あなたのケータイ代、高すぎない? 注目を集める「LCCスマホ」とは

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「ビックカメラ.com」より
 普段使っているスマホに、毎月いくら支払っているだろうか? 電話をあまり使わなくても6,000~7,000円、端末料金が加算されている場合は、8,000円を超える人もいるだろう。大手キャリアだとそれほど価格差はないが、今注目を集めているのがLCCだ。  LCCとはローコストキャリアの略で、格安で端末や通信回線を提供する事業者のこと。例えば、イオンは8,000台限定で格安スマホを発売。端末料金とデータ通信、音声通信の基本コストを全部合わせて月額2,980円となっている。ビックカメラは1,000台限定で、込み込み月額2,830円と格安だ。  大手キャリアの半額以下という価格を出せる理由はいくつかある。まずは、端末の調達コストが安いのだ。イオンは「Google Nexus 4」を採用している。Googleのリファレンス端末だが、発売は2012年11月。1年半前に登場した端末なのだ。Android OSこそ4.4に対応しているが、1~2世代古いことは確か。ビックカメラは「FleaPhone CP-F03a」。あまりなじみのない、COVIAというメーカーのシンプルな端末だ。  次に、通信機能に制限がある。MVNOと呼ばれる回線を利用しており、接続速度など大手キャリアとは大きく異なるのだ。イオンのスマホは「b-mobile SIM」を搭載し、データ通信速度は200kbpsと遅い。ビックカメラは14.4Mbpsだが、通信量は月に1GBまで。容量を超えると200kbpsに制限される。  4GやLTEをうたうサービスは、最大通信速度が75Mbpsと速い。一部の地域ではさらに高速通信が可能だ。それと比べると、200kbpsは段違いに遅い。動画のストリーミング再生は絶望的だし、アプリのダウンロードはもちろん、大きな画像の表示もつらいかもしれない。とはいえ、ウェブの閲覧やメールの送受信はできるし、LINEやソーシャルゲームのような通信量が少ないアプリなら問題なく利用できる。  ほかには、ドコモやソフトバンクなどのキャリアメールが使えなくなり、留守番電話やキャッチホンなどの機能が利用できないこともある。端末によるのだが、今のところはおサイフケータイも利用できない。  これらのデメリットを納得できるなら、月額コストを大きく抑えられるLCCはオススメ。2台目需要だったり、ウェブの閲覧やメールの送受信といったライトユースであれば問題なし。MNP(番号ポータビリティ)による高額キャッシュバックがなくなった今、LCCの存在感が増している。大手キャリアからLCCへのMNPも可能だ。  今後は、関西電力系の通信会社であるケイ・オプティコムやヨドバシカメラもLCCへの参入を予定している。この夏は、スマホ市場が大きく揺れそうだ。 (文=柳谷智宣)

デタラメを極める『リバースエッジ大川端探偵社』深夜ドラマの本能

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ドラマ24『リバースエッジ 大川端探偵社』テレビ東京
 全編が女性のあえぎ声。そんな次回予告、AV以外であり得るだろうか?  それをやってしまったのが『リバースエッジ大川端探偵社』(テレビ東京系)だ。渋い大人の物語だった第1話が終わった直後に流れた第2話の予告は、ストーリーの説明らしきものは一切なく、ただただ下着姿の女性が複数の男たちに身体中をまさぐられ悶える映像。そのタイトルは、そのものずばり「セックスファンタジー」。衝撃的だった。  『リバースエッジ』の監督・脚本は大根仁。同枠のドラマ『モテキ』を映画化し、大ヒットさせたことでも記憶に新しい“深夜ドラマ番長”だ。大根にとって“ホーム”といえるテレ東深夜の「ドラマ24」の枠。前作は『まほろ駅前番外地』。便利屋を舞台にしたドラマだった。  第1話の冒頭で「便利屋と探偵っていうのはどう違うんだ?」と尋ねる依頼人に「たいした違いはないんですが、うちではゴミ屋敷の掃除や代理の墓参りはやりませんが、逆に便利屋さんは人探しはやらないんじゃないですか?」と答えたように、今回は探偵モノだ。主演は、大川端探偵社の調査員・村木役のオダギリジョー。その所長役に石橋蓮司。受付のメグミ役を小泉麻耶が演じている。  依頼人が来て、それを解決していくという探偵ドラマの王道を踏襲しているが、従来の探偵モノと大きく異なるのは、探偵側の人物が没個性だということだ。村木は予知夢を見ること以外、大きな特徴はなく、オダギリジョーもほとんど無表情で村木を演じている。感情を露わにすることは滅多にない。  逆に、個性的なのは依頼人だ。第2話の依頼人の女(星野あかり)は、過剰なほど妖艶なセリフ回しで「探してほしいものがある」という。それは「鏡越しに隣の部屋のセックスが覗けるラブホテル」。本当の依頼人は男性ではないかと問う村木に、女は艶やかにほほえんで答える。 「男性は余命いくばくかが分かってくると、自分がやり残したことや、追体験をしたくなるものでしょうか? 特にセックスに関して。エロを極めたい衝動に駆られる……と申しましょうか。お察しの通り正式な依頼者はわたくしの主人でして、ヘンタイですの。ウッフフフフ」  物語の舞台は下町・浅草。一般的に下町は「人情」の町といわれるが、このドラマではそうは描かれていない。 「下町に人情なんかないですよ。テーマパークと変わらない。カネを払う客にはいかにも下町らしいキャラクターを演じてるだけです」  「マスコミ」という言葉にめっぽう弱く、カネをもらえればすぐに情報を提供してしまう。「人情」ではなく、下世話で「欲望に忠実」な町の側面を浮き彫りにしていく。下町の片隅に覗き部屋があるラブホテルを探し当てた村木たちに、依頼人の女は夫と一緒に見学してほしいと申し出る。そこから実に2分間にわたる濃厚なセックスシーン。女は複数の男たちに身体中を愛撫され、あえいでいる。そんな妻の痴態を「ヒヒヒ」と奇声のような笑い声を上げながら見守る夫。その狂気の世界を、村木たちと共に我々視聴者も覗き見しているような、何かいけないことをしているような感覚に陥ってしまう。と同時に、文字どおり今のテレビにおけるエロの限界への挑戦に度肝を抜かれるのだ。  第1話の「最後の晩餐」では、これまた死期の迫った組長から、昔食べた「喋楽」という店のワンタン麺をもう一度味わいたいという依頼が来る。村木が店の主人を探し出して作らせると、なんの変哲もないワンタン麺。だが、高級な食材で作ったワンタン麺には見向きもしなかった組長がそれを食べて「この味だ!」と興奮しながら満足するのだ。実は「喋楽」のワンタン麺には、うま味調味料がたっぷりと入っていたのだ。組長はその味が忘れられなかった。今は何かと健康志向が叫ばれ、身体に良い食べ物が良しとされている。だが、かつてはうま味調味料まみれの、いかにも身体に悪い食べ物が店に並んでいた。身体に良いものよりも、単純に旨いものが優先されていた。本能に忠実だったのだ。それが、古き良き時代のデタラメさだ。他人のセックスを覗きたいからそういう内装のホテルを作ってしまうような、欲望がむき出しのデタラメさだ。  このドラマは、その人間の欲望のデタラメさを忠実に描いている。だが、単に古き良き時代を懐古しているのではない。否定された価値観を、今の時代に肯定し直しているのだ。そして、今の時代のエロの限界に挑戦したように、深夜ドラマの本能に忠実に、今できるデタラメさを探しているのではないだろうか? うま味調味料をたっぷり入れたような猥雑な味わいで。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

