れないタリバン兵と「仲間を守るためなら、自分の生命は惜しくない」という信念を持つシールズとの凄まじい銃撃戦が始まる。 世界最強を自認するマーカスたちだったが、4人vs.200人はあまりにも多勢に無勢すぎた。マーフィー大尉の「撤退だ」という指示のもと、断崖から飛び降りるはめに。岩場に叩き付けられ、マーカスたちの骨は砕け、まともに動けなくなる。さらに崖の上からタリバン兵は容赦なく銃弾の雨を降らす。マーフィー大尉が決死の覚悟で衛星電話での基地とのコンタクトを試みる。ついに救援のヘルコプターが颯爽と登場した。だが、信じられない光景が次の瞬間に広がる。着陸地点を探していたヘリコプターがタリバン兵の放ったロケット砲を浴びて撃墜されてしまったのだ。マーフィー大尉も通信兵のダニーも山羊飼いをめぐって口論となったアクセルソンも血だらけの肉塊と化し、ヘリに乗っていた16名も全員戦死した。そしてマーカスだけが戦場にたったひとり取り残されてしまう。潜伏中の森の中で山羊飼いたちと遭遇してしまうマーカス(マーク・ウォールバーグ)たち。彼らを解放すれば、タリバン側に所在を知られてしまう。
父親が海軍の歴史研究家で、ユニバーサル記念大作『バトルシップ』(12)を任されるなどハリウッドきっての海軍マニアであることを自認しているピーター・バーグ監督だが、レッド・ウィング作戦の唯一の生還者であるマーカス本人と1カ月間にわたって生活を共にすることで、現地で起きたことをつぶさに吸収した上で本作の脚本を執筆している。その甲斐あって、単なる好戦的な戦争映画とも反戦映画とも異なる渾身の作品に仕上がった。現役シールズ隊員たちが主演したことで話題となった『ネイビーシールズ』(12)がシールズを徹底美化して描いたプロモーション映像だったのに対し、本作ではシールズが犯した大きな過ちにも言及する。マーカスたちから2度連続で定時連絡がなかったにも関わらず、本隊は救援部隊を出動させなかった。マーフィー大尉の命懸けの通信でようやく救援ヘリコプターを緊急発進させるが、護衛機をスタンバイさせていなかったために、ヘリコプターは狙い撃ちされてしまった。いくら最強部隊であっても、指揮系統が機能していなければまったくの無意味。前線に送り込まれた兵士たちは犬死にするしかない。 戦争映画の名作とされる作品の多くが戦場における過酷な現実の中で主人公たちが狂気に侵蝕されていく姿を描いてきたのに対して、マーカスたちシールズ隊員もタリバン兵もどちらも自分たちが信じるもののために迷うことなく生き、そして殉じていくという点も異色に感じる。死の匂いを至近距離で感じながらも自分の信条のために忠実に生き、その信条を守るために生命を投げ出す男たち。仲間を失い、満身創痍状態となったマーカスだが、思いもしなかった相手から救いの手が差し伸べられる。それはアフガニスタンに古来より伝わるパシュトゥーン・ワーリ(パシュトゥーンの掟)だった。「傷ついて救いを要する客人はどんな犠牲を払ってでも守り抜け」という教えに従って、現地のアフガニスタン人はマーカスを救い出す。アフガニスタンの人々はパシュトゥーン・ワーリを守ることで、厳しい自然環境と大国に侵略され続けてきた歴史を生き抜いてきたのだ。 主人公がヒロイックな活躍を見せた後に非業の死を遂げることで、観客の感動と号泣を呼び起こそうとする戦争映画が非常に多い。だが、本作の主人公マーカスは唯一の生存者として粛々と帰還を果たす。それはマーカスを守ってくれた仲間たちが最後の最後までどのように生き抜いたのかを、遺族に伝えるという使命が彼に残されていたからだ。マーカスは重い役割を背負って、母国に帰ってきた。今でも毎晩のようにアフガニスタンの山で起きた出来事にうなされるそうだ。 (文=長野辰次)逃げ場のない崖っぷちでの銃撃戦が生々しい。アフガニスタン山岳地帯に似たニューメキシコ州サンタモニカ国立森林公園で撮影された。
『ローン・サバイバー』
原作/マーカス・ラトレル&パトリック・ロビンソン 監督・脚本・製作/ピーター・バーグ 出演/マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナ 配給/ポニーキャニオン、東宝東和 PG12 3月21日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー (c)2013Universal Pictures
<http://www.lonesurvivor.jp>
「やってみよう」内村光良が『LIFE!人生に捧げるコント』に捧げた芸人の矜持
「どうしてその道に足を踏み入れたんだ? お前それで良かったのか? もっと違う選択肢があったんじゃないのか?」 ガウン姿の内村光良が、楽屋でテレビを見ながらセリフの練習をしている。 これは『LIFE!人生に捧げるコント』(NHK総合)で、3月18日に放送されたコント「やってみよう」の一幕だ。 『LIFE!』は、2012年9月にNHK BSプレミアムで放送が開始され、翌年6月から不定期レギュラー化。今年4月からは、毎週のレギュラー化が決まったコント番組である。 出演は、座長のウッチャンナンチャン・内村光良のほか、ココリコ・田中直樹、ドランクドラゴン・塚地武雅、我が家・坪倉由幸、しずる・池田一真の中堅から若手のお笑い芸人勢に加え、西田尚美、塚本高史、星野源、ムロツヨシ、石橋杏奈といった俳優勢が名を連ねている。 作家陣も、内村の盟友である内村宏幸や平松政俊、劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」の倉持裕、そして今年に入ってからは「シベリア少女鉄道」の土屋亮一も加わった。