世界が爆笑した洋画『ハングオーバー』 日本では劇場未公開寸前だった舞台裏

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音楽・映画ライターのわたなべりんたろう氏。
『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(08)の
日本での劇場公開を求め、署名活動を行なった。
 製作費3,500万ドルという控えめな予算ながら、2009年6月に公開されるや全米興収2億7,700ドルの特大ヒットを記録。米国のコメディ映画史上最大のヒット作となったワーナー映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が、7月3日(土)より日本でも公開される。米国だけでなく世界27カ国で第1位を記録した爆笑コメディだが、実は日本での公開をめぐって劇中さながらのドタバタ劇があった作品なのだ。洋画コメディは日本では当たらないという映画業界の風潮に加え、知名度のあるスター俳優が出演していないことから、日本では劇場未公開のまま3月にDVDが発売されることがワーナー・ホーム・ビデオから発表されていた。『バス男』『スーパーバッド 童貞ウォーズ』に続いて、『ハングオーバー』もDVDスルーかとコメディ愛好家たちが嘆く中、立ち上がった男がいた。欧米では大ヒットしたものの日本ではやはりDVDスルーが決まっていた英国産コメディ『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(08)の日本での劇場公開を求めてネット上で署名運動を展開した映画ライターのわたなべりんたろう氏だ。『ハングオーバー』はいかにして日本での劇場公開に至ったのか。劇場公開が決まる前の1月14日、劇場公開が決まった後の6月22日の2度にわたって、わたなべ氏へのインタビューを行なった。 ■今の日本は"文化的鎖国状態"!? ──練りに練られた脚本で、展開が予測できない爆笑ストーリー。でもってダメ男たちの友情にホロリとさせられる。こんなに面白い映画が日本では劇場未公開扱い(1月14日時点)とは残念です。 わたなべりんたろう(以下、わたなべ) ノンスター映画のコメディということで、日本でのヒットは難しいだろうという判断だったようです。キャストはこの作品が全米で大ヒットしたことで、今ではみんな売れっ子になっているんですけどね。花婿の義弟を演じたザック・ガリフィアナキスはスタンダップコメディ出身でジョン・ベルーシの後継者的な存在ですが、髭づらでメタボ体型。確かに、日本ではまず人気が出ないタイプです(苦笑)。コメディというとその国の文化事情を知ってないと笑えないという印象があるけれど、『ハングオーバー』は唐突にトラが出てきたりするフィジカルなギャグばかりなので、全世界共通で笑える内容です。それにストリッパー役のヘザー・グラハムがすごくいい。米国で人気が再燃しています。出演オファーを蹴ってしまったリンジー・ローハンは悔やんでいるそうです。まぁ、低予算映画ということで、米国でも公開前はここまで大ヒットすることは予測されてなかったわけですけどね。 ──わたなべさんは劇場公開についてワーナー側と交渉されたんでしょうか?
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世界で大ヒットした『ハングオーバー』がようや
く日本でも公開。ラスベガスで独身さよなら
パーティーを開いたダメ男たちがハメを外しす
ぎ、ハングオーバー(二日酔い)に。消えた
花婿は結婚式までに見つかるのか?
(c)2008WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
わたなべ ワーナー・エンターテイメント・ジャパン内にも「未公開はもったいない」と考えている人はいました。映画評論家の町山智浩さんがPRを努めたこともあって、『ハングオーバー』が日本でプレミア上映された昨年9月の「第2回したまちコメディ映画祭in台東」のオールナイトイベント"復活! 映画秘宝ナイト"はチケットが売り切れるほどの人気でしたし。それで、わたしが11月末に「日本では公開しないんですか?」と確認したところ、「日本での公開は200%ない」という返事でした。それならばと、12月1日からダメもとでサイト上での署名活動(映画『ハンオーバー』劇場公開を絶対求める会)を始めたんです。こんなに面白い映画が世界中でヒットしているのに、日本だけ公開されないという状況はどうなんだと。 ──日本では若者の洋画離れが進んでいます。 わたなべ 日本では、コメディ映画を劇場で観て、みんなで大笑いしようという習慣がない。それに加え、若者たちの洋画離れが進み、洋画系の配給会社は苦しい状況。ムービーアイ、ワイズポリシーなど洋画を手掛けていた配給会社が次々と潰れています。若者の洋画離れは一説には、ゆとり教育の弊害なんじゃないかとも言われているようです。読みづらい字幕よりも吹き替え版のほうを好む。知らない外国の俳優が出ている洋画よりもテレビドラマの劇場版を選ぶ。若い人たちはそういう保険のついた、安心して観ることのできる作品を好むようになっている。ケータイ小説のような予定調和的な世界に感動している。これはすごく怖ろしいことですよ。日本の文化状況は、まるで"鎖国状態"に向かっているように感じるんです。音楽業界もそうですが、近年の映画業界はすごく内向きのマーケティングに偏っています。 ──1本のコメディ映画をめぐる問題ではなく、日本の文化全般にまつわる問題でしょうか? わたなべ 日本の音楽シーンで言えば、少し前にあった現象では洋楽をパクったような3年遅れぐらいのR&Bを平気でやっていた。国内でディーバとか言っても、海外ではまったく通用しないと思います。日本の音楽シーンは世界の動きを知らずに、音楽格差が生まれています。若い人たちも携帯配信で音質の悪いものを聴いて、それで良しとしている。CDが売れなくなるのは当然だと思います。音楽業界がファンを育てていくことを怠っていたツケが来ているんじゃないですか。映画業界も似たような状態でしょう。例えば、『スパイダーマン』シリーズをヒットさせたサム・ライミ監督の『スペル』(09)なんて爆笑もののホラーコメディなんですが、日本では若い人たちには作品の面白さが全然届かずに不発で、もう少し入ってもよかった。ある種の文化格差が生じてきているように思います。 ──80~90年代は各国の多彩なインディペンデント系作品がミニシアターで盛んに上映されていましたが、今はスター俳優の主演した恋愛映画じゃないと公開されにくい状況。 わたなべ でも、アクションコメディ『ホット・ファズ』は日本でもヒットしました。わたしが宣伝に協力した、売れないヘビメタバンドのドキュメンタリー映画『アンヴィル!  夢を諦めきれない男たち』(09)もロングランになりました。ノンスター映画でも本当に面白い作品なら、口コミで人が入ります。面白い映画はきちんと宣伝して一定期間公開すれば、観客に伝わります。それなのに安全パイの作品しか公開しないというのはどうでしょう? 日本の文化の層の薄さを感じさせます。 ──『ホテル・ルワンダ』(06)に続き、『ホット・ファズ』もネット上での署名活動から劇場公開に結びついたわけですが、『ハングオーバー』が劇場公開される見込みは......? わたなべ 厳しいです。山を動かすぐらいの覚悟ですね。無理を承知でやってます。何もやらないで後悔するよりは、やって後悔しようということです。もう後悔しつつありますけど(苦笑)。別にワーナーとケンカするためにやってるんじゃないんです。ネットを使って署名運動ができ、日本で公開したい作品があるならやろうよということです。ボクだけじゃなくて、みんな各自が思うものの署名活動をやればいいんじゃないかと思います。自分の意見を言うことを怖がっている人が多いように思いますね。正直、『ホット・ファズ』で署名活動をやって完全燃焼したので、2度はやるつもりはなかった。一銭にもなりません。 ──個人での署名運動は大変ですか? わたなべ 大変です。『ホット・ファズ』のときは完全なボランティアでした。寝ないでメールを送り、ブログを更新する生活。ネット喫茶にこもって集中して作業していたら、床ずれができました(笑)。日本版DVDが出たときに解説を書いて、その原稿料を規定額分もらっただけです。今回の『ハングオーバー』も知り合いのミュージシャンら著名人にコメントをお願いしていますが、サンプルを送ったり試写会で観てもらって、それからタイミングを見て、コメントを頼まなくてはいけない。時間がかかるし、注いだ熱量に対する見返りはないんです(苦笑)。ただ、やるべき価値のあることなら、やってみるべきだということですね。 ■ツイッターは宣伝スタイルを変えるか?  さて、わたなべ氏が署名活動はしんどいとこぼしたここまでが1月14日のインタビュー。日本での劇場公開は絶体絶命かと思われた『ハングオーバー』だが、このインタビューのすぐ後にミラクルが起きたのだ。1月18日に発表されたゴールデングローブ賞で『ハングオーバー』は見事に作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。このニュースが報じられた直後、DVDの発売を延期して日本でも劇場公開することが発表された。以下は6月22日に行なった、わたなべ氏への電話インタビューの内容だ。 ──本来は3月のDVD発売に合わせて映画業界に一石を投じるインタビュー記事としてアップする予定でしたが、記事をお蔵入りさせたままご無沙汰していました。『ハングオーバー』、まさかの日本での劇場公開おめでとうございます。
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『キリング・ミー・ソフトリー』(02)の
ヘザー・グラハムが、"いい女"っぷりで泣
かせる。
わたなべ ありがとうございます。 ──ぶっちゃけなところ、『ハングーバー』の日本での公開に、署名運動はどれだけの効果があったと思いますか? わたなべ もちろん、ゴールデングローブ賞受賞が大きな要因でしょう。日本での劇場公開が米国のワーナー本社からの指示なのか、ワーナー・エンターテイメント・ジャパンの判断かは分かりません。でも、署名運動をしたことで日本でも『ハングオーバー』を観たいという人たちがいることを具体的な数字でアピールできたことが基盤になっていると思います。ただゴールデングローブ賞を受賞しただけで、日本で公開されたかどうかは分かりません。実際、『ハングオーバー』の日本での公開にあたり、署名のために著名人たちが寄せてくれたコメントが活用されるなどもしています。 ──とりあえず、『ハングオーバー』は日本での劇場未公開を回避できましたが、日本における洋画の状況が根本的に変わってきたわけではありませんよね? わたなべ そうです。ですから、『ハングオーバー』が洋画の配給状況が変わる上での試金石になればと思いますね。『ハングオーバー』がヒットすれば、配給会社も多少なりとも洋画コメディに対する認識が変わるんじゃないですか。ノンスターのSF映画『第9地区』はヒットしています。日本映画ですが、テレビ局を絡めずに作った『告白』のようなエッジの効いた作品も当たっている。今までとは違った作品を観たいと思っている人は多いということでしょう。テレビ局主導の映画に対する反動もあると思います。それに映画の宣伝スタイルも変わりつつあるんじゃないかと思います。クエンティン・タランティーノ監督の戦争映画『イングロリアス・バスターズ』(09)は公開直前にタランティーノやブラッド・ピットらが大挙来日してキャンペーンを行ないましたが、観客動員できたのは第1週だけで、その後は続かなかった。テレビなどを使って公開直前に派手に宣伝する大作映画とは別に、ツイッターなどのネットでの口コミ的な宣伝が適した作品もあるんじゃないですか。『ハングオーバー』もツイッターで署名活動を広げたわけです。 ──ネットでの署名活動は『ハングオーバー』で打ち止めにしたいと前回は話していましたが......。 わたなべ 署名運動は大変なので、できれば他の人にやってほしい(苦笑)。『ハングオーバー』はすでに『ハングオーバー2』の撮影が年内に予定され、日本でも早々に劇場公開されることが確定しています。でも、まだこれから日本で劇場公開されるかどうか微妙な作品がけっこうあるんですよ。『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督の新作『スコット・ピルグリムvs.ザ・ワールド』ですが、これも日本での公開はまだ予定されていないと言われています。暴力シーン満載ながら笑える米国映画の話題作『キック・アス』も難しい状況。『40歳の童貞男』(06)で知られるジャド・アバトー監督の最新作『ファニー・ピープル』(09)は米国の人気コメディアンであるアダム・サンドラーとセス・ローゲンが主演したヒット作ですが、日本での公開の見通しは付いてませんしDVDも出ていないんです。とくにエドガー監督の『スコット・ピルグリム-』は撮影中のトロントを訪問して、エドガー監督にも会ってきているので、もし日本での公開が決まらず、他に署名活動を始める人がいなければ、やらざるを得ないかもしれませんね......(苦笑)。 ──『ハングオーバー』の日本公開に当たり、最後にひと言お願いします。 わたなべ 日本での公開が決まってからも署名数はまだ増えているんです。現在、署名数は2,481人です。公開初日の土曜、日曜はみんなで劇場に集まって盛り上がりたいですね。コメディって、ひとりでDVDで観るよりも、劇場でみんなで腹を抱えて笑うことで、もっと面白くなるもの。それに第1週の土日に観客動員できれば、その後の公開期間も伸びますしね。エンドロールで明かされる画像の数々は爆笑すること間違いなしです。  さて、『ハングオーバー』が公開される7月3日は、フジテレビ製作の『踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』も全国公開される。脚本重視のノンスターの洋画と国内興行記録を塗り替えたテレビ局主導の人気シリーズがぶつかり合う形だ。全国10館のみでの上映となる『ハングオーバー』は観客動員数では圧倒的に不利だが、満足度や1館あたりの動員率でどのような数字を残せるか。これからの映画興行を占う上で、非常に興味深い対決となりそうだ。 ● 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』 2日後に結婚式を控えた親友・ダグ(ジャスティン・バーサ)のためにバチェラーパーティーをラスベガスで開くフィル(ブラッドリー・クーパー)たち悪友仲間。だが、ハメを外しすぎて悪酔いし、誰も昨晩の記憶がない。ホテルにダグの姿はなく、代わりになぜか赤ちゃんとトラがいた! 監督/トッド・フィリップス 脚本/ジョン・ルーカス&スコット・ムーア 出演/ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリファアナキス、ヘザー・グラハム、ジャスティン・バーサ、ジェフリー・タンバー 配給/ワーナー・ブラザーズ映画 7月3日(土)よりシネセゾン渋谷ほか全国ロードショー <http://wwws.warnerbros.co.jp/thehangover/> ● わたなべ・りんたろう 1967年生まれ。映画・音楽ライター。「週刊朝日」映画欄の星取り表など執筆。ルワンダ紛争の実情を描いた『ホテル・ルワンダ』(06)の日本での公開を求める署名活動に参加。『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(08)では"映画『Hot Fuzz』の劇場公開を求める会"を主催し、2890人の署名を集めた。
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【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.10