アニソン業界に異変!? 一世を風靡したシンガーが続々と活動休止するワケ

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HIMEKA 公式サイトより
「2014年4月1日、本日よりフリーになりました」 という一文で始まる、あるアニソンシンガーのTwitter発言が、アニソンファンを驚かせたのはおよそ1カ月前の4月1日。発言者の名はHIMEKA。2008年にカナダより来日。同年に開催されたアニソンシンガーを発掘するための公開オーディション「第2回全日本アニソングランプリ」で優勝を飾り、ソニー・ミュージックエンタテインメントよりメジャーデビューを果たした外国人アニソンシンガーである。  デビュー当初は『戦場のヴァルキュリア』『テガミバチ』などのアニソンを担当し、一躍知名度を上げたものの、10年よりアニソンタイアップはストップ。11年にアルバムを一枚リリースした後に、12年に5pb.へ移籍。ゲーム主題歌を何作か担当したものの、今年4月1日に契約を終了した模様だ。それに伴い、日本での在留資格を喪失。このまま新たな所属事務所が見つからなければ、5月2日に帰国せねばならないそうだ。  このニュースと前後して、14年に開催を予定されていた「第8回全日本アニソングランプリ」の開催中止が発表された。07年より毎年開催され、先述のHIMEKAも輩出した同オーディションは、日本各地で予選大会を開催後に決勝戦を東京で開催。そこ優勝すれば、必ずアニソンシンガーとしてデビューできるという、アニソンブームの盛り上がりを象徴する一大イベントであった。  これまでに喜多修平、佐咲紗花など多くの新人を輩出し、アニソンシンガーを目指す人々の登竜門として君臨していたアニソングランプリだが、12年開催の第6回優勝者・岡本菜摘の歌唱力に対し視聴者の間で物議を醸しだしたほか、大会委員長の水木一郎がその結果について審査員に対する苦言をTwitterで呈したことから、その優勝者の決定過程に業界内外から疑惑の目が投げかけられていた。なお、今回の大会中止に関しては、「中止」以上のコメントは公式発表されていない。このことも、アニソンファンの間で憶測を呼ぶこととなった。  くしくも「アニソングランプリ」関係ニュースが立て続けにメディアを騒がせたこの春だが、それ以外にも昨年末に『アマガミSS』の主題歌など、アニソン中心に活動していたシンガーソングライター・azusaが、今春にはアニソン歌手・麻生夏子、声優・中島愛がそれぞれ歌手活動休止を発表するといったように(麻生はタレント活動に、中島は声優活動に専念するそうだ)、ここ最近はアニソンで一世を風靡したタレントが続々と歌手活動を休止し始めた。  もちろん、各タレントにそれぞれ異なる事情があるのだろうが、アニソン歌手の活動休止の理由の一つとしてアニソン市場の変化が挙げられるのではないだろうか? 例えば、アニソングランプリが開始された年である07年4月スタートアニメの主題歌を見てみるとおよそ88曲のうち、アニソン歌手(もしくはアニソンを主に歌う歌手)による楽曲が26曲。出演声優・もしくは歌手活動を行う声優による楽曲は7曲だったのに対し、今年4月スタートのアニメ主題歌は、(現時点において)およそ90曲のうちアニソン歌手による楽曲は15曲。一方、声優による楽曲は45曲。その比率は大幅に逆転しており、なおかつアニソン歌手の枠は減少している。  実際にCDの売り上げを見ても、声優が歌うアニソンのほうが売れていることから、制作者側も「アイドル的な人気がある声優が主題歌を歌ったほうが、CDも売れる」という判断を下し、声優を主題歌歌手として多く起用しているということなのだろうか?  アニソンブームと言われて久しいが、どうやらアニソン歌手はその恩恵をあまり受けていないようである。アニソンバブルがはじけた……と単純に言うことはできないが、業界全体が「アニソン」というものに対して、一度歩みを止めて考え直すタイミングなのかもしれない。 (文=龍崎珠樹)

一食は百聞にしかず 甘くてすっぱい『いちごカレー』は青春の思い出

 「ヒデキ、感激~!」なんてカレーのCMが昔あったの覚えてる人いる? カレーの中にリンゴとハチミツがトロ~リ溶けてるっていうんで、当時、中学生だった記者は母親が留守の夜、自分でリンゴ入りのカレーを作ってみた。  もちろんリンゴはすりおろしではなく、ざく切りだ。しかし、カレーの中ではジャガイモにしか見えないリンゴは、イモのつもりで口の中に入れると、想定外の「シャキッ」という食感と、甘酸っぱさに、予想を完全に裏切られるまずさ……。父親にも「なんだ、コレ?」と言われる傑作となった。  春のある週末、そんな甘酸っぱい思い出を胸に向ったのは、東京スカイツリーのお膝元、駒形にあるこじゃれたカレーショップだった。
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カレーの中のいちごは予想してたけど、いちごご飯は予想外。このまま練乳かけて食いてー。
 どうよこれ! ピンク色のヒマワリかと思ったでしょ。これこそ、そのスジでは有名な「いちごカレー」なのだ。  春の日差しが降り注ぐ下町のカレーショップの客席で、オーダーから待つこと数分、いちごカレーがやってきた。  大きな花のようにレイアウトされたいちごスライスといちごご飯は、顔を近づけると、ご飯で温まったいちごの甘酸っぱい香りが立ちのぼってくる。  ウ~ン、蘇るトラウマ(笑)。  見た目はカレーより、こっちがメインて感じじゃないか? 出オチじゃないことを祈りたい。  一方、主役を奪われた感のあるカレーだが、スプーンでルウをすくって一口舐めてみると、すりおろしたタマネギやらリンゴやらのベーストと香辛料の風味がたっぷりで、辛みはそれほどでもない。  トロミのある日本のカレーではなく、サラサラのインドカレー風。だが、本場インドのカレーには絶対入っていないであろう、いちごがココでも顔をのぞかせているのだった。
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カレーは辛さが1~10まで選べる。記者はいちごの甘さを消さないよう5辛にしたが、それほど辛くなかった。
 まずは、カレーの中のいちごを一粒食べてみると……ちょっとすっぱい? 甘さよりも酸味が勝っているようだ。そしていよいよ、カレーをいちごご飯にかけて一口。  ……え~と、いちごじゃなくてもよくない?     カレー自体はおいしいけど、いちごとスパイスのマリアージュは、残念ながら記者の凡舌には理解不能だった。  これもきっと、リンゴカレーのトラウマに違いない。ああ、青春の味。ヒデキ、還暦……。 駒形 カフェ・ラティーノ いちごカレー 950円 意外性 ☆☆☆!! 味   ☆   店   ☆☆☆ ※いちごカレーは、いちごが市場に出回っている5月中頃までの季節限定だ。食べてみたい人は急いで予約!
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カフェ・ラティーノには普通のカレーはもちろん、アイスクリームカレーや人形焼きカレーもある。いちごカレーと人形焼きカレーは要予約。

テレ朝・宇賀なつみ×TBS・佐藤渚 春の改編で大躍進した「期待の若手アナ論」

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テレビ朝日 公式サイトより
 今年の春改編では若手アナたちの台頭が顕著であり、バラエティではなく、情報やスポーツ番組への抜擢が目立った。そこで今月の「女子アナ名鑑」では、改編を機に勢いを増しつつある期待の新星たちにスポットを当ててみたい。  まず注目したいのは、これまでの『報道ステーション』のスポーツコーナーから『グッド!モーニング』のサブキャスターに抜擢された、テレ朝の宇賀なつみアナだ。小学校時代はバレーボールとバトミントン、高校時代は応援団をしていた体育会系のさわやかなキャラクターで、スポーツ選手たちからも人気を集めている。また、ルックスだけではなく、『報ステ』時代から安定したアナウンス力も兼備している才媛で、『グッド~』でも先輩の松尾由美子アナや島本真衣アナに負けない存在感をアピールしている。彼女は同番組のほかにも、『ここがポイント!池上彰解説塾』のアシスタント、深夜番組『初めて○○やってみた』のMCも担当。ニュースでのマジメな表情とはひと味違う、親しみのある一面も楽しませてくれそうだ。  宇賀アナと同様に、早朝のニュース番組に抜擢されたのがTBSの佐藤渚アナ。平日の午前5時からスタートする『はやチャン!』でメインキャスターを担当するほか、その後から始まる『あさチャン!』でもニュースキャスターとして出演している。佐藤アナといえば『女子アナの罰』でブリッコキャラをいじられることが定番になっているが、『はやチャン!』ではそのときの彼女からは想像できないほどマジメなアナウンサーぶりを披露。その新しい魅力で、今後は活躍の幅を広げていきそうだ。  夕方の時間帯では、昨年入社したばかりの日テレ・中島芽生アナが大躍進を遂げた。4月からはこれまでの早朝番組『ZIP!』を離れ、夕方のニュース・情報番組『news every.』のキャスターに就任。大学時代に『BSフジ』の女子大生キャスターとして活躍していた経験があるだけに、新人としてはなかなかに安定したアナウンス力を披露している。共演するのが局の看板キャスターとしてトップを走る鈴江奈々アナだけに、新人としていろいろなものを吸収できそうなポジションということもあり、これからの成長が大いに期待できる。  夜のニュース番組ではTBSの新人アナに注目したい。まず、清楚なルックスで男性ファンを魅了する古谷有美アナが『NEWS23』のスポーツコーナーを担当。ミスソフィアコンテストのグランプリを獲得して「ヤングジャンプ」(集英社)のグラビアに出演したこともある美貌は、男性ファンがメインのスポーツアナとして大きな武器となる。また、『女子アナの罰』で美脚をいじられることが多く、画面に映る脚線美でも視聴者の目を楽しませてくれそうだ。  そして、TBSでは入社3年目の林みなほアナも『報道特集』のスポーツコーナーをゲット。大学時代はゴルフ部の部長を務め、東京ヤクルトスワローズのダンスパフォーマンスチーム「Swallows Wings」(現Passion)にも所属していたというスポーツウーマンであり、選手へのインタビューで実力を発揮できそう。また、林アナは『Nスタ日曜版』のスポーツコーナー、朝の情報番組『いっぷく!』も担当することになり、これから存在感をアピールしていくに違いない。  ほかにも、フジのミカパンこと三上真奈アナが、『めざましテレビ』のエンタメキャスターと『めざましテレビアクア』のお天気コーナーに抜擢。また、テレ東の鷲見玲奈アナが深夜ドラマ『俺のダンディズム』に本人役で出演するという、ちょっと変わった新担当を任された。このように、各局ともに若手アナたちの躍進が続きそうで、これからしばらくは彼女たちの動きから目が離せない! (文=百園雷太)

