被災地救援の「チーム陳」代表、陳光標が寄付金水増し疑惑でピンチ!?

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今年3月10日、雲南省地震の被災地を訪れた
陳光標氏と、氏から寄付された札束を手に
する被災者(現地メディアの報道より)。
 東日本大震災発生直後、私設救援隊を率いて被災地入りした中国人富豪、陳光標氏。日本でも「救援やってます!」と言わんばかりのキメキメポーズで撮影された彼らの活動の様子がネット上で話題となり、「チーム陳」という愛称も誕生した。  彼は中国ではかねてから慈善家として知られていた人物で、これまでに総額100億円を慈善活動に投じたと言われている。例えば東日本大震災の直前には台湾を訪れ、低所得者に対し約14億円を寄付し、中国・四川大地震の際にも60台もの建設機器を被災地に投入して救援に当たったほか、8,000万円を寄付したと主張している。   しかし、そんな陳氏の慈善活動に、 ニセモノ疑惑が浮上している。  中国紙「南方都市報」などの報道によると、 陳氏が主張する寄付金の額は、売名行為を目的に大幅に水増しされた金額であるというのだ。例えば、昨年のハイチ地震の際に陳氏は「中国青年基金会」と「中国人権基金会」を通し、被災地に約1億円の義援金を送ったとしているが、この2つの機関は実際には存在しないことが判明したという。また、陳氏が昨年、約2億7,000万円を寄付したというある団体は、7,800万円しか受け取っていないことも明らかになった。  こうした報道に対し陳氏は「98%ウソ。メディアはあら探しばかりだ」と反論しているが、寄付の金額が事実である証拠は呈示できていない。  しかし、金額の大小の問題はあれ、彼がかなり規模の大きい慈善活動を行っていることは確か。「やらない善よりやる偽善」という言葉もある。こうしたバッシングにめげず、パフォーマンスでも中身の伴った慈善活動ならば続けてもらいたいものだ。(文=高田信人)
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「裏切られた思い」都知事選ドタキャンの松沢元神奈川県知事が石原慎太郎に恨み節!?

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石原都知事は任期半ばの2年で辞任し、
松沢氏に引き継ぐなんてウワサもあり
ますが。
 4選を果たした石原慎太郎都知事のもとに、出馬ドタキャンの元神奈川県知事・松沢成文氏から「あなたには裏切られた」と恨みのメールが届いたという話が政治記者の間でささやかれた。  松沢氏が"石原後継"で一度は出馬を表明したが、石原知事の急転出馬でドタキャンせざるを得なくなったのは周知の通り。 「石原都知事には電話で"都政に挑戦します"と仁義を切りました。"そうか、頑張れ"と言われました」  3月1日、こう言って早々に出馬を表明した松沢氏だが一方で「私は石原氏の信念として4選はなされないと感じている」とあいまいに話すなど、石原不出馬の確約が取れていない様子をうかがわせた。  それもそのはず、松沢氏の出馬は、一部朝刊紙が先にスクープしてしまったことによる見切り発車だったと、同紙の関係者が打ち明けたのだ。 「ネタ元は松沢氏の秘書。かつて石原知事の初当選でも尽力した側近です。石原不出馬を早々と察知したので松沢擁立に動く一環として先にマスコミに漏らしたんですが、その後に状況が変わってしまった」  10日後、石原知事が出馬表明した背景を同記者はこう続ける。 「息子の伸晃は自民党の幹事長で、目指すは総裁の座。ここで頼まれたのが父親の出馬でした。それが今後の出世の条件だったんです。さらに民主党が石原知事の大嫌いな蓮舫を擁立する動きがあり、また東国原英夫が色気を出したりで"そんなイロモノに席は譲りたくない"と石原知事が言い出したんです。その根本は、事前の世論調査で松沢氏の不人気が明白になったことでした」  つまり後継にしたくても松沢氏では当選できないと見たというわけか。結果、石原知事の出馬を受けて3日後の14日、松沢氏は出馬を撤回した。 「地震がなければ戦っていた。知事選のために県庁を抜け出すのは行政の長として許されない」  松沢氏は震災を理由にしたが、それを鵜呑みにする人はほとんどいなかっただろう。  前出記者によると、石原側に届いた松沢氏のメールには「青天の霹靂、政治家としての信義を裏切られた思い」と書かれていたという。  これについて松沢氏の関係者を直撃したところ「メールについては知りませんが、石原さんは我々に4選は150%ないと断言していたし、こっちは神奈川県知事選への不出馬を表明し、退路を断ってまで臨んだんです。だまし討ちもいいところ」と不快感を示した。  松沢氏からすれば「約束が違う」となるが、石原知事側からすれば「あなたは不人気で当選できないから仕方ない」ということか。何とも後味の悪い結果になった両氏の関係だが、首都圏連合などと言って手を組んでいただけに、つまらない遺恨は残さないでもらいたい。 (文=鈴木雅久)
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「曙みたいにKOされてしまう……」先の見えない"八百長力士"たちの再就職先

