ASKA愛人の濃厚セックス告白、愛妻家芸人が不倫相手に土下座……芸能人、火遊びの顛末

rarnking10111.jpg  10月上旬の人気記事を振り返るこのコーナー。今期は、乃木坂46・松村沙友理の“不倫・路チュー”騒動が話題をかっさらうかと思いきや、ASKAネタ強し! 愛人・栩内内香澄美被告が、ASKAとの濃厚セックスの様子をでぶちまけ、法廷騒然。それに比べれば、路チューなんてかわいいもんですね。  それでは早速、ランキングをチェックしていきましょう! 第1位 避妊薬常用まで! 栩内香澄美被告が法廷でASKAとの“濃厚セックス”を赤裸々証言した理由 ますます目が離せない女。 第2位 福山雅治が自宅マンションから退去で、いよいよ吹石一恵と結婚へ!? ついに? 第3位 “愛妻家芸人”に不倫疑惑が浮上も、事務所「書いたら訴える!」「相手の連絡先教えて!」 ゴリではないよ。 第4位 ASKA逮捕の裏で、ひっそり出所していた田代まさしの現在……ファン「応援するけど信じてはいない」 何度目かの正直? 第5位 エド・はるみ、消えた理由を「ネットの書き込み」と同情誘うも……3年前とコロコロ変わる主張 うちにも内容証明届くかしら。 次点 「奥さんさえいれば、友達なんていらない」テレビでは見られない“黒蛭子”の極端すぎる人づきあい観 こっちの蛭子さんのほうが好きです。 次々点 マテンロウ・アントニー×デニス・植野行雄 「若手」高齢化社会の“ハーフ芸人”という番外地 ガツガツくるよ。

視聴率なんて信用できないと言ったじゃないか! クドカンの真骨頂 『ごめんね青春!』

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日曜劇場『ごめんね青春!』|TBSテレビ
「今は誰とも付き合えない」  関ジャニ∞・錦戸亮演じる教師・原平助は生徒たちに向かって「簡単なクイズ」と称して、そう女子に言われたとき、実際に付き合える確率は何%か、と問いかけた。平助は「とんこー」と呼ばれる偏差値44の男子校の教師。女子との接点がほとんどない「とんこー」の男子生徒たちは「50%!」「だって彼氏いないってアピールじゃん」「だったら80%じゃね?」などと口々に答えていく。  『ごめんね青春!』(TBS系)は、宮藤官九郎が『あまちゃん』(NHK)以来、約1年ぶりに連ドラ脚本を手がける作品だ。初回の視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と決して高いものではなかったが、『あまちゃん』の高視聴率を「たまたま」だと宮藤本人が繰り返していたように、もともとクドカンドラマは視聴率には縁がない。けれど、錦戸をはじめとするキャスト陣の好演、真島昌利による劇伴や主題歌「言ったじゃないか」のハマりっぷり、そしてクドカンの脚本を生かした軽妙洒脱な演出は、まさにクドカン作品の真骨頂。深く愛されるドラマになりそうだ。  『ごめんね青春!』は、平助の母校であり、勤め先である仏教系男子校の駒形大学付属三島高校(通称「とんこー」)と、その隣に建ち、犬猿の仲であるカトリック系の名門女子校・聖三島女学院(通称「さんじょ」)との合併をめぐるコメディドラマである。  冒頭10分、初回とは思えないほどのスピードで、状況設定とキャラ立ちした主要登場人物を次々と紹介していく。満島ひかりと波瑠が姉妹という説得力と、錦戸亮とえなりかずきが兄弟というファンタジーが同居したドラマであること。暴力的なまでに潔癖で勝ち気なヒロイン・満島ひかりと、生徒思いだが気弱な主人公・錦戸亮の対比。過去に何か“事件”があったらしいこと。それに平助が絡んでいるらしいこと。「さんじょ」と「とんこー」の因縁。……などなど、普通なら1話分をかけて伝えるものすごい情報量を、たった10分足らずで終えてしまったのだ。だから、物語は加速するようにどんどんと進んでいく。これまで停滞していた合併話は、3年生の1クラスの生徒を半分ずつ交換し、共学のクラスを半年間「お試し」でやってみる、という平助の提案が採用され、急速に動きだす。  お試しでの共学化が決まり、平助はクラスの生徒たちに、共学のメリットとデメリットについて講義する。そのメリットもデメリットも、平助は「思いつかない」という。なぜなら、自分も男子校しか経験がないからだ。平助は男子生徒たちに語りかける。 「(男子校に)デメリットがないってことは、居心地がいいってことだ。しかし、卒業したら外の世界には女がいる。そんな居心地の悪い世界で、とりあえず脱いで爆笑取れるか?」  そして、平助は冒頭の「簡単なクイズ」を出題したのだ。付き合える可能性のほうが高いと色めき立つ生徒たちを前に、きっぱりと言う。可能性は「0%」と。 「彼氏はいないけど、お前とは付き合いたくない」  それが相手の本音だと。 「だいたい誰とも付き合わないって言った女が、誰とも付き合わなかったことなんかないんだよ。付き合うからね、必ず。お前以外の誰かと!」  と、急に熱を帯びて語る平助。かつて平助は「誰とも付き合えない」と祐子(波瑠)に振られ、その恋を応援してくれていた親友サトシ(永山絢斗)と祐子が花火大会の日、「さんじょ」の礼拝堂の屋上でキスをしているのを目撃した。親友の裏切りと失恋で自暴自棄になった平助は、礼拝堂に向けてロケット花火を数十発打ち込んだ。そしてその日、礼拝堂が燃えてしまう。自分が原因ではないかと思いながらも、その現実に向き合うことができず逃げてしまった。平助はその後悔を抱えたまま、「青春」を卒業できずにいるのだ。そんな自分と重ねるように、生徒たちに呼びかける。 「女子と向き合え! そして冴えない自分と向き合え!」  青春とは、自分には無限の可能性があると勘違いさせてくれる魔法の言葉だ。平助たちが「友達からでよかったら」という返事を「友達」に目をつぶり、「から」を重視して「友達から墓場まで」「結婚を意識してる」と、むやみにポジティブに解釈してしまったように。青春は無責任で無鉄砲に夢中に輝ける時間だ。  一方で、青春時代は、そんな自分がまだ何者でもないという現実を残酷なまでに教えてくれる。本当のことを知りたいと思いながらも、それを知りたくないという矛盾と苦悩に満ちた時間だ。あまりに楽しく、笑えて、そして切ない。それはまさに『ごめんね青春!』そのものだ。青春時代に悔いや思い残しのない人なんて、きっといないだろう。『ごめんね青春!』は、僕らをそんな青春時代にちょっとだけ戻してくれるドラマなのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