戦争中のベトナムで撮影した幻の作品が初公開!『ナンバーテン・ブルース/さらばサイゴン』

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撮影から39年目にして劇場公開されることになった『ナンバーテン・ブルース/さよならサイゴン』。オールベトナムロケ作品だ。
 数奇な星のもとに生まれた1本の日本映画が劇場公開される。その映画のタイトルは『ナンバーテン・ブルース/さらばサイゴン』。ベトナム戦争の末期、陥落が迫っていた南ベトナムの首都サイゴン、現在は世界遺産に登録されている古都フエ、政府軍最大の軍事拠点だったダナンなどでオールロケ撮影したロードムービー仕立てのクライムアクションだ。深作欣二監督の『恐喝こそ我が人生』(68)、藤田敏八監督の『修羅雪姫』(73)、市川崑監督の『犬神家の一族』(76)など日本映画史に残る傑作映画のシナリオを手掛けた脚本家・長田紀生にとって『ナンバーテン・ブルース』は初監督作品になるはずだった。北ベトナムによる全面攻撃が直前に迫っていた1975年1月〜3月に撮影され、4月にサイゴンでアフレコを済ませものの、この映画は日本で公開されることなくお蔵入りしてしまう。  主人公である日本人商社マンのアンチヒーロー色が強いことにプロデューサーが難色を示したことと、配給を予定していた大手映画会社が高額な保証金を要求したことなどがお蔵入りの要因だった。スタッフとキャストが命懸けで撮った『ナンバーテン・ブルース』は一般公開されることなく姿を消してしまう。ところが2012年になって、行方不明状態となっていたフィルムが東京国立近代美術館フィルムセンターに保存されていることが判明する。残されていたプリントは色褪せていたものの、ネガフィルムをデジタル化した素材を編集し、撮影から39年目にして『ナンバーテン・ブルース』はついに劇場公開に。ベトナムから帰国後は再び脚本家生活に戻っていた長田紀生は、71歳にして監督デビューを果たすことになった。  『ナンバーテン・ブルース』の主演は川津裕介。人気テレビドラマ『ザ・ガードマン』や『ワイルドセブン』などアクションもので人気のあったスター俳優だ。大島渚監督の『青春残酷物語』(60)に主演するなど、映画では屈折した役を好み、『恐喝こそ我が人生』でも殺し屋役で強い印象を残している。『ナンバーテン・ブルース』のストーリーはこうだ。日本から単身やってきた商社マンの杉本俊夫(川津裕介)はサイゴンで気ままな生活を謳歌していた。高度経済成長を遂げた日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と海外でもてはやされた。ある日、杉本は現地で雇ったベトナム人の青年を金銭トラブルから誤って殺してしまう。戦争真っただ中の南ベトナムで警察や裁判所の世話になるのはご免だと杉本は海外逃亡を決意。杉本の恋人である歌手のラン(ファン・タイ・タン・ラン)、日本人とベトナム人のハーフである若者タロー(磯村健治)に窮地を救われた杉本は、3人で戦車や装甲車が点在する戦地を駆け抜けて北上していく。しかし、杉本が商社から横領した大金に目を付けた裏社会の追っ手が行く手を阻むことに……。
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商社マンの杉本(川津裕介)はベトナムで犯罪に手を染めていく。「経済成長で浮かれる日本人をアグリージャパニーズとして描きたかった」と長田監督。
 数カ月後には陥落することになるサイゴンの街は、ざらついた空気の中に日常生活を営む市民の活気が複雑に混じり合う。杉本の潜伏先は戦火から逃れた人たちが暮らす難民部落だ。ベトナム戦争で最大の激戦となったテト攻勢によっておびただしい銃痕が壁に残るフエの王宮では、クライマックスとなる銃撃戦が撮影された。戦争中のベトナムでしか撮り得なかった殺伐としたシーンの数々に思わず目を見張る。しかし、なぜ戦争中のベトナムで映画を撮影したのか? どうして危険を冒してまで4カ月もベトナムに長期滞在したのか? 長田紀生監督はこう答える。 長田「危険だからやめようという発想はまるでなかった。当時の映画屋は危険だから逆にやってみようという気持ちのほうが強かった(笑)。もともとは注文仕事でした。『ベトナムでアクションものを作るから脚本を書いてくれ』と。そこで僕は『脚本を書くから、監督もやらせてほしい』と頼んだんです。当時は米国では黒人暴動が起き、フランスでは若者たちがカルチェラタンを占拠し、日本でも頻繁に学生デモが続いていた。沖縄の米軍基地からは爆撃機が毎日のようにベトナムに向かって飛んでいた。いわば、ベトナム戦争の空気が世界中を覆っていたんです。ならば、渦中のベトナムに行って映画を撮ってみようじゃないかと。そうしてサイゴンに着いて、真っ先に感じたことは懐かしさでした。僕は昭和17年生まれ。日本中に焼け野原が広がり、あちこちに闇市が立っていたことが幼い頃の記憶に残っています。戦争が始まってすでに10年以上経っていたベトナムの風景も、かつての日本にすごく似ていたんです。カメラの望遠レンズを火器と間違えられて威嚇射撃されたり、死体を見たことも二度三度あります。フエでは宿泊していたホテルが翌日ロケット砲で爆破され、懇意にしていた支配人や従業員たちが亡くなったことを新聞で知りました。そんな状況での撮影でしたが、人間とは何事にも慣れるもので、3カ月も過ごしているとそれが日常になっていくんです。逆に日本に帰ってきてしばらくは、緊張感のない生活に違和感を感じていた。僕の中でのリアリティーは経済成長で浮かれている日本よりも戦争中のベトナムにずっとあったんです」  ラストシーン、杉本たちはベトナムから脱出するべく、海辺に停泊していた密航船に乗り込もうとする。このシーンの撮影は北ベトナムから解放戦線が目前に迫っていたことから、それまで献身的に働いていたベトナム人スタッフは撮影に参加することを拒否。日本人スタッフのみで撮影せざるを得なかった。このラストシーンがなければ、映画として完成しないからだ。凄まじい緊張感の中で、一発撮りでラストシーンの撮影が決行された。その数時間後、同じ海に停泊していた本物の密航船が政府軍によって撃沈されている。まさに命を賭けた撮影だった。それなのにお蔵入りすることを余儀なくされた心情とは、どれほどのものだっただろうか。
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戒厳令が敷かれたサイゴン市(現ホーチミン市)での撮影。長田監督らは民間機の最終便で日本に帰国。その10日後にサイゴンは陥落した。
長田「ベトナムで撮影していたときから忸怩たる想いはあったんです。戦争をしている国にまできて、娯楽映画を撮っている自分たちは一体何なんだと。お蔵入りしたことは、これはある種の報い、こういう形で落とし前をつけるしかなかったんだと納得するしかなかった。それが40年近く経って、劇場公開されることになった。運命論者である川津裕介さんは『それがこの映画の運命だったんだ』と言ってますよ(笑)。僕にしてみれば、この映画は大傑作ではないかもしれないけど、非常に生命力が旺盛な作品だということですね。僕は『映画を撮りたい』『監督をやりたい』とベトナムに行くまでずっと思っていたけれど、日本に帰ってから憑き物が落ちるように薄れていったんです。『一本の映画で数本分の体験をしたんだからもう充分じゃないか』と諦めていたんです。ところがどっこい、僕の子どもであるこの映画は生きていた(笑)。戦時中に生まれた僕が、1970年代の高度経済成長という日本の転換期にベトナムで映画を撮り、東日本大震災後の原発再稼働問題で揺れる今、公開されることになった。そこには大きな意味があるように僕は感じているんです」  杉本の恋人を演じたベトナムの人気女優ファン・タイ・タン・ランは戦争終結後に亡命を果たし、現在は米国で暮らしている。2013年の「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」で完成した『ナンバーテン・ブルース』を初めて鑑賞し、今はなき母国の風景に涙を流したそうだ。『ナンバーテン・ブルース』には“懐かしい戦争”の匂いが刻み込まれている。 (文=長野辰次) number10blues04_s.jpg 『ナンバーテン・ブルース/さらばサイゴン』 監督・脚本/長田紀生 音楽/津島利章 撮影/椎塚彰 照明/松尾清一 録音/菊地進平 編集/大橋冨代 出演/川津裕介、ファン・タイ・タン・ラン、磯村健治、ドァン・チャウ・マオ、きくち英一 配給/プレサリオ 4月26日(土)よりテアトル新宿にてロードショー (c)2012 PRESARIO Corp. https://www.facebook.com/Number10Blues