 八百長問題で大相撲を廃業した元力士たち。ほとんどは今後の去就を決められないまま無職の状態だ。  一部の選手はプロレスや格闘技への転向に色気を見せているが、実際のところ具体的に交渉をしているのはごく一部と見られる。  プロレス団体IGFでは4月28日、都内での大会に、先にプロレス転向した元幕内・若麒麟の鈴川真一の招待で、元千代白鵬、元霧の若、元旭南海ら数名の元力士たちが来場したが、いずれも報道陣の問いに「観戦に来ただけです」と転向を否定した。  ただ、それでも現時点で元力士たちを招き入れる業種はプロレス、格闘技団体ぐらいしかなく、いずれは数名がリングに上がることになる見通しだ。彼らが今、何を思っているのか、複数の引退力士と連絡を取り合っているという現役力士Tに話を聞いた。 「話を聞いているのは6人。うち1人は先日、IGFを見にいった力士です。彼らからは基本的に"何とか相撲に戻る方法はないか"という相談を受けているんですが、まあそれは難しいと。じゃあプロレスか格闘技に行くかって話もあるわけですが、格闘技というとK-1とかで横綱(曙)が無残にKOされた姿を見ちゃっていて、自分もあんなふうにやられてしまうのかと思っているヤツが多い。だって、そういう練習はしてないんだから。それで、じゃあ試合の筋書きが決まっているプロレスの方がいいかというと、八百長疑惑で辞めているのに、そういうショーの世界に行くというのも心中、複雑だと言うんですよ」  それでも生活のために転向を考え始めている元力士もいるという。 「ですが先日、あるプロレス団体の道場に行って、後ろに倒れる受け身とかね、プロレスの練習を少しやってみたそうですよ。そしたら"思ったよりキツい"って。転んでも転んでも起き上がらなきゃいけないのもスタミナ使うし、まず減量しないと息が切れるって言ってましたね。これなら格闘技の方がいいかもって」(前出現役力士T)  この6名の元力士らはいまだ転向の決断はできていないというが、もしやるなら......という仮定で聞くと、プロレス派が4、格闘技派が2で分かれたという。  格闘技戦にも出場している、あるプロレスラーによると「相撲をやる前にレスリングなどほかの格闘技経験があれば比較的、格闘技にも順応できるが、相撲しかやったことがないのならプロレスの方がいい」というが、果たして彼らの選択は......。
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パフォーマンスの勝利か 東村山「セクハラ捏造・職業差別」を仕掛けた市議が再選

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"風俗マニア"呼ばわりされた薄井政美氏。
 東京・東村山市で起きた「セクハラ捏造・職業差別事件」から、早くも4年が経過しようとしている。この事件は2007年春、同市議の矢野穂積氏と朝木直子氏(草の根市民クラブ)が、新任市議の薄井政美氏が以前、風俗店や飲食店の情報などを扱う出版社で編集等の仕事をしていた職歴を取り上げ、「超セクハラ」「風俗マニア」「女性蔑視」「違法セクハラ活動家」などと攻撃したことに始まった。だが、薄井氏自身が違法および公序良俗に反するような行為をした事実は一切無く、矢野氏と朝木氏による事実無根の言い掛かりであることは明らかだった。  これに対して、08年4月に薄井氏は根拠のない誹謗中傷によって名誉を棄損されたとして、矢野氏と朝木氏に対して損害賠償などを求める裁判を起こした。そして、10年3月8日、東京地裁立川支部は矢野氏と朝木氏に200万円の損害賠償と矢野氏自らが運営するFMラジオ局での謝罪放送などを命じる、薄井氏勝訴の判決を下した。  これを受けて、矢野氏と朝木氏はただちに控訴するも、11年3月16日、東京高裁もまた矢野氏と朝木氏に対して100万円の損害賠償などを命じる判決を言い渡し、薄井氏の主張をほぼ認めた。どこから見ても、矢野氏と朝木氏の敗訴であることは明白だった。  ところが控訴審判決後、矢野氏と朝木氏は自らが運営するサイト「東村山市民新聞」において、「『エロライター』裁判で、薄井市議が、東京高裁でまた敗訴!」などという奇妙な記事をアップする。その記事を読むと、薄井氏が裁判で主張した数多くの矢野氏と朝木氏によるものとされる誹謗中傷の類についての、裁判所によるこれまた数多い判断の中の「『まるでエロライター』等の記事は名誉毀損にはあたらない」という、ごく一部分だけを取り出して「薄井は敗訴した」などと、まったくの虚偽のプロパガンダを行った。  しかも、矢野氏と朝木氏は「薄井は敗訴」とアナウンスしているにもかかわらず、この裁判では控訴審判決後に上告していたことも判明した。なぜ相手が「敗訴した」のに上告するのか、実に奇妙奇天烈と言わざるを得ない。  実はこの矢野氏と朝木氏、議会ではあれこれといわく付きの人物で、ほかにも自らに対して議員辞職を求める請願を出した市民を裁判に訴える行為も行っている。これはいわば、市民の当然の権利である請願に対して因縁まがいの言い掛かりをつけているに等しい。  また矢野氏と朝木氏は、最近特にその名が知られるようになった民族派を自称する一派、すなわち、在日特権を許さない市民の会(在特会)や、主権回復を目指す会、日本を護る市民の会(日護会)などといった団体とそのメンバーが、矢野氏と朝木氏による間違った主張をそのまま街宣活動などの際に繰り返したり、主張に従って行動したりする例が何度も確認されている。  そしてこの矢野氏および朝木氏、先の統一地方選において、東村山市議として再選を果たしてしまった。一方、両氏から言いがかりともいえる「セクハラ捏造・職業差別」を吹っかけられた薄井政美氏は次点で落選するという結果になったのである。  すると、両氏の再選について、保守・民族派を自認し、自らジャーナリストと称する瀬戸弘幸氏が、自身のブログ「日本よ何処へ」において、「創価の牙城で草の根会派が議席を死守」というエントリーをアップ、矢野氏と朝木氏の再選を「ご当選おめでとう御座います。今後のご活躍を期待しております」などと絶賛。「4年間に及ぶ汚い攻撃に遭いながらも、正義を貫き反創価学会の旗を鮮明に揚げ続けて来た事が多くの市民の共感を得たものと思います」とコメントした。  だが、この数年にわたり、矢野氏と朝木氏が具体的に創価学会を糾弾するような活動をしたという形跡は一切無く、「両市議の反創価学会というアナウンスは、単なる人気取り」という声が少なくない。  実際、草の根会派、特に矢野氏は人目を引くパフォーマンスにたけており、つい最近も「私は『原発いらないネット東村山』代表として、原発事故の記事が新聞に出るたびに、地元FMラジオ局のニュース解説番組『ニュースワイド多摩』で、原発は不完全な商品、廃棄物処理ができない『トイレのないマンション』、『高速道路を暴走するブレーキのない車』だと、繰り返していい続けてきました」などと発言している。  