【ノーベル物理学賞】テレビが報じない、青色LEDをめぐる日本人3人の確執と和解

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「週刊現代」10/25号
今週の注目記事・第1位 「日本人3人の『絶妙な受賞』『微妙な関係』」(「週刊現代」10/25号) 第2位 「朝日新聞現役記者“真相”座談会」(「サンデー毎日」10/26号) 第3位 「『消費税10%にすべき』と唱える政府調査メンバー“有識者”26人の言い分」(「週刊ポスト」10/24号) 第4位 「乃木坂46初スキャンダル撮った! “熱烈路チュー”のお相手」(「週刊文春」10/16号) 第5位 「『円は急落』の予言的中で経済評論家『藤巻健史』の語る1年後」(「週刊新潮」10/16号) 第6位 「『逸ノ城』九州場所の危機はダイエットを阻む怪物的な食欲」(「週刊新潮」10/16号) 第7位 「女優・男優CMギャラ 大手広告代理店2014秋版『極秘生データ100人』スッパ抜き」(「週刊文春」10/16号) 第8位 「スポーツ紙は奥歯にモノが挟まった『森田理香子』の略奪半同棲」(「週刊新潮」10/16号) 第9位 「宮沢りえ 息を呑む『四十路セックス』シーン」(「週刊現代」10/25号)  今週は、大スクープはないが小ネタに読ませるものが多く、秋の夜長を楽しませてくれる。  まずは、恒例のセクシー袋とじ採点。ポストは「misono・30歳の記念セクシー」。彼女は、2002年にday after tomorrowのボーカルとしてデビューした女性。化粧気のない目が印象的な子だが、ファンではない私にはセクシーさが物足りない。  現代は「山陽放送元リポーターが脱いだ! 完熟ヘア・ヌード」。こちらは胸を揉みしだいたりの熱演で、男をそそるかわいい表情の女性。こんな女性がそばにいたら「短命」だろうなと思わせる。  今週はアサヒ芸能が「1億人の妹が35年ぶりにビキニ公開! 大場久美子 54歳のデカプリン、再び!」で参戦。この年になってもぶりっこしているのが、なんともかわゆい。だが、セクシーさはないね。  それよりSEXYクイーン吉沢明歩の「女王さまの秘宮」がいい。メチャかわいいし、ヘアも愛らしい。2015年版のカレンダーを売っているというから、買ってみようかな。  今週は吉沢明歩のかわいさがプラスしたアサ芸の勝ちじゃ~ッ。  順位に入る前に、気になる動きに触れておきたい。シリアに渡り、中東のイスラム過激派組織「イスラム国」に入ろうとした北海道大学の男子学生(26)が「私戦・陰謀」(ポストによれば、外国に対して私的に戦闘行為をする目的で準備や陰謀をする罪)容疑で警視庁公安部に事情聴取された。  こんな罪があるのを初めて知ったが、さらに警視庁は、学生の渡航を手助けしようとしたイスラム法学者とジャーナリストの事務所を家宅捜索したのだ。  これって、何かおかしくないか? イスラム国を敵視して空爆しているのはアメリカ・オバマ大統領だが、中東の中にはイスラム国を支持しているところもある。それに日本にとっては、今のところイスラム国は敵でも味方でもないはずだ。アメリカの植民地だから、アメリカが敵と見なすところは日本も敵と思わなければならないとでもいうのだろうか。シリアへ行って何十人も殺して帰国したわけでもないのに、こんな罪状でパクろうとするのは行きすぎである。  怖れていたように、権力にとって不都合なことを考える輩は、片っ端から引っ括って檻に入れてしまえという「権力の暴走」が始まったとしか思えない、理不尽な警察のやり方である。メディアはもっと、この問題を追及すべきである。  今週の9位は、41歳になった宮沢りえが体当たり演技を披露しているという、映画『紙の月』の濡れ場シーン。 「薄暗がりの中、全裸にバスタオル姿の宮沢がベットに移動し、二人は濃厚なディープキスを交わす。そこから、池松の舌が宮沢の肉体を這い回る。首筋にゆっくり舌を這わせていく池松。首筋に息づく、大きな生きぼくろがエロスを掻き立てる。舌はさらに全身を探り、鎖骨から、二の腕、胸、尻へと進み、徐々に秘部へと迫っていく。その間にも池松の手は、宮沢の形のいい、柔らかそうな乳房へと伸びる。乳房を揉みしだきながら、徐々に息づかいも荒くなっていく二人。やがて宮沢の股間に池松の舌が伸びる。そのまま顔をうずめて、ゆっくりとした舌使いで『クンニ』を繰り返すと、我慢できなくなったのか、たまらず『アッ、アッ、アアッ』と喘ぎ声を発する宮沢。その瞬間、暗闇の中に美しいバストが見え隠れする。そのまま彼女は小刻みに痙攣しながら悶え、エクスタシーを迎えるのである」  ポルノ顔負けのコーフンシーンじゃないか。彼女は、りえママがいなくなって何かが吹っ切れたのかもしれない。これは見に行かなくては。  お次は新潮。昨年、賞金女王に輝き、164センチの長身と美形で注目を集めているのが、女子プロゴルファー森田理香子(24)である。今季は大きく調子を落としているが、新潮によれば「実は、女子ゴルフ界にはこんな定説があるという。『男ができるとダメになる』」。森田も、スポーツトレーナーの安福一貴氏(38)との密会が報じられている。  新潮によれば、安福氏はNHKの一柳亜矢子さんと結婚していたが、昨年離婚したそうである。森田と出会ったのは昨年半ばだから「略奪半同棲」ではないかと新潮は書き、スポーツ各紙は「森田、トレーナーと交際宣言」(スポーツニッポン)などとソフトに報じていることに疑問を投げかける。  人気者にそっぽを向かれたら取材ができないからという、ゴルフ記者の悲しい性からなのだろう。  横峯さくらもそうだったが「一般社会と接点の少ない女子ゴルフ選手は、“半径5メートルの恋愛”が多く、森田が夢中になってしまったらしい」とゴルフ雑誌記者が話している。男を喰らい尽くして勝ちまくってやるという気迫が、横峯にはあるが森田には感じられないのが心配だ。  7位は芸能界の男優・女優のCMギャラの「大手広告会社の極秘生データ」をすっぱ抜いている文春の記事。  最高額はジャニーズ事務所の嵐とSMAPで、嵐の松本潤が5,000万円、キムタクが4,500万円だそうだ。急上昇したのが北川景子、沢尻エリカ、新垣結衣、佐藤健、斎藤工、西島秀俊。  5年ほど前、4,000万円クラスだといわれていた宮崎あおい、井上真央、長澤まさみ、新垣結衣の中で、新垣は一度落ち、『リーガルハイ』(フジテレビ系)のヒットで回復したそうだが、後の3人は厳しいそうだ。  米倉涼子は2,500万円、仲間由紀恵は4,000万円。江角マキコは、ママ友騒動や長嶋一茂邸への落書き問題で「今後、出演しているCMの契約更新や新規契約は難しいでしょうね」(広告代理店幹部)だそうだ。  無理な要求かもしれないが、私が知りたいのはキムタクに4,000万円が払われて、どれくらいが実際にキムタクの懐へ入るのかということである。そこのところも調べてくれないかな、文春さん。  このところ、大相撲が注目を集めている。遠藤はやや頭打ちの感があるが、新入幕でいきなり優勝争いを演じた逸ノ城(21)は本物かもしれない。新番付では一気に関脇に昇進するそうである。  順風に見える逸ノ城だが、新潮によれば、深刻な事態が進んでいるという。それは体重がどんどん増え続けていることだ。本人がいうにはベスト体重は175キロだが、公式には199キロ、実際には200キロを超えているそうである。  本人は「食べても飲んでも増えていく」と嘆いているそうだ。酒も半端ではない。担当記者によれば「“昨日は少し飲みました”と言うので量を尋ねると、あっさり“ビール11杯”と言うからケタが違います」。昔の力士の中には場所中でも二日酔いで相撲を取るのがいたそうだから、驚くには当たらないが、心配なのは太りすぎによる腰や膝への負担やケガである。  白鵬をはじめとする三横綱に衰えが見える今、もしかすると最速で横綱になる可能性のある逸材だから、食べるのは仕方ないが、稽古を手抜きしないことだ。来場所もこの勢いが続くか楽しみにしたい。  どこまで続く円安ぞ、と言いたくなる、このところの円の急落である。新潮で円急落を予言した、経済評論家で参議院議員の藤巻健史氏が、円安はこのまま続き、年末には1ドル=120~130円まで下落すると見ていると話している。これが5位。  今のような状態が続けば、世界中の金融関係者に、これはマネタイゼーション(政府が必要とする紙幣を日銀が刷り続けて、渡すこと)ではないかと見透かされ、国債マーケットで日本国債の投げ売りが始まり、同時に円の信用がガタ落ちになり、1ドルが500円や1,000円になってもおかしくないというのだ。  そうなれば、3年間の累積インフレ率が100%近いハイパーインフレになり「国民は耐え難き地獄の苦難を強いられる」(藤巻氏)という。  だから彼は、資産防衛するため「ドル資産」にしろと勧めるが、そこは省略。間違いないことはアベノミクスが破綻しているのに、この上消費税を10%に引き上げれば、庶民生活はどん底まで堕ちるということである。  最近の文春は、フライデー顔負けのグラビアスクープが多い。今週も女優・杏と熱愛中の東出昌大がそろって、信頼する「親戚のおじさん」とフレンチレストランで会食している写真、お笑い芸人の狩野英孝がコソコソ不倫デートをしている現場の盗み撮り、極めつけきはAKB48の公式ライバル乃木坂46の人気メンバー・松村沙友理(22)が、路上でチューしている瞬間をバッチリ捉えているグラビアである。  私は松村なる女の子には興味ないが、チューしている相手が「集英社の編集者」だというのが気になった。編集者ってそんなにモテるのかよ~、オレってそんなこと一度もなかったのに~。そういうやっかみからではあるが。  この乃木坂46もAKB48と同じように、否、それ以上に「恋愛禁止」規制が厳しく、ファンや芸能記者たちは口をそろえて「あの子たちはAKBと違って、心も体も清らかなんです」と言っているそうな。ホントかいな?  相手の男は30代で結婚しているというではないか。今年の春まで「ヤングジャンプ」にいて、グラビアを担当していたそうだ。しかも文春は、路チューの前から2人を追っていて、繁華街のお洒落な焼き鳥屋での会話まで聞いているのだ。その会話から、男が彼女の部屋を「訪問済み」なこともチェックしている。  8日にラジオ出演した松村は、出会いは街中でナンパされたことがきっかけ、身分を隠して付き合っていた、相手に妻子がいることは知らなかったと涙ながらに謝罪した。  