ボクシング“絶対王者”長谷川穂積が乗り越えた、二度の敗北

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長谷川穂積 オフィシャルブログより
 4月23日、プロボクサー長谷川穂積が大阪城ホールのリングに立つ。対戦する相手は、スペインの王者キコ・マルチネス。長谷川にとって、3年ぶりのタイトルマッチとなる。  元プロボクサーである父親の影響でボクシングを始めた長谷川。今でこそ、日本を誇るプロボクサーの一人だが、トレーナーの福田耕平氏によれば、入門当時は「チャラい感じの、子どもみたいなの」という印象の青年だった。しかし、抜群のセンスと、ボクシングに対する人一倍の情熱が実を結び、2005年にWBC世界バンタム級王者ウィラポンを打ち破ってチャンピオンの座に輝くと、ヘラルド・マルチネスやヘナロ・ガルシアといった選手を次々と打ち砕いていく。WBC世界バンタム級王座を10度防衛した時、長谷川には「絶対王者」の異名が付けられていた。 10回にわたる王座防衛に成功し、具志堅用高が持つ世界王座防衛13回への記録を期待されていた長谷川の転機となったのが10年4月30日、フェルナンド・モンティエルとの試合だ。4ラウンド2分52秒、モンティエルの左フックが決まると、長谷川は続けざまに連打を浴びた。2分59秒、肩にタオルがかけられ、絶対王者の座から陥落した長谷川の姿に、会場となった日本武道館はざわめきに包まれた。  絶対王者の敗北に、メディアは当然のように「引退」の二文字を書き立てた。しかし、長谷川はグローブを置かなかった。 「今まで嬉し涙しか見たことがなかった妻に、初めて悲しい涙を流させてしまった。それが一番納得いかない。そんな涙を流させたままフィニッシュは絶対にできない」(『211』水野光博・集英社刊)  だが、チャンピオン奪還を目指す長谷川を、さらなる試練が襲った。最愛の存在である母の身体が大腸がんに侵され、余命3カ月であることが判明したのだ。以前にも増してハードにトレーニングを行い、それに並行して毎日、母の入院する病院へ看病に向かった長谷川。だが、同年10月24日、母は天国へ旅立った。長谷川の王座復帰をかけた一戦の、1カ月前のことだ。 「“勝たなくては”ではなく、“勝たなければいけない”に変わった。負けてはダメ、負けるわけにはいかない。おかんは、俺のために24日に逝った。もしも、試合の2カ月前やったら落ち込む期間ができる。1週間前やったら試合どころじゃない。ちょうど1カ月前、もう集中せなしゃあない。だから、あの日やった。だから、絶対に勝たなくてはいけない」 (同)  同年11月26日、日本ガイシホール。フェザー級王者ファン・カルロス・ブルゴスとの一戦は、12ラウンドまで打ち合う展開になった。バッティングで右目上を出血するも、敗北の恐怖を、そして母の死を乗り越えて戦い抜いた長谷川。試合後、勝者としてコールされたのは、彼の名前だった。リングには、真っ先に母の遺影が上げられた。 「本当は母親に強くてカッコいい、安心できるボクシングを見せたかったけど……。でも再びベルトを巻くことができて、天国で喜んでくれていると思います」  翌年、ジョニー・ゴンサレスに敗北を喫し、長谷川は再び王座から陥落。以降、3年間にわたりタイトルマッチから遠ざかる日々を過ごしてきた。現在の年齢は33歳。「グローブを置くのも、そう遠くはない」(web Sportiva)と発言しており、引退の二文字は現実味を増している。自身でも「次のステップ、次の人生に進むための試合です」(同)と語るキコ・マルチネスとの戦い。それが、どのような結果になろうとも、長谷川の人生を賭した試合になるだろう。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

狙いは医療費抑制か――日本人間ドック協会の「新基準」で健康な人が増える!?