しかし、地元住民に聞くと、「矢野さんが反原発なんて言ったのは聞いたことがない」という声がほとんどで、実際に矢野氏がそのような発言をした形跡もまた、まったく認められない。そもそも、『原発いらないネット東村山』なる活動も、その実態がどこにも確認できない。  矢野氏はほかにも、『宗教法人問題を考える草の根市民の会』『東村山市民オンブズマン』『ストップ!ザ「政教一致」市民実行委員会』その他にかかわっていると自称しているが、いずれも活動実態があるかどうか、まったく分からないものばかりである。  さて、いかに疑問符が多く付せられる人物であっても、当選してしまえば「議員」という地位と権力、そして非常に安定した身分が与えられてしまうのが日本の現状である。こうした現状をどう理解するかは、今後の課題ともなろう。 (文=橋本玉泉)
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「"お祭り"デモは世界を変えるか?」活発化する反原発・脱原発運動に見る現代デモ事情

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東京藝術大学准教授・毛利嘉孝氏。
 福島第一原発事故に収束の見通しが立たない中、各地で反原発・脱原発を訴えるデモ運動が活発化している。中でも、震災から1カ月後の4月10日に東京・高円寺で行われたデモには約1万5,000人が集まり、Twitterなどネット上で大きな話題を呼んだ。  だがその一方で、新聞・テレビなどの大手メディアはこのデモを軒並みスルー。また、一部ネットメディアに報じられたレポートに対しても「単なるお祭りでは?」「遊んでいるだけにしか見えない」といった否定的な意見が散見された。  安保闘争や全共闘の時代には社会現象として一般にも強く訴求した「デモ」という行為は、現代においてどんな意味を持っているのか。果たしてデモ行進は、社会を変える求心力たり得るのか。『ストリートの思想』(NHK出版)の著者であり、音楽や美術などの現代文化やメディア、社会運動などの研究・批評を行っている東京藝術大学准教授・毛利嘉孝氏に話を聞いた。 ――毛利さんも「4.10高円寺デモ」に参加されたそうですが、まずは率直な印象を聞かせてください。 毛利嘉孝氏(以下、毛利) みんな「誰かと話をしたかったんだな」ということをすごく感じましたね。3月11日の震災以降、人が集まることが難しくなっていたし、報道を見ていると言論が抑圧されているように感じることもあって「このままじゃ日本がダメになるんじゃないか」という不安を抱えた人たちが集まっていた。僕自身も、外に出て誰かと話せるという開放感はありましたね。 ――確かに、震災からしばらくは"自粛ムード"もあって、外出を控えていた人が多かったように思います。では、そもそものデモの定義とはどんなものなのでしょうか。 毛利 民主主義を支えるひとつの表現形式だと思います。民主主義には、直接民主主義と間接民主主義という2つの形式がありますが、選挙で誰かを選んで政治をやらせるという間接民主主義を補完する役割が、デモにはあると思います。選挙では4年から6年間の代表を選びますが、その人にすべてを任せているわけではなくて、当然、状況が変われば民意も変わっていく。でも、それを示す方法って実はほとんどないんですよね。世論調査もありますが、調査機関によっては、どの程度信用できるのか分からない。これだけ世の中が複雑化してくると、直接的に何かを表現するような空間が必要で、デモはその場所として機能していると思います。
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高円寺のデモの様子。
──一種の抗議運動とは、また別の役割ということでしょうか。 毛利 何かに対しての直接的な"抗議"というよりは、もう少し大きな意味で社会を変えていくような機能だと思います。デモって、複雑なことはできなくて、基本的には「戦争反対」とか「原発なくせ」とかシングル・イシュー(一つの問題をめぐる政治運動)にしか対応できないんです。でも、これが重要になる瞬間があるんですよ。そうした状況では、デモは選挙以外にアクションが起こせる数少ない手段だと思います。  よく東電の前でデモをやればいいじゃないかという声がありますが、あれは直接的な抗議なんですよね。不特定多数の前でやることで、原発問題に興味のない人やあまり否定的ではない人たちに対して何か意見を訴えていく、世論をつくっていくという機能も、デモにはあります。 ──高円寺の話に戻りますが、ロックバンドやチンドン屋、パフォーマーの方も数多く参加していて、従来テレビなどで報道されてきた「デモ」とは違ったイメージを受け取った人も多かったようです。 毛利 昔はデモといえば左翼のもので、イデオロギー的な側面が強かった。社会党系や共産党系、労組をはじめ組織に属する人たちが中心だったんですよね。それが2003年の反イラク戦争デモくらいから、フリーター層を中心に作家やミュージシャンを巻き込んだ、組織に属さない形の今までとは違ったデモが形成されはじめ、世間の"デモアレルギー"のようなものは比較的少なくなってきていると感じます。  今回の高円寺に関して言えば、あの街はやっぱりサブカルチャーなんですよね。ロックミュージシャンやライブハウス、飲み屋が多いし、ヒッピー文化も残っているから、ああいうデモになったと思うんです。高円寺が持つ独特のくさみというのは多くの人に受け入れられないものかもしれないけれど、逆にそこが魅力的だったりする。だからこそ1万5,000人もの人が集まったんだと思います。 ──そうした雰囲気、「祝祭性」のようなものに対して、切実に原発を停めたいと思っている人や、反でも推進派でもない人の中には違和感を覚えた人も少なくなかったようです。 