こんなことがバレたら指原莉乃がHKT48へ島流しになったように、どこかへ飛ばされないだろうか。それとも、こんなことでいちいち怒っていたら秋元康の身体がもたないから、今回はお咎めなしか。  以前から言っているが、ポストの安倍政権批判、中でも経済政策への批判は新聞を含めた全メディアの中でも最右翼にあると、私は思っている。だが惜しむらくは、こうしたところへ注力するあまり、肩の凝らない楽しく読めるページに見るべきものが少ない。部数を伸ばすならそっちにも目配りがほしいものである。  さて、ポストは冒頭、新聞などは触れなくなってしまった「政党同士のごまかし」を追及している。 「臨時国会冒頭の代表質問。消費増税をめぐる安倍晋三・首相と海江田万里・民主党代表の『談合質疑』には耳を疑った。海江田氏はこう質問した。『消費税率引き上げの増収分の2割程度の金額を社会保障の充実に使うことは政府と国民との約束です。来年10月に消費税率を10%に引き上げる場合には、社会保障の充実分として2割相当の予算を必ず確保すると約束してください』安倍首相が答えた。『税率を10%に引き上げた場合には、2015年度は(増収分の)2割程度の約1兆8000億円を社会保障にあてることになる』──2人とも、国民を馬鹿にするにもほどがある。民主、自民、公明の3党合意で消費税増税法案が成立した日、時の野田佳彦・首相は『増税分はすべて社会保障として国民に還元される』(2012年8月10日の記者会見)と約束した。安倍首相も昨年10月1日、8%への引き上げを表明した会見でこう断言した。『消費税収は、社会保障にしか使いません』」ポストは、国民の社会保障費を勝手に8割も横領し、それを与野党で、元々そういうことだったととぼけようとしているのだと憤る。当然である。「新聞・テレビはその国民への裏切りを一切報じないどころか、再増税の旗を振っている。日本経済新聞は10月5日付朝刊の1面で『10%』への引き上げを促す記事を打った」(ポスト)  安倍首相は昨年、8%への引き上げを決断する前に「集中点検会合」を開き、日本経団連や全国銀行協会、連合などの団体トップや学者、エコノミストなど60人から意見を聞いた結果、76%にあたる44人が増税に賛成論を唱えた。そうやって、有識者という安倍首相の言いなりの御用学者たちを使って増税に踏み切ったが、結果は、急激な円安、実質賃金の低下、輸入品の価格上昇と、庶民の生活を苦しくしているのである。  だが、賛成派の土居丈朗・慶応大学経済学部教授は一向に反省せず持論を展開し、実質賃金の低下にはこう反応する。 「それは全労働者平均で見たものに過ぎない。大企業の正社員の実質賃金は上昇傾向に転じており、実質賃金が下げ止まらないことを理由に引き上げに反対したり延期を主張したりすることは、森を見て木を見ない議論で事実誤認である」  圧倒的多数の中小企業や非正規雇用の連中の賃金低下など知ったことかである。こういう意見を聞いて腹が立たない奴を、腰抜けというのである。ポストは怒る怒る。 「現実には増税分のほとんどは社会保障に使われず公共事業にバラ撒かれているのだから、『世代間格差の是正』など机上の空論だ。まして『木=大企業正社員』が良ければ『森=国民全体』は悪くても良いとは、なかなか思っても言えない“見識”である」  ポストに挙げられた10%の消費税引き上げ賛成派26人の名前は、いつでも見られるようにポストのネットに上げておいたほうがいい。  さて、今週の第2位は、サンデー毎日が朝日新聞の現役記者を集めた座談会。それほどの本音を語っているわけではないが、他の新聞社が出している週刊誌に出て、自社の問題点を指摘するというのは、新聞社間ではこれまでなかったと思う。そうした意味では、画期的な企画である。  木村伊量社長に対する批判には目新しいものはない。だが東電の吉田所長のスクープを、記事まで取り消すとしたことには、現場の相当な反発があることがわかる。いくつか発言を紹介しよう。 「記者D だから木村社長が会見で『記者個人の思い込みと取材不足が原因』と、個人に責任を帰するようなことを言ったのは、一記者として悔しかった」 「記者E 池上コラム問題が起きた直後に『お前らは吉田調書の担当から外れろ』と通告され、以後は取り調べのような聴取を何度も受けて『誤報だったことを認めろ』と責められたようだ。しかも9月11日に木村社長が会見するまで、記事自体を取り消すということを全く知らされていなかったらしい。記事取り消しという当事者にとって致命的な決定を、執筆した記者に通告もせず、いきなり会見で発表するというのは、どう考えても異常だ」 「記者C 一連の事態に関しては、木村社長が悪い、という声もあるが、正直言って社長だけの問題じゃない。今の朝日は、時の政権と対峙し、仮に圧力がかけられても闘うような組織になっていない。上層部の判断も含め、一種のブランドとして『闘うイメージを残しておきたい』という程度の思いはあっても、どこまで本気なのか、しっかりしていない。朝日が今後どうなるのか、相当な危機感を抱いている」  社のイメージをどん底まで落とし、現場の記者たちの自信を失わせた「大誤報事件」は、まだまだ収束には時間がかかる。そのためには上層部への信頼回復が不可欠だろうが、今の朝日新聞のトップたちにそれを求めても無理だ。  ここまで来たら、人心一新しかない。それとも朝日新聞新社でも作ったらどうか。出版社はそうやって生き延びてきたところがたくさんあるのだから。  日本国憲法がノーベル平和賞を取れなかったのは残念だったが、パキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)に決まったことは納得である。  12年10月、スクールバスで下校途中、武装した男に銃撃されたマララさんは意識不明のまま英国に搬送され、奇跡的に回復した。そして昨年7月、16歳の誕生日に国連で演壇に立った時のスピーチが素晴らしかった。 「私は誰も憎んでいない。タリバーンの息子や娘たちに教育を受けさせたい。本とペンを手に取ろう。一人の子ども、先生、本とペンが世界を変える」  本とペンが世界を変える、そう言い切れる日本人がいるだろうか? かつてペンは剣よりも強いといわれていた。だがペンの力は落ち続け、力の強い者やカネを儲ける者が大きな声を上げ、我が物顔に世界を跋扈する。  花森安治が言ったように、ペンが剣よりも強くあるためには日々研鑽を積まなくてはいけない。そうしたことをあらためて考えさせてくれたマララさんの受賞だった。  ところで、ノーベル物理学賞を受賞した3人の日本人をメディアは絶賛して方々で取り上げているが、今週の現代はひと味違った角度から切り込んでいるのが面白い。これを今週の第1位とした。  ノンフィクション作家の山根一眞氏が、LED(青色発光ダイオード)の発明の偉大さをこう解説する。 「LEDとは電気エネルギーを通すと光を発する半導体の結晶のことで、それ自体は'62年に発明されています。'60年代に赤と緑のLEDは開発され、早い段階で実用化ができていました。そこに青色が加われば『光の三原色』が揃い、組み合わせることで白色の照明が可能になる。そうすれば、LEDの用途が大きく広がることはわかっていた。しかし、青色LEDの開発は困難を極め、『20世紀中の実用は難しい』というのが大方の意見だったのです」  赤崎勇名城大学終身教授は松下技研で開発に取り組み、その後、名古屋大学に移って研究を続け、天野浩氏も赤崎氏とともに名古屋大学で研究を続けた。  だが、一方の中村修二氏は徳島県の蛍光材料メーカー・日亜化学工業の技術者として、88年から青色LEDの研究に着手。93年に量産する独自の技術を確立した。  これまで自然科学分野のノーベル賞を受賞した日本人19名(米国籍日本人を含む)のうち、名古屋大学関係者は今回の受賞で6名になる。京都大学と比べても遜色がないばかりか、東京大学を上回っている。その理由は何か? 「名古屋大学というのは旧帝国大学の中では最後にできた大学で、一番規模が小さいんです。中部地方の拠点校ではありますが、あまりエリート志向がない。(中略)名古屋大学は、地を這いながら真実を追求するのに向いた環境なのかもしれません」(名城大学上山智教授)  この2人に比べ、中村修二氏は、歯に衣着せぬ発言で物議を醸す異端の研究者として知られている。研究の対価として日亜化学工業相手に200億円を請求し、勝訴する。05年に同社が約8億4,000万円を支払うことで和解したのである。 「中村先生が脚光を浴びたときは正直、とても悔しい思いをしましたよ。先行していたのは赤崎先生たちで、その研究があってのものなのに、敬意が微塵も感じられない。それでいて日本の研究風土の批判ばかり。赤崎先生、天野先生とは対極の方で、両者の関係はよくありません」(中堅研究者)  そんな「微妙な関係」が決定的になったのは、ある訴訟が原因だったという。  赤崎氏と天野氏の発明をもとに、トヨタ自動車系列の藤田合成が青色LEDを95年に商品化する。すると、すでに中村氏の開発を基に青色LEDの製品を販売していた日亜化学工業が、豊田合成を特許侵害で訴えたのだ。しかも当初、特許庁は豊田合成側の特許を認めなかったという。その後、双方が約40件も訴え合う泥沼の訴訟合戦に発展し、和解するまで実に6年を要した。その間、赤崎、天野両氏と中村氏は事実上、対立し続けていたことになる。  やはり赤崎氏に指導を仰いだ平松和政三重大学工学部教授が、中村氏についてこう話す。 「あれほど強烈な個性を持っている人は珍しいですが、私は大好きですよ。会うと彼はいつも言うんです。『教授で一生懸命やっても儲からないでしょ? 辞めて米国に来たほうがいいよ。成果を出せば、給料は3倍にも4倍にもなる』って。あんな人だから、学会でも敵は多かったでしょうね。でも、敵味方を考えず、自分のやりたいことを突き詰めて、今回ノーベル賞を取った。受賞後の会見でもまた『怒り』という言葉を使っていましたが、ああいうおめでたい場では、『機会をくれてありがとうございました』くらい言っておけばいいのにね(笑)」  どうして、こうした三者三様の確執と和解に焦点を当ててテレビや新聞はやらないのかね。ノーベル賞というありがたい賞の裏には、人間くさいドラマがいっぱいあるに違いないのに。現代の週刊誌らしい切り口はほめてあげたいが、もっと辛口でもよかったな。 (文=元木昌彦)