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「ニューズウィーク日本版」4月22日号
今週の注目記事 第1位 「頼りない超大国」(「ニューズウィーク日本版」4月22日号) 第2位 「『日経が好景気と書くと株価が下落する』のは市場のプロの常識です。」(「週刊ポスト」5月2日号) 「アベノミクスを見限る外資『セル・イン・メイ』が迫る」(「AERA」4月28日号) 第3位 「『血圧147は健康』で『病人1800万人減』のカラクリ」(「週刊ポスト」5月2日号) 第4位 「ノーベル賞学者が怒った『小保方さんは科学者失格!』」(「週刊文春」4月24日号) 第5位 「最新兵器ED衝撃波であなたがこんなに固く、強くなる」(「週刊現代」5月3日号)  皐月賞は単勝2番人気のイスラボニータ(美浦・栗田博憲厩舎)が1番人気のトゥザワールドを直線競り負かして優勝した。蛯名正義騎手(45)は、19度目の挑戦で皐月賞初制覇である。  イスラボニータは6戦5勝。唯一負けたのが先週桜花賞を制した牝馬のハープスターだから、ハープのすごさがわかろうというものだ。今年の競馬界は、ハープスターを中心に回ることは間違いない。  今週は小保方晴子問題が一段落したので、これといった目立った記事のない静かな誌面が多い。こういう“平時”のときには企画もので勝負する現代やポストの腕の見せどころであるが、さてどうであろうか。  現代の巻頭は「大激論 だから日本の理系はダメなんだ!」だが、今ひとつ食指が動かない。  創刊55周年スペシャルヌード「女優ヌード傑作選」は、懐かしいが新鮮さに欠ける。袋とじは、やはりこれまで現代でやってきた袋とじの傑作選だが、この中に私がやった懐かしい袋とじが入っている。  97年7月19日号の「二度と見たくないヌード」が、それである。これは何回目かの「二度と──」だと思うが、この袋とじは私が考えたタイトルで、最初にやったときは完売になった。  ここでも何度か書いているが、袋とじはいいグラビアがないときの苦肉の策であることが多い。このときも売り物になるヌードがないので、どうしようかと考えていて浮かんだ「タイトル」であった。  グラビア担当者が「中身は何にしましょう?」と聞いてくるので、サッチー(失礼!)なんかの「こんなのは二度と見たくないな」という雰囲気のヌードを集めて入れてくれと指示したが、詳細は任せた。タイトルの勝利で、発売当日、あっという間にキオスクからなくなった。  さて、今週の現代で読んでみようと思わせるのは「死ぬまでSEX」のバリエーション企画である「ED衝撃波」で固くなる、強くなるという最新情報である。  用いるのは、体外衝撃波治療機器・ED1000。日本ではわずか10カ所ほどのクリニックが1~2年前から導入し始めたばかりの治療法だという。順天堂大学や広島大学を中心に、より詳しい研究が行われている真っ最中だ。  ED1000を日本に輸入している代理店「メディテックファーイースト」の担当者によれば、ヨーロッパでは2010年に販売が開始されたばかり、アメリカではFDA(アメリカ食品医療品局)の認可を今年中に取得して、一気に販売が開始される見込みだという。これまでED 1000による治療を受けた人は、全世界でまだ4,000名ほどだそうだ。  この治療をやっている上野中央クリニックの石井進昭氏によれば、実に99%の人の勃起力が改善しているという。  現代の記者氏が体験している。実物は1メートル四方程遠の予想以上にコンパクトなもの。そこから伸びたパイプの先端には、マイクのような形状の器具が付いているそうだ。記者氏のパンツを下ろし、ペニスにたっぷりとゼリーを塗る。陰茎の根元の左右、中央と、陰茎の真ん中あたり、それに亀頭付近の5カ所にそれぞれ300発ほど打ち込むのだという。一回20分ほどで計1,500発。これを3週間で6回行い、3週間何もせずに休んだ後、再び3週間で6回行う。2カ月ほどの治療期間となるが、痛みも副作用もないし、飲み薬を服用する必要もない。  南部氏によると、衝撃波を打つと、ペニスを走る血管が拡張しやすくなり、血液の充満が起こりやすくなるどころか、ペニスの毛細血管が新しく伸びる「血管新生」が起きてくるそうだ。衝撃波によって、血管を増やす因子が出てくると、ペニスの中にある海綿体に数多くの血管が生まれてきて、血流が滞った血管の周りに、毛細血管のバイパスが張り巡らされて血流がよくなり、ペニスも固く育つというのだ。  だが、問題は治療費の高さである。上野中央クリニックでは37万8,000円、ABCクリニック東京新宿院では43万2,000円である。効き目は5年ほどだというが、あなたならどうしますか?  ついに、小保方晴子さんの“ケビン・コスナー”氏が4月16日に登場した。「週刊文春」(3/27号)「小保方晴子さん乱倫な研究室」でこう書かれた人だ。 「疑惑が浮上し始めてから、笹井(芳樹=筆者注)先生は『僕はケビン・コスナーになる』と語っていたそうです。ケビン・コスナーが主演した『ボディガード』のように、小保方さんを守り続けるという意味なのでしょう」(理研の元同僚)  笹井氏は「ネイチャー」誌の論文の共同執筆者だから、記者会見は注目を集め、3時間にもおよんだ。  笹井氏は冒頭、論文に関して疑惑を招く事態となったことは申し訳ないと謝り、信ぴょう性に疑惑を持たれた小保方論文は撤回するほうがいいと言った。  だが、自分はあくまでもアドバイザーであり、小保方さんとSTAP細胞研究の中心的役割を果たしたのは若山照彦現・山梨大学教授だと、責任転嫁ともとられる発言に終始した。態度、口調はさすがエリート科学者と思わせるものがあり、記者たちの不躾な質問にも嫌な顔ひとつせず丁寧に答えていた。  そして、核心のSTAP細胞はあるのかという質問には、「合理性のある有望な仮説だと思っている」と、口調は柔らかいがハッキリと言い切ったのである。  病院で聞いていたオボちゃんは、「やった!」と喝采を送ったのではないか。  オボちゃんの援護射撃はこれだけではなかった。  この時期、STAP細胞の論文の主要著者である米ハーバード大チャールズ・バカンティ教授も来日していたのである。京都で講演するためだったそうだが、彼は「(STAP細胞の)発見全体を否定するような決定的な証拠がない限り(論文を=筆者注)撤回すべきだとは思わない」とコメントしたという。  また、オボちゃんに「ハーバードに帰っておいで」とエールを送ったというのだ。小保方晴子のジジイ殺しのテクニックはただものではない。  今週発売の各週刊誌もこの問題を取り上げてはいるが、今までと大差ない。  やや変わったところで文春が、2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸英一氏に、小保方は研究者として失格だと厳しい意見を言わせている。これが今週の第4位。 「科学者が間違いをおこすことは当然あります。その場合は、正直に間違いを正すというプロセスが科学にはあり得るわけです。しかし、多少でもそれ(間違い)が意図的に行われたとしたら、科学の世界では犯罪です。科学者失格なのです。  小保方さんには論文のコピペ疑惑も出ています。科学では、コピペしたら、それはもう偽造です。私は何十年もの間に何百本もの論文を書いてきましたが、コピペなど微塵も考えたことはありません。偽造は嘘つきですから、もしそれがはっきりしたら、彼女は科学者としては失格だと思います。そういう方は最初から研究してはいけない人間だと」  さらに、小保方さんが「STAP細胞は200回以上成功しています」と明言したことも、こう批判する。 「ならば公衆の面前で実験してみせればいい。(中略)どんなに複雑な実験であっても、再現できない実験だったら公表することは許されないのです。再現できないということは、間違いか意図的な嘘のいずれかであるはず。そして、意図的な嘘だったとすれば、彼女の科学者としてのキャリアは終わりなのです」  そして文春は、小保方さんの会見でのこの発言を、責任転嫁だと難じるのだ。 「『STAP幹細胞』につきましては、ちょっと私は苦手としていて、若山先生は非常にお得意とされていて、現存するSTAP幹細胞はすべて若山先生が樹立してくださったものです」  これは某国立大学教授によれば、全部若山先生がやったことで、私は細胞が200回緑色に光ったのを確認しただけ。後は若山先生たちにやっていただき、論文の筆頭著者の地位は私がいただきましたと言っているのと同じだというのである。  先にも書いたように、笹井氏も会見で、私は最終段階のチェックだけで、それまでは若山先生がやっていたと、暗黙の内に責任は若山先生にあるとしていた。これは小保方さんと笹井氏が“意図して”やっていることなのだろうか。  その若山氏は疑惑が浮上した後、「小保方と笹井氏が二人三脚で研究や論文を仕上げていく過程で、完全に除け者にされていた」と語っているのだ。  若山教授だが、文春によると心労からかげっそりやせていて、「何も話すことはない」と言って足をふらつかせながら去って行ったという。  コトの真相などわかりはしないが、今回の騒動を私なりに総括してみようと思う。小保方さんも自ら認めているように研究者としては極めて未熟で、最低限の知識もなかったことは間違いない。  笹井氏が彼女の発想力を高く買っているが、そうならば、研究者としてではなく、企画プレゼンターのようにして使えばよかったのである。  小保方さんの“色香”や付けまつ毛、ヴィヴィアン・ウエストウッドの指輪に見とれて、STAP細胞のなんたるかを検証もせず、世界的な発見だ、ノーベル賞ものだとバカ騒ぎしたメディアの罪も重い。  理研の対応の遅れや不十分な調査、共著者なのに論文の稚拙な間違いさえチェックできなかった、あまりにも無責任な笹井氏の態度も責められて然るべきである。  だが、これらのことと、STAP細胞の可能性については分けて考えるべきだ。  私は笹井氏の話を聞いていて得心がいった。STAP細胞は大きな可能性をもった「仮説」だったのだ。にもかかわらず、斯界の第一人者たちが共同執筆者に名前を連ねて「ネイチャー」誌へ論文を寄稿し、その人たちがそろって記者会見したことで、iPS細胞を超える万能細胞がすぐにでも実用化するとメディア側が勝手に“勘違い”し、国民もそう思ってしまったのだ。  研究者としては「ノーベル賞」ものの研究だと騒いでくれたほうが予算が付きやすいから、あえて騒ぐに任せたのではないか。  実際のところ、STAP細胞研究は笹井氏の言うように、まだ緒に就いたばかりの「仮説」なのだから、これからうんざりするほど長い時間をかけて検証していかなくてはいけない。コペルニクスが地動説を言い始め、ガリレオが地動説に有利な証拠を多く見つけたが、それをニュートンが完成させるまでに100年以上かかっているのだ。  日本の再生科学の分野では第一人者の笹井氏が本当に「STAPは有望で合理的な仮説と考える」のならば、笹井氏を中心とした研究チームを作り、あと何十年かかろうとこの研究を続けさせるべきだと思う。  万が一にもSTAP細胞を作ることに成功し、実用化できれば、今回のことで地に堕ちた日本の科学技術の信用を取り戻すことができるはずである。  私事だが、長年血糖値が高くて定期的に医者に通って計ってもらっている。先月行ったら主治医から、今度基準値が変わったと言われた。  HbA1c(検査の日から1~2カ月前の血糖の状態を推定できる値。正常値は4.3~5.8%で、6.1%以上であればほぼ糖尿病型と判断してよいことになっている)が、国際的に使用されている新しいHbA1c(NGSP)値になるというのだ。  これまでのHbA1c(JDS)値と比べおよそ0.4%高くなるが、心配しないようにと言われた。  高くなっても心配ないというのはなんだか変な気持ちだが、ポストがそのへんの「事情」を巻頭特集で説明してくれている。  ポストによれば、これまでは上(収縮期血圧)が130以上、下(拡張期血圧)が85以上なら「血圧が高い」と診断されてきたが、今回公表された新基準値では大幅に緩和され、上は147まで、下は94までは正常値であると変更されるという。  最も従来の数字とかけ離れているのは、いわゆる「悪玉コレステロール」とされてきたLDLコレステロールで、現基準では120未満が正常とされたが、新基準では男性の上限が178、高齢女性ではなんと190まで拡大されたそうだ。  この調査は、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)が立ち上げた共同研究事業で、約150万人に及ぶ人間ドック検診受診者の血液検査データを使って、健康基準を導き出したそうである。  そうなると、新基準で高血圧とされる148以上の人は約8%だから、異常と診断される人は約22%減ることになる。現在の30~80歳男女の人口から考えると、高血圧の「病人」は2,474万人から660万近くへと1,800万人も減る計算になるそうだ。  また、悪玉コレステロールは、新基準は男女別になっているため、30~80歳の男性で考えると、従来の120以上の基準に引っかかるのは全体の約52%だが、新基準の179以上の人はたったの約4%しかいないので、ほとんどの人が引っかからないことになる。  