毛利 確かに、「もっと真面目にやれ」「代替エネルギーをどうするんだ」などの批判もありましたが、今回のデモを主宰した「素人の乱」の松本哉さんはそんなことは考えていない。彼はただ原発を停めたいだけでデモをやった。けれど、生真面目で知識がある人だけのものだった政治のすそ野を広げたということは、今回の高円寺デモの最大の功績だと思います。「素人の乱」がこれまで培ってきたデモのノウハウが生かされたと思いますよ。でも、それは生真面目な政治を否定するものでは決してありません。それはそういう議論の場所を別に確保していけばいいんじゃないでしょうか。  海外でも30万人規模のデモになれば、基本的には巨大レイブパーティーみたいなもんですよ。やっぱり生真面目な政治に特化しても、それだけでは人は集まらないんです。情動だとか楽しさだとか快楽だとかがあって、初めて人は動く。だからこそ、今はデモが祝祭的になっていると思うんですよ。 ──ドイツでは福島第一原発の事故を受けて、25万人が反原発デモに参加し、実際に原発が一時停止しました。日本でもこうした大規模デモが発生する可能性はあるんでしょうか。 毛利 反原発に関して言うと、やっぱりまだ多くの人が原発は必要だと思っていると思うんですよね。「簡単に停めるって言っても難しい」というのが大きな意味での国民のコンセンサスでしょう。多くの人にとってまだ問題にさえなっていない。それがこれまでデモに人が集まってこなかった、ひとつの要因ですよね。一種の無力感もあるのではないでしょうか。 ──その無力感の正体とは何なのでしょうか。 毛利 今までデモで何も変わってこなかったというのが大きいと思います。何かを変えた経験もないし、市民革命も一度も起こらなかった国ですから。外国からの外圧と上からの改革で乗り切ってきたわけで、こう言うと日本人の国民性という話になってしまいますが。  でも今回はさすがに「福島ちょっとまずいんじゃない?」という雰囲気が出てきている。だから今後、"統一行動デー"みたいなものはあると思いますよ。高円寺や下北沢、芝公園、東電前など分散化して最後にどこかで集まるとか。それぞれに1万人が集まれば10万ぐらいになりますからね。そこからさらに広がる可能性はあります。全然原発問題に関心のない人がそういうデモを見たら、「こんなにみんな反対しているのか」とショックを受けますよね。会社や学校では誰も「原発ヤバい」と言っていなくても、週末に街に出たらみんな反対している。そういうアピール力はあると思います。 ──デモが国を変えることもあり得そうですか? 毛利 一日に10万人集まれば変わってくると思いますよ。基本的に政治家にしてもメディアにしても、世間の意見には一定限度を超えるとどこかで従わざるを得ないので。今回の原発は停まらないと本当にヤバいけれど、現実的にはすぐに停まるものではない。いったん停止した後も15年とか20年かけて徐々に処理するしかないものだから、やっぱり反原発というよりは、脱原発というのがコンセンサスになっていくと思います。それをどうやって主張するかっていうと、当面デモくらいしかない。ネットで呼び掛けて署名を10万集めても、それだけで何も変わらない。実際に外に人が出て具体的に姿を見せないと変わらないと思います。10万人集まる段階でも、メディアが世論調査をしたら脱原発派は5割を切るかもしれませんが、10万人が街中に集まったときのインパクトはすごい。さらに、本格的にミュージシャンなど影響力のある人が入ってくるとだいぶ変わると思いますよ。今の時代、1人のカリスマが出てくることは難しいと思いますが、マスにアピールできる人たちが何人か出てくれば。 ――今、何かしたいけど何をしたらいいか分からないという人が多くいると思います。脱原発デモに参加したいという人が、自分に合ったデモを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか? 毛利 ネットで情報を集めることもできるけど、やっぱりこういうのって人間関係なんですよ。行ったことがある人に聞くというのが一番ですね。明確な意見がなくても、実際に身体を動かして情報収集したり行動することには意味があると思いますよ。今はシュプレヒコールとかも無理に声を出さなくても構わないし、気軽に参加してみればいいんじゃないでしょうか。 ──気軽に参加してみてもいい。 毛利 最初は不真面目でもいいんですよ。最終的にどこにデモの到達点があるかというと、結局みんな楽しく生きたいわけですよね。楽しい世界を獲得したいのに、そのために必要以上に苦労するというのはあり得ないですよ。もともとお祭りやカーニバルっていうのは、普段自由に意見を言えないような民衆が爆発するという政治的なものだし、ボトムアップの民主的な政治の現れでもあると思いますよ。 (取材・文=編集部) ●もうり・よしたか 1963年、長崎県生まれ。京都大学経済学部卒業。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにてPh.D(sociology)を取得。九州大学助教授などを経て、現在東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。専攻は社会学、文化研究。著書に『文化=政治――グローバリゼーション時代の空間叛乱』(月曜社)、『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、『ストリートの思想』(NHK出版)などがある。
ストリートの思想―転換期としての1990年代 デモも進化しているようです。 amazon_associate_logo.jpg
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「ホリエモン収監!」最高裁が司法クラブに事前リークで「批判封じ」

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無念!