“リアル”を求めてシリアへ? ISISに志願した“自称・障害者”北大生の素顔

ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。
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■イスラム国で戦闘員になろうとした大学生の正体は? ITライター・Dr.T ここ最近といえば、イスラム国の戦闘員になろうとしていた大学生が話題になっているよね。 アキ あれはびっくりしましたね。えっ、まさかDr.Tもシリアへ……? Dr.T 行かないよ! 行きたくもないし! そんなこと一言も言ってないじゃん! ……えっと、イスラム国に行こうとしていた大学生なんだけど、ネットで彼の詳細な情報が出回っているんだよ。ニュースからでなく、こういう風に彼を知っている人から情報が出てくるのは、ネットならではって感じがするね。 アキ それは確かに気になりますね。どんな人だったんですか? Dr.T ssig33.comの記事によると、イスラム国に行こうとしていたのは、ほわせぷさんという人らしいよ。ブログによると、「実態としてキチガイの悪ノリなのは明らかで、公安警察としてもどう扱ったらいいか分からんので逮捕してないということなんでしょう」という見解を示しているね。 アキ うーん……結局、なんだかよくわかりませんね。 Dr.T このブログ記事に関して、はてな匿名ダイアリーではさらに詳しいプロファイリングがなされているよ(http://anond.hatelabo.jp/20141007135007)。どうやら、くだんの大学生はTwitterで「障害者」を自称していて、それはどうやら自閉症だったとのこと。ただし、生まれつき高い知性を持っていたために、障害を「埋め合わせることなく克服」できたと分析されているね。ただし、克服といってもそれは違う能力で代替しただけであって、決して異常性を失ったわけではないんだ。むしろ、異常性を高めながら社会に入っていってしまった。 アキ ううーん……そこからなぜ戦闘員願望につながるんですか? Dr.T ほわせぷさんのTwitterを見ていくと、彼は他人に共感することや協調するということがなんなのか、よくわかっていなかったようだね。それを、彼は「フィクション」と呼んでいた。健常者には理解しにくいけど、彼にとっては「よくわからないもの=フィクション」だったわけだね。だから、今の現実からはかけ離れた「リアル」を求めてイスラム国へ行くことを計画したのかもしれない。 アキ ……ぜんぜん理解できない思考ですね。 Dr.T ま、わからなくて当然だよ。僕もわからないし。でも、ネットを通じてこういう考えに触れることができるのは貴重な機会かもしれないね。
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■シャープ公式Twitter、がユーザーにシャープすぎるリプライを放って炎上 Dr.T 今月の炎上案件のお時間です。 アキ きましたね! 冒頭からえらく真面目な話だったんで、読者の9割は離脱したと思いますけど。 Dr.T たまには真面目な話もさせてよ! で、今回の炎上だけど、シャープのネットサービス担当公式Twitterがやらかしたみたいだよ(http://togetter.com/li/728439)。 アキ シャープって、あの「目のつけどころが、シャープ」なシャープですか? Dr.T うん、そのシャープ。シャープの公式アカウントにはいくつかあって、大企業らしからぬユニークなツイートで人気を集めているのが@SHARP_JP。で、今回問題になったのは、ネットサービスの公式アカウントだね。こちらも本家に負けずフリーダムなツイートが多いんだけど、どうやら今回はちょっと刃がシャープすぎて自らを傷つけてしまったようだね……。 アキキ ドヤ顔でしょうもない言い回ししなくていいんで、要点を教えてください。 Dr.T うう、アキちゃんの言葉がシャープだよ……。えっと、いつものようにユーモラスなツイートをしていたシャープ公式アカウントに、ユーザーから初期不良に関するツイートが寄せられたんだ。「御社のSH-02を使用していますが、快適です…初期不良で三台目ですが…」という感じ。 アキ 公式Twitterアカウントですから、こういう話も来ますよね。 Dr.T これに対して、普通なら「申し訳ございません」と一言謝罪してから、開発へのフィードバックなりを行う旨を告げるのが公式アカウントとしての役目だと思うんだけど、シャープは違った。なんと、「恐縮ですm(__)m。しかし2台連続初期不良に当たる確率は宝くじ高額当選並の数値になります。クジを買われるのも良いかもしれません(^^ゞ。」とリプライしてしまったんだ。 アキ こ、これは……何が炎上して何が炎上しないのかいまだによくわかっていない私ですら、ハッキリとわかるほどの地雷ですね……! Dr.T このリプライを見た、ほかのTwitterユーザーが激怒。シャープ公式アカウントに、ものすごい数の批判が集まったんだ。 アキ まぁ……仕方ないかもですね。 Dr.T その後、数日たってなんとなく騒動は収束している感じに見えるから、炎上といっても軽い火傷くらいで済んだわけだけど、企業の公式Twitterはやっぱり扱いが難しいなと思わざるを得ない事件だったね。 アキ Dr.TもTwitterで不用意な発言ばかりしてますから、炎上しないよう気をつけてくださいね。 Dr.T うっ……気をつけます……。
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『渋谷ではたらく社長の告白』(幻冬舎)
■サイバーエージェント藤田社長の記事が炎上! その真意は? Dr.T もう一丁、炎上案件を取り上げるよ! 今回の主役はサイバーエージェントの藤田晋社長だ! アキ 大物がきましたね! Dr.T 発端となったのは、日経新聞のコラムで藤田社長が「社員に激怒した」エピソードを書いたことだよ(http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77749270Q4A930C1000000/)。それによると、藤田社長は「会社に億単位の損失を与えた経験を持つ若い社員に、“セカンドチャンス”として新事業の立ち上げを任せたにも関わらず、競合から引き抜かれた」ことに対して激怒したというんだ。 アキ あらら……確かに残念すぎる話ですよね。社長としては、怒っても当然なんじゃないですか? Dr.T 心の中ではそりゃ怒って当然だと思うよ。だけど、対外的に、しかも日経というメディアでわざわざその怒りをぶちまけるのが経営者として正しいのかというと話は別だよね。 アキ まぁ確かにそこで怒ったところで、メリットはなさそうですよね。現に炎上したわけですし……。 Dr.T そこが疑問なんだよね。サイバーエージェントといえばネット企業でも最大手の一つ。腕一本で会社をここまで育ててきた藤田社長が、この記事でネットユーザーがどう思うかを見抜けなかったはずはないと思うんだよね。 アキ 確かにそうですね。それじゃあ、わざと炎上させたってことですか? Dr.T 批判されるよりも多くのメリットがあると思ったからこそ公開したのは間違いないだろうね。じゃあ、そのメリットってなんだって話なんだけど、ネットではさまざまな話が出ているよ。たとえば、リーガルコンサルタントの浦部孝法さんはブログ(http://aiben.hatenablog.com/entry/2014/10/03/122432)で今回の件について「IT業界の人材不足に藤田社長が強い危機感をもっている現れ」と書いている。つまり、こうして藤田社長が激怒することで、残っている社員は今回のように仁義に反する辞め方がしにくくなったわけだよね。このことが「人材流出を防止に一定の効果をもつ」というわけだね。 アキ つまり今回の件は“見せしめ”ってことですよね。うーん、なんとなくわかりますけど、社員からしたら、たまったものじゃないと思うんですが……。 Dr.T 確かに、この件で社内の士気が下がる可能性もあるんじゃないかと思う。そうまでしても「怒っている」ところを見せる必要があったのかもしれないね。 アキ というかこれ、炎上じゃない感じがするんですけど……。 Dr.T 確かに批判が集まっているというだけで、藤田社長にすればぜんぶ織り込み済みかもしれないから、どちらかといえばあえて炎上することで話題の拡散を狙った「炎上マーケティング」かもしれないね。確実に社員の間では、この記事は話題になったはずだから。 アキ 実際のところはどうなんでしょう。Dr.T、サイバーエージェント社員に取材してきてくださいよ。社内的にどういう影響が出たのかを。 Dr.T えっ、無理だよ! 藤田社長にチクられたら怖いもん! アキ ……記事の効果を一番受けてるの、Dr.Tじゃないですか……。 (構成=Dr.T)

Appleアンチの声に惑わされるな!  iPhone 6は現状最高峰のスマホであることは間違いなし

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左からiPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone 5
 9月19日に発売された、iPhone 6/6 Plus。売れ行きは過去最高で、最初の3日間で1,000万台を突破。すでに多数のユーザーが手にしていることだろう。筆者も6と6 Plusの両方を使っているが、どちらも不満なく活用できている。  しかし、Appleアンチも一定数存在し、iPhoneが売れれば売れるほど、難癖をつけたがる。一番多かったのは「iPhone 6 Plusが曲がる・折れる」というものだ。実際に何人ものユーザーが折れ曲がった写真や動画を投稿しており、海外ではAppleストアの店頭にあるiPhone 6 Plusを折り曲げるという、悪質ないたずらも発生している。  アメリカの非営利組織がテストしたところ、iPhone 5より強度は落ちていることは確かなようだが、とはいえ、iPhone 6以下の強度のスマホも存在する。そもそも堅牢スマホではないのだから、iPhoneを曲げようと思って故意に上に座れば、曲がってしまうかもしれない。しかし、それはグラスを床に落としたら割れたとか、車のドアをけって閉めたらへこんだ、というようなもの。普通に使えば問題ない。平均よりもだいぶ体重のある筆者だが、iPhoneは昔からズボンの後ろポケットに入れているが、問題が起きたことはない。iPhone 6も6 Plusも同様だ。  次に、「iPhone 6に髪の毛が挟まり、抜けてしまう」というもの。これは、“テストしたユーザーはハゲだったのでは”というツイートと共に広く拡散した。確かに、アルミボディとガラスの間にはごくわずかの隙間があり、シェーバーのようにこれでもかと髪の毛やひげをこすっていると、何回かに1回引っかかりを感じることがある。とはいえ、抜けるほどではないし、そもそも普段使いでひっかかることはない。実際に髪質が細い女性に試してもらったが、同意見だった。  一番厄介なのは、iPhone 6 Plusのサイズについて文句を言っているユーザー。ネットでは「大きすぎる」とか「片手で操作できない」といった文句がつらつらと見受けられる。確かに、割賦で購入し、使いにくいと感じるスマホを2年間利用するのは気が滅入るだろう。しかし、ディスプレイサイズはiPhone 6が4.7インチ、6 Plusが5.5インチと最初からわかっていたはず。ネットでは同寸のサイズをプリントできるデータが出回り、それでチェックしている人も多かったが、量販店に行けば5.4~5.6インチのライバル機種にも触れたはず。「車を買った後に車庫に入らなかった」と言う人はいないのに、スマホのサイズに難癖をつけるのはおかしい。  筆者も、確かにiPhone 6 Plusのサイズは、スマホとして使うには大きすぎると感じている。とはいえ、これは好みの問題。ファブレットを探している人にはベストな選択肢とも言える。iPadの購入を検討していたなら、買わずに済むかもしれない。一括支払いだと8~10万円もする製品なのだから、サイズは自己責任でチェックすべきだ。  iPhone 6は最高の端末に仕上がっている。カメラ機能はコンデジ顔負けだし、処理速度も向上している。iOS 8も何度かバージョンアップして、今は問題なく利用できる。サイズが気になるなら、店頭で実機を触ってみよう。ニーズに合うと思ったら、購入して問題なし。とはiいえ、iPhone 3Gや4などを使っているユーザーなら、安価なiPhone 5C/5Sという選択肢もあるだろう。高い買い物の前には、自分の目と耳で情報を収集し、判断を下していただきたい。 (文=柳谷智宣)

森脇健児が見せつけた「芸能人」の意地と底力! TBS『オールスター感謝祭』(10月4日放送)を徹底検証!