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 北京五輪の際にも好評を博した日刊サイゾー「美女コーナー」(http://www.cyzo.com/2008/08/post_893.html)が、ワールドカップで完全復活! 日々、緊急更新中です!  第10回は、モデルばりのポーズを決めてくれたパスコア嬢。 wcg1001.jpg wcg1002.jpg  キュートでカワイイうえに、超気さく。これこそ美女、間違いなく筆者お気に入りのひとりである。  次回の美女コーナー更新も一両日中。こうご期待! 【関連記事】 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.09 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.08 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.07 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.06 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.05 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.04 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.03 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.02 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.01

懐かしきのあの頃にタイムスリップ!『遊園地の記憶』

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『遊園地の記憶』
(アルバトロス/3990円)
 子どもの頃、休日に連れて行ってもらえる特別な場所と言えば、遊園地だった。メリーゴーランドやコースター、観覧車など色とりどりのメルヘンな乗り物に心躍らせ、ウサギやパンダの気ぐるみから風船をもらい、ソフトクリームやポップコーンをほお張りながらベンチで一休み。そこは子どもたちの幸せな笑顔で溢れていた。  大人になるにつれて、流行をいち早く取り入れたテーマパークに遊びに出かけることが多くなり、遊園地からはすっかり足が遠のいてしまった。ディズニーランドに代表されるような"一流"のテーマパークは、設備から演出にいたるまですべてが完璧で、文句のつけようがない。けれど、遊園地には肩の力を抜いて楽しめる、庶民的な魅力がある。  先日、日本最古の屋上遊園地とされる浅草・松屋の「プレイランド」が閉鎖されたばかりだが、集客が伸び悩み、惜しまれつつも取り壊されてしまう老舗遊園地も少なくない。
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(C) 2010 ALBATROS
 『遊園地の記憶』は、巨大遊園地からデパートの屋上遊園地まで、現存する懐かしい遊園地を収録したDVDだ。「浅草花やしき」の日本最古のコースター、国の有形文化財に登録されている群馬県前橋市「るなぱあく」の電動木馬など、歴史遺産とも言うべき遊具たちが多数収録されている。ちょっとセンチメンタルな音楽とともに、ただただ園内の乗り物を追ったシュールな映像だ。まるで、遊園地のなかに一人迷い込んでしまったかのような不思議な錯覚に陥る。  昭和に造られた遊園地ばかりとあって遊具は老朽化が進み、色がはげたり、もうなんのキャラクターだかよく分からなくなっていたりもしているけれど、その分、哀愁はたっぷり。
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(C) 2010 ALBATROS
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(C) 2010 ALBATROS
 東京・浅草にある「浅草花やしき」と言えば日本最古の遊園地。ペリーが浦賀に来航した年にできたというのだから、その歴史は150年以上(1942年に一度取り壊された後、47年に再建した)! もともとは植物園として開園したが、浅草が流行の地となるにつれて、動物や見世物の展示、遊具の設置を行うようになった。何度か経営会社が代わり、現在ではナムコが経営しているが、栄枯盛衰を繰り返してきた、苦労が絶えない遊園地だ。  神奈川県小田原市にある「小田原城址公園こども遊園地」は、戦国大名・北条氏の居住地だった城跡に併設して造られた遊園地だ。名物の豆汽車をはじめ、乗り物はすべて80円。コイン式の児童遊具は30円とお財布に優しい。幼い頃、祖母に手を引かれて何度か行ったことがあるのだが、豆汽車に乗って下から見上げる小田原城がすごく好きだった。
 昭和という一時代を彩った遊園地。庶民の憧れであったその場所は、いつの間にかまわりの急激な変化から取り残されてしまった。園内の時間だけが止まり、なんだか時代と合わないちぐはぐな存在になってしまったけれど、いま一度その魅力を見直してみたい。幸せな想い出がつまった場所、それが遊園地なのだ。 (文=編集部)
遊園地の記憶 特典映像は桜金造のアノCM。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 鉄道模型ジオラマの醍醐味を網羅したDVD『鉄道模型ジオラマの世界』 これが本当の"昭和の香り"「ノッポさんと行く昭和のスキマ探訪」 「泳がなかったら死んでしまう!?」キケン過ぎて旅情ゼロの温泉旅DVD『前人未湯』