出演者も作家陣も、実にバランスのとれた布陣はNHKらしい。 NHKのお笑い番組といえば、数年前までは『爆笑オンエアバトル』を除けば、いわゆる“演芸”番組以外は見当たらなかった。 そんな中で誕生したのが、『LIFE!』の内村宏幸や平松も参加した『サラリーマンNEO』だった。『サラリーマンNEO』は、後に『あまちゃん』でも演出した吉田照幸が監督を務め、生瀬勝久、沢村一樹、中越典子、入江雅人、平泉成、原史奈といった俳優陣が演じたコント番組。04年にスタートすると、現在までSeason 6を放送。11年には『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』として、映画公開までされる人気番組となった。 当時、NHKにはコント番組のノウハウがまったくなく、コント番組を多く手がけた作家の内村宏幸らが“先生”のようになって、その方法論を一から学んでいった。それこそ、スタッフの笑い声を入れるのか入れないのかで、激論が交わされたほどだったという。当時を振り返って、内村宏幸は「未開の地に野球を教えに行くみたい」だったと語っている。 この番組を通じてコント番組のノウハウを学んだNHKは、ダウンタウンの松本人志を招いて『松本人志のコントMHK』を作ったり、BSプレミアムでは『七人のコント侍』を不定期で放送し、コント番組の血脈を継承している。『LIFE!』もそのひとつだ。 今、民放では、定期的に放送されるコント番組はほとんどなくなった。作るのに時間がかかり、セットにもお金がかかる上、視聴率も獲りにくい。コントをやる場がなくなるから、コントを作るスタッフも育たない。 しかし、NHKは違う。 民放のように、毎分の視聴率にとらわれる必要はない。また、ドラマの歴史が深く、それらのセットを保存しているので、あらゆるシチュエーションのセットがスタジオのどこかで眠っている。だから、セットにほとんどお金がかからないというわけだ。 逆に、民放のように多くの芸人がひな壇に座るバラエティ番組はやりにくい。同様に、多くのタレントを使ったゲームのような企画も、NHKの雰囲気には合わない。だが、お笑いを“作品”のように作るコントなら、NHK的な価値観を保持しつつ、思いっきりふざけられるのだ。実は、コントこそ、NHKらしいお笑いの形だったのだ。 冒頭のコントは、内村光良による書き下ろしだ。 セリフの練習をしている楽屋のテレビには、次々と刑事ドラマの予告が流れていく。塚本高史の熱血刑事もの、星野源の鑑識もの、西田尚美のインターポールの女刑事もの……。 さらに「50歳と45歳がタッグを組んで難事件に挑む」という塚地と田中の『独身刑事』。予告には「独身(ひとりみ)しか裁けない悪がある―」というコピーが躍っている。そして、ムロツヨシによる『ニューハーフ刑事』。そんな数々の刑事ドラマの予告を見ながら、もう一度男は台本を見つめる。そのタイトルは『全裸刑事』。内村は一瞬迷いの表情を浮かべながら、「やってみよう」と全裸になるのだった。 実はこのコント、もともとは『全裸刑事』ではなく、『大家族刑事』だったという。 撮影時は、まだテレビで流れてくる刑事ドラマの予告はできていなかったので、内村はそれを見ている体(てい)で『大家族刑事』を演じた。ところが、いざ予告ができ上がり、内村のパートとつなげて見ると、『大家族刑事』が『独身刑事』や『ニューハーフ刑事』に「負けている」と感じたのだ。 「仕上がったのを見たら、あまりにも(他が)強烈すぎてこれは『大家族刑事』が霞んじゃう、と。そこで俺が忙しいさなかに考えついたのが『全裸刑事』(笑)。ニューハーフまで行った時に、これを超えるのはなんだろうって考えたのよ。『侍刑事』とか……。でも『全裸』にかなうやつがない(笑)」(内村/スタジオトークより) そうして、最初からすべて撮り直したのだ。 デビュー当時からずっとスタジオコントにこだわり続けた、内村光良のコント職人としての矜持を感じさせる“全裸”だった。 「どうしてその道に足を踏み入れたんだ? お前それで良かったのか? もっと違う選択肢があったんじゃないのか?」 今、テレビを主戦場にする芸人にとって、コント番組は茨の道だ。もっと楽な選択肢はあるかもしれない。それでも内村は「やってみよう」と、スタジオコントをやり続けた。コントができない時期は、挑戦ものの企画などでキャラクターになりきったりして、擬似コントを演じ続けた。自身にとって『笑う犬』(フジテレビ系)シリーズ以来約9年ぶりとなるコント番組『LIFE!人生に捧げるコント』では、いつしか内村の醸し出す“哀愁”が武器になった。 「今、この年になったからこそ、その味わいが表現できるようになったと思うんです。そういう意味では、これから50代、60代と年齢を重ねていくと新たなキャラクターが生まれるんじゃないかと思っていて。この先、それがすごく楽しみですね」(『NHKウィークリースコラ(2013年8/16・23号)』) 内村光良は、コントに芸人人生を捧げている。そして、その人生は続いていくのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらからNHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』- NHKオンライン
巨人・坂本&田中理恵熱愛、キムヨナデート現場……「フライデー」合併号が絶好調!