 既報の通り、「ホリエモン」ことライブドア元社長、堀江貴文被告がついに収監されることになった。  最高裁第三小法廷は26日までに、堀江被告がライブドアの株売却益や利益50億円余りを有価証券報告書に不正計上して決算を粉飾し、また業績などにおいて虚偽の発表をするなどで企業価値を実態よりも大きく見せたとして、証券取引法違反罪の成立を認定。その上で、堀江被告から出されていた上告を退ける決定をした。東京地検特捜部による衝撃的な逮捕から5年余り。この決定で、懲役2年6月の二審判決が確定することになり、刑務所での服役期間は2年半近くになりそうだ。 「最近のホリエモンといえば、Twitterのフォロワーが70万人近くに上り、東日本大震災の寄付を呼び掛けたり、被災状況などに関する情報をしたりと大きな影響力を持っていただけに、今回の収監を惜しむ声がすでに上がっています」(司法に詳しいフリーライター)  「粉飾」と最高裁が認定したその手法は、企業価値を過大に見せることで金融機関から巨額の資金調達が可能になり、次々と企業買収を行うことができたという意味において禁じ手であり、ライブドアの企業成長を喜んだ個人投資家らを欺き、証券市場の信用失墜を招く結果になっている。  一方の堀江被告は、ブログの中で「明確に違法ではないことをストーリーを作ってわざわざ違法にした」と特捜部の捜査手法を糾弾。あの「証拠ねつ造事件」の発覚で無罪を勝ち取った厚生労働省元局長の村木厚子さんが堀江被告の発言を自身の事件に重ね合わせて評価していることもあり、検察改革が迫られている検察庁にとって「ホリエモンは目の上のたんこぶ」(前出・ライター)になっているようだ。  ところが残念なことに、最高裁は被告側から指摘された強引な捜査手法について一切の見解を示していない。最高裁は、法廷を開いて実質審理を開くべきなのに、上告を門前払いにしてしまったのだ。前出のライターが語る。 「実は、門前払いの決定通知書は、昨日のうちに最高裁から送付されています。しかも、最高裁で内々に事前レクが行われ、司法クラブ所属の新聞・テレビは予定稿を用意していたようです。ホリエモンに通知書が到着した時点で報道解禁だったと聞いています」  このライターの指摘は、見事に裏付けられている。堀江被告がTwitterで「棄却された。。。」とつぶやいたのが、26日午後0時10分ごろ。これが「通知書の到着」の合図になり、その20分後にはTBSがいち早く速報。さらに10分後の0時40分には、NHKが臨時ニュースで詳しく伝えている。大手紙の夕刊も1面、社会面に展開して堀江被告の記事を大きく掲載している。予定原稿なくして、どうしてこんなマネができるだろう。  これでは、当事者しか知りえない最高裁決定を事前に漏らしてもらう見返りに、司法クラブが最高裁の門前払いを批判できなかった――と追及されても致し方ない。収監までまだ間がある。堀江被告とそのフォロワーたちはいったい、何をつぶやき、主張していくのだろうか。
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新宿駅痴漢冤罪暴行事件 原田信助さんの母親が警視庁を相手取り提訴へ

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主任弁護士を務める清水勉氏。90年代の薬害エイ
ズ訴訟では中心的役割を担い、その経過が人気漫
画『ゴーマニズム宣言』にたびたび登場したこと
でも知られる。(東京都四谷の事務所にて)
 大学職員の原田信助さんが2009年12月、JR新宿駅にて、通りすがりの大学生グループに痴漢の容疑をかけられて激しい暴行を受けたり、警察による冷徹な取調べが理由で自らの命を絶った、いわゆる「新宿駅痴漢冤罪暴行事件」。10年12月に当サイトで報じたところ(記事参照【1】【2】【3】【4】)、4回の連載を通して5,000件を超えるリツイートがつくなど多くの反響があった。事件の背景に新宿警察署のきわめて強引な捜査や、現場となったJR東日本の不適切な対応があったことは既報の通りである。  警察の取調べに強い疑問を持った遺族の母・尚美さんは、裁判所を通して当時の警察の取調べ調書の開示請求を行い、その調書が昨年12月に開示された。この結果、痴漢の「被害者」を名乗っていた女子大生が、信助さんを犯人と「見間違えた」と証言していることが判明している。新宿警察は被害者の証言もないままに信助さんを痴漢犯として書類送検したことになり、組織的な犯人でっちあげの可能性が極めて高くなった。  そんな中、母・尚美さんは警察庁を相手取り、国家賠償請求の提訴をこのほど決断。その記者会見が4月26日15時より、弁護士会館(東京都霞ヶ関)5階で行われるという。
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提訴記者会見のプレスリリース
(クリックすると拡大表示します)