現在、男性だけでおよそ2,361万人もいる「悪玉コレステロールが高すぎる人」が、新基準では182万人しかいないことになるのだ。  大櫛陽一東海大学名誉教授はこう話す。 「この基準が臨床に適用されれば、コレステロールを下げる薬の売り上げは激減し製薬会社には大ダメージとなる。さらに、通院する人も減るため、薬に頼る多くの開業医が潰れることになるでしょう」  なぜ、急にこんなことになるのだろうか? 医者や製薬会社にとって痛手になることをできるのは、お上しかいない。その真意は「医療費の抑制」であろう。基準値を緩和して「健康な人」を増やすのは世界的な傾向だそうだ。  無駄な医療費や薬代が減るからいいのではないかと思うが、そうばかりではないようだ。  今回の人間ドック学会の調査のパートナーである、健康保険組合連合会(健保連)の存在も大きいようだ。  サラリーマンが加入する健康保険組合の全国組織である健保連は、近年の医療費の増加によって、収入を上回る医療費負担(支出)を強いられ、財政危機に瀕している。 「基準の緩和には、増え続ける医療費に悲鳴を上げていた健保連の、医療費を何としてでも抑えたいという狙いが透けて見えます。基準値が緩和されれば、『病人』は減り、医療費支出も抑えられますから。近年、厚労省が健康増進法を作ったり、予防医療を推進したり、軽度の病気だと医者にかかることなく自分で市販薬を買って治療するセルフメディケーションを打ち出したりしているのも、税金から支出する医療費削減が目的。今回の人間ドック学会の調査もその流れを受けていると考えられます」(医療経済ジャーナリスト・室井一辰氏)  医療費を抑制するために基準値を大幅に緩和するというが、その基準は信用に値するのであろうか。メタボ基準値もそうだったが、自分たちの都合でコロコロ基準値を変えられたのでは、こちとら“病人”は安心していられないではないか。  この問題は、海外の例を含めてもっと突っ込んで取材してもらいたいものである。  さて、円安も102円前後で行きつ戻りつだし、株価も1万4,000円前後で足踏み状態である。  だが、新聞は消費税増税の影響はそれほどないとか、景気はこれからよくなると書いているが、庶民の実感ではそんなはずはないと思わざるを得ない。  ポストはそんな空気を読んで、日経批判をしている。すなわち、日経が好景気と書くと株価が下落するのは市場のプロの常識だというのである。これが今週の第2位。  ポストによれば、消費増税による買い控えで不況風が吹きはじめた4月11日、日本経済新聞朝刊一面トップにこんな見出しを掲げて、明るい景気見通しを報じた。 「小売業7割が増収増益(今期予想) 増税の影響、下期回復」  同紙の集計によると、スーパーや百貨店など主要小売業の7割が1年後の業績を増収増益と予想しており、増税不況は夏以降急回復するという内容だった。 「ところが、株価の動きは逆だった。日経平均株価は始値の1万4027円から終値1万3960円へと67円下落し、1万4000円の壁を割り込んだのだ」(ポスト)  この報道と現実のギャップに誰より慌てたのが、安倍首相当その人だった。総理は、株価急落が止まらないことに「いったいどうなっているんだ」と非常に神経質になり、急遽、日銀の黒田総裁との会談をセットして説明してもらうことになったと官邸筋が語っている。まさに日経は“赤っ恥”をかいたのである。  もともと投資のプロは日経新聞の内容を相手にしないといい切るのはゴールドマン・サックス証券やモルガン・スタンレー証券など外資系証券会社で日本株アナリストを経験してきた島義夫玉川大学経営学部教授である。 「プロは必ず日経を読んでいますが、それは世間の『平均的な見方』を確認するためです。株など金融商品を扱う場合、先行きを見るための先行指標、今の状況を確認する一致指標、過去の状況を分析する遅行指標がある。新聞に書いてあることは昨日までの遅行指標であって、プロにはそれを取引の先行指標に使うような馬鹿はいない。日経の記事は市場関係者や専門家を取材して書いています。その手の情報はポジショントークといって、自分が扱っている銘柄が有利になるようにメッセージを出す意図が込められている。市場関係者はそのことを百も承知だから、記事を参考にはしないわけです」  ポストは、日経の記事が金融のプロから信用されていない原因が“経済音痴”にあるのなら、メディアのクオリティーを問われることはあっても、罪までは問えないが、日経の責任が重いのは、安倍政権や霞ヶ関、財界の意を汲んで「景気は回復」「給料アップ」「株価も上がる」と大本営発表を流し、結果的に国民の目からアベノミクスの失敗を誤魔化してきたことであると追及する。  さらにポストによれば、「日銀の黒田総裁を官邸に呼んで追加の金融緩和を迫り、さらにこれ以上の株価急落を防ぐために国民の老後資金である年金資金で株を買う計画を進めている。そしてその先に狙っているのは、高齢者のカネだ。安倍政権は今年1月から年間100万円までの株取引の利益を非課税にする『少額投資非課税制度』(NISA)を導入し、素人投資家を株式市場に呼び込む策を練ってきた。年金カットで収入が減る高齢者がそれに飛びつき、銀行や証券会社に新たに株取引の口座を開設する個人投資家は高齢者を中心に年内に500万人に達する勢いで、『最大で5兆円の新規資金が株式市場に流入する可能性がある』1月8日付)と見込まれている」そうである。  島氏はこう警告する。 「現実のd日本経済は株価も為替も景気も非常に不安定な綱渡りの状況です。だからこそ、日経は霞ヶ関の意を汲んで、国民に景気が回復して株価が上がると思わせるように書いている」  ポストは「日本のウォールストリートジャーナルを自負する日経新聞は、『プロだけが売り抜け、素人投資家は貧乏くじ』というアベノミクスの水先案内人なのであり、そうした“役割”を見抜いていないと、国民は痛い目に遭わされる」と警鐘を鳴らす。  AERAでもアベノミクスを外資は見限ったと書いている。 「海外ファンドは昨年末、『追加緩和が消費税前にある』と見て日本株を買い上げた。国内のエコノミストの誰もが『あり得ない』と否定したが、耳を貸さなかった。4月8日、日本銀行の黒田東彦総裁が『景気は順調に回復。追加緩和は必要ない』と言い切ったとき、“ハゲタカ外資”は追加融資がしばしの夢だったことを悟り、長期投資組は日本からの撤退を決めた。  相場の行方を大手証券のエコノミストは『「セル・イン・メイ(5月に売れ)」はやってくる』と話す。4月30日の金融政策決定会合までは株を買い、大型連休後に売る。撤退を決めた彼らは換金売りをする腹づもりだ。『日経平均株価は1万3500円を下回るかもしれない』」  アベノミクスの終焉は見えてきたようである。  その安倍首相が、“起死回生”と頼むオバマ米大統領が23日夜に来日、25日まで滞在する。  安倍首相はようやく実現したオバマ訪日に多大な期待をかけていることは間違いない。  だが、このところの米誌には“キツーイ”オバマ批判が多く載っていることを、知っているのだろうか。  「ニューズウィーク日本版」の「頼りにならない超大国の行方」は一読の価値あり。これが今週の第1位だ! 「4月23日からのバラク・オバマ米大統領のアジア歴訪は、かつてなく重要だ。オバマを迎える日本、韓国、フィリピン、マレーシアの4カ国にとっては、待ちに待った訪問と言っていいだろう。(中略)だがオバマと膝を突き合わせて話し合う際、各国首脳の脳裏には正式な議題にはない疑問がちらつくのではないだろうか。『目の前にいるのは、本当にわれわれが知っているアメリカなのだろうか』という疑問だ。そう思うのも無理はない。最近のアメリカはさながら縮みゆく超大国だ。内戦が続くシリアに対し、オバマは12年8月、化学兵器の使用は『レッドライン(越えてはならない一戦)』だと発言。バシャル・アサド大統領の行動を厳しく牽制した。ところがアサドは、そんな警告などどこ吹く風と言わんばかりに、昨年8月にダマスカス郊外で化学兵器を使用。子供を含む数百人の市民が犠牲になった。明らかに『レッドライン』を超える行為だが、オバマは断固たる報復措置を取らなかった。(中略)『アラブの春』の支援にも無関心だ。そのせいもあり、10年以降に民主化運動が盛り上がったアラブ諸国の大半で、独裁体制が返り咲いている。 オバマの『本気度』に疑問符が付いたのは中東だけではない。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先月、ウクライナの混乱に乗じてクリミア半島のロシア編入を宣言した。ヨーロッパで、特定の国が別の国の領土を奪うのは第二次大戦以来の出来事だというのに、オバマの反応は煮え切らなかった。アメリカとEUが対応をめぐって議論してる間に、プーチンはウクライナ国境に4万人規模の兵力を配備。クリミアに続いてウクライナ東部の町についても、『住民の希望に応えて』ロシアに編入する可能性が浮上している」(「ニューズウィーク」)  オバマの弱腰外交は国内だけではなくEUでも不安を広げ、アジアにとっては死活問題になりそうである。  アメリカの影響力が低下しているのはなぜか? その理由のうち、オバマにはどのくらい責任があるのか? アメリカの影響力低下はアジアや中東、その他の地域の同盟国にとって何を意味するのだろうか? と問いかける。 「実はアメリカの政治システムは、大統領にさほど大きな裁量を与えておらず、大統領が下す決断の多くについて、議会や裁判所などが待ったをかけることができる。だが、それにはわずかながら例外があり、その1つが外交政策だ。(中略)つまりアメリカの影響力が低下していると見られていることの責任はすべてオバマにある」(同)  つまり、プーチンのウクライナに対するやりたい放題も、習近平の中国に対して煮え切らないのも、みんなオバマの弱腰のせいだというのである。  次章「ためらうオバマ、揺らぐ日米同盟」の書き出しは衝撃的である。 「昨年11月、スーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がジョージタウン大学で行った演説は、日本だけでなく韓国やベトナム、フィリピンの要人をも驚愕させた。  ライスは『アメリカが中国に屈服すること』を恐れる同盟国をなだめるどころか、こう言い放った。 『中国について言えば、私たちは大国関係の新しいモデルの構築を模索している。競争すべきところは競争するが、アジアおよびその他の地域において、双方の利害が一致する分野では協力関係を深めたい』(中略)  ライスだけではない。オバマ政権は総じて、強行姿勢を強める中国との衝突が起きた場合は必ず日本を助ける、と明言するのを避けてきた。  しかもアメリカの国防予算は減る一方だから、東アジアでの戦略的柔軟性も損われる。『外交戦略のアジア重視の転換』など口先だけではないかという懸念が高まるのは当然だ。そもそもイラクとアフガニスタンの戦争で疲弊した今のアメリカに、世界のリーダーであろうとする意欲はない」(同)  安倍政権は必死になって日米同盟への関与を深める政策を次々に打ち出している。だがホワイトハウスはこれをきちんと評価していないという。 「これらの改革はどれも、現在の日本の安全保障に欠かせないだけでなく、日米同盟においてアメリカが以前から求めてきたものだ。アメリカは現場レベルでは安倍の改革を歓迎している。しかし政治的には中国への挑発と取られたり、『安倍に自由裁量権を与える』ことになるのを恐れており、ホワイトハウスの反応は鈍い。  安倍とオバマの間に信頼関係が確立されていないこともあって、アメリカに同盟国を守る決意はあるのか、中国と『大国関係』を目指すと表明した過ちを改める気があるのか、という疑念が日本で広がっている」(同)  オバマは今でもスピーチをさせればうまいし、高邁な理想を語ることには長けている。しかし、かつての大国ソ連を取り戻したいと考え、軍事力を使い始めたプーチンに比べると“弱腰”であることは事実であろう。  第二次世界大戦以降では初めてといってもいいウクライナへの大軍事力行使は、プーチンの野望の一端に過ぎないはずだ。そんな衰退するアメリカにすがっていては、アメリカのアジア戦略の片棒を担がされ、軍拡競争にかり出されるだけである。 「アメリカが民主党政権のままであったとしても、大統領が交代すれば、周辺海域の支配権をめぐる中国の戦術に対する見方は変わるかもしれない。だが過大な期待は禁物だ。今のアメリカは国外でも戦争に疲れ果て、内向きになっている。オバマ以降の大統領が誰であろうと、アジアまで出かけていって、『グレーゾーン』の紛争に首を突っ込もうとはしないだろう。たとえ同盟国を助けるためであっても」(同)  中国が尖閣諸島に手を突っ込んできたとき、アメリカは本当に日本を助けてくれるのか。安倍首相はオバマに膝詰めでそのことを談判しなければいけないはずだが、オバマは言質を取られるようなことはいわないだろう。  安倍首相が本心からアジアの安定を望むなら、アメリカの仲介なしに中国、韓国との首脳会談にこぎ着けるべきである。その覚悟が安倍首相にはあるのか、疑問だ。 (文=元木昌彦)