今週の注目記事 第1位 「『まさかの驚愕カップル!今オフ結婚へ 巨人坂本勇人と田中理恵』などのフライデーの記事」(「フライデー」3月28・4月4日号) 第2位 「『世界一の投資家』に独占インタビュー ジム・ロジャーズ『日本経済に何が起きるのか、教えましょう』」(「週刊現代」3月29日号) 第3位 「小保方晴子さんは、これからどうなるのか?」(「週刊現代」3月29日号) 第4位 「日本に帰れとヤジが飛んだ本田圭佑 現地の苦闘」(「週刊新潮」3月20日号) 第5位 「『NMB48渡辺美優紀』医大生モデルとお泊まり」(「週刊文春」3月20日号) 今週頑張ったのは、久しぶりにフライデー。そこへ行く前に、いくつか紹介したい。 この時期恒例なのが週刊朝日とサンデー毎日の「東大・京大 合格者高校ランキング」だが、私はこの手の企画は好きではない。学歴偏重はいけない、東大ばかりが大学ではないと、自分のメディアでは言っているのに、内心では東大・京大神話を守りたいと“自白”しているのが、この企画だからである。 そこで買ってみたついでに、東大入学の上位校をこっそり教えちゃおう。 1位・開成(東京)2位・灘(兵庫)3位・麻布(東京)4位・駒場東邦(東京)5位・聖光学院(神奈川)6位・桜蔭(東京)7位・栄光学園(神奈川)8位・東京学芸大附(東京)9位・渋谷教育学園幕張(千葉)10位・海城(東京)11位・ラ・サール(鹿児島)12位・久留米大附設(福岡)13位・日比谷(東京) 日比谷を筆頭に、一挙に13人増の岡山朝日、12人増の水戸第一(茨城)など、公立高校が躍進したと大騒ぎしている。日比谷高校の進路指導部主任の教授は「文化祭やクラブ活動などを十分に楽しめる子ほど、合格しやすい傾向にあります」。合格者が5人から10人に倍増した高崎(群馬)の校長は「問題意識を持ち、思考力を深めることが難関校の突破に役立った」と話している。 特段変わったことをやっているところはないようである。身も蓋もない言い方をすれば、われわれの頃のように、東大へ行けば豊かな暮らしが一生保証されるわけではないから、選択肢が広がり入りやすくなったのではないのか。 多くのアルバイトを雇い、時間に追われて作る記事とは到底思えない。売れるからやっているのであろうが、そろそろやめたがいいと思うが。 もう一つがっかりしたのは、ポストの「65歳からのハローワーク」という特集。もう10年ぐらい生きるのならば、何か仕事でも見つけようと思って早速読んでみたが、できる仕事といえば以下のようなものばかりである。 タクシー乗務員、マンション管理、介護スタッフ、警備スタッフ、工事現場の誘導員、ゴルフ場の清掃業務、駐輪場の管理、コンビニ店員、学校の警備員、食堂のスタッフ、コールセンター。 もちろん、これら仕事がいけないと言うつもりはないが、わざわざ週刊誌で特集を組むほどのものではないのでは……。 さて、今週の最初は文春お得意のAKB48ものだ。“みるきー”ことNMB48の絶対的エース渡辺美優紀(20)はAKBグループきっての清純派であるという。そのみるきーファンの夢を打ち砕いたのは、人気急上昇中のイケメン読者モデル・藤田富(21)だそうだ。 3月1日、渡辺はイベントを終え、品川区の自宅マンションへ帰宅。そこへ夜10時過ぎに長身の若い男が現れ、周囲の様子を伺いながらマンションの中へ入っていった。 その男・藤田は翌日の夜8時過ぎまでマンションに滞在した。その後、マスクと帽子で完全装備し、さらに裏口を使うという警戒ぶりでマンションを後にしたそうである。まあAKBではよくある話だがね。 お次は、サッカー日本代表のエース・本田圭祐(27)が、イタリアの名門ACミランで大変なことになっていると、新潮が報じている。 新潮によれば、当地のファンサイトでこう書かれている。 「ホンダは動きの遅いニンジャタートル」「寿司でも握らせておけ」「ホンダはフィールドで寝ている」「日本に帰って、キャプテン翼に戻ったほうがいい」 1月の華々しい入団会見から、早3カ月。本田はリーグ戦でいまだゴールを決められずにいる。現地で取材したジャーナリストによれば、サポーターから「背番号10を外せ、日本に帰れ」などという強烈なヤジが飛んでいるようだ。本田危うし! 佐村河内守騒動が一段落したと思ったら、それ以上の小保方晴子スキャンダルが勃発。この騒動も、今のところは小保方さん側の“捏造”疑惑が濃厚のようである。 そうすると、したり顔で「だから言ったじゃないか、あの2人はどうもおかしいと思っていたんだ」という輩が現れるものである。 現代で理科学研究所の関係者という人物が、再生医療分野の第一人者で理研幹部の笹井芳樹副センター長と小保方さんとのことを、こう話している。 「それほどの人材が小保方さんの指導にあたっていながら、なぜこんな杜撰な論文を発表してしまったのか、不可解です。論文の根幹部分は笹井氏が執筆を担ったとも言われている。