 「明るい警察を実現する全国ネットワーク」(以下、警察ネット)代表で、今回の弁護団の主任弁護士を務める清水勉弁護士は、信助さんのような冤罪事件は「決して例外的なものではない」とした上で、警察の日常業務のやり方に構造的な原因があると指摘する。 「信助さんを取り調べた警官が特別にひどいという話ではなく、普段から警察の取調べというのは人権に配慮がなされているとは言えない状況です。仮に内部で誰かがそれを問題提起しても、『人権配慮なんて必要ない』『ミスをしたらもみ消してやる』というのが今の警察組織のスタンスです。警察の側にもひどいことをしているという自覚はあるのですが、『とにかく検挙率を上げろ』という空気の中で、警官たちは仕事をしている。その延長上にあるのが、足利事件であり、原田信助さんのような冤罪事件なんです」  日常的な職質や任意の取調べで酷い目に遭わされ、しかも不起訴になるようなケースは法廷ですら争われることもなく、ほとんどすべての人が泣き寝入りしているのが現状だというのだ。警察白書の数字に出てくる検挙数の中には、かなりの部分でこうしたケースが含まれていると清水弁護士は言う。 「今回は信助さんが、ICレコーダーで警察とのやりとりなど、かなりの部分を録音していてくれたわけですが、死ぬ間際のギリギリまで録音していたというのは、彼が『なんとかしてくれ』と我々に問題提起をしたのだと受けとめています。『警察ネット』では警察のあり方について、警察の側からも相談を受けているわけですが、その立場から考えても、今の警察の仕事の仕方には大きな問題があると言わざるを得ない。そのことを今回の裁判を通してしっかりと提起しなければならないと考えています」  不適切な警察の取調べが日常的に行われ、これにより冤罪が構造的に生み出され続けているとすれば、信助さんの事件はすべての日本人にとって他人事ではない。今後の裁判の行方が注目される。 (文=浮島さとし) ●母・尚美さんのブログとツイッター <http://harada1210.exblog.jp/> <http://twitter.com/harada1210> ●支援者のまとめブログ <http://harada1210.blogspot.com/>
報道されない警察とマスコミの腐敗
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【短期集中連載】発生から1年「新宿駅痴漢冤罪暴行事件」の闇 痴漢冤罪で命を絶った青年が録音していた「警察の非道」 なぜ、JRは「息子の死」の真相を追及する母の想いを踏みにじるのか 事件を密着取材していた民放キー局取材班の不可解な動き 追跡レポートをOA直前に封印したテレビディレクターの謎の行動

原発事故は海外でどう受け取られているか 欧州でも注目される「FUKUSHIMA」の行方

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 サッカー欧州CLの取材で4月4日に日本を発ち、ミラノ(イタリア)、デュッセルドルフ(ドイツ)、ユトレヒト(オランダ)、マンチェスター(イギリス)などを回り、ベルリン(ドイツ)に来てから1週間が過ぎた。到着時は肌寒かったベルリンも、日に日に気温は上昇し、夏の到来を感じさせている。  さて、日本ではいまだ東日本大震災の余震が続き、福島第一原発の安定化に向けた作業もスムーズにいっていないと聞く。  もちろん、こちらヨーロッパでも連日大なり小なりテレビ・新聞等で日本の動向は報じられている。しかし、そこには出発前に日本で見聞きしていた情報と若干のズレがあるのは素人目にも明らかだ。    被災地の悲惨な状況や原発周辺のリアルな映像(防護服を着た作業員の活動状況や爆発後の建屋内の様子など)は、日本では目にしていなかった形で流れている。  そして、震災から1カ月が経過した現在では、復興に向けた動きというよりも圧倒的に報道量が多いのは原発問題。「FUKUSHIMA」という文字が、そこかしこで見受けられる。  事故レベルがチェルノブイリ原発(1986年)と同様の「レベル7」に上がった今、さまざまな比較がなされていることと思うが、イタリアの知人によれば「イタリアには事故後、チェルノブイリから流れてきた移民が海外駐在員の家で家政婦などをしていることが多いが、割と若いのに(30~40代)がんで亡くなっている人が多い」という。因果関係は不明だが、幼少期に両親ともども避難してきた世代ががんを発症していると考えてもおかしくない。  ドイツでは、最近チェルノブイリに撮影に行ったというカメラマンに会ったが、現在でも周囲30キロは隔離されており、廃炉となった原発には一般人は近づくことはできないという。  ベルリンのホテルマンは「ドイツ人はヨーロッパのほかのどの国民よりも原子力に対して批判的なんだ。こちらでは日本政府が真実を伝えていないとの報道もあった。廃炉にするにしても、チェルノブイリよりも大変で、ずっと長くかかるらしいね。十分、気をつけて」。  デンマークの友人からはこんなメールが来た。「デンマークのメディアはいま、この期に及んで原発頼みのエネルギー政策を変えようとしない日本政府の対応を、驚きを持って伝えています」と。  そういえば、出国便のKLMオランダ航空は搭乗2日ほど前になって急に「成田ーアムステルダム」便が関西国際空港経由になったと連絡してきた。震災の影響で、成田では食事や水などの物資の確保が難しいとの理由だったが、乗務員自体も全員関空で交代。つまりは、オランダ人スタッフも成田滞在を避けたかったようだ。  果たして、実態はどうか。困難な時だからこそ、報道に惑わされず、確かな情報に基づいた判断と行動を個々がすべきなのかもしれない。 (文=栗原正夫)
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「限界だから、この際、夢精しちゃおうかとも思うよ」被災地の性をめぐる実情

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東北一の歓楽街である仙台・国分町。徐々に人出は戻ってきているが、
老舗のストリップ劇場「仙台ロック」はいまだ休業中だ。