【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.09

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 北京五輪の際にも好評を博した日刊サイゾー「美女コーナー」(http://www.cyzo.com/2008/08/post_893.html)が、ワールドカップで完全復活! 日々、緊急更新中です!  第9回は、スペインから家族で応援にやっていたというマーラ。 wcgorl091.jpg  やっぱりラテン系が好みの筆者。照れながら浮かべる笑顔がまたカワイイのだ。  次回の美女コーナー更新も一両日中。こうご期待! 【関連記事】 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.08 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.07 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.06 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.05 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.04 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.03 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.02 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.01

【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.08

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 北京五輪の際にも好評を博した日刊サイゾー「美女コーナー」(http://www.cyzo.com/2008/08/post_893.html)が、ワールドカップで完全復活! 日々、緊急更新中です!  第8回は、プレトリア在住のマリー。おじいさんと一緒にW杯観戦中に一枚。 wcbijo008.jpg  南アには他国にルーツを持つ住民も多いのだが、マリーはどうやらポルトガル系とのこと。どうりで、カワイイわけか。ラテン系には、やっぱり美人が多い。  次回の美女コーナー更新も一両日中。こうご期待! 【関連記事】 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.07 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.06 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.05 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.04 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.03 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.02 【WC2010】今日のワールドカップ美女コーナーvol.01

UMA研究家・山口敏太郎が語る「UMAとエコロジーの知られざる関係」とは!?