小保方さんは笹井氏の手引きで、ほとんど実績もないまま、たった2年で理研のユニットリーダーになりました。その人事の経緯や特別な人間関係も含め、不適切な点がなかったか疑問の声が内部でも上がっています」 気になる小保方さんのこれからだが、ベテラン研究員は厳しい言い方をしている。 「ここまで信頼を失ってしまうと、残念ながら、小保方さんはもはや研究者を続けていくことはできません。共同研究など怖くて誰もできませんし、仮に彼女が単独で新論文を発表しても、誰も相手にしない。大逆転があるとすれば、何らかの『奇跡』が起きて、STAP細胞の存在自体が証明されること。そうであって欲しいとは思いますが……」 天国から地獄まで見た彼女だが、ここで挫けずに頑張れというのは、さらに酷なような気がする。 さて、安倍政権が、河野談話の見直しはしないが検証するという方針を打ち出したことに強く韓国が反発しているため、文春は「『慰安婦デタラメ報告書』を独占公開」と題して阿比留瑠比(あびる・るい)産経新聞政治部編集委員の韓国批判を特集している。要は、こういうことである。 「河野談話に至る諸調査は韓国側の要請に基づいて始まり、談話の細かい字句・表現に至るまで韓国側のチェックの上で決まった。いわば最初から韓国側が主導権を握っていた『日韓合作』の談話なのである。河野氏は潔く国会の場で、事実を語るべきだ。一方、韓国にとっては、宮沢政権という情緒的でナイーブな政権をうまく利用して勝ち取った、対日関係における歴史的な外交的勝利だったのだろう。 道徳的に日本の優位に立ち、自国の正義を主張するための切り札なのだ。だからこそ、安倍政権の検証方針が許せないのである」 これに対して、先週のポストは河野談話を批判しながらも、撤回したら何が起きるのか安倍首相はわかっていないと、こう書いていた。 「ジャーナリズムや学者が歴史を検証し、河野談話の事実関係を訂正して『誤り』を正していく作業が必要なことは当然だろう。だが、政治家が果たすべき役割と責任は、学者やジャーナリズムのそれとは違う。日本政府が日韓関係改善のために河野談話を出した以上は、それが事実誤認であろうと外交上、日本はいったん非を認めたのである。安倍首相が河野談話を『なかったことにします』と宣言しても、国内のナショナリストからは喝采を浴びるかもしれないが、国際社会に広がった日本に対する不信や批判が消えるわけではない。それは米国の安倍不信からも明らかだ。むしろ、安倍首相が慰安婦問題で真っ先にやるべきことは、一方的に河野談話の文言を見直すことではなく、米国をはじめ国際社会の日本に対する認識を見直させることにあるはずだ。そうして初めて、過去の自民党政権の『過ち』を挽回することができる。それは政治家にしかできない仕事である。だが、『歴史認識を見直す』と拳を振り上げるだけの安倍首相の今のやり方をみていると、自分に負わされている責任が何であるかを理解しているとはとても思えないのである」 そのわかっていない安倍首相に、海外の投資の神様ジム・ロジャーズからもキツい警告が発せられた。これが今週の2位。 「私もアベノミクスが始まれば株価が上がるという確信があったため、日本株を所有し、儲けを得ることもできました。(中略) しかし、『その後』を考えた時には、暗澹たる気持ちにならざるを得ません。長い目で見ると、アベノミクスというのは、日本経済を破壊する政策でしかないからです。 20年後から現在を振り返った時、安倍首相という人物は、日本経済を破壊するとどめを刺した張本人として語られているに違いありません。日本人は早くそのことに気づくべきではないでしょうか。(中略) アベノミクスの第二の矢、財政出動もひどいものです。私から見れば、これは『日本を破壊します』という宣言にしか聞こえません。(中略) いま日本政府が取り組むべきは、チェーンソーを手にとって、無駄な財政支出をカットすることなのに、安倍首相は何を考えているのか、完全に逆行しているわけです。 そこへきて、この4月からは消費税を5%から8%に増税するというのだから、クレイジーですよ。増税して得た予算は社会保障の充実に使われるとされていますが、本当は無駄な橋や道路を作ろうとしているのでしょう。 安倍首相が借金に目をつぶっているのは、最終的に借金を返さなければいけなくなる時には自分はもうこの世にはいないから、関係ないということでしょう。そのツケを払うのは今の日本の若者です」 日本人は安倍首相から予算の権限を奪ったほうがいい、とまで言っているのだ。また、法人税減税は評価できるが「法人税の減税がそれ以外の部分の増税とセットになってることにお気づきでしょうか。消費税がまさにそうですし、最近では所得税の増税も検討され始めたそうではないですか。(中略)アベノミクスで日本経済が成長することはできません。