ヘッドロックから“拝み渡り”まで! エロ漫画家が描く「JKにかけてもらいたいプロレス技」

ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。
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師走の翁氏のTwitterより
■女子高生がプロレス技をかけるリフレ店の摘発にネット騒然 ITライター・Dr.T 突然だけど、女子高生にプロレス技をかけてもらってお金を払うお店(http://togetter.com/li/656595)があるの、知ってた? 新米編集者・アキ なんですか、それ? まったく知らないです。 Dr.T デスヨネー。いや、僕も知らなかったんだけど、実際にそういう店が横浜にあったんだよ。世界は広いよね……。 アキ だてに人類も60億人いないですよね。で、そのお店がどうしたんですか? Dr.T つい先日、そのリフレ店が労基法違反で摘発されたんだよ。「危険有害業務の就業制限」に違反している疑いらしいんだけど、まぁ細かいことはいいや。ネットでは「お金を払って女子高生にプロレス技をかけてもらう店がある」ことに驚いている人が多いみたい。 アキ そりゃ驚きますよ……それが商売になるんですね。 Dr.T しかも、けっこう稼いでいたみたいだからね。ちなみに報道記事によると、1番人気は首4の字固めで、5秒間2,000円らしい。2番人気は腕ひしぎ十字固め、3番人気は三角絞め。 アキ これほどどうでもいい情報も、ほかにありませんね。 Dr.T で、早速ブログやTwitterではこのニュースをもとにしたネタが出回っているんだけど、特に注目されているのが、マンガ家の「師走の翁」さんがTwitterで披露した「JKにかけてもらいたいプロレス技」のイラスト。 アキ どれどれ……うわっ、さすがプロ、アングルとかすごくうまいですね! でも、なぜ男性が全裸……。 Dr.T 趣味かな?(笑) 師走の翁さんといえば、エロ漫画家として絶大な人気を誇る作家さんだけど、さすがにこの手のネタではツボを押さえてくるよね。特に僕のお気に入りは「拝み渡り」。これはしばらく笑いが止まらなかった。 アキ ……プロレス技に、こんなのあるんですか? Dr.T 検索したら出てきたから、あるみたいだよ。アキちゃんも僕も、まだまだ世間知らずだったねえ。 アキ 今回のは、知らないままでもまったく困らないネタでしたけどね……。
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「WIRED」より
■インターネット史上最悪のバグ発生! 世界中のネットユーザーに影響 Dr.T 日本だとなぜかあまり騒がれてないんだけど、今インターネットがちょっとヤバイことになってるよ。 アキ 小保方さん以上にヤバイことですか? Dr.T 比較にならないよ! というか、小保方さんのニュースは直接的な被害はないでしょ。こっちのは直接影響があるかもしれない事件だよ。というのも、インターネット史上最悪のバグが見つかったんだ。世界中で使われている暗号化技術にね。 アキ 暗号? わたし、別にネットで暗号なんて使ってませんけど。 Dr.T いやいや。アキちゃんだってGmailとかFacebookとか使うのに、アカウントとパスワード使ってるでしょ? それがバレたら大変じゃない? アキ そりゃ大変ですけど……えっ、もしかしてパスワードが漏れたんですか!? Dr.T ざっくり言うと、いろんなネットサービスではパスワードを読み取られないために「暗号化」という“鍵”をかけているんだ。鍵にもいろいろあるんだけど、世界の7割くらいのウェブサイトが「OpenSSL」という技術を使っているんだよ。ところが、今回この「OpenSSL」に致命的なバグが発見されたんだ。例えるなら、鍵の開け方が判明してしまったようなもの。しかもそれと同じ鍵が、世界中の家の7割で使われている――と言えば、恐ろしさが伝わるかな。 アキ たたた、大変じゃないですか! どうしたらいいんですか!? Dr.T 僕らができることは、ひとまずパスワードを変更することくらいかなあ。あとは各企業の対策を待つしかないね。 アキ 信じない! もう何も信じない! 人間だけじゃなく、ネットにまで裏切られるなんて! Dr.T な、何かあったの……?
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「そうすけブログ」より
■「ブログで食っていく」と宣言したブロガーがフルボッコに アキ ……何があったのか聞くんですか。 Dr.T う……い、いや、アキちゃん、顔が怖い。 アキ 簡単にいうと、振られたわけですが。 Dr.T あ、ああー……そうなんだ。そっち系の話題はちょっと……あ、そうだ! 恋愛も大変だけど、「ブログ飯宣言」をして奥さんを固まらせてしまったブロガーが最近話題になってたよ。 アキ なんですか、その露骨な話題転換は。まぁいいですけど。どういうことですか? Dr.T 「そうすけブログ」(http://sosukeblog.com/)というブログがあるんだけど、「一昨日のことなんだけど、嫁に『会社を辞めてブログで食べていく』と告げました」という記事がネットユーザーから批判を浴びてしまったんだ。ちなみにブログの内容によると、「仕事をやめてブログで食っていく」と告げられた奥さんは、驚きのあまりフリーズしてしまったらしい。 アキ そりゃ固まりますよ……そもそもブログでお金なんて儲かるんですか? Dr.T 儲けている人もいるみたいだね。だからこそ彼も「ブログで食っていきたい」と思ったわけだし。ただし、それは本当に一握りの人だけだし、サラリーマンに比べると当然保障もない。「プロ野球選手になる」くらい難しい夢だと思う。家族を養わないといけない立場だと、ちょっと無謀な挑戦かな。 アキ でもまぁ、可能性がゼロじゃないなら挑戦してもいいんじゃないですか? Dr.T 自分に無関係の人の背中は、なんのためらいもなしに押すよね、アキちゃんは。でも残念ながら、同じように批判を浴びてしまったことで、彼はやる気を失ってしまったらしいよ。2日後の記事では「ちょっと疲れたので、更新はしばらくサボると思います」と休止宣言をしてしまってる。 アキ 早! 2日間ですか! Dr.T 人生いろいろってことで。これに懲りず、また戻ってきてゆっくりブログを再開してほしいね。 (構成=Dr.T) ●Dr.T 24時間ネットをウォッチするヲタ系ITライター。チキンなのでネットの揉め事には参加しない。好きな食べ物はガリ。 ●アキ ネットのコアなニュースに疎い新米編集者。よく天然といわれるが自覚はない。ちょっぴり辛口で、BLが好きな腐女子。