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 ネッシー、ビッグフッド、チュパカブラなどの未確認生物を表す「UMA」(Unidentified Mysterious Animal)という言葉はすでにメディアなどでもお馴染みだろう。このUMA好きによるUMA好きのためのイベント「UMAサミット」が6月5日に東京で開催され、大盛況のうちに終了した。このイベントの主宰者であり、UMAについての著作は15冊以上を数えるというUMA研究家・山口敏太郎氏に知られざる生物の魅力を訊いた! ──先日開催されたUMAサミットは大盛況だったようですが、その模様を教えてください。 「UMA研究家の天野ミチヒロさんや怪獣デザイナーの島本高雄さんなどの出演者と共に、それぞれが持つUMAに対する想いを語りました。お客さんも会場キャパのギリギリまで人が入り、事前の予約も途中で締切らざるを得なくなってしまいました」 ──世間にUMA好きは結構いるんですか?
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「多いですよ。UMAの本は売れるんです。マンガ、文庫本、コンビニ本までいろいろな出版社から15冊以上出しているんですが、心霊とか妖怪、陰謀論よりもUMAの方が売れています」 ──サミットの時はどういうお話をされたんでしょうか? 「あまり表の媒体には書けないような内容ばかりなんですが......。『モーゴウル』というUMAがいるんですが、その正体を突き止めるために島本さんがイギリスまで訪れたレポートが発表されたりしましたね。僕自身もネッシーについての話をしたり......」 ──ネッシーですか? 以前、ねつ造だということが発覚しましたよね? 「はい、有名な写真は潜水艦とヘビのおもちゃで作ったねつ造だということが判明しました。ただ、巨大生物がいることは確かだと思います。ただし、みんなが期待するような怪獣や海竜ではなく、サケの巨大化したものではないかというのが僕の説です。ネス湖から流れるネス川では、すごく巨大なサケが穫れるんです。それが3、4匹で群れていたら巨大生物に見えるはずです」  UMA研究家として知られる山口氏。その熱意のきっかけとなった事件は今から30年前に遡るという。 ──山口さんがUMAを追うようになったきっかけは? 「僕は四国の出身なんですが、大蛇騒動が昭和50年代にあったんです。剣山というところで丸太のような大蛇が目撃され、地元新聞に報道されるくらいの大騒ぎだったんです。僕自身『ゲゲゲの鬼太郎』や『デビルマン』などの影響で妖怪などの方が好きだったんですが、その時にUMAに魅せられました。怪獣や妖怪はファンタジーでしたが、UMAは身近にいたんです」
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──確かに身近でそんな大騒ぎになっていれば興味を持ちますね。 「昭和50年代はその他にもヒバゴン騒動があったし、ニューネッシーが引き上げられた。ツチノコも漫画家の矢口高雄先生が『幻の怪蛇バチヘビ』を描いてブームになった。池田湖にはイッシー、屈斜路湖にはクッシーがいた。同時多発的に起こったまさにUMA黄金期です。その時に子どもだった人は相当に影響を受けていると思います」 ──日本全国にUMA目撃証言はあるんでしょうか? 「カッパを岩手県の遠野で見たと言う人がいて、本物としか思えない目撃証言も多いんです。現場に行くとそれらしき物証もあります。ただ、カッパはイタチとかの倍数体(遺伝子異常)ではないかと思っています。温度と圧力を加えると魚の卵では倍数体遺伝子がすぐにできてしまうんです。目撃者がいるけど、全く捕まらないのはそういった突然変異が原因なんじゃないかと考えています」 ──突然変異が原因なんですか? 「その他にも原因はあります。最近、宮城県で野生のカンガルーが生息していると報道されました。地元では『カンガルー酒』も発売されるくらい盛り上がったんですが、これもおそらくペットで飼っていたのを棄ててしまったんでしょうね。カンガルーは難しいんですが、ワラビーなら日本でも越冬できるんです。外見も似ているので、ワラビーじゃないかと思います」
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──そういったこともUMA誕生の原因になるんですね 「『テレポートアニマル』といって、そこに住むはずのない生物を人間が連れてきてしまい、UMAとして騒がれる例は多いです。ペットショップなどで無責任に購入して逃がしてしまうとテレポートアニマルになってしまうんです。少数のうちはUMAでも、鎌倉のアライグマ問題のように個体数が増えてくると立派な社会問題に発展してしまいます」  UMA=未確認生物は決して想像上の怪物ではない。山口氏によれば人間のエゴによって連れてこられたテレポートアニマルたちも立派な「UMA」だという。そして、人間が生み出してしまったUMAはまだまだ数多く存在する。 ──「テレポートアニマル」の他にも、人間が原因でUMA騒動となる例はあるんでしょうか? 「また、外来種との交雑も起こっています。和歌山ではタイワンザルが増えてニホンザルと混血になってしまったり、岡山や京都でも中国と日本のサンショウウオが混血してしまっているんです。沖縄では台湾ハブと琉球ハブが混血し『スーパーハブ』が誕生しています。普通のハブよりも大きくて毒も強いから血清も効かないんです」 ──それは大問題ですね。 「遺伝子汚染や純血種絶滅の引き金になります。さらには交雑種が繁殖してしまったら生態系の崩壊にもつながるんです」 ──UMAを考えることは生物学的な側面もあるんでしょうか? 「そうですね。環境や種について考えることがとても重要なんです。ホッキョクグマが環境の悪化が原因でアラスカに上陸しているんですが、普通のクマと交雑して白黒まだらなクマが生まれてしまったりしている状況です。これは生物としてもよくないことですよね。人間が原因となってUMAが生まれてしまっているんです」 ──UMAを考えることが環境問題につながるとは意外です。 「UMAを考えるにあたっては、論理的に考えなきゃいけないんです。人間が外来生物を連れてくるエゴを考えなきゃいけないし、環境が激変してホッキョクグマが交雑してしまうという現実を考えなきゃいけない。だからUMAファンは意外とまともな人が多いんです」 ──(笑) 「もちろん不思議な生物も確かに存在するんだけど、解明できるところはしっかり解明していかないとダメです。別にそれを解明したところでUMAへのロマンが消えるわけじゃないし、UMAに対する愛が変わるわけじゃない。だからUMAは面白いんですよ!」 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●やまぐち・びんたろう 作家・漫画原作者・ライター・オカルト研究家・株式会社山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。妖怪・都市伝説・UMA(未確認生物)・怪談・心霊 スポット・UFO・日本史ミステリー・前世・格闘技・秘密結社・サンカ・忍び・幽霊・四次元・超能力・呪術など様々な分野で活躍する。7月23日には阿佐ヶ谷ロフトにてオールナイトで語り明かすイベント「山口敏太郎祭り3」を開催!
世界の未確認生物ファイル 大真面目!! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 "UFO界のドン"矢追純一 UFOメディアを叱る! 「X51.ORG」主宰・佐藤健寿のオカルトとネットを巡る旅 超常現象の疑わしさを突破する未確認の「何か」に迫った映像

『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』劇場鑑賞券を5組10名様に!

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 1992年、カロルコ・ピクチャーズが『ターミネーター2』に続いて放った、世界的なヒット作『ユニバーサル・ソルジャー』。その正当な続編『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』が18年の時を経て、ついに公開されます。それを記念して、劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼントいたします。詳細は以下より。 次世代型か、初期型か、新たなるバトルが今、始まる。  『2012』のローランド・エメリッヒが監督し、世界中で大ヒットとなったSFバト ル・アクション『ユニバーサル・ソルジャー』。ヴァン・ダムとラングレンの二人をアクションスターとして不動の地位に押し上げ、全世界のアクションファンを虜にしたその『ユニソル』が、時を越え遂に復活<リジェネレーション>する!
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 シリーズ最新作『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』では、次世代型ユニバーサル・ソルジャー(NGU)と旧型ユニバーサル・ソルジャーが対決し、そしてヴァン・ダム&ラングレンのオリジナル・キャストの2人が再び激しい宿敵同士のバトルを繰り広げる!  チェチェン民族主義のテロリストがロシア首相の子息を誘拐し、チェルノブイリ原子力発電所を占拠。一味は最先端の兵士再生プログラム"NGU"によって誕生したスーパー・ソルジャーを擁していた。これに対するは初期兵士再生プログラム"ユニソル"の最強兵士リュック(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)。しかし 彼の行く手に、NGUの最強ソルジャー(アンドレイ・"ザ・ピットブル"・アルロフスキー)、そして冷凍冬眠から覚めた旧敵スコット(ドルフ・ラングレン)が立ち はだかる! ■『ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション』 出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン、アンドレイ・"ザ・ピットブル"・アルロフスキー元UFC世界ヘビー級チャンピオン)監督:ジョン・ハイアムズ 撮影:ピーター・ハイアムズ(『タイムコップ』『2010』) 提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 配給:エスピーオー 1時間37分/2009年アメリカ/R15+ <http://unisol-is-back.jp> ■プレゼントの詳細 この映画の公開を記念して、日刊サイゾーでは5組10名様に劇場鑑賞券をプレゼントいたします。応募の〆切は7月2日(金)23時59分とさせていただきます。なお、当選の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。 応募はこちらから 【個人情報】 ■ご応募にあたり、ご提供いただく個人情報はサイゾーにて厳重に管理を行います。また、お客様の同意なしに守秘義務を負う業務委託先以外の第三者に開示、提供いたしません。 ■ご提供いただく個人情報は、『サイゾー』からの、お客様がご希望の場合の商品、キャンペーン等のご案内、アンケート等の発送に使用させていただきます。また、個人を特定しない方法で、マーケティングの統計データとして活用させていただきます。 ■今後、『サイゾー』からの商品の送付や媒体に関するご案内等をご希望されない場合は、下記連絡先までご連絡願います。 ■『サイゾー』が保有するお客さまの個人情報について、訂正・利用停止等をご希望される場合には、下記連絡先までご連絡願います。サイゾー 03-5784-0790 個人情報管理責任者まで