しかも、アベノミクスの悲劇が深刻なのは、本質的な問題を隠そうと莫大な量の紙幣を刷って、大規模な財政支出を続ければ続けるほど、後世の日本人が背負う借金が膨れ上がってしまうことにあります」 ジム・ロジャーズ氏は「このままいけば最終的には1929年の世界大恐慌のような状態になってしまう」と予告する。 海外投資家の無責任な放言と聞き流すことはできない。この警告が的を射ているかどうかは、4月1日以降に1つの答えが出る。 景気対策から憲法解釈、NHK会長人事まで「お友達」でそろえ、意のままに動かしてきたツケが安倍首相に回るのも、そう遠い話ではないと、私も思う。 さて、今週は久しぶりにフライデーについて大いに語ろう。3月14日の朝、スポニチ一面で巨人の坂本勇人(25)と体操界の妖精と呼ばれた田中理恵(26)の「熱愛」が報じられていたが、そのスクープの発信元がフライデーだった。 フライデーのスクープが、スポーツ紙の一面を飾るのは久しぶりではないか。うれしくなって、駅で買って早速読んでみた。これが今週の第1位だ~。 このスクープのすごいのは、見開きの左ページにドーンと笑顔でピタリと寄りそう2人の写真が掲載されていることだ。 田中が左手でVサインし、坂本はその田中を後ろから抱き抱えるような格好で笑顔を見せている。2人を知る関係者によれば、この写真は昨年暮れか年明けすぐの頃に、坂本の部屋で撮られたもののようだ。気になるのは入手先である。セルフタイマーで撮ったようにも見えるが、それだったらフライデーに流出しないのではないか。2人と親しい人間が撮ってフライデーに持ち込んだのだろうか。 フライデーによれば、昨年秋くらいから2人の仲は急接近していったという。坂本は兵庫県育ちで田中は和歌山県育ち。2人とも関西出身ということで、知り合ってすぐに意気投合したようである。 しかも付き合いは短いが結婚を考えていると、2人の知人がこう語る。 「坂本がキャンプで家を空けている時も、田中は合い鍵を持って彼の家を訪れ、甲斐甲斐しく掃除をすることもあると聞いています。坂本の父親もすでに田中とは会っているようで、坂本の成績次第ですが、2人は今オフの結婚も考えているみたいです。周囲にも『結婚式にはぜひ来て』なんて話しているそうで、2人とも本気なんですよ」 久しぶりに手に取ったフライデーだが、ほかにも注目記事が満載である。 ソチ5輪で銀メダルを取り、現役を引退したキム・ヨナ(23)とアイスホッケー韓国代表キム・ウォンジュン(29)の、いい感じの熱愛写真もある。 韓国のスケート連盟関係者が、こう語っている。 「2人の出会いは2年前の7月、ともにソウル市内のテルン選手村のアイスリンクで、練習をしていたときのことです。当時ヨナは右足の甲をケガして思うような演技ができず悩んでいましたが、ウォンジュンが励まして親しくなったようです」 焼き肉店から出てきた2人。ヨナが彼にしなだれかかり、手を握って甘える姿がいじらしい。スケートリンクで見せる毅然とした姿はそこにはない。恋する女そのものだ。 変わったところでは、ウクライナ侵攻で世界中から非難を受けているロシアのプーチン大統領が、ペットたちに囲まれてやさしい笑顔を見せている写真がたくさん載っている。 愛犬バフィーくんにブチュしている写真につけられたキャプションがいい。「オレの味方はキミだけだよ」 文春で覚せい剤疑惑を報じられた清原和博だが、清原とフライデーの付き合いは大変長い。「番長」という言葉を、人口に膾炙させたのもフライデーである。 そのフライデーに、清原が薬物疑惑の“真相”を独占告白している。もちろん、清原にとって都合のいいことばかりではあるが、まずこう吠えた。 「最初に言いたい。オレは絶対に麻薬はやってない。たしかに今、体はボロボロやけど、麻薬が原因やない」 糖尿病だそうだ。血糖値が900以上あって、医者に即入院してください、命にかかわると言われたそうだ。 覚せい剤使用疑惑はもちろん、清原の元ガールフレンドが「彼は部屋に葉っぱ(大麻)を持っている」と話したことも、コカイン所持の現行犯で逮捕された清原とつるんでいた実業家のことも、すべて否定。 それでは、文春に対してはどうするのか? とフライデーが聞くと、 「両親に迷惑かけたし、家族の立場もある。週刊文春を訴えようと考えてます」 その言葉、忘れるでないぞ。法廷での文春と番長のバトルが見られそうだ。 ちょっと苦言。「大発見!あの1億円テクより威力大? 最新『馬券術』のスゴい中身!」というのは広告ページだが、(広告のページ)の文字が小さすぎるのではないか。思わず読んでしまった。 舛添要一都知事の「不実」も追及している。舛添氏がAさんと知り合ったのは26年ほど前。舛添氏は当時東大助教授で片山さつき(当時大蔵省職員、現参院議員)と結婚していたが、大学院生だったAさんを口説いて、不倫関係になった。 