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松竹芸能公式サイトより
 TBSの恒例特番、『オールスター感謝祭』。その中でも目玉のコーナーといえば、健脚のタレントたちがしのぎを削る「赤坂5丁目ミニマラソン」だ。しかし、今年はいつもと様子が違っていた。キーマンとなったのは、近年になって芸人らしからぬアスリートっぷりが笑いのネタになることの多い、森脇健児その人である。森脇健児は今年、5位以内に入らなかったら「赤坂5丁目ミニマラソン」を引退すると、勝手にアドバルーンをぶち上げたのだった。  過去22回出場してきた森脇健児は、なぜ今になって引退を懸けることになったのか? その言い分はこうだ。ここ最近の「赤坂5丁目ミニマラソン」は、陸上競技のプロが上位を占めている。だが本来は、芸能人が頑張る姿を見せるというのがこのコーナーの意義であり、芸能人ランナーを鼓舞するために、自分を矢面に立たせてほしいというのである。  実際、森脇健児の言い分は正しい。『オールスター感謝祭』に呼ばれるほどの有名な芸能人が必死で走る姿が視聴者にとっては面白いわけだが、ある時期から有名ランナーを海外から招へいし、競技化がエスカレート。呼ばれた有名ランナーもまたプロとしての誇りはあるから、絶対に負けようとはしない。番組側でもそれに対抗して、「あまり名前は知られてないけど、ものすごく足が速いタレント」を呼ぶなどしているのだが、これではそもそも本末転倒である。森脇健児はそのような状況に対して、正面から異議を唱えたのであった。  とはいえ、現在の森脇健児に求められるキャラクターは、いじられ役としてのそれである。芸人としてのイロハが通じないため「逆に」面白い、という見せ方をされることが多い。実際に、マラソンのスタート直前には「47才、これは老化じゃない、進化ですよ!」「進化イコール、体からボディ、ボディから、今日はマシーンですよ! ボクの足はタイヤですよ!」と独特の言語感覚を披露し、スタジオでは今田耕司のツッコミによって笑いが起こる。このセリフは、実は例えば一流のアスリートが放てば「名言」なのだが、森脇健児が言うから「ツッコミしろのある天然セリフ」となる。それはそれでもちろん正しいのだが、重要なのはこの時点で森脇健児は「笑われる人」として共有されているという点だ。  ここで森脇健児には、2つの選択肢が用意されている。まず1つは、実際に真剣に走って5位以内に入ること。もう1つは、5位以内に入れず、結局あかんやないかという形で笑いを取ることだ。この場合、安全策となるのは、実は後者である。前者の場合、5位以内という設定を決めたのは森脇健児本人だということもあり、実際に5位以内に入ったところでそのスタジオの空気が読めない。後者の場合は、司会の今田耕司に任せさえすれば確実に笑いは取れるし、引退宣言もうやむやになるだろう。翌年しれっと復活したって、それはそれで笑いになる。5位以内に入ることが目的とされながら、実際に5位以内に入ることのリスクは案外高いのだ。  かくして、号砲が鳴る。森脇健児は走る。当初のスタジオの空気は、決して熱いものではなく、森脇健児に期待する雰囲気はほとんどない。だが、森脇健児は走る。真剣な表情で。心臓破りの坂を上るときも、自分の足下しか見ていない。スタジオの空気が、徐々に変化していく。森脇健児は走り続ける。普段は森脇健児の面白エピソードを紹介する役回りの安田大サーカス・団長安田が、後ろから声をかける。後日、ニッポン放送の『キキマス!』で明かされたところによると、前を走るランナーが森脇健児の邪魔にならないように「コースお願いします!」と叫んでいたのだという。スタジオの空気はすっかり変わり、森脇健児への声援が飛ぶ。そして森脇健児は最後まで全力で走り続け、ゴールテープを切る。結果は4位。その瞬間、スタジオはスタンディングオベーションを彼に送った。  なぜ、感動してしまうのか。よく分からない。だが、スタジオのタレントの中には涙を流す者も多くいて、西川きよし師匠は号泣しながら「吉本に来い!」と、相変わらずの素っ頓狂なコメントを残す。涙と笑いとよく分からないカタルシスが、ごちゃまぜになった空間がそこにはあった。  一つだけ言えるのは、森脇健児は嘘をつかなかった。自分自身に対して、あるいは、これまでの自分自身の人生に対して。「走った距離は嘘をつかない。流した汗は嘘をつかない」というのは森脇健児が度々口にする名言だが、その言葉を彼は実践していた。「芸人」や「タレント」としての正しさではなく、森脇健児は「人間」としての正しさを目指し、そして結果を残した。そのやり方は一般的に正解と言われるものではないかもしれないが、森脇健児は自らが作った道を完走したのだ。そのあり様こそが、職業を超えて感動を呼ぶ。「芸能人」という道を選んだ「人間」としての意地と底力を、この日、森脇健児は確かに見せつけた。  人生とは、フリとオチである。あるいは、オチが決まれば、それまでのすべてはフリになる。森脇健児は、芸人らしからぬアスリートっぷりというキャラクターやそれで取った笑いをフリにして、感動という名のオチに変えた。今田耕司が、疲労困憊の森脇健児にマイクを向ける。ここで感動的な一言があれば、大団円だ。そして森脇健児は、叫んだ。 「走った距離は嘘つくない、流した汗は嘘くつ、つかない!」  見事にかむ。しかも早口すぎて何を言っているのかが分からない。その瞬間、スタジオは爆笑に包まれた。感動の涙はその瞬間フリとなり、笑いというオチに変わった。それもまた、森脇健児という生き方なのである。 【検証結果】  冒頭にも記した通り、森脇健児は現在、芸人らしからぬアスリートっぷりが笑いになることが多い。だが果たして、その見立ては正確なものなのだろうか?むしろ森脇健児とは、芸人であり、かつ、アスリートである。その両者は矛盾するものではない。言い換えれば、芸人という競技に挑戦し続けるアスリート、それが森脇健児だ。そして芸人という競技は、生涯競技である。森脇健児はこれからもずっと、森脇健児にしかできないフリとオチの中で生き続けるだろう。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

オリラジ中田が熱弁「なりたくてなる天狗はいない」 『しくじり先生』の、成功するための教科書

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怖いものなしだった頃のオリラジ
「しくじらないで生きていける人間なんているのか!」  オリエンタルラジオの中田敦彦は、“生徒”たちを前にものすごい熱量で語った。10月2日からレギュラー放送が始まった『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)は、人生を「しくじった」経験がある人を講師に迎え、その失敗から「しくじらないための極意」を学んでいこうという番組である。昨年11月から不定期で放送された3回のパイロット版が好評を博し、レギュラー化したものだ。  たとえば、パイロット版の2回目となる3月14日の放送では、元フィギュアスケート・織田信成が講師として登場。大舞台でしくじってしまった過去を振り返りながら、それを回避する極意を教えた。信成は「20年間、あと一歩のところで天下を取り逃してきたんです」と語り、世界フィギュア選手権(2009年)、バンクーバー五輪(2010年)、グランプリシリーズ中国杯(2009年)を自ら「3大しくじり舞台」と挙げる。そして、それぞれに「ジャンプ一回多く飛んじゃったの乱」「靴ひもが切れちゃったの乱」などと名前を付け、自分の失敗体験を軽妙に語っていく。極めつきは、中国杯での「自分でも信じられ変」。チャップリンを模した衣装の股間のチャックが全開のまま演技してしまったあの事件を、「後にマスコミに『チャックリン』と名付けられた」などとユーモアたっぷりに披露したのだ。信成はこの放送がきっかけになったのか、その後、フィギュアスケート関連以外の番組でもテレビタレントとして数多くの番組で見かけるようになっていった。  そして、レギュラー番組になって初めての講師役がオリエンタルラジオだった。オリエンタルラジオといえば、「史上最速のブレーク」などという肩書で売り出され、デビューしてまもなく、レギュラー番組はもちろん、ゴールデンタイムに冠番組まで作られた。しかし、それも長く続かず、わずか数年で失墜。レギュラー番組は次々と終了し、まさに「しくじり」を経験した。それを中田は「ここまでゴリ押しされて、全部終わったの、おそらく初めてですよ」と自嘲して言うのだ。「ゴリゴリ押しのゴリ終わり!」と。  その後、しばらく低迷し、同期のはんにゃらに逆転されたものの、藤森慎吾の“チャラ男”のキャラなどで再浮上するという上り下りの激しい芸人人生を歩んでいる。こんな経験をした芸人はなかなかいない。だから「この授業は僕らにしかできない」と、中田は胸を張る。  なぜ、「史上最速のブレーク」を果たしたオリエンタルラジオが失墜したのか? もちろん、それにはさまざまな要因があるだろう。だが、中田は潔くたったひとつの理由に集約させた。 「ハッキリ言いましょう、天狗になったんです。ふたりとも!」  当時から「これはもう『現象』」「僕らがこうだからとか、ここでこうしたいからという理由では説明がつかない」(『Quick Japan』Vol.77/太田出版)などと自分たちの置かれた状況を客観視していた中田であれば、“天狗”になってしまう罠を回避できたのではないか、と思える。しかし「なりたくてなる天狗はいない」「天狗には自覚症状がない」と中田は言う。  そして、“天狗”を定義し直す。「天狗とは、特別扱いを当然だと思っている状況」だと。つまり、自分が“特別扱い”されていることが当たり前になってしまうから、“特別扱い”されていることにすら気づかない状態なのだ。  たとえば、オリエンタルラジオのDVD『十』(よしもとアール・アンド・シー)。DVDが売れない、ライブDVDでさえ出すのが難しいとされる時代に、中田は「映像作品を撮りたい」と予算を度外視。かけた予算は映画1本分並み。それが許されてしまっていたのだ。企画会議の中で、中田はこう言い放ったという。 「普通の笑い作りたいんじゃないんだよ、時代を作りたいんだよ!」  その後、中田は次々と番組を失っていく経緯を生々しく講義していく。そして、レギュラー番組を失った“暗黒期”には仕事が「モアハード モアスモール」、つまり「よりエグく、より小規模になります」と、過酷な体験が語られていく。たとえば、ある番組で1年間農業をするという企画があったという。ただ農業をするわけではない。山自体を切り開いていくというものだ。別の番組では韓国の整形ブームを特集した際、中田は実際に手相を整形した。これは想像よりも危険な手術で、完治まで1カ月を要したという。それぞれにキツイ体験であるが、何よりもキツイのが、これらが結局、オンエアされなかったということだ。中田は言う。 「みなさんが思ってるより、下り坂は長くて暗いです」  中田は、かつて自分たちの“現象”を「吉本興業の中での実験」だったと語ったことがある。 「テクニックもキャリアもなくても、それで成立するんだったらビジネスモデルとしては正解じゃないですか。コストがかかってなくてパフォーマンスが得れるわけですから。これが成立したらこれをどんどんやっていくつもりだったんだと思うんです。だけど、それができなかった! 促成栽培ができるもんじゃない。それが芸人なんだ、っていうのを逆説的に証明したのがオリエンタルラジオなんです!」(『ブラマヨとゆかいな仲間たち』テレビ朝日系)  中田のゾッとするほどの冷静さ、客観性が、逆に当時の深すぎる苦悩を物語る。早すぎたブレークによって、オリエンタルラジオはリアルタイムでその苦悩や挫折、迷走や変化、そして成長までも視聴者に晒されるという奇妙な境遇に身を置くことになった芸人である。そしてそれを中田が残酷なほどの客観性と、激しい熱量を両立させながら“解説”する。いわば、オリエンタルラジオは「しくじり」そのものを、“芸”に昇華させたコンビなのだ。だから、これ以上ないほど『しくじり先生』を体現している。実際にその講義は、生徒たちが「何、この教科書?」と唖然としてしまうくらい、素晴らしいものだった。この後、登場する講師たちのハードルが上がりすぎてしまったことこそ、番組の「しくじり」なのではないかと心配してしまうほどに。  最後に中田は「一度しくじった人は『とりあえず、食って行きたい』『かつてライバルだったあいつを今度は応援したい』などと“下方修正された夢”を語り、『今がありのままの自分だ』と、“小さなプライド”を守ってしまいがち」だと言う。「俺は夢に破れたわけじゃないんだ。しくじったわけじゃないんだ。いま少し自分が見えてきたんだ」と。だけど、そうじゃない。しくじってから本当の挑戦は始まるのだ。 「負けてからビックマウスになる勇気」  それが必要なのだ。「自覚的な天狗は、夢の成功者」だと。中田には、いつかもう一度花開いた時に絶対に言いたいという“天狗ゼリフ”があるという。 「普通の視聴率獲りたいんじゃないんですよ、天下獲りたいんです!」  あっちゃん、カッコいいー! (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