京女は幽霊よりも怖い? 京言葉で綴るスプラッタ怪談『京都怪談 おじゃみ』

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第4回『幽』怪談文学賞授賞式の様子。
 ちょっと前まで肌寒かったのに、梅雨入りした途端蒸し暑くなりましたね。暑い季節といえば、アレですよ、アレ。怪談ですよ。ってことで、以前ここでもご紹介した(参照記事)「幽」怪談文学賞受賞者である、神狛しずさんにインタビューをしてみました。京都を舞台に、一人称の京言葉で綴られる『京都怪談 おじゃみ』は、上品さを感じさせる幻想的な作品ながらも、体の中からゾクっとくる怖さがあります。  幽霊も怖いけど、京都の女性も怖いですよ~。 田辺青蛙(以下、田辺) 小説に専念しようと、お仕事を辞められたそうですが、どれくらいのペースで新人賞に応募しましたか? 神狛しず(以下、神狛) 公募ガイドの情報をもとにいろいろ。月に百枚程度は書くように心がけていました(使いものになるか否かは別として)。「おじゃみ」を書いていた頃は公募ガイド社のYA文学短編小説賞(最終候補作にとどまりました)にも出したり、やはり(仕事を)辞めたばかりなのでどんどん書いていましたが、そのうちに、専念してもダメなときは全く書けないということも思い知りましたし、開き直りました。一年間の平均で言えば、応募(童話やショートショートは除く)は二カ月に一本程度。あまり筆が早いほうではないと思います。 田辺 十分速いと思いますよ。私は短いのばかり書いているので、百枚って聞くと、うわってなってしまいます(汗)。さて、受賞の連絡を聞いた時、どう思われましたか? 神狛 一瞬ポカン、としました。「最終に残っていますよ」という連絡は昨年の7月にいただいていたのですが、発表の日とされていた11月9日にはセールスの電話ばかりかかってきて。ああ、駄目だったんだな、ともう諦めて夕食を食べ始めたところだったので。 田辺 ふむふむ、そうだったのですか。で、受賞作となった「おじゃみ」に出てくる、我が子に火を付けて清々しているようなトンデモないお母さんのモデルはいるんですか? 神狛 トンデモ母さんにモデルがいたら、それこそトンデモないはずなのですが、テレビのニュースを観ていたら、世の中には結構たくさんいました。嗚呼、トンデモない。「おじゃみ」ちゃんは、うちのシーズーの女の子の頭のかたちから(アイデアを得ました)。あんこが詰まっていそうな顔をしているんですよ。あと、我が家の壁裏に鼬が入り込んで大変だった時期があって、夜な夜なゴトゴト気味悪くて眠れなかった経験もヒントに。 田辺 イケズな京都人が作中に沢山出てきますが、実際にそのような人に会うことはありますか? 神狛 いいえ、京都の方はほんまに優しいですよ。着物も、街角で見知らぬ方が笑顔でササッ、とおはしょりを整えてくださったり、帯の歪みを直して「ひやぁ、素敵やわぁ」と褒めてくださったり。皆様、怖がらないで京都へ来てください。  ただ、地獄耳だとキズつくこともあるかも知れません。でも、こういうことは全国共通の日常だと思いますよ? 京都(特定地域)の「聴こえよがし」が絶妙なだけで......。 田辺 そ、そうなのですか。私は生まれが大阪で育ちが京都なんですが、それゆえに京都の微妙なニュアンスっていうか、何か言葉遣いとかが肌に合わなかったんですよ。「あらぁ、安物がよぅ似あわはってええねぇ~」みたいなノリが怖い! って私の話になってしまってすみません。確かに「聴こえよがし」だけが絶妙なだけかもしれませんね......。作品を京都弁で書こうと思われた理由は何かあるんですか? 神狛 標準語で書いているつもりが方言だったり、自分のスピーチの録画を観たら、標準語で話していたつもりだったのに、イントネーションが思いきり訛っていたりして。それで、「ええい」と(放言丸出しで)地元近くの伝説の地を舞台にしたミステリーを書いたら賞をいただいたので、やはり自然体がいいのかなと思いまして。でも、京都と言っても<中の人>ではないので、普段はそんなに激しい京都弁では喋っていません。 田辺 そうなのですか。京都在住の私でも、綺麗な京言葉だなーと思って読んでいました。 「虫籠窓」は京都の古い町家が舞台ですが、実際に住まれたことはありますか? 神狛 ありません。京都の田舎の山奥、築三十五年の木造日本家屋に鼬や鼠や百足と一緒に暮らしております。町家は市内に出ると、カフェやギャラリーになっているところがあって憧れますが、実際に住んでいる方のお話を聞くと、ぼっかぶり(ゴキブリ)が多くて大変だそうです。 田辺 授賞式のお着物は何か作品と関連はありますか?「前妻さん」はお着物が幽霊の正体ですが、その発想はどこからですか? 神狛 京都だし、着物で......じゃあ「おじゃみ」っぽく小豆色で......という安直な理由です(普段から着物が好きでよく着ています)。弘法さん(毎月21日)にいっぱい古着物が出ていて、こういう古い着物には前の持ち主の気持ちなんか宿っていそう......と思ったのが「前妻さん」の地になっています。25日は天神さんですが、着物では怖くて行けません。 田辺 京都人の着物を見る目は厳しいですよね。最後に、次回作についてお聞きしたいのですが、今後も京都を舞台として怪談を書かれるんですか? 神狛 そうですね、今はいただけるお仕事を精一杯こなしつつ、新たな展開も見せられたらいいなと思っています。怪談以外にも書きたいお話はたくさんありますし、怪談も、せっかく入口に立たせていただいた分野ですので、ますます深くダイブしていきたいな、と。京都には書き尽くせないほど、いい舞台がありますから。 (取材・文=田辺青蛙) ●かみこま・しず 京都府京都市生まれ。現在、府下五里五里の里(城陽市)在住。同志社大学神学部卒業。図書館勤務を経て、 2008年、別名にて第6回北区内田康夫ミステリー文学賞大賞受賞。2009年、「おじゃみ」で第4回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞。犬好き。愛犬は二匹のシーズー。 tanabe_prof.jpgたなべ・せいあ 「小説すばる」(集英社)「幽」(メディアファクトリー)、WEBマガジン『ポプラビーチ』などで妖怪や怪談に関する記事を担当。2008年、『生き屏風』(角川書店 )で第15回日本ホラー小説大賞を受賞。綾波レイのコスプレで授賞式に挑む。著書の『生き屏風』、共著に『てのひら怪談』(ポプラ社)シリーズ。2冊目の書き下ろしホラー小説、『魂追い』(角川書店)も好評発売中。
『京都怪談 おじゃみ』 第4回『幽』怪談文学賞・短編部門大賞受賞の京都怪談。京都を舞台に展開される、おんなの想いがつまった6つの短編怪談。古民家に暮らす妻、由緒ある家に嫁いだ若奥様、古くからの町家で祖母・母と暮らす妙齢の女性、京都の大学生、女子高の生徒......。さまざまな「京おんな」の生きざまを描く6つの怪談物語。 amazon_associate_logo.jpg
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日本唯一の"霊柩車研究家"が語る、 霊柩車の変化にみる日本人の死生観