そして子どもが生まれるのだが、いずれ籍を入れると言っていたが果たさず、挙げ句に舛添氏は2012年6月、それまで支払っていった1カ月22万円の「扶助金」を、議員を辞めて月収が8万円になったとして、家裁に減額を申し立てたのである。 3月10日、フライデーに家裁の調停の進行具合を聞かれると、その直撃後、舛添氏は慌しく動いたという。 同日、突如として家裁の調停を取り下げたのだ。 「フライデーに報じられると知って、体裁が悪いと取り下げたのでしょう。どこまで往生際が悪いのか。知事以前に、人として赤っ恥です」(女性の知人) 都知事に選出されて日がたつのに、まだ取り下げていなかったことに驚く。 その他、ヌードグラビアでは林葉直子のヌードはいただけないが、袋とじの『映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」』の中で、橋本甜歌と繭がからむレズビアンヌードがいい。 このところ元気がないので心配していたフライデーだが、やればできるじゃん。写真誌の持ち味を生かしたものをやれば、まだまだ生き残り方はある。だが、今号は合併号だから仕方ないかもしれないが、420円は高い! 週刊新潮は370円だぞ。値段に見合った内容の充実を、これからも期待したい。 (文=元木昌彦)「フライデー」3月28・4月4日号
堺正章と和解で芸能界カムバックはうそ!? ヒロミがひた隠しにする、誰にも言えない“秘密”
文春が報じた、元プロ野球・清原和博氏の薬物疑惑で幕を開けた今期。さぞかし後追い合戦になるかと思いきや、清原側の完全否定もあってか、ワイドショーをはじめ大手マスコミ各社は軒並みスルー。とはいえ、番長の黒いイメージに拍車をかけたことは間違いなさそうです。薬物疑惑といえば、同じく文春がスッパ抜いたASKAはその後、どうなったんでしょうか? 文春さん、続報期待してます! それでは、3月上旬の人気記事ランキングをチェックしていきましょう!
第1位
マチャアキと雪解け報道のヒロミが“干された”のは、まったく別の理由だった!?
マチャアキもいい迷惑!
第2位
球界に激震! 元プロ野球・清原和博氏に“薬物でボロボロ”報道「目を見開き、口を半開きに……」
後追いぜんぜんないね。
第3位
「iPhoneも、へし折った!」“薬物疑惑”清原和博の最新目撃談
バキーン!
第4位
ビートたけしも欠席……報じられなかった「たかじんさんお別れ会」のシラけた舞台裏
残念、ただその一言。
第5位
“ありのまま”の体型を披露した歌姫・浜崎あゆみに「マライア・キャリーみたい!」と賛辞も
もう35歳だもの。
次点
『明日ママ』最終回目前で“号泣”祭り!? 「初回の酷評を撤回したい」「クレーム団体は反省しろ」の声も
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次々点
竹田恒泰氏とは「初めからない」……華原朋美の露骨な“手のひら返し”に批判殺到!
好感度、最悪。
被害者が続出! 欺しアダルトサイトの計略にはまって、個人情報がダダ漏れに
アダルトサイトを見ていて、再生ボタンを押した途端に「会員登録されました! ○万円払ってください」などと表示されることがある。初めて見た人は驚くのではないだろうか。つい最近も、知人の女性から相談を受けた。 「iPhone エロ」といったキーワードで検索し、見つかったサイトで動画を再生しようとすると、いきなり「有料会員登録完了」と表示されて、3~10万円ほどの請求金額が表示されたのだ。さらに、目立つところにクーリングオフや契約抹消、退会希望といったリンクが用意されている。アダルトサイトを見ていたことを誰にも知られたくない人は焦ってしまい、退会手続きを始めてしまう。実は、これが相手の思うツボなのだ。 ウェブを閲覧しているだけで、個人情報を引き出されることはない。IPアドレスという、ネットワーク上の電話番号のようなものは記録されるが、IPアドレスから個人情報を引き出せるのは警察経由のみ。詐欺をする輩がアクセスできる情報ではないのだ。そこで、彼らはなんらかの方法で個人情報を得ようとする。この手口が、またよく練られているのだ。 「誤操作で登録してしまった人は23時間以内に連絡をください」 「登録から3日までは解約料金は○円ですが、4日目以降は○十万円かかります」 「滞納者は、規約に則って訴えます」 といった文言が並んでいる。ご丁寧に「このウェブページは違法サイトではありません」と書いてあることも。そして、極めつきの脅し文句が、金を払わないなら「自宅」や「勤務先」に連絡する、というもの。恋人や親にバレたくないとか、会社に言われたら恥ずかしいなどと考えて、金額はともかく、なんとかしようとして連絡してしまう人がいるのだ。 相談してきた女性も、すぐにメールでキャンセルを申し込んだ。そうすると、「メールの情報だけでは解約できないので、電話をかけてくれ」という返信が届く。