 大手マスコミ報道ではうかがい知ることのできない被災地の現実の一つに、「性」の問題がある。被災者をおとしめると見なされ、タブー視されがちだが、「被災者」はもともと特別な存在だったわけではない。3月11日の震災で突然に日常を奪われ、「被災者」になってしまっただけなのだ。  実際に話を聞いてみると、震災発生直後は食欲と睡眠欲を満たすのに精いっぱいで性欲処理どころではなかったという。だが、多くの被災地で援助物資が届くようになれば、性欲が芽生えてくるのも当然の流れだろう。  今回の震災で最も大きな津波の被害を受けた地域の一つである宮城県女川町で、家族と暮らしている20代独身の男性(彼女なし)は、筆者が「性欲はたまっているんですか?」と質問すると「むしろ切実な問題」だと話してくれた。 「性欲を感じ出したのは震災から2週間後、肉親や親類の安否が確認できたあたりかな。日数が経過したからではなく気持ちが少しホッとしたというか、別のことが考えられるようになったからですかね」  彼が語るように、生活がある程度安定し気持ちに余裕が出てくれば、「性欲」は自然とよみがえってくる。それは誰もが持っている欲望であるのだから当然と言えばそうなのだが、ここで問題となるのが性欲の処理、オナニーだ。阪神淡路大震災の時にもこの問題は被災者を苦しめたという。  被災地の男性は、どうやってオナニーをしているのか。宮城県南部で被災したある男性は「オナニーは本当に困っている」と話してくれた。 「避難所に限った問題じゃないんですよ。津波の浸水で家の一階がやられて二階に家族全員が住んでいるし、親戚の家に疎開した人だって状況は同じ。一人になれる時間ってないんだよね。しかもネットだって携帯ぐらいしかないから、ズリネタも見られない。不謹慎と言われるかもしれないけど、オレにとっては本当に切実な問題なんだよ」
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津波によって一階部分が壊滅した民家。
現在も、避難所ではなく、こうした半壊住宅に暮らしている人々が数多くいるのだ。
 このように、プライベートな空間が存在しない避難生活ではオナニーをする場所の確保は困難を極める。いよいよ我慢できなくなってオナニーを実行する場合はトイレの中くらいしかないそうだ。  しかし、そのトイレの状況も芳しいものではない。現在は掃除当番が決められて改善されているところが多いが、避難所は震災発生直後から上下水道ともに断水していた。そのため大小便の悪臭がひどく、じっくりと落ち着いて性処理できるような状況ではなかった。しかし、復活した性欲には勝てないのが男の性。前出の宮城県南部の男性は切実な状況を教えてくれた。 「においがキツいので長居はしたくないのだけど、ぜいたくは言えない。半壊した家に暮らしている友達なんか『30過ぎて親にオナニーしているのがバレた!』って言っていたし。個室があるだけましなのかもね」  悪臭の漂うトイレのように過酷な状況下であろうと、ほかに避難してきている人がいる場所であろうと、そこでするしかないというのだ。さらにせっかく性欲の処理をしたとしても被災地で暮らす筆者の友人の中には、「オナニーしても妙な罪悪感というか、射精しても半分残ったような感覚があるね。こんな状態が続いてもう限界だから、この際夢精しちゃおうかとも思うよ。その方がまだいい」と話す人もいる。  被災地の男性が欲求不満と戦っている一方で、「オカズの緊急廃棄」も起きている。  親戚の安否確認で宮城県亘理郡を訪れた筆者は、エロ本やオナホールといったアダルトグッズの数々が投棄されている場所に出くわした。年代物のAV(ビデオテープやDVD)に加えてエロ漫画(劇画)、熟女物のエロ本、某アイドルの写真集といった幅広いラインナップで、所有していた人の趣味をうかがい知ることは難しいのに加えて、なぜこのように廃棄されているのか皆目見当がつかない。そこで同地域で被災者した30代の知人に尋ねてみた。
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荒野と化した町に廃棄されたエログッズの数々。
一見シュールだが、切実な光景でもある。
「エロ本はこの状況では捨てるしかない。今は親戚の家に疎開しているけど、たまに津波の被害を受けた家の片付けに戻るんだよね。その時にオレのコレクションしてきたエロ本とかが家族に見つからないように、エロ本だろうがエロビだろうが使いかけのローションだろうが、タンスの奥に隠しているエログッズは一気に捨てるしかないでしょ。中学生ならまだしも、30過ぎて見つかるのはキツいよね」  彼によれば、震災ゴミに交ぜたり、明け方に自宅に帰ってエログッズを取りまとめて近所の目立たない場所に投棄している男性がけっこういるそうだ。  笑い話のようにも聞こえるし、「どさくさまぎれに不法投棄は良くない」と正論で片付けることはできる。だが、考えてみてもらいたい。地震に耐えて命からがら津波から逃げ延びた若者たちの切実な悩みは、ライフラインや復興以外にも存在している。それは、被災者があの震災以前には普通の暮らしを営んでいた普通の人たちであるからにほかならない。被災者を特別視するのではなく、被災地以外の場所で暮らすわれわれと同じような生活がある日突然なくなったのだと考えることを忘れてはならない。  彼らが一日も早く元の暮らしに戻ることを切に願う。 (取材・文=丸山ゴンザレス/http://ameblo.jp/maruyamagonzaresu/
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震災のドタバタで政権交代を! 小沢一郎氏がネット番組で怪気炎?