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都内を走る東礼自動車の霊柩車。
 誰もが一度は乗るであろう、けれども、ほとんど気にかけることのない存在「霊柩車」。子どもの頃は、霊柩車が通ったら親指を隠せ! なんていう迷信をにわかに信じていたりしたが、最近では見かけることすらもほとんどなくなってしまったような気がする。そんな霊柩車を研究し続け、過去には数少ない霊柩車の専門書『The 霊柩車』(祥伝社)なる本まで上梓した経験もある庶民文化研究所所長の町田忍さんにお話をうかがった。 ――そもそも町田さんが霊柩車に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか? 「庶民文化研究所としてさまざまな文化を調べているんですが、まず銭湯について研究していたのが先でした。20年以上前になるんですが、たまたま銭湯を撮影していたらその横を霊柩車が通ったんです。銭湯の入り口のデザインと霊柩車のデザインが同じ『唐破風(からはふ)』という様式だったんです。その共通点を発見したのがきっかけで、霊柩車についても調べ始めました」 ――霊柩車の歴史について教えてください。
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現在の霊柩車の原型である『輿』。
(資料提供:東礼自動車)
「大正時代の始めに、大阪でアメリカから輸入した霊柩車を使用したことから始まります。そこに日本伝統の『輿(こし)』を合体し、車に乗せたのが始まりです。和洋折衷文化ですよね」 ――一口に霊柩車と言っても、地域によっていろいろな形があるのが驚きです。全国各地の霊柩車を取材されたのでしょうか? 「大きく分けて、北陸、中部、関東、関西の四つに特徴的な霊柩車があります。その地域の霊柩車は見て回りましたね」 ――さまざまな霊柩車を見た中でも、町田さんの印象に残っている霊柩車はどの地域のものですか?
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全国でも珍しい朱色の富山の霊柩車。
翼のある麒麟が四方を守る。
「北陸にある朱色の霊柩車ですね。もともとは黒い霊柩車だったんですが、昭和57年に葬儀屋さんが考え出したんです。あとは、金沢で見たすごく豪華なクライスラーの霊柩車ですね。豪華さでいうと北陸が最も進んでいます」 ――東京の霊柩車はどうでしょうか? 「東京の霊柩車は地味ですね。東京もかつては豪華絢爛な霊柩車があったんですけど派手すぎて人気が出ないんです。どうしても白木造りのタイプの方が人気になります」  かつては霊柩車の代名詞だった「宮型」と呼ばれる日本伝統の霊柩車。しかし、近年では都市部を中心に「洋型霊柩車」と呼ばれるシックなデザインの霊柩車が主流になりつつある。その主役交代の逆転劇には、日本人が持つ死生観の変化が大きく影響しているという。
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洋型の霊柩車。
――どうして宮型は衰退してしまっているんでしょうか? 「火葬場の近くに人家が立ち始めたのが原因でしょうね。田んぼの真ん中に火葬場を建てていたのに、その周りに人家が建ち始める。そうすると住民から苦情が来るんですよ。霊柩車を毎日見るのは嫌だって。それで、一見して霊柩車と分かる宮型よりも、分かりにくい洋型霊柩車の方が主流になっていったんです」 ――確かに芸能人の出棺風景などでも最近は洋型霊柩車が多いですね。 「昭和天皇が洋型を使ったのも影響があるでしょうね。それまでは洋型はキリスト教の人しかほとんど使用しなかったんです。美空ひばりや松田優作は宮型でした。X JAPANのhideの時は洋型を使用していましたね」 ――今後、宮型が復活していくということはないんでしょうか? 「ますます洋型が主流になっていくと思います。宮型はメンテナンスが非常に大変だし、職人さんの技術も必要になるんです。今では宮型でも白木ではなくフィギュアなどに使用するFRPを素材にして装飾を施した霊柩車もあります」 ――宮型の派手な装飾を見ていると、単純に悲しいという感情だけではない日本人の死生観を見ることができるような気がします。
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(上)京都・大阪地方を走る白木造りの霊柩車。
(下)彦根で使用されている珍しいトラック
ベースのもの。全金属製。
「例えば北陸地方で根強い浄土真宗は、死ぬ=生まれ変わるという極楽浄土の死生観です。塩をまくこともないし、間引きもしない文化だったんです。だから『富山の薬売り』をしたりして口減らしのために仕事を外に求めていたんですね。東京の銭湯も北陸の人がやっていることが多いんです。生まれ変わることはおめでたいという感覚が強いので、朱色の霊柩車が受け入れられる土壌があるんでしょうね」 ――そういった仏教特有の死生観が失われつつあるんでしょうか? 「死を見ないようにするという傾向も一因でしょうね。昔は土葬をしたり、死体を洗ったりして、死者を身近に見ていました。けれども今はなるべくそういう部分を見せないようにしていますよね」 ――そう考えると、洋型の普及はちょっと寂しい部分もあります 「宮型は残してほしいですね。宮型霊柩車はただの葬式の道具ではないんです。源流をたどれば日本人の美意識、宗教観、死生観のシンボルでもあり、大衆文化の象徴なんです。霊柩車の、車に輿を合体させるという和洋折衷の方法は、大陸文化を受け入れてきた日本の歴史と通じるところもあります」 ――最後に、芸人の鳥肌実さんも霊柩車を所有していますが、霊柩車研究家として町田さんも霊柩車を持ちたいとは思われますか? 「余裕があれば新車を買ってみたいですね。中古は......ちょっと怖いよね」 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]) machidasinobu.jpg ●まちだ・しのぶ 1950年東京生まれ。学生時代はヒッピーとしてヨーロッパ各地を放浪。卒業後、警視庁警察官勤務を経て、庶民文化における見落とされがちな風俗意匠を研究。その研究対象は多岐にわたり、銭湯、正露丸、チョコレート、ペコちゃん、コアラのマーチ、蚊取り線香、ハエ取り紙など150以上にのぼる。す。主な著書に『銭湯遺産』(戎光祥出版)、『昭和なつかし図鑑』(講談社)、『東京ディープ散歩』(アスペクト)などがある。現在、文化放送「団塊世代倶楽部」(毎週土曜・午前11:00~)とライブストリーミングサイト「DOMMUNE」に不定期出演中。
The霊柩車―日本人の創造力が生んだ傑作 霊柩車と銭湯とフーゾクは、極楽への入り口なんだそうです。 amazon_associate_logo.jpg
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【WC2010】「ヴオー、ヴオー、ヴオー」治安、渋滞に続く南ア第3の問題が発生中!?