一刻も早く安心したい女性は電話をかけたが、そこで「○○さんですね」と本名を言われて、恐怖でパニックになり電話を切った。そして、筆者に相談の連絡をよこしてきたのだ。 前述の通り、ウェブページが表示されただけでは、そこにどんな脅し文句が書かれていようと、相手は何もできない。しかし、メールを送ってしまうと、メールアドレスと、その発信元として登録している名前が相手に表示される。電話をかけたときに名前を呼ばれたのは、これが理由。そして、電話をかければ、電話番号も渡ってしまう。しかも、リンクから電話をかけると、ご丁寧に「186」が付けられ、電話番号が相手に強制表示されてしまうのだ。本名と電話番号、メールアドレスがそろうと、やる気になれば本人特定は可能になる。そのため、できれば最初から無視するのが正解だ。 もし、メールや電話をしてしまっても対処は同じ。まずは無視すること。相手からのメールや電話番号はすべて拒否する。見知らぬ電話番号からかかってきても出ない、といった具合だ。もちろん、女性にも同じアドバイスをした。すると、相手からすぐにメールが届いた。 文面には、この女性の名前が書かれており、「強制執行の手続き」に移行するという。すでに住所をはじめとする個人情報は入手済み、という脅し付きだ。繰り返しになるが、もちろんこれはウソ。住所は直接伝えない限り、相手にわかるわけがない。そうこうしていると、もう1通メールが届く。相手は毎回送信アドレスを変えているので、着信拒否が効かないのだ。今度のメールは、女性名を名乗り、打って変わって丁寧な口調になっている。その上で、「ユーザー登録されたので、お金を払ってくれ」と説得してくる。文章の隅々まで気が配られており、悪知恵の働かせぶりにはほとほと感心する。 女性はこれ以上メールを受け取りたくないようなので、アドレスを変更することを薦めた。これで、迷惑メールは来なくなる。電話が来るようならまた別の対処をすべきだが、結局これで終了した。電話が来るようなら着信拒否。それでも別番号でかけてくるなら警察に相談すればいい。 ネット詐欺は、とにかく無視するに限る。少々ひっかかっても、無視でOK。詐欺師は、数万人に一人でも手間をかけずに振り込んでもらえれば御の字なのだ。失敗した! と思ったら、脊髄反射で傷口を広げるようなことをせず、深呼吸して落ち着くことが肝心だ。 (文=柳谷智宣)イメージ画像
“オナニー”は恋人と神に対する冒涜行為なのか? 古来よりの命題に挑んだ笑撃作『ドン・ジョン』
世間的にはまったくどうでもいい問題だが、男性にとっては重大な問題がある。それは奥さんや恋人がいる男性がこっそりエロコンテンツを鑑賞してオナニーをした場合、浮気になるのかどうかということ。多分、女性に質問したら「バッカじゃないの!」と一笑に付されるのがオチだろう。しかし、女性が「もうお腹いっぱい」と言いながらも「デザートは別腹だから」とスイーツに手を伸ばすように、男性にとってオナニーはセックスとは異なる別腹みたいなもの。かといって奥さんや彼女に「あっちさえちゃんとやってくれれば別に構わんよ」と公認されるのは、ちと違う。あくまでも内緒の秘め事、密やかな愉しみでありたいのだ。こんな男性にとって切実でありながら、今まで誰も口にしなかった問題を堂々と映画化したのが、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演・監督作『ドン・ジョン』。『(500)日のサマー』(09)や『インセプション』(10)などに出演したイケメン俳優のジョセフが、大マジメかつユーモアたっぷりに“オナニーの自由化問題”を論じているなんて親近感が湧くではないか。 独身青年のジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は甘いマスクで清潔好き、ジム通いが趣味というマッチョ野郎。シャツの上からも分かる筋肉質のボディで、女性たちを虜にしてしまう。男友達と夜ごとクラブに繰り出しては、お目当ての女性を口説き落とせるかどうか賭けを楽しんでいる。まぁ、だいたいの女性はモノにできる。現代のドン・ファンこと“ドン・ジョン”が彼の愛称だ。日替わりの美女たちとベッドを共にするジョンだったが、もうひとつ欠かせない日課が彼にはあった。それは自宅のパソコンのエロサイトを鑑賞しながらのマスターベーション。もちろん生の女性とのセックスもいいが、マスターベーションだと自分の好きなタイプの女性を相手に、自分の好きな体位で、しかも自分の好きなタイミングでイクことができる。ジョンに言わせれば「正常位なんて、女の子の胸がぺちゃんこになるサイテーの体位」らしい。ジョンにとっては、オナニーこそがイマジネーションの世界で自由自在に楽しむことができる至福の時間なのだ。『ドン・ジョン』を初監督したジョセフ・ゴードン=レヴィット。ビッチなヒロイン役は当初よりスカーレット・ヨハンソンをイメージしたもの。