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小沢さんにも期待できないとなると......。
 震災直後に表舞台から姿を消し、ネット上では鳩山由紀夫元総理とともに"透明人間になった"とまで評されていた民主党元代表の小沢一郎氏が、最近になって現政権への批判を徐々に強めている。  4月16日に都内で開催された討論会イベント「小沢一郎元民主党代表vsフツーの市民~『東日本大震災』と『福島原発大事故』、第三の建国に向け二つの国難にどのように立ち向かうか?~」では、「(政府がこれまでのやり方を)転換して、思い切った政策を決断するならいいが、そうでない場合は政治家としてどうすべきか考えなければならない時期だ」として、菅直人総理の退陣を暗に示唆するなど、現政権に対する不満を約1時間にわたって述べた。  同イベントは、「一般市民が政治家と政策や日本の現状について直接語り合うことで、日本のあるべき姿を真摯に考えていこう」(イベントのプレスリリースより)という目的の下に、市民団体「ネットメディアと主権在民を考える会」の主催で開催。同じく市民団体「小沢一郎議員を支援する会」の世話人を務める山崎康彦氏が進行役となり、主婦や会社員など5名の市民と小沢氏との座談会形式で進められた。また、座談会の模様はニコニコ生放送とUstreamでライブ配信された。小沢氏はこの中で、「避難区域を同心円で分けているが、あの方法も実態と違っている」「政府は事実をしっかりと公表していませんよ」「そもそも、日本にはプルトニウムを計測する機器がないんです」などと、多方面(?)から政府批判を展開。「いずれにしても、今の状況を続けることは許されない」「将来を見据えたリーダーが今の日本には必要」「このままでは大変だと分かっていながら何もせず、傍観しているのでは、日本が後世の歴史家の批判に堪えられない」として、自らも積極的に行動に移すとの可能性を示した。  もっとも、この様子をニコニコ生放送で見ていたというあるベテラン政治記者は、具体性を欠いた表現に終始した小沢氏にややあきれ顔だ。 「言っていることが曖昧で、具体的な政策や見解は皆無でしたね。原発事故解決の方法を尋ねられても『私は技術者ではないから』の繰り返し。自ら与党の中枢にいた責任にも言及していません。この期に及んで日本を良くしたいとか、日本の若者のデモがどうだとか、そんな抽象的な話を聞きたい視聴者はいないはず。小沢さんは最近、大手メディアを嫌ってネットを積極的に活用していますが、あれでは何を誰に伝えたかったのかよく分かりません」  案の定、ニコニコ生放送の書き込みには「話がそれてるよ」「抽象論を語ってる場合か」などと厳しい意見が続き、進行役の山崎氏が「今、アクセス(閲覧者数)いくつ? 6万?」と発言した直後には「アクセスだけ増えればいいのかよ!」といった辛らつなコメントも見受けられた。先の記者が言う。 「ネットユーザーは今、かなり原子力の知識をネットや本から仕入れて学者化しています。反面、小沢さんが今回の原発対策において何ら具体策を持ち合わせていないという事実が、図らずも今回の配信で露呈した形になりましたね。『結局は政局かよ』と失望した人も多いでしょう」  いみじくも、主催団体のプレスリリースには「なにぶん素人がやることなのでいろいろ失敗もあるかもしれませんが、どうぞ温かく見守って下さい」との記載がある通り、初めて代議士と対面した一般市民に「ツッコミが足りない!」と責めるのは酷だとの声もネット上ではちらほら。むしろこうした試みを実行し、今後の可能性につなげた点を評価する声も少なくない。なにより、プレゼン力は政治家として重要な能力の一つ。意味のあるメッセージを伝え切れなかったとするならば、「市民団体より小沢さん本人の責任でしょう」(前出の記者)との見方が妥当のようだ。 (文=浮島さとし)
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