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レストランの前に出されたヴヴゼラ禁止の立て看板。
食事ぐらい静かにゆっくり楽しみたいものだ。
 南アフリカでのワールドカップも開幕から約2週間が経過した。開幕直後には、韓国人や中国人、スペイン人やポルトガル人に加え、日本人カメラマンまでもが強盗の被害に遭ったとされたが、その後はそんな話題もすっかり影を潜めている。  筆者の周囲にしても、とくに大きな問題は起こっていないが、果たして本当に安全なのか、それとも事件を隠ぺいしているだけなのかは微妙なところだ。  それにしても、治安や渋滞問題もそうだが、話題のヴヴゼラ(南ア伝統の長いラッパのような簡易楽器)が相変わらず猛威を振るっている。  このヴヴゼラの「ヴオー、ヴオー」という重たい音はテレビで聞く以上に、現場で聞くとわずらわしく、いくつかの調査結果によれば継続して耳にしていると深刻な聴力低下にもつながるというから恐ろしい。  実際に、大会前には出場各国から「ヴヴゼラ使用の反対」を求める声が上がったほど。それほど、南アを訪れる人にとっては、厄介で深刻な問題なのだ。  ともあれ、百歩譲ってスタジアムでは我慢するとしよう。それも「試合の一部」(大会組織委員会)ということで。  問題なのは、ここへきてヴヴゼラが世界的に話題になったことで、南ア人はまるで周囲にアピールするかのように、朝から晩までどこに居ても「ヴオー、ヴオー」と吹いているということ。とにかく、歩きながら、車に乗りながら、レストランで食事を待ちながら、まるで○カのひとつ覚えみたいに。最近では、朝の目覚めだってホテル近くで吹かれるヴヴゼラというほどだから、ほとほと困る。  耳栓を買おうと思っても、売り切れ状態。いまでは、レストランでヴヴゼラ禁止の看板も出るほどだ。  1年前、W杯のプレ大会で南アを訪れた際にはヴヴゼラ購入を考えた筆者だが、いまでは何てバカげた考えだったかを身に染みて感じている。 (取材・文=栗原正夫)
ブブゼラ  サッカー日本代表応援 買うなよ、買うなよ? amazon_associate_logo.jpg
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