変態だっていいじゃないの、だって人間だもの。怒濤のセックス大河ドラマ『ニンフォマニアック』

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ニンフォマニア(色情狂)であることを自認するジョー(シャルロット・ゲンズブール)は、あらゆるSEXプレイに果敢に挑んでいく。
 快楽のためにセックスするのは、どうやら人間と一部の霊長類に限られているらしい。だとすると、快楽目的のセックスを追求するということは、非常に人間らしい(もしくは一部の霊長類らしい)行為ではないのか。ニンフォマニアとは“色情狂”のこと。快楽としてのセックスを常に欲している女性のことを指す。デンマーク出身の鬼才ラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック』は、ひとりの女性の半生を男性遍歴を通して物語るというセックス大河ドラマだ。自他ともに色情狂であることを認める女主人公ジョーの性の大饗宴がVol.1(1時間57分)とVol.2(2時間3分)の合計4時間にわたって繰り広げられる。  物語は路上で行き倒れている中年女性ジョー(シャルロット・ゲンズブール)が親切な銀髪の紳士セリグマン(ステラン・スカルスガルド)に介抱される場面から始まる。お礼代わりにジョーは、自分が行き倒れになるまでの経緯をベッド上で語り始める。現代版『アラビアンナイト』といった趣きだ。Vol.1では若き日のジョー(ステイシー・マーティン)が性に目覚めていく様子が語られる。いわば、ヰタ・セクスアリス的世界。2歳にして浴室でカエルごっこをして、濡れた床に下半身を押し付けることで快感を覚えるジョー。学校にあった様々な備品は、どれも魅惑的なオナニーグッズだった。初体験は15歳のとき。バイク好きな青年J(シャイア・ラブーフ)にバージンを奪ってほしいと自分から頼んだ。Jはジョーを正常位で3回、バックで5回突いて果ててしまった。3+5=ロストバージン。痛みと屈辱しか残らなかった処女喪失だった。  そんな苦い思い出を払拭するかのように、高校生になったジョーは親友のBと共に列車内でのボーイハントに熱中する。思わせぶりな台詞と目くばせで、どちらが多くの男とエッチできるかを競い合う。すくすくとビッチに育っていくジョー。性に対する貞操観はその人の人格形成に大きな影響を与えるようだ。奔放なセックスで彩られた青春時代を過ごしたジョーは、高校卒業後も奔放な性生活を送る。Vol.1のラスト、ジョーに優しかった最愛の父親(クリスチャン・スレイター)が心の病で入院する。病院のベッドに付き添うジョーだが、意識の混濁した父と妄想の世界で禁断の関係を結ぶ。父が息を引き取った瞬間、ジョーの股間はびしょびしょになる。ジョーは肉親との永遠の別れと引き換えに最高のエクスタシーを感じた。タブーこそ、人類にとって最大の媚薬だった。
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高校生になったジョー(ステイシー・マーティン)は、親友Bと列車内で何人の男とエッチできるかを競い合う。このゲームで男の扱い方をほぼマスター。
 Vol.2で結婚&出産を経験するジョーは、新人ステイシー・マーティンからシャルロット・ゲンズブールへバトンタッチ。ステイシーの鮮烈なスレンダーボディが、唐突にゲンズブールの疲れ果てた熟女ヌードに変わることに戸惑いを覚える。愛のないセックスを繰り返していると、肉体も人格も別人のように変貌してしまうのだろうか。ぜひ「an・an」のセックス特集班に解明してほしい。家庭を持ち、母親になったことで、ジョーの二股三股は当たり前、一時は8人と分刻みで付き合っていた性生活も落ち着くかと思えば、さらにアブノーマルなプレイへと向かう。まだ幼い子どもを放ったらかして、SMサロンを主宰するセックスセラピスト・K(ジェイミー・ベル)のサディスティックさにハマってしまう。ジョーは家庭よりも快楽追求を選んでしまった。歯止めを失った彼女は、生きながら性の無間地獄へと堕ちていく。  家庭を失い、ますます過激なセックスにのめり込んでいくジョー。道端にいた黒人の巨根ブラザーズをホテルに呼び出し、3Pにも挑戦する。ジョーの暴走は、勤務先でも大問題となっていた。誰とでも寝るジョーがいることで、職場が混乱して会社として機能しなくなってしまったのだ。上司からの命令で、ジョーはセックス依存症の治療を受けることに。自分の性欲を制御できるように努力するジョーだったが、セックス依存症患者たちが集まる互助会に参加していく中で、ジョーの我慢袋が爆発する。「私はセックス依存症じゃない。私は色情狂なだけよ!」と啖呵を切るジョー。自分自身にとても正直なジョーは限りなくかっこよく、そして限りなく痛々しい。  映画には多かれ少なかれ監督個人の変態性が作品の中に滲み出るものであり、そういった作品が「作家性がよく表れている」と高く評価される傾向にある。さしずめラース・フォン・トリアー監督は、変態映画の王道をぶっちぎりで暴走する孤独なトップランナーだ。前作『メランコリア』(11)では、鬱状態の主人公を演じたキルスティン・ダンストが全裸でオナニーするシーンが強烈だった。キルスティン・ダンストは地球が滅亡する瞬間に、かつてないエクスタシーを感じていた。シャルロット・ゲンズブールが主演した『アンチクライスト』(09)ではセックスと罪悪感との関係を掘り下げていった。このテーマは『ニンフォマニアック』vol.2でも引き続き取り上げられる。過激な内容から難解なイメージを抱かれがちなトリアー監督作だが、『ニンフォマニアック』はとても分かりやすい娯楽作品に仕上がっている。トリアー監督に言わせれば、自分の体の中に湧き上がる欲望をうまく押し隠せる人間こそが、立派な社会人だということらしい。でも欲望を完全に切り離してみせる聖者よりも、自分の欲望にのたうち回るジョーのほうがとても人間らしいではないか。
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ジョーと中年男Hとの不倫現場に、H夫人(ユマ・サーマン)が子どもを連れて乱入。鬼気迫るユマ・サーマンの熱演ぶりに思わず爆笑してしまう。
 合計4時間に及ぶジョーの性遍歴を見て思うのは、彼女は本当に色情狂なのかという疑問だ。若い頃にセックスをしまくり、結婚した時点ですでに不感症に陥っていたジョーは、SMや3Pなどアブノーマルなプレイを求めるようになる。性的な充足感よりも、精神的な刺激に飢えているように感じられる。セックスでの刹那的な喜びでは満足できず、Vol.2では裏社会へ足を踏み入れていく。セックスそのものよりも、スリリングな生き方をジョーは求めているように映る。登山家が危険な山頂を目指すように、ジョーもまた快感のピークを目指して登り詰めていく。多くの人はほどほどのセックスで満足し、子育てや社会での出世に情熱の注ぎ先を換えていくのに対し、ジョーは飽くなき探究心で前人未到の領域へと向かう。ジョーは色情狂ではない、彼女は孤高なるセックス冒険家なのだ。なぜ、あなたはセックスするのかと尋ねられたから、ジョーはこう答えるだろう。「そこにチンコがあるから」。 (文=長野辰次) nymphomaniac04.jpg 『ニンフォマニアック』 監督・脚本/ラース・フォン・トリアー 出演/シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン、シャイア・ラブーフ、クリスチャン・スレイター、ジェイミー・ベル、ユマ・サーマン、ウィレム・デフォー、ミア・ゴス、ソフィ・ケネディ・クラーク、コニー・ニールセン、ジャン=マルク・バール、ウド・ギア 配給/ブロードメディア・スタジオ R-18 『ニンフォマニアックvol.1』は10月11日(土)より、『ニンフォマニアックvol.2』は11月1日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。 (c)2013 ZENTROPA ENTERTAINMENTS31 APS, ZENTROPA INTERNATIONAL KÖLN, SLOT MACHINE, ZENTROPA INTERNATIONAL FRANCE, CAVIAR, ZENBELGIE, ARTE FRANCE CINÉMA http://www.nymphomaniac.jp

小さい誌面にディープな情報がみっちり詰まった「ケイブンシャの大百科」今昔物語!