そんなジョンに運命の出会いが待っていた。サイコーのルックスとエロ~いボディを持つバーバラ(スカーレット・ヨハンソン)に目がクギづけとなるジョン。バーバラは全身からエロエロ光線を発している。「このビッチ、すぐにエッチできる」と踏んだジョンだったが、バーバラは意外にも身持ちの固い女性だった。「ちゃんとお付き合いした相手じゃないとエッチしない」とのこと。いいじゃない、いつもと違った焦らしプレイとしてお付き合いしようじゃないの。バーバラと恋愛映画を観に出掛けたり、ドライブデートしたりとエッチまでの手順を律儀に踏むジョン。果てには「私、学校に通っている男性が好き」という不可解なバーバラの希望に従って、夜学に通い始めるジョンだった。まぁ、これだけお預けをくらった後なので、バーバラとの初セックスはそりゃ燃えましたよ。巨乳ちゃんだし、ちゃんとフェラもしてくれる。男性としてはこれ以上はない満腹感。でも、やっぱりその晩も、バーバラが寝ている間にベッドを抜け出してエロサイトを開いてしまうジョン。カルマは急に止まらないってね。「オナニー、最高!」とジョンが心の歓声を上げようとした瞬間、バーバラがむっくり起きてくる。「信じらんない!」と怒り出すバーバラ。「いや、これは男友達から来たエロメールなんだ」と必死でごまかすジョン。誰もが羨む最高の恋人を手に入れたジョンだが、何だか気の毒に思えてくる。 「もう二度とエロサイトは見ない」と誓わせられたジョン。その後も「お友達を集めて食事会を開きましょう」「ご両親に会わせて」とバーバラの希望を叶えていく。絵に描いたような幸せに向かって突き進む2人だったが、どこか釈然としないものをジョンは感じる。そんな折、夜学でワケありふうの熟女・エスター(ジュリアン・ムーア)と出会うことに。ジョンが教室の片隅でスマホのエロ動画を眺めているのに気づいたエスターは「これ、おすすめ。名作よ」と古いポルノ映画をジョンに手渡す。なんだ、このオバはん。妙に慣れ慣れしいし、キモいよ。ところがエロサイトが原因でバーバラとケンカしたことを相談しているうちに、あらまベッドを共にする仲に。ただのオバはんと思っていたエスターだが、エッチの経験は豊富。何よりもジョンをしっぽりと包み込むように、またこちらと呼吸を合わせて、今まで知らなかったような超絶快感の世界に誘ってくれる。なっ、なんてセックスって奥が深いんだ! ドン・ジョンと呼ばれていい気になっていたジョンだが、自分はお釈迦さまの手の平で粋がっていた一匹のサルにすぎなかったことを思い知らされる。美男美女のお似合いカップルの誕生と思いきや、AV中毒者と恋愛映画マニアが出会ってしまった悲喜劇の始まりだった!
オナニー問題を論じる上で見逃せないのがジョンの宗教観。本作ではジョンはイタリア系米国人で、毎週欠かさず家族と一緒に教会に通う敬虔なカトリック信者という設定になっている。ちなみにバーバラはユダヤ系の子女という設定。みなさんもご存知のとおり、オナニーの語源は旧約聖書の創世記にまで遡る。ユダの息子オナンは亡くなった兄の嫁タマルと結婚するが、オナンはタマルを妊娠させることを嫌って膣外射精する。そのことからオナンは神の怒りを買って絶命することに。死んで名を残したオナン。古来よりオナニーは命懸けの行為だったことが分かる。ジョンもまた、神ならぬバーバラにエロサイトを観ていることがバレないか、ひやひやしながらエロ妄想に耽るのだった。 至高の美女バーバラ、超絶熟女エスターとタイプの異なる女性の狭間で、ジョンは愛の意味をおぼろげながら知ることになる。恋愛は自分の理想を相手に求めがちだ。相手が自分の理想に近ければ近いほど、自分の理想像を相手に押し付けてしまう。でも、それはとても独りよがりな行為だったことにジョンは気づく。数多くの女性たちとセックスしてきたジョンだが、これまでのセックスはどうやらオナニーの延長でしかなかったらしい。ワオッ、まるでセカンド童貞になったような気分♪ そんな初々しい表情を現代のドン・ファンは見せるのだった。 (文=長野辰次)夜学で知り合うワケありふうな熟女エスター(ジュリアン・ムーア)。フラワーチルドン世代っぽい、大らかなセックス観の持ち主。
『ドン・ジョン』
監督・脚本/ジョセフ・ゴードン=レヴィット 出演/ジョセフ・ゴードン=レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、ロブ・ブラウン、グレン・ヘドリー、ブリー・ラーソン、ジェレミー・ルーク、トニー・ダンザ 配給/KADOKAWA R15+ 3月15日(土)より角川シネマ有楽町、ほか全国ロードショー (c)2013 Don Jon Nevada,LLC.ALL Rights Reserved.
<http://donjon-movie.jp>