初体験の相手は大好きなお兄ちゃん! SOD期待の新人女優【瀬奈まお】は妹系純情秋田美人

_YUG0358_r.jpg  5月1日にSOD(ソフト・オン・デマンド)からAVデビューを果たす瀬奈まおちゃんは、透明感あふれる白い肌と人懐っこい笑顔が魅力の妹系美少女。お菓子作りとゆるキャラが大好きという19歳だ。  ゆるキャラ好きが高じて、彼女自身でオリジナルのゆるキャラ「きりたんぽんちゃん」を考案してしまうほど。今回デビューに当たって、各地をその「きりたんぽんちゃん」と巡って歩くという企画も用意されているという。  今回、デビューを控えたまおちゃんに直撃インタビュー。デビュー前の心境などを聞いてきた。 ──デビューを控え、現在の心境をお聞かせください。 瀬奈まお 緊張してます(笑) ──AVに出ようと思ったきっかけは何だったのですか 瀬奈まお 面白そうだなって思ったんです。エッチの経験が少なかったというのもありますけど、最近、急にそういうことへの興味が強くなって、いろいろ体験してみようかなって思ってるところに、声をかけていただいたんです。 ──撮影はどうでしたか? 瀬奈まお 挑戦したことないことばかりだったので、緊張しました。もともと自分からやるタイプではないので、何かをしろといわれても、どんな感じか予想できなかったんですけど、男優さんがすごく優しくて、「緊張しなくていいからね、リラックスしていいよ」って言ってくれて、始まってからは安心して身を任すことができました。まだまだ不慣れなんですけど、徐々に成長していけたらいいかなって思ってます。 ──初めて経験したことも多かったと聞きました。 瀬奈まお 3Pだったり、顔射もびっくりで、こんなに激しい世界があるのかって。3Pはやっぱり忙しかったです(笑)。おもちゃは行為の中で、電マで攻められたんですが、こんなに気持ちいいんだって、何度もいかされました。撮り終わったときは緊張が解けてどっと疲れが。 ──かわいいのに、実は経験人数がすごく少ない? 瀬奈まお 回数でいったら本当に1、2回。この仕事はじめてからのエッチの方が断然多いくらい。高2までしたこともなかったし。 _YUG2088_r.jpg ──周囲の男性から誘われたりしなかったんですか? 瀬奈まお わたし近所に住んでた幼馴染のお兄ちゃんがずっと好きで、お兄ちゃんに見られるのが嫌で、他の男子とあまり歩いたりしなかったからだと思います。見られたら嫌われるんじゃないかって。 ──初体験の相手もそのお兄ちゃんだったとお聞きしました。 瀬奈まお 初恋の相手も、初体験もお兄ちゃんが初めてです。ほんとうに小さい頃から好きで、幼稚園くらいの時からずっと一緒に遊んでもらったりしてました。 ──一緒に遊んでもらってた人と初体験って、照れはなかったんですか? 瀬奈まお 恥ずかしかったですよ。でも、やっぱり好きという思いが強かったので、終わったあとはすごく嬉しかったです。やっとこういう感じになれたねって。お兄ちゃんが大学生になって一人暮らしを初めて、ある時、「ごはん作りにきて」と誘われたんです。その時に初めて、本当の意味で2人っきりになれて、流れのままにという感じでした。 ──お兄ちゃんとのその後は? 瀬奈まお それっきりです。お互い意識しすぎたところもあって、なんだか気まずくなってしまって。そのあと別の人と一人お付き合いしましたけど、今でもお兄ちゃんが気になっている部分があります。エッチへの興味が強くなったのも、お兄ちゃんと1回やってみたあとからです。 ──やっぱり年上の男性が好き? 瀬奈まお 俄然、年上の方が好きですね。一回り上でも全然平気。年下は、自分が年上としてどう接していいかがわかんないし、年上の人といたほうが気持ち的に落ち着けるので。 ──普段はすごくのんびりした性格だと聞きました。趣味もお菓子作りとゆるキャラのグッズ集めだと。 瀬奈まお ゆるキャラは大好きなんです。最初、「ふなっしー」にはまって、そのあと、ゆるキャラじゃないんですけど、「少年アシベ」のゴマちゃんがものすごい好きになって。お菓子作りはお母さんのお手伝いするうちに好きになりました。今回撮影の時も差し入れでケーキとかクッキーとか焼いて持っていきました。 ──ゆるキャラに関しては今回、自分でも作ってしまったとか。 瀬奈まお わたし秋田生まれで、昔から地元愛がすごく強くて、やっぱ秋田といえば「あきたこまち」か「きりたんぽ」だなって思って、「きりたんぽ」のキャラクターを落書きしてたら、実際に着ぐるみを作ってもらえたんです。「きりたんぽんちゃん」って言います。これからデビューのイベントがたくさんあるんですけど、「きりたんぽんちゃん」も一緒に行けたらいいなって思ってます。 ──ご自身のチャームポイントを教えてください 瀬奈まお このお仕事はじめるまで、自分に自信がなかったんですけど、皆さんがすごい褒めてくださったのが笑顔です。顔以外だと、お尻が大きくて、男優さんから「むちむち感がある」って褒められました。バックでしたりすると気持ちいいらしくて、「すごくいいお尻だね」って。おっぱいはそこまで大きくないんですけど、「すごく形がきれだね」って言われます。自分がコンプレックスに思ってるところを褒めてもらえるの、すごく嬉しいですね。 ――ありがとうございます。最後にファンの方へメッセージを。 瀬奈まお こんなわたしですけれど、みなさんに自分の妹のように思って、可愛がってもらえれば幸せです。応援よろしくお願いします。 (インタビュー・写真=名鹿祥史) senamao04.jpg
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瀬奈ちゃんオリジナルゆるキャラ「きりたんぽんちゃん」と。