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記念すべきシリーズ第1弾
 まだインターネットの存在などまったく世の中に知られていなかった80年代。人々の情報源は、テレビ、ラジオ、そして雑誌や新聞などの紙媒体だった。  それは子どもの世界でも変わることはなかった。「てれびくん」「テレビマガジン」「テレビランド」などのテレビ情報誌や、小学館の学年誌。はたまた「コミックボンボン」「コロコロコミック」などの漫画雑誌が、子どもたちの情報源として日本中で重宝されていた。  しかし、これらの雑誌に掲載されている情報の大半は、広く浅い内容だったことも事実。 「もっと深く、もっと多くの情報を知りたい!」という具合に、子どもたちの知的好奇心は、やがて雑誌からの情報だけでは満足しきれなくなってきたのだ。そんな僕らを魅了していたのが、今はなき出版社・勁文社から発行されていた「ケイブンシャの大百科」シリーズだ。手のひらに収まるコンパクトサイズな豆本ながら、ちょっとした辞書のような分厚さを誇るこのシリーズは、まさに「大百科」と呼ぶにふさわしい充実した内容で、子どもたちにお値段以上の価値を感じさせてくれた。今回は、そんな80年代の「ケイブンシャの大百科」のお話だ。 ■オタク第1世代が大百科にもたらした影響  まずは、「ケイブンシャの大百科」の簡単な歴史を解説しよう。怪獣ブーム真っ盛りの1971年、勁文社の編集者であった佐野眞一氏が編集を手掛けた『原色怪獣怪人大百科』が大ヒットを記録。その後、佐野氏は同社を退社しノンフィクションライターとして活動を開始するわけだが、『原色怪獣怪人大百科』は毎年、登場怪獣数を増加しつつ『全怪獣怪人大百科』として発売されるようになる。そして70年代後半に子ども向けの豆本に再編集される。これが「ケイブンシャの大百科」シリーズの第1弾となり、以降、勁文社が倒産する2002年まで続く超ロングランシリーズとなる。  「大百科」シリーズの題材となったのは、特撮、アニメ、ゲーム、プラモデル、ラジコンといったホビーからプロ野球、映画タレント、アイドルなどの芸能・スポーツ。はたまたクイズ、お料理、昆虫、動物などの雑学まで多種多様。当時の子どもたちは、分厚い誌面に大量の情報が詰まった、コストパフォーマンスのよすぎる大百科を穴が開くほど読みふけった。このシリーズを読みすぎて、うっかりオタクの扉を開いちゃった子も少なくはないはずだ。そんな「ケイブンシャの大百科」がよりディープに、よりマニアックに進化していったのが80年代初頭のことだ。 「当時はオタク文化がちょうど盛り上がってきた頃で、その頃からマニア相手にも作り始めた面はあります」  そう語るのは、80年代初頭に勁文社で「大百科」シリーズを編集していた編集者・黒沢哲哉さんだ。 「当初は『大百科』シリーズには子ども向けの図鑑、というイメージがあったのですが、80年代初頭に(50~60年代生まれの)僕ら世代が勁文社に入ってきたことで、ちょっとずつノリが変わってきたんだと思います。当時、朝日ソノラマが昔の懐かしいものを掲載した雑誌『宇宙船』を出し始めたり、ガンダムブームが起こって、そこで出てきたマニア向けの要素を子ども向けの本にも入れ始めたんです。その結果、子ども向けというスタンスはそのままに、大人にも価値がある本が生まれ始めました。例えば、最初はそんなにデータとかもしっかりしてなかったけど、だんだんとスタッフやキャスト、放送日などのデータもちゃんと入れようよとかね」
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分厚い横面
 80年代初頭といえば、いわゆるオタク第1世代が世に出始めた時代である。幼少期より、テレビや漫画、SFなどのサブカルチャーに親しんできた黒沢さんたち、オタク第1世代が「大百科」シリーズに参加することで、どんどん「大百科」シリーズは濃い内容になっていった。  当時は今と違って、まだまだオタクカルチャーが世間に認知されるはるか昔の時代。当然、マニア向けの資料集など『機動戦士ガンダム』や『宇宙戦艦ヤマト』など大ヒット作以外はごくわずか。ということで、子どもに交じって「ケイブンシャの大百科」を買い求めるアニメ・特撮オタクも少なくはなかったそうだ。  ちなみに筆者が「大百科」シリーズに初めて触れたのはこの時代。当時では考えられなかった、いつも見ているテレビの中では怖~い女幹部が、大百科の中ではヒーローと一緒に笑顔でピースしているというオフショット写真がバンバン掲載されたり、今で言うところの同人テイスト満載のコミカライズが掲載されていたことをよく覚えている。  この頃、特撮番組の舞台裏がメディアに出ることは出版業界では異例の事態だったらしく、SF雑誌・オタク向け雑誌編集部から「レギュレーション違反だ」というようなクレームもあったそうだ。  とはいえ、当時まだ幼かった自分は「大百科」シリーズの、業界内のご法度記事を通じて「特撮ヒーローの舞台裏」にブラウン管には映らない大人の世界を感じ、後に立派なオタクになるきっかけとなったことは間違いない。そう考えると、「ケイブンシャの大百科」が当時のオタクカルチャーに与えた影響は小さくはなかったのではないだろうか。
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大ヒットを記録した
■全盛期を迎えた80年代初頭  冒頭でも述べた通り、「ケイブンシャの大百科」が扱う題材は非常にバラエティに富んでいたわけだが、それらはいかにして企画・編集され、どのくらいのペースで出版されていたのだろうか? 「時期によってばらつきはあったんですけど、だいたい月に4冊出していました。ほぼ週刊でしたね。編集は実質10人くらいで、年間50冊くらい出していたので、一人の編集者がだいたい年間で3~4冊を担当していました。売れていない本でも3~5万部は刷ってて、キャラクターものになると10万部くらい刷っていましたね。どの本も、ほぼ即重版がかかっていました。どんな本でもそこそこ売れているから、時々変な本が出てもそれなりに売れるんです。こちらとしても、とにかくコンテンツが欲しくて、常にネタを探していました。面白い話とかネタが編集部に入ってきたら、すぐに『それやろう』ってなるんですよ(笑)。だから大したマーケティングとかしていませんでした」
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珍品中の珍品
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水野晴郎がポリスのコスプレを披露
 なんと豪快なエピソードだろう。出版不況と言われて久しい昨今では、とても信じられない状況である。ちなみに「変な本」の中には、『エチケット・マナー大百科』『ユン・ピョウ大百科』『おりがみ大百科』『水野晴郎の世界のポリス大百科』など、タイトルを見るだけで興味が惹かれるものも多々。中には、いろいろな生物の排泄物を紹介する『ウンチの大百科』や、かなり時代を先取った性教育の大百科『からだなぜなに大百科』など、かなりエッジなものもあった。そんな「変な本」の中で、黒沢さんが携わった一冊が『忍者・忍法大百科』だ。 「当時、大百科は320ページ埋める必要があったんですが、忍法をネタにしても普通にやると埋まらないんです。まず伊賀忍者、甲賀忍者って忍者を紹介して32ページくらい。残りの300ページくらいをどう埋めるかというと、もう編集がでっち上げていくわけです。この本の場合は、忍者のコスプレをしてフォトストーリーを作ることになったんです。パーティ用のコスプレ衣装を用意して、僕の大学時代の後輩を呼んで、いきなり『これを着ろ』って命令していました(笑)。そのストーリーですか? もちろん僕たちで書きました」  その他、『怪獣プラモ大百科』では円谷プロ監修の『ウルトラQ』公式フォトストーリーを編集部で作ったり、『アニメアイドル大百科』では当時まだ晴海の東京国際見本市会場で開催されていたコミックマーケット会場に出向き撮影したコスプレイヤーの写真を掲載したりと、黒沢さんはかなり好き勝手に大百科を制作していたという。  ちなみにこの頃、映画評論家・町山智浩のような後のビッグネームも、編集者・ライターとして大百科に関わっていたという。このように個性的な人物が子ども向けに本格的な書籍を作り続けていたのが、80年代の「ケイブンシャの大百科」だったのだ。 ■ケイブンシャの大百科の終焉……そして現在
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キヨマー時代の一冊
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鉄道系も充実
 しかし、ケイブンシャの大百科の全盛期は、80年代後半には過ぎていたという。 「80年代後半になるとマンネリ化し始めたせいか、徐々に売れなくなってきていました。売れなくなると悪循環で、だんだんページ数が減って、金額が上がっていきます。そうなると、読者のお得感も減ってきたと思います。もう80年代半ばくらいからその気配がみられるようになって、そろそろ勁文社も大百科依存から脱却しようという空気になってきました」  この頃になると、特撮・アニメオタク向けの設定資料集や書籍も数多く出版されるようにもなっていたことから、高年齢層の読者も離れていたということだろう。ケイブンシャの大百科で、オタク趣味に目覚めてしまった子どもたちも、ある程度年齢を重ねて、よりマニアックな専門誌に情報を求めていったのかもしれない。いずれにせよ、日本全国の子どもたちやオタクに知識や情報獲得の快感を教えてくれたケイブンシャの大百科は、80年代のサブカルチャー史に多大な影響を与えながらも、誰にも評価されることなく役目を終えていった。 90年代に入ると、80年代に数多く出版された「変な本」は姿を消し、アニメやゲームの情報を集めたものと過去に出版された雑学系大百科の改訂版が主力となった。かつて「ケイブンシャの大百科」シリーズが持っていた、得体の知れないパワーは鳴りを潜め、2002年、勁文社の倒産とともに30年近くに及ぶ歴史に幕を下ろした。  しかし、ケイブンシャの大百科が僕らに与えてくれた熱気は、今も多くの人の胸にくすぶっている。そんな熱気を再び呼び起こしてくれるような一冊を、黒沢さんは10月18日に上梓する。
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 そのタイトルは、『よみがえるケイブンシャの大百科~伝説の70~80年代バイブル~』(いそっぷ社)。ケイブンシャの大百科の内容を振り返ることのできるテキストや、いま見てもワクワクする表紙画像、本文画像などをギュギュっとまとめた、まさしく「大百科の大百科」とでもいうべき一冊だ。 「勁文社は、編集の仕事のことは何も教えてくれませんでした。全部独学で学ぶしかありませんでした。それでも続けていたのは、やっぱり大百科を作ることが好きだったからでしょうね」  黒沢さんはこう当時を懐かしみつつ、ケイブンシャの大百科への愛を語る。最後に彼は「そうそう」と、当時の読者である子どもとの、あるエピソードを語ってくれた。 「ある子どもが、学校でアニメの歴史を調べてこいって言われて、『アニメの歴史を調べたいんですけど』ってたどたどしい声で電話してきたんです。でも、こっちも専門家じゃないから『よく分からないです』って答えると『はあ~』って、ものすごいがっかりした声を出すんです。それで、会社にある資料と他社の本をまとめて箱に詰めて送ってあげたら、親御さんから『期待を裏切らなかった。ありがとう』っていう長文の手紙と菓子折りが来たんです」  なんと心温まるエピソードではないか。 「やっぱり僕たちは、大百科を読んでくれる子どもたちに作っていたからね」  黒沢さんはそう語る。 「もっと面白い情報を詰め込みたい」と意気込む編集者・ライターと、「ケイブンシャの大百科なら、きっと知らない情報が載っているはず」と期待する読者の間にある信頼関係こそが、このシリーズの一番の魅力だったのかもしれない。 (取材・文=有田シュン[シティコネクション]) <イベント情報!> シティコネクションpresents 「『よみがえるケイブンシャの大百科~伝説の70~80年代バイブル~』発売記念! バック・トゥ・ザ80’sトークライブ Vol.2 ケイブンシャの大百科ナイト!」 今回の記事の内容はもちろん、さらにいろいろなエピソードや制作裏話が飛び出す爆笑トークライブを開催! 当日は、今はなき「ケイブンシャの大百科」編集部の映像も上映される!? 【日時】10月26日(日)開場 18:00/開演 19:00 【出演者】黒沢哲哉(元・ケイブンシャの大百科編集者)、☆よしみる(元・ケイブンシャの大百科編集・漫画執筆など)、有田俊(ライター)、斉藤淳一(歌手) 【会場】東京カルチャーカルチャー 【料金】前売チャージ券 2,100円 /当日チャージ券 2,600円(要1オーダー制 アルコール500円~、ソフトドリンク420円~) 詳細はこちらから <http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_140929204700_1.htm>

成功率70パーセント!AV監督のりとんがナンパの極意を伝授「7分で女の子を裸にできます!」

noriton_1009.jpg  「東京ティンティン+(SODグループ)」の“のりとん”こと本田教仁監督は『本物の素人ナンパ以外、撮影しておりません』シリーズなどで知られるナンパものAVを専門に手がけるAV監督。昨今のナンパものにありがちな“やらせ臭”に我慢がならないと「アンチMM号」と名付けられたキャンピングカーで東日本の各市街地に乗り付け、本物の素人さんばかりを使った“ガチ”なナンパAVを撮り続けている。  ナンパのテクニックも秀逸で、成功率は驚異の70パーセント、3人に2人は落として裸にできるというから驚きだ。今回はそんな“のりとん”監督にインタビュー。監督秘伝のナンパ術について話を伺ってきた。 ──AV業界では暗黙の了解で、やらせが前提というナンパもの。監督はそれに異を唱え、本物にこだわったナンパAVを撮っていると聞きました。 のりとん監督 そうです。本物の素人の子が脱ぐっていうね。ま、当たり前のことなんですけどね。よそが作っているようないかにも作られた感じのナンパAVが心から面白くないなと思っていて、本物の素人さんを実際にナンパしてガチなナンパAVを作っています。 ──街頭に立って、素人の子をナンパして、AVに出演させるって大変じゃないですか? のりとん監督 きちんとした方法論があるんですよ。ナンパものAVというのはナンパ隊がまずナンパをし、その後で女性に年齢確認や、これAVになるんだけどって説明をして、許可を取ったらいざSEXっていう段階を経て撮影していくわけですが、これをうまくシステム化することで、効率よく作品を撮ることができるんです。年齢確認の段階でAVだけどって言うと「だったらやめとく」って子も確かに多いですけどね。相手を見極めて効率よくやれば、それほど難しいことではないんです。ナンパして車にさえ乗せれば、もう70パーセント以上の確率で、その子のアソコまで見ることができるんです。 ──ナンパの成功率が70パーセント、しかも撮影までOKさせてしまうってすごいですね のりとん監督 3人声をかけたら2人は成功するという感じです。始めた頃は手当たり次第声をかけて断られることも多かったんですけど、やっぱり僕らも慣れてくるんです。この子に声かけても無駄撃ちっていうのがわかるんですね。ナンパを成功させたいなら、無駄撃ちはしないこと。ミートポイントさえ掴めば、そのくらいの確率は実現できます。年間撮る250人のうち、50人まではちゃんと絡みまでもっていけていますし、残りの200人のうち100人もフェラまで、あとの100人もノーパンにまではなってくれていますよ。 ──ミートポイントさえつかめばとおっしゃいましたが、どんな子が落ちやすいんですか? のりとん監督 落ちやすいのは自分にコンプレックスを持っている子ですよ。まあ、100人いれば100人とも、何かしらのコンプレックスは持っているわけですが、そこをうまく突くことが大切なんです。例えば毛深いとかね。コンプレックスのせいで人生のチャンスを逃してる子は多いですからね。本人もそれを自覚しているので、自分がコンプレックスに思っていることがそうじゃないとわかった時に、弾ける感じが生まれるわけです。「そうでもないよ」って言ってあげることで、相手をビッチにさせることだって可能なんです。 noriton_100902.jpg ──街で女性のコンプレックスの有無をどうやって見分けるんですか? のりとん監督 街で物色する時に、その子を違和感を探すんですよ。なんでこのファッションなのにこんなリュックなの? とかね、なんでこんなキレイなのにこんな靴はいているんだろうとかね。服装ってその人の隙が出やすいんですよ。人間が持つ心の隙間みたいなものが、どこかに必ず現れていたりするんです。ちょっとした違和感に気付いたら、声をかけるんです。ルーズな部分を持った子も狙い目です。 ──コンプレックスの強そうな子って、質としては落ちるんじゃないんですか? のりとん監督 それがね、めちゃくちゃいい女ほど実はコンプレックスが強かったりするんですよ。あと、いい女ほど口説かれ慣れていなかったりするんです。いい女って、普通なら僕らも口説けないじゃないですか。高嶺の花ってことで。でも僕らだけじゃなく、イケメンたちもそういう子には尻込みしていたりしてね、意外と声をかけていないんですよ。イケメンもプライドがあって、簡単にふられたくはないですからね。逆に質を落としてのほうが、口説かれ慣れている層が多くて、なかなか動かないですよ。ブスな子はもっとひどくて、人を信じることができない。まあ、イケメンが相手なら違うかもしれませんが。基本、かわいい子の方が落ちやすいんです。あとサブカルっぽい子とかもね。 ──声をかける時のポイントはどんなところでしょう。 のりとん監督 うちの場合は相手に対して「すいません」って言わないのがルールですね。「すいません」っていうのは声をかけられる側にしてみれば、そっちには利はあるけどこっちには利はないって感じさせてしまう、代表的な言葉なんですよ。「ねえねえ」って感じで入るんです。そういう方が女の子は振り向いちゃうんです「なんですか?」って。 ──ナンパで成功しやすい場所というのはあるんですか? のりとん監督 あります。歌舞伎町なんかの子はナンパされ慣れていますから難しいですよ。渋谷とかは今度は僕が通用しない。まず、声をかけられることがなさそうな街が狙い目なんです。あと、エロいイメージとはほど遠い場所。エロくない場所でエロいことを言われると、女の子ってね、意外と反応するんですよ。都心なら夜の飯田橋とかね。ナンパのなさそうな場所を狙うんです。小田急線の、都心から少し離れた場所とかもおすすめです。あと遠征にもいくんですけど、仙台とか静岡も狙い目です。仙台はかわいい子も多いし、静岡は10人声かけたらなぜか9人は足を止めてくれる。「東京から来ました」って言葉がけっこう効くんです。名古屋もね。 ──ナンパする側の資質というのもあると思いますが。 のりとん監督 ナンパを成功させたいなら、絶対に自分を思い込ませないとダメ。モテないとか、自分はダメだとかいう人は絶対に無理。「俺、絶対に行ける!」っていう気持ち、そこだけなんですよ。嘘でもいいからそう思い込めるかどうか。10分でもいいから嘘で自分を固めてナンパすると、うまくいきやすいです。ナンパする側も自分のコンプレックスを開放しなければならないんです。 ──ナンパをする際のNGワードってあるんですか? のりとん監督 「えっと」とかはダメ。迷いがある人って、女の子も魅力を感じないんですよ。なんだかんだいって、女の子は男性の自信ある感じにどこか惹かれるところがあるんです。すごくキレイな子であったとしても、この子はブスだって信じこんで上から目線でいくくらいの方が落としやすいです。言葉遣いは丁寧で、でも立場的には上からな感じで行く。お店に行っても奢るよじゃなくて、奢れよくらいの関係性を作れる人の方が結構やれちゃうんですよ。 ──ナンパに成功してもそこから脱がせるのって大変じゃないですか? のりとん監督 脱がすってことに関しては、僕らはギネス級の記録を持っていますよ。車に乗ってから7分とかね。やり方次第で、女の子はちゃんと脱ぐんですよ。逆に時間かけすぎるとダメっていう部分はあります。僕らはどんな時も、相手を説得しないっていうのを大前提でやっているんです。説得すると女の子は翻そうという心理が芽生えてしまうんですよ。説得し始めたとたん、何かこの人、わたしを騙そうとしてるって、あらぬ警戒もされますしね。 ──なるほど。勉強になります。 のりとん監督 最終的にヌードを撮るという目的なら、撮影に持ち込んだ時にコスプレをさせるのもひとつの手ですよ。コスプレをいやがる子は最近は少ないんですよ。とにかくAVで使いたいと思ったら、私服から何かに着替えさせてしまうよう仕向けるんです。私服の子を口説いて脱がせるのって、けっこう大変なんです。私服は自分を守っているものなのでね。それが、1回、何かしら、制服なんかに着替えさせてしまうと、その子のハードルが嘘みたいに下がるんですよ。コスプレした途端に大胆になれるんです(笑)。 ──そもそもナンパものAVを始めたきっかけは何だったんですか? のりとん監督 最初はドラマものから始めたんです。本当はそれをやりたかったんです。でも、まあ、売れなくて(笑)。AVとはいえ、良質なストーリーと良質な演出を見せたくてね。僕はもともと演劇をやっていたんです。だから、台本も60ページ作ったりね、予告編やパッケージの表4(裏面)に一切ヌード出さないとかね。いろいろとこだわってやっていましたよ。でも、世の中にあまり認知もされないうちにお金が尽きちゃいまして、とある人に、どうしましょうって相談しにいったら「なんでお前はお金もないのに、一番お金のかかるドラマをやるの?」って。「お金がないんだったら、もうAV女優なんて使わずに、街に出て頭下げて素人に出てもらえよ」って言われたのがきっかけで、ガチナンパものをはじめたんです。 ──ドラマものでもコミックの『ブラックジャックによろしく』をAVドラマ化したり、ユニークなものが多くて、すごいなと思いました。 のりとん監督 僕の目指していたドラマAVは、始まって30分は裸出さないっていうね。既存のAVに見飽きていたっていうのもありますが、例えば、フェラがあったとしても、なんでそんなことするのかをちゃんと説明できるものをやりたかった。でも、ドラマものは商業的には成り立ちにくくてね。撮影にしても2日はかかってしまうし。一生懸命作りすぎて、「作り手の思いが重い」ってレビューで批判を書かれたりもしましたよ(笑)。 ──AV女優さんに一から演技を教える手間もありますよね。 のりとん監督 AVの子は意外と演技はうまいですよ。実生活では精神的レイプを受けやすい立場で、いわゆる芸能という世界の中でも最下層に位置づけられているんですけど、実際、演技をやらせたら抜群にうまいし、表現力もある。なり切ることへの集中力がすごいんです。その気になれば60ページの台本なんてすぐに覚えちゃうし、演劇の役者なんかよりもずっと表現力があったりするんです。ただのエロのシンボルみたいに扱われてしまうことが多いですけど、人に喜ばれることに誰よりも喜び感じて最上級のパフォーマンスをしてくれるのがAV女優です。 ──ドラマAVはもうやらないのですか? のりとん監督 「ガールズCH」という女の子向けのアダルトサイトがありまして、そこで女の子向けのをやったらどうだという計画があります。女性の方がそういうものにプロセスを求める傾向があるという話でね。ナンパものと並行して、そういうものにも取り組んでいくかもしれませんね。 (取材・文・写真=名鹿祥史) 東京ティンティン+公式ページ http://tttp.co.jp/auth.html 本物の素人ナンパ以外、撮影しておりません。2014 名古屋編